JP2002142480A - サーボモータ制御装置 - Google Patents

サーボモータ制御装置

Info

Publication number
JP2002142480A
JP2002142480A JP2001212513A JP2001212513A JP2002142480A JP 2002142480 A JP2002142480 A JP 2002142480A JP 2001212513 A JP2001212513 A JP 2001212513A JP 2001212513 A JP2001212513 A JP 2001212513A JP 2002142480 A JP2002142480 A JP 2002142480A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
inertia
value
acceleration
estimated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001212513A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4726346B2 (ja
Inventor
Toshiaki Shiotani
敏昭 塩谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP2001212513A priority Critical patent/JP4726346B2/ja
Publication of JP2002142480A publication Critical patent/JP2002142480A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4726346B2 publication Critical patent/JP4726346B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feedback Control In General (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 速度オブザーバを用いたサーボモータ制御装
置に於いて、負荷の慣性が大きく変化したり、速度指令
値が急激に変化したりしても、高い応答速度及び安定性
が得られるようにする。 【解決手段】 実モータ加速度と推定加速度との間の符
号の一致、不一致を判定し、一致する場合には、実モー
タ加速度及び推定加速度の絶対値の大小関係に基づき慣
性2次モーメントの同定値の過大、過少を判定し、一致
しない場合には、第2のトルク信号の向きと加速度の大
小関係に基づき慣性2次モーメントの同定値の過大、過
少を判定する。特に、負荷慣性同定ループのフィードバ
ックのゲインを、推定速度と実速度値との間の偏差と、
負荷慣性の同定値とによって調整することにより、負荷
慣性同定フィードバックループを線形化することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高い応答性が求め
られる用途に適するサーボモータ制御装置に関し、特
に、慣性負荷が変動しても高い応答性を発揮するサーボ
モータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】速度検出信号に基づいて制御対象を駆動
するようなサーボモータ制御装置に於いては、速度検出
信号の遅れにより高い応答性を得ることが困難である場
合等には、速度オブザーバを用いることがある。これ
は、制御対象の速度信号を直接検出する代わりに、制御
装置内部に設けられたシミュレータ又は演算装置から得
られる推定速度信号をフィードバックして、速度検出信
号の遅れを切り離し、速度応答を高速化せんとするもの
である。
【0003】推定速度は、出力トルク信号の積分値と負
荷機械の慣性モーメントとから求めることができる。し
かしながら、負荷機械の慣性モーメントが知られていな
い場合が多く、また動作中に変化する場合もある。特
に、ターンテーブル、産業用ロボットアーム等に於いて
は、動作中に慣性2次モーメントが数倍のオーダで変化
する場合があり、そのような変動に際しても、安定に動
作できることが望ましい。特に、ロボットアーム等に於
いては、慣性モーメントの変動に際して安定に動作でき
るばかりでなく、高い応答速度も求められる。
【0004】特開平08−168280には、負荷のイ
ナーシャを同定し、推定イナーシャに基づく速度オブザ
ーバを用いた速度及び位置制御装置が開示されている。
この従来技術に於いては、推定慣性モーメントと実慣性
モーメントの大小関係を次のような表により判断してい
る。 JE < JM の場合 T1 * > 0 であれば Δω > 0 T1 * < 0 であれば Δω < 0 JE > JM の場合 T1 * > 0 であれば Δω < 0 T1 * < 0 であれば Δω > 0 但し、JEは慣性モーメントの同定値、JMは実慣性モー
メント、T1 *は第1のトルク信号、Δω=ωE−ωM、ω
Eは推定モータ速度、ωMは実モータ速度である。
【0005】このような判定の結果、慣性モーメントの
同定値を修正し、同定値が漸近的に実慣性モーメントに
一致させるようにしている。しかしながら、この従来技
術では、速度指令値が変化することを考慮しておらず、
速度指令値の変化が速度応答に対して十分に遅い場合に
しか適用できない。特に、速度応答の過渡期に出力トル
クが反転するような場合には、著しく不安定な挙動を示
し、ロボットの制御のように、速度指令値が急激に変化
し、しかも実慣性モーメントが大きく変化するような用
途に適さない。
【0006】例えば、図12(a)により示されるよう
に、継続して、T1 * > 0であって、かつΔω >
0であれば、JE < JM であるとし、図12(b)に
より示されるように、JEが漸近的にJMに収束する。し
かしながら、図12(c)により示されるように、継続
して、T1 * > 0であって、かつΔω > 0であっ
ても、途中でT1 * の極性が反転した場合には(t=t
c)、実はJE < JMであるところ、上記判断基準によ
れば、JE > JM であると誤って判断してしまうこと
になる(図12(d)参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、負荷の慣性が大き
く変化し、しかも高い応答速度が求められる用途に適す
るサーボモータ制御装置を提供することにある。
【0008】本発明の第2の目的は、ロボットの制御の
ように、速度指令値が急激に変化し、しかも実慣性モー
メントが大きく変化するような用途に適するサーボモー
タ制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、サーボモータ制御装置であって、第1の入
力トルク値に基づき、慣性を含む負荷を模擬し、該負荷
の推定速度を演算する速度オブザーバと、速度指令値と
前記推定速度との間の偏差に基づき前記第1の入力トル
ク値を演算する第1の速度制御器と、前記推定速度と実
速度値との間の偏差に基づき第2の入力トルク値を演算
する第2の速度制御器と、前記第1及び第2の入力トル
ク値の合算結果に基づき前記負荷を駆動するサーボモー
タの入力を制御するモータ制御部と、前記負荷慣性を同
定する負荷慣性同定部とを有し、前記負荷慣性同定部
が、実モータ加速度と推定加速度との間の符号の一致、
不一致を判定する手段と、実モータ加速度及び推定加速
度の絶対値の大小関係を判定する手段とを有し、前記両
加速度間の符号が一致した場合には、実モータ加速度及
び推定加速度の絶対値の大小関係に基づき慣性の同定値
の過大、過少を判定し、前記両加速度間の符号が一致し
ない場合には、前記第2のトルク信号の向きと前記両加
速度の大小関係とに基づき慣性の同定値の過大、過少を
判定するようにしたことを特徴とするサーボモータ制御
装置を提供することにより達成される。
【0010】このような構造により、速度指令値が急激
に変化しても、慣性を正しく同定することができ、速度
制御を応答性良く、かつ安定に制御することができる。
慣性は、回転駆動系の場合には、入力トルクに対する慣
性2次モーメントにより表現されるが、直線駆動系の場
合には、入力としての力に対する慣性質量により表現さ
れる。
【0011】この場合、第2のトルク信号は、実際の負
荷にのみ加えられ、速度オブザーバには加えられないこ
とによる差を補償するために、第2のトルク信号による
モータ出力の加速度の寄与分を推定加速度信号に加算し
ておくと良い。また、モータの電流制御器等からなるモ
ータ制御部の影響が無視できない場合には、速度オブザ
ーバがモータ制御部を模擬する部分を含むものであるよ
うにすると良い。
【0012】また、前記負荷慣性同定部が前記負荷慣性
をフィードバック制御する負荷慣性同定ループを有し、
前記フィードバックのゲインを、前記推定速度と前記実
速度値との間の偏差に逆比例させると共に、前記負荷慣
性の同定値の逆数に比例させることによれば、推定速度
と実速度値との間の偏差と、負荷慣性の同定値とによっ
てゲインを調整することにより、負荷慣性同定フィード
バックループを線形化することができ、速度指令の大き
な変化や慣性負荷の変動に対して、サーボモータに十分
適用可能な応答時間をもって負荷慣性の同定値が応答す
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面に示された具体
例に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明す
る。
【0014】図1は、本発明に基づくサーボモータ制御
装置を示す。外部からの速度指令信号ωM *が与えられる
と、速度指令信号ωM *と、制御系を模擬する速度オブザ
ーバ12から得られる推定速度信号ωEとの偏差が、第
1の速度制御器11に送られ、速度偏差に比例する第1
のトルク信号T1 *に変換され、該トルク信号が、速度オ
ブザーバ12に入力される。この場合、モータ15及び
負荷16は、全体として慣性2次モーメントJMからな
るモデルにより表され、その同定値がJEとして与えら
れ、更に、モータ15のための電流制御器21の応答遅
れも無視できないものとし、電流制御器21の伝達関数
がGC、その同定値がGCEにより与えられるものとす
る。従って、本実施例の場合、速度オブザーバ12は、
電流制御器モデル13及びモータ内部モデル14とを含
む。この場合、モータ及び負荷の慣性を全体として慣性
負荷として取り扱っている。なお、第1の速度制御器1
1による制御では、上記比例制御に限られず、積分・微
分制御も可能である。
【0015】速度オブザーバ12からの推定速度信号ω
Eから、速度検出器17から得られる実モータ速度信号
ωMを減算して得られる速度差信号は、第2の速度制御
器18に送られる。第2の速度制御器18は、この速度
差に比例する項を発生する部分19と、定常偏差を解消
するための積分項を発生する部分20とからなり、これ
ら両項の和が、第2の速度制御器18の出力、即ち第2
のトルク信号T2 *として与えられる。
【0016】第1のトルク信号T1 *から第2のトルク信
号T2 *を加算して得られた信号は、電流制御器21を介
してモータ15の出力トルクを制御する。
【0017】この制御装置に於いては、モータ15及び
負荷16の慣性2次モーメントが変動しても常に最適な
制御が可能であるように、慣性同定部22が設けられ、
第2のトルク信号T2 *、推定速度信号ωE及び実モータ
速度信号ωMに基づいて、慣性2次モーメントJMの同定
値JE、第1及び第2の速度制御器11、18の比例及
び積分項の係数KV1、KV2及びK12を更新するようにし
ている。
【0018】図2は、このサーボモータ制御装置の慣性
同定部22の構成の詳細を示す。なお、慣性同定部22
は、以降の制御演算が簡単になるように、負荷慣性の逆
数R Mの同定値REを出力するものとして説明する。先
ず、推定速度信号ωE及び実モータ速度信号ωMを微分器
31、32により微分して推定加速度信号及び実モータ
加速度信号を得て、推定加速度信号には、後記するよう
に、第2のトルク信号によるモータ出力の加速度の寄与
分を加算して、絶対値器33により、その和を絶対値と
し、実モータ速度信号はそのまま絶対値器34により絶
対値とし、両絶対値間の差を、増幅器35及び切替器3
6を介して、積分器37により積分し、その出力値を、
初期値メモリ38に記憶された慣性2次モーメント同定
値の初期値RE0に加算して、同定値を更新する。ここ
で、第2のトルク信号によるモータ出力の加速度の寄与
分を推定加速度信号に加算するのは、第2のトルク信号
が実際の負荷にのみ加えられ、速度オブザーバ12には
加えられないことによる差を補償するためである。
【0019】或いは、実モータ速度信号ωMから、推定
速度信号ωEと第2のトルク信号によるモータ出力の加
速度の寄与分との和を減じて、増幅器41に入力し、そ
の出力に、後記する符号判別器42の出力を乗じた後、
切替器36を介して、積分器37に転送する。
【0020】いずれにせよ、更新された慣性2次モーメ
ント同定値は、演算器39に転送され、慣性2次モーメ
ント同定値REに加えて、これにより与えられた慣性2
次モーメントに基づき、制御装置を最適化するような第
1及び第2の速度制御器11、18の比例及び積分項の
係数KV1、KV2及びKI2の更新値を算出する。
【0021】更新された慣性2次モーメントの逆数同定
値は、更に乗算器40にて、第2のトルク信号T2 *を乗
算し、第2のトルク信号によるモータ出力の加速度の寄
与分を算出し、一方に於いては前記したようにそれを微
分器31の出力に加算し、他方に於いてはその正負を符
号判別器42により判別する。
【0022】第2のトルク信号によるモータ出力の加速
度の寄与分と推定加速度信号との和は、乗算器43に
て、実モータ加速度信号に乗算され、その積dSの正負
に応じて切替器36が反転する。dSが正であれば、増
幅器35の出力値が積分器37に送られ、dSが負であ
れば、増幅器41の出力値に符号判別器42の出力を乗
じたものが積分器37に送られる。
【0023】次に、本実施例の作動の要領を説明する。
第2のトルク信号T2 *が0である場合には、常に推定加
速度信号と実モータ加速度信号とが一致し、慣性2次モ
ーメントが正しく同定されていることになる。
【0024】推定加速度信号の符号と実モータ加速度信
号の符号とが一致している場合は、 実モータ加速度>推定加速度であれば、RE < RM 実モータ加速度<推定加速度であれば、RE > RM であり、第2のトルク信号によるモータ出力の加速度の
寄与分を求める際に、慣性の同定値が使用されているた
め、慣性の同定値が過渡的な状態にあっては、誤差が生
じる場合がある。そのため、推定加速度信号の符号と実
モータ加速度信号の符号とが一致しない場合がある。そ
の場合、加速度信号の絶対値では、慣性を正しく同定す
ることができない。これは、逆に言うと、加速度信号の
符号の不一致を検出することにより、慣性の同定値に誤
差があると判断できるとも言える。このことを考慮し
て、切替器36によって、加速度信号の符号に不一致が
ある場合に、慣性の同定値の増分を求める式を切替える
ようにしている。例えば、実モータ加速度>推定加速度
であって、第2のトルク信号>0であれば、第2のトル
ク信号によるモータ出力の加速度の寄与分が過少に計算
されていると判断でき、実慣性2次モーメントの逆数値
>慣性2次モーメントの逆数同定値であることがわか
る。
【0025】この場合には、次のような関係が成立す
る。 実モータ加速度>推定加速度かつT2 *>0であれば、RE < RM 実モータ加速度<推定加速度かつT2 *>0であれば、RE > RM 実モータ加速度>推定加速度かつT2 *<0であれば、RE > RM 実モータ加速度<推定加速度かつT2 *<0であれば、RE < RM このような慣性2次モーメントの逆数の同定を行い、速
度オブザーバに基づいて制御を行った結果の一例が図3
及び4に示されている。図3(a)は、慣性2次モーメ
ントの逆数が同定初期値の1/3にステップ状に変化し
たときの、同定値のステップ応答を示すもので、その間
の出力速度応答の変化が、図4に示されている。ここ
で、図4(a)は速度指令波形、図4(b)は実速度応
答波形、図4(c)は推定速度応答波形を示す。図3
(b)は、慣性2次モーメントの逆数が同定初期値の3
倍にステップ状に変化したときの、同定値のステップ応
答を示すものである。このように、慣性2次モーメント
が急激に出力変化しても、不安定性を伴うことなく速度
変化に追随できることがわかる。
【0026】上記方法により推定イナーシャを修正する
ことができるが、上記制御ではイナーシャ推定フィード
バックループが非線形であることから、指令速度の変化
率やイナーシャの大きさによって特性が変化する。その
ため、特定の条件下では上記方法による推定イナーシャ
の修正が有効であるが、それ以外での有効性が不十分で
ある。
【0027】例えば図2の増幅器41におけるイナーシ
ャ推定ゲインKM2が固定されており、条件1として、イ
ナーシャの任意の基準値を1IMとして、イナーシャの
逆数真値を3IM、イナーシャの逆数推定初期値を1I
M、速度指令振幅値を20(rad/sec)とした場合に、
イナーシャ推定値の収束が最適となるように、上記イナ
ーシャ推定ゲインKM2の固定値を設定した場合の波形の
一例を図5に示す。図5では、想像線で示されるように
矩形波の信号が入力した場合の慣性同定値(イナーシャ
の逆数推定値)の波形を示している。
【0028】このように、特定の条件下ではイナーシャ
推定値が良く応答し、図に示されるように矩形波入力時
から0.02秒経過後には、ほぼイナーシャの逆数真値
(=3IM)に収束している。これに伴って、図6に実
線で示される速度推定値も、0.02秒経過後には実速
度(想像線)に略一致している。
【0029】次に、条件2として、イナーシャの逆数真
値を5IM、イナーシャの逆数推定初期値を3IM、速
度指令振幅値を20(rad/sec)とした場合を図7の破
線で示し、条件3として、イナーシャの逆数真値を0.
3IM、イナーシャの逆数推定初期値を1IM、速度指
令振幅値を20(rad/sec)とした場合を図7の想像線
で示す。なお、図7の実線は条件1の場合を示してい
る。また、比較のため、各条件において振幅・オフセッ
トが同じになるように調整している。
【0030】この図7に示されるように、条件2の場合
にはイナーシャの逆数推定値が大きいため、イナーシャ
推定フィードバックループのゲインが小さくなって応答
が遅くなってしまっている。また、条件3の場合にはイ
ナーシャの逆数推定値が小さく、ゲインが大きくなり過
ぎて振動してしまっている。
【0031】また、条件1における速度指令のステップ
幅を変えた場合を示す。イナーシャの逆数真値(=3I
M)及びイナーシャの逆数推定初期値(=1IM)は条
件1と同じにし、条件4として速度指令振幅値を40
(rad/sec)とした場合を図8の想像線で示し、条件5
として速度指令振幅値を10(rad/sec)とした場合を
図8の破線で示す。
【0032】この場合には図8に示されるように、条件
4の場合には速度偏差が大きくなり、イナーシャ推定値
のフィードバックゲインが大きくなるため、大きなオー
バシュートとなり、条件5の場合には逆にゲインが小さ
くなり、応答が遅くなっている。
【0033】ここで、推定イナーシャの修正をより一層
高度に実現するための制御について、以下に示す。ま
ず、負荷イナーシャの逆数推定値Rについて、以下に
示す各式が得られる。 RE=RE0+(1/S)・KM1(|GAF・ωE+RE・T2 *|−|GAF・ωM|) …(1a) ωE=GVF・(1/S)・RE・GCE・T1 * …(1b ) ωM=GVF・(1/S)・RM・GCE(T1 *−T2 *) …(1 c) T1 *=KV1・(RE0/RE)・(ωM *−ωE) …(1 d) T2 *=KV2・(RE0/RE)・(ωE−ωM) …(1 e) 上記式(1a)にあっては、その右辺第1項のRE0はオ
フセットであり、特性には関係ないので無視して考える
ことができ、また式の簡略化のために絶対値内を正の値
として、上記各式をまとめると、以下に示す3つの非線
形状態方程式が得られる。 s・RE=KM1[GAF・ωM+KM2・RE0(ωE−ωM)−GAF・ωM] …(2 a) s・ωE=GVF・GCE・KV1・RE(ωM *−ωE) …(2 b) s・ωM=GVF・RM・GCE[KV1・(RE0/RE)・(ωM *−ωE)−KV2・(R E0 /RE)・(ωE−ωM) … (2c) これらの式(2a)〜(2c)をさらに整理すると、下記のようになる。 s・RE=KM1(GAF+KV2・RE0)(ωE−ωM) …(3 a) s・ωE=GVF・GCE・KV1・RE0(ωM *−ωE) …(3 b) s・ωM=GVF・[(RM・RE0)/RE]・GCE[KV1・ωM *−(KV1+KV2) ωE+ KV2・ωM] … (3c) これら式(3a)〜(3c)についてみると、推定速度
信号ωEと実モータ速度信号ωMとにあっては、第2の速
度制御器18におけるフィードバックループにより互い
に一致するように構成されているので、このフィードバ
ックループの応答を無視できるような長い時間ではωE
=ωMとみなすことができる。ただし、これらの微分で
あるs・ωEとs・ωMとが互いに一致するとは限らな
い。
【0034】また、微分器31・32の伝達関数GAF
微分+ローパスフィルタ伝達関数であるので、ローパス
フィルタの特性を無視できるような長い時間ではGAF
sとみなすことができる。
【0035】また、電流制御器モデル13のGCEはサー
ボモータの電流応答特性であるが、一般的に電流応答特
性は変化しないので、事前に測定しておくことが可能で
ある。したがって、サーボモータの電流応答の内部モデ
ルであるGCEを電流制御器21の伝達関数Gcに一致さ
せることができるため、GCE=Gcとする。
【0036】以上のことを考慮し、各式(3a)〜(3
c)を整理すると、以下のようになる。 s・RE=KM1・GVF・GC・RE0・KV1{RE(ωM *−ωE)−RM[ωM *−(1 −KV2/KV1)ωE+(KV2/KV1)ωM]} …(4) この式(4)から、 s・RE=KM1・GVF・GC・(RE0/RE)・KV1(ωM *−ωM)・(RM−RE) …(5) となる。なお、式(1)において絶対値内が負の場合で
あっても同様の結果が得られるため、その説明を省略す
る。
【0037】式(5)により、慣性同定部22における
イナーシャ推定フィードバックループのゲイン(上記式
中の(RM−RE)に係る項)は、慣性二次モーメントの
逆数の同定値REに比例し、かつ速度偏差(ωM *−ωM
に比例することが分かる。したがって、同定値REと速
度偏差(ωM *−ωM)とによってイナーシャ推定フィー
ドバックゲインを調整することにより、線形な制御を行
うことができる。
【0038】上記考察に基づき、本発明に基づく慣性同
定部の第2の例について図9を参照して以下に示す。な
お、図9は図2に代わるブロック図であり、図2と同様
の部分には同一の符号を付してその詳しい説明を省略す
る。
【0039】図9に示されるように、この第2の例にあ
っては、2つの増幅器35・41に対してゲイン調整信
号G1と慣性二次モーメントの逆数の同定値(RE)と
を入力するようにしている。したがって、上記した慣性
二次モーメントの逆数の同定値Rに比例する部分を実
現し得る。
【0040】また、ゲイン調整信号G1を、速度指令信
号ωM *を第1フィルタ51に入力し、その第1フィルタ
51の出力を絶対値器52を介して第2フィルタ53に
入力し、その第2フィルタ53の出力から求めている。
ここで、第1フィルタ51には第1ローパスフィルタL
F1の微分(s・LF1)を用い、第2フィルタ53に
は第2ローパスフィルタLF2を用いている。
【0041】図9において、微分器31・32を加速度
演算器とローパスフィルタとにより構成することによ
り、微分された速度信号に含まれる量子化ノイズをロー
パスフィルタにより除くことができる。しかしながら、
ローパスフィルタにより遅れが生じるのに対して、速度
偏差信号(ωM−ωE)には遅れがないため、そのまま使
うと両者間に時間のずれが生じる。そのため、速度偏差
信号(ωM−ωE)に、微分器(加速度フィルタ)31・
32に合わせた遅れをもたせるために第1・第2フィル
タ51・53を設けた。
【0042】また、イナーシャ推定値が小さい時と速度
偏差が大きい時とにはフィードバックゲインを大きく調
整するが、このフィードバックループ自体の性能から、
無限に大きくすることはできない。そこで、フィードバ
ックループゲインにリミット(G1)を設定した。
【0043】次に、この図9に示した制御システムによ
る上記条件1〜3におけるイナーシャ推定値のシミュレ
ーション波形を図10に示す。なお、条件1に対応する
波形を実線で、条件2に対応する波形を想像線で、条件
3に対応する波形を破線でそれぞれ示している。この図
から分かるように、各条件において応答特性はほぼ一致
し、図7に示されたような振動も発生していないため、
この制御システムにより非線形性が改善された。
【0044】同様に、上記条件1及び条件4・5におけ
るイナーシャ推定値のシミュレーション波形を、条件1
を実線で、条件4を想像線で、条件5を破線でそれぞれ
図11に示す。この場合にも各条件において応答特性は
ほぼ一致し、図8の条件4で見られた大きなオーバシュ
ートが無くなり、また条件5における応答も早くなっ
た。このように、速度偏差及びイナーシャ推定値による
線形化が確認された。
【0045】また、実機におけるPI制御と本発明の速
度オブザーバ制御との比較を行ったところ、速度小振幅
ステップ応答においてPI制御で生じたオーバシュート
が本速度オブザーバ制御では無くなり、さらにPI制御
で発生していた高い騒音もほぼ無くなることが確認され
た。負荷イナーシャが小さくなった場合のステップ応答
においても、小さな負荷イナーシャのためPI制御で生
じた振動が本速度オブザーバ制御では無くなることが確
認された。そして、速度指令のステップ幅が大きい場合
についても何ら問題なく応答していることが波形で確認
でき、この場合にもイナーシャ推定ループが発振するこ
となく安定して動作することが確認された。
【0046】また、サーボモータにおいて、起動直後に
あっては、イナーシャ推定値が初期値のままで実際の負
荷イナーシャと合っていないため、応答波形においてオ
ーバシュートしたり応答遅れが生じたりすることが考え
られる。そのような場合に対しても、速度指令値が変化
する過渡状態に有効にイナーシャ推定を実行でき、その
推定値が上記シミュレーション通りに収束していること
が確認された。
【0047】また、正弦波応答特性では、速度応答の位
相遅れがほぼ180degになった時の周波数が800
Hzであることが確認された。この時のイナーシャ推定
値の逆数の振幅幅は小さく、速度指令入力が正弦波であ
ってもイナーシャ推定値がほぼ一定値に収束しているこ
とが確認された。
【0048】サーボモータに適用十分な早い応答時間を
実現できるばかりでなく、発振や騒音も生じないで動作
させることができる。
【0049】
【発明の効果】このように、実モータ加速度と推定加速
度との間の符号の一致、不一致を判定し、一致する場合
には、実モータ加速度及び推定加速度の絶対値の大小関
係に基づき慣性2次モーメントの同定値の過大、過少を
判定し、一致しない場合には、第2のトルク信号の向き
と加速度の大小関係に基づき慣性2次モーメントの同定
値の過大、過少を判定できる。従って、本発明によれ
ば、慣性の大きさに3倍程度の急激な変化があっても、
慣性の同定値を漸近的に実慣性値に収束させることがで
き、速度応答を高めるように系のゲインを高く設定して
も、安定して制御することができる。
【0050】また、負荷慣性同定部における負荷慣性を
フィードバック制御する負荷慣性同定ループのフィード
バックのゲインを、推定速度と実速度値との間の偏差に
逆比例させると共に負荷慣性の同定値に比例させること
により、負荷慣性同定フィードバックループを線形化す
ることができ、速度指令の大きな変化や慣性負荷の変動
に対して、サーボモータに十分適用可能な応答時間をも
って応答することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくサーボモータ制御装置のブロッ
ク図。
【図2】本発明に基づく慣性同定部のブロック図。
【図3】(a)及び(b)(c)からなり、それぞれ、
慣性の逆数が初期推定値の1/3に変化したときの慣性
の逆数同定値のステップ応答、慣性の逆数が初期推定値
の3倍に変化したときの慣性の逆数同定値のステップ応
答を示すグラフ。
【図4】(a)、(b)及び(c)からなり、それぞ
れ、慣性の逆数が初期推定値の1/3に変化したとき或
いは慣性の逆数が初期推定値の3倍に変化したときの速
度指令波形、実速度応答波形及び推定速度応答波形を示
すグラフ。
【図5】条件1における慣性の逆数同定値(イナーシャ
推定値)の波形を示す図。
【図6】条件1における速度応答波形を示す図。
【図7】条件1に対して慣性の逆数真値が大きい場合と
小さい場合とを示す図5に対応する図。
【図8】条件1に対して速度指令振幅が大きい場合と小
さい場合とを示す図5に対応する図。
【図9】本発明に基づく第2の例を示す図2に対応する
図。
【図10】第2の例における図7に対応する図。
【図11】第2の例における図8に対応する図。
【図12】(a)、(b)、(c)及び(d)からな
り、(a)及び(b)はそれぞれ、駆動方向が一定の場
合の実速度に対する推定速度の追随特性及び実慣性値に
対する慣性同定値の追随特性を示し、(c)及び(d)
はそれぞれ、駆動方向が途中で変化した場合の実速度に
対する推定速度の追随特性及び実慣性値に対する慣性同
定値の追随特性を示すグラフ。
【符号の説明】
11 第1の速度制御器 12 速度オブザーバ 13 電流制御器モデル 14 モータ内部モデル 15 モータ 16 負荷 17 速度検出器 18 第2の速度制御器 19 比例項発生部分 20 積分項発生部分 21 電流制御器 22 慣性同定部 31、32 微分器 33、34 絶対値器 35 増幅器 36 切替器 37 積分器 38 初期値メモリ 39 演算器 40 除算器 41 増幅器 42 符号判別器 43 乗算器 51 第1フィルタ 52 絶対値器 53 第2フィルタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーボモータ制御装置であって、 第1の入力トルク値に基づき、慣性を含む負荷を模擬
    し、該負荷の推定速度を演算する速度オブザーバと、 速度指令値と前記推定速度との間の偏差に基づき前記第
    1の入力トルク値を演算する第1の速度制御器と、 前記推定速度と実速度値との間の偏差に基づき第2の入
    力トルク値を演算する第2の速度制御器と、 前記第1及び第2の入力トルク値の合算結果に基づき前
    記負荷を駆動するサーボモータの入力を制御するモータ
    制御部と、 前記負荷慣性を同定する負荷慣性同定部とを有し、 前記負荷慣性同定部が、 実モータ加速度と推定加速度との間の符号の一致、不一
    致を判定する手段と、実モータ加速度及び推定加速度の
    絶対値の大小関係を判定する手段とを有し、 前記両加速度間の符号が一致した場合には、実モータ加
    速度及び推定加速度の絶対値の大小関係に基づき慣性の
    同定値の過大、過少を判定し、前記両加速度間の符号が
    一致しない場合には、前記第2のトルク信号の向きと前
    記両加速度の大小関係とに基づき慣性の同定値の過大、
    過少を判定するようにしたことを特徴とするサーボモー
    タ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記推定加速度が、前記第2のトルク
    信号による加速度の寄与分を含むことを特徴とする請求
    項1に記載のサーボモータ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記速度オブザーバが、前記モータ制
    御部を模擬する部分を含むことを特徴とする請求項1若
    しくは2に記載のサーボモータ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記負荷慣性同定部が前記負荷慣性を
    フィードバック制御する負荷慣性同定ループを有し、 前記フィードバックのゲインを、前記推定速度と前記実
    速度値との間の偏差に逆比例させると共に、前記負荷慣
    性の同定値の逆数に比例させるようにしたことを特徴と
    する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のサーボモ
    ータ制御装置。
JP2001212513A 2000-08-21 2001-07-12 サーボモータ制御装置 Expired - Lifetime JP4726346B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001212513A JP4726346B2 (ja) 2000-08-21 2001-07-12 サーボモータ制御装置

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000250036 2000-08-21
JP2000-250036 2000-08-21
JP2000250036 2000-08-21
JP2001212513A JP4726346B2 (ja) 2000-08-21 2001-07-12 サーボモータ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002142480A true JP2002142480A (ja) 2002-05-17
JP4726346B2 JP4726346B2 (ja) 2011-07-20

Family

ID=26598183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001212513A Expired - Lifetime JP4726346B2 (ja) 2000-08-21 2001-07-12 サーボモータ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4726346B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007108333A1 (ja) * 2006-03-20 2007-09-27 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki 電動機の速度制御方法及び制御装置
WO2010055555A1 (ja) * 2008-11-12 2010-05-20 三菱電機株式会社 エレベータ制御装置
JP4726346B2 (ja) * 2000-08-21 2011-07-20 株式会社ミツバ サーボモータ制御装置
WO2013157314A1 (ja) * 2012-04-18 2013-10-24 日産自動車株式会社 車両用制振制御装置および車両用制振制御方法
JP2016194761A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 日本電産サンキョー株式会社 サーボモータ制御装置及び衝突検出方法
CN111399559A (zh) * 2019-01-03 2020-07-10 财团法人工业技术研究院 工具机的加工件负载特性判断及加速度调整方法
CN113965131A (zh) * 2020-07-20 2022-01-21 广东博智林机器人有限公司 一种转动惯量辨识方法及装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08168280A (ja) * 1994-12-08 1996-06-25 Mitsubishi Electric Corp 電動機の速度制御装置並びに速度及び位置制御装置
JPH11346492A (ja) * 1998-06-01 1999-12-14 Mitsubishi Electric Corp 電動機の位置制御装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4726346B2 (ja) * 2000-08-21 2011-07-20 株式会社ミツバ サーボモータ制御装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08168280A (ja) * 1994-12-08 1996-06-25 Mitsubishi Electric Corp 電動機の速度制御装置並びに速度及び位置制御装置
JPH11346492A (ja) * 1998-06-01 1999-12-14 Mitsubishi Electric Corp 電動機の位置制御装置

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4726346B2 (ja) * 2000-08-21 2011-07-20 株式会社ミツバ サーボモータ制御装置
WO2007108333A1 (ja) * 2006-03-20 2007-09-27 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki 電動機の速度制御方法及び制御装置
EP2345615A4 (en) * 2008-11-12 2014-01-01 Mitsubishi Electric Corp ELEVATOR CONTROL DEVICE
JP5334985B2 (ja) * 2008-11-12 2013-11-06 三菱電機株式会社 エレベータ制御装置
KR101263568B1 (ko) 2008-11-12 2013-05-13 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 엘리베이터 제어 장치
EP2345615A1 (en) * 2008-11-12 2011-07-20 Mitsubishi Electric Corporation Elevator control apparatus
WO2010055555A1 (ja) * 2008-11-12 2010-05-20 三菱電機株式会社 エレベータ制御装置
CN104247252A (zh) * 2012-04-18 2014-12-24 日产自动车株式会社 车辆用减振控制装置以及车辆用减振控制方法
JP2013223374A (ja) * 2012-04-18 2013-10-28 Nissan Motor Co Ltd 車両用制振制御装置
WO2013157314A1 (ja) * 2012-04-18 2013-10-24 日産自動車株式会社 車両用制振制御装置および車両用制振制御方法
US9150117B2 (en) 2012-04-18 2015-10-06 Nissan Motor Co., Ltd. Vehicle vibration suppression control device and vehicle vibration suppression control method
CN104247252B (zh) * 2012-04-18 2016-01-20 日产自动车株式会社 车辆用减振控制装置以及车辆用减振控制方法
JP2016194761A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 日本電産サンキョー株式会社 サーボモータ制御装置及び衝突検出方法
TWI716390B (zh) * 2015-03-31 2021-01-21 日商日本電產三協股份有限公司 伺服馬達控制裝置及衝突檢測方法
CN111399559A (zh) * 2019-01-03 2020-07-10 财团法人工业技术研究院 工具机的加工件负载特性判断及加速度调整方法
CN111399559B (zh) * 2019-01-03 2023-11-07 财团法人工业技术研究院 工具机的加工件负载特性判断及加速度调整方法
CN113965131A (zh) * 2020-07-20 2022-01-21 广东博智林机器人有限公司 一种转动惯量辨识方法及装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4726346B2 (ja) 2011-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3084928B2 (ja) 電動機の位置制御装置
Sepe et al. Real-time observer-based (adaptive) control of a permanent-magnet synchronous motor without mechanical sensors
Luo et al. Chaos RBF dynamics surface control of brushless DC motor with time delay based on tangent barrier Lyapunov function
Loukianov et al. Discrete-time sliding mode control of an induction motor
JPH0199485A (ja) サーボ電動機の制御装置
JP2002142480A (ja) サーボモータ制御装置
JP3552988B2 (ja) サーボ制御方法
Pramod et al. Impact of parameter estimation errors on feedforward current control of permanent magnet synchronous motors
KR20000048977A (ko) 수치 제어되는 탄성 다중 매스 시스템의 모우먼트를 제어하기 위한 방법 및 제어 장치
JP3230571B2 (ja) 電動機の速度制御装置
JP3214270B2 (ja) 電動機の速度制御装置並びに速度及び位置制御装置
KR20050073964A (ko) 동기전동기를 이용한 위치 제어장치 및 방법
Koubaa et al. Rotor resistance tuning for indirect stator flux orientated induction motor drive based on MRAS scheme
JP2004032905A (ja) 同期電動機の制御装置
JP3229926B2 (ja) 電動機の位置制御装置
JPH06309008A (ja) サーボ制御装置
JP3503343B2 (ja) 摩擦補償型制御方法及び装置
JPH09191678A (ja) サーボモータの速度制御方法
JP2011078192A (ja) 電動機の制御装置
JP3582541B2 (ja) スライディングモード制御による位置決め制御方法
JP2019133537A (ja) アクチュエータ制御装置及びアクチュエータ制御方法
JPH09238489A (ja) モータ速度制御方法及びモータ速度制御装置
JP3582281B2 (ja) 電動機の速度制御装置
JP2001157478A (ja) モータ制御装置
JP3864283B2 (ja) 位置制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080711

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110211

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110329

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110412

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140422

Year of fee payment: 3