JP2002142399A - モータ用コイルボビン、同ボビンを用いたモータ用ステータおよび同ステータを備えたモータ - Google Patents

モータ用コイルボビン、同ボビンを用いたモータ用ステータおよび同ステータを備えたモータ

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JP2002142399A
JP2002142399A JP2000332935A JP2000332935A JP2002142399A JP 2002142399 A JP2002142399 A JP 2002142399A JP 2000332935 A JP2000332935 A JP 2000332935A JP 2000332935 A JP2000332935 A JP 2000332935A JP 2002142399 A JP2002142399 A JP 2002142399A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステータヨークの加工時やコイルボビンの成
型時に、位置決め用凸部や位置決め用凹部の位置精度不
良や寸法誤差などが発生すると、コイルボビンに設けら
れた位置決め用凸部をステータヨークに設けられた位置
決め用凹部に勘合して、1層のステータを組み立てるの
で、面方向の位置決め誤差が発生することになる。 【解決手段】 ステータヨークが積層される鍔部(3a
〜3d)やヨーク保持部(5)からなる複数のヨーク積
層部を一体に形成するとともに、ステータヨークの外周
に設けられたボビン用係合部に係合して面方向の位置決
めを行うステータ用係合部(7)を各層に設けてモータ
用コイルボビン(1a,1b)としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD、DVD、プ
リンタや複写機といった情報や画像等を扱う機器に使用
されるモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】モータたとえばステッピングモータに
は、ステータをロータの回転軸方向に複数積層した、ク
ローポールタイプのものがある。このタイプのモータ
は、構造が簡単であり、低コストで作ることができるの
で、種々の分野で使用され、とくにステータを2層にし
てA相とB相として通電駆動するモータが多用されてい
る。各層のステータは、2枚を一対とするステータヨー
クそれぞれに形成されたクローポールを入れ子状に並設
するとともに、入れ子状に並設したクローポールの外側
に、コイルが巻回されたコイルボビンを配設してなる。
ロータは、異なる磁極を円周方向に交互に分布して着磁
した永久磁石の中央を回転軸に取り付けてなる。
【0003】さて、このモータに通電し、A相のコイル
とB相のコイルに流す電流の方向を制御し、各層の入れ
子状になっているクローポールの極性を変化させ、順次
合成される同極性の磁極中心を移動させていくと、ロー
タはこの磁極中心の移動とともに回転することになる。
したがって、磁極中心の位置が円周方向に対して精確に
移動していくように、入れ子状となったクローポールの
円周方向に対する位置精度を確保しなければならない。
すなわち、クローポールは、各層が回転軸方向に積層さ
れたとき、円周方向に対するそれぞれの相対位置が精確
に決められなければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、ステータは1層
ずつ個別に組み立てた後、積層していた。すなわち、外
側に張り出した鍔部を両端外周に設けた樹脂製の円筒部
からなるコイルボビンと、コイルボビンの鍔部を含めた
直径とほぼ同じ直径のリング状円板からなるステータヨ
ークを用意し、コイルボビンの一方側からステータヨー
クを挿入し、コイルボビンに設けられた位置決め用凸部
をステータヨークに設けられた位置決め用凹部に勘合
し、またコイルボビンの一方側からステータヨークを挿
入し、コイルボビンに設けられた位置決め用凸部をステ
ータヨークに設けられた位置決め用凹部に勘合して、1
層のステータが組み立てられる。このようにして1層分
のステータが組み立てられると、一方のステータヨーク
に設けられた位置決め用凹部に、他方のステータヨーク
に設けられた位置決め用凸部を勘合して2層になるよう
積層し、必要に応じて溶着し、ステッピングモータのス
テータが組み立てられる。
【0005】それゆえ、ステータヨークの加工時やコイ
ルボビンの成型時に、位置決め用凸部や位置決め用凹部
の位置精度や寸法誤差などが発生すると、コイルボビン
に設けられた位置決め用凸部をステータヨークに設けら
れた位置決め用凹部に勘合して、1層のステータを組み
立てるので、面方向つまり円周方向や半径方向の位置決
め誤差が発生することになる。さらに、一方のステータ
ヨークに設けられた位置決め用凸部に、他方のステータ
ヨークに設けられた位置決め用凹部を勘合して2層にな
るよう積層するときにも、同様の誤差が発生することに
なる。そこで、本発明は、ステータヨークとコイルボビ
ンとの相対位置精度やステータヨーク間の相対位置精
度、またそのバラツキなどを低減することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、モータ用コイ
ルボビンにおいて、複数のステータヨーク積層部を一体
に形成するとともに、ステータヨークの外周に設けられ
たボビン用係合部に係合して面方向の位置決めを行うス
テータヨーク用係合部を各層に設けてモータ用コイルボ
ビンとしたものである。また、モータ用ステータにおい
て、前記コイルボビンにステータヨークを組み込み、コ
イルボビンにコイルを巻回してモータ用ステータとした
ものである。さらに、前記モータのステータに、異なる
磁極を交互に分布して着磁した永久磁石をロータとして
組み込み、モータとしたものである。したがって、コイ
ルボビンにステータヨークが精確に位置決めされて積層
されたステータが組み立てられ、また、このステータを
組み込んで精確な駆動がなされるモータが組み立てられ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態を示す
コイルボビンの斜視図である。このコイルボビンは、ク
ローポールタイプのステータヨークを4枚使用してステ
ータとするものに適用されるものとして説明する。半円
筒状のコイルボビン1aは、樹脂製の円筒部2a,2b
の両端外周から外側にそれぞれ鍔部3a,3b,3c,
3dを張り出し、A相コイルが卷回される円筒部2aと
B相コイルが巻回される円筒部2bを、その隣接する鍔
部3b、3cの外周に形成される橋絡部4で連結し、各
円筒部2a,2bの隣接しない鍔部3a,3dの外周
に、ステータヨークを取り囲んで保持するヨーク保持部
5を形成して、A相コイルとB相コイルに対応させた2
層構造にしている。
【0008】また、半円筒状のコイルボビン1aは、そ
の鍔部外周に形成された橋絡部の一部4とヨーク保持部
5の一部とからなる連接部6で折り曲げ可能にして、同
様構造の半円筒状のコイルボビン1bと連接される。な
お、折り曲げ可能に連接せず、半円筒状のコイルボビン
のままとしてもよい。ヨーク保持部5には、ステータヨ
ークの位置決めを行うヨーク係合部として、位置決め用
凸部7が半径方向内部に向かって設けられている。この
位置決め用凸部7は、複数設けられてもよく、鍔部3a
〜3dに設けられてもヨーク保持部5の鍔部対抗面に設
けられてもよく、後述するステータヨークには、対応し
て位置決め用凹部が設けられることになる。したがっ
て、鍔部3a〜3dの面方向に対する位置決めがなされ
る。またヨーク保持部5は、ステータの保持が確実に行
えればよいので、鍔部3a〜3dの外周全体に設ける要
はなく、半円筒状のコイルボビン1aは、連接部6のう
ち、橋絡部4の一部又はヨーク保持部5の一部のみで折
り曲げ可能に連接されてもよい。
【0009】図2は、図1にて説明した実施の形態のコ
イルボビンにステータヨークを位置決めする説明図、図
3はこのコイルボビンとステータヨークの組立手順を示
す説明図、そして図4はこの組立手順により組み立てら
れたコイルボビンとステータヨークの組立体を示す組立
完成図であり、これらの図を参照してステータに組み立
てる過程を説明する。なお、図2では、連接された半円
筒状のコイルボビンの一方を示している。まず、図2に
て示すように、ステータヨーク8a〜8dは磁性体のリ
ング状円板からなり、この円板の外周には、コイルボビ
ンのステータ保持部に設けられた位置決め用凸部が嵌合
する位置に、位置決め用凹部9a〜9dが設けられ、ク
ローポール10は、このリング状円板の内周よりほぼ直
角にくし歯状に切り起こされている。
【0010】したがって、ステータヨーク8a〜8d
は、その外周に設けられた位置決め用凹部9a〜9dを
コイルボビン1aに設けられた位置決め用凸部11a〜
11cに対応させ、中央のステータヨーク8b、8cの
2枚はクローポール10を逆向きにし、両外側のクロー
ポール10と入れ子状に、A相およびB相のステータヨ
ーク8a〜8dとして積層する。なお、A相およびB相
のコイル端末は、コイルボビン1aに設けられた端子取
り付け部12a,12bに取り付けられた結線用端子1
3a,13bに結線されて、通電される。したがって、
鍔部3a〜3dやヨーク保持部5などからなる複数のヨ
ーク積層部に、ステータヨークを積層するだけで、精確
に位置決めできるとともに、複数層にステータヨークを
容易に組み込むことができる さらに図3をも参照し、半円筒状のコイルボビン1aの
鍔部3a〜3dにステータヨーク8a〜8dを挿入し、
ステータヨーク8a〜8dの位置決め用凹部99a〜9
cをヨーク保持部5の位置決め用凸部11a〜11cに
当接させて、鍔部3a〜3dとヨーク保持部5とで嵌装
する。そして、図4をも参照し、コイルボビン1a,1
bの連接部6で折り曲げ、ステータヨーク8a〜8dを
積層し保持している一方の半円筒状のコイルボビン1a
と他方の半円筒状のコイルボビン1bを合わせ、円筒状
にして組立完成させる。
【0011】さらに、コイルボビンの円筒部2a、2b
にA相コイルとB相コイルを巻回して、ステータとす
る。したがって、精確に位置決めされて積層されたステ
ータヨークを備えたステータを得ることができる。この
ようにして組み立てたステータに、異なる磁極を交互に
分布して着磁した永久磁石をロータとして組み込み、モ
ータとする。したがって、このモータによれば、精確な
駆動を行うことができる。なお、ステータ保持部に設け
られる位置決め用凸部を凹部とし、ステータヨークに設
けられる位置決め用凹部を凸部としてもよい。また、凹
部は孔であってもよい。また、回転軸方向に積層される
各ステータ間の面方向に対する位置決めを精確に行う必
要があるモータであれば、本発明の要旨を変更せずに適
用することが可能である。
【0012】
【発明の効果】本発明によるモータのコイルボビン、モ
ータのステータおよびモータは、前述の如く構成したの
で、コイルボビンにステータヨークが精確に位置決めさ
れて積層されたステータを組み立てることができ、ま
た、このステータを組み込んで精確な駆動がなされるモ
ータを組み立てることできる。具体的には、次のごとき
効果が得られる。ステータヨークが積層される複数のヨ
ーク積層部を一体に形成するとともに、ステータヨーク
の外周に設けられたボビン用係合部に係合して面方向の
位置決めを行うステータ用係合部を各層に設けてモータ
のコイルボビンとしたので、ステータヨークは積層する
だけで、精確に位置決めできるとともに、複数層にステ
ータヨークを容易に組み込むことができる。また、ステ
ータヨークに面方向の位置決めを行うボビン係合部を設
けてなるモータのステータにおいて、前記コイルボビン
にステータヨークを組み込み、コイルボビンにコイルを
巻回してモータのステータとしたので、精確に位置決め
されて積層されたステータヨークを備えたステータを得
ることができる。さらに、前記モータのステータに、異
なる磁極を交互に分布して着磁した永久磁石をロータと
して組み込み、モータとしたので、精確な駆動を行うこ
とができるとともに、複数層分を一体に成形されたコイ
ルボビンにステータがしっかり取り付けられるので、モ
ータに通電して駆動したとき、従来技術により組み立て
られたモータの駆動に比し、取り付けガタによる振動は
非常に少ないものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すコイルボビンの斜視
図である。
【図2】コイルボビンにステータヨークを位置決めする
説明図である。
【図3】コイルボビンとステータヨークの組立手順を示
す説明図である。
【図4】コイルボビンとステータヨークの組立体を示す
組立完成図である。
【符号の説明】
1a,1b コイルボビン 2a,2b 円筒部 3a〜3d 鍔部 4 橋絡部 5 ヨーク保持部 6 連接部 7 位置決め用凸部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年11月1日(2000.11.
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 モータ用コイルボビン、同ボビンを用
いたモータ用ステータおよび同ステータを備えたモータ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD、DVD、プ
リンタや複写機といった情報や画像等を扱う機器に使用
されるモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】モータたとえばステッピングモータに
は、ステータをロータの回転軸方向に複数積層した、ク
ローポールタイプのものがある。このタイプのモータ
は、構造が簡単であり、低コストで作ることができるの
で、種々の分野で使用され、とくにステータを2層にし
てA相とB相として通電駆動するモータが多用されてい
る。各層のステータは、2枚を一対とするステータヨー
クそれぞれに形成されたクローポールを入れ子状に並設
するとともに、入れ子状に並設したクローポールの外側
に、コイルが巻回されたコイルボビンを配設してなる。
ロータは、異なる磁極を円周方向に交互に分布して着磁
した永久磁石の中央を回転軸に取り付けてなる。
【0003】さて、このモータに通電し、A相のコイル
とB相のコイルに流す電流の方向を制御し、各層の入れ
子状になっているクローポールの極性を変化させ、順次
合成される同極性の磁極中心を移動させていくと、ロー
タはこの磁極中心の移動とともに回転することになる。
したがって、磁極中心の位置が円周方向に対して精確に
移動していくように、入れ子状となったクローポールの
円周方向に対する位置精度を確保しなければならない。
すなわち、クローポールは、各層が回転軸方向に積層さ
れたとき、円周方向に対するそれぞれの相対位置が精確
に決められなければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、ステータは1層
ずつ個別に組み立てた後、積層していた。すなわち、外
側に張り出した鍔部を両端外周に設けた樹脂製の円筒部
からなるコイルボビンと、コイルボビンの鍔部を含めた
直径とほぼ同じ直径のリング状円板からなるステータヨ
ークを用意し、コイルボビンの一方側からステータヨー
クを挿入し、コイルボビンに設けられた位置決め用凸部
をステータヨークに設けられた位置決め用凹部に勘合
し、またコイルボビンの他方側からステータヨークを挿
入し、コイルボビンに設けられた位置決め用凸部をステ
ータヨークに設けられた位置決め用凹部に勘合して、1
層のステータが組み立てられる。このようにして1層分
のステータが組み立てられると、一方のステータヨーク
に設けられた位置決め用凹部に、他方のステータヨーク
に設けられた位置決め用凸部を勘合して2層になるよう
積層し、必要に応じて溶着し、ステッピングモータのス
テータが組み立てられる。
【0005】それゆえ、ステータヨークの加工時やコイ
ルボビンの成型時に、位置決め用凸部や位置決め用凹部
の位置精度不良や寸法誤差などが発生すると、コイルボ
ビンに設けられた位置決め用凸部をステータヨークに設
けられた位置決め用凹部に勘合して、1層のステータを
組み立てるので、面方向つまり円周方向や半径方向の位
置決め誤差が発生することになる。さらに、一方のステ
ータヨークに設けられた位置決め用凸部に、他方のステ
ータヨークに設けられた位置決め用凹部を勘合して2層
になるよう積層するときにも、同様の誤差が発生するこ
とになる。そこで、本発明は、ステータヨークとコイル
ボビンとの相対位置精度やステータヨーク間の相対位置
精度の向上、またそのバラツキなどを低減することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、モータ用コイ
ルボビンにおいて、複数のステータヨーク積層部を一体
に形成するとともに、ステータヨークの外周に設けられ
たボビン用係合部に係合して面方向の位置決めを行うス
テータヨーク用係合部を各層に設けてモータ用コイルボ
ビンとしたものである。また、モータ用ステータにおい
て、前記コイルボビンにステータヨークを組み込み、コ
イルボビンにコイルを巻回してモータ用ステータとした
ものである。さらに、前記モータ用ステータに、異なる
磁極を交互に分布して着磁した永久磁石をロータとして
組み込み、モータとしたものである。したがって、コイ
ルボビンにステータヨークが精確に位置決めされて積層
されたステータが組み立てられ、また、このステータを
組み込んで精確な駆動がなされるモータが組み立てられ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態を示す
コイルボビンの斜視図である。このコイルボビンは、ク
ローポールタイプのステータヨークを4枚使用してステ
ータとするものに適用されるものとして説明する。半円
筒状のコイルボビン1aは、樹脂製の円筒部2a,2b
の両端外周から外側にそれぞれ鍔部3a,3b,3c,
3dを張り出し、A相コイルが卷回される円筒部2aと
B相コイルが巻回される円筒部2bを、その隣接する鍔
部3b、3cの外周に形成される橋絡部4で連結し、各
円筒部2a,2bの隣接しない鍔部3a,3dの外周
に、ステータヨークを取り囲んで保持するヨーク保持部
5を形成して、A相コイルとB相コイルに対応させた2
層構造にしている。
【0008】また、半円筒状のコイルボビン1aは、そ
の鍔部外周に形成された橋絡部4の一部とヨーク保持部
5の一部とからなる連接部6で折り曲げ可能にして、同
様構造の半円筒状のコイルボビン1bと連接される。な
お、折り曲げ可能に連接せず、半円筒状のコイルボビン
のままとしてもよい。ヨーク保持部5には、ステータヨ
ークの位置決めを行うステータヨーク用係合部として、
位置決め用凸部7が半径方向内部に向かって設けられて
いる。この位置決め用凸部7は、複数設けられてもよ
く、鍔部3a〜3dに設けられてもヨーク保持部5の鍔
部対抗面に設けられてもよく、後述するステータヨーク
には、対応して位置決め用凹部が設けられることにな
る。したがって、鍔部3a〜3dの面方向に対する位置
決めがなされる。またヨーク保持部5は、ステータの保
持が確実に行えればよいので、鍔部3a〜3dの外周全
体に設ける要はなく、半円筒状のコイルボビン1aは、
連接部6のうち、橋絡部4の一部又はヨーク保持部5の
一部のみで折り曲げ可能に連接されてもよい。
【0009】図2は、図1にて説明した実施の形態のコ
イルボビンにステータヨークを位置決めする説明図、図
3はこのコイルボビンとステータヨークの組立手順を示
す説明図、そして図4はこの組立手順により組み立てら
れたコイルボビンとステータヨークの組立体を示す組立
完成図であり、これらの図を参照してステータに組み立
てる過程を説明する。なお、図2では、連接された半円
筒状のコイルボビンの一方を示している。まず、図2に
て示すように、ステータヨーク8a〜8dは磁性体のリ
ング状円板からなり、この円板の外周には、コイルボビ
ンのステータ保持部に設けられた位置決め用凸部7が嵌
合する位置に、ボビン用係合部として位置決め用凹部9
a〜9dが設けられ、クローポール10は、このリング
状円板の内周よりほぼ直角にくし歯状に切り起こされて
いる。
【0010】したがって、ステータヨーク8a〜8d
は、その外周に設けられた位置決め用凹部9a〜9dを
コイルボビン1aに設けられた位置決め用凸部11a〜
11cに対応させ、中央のステータヨーク8b、8cの
2枚はクローポール10を逆向きにし、両外側のクロー
ポール10と入れ子状に、A相およびB相のステータヨ
ーク8a〜8dとして積層する。なお、A相およびB相
のコイル端末は、コイルボビン1aに設けられた端子取
り付け部12a,12bに取り付けられた結線用端子1
3a,13bに結線されて、通電される。したがって、
鍔部3a〜3dやヨーク保持部5などからなる複数のヨ
ーク積層部に、ステータヨークを積層するだけで、精確
に位置決めできるとともに、複数層にステータヨークを
容易に組み込むことができる さらに図3をも参照し、半円筒状のコイルボビン1aの
鍔部3a〜3dにステータヨーク8a〜8dを挿入し、
ステータヨーク8a〜8dの位置決め用凹部9a〜9c
をヨーク保持部5の位置決め用凸部11a〜11cに当
接させて、鍔部3a〜3dとヨーク保持部5とで嵌装す
る。そして、図4をも参照し、コイルボビン1a,1b
の連接部6で折り曲げ、ステータヨーク8a〜8dを積
層し保持している一方の半円筒状のコイルボビン1aと
他方の半円筒状のコイルボビン1bを合わせ、円筒状に
して組立完成させる。
【0011】さらに、コイルボビンの円筒部2a、2b
にA相コイルとB相コイルを巻回して、ステータとす
る。したがって、精確に位置決めされて積層されたステ
ータヨークを備えたステータを得ることができる。この
ようにして組み立てたステータに、異なる磁極を交互に
分布して着磁した永久磁石をロータとして組み込み、モ
ータとする。したがって、このモータによれば、精確な
駆動を行うことができる。なお、ステータ保持部に設け
られる位置決め用凸部を凹部とし、ステータヨークに設
けられる位置決め用凹部を凸部としてもよい。また、凹
部は孔であってもよい。また、回転軸方向に積層される
各ステータ間の面方向に対する位置決めを精確に行う必
要があるモータであれば、本発明の要旨を変更せずに適
用することが可能である。
【0012】
【発明の効果】本発明によるモータのコイルボビン、モ
ータ用ステータおよびモータは、前述の如く構成したの
で、コイルボビンにステータヨークが精確に位置決めさ
れて積層されたステータを組み立てることができ、ま
た、このステータを組み込んで精確な駆動がなされるモ
ータを組み立てることできる。具体的には、次のごとき
効果が得られる。ステータヨークが積層される複数のヨ
ーク積層部を一体に形成するとともに、ステータヨーク
の外周に設けられたボビン用係合部に係合して面方向の
位置決めを行うステータ用係合部を各層に設けてモータ
用コイルボビンとしたので、ステータヨークは積層する
だけで、精確に位置決めできるとともに、複数層にステ
ータヨークを容易に組み込むことができる。また、ステ
ータヨークに面方向の位置決めを行うボビン用係合部を
設けてなるモータ用ステータにおいて、前記コイルボビ
ンにステータヨークを組み込み、コイルボビンにコイル
を巻回してモータ用ステータとしたので、精確に位置決
めされて積層されたステータヨークを備えたステータを
得ることができる。さらに、前記モータのステータに、
異なる磁極を交互に分布して着磁した永久磁石をロータ
として組み込み、モータとしたので、精確な駆動を行う
ことができるとともに、複数層分を一体に成形されたコ
イルボビンにステータがしっかり取り付けられるので、
モータに通電して駆動したとき、従来技術により組み立
てられたモータの駆動に比し、取り付けガタによる振動
は非常に少ないものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すコイルボビンの斜視
図である。
【図2】コイルボビンにステータヨークを位置決めする
説明図である。
【図3】コイルボビンとステータヨークの組立手順を示
す説明図である。
【図4】コイルボビンとステータヨークの組立体を示す
組立完成図である。
【符号の説明】 1a,1b コイルボビン 2a,2b 円筒部 3a〜3d 鍔部 4 橋絡部 5 ヨーク保持部 6 連接部 7 位置決め用凸部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ用コイルボビンにおいて、 複数のステータヨーク積層部を一体に形成するととも
    に、ステータヨークの外周に設けられたボビン用係合部
    に係合して面方向の位置決めを行うステータヨーク用係
    合部を各層に設けたことを特徴とするモータ用コイルボ
    ビン。
  2. 【請求項2】 ステータヨーク用係合部は、コイルが巻
    回される円筒部の両端外周から外側に張り出した鍔部に
    形成されたステータ保持部に設けられる請求項1に記載
    のモータ用コイルボビン。
  3. 【請求項3】 コイルボビンを半円筒状の1対とし、そ
    のいずれかにステータヨーク用係合部を設けた請求項1
    または2に記載のモータ用コイルボビン。
  4. 【請求項4】 半円筒状のコイルボビンを鍔部外周に形
    成された橋絡部の一部で折り曲げ可能に連接した請求項
    3に記載のモータ用コイルボビン。
  5. 【請求項5】 半円筒状のコイルボビンを鍔部外周に形
    成された橋絡部の一部およびステータ保持部の一部で折
    り曲げ可能に連接した請求項3に記載のモータ用コイル
    ボビン。
  6. 【請求項6】 モータ用ステータにおいて、請求項1乃
    至5に記載のコイルボビンにステータヨークを組み込
    み、コイルボビンにコイルを巻回したことを特徴とする
    モータ用ステータ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のモータのステータに、
    異なる磁極を交互に分布して着磁した永久磁石をロータ
    として組み込んだことを特徴とするモータ。
  8. 【請求項8】 モータはステッピングモータである請求
    項7記載のモータ。
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