JP2002142144A - 遠隔制御監視装置及び遠隔制御監視方法 - Google Patents

遠隔制御監視装置及び遠隔制御監視方法

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JP2002142144A
JP2002142144A JP2000331940A JP2000331940A JP2002142144A JP 2002142144 A JP2002142144 A JP 2002142144A JP 2000331940 A JP2000331940 A JP 2000331940A JP 2000331940 A JP2000331940 A JP 2000331940A JP 2002142144 A JP2002142144 A JP 2002142144A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被遠隔制御装置側のカメラ及び雲台へ遠隔制
御装置側の表示装置及び操作手段側から不特定の遅延時
間を有する伝送系路を介して制御信号を伝送しても正
確、迅速な遠隔制御を可能にする。 【解決手段】 被遠隔制御装置10側に設けたカメラ1
a〜1n及び雲台2a〜2nを遠隔制御装置11側に設
けた表示装置6の画面の画像の指示枠位置を指示するこ
とで上記カメラ1a〜1n及び/又は雲台2a〜2nを
遠隔制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠隔制御監視装置
及び遠隔制御監視方法に係わり、特に、インターネット
のパケット伝送系でデータ伝送を行う場合、伝送系路に
遅延が存在するクローズドサーキットテレビジョン(C
CTV)システムの監視カメラ制御、カメラ位置のクロ
ーズドループ制御を行なう遠隔制御監視装置及び遠隔制
御監視方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の被遠隔制御装置として、撮像手段
(以下カメラと記す)を駆動手段(以下雲台と記す)に
配設して、カメラ近傍に設けたカメラのズーム及び雲台
の回転を撮像制御手段(以下カメラ制御器:CCAと記
す)を介して行ない、カメラで撮像した被写体像を有線
や無線等の伝送系路を介して遠隔制御装置側に設けた表
示手段及びコンピュータに伝送し、操作手段を操作し
て、カメラのズームや雲台の回転や上下動駆動動作を行
なっていた。
【0003】最近、凶悪な刑事事件が頻発し、監視用途
において、監視モニタ室からの簡単な操作により、高速
かつ正確に監視カメラの遠隔操作ができる装置が待ち望
まれている。従来はオペレータがモニタ画像を見なが
ら、操作手段としてジョイスティックのようなコントロ
ーラを操作して、カメラの向きやズーム倍率を変えた
り、一定速でカメラを巡回させたり、カメラ側のプリセ
ット機能を利用し初期設定時に設定されたポイント間を
動かして監視することで対応していた。
【0004】又、例えば、パチンコ店をオーナが自宅で
電話線などの一般回線を利用し、遠隔監視をしている場
合、表示手段としての監視モニタ上には、数人の客が映
っているが、その中の1人が不審な行動をとりだした場
合、そこに素早くカメラをズームする必要があるが、オ
ーナは、カメラをズームしたい画面中央に移動し、ズー
ム操作をする上で操作の時間的な遅延を監視モニタで確
認しつつ動かす為、どうしても、ゆっくりとしか動かせ
ず、不審者の行動を瞬間に確認できないなどが問題とな
っていた。
【0005】昨今、インターネット等の環境の整備が急
速に進み発達してきた。これに伴い監視用途にも遠隔制
御監視が多用されている。例えば、望楼などの監視用途
を例に取ると、監視用カメラをパンニングと呼ばれる横
方向に、一定速度で水平移動し、それを消防署の署員が
目視での監視をしている。そして、一度異常を発見した
場合には、速やかにその画像を手動操作に切り換え、拡
大ズームやフォーカスを整えるなどの処理はオープンサ
ーボによる遠隔操作で行なっている。この動作を可能な
限り、敏速に行ない、火災であるのか、焚き火であるの
かなど、どの様な状況であるのかを確認する作業が必要
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の様な遠隔制御監
視装置での制御をインターネット等の伝送遅延の大きな
システムで行なう場合、その制御が著しく困難になるこ
とがありどうしても遅れが生じる。同軸ケーブル等での
アナログ伝送では伝送の遅れはスイッチャや、フレーム
シンクロナイザ等の遅れで、1フィールドないし2フィ
ールドであり、制御も可能であった。しかし、デジタル
系のパケット伝送では、遅れ量が数フレームないし数十
フレームと伝送系の状態でまちまちである。さらに、監
視用途の場合は、回線の転送レートが低いなどの理由に
より、駒落としを頻繁に行なうため、遅延ばかりか手動
制御しようとするオペレータにとっては、画像が駒落と
しで表示され、実際の操作が表示に反映されない時間も
存在する。このため必要な画角を得るための、パンニン
グ操作や、ズーム、フォーカス等でタイミングが合わ
ず、また乱れてしまい、ピントを合わせることが難しく
なる。また、繊細な画像を得るためには時間がかかり、
監視用途としては必要なときに必要な画像を得ることが
できなくなっていた。
【0007】即ち、オペレータが監視モニタ上で異常を
察知して、そこにカメラを動かし、瞬間にズーミングし
たい時、監視カメラとカメラ操作をする監視モニタ室が
離れた場所に存在し、オペレータがカメラ操作をした情
報が監視カメラの動きに反映するまでに時間遅延が生じ
て、オペレータの操作通りにカメラが追従せず、異常の
あるところにカメラを合わせられなかった。
【0008】またオペレータも操作に熟練を要し、シス
テムが変わると操作の時間遅延が変わり、なれるまでに
時間がかかっていた。
【0009】本発明は、上述の課題を解決するために成
されたもので発明が解決しようとする課題はカメラの遠
隔操作において、大きな遅延量が存在するインターネッ
ト等を使った遠隔制御においても、カメラ雲台の制御系
路をカメラ画像の画像マッチングを用いたクローズドル
ープで構成し、デジタル的にサーボを加えることや、画
像の付加情報と画像上の指示位置の情報を用いた雲台制
御を行なうことにより、迅速かつ的確なカメラ制御を行
なう遠隔制御監視装置及び遠隔制御監視方法を提供する
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係わる本発明
は少くとも1つ以上のカメラ1a〜1nと、このカメラ
1a〜1nを駆動する雲台2a〜2nからなる被遠隔制
御装置10からの画像信号を遠隔制御装置11側に送出
し、被遠隔制御装置10側のカメラ1a〜1n及び雲台
2a〜2nを遠隔制御する遠隔制御監視装置13であっ
て、遠隔制御装置11側にはカメラ1a〜1nよりの画
像を表示する表示装置6と、カメラ1a〜1nの位置を
制御するマイクロコンピュータ8aとを具備し、少くと
も表示装置6の画面上に所定画像の一部を指示するジョ
イスティック7と、被遠隔制御装置10側のカメラ1a
〜1nの被写体位置を、カメラ1a〜1nで設定した上
記表示装置6の画像の指定位置に持ち来す様にマイクロ
コンピュータ8aにて算出し、算出データを雲台2a〜
2nを制御するCCA3a〜3nに伝送し、被遠隔制御
装置10側のカメラ1a〜1nと、雲台2a〜2nと、
CCA3a〜3nとをクローズドループで構成し、斯か
る、請求項1に係わる本発明の構成によれば被遠隔制御
装置10側のカメラ1a〜1nと雲台2a〜2nとCC
A3a〜3nをクローズドループ構成とし、算出データ
で画像マッチング制御したので高速かつ安定に所定の指
定範囲内の被写体像を出力可能な遠隔制御監視装置が得
られる。算出データをCCAに伝送した制御信号にて画
像マッチングさせ、遠隔制御装置11側から位置及び速
度或はいづれか一方を制御して成ることを特徴とする遠
隔制御監視装置としたものである。
【0011】請求項2に係わる本発明は少くとも1つ以
上のカメラ1a〜1nと、カメラ1a〜1nを駆動する
雲台からなる被遠隔制御装置10からの画像信号と画像
に付随した情報を不特定な遅延特性を有する伝送系路1
2を介して遠隔制御装置11側に送出し、被遠隔制御装
置10側のカメラ1a〜1n及び雲台2a〜2nを遠隔
制御する遠隔制御監視装置13であって、遠隔制御装置
11側にはカメラ1a〜1nからの画像を表示する表示
装置6と、少くとも表示装置6の画面上に所定画像の一
部を指示するジョイスティック7とカメラ1a〜1nの
位置を管理するマイクロコンピュータ8aとを具備し、
被遠隔制御装置10側のカメラ1a〜1nの被写体位置
をジョイスティック7で設定した表示装置6の画像の指
示枠14に持ち来す様にマイクロコンピュータで算出
し、この演算データを雲台2a〜2nを制御するCCA
3a〜3nに伝送し、CCA3a〜3nより雲台2a〜
2nを経由してカメラ1a〜1nを制御して成ることを
特徴とする遠隔制御監視装置としたものである。
【0012】斯かる、請求項2に係わる本発明の構成に
よれば遠隔制御装置11側の表示装置6の画面に指示枠
14を設ける様にジョイスティック7で指示するだけ
で、被遠隔制御装置10側のカメラ1a〜1nを指示枠
14が示す被写体に向ける様に迅速且つ正確に位置制御
することが可能な遠隔制御監視装置が得られる。
【0013】請求項3に係わる本発明は被遠隔制御装置
10を構成するカメラ1a〜1n及びこのカメラ1a〜
1nを駆動する雲台2a〜2n並びに雲台2a〜2nを
制御するCCA3a〜3nをクロースドループ構成し、
画像マッチングさせるため遠隔制御装置11側から位置
及び速度或はいずれか一方を制御して成ることを特徴と
する請求項2記載の遠隔制御監視装置としたものであ
る。
【0014】斯かる、請求項3に係わる本発明の構成に
よれば被遠隔制御装置10と遠隔制御装置11間に不特
定の遅延特性を有する伝送系路12であっても被遠隔制
御装置10側のカメラ1a〜1n及び雲台2a〜2nを
CCA3a〜3nを介して被遠隔制御装置10側だけで
クローズドループが構成し、画像マッチングさせること
で遠隔制御装置11側の制御信号に迅速に対応可能な遠
隔制御監視装置が得られる。
【0015】請求項4に係わる本発明は遠隔制御装置1
1側に設けたジョイスティック7で表示装置6内の画像
の一部分を指示し、指示範囲の情報をコンピュータ8a
は伝送系路12を介して被遠隔制御装置10側に伝送
し、被遠隔制御装置10側のCCA3a〜3nは、指示
範囲の情報を基に指示範囲画像が表示装置6の画面の中
心に来る様にカメラ1a〜1n及び駆動手段を制御して
成ることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の遠隔
制御監視装置としたものである。
【0016】斯かる、請求項4に係わる本発明の構成に
よれば遠隔制御装置11側の表示装置6の画面内の所定
位置を指示枠14内に持ち来すだけで被遠隔制御装置1
0側のカメラ1a〜1nの被写体像が指定枠14位置が
画面の中心に来る様に位置制御されるため、異常時の監
視を迅速に行なうことが出来る。
【0017】請求項5に係わる本発明は遠隔制御装置1
1側に設けたジョイスティック7で表示装置6内の画像
の一部分を指示し、指示範囲の情報をコンピュータ8a
は伝送系路12を介して被遠隔制御装置10側に伝送
し、被遠隔制御装置10側のCCA3a〜3nは、指示
範囲の情報の周波数特性の高域エネルギー成分を最大に
する様にカメラ1a〜1nのレンズ制御を行なうことを
特徴とする請求項2乃至請求項4記載のいずれか1項記
載の遠隔制御監視装置としたものである。
【0018】斯かる、請求項5に係わる本発明の構成に
よれば遠隔制御装置側11でジョイスティック7を介し
て表示装置6の指示枠14内の高域エネルギー成分を抽
出するだけで被遠隔制御装置10内のCCA3a〜3n
がカメラ1a〜1nを指示枠14の被写体像位置に迅速
にフォーカシングすることが出来る遠隔制御監視装置が
得られる。
【0019】請求項6に係わる本発明は被遠隔制御装置
10側のカメラ1a〜1nからの画像信号に固有の識別
情報を付加し、識別情報に対応して雲台2a〜2nの駆
動状態データを記憶したカメラ1a〜1nの雲台状態記
憶部24を設け、画像の指示範囲の情報と識別情報とを
被遠隔制御装置10側のCCA3a〜3nにフィードバ
ックさせることでカメラ1a〜1nおよび雲台2a〜2
nを制御して成ることを特徴とする請求項2乃至請求項
5記載のいずれか1項記載の遠隔制御監視装置としたも
のである。
【0020】斯かる、請求項6に係わる本発明の構成に
よれば、被遠隔制御装置10側と遠隔制御装置11間で
伝送系路12に不特定の遅延があっても識別情報の授受
だけで済み迅速な雲台の位置及びカメラのズームサーボ
等を行なうことが可能な遠隔制御装置が得られる。
【0021】請求項7に係わる本発明構成によれば被遠
隔制御装置10側に設けたカメラ1a〜1nで撮像した
画像信号を不特定の遅延特性を有する伝送系路12を介
して遠隔制御装置11側に設ける表示装置6に表示させ
る様に成した遠隔制御監視方法であって、表示装置6の
モニタ画面上の画像の一部分の所定位置を指示すること
で指示位置がモニタ画面上の中央に来る様に伝送系路1
2を介してカメラ1a〜1nの位置を制御して成ること
を特徴とする遠隔制御監視方法としたものである。
【0022】斯かる、請求項7に係わる本発明によれば
伝送系路12の例えばネットワーク上での遅延量が特定
出来ず、また、ネットワーク伝送に適した画像データの
圧縮伸長を行なうため、その圧縮伸長処理時間分だけ、
遅延量が更に増加するような状況においてもカメラ1a
〜1nの各種制御であるズーム、フォーカス、雲台2a
〜2nの駆動制御を簡便でかつ、迅速、的確に行なうこ
とができる遠隔制御監視方法を得ること事が出来る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一形態例を図1乃
至図11について説明する。図1は本発明の遠隔制御監
視装置の全体的システムを示すブロック図、図2は図1
の被遠隔制御装置側のブロック図、図3は図2に用いる
画像圧縮制御部のブロック図、図4は図1の遠隔制御装
置側のデコーダ側のブロック図、図5は図4で示す遠隔
制御装置側のデコーダの動作説明用のフローチャート、
図6は遠隔制御装置側のモニタ用の表示装置の動作説明
用の画面図、図7はカメラで撮像した被写体が動いた時
の遅れを説明するグラフ、図8は被遠隔制御装置側から
遠隔制御装置側に送出されるデータフォーマット説明
図、図9は画面内の指示枠指定によるカメラ位置制御の
説明図、図10は遠隔制御装置側の画面内の指示枠指定
による被遠隔制御装置側カメラのクロストークサーボを
説明するためのフローチャート、図11はパン或はチル
トの指示枠指定の撮像画面と表示装置上の画面との関係
を説明する比較用画面図である。
【0024】図1の遠隔制御監視装置13は被遠隔制御
装置10側の少なくとも1台以上のCCD(固体撮像素
子)カメラ1a〜1n及びこれらカメラ1a〜1nを駆
動する雲台2a〜2n並びにエンコーダとして機能する
撮像制御手段であるカメラ制御器(CCA)3a〜3n
と、インターネット等の伝送系路12と、被遠隔制御装
置10側のカメラ1a〜1nや雲台2a〜2nを遠隔制
御する遠隔制御装置11から構成される。
【0025】伝送系路12は例えばインターネットであ
れば被遠隔制御装置10側の中継装置としてのハブ(H
ub)4aや同じ通信規約を持つLAN(Local Area N
etwork)同志を接続するルータ(Router)5aを介して
遠隔制御装置11側に接続したルータ5b及びハブ4b
を経て遠隔制御装置11のデコーダ8及び監視モニタと
なる表示装置6に接続される。
【0026】デコーダ8内には中央情報処理装置として
マイクロコンピュータ(CPU1 )8aを有し、操作手
段としてマウスやジョイスティック7によって表示装置
の画面に映出した画像の所定指定領域を指示する指示枠
14位置を制御している。
【0027】上述の様な遠隔制御監視装置13に於い
て、遠隔操作を行なう場合、伝送系路12中でデータの
遅延が生じる。同軸ケーブル等でのアナログ伝送では、
伝送遅延は同軸ケーブルの長さ、スイッチャや、フレー
ムシンクロナイザ等の信号処理の遅れであるが、この場
合、制御を正確に行なうためには、クローズドサーボが
最適である。一方、デジタル伝送では前記の如き遅延に
加え伝送系路での抜き取り時間(伝送系路からのパケッ
トデータを元データへ再構成する時間)や波形補正、更
に大きい遅延要素として、パケットの空き状況、伝送時
のサーバによるデコードやエンコード、伝送サーボを通
過する系統ごとの回線数などによる遅れが不規則に生ず
る。これらは、不特定で予測しがたい。そのため雲台2
a〜2nやカメラ1a〜1nのズームの状態などによっ
て、カメラ1a〜1nに対するサーボを常に安定となる
様に制御し、高速かつ安定に目的の画像を出力できるよ
うにする必要がある。
【0028】図1の本発明の構成ではカメラ1a〜1n
からの画像信号は、エンコーダであるカメラ制御器3a
〜3nに入り、圧縮されてインターネット等の伝送系路
12上の最適なデータフォーマットに変換され、伝送系
路12上に送出される。その圧縮データは、ハブ4a,
4b、ルータ5a,5b等を介してデコーダ8により伸
張され、再び画像信号となり表示装置6に表示される。
一方、カメラ1a〜1n側の制御に関する、雲台2a〜
2nの上下、左右動作(パン、チルト)、カメラ1a〜
1nのフォーカス、ズーム等は、表示装置6と共に設置
されたジョイスティック7などにより制御される。
【0029】遠隔制御装置11側のジョイスティック7
の操作で得られる制御信号は、デコーダ8により伝送系
路12上の最適なフォーマットに変換され、ハブ4b,
4a、ルータ5b,5a等を介してCCA3a〜3nに
到達し、カメラ制御信号に変換される。カメラ制御信号
がフォーカスやズームに関するものであれば、カメラ1
a〜1nの前部のレンズ部の制御を行なう。また、カメ
ラ1a〜1nの上下(垂直)、左右(水平)の動作に関
するものであれば、カメラ下部に設けられた雲台2a〜
2nを制御する。
【0030】しかし、カメラ1a〜1nとジョイスティ
ック7の間には、エンコーダ3a〜3n、デコーダ8、
ルータ5a,5b、ハブ4a,4b等による信号の遅延
があり、さらにインターネット等の伝送系路12による
伝送遅延が存在する。このため、正確な遅延時間が解ら
ないばかりか、制御不能に陥る危険性がある。さらに、
監視用途の場合は、回線の転送レートが低いなどの理由
により、駒落としを頻繁に行なうため、遅延のみならず
画像が駒落としで表示され、実際の操作が表示に反映さ
れない時間も存在する。最悪の場合には手動操作と位相
が180度逆となるハンチング状態となり、制御ができ
ないばかりか、機器の損傷につながる危険性もある。
【0031】本発明では、カメラ1a〜1n及び雲台2
a〜2nをどの様に位置制御すべきかの指示を表示装置
6に表示した指示枠14により教示し、その情報をCC
A3a〜3nに制御データとして送り、CCA3a〜3
nは、受け付けた制御データと現在の状態を演算し、最
適な制御を行なう様にし好ましくは、被遠隔制御装置1
0側でクローズドループサーボによるカメラ位置制御を
行なう様にしたものである。
【0032】本発明の遠隔制御監視装置13の被遠隔制
御装置10側に設けたカメラ1a〜1nの画角や位置を
制御する場合の構成を図2を用いて説明する。
【0033】図2に於いて、カメラ及びレンズ制御部1
5内には図1に示す少なくとも1台以上のCCD等のカ
メラ1a〜1nを有し、カメラ1a〜1nのレンズ系フ
ォーカス及びズームを制御するフォーカス制御部15a
及びズーム数値制御部15bが設けられている。
【0034】カメラ1a〜1nが載置される図1の雲台
2a〜2nは雲台制御部16内に配設されている。雲台
2a〜2nはX軸方向に回転駆動するX軸テーブル16
j上に設けたX軸駆動用モータ16gを介してX軸16
hに嵌着したギヤを回動させX軸16h上のY軸テーブ
ル16kをX軸方向に回転させる。X軸16hに嵌着し
たギヤの近傍にはX軸の水平方向回転位置を検出するセ
ンサ16lが設けられ、センサ16lの検出出力は水平
方向回転位置検出部16bを介して水平方向位置サーボ
制御部16fに供給され、位置サーボ制御部16fの出
力はモータ制御部16eを介してX軸駆動用モータ16
gに供給されている。
【0035】又、Y軸テーブル16k上にはカメラ1a
〜1nを上下(垂直)方向のY軸方向に制御する上下可
動板16mが設けられる。
【0036】Y軸テーブル16k上には上下可動板16
mを駆動するY軸駆動用モータ16nとY軸の垂直方向
回転位置を検出するセンサ16pが設けられ、Y軸駆動
用モータ16nはギヤを介して上下可動板16mを垂直
方向に揺動させる。センサ16pで垂直方向の回転位置
が検出されて、垂直方向回転位置検出部16aを介して
位置サーボ制御部16cで垂直方向回転位置の検出が成
されて、モータ制御部16dを介してY軸駆動用モータ
16nを回動させている。
【0037】図1のCCA3a〜3nは図2の様に伝送
系路12を形成するインターネットからのデータを授受
するネットワーク制御部18が設けられ、ネットワーク
制御部18の出力はカメラ及びレンズ制御部15のカメ
ラ1a〜1nのレンズのフォーカス及びズームを制御す
るためのデータ制御部20と、雲台2a〜2nをX軸及
びY軸方向に回転駆動させるためのY軸データ制御部2
1及びX軸データ制御部22に供給される。
【0038】Y軸データ制御部21とX軸データ制御部
22の出力は位置データ変換部23及び25で位置デー
タに変換され、雲台制御部16内の位置サーボ制御部1
6c及び16fに供給されて雲台2a〜2nのモータ制
御部16d及び16eを介してY軸及びX軸駆動用モー
タ16n及び16gを駆動させる。
【0039】データ制御部20の出力はデジタル−アナ
ログ・コンバータ(以下D/Aと記す)26とスイッチ
17の固定接点c及び可動接片aを介してカメラ及びレ
ンズ制御部15のフォーカス制御部15aに供給され
て、カメラ1a〜1nのカメラ画角全体のフォーカス制
御を行なう。
【0040】又、データ制御部20の出力はズーム数値
制御部15bにも供給されてカメラ1a〜1nのズーム
を制御する。
【0041】更に、データ制御部20の出力は映像制御
部17にも供給される。この映像制御部17は映像信号
用の高域通過濾波器(以下HPFと記す)17bと最大
レベル検出回路17cと最大値サーボ回路17d及び前
記したスイッチ17aで構成されている。
【0042】この映像制御部17では後述する指示情報
の周波数特性の高域エネルギー成分を最大にする様にカ
メラ1a〜1nのズーム制御を行なうための映像信号用
HPF17bにカメラ1a〜1nからの撮像信号が供給
され、映像信号用のHPF17bの出力は最大レベル検
出回路17cで指定画枠内の最大値レベルが検出されて
最大値サーボ回路17dと、スイッチ17aの固定接点
b及び可動接片aを経由して指定画枠内のフォーカス制
御がフォーカス制御部15aを介して行なわれる、デー
タ制御部20の制御出力は映像信号HPF17b、最大
レベル検出回路17c、最大サーボ回路17dを制御し
ている。
【0043】カメラ1a〜1nからの撮像信号はCCA
3a〜3n内の後述する画像圧縮制御部19に供給され
る。画像データ圧縮制御部19からの画像データはネッ
トワーク制御部18及び伝送系路12を構成するインタ
ーネットを介して遠隔制御装置11側の表示装置6に伝
送される。
【0044】画像データ圧縮制御部19からはカメラ及
びレンズ制御部15内のズーム数値制御部15bを制御
する制御データCL4 が与えられると共にCCA3a〜
3n内に設けられた雲台状態記憶部24の書き込み、読
み出し制御CL3 が成される。雲台状態記憶部24には
雲台制御部16内の垂直方向回転位置検出部16a及び
水平方向回転位置検出部16bから雲台2a〜2nの回
転位置信号CL5 及びCL6 が供給されて記憶され、こ
の記憶データCL5 +CL6 はネットワーク制御部18
に供給される。
【0045】画像データ圧縮制御部19は更に、位置デ
ータ変換部23及び25を制御している。
【0046】次に画像データ圧縮制御部19を図3を用
いて詳記する。
【0047】図3に於いて、ビデオスイッチャ/信号処
理部30の入力は入力端子T1 ,T 2 ,T3 ‥‥Tn
少なくとも1つ以上の例えばn系列で構成され、1個以
上の、例えば、撮像手段である図1及び図2に示すビデ
オ用カメラ1a〜1nからビデオ入力31a〜31nで
ある複合映像信号が入力される。
【0048】上述の複数のビデオカメラは異なる被写体
像を撮像する場合と、複数のビデオカメラが同一被写体
像を撮像する場合があり、ビデオカメラからの撮像出力
は動画像或は静止画像等の複合映像信号(以下映像信号
と記す)として出力される。ビデオスイッチャ/信号処
理部(以下信号処理部と記す)30は、ビデオスイッチ
ャ、ノイズリダクション回路、Y/C分離回路(輝度信
号及び色信号分離回路)、NTSC(国際テレビジョン
委員会)、PAL(欧州TV放送方式)、SECAM
(Sequenntial Couleur a Me
morie color television sy
stem)方式等のカラーデコーダ1dを有する。信号
処理部30のカラーデコーダからの出力はアナログ−デ
ジタル変換器(以下A/Dと記す)32に出力される。
【0049】A/D32は実際には3つのA/Dで構成
されている。ビデオスイッチャではカメラ1a〜1nの
撮像出力であるビデオ入力の1つが選択されて3つのA
/Dに送られる。
【0050】映像信号のビデオ入力31aがビデオスイ
ッチャで選択された場合はY/C分離回路によりY信号
(輝度信号)とC信号(色信号)に分離され、C信号は
カラーデコーダにより色差信号のR−Y信号及びB−Y
信号にデコードされ、Y信号及びR−Y信号とB−Y信
号は夫々3つのA/Dに供給され、入力信号に同期した
サンプリングクロックによりデジタルデータに変換され
る。
【0051】このサンプリングクロックは後述する同期
信号発生ゲンロック回路及びシステムクロック発生回路
54から供給される。
【0052】A/D(図3ではA/D32のみ)からの
Y信号、R−Y信号、B−Y信号は1画像分のデータを
格納可能な例えばフレーム或はフィールドメモリ33に
供給される。
【0053】メモリ33は図1に示す様にカメラ1a〜
1nの数のメモリ33(A〜n)を用意する。他にメモ
リとしては図示しないがカメラ1a〜1nの数より1つ
だけ多い1画像データ分、例えば、1フレーム分のメモ
リを有し、Y信号、B−Y信号、R−Y信号を夫々信号
処理回路で処理してこれらメモリに格納している。
【0054】上述の構成の図示しないメモリに於いて、
同一のビデオカメラ1aからの撮像信号の1フレーム前
の画像データが格納されたメモリの読出し出力と、ビデ
オカメラ1aからの現フレームの画像データが格納され
たメモリの読出し出力が比較器34で比較される。
【0055】カメラ1a以外の他カメラ1b〜1nに対
応する2つのメモリに格納した夫々の1フレーム前の1
画像分の画像データと現フレームの画像データも比較器
34で比較する。これら比較は例えば8×8又は16×
16マトリックス画像毎に比較される。
【0056】比較器34はシステム制御用のマイクロコ
ンピュータ(以下CPUと記す)35のバス35a,3
5bに接続されて、比較制御が行なわれる。
【0057】又、比較器34の比較データはJPEGま
たはウェーブレットエンコーダ36で高能率符号化の圧
縮がなされる。
【0058】CPU35のバス35aには通常のシステ
ム用のROM(Read OnlyMemory)38
や作業エリア用のDRAM(Dynamic Rand
om Access Memory)39やDMA(D
irect MemoryAccess)コントローラ
40と時間情報を発生する時間生成タイムコード部43
が接続されている。
【0059】上述のメモリ33、比較器34、JPEG
またはウェーブレットエンコーダ36、或は後述するJ
PEGまたはウェーブレットデコーダ37はCPU35
の性能向上とバス幅の拡張、周辺回路の取込み等によっ
てCPU35内で処理することが可能であるが、他の演
算処理や、記録時に同時に他の画像を再生するなどの場
合には、JPEGまたはウェーブレット・エンコーダ3
6、JPEGまたはウェーブレット・デコーダ37をバ
ス35a上に接続しても良い。さらに1画像分の例えば
フレームメモリは、DMAコントローラ40によって高
速にデータ転送が出来る様になったためDRAM39に
よって構成してもよい。この場合には、バス35bによ
って直接A/D変換部32と接続させる事が出来る。
【0060】JPEGまたはウェーブレットエンコーダ
36で圧縮された画像データは、CPU35の制御によ
りバス35aに転送され、次いで、インタフェース(I
/F)41を介して記録媒体42に記録される。記録媒
体42としては非接触のヘッドにより記録・再生可能な
磁気ディスク装置(HDD)や光磁気ディスク装置など
を用いる。また、圧縮された記録すべき画像データを一
時格納するメモリは記録媒体42またはDRAM39を
併用してもよい。バス35aにはまた、外部制御I/F
44が接続され、この外部制御I/F44に操作部(パ
ネル)45a、表示部45b等が接続される。
【0061】外部接続I/F44には入出力端子Ta,
Tb,Tc,‥‥Tnに複数の入出力端子46a,46
b,46c,‥‥46nに図2の画像データ圧縮制御部
19からの各種制御信号CL1 ,CL2 ,CL3 ,CL
4 ,CL5 +CL6 が入出力され、I/F41は外部デ
ータインタフェース端子TIF1 を介して外部データイン
タフェース47に接続され、LAN、I/F等で構成し
たネットワーク制御部18(図2参照)は外部LANイ
ンタフェース端子TIF2 を介して外部LANインタフェ
ース49に接続されていてインターネット等の伝送系路
12に出力され、遠隔制御装置11と遠隔制御信号の授
受がなされる。
【0062】次に記録媒体42に記録された画像データ
を読み出して再生する再生系路について説明する。記録
媒体42の保存エリアに蓄積された画像データは、CP
U35によって管理されており、各カメラの入力チャン
ネルに対応した圧縮データが読み出される。記録媒体4
2から読み出された圧縮画像データは、I/F41を介
して、バス35aを通り、JPEGまたはウェーブレッ
ト・デコーダ37に転送される。基本的には、指定され
たチャンネルのテクスチャー画像が伸張され、その上に
オブジェクトの画像が伸張されて、はめ込まれていくこ
とにより、伸張画像が再生される。チャンネルの指定
は、操作部45aの手動により、CPU35に指示が送
られる。
【0063】JPEGまたはウェーブレットデコーダ3
7でデコードされ、メモリ33に一時格納された拡張画
像データは、記録/再生切換用スイッチ50の可動接片
aを記録側固定端子b側から再生側固定端子c側に切換
えることで、再生されたデジタル−データ(Y,B−
Y,R−Y)は、D/A51に転送される。
【0064】D/A51によりアナログ信号に変換さ
れ、ビデオ信号処理/出力部52及び、バス35aに接
続された同期信号発生ゲンロック回路およびシステムク
ロック発生器54によりNTSC、PAL、SECAM
信号等に変換され、外部に対するビデオ出力として、Y
/C信号をミックスした複合映像信号56a,56bが
出力端子TO1,TO2を介して出力される。また、このビ
デオ出力信号に同期した外部同期信号用のブラックバー
スト(C.SYNC)出力57がビデオ同期出力制御部
55からブラックバースト出力端子Tf1を介して出力さ
れる。
【0065】なお、図3の再生系路中のD/A51は、
Y信号用、R−Y信号用、B−Y信号用と3個のD/A
を有するが詳細は省略している。
【0066】次に、同期信号発生ゲンロック回路及びシ
ステムクロック発生回路54には信号処理部30からス
イッチ53を介して同期信号発生ゲンロック回路および
システムクロック発生回路54内の同期分離回路に供給
され、同期分離回路から垂直同期信号がフェーズコンパ
レータに、また、カウンタのカウント値がフェーズコン
パレータに供給されて垂直同期信号と比較される。この
フェーズコンパレータの比較出力に同期する様に電圧制
御発振器(VCO)が発振し、カウンタにより1/N倍
(Nは整数)に分周されて、垂直同期信号に同期したカ
ウント出力がカウンタから出力される。つまり、例え
ば、NTSCで27MHzの場合は1/450000に
し、スケアピクセルの場合は1/409090にしてカ
ウンタから出力されて比較用のフェーズコンパレータに
フィードバックされる。従って、カウンタを可変するこ
とで任意の周波数が得られる切換器はサンプリングクロ
ックが1又は1/2で使用される。データローダはCP
U35より分周比を得て、カウンタにロードすることで
A/D32へのクロックを可変している。
【0067】次に上述の本発明の遠隔制御監視装置13
の図1に示す遠隔制御装置11側のブロック図を図4を
用いて説明する。
【0068】図4で伝送系路12のインターネットを介
して授受されるデータは、ネットワーク制御部8gに於
いて、圧縮画像データと付加情報としての時間情報、雲
台状態情報、カメラ状態情報に分割され、画像データ
は、デコーダ8を構成する画像データ伸張部8eで伸張
し、且つ、デコードして指示枠合成部8fに供給されて
表示装置6に表示される。時間情報等の付加情報は付加
情報記憶部8dに格納され、制御データ算出部8cに供
給される。
【0069】ジョイスティック7では表示装置6上の所
定の指定範囲としての指示枠14を指示すると、ジョイ
スティックインタフェース8bを介して指示位置制御部
8aを構成するマイクロコンピュータ(CPU1 )が制
御データ演算部8cと指示枠合成部8fをコントロール
する様に構成されている。
【0070】上述構成の本発明の一形態例の遠隔制御監
視装置13の動作を以下説明する。
【0071】図1に於いて、複数のカメラ1a〜1nの
所定の1つの例えばカメラ1aからの撮像出力は、CC
A3aのエンコーダで伝送系路12をスムーズに流れる
様に圧縮され、インターネット上のプロトコルに従い、
最適なデータとして伝送される。LAN等のインターネ
ットでは、ハブ4a,4b、ルータ5a,5b等を経由
し、圧縮された画像信号として遠隔制御装置11側のデ
コーダ8に到達する。表示装置6は、ジョイスティック
7による指示枠14の表示と共にデコーダ8により伸張
された画像信号の表示を行なう。
【0072】今、カメラ1a〜1nの内の1つのカメラ
1aの画角及び位置を制御する場合の動作を図2によっ
て説明する。
【0073】図2でカメラ及びレンズ制御部15は、カ
メラ1aのレンズのズーム及びフォーカスを制御する機
能を有し、カメラ1aのズームに於ては、遠隔制御装置
11側の倍率に関するデータは、予め設定されて表示装
置6上の初期設定メニューにより指示され、カメラ1a
のズームレンズモータには、タコジェネレータを有し、
ズーム用レンズが何倍の位置にあるかを常に認識してい
る。この倍率データは、データ制御部20を介してズー
ム数値制御部15bに供給されて、所定ズーム位置に制
御が行なわれる。
【0074】カメラ1aでフォーカス制御を行なう場合
は、フォーカスをとるべき位置、即ち、図6に示す遠隔
制御装置11側の表示装置6の画面60の画像61の指
示枠14で指定された所定位置の高域エネルギーを最大
にとる様に、映像制御部17内の映像信号用HPF17
bでカメラ1aの撮像出力の高域成分を抽出し、最大レ
ベル検出回路17cで高域の最大エネルギー成分を検出
して、最大値サーボ回路17d及びスイッチ17aの接
片aを固定接点b側に倒して、フォーカス制御部15a
を介してカメラ1aのフォーカス制御を行なう。
【0075】この高域の最大エネルギーを抽出する場
合、データ制御部20からは遠隔制御装置11側で指示
した図6に示す指示枠14の領域以外の部分の画像61
は、マスキングする様に画面60の水平及び垂直方向の
制御を映像信号用HPF17b、最大レベル検出回路1
7c、最大値サーボ回路17dについて行なっている。
従って、この時フォーカス制御部15a側にスイッチ1
7aで切換えられる系路は、クローズドループ制御とな
る。
【0076】カメラ1aからの撮像出力は、複合映像信
号として図3で詳記した画像データ圧縮制御部19に供
給され、メモリ33等に格納された画像データは、JP
EG又はウェーブレットエンコーダ36等で圧縮されて
HD等の記録媒体42に記録される。
【0077】次に雲台制御部16の制御について説明す
る。雲台2a〜2n中の例えば1つの雲台2a上に載置
されたカメラ1aは、X軸方向駆動モータ16g及びY
軸方向駆動モータ16nの軸に嵌着したウォームギヤを
介して所定速度に減速し、Y軸テーブル16nと上下可
動板16mを水平及び垂直方向のX軸及びY軸方向に回
動及び揺動させる様に制御が成されてカメラ1a〜1n
のパン及びチルト操作が行なわれる。
【0078】上述のX軸及びY軸方向の制御を行なうた
めX及びY軸テーブル16j及び16kには、夫々位置
センサとしてタコジェネレータ16l及び16pからの
基準位置データに対する現在位置データの差が、水平及
び垂直の位置サーボ制御部16f及び16cへ入力され
るので、位置データ変換部25及び23を可変制御する
ことでモータ制御部16e及び16dを介してモータ1
6g及び16nの追位置サーボが行なわれる。
【0079】タコジェネレータを構成する位置センサ1
6l及び16pの基準位置は予め定められた、例えば、
X軸方向の水平基準位置は真北、Y軸方向の垂直基準位
置は水準器の零度等にとる様に成され、初期メニューで
定められていて、これら水平基準位置及び垂直基準位置
からの角度がCCA3a〜3n内の雲台状態記憶部24
によってカウントされ、ネットワーク制御部18を介し
てインターネット12にタイムスタンプ等を付加して送
出されている。
【0080】又、カメラ及びレンズ制御部15のカメラ
1aで撮像された撮像出力は、画像データ圧縮制御部1
9に供給される。画像データ圧縮制御部19は、図3に
示す様に記録系路ではビデオスイッチャ/信号処理部3
0のスイッチャで所定のカメラ1aが選択され、ノイズ
リダクション、Y/C分離、カラーデコーディングが行
なわれた後に、A/D変換部32でデジタルデータに変
換した画像信号はメモリ33に記憶された後に比較器3
4で例えば、1フレーム或は1フィールド前の画像信号
と現在のフレーム或はフィールドの画像信号の比較が成
されて画像信号の動き等が検出され、JPEGまたはウ
ェーブレットエンコーダ36を介して高能率符号圧縮が
行なわれて、動き変化のあった画像信号や撮像画像信号
がCPU35のバス35aを介しHDDの記録媒体42
に記録する様に成されている。又、これら撮像画像信号
や動き変化のあった画像信号は、LANI/F等のネッ
トワーク制御部18を介してインターネット12上に所
定フォーマットで送出される。
【0081】一方再生系路では、記録媒体42に記録し
た各種画像信号は、JPEGまたはウェーブレットデコ
ーダ37で伸張され、一時記憶用のメモリ33に格納さ
れた後にD/A51でアナログ信号に変換された後にビ
デオ信号処理/出力部52を介して出力端子TO1,TO2
に複合映像信号のビデオ出力56a,56bとして出力
される。又、画像データ圧縮制御部19からの制御信号
CL1 ,CL2 ,CL 3 ,CL4 ,CL5 +CL6 は図
3の外部制御I/F44の端子Ta乃至Tnから出力さ
れる。
【0082】次に図1の遠隔制御装置11側の動作を図
4乃至図8を用いて説明する。図4の遠隔制御装置11
側のネットワーク制御部8gには、図8に示すデータフ
ォーマットの付加情報67及び圧縮画像データ66であ
るパケットデータが受信される。
【0083】付加情報67は年、月、日、時、分、秒、
フレーム等の時間情報63と、X軸方向の角度及びY軸
方向の角度等の雲台情報64及び倍率、画像、フォーカ
ス等のカメラ状態情報65が、圧縮画像データ66のヘ
ッダ側に付加されて、被遠隔制御装置10側の雲台状態
記憶部24に記憶されて、ネットワーク制御部18を経
てインターネット12を介して送出されている。
【0084】被遠隔制御装置10からネットワーク制御
部8gに送出された付加情報67と圧縮画像データ66
は、図5のフローチャートに示す第1ステップST1
遠隔制御装置11側のネットワーク制御部8gに供給さ
れ付加情報67及び圧縮画像データ66を含むパケット
データを受信する。
【0085】第2ステップST2 では、このパケットデ
ータを付加情報67と圧縮画像データ66に分割し、図
4に示す様に付加情報記憶部8dと画像データ伸張部8
eに分離して供給する。
【0086】付加情報67は、パケットデータの識別情
報からアクセス可能なようにデータベース化され、付加
情報記憶部8dには図8の時間情報63と、雲台情報6
4と、カメラ状態情報65が記憶される。
【0087】一方圧縮画像データ66は、図4に示す画
像データ伸張部8eに供給され、第3ステップST3
示す様に画像データ伸張処理が行なわれ、所定の複合映
像信号にデコードされ、図示しないがD/A変換器を介
してアナログ信号と成されモニタ用CRT等の表示装置
6の画面上に画像を表示する。
【0088】上述の処理と並列的に操作手段を構成する
ジョイスティック7が図4のジョイスティックインタフ
ェース8bを介してマイクロコンピュータ(CPU1
で構成された指示位置制御部8aに供給され、この指示
位置制御部8aで図5の第7ステップST7 で示す様に
指示位置である指示枠14の位置が検出される。
【0089】この指示枠14のジョイスティック7によ
る指示方法を図6及び図7で考察してみる。
【0090】図6の遠隔制御装置11側では、表示装置
6で表示される画像61の中心部分は、大きな山のほぼ
中心部62である。この時の画像61の左下の被写体
(指示枠14部分)に画像61の中心を動かす場合の軌
跡を、横軸に移動距離、縦軸に移動時間をとった図7の
グラフではグラフ中の軌跡Aは、本来動くべきカメラ1
aの軌跡である。しかし、実際の伝送系路12では多く
の不定な伝送遅延があり、ジョイスティック7などで、
例えば、ズームをしながらパンニング動作を行なうと、
その軌跡は、軌跡Bの様になり移動量の微分値が大きい
ほど変動も大きくなる。このため、実際に動かしたジョ
イスティック7の軌跡通りにカメラ1aが追従すること
ができない。本来の動きは、遅延はあるものの、相似形
で動く軌跡Cが理想であることが解る。
【0091】上述の第7ステップST7 で指示枠14の
位置検出時のその位置に対応した画面上の座標が図4に
示す指示枠合成部8fに供給されると該指示枠合成部8
fからの座標情報を基に指示枠14が第4ステップST
4 の様に作成され、デコーダ8でデコードされた複合映
像信号が表示装置6の画面60上に表示(第6ステップ
ST6 )される。
【0092】次の第8ステップST8 で指示位置決定が
成されれないNoであれば第7ステップST7 の頭に戻
されるが、指示位置決定されたYESでは次の第9ステ
ップST9 で制御データ算出が行なわれる。
【0093】即ち、制御データは、図4に示す制御デー
タ算出部8cで行なわれる。この制御データ算出部8c
には、付加情報記憶部8dとCPU1 (指示位置制御
部)8aからの情報が与えられ、遠隔制御装置11側の
ネットワーク制御部8gに制御データ算出部8cの出力
が供給され、インターネット12を介して被遠隔制御装
置10側に送信される。
【0094】制御データ算出部8cは、図5のフローチ
ャートで破線で示す様に、現在表示装置6上でデコード
されている複合映像信号に対応する表示画像の識別情報
を画像データ伸張部8f(第3ステップST3 )から得
てこの識別情報に対応した、時間情報63や雲台状態情
報64、カメラ状態情報65を付加情報記憶部8d(第
5ステップST5 )から読み出す。制御データ算出部8
cでは、読み出した情報をもとに、表示映像中の指示枠
14位置座標と識別情報をパケット化し、インターネッ
ト12(第10ステップST10)を経由して被遠隔制御
装置10側のカメラ制御器18に送信することで、被遠
隔制御装置10側のCCA3aでは、目的とする映像を
撮影した時点での雲台2aやカメラ1aの状態を再現で
き、また、その状態に対する画面上での指示枠14位置
を正確に再現することができ、指示枠14に対するカメ
ラ姿勢の制御を正確に行なうことができる。
【0095】上述の動作では、常に現在の雲台2a〜2
nの状態および画角が分かっているので、雲台2a〜2
nは、上下のY軸方向と左右のX軸方向の基準位置に対
する夫々の角度を正確に把握し、雲台状態記憶部24に
時間情報と共に記憶し、画像を撮影している。このた
め、画面上の中心部62の座標は正確に把握することが
でき、ネットワーク制御部8gを通し表示装置6側へこ
れらの座標および画角情報を伝送することで、表示装置
6上で実際に表示される画像に対する雲台2a〜2nや
カメラ1a〜1nの状態を把握する事が可能となるが、
表示装置6側の絶対位置が不明の場合は、雲台状態記憶
部24に時間情報63と雲台の状態情報64とをテーブ
ルとして記憶し、遠隔制御装置11側の表示装置6へ
は、画像の圧縮データとその時間情報63のみを伝送
し、表示装置6側から指示枠14を指定した画像の時間
情報63と指示枠14の画面上の位置情報のみを返送
し、CCA3a〜3nにて、返送された時間情報63か
らその画像撮影時の雲台状態情報64を雲台状態記憶部
24のテーブルより読み出し、その雲台状態情報64と
指示枠14位置情報から目的とする雲台2a〜2nの制
御をする事も可能である。
【0096】次に表示装置6側から送られた指示枠14
の情報に対し、例えば、カメラ1aを指示枠14方向に
正確かつ高速に移動制御する方法について、図9
(A),(B)を用いて説明する。表示装置6は、指示
枠14により指定された画面60上の位置データを図4
のネットワーク制御部8gを通し、インターネット12
に送信する。CCA3aは、図2のネットワーク制御部
18から位置データを受ける。カメラ1aが静止してい
る様な監視状態では、指示枠14の位置データは現在表
示中の画像データ上の位置と一致する。
【0097】この画像データを用いて、目的の指示枠1
4の位置へカメラ1aを動かす場合、画像データ圧縮制
御部19に入力される画像データの中心に対する、指示
枠14データの中心位置は、カメラの画角やズーム倍率
の情報により、おおよその方向と距離が分かる。このと
きの指示枠位置の画像データを図3のメモリ33のメモ
リ部Aに格納すると同時に、方向と距離の情報から、指
示枠14の中心に画像データが来るよう雲台2aを動か
し、目的の位置に動き終わった時点の全画面の画像デー
タを図3のメモリ33のメモリ部Bに格納する。
【0098】上述のメモリ33のメモリ部A及びメモリ
部Bに格納した画像データを用いてパターンマッチング
による雲台2aのクローズドループ制御動作を図10の
フローチャートによって説明する。
【0099】上述の指示枠14位置から算出した前記し
た方向と距離による移動では、カメラ1aのレンズの歪
みなどにより、正確にカメラ1aを目的の指示枠14の
中心に向けることができない。この位置を微調整するた
め、図10の第1ステップS 1 でメモリ部Bに指示枠1
4の中心が画面60の中心部62に来る様にした全画面
の画像データの中心に指示枠14と同一サイズの範囲C
を図9(B)の様に想定し、メモリ部Aの画像データに
対し、メモリ部Bの比較範囲Cを比較器34で比較す
る。その比較結果が等しければサーボ終了に至るが比較
結果が異なる場合は第3ステップS3 に進む。
【0100】第3ステップS3 では図9(B)に示す範
囲Cを上下(y)左右(x)に夫々±N画素の範囲で画
素単位で画素ずらしを行ないながら図9(A)に示す指
示枠14内のメモリ部Aとの比較が行なわれる。
【0101】第4ステップS4 では同一となるx、y画
素があるか否かをCPU35が判断し、同一のX、Y画
素が無ければサーボ終了に至るが同一となるx、y画素
が有れば第5ステップS5 に進んで、ずれ量である左右
x、上下yとカメラ1aのズーム倍率を基に雲台2aの
移動量X、Yを画像データ圧縮制御部19内のCPU3
5が演算し、図2のラインCL1 及びCL2 を介して、
位置データ変換部25及び23へ移動量X、Yをセッテ
ィングする。
【0102】次の第7ステップS7 では雲台2aの位置
サーボが行なわれて、雲台動作が完了したか否かを判断
し、雲台2aの動作完了に合せて、メモリ33のメモリ
部Bに新たな画像データを取り込み、メモリ部Aとの比
較処理(第2ステップS2 )を繰り返すことで、画像デ
ータのパターンマッチングによる、カメラ1a、雲台2
a、カメラ制御部3aのクローズドサーボを実現し、正
確で高速なカメラ位置制御が行なわれる。
【0103】このとき、範囲C内に人などの移動物体が
あるような場合、雲台動作中に移動物体が動いてしま
い、範囲C内の画像データが変化してしまうことが想定
される。これは、指示枠14で指定された範囲Cよりも
大きめの範囲(画角から想定される最大の移動物体を含
む範囲)をメモリ部Aに格納し、メモリ部Bとの比較時
に、範囲Cの周囲の画像に対しても評価し、範囲C内の
画像の一部が動いても、その周囲の一致を確認すること
で解決できる。
【0104】一方、カメラ1aがパン或はチルトをしな
がらの監視をしている場合は、インターネットや画像の
デジタル処理による遅延により、表示装置6での表示画
像に対する指示枠14の指示情報がCCA3aに戻るま
でに、パン或はチルトによる移動のため、メモリ部Bに
取り込まれた画像中にメモリ部Aと同一の画像データが
存在しなかったり、範囲Cの検索範囲±N画素を越えて
しまったりする場合があり、カメラ1aの位置制御がで
きない状態になる。これを解決するため、前記の画像デ
ータに対する時間情報63や雲台状態情報64の付加情
報67を用いた制御が必要となる。付加情報67を用い
ることで、表示装置6上で指示枠14を指示した画像デ
ータに対する雲台の状態を再現でき、この状態から、前
記と同様の処理により指示枠14の中心部62を画面6
0の中心に正確かつ高速に移動することが可能と成る。
【0105】上述のパン或はチルト中の具体的動作を図
11(A)乃至図11(H)で説明する。被遠隔制御装
置10側のカメラ1aからの撮像信号は図2の画像デー
タ圧縮制御部19で圧縮されるが、この画像データAに
対し、同時刻に遠隔制御装置11側の表示装置6に表示
されている画像を画像データBとし、画像データAの所
定時間経過毎に画面上の画像61a乃至61dを図11
(A)〜(D)に示し、同様の画像データBの画像デー
タAと同時刻の画面上の画像61e乃至61hを図11
(E)〜(H)に示す。
【0106】遠隔制御装置11側の表示装置6の画像デ
ータBと被遠隔制御装置10側のカメラ1aの撮像出力
である画像データAには前記した様に当然遅延がある。
従って、図11(B)及び図11(F)で示された時刻
2 に表示装置6に表示中の画像データBは画像データ
A側では図11(A)に示す、時刻T1 で撮像された画
像である。
【0107】上述の図11(F)に示された画像61f
に対し、ジョイスティック7を介して表示装置6の画面
の画像61fに指示枠14を指定すると、遠隔制御装置
側のマイクロコンピュータ(図4では指示位置制御部8
a)は指示枠14の位置データと、この画像61fの付
加情報67を被遠隔制御装置10側のCCA3aに送信
する。
【0108】この状態ではカメラ1aのCCA3a側で
の画像をデータAの画像61cは図11(C)に示す時
刻T3 の位置にある。
【0109】この図11(C)で受信した指示枠14の
付加情報67から図11(A)に示す時刻T1 に於ける
画像61aとなる雲台2aの状態を再現させ、指示枠の
中心が画面の中心となる様、制御することにより時刻T
4 には、図11(D)に示す様に画像61dとなる。
【0110】この図11(D)で得た画像61dを遠隔
制御装置11側の表示装置6に映し出させれば所定時間
遅延した時刻T5 に於いて図11(J)に示す様に画像
データBは表示装置の画面の中心位置に正確に映し出す
ことが出来るのでパン或はチルト時の移動による表示の
遅延を解消することが出来る。勿論、画像データのパタ
ーンマッチングを用いたクローズドサーボが行なわなく
とも、雲台2aを正確に制御が可能なシステムでは、付
加情報のみによる制御で遅延による問題が解決できる。
【0111】尚、上述の遠隔制御装置11側に設けたC
PU1 8aには、通常のワーク用のRAM,ROMを有
する。カメラ側から送出されて来る画像データは、位置
情報を含み、圧縮されて送出されて来るため、伸張時に
は、ブロックアドレスを基にその画像の復元をメモリ上
で行なう。画像データは、もともと転送する前には8×
8ないし16×16ピクセルのブロックデータとして存
在し、表示装置6の画面上には、メモリ上に認識されて
いる画像がそのまま表示される。例えば、水平方向64
0ピクセルでは8ピクセルごとに80ブロック、垂直方
向240ピクセルでは8ピクセルごとに30ブロックご
とにアドレスを持つことになる。このアドレスとタイム
スタンプによりどの画像データであるかが分かる様に成
されている。又、アドレスとセンサ16l,16pの水
平、垂直夫々の位置情報は比例関係にある。依って、C
PU1 8aの表示装置6の画面上にある指示枠14はジ
ョイスティック7などのポーインティングデバイスによ
って指示される大きさや、位置を表示画面上でのどの部
分にあるかを、上記メモリ上で参照すれば、指示枠14
と指示しようとする画像データの位置関係がデータとし
て、確認することができ、動かしたい水平、および垂直
位置をタイムスタンプ情報と共に数値情報として雲台2
aなどの被遠隔制御装置側へ送ることが出来る。
【0112】更に、表示装置6上の指示枠14の指定に
より、例えば、指示枠14で指定した範囲が画角となる
ような、雲台2aの移動と、カメラ1aのレンズのズー
ム処理の両方が必要な場合、雲台2aの制御は、カメラ
1aと雲台2a、CCA3aを用いた上述の画像データ
のパターンマッチングを用いたクローズドサーボによ
り、高速で画面中心への移動が可能となる。これによ
り、指示枠14の中心点と画面60の中心点62が一致
するので、指示枠14の大きさと現在のズーム倍率情報
から目的とするズーム倍率を計算し、図2のズーム数値
制御部15bを設定することにより、目的の画像を表示
できる。勿論、ズームの制御に前記の画像データのパタ
ーンマッチングを用いたクローズドループサーボを行な
うことも可能である。
【0113】
【発明の効果】以上説明した様に本発明によれば、被遠
隔制御装置側のカメラ及び雲台の制御をクローズドルー
プサーボと画像パターンマッチング演算とを合せて行な
ったため、正確な信号制御を可能としている。また、監
視カメラと監視モニタがインターネットのような、不確
定な伝送遅延量を持ったネットワークで接続されたシス
テムであっても、監視モニタ側から、視覚的な1回の操
作により、迅速かつ的確に監視カメラの位置制御を行な
うことができ、オペレータの負担を軽減できる。さら
に、スイッチャ機能を加えることで、1台のカメラ制御
器により、複数のカメラおよび雲台のフォーカス、ズー
ム、位置を制御することが可能となり、監視モニタ側か
らの全てのカメラおよび雲台制御が可能となる。また、
カメラ制御器で画像データのパターンマッチングによる
クローズドサーボを行なわせることで、個々のカメラや
雲台を簡素な構成にでき、システム全体としてのコスト
を削減でき、メンテナンス性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遠隔制御監視装置及び遠隔制御監視方
法の全体的な一形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の遠隔制御監視装置の被遠隔装置側の一
形態例を示すブロック図である。
【図3】本発明の被遠隔制御装置側の画像データ圧縮制
御部のブロック図である。
【図4】本発明の遠隔制御監視装置の遠隔制御装置側の
一形態例を示すブロック図である。
【図5】図4の動作説明用のフローチャートである。
【図6】遠隔制御装置側の表示装置上に映し出される画
面上の画像説明図である。
【図7】被写体が動いた時の遅れの軌跡のずれを示すグ
ラフである。
【図8】カメラ制御部から表示装置に伝送されるデータ
フォーマットを示す図である。
【図9】指示枠による指定でのカメラ位置制御を説明す
る説明図である。
【図10】カメラのクローズドサーボ制御を説明するフ
ローチャートである。
【図11】パン或はチルト時の指示枠による指定でカメ
ラ位置制御を行なうための画面説明図である。
【符号の説明】
1a〜1n‥‥撮像手段(カメラ)、2a〜2n‥‥駆
動手段(雲台)、3a〜3n‥‥撮像制御手段(カメラ
制御部:CCA)、4a,4b‥‥ハブ、5a,5b‥
‥ルータ、6‥‥表示装置、8‥‥デコーダ、8a‥‥
マイクロコンピュータ(CPU1 )、10‥‥被遠隔制
御装置、11‥‥遠隔制御装置、12‥‥伝送系路(イ
ンターネット)、13‥‥遠隔制御監視装置、14‥‥
指示枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C022 AB62 AB65 AB66 AC42 AC54 5C054 AA02 CF05 CG02 DA06 HA19 5K048 AA04 BA03 BA10 DA02 DC07 EB02 FB02 FB03 HA01 HA02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少くとも1つ以上の撮像手段と、該撮像
    手段を駆動する駆動手段からなる被遠隔制御装置からの
    画像信号を遠隔制御装置側に送出し、該被遠隔制御装置
    側の該撮像手段及び該駆動手段を遠隔制御する遠隔制御
    監視装置であって、 上記遠隔装置側には上記撮像手段よりの画像を表示する
    表示手段と、 少くとも上記表示手段の画面上に所定画像の一部を指示
    する操作手段と、上記撮像手段の位置を管理するマイク
    ロコンピュータとを具備し、 上記被遠隔制御装置側の上記撮像手段の被写体位置を、
    上記操作手段で設定した上記表示手段の画像の指定位置
    に持ち来す様に上記マイクロコンピュータにて算出し、
    該算出データを上記駆動手段を制御する撮像制御手段に
    伝送し、上記被遠隔制御装置側には、上記撮像手段と駆
    動手段と、撮像制御手段とをクローズドループで構成
    し、上記算出データを撮像制御手段に伝送した制御信号
    にて画像マッチングをさせ、上記遠隔制御装置側から位
    置及び速度或はいずれか一方を制御して成ることを特徴
    とする遠隔制御監視装置。
  2. 【請求項2】 少くとも1つ以上の撮像手段と、該撮像
    手段を駆動する駆動手段からなる被遠隔制御装置からの
    画像信号と該画像に付随した情報を不特定な遅延特性を
    有する伝送系路を介して遠隔制御装置側に送出し、該被
    遠隔制御装置側の該撮像手段及び該駆動手段を遠隔制御
    する遠隔制御監視装置であって、 上記遠隔装置側には上記撮像手段よりの画像を表示する
    表示手段と、 少くとも上記表示手段の画面上に所定画像の一部を指示
    する操作手段と、 上記撮像手段の位置を管理するマイクロコンピュータと
    を具備し、 上記被遠隔制御装置側の上記撮像手段の被写体位置を上
    記操作手段で設定した上記表示手段の画像の指定位置に
    持ち来す様に上記マイクロコンピュータにて算出し、該
    算出データを上記駆動手段を制御する撮像制御手段に伝
    送し、該撮像制御手段より該駆動手段を経由して該撮像
    手段を制御して成ることを特徴とする遠隔制御監視装
    置。
  3. 【請求項3】 前記被遠隔制御装置を構成する前記撮像
    手段及び該撮像手段を駆動する前記駆動手段並びに該駆
    動手段を制御する撮像制御手段をクロースドループ構成
    し、画像マッチングさせるために前記遠隔制御装置側か
    ら位置及び速度或はいずれか一方を制御して成ることを
    特徴とする請求項2記載の遠隔制御監視装置。
  4. 【請求項4】 前記遠隔制御装置側に設けた前記操作手
    段で前記表示手段内の画像の一部分を指示し、該指示範
    囲の情報を前記コンピュータは前記伝送系路を介して前
    記被遠隔制御装置側に伝送し、 上記被遠隔制御装置側の前記撮像制御手段は、上記指示
    範囲の情報を基に指示範囲画像が上記表示手段の画面の
    中心に来る様に上記撮像手段及び上記駆動手段を制御し
    て成ることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の遠
    隔制御監視装置。
  5. 【請求項5】 前記遠隔制御装置側に設けた前記操作手
    段で前記表示手段内の画像の一部分を指示し、該指示範
    囲の情報を前記コンピュータは前記伝送系路を介して前
    記被遠隔制御装置側に伝送し、 上記被遠隔制御装置側の前記撮像制御手段は、上記指示
    範囲の情報の周波数特性の高域エネルギー成分を最大に
    する様に前記撮像手段のレンズ制御を行なうことを特徴
    とする請求項2乃至請求項4記載のいずれか1項記載の
    遠隔制御監視装置。
  6. 【請求項6】 前記被遠隔制御装置側の撮像手段からの
    前記画像信号に固有の識別情報を付加し、該識別情報に
    対応して前記撮像駆動手段の駆動状態データを記憶した
    駆動手段の駆動状態記憶手段を設け、 前記画像の指示範囲の情報と該識別情報とを上記被遠隔
    制御装置側の前記撮像制御手段にフィードバックさせる
    ことで上記撮像手段および撮像駆動手段を制御して成る
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項5記載のいずれか
    1項記載の遠隔制御監視装置。
  7. 【請求項7】 被遠隔制御装置側に設けた撮像手段で撮
    像した撮像信号を不特定の遅延特性を有する伝送系路を
    介して遠隔制御装置側に設けた表示手段に表示させる様
    に成した遠隔制御監視方法であって、 上記表示装置のモニタ画面上の画像の一部分の所定位置
    を指示することで該指示位置が該モニタ画面上の中央に
    来る様に上記伝送系路を介して上記撮像手段の位置を制
    御して成ることを特徴とする遠隔制御監視方法。
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