JP2004282163A - カメラ、監視画像生成方法、プログラム、監視システム - Google Patents

カメラ、監視画像生成方法、プログラム、監視システム Download PDF

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Abstract

【課題】特定の対象を詳細に観察しながらその対象の周囲の様子を観察することを可能にするカメラ、監視画像生成方法、プログラム、監視システムを提供する。
【解決手段】注視モードにおいて、中心領域に対してその周辺領域が大きな歪曲収差を有するレンズ201を用いて動体を撮影する。そして、再配置画像生成部2071は、この動体をレンズ201の中心領域で捉えるようにして、その動体が大きく写った画像を生成するとともに、この中心領域と周辺領域の一部または全部とで捉えてなる画像を生成し、これらの画像を1の画像に合成する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、監視対象領域に侵入した物体を発見し追尾するカメラ、監視画像生成方法、プログラム及び監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、短焦点レンズを備える複数の撮像装置により撮影した複数の広視野画像を、1枚の合成画像に合成するとともに、この合成画像の中から所望の領域の画像を選択し、この画像を表示装置に表示する技術が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
また、魚眼レンズを用いて被写体を撮像する撮像システムにおいて、歪みの少ない画像を得ることを目的として、CCDにより出力された画像に対し、画素の位置を変換する処理を施すことで、歪みを補正する撮像システムが知られている(特許文献2参照)。
【0004】
また、中心窩ミラーを用いて被写体を撮像する撮像装置において、歪みのない画像を得ることを目的として、原画像(中心窩ミラーの反射光をセンサにより受光して出力された画像)に対し、画素の位置を変換する処理を施すことで、原画像の歪みを補正する撮像装置が知られている(特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−205817号公報
【特許文献2】
特開2000−242773号公報
【特許文献3】
特開2000−341568号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年では、1の表示画面で、特定の対象を詳細に観察しながらその対象の周囲の様子も観察することのできる技術が求められている。
【0007】
この点において、特許文献1にあっては、広い視野を有する画像を得ることはできるが、短焦点レンズを用いて撮影しているため、得られる合成画像の解像度はそれほど高いものではなく、特定の対象を詳細に観察することは困難であった。
【0008】
また、特許文献2にあっては、単に、歪みが補正された画像を得るために、CCDにより出力された画像に対して画素の位置を変換する処理を施すものであるため、特許文献1と同様、魚眼レンズを用いて撮影しているため、得られる合成画像は全領域に亘って解像度がそれほど高いものではなく、特定の対象を詳細に観察することは困難であった。
【0009】
さらに、特許文献3にあっては、中心窩ミラーを用いて被写体を撮像するため、該中心窩ミラーの中心部位で比較的高い解像度を有する画像が生成されるが、単に、歪みが補正された画像を得るべく、原画像に対し画素の位置を変換する処理を施すものであるため、この得られた画像では、特定の対象を高精細な画像で詳細に観察しながら、その対象の周囲の様子を観察することは困難である。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、特定の対象を詳細に観察しながらその対象の周囲の様子を観察することを可能にするカメラ、監視画像生成方法、プログラム、監視システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、中心領域に対してその周辺領域が大きな歪曲収差を有する光学系と、前記光学系により結像された被写体の光像を光電変換する撮像部と、前記撮像部の出力信号に係る画像から、前記中心領域により前記撮像部に投影されてなる第1の画像と、前記周辺領域の一部または全部と前記中心領域とにより前記撮像部に投影されてなる第2の画像とを、1の画像に合成した合成画像を生成する画像生成部と備えることを特徴とするカメラである。
【0012】
請求項3に記載の発明は、中心領域に対してその周辺領域が大きな歪曲収差を有する光学系により結像された被写体の光像を撮像部により光電変換し、前記撮像部の出力信号に係る画像から、前記中心領域により前記撮像部に投影されてなる第1の画像と、前記周辺領域の一部または全部と前記中心領域とにより前記撮像部に投影されてなる第2の画像とを、1の画像に合成した合成画像を生成することを特徴とする監視画像生成方法である。
【0013】
請求項4に記載の発明は、中心領域に対してその周辺領域が大きな歪曲収差を有する光学系と、前記光学系により結像された被写体の光像を光電変換する撮像部とを備えるカメラに、前記撮像部の出力信号に係る画像から、前記中心領域により前記撮像部に投影されてなる第1の画像と、前記周辺領域の一部または全部と前記中心領域とにより前記撮像部に投影されてなる第2の画像とを、1の画像に合成した合成画像を生成する画像生成部としての機能を搭載するためのプログラムである。
【0014】
請求項1,3,4の発明によれば、光学系は、中心領域に対してその周辺領域が大きな歪曲収差を有するため、この光学系により結像された光像は、中心領域により投影された被写体の光像が、周辺領域により投影された被写体の光像に比して拡大されたものとなり、撮像部の出力信号に係る画像は、周辺側に位置する被写体に比して中心側に位置する被写体が大きく写った画像となる。
【0015】
そして、画像生成部により、撮像部の出力信号に係る画像から、前記中心領域により投影されてなる第1の画像と、周辺領域の一部または全部と前記中心領域とにより前記撮像部に投影されてなる第2の画像とを1の画像に合成した合成画像が生成される。
【0016】
したがって、特定の対象の光像を中心領域により撮像部に投影することにより、上記第1の画像として、その対象が相対的に大きく写った画像が得られるとともに、周辺領域の一部または全部と前記中心領域とにより上記対象とその周囲の光像を撮像部に投影することにより、上記第2の画像として、対象とその周囲が写った画像が得られる。
【0017】
その結果、対象が相対的に大きく写った画像と、対象及びその周囲が写った画像とが合成された1の合成画像により、特定の対象を詳細に観察しながらその対象の周囲の様子を観察することができる。
【0018】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のカメラにおいて、前記撮像部の出力信号に係る画像から一部の画素を抽出し、この抽出した画素から該画素の位置を変換するための複数の画素位置変換パターンを記憶する記憶部を備え、前記画像生成部は、前記記憶部に記憶された複数の画素位置変換パターンの中から一の画素位置変換パターンを選択し、その選択した画素位置変換パターンを用いて前記撮像部の出力信号に係る画像から、前記合成画像を生成することを特徴とするものである。
【0019】
この発明によれば、画像生成部は、前記撮像部の出力信号に係る画像から一部の画素を抽出し、この抽出した画素から該画素の位置を変換して前記合成画像を生成するとともに、前記記憶部に記憶された複数の画素位置変換パターンの中から一の画素位置変換パターンを選択し、その選択した画素位置変換パターンを用いて前記撮像部の出力信号に係る画像から、画像から前記合成画像を生成するようにしたので、第1の画像、第2の画像及び合成画像について、例えば画素数や写し出す領域が異なる画像を得ることができる。
【0020】
請求項5に記載の発明は、請求項1または2に記載のカメラと、前記変換パターンの切換えコマンドを入力する操作部を備えたコントローラとが、それぞれ備えられた通信部により通信ネットワークを介して互いに通信可能に構成されてなり、前記コントローラにおいて入力された前記変換パターンの切換えコマンドが前記通信部により前記カメラに送信されると、前記カメラにおいて前記通信部により前記切換えコマンドが受信され、この切換えコマンドに基づいて変換パターンが切換えられることを特徴とする監視システムである。
【0021】
この発明によれば、カメラとコントローラとを通信部により通信ネットワークを介して互いに通信可能に構成し、コントローラにおいて入力された変換パターンの切換えコマンドが通信部によりカメラに送信されると、カメラにおいて通信部により切換えコマンドが受信され、この切換えコマンドに基づいて変換パターンが切換えられるように構成したので、コントローラからの遠隔操作により、変換パターンの切換え、延いては第1の画像、第2の画像及び合成画像について、画素数や写し出す領域等が異なる画像に切り替えることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について説明する。
【0023】
図1は、本実施形態の監視システムの構成図である。
【0024】
図1に示すように、監視システム1は、所定の監視対象領域を撮影する監視カメラ2と、パーソナルコンピュータや携帯電話などのコントローラ3とが通信ネットワークを介して接続されてなる。
【0025】
監視システム1においては、監視カメラ2により上記監視対象領域が撮影されると、その画像のデータが監視カメラ2から通信ネットワークを介してコントローラ3に送信される一方、コントローラ3において、監視カメラ2に対する何らかの要求が入力されると、その要求を示す情報(以下、要求情報という)が、コントローラ3から通信ネットワークを介して監視カメラ2に送信され、監視カメラ2は、その要求情報に基づき動作する。
【0026】
なお、この要求として、例えば、監視カメラ2との通信のコネクションを確立する要求や、監視カメラ2から送信される画像データの切換えの要求等がある。
【0027】
これにより、コントローラ3の表示部32(図14参照)において、監視カメラ2により撮影された画像を視認することができるとともに、監視カメラ2の動作を遠隔で操作することができる。
【0028】
監視カメラ2とコントローラ3とを通信可能に接続する通信ネットワークは、例えば、Bluetooth(登録商標)の無線通信規格により構築され、または電波や赤外線などの伝送媒体を利用した無線LAN(Local Area Network)や、Ethernet(登録商標)の規格により構築されたLAN等からなる。
【0029】
図2は、監視システム1において使用される監視カメラ2の構成図である。
【0030】
図2に示すように、監視カメラ2は、カメラ21、U字型に屈曲した枠体22、カメラ21の光軸(監視方向)Lを上下方向(以下、チルト方向という)に移動させるギヤードモータ23及びカメラ21の光軸Lを左右方向(以下、パン方向という)に移動させるギヤードモータ24を備えて構成されている。
【0031】
カメラ21は、左右の側面に突設されたチルト方向の回転軸25をU字型枠体22の側面22A,22A’に穿設された孔22Bに貫通させてU字型枠体22に取り付けられ、側面22Aを貫通して突出された回転軸25の先端にはギヤードモータ23の出力軸が取り付けられている。U字型枠体22の下面中央には、パン方向の回転軸26が下方向に突設され、この回転軸26の先端に上記ギヤードモータ24の出力軸が取り付けられている。
【0032】
ギヤードモータ23は枠体22に固定され、該枠体22と一体的にパン方向に回動可能に構成され、ギヤードモータ24は図略のカメラ本体に固定されている。
【0033】
上記の構成において、ギヤードモータ24を回転駆動すると、U字型枠体22が回転軸26の周りに回転し、これによりカメラ21の光軸Lがパン方向に移動し、ギヤードモータ23を回転駆動すると、カメラ21が回転軸25の周りに回転し、これによりカメラ21の光軸Lがチルト方向に移動する。
【0034】
なお、以下の説明において、カメラ21の光軸Lがパン方向に移動する監視カメラ2の動作をパン動作、チルト方向に移動する監視カメラ2の動作をチルト動作という。
【0035】
監視カメラ2には、監視対象領域を撮影するための光学系として、以下に説明する特性を備えたレンズ201(図5参照)が採用されている。
【0036】
図3(a)は、レンズ201の歪曲収差・画角特性を示すグラフであり、横軸は百分率で示す歪曲収差Xであり、縦軸は度(°)単位で示す画角θである。図3(b)は、画角・像高特性を示すグラフであり、横軸は画角θであり、縦軸は像高Yである。
【0037】
図3(a)に示すように、レンズ201は、画角θが小さい領域では、歪曲収差Xが所定値Xiであり、画角θがその領域を超えると急激に大きくなるという特性を有する。
【0038】
ここで、歪曲収差Xにおける所定値Xiは、レンズ201の中心領域を透過した被写体の光像による画像を人間が見た場合において相似形の歪みのない自然な画像に見える値であり、例えばXi=約3%(このとき、θi=約8°)である。勿論、所定値Xiを3%以下の値、例えば約2%や約1%に設定したとしても、人間の見た目では相似形の歪みのない自然な画像に見える。
【0039】
なお、図3(a)は、約50度の半画角で約−70%の歪曲収差を有するレンズ201の特性を示している。
【0040】
この特性により、図3(b)に示すように、レンズ201に結像される光像の高さ(以下、像高という)Yは、画角θが小さい領域(図3(b)に示す点線より左側の領域)では、画角θに対して像高Yは、略線形であって、画角θの単位変化に対する変化量は大きい。
【0041】
一方、画角θが大きい領域(図3(b)に示す点線より右側の領域)では、画角θに対して像高Yは、非線形であって、画角θの単位変化に対する変化量は、画角θの増大に伴って徐々に小さくなり、像高Yは、略一定値となる。
【0042】
換言すれば、画角θが小さい領域では解像度が高く、画角θが大きい領域では解像度が低くなる。
【0043】
そして、レンズ201の曲率半径等を適切に設定することで、レンズ201は、大きな像高Yが得られるレンズ201の中心領域(「画角θが小さい領域」に相当)と同等のズーム倍率を、このレンズ201の代わりに通常のレンズを用いて得る場合に比して、広い視野を有するとともに、この広い視野を有するレンズ201の周辺領域(「画角θが大きい領域」に相当)と同等の視野を、このレンズ201の代わりに通常のレンズを用いて得る場合に比して、レンズ201の中心領域で被写体の光像を大きく投影する。
【0044】
この意味で、以下の説明においては、レンズ201の中心領域を望遠領域、周辺領域を広角領域というものとする。
【0045】
本実施形態では、レンズ201として、望遠領域が35mmカメラに換算して焦点距離fが80mm、広角領域が35mmカメラに換算して焦点距離fが16mmに相当する中心窩レンズと呼ばれるレンズが採用されているが、これに限定されるものではない。
【0046】
中心窩レンズは、視野における中心領域(望遠領域に相当)で画像を拡大し、その周辺領域(広角領域に相当)で画像を圧縮する機能を有するレンズであり、広い視野、望遠領域での高解像度及び望遠領域でひずみの目立たない自然な画像が得られる等の特徴を有する。
【0047】
なお、上記にいう通常のレンズとは、像高Y、焦点距離f、画角θの関係が、Y=f・tanθで表されるレンズのことをいう。
【0048】
以上のような特性を有するレンズ201を用いて撮影を行うことにより、撮影画像は、例えば図4に示すように、レンズ201の広角領域に対応する部分が、広い領域の被写体が圧縮されたものとなる一方、レンズ201の望遠領域に対応する部分が、中心部分に位置する被写体がその周辺部分に位置する被写体に比して拡大されたものとなる。
【0049】
したがって、監視カメラ2は、撮影領域のうち中心部分を高い解像度で撮影しつつ、広い領域を撮影することができるものである。なお、この撮影画像のうち、望遠領域によって大きく拡大された部分の画像を望遠画像というものとする。
【0050】
本実施形態における監視カメラ2は、このレンズ201の特性を利用した2つの動作モードを備えている。
【0051】
すなわち、上述したように、レンズ201は、広い視野を有していることから、この広い視野を利用して、該視野内における動体の有無を監視する待機モードと、レンズ201の望遠領域により被写体の光像が大きく投影され、その結果、解像度の高い画像が得られることから、待機モード中に動体を検出すると、この動体をできるだけレンズ201の望遠領域で捉えて高い解像度で撮影すべく、カメラのパン動作及びチルト動作を行いつつ、該動体を追尾する注視モードとを有している。
【0052】
図5は、監視カメラ2の構成を示すブロック図である。
【0053】
監視カメラ2は、レンズ201、撮像素子202、信号処理部203、A/D変換部204、画像処理部205、画像メモリ206、制御部207、駆動部208、画像記憶部209及び通信I/F部210を備えて構成されている。
【0054】
レンズ201は、上述した中心窩レンズに相当するものである。
【0055】
撮像素子202は、例えばフォトダイオード等の複数の光電変換素子がマトリックス状に2次元配列され、各光電変換素子の受光面に、それぞれR(赤),G(緑),B(青)の色フィルタが1:2:1の比率で配設されてなるCCDカラーエリアセンサである。撮像素子202は、レンズ201により結像された被写体の光像をR(赤),G(緑),B(青)各色成分のアナログの電気信号(画像信号)に変換し、R,G,B各色の画像信号として出力する。なお、撮像素子202は、モノクロの撮像素子でもよい。
【0056】
撮像素子202は、図略のタイミングジェネレータ等により、撮像素子202の露出動作の開始及び終了や、撮像素子202における各画素の出力信号の読出し(水平同期、垂直同期、転送)等の撮像動作が制御される。
【0057】
信号処理部203は、撮像素子202から出力されるアナログの画像信号に所定のアナログ信号処理を施すものである。信号処理部203は、CDS(相関二重サンプリング)回路とAGC(オートゲインコントロール)回路とを有し、CDS回路により画像信号のノイズの低減を行い、AGC回路により画像信号のレベル調整を行う。
【0058】
A/D変換部204は、信号処理部203により出力されたアナログのR,G,Bの画像信号を、複数のビットからなるデジタルの画像信号(以下、デジタル信号という)にそれぞれ変換するものである。
【0059】
画像処理部205は、A/D変換部204によりA/D変換されたR,G,Bの各デジタル信号に、黒レベルを基準の黒レベルに補正する黒レベル補正、光源に応じた白の基準に基づいて、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分のデジタル信号のレベル変換を行うホワイトバランス、R(赤),G(緑),B(青)の各色のデジタル信号のγ特性を補正するγ補正を行うものである。
【0060】
以下、画像処理部205による処理が施された信号を元画像データ、元画像データを構成する各画素の画素データを元画素データ、元画像データに係る画像を元画像という。なお、本実施形態においては、各色の元画像データは、1280(個)×1024(個)の画素の画素データをそれぞれ有してなる。
【0061】
画像メモリ206は、画像処理部205から出力される画像データを一時的に記憶するとともに、この画像データに対し制御部207により後述の処理を行うための作業領域として用いられるメモリである。
【0062】
ここで、元画像データの画像メモリ206への記録方法について説明する。
【0063】
図6に示すように、画像メモリ206の記録領域のうち、R(赤)、G(緑)、B(青)の元画像データの各記録領域を仮想的に2次元座標系でそれぞれ表し、この2次元座標系の格子点上に、各画素データを配置するものとする。なお、図6は、1の色についての2次元座標系のみ示している。
【0064】
このとき、図6に示すように、各色の元画素データは、各色について、上側の行から下側の行に向かう方向(矢印A方向)であって、各行において、左側から右側に向かう方向(矢印B方向)に順に画像メモリ206に記録される。
【0065】
すなわち、R(赤)の元画素データについて、座標(0,0)に配置される画素の画素データが記録されるアドレスをaddrR0と表すとともに、各色の元画像において、座標(u,v)(u=0〜1279,v=0〜1023)に配置される画素の画素データの値をR(u,v),G(u,v),B(u,v)と表すものとする。
【0066】
このとき、図6、図7に示すように、画像メモリ206の記録領域のアドレスaddr(R0+1)にR(1,0),addr(R0+2)にR(2,0),…,addr(R0+1280)にR(0,1),…,addr(R0+1310719)にR(1279,1023)というように、R(赤)の元画素データが順に記録される。
【0067】
これを一般的に表すと、各色の元画像がそれぞれX方向にM個、Y方向にN個の画素を有しているものとすると、R(赤)の元画像データにおいて、座標(u,v)に配置される画素の画素データは、画像メモリ206の記録領域のアドレスaddr(R0+M×v+u)に記録される。
【0068】
また、G(緑)の元画像データについて、座標(0,0)に配置される画素の画素データが記録されるアドレスをaddr(R0+offset)と表すものとすると、R(赤)の場合と同様に、図6、図7に示すように、画像メモリ206の記録領域のaddr(R0+offset+1)にG(1,0),addr(R0+offset+2)にG(2,0),…,addr(R0+offset+1280)にG(0,1),…,addr(R0+offset+1310719)にG(1279,1023)、・・・というように、G(緑)の画素データが順に記録される。
【0069】
これを一般的に表すと、G(緑)の元画像データにおいて、座標(u,v)に配置される画素の画素データは、addr(R0+offset+M×v+u)に記録される。なお、「offset」は、R(赤)の元画像の画素数、またはそれ以上の整数を示すもので、R(赤)の元画像データが記録される記録領域の後ろに、G(緑)の元画像データが記録されることを意味する。
【0070】
同様に、B(青)の元画像データについて、座標(0,0)に配置される画素の画素データが記録されるアドレスをaddr(R0+2×offset)と表すものとすると、R(赤)の場合と同様に、図6、図7に示すように、画像メモリ206の記録領域のaddr(R0+2×offset+1)にB(1,0),addr(R0+2×offset+2)にB(2,0),…,addr(R0+2×offset+1280)にB(0,1),…,addr(R0+2×offset+1310719)にB(1279,1023)、・・・というように、B(青)の画素データが順に記録される。
【0071】
これを一般的に表すと、B(青)の元画像データにおいて、座標(u,v)に配置される画素の画素データは、addr(R0+2×offset+M×v+u)に記録される。
【0072】
駆動部208は、ギヤードモータ23,24を含んでなり、制御部207からの指令により、監視カメラ21の光軸Lをパン方向及びチルト方向に駆動するものである。
【0073】
画像記憶部209は、ハードディスクなどからなり、制御部207の後述する記録画像生成部2077により生成された画像ファイルを保存するものである。
【0074】
通信I/F部210は、無線LANの規格、Bluetoothの規格やEthernetの規格等に準拠したインターフェースであり、コントローラ3への画像データの送信や、該コントローラ3からの要求情報の受信等を行うものである。
【0075】
制御部207は、例えば制御プログラムを記憶するROMや一時的にデータを記憶するRAMからなる記憶部(後述する記憶部2078)が内蔵されたマイクロコンピュータからなり、上述したカメラ21及びカメラ本体内の各部材の駆動を有機的に制御して、監視カメラ2の撮影動作を統括的に制御するものである。
【0076】
制御部207は、機能的に、画像再配置処理部2071、動体検出部2072、モード切替制御部2073、電源制御部2074、撮像制御部2075、駆動制御部2076、記録画像生成部2077、通信制御部2078及び記憶部2079を備える。
【0077】
ここで、上述したように、元画像は全体的に歪みが生じているため、この元画像のデータをコントローラ3にそのまま送信するように構成すると、コントローラ3の表示部32には、歪みの生じた画像が表示されるため、画像の良好な視認性(肉眼で画像を見たときの自然な見た目)が得られない。
【0078】
また、元画像データは比較的情報量が多いため、監視カメラ2とコントローラ3との間で行われる画像データの通信に時間を要し、コントローラ3の表示部32における画像の表示処理を、例えば1/30(秒)毎に行われる撮像素子202の撮像動作に同期させることができない虞がある。
【0079】
このような不具合を解消するため、画像再配置処理部2071は、レンズ201を用いて撮影したことで生じた歪みが補正され、且つ、元画像に対し画素数が縮小された再配置画像を生成する処理(以下、再配置処理という)を行うものである。なお、本実施形態においては、再配置画像の画素数を640(個)×480(個)とする。
【0080】
画像再配置処理部2071は、記憶部2079に予め記憶されている後述の複数の変換テーブルTの中から、監視カメラ2の動作モード(待機モード及び注視モード)等に応じた適切な変換テーブルTを選択した上で、この変換テーブルTを用いて、元画像の一部の画素を抽出し、この抽出した画素で1の画像(再配置画像)を生成すべくその抽出画素を配置して、この再配置画像の画像データを、画像メモリ206における元画像の画像データと異なる記憶領域に記録する。
【0081】
この再配置処理において、元画像から抽出する対象の画素は、待機モードにおいては、レンズ201の広角領域の一部又は全部と望遠領域により捉えられてなる画像の画素であり、注視モードにおいては(後述する図10(b)に示す画像を生成する場合においては)、望遠領域により捉えられてなる画像の画素である。
【0082】
ここで、再配置処理を説明するにあたり、図6の場合と同様、図8に示すように、画像メモリ206の記録領域のうち、再配置画像におけるR(赤)、G(緑)、B(青)の画像データの各記録領域を仮想的に2次元座標系でそれぞれ表し、この2次元座標系の格子点上に、抽出した画素を配置して再配置画像を生成するものとする。
【0083】
なお、再配置処理を行うために設定した2次元座標系と、元画像を記録するために設定した上記の2次元座標系とを区別するため、再配置処理を行うために設定した2次元座標系を再配置座標系という。また、図8は、1の色についての2次元座標系のみ示している。
【0084】
図9は、R(赤)の画像についての変換テーブルTを示したものである。
【0085】
図9に示すように、変換テーブルTは、再配置座標系の各座標(I,J)(I=0〜639,J=0〜479)に、画像メモリ206に記録された元画素データのうち、どのアドレスの画素データに係る画素を配置するかを示したものである。
【0086】
図9に示す変換テーブルTにおいて、addrR(i,j)は、R(赤)の再配置座標系における座標(i,j)に配置するR(赤)の元画素データが記録されているアドレスを示す。例えば、R(赤)の再配置座標系における座標(0,0)には、R(赤)の元画素データに係る画素のうち、画像メモリ206の記録領域におけるaddrR(0,0)に記録された画素データに係る画素を配置することを示している。
【0087】
ここで、元画像がX方向にM個、Y方向にN個の画素を有しているものとすると、例えばR(赤)の元画像データにおいて、座標(u,v)に位置する画素の画素データは、addr(R0+M×v+u)に記録される旨を上述したが、元画像に対して設定された2次元座標系における座標(u,v)に位置する画素が、再配置座標系における座標(i,j)に配置されるものとすると、addrR(i,j)は、addr(R0+M×v+u)に対応する。
【0088】
また、これと同様に、addrG(i,j)が、G(緑)の再配置座標系における座標(i,j)に配置するG(緑)の元画素データが記録されているアドレスを示すものとすると、G(緑)の再配置座標系における座標(i,j)には、G(緑)の元画素データに係る画素のうち、画像メモリ206の記録領域におけるaddrG(i,j)、すなわちaddr(R0+offset+M×v+u)に記録された画素データに係る画素を配置する。
【0089】
また、これと同様に、addrB(i,j)が、B(青)の再配置座標系における座標(i,j)に配置するB(青)の元画素データが記録されているアドレスを示すものとすると、B(青)の再配置座標系における座標(i,j)には、B(青)の元画素データに係る画素のうち、画像メモリ206の記録領域におけるaddrB(i,j)、すなわちaddr(R0+2×offset+M×v+u)に記録された画素データに係る画素を配置する。
【0090】
このように、本実施形態における変換テーブルTは、各色について、元画像における1280(個)×1024(個)の画素のうち一部の画素を抽出して、再配置座標系の640(個)×480(個)の格子点に配置する方法を定めたものである。
【0091】
したがって、変換テーブルTに記録するアドレスを適宜設定することにより、図4に示す元画像から、例えば図10(a)に示すように、元画像に生じた歪みを補正し、且つ、元画像に対して画素数を縮小した再配置画像が生成される。
【0092】
本実施形態では、上述したように、複数の異なる変換テーブルが予め設定されており、画像再配置処理部2071は、監視カメラ2の動作モード(待機モード又は注視モード)やコントローラ3からの指示等に応じた変換テーブルTを選択して再配置処理を行う。
【0093】
例えば、画像再配置処理部2071は、待機モードにおいては、広い領域が写った再配置画像を生成する変換テーブルT1を選択し、この変換テーブルT1を用いて、例えば図10(a)に示すように、元画像全体から、比較的広い領域が写った再配置画像を生成する。以下、この再配置画像を広角画像という。
【0094】
一方、画像再配置処理部2071は、注視モードにおいては、元画像のうち中心部分の画像(レンズ201の望遠領域で捉えられてなる画像)を抽出するとともに、動体が大きく写った再配置画像を生成する変換テーブルT2を選択し、この変換テーブルT2を用いて、図10(b)に示すように、抽出した画素データから、待機モードにおいて生成される再配置画像に比して動体が拡大された再配置画像を生成する。以下、この再配置画像を注視画像という。
【0095】
これにより、各動作モードにおいて生成された再配置画像をコントローラ3に送信したときに、該コントローラ3の操作者は、その表示部32において、待機モードでは広い領域を監視することができる一方、注視モードでは、動体の特徴を正確に把握することができる。
【0096】
さらに、注視モードにおいては、図10(c),(d)に示すように、2種類の画像を有してなる一の画像を生成するための変換テーブルT3,T4が備えられている。
【0097】
画像再配置処理部2071は、後述するように、コントローラ3から変換テーブルT3が指定されると、この変換テーブルT3を用いて、図10(c)に示すように、図10(a),(b)に示す各再配置画像をそれぞれ縮小した画像を、所定の間隔を介して上下に配置してなる一の再配置画像を生成する。
【0098】
また、監視カメラ2において、動体をレンズ201の望遠領域で捉えられないと判断された場合には、画像再配置処理部2071は、変換テーブルT4を選択し、図10(d)に示すように、図10(c)の上側の画像に比し動体が含まれる領域まで写し出す領域を広げた上で縮小した画像と、図10(a)に示す再配置画像の一部の画像とを、所定の間隔を介して上下に配置してなる一の再配置画像を生成する。
【0099】
これにより、図10(a)に示す広角画像や図10(b)に示す注視画像は、コントローラ3の表示部32(図14参照)において択一的に表示されるため、両画像を視認する際には、操作部31による表示切替え操作が要求されるが、図10(c),(d)に示すような2種類の画像を同時に表示することにより、コントローラ3の使用者に、操作部31による広角画像と注視画像との表示切替え操作の負担を与えることなく、より確実な監視を行うことができる。
【0100】
なお、図10(c),(d)に示す「SE」,「E」,「NE」は、監視カメラ2の方向を示すものである。
【0101】
動体検出部2072は、元画像に基づいて、以下に説明する時間差分処理を用いて動体を検出するものである。
【0102】
時間差分処理は、比較的短い所定の時間を隔てて撮影された複数の画像の差分を算出して、変化のあった領域(変化領域という)を検出する処理である。
【0103】
図11に示すように、動体検出部2072は、現在の画像510と、現在の画像510よりも過去に撮影された画像511と、画像511よりもさらに過去に撮影された画像512の3つの画像を用いて変化領域の抽出を行う。
【0104】
画像510には、移動する物体(動体)が表された領域513が含まれる。ただし、画像510からは、動体が表された領域513を抽出することができない。
【0105】
画像511には、動体が表された領域514が含まれる。領域513及び領域514には、同一の物体が表されているが、撮影された時点が異なるため、画像510,511中での位置が異なる。画像510と画像511との差分をとることにより、差分画像520が求められる。差分画像520には、領域513と領域514とが含まれる。差分画像520中の領域513は、動体が表された領域であり、画像510が撮影された時点における位置に存在する。差分画像520中の領域514は、移動する物体が表された領域であり、画像511が撮影された時点における位置に存在する。画像510と画像512との差分画像521が求められる。差分画像521には、領域513と領域515とが含まれる。差分画像521中の領域513は、動体が表された領域であり、画像510が撮影された時点における位置に存在する。差分画像521中の領域515は、動体が表された領域であり、画像512が撮影された時点における位置に存在する。
【0106】
次に、差分画像520と差分画像521との論理積をとると、画像530が求められる。これにより、画像530には、画像510が撮影された時点における動体が表された領域513のみが含まれる。
【0107】
モード切替制御部2073は、監視カメラ2を予め定められた姿勢(初期姿勢という)に固定し、監視対象領域全体を撮影する待機モードと、監視カメラ2を該動体に追尾させる注視モードとの間でモードの切替えを行うものである。
【0108】
モード切替制御部2073は、待機モード中に動体が検出されると、その動体の特徴を詳細に監視するため、注視モードに切り替える一方、この注視モードにおいて、監視対象領域を広く監視すべき以下の注視モード終了条件を満たすと、待機モードに切り替える。
【0109】
本実施形態においては、注視モードから待機モードにモードを切り替える注視モード終了条件として、▲1▼動体が視野範囲外に移動した、▲2▼動体が視野範囲内で停止し、所定時間が経過した、▲3▼注視モードに切り替わってから所定時間が経過した、の3つの条件が備えられており、これらの条件のうちいずれかの条件を満たすと、注視モードから待機モードに切り替えられる。
【0110】
動体が視野範囲外に移動したという条件(条件▲1▼)を、注視モードから待機モードにモードを切り替える注視モード終了条件としているのは、動体が監視対象領域から退去したと考えられるからである。
【0111】
動体が視野範囲内で停止し、所定時間が経過したという条件(条件▲2▼)を注視モード終了条件としているのは、動体であった注視対象物の動きが所定時間停止している場合には、注視対象物の動きが比較的長い時間停止するものと考えられ、そのような注視対象物を視野が狭い注視モードで執拗に注視すると、他の動体を見逃す虞があるからである。
【0112】
注視モードに切り替わってから所定時間が経過したという条件(条件▲3▼)を注視モード終了条件としているのは、条件▲2▼の場合と同様、視野が狭い注視モードで一つの注視対象物を執拗に注視すると、他の動体を見逃す虞があるとともに、画像記憶部209の記録容量を有効に使用するためである。
【0113】
なお、モード切替制御部2073は、コントローラ3から、通信のコネクションを確立する要求が行われると、コネクションの確立後、コントローラ3からの各種の要求、例えば監視カメラ2の姿勢を変更する要求等を受け付けるリモコンモードに設定し、このリモコンモードにおいて、コントローラ3から所定時間何の要求もなされないときには、リモコンモードが解除される。
【0114】
電源制御部2074は、監視カメラ2に備えられる図略の電源スイッチの操作を受けて、監視カメラ2の電源のON/OFFを制御するとともに、省エネルギーを図るため、待機モードにおいて、ギヤードモータ23,24等の駆動部208や通信I/F部210等への予備電源の供給を制限するものである。
【0115】
撮像制御部2075は、待機モードにおいては、撮像素子202に例えば1/30(秒)毎に撮像を行わせる一方、注視モードにおいては、その時間間隔より短い時間間隔で撮像素子202に撮像を行わせるものである。
【0116】
注視モードにおける撮像素子202の撮像動作の時間間隔を待機モードより短くするのは、動体の動きをきめ細かく監視するためであり、待機モードにおける撮像素子202の撮像動作の時間間隔を比較的長くすることで、広角画像より重要度の高い注視画像を画像記憶部209に記憶させることができなくなるのを防止又は抑制することができる。
【0117】
駆動制御部2076は、駆動部208におけるギヤードモータ23,24の回転駆動を制御するものである。駆動制御部2076は、待機モードにおいては、駆動部208のギヤードモータ23,24による回転駆動を停止させ、監視カメラ2を初期姿勢に固定する一方、注視モードにおいては、監視カメラ2に動体を追尾させるべく、ギヤードモータ23,24を回転駆動させる。
【0118】
記録画像生成部2077は、再配置画像の画素データにMPEG(Moving Picture Experts Group)方式による所定の圧縮処理を施して圧縮画像データを生成し、この圧縮画像データに、撮影画像に関する情報(メタデータや圧縮率等の情報)を付加した画像ファイルを画像記憶部209に記録するものである。
【0119】
本実施形態においては、監視カメラ2の動作モード(待機モード及び注視モード)に応じた2種類の圧縮率を有しており、注視モードでは、動体の詳細な特徴に関する情報が得られるように、比較的小さい圧縮率で圧縮する。
【0120】
一方、待機モードでは、動体を検出できる程度であれば画像にそれほど高い解像度は要求されず、また、広角画像より重要度の高い注視画像を画像記憶部209に記憶させることができなくなるのを防止又は抑制するため、注視モードにおける圧縮率より大きい圧縮率で圧縮する。
【0121】
なお、メタデータは、一般的に、数多くのデータの中から目的のデータ(本実施形態では、監視カメラ2により撮影された画像のデータ)を探し出すための、該データを示す情報を記述したデータをいい、このデータを画像データに付加することで、画像記憶部209に記憶されている複数の画像の中から所望の画像を検索することが容易に行える。
【0122】
通信制御部2078は、コントローラ3との通信コネクションの確立処理及び切断処理を行うとともに、画像メモリ206から通信I/F部210への画像データ等の転送を制御するものである。
【0123】
記憶部2079は、上述したように、再配置画像処理部2071により再配置画像を生成するための複数の変換テーブルTを有している。変換テーブルTは、元画像に生じている歪みの補正や画素数及び撮影領域の大きさの変更を行うために、元画像から抽出した画素の画素データをどのように配置するかを予め定めたものである。
【0124】
以下、変換テーブルTの生成方法について説明する。
【0125】
図12(a)に示すように、元画像の画素数をM(個)×N(個)、図12(b)に示すように、再配置画像の画素数をK(個)×L(個)として、再配置画像における任意の画素(以下、注目画素Bという、座標B(i,j))に対応する元画像の画素Qの座標(u,v)を求める。
【0126】
まず、図12(b)に示すように、再配置画像において、該画像の中心A(K/2,L/2)から注目画素Bまでの距離d(dx:x成分、dy:y成分)は、
dx=(K/2−i) …(1)
dy=(L/2−j) …(2)
d=√(dx+dy) …(3)
により、
d=√{(K/2−i)+(L/2−j)} …(4)
となる。
【0127】
また、像高Y、焦点距離f、画角θの関係が、Y=f・tanθで表される通常のレンズを用いて、図12(b)に示す再配置画像を撮影したと仮定した場合に、該再配置画像における座標(i,j)に位置する画素の画素データに変換された光の入射角φは、元画像における座標(u,v)に位置する画素の画素データに変換された光の入射角と同じである。
【0128】
したがって、再配置画像の水平方向の画角をα(rad)とすると、再配置画像における座標(i,j)に位置する画素の画素データに変換された光の入射角φは、図13(a)〜(c)から判るように、
f=(K/2)/tan(α/2) …(5)
tanφ=d/f …(6)
が成り立ち、
φ=tan−1{d/(K/2)/tan(α/2)} …(7)
となる。
【0129】
そして、元画像において、その中心P(M/2,N/2)から座標Q(u,v)までの距離(像高)をhとすると、距離hは、式(7)で求めた入射角φをパラメータとする関数
h=f(φ) …(7)
として表される。この関数は、レンズ201の曲率半径などに応じて定まるものである。
【0130】
一方、図12(a),(b)から判るように、
h:d=(u−M/2):dx …(8)
h:d=(v−N/2):dy …(9)
が成り立ち、式(8),(9)から
u=M/2+h×(dx/d) …(10)
v=N/2+h×(dy/d) …(11)
となる。
【0131】
したがって、式(7),(10),(11)とから、座標(i,j)に位置する画素データに対応する、元画像における画素データの座標(u,v)を求めることができる。
【0132】
このようにして求められた元画像における座標(u,v)に位置する画素の画素データは、画像メモリ206のアドレスaddr(R0+M×v+u)に記録されており、画像再配置処理部2071により変換テーブルT(図9参照)を用いて再配置画像を生成する際、変換テーブルTに記録されているアドレスaddr(i,j)に、このアドレスaddr(R0+M×v+u)の画素データが配置される。
【0133】
一方、コントローラ3は、図14に示すように、操作部31と、表示部32と、制御部33と、通信I/F部34とを備える。
【0134】
操作部31は、パン動作及びチルト動作、あるいは画像データの記録や送信等、監視カメラ2に対する各種の指示を行うためのコマンド(以下、指示コマンドという)を入力するためのものであり、コントローラ3がパーソナルコンピュータ(以下、PCという)の場合には、キーボードやマウスに相当し、携帯電話の場合には、プッシュボタンに相当する。
【0135】
表示部32は、監視カメラ2から通信ネットワークを介して送信された画像データに係る画像等を表示するものであり、コントローラ3がPCの場合には、モニタに相当し、携帯電話の場合には、例えば液晶表示部に対応する。
【0136】
制御部33は、例えば制御プログラムを記憶するROM121や一時的にデータを記憶するRAM122が内蔵されたマイクロコンピュータからなり、操作部32、表示部32及び通信I/F部34を有機的に制御して、コントローラ3の動作を統括制御するものである。
【0137】
また、制御部33は、操作部31により監視カメラ2に対する所定の指示が入力されると、その指示に対応する指示コマンドを生成し、該指示コマンドを通信I/F部34に送出するコマンド生成部331を有する。
【0138】
指示コマンドには、監視カメラ2との通信のコネクションを確立すべく、通信処理を要求するコマンド、監視カメラ2のパン動作及びチルト動作を指示するコマンド、監視カメラ2の画像記憶部209に記録された画像のデータの送信を要求するコマンド、例えば図10(b)に示す画像と図10(c)に示す画像との間で、表示部32の表示画像を切り替えるべく、送信する画像データの切り替えを要求するコマンド、監視カメラ2との通信のコネクションを切断すべく通信処理を要求するコマンド等が含まれる。
【0139】
通信I/F部34は、無線LANの規格、Bluetoothの規格やEthernetの規格等に準拠したインターフェースであり、監視カメラ2からの画像データの受信や、監視カメラ2への指示コマンドの送信等を行う。
【0140】
次に、本実施形態に係る監視カメラ2による監視処理について説明する。なお、以下の説明においては、説明の簡単化のため、監視カメラ1に対するコントローラ3からの遠隔操作は、待機モードにおいてのみ受け付けられるものとする。
【0141】
図15は、待機モードにおける一連の監視処理を示すフローチャートであり、図16は、監視対象の部屋のコーナに監視カメラ2を設置した場合の該監視カメラ2の動作を説明するための図である。
【0142】
図15に示すように、待機モードにおいては、まず、駆動制御部2076によりギヤードモータ23,24が制御され、図16(a)に示すように、監視カメラ2が監視対象領域全体を監視領域とする初期姿勢にセットされる(ステップ♯1)。
【0143】
その後、省エネルギーを図るべく、電源制御部2074により、節電モードに設定され、ギヤードモータ23,24等への給電が制限される(ステップ♯2)とともに、撮像素子202の撮像動作により撮影された画像の画像データが画像記憶部209に記録されつつ、動体検出部2072により、動体の検出動作が開始される(ステップ♯3)。
【0144】
また、変換テーブルT1を用いて、例えば図10(a)に示すように、広い領域が写った再配置画像が生成され(ステップ♯4)、画像記憶部209に記録される(ステップ♯5)。
【0145】
そして、動体が検出されない間(ステップ♯ 6でNO)に、通信I/F部210によりコントローラ3から通信の接続要求に係る情報が受信される(ステップ♯7でYES)と、通信制御部2078により、コントローラ3との通信コネクションの確立処理が行われる(ステップ♯8)。
【0146】
ここでは、通信制御部2078により、コントローラ3から通信の接続要求に係る情報を受信した旨を示す受理情報が生成され、通信I/F部210により、その受理情報がコントローラ3に送信されることで、コントローラ3との通信コネクションが確立される。
【0147】
コントローラ3との間で通信のコネクションが確立されると、電源制御部2074により節電モードが解除された(ステップ♯9)後、コントローラ3からの要求を受け付けるリモコンモードとなる。
【0148】
リモコンモードにおいては、監視カメラ2は、例えばパン動作及びチルト動作や画像データの送信等、コントローラ3から要求が行われる(ステップ♯10でYES)と、この要求に応じた動作が行われる(ステップ♯11)。
【0149】
すなわち、通信I/F部210により、パンチルトコマンドが受信されると、駆動制御部2076によりこのコマンドにしたがってパン動作及びチルト動作が制御され、記録画像送信コマンドが受信されると、通信制御部2078及び通信I/F部210によりこのコマンドにしたがって画像記憶部209に記録された画像データの送信が行われる。
【0150】
また、画像切換えコマンドが受信されると、画像再配置処理部2071によりこのコマンドにしたがって変換テーブルTの切換えが行われ、接続終了コマンドが送信されると、通信制御部2078によりこのコマンドにしたがってコントローラ3との通信の接続が切断される。なお、本実施形態では、上述したように、注視モードにおいて、再配置画像を生成する際に用いる変換テーブルが切替可能となっているので、ここで切替られた変換テーブルとは、注視モードで再配置画像を生成するための変換テーブルを指す。
【0151】
一方、リモコンモードとなってから所定時間が経過してもコントローラ3から何の要求もなされないとき(ステップ♯10でNO、♯12でYES)には、ステップ♯2の処理に戻る。
【0152】
また、動体が検出されない間(ステップ♯6でNO)に、通信I/F部210によりコントローラ3から通信の接続要求に係る情報が受信されない場合(ステップ♯7でNO)には、ステップ♯6に戻る。
【0153】
ステップ♯6において、動体検出部2072により動体が検出される(ステップ♯6でYES)と、電源制御部2074により節電モードが解除された(ステップ♯13)後、モード切替制御部2073により監視カメラ2の動作モードが注視モードに切り替えられる(ステップ♯14)。
【0154】
図17は、注視モードにおける一連の監視処理を示すフローチャートである。
【0155】
注視モードにおいては、まず、撮像素子202の撮像動作により撮影された画像の画像データを画像記憶部209に記録しつつ、動体検出部2072による動体の検出動作が開始される(ステップ♯20)。
【0156】
そして、動体検出部2072により動体が検出される(ステップ♯21でYES)と、駆動制御部2076によるギヤードモータ23,24の動作制御、すなわち監視カメラ2のパン動作及びチルト動作が開始される(ステップ♯22)。
【0157】
例えば、図16(b)の矢印Pに示すように移動する動体が出現すると、図16(a)に示す初期姿勢から監視カメラ2を矢印Qの方向に駆動する。
【0158】
そして、監視カメラ2のパン動作及びチルト動作を行って、望遠領域で動体を捉えることができた場合(ステップ♯23でYES)には、変換テーブルT2又はT3を用いて、例えば図10(b)や図10(c)に示すように、動体が比較的大きく写った再配置画像が生成される(ステップ♯24)。
【0159】
一方、監視カメラ2のパン動作及びチルト動作が動体の移動に追従できず、望遠領域で動体を捉えることができない場合(ステップ♯23でNO)には、図10(d)に示すように、変換テーブルT4を用いて、図10(b),(c)の画像に比し、この動体が含まれる領域まで写し出す領域を広げた再配置画像が生成される(ステップ♯25)。
【0160】
そして、記録画像生成部2077によりステップ♯24または♯25で生成された再配置画像のデータが画像記憶部209に記録されるとともに、通信制御部2078により、その画像データが通信I/F部210を介してコントローラ3に送信される(ステップ♯26)。
【0161】
その後、モード切替制御部2073により、例えば動体の位置が注視対象領域外となったり、監視カメラ2が注視モードに切り換わってから所定時間が経過したりするなどの注視モード終了条件を満たすか否かが判定され(ステップ♯27)、注視モード終了条件を満たさない間(ステップ♯27でNO)は、ステップ♯20〜ステップ♯26までの処理が繰り返し行われる。
【0162】
一方、注視モード終了条件を満たす(ステップ♯27でYES)と、駆動制御部2076及び駆動部208により、監視カメラ2が初期姿勢にリセットされた(ステップ♯28)後、モード切替制御部2073により、待機モードに切り換えられる(ステップ♯29)。
【0163】
このように、注視モードにおいて、注視画像、又は動体が含まれる領域まで写し出す領域を広げた上で縮小した画像と広角画像との2種類の画像を有してなる一の画像を生成するようにしたので、2種類の画像を同時に表示することにより、コントローラ3の使用者に、操作部31による広角画像と注視画像等との表示切替え操作の負担を与えることなく、1の表示画面(コントローラ3の表示部32)で、特定の対象を詳細に観察しながらその対象の周囲の様子を観察することができる。
【0164】
また、元画像から一部の画素を抽出し、この抽出した画素から該画素の位置を変換して上記合成画像を生成するための複数の変換パターンの中から一の画素位置変換パターンを選択し、その選択した変換パターンを用いて前記撮像部の出力信号に係る画像から、画像から前記合成画像を生成するようにしたので、合成画像及び該合成画像における広角画像や注視画像等について、画素数や写し出す領域が異なる種々の画像を得ることができる。
【0165】
また、コントローラ3に、変換テーブルの切替えを指示する指示コマンドを生成するコマンド生成部331を備え、コントローラ3及び監視カメラ2の通信I/F部210,34により、コントローラ3から監視カメラ2に指示コマンドが送信されると、監視カメラ2において、変換テーブルが切替えられるようにしたので、変換テーブル、延いては表示画像の切替えをコントローラ3から遠隔的に行うことができる。
【0166】
なお、上述した本発明の実施形態には、特許請求の範囲に記載した発明以外にも、以下の付記に示す発明を含む。
【0167】
[付記] 中心領域に対してその周辺領域が大きな歪曲収差を有する光学系と、前記光学系により結像された被写体の光像を光電変換する撮像部とを備えるカメラに、
前記撮像部の出力信号に係る画像から、前記中心領域により前記撮像部に投影されてなる第1の画像と、前記周辺領域の一部または全部と前記中心領域とにより前記撮像部に投影されてなる第2の画像とを、1の画像に合成した合成画像を生成する画像生成部としての機能を搭載するためのプログラムが記録された、前記カメラにより読取可能な記録媒体。
【0168】
【発明の効果】
請求項1,3,4の発明によれば、中心領域に対してその周辺領域が大きな歪曲収差を有する光学系を用いて、特定の対象の光像を中心領域により撮像部に投影して、その対象が相対的に大きく写った画像を得るとともに、周辺領域の一部または全部と中心領域とにより上記対象とその周囲の光像を撮像部に投影して、対象とその周囲が写った画像を得て、これらの画像を合成した合成画像を生成したので、この合成画像を所定の表示装置に表示したときに、特定の対象を詳細に観察しながらその対象の周囲の様子を観察することができる。
【0169】
請求項2に記載の発明によれば、画像生成部は、前記撮像部の出力信号に係る画像から一部の画素を抽出し、この抽出した画素から該画素の位置を変換して前記合成画像を生成するとともに、前記記憶部に記憶された複数の画素位置変換パターンの中から一の画素位置変換パターンを選択し、その選択した画素位置変換パターンを用いて前記撮像部の出力信号に係る画像から、画像から前記合成画像を生成するようにしたので、第1の画像、第2の画像及び合成画像について、例えば画素数や写し出す領域が異なる画像を得ることができる。
【0170】
請求項5に記載の発明によれば、カメラとコントローラとを通信部により通信ネットワークを介して互いに通信可能に構成し、コントローラにおいて入力された変換パターンの切換えコマンドが通信部によりカメラに送信されると、カメラにおいて通信部により切換えコマンドが受信され、この切換えコマンドに基づいて変換パターンが切換えられるように構成したので、コントローラからの遠隔操作により、変換パターンの切換え、延いては第1の画像、第2の画像及び合成画像について、画素数や写し出す領域等が異なる画像に切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る監視システムの構成図である。
【図2】監視システムにおいて使用される監視カメラの構成図である。
【図3】監視カメラに採用されるレンズの特性を示す図である。
【図4】監視カメラで撮影を行って得られた画像の一例を示す図である。
【図5】監視カメラの制御ブロック図である。
【図6】元画像データを画像メモリ記録する方法を説明するための図である。
【図7】画像メモリ206の記録領域のアドレスとこのアドレスに記録される元画素データとを説明するための図である。
【図8】画像メモリ206の記録領域のアドレスとこのアドレスに記録される再配置画像の画像データとを説明するための図である。
【図9】R(赤)の画像についての変換テーブルTを示したものである。
【図10】再配置画像の一例を示す図である。
【図11】動体検出部による動体検出動作の説明図である。
【図12】変換テーブルの生成方法の説明図である。
【図13】同じく変換テーブルの生成方法の説明図である。
【図14】コントローラの制御ブロック図である。
【図15】待機モードにおける一連の監視処理を示すフローチャートである。
【図16】監視対象の部屋のコーナに監視カメラを設置した場合の該監視カメラの動作を説明するための図である。
【図17】注視モードにおける一連の監視処理を示すフローチャートである。
【図18】背景画像差分処理において用いられる背景画像を説明するための図である。
【符号の説明】
1 監視システム
2 監視カメラ
3 コントローラ
31 操作部
32 表示部
33 制御部
331 コマンド生成部
201 レンズ
202 撮像素子
205 画像処理部
206 画像メモリ
207 制御部
2071 画像再配置処理部
2072 動体検出部
2073 モード切替制御部
2074 電源制御部
2075 撮像制御部
2076 駆動制御部
2077 記録画像生成部
2078 通信制御部
2079 記憶部
208 駆動部
209 画像記憶部
210 通信I/F部
T1〜T4 変換テーブル

Claims (5)

  1. 中心領域に対してその周辺領域が大きな歪曲収差を有する光学系と、
    前記光学系により結像された被写体の光像を光電変換する撮像部と、
    前記撮像部の出力信号に係る画像から、前記中心領域により前記撮像部に投影されてなる第1の画像と、前記周辺領域の一部または全部と前記中心領域とにより前記撮像部に投影されてなる第2の画像とを、1の画像に合成した合成画像を生成する画像生成部と
    備えることを特徴とするカメラ。
  2. 前記撮像部の出力信号に係る画像から一部の画素を抽出し、この抽出した画素から該画素の位置を変換するための複数の画素位置変換パターンを記憶する記憶部を備え、前記画像生成部は、前記記憶部に記憶された複数の画素位置変換パターンの中から一の画素位置変換パターンを選択し、その選択した画素位置変換パターンを用いて前記撮像部の出力信号に係る画像から、前記合成画像を生成することを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 中心領域に対してその周辺領域が大きな歪曲収差を有する光学系により結像された被写体の光像を撮像部により光電変換し、
    前記撮像部の出力信号に係る画像から、前記中心領域により前記撮像部に投影されてなる第1の画像と、前記周辺領域の一部または全部と前記中心領域とにより前記撮像部に投影されてなる第2の画像とを、1の画像に合成した合成画像を生成することを特徴とする監視画像生成方法。
  4. 中心領域に対してその周辺領域が大きな歪曲収差を有する光学系と、前記光学系により結像された被写体の光像を光電変換する撮像部とを備えるカメラに、
    前記撮像部の出力信号に係る画像から、前記中心領域により前記撮像部に投影されてなる第1の画像と、前記周辺領域の一部または全部と前記中心領域とにより前記撮像部に投影されてなる第2の画像とを、1の画像に合成した合成画像を生成する画像生成部としての機能を搭載するためのプログラム。
  5. 請求項1または2に記載のカメラと、前記変換パターンの切換えコマンドを入力する操作部を備えたコントローラとが、それぞれ備えられた通信部により通信ネットワークを介して互いに通信可能に構成されてなり、前記コントローラにおいて入力された前記変換パターンの切換えコマンドが前記通信部により前記カメラに送信されると、前記カメラにおいて前記通信部により前記切換えコマンドが受信され、この切換えコマンドに基づいて変換パターンが切換えられることを特徴とする監視システム。
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