JP2002141828A - 広帯域アンテナフィルタ及びそれを用いた高周波フロントエンド回路 - Google Patents

広帯域アンテナフィルタ及びそれを用いた高周波フロントエンド回路

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JP2002141828A
JP2002141828A JP2000335609A JP2000335609A JP2002141828A JP 2002141828 A JP2002141828 A JP 2002141828A JP 2000335609 A JP2000335609 A JP 2000335609A JP 2000335609 A JP2000335609 A JP 2000335609A JP 2002141828 A JP2002141828 A JP 2002141828A
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antenna
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filter
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Kunio Tochi
邦生 土地
Kiyoshi Mizushima
清 水島
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Nikko KK
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Nikko Co Ltd
Nikko KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決課題】 受信時におけるイメージ信号の抑圧及
び送信時におけるスプリアスの抑制を実現するアンテナ
フィルタ及び小型で消費電力の小さい高周波フロントエ
ンド回路の提供。 【解決手段】 (a)信号の伝送線路に設けられ誘電
体共振器素子DRO1−Mを含む1以上の側路と、少な
くともその1つの側路においてDROと並列に接続され
たキャパシタ(DROとC)を含むBPF回路また
は(b)信号の伝送線路に設けられた1以上の側路と、
該側路と伝送線路にキャパシタ及びインダクタを配置し
て構成される低域通過フィルタ(LPF)であり、側路
上の素子がその端子部において2分岐された接点を介し
て伝送線路に挿入されることによって伝送線路に直接に
接続された構造を有することを特徴とする広帯域アンテ
ナフィルタ、及びこれを用いたフロントエンド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、広帯域アンテナフィル
タ及びそれを用いた高周波フロントエンド回路に関す
る。より具体的には、本発明は、高周波領域で有用な広
帯域アンテナフィルタ及びこれを用いた携帯端末用フロ
ントエンドを含む。
【0002】
【従来技術】携帯電話機等の無線通信端末における通信
は、数百MHz〜数GHzの帯域を利用して行なわれ
る。周波数資源を有効に利用するため、時分割多重アク
セス(TDMA)、周波数分割多重アクセス(FDM
A)または符号分割多重アクセス(CDMA)の多重化
方法が採られ、それぞれさらに種々の方式を含むが、い
ずれにおいても、送信回路では音声信号等が中間周波数
信号(IF信号)を経て高周波信号(RF信号)に、受
信回路ではその反対に変換される。
【0003】しかし、上記の周波数変換をともなう無線
通信方式(いわゆるスーパ・ヘテロダイン方式)では、
必要な周波数の信号に加え不要な周波数の信号が受信さ
れるという問題がある。すなわち、受信波Frxは混合器
(MIX)において局発(LOC)信号Floと混合さ
れ、中間周波数信号に変換されてMIXから取り出され
るが、この際、周波数Fr=Flo−FifとFr′=Flo+
FifのいずれもがFifとして出力される。FrとFr′の
うち一方は目的の到来波であるが、他方は不要波であ
る。
【0004】例えば、GSM方式(欧州で主として用い
られているTDMAによる携帯電話方式)の携帯電話機
では、947.5(±12.5)MHzの帯域を用い1193.5MH
zのFlo(LOC周波数)と混合し、1193.5MHz−94
7.5(±12.5)MHz、すなわち、246(±12.5)MHz
の中間周波数信号として取り出すが、1193.5MHz+24
6(±12.5)MHz、すなわち、1439.5(±12.5)MH
zの範囲の無線波が受信されると、これもまた246(±1
2.5)MHzの中間周波数信号に変換されてしまう。94
7.5(±12.5)MHzの信号は目的とする到来波である
が、1439.5(±12.5)MHzの信号波は不要波である。
これがイメージ信号であり、受信妨害とならないように
除去する必要がある。そこで、一般に、図1(a)に示
すような構成が用いられている。
【0005】図1(a)では、信号はアンテナスイッチ
(ASW)で受信側(Rx)と送信側(Tx)とに切り
替えられる。受信された高周波信号(RF信号)は受信
用フィルタ(SAW1)を経て低雑音増幅器(LNA)
で増幅され、受信用段間フィルタ(SAW2)を経た
後、周波数混合器(MIX)で局発信号(LOC信号)
と混合されて中間周波数信号(IF信号)として取り出
される。イメージ信号の除去は、受信用フィルタSAW
1および受信用段間フィルタSAW2の2段で行なってい
る。
【0006】受信用フィルタが2段とされる理由として
は、特に寸法上の制約が大きな要素である。すなわち、
現行の無線携帯端末で実際上許容される上記位置のフィ
ルタ寸法は高々3mm角(□3mm)程度である。SA
Wでは必然的に入出力端子の間隔は3mm以下となる。
この場合、入出力端子間のアイソレーションは50dB
が限界であり、結局、減衰量は50dBに留まる。この
ため、SAW1だけでは不十分でSAW2がさらに必要と
なる。
【0007】2GHz帯域では、SAWのほかにMBP
(積層LC型フィルタ)、DBP(一体型共振器フィル
タ)も使用されている。MBPではLおよびCのQ値が
小さいために、減衰量を70dBとすることは困難であ
る。DBPでもTEMモードの歪みに起因して減衰量7
0dBは実現が困難である。このように、小型化の要求
を満たすRFフィルタでは、単段でイメージ減衰量を7
0dBとすることが困難である。
【0008】また、送信時の問題としてスプリアス除去
のために消費電力が大きくなるという問題がある。すな
わち、図1(a)に示すように、変調後の信号はパワー
アンプ(PA)、方向性結合器(CUP)及び低域通過
フィルタ(LPF)を経てアンテナ(ANT)から送出
されるが、電力増幅器(PA)では不平衡型PAではn
×Fo、平衡型PAでは(2n−1)×Foの周波数の
高調波(スプリアス)が発生する。スプリアスは、送信
時には、信号波とともにアンテナから送信される。携帯
電話機では25dB以上の抑圧が必要であり、この目的
のために送信用フィルタとして低域通過フィルタ(LP
F)が必要である。しかし、LPFを設ける結果、挿入
損失は全体で3dB以上となり、消費電力が増し通話時
間が短くなる原因となっている。
【0009】上記の問題点は、GSM以外の他のTDM
A並びにFDMA及びCDMAでも同様である。例え
ば、他のTDMAの例として、EGSM〔図2(a)〕
及びPCNのフロントエンド〔図3(a)〕、CDMA
の例としてcdmaOneのフロントエンド〔図5(a)〕を
挙げる。FDMA(例えば、AMPS)の基本構成はC
DMAと同様である。図中の略号の意味は図1と同様で
ある(但し、BALは平衡変換器を表わす。)。いずれ
においても、受信側では70dB程度のイメージ信号の
除去が要求され、SAW1(受信用フィルタ)、SAW2
(受信用段間フィルタ)の2段のフィルタが用いられ
る。CDMAでは、送信側にアイソレータが用いられ、
送受信波の分波のためにはデュプレクサが用いられる
が、デュプレクサはスプリアス除去用のLPFを含みT
DMAの場合と同様に消費電力を低減する上での制約と
なっていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術における問題点の解消を課題とするものであり、
受信時におけるイメージ信号の抑圧及び送信時における
スプリアスの抑制を実現するアンテナフィルタを提供す
ることを目的とする。また、本発明は、各種の携帯電話
方式において上記アンテナフィルタを構成要素とするこ
とにより、省電力化の妨げになっていたLPFの挿入損
失の問題を解消し、小型で消費電力の小さいフロントエ
ンド回路の提供を目的とする。
【0011】
【課題解決の手段】本発明は、以下のアンテナフィルタ
及びこれを用いた無線通信機用のフロントエンド回路を
提供し、これにより従来技術の問題を解消する。 (1) アンテナと送受信信号分波部との間に接続され
て送受信信号から不要な信号を除去する無線通信機用ア
ンテナフィルタであって、前記フィルタは、(a)信号
の伝送線路に設けられ誘電体共振器(DRO)素子を含
む1以上の側路と、少なくともその1つの側路において
DROと並列に接続されたキャパシタを含むBPF回路
または(b)信号の伝送線路に設けられた1以上の側路
と、該側路と伝送線路にキャパシタ及びインダクタを配
置して構成される低域通過フィルタ(LPF)であり、
前記(a)または(b)の側路上の素子がその端子部に
おいて2分岐された接点を介して伝送線路に挿入される
ことによって伝送線路に直接に接続された構造を有する
ことを特徴とする広帯域アンテナフィルタ。 (2) 少なくとも20MHz以上の帯域幅を有する前
記1に記載の広帯域アンテナフィルタ。
【0012】(3) 前記アンテナフィルタが、高調波
が高周波化されるか、各側路におけるDROおよび側路
キャパシタの入力アドミタンス特性が高調波特性を打ち
消すように選ばれてなり、送信回路によるスプリアスを
実質的に抑圧するDRO型BPF回路である前記1また
は2に記載の広帯域アンテナフィルタ。 (4) 前記アンテナフィルタが、前記側路にキャパシ
タを配置し、伝送線路上にインダクタを接続してなるL
PF回路である前記1または2に記載の広帯域アンテナ
フィルタ。 (5) 前記伝送線路上のインダクタが、無共振コイル
である前記4に記載の広帯域アンテナフィルタ。
【0013】(6) アンテナとアンテナスイッチまた
はデュプレクサとの間に前記1乃至5のいずれかの広帯
域アンテナフィルタを含むことを特徴とする高周波フロ
ントエンド回路。 (7) 前記3のアンテナフィルタをスプリアス抑圧回
路として含み、スプリアス抑圧用LPFに起因する挿入
損失を抑圧した高周波フロントエンド回路。 (8) 前記アンテナフィルタによりイメージ信号を2
0dB以上減衰させる前記6または7に記載の高周波フ
ロントエンド回路。 (9) 前記6乃至8のいずれかに記載の携帯端末用フ
ロントエンド回路。
【0014】
【発明の実施の態様】(A)アンテナフィルタ 本発明のアンテナフィルタは、広帯域であり、かつ、帯
域外減衰量に優れたBPF(W−BPF)型アンテナフ
ィルタ及びLPF(W−LPF)型アンテナフィルタの
2態様を含む。これらのフィルタは、いずれも送信用フ
ィルタと受信用フィルタの特性を兼ね備えている。広帯
域フィルタの適用により後述のフロントエンドの構成が
可能になる。
【0015】(A-1)BPF型アンテナフィルタ 図6(a)に、本発明でアンテナフィルタとして用いら
れるBPF回路の基本構造を示す。図示するBPF回路
は、伝送線路上に誘電体共振器(DRO)を含む側路を
設けてなるフィルタ回路であって、前記側路の少なくと
も1段にDROと並列にキャパシタを有する。図ではm
段の各段にDRO1〜DROmを配置し、それぞれと並列
に並列キャパシタC1〜Cmを接続した例を示した。各段
は、キャパシタCc2〜Ccmを介して結合されている。ま
た、側路上のDROがその端子部において2分岐された
接点を介して伝送線路に挿入されることによって伝送線
路に直接に接続された構造を有する。
【0016】上記のBPF回路は本発明者らがPCT/JP00
/00466(WO00/45459号)で提案したものである。また、上
記の特異な端子構造は、本発明者らがPCT/JP99/07395(W
O00/39881号)で提案したものである。従来のDRO端子
では、内導体から1本の金属線が引き出され伝送線路に
接続されていたが、本発明で用いるBPF回路では、図
7に示すようにDROの開放端面から2本の端子として
引き出し、それぞれを伝送線路に接続することにより形
成される構造を有する。
【0017】図7では角型のDROについて図示した
が、本発明で用いるDROは、角型でもよいし円筒形状
でもよい。後述の平行平板型誘電体共振器でもよい。線
路端は短絡でも開放でもよく、DRO当りの共振線路数
に制限はない。また、TEM波が伝搬する分布定数線路
を含む。例えば、マイクロストリップライン線路でもよ
い。マイクロストリップライン線路を用いた場合、誘電
体線路端部の両側に電極パッドを設け、これを伝送路の
一部とすることにより図7に相当する端子構造とするこ
とができる。かかる構造を用いることにより、通常の端
子構造を採った場合には不可避的に存在する端子部イン
ダクタンスが伝送線路に移行する。この結果、従来のD
RO型BPFでは実現できない優れた特性が得られる。
キャパシタについても同様の端子構造をとってもよい。
【0018】本発明では送受信帯域の両者をカバーする
広帯域特性を実現し、アンテナフィルタに用いる。必要
とされる帯域特性は携帯電話の方式によって異なるが、
20MHz以上の帯域幅を有すること、並びに、上述の
通り、イメージ信号とスプリアスを抑圧する高周波特性
を有することが条件となる。
【0019】さて、極の周波数を当該範囲内またはその
近傍に設定することにより、イメージ信号の抑圧が可能
となる。極では、DROの入力インピーダンスはほぼゼ
ロとなるので、無限大に近い減衰量が得られ、イメージ
信号の70dBの抑圧は容易である。従って、本発明を
BPF回路に適用してイメージ信号の発生周波数と極の
周波数が一致するようにDRO及び並列キャパシタを選
択すれば、簡単な回路構成にも拘わらず、イメージ信号
の抑圧が可能となる。また、DROの多段化により帯域
外減衰量は増大する。この効果により、極による減衰に
頼らなくても、イメージ信号を抑圧することが可能であ
る。
【0020】用いる携帯電話方式における受信信号の中
心周波数をF0、帯域幅を2f、中間周波数をFifとし
た場合、[F0−f]から[F0+f]に至る使用周波数
が[Fif−f]から[Fif+f]の中間周波数に変換さ
れ、局発信号の周波数を受信周波数より低く設定するロ
ア・ヘテロダインでは、[(F0−2×Fif)−f]か
ら[(F0−2×Fif)+f]がイメージ信号の周波数
範囲になる。従って、ロア・ヘテロダインでは、[F0
−f]から[F0+f]を通過帯域に含み、[(F0−2
×Fif)−f]から[(F0−2×Fif)+f]の範囲
の入力を抑圧するようにDRO及び並列キャパシタを選
択する。局発信号の周波数を受信周波数より高く設定す
るアッパ・ヘテロダインでは、[(F0+2×Fif)−
f]から[(F0+2×Fif)+f]がイメージ信号の
周波数範囲になる。従って、アッパ・ヘテロダインで
は、[F0−f]から[F0+f]を通過帯域に含み、
[(F0+2×Fif)−f]から[(F0+2×Fif)+
f]の範囲の入力を抑圧するようにDRO及び並列キャ
パシタを選択する。
【0021】BPFの極の周波数は、DROの入力イン
ピーダンスがゼロとなる周波数にほぼ一致している。受
信用段間フィルタ(図1(a)等のSAW2)を省略す
る場合は、イメージ信号に対応する周波数範囲のアンテ
ナフィルタによる減衰量を70dB以上とするが、受信
用段間フィルタを用いる場合はイメージ信号に対応する
周波数範囲の減衰量は20dB以上とすればよい。
【0022】スプリアスの抑圧は、高調波の高周波化ま
たはBPF各段のアドミタンスの調整により行なう。高
調波の高周波化は、本発明で用いるBPF回路に特有の
現象であり、BPFの中心周波数F0に対する高調波の
周波数F0′の比は、並列キャパシタの容量を増すこと
により大きくなる。すなわち、大容量の並列キャパシタ
を用いることにより高調波は高周波化される。電力増幅
器で抑圧するべきスプリアスの周波数がFs2、Fs3、F
s4、・・・である場合、通常は、Fsx(x=3)までを
抑圧すれば十分であるので、Fsx<F0′となるような
条件を満たせばよい。
【0023】スプリアスの抑圧は、BPF各段のアドミ
タンスの調整により行なうこともできる。すなわち、フ
ィルタ各段において高調波が打ち消し合うようにDRO
及び並列キャパシタを用いることにより、Fsx以下の周
波数での高調波特性を打ち消せば実質的に無高調波のア
ンテナフィルタとなる。帯域外減衰量の調整やフィルタ
の急峻性の改善を同様に実現することができる。
【0024】DRO及び並列キャパシタの容量は、上記
の条件によって決定されるが、さらに、回路に対称性を
付与する条件を加えることが好ましい。具体的には、図
6の回路において、結合キャパシタについて、Cc1=
Cc(m+1)、Cc2=Ccm、Cc3=Cc(m-1)等〔一般
式ではCck=Cc(m+2-k)〕とし、並列キャパシタにつ
いては、C1=Cm、C2=Cm-1、C3=Cm-2等〔一般式
ではCk=Cm+1-k〕とすることにより対称的な回路構成
となる(なお、kは奇数段の回路では1以上(m+1)/2以
下の整数、偶数段の回路では1以上m/2以下の整数)。
この条件を満たすBPFでは特性が大きく改善されると
いう効果が得られる。表1には現用の携帯電話につい
て、通信方式、使用周波数帯、及び抑圧するべきイメー
ジ周波数帯域をまとめた。これ以外の通信方式でも、ス
−パー・ヘテロダイン方式である限り、上記に準じて、
使用周波数及び用いるヘテロダイン方式に応じて通過帯
域及び抑圧するべきイメージ信号の周波数(IM周波
数)範囲が決定される。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】図6(a)のBPF型アンテナフィルタ
は、例えば、図8のように構成することができる。図
中、上方に水平方向に連なる矩形は伝送線路であり、C
c1、C1、DRO1等は図6(a)の回路要素に対応す
る。但し、寸法、形状等は説明の便宜上のものであり、
現実の各回路要素のそれとは異なる。例えば、結合キャ
パシタCc1の構造は任意であり、基板上の回路パター
ン、基板上に搭載されたチップコンデンサ、基板内に内
層化されたキャパシタでもよい。並列キャパシタC1の
構造も任意であるが、好ましくは、基板上にキャパシタ
として搭載するか、DRO搭載基板に積層キャパシタ用
積層基板を適用してキャパシタを内層化する。
【0028】本発明では、さらに回路構成の対称性が高
いことが望ましい。図6(b)はこの点を考慮して図6
(a)を変更した回路である。キャパシタの記号に付し
た係数「2」または「1/2」は、それぞれのキャパシ
タが図6(a)の対応するキャパシタの容量の2倍また
は1/2倍の容量を有することを示している。図6
(b)の回路は、例えば、図9(a)の配置により形成
できる。図9(b)は各段の接続部分(図中、Bで示
す。)の部分拡大図、図9(c)はその断面図である。
並列キャパシタC1とC2は伝送路に接続するように基板
内に内層化され、結合キャパシタCc2は、各段の端部に
おいて誘電体を積層し金属箔をブリッジ上に接続した構
造になっている。かかる構造を採ることにより、BPF
の構成ユニットが対称的に構成されて特性の向上や安定
につながり、製造工程も単純化される。
【0029】前述のように、DROとして、平行平板に
よる誘電体共振器(本明細書において「平行平板型誘電
体共振器」という。)を用いることもできる。これは、
以下の特長を有する。第一に、平行平板型誘電体共振器
は、大きな特性インピーダンスが得易く、フィルタの急
峻性を改善できる。第二に、平行平板型誘電体共振器
は、両面に電極を付与した適当な長さの誘電体基板を切
断するだけで製造できるので、特性調整が不要となり、
大量生産が容易となる。さらに、基板に直接に搭載でき
るので端子も不要となる。但し、一般には、アンテナは
不平衡型素子であるから、平衡型BPFを用いる構成で
は、アンテナとの間に平衡−不平衡変換器が必要とな
る。平衡型回路は不平衡型回路を対称面を持つように変
形して構成され得る。
【0030】平行平板型誘電体共振器の寸法は特に限定
されないが、フィルタ全体の小型化を図る上では、厚さ
(極板間距離)1mm以下、幅1〜10mm、長さ1〜
10mm程度、好ましくは厚さ0.5mm以下、幅1〜
5mm、長さ1〜5mm程度が好ましい。平行平板型誘
電体共振器は、長さ方向において幅を連続的に変化させ
てもよい。これにより、特性インピーダンスZ0が幅方
向に連続的に変化した特異なDROが得られる。インピ
ーダンス連続変化型の平行平板型誘電体共振器を用いる
ことにより、高調波の抑圧が可能である。
【0031】誘電体材料は、それぞれ、従来の同軸型D
ROで使用されている材料が利用できる。また、誘電体
基板への電極付与は、厚膜印刷、薄膜形成等の既存の導
体層付与方法により行なうことができる。 (A-2)LPF型アンテナフィルタ
【0032】図10に本発明でアンテナフィルタとして
用いられるLPF回路の基本構造を示す。図示するLP
F回路は、伝送線路上に側路を有し、当該側路と伝送線
路にLC素子を設けてなる。この図ではT型LPFの例
を挙げたが、他のLCフィルタ回路でもよい。
【0033】図10ではm段の側路にキャパシタC1〜
Cmを配置し、各段をインダクタL2〜Lmを介して結合
し、L1及びL(m+1)を介してLPFの入出力端と連絡し
ている。また、側路上のキャパシタC1〜Cmがその端子
部において2分岐された接点を介して伝送線路に挿入さ
れることによって伝送線路に直接に接続された構造を有
する。図10の例では、不平衡型のLPFを示したが、
本発明は平衡型の回路構成にも適用可能である。電磁界
モードは平衡型と不平衡型とで異なるが、両者とも同一
のLPF特性が発現する。図10の不平衡型のLPFを
平衡型のLPFに転換するためには、平行平板型誘電体
共振器に関連して述べたように、入出力端子から見て面
対称に回路を構成すればよい。
【0034】また、本発明のLPF型アンテナフィルタ
で用いるインダクタは、無共振コイルであることが好ま
しい。すなわち、インダクタを分布定数化し、さらに、
自己容量(キャパシタンス)Csを抑圧してなる、高周
波域でもインダクタンスが変化しないインダクタであ
る。インダクタの分布定数化のためには、誘電体基板上
に導体路を螺旋状に形成してなるインダクタであって、
インダクタを分布定数化するのに必要な広がりを有する
導体層を付加する。
【0035】インダクタの自己容量の抑圧は、インダク
タの導体線路間の電磁界の結合による容量Cs1と螺旋パ
ターンの導体とインダクタ出力線との間に生じる容量C
s2の抑圧を意味する。Cs1を抑圧する具体的方法として
は、上述の導電層(GND電極)を設ける方法が有効で
ある。GNDを設けた構造において、絶縁体基板の厚さ
を薄くすることにより、さらにCs1が抑制される。これ
は、基板厚みが薄くなるほどGNDに結合する電磁界の
割合は大きくなり、その分Cs1が抑圧されることによ
る。
【0036】Cs2の抑圧は、以下の3つの方法を含む。
第1にはインダクタ出力線の線幅を小さくすること、第
2にはインダクタ出力線と螺旋パターンとの絶縁層の厚
みを厚くすること、第3には当該絶縁層の誘電率を小さ
くすることである。インダクタ出力線の線幅を小さくす
る具体的方法としては、インダクタ出力線をワイヤボン
ドで形成する方法が有効である。例えば、インダクタ出
力線と螺旋パターンとの絶縁層の厚みを増すための具体
的方法としては、両面厚膜印刷基板や低温積層基板技術
を適用する方法が挙げられる。誘電率を小さくするため
に好適な絶縁層の材料としては、例えば、低温積層材料
〔LTCC(例えばer=6.8)〕が挙げられる。
【0037】(B)フロントエンド 前述のように、従来のTDMA方式の携帯端末でも使用
周波数帯によっては、初段(図のSAW1)のフィルタ
に一体型誘電体共振器(DBP)を用いたBPFが利用
されることもあったが、SAW、MBP(積層LC型フ
ィルタ)、BPFのいずれも、高周波減衰量が小さく、
スプリアスを除去できない。しかるに、本発明のアンテ
ナフィルタは、イメージ信号の抑圧、スプリアスの抑圧
が可能である。このため、本発明では、高周波フロント
エンド、特に携帯端末用のフロントエンドとして従来に
ない構成を提供する。
【0038】図1(a)ではGSMにおける従来技術を
示し、同図(b)では本発明の適用例を模式的に示し
た。図中、W−LPFは本発明のLPF型アンテナフィ
ルタである。図示するように、本発明のアンテナフィル
タを用いたフロントエンドでは、スプリアス除去用のL
PFと受信用SAW1が不要となる。
【0039】BPFの急峻性を高めることにより受信用
段間フィルタSAW2を省略することも可能である。後
述の実施例に示すように本発明のアンテナフィルタでは
イメージ信号を70dB以上抑圧することができる。こ
のため、受信側における段間フィルタ(図1〜5のSA
W2)が不要となる。受信機全体の雑音指数(NF)
は、初段LNAの雑音指数に大きく依存する。携帯電話
機用受信機では、初段のLNAにHEMTが採用されつ
つある。この場合、NFは1.4dBを0.7dB以下に
減ずることが可能となる。しかし、受信用フィルタおよ
び受信用段間フィルタの大きな挿入損失は、NFの改善
効果を阻害する。特に、初段LNAのNFの改善ととも
に、アンテナ〜受信用フィルタまでの低損失化は、受信
機全体のNF改善に効果的である(なお、受信用段間フ
ィルタの省略は利得の緩和による信号歪の軽減に効果的
である)。受信用段間フィルタの低損失化乃至省略によ
り、LNAの利得を小さくすることができる。信号歪み
の抑圧に効果的である。
【0040】また、送信側の無線通信機では電力の大部
分が送信器で消費される。例えば、携帯電話機では、待
機時間は100時間以上あるにもかかわらず、通話時間
が2〜3時間であるのはこのためである。通話時間延長
の技術開発が活発であり、PAの低電圧駆動の実現(平
衡型PAの実用化)およびPA〜アンテナ間の消費電力
削減が重要な技術開発課題となる。ここで、後者に有効
な方法は次の通りであり、本発明はこの課題を満たすフ
ロントエンドを提供する。
【0041】(i)PA〜アンテナ間の部品省略 (ii)PA〜アンテナ間に位置する構成部品の挿入損失お
よび反射損失の削減 (iii)PA〜アンテナ間の送信電力伝送線路長さの削減 図1(b)ではW−LPFを用いた例を示したが、GS
MではW−BPFも使用し得る。W−LPFが適用され
るか、W−BPFが適用されるかの選択は次の通りであ
る。
【0042】アッパ・ヘテロダイン方式では、イメージ
信号Fimは、Floより高い周波数に現れるので、BPF
およびLPFの適用により抑圧が可能である。スプリア
スの抑圧には、挿入損失が小さいのでLPFが好適であ
るがBPFより急峻性が劣るので、イメージ信号周波数
と送受信周波数とが隣接する時には、イメージ信号の大
きな抑圧効果は期待できない。ただし、GSM(および
EGSM)ではFloが高く、LPFの適用でも20dB
のイメーシ゛減衰量が得られる。受信用段間フィルタの50
dBのイメージ減衰量と合わせて、70dBのイメージ
減衰量が得られるので、実用的なフロントエンドの構成
となる。
【0043】図2にはEGSMの従来例(a)と本発明
(b)、図3にはPCNの従来例(a)と本発明
(b)、図4にはFDMAの従来例(a)と本発明
(b)、図5にはCDMAの従来例(a)と本発明
(b)の例を挙げる。なお、フロントエンドとは、基本
的には、送信回路では音声信号等が中間周波数信号(I
F信号)を経て高周波信号(RF信号)に、受信回路で
はその反対に変換され、概ねアンテナからRF−IF変
換部に至る部分を指す。例えば、図11にCDMAの携
帯電話機の基本構成を模式的に示すが、フロントエンド
は端末全体のうち概ねアンテナ近傍の部分を指す。
【0044】本発明のアンテナフィルタが適用できるフ
ロントエンド回路の例としては、ADC、US−PC
S、K−PCS等のCDMA方式、GSM、EGSM、
PCN、AMPS(AMPSはFDMAによる構成もあ
る。)、DCS、PDC800、PDC1500等のT
DMA方式の携帯電話のフロントエンドが挙げられる。
また、W−CDMA及びcdma2000等の広帯域C
DMAでも、本発明のフロントエンド回路は有効であ
る。
【0045】さらに、これらの方式の組み合わせである
マルチモード方式やこれらとPHSあるいはDECT等
とを組み合わせた携帯電話システム用のフロントエンド
としても有用である。一例として図12には、GSMと
DCSのTDMA方式を2つ組み合わせたデュアルモー
ド携帯電話用のフロントエンド構成を示す。GSM−D
CSのデュアルモードでは、従来はそれぞれの送信側に
スプリアス抑圧用LPFを、受信側にイメージ信号抑圧
用のSAW1が必要であったが、本発明では、W−LP
FとW−BPFを用いて極めて簡単な構成となる。
【0046】なお、図1〜6には、フロントエンド構成
としてMIXまでを示したが、MIXを必要としないダ
イレクトコンバージョン(低IF方式)でも本発明は適
用可能である。本発明では受信用段間フィルタが省略で
きるため、受信感度の改善が期待できる。このため、ダ
イレクトコンバージョンでも好適に適用できる。
【0047】
【実施例】以下、実施例により本発明をより具体的に説
明する。以下の例ではBPF型アンテナフィルタ回路を
例とするが、LPF型アンテナフィルタ回路においても
本発明は適用可能である。
【0048】実施例1 図6において、m=3、Cc1=Cc3=3.0pF、Cc2
=1.6pF、C1=C2=4.1pFとし、DROは外径
2mm×内径0.7mm×長さ3mm、Z0(特性インピ
ーダンス):8.55Ω、Er:82)の製品を用いた
回路とすることにより2段のDRO−BPFであるDC
S用アンテナフィルタを製造した。その特性を図13
(通過帯域特性)、図14(遅延特性)、図15(高調
波特性)及び図16(定在波比)に示す。
【0049】DCS(フロントエンド構成は図2と同
様)は、受信波の周波数帯域が1805〜1880MHzであ
り、中間周波数246MHzのロア・ヘテロダイン方式であ
り、イメージ信号は1313〜1388MHzに現れる。また、
送信時のスプリアス周波数は5.24GHzである。
【0050】しかるに、図13〜16に示すとおり、本
発明のアンテナフィルタでは、通過帯域内減衰量は約1
dB以下であり、帯域内のディレイは2ns未満、イメ
ージ信号の減衰量は−21.3dB、スプリアス周波数
における減衰量は−52.6dBであり、アンテナフィ
ルタとして有用である。このアンテナフィルタを用いて
図2(b)のフロントエンドを構成することにより、従
来品よりも小型で消費電力の小さい回路構成を実現でき
る。
【0051】実施例2 図6において、m=4、Cc1=Cc5=3.15pF、Cc
2=Cc4=1.51pF、Cc3=1.225pF、C1=C
4=13.59pF、C2=C3=14.08pFとし、D
ROは外径2mm×内径0.7mm×長さ5mm、Z
0(特性インピーダンス):8.55Ω、Er:82)の
製品を用いた回路とすることにより4段のDRO−BP
FであるGSM用アンテナフィルタを製造した。その特
性を図17(通過帯域特性)、図18(遅延特性)、図
19(高調波特性)及び図20(定在波比)に示す。
【0052】GSMは、受信波の周波数帯域が935〜960
MHzであり、中間周波数246MHzのアッパ・ヘテロダイン
方式であり、イメージ信号は1427〜1452MHzに現れる。
また、送信時のスプリアス周波数は2.71GHzである。
【0053】しかるに、図17〜20に示すとおり、本
発明のアンテナフィルタでは、通過帯域内減衰量は約1
dB以下であり、イメージ信号の減衰量は−72dBで
ある。このアンテナフィルタを用いて図4(b)のフロ
ントエンドを構成することにより、従来品よりも小型で
消費電力の小さい回路構成を実現できる。
【0054】
【発明の効果】本発明のアンテナフィルタによれば、通
過帯域内減衰量は約1dB以下であり、帯域外減衰量の
調整及び高調波特性の改善が容易である。具体的には、
イメージ信号の減衰量−20dB以上であり、−70d
Bより大きな減衰量を達成することも容易である。この
ため、受信時におけるイメージ信号の抑圧及び送信時に
おけるスプリアスの抑制を実現するアンテナフィルタを
提供する。また、上記アンテナフィルタは各種の携帯電
話方式において広範囲に使用が可能であり、これを構成
要素とすることにより、省電力化の妨げになっていたL
PFの挿入損失の問題を解消し、小型で消費電力の小さ
い新規なフロントエンド構成が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 GSM方式によるフロントエンドの従来の構
成(a)と本発明による構成(b)を対照して示したブ
ロック図。
【図2】 EGSM方式によるフロントエンドの従来の
構成(a)と本発明による構成(b)を対照して示した
ブロック図。
【図3】 PCN方式によるフロントエンドの従来の構
成(a)と本発明による構成(b)を対照して示したブ
ロック図。
【図4】 GSM方式によるフロントエンドの従来の構
成(a)と本発明による図1とは異なる構成(b)を対
照して示したブロック図。
【図5】 CDMA方式によるフロントエンドの従来の
構成(a)と本発明による構成(b)を対照して示した
ブロック図。
【図6】 本発明によるBPF型アンテナフィルタ回路
の概略を表した回路図。
【図7】 本発明によるアンテナフィルタで用いられる
DROの端子構造を表した斜視図。
【図8】 図6(a)のBPF型アンテナフィルタの具
体的構成例を表した説明図。
【図9】 本発明によるBPF回路の結合キャパシタの
構造を模式的に表した説明図。
【図10】 本発明によるLPF型アンテナフィルタ回
路概略を表した回路図。
【図11】 CDMA端末装置におけるフロントエンド
回路の位置付けを模式的に表した説明図。
【図12】 本発明によるGSM−DCSデュアルモー
ド携帯電話用のフロントエンド構成を示すブロック図。
【図13】 本発明によるDCS用アンテナフィルタの
一例について、その通過帯域特性を示したグラフ。
【図14】 本発明によるDCS用アンテナフィルタの
一例について、その遅延特性を示したグラフ。
【図15】 本発明によるDCS用アンテナフィルタの
一例について、その高調波特性を示したグラフ。
【図16】 本発明によるDCS用アンテナフィルタの
一例について、その定在波比特性を示したグラフ。
【図17】 本発明によるGSM用アンテナフィルタの
一例について、その通過帯域特性を示したグラフ。
【図18】 本発明によるGSM用アンテナフィルタの
一例について、その遅延特性を示したグラフ。
【図19】 本発明によるGSM用アンテナフィルタの
一例について、その高調波特性を示したグラフ。
【図20】 本発明によるGSM用アンテナフィルタの
一例について、その定在波比特性を示したグラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J006 HA03 HA15 HA21 HA34 JA01 JA31 KA12 KA13 KA22 KA24 LA03 NA04 NB07 NC01 NF01 PB03 5J021 CA06 DB07 FA31 FA32 HA10 JA02 JA07 5K011 DA21 DA27 KA04 KA08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナと送受信信号分波部との間に接
    続されて送受信信号から不要な信号を除去する無線通信
    機用アンテナフィルタであって、前記フィルタは、
    (a)信号の伝送線路に設けられ誘電体共振器(DR
    O)素子を含む1以上の側路と、少なくともその1つの
    側路においてDROと並列に接続されたキャパシタを含
    むBPF回路または(b)信号の伝送線路に設けられた
    1以上の側路と、該側路と伝送線路にキャパシタ及びイ
    ンダクタを配置して構成される低域通過フィルタ(LP
    F)であり、前記(a)または(b)の側路上の素子が
    その端子部において2分岐された接点を介して伝送線路
    に挿入されることによって伝送線路に直接に接続された
    構造を有することを特徴とする広帯域アンテナフィル
    タ。
  2. 【請求項2】 少なくとも20MHz以上の帯域幅を有
    する請求項1に記載の広帯域アンテナフィルタ。
  3. 【請求項3】 前記アンテナフィルタが、高調波が高周
    波化されるか、各側路におけるDROおよび側路キャパ
    シタの入力アドミタンス特性が高調波特性を打ち消すよ
    うに選ばれてなり、送信回路によるスプリアスを実質的
    に抑圧するDRO型BPF回路である請求項1または2
    に記載の広帯域アンテナフィルタ。
  4. 【請求項4】 前記アンテナフィルタが、前記側路にキ
    ャパシタを配置し、伝送線路上にインダクタを接続して
    なるLPF回路である請求項1または2に記載の広帯域
    アンテナフィルタ。
  5. 【請求項5】 前記伝送線路上のインダクタが、無共振
    コイルである請求項4に記載の広帯域アンテナフィル
    タ。
  6. 【請求項6】 アンテナとアンテナスイッチまたはデュ
    プレクサとの間に請求項1乃至5のいずれかの広帯域ア
    ンテナフィルタを含むことを特徴とする高周波フロント
    エンド回路。
  7. 【請求項7】 請求項3のアンテナフィルタをスプリア
    ス抑圧回路として含み、スプリアス抑圧用LPFに起因
    する挿入損失を抑圧した高周波フロントエンド回路。
  8. 【請求項8】 前記アンテナフィルタによりイメージ信
    号を20dB以上減衰させる請求項6または7に記載の
    高周波フロントエンド回路。
  9. 【請求項9】 請求項6乃至8のいずれかに記載の携帯
    端末用フロントエンド回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016104234A1 (ja) * 2014-12-26 2016-06-30 株式会社村田製作所 高周波フロントエンド回路および通信装置

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CN107113016A (zh) * 2014-12-26 2017-08-29 株式会社村田制作所 高频前端电路及通信装置
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