JP2002141667A - セラミック複合基板およびその製造方法 - Google Patents

セラミック複合基板およびその製造方法

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JP2002141667A
JP2002141667A JP2000334490A JP2000334490A JP2002141667A JP 2002141667 A JP2002141667 A JP 2002141667A JP 2000334490 A JP2000334490 A JP 2000334490A JP 2000334490 A JP2000334490 A JP 2000334490A JP 2002141667 A JP2002141667 A JP 2002141667A
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ceramic
conductive metal
composite substrate
ceramic composite
hole
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JP2000334490A
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English (en)
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Koji Kawakita
晃司 川北
Hiroshi Kagata
博司 加賀田
Toru Yamada
徹 山田
Hiroyuki Nakamura
弘幸 中村
Kazuhide Uryu
一英 瓜生
Emiko Igaki
恵美子 井垣
Tsutomu Matsumura
勉 松村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のビア内蔵セラミック複合基板におけ
る、ビアとセラミック基板との接着強度の不足、不安定
な電気特性等の不具合を改善することができるセラミッ
ク複合基板を提供する。 【解決手段】 セラミック基板には貫通孔が形成され、
この貫通孔に基板厚さ方向の電気的接続を行う導電金属
103(ビア)が充填されている。貫通孔の周面には複
数の凹部が形成され、該凹部に導電金属103が入り込
み、突出部103aを形成している。この突出部103
aにより、セラミック基板101と導電金属103とが
一体化され、導体金属103とセラミック基板101と
の接着強度が高められ、かつ電気特性が高められてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線機、携帯端末
機などに使用されるセラミック複合基板およびその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、無線機、携帯端末機等の電子機器
の小型化ないしは高性能化が図られているが、これを実
現する上においては、これらの電子機器に使用される電
子部品の小型化ないしは高機能化が不可欠である。かく
して、これらの電子機器で使用されるセラミック基板に
おいても、コンデンサ、インダクタ等を内蔵している、
小型化ないしは高性能化されたセラミック複合基板が求
められている。
【0003】以下、このような電子機器に用いられる従
来のセラミック複合基板の製造方法を説明する。図6
(a)〜(i)は、それぞれ、従来のセラミック複合基
板の製造工程のある時点における、中間体または完成品
の断面図である。図6(a)に示すように、まず、キャ
リアフィルム502と張り合わせられたセラミックグリ
ーンシート501を調製する。続いて、図6(b)に示
すように、電気的に接続を行う箇所に、パンチング加工
により貫通孔503を形成する。
【0004】次に、図6(c)に示すように、キャリア
フィルム502の上に導電ペーストを印刷する。これに
より、貫通孔503内に導電ペースト204が充填され
る。そして、図6(d)に示すように、キャリアフィル
ム502をセラミックグリーンシート501から剥離す
る。続いて、図6(e)に示すように、第1の配線パタ
ーン505を印刷する。さらに、図6(f)に示すよう
に、第2の配線パターン506を印刷し、両面にパター
ンが形成されたグリーンシート510を得る。これらの
配線パターン505、506により、コンデンサ、イン
ダクタが形成される。
【0005】そして、図6(g)に示すように、両広が
り面に配線パターン505、506が形成されたグリー
ンシート510の上面側及び下面側に、それぞれ、グリ
ーンシート501を積層し、プレスして積層体511を
得る。さらに、図6(h)に示すように、積層体511
を焼成して焼結体512を得る。この後、図6(i)に
示すように、端面電極507を形成し、セラミック複合
基板513を得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな製造方法により製造された従来のセラミック複合基
板では、貫通孔に充填された導体金属と、貫通孔の側面
との密着性が悪い。このため、熱衝撃により、貫通孔に
充填された導体金属と貫通孔との界面に破壊が起こり、
これが導通不良の原因になるといった問題がある。ま
た、従来のセラミック複合基板の製造方法では、セラミ
ック基板への外部電極の取り付けが繁雑であり、またセ
ラミック基板と外部電極の結合強度が弱く、これが導通
不良の原因になるといった問題がある。
【0007】本発明は、前記従来の問題を解決するため
になされたものであって、導体金属と貫通孔の界面との
密着性が高く、信頼性の高いセラミック複合基板および
その製造方法を提供することを目的(解決すべき課題)
とする。また、セラミック基板と外部電極の結合強度が
高いセラミック複合基板およびその製造方法を提供する
ことも目的とする。さらには、セラミック複合基板の簡
素な製造方法を提供することも目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成する
(課題を解決する)ためになされた本発明にかかるセラ
ミック複合基板は、セラミック基板にその厚さ方向に伸
びる貫通孔が形成され、該貫通孔に、セラミック基板の
厚さ方向の電気的接続を行う導電金属が充填されている
セラミック複合基板であって、貫通孔の周面に複数の凹
部が形成され、該凹部に導電金属が入り込むことによ
り、セラミック基板と導電金属とが一体化(ないしは、
結合)されていることを特徴とするものである。
【0009】前記セラミック複合基板においては、導体
金属の側面の一部が露出して外部電極を兼ねていてもよ
い。前記セラミック複合基板においては、セラミック基
板(セラミックシート)が結晶相とガラス相とを含み
(あるいは、これらからなり)、前記結晶相が、Al 2
3、MgO、SiO2およびROaのうちの少なくとも
1つを含有し、900℃前後の温度で焼成可能であるの
が好ましい。ただし、Rは、La、Ce、Pr、Nd、
SmおよびGdの中から選択される少なくとも1つの元
素であり、aは、前記Rの価数に応じて化学量論的に定
まる数値である。
【0010】前記セラミック複合基板においては、セラ
ミック基板(セラミックシート)が、Bi23、および
/またはNb25を主成分とし、900℃で焼成可能な
組成であるのが好ましい。また、前記セラミック複合基
板においては、導電金属の直径が50〜300μmの範
囲内であるのが好ましい。ここで、導体金属の材料は、
金、銀、白金、パラジウムのうちの少なくとも1つを含
むのが好ましい。
【0011】本発明にかかるセラミック複合基板の製造
方法は、セラミック基板にその厚さ方向に伸びる貫通孔
が形成され、該貫通孔にセラミック基板の厚さ方向の電
気的接続を行う導電金属が充填され、貫通孔の周面に複
数の凹部が形成され、該凹部に導電金属が入り込むこと
によりセラミック基板と導電金属とが一体化されている
セラミック複合基板の製造方法であって、次の各工程を
含むことを特徴とするものである。
【0012】(1)内部に密封構造の複数の空孔を有す
るセラミックグリーンシートに、その厚さ方向に伸びる
貫通孔を形成するとともに、該貫通孔の周面と交差する
部位に位置する複数の空孔により複数の凹部を形成する
工程 (2)貫通孔にセラミックグリーンシートの厚さ方向の
電気的接続を行う導電金属を充填するとともに、該導電
金属を凹部に入り込ませる工程 (3)セラミックグリーンシートに電極パターンを印刷
する工程 (4)複数のセラミックグリーンシートを積層して積層
体を形成する工程 (5)積層体を焼成してセラミック複合基板を形成する
(完成させる)工程
【0013】前記セラミック複合基板の製造方法におい
ては、導体金属の側面の一部を露出させて該導体金属に
外部電極を兼ねさせる工程を含んでいてもよい。前記セ
ラミック複合基板の製造方法においては、空孔の径が5
〜50μmであるセラミックグリーンシートを用いるの
が好ましい。また、前記セラミック複合基板の製造方法
においては、空孔の割合が20〜60体積%であるセラ
ミックグリーンシートを用いるのが好ましく、空孔の割
合が10〜30体積%であるセラミックグリーンシート
を用いるのがより好ましい。
【0014】前記セラミック複合基板の製造方法におい
ては、結晶相とガラス相とを含み、結晶相が、Al
23、MgO、SiO2およびROaのうちの少なくとも
1つを含有するセラミックグリーンシートを用いるのが
好ましい。なお、Rは、La、Ce、Pr、Nd、Sm
およびGdの中から選択される少なくとも1つの元素で
あり、aは、前記Rの価数に応じて化学量論的に定まる
数値である。
【0015】前記セラミック複合基板の製造方法におい
ては、Bi23およびNb25の少なくとも一方を主成
分とするセラミックグリーンシートを用いるのが好まし
い。また、前記導電金属の直径は、50〜300μmの
範囲内に設定するのが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を参照しつつ、
本発明の実施の形態を具体的に説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1にかか
るセラミック複合基板の断面図である。また、図2
(a)〜(i)は、それぞれ、図1に示すセラミック複
合基板の製造工程のある時点における、中間体または完
成品の断面図である。
【0017】図1に示すように、実施の形態1にかかる
セラミック複合基板は、セラミックグリーンシートを焼
成して得られたセラミック基板101と、焼成によって
形成された上下2つの導体回路パターン102a、10
2bと、上下両パターン102a、102bを互いに接
続する略円柱形の導体金属103と、セラミック基板1
01の側面に取り付けられた外部電極104とで構成さ
れている。ここで、導体金属103は、セラミック基板
101内に形成された貫通孔内に充填されている。そし
て、導体金属103の側面(周面)には、上記貫通孔表
面に形成された複数の凹部に入り込んだ(嵌合する)、
すなわちセラミック基板101側に突出する突出部10
3aが形成されている。
【0018】以下、図1に示すセラミック複合基板の製
造方法を、工程順に説明する。まず、ボールミルを用い
て、次の材料(1)〜(5)を24時間混合し、これら
が混合されてなるセラミックスラリを調製する。 (1)酸化アルミニウム(Al23)が50%であり、ほう珪酸鉛ガラスが5 0%である組成の、粒径5μm以下のセラミック粉体…………100重量部 (2)発泡剤として機能するマツモトマイクロスフェア(松本油脂製薬)F− 30……………………………………………………………………1〜10重量部 (3)溶剤……………………………………………………………150重量部 (4)ポリメタクリル酸エステル系セラミック形成用バインダ……8重量部 (5)可塑剤…………………………………………………………………適量
【0019】次に、ドクターブレード法を用いて、ポリ
エチレンテレフタレート等からなる厚さ75μmのキャ
リアフィルム202の上にセラミックスラリを塗工し、
これを60℃で乾燥させた後、90℃で5分間加熱す
る。これにより、セラミックスラリ中の発泡剤が膨張破
裂し、図2(a)に示すような、密封された多数の空孔
201aを内部に含む厚さ200μmのセラミックグリ
ーンシート201と、キャリアフィルム202とからな
る複合物が得られる。
【0020】続いて、図2(b)に示すように、セラミ
ックグリーンシート201とキャリアフィルム202と
からなる複合物に、直径200μmのパンチングピンを
用いた穴開け加工により、貫通孔203を形成する。こ
こで、貫通孔203の側面(周面)と交差するセラミッ
クグリーンシート201内の各空孔201aは、それぞ
れ、密封が破られて該貫通孔203の周面の凹部とな
る。次に、図2(c)に示すように、キャリアフィルム
202の上に導電ペーストを印刷する。これにより、貫
通孔203内に導電ペースト204が充填される。この
導電ペースト204は、貫通孔203の凹部(すなわ
ち、貫通孔203と交差する密封が破られた空孔201
a)にも充填される。
【0021】そして、図2(d)に示すように、セラミ
ックグリーンシート201からキャリアフィルム202
を剥離する。さらに、図2(e)に示すように、導電ペ
ーストをスクリーン印刷法により、セラミックグリーン
シート201の一方の広がり面(以下、「上面」とい
う。)に印刷し、上側回路パターン205を形成し、こ
れを乾燥させる。
【0022】次に、図2(f)に示すように、上側回路
パターン205の場合と同様の方法で、セラミックグリ
ーンシート201の反対側の広がり面(以下、「下面」
という。)に回路パターン206を形成(印刷)し、こ
れを乾燥させる。これにより、グリーンシート210が
得られる。さらに、図2(g)に示すように、両広がり
面にそれぞれ回路パターン205、206が形成された
グリーンシート210を真中にして、その上面側と下面
側とにそれぞれグリーンシート201を積層し、これら
を加圧して一体化させる。これにより積層体211が得
られる。
【0023】次に、積層体211を900℃で焼成し、
図2(h)に示すような、内部に回路パターン204〜
206が形成されたセラミック積層体212を形成す
る。この後、図2(i)に示すように、セラミック積層
体212の側面に、端面電極207(外部電極)を形成
する。これにより、セラミック複合基板213の製造
(製作)が完了する。
【0024】表1に、グリーンシートの空孔率と信頼性
との関係を示す。表1から明らかなとおり、空孔率が大
きいほど信頼性が高い。これは、空孔率が大きいほど、
ビア電極とセラミックとの接触面積が大きくなるからで
あると推察される。また、そのアンカー効果により、強
度が増し、信頼性が向上したものと推察される。
【0025】
【0026】本発明にかからないもの(*印)では、−
25℃から85℃、1000サイクル後のヒートサイク
ル試験後に、ビアの抵抗値が25%上昇したので、セラ
ミック複合基板の電気特性が変化し、実用に供すること
はできなかった。実用に供するには、10%以下の変化
率であることが好ましい。なお、変化率が5%以下のも
のは、とくに優れた電気特性を有した。
【0027】表1から明らかなように、実施の形態1に
かかるセラミック複合基板は、信頼性が優れている。ま
た、ビア(導体金属)の直径は、50μm以下では、上
記ヒートサイクル試験後に、ビアの抵抗値が10%以上
となる。また直径が50〜300μmでは、抵抗値の変
化も少なく、高密度なパターンの作製を行うことができ
た。以上、実施の形態1によれば、突起部により導体金
属と貫通孔の界面との密着性が高められた、信頼性の高
いセラミック複合基板と、該セラミック複合基板の簡素
な製造方法とが提供される。
【0028】(実施の形態2)以下、本発明の実施の形
態2を具体的に説明する。図3は、本発明の実施の形態
2にかかる外部電極を備えたセラミック複合基板の断面
図である。また、図4(a)〜(i)及び図5(a)〜
(c)は、図3に示すセラミック複合基板の製造工程の
ある時点における、中間体または完成品の断面図であ
る。
【0029】図3に示すように、実施の形態2にかかる
セラミック複合基板は、セラミックグリーンシートを焼
成して得られたセラミック基板301と、焼成により形
成された上下2つの導体回路パターン302a、302
bと、上下両パターン302a、302bを互いに接続
する略円柱形の導体金属303と、セラミック基板30
1の側面に取り付けられビア(導体金属)を用いて形成
された外部電極304とで構成されている。ここで、導
体金属303は、セラミック基板301内に形成された
貫通孔内に充填されている。
【0030】そして、導体金属303の側面(周面)に
は、上記貫通孔表面に形成された複数の凹部に嵌合す
る、すなわちセラミック基板301側に突出する突出部
303aが形成されている。また、外部電極304の内
側面には、セラミック基板301の側面に形成された複
数の凹部に嵌合する、すなわちセラミック基板301側
に突出する突出部304aが形成されている。
【0031】以下、図3に示すセラミック複合基板の製
造方法を、工程順に説明する。図4(a)に示すよう
に、まず、ポリエチレンテレフタレート等からなる厚さ
75μmのキャリアフィルム402を備えた、厚さ20
0μmのセラミックグリーンシート401を準備する。
このセラミックグリーンシート401の内部には、実施
の形態1の場合とほぼ同様の手法により、予め多数の空
孔401aが形成されている。
【0032】続いて、図4(b)に示すように、このキ
ャリアフィルム402を伴ったセラミックグリーンシー
ト401に、直径200μmのパンチングピンを用いた
穴開け加工により、導体金属を形成するための貫通孔4
03aと、外部電極を形成するための貫通孔403bと
を形成する。ここで、貫通孔403a、403bの側面
(周面)と交差するセラミックグリーンシート401内
の各空孔401aは、それぞれ、該貫通孔の403a、
403bの周面の凹部となる。なお、貫通孔403aと
貫通孔403bとは、形状大きさが異なっていてもかま
わない。
【0033】そして、図4(c)に示すように、キャリ
アフィルム402の上に導電ペーストを印刷する。これ
により、各貫通孔403a、403b内に、それぞれ、
導電ペースト404が充填される。この導電ペースト4
04は、各貫通孔403a、403bの凹部(すなわ
ち、403a、403b貫通孔と交差する密封が破られ
た空孔401a)にも充填される。
【0034】次に、図4(d)に示すように、セラミッ
クグリーンシート401からキャリアフィルム402を
剥離する。これにより、グリーンシート410が得られ
る。さらに、図4(e)に示すように、導電ペーストを
スクリーン印刷法により、グリーンシート410の一方
の広がり面(以下、「上面」という。)に印刷し、上側
回路パターン405を形成し、これを乾燥させる。
【0035】続いて、図4(f)に示すように、上側回
路パターン405の場合と同様の方法で、グリーンシー
ト410の反対側の広がり面(以下、「下面」とい
う。)に回路パターン406を形成(印刷)し、これを
乾燥させる。これにより、グリーンシート411が得ら
れる。さらに、図4(g)に示すように、両広がり面に
それぞれ回路パターン405、406が形成されたグリ
ーンシート411を真中にして、その上面側と下面側と
に、それぞれ、異形グリーンシート410’を積層し、
これらを加圧して一体化させる。ここで、グリーンシー
ト411と、両異形グリーンシート410’とは、対応
する貫通孔403b(ないしは、導電ペースト404)
が重なる(整合する)ように位置合わせしつつ積層され
る。これにより、積層体412が得られる。
【0036】図5(a)〜(c)に示すように、異形グ
リーンシート410’は、貫通孔403aを設けない点
を除いて、図4(a)〜(d)に示す前記のグリーンシ
ート410を製作する場合と同様の手順で製作される。
したがって、異形グリーンシート410’は、グリーン
シート410と同様の(同じ位置にある)貫通孔403
b(ないしは、導電ペースト404)を備えているが、
貫通孔403a(ないしは、導電ペースト404)は備
えていない。
【0037】次に、図4(h)に示すように、積層体4
12を、両貫通孔403bの中心位置で切断する。これ
により、導電ペースト404が露出して外部電極407
となる。かくして、積層体413が得られる。この後、
積層体413を900℃で焼成する。これにより、図4
(i)に示すような、内部に回路パターン404〜60
6が形成され、外部電極407を備えたセラミック複合
基板414が完成する。この製造方法では、格別に外部
電極407を設ける工程は必要ではなく、外部電極40
7は回路パターンと一括的に形成される。
【0038】この実施の形態2にかかるセラミック複合
基板414においても、実施の形態1にかかるセラミッ
ク複合基板213と同様に、ビア電極及び端面電極の強
度が向上し、電気特性が安定する。なお、本発明にかか
らない従来のセラミック複合基板の製造方法では、十分
な端面電極強度は得られない。また、実施の形態2にか
かるセラミック複合基板414では、ビア電極とセラミ
ックとの接触面積が大きく、またそのアンカー効果が得
られるので、その強度が増し、信頼性が向上する。した
がって、実施の形態2にかかるセラミック複合基板は、
信頼性が高く、外部電極を回路パターンと同時に形成す
ることができるので、その製造コストが低減され、安価
なものとなる。
【0039】以上、実施の形態2によれば、突起部によ
り導体金属と貫通孔の界面との密着性が高められた、信
頼性の高いセラミック複合基板と、該セラミック複合基
板の簡素な製造方法とが提供される。また、突起部によ
りセラミック基板と外部電極の結合強度が高められたセ
ラミック複合基板と、その製造方法とが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかるセラミック複
合基板の断面図である。
【図2】 (a)〜(i)は、それぞれ、図1に示すセ
ラミック複合基板の製造工程のある時点における、中間
体または完成品の断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態2にかかる、ビアにより
端面電極を形成したセラミック複合基板の断面図であ
る。
【図4】 (a)〜(i)は、それぞれ、図3に示すセ
ラミック複合基板の製造工程のある時点における、中間
体または完成品の断面図である。
【図5】 (a)〜(c)は、それぞれ、図3に示すセ
ラミック複合基板の異形グリーンシートを製造する工程
の、ある時点における、中間体の断面図である。
【図6】 (a)〜(i)は、それぞれ、従来のセラミ
ック複合基板を製造する工程の、ある時点における、中
間体または完成品の断面図である。
【符号の説明】
101…セラミック基板、102a、102b…導体回
路パターン、103…上下のパターンをビア接続する導
体金属、103a…セラミック基板内部に突出した部分
の導体金属、104…外部電極、201…セラミックグ
リーンシート、201a…内部の空孔、202…キャリ
アフィルム、203…貫通孔、204…導電ペースト、
205、206…回路パターン、207…端面電極、2
10…上下に回路パターンが形成されビア導体が充填さ
れたグリーンシート、211…グリーン積層体、212
…内部に回路パターンが形成したセラミック積層体、2
13…セラミック複合基板、301…セラミック基板、
302a、302b…導体回路パターン、303…上下
のパターンをビア接続する導体金属、303a…セラミ
ック基板内部に突出した部分の導体金属、304…外部
電極を兼ねたビア導体金属、401…セラミックグリー
ンシート、401a…内部の空孔、402…キャリアフ
ィルム、403…貫通孔、404…導電ペースト、40
5、406…回路パターン、407…端面電極、410
…端面電極用のビア導体が充填されたグリーンシート、
410’…異形グリーンシート、411…上下に回路パ
ターンが形成されビア導体が充填されたグリーンシー
ト、412…グリーン積層体、413…切断されたセラ
ミック積層体、414…端面電極付きのセラミック複合
基板、501…セラミックグリーンシート、502…キ
ャリアフィルム、503…貫通孔、504…導体ペース
ト、505…第1の配線パターン、506…第2の配線
パターン、507…端面電極、510…パターンが形成
されたグリーンシート、511…グリーン積層体、51
2…焼結体、513…セラミック複合基板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B28B 11/12 B28B 11/00 Z C04B 35/00 C04B 35/00 H (72)発明者 山田 徹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中村 弘幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 瓜生 一英 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 井垣 恵美子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松村 勉 京都府京田辺市大住浜55番12 松下日東電 器株式会社内 Fターム(参考) 4G030 AA07 AA11 AA13 AA14 AA36 AA37 BA12 CA01 CA08 GA09 4G055 AA08 AC01 AC09 BA22 BA83 5E346 AA02 AA04 AA12 AA15 AA29 AA32 AA43 CC17 CC31 DD13 EE22 EE27 EE29 FF01 FF18 FF27 GG01 GG05 GG15 HH11

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック基板にその厚さ方向に伸びる
    貫通孔が形成され、 前記貫通孔に、セラミック基板の厚さ方向の電気的接続
    を行う導電金属が充填されているセラミック複合基板で
    あって、 前記貫通孔の周面に複数の凹部が形成され、前記凹部に
    前記導電金属が入り込むことにより、前記セラミック基
    板と前記導電金属とが一体化されていることを特徴とす
    るセラミック複合基板。
  2. 【請求項2】 導体金属の側面の一部が露出して外部電
    極を兼ねていることを特徴とする請求項1に記載のセラ
    ミック複合基板。
  3. 【請求項3】 前記セラミック基板が結晶相とガラス相
    とを含んでいて、 Rを、La、Ce、Pr、Nd、SmおよびGdの中か
    ら選択される少なくとも1つの元素とし、aを、前記R
    の価数に応じて化学量論的に定まる数値とすれば、前記
    結晶相が、Al23、MgO、SiO2およびROaのう
    ちの少なくとも1つを含有することを特徴とする請求項
    1または2に記載のセラミック複合基板。
  4. 【請求項4】 前記セラミック基板が、Bi23および
    Nb25の少なくとも一方を主成分とすることを特徴と
    する請求項1または2に記載のセラミック複合基板。
  5. 【請求項5】 前記導電金属の直径が50〜300μm
    の範囲内であることを特徴とする請求項1または2に記
    載のセラミック複合基板。
  6. 【請求項6】 セラミック基板にその厚さ方向に伸びる
    貫通孔が形成され、前記貫通孔にセラミック基板の厚さ
    方向の電気的接続を行う導電金属が充填され、前記貫通
    孔の周面に複数の凹部が形成され、前記凹部に前記導電
    金属が入り込むことにより前記セラミック基板と前記導
    電金属とが一体化されているセラミック複合基板の製造
    方法であって、 内部に密封構造の複数の空孔を有するセラミックグリー
    ンシートに、その厚さ方向に伸びる貫通孔を形成すると
    ともに、該貫通孔の周面と交差する部位に位置する複数
    の空孔により複数の凹部を形成する工程と、 前記貫通孔にセラミックグリーンシートの厚さ方向の電
    気的接続を行う導電金属を充填するとともに、該導電金
    属を前記凹部に入り込ませる工程と、 前記セラミックグリーンシートに電極パターンを印刷す
    る工程と、 複数のセラミックグリーンシートを積層して積層体を形
    成する工程と、 前記積層体を焼成してセラミック複合基板を形成する工
    程とを含んでいることを特徴とするセラミック複合基板
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記導体金属の側面の一部を露出させて
    該導体金属に外部電極を兼ねさせる工程を含むことを特
    徴とする請求項6に記載のセラミック複合基板の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 前記空孔の径が5〜50μmであるセラ
    ミックグリーンシートを用いることを特徴とする請求項
    6または7に記載のセラミック複合基板の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記空孔の割合が20〜60体積%であ
    るセラミックグリーンシートを用いることを特徴とする
    請求項6または7に記載のセラミック複合基板の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 結晶相とガラス相とを含んでいて、R
    を、La、Ce、Pr、Nd、SmおよびGdの中から
    選択される少なくとも1つの元素とし、aを、前記Rの
    価数に応じて化学量論的に定まる数値とすれば、前記結
    晶相が、Al 23、MgO、SiO2およびROaのうち
    の少なくとも1つを含有するセラミックグリーンシート
    を用いることを特徴とする請求項6または7に記載のセ
    ラミック複合基板の製造方法。
  11. 【請求項11】 Bi23およびNb25の少なくとも
    一方を主成分とするセラミックグリーンシートを用いる
    ことを特徴とする請求項6または7に記載のセラミック
    複合基板の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記導電金属の直径を50〜300μ
    mの範囲内に設定することを特徴とする請求項6または
    7に記載のセラミック複合基板の製造方法。
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