JP4735016B2 - 多層セラミック基板およびその製造方法 - Google Patents
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第1の実施態様では、上記第1の埋め込み工程は、第1の突起状導体とともに、第1のセラミックグリーンシート全体をその厚み方向にプレスするように実施されることを特徴としている。
また、第1の実施態様では、第2の突起状導体を第2のセラミックグリーンシートの上に形成する工程をさらに備え、積層工程は、第1の埋め込み工程の後、第2の突起状導体が形成された側を第1のセラミックグリーンシートに向けて、第1のセラミックグリーンシートの上に第2のセラミックグリーンシートを積み重ね、かつ第1および第2のセラミックグリーンシートを積層方向にプレスし、それによって、第2の突起状導体を第2のセラミックグリーンシートの内部に埋め込む、第2の埋め込み工程を備えていることを特徴としている。
第1の実施態様において、導電性ペーストを用いて、第2のセラミックグリーンシート上に第2の面内導体を形成する工程をさらに備え、第2の突起状導体は、その少なくとも一部が第2の面内導体上に乗るように形成され、第2の埋め込み工程は、第2の突起状導体を、第2の面内導体の一部とともに、第2のセラミックグリーンシートの内部に埋め込むように実施されることが好ましい。
また、第1の実施態様において、グリーンシート積層体の少なくとも一方主面上に、焼成工程での焼成温度では実質的に焼結しない収縮抑制用グリーンシートを積み重ねてなる、複合積層体を作製する工程をさらに備え、焼成工程は、複合積層体を焼成する工程を備え、グリーンシート積層体において、突起状導体は、所定の形状を有する金属片または金属焼結体から構成され、セラミックグリーンシートを厚み方向に貫通しない状態にあり、焼成工程において、実質的に焼結しない収縮抑制用グリーンシートは、グリーンシート積層体に対して、主面方向への収縮を抑制するように作用する収縮抑制作用を及ぼし、その結果、セラミックグリーンシートは、収縮抑制作用が働いていない場合に比べて、厚み方向により大きく収縮することによって、突起状導体はセラミックグリーンシートを厚み方向に貫通する状態とされてもよい。
第2の実施態様において、上記第1の埋め込み工程は、第1の突起状導体とともに、第1のセラミックグリーンシート全体をその厚み方向にプレスするように実施されることが好ましい。
2,42〜44,52〜54 セラミック層
3,13,23,45,46,55,56 面内導体
4,47,57 貫通導体
6,7 表面実装部品
10,48,58 周側面
11,21 セラミックグリーンシート
14,24 突起状導体
15 上プレス型
16 下プレス型
31 グリーンシート積層体
32,33 収縮抑制用グリーンシート
34 複合積層体
Claims (12)
- 導電性粉末を有機ビヒクル中に分散させてなる導電性ペーストを用いて、第1のセラミックグリーンシート上に第1の面内導体を形成する工程と、
少なくとも一部が前記第1の面内導体上に乗るように、第1の突起状導体を形成する工程と、
前記第1の突起状導体を、前記第1の面内導体の一部とともに、前記第1のセラミックグリーンシートの内部に埋め込む、第1の埋め込み工程と、
前記第1のセラミックグリーンシートを含む複数のセラミックグリーンシートを積み重ね、かつ前記複数のセラミックグリーンシートを積層方向にプレスすることによって、グリーンシート積層体を作製する、積層工程と、
前記グリーンシート積層体を焼成する、焼成工程と
を備える、多層セラミック基板の製造方法であって、
前記第1の埋め込み工程は、前記第1の突起状導体とともに、前記第1のセラミックグリーンシート全体をその厚み方向にプレスする工程を備え、
第2の突起状導体を第2のセラミックグリーンシートの上に形成する工程をさらに備え、
前記積層工程は、前記第1の埋め込み工程の後、前記第2の突起状導体が形成された側を前記第1のセラミックグリーンシートに向けて、前記第1のセラミックグリーンシートの上に前記第2のセラミックグリーンシートを積み重ね、かつ前記第1および第2のセラミックグリーンシートを積層方向にプレスし、それによって、前記第2の突起状導体を前記第2のセラミックグリーンシートの内部に埋め込む、第2の埋め込み工程を備える、
多層セラミック基板の製造方法。 - 前記導電性ペーストを用いて、前記第2のセラミックグリーンシート上に第2の面内導体を形成する工程をさらに備え、前記第2の突起状導体は、その少なくとも一部が前記第2の面内導体上に乗るように形成され、前記第2の埋め込み工程は、前記第2の突起状導体を、前記第2の面内導体の一部とともに、前記第2のセラミックグリーンシートの内部に埋め込むように実施される、請求項1に記載の多層セラミック基板の製造方法。
- 前記グリーンシート積層体の少なくとも一方主面上に、前記焼成工程での焼成温度では実質的に焼結しない収縮抑制用グリーンシートを積み重ねてなる、複合積層体を作製する工程をさらに備え、前記焼成工程は、前記複合積層体を焼成する工程を備え、
前記グリーンシート積層体において、前記突起状導体は、所定の形状を有する金属片または金属焼結体から構成され、前記セラミックグリーンシートを厚み方向に貫通しない状態にあり、前記焼成工程において、実質的に焼結しない前記収縮抑制用グリーンシートは、前記グリーンシート積層体に対して、主面方向への収縮を抑制するように作用する収縮抑制作用を及ぼし、その結果、前記セラミックグリーンシートは、前記収縮抑制作用が働いていない場合に比べて、厚み方向により大きく収縮することによって、前記突起状導体は前記セラミックグリーンシートを厚み方向に貫通する状態とされる、請求項1または2に記載の多層セラミック基板の製造方法。 - 導電性粉末を有機ビヒクル中に分散させてなる導電性ペーストを用いて、第1のセラミックグリーンシート上に第1の面内導体を形成する工程と、
少なくとも一部が前記第1の面内導体上に乗るように、第1の突起状導体を形成する工程と、
前記第1の突起状導体を、前記第1の面内導体の一部とともに、前記第1のセラミックグリーンシートの内部に埋め込み、前記第1の突起状導体の埋め込み方向の先端にある端面の少なくとも一部を、前記第1の面内導体によって被覆されない状態とする、第1の埋め込み工程と、
前記第1のセラミックグリーンシートを含む複数のセラミックグリーンシートを積み重ね、かつ前記複数のセラミックグリーンシートを積層方向にプレスすることによって、グリーンシート積層体を作製する、積層工程と、
前記グリーンシート積層体を焼成する、焼成工程と
を備える、多層セラミック基板の製造方法の製造方法であって、
前記導電性ペーストを用いて、第2のセラミックグリーンシート上に第2の面内導体を形成する工程をさらに備え、
前記積層工程は、前記第1の突起状導体の埋め込み方向の先端にある端面と前記第2の面内導体とが接するように、前記第1のセラミックグリーンシートと前記第2のセラミックグリーンシートとを積層する工程を備え、
前記焼成工程は、前記第1の突起状導体と前記第2の面内導体とを焼結により接合させる工程を備える、
多層セラミック基板の製造方法。 - 前記第1の埋め込み工程は、前記第1の突起状導体とともに、前記第1のセラミックグリーンシート全体をその厚み方向にプレスする工程を備える、請求項4に記載の多層セラミック基板の製造方法。
- 第2の突起状導体を前記第2のセラミックグリーンシートの上に形成する工程をさらに備え、
前記積層工程は、前記第1の埋め込み工程の後、前記第2の突起状導体が形成された側を前記第1のセラミックグリーンシートに向けて、前記第1のセラミックグリーンシートの上に前記第2のセラミックグリーンシートを積み重ね、かつ前記第1および第2のセラミックグリーンシートを積層方向にプレスし、それによって、前記第2の突起状導体を前記第2のセラミックグリーンシートの内部に埋め込む、第2の埋め込み工程を備える、
請求項5に記載の多層セラミック基板の製造方法。 - 第2の突起状導体を前記第2のセラミックグリーンシートの上に形成する工程と、
前記第2の突起状導体とともに、前記第2のセラミックグリーンシート全体をその厚み方向にプレスし、それによって、前記第2の突起状導体を前記第2のセラミックグリーンシートの内部に埋め込む、第2の埋め込み工程と
をさらに備え、
前記積層工程は、前記第1および第2の埋め込み工程の後、前記第1および第2のセラミックグリーンシートを積み重ね、かつ積層方向にプレスする工程を備える、
請求項5に記載の多層セラミック基板の製造方法。 - 前記第2の突起状導体は、その少なくとも一部が前記第2の面内導体上に乗るように形成され、前記第2の埋め込み工程は、前記第2の突起状導体を、前記第2の面内導体の一部とともに、前記第2のセラミックグリーンシートの内部に埋め込むように実施される、請求項6または7に記載の多層セラミック基板の製造方法。
- 前記グリーンシート積層体の少なくとも一方主面上に、前記焼成工程での焼成温度では実質的に焼結しない収縮抑制用グリーンシートを積み重ねてなる、複合積層体を作製する工程をさらに備え、前記焼成工程は、前記複合積層体を焼成する工程を備える、請求項4ないし8のいずれかに記載の多層セラミック基板の製造方法。
- 積層された複数のセラミック層と、特定の前記セラミック層を厚み方向に貫通するように設けられた貫通導体と、前記貫通導体に接続され、特定の前記セラミック層の主面および当該セラミック層と隣り合うセラミック層の主面に沿ってそれぞれ延びるように設けられた第1および第2の面内導体とを備える、多層セラミック基板であって、
前記第1の面内導体は、その一部が前記貫通導体の周側面の少なくとも一部に沿って這い上がっており、前記第2の面内導体は、前記貫通導体と直接接合されていることを特徴とする、多層セラミック基板。 - 前記貫通導体の周側面に沿って這い上がっている前記第1の面内導体は、前記第2の面内導体と電気的に直接接続されている、請求項10に記載の多層セラミック基板。
- 表面に搭載された表面実装部品をさらに備える、請求項10または11に記載の多層セラミック基板。
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