JP2002141009A - 電子線装置及びその電子線装置を用いたデバイスの製造方法 - Google Patents

電子線装置及びその電子線装置を用いたデバイスの製造方法

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JP2002141009A
JP2002141009A JP2000335838A JP2000335838A JP2002141009A JP 2002141009 A JP2002141009 A JP 2002141009A JP 2000335838 A JP2000335838 A JP 2000335838A JP 2000335838 A JP2000335838 A JP 2000335838A JP 2002141009 A JP2002141009 A JP 2002141009A
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Muneki Hamashima
宗樹 浜島
Mamoru Nakasuji
護 中筋
Shinji Nomichi
伸治 野路
Toru Satake
徹 佐竹
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Nikon Corp
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Ebara Corp
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Abstract

(57)【要約】 【発明の課題】マルチビームを放出可能なエミッタのみ
を多数のエミッタから選択して使用可能にすることによ
ってマルチエミッタを応用可能にした電子線装置を提供
する。 【解決手段】少なくとも二次元的に配置されたエミッタ
アレーから放出されるマルチビームを試料に照射し、試
料から放出される二次電子を検出して試料面の評価を行
う電子線装置1において、前記エミッタアレーの各エミ
ッタに対応する端子を接続して前記端子を介して各エミ
ッタ112に電圧を選択的に印加可能にし、マルチビー
ムとしての性能を満たすエミッタのみに電圧を印加して
そのエミッタから放出される電子線のみを選択して使用
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子線装置及びその電子
線装置を用いたデバイスの製造方法に関し、詳しくは、
マルチビームを放出可能なマルチエミッタを使用するこ
とによって、最小線幅が0.1μm以下のパターンを有
する試料の欠陥検査、線幅測定、合わせ精度測定、高時
間分解能電位コントラスト測定等を高いスループット
で、しかも高い信頼性で行える電子線装置並びにその電
子線装置を用いたデバイスの製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】多数のエミッタ(マルチエミッタ)を備え
た電子銃を使用した電子線装置は、従来から種々知られ
ている。(例えば、1989年発行「JAPANESE
JOURNAL OF APPLIED PHYSI
CS」のVol.28,No10の2028ないし20
64に示される。)。しかしながら、かかるマルチエミ
ッタを備える従来の電子線装置は主に電子顕微鏡として
利用されたものであって、微細なパターンの検査や測定
を行う装置としては実用化に至っていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のマルチエミッタ
では高輝度である故にエミッタからのビームの放出角度
は小さい。しかもエミッタ先端の微細な形状及びビーム
引き出し電極とのセンタリングの微細な狂い等によりビ
ームの放出方向が一定ではなく個々に大きくばらついて
いる。したがって、マルチエミッタからのビームを一つ
のレンズ系で扱う検査装置に用いるには、エミッタの構
造に特別な工夫が必要である。
【0004】本発明はかかる問題点に鑑み成されたもの
であって、その解決しようとする一つの課題は、マルチ
ビームを構成するビームを放出可能なエミッタのみを多
数のエミッタから選択して使用可能にすることによって
マルチエミッタからのビームを一つのレンズ系で扱うよ
う応用可能にした電子線装置を提供することである。本
発明が解決しようとする他の課題は、多数のエミッタを
直交2軸方向に整列して配置し、その一方の軸方向に配
列された複数のエミッタ列の各列から一つを選び出すこ
とによって他の軸方向に配置された複数のエミッタを選
択し、その選択された複数のエミッタより電子ビームを
放出できる電子線装置を提供することである。
【0005】本発明が解決しようとする更に別の課題
は、欠陥検査、線幅測定、合わせ精度測定或いは高時間
分解能電位コントラスト等を高いスループットで、しか
も高い信頼性で行える電子線装置を提供することであ
る。本発明が解決しようとする更に別の課題は、上記の
ような電子線装置を用いてプロセス途中の試料を評価す
るデバイスの製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の一つの発明は、複
数のエミッタから放出されるマルチビームを試料に照射
し、試料から放出される二次電子を検出して試料面の評
価を行う電子線装置において、前記複数のエミッタの各
エミッタに対応する電極に端子を接続して前記端子を介
して各エミッタに電圧を選択的に印加可能にし、マルチ
ビームとしての性能を満たすエミッタのみに電圧を印加
してそのエミッタから放出される電子線のみを選択して
使用するように構成されている。本願の他の発明は、エ
ミッタから放出されたビームを試料に照射し、前記試料
から放出された二次電子を検出して試料の評価を行う電
子線装置において、X、Y直交2軸の一方のY軸方向に
沿って配置された複数のエミッタから成るエミッタ列を
他のX軸方向に沿って複数列設け、各エミッタ列の1個
のエミッタを選択して隣接するエミッタ間の間隔のうち
X軸方向の成分が等間隔となるマルチビームを形成し、
前記マルチビームを同時にX軸方向に偏向走査し、前記
試料を支持するステージをY軸方向に連続的に移動させ
ながら試料の評価を行うように構成されている。
【0007】本願の別の発明は、マルチエミッタから放
出される電子線をコンデンサレンズで収束して光軸上に
クロスオーバを形成し、エミッタ像を光軸方向の少なく
とも2箇所で結像させると共に前記電子線を試料に照射
して試料から二次電子を放出させ、エミッタの像面位置
に設けられたE×B分離器で光軸から偏向させて検出系
に導くように構成されている。前記いずれかに記載の電
子線装置を、欠陥検査装置、線幅測定装置、合わせ精度
測定装置又は高時間分解能電位コントラスト測定装置と
してもよい。本願の別の発明は、前記いずれかに記載の
電子線装置を用いてプロセス途中のウエハーの評価を行
ってデバイスの製造する方法である。
【0008】
【実施の形態】以下図面を参照して本発明による電子線
装置の一実施形態を説明する。図1において、本実施形
態の電子線装置1が模式的に示されている。この実施形
態の電子線装置1は、一次光学系10と、二次光学系2
0と、検出系30とを備えている。一次光学系10は、
電子線すなわちビームを試料Sの表面に照射する光学系
で、電子ビームを放出する多数のエミッタすなわちマル
チエミッタを有する電子銃11と、電子銃11のマルチ
エミッタから放出された電子ビームを収束するコンデン
サレンズとしての静電レンズ12と、開口が形成された
開口板13と、電子ビームを集束する縮小レンズとして
の静電レンズ14と、E×B型分離器15と、投影レン
ズとしての静電レンズ16と、対物レンズとしての静電
レンズ17とを備え、それらは、図1に示されるように
電子銃11を最上部にして順に、しかも電子銃11から
の電子ビームの光軸Oが試料Sの表面(試料面)に鉛直
になるように配置されている。なお、図1において、電
子銃11が他の構成要素に比較して誇張して大きく描か
れているが、これはエミッタの配列状態を分かり易くす
るためである。
【0009】図2及び図3において、電子銃11のマル
チエミッタ構造の詳細が示されている。同図において、
電子銃11は、一次光学系の像面湾曲を補正するために
中央が低くX軸線方向(図2及び3において左右方向)
の端部に近づくにしたがって段状に高く形成された(図
3で見て)セラミック等の絶縁材料製の基板110を備
えている。なお、段状に形成されているのはX軸線方向
のみであって、Y軸線方向(図2において上下方向)に
は各段部は同じ高さで基板110全長に亘って伸びてい
る。基板110の各段部111の上面中央にはY軸方向
(図3において上下方向)に等間隔に複数(この実施形
態では6個)のエミッタ112が配置固定されている。
エミッタ112は従来の電子銃のエミッタと同じ材料で
つくられる。各段部111の上面両縁に沿ってY軸線方
向に伸びる絶縁スタッド113が設けられている。この
絶縁スタッドは基板と同様に絶縁材料でつくられてい
る。この絶縁スタッドは基板111と一体的に形成され
ても或いは別個に形成した後段部111の上面両縁に接
着等により固定してもよい。各段部111の上面にはY
軸線方向の各端部にその段部に配置されるエミッタ11
2の数の半数(この実施形態では3個)の配線パッド1
14が形成されている。また各段部111の上面には各
配線パッド114と対応するエミッタとを電気的に接続
する配線パターン115が形成されている。各段部11
1に設けられた対の絶縁スタッド113には各エミッタ
112に対応した電極穴117が形成された引出し電極
116が固定されている。
【0010】基板110の各段部111へのエミッタ1
12、絶縁スタッド113、配線パッド114、引出し
電極116の配設は次のようにして行う。まず、各段部
111の上面に両端に複数の配線パッド114及び対応
する配線パッドに電気的に通じる配線パターン115
を、導電材料を選択蒸着する等して形成する。その後各
段部の上面にはその両側縁に沿ってY軸線方向に伸びる
一対の絶縁スタッド113を配置固定する。なお、上記
配線パッド及び配線パターンの形成と絶縁スタッドの配
設とを逆にしてもよい。また、絶縁スタッドを基板と一
体的に形成してもよい。
【0011】次に、絶縁スタッド113の上には電極穴
117がY軸線方向に所定の間隔で形成された引出し電
極116が固定される。その後、基板110の各段部1
11の上面には各電極穴117に整合してエミッタ11
2が所定のエミッタ材料を蒸着させることによって形成
される。したがって電極穴117と対応するエミッタ1
12とは整合されるとともに予め対応して形成された配
線パターン115と電気的に接続される。引出し電極1
16には各電極穴117に対してカソード突起(図示せ
ず)がその電極穴と整合して形成されている。基板、絶
縁スタッドは上記全てが形成された後、ベーキングが行
われ、エミッタから電子ビームを放出したときに真空度
が極端に低下するのを防止している。各段部の上面に上
記のようにして形成された複数のエミッタはエミッタ列
を形成し、このエミッタ列この実施形態では7列であ
る。隣接するエミッタ列の配列ピッチP1は例えば10
0μmであり、各エミッタ列内の隣接するエミッタ間の
間隔P2は10μmであり、P1に比較してP2が小さく
なっている。
【0012】電子銃としてのその他の部分の構造は従来
のものと同じで良いので、それらについての説明は省略
する。上記のようなマルチエミッタを備えた電子銃は図
1の電子線装置内に組み込まれて排気され、各配線パッ
ドに独立に電圧を印加できるようにしてある。また、一
次光学系の上記電子銃以外の各機器は公知の構造及び機
能を有するものでよいので、それらに付いての詳細な説
明は省略する。
【0013】二次光学系20は一次光学系のE×B型分
離器15で光軸Oに対して角θで傾斜している光軸O′
に沿って配置された拡大レンズとしての静電レンズ21
及び22と、開口板23とを備えている。開口板23に
は複数の開口231が形成されている。この開口板23
の開口の数は、電子銃11のマルチエミッタのエミッタ
列の数(この実施形態では7列)と同じになっている。
開口231の形状は円形又は矩形でもよいが、紙面に垂
直の方向に長く伸びる長円又は長方形でもよい。上記二
次光学系の各機器も公知の構造及び機能を有するもので
よいので、それらに付いての詳細な説明も省略する。
【0014】検出系30は、開口板23の各検出開口2
31に近接して静電レンズ21、22とは反対側に配置
された複数(検出開口231の数と同数)の検出器31
を備えている。検出器には信号処理回路32が接続され
ている。開口板23及び検出器31は公知の構造のもの
を使用してもよいので、それらの構造及び機能の説明は
省略する。信号処理回路32としては、電子線装置1を
欠陥検査装置として機能させる場合には公知の構造の欠
陥検出回路を使用し、電子線装置を線幅測定装置として
機能させる場合には公知の構造の線幅測定回路を使用
し、電子線装置を合わせ精度測定装置として機能させる
場合には公知の構造の合わせ精度測定装置を使用し、高
時間分解能電位測定装置として機能させる場合には公知
の構造の高時間分解能測定回路を使用すればよい。
【0015】次に、上記構成の電子線装置1の動作に付
いて説明する。電子線装置として動作させるに先立っ
て、上述のように複数のエミッタ列を備えた電子銃11
から使用しようとするエミッタ112を、以下のように
して、エミッタ列から1個ずつ選択する。すなわち、ま
ず、中央のエミッタ列の各エミッタ112に1個ずつ電
圧を印加し、各エミッタの結像位置のX、Y座標と電子
ビームの強度を記録し、強度が平均的な値でかつ電子ビ
ームの位置のX座標値が平均的なエミッタを選び、その
エミッタを仮に選択する。次に、両隣りのエミッタ列の
エミッタについても1個ずつ電圧を印加し、先に選んだ
光軸上のエミッタからの電子ビームの強度に最も近い強
度を有しかつ結像点位置のX座標値が設計値に近いエミ
ッタを選ぶ。以下同様な操作を繰り返して全てのエミッ
タ列から最適のエミッタを1個ずつ選ぶ。このようにし
て選ばれたエミッタに配線パターン115を介して電気
的に接続された配線パッド114のみに電圧を印加でき
るようにしておく。
【0016】上記のようにエミッタが選択された電子銃
の配線バッドに電圧を印加して選ばれた各エミッタから
電子ビームを放出させると、その電子ビームはコンデン
サレンズ12により主光軸が開口板13の開口131の
位置で光軸Oと交わるように収束する。エミッタの像は
静電レンズ14により収束されてE×B分離器15の偏
向主面25付近に結像され、更にレンズ16及び17に
より試料Sの表面上に結像される。このようにして電子
銃の複数のエミッタ112から放出された電子ビームが
試料Sの表面に照射される。試料Sの表面からは上記電
子ビームの照射により二次電子が放出される。この二次
電子は加速電場を形成している対物レンズ17で引き上
げられ、レンズ16によりE×B分離器15の偏向主面
25の少し手前(試料S側)で結像される。この二次電
子は複数の電子ビーム(マルチビーム)の配列方向に直
角の方向(従って図1では紙面に直角で光軸Oを含む面
内に存在する方向であるが、図面での説明上図1の右側
に表してある。)で光軸Oに対して角θを成す方向に偏
向される。偏向された二次電子は拡大レンズ21及び2
2により拡大され開口板23の検出開口231の位置で
結像する。検出開口の近くに来た二次電子は検出器31
により発生される電界に引かれてほとんど全て検出開口
を通過し、検出器31によって検出される。
【0017】なお、一次光学系の電子ビームは、隣接す
るエミッタ列間の間隔P1をすべてカバーして試料Sに
照射できるように、静電偏向器を使用して同時にX軸方
向に所定の範囲で走査され、また試料はY軸線(図1に
おいて紙面に垂直の方向)に連続移動されるが、それら
の作動方法は公知の方法でよいので詳細な説明は省略す
る。検出器からは検出信号が信号処理装置32に送ら
れ、前述のように信号処理装置の回路構成に応じて試料
の表面或いはその表面に形成されたパターンの欠陥の検
査、試料の表面に形成されたパターン等の線幅の測定、
試料の合わせ精度の測定、或いは高時間分解能電位の測
定等が行われる。
【0018】次に図4及び図5を参照して本発明による
半導体デバイスの製造方法の実施例を説明する。図4
は、本発明による半導体デバイスの製造方法の一実施例
を示すフローチャートである。この実施例の製造工程は
以下の主工程を含んでいる。 (1)ウエハを製造するウエハ製造工程(又はウエハを
準備するウエハ準備工程) (2)露光に使用するマスクを製造するマスク製造工程
(又はマスクを準備するマスク準備工程) (3)ウエハに必要な加工処理を行うウエハプロセッシ
ング工程 (4)ウエハ上に形成されたチップを1個ずつ切り出
し、動作可能にならしめるチップ組立工程 (5)できたチップを検査するチップ検査工程 なお、上記のそれぞれの主工程は更に幾つかのサブ工程
からなっている。
【0019】これらの主工程中の中で、半導体デバイス
の性能に決定的な影響を及ぼすのが(3)のウエハプロ
セッシング工程である。この工程では、設計された回路
パターンをウエハ上に順次積層し、メモリやMPUとし
て動作するチップを多数形成する。このウエハプロセッ
シング工程は以下の各工程を含んでいる。 (1)絶縁層となる誘電体薄膜や配線部、或いは電極部
を形成する金属薄膜等を形成する薄膜形成工程(CVD
やスパッタリング等を用いる) (2)この薄膜層やウエハ基板を酸化する酸化工程 (3)薄膜層やウエハ基板等を選択的に加工するために
マスク(レチクル)を用いてレジストパターンを形成す
るリソグラフィー工程 (4)レジストパターンに従って薄膜層や基板を加工す
るエッチング工程(例えばドライエッチング技術を用い
る) (5)イオン・不純物注入拡散工程 (6)レジスト剥離工程 (7)更に、加工されたウエハを検査する工程 なお、ウエハプロセッシング工程は必要な層数だけ繰り
返し行い、設計通り動作する半導体デバイスを製造す
る。
【0020】図5は、図4のウエハプロセッシング工程
の中核をなすリソグラフィー工程を示すフローチャート
である。このリソグラフィー工程は以下の各工程を含
む。 (1)前段の工程で回路パターンが形成されたウエハ上
にレジストをコートするレジスト塗布工程 (2)レジストを露光する露光工程 (3)露光されたレジストを現像してレジストのパター
ンを得る現像工程 (4)現像されたレジストパターンを安定化するための
アニール工程 上記の半導体デバイス製造工程、ウエハプロセッシング
工程、リソグラフィー工程については、周知のものであ
りこれ以上の説明を要しないであろう。上記(7)の検
査工程に本発明に係る電子線装置を利用した欠陥検査方
法、欠陥検査装置を用いると、微細なパターンを有する
半導体デバイスでも、スループット良く検査できるの
で、全数検査が可能となり、製品の歩留まりの向上、欠
陥製品の出荷防止が可能と成る。また、電子線装置を利
用した線幅測定方法及び装置によれば、高い精度でスル
ープット良く試料面に形成されたパターンの線幅を測定
できる。更に、電子線装置を利用した欠陥レビュー方法
及び装置によれば、高い精度で欠陥を監視できる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果を奏す
ることが可能である。 (イ)マルチビームとしての性能を満たすエミッタのみ
を選択して使用できるので、一つの光学系で扱えるマル
チビームが得られる。 (ロ)マルチエミッタからの電子ビームは光源の寸法が
小さいので縮小率を極端に小さくしなくても良く、光学
系を簡素化できる。 (ハ)複数個のエミッタが寿命になっても残りのエミッ
タの中から良いものを選んで使用できるので長寿命のマ
ルチエミッタが得られる。 (ニ)マルチエミッタは電界効果放出であり、高輝度、
低エネルギ幅なので大電流のマルチビームが得られる。
従って検査装置等に使用した場合には高いスループット
にできる。 (ホ)本発明の装置を使用してプロセス途中のウエーハ
の検査等を行えばデバイス製造の歩留まりを向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子線装置の一実施例の模式図で
ある。
【図2】電子銃のマルチエミッタの構造を示す平面図で
ある。
【図3】図2の線A−Aに沿って見たマルチエミッタの
構造の断面図である。
【図4】本発明による半導体デバイスの製造方法の一実
施例を示すフローチャートである。
【図5】図4のウエハプロセッシング工程の中核をなす
リソグラフィー工程を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 電子線装置 10 一次光学系 11 電子銃 13 開口板 14、16、1
7 静電レンズ 15 E×B 20 二次光学系 21、22 拡
大レンズ 23 開口板 231 開口 30 検出系 31 検出器 32 信号処理回路 110 基板 112 エミッ
タ 113 絶縁スタッド 116 引出し
電極 117 電極穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 37/05 H01J 37/05 37/28 37/28 B H01L 21/66 H01L 21/66 J (72)発明者 中筋 護 東京都大田区羽田旭町11番1号 荏原マイ スター株式会社内 (72)発明者 野路 伸治 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 佐竹 徹 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 Fターム(参考) 2G001 AA03 AA10 BA07 CA03 DA01 DA02 EA04 GA05 GA09 HA13 JA01 JA07 KA03 LA11 MA05 4M106 BA02 CA39 CA40 DB02 DB05 DB12 DE01 DE03 DE04 DE05 DH12 DH24 DJ04 DJ07 DJ17 DJ18 DJ20 5C030 BB02 BB17 5C033 AA02 AA05 FF02 JJ07 MM07 UU02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のエミッタから放出されるマルチビ
    ームを試料に照射し、試料から放出される二次電子を検
    出して試料面の評価を行う電子線装置において、 前記複数のエミッタの各エミッタに対応する電極に端子
    を接続して前記端子を介して各エミッタに電圧を選択的
    に印加可能にし、マルチビームとしての性能を満たすエ
    ミッタのみに電圧を印加してそのエミッタから放出され
    る電子線のみを選択して使用する電子線装置。
  2. 【請求項2】 エミッタから放出されたビームを試料に
    照射し、前記試料から放出された二次電子を検出して試
    料の評価を行う電子線装置において、X、Y直交2軸の
    一方のY軸方向に沿って配置された複数のエミッタから
    成るエミッタ列を他のX軸方向に沿って複数列設け、各
    エミッタ列の1個のエミッタを選択して隣接するエミッ
    タ間の間隔のうちX軸方向の成分が等間隔となるマルチ
    ビームを形成し、前記マルチビームをX軸方向に偏向走
    査し、前記試料を支持するステージをY軸方向に連続的
    に移動させながら試料の評価を行う電子線装置。
  3. 【請求項3】 マルチエミッタから放出される電子線を
    コンデンサレンズで収束して光軸上にクロスオーバを形
    成し、エミッタ像を光軸方向の少なくとも2箇所で結像
    させると共に前記電子線を試料に照射して試料から二次
    電子を放出させ、エミッタの像面位置に設けられたE×
    B分離器で光軸から偏向させて検出系に導く電子線装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の電
    子線装置において、欠陥検査装置、線幅測定装置、合わ
    せ精度測定装置又は高時間分解能電位コントラスト測定
    装置である電子線装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の電
    子線装置を用いてプロセス途中のウエハーの評価を行う
    ことを特徴とするデバイスの製造方法。
JP2000335838A 2000-11-02 2000-11-02 電子線装置及びその電子線装置を用いたデバイスの製造方法 Withdrawn JP2002141009A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012142269A (ja) * 2010-12-31 2012-07-26 Fei Co 選択可能な複数の粒子放出器を備える荷電粒子源
JP2013225490A (ja) * 2012-03-21 2013-10-31 Jfe Engineering Corp アレイ型粒子線照射装置及びその制御方法
JP2020027793A (ja) * 2018-08-10 2020-02-20 株式会社ニューフレアテクノロジー マルチ電子ビーム検出器、マルチ電子ビーム検出器の製造方法、及びマルチ電子ビーム検査装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012142269A (ja) * 2010-12-31 2012-07-26 Fei Co 選択可能な複数の粒子放出器を備える荷電粒子源
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JP7165596B2 (ja) 2018-08-10 2022-11-04 株式会社ニューフレアテクノロジー マルチ電子ビーム検出器、マルチ電子ビーム検出器の製造方法、及びマルチ電子ビーム検査装置

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