JP2002140879A - 情報記憶カートリッジ - Google Patents

情報記憶カートリッジ

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JP2002140879A
JP2002140879A JP2000340400A JP2000340400A JP2002140879A JP 2002140879 A JP2002140879 A JP 2002140879A JP 2000340400 A JP2000340400 A JP 2000340400A JP 2000340400 A JP2000340400 A JP 2000340400A JP 2002140879 A JP2002140879 A JP 2002140879A
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cartridge
reel
tape cartridge
memory
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JP2000340400A
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Katsumi Maekawa
克己 前川
Toshiya Kurokawa
俊哉 黒川
Yasuaki Kano
安章 加納
Tokuji Mitani
篤司 三谷
Ryoji Taki
良次 滝
Motoyoshi Fujimori
基至 藤森
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープカートリッジに搭載されたMICを少
なくとも2方向から選択的にアクセスすることができる
ようにすること。 【解決手段】 MIC31をテープカートリッジ1のコ
ーナ部2C内に前後左右に対して45°に傾斜させて配
置して、そのMIC31のアンテナ部34を後方と横側
方の2方向に向くようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、テープス
トリーマ等の磁気記録再生装置に使用される1リールタ
イプのテープカートリッジに適用するのに最適な情報記
憶カートリッジに関するものであって、特に、記録媒体
の情報管理を行うメモリモジュールの技術分野に属する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、2リールタイプのテープカー
トリッジの一部(例えば、テープストリーマ等に使用さ
れるAITカートリッジやDVカートリッジ)には、フ
ロントリッドによって開閉されるテープ出入口が開放さ
れている前面の反対側である後面にメモリモジュールを
搭載し、そのメモリモジュールに記録媒体である磁気テ
ープの管理情報を記録させたものがある。そして、この
種テープカートリッジは、磁気記録再生装置のフロント
パネルに形成されているカートリッジ挿入口内にフロン
トリッド側から水平に挿入して、カセットコンパートメ
ントによってそのテープカートリッジを磁気記録再生装
置内に水平に引き込んだ後に垂直に下降させて一対のリ
ール軸に上方から装着するようにローディングする。
【0003】そして、このテープカートリッジのローデ
ィングにより、後面に搭載されているメモリモジュール
を磁気記録再生装置のカートリッジ挿入口の下部で、フ
ロントパネルの内側に搭載されているメモリアクセスモ
ジュールの前側位置に装着させる。そして、この後に、
テープカートリッジ内の磁気テープをテープローディン
グ機構によって前面のテープ出入口から前方に引き出し
て回転ヘッドドラムの外周にローディングし、テープカ
ートリッジのメモリモジュールに記録されている磁気テ
ープの管理情報をメモリアクセスモジュールによってバ
ーコードリーダ等と同様のアクセス方式で読み取り、そ
の管理情報に基づく磁気テープの情報記録及び/又は再
生を行うようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、メモリモジュ
ールを後面に搭載したテープカートリッジでは、そのメ
モリモジュールに対する磁気記録再生装置のメモリアク
セスモジュールによるアクセス方向がテープカートリッ
ジの後面側のみに制限されてしまうことから、そのメモ
リアクセスモジュールを磁気記録再生装置内に搭載する
位置が、磁気記録再生装置内にローディングされたテー
プカートリッジの後面とフロントパネルの内側との間に
限定されてしまい、磁気記録再生装置の前後方向の奥行
き寸法が大型化してしまう。また、磁気記録再生装置内
へのテープカートリッジのローディング完了状態で、そ
のテープカートリッジの後面が磁気記録再生装置の外部
に露出される方式の磁気記録再生装置では、メモリアク
セスモジュールによるメモリモジュールのアクセスが不
可能になる等の問題があった。
【0005】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、情報記憶カートリッジに搭載され
たメモリモジュールを少なくとも2方向から選択的にア
クセスすることができる情報記憶カートリッジを提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の情報記憶カートリッジは、記録媒体の管理
情報が記録されている無線通信用メモリモジュールをカ
ートリッジに搭載し、そのメモリモジュールの無線通信
用アンテナをカートリッジの少なくとも2方向に向くよ
うに配置したものである。
【0007】上記のように構成された本発明の情報記憶
カートリッジは、カートリッジに搭載されたメモリモジ
ュールの無線通信用アンテナをそのカートリッジの少な
くとも2方向に向くように配置したので、そのメモリモ
ジュールに記録されている記録媒体の管理情報をカート
リッジの少なくとも2方向から選択的にアクセスするこ
とができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した1リール
タイプのテープカートリッジと、その情報記録再生装置
と、情報記録再生システムの実施の形態を図を参照し
て、次の順序で説明する。 (1) ・・・ 1リールタイプのテープカートリッジ
と磁気記録再生装置の概要説明 (2) ・・・ 1リールタイプのテープカートリッジ
のチェンジャーグリップ及びカートリッジチェンジャー
の説明 (3) ・・・ 1リールタイプのテープカートリッジ
のメモリモジュール、磁気記録再生装置及びカートリッ
ジチェンジャーのメモリアクセスモジュールの説明 (4) ・・・ 1リールタイプのテープカートリッジ
の磁気テープ巻戻し機構の説明 (5) ・・・ 1リールタイプのテープカートリッジ
のリムーバブルメモリと情報記録再生システムの説明
【0009】(1) ・・・ 1リールタイプのテープ
カートリッジと磁気記録再生装置の説明 まず、図5〜図11及び図22によって、1リールタイ
プのテープカートリッジと情報記録再生装置の概要につ
いて説明する。本発明の情報記憶カートリッジは、磁気
テープ等のテープ状記録媒体や光ディスク等のディスク
状記録媒体等の各種の記録媒体を使用することができる
各種の情報記憶カートリッジに適用可能であるが、この
実施の形態では、磁気テープを用いる1リールタイプの
テープカートリッジと、その磁気テープに情報を記録及
び/又は再生する情報記録再生装置であるテープストリ
ーマ等の磁気記録再生装置について説明している。
【0010】そこで、図5〜図10によって、1リール
タイプのテープカートリッジ(以下、単にテープカート
リッジと記載する)1の概要について述べると、このテ
ープカートリッジ1のカートリッジ2は、合成樹脂等で
成形された上下シェル3、4によってほぼ方形状で、扁
平な形状に構成されている。そして、カートリッジ2内
には上下シェル3、4の内周に上下一対の円周壁部5が
一体成形されていて、その円周壁部5内の内側に直径が
大きい1個のテープリール6が回転自在に収納されてい
る。このテープリールは6は中央部のハブ7の上下両端
に直径が大きな上下フランジ8、9が一体に形成されて
いて、その上下フランジ8、9間で、ハブ7の外周に長
尺寸法の磁気テープ10の内周端が内周リーダテープ
(何れも図示せず)によって止着されて巻回されてい
る。そして、この磁気テープ10の外周端10aにはリ
ーダテープ11が接続され、そのリーダテープ11の先
端には合成樹脂等で成形されたリーダブロック12が接
続されている。
【0011】そして、このテープカートリッジ1のカー
トリッジ2は正面に相当する前面2aと、背面に相当す
る後面2bと、前面2aを正面視した状態での左右両側
面である右側面2cと左側面2dと、上下面2e、2f
との6面体で構されていて、外周の4箇所にほぼ直角状
の4つのコーナ部2A、2B、2C、2Dが形成されて
いる。そして、これら4つのコーナ部2A、2B、2
C、2Dの内部は円周壁部5との間のほぼ三角形状の空
間部14A、14B、14C、14Dに形成されてい
る。
【0012】そして、このカートリッジ2の前面2aの
左側面2d側のコーナ部2A内のほぼ三角形状の空間部
14Aがテープ出入口13に形成されていて、リーダテ
ープ11の先端のリーダブロック12が引き出されてい
る。また、このテープカートリッジの下シェル3のほぼ
中央部にはリール軸挿入穴16が形成されていて、その
下シェル3には左右一対の位置決め用基準穴17及び位
置決め溝用溝18や磁気テープ10の種類検出用の複数
の検出ホール19等が形成されている。
【0013】そして、カートリッジ2の前面2aの右側
面2c側のコーナ部2Bのほぼ三角形状の空間部14B
内にはリールロック機構21が収納されていて、このリ
ールロック機構21は、テープリール6の上フランジ8
の外周に形成された外周ギア22と、カートリッジ2内
の下シェル4上に支点軸23aを介して回転自在に取り
付けられて、外周ギア22に対して係合、離脱されるロ
ックレバー23と、カートリッジ2の右側面2cの内側
に沿って前後方向にスライド自在に構成されて、ロック
レバー23を外周ギア22から離脱方向に回転駆動する
シャッター24と、ロックレバー23を外周ギア22へ
の係合(噛合)方向に回転付勢する付勢手段及びシャッ
ター24を閉方向にスライド付勢する付勢手段(何れの
付勢手段も図示せず)によって構成されている。なお、
図5に示すように、カートリッジ2のコーナ部2Bの右
側面2cで、シャッター24の外側位置には、そのカー
トリッジ2の前面2aから後方に向けて水平状に切り込
まれたスリット状のシャッター開閉用溝120が形成さ
れていて、このシャッター開閉用溝120は後述する磁
気テープ巻戻し機構111のシャッター117やリムー
バルメモリ151のシャッター157にも対応されてい
る。
【0014】そして、カートリッジ2の後面2bの左側
面2d側のコーナ部2Dのほぼ三角形状の空間部14D
内には、後面2bに沿って左右方向にスライド自在で、
その左右両端の2箇所で位置決め可能なライトプロテク
ト26が収納されていて、カートリッジ2の後面2bの
右側面2c側のコーナ部2Cには非接触型のメモリモジ
ュールを構成しているMIC(Memory In Cacette)3
1が収納(搭載)されている。なお、このMIC31の
詳細は後述する。
【0015】次に、図11及び図22によって、コンピ
ュータ装置等に組み込まれている情報記録再生装置であ
るテープストリーマ等の磁気記録再生装置51について
説明すると、フロントパネル52にはカートリッジ挿入
口53が形成されていて、そのフロントパネル52の内
側にはカセットコンパートメント54が水平状に配置さ
れている。
【0016】そこで、テープカートリッジ1をその前面
2a側からカートリッジ挿入口53を通してカセットコ
ンパートメント54内に矢印a方向から水平に挿入する
と、カセットコンパートメント54内のカセット引込み
機構(図示せず)によってテープカートリッジ1がカセ
ットコンパートメント54内に矢印a方向に水平に引き
込まれる。なお、このテープカートリッジ1のカセット
コンパートメント54内への引込み完了時点で、テープ
カートリッジ1内のリールロック機構21によるテープ
リール6のロックが解除される。そして、後に、カセッ
トコンパートメント54が図22に1点鎖線で示す上昇
位置から実線で示す下降位置まで矢印c方向に垂直に下
降されて、メカデッキ55上に垂直状に搭載されている
1個のリール軸56がテープカートリッジ1のリール軸
挿入穴16からテープカートリッジ1内のテープリール
6のハブ7内に下方から相対的に挿入されて係合され、
そのテープリール6が下シェル4の上方に僅かに浮上さ
れ、テープカートリッジ1のローディングが完了する。
【0017】なお、この際、テープカートリッジ1をカ
セットコンパートメント54内に水平に引き込んだ後、
リール軸56をリールモータ57と一体に上方であるd
方向に垂直に上昇させて、そのリール軸56をテープリ
ール6のハブ7内に下方から挿入して係合させる方式も
採用することができる。
【0018】そして、このテープカートリッジ1のロー
ディング完了後に、図11に1点鎖線で示すように、テ
ープローディング機構のリーダブロックローディング手
段(図示せず)によってリーダブロック12がテープカ
ートリッジ1のテープ出入口13からテープ引出し経路
58に沿って矢印e方向にほぼ直線的に引き出されてメ
カデッキ55上に搭載されている巻取リール59のハブ
60に結合される。なお、この際、リーダブロック12
の矢印e方向への引き出しと同時に、リール軸56を回
転駆動する供給リールモータ57によってテープリール
6がテープ繰出し方向である矢印g方向に回転駆動され
て、磁気テープ10がテープ出入口13からテープカー
トリッジ1外に矢印e方向に引き出される。
【0019】そして、この後に、図11に実線で示すよ
うに、テープローディング機構の左右一対のローディン
グガイド62によって磁気テープ10がメカデッキ55
上の回転ヘッドドラム63の外周にほぼΩ状にローディ
ングされて一連のテープローディング動作が完了する。
そして、コンピュータ装置等から記録及び/又は再生の
指令信号が磁気記録再生装置51に入力されると、磁気
テープ10の巻取り側がピンチローラ64によってメカ
デッキ55上のキャプスタン65に圧着され、これと同
時に、供給リールモータ57によってテープカートリッ
ジ1内のテープリール6が矢印g方向に回転駆動される
と共に、メカデッキ55上の巻取リールモータ61によ
って巻取リール59がテープ巻取り方向である矢印i方
向に回転駆動されて、磁気テープ10の矢印k方向の定
速走行駆動が行われ、回転ヘッドドラム63によって画
像データ及び音声データ等のコンピュータ装置における
バックアップ用情報等が磁気テープ10に記録及び/又
は再生されることになる。
【0020】なお、この情報の記録及び/又は再生後
に、イジェクト指令信号が入力されると、テープローデ
ィング機構の左右一対のローディングガイド62及びピ
ンチローラ64を原位置へ自動復帰させると共に、供給
リールモータ57によってテープカートリッジ1内のテ
ープリール6をテープ巻取り方向である矢印h方向に回
転駆動すると共に、巻取リールモータ61によって巻取
リール59もテープ巻戻し方向である矢印j方向に回転
駆動して、磁気テープ10をテープカートリッジ1のテ
ープ出入口13からテープリール6の外周に巻き戻し、
リーダブロック12を再びテープカートリッジ1のテー
プ出入口13内に引き戻す。そして、この磁気テープ1
0の巻取り完了後に、図22に示すように、テープカー
トリッジ1を実線で示す下降位置から1点鎖線で示す上
昇位置まで矢印d方向に垂直に上昇した後、テープカー
トリッジ1をカセットコンパートメント54内からカー
トリッジ挿入口53外へ矢印b方向に一定ストローク分
押し出し、この時、リールロック機構21によってテー
プリール6を再びロックする。そして、この後、テープ
カートリッジ1をカートリッジ挿入口53外へ手で矢印
b方向に抜き取ることになる。
【0021】(2) ・・・ 1リールタイプのテープ
カートリッジのチェンジャーグリップとカートリッジチ
ェンジャーの説明 次に、図1〜図10、図12及び図13によって、テー
プカートリッジ1に形成されたチェンジャーグリップと
ライブラリ装置等のカートリッジチェンジャーについて
説明する。まず、図1〜図10に示すように、テープカ
ートリッジ1におけるカートリッジ2のテープ出入口1
3が形成されている1つのコーナ部2A以外の3つのコ
ーナ部2B、2C、2Dのうち、後面2bの左右両端の
2つのコーナ部2C、2Dには、左右対称形状の左右一
対のチェンジャーグリップ28がカートリッジ2の上下
シェル3、4間を上下方向に完全に貫通する状態で、そ
の後面2bに近接された位置に形成されている。但し、
この左右一対のチェンジャーグリップ28は左右対称形
状のほぼコ字状の切欠き29によって構成されている。
【0022】このように、テープカートリッジ1の後面
2bの左右両端の2つのコーナ部2C、2Dに左右対称
形状で、カートリッジ2を上下方向に完全に貫通する左
右一対のチェンジャーグリップ28を形成しておくこと
により、このテープカートリッジ(1リールタイプのテ
ープカートリッジ)2をライブラリ装置のカートリッジ
チェンジャーによって自動交換することができ、しか
も、そのカートリッジチェンジャーの機構及び制御の簡
素化を実現できる。
【0023】即ち、図12及び図13に示すように、ラ
イブラリ装置等に適用されるカートリッジチェンジャー
71は例えば縦型のマガジン72内の上下複数段の棚7
3上に複数のテープカートリッジ1をその前面2a側か
ら挿入し、これらのテープカートリッジ1の後面2bを
マガジン72の前面72aの前方に突出させた状態で、
上下複数段に収納させている。そこで、この際、これら
上下複数段に収納されたテープカートリッジ1の後面2
bに近接されている左右一対のチェンジャーグリップ2
8をマガジン72の前面72aの前方に突出させて配置
し、かつ、これら左右一対のチェンジャーグリップ28
を上下方向に対して同一位相状態に配置させる。
【0024】一方、このカートリッジチェンジャー71
にはマガジン72の下部(又は上部)に前述した磁気記
録再生装置51が配置され、そのカートリッジ挿入口5
3がマガジン72の前面72a側に向けられている。そ
して、カートリッジ搬送用のトレイ74がマガジン72
及び磁気記録再生装置51の前面に沿って上下方向であ
る矢印m方向に昇降自在に配置されていて、そのトレイ
74の左右両側には、マガジン72及び磁気記録再生装
置51に対するテープカートリッジ1の出し入れ方向で
ある矢印n1、n2方向に同時に水平移動される左右一
対のハンドアーム75が搭載されている。そして、この
左右一対のハンドアーム75は左右対称形状に構成され
ていて、これらの先端75aは内側であるこれらの対向
方向に直角状に屈曲されていて、これら左右一対のハン
ドアーム75は左右両側方への開閉機能は不要である。
【0025】以上のように構成されたテープカートリッ
ジ1及びカートリッジチェンジャー71によれば、トレ
イ74を矢印m方向に垂直移動させる際に、左右一対の
ハンドアーム75の先端75aをマガジン72内に上下
複数段に収納されているテープカートリッジ1の左右一
対のチェンジャーグリップ28内に沿って矢印m方向に
スムーズに移動させることができる。
【0026】そこで、図13に実線で示すように、指定
された棚位置でトレイ74を停止した後、左右一対のハ
ンドアーム75を図13に1点鎖線で示す位置まで矢印
n1方向に同時に移動すると、これらの先端75aが指
定されたテープカートリッジ1の左右一対のチェンジャ
ーグリップ28を引っかけて、そのテープカートリッジ
1をマガジン72内から抜き取ってトレイ74上に矢印
n1方向に受け取ることができる。そこで、この後、ト
レイ74を磁気記録再生装置51まで垂直に下降(又は
上昇)させた後、左右一対のハンドアーム75を図13
で矢印n2方向に同時に移動すると、これらの先端75
aがトレイ74上のテープカートリッジ1を左右一対の
チェンジャーグリップ28を介して矢印n2方向に押し
込むようにして、テープカートリッジ1をその前面2a
側から磁気記録再生装置51のカートリッジ挿入口53
内に挿入するので、前述したように、このテープカート
リッジ1を磁気記録再生装置51内にローディングし
て、情報の記録及び/又は再生を行うことができる。
【0027】なお、磁気記録再生装置51によるテープ
カートリッジ1への情報の記録及び/又は再生後は、上
記した動作の逆動作で、左右一対のハンドアーム75の
先端75aでテープカートリッジ1の左右一対のチェン
ジャーグリップ28を引っかけて引き出して、そのテー
プカートリッジ1をトレイ74上に受け取った後、トレ
イ74を指定の棚位置まで上昇(又は下降)させる。そ
して、左右一対のハンドアーム75の先端75aでトレ
イ74上のテープカートリッジ1をマガジン72の指定
の棚位置内に挿入して、テープカートリッジ1の一連の
自動交換が終了する。
【0028】(3) ・・・ 1リールタイプのテープ
カートリッジのメモリモジュール、磁気記録再生装置及
びカートリッジチェンジャーのメモリアクセスモジュー
ルの説明 次に、図1〜図16によって、テープカートリッジ1に
搭載されたメモリモジュールであるMIC31、磁気記
録再生装置51及びカートリッジチェンジャー71のト
レイ74に搭載されたメモリアクセスモジュールである
リモートインターフェース81、82について説明す
る。まず、図1、図2、図5〜図10に示すように、M
IC31は、接続用端子を有していない非接触型の不揮
発性メモリに構成されていて、このMIC31は小型の
プリント配線基板で構成されたMIC基板32の一方の
表面32aにメモリ部が実装されていて、そのメモリ部
の無線通信用アンテナであるアンテナ部34がその表面
32aにプリント配線された銅箔パターンによって構成
されている。そして、メモリ部33には磁気テープ10
の長さ、厚み、素材等の各種の管理情報が記録されてい
ることになる。
【0029】そして、このMIC31がテープカートリ
ッジ1におけるカートリッジ2の例えば後面2bと右側
面2cとのコーナ部2C(その他のコーナ部2B、2D
等であっても良い。)内のほぼ三角形状の空間部14C
内に埋設されて搭載されている。この際、図10に示す
ように、MIC基板32の長さ方向の両端部32bをカ
ートリッジ2の上下シェル3、4に形成された垂直状の
基板嵌合溝35内に垂直状に嵌合させて、MIC31を
ほぼ三角形状の空間部14C内に垂直状に搭載してい
る。しかも、このMIC基板32をカートリッジ2の後
面2bと右側面2cに対して共に45°に傾斜させた状
態で垂直状に搭載させることによって、アンテナ部34
がカートリッジ2の後面2b及び右側面2cに対して直
角な2方向である矢印A方向と矢印B方向に向くように
配置されている。なお、左右一対のチェンジャーグリッ
プ28のうちの一方が、MIC31、後面2b、右側面
2cで囲まれたほぼ三角形状のスペース36内に有効に
配置されている。
【0030】なお、図3及び図4に示したMIC31
は、フレキシブルプリント基板で構成されたMIC基板
37の一方の表面37aに同様のメモリ部33とアンテ
ナ部34を実装及びプリント配線したものであり、この
MIC基板37は上下シェル3、4に形成されて、後面
2bと右側面2cに沿ってほぼ直角状に屈曲されている
基板嵌合溝38内にほぼ直角状に屈曲させた状態で垂直
状に嵌合させて搭載されている。そして、アンテナ部3
4が後面2bと右側面2cに面するようにほぼ直角状に
屈曲されていて、そのアンテナ部34がカートリッジ2
の後面2b及び右側面2cに対する直角な2方向である
矢印A方向と矢印B方向に向くように配置されている。
【0031】そして、図1〜図4に実線で示すと共に、
図11に示すように、磁気記録再生装置51に搭載され
て、テープカートリッジ1のMIC31に対する管理情
報の書込み及び読取りを行うメモリインタフェース81
はローディングされたテープカートリッジ1の右側面2
cと平行状で、MIC31に近接される位置に配置され
るように、例えばカセットコンパーメント54等に搭載
されている。また、図1〜図4に1点鎖線で示すと共
に、図12及び図13に示すように、カートリッジチェ
ンジャー71に搭載されて、テープカートリッジ1のM
IC31に対する管理情報の読取りを行うメモリインタ
ーフェース82はマガジン72に収納されているテープ
カートリッジ1の後面2bと平行状で、MIC31に近
接される位置に配置されるように、例えば、トレイ74
の一方のハンドアーム75の内側等に搭載されている。
【0032】従って、図11に示すように、磁気記録再
生装置51においては、テープカートリッジ1を磁気記
録再生装置51内にローディング完了した時に、MIC
31が右側面2cと平行なリモートインターフェース8
1に近接される。そして、このリモートインターフェー
ス81の後述するアンテナ部とMIC31のアンテナ部
34との間での矢印A方向からの無線通信(アクセス)
によって、MIC31のメモリ部33への電源供給、各
種の管理情報の書込み及び読取りを行うことができる。
この際、リモートインターフェース81を磁気記録再生
装置51内の一方の側部に配置することができるので、
このリモートインターフェース81をローディングされ
たテープカートリッジ1の後面2bとフロントパネル5
2との間に配置して、磁気記録再生装置51の前後方向
の奥行き寸法が大型化することを未然に防止することが
できる。また、ローディングされたテープカートリッジ
1の後面2bがカートリッジ挿入口53の外部に露出さ
れる方式の磁気記録再生装置51でも、MIC31に対
する無線通信(アクセス)を正確に行うことができる。
【0033】また、図12及び図13に示すように、カ
ートリッジチェンジャー71においては、リモートイン
ターフェース82をマガジン72に収納されているテー
プカートリッジ1の後面2bと平行に配置するように、
例えばトレイ74の一方のハンドアーム75の内側等に
搭載したので、例えば、リモートインターフェース82
をハンドアーム75の外側に配置したために、そのハン
ドアーム75の矢印m、n方向の移動スペースが拡大さ
れて大型化することが全くない上に、左右一対のハンド
アーム75の先端75aをマガジン72内の指定された
テープカートリッジ1の左右一対のチェンジャーグリッ
プ28内に挿入した瞬間に、リモートインターフェース
82をMIC31に矢印B方向から近接させて、そのM
IC31に記録されている管理情報を素早く読み取るこ
とができるので、テープカートリッジ1の自動交換の時
間短縮を図ることができる。
【0034】なお、この実施の形態では、MIC31の
アンテナ部34をテープカートリッジ1の後面2aと右
側面2cとの2方向に向くように配置したが、そのアン
テナ部34をテープカートリッジ1の後面2aと左側面
2dとの2方向、後面2aと上面2eとの2方向、後面
2aと下面2fとの2方向、右側面2cと上面2eとの
2方向、右側面2cと下面2fとの2方向、左側面2d
と上面2eとの2方向、左側面2eと下面2fとの2方
向に向くようにしても良い。更には、MIC31を例え
ば後面2bと右側面2cに対して共に45°に傾斜させ
た状態で、そのMIC31の表面32aを上向き又は下
向きに45°に傾けて、アンテナ部34を後面2bと右
側面2cと上面2e又は下面2fの3方向に向くように
することもできる。
【0035】ここで、テープカートリッジ1に搭載され
ているMIC31と磁気記録再生装置51の制御回路8
4について説明する。
【0036】まず、図14に示すように、テープカート
リッジ1に搭載されているMIC31は、メモリ部33
とアンテナ部34によって構成されている。そして、メ
モリ部33は例えば半導体ICとしてパワー回路40、
RF処理部41、コントローラ42、及びEEP−RO
M43によって構成されている。そして、例えばメモリ
部33がMIC基板32に実装され、銅箔パターンでア
ンテナ部34が形成されている。
【0037】そして、このMIC31は後述するリモー
トインターフェース81の通信用アンテナによって非接
触にて外部から電力供給を受けて駆動されるように構成
されている。即ち、MIC31と通信用アンテナとの間
の通信は、例えば13MHz帯の搬送波を用いるが、通
信用アンテナからの電波をアンテナ部34で受信するこ
とで、パワー回路40が13MHz帯の搬送波を直流電
力に変換する。そして、その直流電力を動作電源として
RF処理部41、コントローラ42、EEP−ROM4
3に供給する。
【0038】RF処理部41は受信された情報の復調及
び送信する情報の変調を行う。コントローラ42はRF
処理部41からの受信信号のデコード、及びデコードさ
れた情報(コマンド)に応じた処理、例えばEEP−R
OM43に対する書込み/読出し処理等を実行制御す
る。つまり、MIC31は、例えば、通信用アンテナか
らの電波が受信されることでパワーオン状態となり、コ
ントローラ42が搬送波に重畳されたコマンドによって
指示された処理を実行して不揮発性メモリであるEEP
−ROM43のデータを管理する。
【0039】このMIC31には、テープカートリッジ
1ごとの製造年月日や製造場所、磁気テープ10の厚さ
や、材質、及びテープカセットの種類を示す識別情報等
が記録されている。従って、テープカートリッジ1が磁
気記録再生装置51に装填されると、通信用アンテナを
介して、これらの情報が読み出されることになる。ま
た、MIC31には、磁気テープ10に記録される記録
データの使用履歴等に関連する情報、ユーザ情報等が記
憶される。
【0040】次に、図15によって、メモリドライブ回
路及びシステムコントロール回路を備えた磁気記録再生
装置51の制御回路84について説明する。前述したよ
うに、この磁気記録再生装置51は、ローディングされ
たテープカートリッジ1の磁気テープ10に回転ヘッド
ドラム63によってヘリカルスキャン方式によるデータ
の記録/再生を行うようになされている。そして、回転
ヘッドドラム63には、アジマス角の異なる2つの記録
ヘッドWH1、WH2及びそれぞれ所要のアジマス角の
3つの再生ヘッドRH1、RH2、RH3が所定の角度
間隔で設けられている。そして、この磁気記録再生装置
51には供給リールモータSRM、巻取リールモータT
RM、ドラムモータDM、キャプスタンモータCM、テ
ープローディングモータLDM及びカートリッジローデ
ィングモータEM等の複数の駆動モータが備えられてい
て、これらの駆動モータはメカドライバー85からの電
力印加によって回転駆動される。
【0041】そして、このメカドライバー85はサーボ
コントローラ86の制御に基づいて各駆動モータを駆動
制御する。そして、サーボコントローラ86は各駆動モ
ータの回転速度制御を行って通常の記録/再生時の定速
走行や高速再生時のテープ走行、早送り、巻戻し時のテ
ープ走行、テープカートリッジ装填、排出動作、テープ
のローディング/アンローディング動作、テープテンシ
ョン制御動作等を実行する。なお、サーボコントローラ
86が各駆動モータのサーボ制御を実行するために、各
駆動モータにはそれぞれFG(周波数発生器)が設けら
れていて、各駆動モータの回転情報が検出できるように
構成されている。
【0042】そして、サーボコントローラ86はこれら
のFGパルスに基づいて各駆動モータの回転速度を判別
することで、各駆動モータの回転動作について目的とす
る回転速度との誤差を検出し、その誤差分に相当する印
加電力制御をメカドライバー85に対して行うようにし
て、閉ループによる回転速度制御を実現することができ
る。従って、記録/再生時の定速走行や、高速サーチ、
早送り、巻戻し等の各種動作時に、サーボコントローラ
86はそれぞれの動作に応じた目標回転速度により各駆
動モータが回転されるように制御を行うことができる。
【0043】EEP−ROM87にはサーボコントロー
ラ86が各駆動モータのサーボ制御に用いる定数等が格
納されていて、サーボコントローラ86はEEP−RO
M87と、インターフェースコントローラ/ECCフォ
ーマター88(以下、1F/ECCコントローラと記載
する)を介してシステム全体の制御処理を実行するシス
テムコントロール回路であるシステムコントローラ89
との双方向に接続されている。
【0044】ホール検出機構90は、前述したように複
数の検出ホール19を検出して、誤消去防止の有無やテ
ープカートリッジ1の種類を検出する検出情報を生成す
る。そして、このホール検出機構90で生成された検出
情報はシステムコントローラ89に供給され、システム
コントローラ89において、ローディングされたテープ
カートリッジ1のライトプロテクト設定状況や種類等を
把握することができる。
【0045】この磁気記録再生装置51においては、デ
ータの入出力にSCSIインターフェース91が用いら
れている。例えば、データ記録時にはホストコンピュー
タ92から、固定長のレコード(record)という伝送デ
ータ単位によりSCSIインターフェース91を介して
順次データが入力され、SCSIバッファコントローラ
93を介して圧縮/伸長回路94に供給される。なお、
SCSIバッファコントローラ93はSCSIインター
フェース91のデータ転送を制御するが、SCSIイン
ターフェース91の所定の転送速度を得るために、バッ
ファ手段であるSCSIバッファメモリ95がSCSI
バッファコントローラ93に備えられる。なお、このよ
うな制御回路84においては、可変長のデータの集合単
位によってホストコンピュータ92よりデータが伝送さ
れるモードも存在する。
【0046】なお、圧縮/伸長回路94では、入力され
たデータについて必要があれば、所定方式によって圧縮
処理を施す。圧縮方式の一例として、例えばLZ符号に
よる圧縮方式を採用する場合であれば、過去に処理した
文字列に対して専用のコードが割り与えられて辞書の形
で格納される。そして、以降に入力される文字列と辞書
の内容とが比較されて、入力データの文字列が辞書のコ
ードと一致すれば、この文字列データを辞書のコードに
置き換えるようにしていく。辞書と一致しなかった入力
文字列のデータは順次新たなコードが与えられて辞書に
登録されていく。このようにして入力文字列のデータを
辞書に登録し、文字列データを辞書のコードに置き換え
ていくことによりデータ圧縮が行われるようにされる。
【0047】そして、圧縮/伸長回路94の出力は、I
F/ECCコントローラ88に供給されるが、IF/E
CCコントローラ88においてはその制御動作によって
圧縮/伸長回路94の出力をバッファメモリ96に一時
蓄積する。このバッファメモリ96に蓄積されたデータ
はIF/ECCコントローラ88の制御によって、最終
的にグループ(Group )という磁気テープ10の例えば
58トラック分に相当する固定長の単位としてデータを
扱うようにされていて、このデータに対してECCフォ
ーマット処理が行われる。そして、ECCフォーマット
処理としては、記録データについて誤り訂正コードを付
加すると共に、磁気記録に適合するようにデータについ
て変調処理を行ってRF処理部97に供給する。
【0048】そして、RF処理部97では供給された記
録データに対して増幅、記録イコライジング等の処理を
施して記録信号を生成し、記録ヘッドWH1、WH2に
供給して、記録ヘッドWH1、WH2から磁気テープ1
0に対するデータの記録が行われることになる。
【0049】また、データ再生動作について簡単に説明
すると、磁気テープ10の記録データが再生ヘッドRH
1、RH2、RH3によりRF再生信号として読み出さ
れ、その再生出力はRF処理部97で再生イコライジン
グ、再生クロック生成、2値化、デコード(例えばビタ
ビ複号)等が行われる。このようにして読み出された信
号はIF/ECCコントローラ88に供給されて、まず
誤り訂正処理等が施される。そして、バッファメモリ9
6に一時蓄積され、所定の時点で読み出されて圧縮/伸
長回路94に供給される。そして、圧縮/伸長回路94
では、システムコントローラ89の判断に基づいて、記
録時に圧縮/伸長回路94により圧縮が施されたデータ
であれば、ここでデータ伸長処理を行い、非圧縮データ
であれば、データ伸長処理を行わずにそのままパスして
出力される。そして、圧縮/伸長回路94の出力データ
は、SCSIバッファコントローラ93、SCSIイン
ターフェース91を介して再生データとしてホストコン
ピュータ92に出力される。
【0050】また、この図15にはテープカートリッジ
1内のMIC31が示されている。このMIC31に対
しては、テープカートリッジ1が磁気記録再生装置51
に装填されることで、メモリドライブ回路であるリモー
トメモリインターフェース81を介して非接触状態でシ
ステムコントローラ89とデータの入出力が可能な状態
となる。
【0051】次に、図16によってリモートメモリイン
ターフェース81について説明する。このリモートメモ
リインターフェース81のデータインターフェース10
1は、システムコントローラ89との間のデータの授受
を行う。後述するように、MIC31に対するデータ転
送は、機器側からのコマンドとそれに対応するMIC3
1からのアクナレッジという形態で行われるが、システ
ムコントローラ89がMIC31にコマンドを発行する
際には、データインターフェース101がSCSIバッ
ファコントローラ93からコマンドデータ及びクロック
を受け取る。そして、データインターフェース101は
クロックに基づいてコマンドデータをRFインターフェ
ース102に供給する。また、データインターフェース
101はRFインターフェース102に対して搬送波周
波数CR(13MHz)を供給する。
【0052】そして、RFインターフェース102には
コマンド(送信データ)WSを振幅変調(100KH
z)して搬送波周波数CRに重畳すると共に、その変調
信号を増幅して通信用アンテナ103に印加するRF変
調/増幅回路104が形成されている。このRF変調/
増幅回路104により、コマンドデータが通信用アンテ
ナ103からテープカートリッジ1内のMIC31のア
ンテナ部34に対して無線送信される。テープカートリ
ッジ1側では、図14で説明した構成により、コマンド
データをアンテナ部34で受信してパワーオン状態とな
り、コマンドで指示された内容に応じてコントローラ4
2が動作を行う。例えば、書込みコマンドと共に送信さ
れてきたデータをEEP−ROM43に書き込む。
【0053】また、このようにリモートインターフェー
ス81からコマンドが発せられた際には、MIC31は
それに対応したアクナレッジを発することになる。即
ち、MIC31のコントローラ42はアクナレッジとし
てのデータをRF処理部41で変調、増幅させ、アンテ
ナ部34から送信出力する。このようなアクナレッジが
送信されて、リモートインターフェース81の通信用ア
ンテナ103で受信された場合は、その受信信号はRF
インターフェース1102の整流回路105で整流され
た後、コンパレータ106でデータとして復調される。
そして、データインターフェース101からシステムコ
ントローラ89に供給される。例えばシステムコントロ
ーラ89からMIC31に対して読み出しコマンドを発
した場合は、MIC31はそれに応じたアクナレッジと
してのコードと共にEEP−ROM43から読み出した
データを送信してくる。すると、そのアクナレッジコー
ド及び読み出したデータがリモートメモリインターフェ
ース81で受信復調され、システムコントローラ89に
供給される。
【0054】ここで、図15に戻って説明すると、S−
RAM98、フラッシュROM99はシステムコントロ
ーラ89が各種処理に用いるデータが記憶される。例え
ば、フラッシュROM99には制御に用いる定数等が記
憶される。またS−RAM98はワークメモリとして用
いられたり、MIC31から読み出されたデータ、MI
C31に書き込むデータ、テープカートリッジ単位で設
定されるモードデータ、各種フラグデータ等の記憶や演
算処理等に用いるメモリとされる。なお、S−RAM9
8、フラッシュROM99は、システムコントローラ8
9を構成するマイクロコンピュータの内部メモリとして
構成しても良く、またバッファメモリ96の領域の一部
をワークメモリとして用いる構成としても良い。
【0055】また、図15ではMIC31が備えられた
テープカートリッジ1がローディングされている状態を
例に挙げて示しているが、磁気記録再生装置51として
は例えばMIC31が備えられていないテープカートリ
ッジ1が装填された場合でも、記録/再生を行うことが
できるようにされている。この場合、テープカートリッ
ジ1の管理情報は磁気テープ10上に形成される管理領
域に記録されているので、磁気記録再生装置51は磁気
テープ10上に記録されている管理情報を読み込んだ
り、管理情報を更新することになる。
【0056】(4) ・・・ 1リールタイプのテープ
カートリッジの磁気テープ巻戻し機構の説明 次に、図17〜図22によって、1リールタイプのテー
プカートリッジ1に搭載された磁気テープ巻戻し機構1
11について説明する。この磁気テープ巻戻し機構11
1は、テープカートリッジ1のテープ出入口13が形成
されているコーナ部2A以外の3つのコーナ部2B、2
C、2Dのうちの1つのコーナ部である例えば前面2a
と右側面2cとのコーナ部2B内のほぼ三角形状の空間
部14Bに設けられている。
【0057】そして、この磁気テープ巻戻し機構111
を構成するために、図7〜図9に示されていたリールロ
ック機構21が新しいリールロック機構112に改良さ
れている。即ち、このリールロック機構112は、テー
プリール6の下フランジ9の外周に形成された外周ギア
113と、下シェル4上に一体成形された垂直な支点1
14の外周に挿入されて、矢印o、p方向に回転自在に
構成されたリールロックレバー115と、カートリッジ
2の右側面2cの内側に形成されたスライド溝116内
で前後方向である矢印a、b方向にスライド自在に構成
されたシャッター117とを有している。そして、リー
ルロックレバー115は支点軸114に挿入されたボス
部115aの端に水平状に一体成形されていて、外周ギ
ア113に対して矢印o、p方向から係合、離脱自在に
構成されている。なお、ボス部115aの上端には一対
のシャッター当接部115b、115cが矢印a、b方
向に間隔を隔てて一体成形されていて、ボス部115a
の外周に挿入された捩りコイルバネ118等の回転付勢
手段によってリールロックレバー115が外周ギア11
3に対する係合方向である矢印o方向に回転付勢されて
いる。
【0058】そして、シャッター117の矢印a方向側
の先端で上下方向のほぼ中間部には、内側に向けてほぼ
直角状に屈曲された先端突起119が一体成形されてい
る。そして、カートリッジ2の右側面2cには、図5で
説明したスリット状のシャッター開閉用溝120がカー
トリッジ2の前面2aから水平状に切り込まれた状態に
形成されていて、シャッター117の先端突起119が
そのシャッター開閉用溝120内で前後方向である矢印
a、b方向に移動自在に配置されている。但し、カート
リッジ2にはシャッター開閉用溝120の内側に右側面
2cと平行な内側壁120aが一体形成されていて、そ
の内側壁120aに形成された内側溝120b内にシャ
ッター117の先端突起119の内側端が矢印a、b方
向に移動自在に挿入されている。そして、そのシャッタ
ー117の内側面に一体成形された内側突起121がリ
ールロックレバー115の一対の突起115b、115
c間に挿入されていて、このシャッター117は圧縮コ
イルバネ122等のスライド付勢手段によって前方であ
る矢印a方向にスライド付勢されている。
【0059】次に、この磁気テープ巻戻し機構111に
は、テープリール6の下フランジ9の外周ギア113に
係合されて、合成樹脂等にて成形されていて、テープリ
ール6をテープ巻取り方向である矢印h方向に回転駆動
するためのテープリール回転操作用ギア124が設けら
れている。このテープリール回転操作用ギア124は下
シェル4の上部に一体成形された垂直な支点軸125の
外周に回転自在に挿入されて、図19に示す上昇位置と
図20に示す下降位置との間で上下方向である矢印q、
r方向に昇降自在に構成されている。そして、このテー
プリール回転操作用ギア124の上端部には操作部12
6が同心状に一体成形されていて、その操作部126の
上端面の中央には+形状等のドライバー係合溝である治
具係合部127が形成されている。そして、カートリッ
ジ2の上シェル3の下面で、操作部126の真上位置に
は円筒部128が垂直状に一体成形されていて、その円
筒部128の内部が治具挿入穴129に形成されてい
る。そして、テープリール回転操作用ギア124は支点
軸125の外周に挿入された圧縮コイルバネ130等の
上昇付勢手段によって下降位置から円筒部128の下端
に当接して係止される上昇位置まで矢印q方向に上昇付
勢されている。
【0060】次に、この磁気テープ巻戻し機構111に
は、リールロック機構112によるテープリール6のロ
ックを自動的に解除するためのカム機構132が設けら
れている。このカム機構132はテープリール回転操作
用ギア124の上端部分の外周に回転自在に取り付けら
れて抜け止め用ワッシャー133で係止されたリールロ
ック解除用操作部である操作アーム134と、その操作
アーム134の先端の下面に一体成形されたカム部13
5と、リールロックレバー115のボス部115aに対
する付根部の近傍位置に一体成形されたカム部136と
によって構成されている。なお、下シェル4の上部に垂
直状に一体成形された一対のガイド突起137間に操作
アーム134が挿入されていて、これらのガイド突起1
37間で操作アーム134の回転が規制され、操作アー
ム134はこれらのガイド突起137内で上下方向であ
る矢印q、r方向に昇降されるように構成されている。
【0061】この磁気テープ巻戻し機構111は以上の
ように構成されていて、磁気テープ10がテープリール
6の外周に完全に巻取られてテープカートリッジ1内に
完全に収納された正常状態では、図18に実線で示すよ
うに、リールロック機構112のリールロックレバー1
15が捩りコイルバネ118によって矢印o方向に回転
されてテープリール6の下フランジ9の外周ギア113
に係合されて、テープリール6の回転がロックされてい
る。
【0062】そこで、図11で説明したように、テープ
カートリッジ1を磁気記録再生装置51のカートリッジ
挿入口53からカセットコンパートメント54内に挿入
して、そのテープカートリッジ1をカセットコンパート
メント54内に矢印a方向に完全に引き込んだ時に、図
18に1点鎖線で示すように、カセットコンパートメン
ト54内のシャッター開放用突起138がテープカート
リッジ1のシャッター開閉用溝120内に矢印b方向か
ら相対的に挿入されて、そのシャッター開放用突起13
8によってシャッター117の先端突起119が矢印b
方向に相対的に押されて、このシャッター117が圧縮
コイルバネ122に抗して矢印b方向に開放される。そ
して、そのシャッター117の内側突起121がリール
ロックレバー115の一方のシャッター当接部115c
を矢印b方向に押すため、リールロックレバー115が
支点軸114を中心に捩りコイルバネ118に抗して矢
印p方向に回転駆動されて、テープリール6の外周ギア
113から離脱され、テープリール6のロックが解除さ
れる。これにより、磁気テープ10をテープカートリッ
ジ1のテープ出入口13から外部へ引き出して巻取リー
ル59に係止し、回転ヘッドドラム63の外周にローデ
ィングして、情報の記録及び/又は再生が可能になる。
【0063】ところで、テープカートリッジ1を磁気記
録再生装置51内から抜き取った際に、何等かの原因に
よって磁気テープ10がテープカートリッジ1の外部に
引き出されたまま、テープカートリッジ1のみが抜き取
られてしまうような非常事態やテープカートリッジ1の
輸送時等において、何等かの原因によって磁気テープ1
0がテープカートリッジ1の外部へ引き出されてしまっ
たような非常事態の発生時には、磁気テープ巻戻し機構
111によって安全に、かつ、容易に磁気テープ10を
テープリール6に巻き戻すことができる。
【0064】即ち、図20に示すように、治具であるド
ライバー140をテープカートリッジ1の上シェル3に
開口されている治具挿入穴129から下方に垂直状に挿
入して、そのドライバー140の先端140aを操作部
126の治具係合部127に係合させる。そして、その
ドライバー140で操作部126を下方である矢印r方
向に圧縮コイルバネ130に抗して押し下げる。する
と、操作アーム134がテープリール回転操作用ギア1
24と一体に矢印r方向に押し下げられて、最初に、カ
ム機構132の一対のカム部135、136によるカム
作用によってリールロックレバー115が図18に1点
鎖線で示すように、捩りコイルバネ118に抗して矢印
p方向に回転操作されて、テープリール6の外周ギア1
13から離脱され、テープリール6のロックが解除され
る。
【0065】そして、これに引き続いて、図20に示す
ように、テープリール回転操作用ギア124が下降位置
まで矢印r方向に押し下げられてテープリール6の外周
ギア113に係合(噛合)される。そこで、この後、ド
ライバー140によってテープリール回転操作用ギア1
24を図18で矢印s方向に回転操作すれば、外周ギア
113を介してテープリール6がテープ巻取り方向であ
り矢印h方向に回転駆動されて、磁気テープ10をマニ
アルでテープリール6に矢印h方向に巻き戻すことがで
きる。
【0066】次に、図22はテープカートリッジ1が磁
気記録再生装置51内のローディング位置にローディン
グされている状態で、何等かの原因でテープリール6へ
の磁気テープ10の巻き戻しが不能な状態に陥った際の
磁気テープ巻き戻し機構111を示したものであって、
この場合は、磁気記録再生装置51の上カバー142及
びカセットコンパートメント54の天板部54aにテー
プカートリッジ1の治具挿入穴129に通じる治具挿入
穴143、144を形成しておき、治具であるドライバ
ー140を上カバー142の上部(外部)からこれらの
治具挿入穴143、144を通してテープカートリッジ
1の治具挿入穴129内に垂直状に挿入して、前述した
マニアル操作によって磁気テープ10をテープリール6
に巻取るようにしてテープカートリッジ1内に巻き戻す
ことができる。
【0067】(5) ・・・ 1リールタイプのテープ
カートリッジのリムーバブルメモリと情報記録再生シス
テムの説明 次に、図23〜図34によって、テープカートリッジ1
に脱着可能に搭載されるカード型のメモリモジュールで
あるリームバブルメモリ(Removable memory)と、情報
記録再生システムについて説明する。
【0068】まず、図23〜図25は接触型のリムーバ
ブルメモリ151を示したものであって、このリムーバ
ブルメモリ151は先端の外側面に接触用の複数の端子
152が形成され、ロック用凹部153等が形成されて
いる。そして、このリムーバブルメモリ151はテープ
カートリッジ1におけるカートリッジ2の例えば前面2
aと右側面2cとのコーナ部2B部分における右側面2
cと平行な位置P1に搭載する例を示していて、その右
側面2cと平行状に形成されたメモリ挿入部154内に
リムーバブルメモリ151を前面2aに開口されたメモ
リ挿入口155から矢印a、b方向に脱着可能に挿入し
て搭載されるように構成されている。そして、カートリ
ッジ2の右側面2bにはメモリ挿入部154内に挿入さ
れたリムーバブルメモリ151の外側面に形成されてい
る複数の端子152を外部へ露呈するための開口部15
6が形成されていて、その開口部156を矢印a、b方
向に開閉するシャッター157が組み込まれている。ま
た、カートリッジ2の前面2a等にはメモリ挿入部15
4内に挿入されたリムーバブルメモリ151を取り出す
ための押釦158等が取り付けられていて、カートリッ
ジ2の右側面2bで開口部156より前側位置には前面
2aから水平状に切り込まれたスリット状のシャッター
開閉用溝120が形成されている。
【0069】そして、図24に実線で示すと共に、図2
5に示すように、リムーバブルメモリ151をメモリ挿
入口155からメモリ挿入部154内に矢印b方向に挿
入すると、内部に設けられたロック手段(図示せず)が
ロック用凹部153に係合されて、そのリムーバブルメ
モリ151がメモリ挿入部154内にロックされる。そ
して、このテープカートリッジ1をその前面2a側から
前述したように磁気記録再生装置51内に矢印a方向に
ローディングすると、図25に示すように、磁気記録再
生装置51内のシャッター開放用突起159がテープカ
ートリッジ1のシャッター開閉用溝120内に矢印b方
向から相対的に挿入されて、そのシャッター開放用突起
159によってシャッター157がスライド付勢用バネ
(図示せず)に抗して矢印b方向に相対的に押されて開
口部156が開放されると共に、磁気記録再生装置51
内に搭載されている接触式のメモリアクセスモジュール
であるデータ送受信部161の接触用の複数の端子16
2が開口部156を通してリムーバブルメモリ151の
複数の端子152に接触される。
【0070】以上により、データ送受信部161によっ
てリムーバブルメモリ151に対する電源の供給及び各
種の情報の書込み及び読取りが可能になる。なお、テー
プカートリッジ1を磁気記録再生装置51内から抜き取
った後、押釦158を押すと、ロック手段によるリムー
バブルメモリ151のロックが解除されて、図24に1
点鎖線で示すように、リムーバブルメモリ151がメモ
リ挿入口155から排出用バネ(図示せず)によって矢
印a方向にポップアップ方式で押し出されるので、その
リムーバブルメモリ151を指でつまんで矢印a方向に
抜き取ることができる。
【0071】また、図26は非接触型のリムーバブルメ
モリ151を示したものであって、この場合は、リムー
バブルメモリ151をテープカートリッジ1のメモリ挿
入部154内に挿入してロックした状態で、テープカー
トリッジ1を磁気記録再生装置51内にローディング完
了した時に、非接触型のメモリアクセスモジュールであ
るデータ送受信部161がそのリムーバブルメモリ15
1に近接されて、これらリムーバブルメモリ151内の
アンテナ163とデータ送受信部161のアンテナ16
4との間での無線通信によってリムーバブルメモリ15
1に対する電源の供給及び各種の情報の書込み及び読取
りが可能になる。但し、この非接触型のリムーバブルメ
モリ151専用のテープカートリッジ1であれば、図2
6に示した開口部156、シャッター157及びシャッ
ター開閉用溝120等の接触型のリムーバブルメモリ1
51の使用時に必要な構造部を省略することが可能であ
る。
【0072】そして、図27はテープカートリッジ1に
おけるカートリッジ2内へのリムーバブルメモリ151
の搭載位置のバラエティを示したものであって、コーナ
部2C、2Dにおける後面2bと左右両側面2c、2d
の合計4つの位置P2〜P5、コーナ部2B、2C、2
Dにおける上下面2e、2fの合計6つの位置P6〜P
11の何れの位置にでも搭載することが可能である。
【0073】ところで、テープカートリッジ1に脱着可
能に搭載されるリムーバブルメモリ151には磁気テー
プ10に記録される画像データや音声データ等の各種の
情報の一部又は全部を記録することが可能であると共
に、磁気テープ10に記録される各種の情報の管理情
報、例えばセキュリティ管理のための解読キー(解読す
るための権利情報)や書込みを禁止するスクランブルキ
ー等を記録して管理することができるものである。
【0074】そこで、図28に示すフローチャートによ
って、リムーバブルメモリ151に記録する場合の例に
ついて説明すると、磁気記録再生装置51はリムーバブ
ルメモリ151とデータ送受信部161との通信を行
い、外部からの書込みコマンドによってリムーバブルメ
モリ151に磁気テープ10の内容の一部を記録する。
そして、その磁気テープ10のアクセス権である解読キ
ーをリムーバブルメモリ151に記録(S001)す
る。この際の解読キーとしては、再生のみ可能か、記
録、再生ともに可能か、磁気テープ10全体に有効か、
磁気テープ10に記録されるファイルの一部のみが有効
か等(S002)を選択し、これらをリムーバブルメモ
リ151に記録(S003)することができる。
【0075】次に、図29に示すフローチャートは、磁
気テープ10に記録されている画像ファイルを記録可能
か否か(S011)の解読キーを記録して、リムーバブ
ルメモリ151にその画像ファイルの頭部分を記録(S
012)するようにしたものである。
【0076】次に、図30に示すフローチャートによっ
て、リムーバブルメモリ151を解読キーとする場合の
例について説明すると、磁気記録再生装置51はリムー
バブルメモリ151とデータ送受信部161との通信に
よってリムーバブルメモリ151から入手した解読キー
を基に磁気テープ10に記録されている各種の情報に対
するアクセス権を判断する。即ち、リムーバブルメモリ
151の解読キーの読み込み(S111)を行い、アク
セス可能か否か(S112)を判別し、アクセス不能の
場合はテープカートリッジ1のイジェクト(自動排出)
(S113)を行う。アクセス可能な場合は磁気テープ
10の記録情報の全部か一部かを判別(S114)し、
全部の場合は再生のみ可能か、記録、再生とも可能か
(S115)を判別して、全部の再生(S116)又は
全部の記録、再生(S117)を行う。また、一部のみ
がアクセス可能な場合には、再生のみ可能か、記録、再
生とも可能か(S118)を判別して、一部の再生(S
119)又は一部の記録、再生(S120)を行う。但
し、テープカートリッジ1のアクセス権に関しては、テ
ープカートリッジ1の固定式メモリ又は磁気テープ10
の一部(システムエリア等)に記録されているものとす
る。
【0077】次に、図31に示すブロック図は、磁気記
録再生装置51内のマイクロコンピュータ171でデー
タ処理部172を介して磁気記録再生部173のデータ
を選択し、データ送受信部161でテープカートリッジ
1のリムーバブルメモリ151に通信して解読キー等の
データの書込み及び読込みを行うようにした例を示した
ものであり、インターフェース174によりパーソナル
コンピュータ、ワークステーション、ネットワーク(Ne
twork )等の外部コントローラ175でリムーバブルメ
モリ151の解読キー等を読み込んで情報管理を行う情
報記録再生システムを示したものである。
【0078】次に、図32に示すブロック図は、磁気記
録再生装置51で情報が記録されたリムーバブルメモリ
151をパーソナルコンピュータ176に装填して、マ
イクロコンピュータ177によってデータ受信部178
でリムーバブルメモリ151の情報を読み込み、メモリ
179に記録するようにして情報管理を行う情報記録再
生システムを示したものである。
【0079】次に、図33に示すブロック図は、外部コ
ントローラ175の一例であるハンディリモートコント
ロール181のマイクロコンピュータ182によってデ
ータ受信部183でリムーバブルメモリ151の情報を
読み込み、メモリ184に記録すると共に、その情報を
送信部185によって磁気記録再生装置51の受信部1
86を介してマイクロコンピュータ171に送信し、デ
ータ処理部172を介して磁気記録再生部173に伝達
して磁気テープ10に記録する。また、インターフェー
ス174を介して図31に示した外部コントローラ17
5で情報管理を行う情報記録再生システムを示したもの
である。
【0080】次に、図34に示すブロック図は、ライブ
ラリ装置191による情報記録再生システムを示したも
のであって、リムーバブルメモリ151からデータ受信
部192によって読み込んだ情報をマイクロコンピュー
タ193によってメモリ194に記録する一方、モータ
ドライバー195、トレイ搬送部196を制御して、前
述したカートリッジチェンジャー71のマガジン72内
の複数のテープカートリッジ1から指定されたテープカ
ートリッジ1を取り出し、そのテープカートリッジ1を
磁気記録再生装置51にローディングする。そして、磁
気記録再生装置51でマイクロコンピュータ171によ
りデータ処理部172を介して磁気記録再生部173で
磁気テープ10に情報を記録する。そして、外部コント
ローラ175によってインターフェース197を介して
マイクロコンピュータ193に管理情報の解読キー等の
情報を入力し、外部コントローラ175によってインタ
ーフェース174を介して磁気テープ10に対する情報
の記録、再生を行うようにしたものである。
【0081】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記した実施の形態に限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能で
ある。
【0082】
【発明の効果】以上のように構成された本発明の情報記
憶カートリッジは、カートリッジに搭載されたメモリモ
ジュールの無線通信用アンテナをそのカートリッジの少
なくとも2方向に向くように配置して、そのメモリモジ
ュールに記録されている記録媒体の管理情報をカートリ
ッジの少なくとも2方向から選択的にアクセスすること
ができるようにしたので、メモリモジュールをアクセス
するためのメモリアクセスモジュールの配置の自由度が
大きく、磁気記録再生装置等の情報記録再生装置の前後
方向の奥行きの小型化を実現できる。また、情報記録再
生装置内にローディングされた情報記録カートリッジの
後面が外部に露出される方式のものでもメモリアクセス
モジュールによるメモリモジュールのアクセスが可能に
なるので、情報記録再生装置の設計の自由度が拡大され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を1リールタイプのテープカートリッ
ジに適用した実施の形態を説明するMICの第1の実施
の形態における要部を示した透視図である。
【図2】 図1のMICの搭載位置を説明するテープカ
ートリッジの一部切欠き平面図である。
【図3】 MICの第2の実施の形態における要部を示
した透視図である。
【図4】 図2のMICの搭載位置を説明するテープカ
ートリッジの一部切欠き平面図である。
【図5】 テープカートリッジの上面視状態の斜視図で
ある。
【図6】 テープカートリッジの下面視状態の斜視図で
ある。
【図7】 テープカートリッジの分解斜視図である。
【図8】 テープカートリッジのテープリールと下シェ
ルを示した斜視図である。
【図9】 テープカートリッジのテープリールと下シェ
ルの分解斜視図である。
【図10】 テープカートリッジのMICの搭載部を示
した斜視図である。
【図11】 磁気記録再生装置を説明する平面図であ
る。
【図12】 カートリッジチェンジャーを説明する斜視
図である。
【図13】 カートリッジチェンジャーの要部の一部切
欠き平面図である。
【図14】 MICを説明するブロック図である。
【図15】 磁気記録再生装置の制御回路を説明するブ
ロック図である。
【図16】 同上の制御回路のリモートインターフェー
スを説明するブロック図である。
【図17】 テープカートリッジの磁気テープ巻戻し機
構を説明する全体の平面図である。
【図18】 同上の磁気テープ巻戻し機構の拡大平面図
である。
【図19】 図18のA−A矢視での断面側面図であっ
て、テープリールのロック時を示した図面である。
【図20】 図18のA−A矢視での断面側面図であっ
て、磁気テープの巻戻し操作状態を示した図面である。
【図21】 同上の磁気テープ巻戻し機構の斜視図であ
る。
【図22】 磁気記録再生装置における磁気テープ巻戻
し機構を説明する断面側面図である。
【図23】 テープカートリッジへのリムーバブルメモ
リの搭載構造を説明する斜視図である。
【図24】 テープカートリッジにリムーバブルメモリ
を搭載した状態の斜視図である。
【図25】 接触型リムーバブルメモリとデータ送受信
部との接触状態を示した一部切欠き平面図である。
【図26】 非接触型のリムーバブルメモリとデータ送
受信部を説明する一部切欠き平面図である。
【図27】 テープカートリッジに対するリムーバブル
メモリの搭載位置とバラエティを説明する斜視図であ
る。
【図28】 リムーバブルメモリに対する情報の記録例
の1つを説明するフローチャートである。
【図29】 リムーバブルメモリに対する情報の記録例
の他の例を説明するフローチャートである。
【図30】 リムーバブルメモリによる情報の管理を説
明するフローチャートである。
【図31】 リムーバブルメモリを磁気記録再生装置内
で情報管理する例を説明するブロック図である。
【図32】 リムーバブルメモリをパーソナルコンピュ
ータ内で情報管理する例を説明するブロック図である。
【図33】 リムーバブルメモリをハンディメモリコン
トロール及び磁気記録再生装置によって情報管理する例
を説明するブロック図である。
【図34】 リムーバブルメモリをライブラリ装置で情
報管理する例を説明するブロック図である。
【符号の説明】
1は情報記憶カートリッジであるテープカートリッジ、
2はカートリッジ、2Cはカートリッジのコーナ部、2
bはカートリッジの後面、2cはカートリッジの右側
面、10は記録媒体である磁気テープ、31はメモリモ
ジュールであるMIC、33はMICのメモリ部、34
はMICのアンテナ部である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加納 安章 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 三谷 篤司 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 滝 良次 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 藤森 基至 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体がカートリッジ内に収納された情
    報記憶カートリッジにおいて、 上記記録媒体の管理情報が記録されている無線通信用メ
    モリモジュールを上記カートリッジに搭載し、 上記メモリモジュールの無線通信用アンテナを上記カー
    トリッジの少なくとも2方向に向くように配置したこと
    を特徴とする情報記憶カートリッジ。
  2. 【請求項2】上記記録媒体が上記カートリッジ内の1個
    のテープリールの外周に巻回された磁気テープで構成さ
    れ、 上記磁気テープの外周端を上記カートリッジのテープ出
    入口から外部へ引き出すように構成された1リールタイ
    プのテープカートリッジに構成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の情報記憶カートリッジ。
JP2000340400A 2000-11-02 2000-11-02 情報記憶カートリッジ Pending JP2002140879A (ja)

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