JP2002139812A - ハロゲン化銀写真材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真材料

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JP2002139812A
JP2002139812A JP2001318102A JP2001318102A JP2002139812A JP 2002139812 A JP2002139812 A JP 2002139812A JP 2001318102 A JP2001318102 A JP 2001318102A JP 2001318102 A JP2001318102 A JP 2001318102A JP 2002139812 A JP2002139812 A JP 2002139812A
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Richard L Parton
エル.パートン リチャード
Joseph C Deaton
シー.ディートン ジョゼフ
William J Harrison
ジェイ.ハリソン ウィリアム
Margaret J Helber
ジェイ.ヘルバー マーガレット
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    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/005Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
    • G03C1/06Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein with non-macromolecular additives
    • G03C1/08Sensitivity-increasing substances
    • G03C1/28Sensitivity-increasing substances together with supersensitising substances
    • G03C1/29Sensitivity-increasing substances together with supersensitising substances the supersensitising mixture being solely composed of dyes ; Combination of dyes, even if the supersensitising effect is not explicitly disclosed

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真要素の吸光性を高めて写真感度を改良す
ること。 【解決手段】 少なくとも二種の色素:(a)少なくと
も一つのアニオン性置換基を有し且つハロゲン化銀乳剤
を分光増感することができる第一色素;及び(b)該第
一色素の吸光波長と同等の又はこれより短い吸光波長を
示し且つ少なくとも一つのカチオン性置換基を有する蛍
光性の高い第二色素をハロゲン化銀粒子に組み合わせて
なるハロゲン化銀乳剤を一種以上含んで成るハロゲン化
銀写真材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光吸収性が向上し
写真感度が高いハロゲン化銀乳剤を少なくとも1種含有
するハロゲン化銀写真材料に関する。
【0002】
【従来の技術】J凝集性シアニン色素は多くの写真シス
テムに利用されている。これらの色素はハロゲン化銀乳
剤に吸着して、その「エッジ」に密集し、最大数の色素
分子が表面に配置されるのを可能にすると考えられてい
る。しかし、単層の色素は、J凝集性シアニン色素と同
じくらい吸光係数が高いものでも、単位面積あたりにそ
れにあたる光のわずかな部分しか吸収しない。平板状乳
剤の出現により、表面積が増大したためより多くの色素
が粒子上に配置できるようになった。しかし、写真シス
テムのほとんどでは、未だ利用可能な光の全てが集めら
れているわけではない。
【0003】多くのカラー写真材料中のイエロー、マゼ
ンタおよびシアン層は、輻射線感度が低く色および画像
構造特性が向上したより小粒子の乳剤の使用を可能とす
る光吸収性の増加から利益を受けるであろう。ある用途
では、赤外増感写真要素中の赤外光吸収性を向上させ
て、より高い感度および画像構造特性を達成することが
有用である場合もある。
【0004】より高い光吸収性を達成する方法の1つ
は、各粒子と組み合わせた分光増感色素の量を色素の単
層付着量を超えて増加させることである(提案された手
法のいくつかが文献、G.R.Bird,Photog
r.Sci.Eng.,18,562(1974)に記
載されている)。ある方法は、2種の色素発色団が連結
基により共有結合した分子を合成するものである(米国
特許第2,518,731号、第3,976,493
号、第3,976,640号、第3,622,316
号、特開昭64(1989)−91134および欧州特
許565,074参照)。この手法には、2つの色素が
結合されるとそれらは互いの性能を阻害し、例えばハロ
ゲン化銀粒子上に適切に凝集したり吸着したりしないと
いう欠点がある。
【0005】シアニン色素をポリ−L−リジンに結合し
た数種の色素ポリマーが、類似の方法で合成された(米
国特許第4,950,587号)。これらのポリマーは
ハロゲン化銀乳剤と組み合わせて使用できるが、増感性
が乏しく色素ステイン(処理後に残留した増感色素によ
るD−minの不所望な増加)がこの系において激しく
許容できない。
【0006】異なる方式は、互いに結合はしていない2
種の色素を使用するものである。この手法では、前記色
素を順に加えることができ、互いに干渉する可能性が少
ない。Miysakaらは、欧州特許270 079お
よび欧州特許270 082において、写真要素のゼラ
チン相に配置された非吸着性発光色素と組み合わせて使
用される、吸着可能な増感色素で分光増感された乳剤を
有するハロゲン化銀写真材料を記載している。Stei
gerらは、米国特許第4,040,825号および米
国特許第4,138,551号において、ゼラチンに結
合された第二色素と組み合わせて使用される、吸着可能
な増感色素で分光増感された乳剤を有するハロゲン化銀
写真材料を記載している。これらの手法の問題点は、粒
子に吸着していない色素が、粒子上に吸着した色素に極
めて接近していないと(50オングストローム未満の分
離)、効率よいエネルギー移動が起こらないことである
(T.Forster,Disc.Faraday.S
oc.,27,7(1959)参照)。これらの系にお
いて粒子から離れている色素のほとんどは、エネルギー
移動のためにはハロゲン化銀粒子に十分接近していない
が、その代わりに光を吸収しフィルター色素として作用
してスピードの損失につながる。この手法の問題をうま
く分析したものが、Steigerらにより与えられて
いる(Photogr.Sci.Eng.,27,59
(1983))。
【0007】より有用な方法は、ハロゲン化銀粒子上に
2種以上の色素生成層を有することである。Penne
rおよびGilmanは、Photogr.Sci.E
ng.,20,97(1976)で、乳剤粒子上の単層
レベルを超えたシアニン色素の発生を記載した。Pen
ner,Photogr.Sci.Eng.,21,3
2(1977)も参照されたい。これらの場合では、外
部色素層は内部色素層(ハロゲン化銀粒子に吸着した
層)よりも長い波長で光を吸収した。Birdらは、米
国特許第3,622,316号において、類似の系を記
載している。外部色素層が内部層よりも短い波長で光を
吸収することが要件であった。以前の色素の層状化に伴
う問題は、記載された色素層が非常に幅広い増感エンベ
ロープを作ることであった。これにより色の再現が貧弱
になるが、これは例えば同じ色記録におけるハロゲン化
銀粒子が、緑光と赤光の両方に感光するからである。
【0008】Yamashitaら(EP 838 7
19 A2)は、2種以上のシアニン色素を使用してハ
ロゲン化銀乳剤上に2層以上の色素層を形成することを
記載している。前記色素は、その窒素原子を介して発色
団に結合した芳香族または複素芳香族置換基を少なくと
も1つ持つことを必要とする。Yamashitaら
は、この要件が満たされない場合、色素の層状化が起こ
らないことを教示している。これは望ましくないが、そ
の理由は、このような置換基は処理後に残留する多量の
色素(色素ステイン)につながり、D−minを増加さ
せるからである。本発明者らは、これが必須ではなく、
いずれの色素も、その窒素原子を介して発色団に結合し
た芳香族または複素芳香族置換基を少なくとも1つ持つ
必要がないことを見出した。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】写真系の多くでは、利
用可能な光の全てが集められているわけではない。多く
のカラー写真材料中のイエロー、マゼンタおよびシアン
層は、輻射線感度が低く色および画像構造特性が向上し
たより小粒子の乳剤の使用を可能とする光吸収性の増加
により利益を受けるであろう。ある用途では、赤外増感
写真要素中の赤外光吸収性を向上させて、より高い感度
および画像構造特性を達成することが有用である場合も
ある。
【0010】色素の励起状態寿命が短すぎて色素層間の
効率よいエネルギー移動ができない場合もある。例え
ば、赤光を吸収し追加の色素層に使用できる色素は、そ
の励起状態寿命が非常に短い場合が多い。これは、色素
がゼラチン水溶液中で凝集するときの弱い蛍光により示
される。本発明者らは、ゼラチン水溶液中で凝集して特
定のしきい値を超える蛍光信号を有する赤光吸収性色素
が、赤色分光増感ハロゲン化銀乳剤上に第二層を形成す
るために使用されるとき写真感度を上昇させることがで
きることを見出した。
【0011】
【課題を解決するための手段】発明者らは、ハロゲン化
銀乳剤粒子上に2層以上の色素層を形成するのが可能で
あり、それが光吸収性を向上させることを見出した。前
記色素層は、静電結合、ファンデルワールス相互作用、
水素結合、疎水性相互作用、ダイポール−ダイポール相
互作用、ダイポール誘起ダイポール相互作用、ロンドン
分散力、カチオンπ相互作用などの非共有結合性引力に
より、または現場結合形成により互いに結合している。
内部色素層はハロゲン化銀粒子に吸着しており少なくと
も1種の分光増感剤を含有する。外部色素層(本願にお
いてアンテナ色素層とも称する)は、隣接する内部色素
層と同等またはより高いエネルギーで(同等またはより
短い波長で)光を吸収する。外部色素層の光エネルギー
放出波長は、隣接する内部色素層の光エネルギー吸収波
長と重なる。
【0012】本発明者らは、少なくとも1つのアニオン
性置換基を含有する少なくとも1種の色素と、少なくと
も1つのカチオン性置換基を含有する少なくとも1種の
蛍光性の高い色素により増感されたハロゲン化銀粒子
が、向上した光吸収性を提供することも見出した。
【0013】本発明の1態様は、少なくとも2種の色
素:(a)少なくとも1つのアニオン性置換基を有しハ
ロゲン化銀乳剤を分光増感することのできる第一色素;
および(b)第一色素と同等またはより短い波長で光を
吸収し、少なくとも1種のカチオン性置換基を有する蛍
光性の高い第二色素をハロゲン化銀粒子に組み合せてな
る少なくとも1種のハロゲン化銀乳剤を含んでなるハロ
ゲン化銀写真材料を構成とする。
【0014】本発明の色素は、ゼラチン水溶液中でJ凝
集体を形成するのが好ましい。形成されたJ凝集体は高
度に蛍光性であるのが好ましい。それは、以下で詳細に
議論するように、あるしきい値を超える蛍光強度を有す
ることが好ましい。前記色素は、ゼラチン水溶液中で液
晶性も有することが好ましい。本発明に使用される色素
は、分光感度を向上させる。
【0015】一般的に、第一色素がハロゲン化銀粒子の
周囲で内部色素層を形成し、そして第二色素が外部色素
層を形成する。それらの層のいずれかまたは両方が、1
種以上の追加色素を含んでもよい。
【0016】第二色素は、第一色素と同等またはより短
い波長で光を吸収することが好ましい。第二色素の光吸
収エンベロープと第一色素の光吸収エンベロープの間に
著しい重なりがあるならば、第二色素の極大吸光波長は
第一色素の極大吸光波長と同等またはわずかに深くなり
うる。より好ましくは、第二色素の極大吸光波長は、第
一色素の極大吸光波長より短い。本発明の好ましい実施
様態において、第二色素の極大吸光波長は、第一色素の
極大吸光波長より5〜100nm、より好ましくは5〜
50nm、最も好ましくは5〜30nm短い。
【0017】
【発明の実施の形態】上述のとおり、本発明の好ましい
実施様態において、ハロゲン化銀粒子は、非共有結合性
引力でともに保持される色素層を組み合わせてなる。非
共有結合性引力の例には、静電結合、ファンデルワール
ス相互作用、水素結合、疎水性相互作用、ダイポール−
ダイポール相互作用、ダイポール誘起ダイポール相互作
用、ロンドン分散力、カチオンπ相互作用など、または
現場結合形成によるものまたはこれらの組合せがある。
相補的な化学基間の現場結合形成は、本発明にとって有
益である。例えば、少なくとも1つのボロン酸置換基を
含む1層の色素が形成できる。少なくとも1つのジオー
ル置換基を有する第二色素を加えると、2層の色素間で
ボロン−ジオール結合の現場形成により2層の色素層が
形成される。現場結合形成の他の例としては、ハロゲン
化銀に吸着された色素と第二またはその次の層を形成で
きる色素の間の金属錯体の形成がある。例えば、色素層
中に、ホスホネート置換基を有する色素を結合するなら
ば、ジルコニウムが有用である。非ハロゲン化銀の例に
ついては、H.E.Katz et al.,Scie
nce,254,1485(1991)を参照された
い。
【0018】好ましい実施様態において、本発明は、少
なくとも1つのアニオン性置換基を有しハロゲン化銀乳
剤を分光増感できる、第一色素としてのシアニン色素
と、少なくとも1つのカチオン性置換基を有する、好ま
しくはメロシアニン色素である第二色素の組合せを使用
する。好ましい実施様態において、第一および/または
第二色素は、正味電荷が2未満である。
【0019】ハロゲン化銀の単位面積あたり最大の光捕
獲を実現するために、外部色素層の色素(本願において
アンテナ色素とも称する)および多層堆積における追加
の色素層中の色素がJ凝集状態で存在することが好まし
い。好ましい色素では、J凝集状態は、色素の単位濃度
あたり最高の吸光係数および蛍光収率の両方を生み出
す。さらに、大規模にJ凝集された第二カチオン性色素
層は、特にアニオン性界面活性剤安定化カラーカプラー
分散液による脱着および脱層状化に関して、より強固で
ある。さらに、好ましい色素がハロゲン化銀表面に直接
吸着された反対の電荷を持つ従来のシアニン増感色素上
に層状化される場合、2種の色素の種類に特有な構造的
相違により、粒子上での共吸着および色素混合(例え
ば、シアニン色素プラスメロシアニン色素)が最低限に
なる。反対の電荷を持つ色素間の制御されていない表面
共凝集(例えばアニオン性シアニンプラスカチオン性シ
アニン)は、重大な感度低下など種々の望ましくない写
真効果を生み出しかねない。
【0020】好ましい実施様態の1つにおいて、アンテ
ナ色素層は、水性媒体(例えば水、ゼラチン水溶液、メ
タノール性ゼラチン水溶液など)中で秩序ある液晶相
(リオトロピック中間相)を形成でき、好ましくはスメ
クティック液晶相を形成する(W.J.Harriso
n,D.L.Mateer & G.J.T.Tidd
y,J.Phys.Chem.1996,100,p
p.2310−2321)。より詳細には、ある実施様
態において、好ましいアンテナ色素は、水性媒体中で
(ハロゲン化銀粒子の非存在下で)、従来の増感に利用
された基本的なハロゲン化銀吸着色素の最適濃度に同等
または4桁大きい等価モル濃度で液晶J凝集体を形成す
るが、より好ましくは従来の増感に利用された基本的な
ハロゲン化銀吸着色素の最適濃度に同等またはそれ未満
の等価モル濃度で液晶J凝集体を形成する(凝集の議論
に関しては、The Theory of the P
hotographic Process,4th ed
ition,T.H.James,editor,Ma
cmillan Publishing Co.,Ne
wYork,1977を参照されたい)。
【0021】中間相形成色素は、N.H.Hartsh
orneによりThe Microscopy of
Liquid Crystals,Microscop
ePublications Ltd.,Londo
n,1974に記載されたとおり、偏光光学顕微鏡法に
より当業者には容易に同定できる。ある実施様態におい
て、選択された水性媒体(溶解された電解質、緩衝液、
界面活性剤および他の通常の増感添加物を含むことも含
まないこともある水、ゼラチン水溶液、メタノール水溶
液を含む)に最適濃度および最適温度で分散され、ガラ
ス顕微鏡スライドとカバーガラスの間に挟まれて薄層と
して偏光中で観察される場合、好ましいアンテナ色素
は、中間相(例えば、スメクテック、ネマティック、六
方)の明確で容易に確認できる構造種類に特有な複屈折
性組織、パターンおよび流動レオロジーを示す。さら
に、ある実施様態において、液晶相として水性媒体中に
分散された場合、好ましい色素はJ凝集を示し、独特な
深色シフト分光吸収帯をもたらし、高い蛍光強度を生み
出す。別な実施様態において、有用な浅色シフト分光吸
収帯は、他の特定の好ましい色素の液晶相の安定化によ
りもたらされることもある。色素層状化の他のある実施
様態において、特に現場結合形成による色素層状化の場
合では、凝集しないアンテナ色素の使用が望ましいこと
もある。
【0022】本発明の他の態様は、親水性コロイド中で
液晶相を形成するアンテナ色素を含んでなる。例えば、
2.5%ゼラチン水溶液に0.1重量%の色素が混合さ
れている場合、それは液晶相を形成する。これらの条件
下では、アンテナ色素は、メタノール中での吸収から深
色シフトした分光吸収極大値を有することが好ましい。
好ましくは、アンテナ色素はJ凝集体を形成する。凝集
した色素は、蛍光性が高いことが好ましい。
【0023】蛍光量子効率は、有用であり色素の励起状
態寿命と相関のある測定値である(S.Fery−Fo
rgues;D.Lavabre,J.of Chem
Edu.,76,1260−1265(1999)参
照)。蛍光量子効率は、蛍光光子を放出して失活する励
起分子の比率を表す。それは、単位時間あたり吸着され
た光子の数に対する放出された光子の数の比である。あ
る物質の蛍光量子効率は、蛍光過程により放出された光
子の数を計測し、吸収された入射光子の数で割ることに
より決められる。相対蛍光量子効率を決定するのにある
標準が用いられる。標準に対する入射パワーと測定され
る色素に対する入射パワーとの相対的な差異を、量子効
率の表現に取り入れることができる。発光スペクトルに
スペクトル補正を適用して、波長の関数としてのシステ
ム感度の変動を補償することもできる。異なる屈折率に
対して補正がなされるならば、試料と標準に異なる溶媒
を用いることもできる。
【0024】蛍光性が高いと考えられるには、3%ゼラ
チン水溶液中で測定された色素の相対蛍光量子効率が
0.02より大きくなければならず、より好ましくは
0.05より大きく、さらに好ましくは0.1より大き
くなければならない。3%ゼラチン水溶液中1ミリモル
の濃度で調製された色素試料中の蛍光核種は、経路長が
0.01mmのセル中で測定する場合、約0.2以上の
吸光度、より好ましくは0.3を超える吸光度を有さな
ければならない。
【0025】好ましい実施様態において、第一色素層
は、1種以上のシアニン色素を含んでなる。好ましく
は、前記シアニン色素は負の電荷を持つ置換基を少なく
とも1つ有する。ある好ましい実施様態において、負の
電荷を持つ置換基を少なくとも1つ有する、第一層のシ
アニン色素は、正味電荷が零または1である。他の好ま
しい実施様態において、第二色素層は、1種以上のメロ
シアニン色素を含んでなる。好ましくは、前記メロシア
ニン色素は、正の電荷を持つ置換基を少なくとも1つ有
する。他の好ましい実施様態において、第二色素層は、
正の電荷を持つ置換基を少なくとも1つ有するメロシア
ニン色素と、負の電荷を持つ置換基を少なくとも1つ有
するメロシアニン色素の混合物からなる。アニオン性置
換基を有するメロシアニン色素は、文献で「周知」であ
る(Hamer,Cyanine Dyes and
Related Compounds,1964(出版
社、John Wiley & Sons,New Y
ork,NY)参照)。カチオン性置換基を有するメロ
シアニン色素は、米国特許第4,028,353号に記
載されている。アンテナ色素は、その単量体状態で、ま
たはより好ましくはその凝集状態で光を吸収し、その極
大吸収は、増感色素の極大吸収に比較して短波長、また
は同等な波長でなくてはならない。
【0026】第一層の色素は、他の吸着物(例えばカブ
リ防止剤)とともに、ハロゲン化銀粒子の表面の少なく
とも80%、より好ましくは少なくとも90%を実質的
に覆うような濃度で加えられる。ハロゲン化銀表面で色
素が覆う面積は、色素濃度系列を調製して最適性能の色
素濃度を選択するか、色素吸着等温線などの公知の技術
により決定できる(例えば、W.West,B.H.C
arroll andD.H.Whitcomb,J.
Phys.Chem,56,1054(1962)参
照)。
【0027】色素添加およびハロゲン化銀乳剤の増感の
間に、過剰なゼラチンが色素層形成に干渉する場合もあ
るようである。ゼラチン濃度を重量で8%未満、好まし
くは4%未満に保つことが好ましいこともある。望まれ
る場合、色素層が形成された後、追加のゼラチンを加え
ることができる。
【0028】ある好ましい実施様態において、第一色素
層が形成された後で第二色素層が形成される前に、メル
カプト基(あるいはアルカリ性または酸性条件下でメル
カプト基を形成する分子)またはチオカルボニル基など
の、ハロゲン化銀に強く結合する基を含む分子が加えら
れる。以下の式(A)により表されるメルカプト化合物
が特に好ましい。また、メルカプトトリアゾール類およ
び2−メルカプトイミダゾール類も有用である。
【0029】
【化1】
【0030】上式において、R6は、アルキル基、アル
ケニル基またはアリール基であり、Z4は、水素原子、
アルカリ金属原子、アンモニウム基あるいはアルカリ性
または酸性条件下で除去できる保護基を表す。
【0031】数種の好ましいメルカプト化合物の例を下
に示す。
【0032】
【化2】
【0033】
【化3】
【0034】本発明の好ましい実施様態を記載するにあ
たり、ある色素層が内部層として記載され、ある色素層
が外部層として記載される。内部色素層と外部色素層の
間に1層以上の中間色素層が存在してもよく、それらの
層全てが上記で詳細に議論したように非共有結合性力で
ともに保持されることを理解されたい。さらに、色素層
は、その下にある色素層のハロゲン化銀粒子を完全に取
り巻く必要はない。また層間で色素がいくらか混合して
もよい。
【0035】第一色素は、ハロゲン化銀乳剤を分光増感
できればいかなる色素でもよく、例えばシアニン色素、
メロシアニン色素、複合シアニン色素、複合メロシアニ
ン色素、同極シアニン色素またはヘミシアニン色素など
である。これらの色素のうち、チオカルボニル基を含む
メロシアニン色素およびシアニン色素が非常に有用であ
る。それらのうち、シアニン色素が特に有用である。好
ましくは、第一色素(本願において内部色素または内部
色素層の色素とも称される)は、式Iaのシアニン色素
または式Ibのメロシアニン色素である:
【0036】
【化4】
【0037】上式において、E1およびE2は、同一また
は異なっており、塩基性核である置換または未置換複素
環を形成するのに必要な原子を表し(塩基性核および酸
性核の定義については、The Theory of
the Photographic Process,
th edition,T.H.James,edit
or,Macmillan Publishing C
o.,New York,1977を参照されたい)、
Jはそれぞれ独立に置換または未置換メチン基を表し、
qは1から4の正の整数であり、pおよびrはそれぞれ
独立に0または1を表し、D1およびD2は、それぞれ独
立に置換または未置換アルキルあるいは未置換アリール
であり、D1およびD2の少なくとも一方はアニオン性置
換基を含み、W2は、電荷のバランスを取るために必要
な1つ以上の対イオンであり;
【0038】
【化5】
【0039】上式において、E1、D1、J、p、qおよ
びW2は、式(Ia)に対して上記で定義したとおりで
あり、E4は、好ましくはチオカルボニルを含む置換ま
たは未置換複素環酸性核を完成するのに必要な原子を表
す。
【0040】第二色素層の色素には、ハロゲン化銀乳剤
を分光増感する能力は必要でない。第二層に正の電荷を
持つ色素が存在することが好ましく、第二層に正および
負の両方の電荷を持つ色素が存在することが好ましいこ
ともある。
【0041】第二色素(本願において外部色素層の色素
またはアンテナ色素とも称する)は、例えば以下のもの
である: 式IVのオキソノール色素:
【0042】
【化6】
【0043】上式において、A1およびA2は、ケトメチ
レンまたは活性化メチレン部分であり、L1からL7は、
置換または未置換メチン基であり(それらのいずれかが
5員または6員環の構成要素であり、p、qまたはrの
少なくとも1つ、好ましくは2つ以上が1である可能性
を含む);M+はカチオンであり、p’、q’および
r’は独立に0または1である; 式IV−AまたはIV−Bのオキソノール色素:
【0044】
【化7】
【0045】
【化8】
【0046】上式において、W1およびY1は、環状活性
化メチレン/ケトメチレン部分を形成するに必要な原子
であり;R3およびR5は、芳香族または複素芳香族基で
あり;R4およびR6は電子吸引基であり;G1からG
4は、Oまたはジシアノビニル(−C(CN)2)であ
り、p’、q’およびr’は上記で定義したとおりであ
り、L1からL7は上記で定義したとおりである; 式Vのオキソノール色素
【0047】
【化9】
【0048】上式において、Xは酸素または硫黄であ
り;R7からR10は、それぞれ独立に未置換または置換
アルキル基、未置換または置換アリール基あるいは未置
換または置換ヘテロアリール基を表し;L1、L2および
3は、それぞれ独立に置換または未置換メチン基を表
し;M+はプロトンあるいは無機または有機カチオンを
表し;nは0,1,2または3である; 式VIのメロシアニン色素:
【0049】
【化10】
【0050】上式において、A3は上述のケトメチレン
または活性化メチレン部分であり;L8からL15は、そ
れぞれ置換または未置換メチン基であり(それらのいず
れかが5員または6員環の構成要素であり、s、t、v
またはwの少なくとも1つ、好ましくは2つ以上が1で
ある可能性を含む);s、t、vまたはwは独立に0ま
たは1であり、Z1は少なくとも1つの5員または6員複
素環核を含む置換または未置換環系を完成するのに必要
な非金属原子を表し;R17は置換または未置換アルキ
ル、アリールあるいはアラルキル基を表す; 式VII−Aのメロシアニン色素:
【0051】
【化11】
【0052】上式において、A4は上述の活性化メチレ
ン部分またはケトメチレン部分であり;R18は、置換ま
たは未置換アリール、アルキルあるいはアラルキルであ
り;R 19からR22は、それぞれ独立に水素、アルキル、
シクロアルキル、アルケニル、置換または未置換アリー
ル、ヘテロアリールあるいはアラルキル、アルキルチ
オ、ヒドロキシ、ヒドロキシレート、アルコキシ、アミ
ノ、アルキルアミノ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カル
ボキシ、アシル、アルコキシカルボニル、アミノカルボ
ニル、スルホンアミド、スルファモイルであり、縮合芳
香環または縮合複素芳香環を形成するのに必要な原子を
含み;L8からL13は置換または未置換メチン基であ
り;Y2は、O,S,Te,Se,NRxまたはCRyz
であり(前記式中、Rx、RyおよびRzは炭素数1から
5のアルキル基である);sおよびtおよびvは独立に
0または1である; 式VIII−Aのメロシアニン色素:
【0053】
【化12】
【0054】上式において、R23は、置換または未置換
アリール、ヘテロアリールあるいは置換または未置換ア
ミノ基であり;G5は、Oまたはジシアノビニル(C
(CN)2)であり、E1は電子吸引基であり、R18から
22、L8からL13、Y2ならびにs、tおよびvは上述
のとおりである; 式VIII−Bの色素:
【0055】
【化13】
【0056】上式において、G6は、酸素(O)または
ジシアノビニル(C(CN)2)であり、R9からR12
はそれぞれ独立に水素、アルキル、シクロアルキル、ア
ルケニル、置換または未置換アリール、ヘテロアリール
あるいはアラルキル、アルキルチオ、ヒドロキシ、ヒド
ロキシレート、アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、
ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アシル、アル
コキシカルボニル、アミノカルボニル、スルホンアミ
ド、スルファモイルであり、縮合芳香環または縮合複素
芳香環を形成するのに必要な原子を含み;R18、R19
らR22、Y2、L8からL13ならびにs、tおよびvは上
述のとおりである; 式VIII−Cの色素:
【0057】
【化14】
【0058】上式において、R25基は、それぞれ独立
に、上記のR9からR22に対して記載された基を表し、
3は、O,S,NRxまたはCRyz(前記式において
x、RyおよびRzは炭素数1から5のアルキル基であ
る)を表し、xは0,1,2,3または4であり、R24
は、アリール、アルキルまたはアシルであり、Y2、R
18、R19からR22、L8からL13ならびにs、tおよび
vは上述のとおりである; 式VIII−Dの色素:
【0059】
【化15】
【0060】上式においてE2は電子吸引基、好ましく
はシアノを表し、R26は、アリール、アルキルまたはア
シルを表し、Y2、R18、R19からR22、L8からL13
らびにs、tおよびvは上述のとおりである; 式VIII−Eの色素:
【0061】
【化16】
【0062】上式において、R27は、水素、置換または
未置換アルキル、アリールあるいはアラルキルであり、
28は置換または未置換のアルキル、アリールあるいは
アラルキル、アルコキシ、アミノ、アシル、アルコキシ
カルボニル、カルボキシ、カルボキシレート、シアノま
たはニトロであり;R18からR22、L8からL13、Y2
らびにs、tおよびvは上述のとおりである; 式VIII−Fの色素:
【0063】
【化17】
【0064】上式において、R29およびR30は、それぞ
れ独立に水素、置換または未置換アルキル、アリールあ
るいはアラルキルであり、Y4はOまたはSであり、R
18からR22、L8からL13、Y2ならびにs、tおよびv
は上述のとおりである; 式IXの色素:
【0065】
【化18】
【0066】上式において、A5はケトメチレンまたは
活性化メチレンであり、L16からL18は、置換または未
置換メチンであり、R31は、アルキル、アリールまたは
アラルキルであり、Q3は、少なくとも1つの5員または
6員複素環核を含む置換または未置換環系を完成するの
に必要な非金属原子を表し、R32は、R19からR22に対
して上述された基を表し、yは0,1、2、3または4
であり、zは0、1または2である; 式Xの色素:
【0067】
【化19】
【0068】上式において、A6はケトメチレンまたは
活性化メチレンであり、L16からL18は、L1からL7
対して上述されたメチン基であり、R33は、置換または
未置換のアルキル、アリールあるいはアラルキルであ
り、R34は、置換または未置換のアリール、アルキルあ
るいはアラルキルであり、R35基は、それぞれ独立にR
19からR22に対して記載された基を表し、zは0、1ま
たは2であり、aは0、1、2、3または4である; 式XIの色素:
【0069】
【化20】
【0070】上式において、A7はケトメチレンまたは
活性化メチレン部分を表し、L19からL21は、L1から
7に対して上述されたメチン基を表し、R36基は、そ
れぞれ独立にR19からR22に対して上述された基を表
し、bは0または1を表し、cは0、1、2、3または
4である; 式XIIの色素:
【0071】
【化21】
【0072】上式において、A8はケトメチレンまたは
活性化メチレンであり、L19からL21およびbは上述の
とおりであり、R39基は、それぞれ独立にR19からR22
に対して上述された基を表し、R37およびR38は、それ
ぞれ独立に上記のR18に対して記載された基を表し、d
は0、1、2、3または4である; 式XIIIの色素:
【0073】
【化22】
【0074】上式において、A9はケトメチレンまたは
活性化メチレン部分であり、L22からL24は、L1から
7に対して上述されたメチン基であり、eは0または
1であり、R40基は、それぞれ独立にR19からR22に対
して上述された基を表し、fは0、1、2、3または4
である; 式XIVの色素:
【0075】
【化23】
【0076】上式において、A10はケトメチレンまたは
活性化メチレン部分であり、L25からL27は、L1から
7に対して上述されたメチン基であり、gは0、1ま
たは2であり、R37およびR38は、それぞれ独立にR18
に対して上記で記載された基を表す; 式XVの色素:
【0077】
【化24】
【0078】上式において、A11はケトメチレンまたは
活性化メチレン部分であり、R41基は、それぞれ独立に
19からR22に対して上述された基を表し、R37および
38は、それぞれ独立にR18に対して記載された基を表
し、hは0、1、2、3または4である; 式XVIの色素:
【0079】
【化25】
【0080】上式において、Q4およびQ5は、それぞれ
アゾ結合と共役した少なくとも1つの複素環式または炭
素環式の縮合または非縮合5員または6員環を形成する
のに必要な原子を表す。
【0081】上記の式IV〜XVIの色素は、カチオン
性基またはアニオン性基のいずれかにより置換されてい
ることが好ましい。
【0082】構造XVIIを有するアンテナ色素が第二
層の色素として特に好ましい。
【0083】
【化26】
【0084】上式において、R1は、置換または未置換
アルキルあるいはアリール基であり;E1は、置換また
は未置換5員または6員複素環核を完成するに必要な原
子を表し;Ar1は置換または未置換アリールあるいは
置換または未置換ヘテロアリール基であり;L11からL
14は置換または未置換メチン基であり;sは0または1
であり;G1は電子吸引基であり;G2は、Oまたはジシ
アノビニル(C(CN) 2)であり;W1は必要な場合の
対イオンである。ある好ましい実施様態において、式X
VIIの色素の少なくとも1つの置換基はカチオン性で
あるか、プロトン化してカチオン性置換基になりうる。
【0085】構造XVIIIを有するアンテナ色素も、
第二層のための色素として好ましい。
【0086】
【化27】
【0087】上式において、E11は、置換または未置換
5員または6員複素環核を完成するに必要な原子を表
す。それらには、置換または未置換のチアゾール核、セ
レナゾール核、キノリン核、テルラゾール核、ピリジン
核、イミダゾール核またはチアジアゾール核がある。複
素環核は、ハロゲン(例えば、クロロ、フルオロ、ブロ
モ)、アルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシ)、置
換または未置換アルキル(例えば、メチル、トリフルオ
ロメチル)、置換または未置換アリール、置換または未
置換アラルキル、スルホネートおよび当業界に公知であ
る他の置換基など公知の置換基で置換されていてもよ
く、あるいは他の芳香族または複素環式芳香環、例えば
ベンゾチアゾール、ナフトセレナゾール、チアゾロピリ
ジン、イミダゾキノキサゾリンなどに縮合していてもよ
い。Ar11は、置換または未置換アリールあるいは置換
または未置換ヘテロアリール基であり、例えばR22はフ
ェニルまたは2−ピリジルでよい。R11は、置換または
未置換アルキルあるいはアリール基であり;L11および
12は置換または未置換メチン基であり;W11は必要な
場合の対イオンである。
【0088】ある好ましい実施様態において、式XVI
IIの色素の少なくとも1つの置換基はカチオン性であ
るか、プロトン化してカチオン性置換基になりうる。他
の好ましい実施様態において、E11は、置換または未置
換ベンゾチアゾール核あるいはキノリン核を完成するの
に必要な原子を表す。R11は以下の式により表され:
【0089】
【化28】
【0090】上式において、Lは少なくとも原子2つ分
の長さの置換または未置換連結基であり、Tは+1以上
の電荷を有する基である。他の好ましい実施様態におい
て、Lは少なくとも原子3つ分の長さであり、より好ま
しくは少なくとも原子4つ分の長さである。
【0091】他の好ましい実施様態において、第二色素
は式XVIII−Aであり:
【0092】
【化29】
【0093】上式において、E11は、置換または未置換
ベンゾチアゾール核、置換または未置換ベンゾキサゾー
ル核、置換または未置換ベンゾセレナゾール核、置換ま
たは未置換ピリジン核、置換または未置換キノリン核、
置換または未置換ベンゾテルラゾール核、置換または未
置換ベンズイミダゾール核あるいは置換または未置換イ
ンドール核を完成するのに必要な原子を表し;Ar
22は、置換または未置換アリールあるいは置換または未
置換ヘテロアリール基であり;R11は、カチオン性置換
基を含む置換アルキルまたはアリール基であり;L21
よびL22は、置換または未置換メチン基であり;W
22は、分子の電荷のバランスをとるために必要な1つ以
上のイオンである。
【0094】本発明のこの実施様態において、「写真材
料」は、さらに式XVIII−Bの第三の色素を含んで
なる:
【0095】
【化30】
【0096】上式において、E11’は、置換または未置
換ベンゾチアゾール核、置換または未置換ベンゾセレナ
ゾール核、置換または未置換キノリン核、置換または未
置換ベンゾテルラゾール核、置換または未置換ピリジン
核あるいは置換または未置換インドール核を完成するの
に必要な原子を表し;Ar22’は、置換または未置換ア
リールあるいは置換または未置換ヘテロアリール基であ
り;R11’は、アニオン性置換基を含む置換または未置
換アルキルあるいはアリール基であり;L21’およびL
22’は置換または未置換メチン基を表し;’W22’は分
子の電荷のバランスをとるために必要な1つ以上のイオ
ンである。式XVIIIbの色素が特に好ましい:
11’は、置換または未置換ベンゾチアゾール核あるい
はキノリン核を完成するために必要な原子を表す。
11’は、
【0097】
【化31】
【0098】により表されるが、L’は少なくとも原子
2つ分の長さである置換または未置換の連結基であり、
T’は+1以上の電荷を有する基である。
【0099】他の好ましい実施様態において、第二層の
色素は構造XIXを有する色素である:
【0100】
【化32】
【0101】上式において、R41は置換または未置換ア
ルキル基を表し;R42は、水素、置換または未置換アル
キル基、置換または未置換芳香族基あるいはハロゲンを
表し;G4は、他の環に縮合していてもよい置換または
未置換ベンゼンを完成するに必要な原子を表し;Ar41
およびAr42は、独立に、縮合環を有してもよい置換ま
たは未置換アリールあるいはヘテロアリール基を表し;
41は、必要な場合の対イオンである。
【0102】上記の好ましい実施様態において、色素の
置換基の少なくとも1つはカチオン性であるか、プロト
ン化されてカチオン性置換基になりうる。正の電荷を持
つ置換基の例としては、3−(トリメチルアンモニオ)
プロピル)、3−(4−アンモニオブチル)、3−(4
−グアニジノブチル)などがある。他の例は、3−(3
−アミノプロピル)、3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)、4−(4−メチルアミノプロピル)などのアミノ
アルキル置換基など、例えばプロトン化によりハロゲン
化銀乳剤溶融体中で正の電荷を帯びる置換基がある。
【0103】他の好ましい実施様態において、第二色素
は、式XXである:
【0104】
【化33】
【0105】上式において、R31は置換アルキル基を表
し;Z31は、水素、ハロゲン、シアノ基、置換または未
置換アルキル基、置換または未置換アリール基、置換ま
たは未置換ヘテロアリール基、アミノアルキル基、カル
バモイル基あるいは縮合芳香環を表し;G3は、他の環
に縮合していてもよい置換または未置換ベンゼンを完成
するために必要な原子を表し;Ar31は、置換または未
置換アリールあるいは置換または未置換ヘテロアリール
基であり、Ar31は縮合環を有していてもよく;W
31は、分子の電荷のバランスをとるために必要な1つ以
上のイオンである。
【0106】他の実施様態において、第二色素は式XX
Iである:
【0107】
【化34】
【0108】上式において、L5は、炭素数が少なくと
も3である置換または未置換アルキル基を表し;T
5は、置換または未置換アンモニウム基、グアニジニウ
ム基あるいはアミジニウム基を表し;G5は、他の環に
縮合していてもよい置換または未置換ベンゼンを完成す
るのに必要な原子を表し;Ar51およびAr52は、独立
に、縮合環を有していてもよい置換または未置換アリー
ルあるいはヘテロアリール基を表し;W51は、分子の電
荷のバランスをとるために必要な1つ以上のイオンであ
る。
【0109】本発明のこの実施様態において、写真材料
は、式XXI−Aの第三の色素をさらに含んでなる:
【0110】
【化35】
【0111】上式において、L5’は、炭素数が少なく
とも2である置換または未置換アルキル基を表し;
5’は、負の電荷を持つ基を表し;G5’は、他の環に
縮合していてもよい置換または未置換ベンゼンを完成す
るのに必要な原子を表し;Ar51’およびAr52’は、
独立に、置換または未置換アリールあるいは置換または
未置換ヘテロアリール基を表し、Ar51’およびA
52’は縮合環を有していてもよく;W51’は、分子の
電荷のバランスをとるために必要な1つ以上のイオンで
ある。
【0112】カチオン性置換基ではなくアニオン性置換
基を有する本発明の色素を写真要素に加えることがで
き、第二色素層を安定化させるのに有用な場合もある。
負に帯電した置換基の例は、3−スルホプロピル、2−
カルボキシエチル、4−スルホブチルなどである。
【0113】他の好ましい実施様態において、第二色素
は、水性媒体に対する溶解度が、1重量%未満、好まし
くは0.5重量%未満、より好ましくは0.3重量%未
満である。
【0114】他の好ましい実施様態において、第二色素
は、本願に記載のとおり分散された場合、親水性コロイ
ドを含む水性媒体などの溶媒中で液晶相を形成する。
【0115】本発明の分散液は、当業界に公知のいかな
る方法でも調製できるが(例えば、高沸点非極性有機溶
媒を利用して、あるいはメチルアルコールまたはジメチ
ルホルムアミドなどの水に混合可能な好適な溶媒中
で)、色素の固体微晶質粒子(SPD)を製造するため
に開発された方法を用いて配合されるのが好ましく、本
願に記載するような直接ゼラチン分散液(DGD)とし
て配合されるのがより好ましい。
【0116】本発明の液晶分散液は、固体粒子分散液を
調製するのに通常利用される公知の方法により調製でき
る。そのような方法は、水および界面活性剤を含んでな
る水性媒体中に色素のスラリーを形成し、前記スラリー
をボールミル摩砕、サンドミル摩砕、メディアミル摩砕
またはコロイドミル摩砕(好ましくはメディアミル摩
砕)などの摩砕処理にかけるものである。次いで、色素
スラリーを、水およびゼラチンなどの親水性コロイドを
含んでなる水性媒体に加えて写真要素に用いることがで
きる。
【0117】他の好ましい実施様態において、微細な粉
末状の色素またはその水性スラリーを、0〜100℃の
温度で水またはゼラチン(または他の親水性コロイド)
を含む水性媒体と単に混合して激しく攪拌する直接ゼラ
チン分散液(DGD)として色素を配合することもでき
る。この方法は、有機溶媒、界面活性剤、ポリマー添加
剤、摩砕プロセス、pH制御などを必要としない。従来
のプロセスよりも簡便で、より速く、条件が緩く、柔軟
性のあるプロセスである。
【0118】好ましい方法のいずれかにおいて、色素は
ゼラチン分散の前および/または後に高温に曝され得る
が、好ましい結果を得るためには、この熱処理はゼラチ
ンへの分散の後で実施されることが好ましい。ゼラチン
系分散液を調製する最適温度範囲は20℃〜100℃で
あり、ゼラチンの濃度により変わるが、色素の分解点未
満に保たなくてはならない。加熱時間は色素が分解しな
い限り特に重要ではないが、一般的に5分から48時間
の範囲である。望まれる場合、ゼラチン水溶液への分散
の前および/または後に、固形粒子分散液として調製さ
れた色素に類似の熱処理を適用して、有効な結果を得る
ことができる。さらに、望まれる場合、pHおよび/ま
たはイオン強度調整を行い、SPDまたはDGD処方技
術を用いて調製された色素の溶解度および凝集特性を制
御することができる。直接ゼラチン分散法は、有機溶
媒、界面活性剤、ポリマー添加剤、摩砕プロセス、pH
制御などを必ずしも必要としない点で有利である。ゼラ
チン水溶液中での濃縮増感色素分散液の調製に関するB
oettcherにより記載された関連方法(PCTW
O 93/23792)は、本発明の色素に適用される
とき同様に有効である。WO 93/23792の開示
全体を参照により本願に組み込む。本発明に有用な液晶
色素分散液は、画像形成要素に直接混合することもでき
るが、最終的な混合の前にマイクロカプセル化してもよ
い。
【0119】本願において、特定の部分を「基」と称す
る場合、その部分自体が未置換であるか、1つ以上(可
能な最大数まで)の置換基に置換されていることを意味
する。例えば、「アルキル基」は置換または未置換アル
キルを意味し、「ベンゼン基」は置換(最大6つの置換
基により)または未置換ベンゼンを意味する。一般的
に、特に記述がない限り、本願において分子中に使用可
能な置換基は、写真用途に必要な特性を阻害しない、置
換または未置換のいかなる基でもよい。言及された基の
置換基の例には、公知の置換基、例えばハロゲン、例え
ばクロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード;アルコキシ、特
に「低級アルキル」(すなわち、炭素数1〜6のもの、
例えばメトキシ、エトキシ);置換または未置換アルキ
ル、特に低級アルキル(例えば、メチル、トリフルオロ
メチル);チオアルキル(例えば、メチルチオまたはエ
チルチオ)、特に炭素数1〜6のもの;置換または未置
換アリール、特に炭素数6〜20のもの(例えばフェニ
ル);および置換または未置換ヘテロアリール、特に
N、OまたはSから選択される異種原子を1〜3つ含む
5員または6員環を有するもの(例えば、ピリジル、チ
エニル、フリル、ピロリル);以下に記載のものなどの
酸または酸性塩基;当業界に公知の他の置換基などがあ
る。アルキル置換基には、特に「低級アルキル」(すな
わち炭素数1〜6)が含まれ、例えばメチル、エチルな
どがある。さらに、アルキル基およびアルキレン基に関
して、これらは分岐していても分岐がなくてもよく、環
構造を含むことを理解されたい。
【0120】本発明による使用に特に好ましい色素を表
Iに示すが、本発明に有用な色素はこれらの化合物に限
定されない。アンテナ色素として有用な色素の例は、表
I中で接頭語Iを付けて示す。既に議論したとおり、ア
ニオン性置換基を有する第三の色素を加えて、アンテナ
色素層の安定化を助けることが有益である場合もある。
このような種類の色素の例は、表I中で接頭語IIを付
けて表す。
【0121】
【化36】
【0122】
【化37】
【0123】
【化38】
【0124】
【化39】
【0125】本発明の写真要素の乳剤層は、写真要素の
感光層を1層以上含んでなる。本発明により作られる写
真要素は黒白の要素にも、単色要素にも多色要素にもな
りうる。多色要素は、スペクトルの基本的な3つの領域
のそれぞれに感光性のある画像色素生成性ユニットを含
む。各ユニットは、スペクトルのある領域に感光性のあ
る単一の乳剤層または複数の乳剤層を含んでなる。画像
生成性ユニットの層を含む要素の層は、当業界に公知の
さまざまな順序で配置できる。別なフォーマットでは、
スペクトルの基本的な3つの領域のそれぞれに感光性の
ある乳剤を、セグメント化された単一層に配置すること
ができる。
【0126】本発明の写真要素は、Research
Disclosure,Item34390,Nove
mber 1992に記載された磁気記録材料または米
国特許第4,279,945号および米国特許第4,3
02,523号に記載された透明支持体の裏面に磁気粒
子を含む層などの透明磁気記録層を含むことが有用であ
る。前記要素は、全体の厚さ(支持体を除く)が5〜3
0μmであるのが典型的である。カラー感光層の順序は
変更可能であるが、通常は、透明支持体の上に赤感性、
緑感性及び青感性の順であり(すなわち、青感性層が支
持体から最も遠い)、反射性支持体ではその反対の順序
とすることが典型的である。
【0127】本発明はまた、本発明の写真要素をいわゆ
る使い捨てカメラ(すなわち「レンズ付きフィルム」ユ
ニット)に使用することも企図している。これらのカメ
ラは、予めフィルムを装填した状態で市販され、そして
露光済フィルムをカメラ内部に残したままカメラ全体が
処理業者に戻される。このようなカメラはガラス製また
はプラスチック製のレンズを有し、これを介して写真要
素が露光される。
【0128】本発明の要素での使用に好適な材料に関す
る以下の議論において、Reseach Disclo
sure, September 1996,Numb
er389,Item 38957が参照されるが、以
下では「ReseachDisclosure I」と
いう用語で称することとする。以下で言及されるSec
tionは、特に断りのない限り、Sections
of the Reseach Disclosure
Iのことである。参照されるReseach Dis
closureは全て、Kenneth Mason
Publications,Ltd.,Dudley
Annex,12a NorthStreet,Ems
worth,Hampshire P010 7DQ,
Englandにより出版されている。本願中に引用さ
れた前記の参考文献および他の参考文献はすべて、参照
により本願に組み込まれる。
【0129】本発明の写真要素に使用されるハロゲン化
銀乳剤は、表面感光乳剤または未カブリ内部潜像形成乳
剤などのネガ型乳剤でも、内部潜像形成型(処理の間カ
ブリをかけられる)ポジ型乳剤でもよい。好適な乳剤お
よびそれらの調製ならびに化学増感および分光増感の方
法は、Section IからVに記載されている。カ
ラー物質および現像調節剤は、Section Vから
XXに記載されている。写真要素に用いることができる
ビヒクルはSection IIに記載されており、ま
た増白剤、カブリ防止剤、安定剤、光吸収及び散乱性材
料、硬化剤、塗布助剤、可塑剤、潤滑剤及び艶消剤など
のさまざまな添加剤は、例えばSection VIか
らXIIIに記載されている。製法はすべてのセクショ
ンに記載されており、層の配置は特にSection
XIに、露光の別法はSection XVIに、そし
て処理法及び処理剤はSection XIXおよびX
Xにそれぞれ記載されている。
【0130】ネガ型ハロゲン化銀では、ネガ画像が形成
される。典型的にはネガ画像が最初に形成されるが、任
意にポジ(すなわちリバーサル)画像も形成できる。
【0131】本発明の写真要素は、欧州特許第2134
90号、特開昭58−172,647号、米国特許第
2,983,608号、ドイツ国特許出願DE2,70
6,117C、英国特許第1,530,272号、日本
国出願A−113935号、米国特許第4,070,1
91号及びドイツ国特許出願DE2,643,965に
記載されているもののようなカラードカプラー(例え
ば、中間層補正のレベルを調節するため)およびマスキ
ングカプラーをさらに使用することができる。マスキン
グカプラーをシフトまたはブロック化することができ
る。
【0132】前記写真要素は、漂白または定着の処理段
階を促進または改良して画質品質を向上させる材料をさ
らに含有することができる。欧州特許第193389
号;第301477号;米国特許第4,163,669
号;第4,865,956号;および第4,923,7
84号の各明細書に記載されるような漂白促進剤が特に
有用である。また、核形成剤、現像促進剤もしくはその
前駆体(英国特許第2,097,140号;第2,13
1,188号);現像抑制剤及びその前駆体(米国特許
第5,460,932号;第5,478,711号);
電子移動剤(米国特許第4,859,578号;第4,
912,025号);ヒドロキノン、アミノフェノー
ル、アミン、没食子酸の誘導体等などのカブリ防止剤及
び混色防止剤;カテコール;アスコルビン酸;ヒドラジ
ド;スルホンアミドフェノール;及び非発色性カプラー
の使用も企図される。
【0133】また、前記要素は、コロイド状銀ゾルある
いはイエローおよび/またはマゼンタフィルター色素お
よび/またはハレーション防止色素を水中油滴型分散
液、ラテックス分散液または固体粒子分散液として(特
に、すべての感光層の下のアンダーコートに、またはす
べての感光層が配置されている側とは反対側の支持体
に)含んでなるフィルター色素層をさらに含むことがで
きる。さらに、前記要素は、「スミアリング」カプラー
(例えば、米国特許第4,366,237号;欧州特許
096570号;米国特許第4,420,556号;お
よび第4,543,323号明細書に記載されているよ
うなもの)とともに使用することができる。また、前記
カプラーは、例えば、特願昭61−258249号また
は米国特許第5,019,492号明細書に記載される
ような保護された形態で、ブロック化または塗布されて
いてもよい。
【0134】前記写真要素は、「現像抑制剤放出型」化
合物(DIR)などの画像修飾化合物をさらに含んでも
よい。本発明の要素用の有用な追加DIRは当業界に公
知であり、その例は、米国特許第3,137,578
号;第3,148,022号;第3,148,062
号;第3,227,554号;第3,384,657
号;第3,379,529号;第3,615,506
号;第3,617,291号;第3,620,746
号;第3,701,783号;第3,733,201
号;第4,049,455号;第4,095,984
号;第4,126,459号;第4,149,886
号;第4,150,228号;第4,211,562
号;第4,248,962号;第4,259,437
号;第4,362,878号;第4,409,323
号;第4,477,563号;第4,782,012
号;第4,962,018号;第4,500,634
号;第4,579,816号;第4,607,004
号;第4,618,571号;第4,678,739
号;第4,746,600号;第4,746,601
号;第4,791,049号;第4,857,447
号;第4,865,959号;第4,880,342
号;第4,886,736号;第4,937,179
号;第4,946,767号;第4,948,716
号;第4,952,485号;第4,956,269
号;第4,959,299号;第4,966,835
号;第4,985,336号ならびに特許公開GB
1,560,240;GB 2,007,662;GB
2,032,914;GB 2,099,167;DE
2,842,063;DE 2,937,127;D
E 3,636,824;DE 3,644,416な
らびに以下の欧州特許公開272,573;335,3
19;336,411;346,899;362,87
0;365,252;365,346;373,38
2;376,212;377,463;378,23
6; 384,670;396,486;401,61
2;401,613に記載されている。
【0135】DIR化合物は、C.R.Barr,J.
R.Thirtle and P.W.Vittumに
よるPhotographic Science an
dEngineering,vol.13,p.174
(1969)中の「Developer−Inhibi
tor−Releasing (DIR) Coupl
ers for Color Photograph
y」中に開示されており、参照により本願に組み込まれ
る。
【0136】参照により本願に組み込まれるEngla
nd,Hampshire P0101 7DQ,Em
sworth,12a North Street,D
udley AnnexのKenneth Mason
Publications,Ltd.,発行のRes
earch Disclosure,November
1979,Item 18716に記載のとおり、本
発明の概念が反射カラープリントを得るのに利用できる
ことも企図される。本発明の要素を形成するための乳剤
および物質は、米国特許第4,917,994号に記載
のとおりpH調整済みの支持体に;エポキシ溶剤ととも
に(欧州特許 0 164,961);追加の安定剤と
ともに(例えば、米国特許第4,346,165号;米
国特許第4,540,653号;および米国特許第4,
906,559号に記載のとおり);カルシウムなどの
多価カチオンに対する感受性を低減するため米国特許第
4,994,359号に記載のものなどのバラスト化キ
レート剤とともに;米国特許第5,068,171号お
よび米国特許第5,096,805号に記載のものなど
ステイン低減性化合物とともに塗布してもよい。本発明
の要素に使用するのに有用な他の化合物は、以下の日本
国公開特許公報に開示されている:83−09,95
9;83−62,586;90−072,629,90
−072,630;90−072,632;90−07
2,633;90−072,634;90−077,8
22;90−078,229;90−078,230;
90−079,336;90−079,338;90−
079,690;90−079,691;90−08
0,487;90−080,489;90−080,4
90;90−080,491;90−080,492;
90−080,494;90−085,928;90−
086,669;90−086,670;90−08
7,361;90−087,362;90−087,3
63;90−087,364;90−088,096;
90−088,097;90−093,662;90−
093,663;90−093,664;90−09
3,665;90−093,666;90−093,6
68;90−094,055;90−094,056;
90−101,937;90−103,409;90−
151,577。
【0137】写真要素に使用されるハロゲン化銀は、ヨ
ウ臭化銀、臭化銀、塩化銀、塩臭化銀、塩ヨウ臭化銀な
どである。
【0138】ハロゲン化銀粒子の種類としては、好まし
くは多形体、立方体および八面体がある。ハロゲン化銀
の粒径は、写真用組成物に有用であることが知られてい
る分布をもっていればよく、また多分散でも単分散でも
よい。平板状粒子系ハロゲン化銀乳剤も使用できる。
【0139】本発明に使用すべきハロゲン化銀粒子は、
Research Disclosure IおよびT
he Theory of the Photogra
phic Process,4th edition,
T.H.James,editor,Macmilla
n Publishing Co.,New Yor
k,1977に記載の方法など当業界に公知の方法に従
い調製できる。それらには、アンモニア性乳剤製造、中
性または酸性乳剤製造および当業界に公知の他の方法が
ある。これらの方法は、通常、保護コロイドの存在下で
水溶性銀塩を水溶性ハロゲン化物塩と混合し、沈殿によ
るハロゲン化銀形成の間、温度、pAg、pH値などを
適切な値に制御するものである。
【0140】粒子沈殿の間に、1種以上のドーパント
(銀およびハロゲン化物以外の粒子吸蔵)を導入して、
粒子特性を変更することができる。例えば、Resea
rchDisclosure,Item 38957,
Section Iに開示されているさまざまな従来の
ドーパント。乳剤粒子およびその調製、Sub−sec
tion G。粒子改良条件および調整、段落(3)、
(4)および(5)は、本発明の乳剤中に存在できる。
それに加えて、参照により本願に組み込まれるOlmら
の米国特許第5,360,712号に教示されるよう
に、1つ以上の有機リガンドを含む遷移金属6配位錯体
で粒子をドーピングすることも具体的に企図される。
【0141】具体的には、参照により本願に組み込まれ
る1994年11月発行のResearch Disc
losure,Item 36736に記載されている
ような浅い電子トラップ (以下、SETとも称する)を
形成することにより画像化スピードを高めることができ
るドーパントを、粒子の面心立方結晶格子に取り込ませ
ることが企図される。
【0142】SETドーパントは粒子内のどの場所にお
いても有効である。一般には、銀を基準として粒子の外
部50%にSETドーパントが取り込まれるとき、より
良い結果が得られる。SETドーパントを取り込ませる
のに最適な粒子領域は、前記粒子を構成する全銀量の5
0〜85%の範囲の銀によって形成される領域である。
SETは全て同時に導入してもよいし、粒子を析出させ
ながら一定期間にわたり反応容器に流入させてもよい。
一般に、SET形成性ドーパントは、銀1モル当たり少
なくとも1×10-7モルからその溶解度上限値、典型的
には銀1モル当たり約5×10-4モルまでの濃度で取り
込ませることが企図される。
【0143】SETドーパントは相反則不軌を減じるの
に有効であることが知られている。特に、SETドーパ
ントとしてイリジウム六配位錯体またはIr+4錯体を使
用すると有利である。
【0144】浅い電子トラップを提供する効果のないイ
リジウムドーパント(非SETドーパント)をハロゲン
化銀粒子乳剤の粒子内に取り込ませて、相反則不軌を低
減することもできる。
【0145】相反則不軌を有効に改善するためには、I
rは粒子構造内のいかなる位置に存在していてもよい。
相反則不軌を改善するのに好ましいIrドーパントの粒
子構造内の場所は、前記粒子を構成する全銀量の最初の
60%が析出した後から最後の1%(最も好ましくは最
後の3%)が析出する前までに形成される粒子の領域で
ある。ドーパントは全て同時に導入してもよいし、粒子
を析出させながら一定期間にわたり反応容器に流入させ
てもよい。一般に、相反則不軌を改善する非SET系I
rドーパントをその最低有効濃度で取り込ませることが
企図される。
【0146】参照により本願に組み込まれるMcDug
leらの米国特許第4,933,272号に記載されて
いるように、ニトロシル系またはチオニトロシル系配位
子を含有する六配位錯体(NZドーパント)で粒子をド
ーピングすることにより、写真要素のコントラストをさ
らに高めることができる。
【0147】コントラストを高めるドーパントは、粒子
構造内のいかなる便利な位置に取り込ませてもよい。し
かし、NZドーパントが粒子表面に存在すると、粒子の
感度が低下する場合がある。したがって、NZドーパン
トは、ヨウ塩化銀粒子を形成する際に析出する全銀量の
少なくとも1%(最も好ましくは少なくとも3%)分粒
子表面から分離されるように粒子内部に配置されること
が好ましい。NZドーパントの好適なコントラスト向上
濃度は、銀1モル当たり1×10-11〜4×10-8モル
の範囲であり、特に好適な濃度範囲は銀1モルあたり1
-10〜10-8モルである。
【0148】さまざまなSET、非SET系Irおよび
NZドーパントの一般に好ましい濃度範囲を上述した
が、これらの一般的範囲内での具体的な最適濃度範囲は
通常の試験により特定の用途について定められることを
認識されたい。具体的には、SET、非SET系Irお
よびNZドーパントを、単独または組み合わせて使用す
ることが考えられる。例えば、SETドーパントと非S
ET系Irドーパントの組合せを含む粒子が具体的に企
図される。同様に、SETドーパントとNZドーパント
を組み合わせて使用することができる。さらに、SET
ドーパントではないNZドーパントとIrドーパントを
組み合わせて使用することもできる。最後に、非SET
系IrドーパントとSETドーパントおよびNZドーパ
ントとの組み合わせがある。この最後の三元系ドーパン
トの組合せでは、析出の観点から、最初にNZドーパン
トを取り込ませ、次いでSETドーパントを、そして最
後に非SET系Irドーパントを取り込ませるのが一般
的に最も便利である。
【0149】本発明の写真要素は、典型的ではあるが、
ハロゲン化銀を乳剤の形態で提供する。写真乳剤は、一
般に、乳剤を写真要素の層として塗布するためのビヒク
ルを含む。有用なビヒクルには、天然物、例えば、タン
パク質、タンパク質誘導体、セルロース誘導体(例、セ
ルロースエステル)、ゼラチン(例、牛骨もしくは獣皮
ゼラチンのようなアルカリ処理ゼラチン又は豚皮ゼラチ
ンのような酸処理ゼラチン)、脱イオン化ゼラチン、ゼ
ラチン誘導体(例えば、アセチル化ゼラチン及びフタレ
ート化ゼラチンなど)、およびResearch Di
sclosure Iに記載のものなどがある。また、
ビヒクルまたはビヒクル増量剤として有用なものに、親
水性透水性コロイドがある。これには、Researc
h Disclosure Iに記載されているよう
に、合成ポリマー系ペプタイザー、キャリアーおよび/
またはバインダー、例えば、ポリ(ビニルアルコー
ル)、ポリ(ビニルラクタム)、アクリルアミドポリマ
ー、ポリビニルアセタール、アルキルアクリレートポリ
マー、スルホアルキルアクリレートポリマー、アルキル
メタクリレートポリマー、スルホアルキルメタクリレー
トポリマー、加水分解ポリビニルアセテート、ポリアミ
ド、ポリビニルピリジン、メタクリルアミドコポリマー
などがある。ビヒクルは、写真乳剤において有用であれ
ばいかなる量でも乳剤中に存在することができる。ま
た、乳剤には、写真乳剤において有用であることが知ら
れている添加物のいずれも含めることができる。
【0150】本発明に使用されるハロゲン化銀は、化学
増感を施すことが有利な場合がある。ハロゲン化銀の化
学増感に有用な化合物及び技術は当業界に公知であり、
Research Disclosure Iおよびそ
の中に引用されている文献にも記載されている。化学増
感剤として有用な化合物には、例えば、活性ゼラチン、
硫黄、セレン、テルル、金、白金、パラジウム、イリジ
ウム、オスミウム、レニウム、リンまたはこれらの組合
せがある。化学増感は、Research Discl
osure I,Section IV(pages
510−511)およびその中に引用されている文献に
記載されているように、一般に、5〜10のpAgレベ
ル、4〜8のpHレベル、30〜80℃の温度で行われ
る。
【0151】ハロゲン化銀は、Research Di
sclosure Iに記載されているような、当業界
に公知のいずれの方法によっても増感色素で増感するこ
とができる。増感色素は、例えば、水系、アルコール
系、ゼラチン水溶液系、アルコール性ゼラチン水溶液系
の溶液又は分散液として添加することができる。色素/
ハロゲン化銀乳剤は、塗布の直前または塗布に先立ち
(例えば2時間前に)カラー画像形成性カプラーの分散
液と混合できる。
【0152】本発明の写真要素は、Research
Disclosure I,Section XVIに
記載されているものを含む、公知の技術のいずれかを用
いて像様露光されることが好ましい。これは、典型的に
はスペクトルの可視領域の光で露光するものであり、典
型的にはこのような露光はレンズを通した実物像のもの
であるが、記憶された画像(例えば、コンピューター記
憶画像)に対して発光装置(例えば、発光ダイオードや
CRTなど)によって露光することも可能である。
【0153】本発明の組成物を含んでなる写真要素は、
例えばResearch Disclosure Iま
たはThe Theory of the Photo
graphic Process,4th editio
n,T.H.Lames,editor,Macmil
lan Publishing Co.,New Yo
rk,1977に記載されている、さまざまな公知の処
理組成物のいずれかを用いて公知の写真処理法のいずれ
かによって処理することができる。ネガ型要素を処理す
る場合、要素を発色現像液(カラーカプラーにより着色
画像色素を生成するもの)で処理し、次いで酸化剤及び
溶剤で処理して銀及びハロゲン化銀を除去する。リバー
サル型カラー要素を処理する場合には、前記要素を最初
に黒白現像液(カプラー化合物による着色色素の生成が
ない現像液)で処理し、次いでハロゲン化銀をカブらせ
る処理(通常は化学カブリまたは光学カブリ処理)を
し、その後に発色現像液で処理する。好ましい発色現像
主薬は、p−フェニレンジアミン類である。以下の化合
物が特に好ましい:4−アミノ−N,N−ジエチルアニ
リン塩酸塩、4−アミノ−3−メチル−N,N−ジエチ
ルアニリン塩酸塩、4−アミノ−3−メチル−N−エチ
ル−N−(α−メタンスルホンアミド)エチルアニリン
セスキサルフェート水和物、4−アミノ−3−メチル−
N−エチル−N−(α−ヒドロキシエチル)アニリンサ
ルフェート、4−アミノ−3−α−(メタンスルホンア
ミド)エチル−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩および
4−アミノ−N−エチル−N−(2−メトキシエチル)
−m−トルイジンジ−p−トルエンスルホン酸。
【0154】色素画像を生じさせる還元剤とともに、B
issonetteの米国特許第3,748,138
号、第3,826,652号、第3,862,842号
および第3,989,526号ならびにTravisの
米国特許第3,765,891号に記載されているよう
に、不活性遷移金属イオン錯体酸化剤ならびに/または
Matejecの米国特許第3,674,490号、R
esearch Disclosure,Vol.11
6,December,1973,Item 1166
0およびBissonetteのResearch D
isclosure,Vol.148,August,
1976,Items 14836,14846および
14847に記載されているような過酸化物酸化剤を使
用する方法によって、色素画像を形成または増幅させる
ことができる。前記写真要素は、下記の文献に記載され
ているような方法によって色素画像を形成させるのに特
に適合させることができる:Dunnらの米国特許第
3,822,129号、Bissonetteの米国特
許第3,834,907号及び第3,902,905
号、Bissonetteらの米国特許第3,847,
619号、Mowreyの米国特許第3,904,41
3号、Hiraiらの米国特許第4,880,725
号、Iwanoの米国特許第4,954,425号、M
arsdenらの米国特許第4,983,504号、E
vansらの米国特許第5,246,822号、Twi
stの米国特許第5,324,624号、Fysonの
EPO 0 487 616、TannahillらのW
O90/13059号、MarsdenらのWO90/
13061号、GrimseyらのWO91/1666
6号、FysonのWO91/17479号、Mars
denらのWO92/01972号、Tannahil
lらのWO92/05471号、HensonのWO9
2/07299号、TwistのWO93/01524
号およびWO93/11460号ならびにWingen
derらのドイツ国OLS4,211,460号。
【0155】現像工程に続き、漂白−定着工程で銀また
はハロゲン化銀を除去し、洗浄乾燥する。
【0156】
【実施例】色素合成の実施例 Hamer,Cyanine Dyes and Re
lated Compounds,1964,(Joh
n Wiley & Sons,New York,N
Y出版)およびThe Theory of the
Photographic Process,4th
dition,T.H.James,editor,M
acmillan Publishing Co.,N
ew York,1977に記載の方法などの標準的な
方法により四級塩中間体および色素を調製した。例え
ば、(3−ブロモプロピル)トリメチルアンモニウムブ
ロマイドをAldrichから入手した。前記ブロマイ
ド塩をヘキサフルオロホスフェート塩に変換してバレロ
ニトリルへの溶解度を高めた。135℃において、バレ
ロニトリル中で色素基と(3−ブロモプロピル)トリメ
チルアンモニウムヘキサフルオロホスフェートとの反応
を行うと、対応する四級塩が得られた。例えば、2−メ
チル−5−フェニルベンゾキサゾールと(3−ブロモプ
ロピル)トリメチルアンモニウムヘキサフルオロホスフ
ェートとの反応では、2−メチル−5−フェニル−(3
−(トリメチルアンモニオ)プロピル)ベンゾキサゾリ
ウムブロマイドヘキサフルオロホスフェートが得られ、
これはテトラブチルアンモニウムブロマイドでビスブロ
マイド塩に変換できた。四級塩中間体から色素を調製し
た。例えば、米国特許第5,213,956号にある手
順を参照されたい。 色素の蛍光特性の実施例 アンテナ色素の蛍光量子効率を以下の手順で測定した。
色素を1ミリモル/モル Agの濃度で3%ゼラチン水
溶液に分散した。この濃度で、検討される色素は凝集状
態にあった。
【0157】キニンサルフェートを標準として用いた。
この標準は、1N 硫酸中に調製され室温(25℃)で
330nmを超えて励起されるとき、0.55の公知の
量子効率を有する(W.H.Melhuish,J.P
hys.Chem.,65,229(1961))。キ
ニンサルフェート溶液を、およそ5×10-3Mの濃度で
調製し、350nmでの吸光度をおよそ0.07とし
た。各試料を0.01mmの取り外し可能なSpect
rosilセルに入れた。測定を室温で行った。
【0158】分散型光学構成を有するダイオードアレイ
分光器を吸収測定に用いた。前記システムは、放射源、
試料室、分散素子およびフォトダイオードアレイ検出器
からなる。経路長が短いタイプのセルを収容できるよう
設計されたセルホルダーをこの研究に用い、ビーム経路
に対するセルの方向が一定となるようにした。
【0159】蛍光測定では、試料色素と標準を、450
Wキセノンランプ源からの放射により第一一重項状態に
励起させた。試料を励起させるにの用いた波長(λ)は
十分高いエネルギーを有するので、レイリー散乱源光か
らの干渉を受けずに試料および標準の完全な発光スペク
トルを得ることができた。凝集状態にある各色素に対し
て、色素のモノマーからの干渉が最小限になるように励
起波長(λ)を選んだ。350nmで光るホログラフィ
ック格子を収容した励起二重モノクロメータにキセノン
ビームの焦点を合わせた。試料からの蛍光を22度の角
度で集め、500nmで光るホログラフィック格子を収
容した発光モノクロメータに焦点を合わせた。分光器の
スリットを2.0mm(3.6nm帯域幅)に設定し
た。赤感性(Hamamatsu R928P)光電子
増倍管検出器(冷却)を使用した。光子計測信号法を利
用した。
【0160】色素の蛍光量子効率(QD)を以下の式に
より決定し、その結果を表Aに列記する。
【0161】
【数1】
【0162】上式において、 QD=色素の量子効率(3%水性ゲル中) QS=キニンサルフェート溶液の量子効率、推定 AS=350nmでの標準の吸光度 AD=波長λでの色素の吸光度 PS=350nmでの標準の励起のための入射パワー PD=波長λでの色素励起のための入射パワー IS=標準の積分面積 ID=色素発光スペクトルの積分面積 ηD=屈折率、λでの3%ゲル水溶液 ηS=屈折率、350nmでの水中のキニンサルフェー
ト 表A 3%ゼラチン溶液中1ミリモル濃度でのアンテナ
色素の分光パラメータおよび蛍光量子効率
【0163】
【表1】
【0164】本発明のために蛍光性が高いと考えられる
には、アンテナ色素は、内部色素層の吸収波長と重なる
蛍光波長を有する色素の状態で、0.02を超える、好
ましくは0.05を超える蛍光量子収率をもつ必要があ
る。さらに、本発明のために蛍光性が高いと考えられる
には、アンテナ色素は、内部色素層の吸収波長と重なる
蛍光波長を有する状態にその個体数の多くを有する必要
がある。例えば、色素の状態が、内部色素層の吸収波長
と重なる蛍光波長を有するJ凝集体である場合、色素の
多くが、J凝集体よりも短い波長で蛍光を発するであろ
う未溶解の固体粒子やモノマー状態の色素ではなく、J
凝集状態でなくてはならない。色素がこの後者の基準に
適合するかを決定する使用試験の適合性は、3%ゼラチ
ン水溶液中1ミリモル濃度での色素試料中で所望の蛍光
種の吸光度を測定することである。3%ゼラチン溶液
は、乳剤環境に近い。3%ゼラチン溶液中1ミリモル濃
度で調製された色素試料中の蛍光種は、0.01mmの
経路長のセルで測定されるとき、好ましくは約0.2以
上、より好ましくは0.3を超える吸光度を有する。 比較色素
【0165】
【化40】
【0166】
【化41】
【0167】
【化42】
【0168】
【化43】
【0169】写真的評価−実施例1 3.6モル%のヨウ化物を含むヨウ臭化銀平板状乳剤
を、Fentonらの米国特許第5,476,760号
に記載の方法で沈殿させた。簡単に述べると、銀の最初
の70%を臭化銀として沈殿させた。次いで、最終的な
全銀の3.6%となる量でKIを加え、AgNO3を添
加して沈殿を完了した。得られたヨウ臭化銀平板状粒子
は、平均等価円直径が3.9μm、厚さが0.11μm
であった。前記乳剤は、ドーパントとして、66%から
67%のハロゲン化銀沈殿の間に加えられたヘキサシア
ノルテニウム酸四カリウム塩(K4Ru(CN)6、5×
10 -5モル/モルAg)を含んでいた。限外濾過法によ
る洗浄の後、乳剤の一部に、従来の実験により最適の感
度を与えると確認されている以下の手順により、最適な
従来の分光増感および化学増感が施された。チオシアン
酸ナトリウム(120mg/モルAg)を40℃で加
え、その後従来の増感色素SD−1(0.808ミリモ
ル/モルAg)およびSD−2(0.202ミリモル/
モルAg)を加えた。40℃でさらに20分経過後、硫
黄剤(N−(カルボキシメチル−トリメチル−2−チオ
ウレア、ナトリウム塩、2.4mg/モルAg)、金塩
(ビス(1,3,5−トリメチル−1,2,4−トリア
ゾリウム−3−チオレート)金(I)テトラフルオロボ
レート、2.0mg/モルAg)およびカブリ防止剤
(3−(3−メチルスルホニル)アミノ)−3−オキソ
プロピル)−ベンゾチアゾリウムテトラフルオロボレー
ト)、45mg/Agモル)を5分間隔で加えた。次い
で、乳剤を60℃に加熱し、そのまま20分間保った。
40℃に冷却した後、1−(3−アセトアミドフェニ
ル)−5−メルカプトテトラゾール(化合物A2、11
4mg/モルAg)を加えた。アンテナ色素(表II参
照)が存在する場合、溶融体に加え、20分間40℃に
保った。
【0170】
【化44】
【0171】次いで、得られた乳剤試料を、ハレーショ
ン防止層のついたセルロースアセテートフィルム支持体
に塗布した。前記コーティングは、1.08gAg/m
2、1.61gゼラチン/m2、4−ヒドロキシ−6−メ
チル−1,3,3a,7−テトラアザインデン安定剤
(1g/モルAg)および界面活性剤を含んでいた。乳
剤層上に、硬化剤を含む保護ゼラチンオーバーコートを
塗布した。
【0172】乾燥したコーティングを、光学濃度が0か
ら4の範囲であるステップタブレットを介して、365
nm水銀発光線または5500K昼光に0.01秒間露
光した。昼光露光は、さらにWratten9番フィル
ターに通して青光(480nmを超える波長を透過)を
除いた。露光されたストリップを、KODAK Rap
id X−rayプロセスで6分間現像した。
【0173】最低濃度より0.15高い光学濃度を現像
時に生じるために必要な、ルックス秒で表した露光によ
り写真感度を決定した。感光度の結果を以下の表IIに
表す。365nmの水銀発光線に対する感度は固有感度
として知られている。固有感度に対する分光感度の比
は、固有感度に対する、濾過された昼光感度の比として
定義される。表IIおよびその後の実施例に示した固有
感度に対する分光感度の比を、従来の第一増感色素で最
適に増感されたがアンテナ色素としての色素が加えられ
ていない対照乳剤試料に対してさらに正規化した。 表II 写真的実施例1におけるアンテナ色素の感光度
評価
【0174】
【表2】
【0175】a Iは本発明の実施例、Cは比較例であ
る。b ミリモル/Agモル。c ISは365nm線
の露光から得た固有感度(ルックス秒で報告)である。
d DLは昼光感度(ルックス秒で報告)であり、昼光
露光を模するため濾過(Wratten No.9 f
ilter)を付けたタングステン露光から得られる。
e DL/ISは固有感度に対する昼光感度の比であ
る。f 相対DL/ISは、比較色素に対して正規化さ
れたDL/IS比である。
【0176】蛍光性の高い本発明のアンテナ色素(表A
参照)がスペクトルスピードを増加させるのに対して、
比較アンテナ色素がスペクトルスピードを増加させない
ことが表IIから分かる。 写真的評価−実施例2 実施例1の乳剤に、硫黄増感剤(カルボキシメチル−ト
リメチル−2−チオウレア、2.1mg/モル Ag)
をわずかに減らしたほかは実施例1に記載されたのと同
じ方法で化学増感および分光増感を施した。次いで、ア
ンテナ色素を、増感済み乳剤の一部に40℃で加え、2
0分間そのまま保った。第二アンテナ色素を加える場
合、各色素の添加の後に40℃で20分間保った。
【0177】銀の付着量を0.538g/m2に減らし
たほかは写真的実施例1と同様に塗布を行った。実施例
1と同様に乾燥コーティングを露光し、処理した。感光
度の結果を表IIIに列記する。 表III 実施例2のアンテナ色素の感光度評価
【0178】
【表3】
【0179】a Iは本発明の実施例、Cは比較例であ
る。b ミリモル/Agモル。c ISは365nm線
の露光から得た固有感度(ルックス秒で報告)である。
d DLは昼光感度(ルックス秒で報告)であり、昼光
露光を模するため濾過(Wratten No.9 f
ilter)を付けたタングステン露光から得られる。
e DL/ISは固有感度に対する昼光感度の比であ
る。f 正規化DL/ISは、比較色素に対して正規化
されたDL/IS比である。
【0180】表IIIのデータは、本発明によるアンテ
ナ色素の添加によりスペクトル感度が向上することを示
している。特に、第一アンテナ色素と反対の電荷を有す
る第二アンテナ色素が添加された場合、スペクトル感度
のさらなる向上が達成される。 写真的評価−実施例3 平均等価円直径が1.95μmで厚さが0.067μm
である超薄平板状粒子を含むAgBrI乳剤を、Dea
tonらの米国特許第5,582,965号中の乳剤D
に対して与えられた処方に従い沈澱させた。この乳剤
に、色素がSD−1(1.359ミリモル/モルAg)
およびSD−2(0.365ミリモル/モルAg)から
なることを除いて、試料E−2に対して与えられた手順
に従いエピタキシャル増感を施した。分光増感およびエ
ピタキシャル増感された乳剤に、NaSCN(120m
g/モルAg)、カルボキシ−メチル−トリメチル−2
−チオウレア(1.59mg/モルAg)、ビス(1,
4,5−トリメチル−1,2,4−トリアゾリウム−3
−チオレート)金(I)テトラフルオロボレート(0.
855mg/モルAg)および1−(3−アセトアミド
フェニル)−5−メルカプトテトラゾール(11.4m
g/モルAg)を加え、次いで温度を50℃に上げ20
分保った後、40℃に冷却し追加の1−(3−アセトア
ミドフェニル)−5−メルカプトテトラゾール(114
mg/モルAg)を加えて、最適な化学増感を施した。
分光増感および化学増感されたエピタキシャル超薄乳剤
の一部に、40℃でアンテナ色素を加え、各アンテナ色
素の添加後20分間そのまま保った。銀の付着量を0.
538g/m2にしたほかは実施例1と同様に、乳剤試
料を塗布した。乾燥したコーティングを露光し、実施例
1と同様に黒白現像した。感光度結果を表IVに示す。 表IV 実施例3のアンテナ色素の感光度評価
【0181】
【表4】
【0182】a Iは本発明の実施例、Cは比較例であ
る。b ミリモル/Agモル。c ISは365nm線
の露光から得た固有感度(ルックス秒で報告)である。
d DLは昼光感度(ルックス秒で報告)であり、昼光
露光を模するため濾過(Wratten No.9 f
ilter)を付けたタングステン露光から得られる。
e DL/ISは固有感度に対する昼光感度の比であ
る。f 正規化DL/ISは、比較色素に対して正規化
されたDL/IS比である。
【0183】表IVのデータは、蛍光性の高いアンテナ
色素が、最適に増感された乳剤の相対スペクトル感度を
増加させている例を与えている。 写真的評価−実施例4 従来の方法で分光増感および化学増感された実施例2の
乳剤の一部を、アンテナ色素で再び処理した。次いで、
得られた乳剤試料を、ハレーション防止層のついたセル
ロースアセテートフィルム支持体に塗布した。前記コー
ティングは、0.538g/m2のAg、2.15g/
2のゼラチン、0.969g/m2のシアン色素生成性
カプラーC−1、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,
3,3a,7−テトラアザインデン安定剤(2g/モル
Ag)および界面活性剤を含んでいた。乳剤層上に、硬
化剤を含む保護ゼラチンオーバーコートを塗布した。
【0184】
【化45】
【0185】乾燥したコーティングを、光学濃度が0か
ら4の範囲である較正済みステップタブレットを介し
て、365nm水銀発光線または5500K昼光に0.
01秒間露光した。昼光露光は、さらにWratten
23a番フィルターに通して青光および緑光(560n
mを超える波長を透過)を除いた。露光されたコーティ
ングを、カラーネガティブKodak Flexico
lorTM C−41プロセスで3分15秒間現像した。
感光度結果を表Vに報告する。 表V 実施例4のアンテナ色素の感光度評価
【0186】
【表5】
【0187】a Iは本発明の実施例、Cは比較例であ
る。b ミリモル/Agモル。c ISは365nm線
の露光から得た固有感度(ルックス秒で報告)である。
d DLは昼光感度(ルックス秒で報告)であり、昼光
露光を模するため濾過(Wratten No.23a
filter)を付けたタングステン露光から得られ
る。e DL/ISは固有感度に対する昼光感度の比で
ある。f 正規化DL/ISは、比較色素に対して正規
化されたDL/IS比である。
【0188】表Vの結果は、既に最適な化学増感および
分光増感を施された乳剤に蛍光性の高いアンテナ色素を
加えることにより、カラー写真画像システムにおけるス
ペクトル感度が大幅に向上することを示している。 写真的評価−実施例5 実施例1に記載のとおり乳剤を作り、従来の増感色素と
してSD−3(0.101ミリモル/モルAg)および
SD−1(0.909ミリモル/モルAg)を用いたほ
かは実施例1と同様に従来の分光増感および化学増感を
施した。増感色素SD−3とSD−1のこの比(1/
9)により、650nmに極大吸収波長を有する乳剤が
得られた。従来法で増感されたこの乳剤の一部を、実施
例4に記載されたのと同じ方法によりアンテナ色素で処
理した。次いで、実施例4に記載されたのと同じ方法
で、これらの乳剤試料を塗布し、露光し、処理した。感
光度結果を以下の表VIに示す。
【0189】
【化46】
【0190】表VI 実施例5のアンテナ色素の感光度
結果
【0191】
【表6】
【0192】a Iは本発明の実施例、Cは比較例であ
る。b ミリモル/Agモル。c ISは365nm線
の露光から得た固有感度(ルックス秒で報告)である。
d DLは昼光感度(ルックス秒で報告)であり、昼光
露光を模するため濾過(Wratten No.23a
filter)を付けたタングステン露光から得られ
る。e DL/ISは固有感度に対する昼光感度の比で
ある。f 正規化DL/ISは、比較色素に対して正規
化されたDL/IS比である。 写真的評価−実施例6 実施例1に記載のとおり乳剤を作り、SD−3を0.6
31ミリモル/モルAgおよびSD−1を0.316ミ
リモル/モルAg用いたほかは実施例5と同様に従来の
分光増感および化学増感を施した。増感色素SD−3と
SD−1の比は2/1であった。この比により、629
nmに極大吸収波長を有する乳剤が得られた。従来法で
増感されたこの乳剤の一部を、実施例5に記載されたの
と同じ方法によりアンテナ色素で処理し、塗布し、露光
し、処理した。感光度結果を以下の表VIIに示す。 表VII 実施例6.1のアンテナ色素の感光度結果
【0193】
【表7】
【0194】a Iは本発明の実施例、Cは比較例であ
る。b ミリモル/Agモル。c ISは365nm線
の露光から得た固有感度(ルックス秒で報告)である。
d DLは昼光感度(ルックス秒で報告)であり、昼光
露光を模するため濾過(Wratten No.23a
filter)を付けたタングステン露光から得られ
る。e DL/ISは固有感度に対する昼光感度の比で
ある。f 正規化DL/ISは、比較色素に対して正規
化されたDL/IS比である。 写真的評価−実施例7 実施例1に記載のとおり乳剤を作り、SD−3の濃度を
0.708ミリモル/モルAgおよびSD−1の濃度を
0.177ミリモル/モルAgとしたほかは実施例5と
同様に従来の分光増感および化学増感を施した。増感色
素SD−3とSD−1のこのモル比(4/1)より、6
20nmに極大吸収波長を有する乳剤が得られた。従来
法で増感されたこの乳剤の一部を、実施例5に記載され
たのと同じ方法によりアンテナ色素で処理し、塗布し、
露光し、処理した。感光度結果を以下の表VIIIに示
す。 表VIII 実施例7のアンテナ色素の感光度結果
【0195】
【表8】
【0196】a Iは本発明の実施例、Cは比較例であ
る。b ミリモル/Agモル。c ISは365nm線
の露光から得た固有感度(ルックス秒で報告)である。
d DLは昼光感度(ルックス秒で報告)であり、昼光
露光を模するため濾過(Wratten No.23a
filter)を付けたタングステン露光から得られ
る。e DL/ISは固有感度に対する昼光感度の比で
ある。f 正規化DL/ISは、比較色素に対して正規
化されたDL/IS比である。
【0197】写真的実験5、6および7は、乳剤の従来
の増感は短波長に変化しうることおよびアンテナ色素が
写真感度を向上できることを示している。この場合で
は、アンテナ色素は、約623nmの極大吸収を有す
る。実施例7は、内部色素層の極大吸収波長(620n
m)が外部アンテナ色素層の極大吸収波長(623n
m)より若干短い場合でも、スペクトル感度が増加する
ことを示している。この場合の内部層(増感色素)の吸
収スペクトルは、アンテナ色素の光吸収エンベロープと
増感色素の光吸収エンベロープとの間に著しい重なりが
あり、外部アンテナ色素層の蛍光が内部色素吸収と重な
るくらい十分に幅広い。 写真的評価−実施例8 実施例1に記載のとおり乳剤を作り、赤色色素SD−1
およびSD−2の代わりに緑増感色素SD−4(0.7
86ミリモル/モルAg)およびSD−5(0.175
ミリモル/モルAg)を使用したほかは実施例1と同様
に従来の分光増感および化学増感を施した。次いで、緑
色増感したこの乳剤の一部を、実施例4に記載されたの
と同じ方法で、赤吸収性アンテナ色素で処理した。次い
で、これらの乳剤試料を、Wratten 9TMフィル
ターを昼光露光に用いたほかは実施例4と同様に塗布
し、露光し、処理した。感光度結果を以下の表IXに示
す。
【0198】
【化47】
【0199】表IX 実施例8のアンテナ色素の感光度
評価
【0200】
【表9】
【0201】a Iは本発明の実施例、Cは比較例であ
る。b ミリモル/Agモル。c ISは365nm線
の露光から得た固有感度(ルックス秒で報告)である。
d DLは昼光感度(ルックス秒で報告)であり、昼光
露光を模するため濾過(Wratten No.9 f
ilter)を付けたタングステン露光から得られる。
e DL/ISは固有感度に対する昼光感度の比であ
る。f 正規化DL/ISは、比較色素に対して正規化
されたDL/IS比である。
【0202】本実施例は、本発明の色素が本発明に従わ
ない方法で用いられるとき、固有感度に対するスペクト
ル感度の大きな低下が起こりうることを示している。特
に、本実施例では、外部色素層蛍光波長が内部色素層の
吸収エンベロープと全く重ならないくらい、緑内部色素
層が赤外部アンテナ色素層よりはるかに低波長の吸収ピ
ーク極大を有する。これは、同じ乳剤基質上に同じ外部
色素を用いたが、外部アンテナ色素の蛍光エンベロープ
との重なりがあるくらい内部層がより長波長の吸収を有
している実施例4から7とは明確な対比である。 写真的評価−9 全ヨウ化物含量が3.8%である2.3×0.12μm
臭ヨウ化銀乳剤を以下の手順により調製した。0.4重
量%の骨ゼラチンおよび7g/Lの臭化ナトリウムを含
む、58℃の水溶液4.6Lに、激しく攪拌しながら一
定の流量で15分かけて0.21M硝酸銀溶液を加え、
乳剤用の最終的な銀の1.1%を消費した。次に、2
4.8gの硫酸アンモニウムを容器に加え、2.5Mの
水酸化ナトリウム152mLを加えた。5分後、2.5
Mの硝酸152mLを加えた。次いで、重量で7.4%
のゼラチンを含む3Lの水溶液を58℃の反応容器に加
え、5分間そのまま保った。次いで、3.0M硝酸銀水
溶液および2.97M臭化ナトリウムと0.03Mヨウ
化カリウムとの水溶液を、pBrを1.6に制御しなが
ら、開始から終了まで7.3倍に加速した流速で、46
分間かけて、ダブルジェット法により同時に反応容器に
加え、最終的な銀の70モル%を消費した。この期間の
40分の時点で、0.35重量%のヘキサシアノルテニ
ウム酸カリウム水溶液70mLを反応容器に加えた。加
速流入の期間の後、硝酸銀流および塩の流れの両方を停
止し、臭化ナトリウム塩の添加によりpBrを1.0に
調整した。次いで、0.018重量%セレノシアン酸カ
リウム水溶液5mLを反応容器に加えた。次いで、銀の
最終量の3.1%を含んでなるヨウ化銀リップマンシー
ドを反応容器に加えた。2分間そのまま保った後、3.
0M硝酸銀溶液を用いて、pBrを1.0から2.3に
調整した。次いで、3.0M臭化ナトリウム溶液を硝酸
銀溶液と同時に反応容器に加え、全体で12.1モルの
臭ヨウ化銀乳剤が調製されるまで、pBrを2.3に制
御した。乳剤を40℃に冷却し、限外濾過法により洗浄
した。
【0203】洗浄済み乳剤に、まず最適な従来の化学増
感および分光増感を以下の手順により施した。40℃の
洗浄済み乳剤に、NaSCN(100mg/モルAg)
および3−(2−メチルスルファモイルエチル)−ベン
ゾチアゾリウムテトラフルオロボレート(25mg/モ
ルAg)を加えた。分光増感色素SD−1(B−105
58,0.7456ミリモル/モルAg)およびSD−
2(B−16450,0.1864ミリモル/ミリA
g)ならびに化学増感剤トリナトリウムジチオスルファ
ト金(I)(2.54mg/モルAg)およびチオ硫酸
ナトリウム(1.25mg/モルAg)である。乳剤の
温度を60℃に上げ、20分間保った。次いで、乳剤を
40℃に冷却し、1−(3−アセトアミドフェニル)−
5−メルカプトテトラゾール(114mg/モルAg)
を加えた。
【0204】既に完全に分光増感および化学増感された
従来の乳剤の一部に、本発明による色素を加え、各色素
の添加の後20分間40℃に保った。添加した色素およ
びその量は、以下の表に示す。次いで、これらの乳剤試
料を、ハレーション防止層のついたセルロースアセテー
トフィルム支持体上に塗布した。前記コーティングは、
0.538g/m2のAg、2.15g/m2のゼラチ
ン、0.969g/m2のシアン色素生成性カプラーC
−1、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7
−テトラアザインデン安定剤(2g/モルAg)および
界面活性剤を含んでいた。乳剤層上に、硬化剤を含む保
護ゼラチンオーバーコートを塗布した。
【0205】乾燥したコーティングを、光学濃度が0か
ら4の範囲である較正済みステップタブレットを介し
て、365nm水銀発光線または5500K昼光に0.
01秒間露光した。昼光露光は、さらにWratten
23a番フィルターに通して青光および緑光(560
nmを超える波長を透過)を除いた。露光されたコーテ
ィングを、カラーネガティブKodak Flexic
olorTM C−41プロセスで3分15秒間現像し
た。感光度結果を表Xに報告する。 表X 実施例9のアンテナ色素の感光度結果
【0206】
【表10】
【0207】a Iは本発明の実施例、Cは比較例であ
る。b ミリモル/Agモル。c ISは365nm線
の露光から得た固有感度(ルックス秒で報告)である。
d DLは昼光感度(ルックス秒で報告)であり、昼光
露光を模するため濾過(Wratten No.23a
filter)を付けたタングステン露光から得られ
る。e DL/ISは固有感度に対する昼光感度の比で
ある。f 正規化DL/ISは、比較色素に対して正規
化されたDL/IS比である。
【0208】表Xのデータは、本発明の色素が従来法に
より増感された乳剤に加えられたとき相対スペクトル感
度が大幅に上昇するが、本発明の要件を満たさない比較
色素は相対スペクトル感度をほとんどまたは全く増加さ
せないことを示している。 写真的評価−10 実施例9と同様の従来法で増感された乳剤の一部を、ア
ンテナ色素の追加例で処理した。これらの乳剤を、昼光
露光をWratten 9番フィルターに通して青光
(480nmを超える波長を透過)を除いたほかは実施
例9と同様に塗布し、露光し、処理した。感光度結果を
表XIに示す。
【0209】
【表11】
【0210】a Iは本発明の実施例、Cは比較例であ
る。b ミリモル/Agモル。c ISは365nm線
の露光から得た固有感度(ルックス秒で報告)である。
d DLは昼光感度(ルックス秒で報告)であり、昼光
露光を模するため濾過(Wratten No.9 f
ilter)を付けたタングステン露光から得られる。
e DL/ISは固有感度に対する昼光感度の比であ
る。f 正規化DL/ISは、比較色素に対して正規化
されたDL/IS比である。
【0211】以下、本発明の好ましい態様を列挙する。 [1] 少なくとも2種の色素: (a)少なくとも1つのアニオン性置換基を有しハロゲ
ン化銀乳剤を分光増感することのできる第一色素;およ
び (b)第一色素と同等またはより短い波長で光を吸収
し、少なくとも1つのカチオン性置換基を有する蛍光性
の高い第二色素をハロゲン化銀粒子に組み合せてなる少
なくとも1種のハロゲン化銀乳剤を含んでなるハロゲン
化銀写真材料。 [2] 前記第一色素が単層被覆量の少なくとも80%
の濃度で存在し、前記第二色素が単層被覆量の少なくと
も50%の量で存在する、[1]に記載のハロゲン化銀
写真材料。 [3] 少なくとも1つのアニオン性置換基を有し、か
つ、ハロゲン化銀乳剤を分光増感することのできる追加
の色素をさらに含んでなる、[1]に記載のハロゲン化
銀写真材料。 [4] 前記第一色素がシアニン色素である、[1]に
記載のハロゲン化銀写真材料。 [5] 前記シアニン色素が式Iaで表される、[4]
に記載のハロゲン化銀写真材料。
【0212】
【化48】
【0213】上式において、E1およびE2は、同一また
は異なっており、塩基性核である置換または未置換複素
環を形成するのに必要な原子を表し;Jはそれぞれ独立
に置換または未置換メチン基を表し、qは1から4の正
の整数であり、pおよびrはそれぞれ独立に0または1
を表し、D1およびD2は、それぞれ独立に置換または未
置換アルキルあるいは未置換アリールであり、D1およ
びD2の少なくとも一方はアニオン性置換基を含み、W2
は、電荷のバランスを取るために必要な1つ以上の対イ
オンである。 [6] 前記第一色素がメロシアニン色素である、
[1]に記載のハロゲン化銀写真材料。 [7] 前記メロシアニン色素が式Ibで表される、
[6]に記載のハロゲン化銀写真材料。
【0214】
【化49】
【0215】上式において、E1は、塩基性核である置
換または未置換複素環を形成するのに必要な原子を表
し;D1は、置換または未置換アルキルあるいは未置換
アリールであり、アニオン性置換基を含み、Jは置換ま
たは未置換メチン基を表し、pは0または1を表し、q
は1から4の正の整数であり、E4は、置換または未置
換複素環式酸性核を完成するのに必要な原子を表し;W
2は、電荷のバランスを取るために必要な1つ以上の対イ
オンである。 [8] 第一色素と同等またはより短波長で光を吸収
し、かつ、カチオン性置換基を少なくとも1つ有する蛍
光性の高い追加色素をさらに含んでなる、[1]に記載
のハロゲン化銀写真材料。 [9] 第二色素が、ゼラチン水溶液中でリオトロピッ
ク液晶相を形成する、[1]に記載のハロゲン化銀写真
材料。 [10] 前記第二色素が、1重量%以下の濃度でゼラ
チン水溶液中でリオトロピック液晶相を形成する、
[1]に記載のハロゲン化銀写真材料。 [11] 前記第二色素が、ゼラチン水溶液中で蛍光性
の高いJ凝集体を形成する、[1]に記載のハロゲン化
銀写真材料。 [12] 前記第二色素が、ゼラチン水溶液中で0.0
2以上の蛍光量子収率を有するJ凝集体を形成する、
[1]に記載のハロゲン化銀写真材料。 [13] 前記第二色素が、ゼラチン水溶液中で0.0
5以上の蛍光量子収率を有するJ凝集体を形成する、
[1]に記載のハロゲン化銀写真材料。 [14] 前記第一色素が600nmを超える波長でハ
ロゲン化銀乳剤を分光増感することができ、前記第二色
素が600nmを超えた極大吸光を有する、[1]に記
載のハロゲン化銀写真材料。 [15] 前記第二色素が、メロシアニン色素、オキソ
ノール色素、アリーリデン色素、錯体メロシアニン色
素、スチリル色素、ヘミオキソノール色素、アントラキ
ノン色素、トリフェニルメタン色素、アゾ色素タイプ、
アゾメチン色素またはクマリン色素である、[1]に記
載の写真材料。 [16] 前記第二色素がメロシアニン色素である、
[15]に記載のハロゲン化銀写真材料。 [17] メロシアニン色素であり、アニオン性置換基
を少なくとも1つ有し、ゼラチン水溶液中で蛍光性の高
いJ凝集体を形成する第三色素をさらに含んでなる、
[1]に記載のハロゲン化銀写真材料。 [18] 前記第二色素が式IVで表される、[1]に
記載のハロゲン化銀写真材料。
【0216】
【化50】
【0217】上式において、A1およびA2は、ケトメチ
レンまたは活性化メチレン部分であり、L1からL7は、
置換または未置換メチン基であり、M+はカチオンであ
り、p’、q’およびr’は独立に0または1である。 [19] 前記第二色素が式IV−AまたはIV−Bで
表される、[1]に記載のハロゲン化銀写真材料。
【0218】
【化51】
【0219】上式において、W1およびY1は、環状活性
化メチレン/ケトメチレン部分を形成するに必要な原子
であり;R3およびR5は、芳香族または複素環式芳香族
基であり;R4およびR6は電子吸引基であり;G1から
4は、Oまたはジシアノビニル(−C(CN)2)であ
り、p’、q’およびr’は独立に0または1であり、
1からL7は置換または未置換メチン基である。 [20] 第二色素が式Vで表される、[1]に記載の
ハロゲン化銀写真材料。
【0220】
【化52】
【0221】上式において、Xは酸素または硫黄であ
り;R7からR10は、それぞれ独立に未置換または置換
アルキル基、未置換または置換アリール基あるいは未置
換または置換ヘテロアリール基を表し;L1、L2および
3は、それぞれ独立に置換または未置換メチン基を表
し;M+はプロトンあるいは無機または有機カチオンを
表し;nは0,1,2または3である。 [21] 前記第二色素が式VIで表される、[1]に
記載のハロゲン化銀写真材料。
【0222】
【化53】
【0223】上式において、A3はケトメチレンまたは
活性化メチレン部分であり;L8からL 15は、それぞれ
置換または未置換メチン基であり;Z1は少なくとも1つ
の5員または6員複素環核を含む置換または未置換環系
を完成するのに必要な非金属原子を表し;R17は置換ま
たは未置換アルキル、アリールあるいはアラルキル基を
表し、s,t,vまたはwのそれぞれは0または1であ
る。 [22] 第二色素が式VII−Aで表される、[1]
に記載のハロゲン化銀写真材料。
【0224】
【化54】
【0225】上式において、A4は活性化メチレン部分
またはケトメチレン部分であり;R18は、置換または未
置換アリール、アルキルあるいはアラルキルであり;R
19からR22は、それぞれ独立に水素、アルキル、シクロ
アルキル、アルケニル、置換または未置換アリール、ヘ
テロアリールあるいはアラルキル、アルキルチオ、ヒド
ロキシ、ヒドロキシレート、アルコキシ、アミノ、アル
キルアミノ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、
アシル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、ス
ルホンアミド、スルファモイルであり、縮合芳香環また
は縮合複素環式芳香環を形成するのに必要な原子あるい
はYに対して上述の可溶化置換基を含む基を含み;L8
からL13は置換または未置換メチン基であり;Y2は、
O,S,Te,Se,NRxまたはCRyzであり(前
記式中、Rx、RyおよびRzは炭素数1から5のアルキ
ル基である);sおよびtおよびvは独立に0または1
である。 [23] 前記第二色素が式VIII−Aで表される、
[1]に記載のハロゲン化銀写真材料。
【0226】
【化55】
【0227】上式において、R23は、置換または未置換
アリール、ヘテロアリールあるいは置換または未置換ア
ミノ基であり;G5は、Oまたはジシアノビニル(C
(CN)2)であり、E1は電子吸引基であり、R18は、
置換または未置換アリール、アルキルあるいはアラルキ
ルであり、R19からR22は、それぞれ独立に水素、アル
キル、シクロアルキル、アルケニル、置換または未置換
アリール、ヘテロアリールあるいはアラルキル、アルキ
ルチオ、ヒドロキシ、ヒドロキシレート、アルコキシ、
アミノ、アルキルアミノ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、
カルボキシ、アシル、アルコキシカルボニル、アミノカ
ルボニル、スルホンアミド、スルファモイルであり、縮
合芳香環または縮合複素環式芳香環を形成するのに必要
な原子あるいはYに対して上述の可溶化置換基を含む基
を含み;L8からL13は置換または未置換メチン基であ
り;Y2は、O,S,Te,Se,NRxまたはCRyz
であり(前記式中、Rx、RyおよびRzは炭素数1から
5のアルキル基である);sおよびtおよびvは独立に
0または1である。 [24] 前記第二色素が式VIII−Bで表される、
[1]に記載のハロゲン化銀写真色素。
【0228】
【化56】
【0229】上式において、G6は、酸素(O)または
ジシアノビニル(C(CN)2)であり、R18は、置換
または未置換アリール、アルキルあるいはアラルキルで
あり、R 9からR12およびR19からR22はそれぞれ独立
に水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、置換
または未置換アリール、ヘテロアリールあるいはアラル
キル、アルキルチオ、ヒドロキシ、ヒドロキシレート、
アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ハロゲン、シア
ノ、ニトロ、カルボキシ、アシル、アルコキシカルボニ
ル、アミノカルボニル、スルホンアミド、スルファモイ
ルであり、縮合芳香環または縮合複素環式芳香環を形成
するのに必要な原子あるいはYに対して上述の可溶化置
換基を含む基を含み;L8からL13は置換または未置換
メチン基であり;Y2は、O,S,Te,Se,NRx
たはCRyzであり(前記式中、Rx、RyおよびRz
炭素数1から5のアルキル基である);sおよびtおよ
びvは独立に0または1である。 [25] 前記第二色素が式VIII−Cで表される、
[1]に記載のハロゲン化銀写真材料。
【0230】
【化57】
【0231】上式において、R25基は、それぞれ独立に
水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、置換ま
たは未置換アリール、ヘテロアリールあるいはアラルキ
ル、アルキルチオ、ヒドロキシ、ヒドロキシレート、ア
ルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ハロゲン、シア
ノ、ニトロ、カルボキシ、アシル、アルコキシカルボニ
ル、アミノカルボニル、スルホンアミド、スルファモイ
ルであり、縮合芳香環または縮合複素環式芳香環を形成
するのに必要な原子あるいは可溶化置換基を含む基を含
み、Y3は、O,S,NRxまたはCRyz(前記式にお
いてRx、RyおよびRzは炭素数1から5のアルキル基
である)を表し、xは0,1,2,3または4であり、
24は、アリール、アルキルまたはアシルであり、Y2
は、O,S,Te,Se,NRxまたはCRyzであり
(前記式中、Rx、RyおよびRzは炭素数1から5のア
ルキル基である)、R18は、置換または未置換アリー
ル、アルキルあるいはアラルキルであり、R19からR22
はそれぞれ独立に水素、アルキル、シクロアルキル、ア
ルケニル、置換または未置換アリール、ヘテロアリール
あるいはアラルキル、アルキルチオ、ヒドロキシ、ヒド
ロキシレート、アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、
ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アシル、アル
コキシカルボニル、アミノカルボニル、スルホンアミ
ド、スルファモイルであり、縮合芳香環または縮合複素
環式芳香環を形成するのに必要な原子あるいは可溶化置
換基を含む基を含み;L8からL13およびs,tおよび
vは独立に0または1である。 [26] 前記第二色素が式VIII−Dで表される、
[1]に記載のハロゲン化銀写真材料。
【0232】
【化58】
【0233】上式においてE2は電子吸引基、好ましく
はシアノを表し、R26は、アリール、アルキルまたはア
シルを表し、R18は、置換または未置換アリール、アル
キルあるいはアラルキルであり、R19からR22はそれぞ
れ独立に水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニ
ル、置換または未置換アリール、ヘテロアリールあるい
はアラルキル、アルキルチオ、ヒドロキシ、ヒドロキシ
レート、アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ハロゲ
ン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アシル、アルコキシ
カルボニル、アミノカルボニル、スルホンアミド、スル
ファモイルであり、縮合芳香環または縮合複素環式芳香
環を形成するのに必要な原子あるいはYに対して上述さ
れた可溶化置換基を含む基を含み;L8からL13は、置
換または未置換メチン基であり、Y2は、O,S,T
e,Se,NRxまたはCRyzであり(前記式中、
x、RyおよびRzは炭素数1から5のアルキル基であ
る)、s、tおよびvは独立に0または1である。 [27] 第二色素が式VIII−Eで表される、
[1]に記載のハロゲン化銀写真材料。
【0234】
【化59】
【0235】上式において、R27は、水素、置換または
未置換アルキル、アリールあるいはアラルキルであり、
28は置換または未置換のアルキル、アリールあるいは
アラルキル、アルコキシ、アミノ、アシル、アルコキシ
カルボニル、カルボキシ、カルボキシレート、シアノま
たはニトロであり;R18は、置換または未置換アリー
ル、アルキルあるいはアラルキルであり、R19からR22
はそれぞれ独立に水素、アルキル、シクロアルキル、ア
ルケニル、置換または未置換アリール、ヘテロアリール
あるいはアラルキル、アルキルチオ、ヒドロキシ、ヒド
ロキシレート、アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、
ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アシル、アル
コキシカルボニル、アミノカルボニル、スルホンアミ
ド、スルファモイルであり、縮合芳香環または縮合複素
環式芳香環を形成するのに必要な原子あるいはYに対し
て上述された可溶化置換基を含む基を含み;L8からL
13は、置換または未置換メチン基であり、Y2は、O,
S,Te,Se,NRxまたはCR yzであり(前記式
中、Rx、RyおよびRzは炭素数1から5のアルキル基
である)、s、tおよびvは独立に0または1である。 [28] 前記第二色素が式VIII−Fで表される、
[1]に記載のハロゲン化銀写真材料。
【0236】
【化60】
【0237】上式において、R29およびR30は、それぞ
れ独立に水素、置換または未置換アルキル、アリールあ
るいはアラルキルであり、Y4はOまたはSであり、R
18は、置換または未置換アリール、アルキルあるいはア
ラルキルであり、R19からR22はそれぞれ独立に水素、
アルキル、シクロアルキル、アルケニル、置換または未
置換アリール、ヘテロアリールあるいはアラルキル、ア
ルキルチオ、ヒドロキシ、ヒドロキシレート、アルコキ
シ、アミノ、アルキルアミノ、ハロゲン、シアノ、ニト
ロ、カルボキシ、アシル、アルコキシカルボニル、アミ
ノカルボニル、スルホンアミド、スルファモイルであ
り、縮合芳香環または縮合複素環式芳香環を形成するの
に必要な原子あるいはYに対して上述された可溶化置換
基を含む基を含み;L8からL13は、置換または未置換
メチン基であり、s、tおよびvは独立に0または1で
ある。 [29] 第二色素が式IXで表される、[1]に記載
のハロゲン化銀写真材料。
【0238】
【化61】
【0239】上式において、A5はケトメチレンまたは
活性化メチレンであり、L16からL18は、置換または未
置換メチンであり、R31は、アルキル、アリールまたは
アラルキルであり、Q3は、少なくとも1つの5員または
6員複素環核を含む置換または未置換環系を完成するの
に必要な非金属原子を表し、R32は、水素、アルキル、
シクロアルキル、アルケニル、置換または未置換アリー
ル、ヘテロアリールあるいはアラルキル、アルキルチ
オ、ヒドロキシ、ヒドロキシレート、アルコキシ、アミ
ノ、アルキルアミノ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カル
ボキシ、アシル、アルコキシカルボニル、アミノカルボ
ニル、スルホンアミド、スルファモイルであり、縮合芳
香環または縮合複素環式芳香環を形成するのに必要な原
子あるいはYに対して上述された可溶化置換基を含む基
を含み、yは0,1、2、3または4であり、zは0、
1または2である。 [30] 前記第二色素が式Xで表される、[1]に記
載のハロゲン化銀写真材料。
【0240】
【化62】
【0241】上式において、A6はケトメチレンまたは
活性化メチレンであり、L16からL18は、置換または未
置換メチン基であり、R33は、置換または未置換のアル
キル、アリールあるいはアラルキルであり、R34は、置
換または未置換のアリール、アルキルあるいはアラルキ
ルであり、R35基は、それぞれ独立に水素、アルキル、
シクロアルキル、アルケニル、置換または未置換アリー
ル、ヘテロアリールあるいはアラルキル、アルキルチ
オ、ヒドロキシ、ヒドロキシレート、アルコキシ、アミ
ノ、アルキルアミノ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カル
ボキシ、アシル、アルコキシカルボニル、アミノカルボ
ニル、スルホンアミド、スルファモイルであり、縮合芳
香環または縮合複素環式芳香環を形成するのに必要な原
子あるいはYに対して上述された可溶化置換基を含む基
を含み、zは0、1または2であり、aは0、1、2、
3または4である。 [31] 前記第二色素が式XIで表される、[1]に
記載のハロゲン化銀写真材料。
【0242】
【化63】
【0243】上式において、A7はケトメチレンまたは
活性化メチレン部分を表し、L19からL21は、置換また
は未置換メチン基を表し、R36基は、それぞれ独立に水
素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、置換また
は未置換アリール、ヘテロアリールあるいはアラルキ
ル、アルキルチオ、ヒドロキシ、ヒドロキシレート、ア
ルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ハロゲン、シア
ノ、ニトロ、カルボキシ、アシル、アルコキシカルボニ
ル、アミノカルボニル、スルホンアミド、スルファモイ
ルであり、縮合芳香環または縮合複素環式芳香環を形成
するのに必要な原子あるいはYに対して上述された可溶
化置換基を含む基を含み、bは0または1を表し、cは
0、1、2、3または4である。 [32] 前記第二色素が式XIIで表される、[1]
に記載のハロゲン化銀写真材料。
【0244】
【化64】
【0245】上式において、A8はケトメチレンまたは
活性化メチレンであり、L19からL21は、置換または未
置換メチン基であり、bは0または1であり、R39
は、それぞれ独立に水素、アルキル、シクロアルキル、
アルケニル、置換または未置換アリール、ヘテロアリー
ルあるいはアラルキル、アルキルチオ、ヒドロキシ、ヒ
ドロキシレート、アルコキシ、アミノ、アルキルアミ
ノ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アシル、
アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、スルホンア
ミド、スルファモイルであり、縮合芳香環または縮合複
素環式芳香環を形成するのに必要な原子あるいはYに対
して上述された可溶化置換基を含む基を含み;R37およ
びR38は、それぞれ独立に置換または未置換アリール、
アルキルあるいはアラルキルを表し、dは0、1、2、
3または4である。 [33] 前記第二色素が式XIIIで表される、
[1]に記載のハロゲン化銀写真材料。
【0246】
【化65】
【0247】上式において、A9はケトメチレンまたは
活性化メチレン部分であり、L22からL24は、置換また
は未置換メチン基であり、eは0または1であり、R40
基は、それぞれ独立に水素、アルキル、シクロアルキ
ル、アルケニル、置換または未置換アリール、ヘテロア
リールあるいはアラルキル、アルキルチオ、ヒドロキ
シ、ヒドロキシレート、アルコキシ、アミノ、アルキル
アミノ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アシ
ル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、スルホ
ンアミド、スルファモイルであり、縮合芳香環または縮
合複素環式芳香環を形成するのに必要な原子あるいはY
に対して上述された可溶化置換基を含む基を含み、fは
0、1、2、3または4である。 [34] 前記第二色素が式XIVで表される、[1]
に記載のハロゲン化銀写真材料。
【0248】
【化66】
【0249】上式において、A10はケトメチレンまたは
活性化メチレン部分であり、L25からL27は、置換また
は未置換メチン基であり、gは0、1または2であり、
37およびR38は、それぞれ独立に置換または未置換ア
リール、アルキルあるいはアラルキルを表す。 [35] 前記第二色素が式XVで表される、[1]に
記載のハロゲン化銀写真材料。
【0250】
【化67】
【0251】上式において、A11はケトメチレンまたは
活性化メチレン部分であり、L41基は、それぞれ独立に
水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、置換ま
たは未置換アリール、ヘテロアリールあるいはアラルキ
ル、アルキルチオ、ヒドロキシ、ヒドロキシレート、ア
ルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ハロゲン、シア
ノ、ニトロ、カルボキシ、アシル、アルコキシカルボニ
ル、アミノカルボニル、スルホンアミド、スルファモイ
ルであり、縮合芳香環または縮合複素環式芳香環を形成
するのに必要な原子あるいはYに対して上述された可溶
化置換基を含む基を含み、R37およびR38は、それぞれ
独立に置換または未置換アリール、アルキルあるいはア
ラルキルを表し、hは0、1、2、3または4である。 [36] 前記第二色素が式XVIで表される、[1]
に記載のハロゲン化銀写真材料。
【0252】
【化68】
【0253】上式において、Q4およびQ5は、それぞれ
アゾ結合と共役した少なくとも1つの複素環式または炭
素環式の縮合または非縮合5員または6員環を形成する
のに必要な原子を表す。 [37] 前記第二色素が式XVIIで表される、
[1]に記載のハロゲン化銀写真材料。
【0254】
【化69】
【0255】上式において、R1は、置換または未置換
アルキルあるいはアリール基であり;E1は、置換また
は未置換5員または6員複素環核を完成するに必要な原
子を表し;Ar1は置換または未置換アリールあるいは
置換または未置換ヘテロアリール基であり;L11からL
14は置換または未置換メチン基であり;sは0または1
であり;G1は電子吸引基であり;G2は、Oまたはジシ
アノビニル(C(CN)2)であり;W1は必要な場合の
対イオンである。 [38] E1が、置換または未置換のチアゾール核、
セレナゾール核、キノリン核、テルラゾール核、ベンズ
イミダゾール核、ピリジン核、チアジアゾールまたはイ
ンドール核を完成するに必要な原子を表し;G1がシア
ノであり;G2が(C(CN)2)であり;R1が、カチ
オン性置換基を少なくとも1つ有する置換アルキルまた
はアリール基を表す、[37]に記載のハロゲン化銀写
真材料。 [39] E11が、置換または未置換ベンゾチアゾール
核あるいはキノリン核を完成するのに必要な原子を表
し、R11は以下の式により表され:
【0256】
【化70】
【0257】上式において、Lが少なくとも原子4つ分
の長さの置換または未置換連結基であり、Tが+1以上
の電荷を有する基である、[38]に記載のハロゲン化
銀写真材料。 [40] 前記第二色素が式XVIII−Aで表され
る、[1]に記載のハロゲン化銀写真材料。
【0258】
【化71】
【0259】上式において、E11は、置換または未置換
ベンゾチアゾール核、置換または未置換ベンゾキサゾー
ル核、置換または未置換ベンゾセレナゾール核、置換ま
たは未置換ピリジン核、置換または未置換キノリン核、
置換または未置換ベンゾテルラゾール核、置換または未
置換ベンズイミダゾール核あるいは置換または未置換イ
ンドール核を完成するのに必要な原子を表し;Ar
22は、置換または未置換アリールあるいは置換または未
置換ヘテロアリール基であり;R11は、カチオン性置換
基を含む置換アルキルまたはアリール基であり;L21
よびL22は、置換または未置換メチン基であり;W
22は、分子の電荷のバランスをとるために必要な1つ以
上のイオンである。 [41] 式XVIII−Bの第三色素をさらに含んで
なる、[40]に記載のハロゲン化銀写真材料。
【0260】
【化72】
【0261】上式において、E11’は、置換または未置
換ベンゾチアゾール核、置換または未置換ベンゾセレナ
ゾール核、置換または未置換キノリン核、置換または未
置換ベンゾテルラゾール核、置換または未置換ピリジン
核あるいは置換または未置換インドール核を完成するの
に必要な原子を表し;Ar22’は、置換または未置換ア
リールあるいは置換または未置換ヘテロアリール基であ
り;R11’は、カチオン性置換基を含む置換または未置
換アルキルあるいはアリール基であり;L21’およびL
22’は置換または未置換メチン基を表し;’W22’は分
子の電荷のバランスをとるために必要な1つ以上のイオ
ンである。 [42] E11’が、置換または未置換ベンゾチアゾー
ル核あるいはキノリン核を完成するために必要な原子を
表し、R11’が、
【0262】
【化73】
【0263】により表されるが、前記式においてL’が
少なくとも原子2つ分の長さである置換または未置換の
連結基であり、T’が−1の電荷を有する基である、
[40]または[41]に記載のハロゲン化銀写真材
料。 [43] 前記第二色素が式XXで表される、[1]に
記載のハロゲン化銀写真材料。
【0264】
【化74】
【0265】上式において、R31は置換アルキル基を表
し;Z31は、水素、ハロゲン、シアノ基、置換または未
置換アルキル基、置換または未置換アリール基、置換ま
たは未置換ヘテロアリール基、アミノアルキル基、カル
バモイル基あるいは縮合芳香環を表し;G3は、他の環
に縮合していてもよい置換または未置換ベンゼンを完成
するために必要な原子を表し;Ar31は、置換または未
置換アリールあるいは置換または未置換ヘテロアリール
基であり、Ar31は縮合環を有していてもよく;W
31は、分子の電荷のバランスをとるために必要な1つ以
上のイオンである。 [44] 前記第二色素が式XIXで表される、[1]
に記載のハロゲン化銀写真材料。
【0266】
【化75】
【0267】上式において、R41は置換または未置換ア
ルキル基を表し;R42は、水素、置換または未置換アル
キル基、置換または未置換芳香族基あるいはハロゲンを
表し;G4は、他の環に縮合していてもよい置換または
未置換ベンゼンを完成するに必要な原子を表し;Ar41
およびAr42は、独立に、縮合環を有してもよい置換ま
たは未置換アリールあるいは置換または未置換ヘテロア
リール基を表し;W41は、分子の電荷のバランスをとる
ために必要な1つ以上の対イオンである。 [45] 前記第二色素が式XXIで表される、[1]
に記載のハロゲン化銀写真材料。
【0268】
【化76】
【0269】上式において、L5は、炭素数が少なくと
も3である置換または未置換アルキル基を表し;T
5は、置換または未置換アンモニウム基、グアニジニウ
ム基あるいはアミジニウム基を表し;G5は、他の環に
縮合していてもよい置換または未置換ベンゼンを完成す
るのに必要な原子を表し;Ar51およびAr52は、独立
に、縮合環を有していてもよい置換または未置換アリー
ルあるいはヘテロアリール基を表し;W51は、分子の電
荷のバランスをとるために必要な1つ以上のイオンであ
る。 [46] 式XXI−Aの第三色素をさらに含んでな
る、[45]に記載のハロゲン化銀写真材料。
【0270】
【化77】
【0271】上式において、L5’は、炭素数が少なく
とも2である置換または未置換アルキル基を表し;
5’は、負の電荷を持つ基を表し;G5’は、他の環に
縮合していてもよい置換または未置換ベンゼンを完成す
るのに必要な原子を表し;Ar51’およびAr52’は、
独立に、置換または未置換アリールあるいは置換または
未置換ヘテロアリール基を表し、Ar51’およびA
52’は縮合環を有していてもよく;W51’は、分子の
電荷のバランスをとるために必要な1つ以上のイオンで
ある。
【0272】
【発明の効果】本発明は、ハロゲン化銀粒子上に2層以
上の増感色素を形成することにより、光吸収性および写
真感度の増加を提供する。この感度増加により粒状度を
改善できるが、それは、より小粒子の乳剤を用い、この
小粒子の乳剤によるスピードの損失を本発明の色素層の
増加した光吸収性で補償するものである。改善された粒
状度に加え、より小粒子の乳剤は電離線感度が低い。輻
射線感度は、粒子あたりのハロゲン化銀の質量により決
まる。本発明は、良好な色再現性も提供し、すなわち異
なる色記録における過剰で望ましくない吸収がない。本
発明は、従来技術に記載された方法が達成できなかった
これらの特徴を達成する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウィリアム ジェイ.ハリソン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14618, ロチェスター,ブルックサイド ドライブ 75 (72)発明者 マーガレット ジェイ.ヘルバー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14624, ロチェスター,クリスティン ドライブ 47 Fターム(参考) 2H023 CA06 CA10

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも二種の色素:(a)少なくと
    も一つのアニオン性置換基を有し且つハロゲン化銀乳剤
    を分光増感することができる第一色素;及び(b)該第
    一色素の吸光波長と同等の又はこれより短い吸光波長を
    示し且つ少なくとも一つのカチオン性置換基を有する蛍
    光性の高い第二色素をハロゲン化銀粒子に組み合わせて
    なるハロゲン化銀乳剤を一種以上含んで成るハロゲン化
    銀写真材料。
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