JP2002139786A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2002139786A
JP2002139786A JP2000336165A JP2000336165A JP2002139786A JP 2002139786 A JP2002139786 A JP 2002139786A JP 2000336165 A JP2000336165 A JP 2000336165A JP 2000336165 A JP2000336165 A JP 2000336165A JP 2002139786 A JP2002139786 A JP 2002139786A
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JP
Japan
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camera
charging
voltage
power
rotation
Prior art date
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Application number
JP2000336165A
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English (en)
Inventor
Osamu Nonaka
修 野中
Keiichi Tsuchida
啓一 土田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】撮影者が電池交換を気にすることなく、手動発
電機の手軽な操作によって発生したエネルギーで撮影を
継続できるカメラを提供することである。 【解決手段】回転レバー7、増速機構8、ダイナモ9及
び整流回路10によって発電を行い、この発電によって
作動する撮影部を有するカメラに於いて、抵抗R1、P
NPトランジスタTr2によって上記整流回路10から
の発電出力に電流制限がかけられる。そして、この電流
制限を行う抵抗R1、PNPトランジスタTr2は、C
PU1によって作動状態と不作動状態とが切換制御され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は手動の発電機を用
いて充電するタイプのカメラに関し、より詳細には電池
等の消耗や交換を気にせずに撮影が楽しめるカメラの改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】太陽電池や、手動発電機(ダイナモ)を
利用したカメラは古くから提案されており、製品化もさ
れている。例えば、特開平2−8824号公報には、手
動発電機でストロボ充電を行うカメラが開示されてい
る。また、自転車用ライトのダイナモを応用して、手で
回した力を電気エネルギーに変換するものは、古くから
ライトやおもちゃのモータ駆動用に応用された製品が知
られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した特
開平2−8824号公報は、主にストロボ充電に用いら
れる発電機のレイアウトに関して記載されたものである
が、充電時の負荷については記載されていない。
【0004】実際に、充電式カメラを製造する上では、
充電回路と充電制御回路への電流分配が問題となってく
る。ここで、充電回路はアンペアオーダの電流が流れる
ため、手で回す力の具合で電圧レベルが大きく変動する
ダイナモにとっては、その回転が重くなってしまうもの
であった。
【0005】また、ダイナモの操作によって発生するエ
ネルギーを、ストロボ以外の電子回路用に利用すること
も、近年のカメラでは考えられている。このことは、電
池廃棄による環境問題を解決するうえでも重要なテーマ
となっている。
【0006】手動発電機の供給可能エネルギーと撮影に
必要な消費エネルギーの関係のバランスをとることによ
り、発電機操作時の操作性は向上される。
【0007】つまり、供給可能なエネルギーよりも消費
されていくエネルギーが小さい場合、回転操作はスムー
ズに行うことができるが、消費エネルギーが大きくなっ
てくると、回転操作は重く困難になる。加えて、この時
ユーザは疲労してしまい、回転操作の継続が難しくな
る。
【0008】一方、回転の重さを軽くしてしまうと、エ
ネルギー供給が少しずつとなり、所定のエネルギーを充
電しようとすると長い時間がかかってしまう。
【0009】したがってこの発明は、上記課題に鑑みて
なされたものであり、手動発電機を利用し、電池廃棄に
よる環境問題を解決して、ユーザによる発電機の操作性
を向上させたカメラを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、手
動回転にて発電を行う発電手段と、上記発電手段によっ
て作動する撮影手段とを有するカメラに於いて、上記発
電手段の出力に電流制限をかける制限手段と、上記制限
手段を作動状態と不作動状態とに切換制御する制御手段
と、を具備することを特徴とする。
【0011】この発明は、手動回転にて発電を行う発電
手段と、上記発電手段によって作動する撮影手段とを有
するカメラに於いて、制限手段によって上記発電手段の
出力に電流制限がかけられる。そして、この制限手段
は、制御手段によって作動状態と不作動状態とが切換制
御される。
【0012】これにより、電池の入手性がよくない場所
で電池交換なしで最新の電子回路制御による簡単な撮影
を継続可能としたカメラを提供する。これによって、電
池廃棄による環境問題を対策することを可能とし、尚か
つ、発電機の供給するエネルギーと消費されるエネルギ
ーを適当な関係に保つことにより、ユーザのカメラ発電
操作の操作性を向上させることができる。
【0013】更に、自然観察や山歩き等、電池入手の困
難な場所での撮影を行うユーザは、予備の電池を所持せ
ずに出かけることができる。
【0014】特に、マクロ撮影等で、ストロボ発光が多
い撮影シーンでは1次電池を前提としたカメラでは電池
交換を頻繁に行う必要があったが、こうした問題を解決
することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の第1の実施の
形態を示すもので、カメラを制御する電子回路の構成を
示した図である。
【0016】図1に於いて、CPU1は、ワンチップマ
イクロコンピュータ等の演算制御手段により構成され、
このカメラの全体の制御動作を司る。このCPU1内に
は、A/D変換器1aを有している。そして、このCP
U1には、表示手段たるLCD2と、測距及び測光を行
う測距(AF)回路3及び測光(AE)回路4と、後述
する放電発光管(Xe管)19にトリガ信号を印加する
トリガ回路5と、アクチュエータ6、リセット回路15
及びスイッチ16が接続されている。
【0017】この第1の実施の形態に於いては、ダイナ
モ9が自転車のタイヤの回転によって発電する発電機を
応用した手段である。ユーザの手で回転させる回転レバ
ー7の回転は、増速機構8を介してダイナモ9に伝えら
れる。そして、ダイナモ9によって出力される交流電流
は、整流回路10で整流されて、ほぼ直流の電圧出力と
して出力される。
【0018】この整流回路10には、抵抗R2を介して
アンプ12とツェナーダイオード13に接続されると共
に、抵抗を介してNPNトランジスタTr1が、そして
抵抗R1及びPNPトランジスタTr2等を介してPN
PトランジスタTr4が、それぞれ接続される。上記ア
ンプ12は、そのマイナス側入力端子が上記抵抗R2と
ツェナーダイオード13の接続点に接続され、プラス側
入力端子が抵抗を介してトランジスタTr1のベース
に、そして出力端子がPNPトランジスタTr4のベー
スに接続される。
【0019】PNPトランジスタTr4の出力は、電気
二重層コンデンサ14及びアクチュエータ6に供給され
る。このアクチュエータ6の動作は、CPU1からNP
NトランジスタTr3を介して制御される。
【0020】上記CPU1には、また、MOSトランジ
スタTr5及びTr6を介してトランス17の1次巻線
が接続されると共に、分圧抵抗R3、R4、及び抵抗を
介してトランジスタTr7が、それぞれ接続される。ま
た、上記トランス17の2次巻線側には、ダイオードブ
リッジ18を介してXe管19、ストロボ用のメインコ
ンデンサ20、分圧抵抗R3が接続される。
【0021】また、図2はカメラ本体を把持して回転レ
バー7を操作するときの状態を表したもので、(a)は
回転レバーを押している状態、(b)は回転レバーを引
いている状態をそれぞれ表した図である。
【0022】この場合、ユーザは左手でカメラ本体25
を把持し、右手28で回転レバー7を図示矢印方向に回
転操作する。尚、カメラ本体25の背面には、上述した
LCD2及びファインダ窓26、スイッチ27等が設け
られている。
【0023】このような構成に於いて、ユーザが回転レ
バー7を1秒間に1回回転させると、増速機構8のギア
列でその回転数を増速し、ダイナモ9は1秒に約100
回転で回転する。この回転により、ダイナモ9によって
出力される交流電流は、整流回路10で整流されて、ほ
ぼ直流の電圧出力として出力される。
【0024】図3は、この時の制御の様子を表したタイ
ミングチャートである。
【0025】尚、回転レバー7の操作のチャートは、該
回転レバー7が回転させられている様子をサインカーブ
で表現している。
【0026】上記直流電圧が抵抗R2を介してツェナー
ダイオード13に印加されると、ツェナーダイオード1
3から略一定の電圧が出力される。したがって、アンプ
12とPNPトランジスタTr4の働きにより、電気二
重層コンデンサ15のプラス側電位Vcが所定の電圧に
なるまで充電される。
【0027】この時、先ず、抵抗R1により充電電圧は
制限されるので、ユーザが回転レバー7を回す時の重さ
は軽めに設定することができる。しばらく、回転レバー
7の回転操作が続けられると、上記電位Vcが上昇し、
NPNトランジスタTr1のベース電位が上昇する。そ
して、該ベース電位がVcCHに到り、コレクタ電流が流
れると、PNPトランジスタTr2がオンして抵抗R1
を短絡させるような効果が発揮される。これによって、
先の充電電流の制限がなくなり、充電のスピードがアッ
プする。
【0028】この時、ダイナモ9の重さが重くなって回
転レバー7の回転操作が重くなるが、すでにユーザは回
転させる動作に慣れているので、力を入れて動作を継続
することが比較的容易に可能となる。こうして、上記電
位VcがVreset より高い電圧になると、Vcをモニタ
するリセット回路15のリセット動作が解除されて、C
PU1による制御が開始される。このVreset は、図3
に示されるように、CPU1の最低動作電圧より少し高
めの電圧に設定される。
【0029】更に、回転レバー7を回し続けると、CP
U1によりMOSトランジスタTr5、Tr6のゲート
電圧がオン/オフ制御され、パルス発振出力が開始され
る。2つのMOSトランジスタTr5、Tr6のオン/
オフにより、トランス17の1次巻線側に交互に電流が
流れるので、2次巻線側から出力された電流出力は、ダ
イオードブリッジ18を介してストロボ用メインコンデ
ンサ20を充電していく。
【0030】メインコンデンサ20には300Vレベル
の高い電圧が蓄積され、Xe管19にトリガ信号が印加
されると、管内のガスがイオン化して放電経路が形成さ
れ、メインコンデンサ20の電流が消費されて発光が行
われる。この発光が、カメラの露出時の補助のフラッシ
ュ光とされる。
【0031】このメインコンデンサ20への充電の電荷
供給も、このカメラではダイナモ9から供給されるの
で、上述の高電圧を充電する過程で大きな負荷変化を生
じることが、ユーザのダイナモ操作の重さに影響する。
この時に、大きな負荷変動が生じると、ユーザがレバー
操作を困難に感じるので、負荷変動を抑えるために上記
ゲート電圧制御用のCPU1出力のパルスが制御され
る。つまり、発振が行われたり停止されたりして、回転
が重くなったり軽くなったりする。
【0032】図2(a)に示されるように、カメラ本体
25を把持して回転レバー7を押す時は力を入れやす
い。しかしながら、図2(b)に示されるように、回転
レバー7を引く時は力を入れにくいので、回転レバー7
の回転周期の約半分の期間を発振させて、約半分の期間
の発振を停止させ、MOSトランジスタTr5、Tr6
のゲートの制御を切換えることによって、力を入れやす
いタイミングには充電を行い、力を入れにくいタイミン
グには充電を休止して、ユーザが所定の回転スピードを
維持して効率よく回転操作がしやすいように工夫してい
る。
【0033】また、メインコンデンサ20の充電期間の
後半には、高い電圧(例えば150V→300V)への
充電が必要であり、充電効率が落ちてくる。したがっ
て、発振のオン/オフ制御が行われなくとも、時間当た
りの充電量が制限され、回転レバー7の重さは比較的軽
くなってくるので、連続発振へと切換えられる。すなわ
ち、このシステムでは、CPU1は内蔵するA/D変換
器1aに、メインコンデンサ20の電圧VM を抵抗R
3、R4で分割した電圧が入力され(この時、トランジ
スタTr7はオンさせる)、充電の状況をモニタできる
ようにしている。
【0034】図3に示されるように、先の発振切換の電
圧をVMCH とすると、この電圧VMCH が検出された時
に、CPU1は発振形態を変更するようにする。
【0035】そして、Xe管19が発光するのに十分な
電圧VMENDとなった時には、LCD2を制御してユーザ
に充電が十分であることを認知させる。これ以上の充電
がなされるとメインコンデンサ20の耐圧をオーバして
しまうので発振も停止させ、回転レバー7を回転させて
もトランス17には電流が流れず充電が起こらないよう
にする。ダイナモ9は急に軽くなるので、ユーザは表示
を見なくとも充電完了を判断することができる。
【0036】このカメラによる測距、測光の検出は、C
PU1がAF回路3、AE回路4を用いて自動で行い、
その結果に従ってトランジスタTr3がアクチュエータ
6を制御する。したがって、ユーザはピント合せやシャ
ッタの制御のことを考える必要はなく、LCD2に表示
が出るまで充電用の回転レバー7を回転させ、あとはス
イッチ16を押すだけで自動撮影が可能となる。
【0037】このようなカメラの、CPU1による制御
動作について、図4のフローチャートを参照して説明す
る。
【0038】先ず、ステップS1にて、リセット回路1
5の働きによりCPU1の電源電圧が動作に十分である
ことが判定される。これは、リセットが解除されてCP
U1の動作が開始されることを判定するためのステップ
である。
【0039】リセットが解除されたならば、ステップS
2へ移行してリセットが解除された旨が表示される。次
いで、ステップS3にて所定時間が経過されると、ステ
ップS4にて、ストロボ充電用のMOSトランジスタT
r5、Tr6の発振開始制御が行われる。上述したよう
に、これは、回転レバー7を押す時(図2(a)参照)
には発振させ、引く時(図2(b)参照)には停止させ
て、回転レバー7を重くしたり軽くしたりしてユーザが
疲れないような配慮がなされる。
【0040】次に、ステップS5にて、上述したメイン
コンデンサ20の充電電圧VM がA/D変換により検出
される。この検出の結果、ステップS6に於いて、上記
電圧VM が上記発振切換電圧VMCH よりも高くなれば、
ステップS7へ移行する。そして、このステップS7に
て、MOSトランジスタTr5、Tr6が連続発振され
て、充電用の回転レバー7の回転の周期によらず、ダイ
ナモ9の出力がトランス17を介して常にメインコンデ
ンサ20に充電されるようになる。
【0041】また、上記ステップS8に於いて、A/D
変換の結果、上記電圧VM がXe管19が発光するのに
十分な電圧VMENDを超えれば、ステップS10へ移行す
る。
【0042】上記ステップS6に於いて上記電圧VM が
上記発振切換電圧VMCH 以下の場合、及び上記ステップ
S8に於いて上記電圧VM が上記電圧VMEND以下の場合
は、ステップS9に移行する。そして、ここで所定時間
が経過されると、上記ステップS5へ移行する。すなわ
ち、充電が終了するまで、ステップS9にて所定時間毎
のA/D変換(電圧VM 検出)動作がCPU1によって
繰り返される。
【0043】ステップS10では、MOSトランジスタ
Tr5、Tr6の発振が停止される。次いで、ステップ
S11にて、その旨がLCD2に表示される。そして、
ステップS12に於いて、撮影動作であるか否かが判定
される。ここで、まだ撮影動作に入らない場合は上記ス
テップS5へ移行する。
【0044】一方、撮影動作が開始されると、続くステ
ップS13にて測距、測光が行われる。更に、ステップ
S14では、ピント合わせ、シャッタ制御が、CPU1
の制御によってなされる。そして、ステップS15に
て、フィルム巻上げ動作が、CPU1の制御するアクチ
ュエータ6の働きによって行われる。これらは、電気二
重層コンデンサ14のエネルギーが消費されて行われ
る。
【0045】以上説明したように、第1の実施の形態に
よれば、ダイナモ9の出力を適宜オン/オフ制御して、
回転レバー7を回転の重さをユーザの負担にならないよ
うに工夫し、ユーザが長い間の回転操作が苦にならない
ようにしている。
【0046】次に、この発明の第2の実施の形態を説明
する。
【0047】図5は、この発明の第2の実施の形態を示
すもので、カメラを制御する電子回路の一部の構成を示
した図である。
【0048】この第2の実施の形態では、より高い電圧
での充電を必要とするストロボ用メインコンデンサへの
充電制御についての改良点のみを説明する。したがっ
て、その他の回路については、図示を省略すると共に、
構成及び動作の説明も省略する。
【0049】この第2の実施の形態に於いては、昇圧用
のトランス17の1次側巻線に電流を流すMOSトラン
ジスタTr5、Tr6に加えて、もう一対のMOSトラ
ンジスタTr5b、Tr6bが、CPU1に接続されて
設けられている。したがって、第2の実施の形態は、こ
れらMOSトランジスタTr5b、Tr6bを加えるこ
とによって、より滑らかな電流制限を行うことを可能と
したものであり、図23に示されるように、MOSトラ
ンジスタTr5、Tr6のゲートを発振させたり止めた
りすることなく、消費電流を切換えている。
【0050】つまり、MOSトランジスタTr5b、T
r6bの使用時には、トランス17に直列に抵抗R6、
R7が昇圧に使用される電流を制限するので、MOSト
ランジスタTr5b、Tr6bによって昇圧がなされる
時には、回転レバー7の回転は軽くなる。ストロボの定
電圧時の昇圧は、高電圧時よりも効率が良く、こうした
処置を行わないとダイナモ9を動かすのに多大な力を要
する。
【0051】図6は、第2の実施の形態に於ける回転レ
バー7の操作時の制御の様子を表したタイミングチャー
トである。
【0052】図6のタイミングチャートに示されるよう
に、本実施の形態では、電圧VM で充電電圧が表示され
るストロボ充電の前半では、MOSトランジスタTr5
b、Tr6bが交互にオンされて、トランス17による
電流増幅昇圧が行われ、ユーザが比較的軽い操作で回転
レバー7の回転操作を開始することができるようにして
いる。
【0053】回転レバー7による回転操作が軌道に乗っ
てくると、ユーザは操作に慣れてくる上に、トランス1
7の発熱等によって効率が落ちて充電時の電流が減少す
るので、制限抵抗のないMOSトランジスタTr5、T
r6の発振による充電に切換えるようにする。
【0054】尚、図6に於いて、回転レバー操作のサイ
ン波形とMOSトランジスタTr5、Tr6の発振波形
の関係は厳密には描いておらず、レバー操作1回転の間
に、該トランジスタTr5、Tr6、Tr5b、Tr6
bは、実際には数千回パルスを出力するものである。
【0055】このように、第2の実施の形態によれば、
小刻みな負荷変動をなくして、より滑らかに回転レバー
のレバー操作を可能ならしめている。
【0056】次に、この発明の第3の実施の形態を説明
する。
【0057】図7は、この発明の第3の実施の形態を示
すもので、カメラを制御する電子回路の一部の構成を示
した図である。尚、上述した実施の形態と同じ部分には
同一の参照番号を付してその説明は省略するものとす
る。
【0058】この第3の実施の形態は、上述した第2の
実施の形態のようにMOSトランジスタを増加させた
り、その制御用のCPUのポートを増加させたりする必
要がなく、ユーザが自ら疲れ具合によって、負荷が重い
が高速の充電か、負荷が軽いが低速の充電の何れかを選
べるようにしたことに特徴がある。
【0059】すなわち、整流回路10とトランス17の
1次巻線の間に、電流制限抵抗R8とスイッチ27の並
列回路を挿入している。そして、スイッチ27の操作に
よって、ダイナモ9の出力を整流したものに電流制限を
かける抵抗R8を有効、無効に切換えることができる。
【0060】スイッチ27がオンされれば負荷が重いが
高速の充電になり、スイッチ27がオフにされれば負荷
は軽いが低速の充電となる。つまり、図2(a)及び
(b)に示されるように、例えばカメラ本体20の裏面
に設けられた上述のスイッチ27をユーザが押したり離
したりすることによって、任意に2つの状態を選択する
ことができるようになっている。
【0061】図2(a)及び(b)に於いて、ユーザ
は、LCD2によって充電の具合を確認しながら、疲れ
てきたらスイッチ27の操作によって、負荷の軽い回転
に切換える、或いは時間を優先する時は負荷の重い回転
に切換える、というように選択することが可能である。
【0062】図8は、この発明のカメラの外観図であ
る。
【0063】図8に於いて、カメラ本体25の前面のほ
ぼ中央部には撮影レンズ30が設けられている。そし
て、この撮影レンズ30の上方に、ストロボ発光部31
及びファインダ対物レンズ32等が設けられている。ま
た、カメラ本体25の上部には、ユーザが撮影したい時
に押し込むレリーズスイッチ33が配置されている。
【0064】そして、カメラ本体25の側面部には、上
述したダイナモ9用の回転レバー7が設けられている。
【0065】以上説明したように第3の実施の形態によ
れば、ユーザが自分の手の疲れ具合に応じて発電時に必
要な力を切換えることができる。更に、ユーザに合わせ
て、半固定抵抗等を用いて制限抵抗R8を切換えるよう
にしてもよい。
【0066】このように、上述した実施の形態によれ
ば、撮影者が電池交換を気にすることなく、手動発電機
の手軽な操作によって発生したエネルギーで撮影を継続
することが可能なカメラを提供することができる。
【0067】また、手動発電機の供給できるエネルギー
と消費されるエネルギーを適当な関係に保持することに
より、ユーザが疲れ難く、操作性のよい発電式カメラを
提供することができる。
【0068】特に多大なエネルギー充電を必要とするス
トロボ回路への電流供給時には、ダイナモの長い時間の
操作が必要となり、ユーザが回転操作に疲れてしまうこ
とがあるが、本発明では、充電中、特に充電初期はスト
ロボ回路のインピーダンスが低く、回路には大きな電流
が流れ、充電後期にはインピーダンスが高くなって、電
流値が低下する現象に基いて、ストロボ充電時の前半と
後半の負荷電流の差異等を考慮して電流制限を切換可能
としたので、ユーザが疲れ難く、操作の容易な充電式カ
メラを提供することができる。
【0069】このような手動充電操作の他は、従来の全
自動カメラと同様な簡単操作で美しい写真撮影が可能と
なり、広い層のユーザが利用できる製品となる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、手動発電機を利用し、電池廃棄による環境問題を解
決して、ユーザによる発電機の操作性を向上させたカメ
ラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示すもので、カ
メラを制御する電子回路の構成を示した図である。
【図2】カメラ本体を把持して回転レバー7を操作する
ときの状態を表したもので、(a)は回転レバーを押し
ている状態を示した図、(b)は回転レバーを引いてい
る状態を示した図である。
【図3】回転レバー7を操作した時のCPU1の制御の
様子を表したタイミングチャートである。
【図4】第1の実施の形態に於けるカメラの、CPU1
による制御動作について説明するフローチャートであ
る。
【図5】この発明の第2の実施の形態を示すもので、カ
メラを制御する電子回路の一部の構成を示した図であ
る。
【図6】第2の実施の形態に於ける回転レバー7の操作
時の制御の様子を表したタイミングチャートである。
【図7】この発明の第3の実施の形態を示すもので、カ
メラを制御する電子回路の一部の構成を示した図であ
る。
【図8】この発明のカメラの外観図である。
【符号の説明】
1 CPU、 1a A/D変換器、 2 LCD、 3 測距(AF)回路、 4 測光(AE)回路、 2 トリガ回路、 6 アクチュエータ、 7 回転レバー、 8 増速機構、 9 ダイナモ、 10 整流回路、 12 アンプ、 13 ツェナーダイオード、 14 電気二重層コンデンサ、 15 リセット回路、 17 トランス、 18 ダイオードブリッジ、 19 放電発光管(Xe管)、 20 メインコンデンサ、 25 カメラ本体、 26 ファインダ、 27 スイッチ、 R1、R2 抵抗、 Tr1、Tr3 NPNトランジスタ、 Tr2、Tr4 PNPトランジスタ、 Tr5、Tr6 MOSトランジスタ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手動回転にて発電を行う発電手段と、 上記発電手段によって作動する撮影手段とを有するカメ
    ラに於いて、 上記発電手段の出力に電流制限をかける制限手段と、 上記制限手段を作動状態と不作動状態とに切換制御する
    制御手段と、 を具備することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記発電手段の手動回
    転の1回転の間に上記制限手段を作動状態と不作動状態
    とに切換制御することを特徴とする請求項1に記載のカ
    メラ。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は電荷蓄積用の蓄電手段を
    有し、この蓄電手段への充電開始時と充電終了時で、上
    記制限手段を作動状態と不作動状態とに切換制御するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 上記蓄電手段は、ストロボ発光エネルギ
    ー用のコンデンサ、上記撮影手段の電源用の2次電池、
    若しくは電気二重層コンデンサで構成されることを特徴
    とする請求項3に記載のカメラ。
JP2000336165A 2000-11-02 2000-11-02 カメラ Withdrawn JP2002139786A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20130130652A (ko) * 2012-05-22 2013-12-02 카부시키카이샤 도요토미 오일 버너용 점화 장치

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