JP2002138901A - 内燃機関コジェネシステム - Google Patents
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Abstract
の高い内燃機関コジェネシステムを提供しようとするも
のである。 【解決手段】ガスタービン4に連結された発電機3とガ
スタービン4を囲むケーシング2内部に内燃機関の冷却
空気を流すブロア5を有する発電部1を備え、除湿ロー
ター11を有する除湿部9を備えるとともに、ケーシン
グ2内部を通過して温度の上昇した冷却空気とガスター
ビンの排気ガスとを混合して除湿部9の脱着用熱風とし
た。
Description
スタービンやレシプロエンジン等の内燃機関と発電機と
を組み合わせて発電し、さらに内燃機関の廃熱を用いる
ようにした内燃機関コジェネシステムに関するものであ
る。
用いて発電するものであって、さらに内燃機関の廃熱を
利用することによって高い熱効率を得るものである。つ
まり内燃機関特にガスタービンでは200℃以上の高温
の排気ガスを排出するため、この排気ガスをボイラーの
熱源として利用することによって温水を得るようにして
いる。
%とした場合に、発電によって得られる電気エネルギー
は大体25%〜35%程度であるが、排気ガスの熱を温
水の供給などに利用することによってトータルのエネル
ギー効率が70%程度になるというものである。
る場合と比較して、温水を供給することによって各段の
熱効率を得ることができるものである。
向上させるのは困難であり、また内燃機関の廃熱の利用
が温水供給であると、夏場は利用価値が低く場合によっ
ては温水を廃棄しているため、現実的には電気エネルギ
ーしか利用できず、結局熱効率が25%〜35%程度に
なるという問題がある。
ーの利用効果の高い内燃機関コジェネシステムを提供し
ようとするものである。
課題を解決するため、内燃機関に連結された発電機と内
燃機関を囲むケーシング内部に内燃機関の冷却空気を流
すようにした発電部を備え、乾燥空気をつくる湿気吸着
剤の水分を熱風脱着するようにした除湿部を備えるとと
もに、ケーシング内部を通過して温度の上昇した冷却空
気と内燃機関の排気ガスとを混合して除湿部の脱着用熱
風とした。
内燃機関に連結された発電機とを有し、さらに内燃機関
を囲むケーシングを有し、ケーシング内部に内燃機関の
冷却空気を流すようにした発電部を備え、湿気吸着剤に
よって空気を乾燥させるとともに湿気吸着剤の水分を熱
風脱着するようにした除湿部を備えるとともに、ケーシ
ング内部を通過して温度の上昇した冷却空気と内燃機関
の排気ガスとを混合して除湿部の脱着用熱風としたもの
であり、内燃機関の排気ガスのみでなく内燃機関の発生
する熱を全て回収エネルギーとして利用するという作用
を有する。
施例1について図に沿って詳細に説明する。
ーシング2、発電機3、ガスタービン4、冷却ブロア5
などより構成されている。ここで発電機3はガスタービ
ン4と連結され、ガスタービン4の回転によって発電を
行う。
熱交換器Rより構成され、圧縮機Cによって圧縮された
空気が熱交換器Rによって熱せられ、タービンTに入
る。タービンTの入口で燃料が高圧・高温の空気と混合
されて燃焼し、タービンTに駆動力を与える。
換器Rで圧縮機Cを出た空気に熱を与え、排ガス排気口
6より排出される。この時の排気ガスの温度は約280
℃である。
って外気が取り入れられ、ガスタービン4や発電機3等
は外気によって冷却される。ガスタービン4や発電機3
を冷却した空気は外気温度に対して約30℃温度が上昇
し、冷却空気排出口7より排出される。
め排ガス排気口6の温度も200℃以上に上昇する。そ
こで安全のために排ガス排気口6の廻りを冷却空気排出
口7によって囲んでいる。つまり排ガス排気口6と冷却
空気排出口7は同軸状に形成されている。
排気口6からの排気ガスと冷却空気排出口7からの空気
を混合するものである。このミキシングチャンバー8の
出口は除湿部9の再生ゾーン10に接続されている。
25614号公報に開示されたものであり、除湿部9に
はシリカゲルなどの湿気吸着剤が担持されたハニカム状
(蜂の巣状)除湿ロータ11が設けられている。除湿部
9は吸着ゾーン12及び再生ゾーン10に分割されてい
る。また除湿ローター11はモーター(図示せず)によ
って回転駆動される。
ア13は除湿部9の再生ゾーン10の空気を吸い出すよ
う、吸い込み側が再生ゾーン10に連結されている。ブ
ロア14は例えば室内の空気を吸い込み、除湿部9の吸
着ゾーン12へ送るものである。
なり、以下その動作について説明する。先ずガスタービ
ン4に燃料を送りガスタービン4を起動する。これによ
って発電機3は発電を開始する。発電機3は燃料が燃焼
し発生したエネルギーの約28%の電力を発生する。
で圧縮機Cを出た空気と熱交換して約280℃まで温度
が下がり、排ガス排気口6から発電部1外に出る。この
排ガス排気口6から外に出る排ガスは、燃料が燃焼し発
生したエネルギーの約57%のエネルギーを有してい
る。
グ2内に送られ、ガスタービン4や発電機3が冷却され
る。つまり外気はガスタービン4や発電機3の熱を奪
い、温度が30℃程度上昇して冷却空気排出口7から排
出される。この時に冷却空気排出口7から排出される空
気は燃料が燃焼し発生したエネルギーの約10%のエネ
ルギーを有している。
空気排出口7から排出される空気とはミキシングチャン
バー8内で混合されて、約140℃程度の空気となり、
ブロア13によって除湿部9の再生ゾーン10に入る。
ー11は吸着した湿気を脱着され、除湿ローター11の
脱着された部分は吸着ゾーン12に移動して室内などの
空気を除湿する。
のうち排ガスの有するエネルギー57%及び冷却空気の
有するエネルギー10%が除湿ローター11の脱着に用
いられ、これによってそのエネルギーがガスタービンコ
ジェネシステムを設置した病院や事業所などの室内の除
湿に用いられることになる。
冷房時には冷凍機の消費エネルギーの約60%は潜熱負
荷で消費される。つまり、冷房時に冷房装置のエバポレ
ーターに室内空気中の水分が結露することによって室内
空気は除湿されるが、水が結露する時に潜熱負荷が発生
する。
されていると、冷房装置の負荷は顕熱負荷のみとなり、
冷房装置の消費エネルギーが半分以下になる。つまり発
電に寄与しなかったエネルギー72%の内、67%が除
湿に用いられ冷房装置の負荷を減少させる。特に、夏場
に利用価値のなかった余熱を有効に利用できるため、実
質的な省エネルギー効果が高い。
ビンは排ガス中に含まれる炭化水素や一酸化炭素等の有
害物質が少なく、問題無く排ガスを直接除湿ローター1
1の脱着に用いることができる。しかし、格別に室内の
空気に清浄性が求められる場合には以下説明の実施例2
を用いることができる。
実施例1のものと発電部1、ケーシング2、発電機3、
ガスタービン4、冷却ブロア5、排ガス排気口6、冷却
空気排出口7、ミキシングチャンバー8、除湿部9、再
生ゾーン10、除湿ロータ11、吸着ゾーン12、ブロ
ア13,14については共通であり、冗長性を避けるた
め重複した説明を省略する。
ら出た排ガスと大気との熱交換を行う熱交換器15を設
けている。そして熱交換器15を通過した高温になった
空気をミキシングチャンバー8に導くようにしている。
し熱伝導のある2つの空気通路が互いに直交する直交形
熱交換器や2つの空気通路が互いに平行な対向流形熱交
換器が適する。一般にこのような熱交換器の熱交換効率
は60〜70%あり、排ガスの有するエネルギー57%
の60〜70%及び冷却空気の有するエネルギー10%
を除湿に用いることができる。
た空気をそのまま室内に戻すようにしていた。空気が除
湿ローター11を通過する際、空気中の湿気が除湿ロー
ター11に吸着され吸着熱を発するため、これらの実施
例の場合除湿部9から供給される乾燥空気の温度が高
い。
冷却して室内に供給する実施例3について以下説明す
る。図3は本発明の実施例3の要部のみを表したもので
ある。つまり実施例3のものは、図1の実施例1のもの
と発電部1、ケーシング2、発電機3、ガスタービン
4、冷却ブロア5、排ガス排気口6、冷却空気排出口
7、ミキシングチャンバー8、除湿部9、再生ゾーン1
0、除湿ロータ11、吸着ゾーン12、ブロア13,1
4については共通であり、図2の実施例2のものとはさ
らに熱交換器15について共通であり、発電部1、ケー
シング2、発電機3、ガスタービン4、冷却ブロア5、
排ガス排気口6、冷却空気排出口7、熱交換器15につ
いては図示を省略し、冗長性を避けるため重複した説明
を省略する。
例1,2と比較して、実施例1,2のものはブロア14
の吸い込み側が室内に連通しているのに対し、ブロア1
4の吸い込み側を大気に開放している。
り、その一方の通路には室内からの空気を通し、他方の
通路には除湿部9の吸着ゾーン12からの空気を通す。
また一方の通路の出口は大気に開放し、他方の通路の出
口は室内と連通する。17は水スプレーであり、直交形
熱交換器16の一方の通路に入る室内からの空気に水を
噴霧するものである。
路に入る空気は水スプレー17によって水を噴霧され、
水の気化熱によって温度が低下する。すでに説明のとお
り、除湿部9の吸着ゾーン12からの乾燥空気は温度が
上昇しているが、直交形熱交換器16を通過するときに
温度の低下した室内からの空気と熱交換をして冷却さ
れ、低温乾燥空気となって室内に供給される。
形熱交換器16の一方の通路から大気に放出され、大気
がブロア14、吸着ゾーン12、直交形熱交換器16の
他方の通路を通って室内に供給される。つまり常時新鮮
空気が供給される。
スタービンを用いる例を示したが、天然ガスやプロパン
ガスなどを燃料とするレシプロエンジンを用いても全く
同様の効果が得られる。
記の如く構成したので、内燃機関の放出する廃熱の内、
排ガスの持つ廃熱だけでなく内燃機関を冷却した冷却空
気の廃熱までも利用することができ、極めて高い熱効率
を期待することができるものである。
は、内燃機関の廃熱の利用先として、吸着式の除湿部の
吸着剤脱着熱としているため、特に夏場のように廃熱が
豊富に取れる時期に冷房装置の負荷を軽減することがで
きる。これは夏場に電力消費が集中し、そのために大き
な電力供給インフラを必要とする我が国において、イン
フラを小さくすることができ、社会に対する貢献度が大
きなものである。
れる乾燥空気を冷却して供給することができため、冷房
装置としての機能を期待することができ、エネルギー源
として電気エネルギーはブロアに消費されるものだけで
あり、殆ど内燃機関の廃熱だけで室内を快適な空気条件
にすることができる。
を示すフロー図である。
を示すフロー図である。
を示すフロー図である。
12)
ンエンジンを用いて発電するものであって、さらにガス
タービンエンジンの廃熱を利用することによって高い熱
効率を得るものである。つまりガスタービンでは200
℃以上の高温の排ガスを排出するため、この排ガスをボ
イラーの熱源として利用することによって温水を得るよ
うにしている。
%とした場合に、発電によって得られる電気エネルギー
は大体25%〜35%程度であるが、排ガスの熱を温水
の供給などに利用することによってトータルのエネルギ
ー効率が70%程度になるというものである。
向上させるのは困難であり、またガスタービンエンジン
の廃熱の利用が温水供給であると、夏場は利用価値が低
く場合によっては温水を廃棄しているため、現実的には
電気エネルギーしか利用できず、結局熱効率が25%〜
35%程度になるという問題がある。
課題を解決するため、ガスタービンエンジンに連結され
た発電機とを囲むケーシング内部にガスタービンエンジ
ンの冷却空気を流すようにした発電部を備え、乾燥空気
をつくる湿気吸着剤の水分を熱風脱着するようにした除
湿部を備えるとともに、ケーシング内部を通過して温度
の上昇した冷却空気とガスタービンエンジンの排ガスと
を混合して除湿部の脱着用熱風とした。
器Rで圧縮機Cを出た空気に熱を与え、排ガス排気口6
より排出される。この時の排ガスの温度は約280℃で
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】内燃機関と前記内燃機関に連結された発電
機とを有し、さらに前記内燃機関を囲むケーシングを有
し、前記ケーシング内部に前記内燃機関の冷却空気を流
すようにした発電部を備え、湿気吸着剤によって空気を
乾燥させるとともに前記湿気吸着剤の水分を熱風脱着す
るようにした除湿部を備えるとともに、前記ケーシング
内部を通過して温度の上昇した冷却空気と前記内燃機関
の排気ガスとを混合して前記除湿部の脱着用熱風とした
ことを特徴とする内燃機関コジェネシステム。 - 【請求項2】内燃機関と前記内燃機関に連結された発電
機とを有し、さらに前記内燃機関を囲むケーシングを有
し、前記ケーシング内部に前記内燃機関の冷却空気を流
すようにした発電部を備え、湿気吸着剤によって空気を
乾燥させるとともに前記湿気吸着剤の水分を熱風脱着す
るようにした除湿部を備えるとともに、前記内燃機関の
排気ガスと熱交換して高温になった空気と前記ケーシン
グ内部を通過して温度の上昇した冷却空気とを混合して
前記除湿部の脱着用熱風としたことを特徴とする内燃機
関コジェネシステム。 - 【請求項3】除湿部は湿気吸着剤を担持したハニカムロ
ーターを有するものである請求項1あるいは請求項2記
載の内燃機関コジェネシステム。 - 【請求項4】除湿部から供給される乾燥空気を冷却して
室内へ供給するようにした請求項1あるいは請求項2記
載の内燃機関コジェネシステム。
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2000
- 2000-10-31 JP JP2000333463A patent/JP3300782B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3300782B2 (ja) | 2002-07-08 |
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