JP2002138740A - 引 戸 - Google Patents

引 戸

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JP2002138740A
JP2002138740A JP2000336270A JP2000336270A JP2002138740A JP 2002138740 A JP2002138740 A JP 2002138740A JP 2000336270 A JP2000336270 A JP 2000336270A JP 2000336270 A JP2000336270 A JP 2000336270A JP 2002138740 A JP2002138740 A JP 2002138740A
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哲也 内藤
Naoyuki Kato
尚之 加藤
Eitatsu Nara
栄達 奈良
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1障子と第2障子を閉じ位置で面外方向に
面一とし、第1障子を第2障子と衝突せずに開閉できる
引戸とする。 【解決手段】 第1障子1の第1戸車2を上枠4の第1
レール10に接し、第2障子6の第2戸車7を上枠4の
第2レール11に接する。前記第1戸車2は面外方向に
揺動自在なアーム22にガイド部材23を取付けると共
に、車輪26を旋回自在に取付けたもので、その車輪2
6を第1レール10に接すると共に、ガイド部材23を
上枠4のガイド溝12に沿って移動自在とする。前記ガ
イド溝12に傾斜部33aを設け、第1障子1が閉じ位
置近くとなるとガイド部材23が傾斜部33aに接して
アーム22が揺動し、第1障子1が第2障子6と面外方
向に同一位置まで移動するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、障子を上枠と下枠
に沿って移動することで開閉する引戸に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平8−121014号公報に示す引
戸が提案されている。この引戸は、面外方向両側上部に
第1レール、第2レールを有し、面外方向一側下部に第
3レールを有する上枠と、前記第1レールと第2レール
に跨り、面内方向に移動する車軸と、この車軸に沿って
面外方向に移動する第1障子と、前記第3レールに沿っ
て面内方向に移動する第2障子を備え、第1障子と第2
障子を閉じ位置に移動して第1障子を面外方向に移動す
ることで第1障子と第2障子を閉じ位置で面外方向に面
一とすることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の引戸であると、
第1障子を面内方向に移動する時や第1障子を開き位置
とした時に、その第1障子を誤って車軸に沿って面外方
向に移動すると第1障子と第2障子が衝突することがあ
る。
【0004】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにした引戸を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、面外方向
他側にレール、面外方向中間にガイド溝を有する上枠
と、前記レールに接した戸車を備え、そのレールに沿っ
て閉じ位置と開き位置とに亘って面内方向に移動する第
1障子と、前記上枠の面外方向一側に支持された第2障
子とを備え、前記戸車は、第1障子に面外方向に揺動自
在に取付けたアームと、このアームに取付けられ前記ガ
イド溝に沿って移動するガイド部材と、前記アームに面
外方向に揺動自在に設けられ前記レールに沿って移動す
る車輪を有し、前記ガイド溝に面外方向に斜めとなった
傾斜部を、第1障子が閉じ位置近くの時に戸車のガイド
部材が接してアームを面外方向に揺動して第1障子を面
外方向一側に移動して第2障子と面外方向に略同一位置
とするように設けたことを特徴とする引戸である。
【0006】第2の発明は、第1の発明において前記上
枠は、第1障子の第1戸車が接する面外方向他側の第1
レールと、前記第2障子の第2戸車が接する面外方向一
側の第2レールを有し、前記第1レールと第2レールは
略同一高さである引戸である。
【0007】第3の発明は、第2の発明において前記ガ
イド溝は、第1レールと第2レールとの面外方向中間部
で、かつ下側に設けてある引戸である。
【0008】第4の発明は、面外方向他側に第1レー
ル、面外方向一側に第2レールを備えた上枠と、前記第
1レールに沿って閉じ位置と開き位置に亘って面内方向
に移動する第1障子と、前記第2レールに沿って閉じ位
置と開き位置に亘って面内方向に移動する第2障子と、
前記上枠に取付けた第1補助レール、第2補助レールと
を備え、前記第1補助レールは第1レールと第2レール
を連続する面外方向に斜めの補助レール部を有し、第1
障子の面内方向一側部が閉じ位置近くで、前記補助レー
ル部に沿って第1レールと第2レールに亘って面外方向
に斜めにガイドされ、前記第2補助レールは第1レール
と第2レールを連続する面外方向に斜めの補助レール部
を有し、第1障子の面内方向他側部が閉じ位置近くで、
前記補助レール部に沿って第1レールと第2レールに亘
って面内方向に斜めにガイドされ、前記第1補助レール
に、第1障子の面内方向一側部を第2レールから第1レ
ールに移動案内すると共に、第2レールに沿って開き位
置に向けて移動することを阻止し、第2障子が第2レー
ルに沿って開き位置に向けて移動することを許容する案
内部材を設けたことを特徴とする引戸である。
【0009】第5の発明は、面外方向他側に第1レール
を備えた上枠と、前記第1レールに接した第1戸車を備
え、第1レールに沿って閉じ位置と開き位置とに亘って
面内方向に移動する第1障子と、前記上枠の面外方向一
側に設けた第2障子を備え、前記第1レールの面内方向
一端寄り部は、第1障子が閉じ位置の時にその戸当り部
が第2障子と面外方向に略同一位置となるように面外方
向に湾曲した形状で、前記第1戸車は第1障子の召合せ
部を面外方向に移動可能とする形状で、前記第1障子と
上枠に、第1障子が閉じ位置で第2障子と面外方向に略
同一位置の時に相互に接し、その召合せ部を第2障子と
面外方向に略同一位置に位置決めすると共に、第1障子
が第2障子側に移動することを阻止するガイド部材とガ
イド部を設けたことを特徴とする引戸である。
【0010】
【作 用】第1の発明によれば、第1障子が開き位置か
ら閉じ位置に向けて移動して閉じ位置近くになると、ア
ームに設けたガイド部材が傾斜部に接してアームが面外
方向に揺動し、第1障子が面外方向一側に向けて揺動
し、閉じ位置において第1障子と第2障子が面外方向に
略同一位置となる。これによって、引戸を閉じた時に第
1障子と第2障子に面外方向の段差が生じないので、見
栄えが良い。
【0011】第1障子が閉じ位置近くと開き位置との間
を移動する時にはガイド部材がガイド溝に沿って移動
し、アームが面外方向に揺動しないから、第1障子は面
外方向に動くことなしにレールに沿って面内方向に移動
する。これによって、第1障子を開閉移動する時に誤っ
て第2障子と衝突する恐れがない。
【0012】第2の発明によれば、第2障子を第2レー
ルに沿って開き位置と閉じ位置に亘って移動できるの
で、第1障子と第2障子を開閉できる引戸である。ま
た、第1レールと第2レールが同一高さであるから、上
枠の上下寸法を小さくできる。つまり、前述した従来の
引戸のように上枠の上下にレールを設けると上枠の上下
寸法が大きくなる。
【0013】第3の発明によれば、ガイド溝が第1レー
ルと第2レールの面内方向中間部で下側に設けてあるの
で、ガイド溝と第1・第2レールを有する上枠の面外方
向寸法を小さくできる。
【0014】第4の発明によれば、第1障子が開き位置
から閉じ位置に向けて移動して閉じ位置近くになると、
第1・第2補助レールの補助レール部に沿って第1障子
が面外方向一側に向けて揺動し、閉じ位置において第1
障子と第2障子が面外方向に略同一位置となる。これに
よって、引戸を閉じた時に第1障子と第2障子に面外方
向の段差が生じないので、見栄えが良い。
【0015】第1障子が閉じ位置近くと開き位置との間
を移動する時には第1レールに沿って移動し、第1障子
は面外方向に動くことなしにレールに沿って面内方向に
移動する。また、第1障子が閉じ位置から第2レールに
沿って開き位置に向けて移動することが案内部材で阻止
される。これによって、第1障子を開閉移動する時に誤
って第2障子と衝突する恐れがない。
【0016】しかも、案内部材は第2障子が開き位置に
向けて移動することを許容するので、第2障子を第2レ
ールに沿って閉じ位置と開き位置に亘って移動すること
ができる。
【0017】第5の発明によれば、第1障子が開き位置
から閉じ位置に向けて移動して閉じ位置となると、第1
障子の戸当り部が第2障子と面外方向と略面一となるよ
うに面外方向に斜めとなる。この状態で第1障子の召合
せ部に面外方向一側に向う力を与えると、第1障子の召
合せ部が面外方向一側に向けて移動してガイド部材がガ
イド部に接して第1障子の召合せ部が第2障子と面外方
向に略同一位置となり、第1障子と第2障子は閉じ位置
で面外方向に略同一位置となる。これによって、引戸を
閉じた時に第1障子と第2障子に面外方向の段差が生じ
ないので、見栄えが良い。
【0018】第1障子が閉じ位置の時にはガイド部材が
ガイド部に接して第2障子側に移動できず、第1障子の
召合せ部に面外方向他側に向う力を与えて面外方向他側
に移動してガイド部材とガイド部を離隔しなければ第1
障子を開き移動できない。これによって、第1障子を開
閉移動する時に誤って第2障子を衝突することがない。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1に示す
ように、第1障子1の上部左右に一対の第1戸車2がそ
れぞれ取付けてあり、この第1障子1の下部左右に一対
の第1ガイドローラ3がそれぞれ取付けてある。前記一
対の第1戸車2が上枠4に沿って移動し、一対の第1ガ
イドローラ3が下枠5に沿って移動することで第1障子
1は面内方向に移動する。
【0020】第2障子6の上部左右に一対の第2戸車7
がそれぞれ取付けてあり、この第2障子6の下部左右に
一対の第2ガイドローラ8がそれぞれ取付けてある。前
記一対の第2戸車7が上枠4に沿って移動し、一対の第
2ガイドローラ8が下枠5に沿って移動することで第2
障子6は面内方向に移動する。
【0021】前記第1障子1は図2に実線で示すように
閉じ位置では第2障子6と面外方向に略面一で、第1障
子の面外方向一側面1aと第2障子6の面外方向一側面
6aとに面外方向の段差が生じない。前記第1障子1を
閉じ位置から開き位置に向けて移動すると矢印aに示す
ように面外方向他側に向けて斜めに移動して図2に一点
鎖線で示す位置、つまり第2障子6よりも面外方向他側
にずれた位置となる。この状態から第1障子1を閉じ位
置に向けて移動すると矢印bで示すように面内方向に真
直ぐに移動して2点鎖線で示す閉じ位置、つまり第2障
子6と面外方向に重なり合う閉じ位置に移動する。第2
障子6は面外方向には移動せずに面内方向に真直ぐに移
動する。
【0022】次に各部材の具体形状を説明する。前記上
枠4は図3に示すように、面外方向他側(例えば室外
側)の第1レール10と面外方向一側(例えば室内側)
の第2レール11と面外方向中間のガイド溝12を有す
る。前記第1レール10、第2レール11は略下向きコ
字形状で、その開口縁内面に横向片10a,11bが相
対向してそれぞれ有する。この第1レール10と第2レ
ール11は同一高さである。これにより上枠4の高さ
(上下寸法)を小さくできる。前記ガイド溝12は略下
向きコ字形状である。このガイド溝12は第1レール1
0と第2レール11の面外方向(見込み方向)中間部
で、かつ第1・第2レール10,11よりも下側に位置
している。これにより上枠4の面外方向寸法(見込み方
向)を小さくできる。前記下枠5は面外方向に間隔を置
いて第1下レール13、第2下レール14、第3下レー
ル15を有する。この第1・第2・第3下レール13,
14,15は略下向きコ字形状である。
【0023】前記第1戸車2は取付部20と、この取付
部20に第1縦軸21で水平面方向に揺動自在に取付け
たアーム22と、このアーム22の長手方向中間部上面
に取付けたガイドローラ等のガイド部材23と、前記ア
ーム22の長手方向端部に第2縦軸24で水平面方向に
回動自在に取付けた車輪取付け用の縦材25と、この縦
材25に取付けた一対の車輪26を備えている。
【0024】前記取付部20は第1縦軸21が回転自在
に取付けられた一側プレート27と他側プレート28と
ビス29を備え、その他側プレート28からビス29を
第1障子1を貫通して他側プレート27に螺合すること
で第1障子1に固着される。前記第1縦軸21はアーム
22を貫通して上方に突出し、その突出部にナット30
を螺合して第1縦軸21がアーム22から抜けないよう
にしてある。前記第2縦軸24はアーム22に回転自在
に支承され、かつアーム22の下面22aに接するフラ
ンジ24aを有し、この第2縦軸24に対してアーム2
2が抜き落ちないように支承される。前記第2縦軸24
は縦材25に嵌合し、かつ縦材25から抜けないように
ピン31で縦材25に固定してある。
【0025】前記一対の車輪26は第1レール10の一
対の横向片10aに接し、第1戸車2で第1障子1を第
1レール10に沿って面内方向に移動自在に吊り下げ支
承する。これによって、第1障子1はアーム22を揺動
することで図3に実線で示す閉じ位置(図2の実線位
置)と、図3に2点鎖線で示す位置(図2で1点鎖線、
2点鎖線で示す位置)に亘って面外方向に移動可能であ
る。前記ガイド部材23は第1障子1が図3に2点鎖線
で示す位置の時には図3に2点鎖線で示すようにガイド
溝12に摺動自在に嵌まり合っている。第1障子1が図
3に実線で示す閉じ位置の時にはガイド部材23がガイ
ド溝12の切欠き32から図3に実線に示すように面外
方向一側に向けて抜け出し移動する。
【0026】次に第1障子1を閉じ位置近くで面外方向
に斜めに移動する部分の構造について説明する。図4、
図5、図6に示すように、ガイド溝12における切欠き
部32よりも第1障子1の開き位置と反対側位置にガイ
ドブロック33が取付けてある。このガイドブロック3
3は傾斜部33aを有する。この傾斜部33aの端面
(ガイド溝12の切欠き部32と対向した端面)は面外
方向に向う傾斜面34である。この傾斜面34は面外方
向他側部(第1レール10側部)34aが面外方向一側
部(第2レール11側部)34bよりも第1障子1の開
き位置に向けて突出した面外方向に向う傾斜面で、この
傾斜面34の面外方向一側部34bがガイド溝12の切
欠き部32における第1障子1の閉じ位置側の端部32
aと連続する。
【0027】第1障子1が閉じ位置の時にはガイド部材
23がガイドブロック33の傾斜面34における面外方
向一側部34b寄りで、図6に示すようにガイド溝12
の切欠き部32から抜け出して切欠き部32の前記端部
32aに接する。これにより、アーム22が図5に示す
ように面外方向に向う姿勢に揺動し、第1障子1は面外
方向一側に向けて移動し図5に示すように第2レール1
1に位置するので、第1障子1は第2障子6と面外方向
に同一位置である。
【0028】前述の状態から第1障子1を開き位置に向
けて移動すると、車輪26が図5で矢印c方向に移動し
ガイド部材23が傾斜面34に沿って面外方向他側に移
動しながら面内方向に移動してガイド溝12内に入り込
む。これよってアーム22が図5で矢印dに示すように
面外方向他側に向けて揺動するので、第1障子1が面外
方向他側に向けて移動する。
【0029】図7に示すようにガイド部材23が傾斜面
34の面外方向他側部34aまで移動してガイド溝12
内に完全に入り込むと、アーム22が最大限揺動して第
1障子1は図3に2点鎖線で示す位置(図2の1点鎖線
で示す位置)まで移動する。この後に第1障子1を開き
位置に向けて移動するとガイド部材23がガイド溝12
に沿って移動するので、図2に2点鎖線で示す位置まで
真直ぐに移動する。
【0030】前述の移動時には第1戸車2のアーム22
が揺動しないので、第1障子1は面外方向に移動しない
から、誤って第1障子1が第2障子6と衝突することを
防止できる。
【0031】また、開き位置の第1障子1を閉じ位置に
向けて移動した時には、図7に示す位置までは第1障子
1が真直ぐに移動する。図7に示す位置から第1障子1
を更に閉じ位置に向けて移動すると、戸車26が矢印e
方向に移動しガイド部材23が傾斜面34に沿って移動
するので、アーム22が矢印fで示すように面外方向一
側に向けて揺動し、閉じ位置となると図5に示すように
アーム22が面外方向に向う姿勢となって第1障子1は
面外方向一側に移動して第2障子6と面一となる。
【0032】前記第1ガイドローラ3は図3に示すよう
に、第1障子1の下部に固着したブラケット16に取付
けてある。この第1ガイドローラ3は第1障子1が閉じ
位置の時には第3下レール15に嵌まり合う。第1障子
1が開き位置と閉じ位置との間を移動する時には第1ガ
イドローラ3は第2下レール14に嵌まり合う。例え
ば、図8に示すように、第2下レール14の面外方向一
側部と第3下レール15の面外方向他側部をそれぞれ切
欠き、この切欠き部14a,15aにガイドブロック1
7を取付ける。このガイドブロック17の傾斜面17a
に沿って第1ガイドローラ3を移動して第1障子1が矢
印gで示すように前記第1戸車2の移動と同期して面外
方向に斜めに移動するようにする。
【0033】前記第2障子6に取付けた第2戸車7は図
9に示すように、取付部7aと一対の車輪7bを備え、
その一対の車輪7bを第2レール11の突片11aに接
して第2障子6を面内方向に移動自在に吊り下げ支承し
ている。第2ガイドローラ8は第2障子6の下部に固着
したブラケット18に取付けてあり、第1下レール13
に沿って面内方向に移動する。前述のようであるから、
第2障子6は面外方向に動くことなしに面内方向に真直
ぐに移動する。
【0034】以上の説明では第2障子6を面内方向に移
動するようにしたが、この第2障子6は固定、例えば嵌
め殺しとしても良い。
【0035】(第2の実施の形態)図10に示すよう
に、第1障子1は一対の第1戸車2を介して上枠4に吊
り下げ支承され、図11に示すように閉じ位置において
矢印bで示すように面外方向に斜めに移動し、矢印cで
示すように面内方向に移動する。第2障子6は一対の第
2戸車7を介して上枠4に沿って面内方向に真直ぐに移
動自在に吊り下げ支承される。下枠5には召合せ部障子
支持具40、第1戸当り部障子支持具41、第2戸当り
障子支持具42がそれぞれ設けてある。
【0036】前記召合せ部障子支持具40は図11に示
すように一側支持部40aと他側支持具40bを備えて
いる。その他側支持具40bは実線で示す支持位置と2
点鎖線で示す解放位置とに亘って面外方向に移動し、こ
の他側支持具40bを支持位置とすることで、第1障子
1の召合せ部と第2障子6の召合せ部を閉じ位置におい
て面外方向に動かないように支持する。
【0037】前記第1戸当り部障子支持具41は第1障
子1の戸当り部を閉じ位置で面外方向に動かないように
支持する。前記第2戸当り部障子支持具42は第2障子
6の戸当り部を閉じ位置で面外方向に動かないように支
承する。
【0038】次に各部材の具体形状を説明する。前記上
枠4は図12に示すように、面外方向他側の第1レール
10と面外方向一側の第2レール11を有し、その第1
レール10、第2レール11は略下向きコ字形状で、そ
の開口縁内面に横向片10a,11aを相対向してそれ
ぞれ有する。この第1レール10と第2レール11は同
一高さである。つまり、上枠4は第1の実施の形態にお
ける上枠4のガイド溝12を有しない断面形状と同一で
ある。
【0039】前記第1戸車2は取付部20と、この取付
部20に縦軸回りに旋回自在に取付けた車輪取付用の縦
材25と、この縦材25に取付けた一対の車輪26を備
え、その取付部20は前述の第1の実施の形態の取付部
20と同様に一側プレート27と他側プレート28とビ
ス29で形成され、その他側プレート28からビス29
を第1障子1を貫通して他側プレート27に螺合するこ
とで第1障子1に固着される。一対の車輪26が一対の
横向片10a,11aに接する。前記下枠5は図12に
示すように、中空部5aを有する。
【0040】前記召合せ部障子支持具40の一側支持部
40aは図12と図13に示すように、縦向片43と横
向片44でL字形状で、その横向片44が下枠5の上面
に固着してある。前記召合せ部障子支持具40の他側支
持部40bは、下枠5の中空部5aに沿って面外方向に
移動する移動子45と、この移動子45に連結片46を
介して連結した縦片47と、この縦片47の面外方向一
側面に一体的に設けた突片48と、前記移動子45を面
外方向一側位置(支持位置)でロックする錠49を有す
る。前記連結片46は横片44の長孔44aに沿って摺
動する。
【0041】このようであるから、錠49にキーを挿入
してロック解除し、移動子45とともに縦片47を図1
2、図13に2点鎖線で示すように面外方向他側に移動
することで、第1障子1を実線で示す閉じ位置から一点
鎖線で示す面外方向他側位置に斜めに移動可能である。
前述の状態から移動子45とともに縦片47を図12、
図13に実線で示す支持位置に移動し、錠49にキーを
挿入してロックすることで第1障子1を閉じ位置で面外
方向に動かないように支持できる。これによって第1障
子1を閉じ位置でロックできる。
【0042】前記第1戸当り部障子支持具41、第2戸
当り部障子支持具42は図13に示すように、第1障子
1の戸当り部、第2障子6の戸当り部が嵌まり込む面内
方向に向う凹部41a,42aを有する。なお、第1戸
当り部障子支持具41の凹部41aは面外方向他側部分
が一側部分に比べて浅く、第1障子1が面内方向に移動
し易くしてある。
【0043】次に第1障子1を閉じ位置近くで面外方向
に斜めに移動する部分の構造について説明する。図10
に示すように、上枠4における第1障子1が閉じ位置の
時に一方の第1戸車2(召合せ部寄りの第1戸車2)が
位置する部分に第1補助レール50が取付けてあり、他
方の第1戸車2(戸当り部寄りの第1戸車2)が位置す
る部分に第2補助レール60が取付けてある。
【0044】前記第1補助レール50は図14、図15
に示すように、第1ブロック51と第2ブロック52を
備えている。第1レール10の面外方向一側の隔壁(縦
板)10bと第2レール11の面外方向他側の隔壁11
bが所定の長さに切欠きされている。この各切欠き部1
0c,11cにおいて前記第1ブロック51と第2ブロ
ック52が上枠4の上横板4aにボルト53でそれぞれ
取付けてある。前記第1ブロック51は取付部51aと
下フランジ部51bを備え、その下フランジ部51bが
第1・第2レール10,11の横向片10a,11aと
連続している。前記第2ブロック52は取付部52aと
下フランジ部52bを備え、その下フランジ部52bが
第1・第2レール10,11の横向片10a,11aと
連続している。第1ブロック51と第2ブロック52は
面内方向(上枠長手方向)に離隔し、かつ取付部と下フ
ランジ部の相対向した面51c,52cは面外方向に斜
めの傾斜面で、第1レール10と第2レール11を連続
する面外方向に斜めの補助レール部54を形成してい
る。
【0045】このようであるから、第1戸車2の車輪2
6(第1障子1の面内方向一側部)は補助レール部54
を通って第1レール10と第2レール11とに亘って面
外方向に斜めに移動する。
【0046】前記第2ブロック52に案内部材55が縦
軸56で面外方向に揺動自在に取付けてある。この案内
部材55はコイルスプリング等の弾性材で面外方向他側
に向けて揺動付勢されて図15に示すように第1ブロッ
ク51の取付部50aの面51cに当接し、補助レール
部54を閉じている。
【0047】前記第2補助レール60は図14、図15
に示すように、第1レール10の前述した隔壁10bと
第2レール11の前述した隔壁11bを所定の長さに切
欠きした切欠き部10d、11eにおいて上枠4の上横
板4aの下面にボルト61で取付けてある。この第2補
助レール60は面外方向に斜めになった溝62を有し、
その溝62の下部に下部フランジ63を有し、補助レー
ル部64を形成している。その補助レール部64の面外
方向他側端部64aは第1レール10と連続して下部フ
ランジ63が横向片10aと連続する。面外方向一側端
部64bは行き止りで、かつ第2レール11と面外方向
に同一位置である。
【0048】このようであるから、第1障子1の第1戸
車2(第1障子1の面内方向他側部)は補助レール部6
4に沿って面外方向に斜めに移動する。
【0049】前記第2障子6の第2戸車7は前述した第
1の実施の形態における第2障子6の第2戸車7と同一
である。
【0050】次に障子の開閉動作を説明する。図16
(a)に示すように第1障子1と第2障子6が閉じ位置
の時には、第1障子1の一方の第1戸車2は第2レール
11に接し、他方の戸車2は第2補助レール60の補助
レール部64の面外方向他側端部64bに位置する。こ
れによって第1障子1と第2障子6は面外方向に面一で
ある。案内部材55は一方の第1戸車2に接して面外方
向一側に揺動し、補助レール部54を開いている。
【0051】前述の状態から第1障子1を開き位置に向
けて移動すると、一方の第1戸車2が第1補助レール5
0の補助レール部54、他方の第1戸車2が第2補助レ
ール部60の補助レール部64に沿ってそれぞれ面外方
向一側に向けて斜め(矢印b)に移動し、図16(b)
のように各第1戸車2が第1レール10に接する。この
時、一方の戸車2が第2レール11に沿って第2障子6
側に移動することが案内部材55で防止されるので、第
1障子1と第2障子6が誤って衝突することがない。第
1障子1が第1レール10側に移動すると案内部材55
は第1補助レール50の第1ブロック51に当接する。
【0052】前述の状態で第2障子6を第2レール11
に沿って開き位置に向けて移動する時に、第2戸車7が
案内部材55と干渉しないので開き位置に向けて第2レ
ール11に沿って移動できる。これにより、第2障子6
を図16(d)を示すように開き位置まで移動できる。
この時、第1補助レール50の補助レール部54は案内
部材55で閉じられているので、第2障子6が第1レー
ル10側に移動することがない。
【0053】前述の第1・第2の実施の形態の引戸は、
カーテンウォールの窓部の近くに取付けられて窓部との
間に中間空気層を形成し、その中間空気層に空気を流通
して室内を換気するように利用される。なお、これ以外
にも利用できることは勿論である。
【0054】(第3の実施の形態)図17に示すよう
に、第1障子1の上部戸当り側部、上部召合せ側部に第
1戸車2がそれぞれ取付けてあり、この第1障子1の下
部左右に一対の第1ガイドローラ3がそれぞれ取付けて
ある。第1障子1の上部召合せ側部にガイド部材70が
取付けてある。前記各第1戸車2が上枠4に沿って移動
し、一対の第1ガイドローラ3が下枠5に沿って移動す
ることで第1障子1は面内方向に移動する。
【0055】第2障子6の上部左右に一対の第2戸車7
がそれぞれ取付けてあり、この第2障子6の下部左右に
一対の第2ガイドローラ8がそれぞれ取付けてある。前
記一対の第2戸車7が上枠4に沿って移動し、一対の第
2ガイドローラ8が下枠5に沿って移動することで第2
障子6は面内方向に移動する。
【0056】前記第1障子1は第1・第2実施の形態と
同様に閉じ位置では第2障子6と面外方向に略面一で、
第1障子の面外方向一側面1aと第2障子6の面外方向
一側面6aとに面外方向の段差が生じない。前記第1障
子1は閉じ位置から第2障子6と面外方向に重なり合う
開き位置に移動可能である。第2障子6は面外方向には
移動せずに面内方向に真直ぐに移動する。
【0057】前記戸当り側部に取付けた戸当り側の第1
戸車2は、図18(a),(b)に示すように取付部2
0に車輪取付用の縦材25を旋回自在に取付け、その縦
材25に4つの車輪26、つまり、横軸回りに回転し吊
り下げ支持する面外方向一対の第1車輪26−1と、こ
の一対の第1車輪26−1よりも面内方向両側部に取付
けた縦軸回りに回転してガイドする面内方向一対の第2
車輪26−2を取付けてある。
【0058】前記召合せ側部に取付けた召合せ側の第1
戸車2は図19(a),(b)に示すように、取付部2
0と、この取付部20に第1縦軸21で水平面方向に揺
動自在に取付けたアーム22と、このアーム22に第2
縦軸24で水平面方向に回動自在に取付けた車輪取付用
の縦材25と、この縦材25に取付けた4つの第1車輪
26−1と2つの第2車輪26−2を備えている。
【0059】前記第2障子6の一対の第2戸車7は第1
障子1の戸当り側の第1戸車2と同様である。
【0060】前記ガイド部材70は図20に示すよう
に、取付部71と縦軸回りに回転するガイドローラ72
を備え、このガイドローラ72は第1戸車2の車輪26
よりも下方に位置している。この取付部71は前記各第
1戸車2の取付部20と同一である。
【0061】前記上枠4は図21、図22に示すよう
に、前述した第1・第2実施の形態の上枠4と同様に、
面外方向他側(例えば室外側)の第1レール10と面外
方向一側(例えば室内側)の第2レール11と面外方向
中間のガイド73を有する。前記第1レール10、第2
レール11は図23と図24に示すように略下向きコ字
形状で、その開口縁内面に横向片10a,11aが相対
向してそれぞれ有する。この第1レール10と第2レー
ル11は同一高さである。前記ガイド73は図23と図
24に示すように第1レール10と第2レール11を区
画する隔壁74の下部に一体的に設けてあり、このガイ
ド73は図21に示すように上枠4の長手方向一側部に
設けてある。つまり、図17に示すように第1障子1が
閉じ位置の時にガイド部材70よりも右半分に位置する
ようにしてある。
【0062】図24に仮想線で示すように前記各第1戸
車2の第1車輪26−1は第1レール10の一対の横向
片10a上面に接して第1障子1を吊り下げ支持し、各
第2車輪26−2は第1レール10の対向した内側面に
接して第1障子1の面外方向のふらつきを防止する。前
記第2戸車7の各第1車輪26−1は第2レール11の
一対の横向片11a上面に接して第2障子6を吊り下げ
支持し、各第2車輪26−2は第2レール11の対向し
た内側面に接して第2障子6の面外方向のふらつきを防
止する。前記ガイド部材70のガイドローラ72は第1
障子1が開き位置に移動する時にガイド73の面外方向
他側面73aに接する。
【0063】前記上枠4の長手方向一端部(第1障子1
の戸当り側部)は上横板部4aを残して所定長さに切断
してある。この切断部4bに戸当り側補助レール75が
取付けてある。この戸当り側補助レール75は第1レー
ル10と連続した補助レール部76を有し、その補助レ
ール部76は面外方向一側に向けて湾曲し、その端部は
第2レール11と面外方向と同一位置である。これによ
り、第1レール10は面内方向一端から面内方向他端寄
りまでが直線状で、面内方向他端部が第2レール11に
向けて湾曲し、面内方向他端部が第2レール11と面外
方向に同一位置である。
【0064】前記第2レール11の面外方向両側部下面
にガイド部77が、前記ガイド73と連続して取付けて
ある。このガイド部77に前記ガイド部材70のガイド
ローラ72が当接するが、第2障子6の第2戸車7の車
輪26はガイド部77に干渉せずに第2レール11に沿
って上枠4の略全長に亘って摺動する。
【0065】図23と図24に示すように、前記ガイド
部77は上枠4の隔壁74の下面(横向片10a、11
aの下面)にビス止めした第1ブロック78と第2レー
ル11の横向片11aの下面にビス止めした第2ブロッ
ク79を備え、この第1ブロック78と第2ブロック7
9は第2レール11の幅(面外方向寸法)だけ離隔して
第2レール11は長手方向全長に亘って連続する。前記
第1ブロック78、第2ブロック79のガイド73と反
対側の面78a,79aは略L字形状で、ガイド部材7
0のガイドローラ72が接することで第1障子1が面内
方向、面外方向に位置決めされる。つまり、ガイド部7
7は第1障子1の位置決めをするストッパの機能をも有
する。
【0066】前記下枠5は図25と図26に示すよう
に、面外方向に間隔を置いて下向きコ字形状の第1下レ
ール80と第2下レール81を備え、この第1下レール
80に沿って第1障子1の第1ガイドローラ3が面内方
向に移動し、第2下レール81に沿って第2障子6の第
2ガイドローラ8が面内方向に移動する。前記下枠5の
第1・第2レール80,81を形成する各垂下片82の
長手方向一端部が切断除去され、その部分の横板83に
補助下レール部84がビス止めしてある。この補助下レ
ール84には補助下レール部85が形成してあり、その
補助下レール部85は第1下レール80と連続し、かつ
面外方向一側に向けて湾曲して端部が第2下レール81
と面外方向に同一位置である。前記第1レール80と第
2レール81の隣接した垂下片82の長手方向中間部分
(第1障子1が閉じ位置の時に召合せ側の第1ガイドロ
ーラ3と対向する部分)に切欠部86が形成され、この
切欠部86において第1下レール80と第2下レール8
1が連続する。
【0067】次に第1障子1の開閉動作を説明する。第
1障子1を閉じ位置に向けて移動すると戸当り側の第1
戸車2の車輪26が補助レール部76に沿って面外方向
一側に移動し、第1障子1の戸当り側部は第2障子6と
面外方向に同一位置となる。この時、第1障子1の召合
せ側の第1戸車2が第1レール10に支持されているの
で召合せ側部は面外方向他側に位置し、第1障子1は面
外方向に斜めとなる。
【0068】前述の状態で、第1障子1の召合せ側部に
面外方向一側に移動する力を与える。例えば押す。これ
により図23に仮想線で示すように召合せ側の第1戸車
2のアーム22が縦部材25(車輪26)に対して面外
方向一側方に向けて回動し、第1障子1の召合せ側部が
面外方向一側に移動してガイドローラ72がガイド部7
7に当接して面外方向、面内方向に位置決めされる。前
述の動作の時に、第1障子1の戸当り側の第1ガイドロ
ーラ3は補助レール部85に沿って面外方向一側に移動
し、召合せ側の第1ガイドローラ3は切欠部86で第2
レール81側に移動する。
【0069】これによって、第1障子1が閉じ位置の時
には第2障子6と面外方向に同一位置となる。
【0070】第1障子1を開き位置に移動する時には、
第1障子1の召合せ側部に面外方向他側に移動する力を
与える。例えば引張る。これによって、召合せ側の第1
戸車2のアーム22が縦材25に対して面外方向他側に
向けて回動し、第1障子1の召合せ側部が面外方向他側
に移動して第1障子1は斜めとなる。
【0071】前述の状態で第1障子1を面内方向に移動
することで戸当り側の第1戸車2が補助レール部76に
沿って第1レール10まで移動し、その後に第1レール
10に沿って面内方向に向けて開き位置まで移動して第
2障子6と面外方向に重なり合う。第1障子が閉じ位置
の時にはガイドローラ72がガイド部材77に当接し、
第1障子1を面内方向に移動できない。これによって、
第1障子を開閉移動する時に誤って第2障子と衝突する
ことがない。
【0072】前述の状態で第2障子6を2つの第2戸車
7によって第2レール11に沿って閉じ位置と開き位置
とに亘って移動できる。
【0073】この実施の形態では第2障子6を固定、例
えば嵌め殺しとしても良い。その場合には上枠4は第1
レール10のみを有する形状とすることができる。
【0074】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、第1障子
が開き位置から閉じ位置に向けて移動して閉じ位置近く
になると、アームに設けたガイド部材が傾斜部に接して
アームが面外方向に揺動し、第1障子が面外方向一側に
向けて揺動し、閉じ位置において第1障子と第2障子が
面外方向に略同一位置となる。これによって、引戸を閉
じた時に第1障子と第2障子に面外方向の段差が生じな
いので、見栄えが良い。
【0075】第1障子が閉じ位置近くと開き位置との間
を移動する時にはガイド部材がガイド溝に沿って移動
し、アームが面外方向に揺動しないから、第1障子は面
外方向に動くことなしにレールに沿って面内方向に移動
する。これによって、第1障子を開閉移動する時に誤っ
て第2障子と衝突する恐れがない。
【0076】請求項2に係る発明によれば、第2障子を
第2レールに沿って開き位置と閉じ位置に亘って移動で
きるので、第1障子と第2障子を開閉できる引戸であ
る。また、第1レールと第2レールが同一高さであるか
ら、上枠の上下寸法を小さくできる。つまり、前述した
従来の引戸のように上枠の上下にレールを設けると上枠
の上下寸法が大きくなる。
【0077】請求項3係る発明によれば、ガイド溝が第
1レールと第2レールの面内方向中間部で下側に設けて
あるので、ガイド溝と第1・第2レールを有する上枠の
面外方向寸法を小さくできる。
【0078】請求項4に係る発明によれば、第1障子が
開き位置から閉じ位置に向けて移動して閉じ位置近くに
なると、第1・第2補助レールの補助レール部に沿って
第1障子が面外方向一側に向けて揺動し、閉じ位置にお
いて第1障子と第2障子が面外方向に略同一位置とな
る。これによって、引戸を閉じた時に第1障子と第2障
子に面外方向の段差が生じないので、見栄えが良い。
【0079】第1障子が閉じ位置近くと開き位置との間
を移動する時には第1レールに沿って移動し、第1障子
は面外方向に動くことなしにレールに沿って面内方向に
移動する。また、第1障子が閉じ位置から第2レールに
沿って開き位置に向けて移動することが案内部材で阻止
される。これによって、第1障子を開閉移動する時に誤
って第2障子と衝突する恐れがない。
【0080】しかも、案内部材は第2障子が開き位置に
向けて移動することを許容するので、第2障子を第2レ
ールに沿って閉じ位置と開き位置に亘って移動すること
ができる。
【0081】請求項5に係る発明によれば、第1障子が
開き位置から閉じ位置に向けて移動して閉じ位置となる
と、第1障子の戸当り部が第2障子と面外方向と略面一
となるように面外方向に斜めとなる。この状態で第1障
子の召合せ部に面外方向一側に向う力を与えると、第1
障子の召合せ部が面外方向一側に向けて移動してガイド
部材がガイド部に接して第1障子の召合せ部が第2障子
と面外方向に略同一位置となり、第1障子と第2障子は
閉じ位置で面外方向に略同一位置となる。これによっ
て、引戸を閉じた時に第1障子と第2障子に面外方向の
段差が生じないので、見栄えが良い。
【0082】第1障子が閉じ位置の時にはガイド部材が
ガイド部に接して第2障子側に移動できず、第1障子の
召合せ部に面外方向他側に向う力を与えて面外方向他側
に移動してガイド部材とガイド部を離隔しなければ第1
障子を開き移動できない。これによって、第1障子を開
閉移動する時に誤って第2障子を衝突することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す引戸の概略正
面図である。
【図2】第1障子と第2障子の開閉動作を示す概略横断
面図である。
【図3】図1のA−A詳細断面図である。
【図4】図3の上枠部分の正面図である。
【図5】図4のB−B断面図である。
【図6】図4のC−C断面図である。
【図7】第1障子が開き位置に向けて移動した状態の説
明図である。
【図8】下枠のレール部分の横断面図である。
【図9】図1のD−D詳細断面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態を示す引戸の概略
正面図である。
【図11】第1障子と第2障子の開閉動作を示す概略横
断面図である。
【図12】図10のE−E詳細断面図である。
【図13】障子支持具の平面図である。
【図14】上枠の一部破断詳細正面図である。
【図15】図14のF−F断面図である。
【図16】障子の開閉動作の詳細説明図である。
【図17】本発明の第3の実施の形態を示す引戸の概略
正面図である。
【図18】(a)戸当り側の第1戸車の正面図である。 (b)平面図である。
【図19】(a)召合せ側の第1戸車の正面図である。 (b)平面図である。
【図20】ガイド部材の正面図である。
【図21】上枠の正面図である。
【図22】上枠の底面図である。
【図23】図22の召合せ部分の拡大図である。
【図24】図23のG−G拡大断面図である。
【図25】下枠の底面図である。
【図26】下枠の拡大断面図である。
【符号の説明】
1…第1障子 2…第1戸車 4…上枠 5…下枠 6…第2障子 7…第2戸車 10…第1レール 11…第2レール 12…ガイド溝 22…アーム 23…ガイド部材 26…車輪 33…ガイドブロック 33a…傾斜部 50…第1補助レール 54…補助レール部 55…案内部材 60…第2補助レール 64…補助レール部 70…ガイド部材 75…補助レール 76…補助レール部 77…ガイド部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奈良 栄達 千葉県船橋市前原西5−4−15 Fターム(参考) 2E034 GA02 GA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 面外方向他側にレール、面外方向中間に
    ガイド溝を有する上枠と、 前記レールに接した戸車を備え、そのレールに沿って閉
    じ位置と開き位置とに亘って面内方向に移動する第1障
    子と、 前記上枠の面外方向一側に支持された第2障子とを備
    え、 前記戸車は、第1障子に面外方向に揺動自在に取付けた
    アームと、このアームに取付けられ前記ガイド溝に沿っ
    て移動するガイド部材と、前記アームに面外方向に揺動
    自在に設けられ前記レールに沿って移動する車輪を有
    し、 前記ガイド溝に面外方向に斜めとなった傾斜部を、第1
    障子が閉じ位置近くの時に戸車のガイド部材が接してア
    ームを面外方向に揺動して第1障子を面外方向一側に移
    動して第2障子と面外方向に略同一位置とするように設
    けたことを特徴とする引戸。
  2. 【請求項2】 前記上枠は、第1障子の第1戸車が接す
    る面外方向他側の第1レールと、前記第2障子の第2戸
    車が接する面外方向一側の第2レールを有し、 前記第1レールと第2レールは略同一高さである請求項
    1記載の引戸。
  3. 【請求項3】 前記ガイド溝は、第1レールと第2レー
    ルとの面外方向中間部で、かつ下側に設けてある請求項
    2記載の引戸。
  4. 【請求項4】 面外方向他側に第1レール、面外方向一
    側に第2レールを備えた上枠と、 前記第1レールに沿って閉じ位置と開き位置に亘って面
    内方向に移動する第1障子と、 前記第2レールに沿って閉じ位置と開き位置に亘って面
    内方向に移動する第2障子と、 前記上枠に取付けた第1補助レール、第2補助レールと
    を備え、 前記第1補助レールは第1レールと第2レールを連続す
    る面外方向に斜めの補助レール部を有し、第1障子の面
    内方向一側部が閉じ位置近くで、前記補助レール部に沿
    って第1レールと第2レールに亘って面外方向に斜めに
    ガイドされ、 前記第2補助レールは第1レールと第2レールを連続す
    る面外方向に斜めの補助レール部を有し、第1障子の面
    内方向他側部が閉じ位置近くで、前記補助レール部に沿
    って第1レールと第2レールに亘って面内方向に斜めに
    ガイドされ、 前記第1補助レールに、第1障子の面内方向一側部を第
    2レールから第1レールに移動案内すると共に、第2レ
    ールに沿って開き位置に向けて移動することを阻止し、
    第2障子が第2レールに沿って開き位置に向けて移動す
    ることを許容する案内部材を設けたことを特徴とする引
    戸。
  5. 【請求項5】 面外方向他側に第1レールを備えた上枠
    と、 前記第1レールに接した第1戸車を備え、第1レールに
    沿って閉じ位置と開き位置とに亘って面内方向に移動す
    る第1障子と、 前記上枠の面外方向一側に設けた第2障子を備え、 前記第1レールの面内方向一端寄り部は、第1障子が閉
    じ位置の時にその戸当り部が第2障子と面外方向に略同
    一位置となるように面外方向に湾曲した形状で、 前記第1戸車は第1障子の召合せ部を面外方向に移動可
    能とする形状で、 前記第1障子と上枠に、第1障子が閉じ位置で第2障子
    と面外方向に略同一位置の時に相互に接し、その召合せ
    部を第2障子と面外方向に略同一位置に位置決めすると
    共に、第1障子が第2障子側に移動することを阻止する
    ガイド部材とガイド部を設けたことを特徴とする引戸。
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JP2012162874A (ja) * 2011-02-04 2012-08-30 Ykk Ap株式会社 建具及び障子の引寄せ部材
JP2020105831A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 引戸装置

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