JP2002138403A - 防振タイプレート - Google Patents
防振タイプレートInfo
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- 238000007906 compression Methods 0.000 description 4
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来のレール締結用タイプレートを、簡単に
取り換えて防振できる防振タイプレートを提供する。 【解決手段】 タイプレートを上下二段に形成し、上部
タイプレート(1)の下面部に円柱状突起(6)を複数
個設け、下部タイプレート(7)には該突起に嵌合せる
位置に円形透孔(6H)を穿ち、上下タイプレートの間
に、防振ゴムパッド(9)を介在させて形成し、上部タ
イプレート上に設置したタイパッド(11)と共に二段
階の防振構造に形成して低ばね化を実現するとともに、
側板(8)と円形状突起により、前後左右方向の変形を
小さくする防振タイプレートの構造である。
取り換えて防振できる防振タイプレートを提供する。 【解決手段】 タイプレートを上下二段に形成し、上部
タイプレート(1)の下面部に円柱状突起(6)を複数
個設け、下部タイプレート(7)には該突起に嵌合せる
位置に円形透孔(6H)を穿ち、上下タイプレートの間
に、防振ゴムパッド(9)を介在させて形成し、上部タ
イプレート上に設置したタイパッド(11)と共に二段
階の防振構造に形成して低ばね化を実現するとともに、
側板(8)と円形状突起により、前後左右方向の変形を
小さくする防振タイプレートの構造である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鉄道軌道におけ
るレール締結用のタイプレートを、上下二重構造に形成
し、上部タイプレートの下面部に複数個の円柱状突起を
設け、下部タイプレートには該突起に嵌合する位置に複
数個の円形透孔を穿ち、側板に切り欠きを設け、この上
下タイプレートの間に防振ゴムパッドを介在してスラブ
軌道体に絶縁板を介して固定し、上部タイプレートの上
に調整パッキン、及びタイパッドを介してレールを設置
して弾性締結し、レールと軌道スラブの防振ができるよ
うに形成した、防振タイプレートに関する。
るレール締結用のタイプレートを、上下二重構造に形成
し、上部タイプレートの下面部に複数個の円柱状突起を
設け、下部タイプレートには該突起に嵌合する位置に複
数個の円形透孔を穿ち、側板に切り欠きを設け、この上
下タイプレートの間に防振ゴムパッドを介在してスラブ
軌道体に絶縁板を介して固定し、上部タイプレートの上
に調整パッキン、及びタイパッドを介してレールを設置
して弾性締結し、レールと軌道スラブの防振ができるよ
うに形成した、防振タイプレートに関する。
【0002】
【従来の技術】スラブ軌道等の直結軌道構造体で列車が
走行すると、列車の輪重により引き起こされる振動が軌
道に伝わる。この振動を減衰するための防振軌道構造と
しては、ゴムのせん断力を利用した構造のせん断形レー
ル締結装置がある。また、圧縮形の防振タイプレート、
即ち、上下タイプレートの間に弾性ゴムを熔着して、一
体構造に形成した圧縮形タイプレート等が使用されてい
る。
走行すると、列車の輪重により引き起こされる振動が軌
道に伝わる。この振動を減衰するための防振軌道構造と
しては、ゴムのせん断力を利用した構造のせん断形レー
ル締結装置がある。また、圧縮形の防振タイプレート、
即ち、上下タイプレートの間に弾性ゴムを熔着して、一
体構造に形成した圧縮形タイプレート等が使用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のせん断形レール
締結装置は、防振効果は高いものの、構造が大掛かりと
なり高価となる。また、圧縮形タイプレートは、タイプ
レートを上下二重構造に形成し、該タイプレートの中央
部分を凹凸状の入れ子型に形成して両者を嵌合し、その
間隙を均一に保ち乍らゴムの加硫接着により上下のタイ
プレートを一体構造に形成するものである。したがって
製造コストが高くなる欠点がある。
締結装置は、防振効果は高いものの、構造が大掛かりと
なり高価となる。また、圧縮形タイプレートは、タイプ
レートを上下二重構造に形成し、該タイプレートの中央
部分を凹凸状の入れ子型に形成して両者を嵌合し、その
間隙を均一に保ち乍らゴムの加硫接着により上下のタイ
プレートを一体構造に形成するものである。したがって
製造コストが高くなる欠点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は従来の軌道締結
装置(タイプレート)の欠点を除去して、該装置の取付
け交換が簡便な防振タイプレートを提供するものであ
る。列車が走行に伴って発生する振動は、極めて複雑な
要因によって起こる。即ち輪軸の移動によって発生する
ものの他に、高速度回転する車輪タイヤ面、及びレール
頭頂面の微細な凹凸に発生するもの軌道の狂いによって
発生するもの、ブレーキ操作時に発生するもの等があ
る。又、これらの振動騒音のエネルギーは列車が高速に
なればなるほど増大する。発生した振動は締結装置(タ
イプレート)を介して、まくらぎあるいはスラブ軌道か
ら基礎地盤へと伝達する。したがって、この振動を低減
するためには、大掛りな構造物対策より、安価な軌道で
の対策の方が有利であり、特に効果的な防振タイプレー
トが望まれるわけである。本発明防振タイプレートは前
記のようにタイプレートを上下二重構造に形成し、上部
タイプレートの下面部に複数個の円柱状突起を形成し、
該突起に対応する位置に複数個の円形透孔を穿ち、上部
外周に切り欠き部を設けた側板を形成した下部タイプレ
ートとの間に防振ゴムパッドを介在して形成した構造の
防振タイプレートである。
装置(タイプレート)の欠点を除去して、該装置の取付
け交換が簡便な防振タイプレートを提供するものであ
る。列車が走行に伴って発生する振動は、極めて複雑な
要因によって起こる。即ち輪軸の移動によって発生する
ものの他に、高速度回転する車輪タイヤ面、及びレール
頭頂面の微細な凹凸に発生するもの軌道の狂いによって
発生するもの、ブレーキ操作時に発生するもの等があ
る。又、これらの振動騒音のエネルギーは列車が高速に
なればなるほど増大する。発生した振動は締結装置(タ
イプレート)を介して、まくらぎあるいはスラブ軌道か
ら基礎地盤へと伝達する。したがって、この振動を低減
するためには、大掛りな構造物対策より、安価な軌道で
の対策の方が有利であり、特に効果的な防振タイプレー
トが望まれるわけである。本発明防振タイプレートは前
記のようにタイプレートを上下二重構造に形成し、上部
タイプレートの下面部に複数個の円柱状突起を形成し、
該突起に対応する位置に複数個の円形透孔を穿ち、上部
外周に切り欠き部を設けた側板を形成した下部タイプレ
ートとの間に防振ゴムパッドを介在して形成した構造の
防振タイプレートである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、実施例に基づいて、この発
明を更に詳細に説明する。図1は本発明に係る防振タイ
プレートの装着外観図及び一部破断図であり、図2
(a)は上部タイプレートの平面図で図2(b)、図2
(c)はその側面図、図3(a)はその裏面図、図3
(b)は側面図である。図4(a)は下部タイプレート
の平面図、(b)、(c)、(d)、(e)は側面図で
ある。図示の通り本発明防振タイプレートは、上部タイ
プレートと下部タイプレートとの間に、図5(a)の防
振ゴムパッド(9)を介在させ、上部タイプレートの上
には可変パッド(25)を置き、更にその上に図5
(c)のタイパッド(11)を置きその上にレールを設
置して締結する構造で、二重緩衝締結装置を形成して構
成されている。上部タイプレート(1)の下面部には、
複数個の円柱状突起(6)を設けて形成し、下部タイプ
レート(7)には、上部タイプレート下面部に設けた複
数の突起に嵌合する位置に、該突起の径よりやや大きめ
の径の円形透孔(6H)を複数個穿って形成し、該タイ
プレートにはアンカボールト穴(4b)と切り欠き部
(8c)を設けた側板(8)を形成した構造である。
明を更に詳細に説明する。図1は本発明に係る防振タイ
プレートの装着外観図及び一部破断図であり、図2
(a)は上部タイプレートの平面図で図2(b)、図2
(c)はその側面図、図3(a)はその裏面図、図3
(b)は側面図である。図4(a)は下部タイプレート
の平面図、(b)、(c)、(d)、(e)は側面図で
ある。図示の通り本発明防振タイプレートは、上部タイ
プレートと下部タイプレートとの間に、図5(a)の防
振ゴムパッド(9)を介在させ、上部タイプレートの上
には可変パッド(25)を置き、更にその上に図5
(c)のタイパッド(11)を置きその上にレールを設
置して締結する構造で、二重緩衝締結装置を形成して構
成されている。上部タイプレート(1)の下面部には、
複数個の円柱状突起(6)を設けて形成し、下部タイプ
レート(7)には、上部タイプレート下面部に設けた複
数の突起に嵌合する位置に、該突起の径よりやや大きめ
の径の円形透孔(6H)を複数個穿って形成し、該タイ
プレートにはアンカボールト穴(4b)と切り欠き部
(8c)を設けた側板(8)を形成した構造である。
【0006】軌道スラブに埋設したアンカーボールト
(21)に、絶縁板(A)を嵌着設置した上に、下部タ
イプレート(7)を装着して、アンカーボールト(2
1)と、下部タイプレートの絶縁用カラリング(13)
を嵌着して、アンカボールトと、下部タイプレート
(7)の電気絶縁をし、ワッシャを介して下部ナット
(15)で緊定固着して、その上に防振ゴムパッド
(9)を設置する。設置した防振ゴムパッドの上に上部
タイプレート(1)を、アンカボールト(21)を介し
て嵌着し、ワッシャー(18)を介して、絶縁カラリン
グ(17)を嵌着し、その上にワッシャー(18)を置
いて、スプリングワッシャー(19)を挿入し、これを
鍔付き長ナット(20)でアンカボールトに緊定する。
該緊定ナットの緊度は上部タイプレートが、防振ゴムパ
ッド(9)を最適な状態に圧縮して作動できるように予
め算定して、ワッシャー(18)の厚さを決定して使用
する。従って、鍔付き長ナット(20)は、下部ナット
(15)をも緊定して緩みを止める。即ち、ヂャミナッ
トを形成するので下部ナット(15)は緩むことなく安
全である。また、下部ナット(15)を除き、上部の鍔
付き長ナット(20)を長くして使用することも可能で
あるが、この場合には上下タイプレートの緊度設定を勘
案して、ナットの長さを決める。更に、下部タイプレー
ト(7)の側板のアンカボールト孔(4b)の側板に、
切り欠き部(8c)を形成しているが、これは排水の為
と、安全点検のために設けたものである。上記のよう
に、装着した上部タイプレートの上に、レールの高さを
調整するための可変パッド(25)を置き、その上にタ
イパッド(11)を設置して、レール(26)を装備
し、これをレール押さえバネ(22)を、ボールト(2
4)に嵌着し、ナット(23)で固定して形成した防振
タイプレートの構造である。
(21)に、絶縁板(A)を嵌着設置した上に、下部タ
イプレート(7)を装着して、アンカーボールト(2
1)と、下部タイプレートの絶縁用カラリング(13)
を嵌着して、アンカボールトと、下部タイプレート
(7)の電気絶縁をし、ワッシャを介して下部ナット
(15)で緊定固着して、その上に防振ゴムパッド
(9)を設置する。設置した防振ゴムパッドの上に上部
タイプレート(1)を、アンカボールト(21)を介し
て嵌着し、ワッシャー(18)を介して、絶縁カラリン
グ(17)を嵌着し、その上にワッシャー(18)を置
いて、スプリングワッシャー(19)を挿入し、これを
鍔付き長ナット(20)でアンカボールトに緊定する。
該緊定ナットの緊度は上部タイプレートが、防振ゴムパ
ッド(9)を最適な状態に圧縮して作動できるように予
め算定して、ワッシャー(18)の厚さを決定して使用
する。従って、鍔付き長ナット(20)は、下部ナット
(15)をも緊定して緩みを止める。即ち、ヂャミナッ
トを形成するので下部ナット(15)は緩むことなく安
全である。また、下部ナット(15)を除き、上部の鍔
付き長ナット(20)を長くして使用することも可能で
あるが、この場合には上下タイプレートの緊度設定を勘
案して、ナットの長さを決める。更に、下部タイプレー
ト(7)の側板のアンカボールト孔(4b)の側板に、
切り欠き部(8c)を形成しているが、これは排水の為
と、安全点検のために設けたものである。上記のよう
に、装着した上部タイプレートの上に、レールの高さを
調整するための可変パッド(25)を置き、その上にタ
イパッド(11)を設置して、レール(26)を装備
し、これをレール押さえバネ(22)を、ボールト(2
4)に嵌着し、ナット(23)で固定して形成した防振
タイプレートの構造である。
【0007】続いて図1に於ける作動状態を詳細に説明
する。列車が走行すると、前述のように車輪から引き起
こされた振動が締結装置へ伝達する。締結装置、即ち上
部タイプレート(1)は、輪重で下面の円柱状突起が下
部の防振ゴムパッド(9)を圧縮して、下部タイプレー
トの円形透孔内に圧入するとき上部タイプレートは防振
ゴムパッドにより部分的にせん断支持され、このときの
ばね定数は防振ゴムパッドが全面支持するより小さいも
のになる。
する。列車が走行すると、前述のように車輪から引き起
こされた振動が締結装置へ伝達する。締結装置、即ち上
部タイプレート(1)は、輪重で下面の円柱状突起が下
部の防振ゴムパッド(9)を圧縮して、下部タイプレー
トの円形透孔内に圧入するとき上部タイプレートは防振
ゴムパッドにより部分的にせん断支持され、このときの
ばね定数は防振ゴムパッドが全面支持するより小さいも
のになる。
【0008】請求項1のタイプレートの防振能力の特徴
は、上部タイプレートの下面部に円柱状突起(6)を複
数個形成し、下部タイプレート(7)の上面部には、上
部タイプレート下部に設けた複数個の円柱状突起に嵌合
する位置に、複数個の円形透孔を穿ち、該上下タイプレ
ートの間に防振ゴムパッドを介在させることである。こ
れより従来の防振ゴムパッドの全面支持より小さなバネ
定数が実現できる。本発明防振タイプレートは、上部タ
イプレート(1)が、下部タイプレートに設けた側板
(8)内に内装され、側板がガイド役を形成し、前後左
右の動きを止めて、レールの安定保持をする構造になっ
ている。請求項2は、請求項1に形成した上下タイプレ
ートに於いて、上部タイプレートを図6に示すように、
下面部に複数個の凹形円形孔(S)を穿ち、下部タイプ
レート図4には、上部タイプレート図6の下面部に穿っ
た複数個の凹形円形孔(S)に、嵌合する位置に複数個
の円柱状突起を設けて形成した構造である。ここで、凹
形円形孔(S)、及び円形透孔(6H)と、円柱状突起
の相関関係の詳細を説明すると、円柱状突起の長さは孔
の深さよりもやや短く形成し、孔の径よりも、突起の径
を小さく形成する。これは孔の径を突起の径よりも大き
くするほど、防振ゴムパッドのばね定数が低くなるから
である。従って孔の径は、必要とするばね定数に合う大
きさに形成するのが好ましいばねの取りかたである。上
記のように請求項1とは逆な構造に形成すれば、タイプ
レートの鍛造加工面で、加工が簡単にできる為に経済効
果の良い防振タイプレートが得られる。請求項3は、請
求項1、及び請求項2を合成した構造である。即ち、図
7(a)および(b)に示すように、上部タイプレート
(1)の下面部に複数個の凹形円形孔と、複数個の円柱
状突起を、所要の間隔で交互に形成し、下部タイプレー
ト(7)の上面部に複数個の円柱状突起と円形透孔を、
上部タイプレートに設けた凹形円孔と円柱状突起に嵌合
する位置に交互に形成した構造である。従って、防振ゴ
ムパッド(9)は、上下の円柱状突起によって、凹形円
形孔(S)、円形透孔(6H)内に圧入される。即ち重
荷重を受けて圧縮されると、防振ゴムはタイプレートの
上下孔の内に圧入され、除荷されると、孔より脱出す
る。この場合も請求項1と同様、小さなばね定数が実現
できる。
は、上部タイプレートの下面部に円柱状突起(6)を複
数個形成し、下部タイプレート(7)の上面部には、上
部タイプレート下部に設けた複数個の円柱状突起に嵌合
する位置に、複数個の円形透孔を穿ち、該上下タイプレ
ートの間に防振ゴムパッドを介在させることである。こ
れより従来の防振ゴムパッドの全面支持より小さなバネ
定数が実現できる。本発明防振タイプレートは、上部タ
イプレート(1)が、下部タイプレートに設けた側板
(8)内に内装され、側板がガイド役を形成し、前後左
右の動きを止めて、レールの安定保持をする構造になっ
ている。請求項2は、請求項1に形成した上下タイプレ
ートに於いて、上部タイプレートを図6に示すように、
下面部に複数個の凹形円形孔(S)を穿ち、下部タイプ
レート図4には、上部タイプレート図6の下面部に穿っ
た複数個の凹形円形孔(S)に、嵌合する位置に複数個
の円柱状突起を設けて形成した構造である。ここで、凹
形円形孔(S)、及び円形透孔(6H)と、円柱状突起
の相関関係の詳細を説明すると、円柱状突起の長さは孔
の深さよりもやや短く形成し、孔の径よりも、突起の径
を小さく形成する。これは孔の径を突起の径よりも大き
くするほど、防振ゴムパッドのばね定数が低くなるから
である。従って孔の径は、必要とするばね定数に合う大
きさに形成するのが好ましいばねの取りかたである。上
記のように請求項1とは逆な構造に形成すれば、タイプ
レートの鍛造加工面で、加工が簡単にできる為に経済効
果の良い防振タイプレートが得られる。請求項3は、請
求項1、及び請求項2を合成した構造である。即ち、図
7(a)および(b)に示すように、上部タイプレート
(1)の下面部に複数個の凹形円形孔と、複数個の円柱
状突起を、所要の間隔で交互に形成し、下部タイプレー
ト(7)の上面部に複数個の円柱状突起と円形透孔を、
上部タイプレートに設けた凹形円孔と円柱状突起に嵌合
する位置に交互に形成した構造である。従って、防振ゴ
ムパッド(9)は、上下の円柱状突起によって、凹形円
形孔(S)、円形透孔(6H)内に圧入される。即ち重
荷重を受けて圧縮されると、防振ゴムはタイプレートの
上下孔の内に圧入され、除荷されると、孔より脱出す
る。この場合も請求項1と同様、小さなばね定数が実現
できる。
【0009】次に請求項4に係る防振タイプレートを軌
道に装置した場合を説明する。前記のように本防振タイ
プレートは、タイプレートの片面に円柱状突起(6)を
設けた上部タイプレート1’と、これと嵌合する位置に
円形透孔を設けた下部タイプレート(7)を、同じく上
部タイプレートの突起部と嵌合する位置に貫通孔を設け
た防振ゴムパッド(9)を介在させ、一体構造に形成し
ている。該防振タイプレートを装置した軌道に、輪重が
加わると上下タイプレートは防振ゴムを介して圧縮支持
されるが、防振ゴムには複数の貫通孔が設けられ、貫通
孔の外周部はゴムの逃げ場となり、ゴムの自由変形面積
の増加をもたらす。更に、貫通孔を設けることにより受
圧面積が低下して、ばね定数は一層低下する。そして該
防振タイプレートでは尖端突起部の大部分は防振ゴムと
嵌合しているので、前後、左右方向の変位を拘束し、安
定した防振効果が得られる。又該突起の尖端部は、最大
荷重時(圧縮時)に於いても、タイプレートの透孔内に
位置するように形成する。このように、一般には中央部
が見掛け上、硬くなるゴムの特性を円形状突起と円形孔
を用いて嵌合させることにより低ばね化を実現するとと
もに、側板と円形状突起により、前後左右方向の変形を
小さくすることが特徴である。
道に装置した場合を説明する。前記のように本防振タイ
プレートは、タイプレートの片面に円柱状突起(6)を
設けた上部タイプレート1’と、これと嵌合する位置に
円形透孔を設けた下部タイプレート(7)を、同じく上
部タイプレートの突起部と嵌合する位置に貫通孔を設け
た防振ゴムパッド(9)を介在させ、一体構造に形成し
ている。該防振タイプレートを装置した軌道に、輪重が
加わると上下タイプレートは防振ゴムを介して圧縮支持
されるが、防振ゴムには複数の貫通孔が設けられ、貫通
孔の外周部はゴムの逃げ場となり、ゴムの自由変形面積
の増加をもたらす。更に、貫通孔を設けることにより受
圧面積が低下して、ばね定数は一層低下する。そして該
防振タイプレートでは尖端突起部の大部分は防振ゴムと
嵌合しているので、前後、左右方向の変位を拘束し、安
定した防振効果が得られる。又該突起の尖端部は、最大
荷重時(圧縮時)に於いても、タイプレートの透孔内に
位置するように形成する。このように、一般には中央部
が見掛け上、硬くなるゴムの特性を円形状突起と円形孔
を用いて嵌合させることにより低ばね化を実現するとと
もに、側板と円形状突起により、前後左右方向の変形を
小さくすることが特徴である。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る防振
タイプレートは、タイプレートを上下二重構造に形成
し、該タイプレートの上下面に複数個の円柱状突起と凹
形円形孔、又は円形透孔を形成した、該上下タイプレー
トの間に防振ゴムパッドを介在させて、低ばね化と前後
左右方向の変形を抑制するのみならず、工事の施工面に
於いても既存のタイプレートとの取り換え工事が簡単に
できる。また新設軌道にも使用できる極めて優秀な防振
タイプレートである。
タイプレートは、タイプレートを上下二重構造に形成
し、該タイプレートの上下面に複数個の円柱状突起と凹
形円形孔、又は円形透孔を形成した、該上下タイプレー
トの間に防振ゴムパッドを介在させて、低ばね化と前後
左右方向の変形を抑制するのみならず、工事の施工面に
於いても既存のタイプレートとの取り換え工事が簡単に
できる。また新設軌道にも使用できる極めて優秀な防振
タイプレートである。
【図1】本発明に係る防振タイプレートの組立図
【図2】上部タイプレートの平面図(a)、上部タイプ
レートの側面図(b)、(c)
レートの側面図(b)、(c)
【図3】上部タイプレートの下面図(a)、(b)はそ
の側面図
の側面図
【図4】下部タイプレートの平面図(a)、及び側面図
(b)〜(e)
(b)〜(e)
【図5】(a)上下タイプレート間に介在する防振ゴム
パッドの平面図、(b)はその側面図、(c)はレール
の下に介在するタイパッド、(d)はその側面図
パッドの平面図、(b)はその側面図、(c)はレール
の下に介在するタイパッド、(d)はその側面図
【図6】(a)は上部タイプレート下面に穿った凹形円
形孔及びその斜視図
形孔及びその斜視図
【図7】上部タイプレート(a)下面に凹形円形孔と、
円柱状突起を交互に形成した斜視図、(b)は下部タイ
プレートの上面部に側板と切り欠き部と、円形透孔及び
円柱状突起を形成した斜視図
円柱状突起を交互に形成した斜視図、(b)は下部タイ
プレートの上面部に側板と切り欠き部と、円形透孔及び
円柱状突起を形成した斜視図
【図8】電気絶板の平面図(a)と側面図(b)、
(c)
(c)
【図9】防振タイプレート装着用の各部品
【図10】図10(a)は請求項4に係る防振ゴムの一
例を示す斜視図であり、(b)はタイプレート間に介在
された状態の断面図である。
例を示す斜視図であり、(b)はタイプレート間に介在
された状態の断面図である。
【図11】タイプレート(a)を軌道スラブ(T)に装
着し、楔形受台(ウェヂー)(W)を両側面より緊定し
て固定しレールを装備した図である。
着し、楔形受台(ウェヂー)(W)を両側面より緊定し
て固定しレールを装備した図である。
1、1’ 上部タイプレート 2 レールバネ押え締結ボールト挿入部 3 タイパッド設置部 4、4b アンカボールト孔 5 ばね受け 6、6H、S、 円柱状突起、円形透孔、凹形円形孔 7、7’下部タイプレート 8、8c, 側板、切り欠き部 9、9’防振ゴムパッド 9H 透孔 10、12 溝 11 タイパッド 13 下部タイプレートの絶縁用カラリング 14、18 ワッシャー 15 下部ナット 16 カラリング 17 絶縁カラリング 19 スプリングワッシャー 20、20’ 鍔付き長ナット及び一部断面図 21 アンカボールト 22 レール押さえバネ 23、24 ナット、ボールト 25 可変パッド 26 レール A 絶縁板 S 凹形円形孔 W ウエヂー T 軌道スラブ
フロントページの続き (72)発明者 安藤 勝敏 東京都国分寺市光町2丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 堀池 高広 東京都国分寺市光町2丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 半坂 征則 東京都国分寺市光町2丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 御船 直人 東京都国分寺市光町2丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内 Fターム(参考) 2D056 AD01 AD05
Claims (4)
- 【請求項1】 鉄道軌道のレール締結用タイプレート
を、上下二重構造に形成し、上部タイプレートの下面部
に複数個の円柱状突起を設け、該突起に対応して嵌合す
る位置に円形透孔を、複数個穿って形成した下部タイプ
レートの上部外周に切り欠き部を形成した側板を設け、
その間に、防振ゴムパッドを介在させ、締結具を介し
て、軌道に締結するように形成したことを特徴とする防
振タイプレート。 - 【請求項2】 請求項1に記載の上下二重構造に形成し
たタイプレートに於いて、下部タイプレートの上面に切
り欠きを設けた側板と複数個の円柱状突起を設け、該円
柱状突起に嵌合する位置に、複数個の凹形円孔を穿って
形成した上部タイプレートとの間に、防振ゴムパッドを
介在させ、締結具を介して、軌道に固定するように形成
したことを特徴とする防振タイプレート。 - 【請求項3】 請求項1、及び請求項2に記載の上下タ
イプレートに於いて、上部タイプレートの下面部に複数
個の円柱状突起と、複数個の凹形円孔を交互に穿ち、下
部タイプレートの上面部には、切り欠きを設けた側板と
上部タイプレートの下面部に形成した円柱状突起と、凹
形円孔に嵌合する位置に、円形透孔と円柱状突起を形成
し、上下タイプレートの間に防振ゴムパッドを介在さ
せ、締結具を介して軌道に固定するように形成したこと
を特徴とする防振タイプレート。 - 【請求項4】 請求項1〜3に記載の上下二重構造に形
成したタイプレートにおいて、上下タイプレート間に挿
入する防振ゴムに、下部あるいは上部プレートに設けた
複数の円柱状突起に嵌合する位置に防振ゴムを貫通する
あるいは適切な深さの孔を形成したことを特徴とする防
振タイプレート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000338480A JP2002138403A (ja) | 2000-11-07 | 2000-11-07 | 防振タイプレート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000338480A JP2002138403A (ja) | 2000-11-07 | 2000-11-07 | 防振タイプレート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002138403A true JP2002138403A (ja) | 2002-05-14 |
Family
ID=18813684
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000338480A Pending JP2002138403A (ja) | 2000-11-07 | 2000-11-07 | 防振タイプレート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002138403A (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2000
- 2000-11-07 JP JP2000338480A patent/JP2002138403A/ja active Pending
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| A072 | Dismissal of procedure |
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| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060815 |