JP2002137269A - 電動射出成形機 - Google Patents

電動射出成形機

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JP2002137269A JP2000332868A JP2000332868A JP2002137269A JP 2002137269 A JP2002137269 A JP 2002137269A JP 2000332868 A JP2000332868 A JP 2000332868A JP 2000332868 A JP2000332868 A JP 2000332868A JP 2002137269 A JP2002137269 A JP 2002137269A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動射出成形機に関し、装置の大型化を招く
ことなく、射出スクリュの各駆動部の位置を確実に同期
させることができるようにする。 【解決手段】 射出シリンダと、該射出シリンダ内の該
樹脂材料を該金型内に射出する射出スクリュ23と、射
出スクリュ23を進退駆動する複数の電動モータ43
A,43Bを有する電動式アクチュエータ29とをそな
え、射出スクリュ23が所定の移動をするように上記の
各電動式アクチュエータを位置及び/又は速度について
制御する制御手段50Aと、各電動モータ43A,43
Bによる射出スクリュ23の駆動に関する状態を検出す
る検出手段61A,61Bとをそなえ、制御手段50A
が、上記の複数の電動モータ43A,43B同士の駆動
ずれが生じないように、検出された射出スクリュ及び電
動モータの駆動状態に基づいて各電動モータを連携制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のモータによ
って射出スクリュを進退駆動する、電動射出成形機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】射出成形機では、図6(a)〜(c),
図7(a)〜(c)に示すように、2つの金型1,2を
重合させて金型1,2間に形成された空間内に原料樹脂
3を射出供給して所望形状の樹脂製品を成形する。この
ため、射出成形機には、2つの金型1,2を重合させる
型締め装置10と、金型1,2間に形成された空間内に
原料樹脂3を射出供給する射出装置20とが備えられて
いる。なお、ここでは、金型1は凹状に、金型2は凸状
に形成されている。
【0003】型締め装置10は、一方の金型1が取り付
けられベース31上に固定された固定ダイプレート11
と、他方の金型2が取り付けられ固定ダイプレート11
に対して接離する方向に移動ダイプレート12と、一端
は固定ダイプレート11に他端は連結プレート13にそ
れぞれ連結されて移動ダイプレート12の移動を案内す
るタイバー14と、移動ダイプレート12を駆動するブ
ーストシリンダ15とをそなえている。
【0004】これにより、ブーストシリンダ15を作動
させると、タイバー14に案内されながら移動ダイプレ
ート12と共に金型2が金型1に対して接離するように
移動し、金型1,2の重合時には、ブーストシリンダ1
5が金型2を金型1に押圧して金型1,2内の空間への
樹脂圧に対抗する。なお、移動ダイプレート12には、
成形後、凸状の金型2側に嵌着した樹脂製品4を取り出
すために押出シリンダ16がそなえられる。
【0005】一方、射出装置20は、先端にノズル21
をそなえた射出シリンダ22と、射出シリンダ22の内
部に進退可能及び回転可能に内挿された射出スクリュ2
3と、射出シリンダ22内の原料樹脂3を加熱するヒー
タ24と、ベース32上に固定された台(駆動装置台)
25と、台25上に固定され射出シリンダ22を支持す
る固定フレーム26と、台25上に移動可能に装備され
射出スクリュ23が結合された移動フレーム27と、移
動フレーム27に設けられ射出スクリュ23を回転駆動
するスクリュ回転モータ28と、固定フレーム26と移
動フレーム27との間に設けられ、移動フレーム27と
共に射出スクリュ23を軸線方向に移動させる射出スク
リュ移動機構29と、射出シリンダ22内に原料樹脂3
を供給するためのホッパ30とをそなえている。
【0006】なお、台25と固定ダイプレート11との
間には、台25を射出シリンダ22の軸方向に移動させ
てノズル21の位置を前後に進退調整するノズル前後シ
リンダ33が設けられている。これにより、スクリュ回
転モータ28により射出スクリュ23を回転させること
で、ホッパ29からのペレット状の原料樹脂3を射出シ
リンダ22内に導入しこの原料樹脂3を前方へ送ること
ができ、この際、ヒータ24により原料樹脂3加熱する
ことで原料樹脂3を溶融することができる。そして、ノ
ズル21部分に溜まった溶融樹脂は、射出スクリュ移動
機構29を作動させて射出スクリュ23を前進させ、金
型1,2内に溶融樹脂を射出することができる。
【0007】このような射出成形機では、図6(a)〜
(c),図7(a)〜(c)及び図8に示すように、射
出成形が行なわれる。つまり、まず、移動ダイプレート
12を図6(a)に示すような原位置に設定して(原位
置設定工程、図8のステップS1)、移動ダイプレート
12を図6(b)に示すように移動させて金型1,2を
重合する型閉じを行なう(型閉じ工程、図8のステップ
S2)。
【0008】次いで、金型1,2を圧着させた状態で、
スクリュ回転モータ28及びヒータ24を作動させ、ホ
ッパ29に投入されたペレット状の原料樹脂3を溶融し
ながら送給しノズル21部分に1ショット分の溶融樹脂
を溜めた上で、図6(c)に示すように、射出スクリュ
移動機構29を作動させて射出スクリュ23を前進さ
せ、溶融樹脂を昇圧しながら金型1,2内に溶融樹脂を
射出する(昇圧,射出工程、図8のステップS3)。
【0009】このように、金型1,2内に溶融樹脂を注
入したら、タイマ等を用いて所定の時間だけ昇圧した圧
力状態を保って(保圧工程、図8のステップS4)、金
型1,2を冷やし樹脂を固める。この樹脂が固まる際に
樹脂が収縮して堆積が減るので、図7(a)に示すよう
に、射出スクリュ23を回転させて一定圧力で樹脂を再
射出することで、樹脂収縮分を補填する(冷却,計量工
程、図8のステップS5)。
【0010】冷却,計量工程が完了したら(図8のステ
ップS6)、図7(b)に示すように、移動ダイプレー
ト12を移動させて金型1,2を離隔させる型開きを行
なって(型開き工程、図8のステップS7)、図7
(c)に示すように、押出シリンダ16を作動させて、
凸状の金型2側に嵌着した樹脂製品4を押し出して取り
出す(製品押し出し工程、図8のステップS8)。その
後は、成形終了判定(図8のステップS9)がされるま
で、再び、上記の型閉じ工程(図8のステップS2)か
ら製品押し出し工程(図8のステップS8)を実施す
る。
【0011】このようにして、射出成形が行なわれる
が、射出成形機には、射出スクリュ移動機構29に油圧
シリンダ等の流体圧シリンダを用いるものの他に、射出
スクリュ移動機構29に電動モータを用いた電動射出成
形機がある。この電動射出成形機は、小型の射出成形機
に対しては問題がないが、中型以上の射出成形機になる
と、射出に要する射出時の圧力が非常に大きく、大きい
トルクを出力するための特別仕様のモータが必要となっ
てコストが高くなるのみならず、1つの電動モータを射
出成形機に搭載する場合、搭載時の配置バランスが悪く
なるという課題があった。
【0012】そこで、駆動力を分散して、標準モータが
使用できるようにした射出スクリュの駆動装置が、特公
平3−41050号公報に開示されている。この駆動装
置は、射出スクリュの両側に設けられた直進駆動用のネ
ジ軸をそれぞれ駆動用のサーボモータに直結しており、
両側のモータは同期運転制御される。しかしながら、2
つの電動モータを用いて射出スクリュを駆動しようとす
ると、同一仕様の電動モータでも機差があり、この機差
や外乱に起因してモータに位置ずれ(回転角ずれ)が生
じることがある。モータに位置ずれが生じると、射出ス
クリュ側の可動部、即ち、複数組のモータ側(駆動側)
と射出スクリュ側(被駆動側)との接点等に、過大なせ
ん断力がかかり、射出スクリュ移動機構の破損を招く等
の不具合が生じる。
【0013】特公平3−41050号公報には、「両側
のモータは同期運転制御される」と記載されているが、
同期運転制御を具体的にどのようにするかは開示されて
おらず、上記課題を解決し得ない。そこで、図9に示す
ように、複数組(ここでは2つ)の可動部を機械的に結
合して両可動部を同期させるようにした電動射出成形機
が考えられた。
【0014】この電動射出成形機の射出スクリュ移動機
構29では、射出スクリュ23の基部40を左右に延設
して両延設部40A,40Bにそれぞれボールねじナッ
ト41A,41Bを形成し、各ボールねじナット41
A,41Bに螺合するように一対のボールねじ軸42
A,42Bを設け、各ボールねじ軸軸42A,42Bを
それぞれ射出スクリュ移動用電動モータ43A,43B
により回転駆動する。これにより、左右のボールねじ軸
42A,42Bの回転がボールねじナット41A,41
Bの直線運動に変換されて射出スクリュ23を進退移動
させるようになっている。
【0015】そして、左右のボールねじ軸42A,42
B間を同期ベルト44で機械的に連結して、左右のボー
ルねじ軸42A,42Bが同期して作動し、モータ43
A,43Bに位置ずれが生じないようにして、射出スク
リュ23側の可動部、即ち、基部40の両延設部(可動
部)40A,40Bボールねじナット41A,41B部
分の近傍等に、過大なせん断力がかからないようにして
いる。
【0016】また、各電動モータ43A,43Bを制御
する制御装置(制御手段)50がそなえられている。制
御装置50は、平均位置演算部51と、位置制御値算出
部53と、疑似微分演算部54A,54Bと、速度制御
値算出部56A,56Bと、加算器52,55A,55
Bとをそなえている。平均位置演算部51は、各電動モ
ータ43A,43Bに設置されたエンコーダ61A,6
1Bからの各モータ位置情報(各モータの回転位相情
報)である位置信号1,位置信号2を入力され、これら
の平均値[=(位置信号1+位置信号2)/2]を演算
する。この平均値は、両モータ43A,43Bの平均位
置(平均回転角度)であって、この平均値をスクリュ2
3の実位置として扱う。
【0017】位置制御値算出部53では、加算器52で
演算される差の値、即ち、位置指令(目標位置)の値
と、平均位置演算部51で算出された両モータ43A,
43Bの平均位置との差(目標位置−実位置)に基づい
て、この差(位置偏差)に対応したモータ速度目標値
(目標速度値)を位置制御値として算出する。疑似微分
演算部54A,54B及び速度制御値算出部56A,5
6Bは、各モータ43A,43Bに応じて設けられてい
る。
【0018】疑似微分演算部54A,54Bでは対応す
るエンコーダ61A,61Bからの位置信号1,位置信
号2を入力され、例えば今回の演算周期で得られた位置
信号1,位置信号2から前回の演算周期で得られた位置
信号1,位置信号2を減算するなどによって、位置信号
を時間で疑似微分して、速度信号1,速度信号2として
出力する。各速度信号1,2は各モータの実速度として
扱う。
【0019】速度制御値算出部56A,56Bでは、位
置制御値算出部53からの目標速度値と疑似微分演算部
54A,54Bからの実速度(速度信号1,速度信号
2)との差(目標速度−実速度)に基づいて、この差
(速度偏差)に対応したモータ制御目標値を速度制御値
として算出する。したがって、各モータ43A,43B
は、速度制御値算出部56A,56Bからの速度制御値
によって回転速度(回転方向も含む)をそれぞれ独立し
て制御される。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、射出スクリュ23を駆動する複数の駆動系の間
で同期ベルト44等を用いて機械的に同期させるように
すると、確実に同期させることはできるが、図9は模式
図であり、同期させるための機械的要素は同期ベルト4
4以外にも多数あり、これらの機械的要素によって、射
出装置20の構造を複雑にするとともに、射出装置延い
ては電動射出成形機の大型化を招いている。
【0021】本発明は、上述の課題に鑑み創案されたも
ので、複数の電動モータにより複数箇所で射出スクリュ
を進退駆動する電動射出成形機において、装置の大型化
を招くことなく、電動モータの制御によって射出スクリ
ュの各駆動部の位置を確実に同期させて互いに位置ずれ
が生じないようにした、電動射出成形機を提供すること
を目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の電動
射出成形機は、台上に固定され金型内に充填する樹脂材
料を供給される射出シリンダと、該射出シリンダに進退
可能に装備され該射出シリンダ内の該樹脂材料を該金型
内に射出する射出スクリュと、該射出スクリュを進退駆
動する複数の電動モータを有する電動式アクチュエータ
とをそなえた電動射出成形機において、該射出スクリュ
が目標位置に目標速度で移動するように上記の各電動式
アクチュエータを位置及び/又は速度について制御する
制御手段と、上記の各電動モータによる該射出スクリュ
の駆動に関する状態を検出する検出手段とをそなえ、該
制御手段は、上記の電動式アクチュエータによって該射
出スクリュに対する駆動ずれが生じないように、該検出
手段により検出された該射出スクリュ及び/又は該電動
モータの駆動状態に基づいて上記の各電動モータを連携
して制御することを特徴としている。
【0023】該射出シリンダは固定フレームに取り付け
られ、該射出スクリュは移動フレームに取り付けられる
とともに、上記の各電動式アクチュエータは、該固定フ
レームに回転可能に軸支された複数のボールねじ軸と、
上記の各ボールねじ軸にそれぞれ設けられて各ボールね
じ軸を回転駆動する該電動モータと、該移動フレームに
一体に設けられ、上記の各ボールねじ軸と螺合して該ボ
ールねじ軸の回転によって該移動フレームとともに該射
出スクリュを射出方向に進退移動する複数のボールねじ
ナットとからなり、上記の複数の電動モータの回転を直
進動作に変換し、この直進動作を該射出スクリュの射出
前進及び後退とするように構成されていることが好まし
い。
【0024】また、該検出手段は、該射出スクリュで該
電動モータからの駆動力を加えられる複数の被駆動部分
の該進退方向位置又は該進退方向位置に対応したパラメ
ータ量をそれぞれ検出する位置検出手段を含み、該位置
検出手段による検出情報に基づいて、上記の複数の被駆
動部分の相互間での位置ずれ量を算出する位置ずれ算出
手段をそなえ、該制御手段は、上記の各電動モータへの
制御量を該位置ずれ算出手段により算出された位置ずれ
量に基づいて補正して、上記の各電動モータの制御を行
なうことが好ましい。
【0025】或いは、該検出手段は、該射出スクリュで
該電動モータからの駆動力を加えられる複数の被駆動部
分の相互間又は各被駆動部分の近傍に設けられたひずみ
検出手段を含み、該制御手段は、上記の各電動モータへ
の制御量を該ひずみ検出手段により検出されたひずみ情
報に基づいて補正して、上記の各電動モータの制御を行
なうことが好ましい。
【0026】或いは、該検出手段は、該射出スクリュで
該電動モータからの駆動力を加えられる複数の被駆動部
分の進退方向速度又は該進退方向速度に対応したパラメ
ータ量をそれぞれ検出する速度検出手段を含み、該速度
検出手段による検出情報に基づいて、上記の複数の被駆
動部分の相互間での速度ずれ量を算出する速度ずれ算出
手段をそなえ、該制御手段は、上記の各電動モータへの
制御量を該速度ずれ算出手段により算出された速度ずれ
量に基づいて補正して、上記の各電動モータの制御を行
なうことが好ましい。
【0027】この場合、上記の複数の被駆動部分及び/
又は該被駆動部分に対応する駆動部分は予め移動方向に
位置ずれのない状態に初期設定されていることが好まし
い。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明する。まず、本発明の第1実施形態
としての電動射出成形機について説明すると、図1はそ
の射出スクリュの進退駆動系の制御ブロック図である。
なお、この電動射出成形機は、射出スクリュの進退駆動
系を除くと図6,図7に示す従来技術と同様に構成され
るので、これらの説明は簡略化する。
【0029】まず、この電動射出成形機の概略構成を説
明すると、図6(a)〜(c),図7(a)〜(c)に
示すように、この射出成形機には、2つの金型1,2を
重合させる型締め装置10と、金型1,2間に形成され
た空間内に原料樹脂3を射出供給する射出装置20とが
備えられている。型締め装置10は、金型1が取り付け
られベース31上に固定された固定ダイプレート11
と、金型2が取り付けられ固定ダイプレート11に対し
て接離する方向に移動ダイプレート12と、固定ダイプ
レート11と連結プレート13に各端部を連結され移動
ダイプレート12の移動を案内するタイバー14と、移
動ダイプレート12を駆動するブーストシリンダ15と
をそなえている。また、移動ダイプレート12には、成
形後、金型2から樹脂製品4を取り出す押出シリンダ1
6がそなえられる。
【0030】射出装置20は、ノズル21をそなえた射
出シリンダ22と、射出シリンダ22に進退可能及び回
転可能に内挿された射出スクリュ23と、射出シリンダ
22内の原料樹脂3を加熱するヒータ24と、ベース3
2上に固定された台(駆動装置台)25と、台25上に
固定され射出シリンダ22を支持する固定フレーム26
と、台25上に移動可能に装備され射出スクリュ23が
結合された移動フレーム27と、移動フレーム27に設
けられ射出スクリュ23を回転駆動するスクリュ回転モ
ータ28と、固定フレーム26,移動フレーム27間に
設けられ、移動フレーム27と共に射出スクリュ23を
軸線方向に移動させる射出スクリュ移動機構(駆動装置
ともいう)29と、射出シリンダ22内に原料樹脂3を
供給するためのホッパ30とをそなえている。
【0031】台25と固定ダイプレート11との間に
は、台25を射出シリンダ22の軸方向に移動させてノ
ズル21の位置を前後に進退調整するノズル前後シリン
ダ33が設けられている。本実施形態では、射出スクリ
ュ移動機構29及びその制御系は、図1に示すように構
成されている。この射出スクリュ移動機構29自体は、
図9を参照して既に説明したものと同様に、電動式のア
クチュエータとして構成される。
【0032】つまり、図1に示すように、射出スクリュ
移動機構29は、射出スクリュ23の基部40において
左右に延設された延設部40A,40Bと、各延設部4
0A,40Bにそれぞれ形成されたボールねじナット4
1A,41Bと、各ボールねじナット41A,41Bに
螺合するように設けられた一対のボールねじ軸42A,
42Bと、各ボールねじ軸軸42A,42Bをそれぞれ
回転駆動する射出スクリュ移動用電動モータ43A,4
3Bとをそなえている。各ボールねじナット41A,4
1B及びこの近傍の延設部40A,40Bは駈動力を直
接受けるので、これらの部分やこれらを含む射出スクリ
ュ23の基部40については、被駆動部分(又は可動
部)ともいう。
【0033】なお、左右1対の延設部40A,40B,
ボールねじナット41A,41B,ボールねじ軸42
A,42B,電動モータ43A,43Bは、いずれも射
出スクリュ23の軸心線に対して左右対称に配設されて
いる。もちろん、ボールねじナット41A,41B,ボ
ールねじ軸42A,42B,電動モータ43A,43B
の各軸心線は、射出スクリュ23の軸心線と平行に設定
されている。これにより、ボールねじ軸42A,42
B,ボールねじナット41A,41Bを介して左右の延
設部40A,40Bに均等に駆動力を伝達できるように
なっている。
【0034】電動モータ43A,43Bは、本体を固定
フレーム26に固設されており、左右のボールねじ軸4
2A,42Bは固定フレーム26に軸方向固定で回転自
在に軸支されている。特に図示しないが、各モータ43
A,43Bとこれに対応するボールねじ軸42A,42
Bとの間には、モータ43A,43Bの回転を減速して
ボールねじ軸42A,42Bに伝達する動力伝達機構が
装備されている。この動力伝達機構と。ボールねじ機構
(ボールねじナット41A,41B及びボールねじ軸4
2A,42B)とによって、電動モータ43A,43B
の回転力を並進力に変換して射出スクリュ23を射出前
進及び後退させることができるようになっている。
【0035】そして、左右のボールねじ軸42A,42
B間は、特に機械的には連結されておらず、左右のボー
ルねじ軸42A,42Bの同期作動は、モータ43A,
43Bを連携制御することで実現させるようになってい
る。このため、各電動モータ43A,43Bを制御する
制御装置(制御手段)50Aは、図1に示すように、平
均位置/位置ずれ演算部51Aと、位置制御値算出部5
3と、同期ゲイン処理部57と、疑似微分演算部(速度
検出手段)54A,54Bと、速度制御値算出部56
A,56Bと、加算器52,55A,55B,58A,
58Bとをそなえている。
【0036】平均位置/位置ずれ演算部51Aは、両電
動モータ43A,43Bの平均位置を演算する機能と、
両電動モータ43A,43Bの位置ずれを演算する機能
とをそなえている。つまり、各電動モータ43A,43
Bに設置されたエンコーダ(位置検出手段)61A,6
1Bからの各モータ位置情報(各モータの回転位相情
報)である位置信号1,位置信号2を入力され、これら
の平均値[=(位置信号1+位置信号2)/2]を演算
する。この平均値は、両モータ43A,43Bの平均位
置(平均回転角度)であって、スクリュ23の実位置と
して扱う。また、位置信号1,位置信号2から、これら
の差[=位置信号2−位置信号1]を演算する。この差
は、両モータ43A,43Bの位置ずれ(回転角度ず
れ)に相当する。
【0037】位置制御値算出部53では、加算器52で
演算される差の値、即ち、位置指令(目標位置)の値
と、平均位置演算部51で算出された両モータ43A,
43Bの平均位置との差(目標位置−実位置)に基づい
て、この差(位置偏差)に対応したモータ速度目標値
(目標速度値)を位置制御値として算出し、出力する。
同期ゲイン処理部57では、平均位置/位置ずれ演算部
51Aで算出された位置ずれの値に予め設定された所定
の同期ゲインを乗算する。
【0038】加算器58Aでは、位置制御値算出部53
で算出された位置制御値に同期ゲイン処理部57で処理
された位置ずれに応じた値を加算補正し、加算器58B
では、位置制御値算出部53で算出された位置制御値に
同期ゲイン処理部57で処理された位置ずれに応じた値
を減算補正する。これにより、各モータ43A,43B
の位置制御値は、互いの位置ずれが解消されるように補
正される。
【0039】各疑似微分演算部54A,54Bでは、対
応するエンコーダ61A,61Bからの位置信号1,位
置信号2を入力され、例えば今回の演算周期で得られた
位置信号1,位置信号2から前回の演算周期で得られた
位置信号1,位置信号2を減算するなどによって、位置
信号を時間で疑似微分して、として出力する。これらの
速度信号1,2は各モータ43A,43Bの実速度とし
て扱う。
【0040】加算器55A,55Bでは、各疑似微分演
算部54A,54Bからの実速度(速度信号1,速度信
号2)と、加算器58A,58Bでそれぞれ補正された
位置制御値(速度時限になるので目標速度値1,2に相
当する)との差(目標速度値−実速度)を算出する。速
度制御値算出部56A,56Bでは、加算器55A,5
5Bで算出された速度差(速度偏差)に対応するように
モータ制御目標値(速度制御値)を算出して出力する。
【0041】本発明の第1実施形態としての電動射出成
形機は、上述のように構成されているので、射出スクリ
ュ23の前後方向制御(進退制御)にあたって、射出ス
クリュ23の前後位置指令値(目標位置)、或いは、こ
れに対応する両モータ43A,43Bの回転角度に相当
する位置指令値(目標位置)が入力されると、この位置
指令値(目標位置)と実位置(平均位置)との差(差)
を算出し、位置制御値算出部53において、この位置偏
差に対応したモータ速度目標値を位置制御値として算出
する。
【0042】速度制御値算出部56Aでは、加算器58
Aにおいて、位置制御値算出部53で算出された位置制
御値に同期ゲイン処理部57で処理された位置ずれに応
じた値を加算補正したもの(目標速度1)と、疑似微分
演算部54Aからの実速度(速度信号1)との差(速度
偏差)に基づいてモータ制御目標値(速度制御値)を算
出して、これに基づいて電動モータ43Aの作動を制御
する。
【0043】速度制御値算出部56Bでは、加算器58
Bにおいて、位置制御値算出部53で算出された位置制
御値に同期ゲイン処理部57で処理された位置ずれに応
じた値を減算補正したもの(目標速度2)と、疑似微分
演算部54Bからの実速度(速度信号1)との差(速度
偏差)に基づいてモータ制御目標値(速度制御値)を算
出して、これに基づいて電動モータ43Bの作動を制御
する。
【0044】このように、各電動モータ43A,43B
の制御には、各電動モータ43A,43Bの位置ずれの
検出結果が反映され、各電動モータ43A,43Bの位
置ずれを解消するようにフィードバック制御が行なわれ
るので、各電動モータ43A,43Bの位置ずれは微小
以内に抑制されて、射出スクリュ23を駆動する際の駆
動ずれに起因して発生しやすい被駆動部分への過大なせ
ん断力の入力が防止されて、射出スクリュ23の被駆動
部分(可動部)40A,40Bの破損を回避することが
できる。特に、電動モータ43A,43Bの制御系に工
夫を凝らしたものなので、電動モータ43A,43Bを
機械的に同期させる場合に比べて同期のための機械部分
が不要になり、装置の小型化に寄与する。
【0045】次に、本発明の第2実施形態としての電動
射出成形機について説明すると、図2はその射出スクリ
ュの進退駆動系の制御ブロック図である。なお、この電
動射出成形機は、射出スクリュの進退駆動系の一部を除
くと第1実施形態と同様に構成されるので、これらの説
明は省略又は簡略化する。第1実施形態が左右の電動モ
ータ43A,43Bの位置ずれに着目して電動モータ4
3A,43Bを同期制御しているのに対して、本実施形
態では、図2に示すように、射出スクリュ23の被駆動
部分(可動部)である基部40にひずみセンサ(ひずみ
検出手段)62を設置して、このひずみセンサ62で検
出されたひずみに着目して電動モータ43A,43Bを
同期制御する。なお、ここでは、ひずみセンサ62は、
左右1対の延設部40A,40Bに対して同条件(左右
対称の状態)に設置されているが、このひずみセンサ6
2は、射出スクリュ23の基部40のひずみの生じやす
い部分であれば、場所や配置を限定されるものではな
い。
【0046】つまり、各電動モータ43A,43Bを制
御する制御装置(制御手段)50Bは、図2に示すよう
に、平均位置演算部51と、位置制御値算出部53と、
同期ゲイン処理部57Aと、疑似微分演算部54A,5
4Bと、速度制御値算出部56A,56Bと、加算器5
2,55A,55B,58A,58Bとをそなえてい
る。
【0047】平均位置演算部51は、各電動モータ43
A,43Bに設置されたエンコーダ61A,61Bから
の各モータ位置情報(各モータの回転位相情報)である
位置信号1,位置信号2を入力され、これらの平均値
[=(位置信号1+位置信号2)/2]を演算する。こ
の平均値は、両モータ43A,43Bの平均位置(平均
回転角度)であって、スクリュ23の実位置として扱
う。
【0048】同期ゲイン処理部57Aでは、ひずみセン
サ62で検出された射出スクリュ23の基部40のひず
み値に予め設定された所定の同期ゲインを乗算する。な
お、ひずみセンサ62は、モータ43B側の変位がモー
タ43A側の変位よりも大きい場合に正のひずみ値を出
力し、モータ43B側の変位がモータ43A側の変位よ
りも小さい場合に負のひずみ値を出力するものとする。
【0049】位置制御値算出部53では、第1実施形態
と同様に、位置偏差(目標位置−実位置)に基づいてモ
ータ速度目標値(位置制御値)を算出し出力する。加算
器58Aでは、位置制御値算出部53で算出された位置
制御値に同期ゲイン処理部57Aで処理された位置ずれ
に応じた値を加算補正し、加算器58Bでは、位置制御
値算出部53で算出された位置制御値に同期ゲイン処理
部57Aで処理された位置ずれに応じた値を減算補正す
る。これにより、各モータ43A,43Bの位置制御値
は、射出スクリュ23の基部(可動部)40のひずみが
解消されるように補正される。
【0050】また、各疑似微分演算部54A,54B,
加算器55A,55B,速度制御値算出部56A,56
Bは、第1実施形態と同様に機能する。本発明の第2実
施形態としての電動射出成形機は、上述のように構成さ
れているので、射出スクリュ23の前後方向制御(進退
制御)にあたって、射出スクリュ23の前後位置指令値
(目標位置)、或いは、これに対応する両モータ43
A,43Bの回転角度に相当する位置指令値(目標位
置)が入力されると、この位置指令値(目標位置)と実
位置(平均位置)との差(差)を算出し、位置制御値算
出部53において、この位置偏差に対応したモータ速度
目標値を位置制御値として算出する。
【0051】速度制御値算出部56Aでは、加算器58
Aにおいて、位置制御値算出部53で算出された位置制
御値に同期ゲイン処理部57で処理された位置ずれに応
じた値を加算補正したもの(目標速度1)と、疑似微分
演算部54Aからの実速度(速度信号1)との差(速度
偏差)に基づいてモータ制御目標値(速度制御値)を算
出して、これに基づいて電動モータ43Aの作動を制御
する。
【0052】速度制御値算出部56Bでは、加算器58
Bにおいて、位置制御値算出部53で算出された位置制
御値に同期ゲイン処理部57で処理された射出スクリュ
23の基部(可動部)40のひずみに応じた値を減算補
正したもの(目標速度2)と、疑似微分演算部54Bか
らの実速度(速度信号1)との差(速度偏差)に基づい
てモータ制御目標値(速度制御値)を算出して、これに
基づいて電動モータ43Bの作動を制御する。
【0053】このように、各電動モータ43A,43B
の制御には、射出スクリュ23の基部(可動部)40の
ひずみの検出結果が反映され、射出スクリュ23の基部
(可動部)40のひずみが解消されるように各電動モー
タ43A,43Bのフィードバック制御が行なわれるの
で、射出スクリュ23の基部(可動部)40のひずみは
微小以内に抑制されて、射出スクリュ23の被駆動部分
(可動部)40A,40Bへの過大なせん断力の入力が
防止されて、この部分の破損を回避することができる。
もちろん、電動モータ43A,43Bの制御系に工夫を
凝らしたものなので、電動モータ43A,43Bを機械
的に同期させる場合に比べて同期のための機械部分が不
要になり、装置の小型化に寄与する。
【0054】次に、本発明の第3実施形態としての電動
射出成形機について説明すると、図3はその射出スクリ
ュの進退駆動系の制御ブロック図である。なお、この電
動射出成形機は、射出スクリュの進退駆動系の一部を除
くと第1実施形態と同様に構成されるので、これらの説
明は省略又は簡略化する。第1実施形態では左右の電動
モータ43A,43Bの位置ずれに着目し、第2実施形
態では射出スクリュ23の被駆動部分(可動部)である
基部40のひずみに着目して電動モータ43A,43B
を同期制御しているのに対して、本実施形態では、図3
に示すように、電動モータ43A,43Bの回転速度ず
れに着目して電動モータ43A,43Bを同期制御す
る。
【0055】つまり、各電動モータ43A,43Bを制
御する制御装置(制御手段)50Cは、図3に示すよう
に、平均位置演算部51と、位置制御値算出部53と、
逆相分×同期ゲイン処理部59と、疑似微分演算部(速
度検出手段)54A,54Bと、速度制御値算出部56
A,56Bと、加算器52,55A,55B,60A,
60Bとをそなえている。
【0056】平均位置演算部51は、各電動モータ43
A,43Bに設置されたエンコーダ61A,61Bから
の各モータ位置情報(各モータの回転位相情報)である
位置信号1,位置信号2を入力され、これらの平均値
[=(位置信号1+位置信号2)/2]を演算する。こ
の平均値は、両モータ43A,43Bの平均位置(平均
回転角度)であって、スクリュ23の実位置として扱
う。
【0057】位置制御値算出部53では、第1実施形態
と同様に、位置偏差(目標位置−実位置)に基づいてモ
ータ速度目標値(位置制御値)を算出し出力する。ま
た、各疑似微分演算部54A,54Bは、第1実施形態
と同様に機能し、加算器55A,55Bでは、位置制御
値算出部53からのモータ速度目標値と各疑似微分演算
部54A,54Bからの実速度(速度信号1,速度信号
2)との差を算出し、速度制御値算出部56A,56B
は、各速度偏差(目標速度−速度信号1,目標速度−速
度信号2)に対応するように、モータ制御目標値(速度
制御値)を算出して出力する。
【0058】逆相分×同期ゲイン処理部59では、疑似
微分演算部54Aで算出された速度信号1と、疑似微分
演算部54Bで算出された速度信号2との速度ずれ(逆
相分)(=速度信号2−速度信号1)を算出し、この算
出値に予め設定された所定の同期ゲインを乗算する。加
算器60Aでは、速度制御値算出部56Aから出力され
たモータ制御目標値に、逆相分×同期ゲイン処理部59
で処理された速度ずれに応じた値を加算補正し、加算器
60Bでは、速度制御値算出部56Bから出力されたモ
ータ制御目標値に、逆相分×同期ゲイン処理部59で処
理された速度ずれに応じた値を減算補正する。これによ
り、各モータ43A,43Bの速度制御値は、速度ずれ
が解消されるように補正される。
【0059】本発明の第3実施形態としての電動射出成
形機は、上述のように構成されているので、射出スクリ
ュ23の前後方向制御(進退制御)にあたって、射出ス
クリュ23の前後位置指令値(目標位置)、或いは、こ
れに対応する両モータ43A,43Bの回転角度に相当
する位置指令値(目標位置)が入力されると、この位置
指令値(目標位置)と実位置(平均位置)との差(差)
を算出し、位置制御値算出部53において、この位置偏
差に対応したモータ速度目標値を位置制御値として算出
する。
【0060】速度制御値算出部56Aでは、位置制御値
算出部53で算出された位置制御値(目標速度)と、疑
似微分演算部54Aからの実速度(速度信号1)との差
(速度偏差)に基づいてモータ制御目標値(速度制御
値)を算出して、加算器60Aで、この速度制御値算出
部56Aから出力されたモータ制御目標値に、逆相分×
同期ゲイン処理部59で処理された速度ずれに応じた値
を加算補正して、これに基づいて電動モータ43Aの作
動を制御する。
【0061】速度制御値算出部56Bでは、位置制御値
算出部53で算出された位置制御値(目標速度)と、疑
似微分演算部54Bからの実速度(速度信号2)との差
(速度偏差)に基づいてモータ制御目標値(速度制御
値)を算出して、加算器60Bで、この速度制御値算出
部56Bから出力されたモータ制御目標値に、逆相分×
同期ゲイン処理部59で処理された速度ずれに応じた値
を減算補正して、これに基づいて電動モータ43Bの作
動を制御する。
【0062】このように、各電動モータ43A,43B
の制御には、各電動モータ43A,43Bの速度ずれの
検出結果が反映され、各電動モータ43A,43Bの速
度ずれが解消されるように各電動モータ43A,43B
のフィードバック制御が行なわれる。したがって、各電
動モータ43A,43Bは同一の速度で同一方向に回転
する。もちろん、各電動モータ43A,43Bやボール
ねじナット41A,41B等(駆動部分)の初期位置が
同一であることが条件であるが、通常は、各電動モータ
43A,43Bの初期位置は同位置に設定されるので、
各電動モータ43A,43Bは位置ずれを生じることも
ない。
【0063】したがって、射出スクリュ23の被駆動部
分(可動部)40A,40Bへの過大なせん断力の入力
が防止されて、この部分の破損を回避することができ
る。もちろん、電動モータ43A,43Bの制御系に工
夫を凝らしたものなので、電動モータ43A,43Bを
機械的に同期させる場合に比べて同期のための機械部分
が不要になり、装置の小型化に寄与する。
【0064】次に、本発明の第4実施形態としての電動
射出成形機について説明すると、図4はその射出スクリ
ュの進退駆動系の制御ブロック図である。なお、この電
動射出成形機は、射出スクリュの進退駆動系の一部を除
くと第1実施形態と同様に構成されるので、これらの説
明は省略又は簡略化する。本実施形態の電動モータ43
A,43Bの制御は、第1実施形態の電動モータ43
A,43Bの位置ずれに着目した電動モータ43A,4
3Bの同期制御と、第3実施形態の電動モータ43A,
43Bの回転速度ずれに着目した電動モータ43A,4
3Bの同期制御とを複合させたものである。
【0065】つまり、各電動モータ43A,43Bを制
御する制御装置(制御手段)50Dは、図4に示すよう
に、平均位置/位置ずれ演算部51Aと、位置制御値算
出部53と、同期ゲイン処理部57と、逆相分×同期ゲ
イン処理部59と、疑似微分演算部(速度検出手段)5
4A,54Bと、速度制御値算出部56A,56Bと、
加算器52,55A,55B,58A,58B,60
A,60Bとをそなえている。これらの各要素は前述の
とおりなので、説明は省略する。
【0066】本発明の第4実施形態としての電動射出成
形機は、上述のように構成されているので、射出スクリ
ュ23の前後方向制御(進退制御)にあたって、射出ス
クリュ23の前後位置指令値(目標位置)、或いは、こ
れに対応する両モータ43A,43Bの回転角度に相当
する位置指令値(目標位置)が入力されると、この位置
指令値(目標位置)と実位置(平均位置)との差(差)
を算出し、位置制御値算出部53において、この位置偏
差に対応したモータ速度目標値を位置制御値として算出
する。
【0067】速度制御値算出部56Aでは、加算器58
Aにおいて、位置制御値算出部53で算出された位置制
御値に同期ゲイン処理部57で処理された位置ずれに応
じた値を加算補正したもの(目標速度1)と、疑似微分
演算部54Aからの実速度(速度信号1)との差(速度
偏差)に基づいてモータ制御目標値(速度制御値)を算
出して、加算器60Aで、この速度制御値算出部56A
から出力されたモータ制御目標値に、逆相分×同期ゲイ
ン処理部59で処理された速度ずれに応じた値を加算補
正して、これに基づいて電動モータ43Aの作動を制御
する。
【0068】速度制御値算出部56Bでは、加算器58
Aにおいて、位置制御値算出部53で算出された位置制
御値に同期ゲイン処理部57で処理された位置ずれに応
じた値を加算補正したもの(目標速度1)と、疑似微分
演算部54Aからの実速度(速度信号1)との差(速度
偏差)に基づいてモータ制御目標値(速度制御値)を算
出して、加算器60Bで、この速度制御値算出部56B
から出力されたモータ制御目標値に、逆相分×同期ゲイ
ン処理部59で処理された速度ずれに応じた値を減算補
正して、これに基づいて電動モータ43Bの作動を制御
する。
【0069】このように、各電動モータ43A,43B
の制御には、各電動モータ43A,43Bの位置ずれの
検出結果と速度ずれの検出結果とが反映され、各電動モ
ータ43A,43Bの位置ずれと速度ずれとをいずれも
解消するようにフィードバック制御が行なわれるので、
各電動モータ43A,43Bの位置ずれは微小以内に抑
制されて、射出スクリュ23の駆動ずれ(位置ずれ)も
抑制されて、射出スクリュ23を駆動する際の駆動ずれ
に起因して発生しやすい被駆動部分への過大なせん断力
の入力が防止されて、射出スクリュ23の被駆動部分
(可動部)40A,40Bの破損を回避することができ
る。もちろん、電動モータ43A,43Bの制御系に工
夫を凝らしたものなので、電動モータ43A,43Bを
機械的に同期させる場合に比べて同期のための機械部分
が不要になり、装置の小型化に寄与する。
【0070】次に、本発明の第5実施形態としての電動
射出成形機について説明すると、図5はその射出スクリ
ュの進退駆動系の制御ブロック図である。なお、この電
動射出成形機は、射出スクリュの進退駆動系の一部を除
くと第1実施形態と同様に構成されるので、これらの説
明は省略又は簡略化する。本実施形態の電動モータ43
A,43Bの制御は、第2実施形態の射出スクリュ23
の被駆動部分(可動部)である基部40のひずみに着目
した電動モータ43A,43Bの同期制御と、電動モー
タ43A,43Bの回転速度ずれに着目した電動モータ
43A,43Bの同期制御とを複合させたものである。
【0071】つまり、各電動モータ43A,43Bを制
御する制御装置(制御手段)50Eは、図5に示すよう
に、平均位置演算部51と、位置制御値算出部53と、
同期ゲイン処理部57Aと、逆相分×同期ゲイン処理部
59と、疑似微分演算部(速度検出手段)54A,54
Bと、速度制御値算出部56A,56Bと、加算器5
2,55A,55B,58A,58B,60A,60B
とをそなえている。これらの各要素は前述のとおりなの
で、説明は省略する。
【0072】本発明の第5実施形態としての電動射出成
形機は、上述のように構成されているので、射出スクリ
ュ23の前後方向制御(進退制御)にあたって、射出ス
クリュ23の前後位置指令値(目標位置)、或いは、こ
れに対応する両モータ43A,43Bの回転角度に相当
する位置指令値(目標位置)が入力されると、この位置
指令値(目標位置)と実位置(平均位置)との差(差)
を算出し、位置制御値算出部53において、この位置偏
差に対応したモータ速度目標値を位置制御値として算出
する。
【0073】速度制御値算出部56Aでは、加算器58
Aにおいて、位置制御値算出部53で算出された位置制
御値に同期ゲイン処理部57で処理された位置ずれに応
じた値を加算補正したもの(目標速度1)と、疑似微分
演算部54Aからの実速度(速度信号1)との差(速度
偏差)に基づいてモータ制御目標値(速度制御値)を算
出して、加算器60Aで、この速度制御値算出部56A
から出力されたモータ制御目標値に、逆相分×同期ゲイ
ン処理部59で処理された速度ずれに応じた値を加算補
正して、これに基づいて電動モータ43Aの作動を制御
する。
【0074】速度制御値算出部56Bでは、加算器58
Bにおいて、位置制御値算出部53で算出された位置制
御値に同期ゲイン処理部57で処理された射出スクリュ
23の基部(可動部)40のひずみに応じた値を減算補
正したもの(目標速度2)と、疑似微分演算部54Bか
らの実速度(速度信号1)との差(速度偏差)に基づい
てモータ制御目標値(速度制御値)を算出して、加算器
60Bで、この速度制御値算出部56Bから出力された
モータ制御目標値に、逆相分×同期ゲイン処理部59で
処理された速度ずれに応じた値を減算補正して、これに
基づいて電動モータ43Bの作動を制御する。
【0075】このように、各電動モータ43A,43B
の制御には、射出スクリュ23の被駆動部分(可動部)
である基部40のひずみの検出結果と各電動モータ43
A,43Bの速度ずれの検出結果とが反映され、基部4
0のひずみと各電動モータ43A,43Bの速度ずれと
をいずれも解消するようにフィードバック制御が行なわ
れるので、基部40のひずみは微小以内に抑制されて、
射出スクリュ23の駆動ずれ(位置ずれ)も抑制され
て、射出スクリュ23を駆動する際の駆動ずれに起因し
て発生しやすい被駆動部分への過大なせん断力の入力が
防止されて、射出スクリュ23の被駆動部分(可動部)
40A,40Bの破損を回避することができる。もちろ
ん、電動モータ43A,43Bの制御系に工夫を凝らし
たものなので、電動モータ43A,43Bを機械的に同
期させる場合に比べて同期のための機械部分が不要にな
り、装置の小型化に寄与する。
【0076】以上、本発明の実施形態を説明したが、本
発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発
明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施すること
ができる。例えば各実施形態では、モータ43A,43
Bの位置をエンコーダ61A,61Bで検出している
が、これに代えて、各ボールねじ軸42A,42の位置
や射出スクリュ23の各被駆動部分(可動部)40A,
40Bの位置をポジションセンサ等で検出してこれに基
づいて制御を行なっても良いが、検出精度の面では、最
も位置変位(回転角変位)の大きいモータ43A,43
Bの位置を用いるのが好ましい。
【0077】また、各実施形態では、モータ43A,4
3Bの回転速度を位置情報を演算(各実施形態では疑似
微分)で求めているが、これらの回転速度を回転速度セ
ンサによって直接検出するようにしてもよい。また、モ
ータ43A,43Bの回転速度に代えて各ボールねじ軸
42A,42の回転速度等を用いることも考えられる
が、検出精度の面では、最も高速のモータ43A,43
Bの回転速度を用いるのが好ましい。
【0078】また、射出スクリュ移動機構29について
も上記の実施形態のようにボールねじ式に限定されるも
のでなく、電気的に制御しうる電動モータを用いた電動
式アクチュエータであれば広く適用しうる。また、上記
の各実施形態では、電動式アクチュエータとして、モー
タ43A,43B,ボールねじ軸42A,42,ボール
ねじナット41A,41Bが2組(左右一対)設けられ
ているが、これらは3組以上設けても良い。
【0079】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の電動射出
成形機によれば、制御手段は、射出スクリュが目標位置
に目標速度で移動するように電動式アクチュエータを位
置及び/又は速度について制御するが、このとき、該制
御手段では、上記の電動式アクチュエータによって該射
出スクリュに対する駆動ずれが生じないように、検出手
段により検出された該射出スクリュの駆動状態に基づい
て上記の各電動モータを連携して制御するので、機械的
な同期手段を用いることなく該射出スクリュに対する駆
動ずれの発生が抑制されるようになり、装置の小型化を
図りながら、複数の駆動系で射出スクリュを駆動する際
の駆動ずれに起因して発生しやすい被駆動部分の破損を
回避することができる。
【0080】さらに、該検出手段が、該射出スクリュで
該電動モータからの駆動力を加えられる複数の被駆動部
分の該進退方向位置又は該進退方向位置に対応したパラ
メータ量をそれぞれ検出する位置検出手段を含み、該位
置検出手段による検出情報に基づいて、上記の複数の被
駆動部分の相互間での位置ずれ量を算出する位置ずれ算
出手段をそなえ、該制御手段が、上記の各電動モータへ
の制御量を該位置ずれ算出手段により算出された位置ず
れ量に基づいて補正して、上記の各電動モータの制御を
行なうように構成すると、複数のボールねじナット等の
被駆動部分の位置ずれを確実に解消することができ、複
数の駆動系で射出スクリュを駆動する際の駆動ずれに起
因して発生しやすい被駆動部分の破損を確実に回避する
ことができる。
【0081】あるいは、該検出手段が、該射出スクリュ
で該電動モータからの駆動力を加えられる複数の被駆動
部分の相互間又は各被駆動部分の近傍に設けられたひず
み検出手段を含み、該制御手段が、上記の各電動モータ
への制御量を該ひずみ検出手段により検出されたひずみ
情報に基づいて補正して、上記の各電動モータの制御を
行なうように構成すると、複数の駆動系で射出スクリュ
を駆動する際に複数のボールねじナット等の被駆動部分
の位置ずれに起因して生じる該射出スクリュにおけるひ
ずみを確実に解消することができ、該射出スクリュにお
ける被駆動部分の破損を確実に回避することができる。
【0082】また、該検出手段が、該射出スクリュで該
電動モータからの駆動力を加えられる複数の被駆動部分
の進退方向速度又は該進退方向速度に対応したパラメー
タ量をそれぞれ検出する速度検出手段を含み、該速度検
出手段による検出情報に基づいて、上記の複数の被駆動
部分の相互間での速度ずれ量を算出する速度ずれ算出手
段をそなえ、該制御手段が、上記の各電動モータへの制
御量を該速度ずれ算出手段により算出された速度ずれ量
に基づいて補正して、上記の各電動モータの制御を行な
うように構成すると、各電動モータで該射出スクリュの
各個所を確実に等速移動させることができ、複数のボー
ルねじナット等の被駆動部分の位置ずれの発生を解消す
ることができ、複数の駆動系で射出スクリュを駆動する
際の駆動ずれに起因して発生しやすい被駆動部分の破損
を回避することができる。
【0083】上記の被駆動部分を予め移動方向に位置ず
れのない状態に初期設定しておけば、上記位置ずれの発
生をより確実に解消することができ、被駆動部分の破損
をより確実に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる電動射出成形機
の射出スクリュ進退駆動系の制御ブロック図である。
【図2】本発明の第2実施形態にかかる電動射出成形機
の射出スクリュ進退駆動系の制御ブロック図である。
【図3】本発明の第3実施形態にかかる電動射出成形機
の射出スクリュ進退駆動系の制御ブロック図である。
【図4】本発明の第4実施形態にかかる電動射出成形機
の射出スクリュ進退駆動系の制御ブロック図である。
【図5】本発明の第5実施形態にかかる電動射出成形機
の射出スクリュ進退駆動系の制御ブロック図である。
【図6】一般的な射出成形機の構成と動作を示す模式的
側面図であり、図7とともに(a)〜(c)の順にその
動作を示す。
【図7】一般的な射出成形機の構成と動作を示す模式的
側面図であり、図6とともに(a)〜(c)の順にその
動作を示す。
【図8】一般的な射出成形機の動作を示すフローチャー
トである。
【図9】従来の電動射出成形機の射出スクリュ進退駆動
系の制御ブロック図である。
【符号の説明】
1,2 金型 3 原料樹脂 10 型締め装置 11 固定ダイプレート 12 移動ダイプレート 13 連結プレート 14 タイバー 15 ブーストシリンダ 16 押出シリンダ 20 射出装置 21 ノズル 22 射出シリンダ 23 射出スクリュ 24 ヒータ 25 台 26 固定フレーム 27 移動フレーム 28 スクリュ回転モータ 29 射出スクリュ移動機構(電動式アクチュエータ) 30 ホッパ 31,32 ベース 33 ノズル前後シリンダ 40 射出スクリュ23の基部(被駆動部分) 40A,40B 射出スクリュ23の延設部(被駆動部
分) 41A,41B ボールねじナット 42A,42B ボールねじ軸 43A,43B 射出スクリュ移動用電動モータ 44 同期ベルト 50,50A〜50E 制御装置(制御手段) 51 平均位置演算部 51A 平均位置/位置ずれ演算部 52,55A,55B,58A,58B,60A,60
B 加算器 53 位置制御値算出部 54A,54B 疑似微分演算部(速度検出手段) 56A,56B 速度制御値算出部 57,57A 同期ゲイン処理部 59 逆相分×同期ゲイン処理部 61A,61B エンコーダ(位置検出手段) 62 ひずみセンサ(ひずみ検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 筒井 健司 名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱 重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 村瀬 淳治 名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱 重工業株式会社産業機器事業部内 Fターム(参考) 4F206 AP062 AP072 AP20 AR062 AR072 JA07 JD03 JP13 JP18 JT02 JT32 JT38

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台上に固定され金型内に充填する樹脂材
    料を供給される射出シリンダと、該射出シリンダに進退
    可能に装備され該射出シリンダ内の該樹脂材料を該金型
    内に射出する射出スクリュと、該射出スクリュを進退駆
    動する複数の電動モータを有する電動式アクチュエータ
    とをそなえた電動射出成形機において、 該射出スクリュが目標位置に目標速度で移動するように
    上記の各電動式アクチュエータを位置及び/又は速度に
    ついて制御する制御手段と、 上記の各電動モータによる該射出スクリュの駆動に関す
    る状態を検出する検出手段とをそなえ、 該制御手段は、上記の複数の電動モータ同士の駆動ずれ
    が生じないように、該検出手段により検出された該射出
    スクリュ及び/又は該電動モータの駆動状態に基づいて
    上記の各電動モータを連携して制御することを特徴とす
    る、電動射出成形機。
  2. 【請求項2】 該射出シリンダは固定フレームに取り付
    けられ、該射出スクリュは移動フレームに取り付けられ
    るとともに、 上記の各電動式アクチュエータは、該固定フレームに回
    転可能に軸支された複数のボールねじ軸と、上記の各ボ
    ールねじ軸にそれぞれ設けられて各ボールねじ軸を回転
    駆動する該電動モータと、該移動フレームに一体に設け
    られ、上記の各ボールねじ軸と螺合して該ボールねじ軸
    の回転によって該移動フレームとともに該射出スクリュ
    を射出方向に進退移動する複数のボールねじナットとか
    らなり、 上記の複数の電動モータの回転を直進動作に変換し、こ
    の直進動作を該射出スクリュの射出前進及び後退とする
    ように構成されていることを特徴とする、請求項1記載
    の電動射出成形機。
  3. 【請求項3】 該検出手段は、該射出スクリュで該電動
    モータからの駆動力を加えられる複数の被駆動部分の該
    進退方向位置又は該進退方向位置に対応したパラメータ
    量をそれぞれ検出する位置検出手段を含み、 該位置検出手段による検出情報に基づいて、上記の複数
    の被駆動部分の相互間での位置ずれ量を算出する位置ず
    れ算出手段をそなえ、 該制御手段は、上記の各電動モータへの制御量を該位置
    ずれ算出手段により算出された位置ずれ量に基づいて補
    正して、上記の各電動モータの制御を行なうことを特徴
    とする、請求項2記載の電動射出成形機。
  4. 【請求項4】 該検出手段は、該射出スクリュで該電動
    モータからの駆動力を加えられる複数の被駆動部分の相
    互間又は各被駆動部分の近傍に設けられたひずみ検出手
    段を含み、 該制御手段は、上記の各電動モータへの制御量を該ひず
    み検出手段により検出されたひずみ情報に基づいて補正
    して、上記の各電動モータの制御を行なうことを特徴と
    する、請求項2記載の電動射出成形機。
  5. 【請求項5】 該検出手段は、該射出スクリュで該電動
    モータからの駆動力を加えられる複数の被駆動部分の進
    退方向速度又は該進退方向速度に対応したパラメータ量
    をそれぞれ検出する速度検出手段を含み、 該速度検出手段による検出情報に基づいて、上記の複数
    の被駆動部分の相互間での速度ずれ量を算出する速度ず
    れ算出手段をそなえ、 該制御手段は、上記の各電動モータへの制御量を該速度
    ずれ算出手段により算出された速度ずれ量に基づいて補
    正して、上記の各電動モータの制御を行なうことを特徴
    とする、請求項2〜4のいずれかの項に記載の電動射出
    成形機。
  6. 【請求項6】 上記の複数の被駆動部分及び/又は該被
    駆動部分に対応する駆動部分は予め移動方向に位置ずれ
    のない状態に初期設定されていることを特徴とする、請
    求項5記載の電動射出成形機。
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