JP4891724B2 - 成形機 - Google Patents

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Description

本発明は、射出成形機やダイカストマシンなどの成形機に係り、特に、成形機における直線移動部材の速度制御手法にかかわる技術に関する。
射出成形機などの成形機においては、例えば、射出用部材(インラインスクリュ式射出成形機ではスクリュ、プリプラ式射出成形機やダイカストマシンでは射出プランジャ)の前進の制御を、位置軸に沿った速度の折れ線設定によって行うことがある。この速度の折れ線設定とは、各速度切り替え位置での速度設定値を順番に線分で結ぶことによる、速度パターン設定であり、あるストローク領域を所望の傾きの増速(加速)パターンとしたり、所望の傾きの減速パターンとすることができる。
上記の位置軸に沿った速度の折れ線設定にしたがって、射出用部材としての例えばスクリュの前進工程(射出・充填工程である射出工程の1次射出工程)の速度制御を行うと、例えば光ディスク基板の成形では、金型のキャビティの中心から周囲に向かって溶融樹脂を射出・充填する際の樹脂末端速度を一定に保つ制御を行うことができ(射出・充填の進行に合わせて射出速度(スクリュの前進速度)を連続的に増速させることで、キャビティ内の樹脂末端速度を一定に保つ制御を行うことができ)、高品質な光ディスク基板を成形可能となる。
ここで、上記した位置軸に沿った速度の折れ線設定にしたがった速度制御では、速度切り替え位置間の位置差データと現在の測定位置(測定ストローク)とを使った、設定速度の傾きに応じた直線補間による演算で、逐次出力すべき速度を算出して、これにより速度指令を生成するようにしていた。
従来技術においては、上記したように、位置軸に沿った速度の折れ線設定にしたがった速度制御を、速度指令を出力しながら、動いている射出用部材(例えばスクリュ)の実測位置(x)を用いて逐次演算を行って出力すべき速度を求めているので(スクリュの実測位置(x)によりスクリュの位置を確認した上で、その実測位置(x)を用いてその都度演算式により速度指令を生成するようにしているので)、図6に示すように、折れ線速度設定パターン101と実測速度パターン102との間にずれが生じ、実際に出力している速度が設定から遅れる、すなわち、速度制御の応答性に改善の余地があるというという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、位置軸に沿った折れ線速度設定に基づいて直線移動部材の速度制御を行う成形機において、速度制御の応答性を可及的に向上させて、高品質の成形品を安定して成形可能とすることにある。
本発明は上記した目的を達成するために、直線駆動される直線移動部材の速度制御を、隣り合う速度切り替え位置の速度設定値同士を線分で結ぶ、位置軸に沿った折れ線速度設定に基づいて実行する成形機において、
位置軸に沿った折れ線速度設定パターンに基づいて、時間軸に沿った位置指令パターンを生成する位置指令パターン生成手段と、
位置軸に沿った折れ線速度設定パターンに基づいて、時間軸に沿った速度指令パターンを生成する速度指令パターン生成手段と、
前記位置指令パターン生成手段が生成した前記位置指令パターンと実測位置情報との偏差から、位置フィードバック制御指令を出力する位置制御手段と、
前記速度指令パターン生成手段が生成した前記速度指令パターンに基づいて、速度フィードフォワード制御指令を出力する速度制御手段と、
前記位置制御手段が出力した前記位置フィードバック制御指令に、前記速度制御手段が出力した速度フィードフォワード制御指令を加算して、速度指令を生成する速度指令生成手段と、
該速度指令生成手段が出力した前記速度指令に応じて、直線移動駆動源を駆動制御するサーボアンプとを、
備えた構成をとる。
本発明では、位置軸に沿った折れ線速度設定を、時間の指数関数(超越関数)の演算式で表される、時間軸に沿った位置指令パターンと、時間軸に沿った速度指令パターンとに変換して、これに基づいて、時間による位置フィードバック制御指令と時間による速度フィードフォワード制御指令とを生成することで、サーボアンプに出力する速度指令を生成するようにしているので、すなわち、従来のように実測位置(x)を用いてその都度演算式により速度指令を生成するのではなく、時間による演算式で指令パターンを生成するようにしているので、指令パターンの生成に遅れがでることがなく、また、速度フィードフォワード制御指令を加味してサーボアンプへの速度指令を生成するようにしているので、折れ線速度設定パターンと実測速度パターンとの間にずれのない、速度制御の応答性に極めて優れた成形機を実現することができる。よって、ディスク状成形品などの射出成形に有効である位置軸に沿った折れ線速度設定を用いても、速度制御の応答性に優れたものとなるので、高品質のディスク状成形品を安定して成形可能となる。また、時間の演算式で表現される位置指令パターンと速度指令パターンとを用いるため、繰り返し安定性も極めて良好なものとなり、同一品質の成形品を安定して大量に成形可能となる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
図1〜図5は、本発明の一実施形態(以下、本実施形態と記す)によるインラインスクリュ式の射出成形機に係り、図1は、本実施形態の射出成形機における、簡略化した要部のメカニズム構成と、射出用サーボモータの制御系の構成とを示す説明図である。
図1において、1は固定ダイプレート、2は、固定ダイプレート1に搭載された固定側金型、3は、図示せぬ型開閉用サーボモータと型開閉機構とにより固定ダイプレート1に対して前後進駆動される可動ダイプレート、4は、可動ダイプレート3に搭載された可動側金型、5は、型締め状態にある両金型2、4で形づくられるキャビティ(成形空間)で、該キャビティ5は、ここでは光ディスク基板成形用のものとなっている。
6はヘッドストック、7は、ヘッドストック6と対向配置された保持プレート、8は、ヘッドストック6と保持プレート7にその両端を固定された連結・ガイド軸、9は、連結・ガイド軸8に挿通・案内されて、ヘッドストック6と保持プレート7との間で前後進可能な直動ブロック、10は、ヘッドストック6にその後部を固定された加熱シリンダ、11は、加熱シリンダ10の先端側に設けられたノズル(図示では、加熱シリンダ10とノズル11とを一体部材として描いてあるが、ノズル11は加熱シリンダ10の先端に固定された別部材となっている)、12は、加熱シリンダ10内に原料樹脂(樹脂ペレット)を落下・供給するホッパー、13は、加熱シリンダ10内に回転並びに前後進可能に配設されたスクリュ、14は、スクリュ13の後端を固定すると共に、直動ブロック9に回転可能に保持された被動プーリ14a付きの回転体14、15は、直動ブロック9に搭載されて、図示せぬ駆動プーリ、タイミングベルトを介して被動プーリ14a(回転体14)を回転駆動する計量用サーボモータ、16は、保持プレート7に搭載された射出用サーボモータ、17は、射出用サーボモータ16に付設されたスクリュ位置検出用のエンコーダ、18は、射出用サーボモータ16の回転を図示せぬ駆動プーリ、タイミングベルトを介して伝達される被動プーリ、19は、被動プーリ18の回転(射出用サーボモータ16の回転)を直線運動に変換するボールネジ機構、19aは、保持ブロック7に回転可能に保持されると共に、その端部に被動プーリ17を固定したボールネジ機構19のネジ軸、19bは、ネジ軸19aに螺合されると共に、直動ブロック9にロードセルユニット20を介して取り付けられたボールネジ機構19のナット体、20は、直動ブロック9とナット体19bとの間に挟持されるように配設され、樹脂圧(樹脂圧による荷重)を検出する歪みセンサを具備したロードセルユニットである。
図1の上半分に示す構成において、成形運転時には、図示せぬノズルタッチ/バック用モータ、ノズルタッチ/バック機構によって、射出系メカニズム全体は前進移動させられていて、加熱シリンダ10の先端のノズル11は、固定ダイプレート1に固定された固定側金型2の樹脂注入口周辺に、所定の力で押し付けられている。このようなノズルタッチ状態において、計量工程時には、スクリュ13が計量用サーボモータ15によって回転駆動され、これによって、スクリュ13の根本側に供給された原料樹脂が、混練・可塑化されつつ、スクリュ13のネジ送り作用でスクリュ13の頭部側へ移送され、スクリュ13の頭部より前に(先に)溶融樹脂が溜まるにしたがってスクリュ13が後退する。このスクリュ13の後退に際して、射出用サーボモータ16が圧力フィードバック制御されて、背圧の制御が行われ、スクリュ13の頭部より先に(前に)所定量の溶融樹脂が蓄えられた時点で、スクリュ回転は停止される。また、射出工程の1次射出工程時には、射出用サーボモータ16が速度制御されて回転駆動されることで、ボールネジ機構19のナット体19bが前進駆動され、これによって、直動ブロック9と一体となってスクリュ13が前進駆動されて、スクリュ13の頭部より先に蓄えられた溶融樹脂がキャビティ5内に射出・充填される。1次射出工程に引き続く射出工程の保圧工程では、射出用サーボモータ16は圧力フィードバック制御に切り替えられて、これにより、スクリュ13の頭部より先に残存した溶融樹脂(クッション量の溶融樹脂)を介してキャビティ5内の樹脂に所定の圧力(保圧力)が印加される。
上記の1次射出工程は、前記した位置軸に沿った折れ線速度設定に基づいて、時間による位置フィードバック制御指令と、時間による速度フィードフォワード制御指令とを、足し合わせた速度制御により、図1の下半分中に示した射出用サーボモータ制御部21によって実行される。
図1の下半分において、21は、射出成形機の図示せぬ上位コントローラの制御の下に、上位コントローラからの各種情報に従って動作する射出用サーボモータ制御部、22は、射出用サーボモータ制御部21からの速度指令または圧力指令に従って、射出用サーボモータ16を駆動制御するサーボアンプである。
また、射出用サーボモータ制御部21中において、23は、図示せぬ上位コントローラから出力される位置軸に沿った折れ線速度指令パターンに基づいて、時間軸に沿った位置指令パターン(時間の演算式で表現される位置指令パターン)を生成・出力する位置指令パターン生成部、24は、位置指令パターン生成部23の出力とエンコーダ17が計測したスクリュ13の実測位置情報とから、設定値と実測値の偏差を求める偏差検出部、25は、偏差検出部24の出力する偏差をPD(Pは微分、Dは比例)演算処理して位置フィードバック制御指令を出力する位置制御部、26は、図示せぬ上位コントローラから与えられる位置軸に沿った折れ線速度指令パターンに基づいて、時間軸に沿った速度指令パターン(時間の演算式で表現される速度指令パターン)を生成・出力する速度指令パターン生成部、27は、速度指令パターン生成部26の出力を、適宜に処理して速度フィードフォワード制御指令として出力する速度制御部(ゲイン調整処理部)、28は、位置制御部25の出力である位置フィードバック制御指令に、速度制御部27の出力である速度フィードフォワード制御指令をサブ的に加算して、速度指令を生成する速度指令生成部(加算処理部)、29は、図示せぬ上位コントローラから出力される時間軸に沿った圧力設定パターンとロードセルユニット20の歪みセンサが計測した樹脂の実測圧力情報とから、設定値と実測値の偏差を求める偏差検出部、30は、偏差検出部29の出力する偏差をPID(Pは微分、Iは積分、Dは比例)演算処理して圧力フィードバック制御指令を出力する圧力制御部、31は、圧力制御部30の出力である圧力フィードバック制御指令を適宜に処理して、圧力指令を生成する圧力指令生成部(出力演算部)、32は、図示せぬ上位コントローラからの指令で切り替えられる速度/圧力制御切り替え部である。
射出用サーボモータ制御部21は、計量工程時および射出工程の保圧工程時には圧力指令をサーボアンプ22に出力し、射出工程の1次射出工程時には速度指令をサーボアンプ22に出力する。圧力指令の出力については本発明と直接関係しないので、以下では、1次射出工程の速度指令の生成・出力動作についてを説明する。
ユーザが射出成形機の表示装置に表示された適宜の設定画面および適宜の入力インターフェース手段を用いて、1次射出工程の速度制御条件を、位置軸に沿った折れ線パターンによって設定すると、この位置軸に沿った折れ線速度設定による速度制御条件は、図示せぬ上位コントローラの適宜メモリ部に、他の諸々の設定条件データと共に記憶・設定される。図5の51は、1次射出工程の位置軸に沿った折れ線速度設定パターンの例を示しており、この折れ線速度設定パターンは、隣り合う速度切り替え位置の速度設定値同士を線分で結ぶことでパターン形成されている。
まず、位置軸に沿った折れ線速度設定パターンに基づいて、時間軸に沿った位置指令パターンと、時間軸に沿った速度指令パターンとを生成する手法について説明する。図2の(a)は、時間軸に沿って設定された折れ線速度設定パターンのうちの、速度切り替え位置x、x間での速度パターンを示しており、速度切り替え位置xでの速度設定値がvで、速度切り替え位置xでの速度設定値がvであり、速度切り替え位置x、x間の速度設定パターンは、1次関数であるv(x)=mx+nで表される。
本実施形態では、位置指令パターン生成部23は、上記のv(x)=mx+nを基にして、時間の指数関数(超越関数)の演算式である次の(1)式を用いて、図2の(c)に示すような時間軸に沿った位置指令パターンを生成し、速度指令パターン生成部26は、上記のv(x)=mx+nを基にして、時間の指数関数(超越関数)の演算式である次の(2)式を用いて、図2の(b)に示すような時間軸に沿った速度指令パターンを生成する。
x(t)=beat+c……(1)式
v(t)=abeat……(2)式
ただし、aはa=(v−v)/(x−x)であり、bはb=v/aであり、cはc=x−b=x−v/aであり、eは数学定数であるネイピア数であってe≒2.718である。
また、図2の(b)、(c)において、位置xまたは速度vに達するまでの時間tは、次の(3)式で与えられ、
=(1/a)log(v/v)……(3)式
これは図示せぬ上位コントローラが算出して保持するようになっている。
本実施形態では、位置軸に沿った折れ線速度設定パターンがユーザによって設定されると、つまり、1〜n段のx、x、x、……、xと、1〜n段のv、v、v、……、vとが設定されると、図示せぬ上位コントローラは、各段のa、a、a、……、aと、b、b、b、……、bと、c、c、c、……、cとを、予め算出して、これを位置軸に沿った折れ線速度指令パターンと関連付けて、適宜メモリ部に予め保持するようになっている。また、位置軸に沿った折れ線速度設定パターンがユーザによって設定されると、図示せぬ上位コントローラは、2〜n段のx、x、……、xに到達する時間t、t、t、……tを、予め算出して、これを位置軸に沿った折れ線速度指令パターンと関連付けて、適宜メモリ部に予め保持するようになっている。
1次射出工程の開始タイミングに至ると、図示せぬ上位コントローラから射出用サーボモータ制御部21へ送出された制御開始指令と演算用の定数データとに基づいて、射出用サーボモータ制御部21での1段目の速度制御が開始され、上位コントローラから与えられた1段目の定数a、b、cを用いて、時間t=0〜tを一定時間(例えば1ms)で分割された制御単位毎に、位置指令パターン生成部23では位置x(t)の指令パターンを求め、速度指令パターン生成部26では速度v(t)の指令パターンを求めて、これにより1段目の速度制御を行う。すなわち、偏差検出部24は、位置指令パターン生成部23の出力とエンコーダ17が計測した実測位置情報とから、設定値と実測値の偏差を求めてこれを位置制御部25に出力し、位置制御部25では、偏差検出部24の出力する偏差をPD演算処理して位置フィードバック制御指令を出力し、一方、速度制御部27は、速度指令パターン生成部26の出力を適宜に処理して速度フィードフォワード制御指令を出力し、これにより、速度指令生成部(加算処理部)28では、位置フィードバック制御指令に速度フィードフォワード制御指令を加算して速度指令を生成し、これを速度/圧力制御切り替え部32を介してサーボアンプ22に出力する。
また、時間tに至ると、図示せぬ上位コントローラから射出用サーボモータ制御部21へ送出された2段目への制御切り替え指令と演算用の定数データとに基づいて、射出用サーボモータ制御部21での2段目の速度制御が開始され、上位コントローラから与えられた2段目の定数a、b、cを用いて、時間t=0〜tを一定時間(例えば1ms)で分割された制御単位毎に、位置指令パターン生成部23では位置x(t)の指令パターンを求め、速度指令パターン生成部26では速度v(t)の指令パターンを求めて、これにより、上記と同様の各部24、25、27、28の処理によって、2段目の速度制御が行われる。
以降は、次の速度切り替え位置に相当する時間に達する毎に(t、t、……に達する毎に)、上記と同様の処理を行うことで、n段の速度制御が行われる。
図3は、位置軸に沿ったn段(例えば4〜9段程度)の折れ線速度指令パターンに基づく速度制御を行う場合における、1段目と2段目の位置軸に沿った折れ線速度指令パターンの例と、折れ線速度指令パターンから求められた1段目と2段目の、時間軸に沿った位置指令パターンと速度指令パターンの例を示している。図4の(a)には、図3の1段目の位置軸に沿った折れ線速度指令であるv(x)=mx+nが、時間軸に沿った位置指令パターンx(t)=ba1t+c、および、時間軸に沿った速度指令パターンv(t)=aa1tとしてそれぞれ生成された様子を示している。また、図4の(b)には、図3の2段目の位置軸に沿った折れ線速度指令であるv(x)=mx+nが、時間軸に沿った位置指令パターンx(t)=ba2t+c、および、時間軸に沿った速度指令パターンv(t)=aa2tとしてそれぞれ生成された様子を示している。そして、図3の右側には、x(t)とx(t)とをつないだパターン、および、v(t)とv(t)とをつないだパターンがそれぞれ示されている。
本実施形態では、位置軸に沿った折れ線速度設定を、時間の指数関数の演算式で表される、時間軸に沿った位置指令パターンと、時間軸に沿った速度指令パターンとに変換して、これに基づいて、時間による位置フィードバック制御指令と時間による速度フィードフォワード制御指令とを生成することで、サーボアンプ22に出力する速度指令を生成するようにしているので、すなわち、従来のように実測位置(x)を用いてその都度演算式により速度指令を生成するのではなく、時間による演算式で指令パターンを生成するようにしているので、指令パターンの生成に遅れがでることがなく、また、速度フィードフォワード制御指令を加味してサーボアンプへの速度指令を生成するようにしているので、図5に示すように、折れ線速度設定パターン51と実測速度パターン52との間にずれのない、速度制御の応答性に極めて優れた成形機を実現することができる。よって、ディスク状成形品などの射出成形に有効である位置軸に沿った折れ線速度設定を用いても、速度制御の応答性に優れたものとなるので、高品質のディスク状成形品を安定して成形可能となる。また、時間の演算式で表現される位置指令パターンと速度指令パターンとを用いるため、繰り返し安定性も極めて良好なものとなり、同一品質の成形品を安定して大量に成形可能となる。
本発明の一実施形態に係る射出成形機における、簡略化した要部のメカニズム構成と、射出用サーボモータの制御系の構成とを示す説明図である。 位置軸に沿った折れ線速度設定パターンにより生成される、時間軸に沿った位置指令パターンおよび速度指令パターンの例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る射出成形機において採用される、位置軸に沿った折れ線速度設定パターンと、それに基づき生成される時間軸に沿った位置指令パターンおよび速度指令パターンの模式例を示す説明図である。 図3の1段目と2段目とを上下に分けて示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る射出成形機における、折れ線速度設定パターンと実測速度パターンとを示す説明図である。 従来の射出成形機における、折れ線速度設定パターンと実測速度パターンとを示す説明図である。
符号の説明
1 固定ダイプレート
2 固定側金型
3 可動ダイプレート
4 可動側金型
5 キャビティ
6 ヘッドストック
7 保持プレート
8 連結・ガイド軸
9 直動ブロック
10 加熱シリンダ
11 ノズル
12 ホッパー
13 スクリュ
14 回転体
14a 被動プーリ
15 計量用サーボモータ
16 射出用サーボモータ
17 エンコーダ
18 被動プーリ
19 ボールネジ機構
19a ネジ軸
19b ナット体
20 ロードセルユニット
21 射出用サーボモータ制御部
22 サーボアンプ
23 位置指令パターン生成部
24 偏差検出部
25 位置制御部
26 速度指令パターン生成部
27 速度制御部(ゲイン調整処理部)
28 速度指令生成部(加算処理部)
29 偏差検出部
30 圧力制御部
31 圧力指令生成部(出力演算部)
32 速度/圧力制御切り替え部

Claims (3)

  1. 直線駆動される直線移動部材の速度制御を、隣り合う速度切り替え位置の速度設定値同士を線分で結ぶ、位置軸に沿った折れ線速度設定に基づいて実行する成形機において、
    位置軸に沿った折れ線速度設定パターンに基づいて、時間軸に沿った位置指令パターンを生成する位置指令パターン生成手段と、
    位置軸に沿った折れ線速度設定パターンに基づいて、時間軸に沿った速度指令パターンを生成する速度指令パターン生成手段と、
    前記位置指令パターン生成手段が生成した前記位置指令パターンと実測位置情報との偏差から、位置フィードバック制御指令を出力する位置制御手段と、
    前記速度指令パターン生成手段が生成した前記速度指令パターンに基づいて、速度フィードフォワード制御指令を出力する速度制御手段と、
    前記位置制御手段が出力した前記位置フィードバック制御指令に、前記速度制御手段が出力した速度フィードフォワード制御指令を加算して、速度指令を生成する速度指令生成手段と、
    該速度指令生成手段が出力した前記速度指令に応じて、直線移動駆動源を駆動制御するサーボアンプとを、
    備えたことを特徴とする成形機。
  2. 請求項1に記載の成形機において、
    前記位置指令パターン生成手段の生成する前記した時間軸に沿った位置指令パターンは、
    x(t)=beat+c
    の演算式で表され、
    前記速度指令パターン生成手段の生成する前記した時間軸に沿った速度指令パターンは、
    v(t)=abeat
    の演算式で表されることを特徴とする成形機。
    ただし、前記した位置軸に沿った折れ線速度設定における速度切り替え位置xでの速度設定値がvであり、速度切り替え位置xでの速度設定値がvであるとき、a=(v−v)/(x−x)、b=v/a、c=x−b=x−v/aであり、eは数学定数であるネイピア数でe≒2.718である。
  3. 請求項1または2に記載の成形機において、
    前記成形機は、ディスク状成形品を射出成形する射出成形機であることを特徴とする成形機。
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