JP2002137273A - 電動射出成形機及び電動射出成形機による射出成形方法 - Google Patents

電動射出成形機及び電動射出成形機による射出成形方法

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JP2002137273A JP2000332867A JP2000332867A JP2002137273A JP 2002137273 A JP2002137273 A JP 2002137273A JP 2000332867 A JP2000332867 A JP 2000332867A JP 2000332867 A JP2000332867 A JP 2000332867A JP 2002137273 A JP2002137273 A JP 2002137273A
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健司 筒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動射出成形機及び電動射出成形機による射
出成形方法に関し、作業環境が変化しても品質にばらつ
きのない安定した樹脂製品を成形することができるよう
にする。 【解決手段】 射出シリンダ内に装備された射出スクリ
ュ23を電動モータ29Aで進退方向へ駆動して該射出
シリンダ内に供給された樹脂材料を金型1,2内に射出
し充填する電動射出成形機において、金型1,2内に樹
脂材料を充填する際には電動モータ29Aを速度制御
し、該充填後の樹脂収縮分を補填する際には電動モータ
29Aを圧力制御する制御手段50Aは、型内圧力検出
手段で検出又は推定された金型1,2内の圧力が予め設
定された所定圧力に達したら速度制御から圧力制御への
切り替えを行なうようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動モータによっ
て射出スクリュを進退駆動するとともに、該電動モータ
を速度制御と圧力制御との2つの制御モードにより制御
する、電動射出成形機及び電動射出成形機による射出成
形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】射出成形機では、図8(a)〜(c),
図9(a)〜(c)に示すように、2つの金型1,2を
重合させて金型1,2間に形成された空間内に原料樹脂
3を射出供給して所望形状の樹脂製品を成形する。この
ため、射出成形機には、2つの金型1,2を重合させる
型締め装置10と、金型1,2間に形成された空間内に
原料樹脂3を射出供給する射出装置20とが備えられて
いる。なお、ここでは、金型1は凹状に、金型2は凸状
に形成されている。
【0003】型締め装置10は、一方の金型1が取り付
けられベース31上に固定された固定ダイプレート11
と、他方の金型2が取り付けられ固定ダイプレート11
に対して接離する方向に移動ダイプレート12と、一端
は固定ダイプレート11に他端は連結プレート13にそ
れぞれ連結されて移動ダイプレート12の移動を案内す
るタイバー14と、移動ダイプレート12を駆動するブ
ーストシリンダ15とをそなえている。
【0004】これにより、ブーストシリンダ15を作動
させると、タイバー14に案内されながら移動ダイプレ
ート12と共に金型2が金型1に対して接離するように
移動し、金型1,2の重合時には、ブーストシリンダ1
5が金型2を金型1に押圧して金型1,2内の空間への
樹脂圧に対抗する。なお、移動ダイプレート12には、
成形後、凸状の金型2側に嵌着した樹脂製品4を取り出
すために押出シリンダ16がそなえられる。
【0005】一方、射出装置20は、先端にノズル21
をそなえた射出シリンダ22と、射出シリンダ22の内
部に進退可能及び回転可能に内挿された射出スクリュ2
3と、射出シリンダ22内の原料樹脂3を加熱するヒー
タ24と、ベース32上に固定された台(駆動装置台)
25と、台25上に固定され射出シリンダ22を支持す
る固定フレーム26と、台25上に移動可能に装備され
射出スクリュ23が結合された移動フレーム27と、移
動フレーム27に設けられ射出スクリュ23を回転駆動
するスクリュ回転モータ28と、固定フレーム26と移
動フレーム27との間に設けられ、移動フレーム27と
共に射出スクリュ23を軸線方向に移動させる射出スク
リュ移動機構29と、射出シリンダ22内に原料樹脂3
を供給するためのホッパ30とをそなえている。
【0006】なお、台25と固定ダイプレート11との
間には、台25を射出シリンダ22の軸方向に移動させ
てノズル21の位置を前後に進退調整するノズル前後シ
リンダ33が設けられている。これにより、スクリュ回
転モータ28により射出スクリュ23を回転させること
で、ホッパ29からのペレット状の原料樹脂3を射出シ
リンダ22内に導入しこの原料樹脂3を前方へ送ること
ができ、この際、ヒータ24により原料樹脂3加熱する
ことで原料樹脂3を溶融することができる。そして、ノ
ズル21部分に溜まった溶融樹脂は、射出スクリュ移動
機構29を作動させて射出スクリュ23を前進させ、金
型1,2内に溶融樹脂を射出することができる。
【0007】このような射出成形機では、図8(a)〜
(c),図9(a)〜(c)及び図10に示すように、
射出成形が行なわれる。つまり、まず、移動ダイプレー
ト12を図8(a)に示すような原位置に設定して(原
位置設定工程、図10のステップS1)、移動ダイプレ
ート12を図8(b)に示すように移動させて金型1,
2を重合する型閉じを行なう(型閉じ工程、図10のス
テップS2)。
【0008】次いで、金型1,2を圧着させた状態で、
スクリュ回転モータ28及びヒータ24を作動させ、ホ
ッパ29に投入されたペレット状の原料樹脂3を溶融し
ながら送給しノズル21部分に1ショット分の溶融樹脂
を溜めた上で、図8(c)に示すように、射出スクリュ
移動機構29を作動させて射出スクリュ23を前進さ
せ、溶融樹脂を昇圧しながら金型1,2内に溶融樹脂を
射出する(昇圧,射出工程、図10のステップS3)。
【0009】このように、金型1,2内に溶融樹脂を注
入したら、タイマ等を用いて所定の時間だけ昇圧した圧
力状態を保って(保圧工程、図10のステップS4)、
金型1,2を冷やし樹脂を固める。この樹脂が固まる際
に樹脂が収縮して堆積が減るので、図9(a)に示すよ
うに、射出スクリュ23を回転させて一定圧力で樹脂を
再射出することで、樹脂収縮分を補填する(冷却,計量
工程、図10のステップS5)。
【0010】冷却,計量工程が完了したら(図10のス
テップS6)、図9(b)に示すように、移動ダイプレ
ート12を移動させて金型1,2を離隔させる型開きを
行なって(型開き工程、図10のステップS7)、図9
(c)に示すように、押出シリンダ16を作動させて、
凸状の金型2側に嵌着した樹脂製品4を押し出して取り
出す(製品押し出し工程、図10のステップS8)。そ
の後は、成形終了判定(図10のステップS9)がされ
るまで、再び、上記の型閉じ工程(図10のステップS
2)〜製品押し出し工程(図10のステップS8)を実
施する。
【0011】なお、このようにして、射出成形が行なわ
れるが、射出成形機には、射出スクリュ移動機構29に
油圧シリンダ等の流体圧シリンダを用い用いた油圧射出
成形機の他に、射出スクリュ移動機構29に電動モータ
を用いた電動射出成形機がある。電動射出成形機は油圧
射出成形機に比べて、樹脂スクリュの進退をより精度良
くまた様々な形態で制御できる。
【0012】そこで、電動射出成形機によって上述のよ
うに射出成形を行なう際には、樹脂を金型に充填する昇
圧,射出工程(図10のステップS3)では、充填の最
中に樹脂の温度が下がると樹脂が固化してしまうため、
この樹脂充填時には樹脂スクリュを速度制御してこれを
防いでいる。また、樹脂充填後の保圧工程及び冷却,計
量工程(図10のステップS4,S5)では、樹脂の冷
却による収縮を補正するため、保圧できるように樹脂ス
クリュを圧力制御する。
【0013】つまり、樹脂の充填工程(昇圧,射出工
程)では、樹脂スクリュの進退方向への移動速度が目標
とする速度になるように、樹脂スクリュを進退駆動する
電動モータを制御する。また、樹脂充填後の保圧工程等
では、樹脂スクリュによる樹脂の圧力が目標とする圧力
になるように、樹脂スクリュを進退駆動する電動モータ
を制御する。
【0014】このため、成形工程中に、樹脂スクリュの
駆動を速度制御と圧力制御との2つの制御モードを切り
替えることが必要になる。従来は、この速度制御と圧力
制御との切り替え(これをV/P切り替えという)を樹
脂スクリュの位置に応じて行なっていた。そして、この
場合の切り替え基準となる樹脂スクリュ位置は、熟練作
業者によって手動により射出成形を数回実施して、良質
の成形を実施できた時の作業工程に基づいて設定してい
た。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
V/P切り替え方法では、上記のように、予め設定され
た樹脂スクリュ位置によってV/P切り替えを行なって
いたため、成形品の品質にばらつきが生じてしまうとい
う不具合があった。つまり、射出成形による樹脂製品の
品質(形状や寸法等)は、温度や湿度等の作業環境の影
響を受けやすいため、一定の樹脂スクリュ位置によって
V/P切り替えを行なうと、作業環境の変化に応じて樹
脂製品の品質が変化し、製品のばらつきが大きくなって
しまい、大きな課題となっている。
【0016】本発明は、上述の課題に鑑み創案されたも
ので、電動射出成形機による射出成形において、作業環
境が変化しても品質にばらつきのない安定した樹脂製品
を成形することができるようにした、電動射出成形機及
び電動射出成形機による射出成形方法を提供することを
目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の電動
射出成形機(請求項1)は、射出シリンダ内に装備され
た射出スクリュを電動モータで進退方向へ駆動して該射
出シリンダ内に供給された樹脂材料を金型内に射出し充
填する電動射出成形機において、該金型内に該樹脂材料
を充填する際には該電動モータを速度制御し、該充填後
の樹脂収縮分を補填する際には該電動モータを圧力制御
する制御手段と、該金型内の圧力を検出又は推定する型
内圧力検出手段とをそなえ、該制御手段は、該型内圧力
検出手段で検出又は推定された該金型内の圧力が予め設
定された所定圧力に達したら、上記の速度制御から圧力
制御への切り替えを行なうことを特徴としている。
【0018】また、本発明の電動射出成形機(請求項
2)は、射出シリンダ内に装備された射出スクリュを電
動モータで進退方向へ駆動して該射出シリンダ内に供給
された樹脂材料を金型内に射出し充填する電動射出成形
機において、該金型内に該樹脂材料を充填する際には該
電動モータを速度制御し、該充填後の樹脂収縮分を補填
する際には該電動モータを圧力制御する制御手段と、該
金型内の圧力を検出又は推定する型内圧力検出手段と、
該射出スクリュの進退方向位置を検出又は推定する位置
検出手段とをそなえ、該制御手段は、該位置検出手段で
検出又は推定された該射出スクリュの進退方向位置が予
め設定された設定位置に達するか、又は、該型内圧力検
出手段で検出又は推定された該金型内の圧力が予め設定
された所定圧力に達したら、上記の速度制御から圧力制
御への切り替えを行なうことを特徴としている。
【0019】該射出スクリュの進退方向位置を検出又は
推定するする位置検出手段と、該射出スクリュの進退方
向への速度を検出又は推定する速度検出手段とをさらに
設け、該射出スクリュの進退方向位置と該射出スクリュ
の進退方向への目標速度との位置速度関係を予め設定し
て、該制御手段が、該速度制御では、該位置検出手段で
検出又は推定された該射出スクリュの進退方向位置と該
位置速度関係とに基づいて該進退方向位置に応じた該射
出スクリュの目標速度を設定し、該速度検出手段で検出
又は推定された該射出スクリュの進退方向速度が該目標
速度となるようにフィードバック制御を行なうことが好
ましい。
【0020】また、起動指令に応じて経過時間をカウン
トするタイマをさらに設け、該射出スクリュの進退方向
位置と該射出スクリュの進退方向への目標速度との関係
との位置速度関係と、該圧力制御の開始からの経過時間
と該金型内の目標圧力との時間圧力関係を予め設定し、
該制御手段が、該圧力制御では、該圧力制御の開始時に
該タイマを起動させて、該タイマでカウントされた経過
時間と該時間圧力関係とに基づいて該経過時間に応じた
該金型内の目標圧力を設定し、該圧力検出手段で検出又
は推定された該金型内の圧力が該目標圧力となるように
フィードバック制御を行なうことが好ましい。
【0021】この場合、圧力制御に用いる実際の圧力値
として、該圧力検出手段で検出又は推定された該金型内
の圧力を特性改善フィルタで処理したものを用いるよう
にすれば、圧力制御をより安定化させることができる。
また、圧力制御の指令出力値を該射出スクリュの進退方
向速度に応じて減算補正すれば、圧力制御時における過
大な速度変動の発生を防止することが可能になり、射出
成形を安定して行なうことができる。
【0022】また、本発明の電動射出成形機による射出
成形方法(請求項4)は、射出シリンダ内に装備された
射出スクリュを電動モータで進退方向へ駆動して該射出
シリンダ内に供給された樹脂材料を金型内に射出し充填
する電動射出成形機による射出成形方法において、該電
動モータを速度制御して該金型内に該樹脂材料を充填す
る第1のステップと、第1のステップの後、該電動モー
タを圧力制御して該充填後の樹脂収縮分を補填する第2
のステップとをそなえ、該電動モータを速度制御する第
1のステップから電動モータを圧力制御する第2のステ
ップへの切り替えは、該金型内の圧力の検出値が予め設
定された所定圧力に達した時点で行なうことを特徴とし
ている。
【0023】また、本発明の電動射出成形機による射出
成形方法(請求項5)は、射出シリンダ内に装備された
射出スクリュを電動モータで進退方向へ駆動して該射出
シリンダ内に供給された樹脂材料を金型内に射出し充填
する電動射出成形機による射出成形方法において、該電
動モータを速度制御して該金型内に該樹脂材料を充填す
る第1のステップと、第1のステップの後、該電動モー
タを圧力制御して該充填後の樹脂収縮分を補填する第2
のステップとをそなえ、該電動モータを速度制御する第
1のステップから電動モータを圧力制御する第2のステ
ップへの切り替えは、該射出スクリュの進退方向位置の
検出値が予め設定された所定位置に達するか、又は、該
金型内の圧力の検出値が予め設定された所定圧力に達し
た時点で行なうことを特徴としている。
【0024】さらに、該射出スクリュの進退方向位置と
該射出スクリュの進退方向への目標速度との位置速度関
係を予め設定し、該速度制御では、検出又は推定された
該射出スクリュの進退方向位置と、検出又は推定された
該射出スクリュの進退方向速度と、該位置速度関係とに
基づいて、該射出スクリュの進退方向速度が該進退方向
位置に応じた目標速度となるようにフィードバック制御
を行なうことが好ましい。
【0025】また、該圧力制御の開始からの経過時間と
該金型内の目標圧力との時間圧力関係を予め設定し、該
圧力制御では、該圧力制御の開始時にタイマを起動させ
て、該タイマでカウントされた経過時間と、該圧力検出
手段で検出又は推定された該金型内の圧力と、該時間圧
力関係とに基づいて、該金型内の圧力が該経過時間に応
じた目標圧力となるようにフィードバック制御を行なう
ことが好ましい。
【0026】この場合も、圧力制御に用いる実際の圧力
値として、該圧力検出手段で検出又は推定された該金型
内の圧力を特性改善フィルタで処理したものを用いるよ
うにすれば、圧力制御をより安定化させることができ
る。また、圧力制御の指令出力値を該射出スクリュの進
退方向速度に応じて減算補正すれば、圧力制御時におけ
る過大な速度変動の発生を防止することが可能になり、
射出成形を安定して行なうことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明する。まず、本発明の第1実施形態
にかかる電動射出成形機について説明すると、図1はそ
の射出スクリュの進退駆動系の制御ブロック図である。
なお、この電動射出成形機は、射出スクリュの進退駆動
系を除くと図8,図9に示す従来技術と同様に構成され
るので、これらの説明は簡略化する。
【0028】まず、この電動射出成形機の概略構成を説
明すると、図8(a)〜(c),図9(a)〜(c)に
示すように、この射出成形機には、2つの金型1,2を
重合させる型締め装置10と、金型1,2間に形成され
た空間内に原料樹脂3を射出供給する射出装置20とが
備えられている。型締め装置10は、金型1が取り付け
られベース31上に固定された固定ダイプレート11
と、金型2が取り付けられ固定ダイプレート11に対し
て接離する方向に移動ダイプレート12と、固定ダイプ
レート11と連結プレート13に各端部を連結され移動
ダイプレート12の移動を案内するタイバー14と、移
動ダイプレート12を駆動するブーストシリンダ15と
をそなえている。また、移動ダイプレート12には、成
形後、金型2から樹脂製品4を取り出す押出シリンダ1
6がそなえられる。
【0029】射出装置20は、ノズル21をそなえた射
出シリンダ22と、射出シリンダ22に進退可能及び回
転可能に内挿された射出スクリュ23と、射出シリンダ
22内の原料樹脂3を加熱するヒータ24と、ベース3
2上に固定された台(駆動装置台)25と、台25上に
固定され射出シリンダ22を支持する固定フレーム26
と、台25上に移動可能に装備され射出スクリュ23が
結合された移動フレーム27と、移動フレーム27に設
けられ射出スクリュ23を回転駆動するスクリュ回転モ
ータ28と、固定フレーム26,移動フレーム27間に
設けられ、移動フレーム27と共に射出スクリュ23を
軸線方向に移動させる射出スクリュ移動機構(駆動装置
ともいう)29と、射出シリンダ22内に原料樹脂3を
供給するためのホッパ30とをそなえている。
【0030】台25と固定ダイプレート11との間に
は、台25を射出シリンダ22の軸方向に移動させてノ
ズル21の位置を前後に進退調整するノズル前後シリン
ダ33が設けられている。ところで、射出スクリュ移動
機構29では、図2に示すように、電動モータ(単にモ
ータともいう)29Aによって射出スクリュ23を前後
方向に進退駆動するようになっている。モータ29Aと
射出スクリュ23との間には、モータ29Aの回転を減
速しさらに直進運動に変換して射出スクリュ23に伝達
する動力伝達機構29Bが装備されている。
【0031】回転運動を直進運動に変換する機構として
は、例えばボールねじ軸とボールねじナットとからなる
ボールねじ機構を用いることができる。つまり、固定フ
レーム26側に、モータ29Aとボールねじ軸とをいず
れも回転自在で軸方向に移動しないように支持し、モー
タ29Aとボールねじ軸との間にはモータ29Aの回転
を減速してボールねじ軸に伝達する機構を設け、ボール
ねじナットを射出スクリュ23に形成する。ボールねじ
軸及びボールねじナットの軸心は、射出スクリュ23の
進退方向に向け、ボールねじ軸とボールねじナットとを
螺合させる。これにより、モータ29Aでボールねじ軸
を回転させると、ボールねじ軸に螺合するボールねじナ
ットを通じて射出スクリュ23をその進退方向に移動さ
せることができる。
【0032】そして、このような電動モータ29Aは、
図1に示すように、制御装置(制御手段)50Aを通じ
て制御されるようになっている。制御装置50Aでは、
射出成形の際、樹脂の充填工程(第1のステップとして
の昇圧,射出工程,図10のステップS3)では、樹脂
スクリュの進退方向への移動速度が目標とする速度にな
るように、電動モータ29Aを速度制御し、樹脂充填後
の保圧工程等(保圧工程及び冷却,計量工程,図10の
ステップS4,S5)では、樹脂スクリュによる樹脂の
圧力が目標とする圧力になるように、電動モータ29A
を圧力制御する。
【0033】つまり、樹脂を金型に充填する昇圧,射出
工程(図10のステップS3)では、充填の最中に樹脂
の温度が下がると樹脂が固化してしまうため、この樹脂
充填時には樹脂スクリュを速度制御してこれを防ぎ、樹
脂充填後の保圧工程及び冷却,計量工程(第2のステッ
プとしての図10のステップS4,S5)では、樹脂の
冷却による収縮を補正するため、保圧できるように樹脂
スクリュを圧力制御する。
【0034】このため、成形工程中に、樹脂スクリュの
駆動を速度制御と圧力制御との2つの制御モードを切り
替えることが必要になるが、本装置では、速度制御の途
中でも型内圧(金型1,2内の圧力)が予め設定された
所定圧力P0に達したら、上記の速度制御から圧力制御
への切り替えを行なうようになっている。つまり、速度
制御では後述するように、射出スクリュ23の進退方向
位置(以下、単に位置という)が予め設定された設定位
置に達するまで、射出スクリュ23の位置に応じて射出
スクリュ23の速度を制御しうるが、射出スクリュ23
の位置が設定位置に達する前であっても、金型内の圧力
が予め設定された所定圧力P0に達したら、速度制御か
ら圧力制御への切り替えを行なうのである。もちろん、
射出スクリュ23の位置が設定位置に達したら、金型内
の圧力が予め設定された所定圧力P0に達しなくても、
速度制御から圧力制御への切り替えを行なう。
【0035】このように型内圧に応じて、速度制御から
圧力制御への切り替えを行なうのは、型内圧が樹脂の状
態に対応したものになるためである。つまり、速度制御
から圧力制御への切り替えは、樹脂の充填が完了した段
階で行なうようにしたいが、樹脂の充填完了は、温度や
湿度等の作業環境が一定であれば射出スクリュ23の位
置と略対応するが、温度や湿度等の作業環境が変化する
とは射出スクリュ23の位置とは対応しなくなる。この
点、型内圧は温度や湿度等の作業環境の影響を受けにく
く、こうした作業環境が変化しても、樹脂の充填完了と
型内圧とが対応するためである。
【0036】このため、制御装置50Aには、速度制御
のための制御目標値(速度制御力,目標速度)を設定す
る第1設定系統51と、圧力制御のための制御目標値
(圧力制御力)uを設定する第2設定系統52と、速度
制御から圧力制御への切り替えを行なうための切り替え
部53と、制御目標値と実速度値との差からモータ29
Aへのフィードバック制御指令値(例えば、電流指令
値)を設定し出力するフィードバック制御指令値設定部
54とがそなえられている。
【0037】なお、第2設定系統52には、加算器56
とゲイン処理部57とがそなえられ、圧力制御力uは、
次式のように、加算器56において型内(金型1,2
内)の圧力目標値Prから型内の実圧力Pを減算して、
これにゲイン処理部57においてゲインKppを乗算して
速度対応の指令値に変換したものであり、圧力制御時に
は、この圧力制御力uが速度指令入力となる。 u=Kpp(Pr−P)
【0038】以下、さらに、速度制御と圧力制御につい
て説明する。速度制御については、例えば図3(a)に
実線VI1〜VI6で示すように、予め射出スクリュ2
3の位置に対応した射出スクリュ23の目標速度(射出
速度)をマップ等の形態で記憶し、射出スクリュ23の
位置を検出しながら、このマップ等に基づいて射出スク
リュ23の位置に応じて射出スクリュ23の目標速度
(上記の速度制御力)を設定して、一方で、射出スクリ
ュ23の実際の速度(実速度)を検出しながら、射出ス
クリュ23の実速度がこの目標速度となるようにフィー
ドバック制御により行なうようになっている。
【0039】なお、射出スクリュ23の目標速度は、図
3(a)に示すように、制御初期(VI1,VI2)に
は目標速度を比較的ゆっくりとした速度にし、射出スク
リュ23が移動すると目標速度を急激に上げて(VI
3)、その後は射出スクリュ23に応じて目標速度を徐
々に下げていく(VI4〜VI6)ように設定してい
る。
【0040】このように、制御初期に目標速度を低くす
るのは金型1の樹脂注入口付近の品質向上のためであ
り、その後目標速度を急激に上げるのは成形サイクルの
短縮および金型1内の樹脂粘度の変化を小さくするため
であり、その後目標速度を徐々に下げていくのは、樹脂
が殆ど充填された状態のため、それ以上の樹脂充填が必
要とされないからである。
【0041】また、ここでは、制御にかかる位置とし
て、射出スクリュ23の位置を直接対象とするのでな
く、射出スクリュ23の位置に対応するモータ29Aの
位置(回転角度)を対象としている。また、制御にかか
る速度として、射出スクリュ23の速度ではなく、射出
スクリュ23の速度に対応するモータ29Aの速度(回
転速度)を対象としている。このため、図1に示すよう
に、エンコーダ(位置検出手段)61によりモータ29
Aの位置を検出するようにしている。実速度について
は、直接検出するのではなく、図1に示すように、微分
処理部55によって検出した位置を時間微分して算出
(換言すると推定)して求めている。
【0042】したがって、予めモータ29Aの位置に対
応したモータ29Aの目標速度(目標回転速度)をマッ
プ等によって設定し、モータ29Aの位置を検出しなが
ら、モータ29Aの位置に応じてモータ29Aの目標速
度を設定して、一方で、モータ29Aの実際の速度(実
速度)を算出しながら、モータ29Aの実速度がこの目
標速度となるようにフィードバック制御により行なうよ
うになっている。
【0043】もちろん、モータ29Aの回転速度を回転
数センサで直接検出して用いても良く、また、制御にか
かる位置,速度として、射出スクリュ23の位置,速度
を直接対象としてもよい。この場合、射出スクリュ23
の位置をポジションセンサ62(図1の2点鎖線を参
照)で検出し、射出スクリュ23の速度はポジションセ
ンサ(位置検出手段)62で検出された位置を時間微分
して算出したり、回転数センサで直接検出したりして用
いても良い。
【0044】つまり、制御にかかる位置,速度として、
射出スクリュ23の位置,速度あるいはこれ似対応した
何らかのパラメータを用いればよく、これらの位置,速
度の実際値としては、直接検出するほか演算等によって
推定して求めても良い。また、制御装置50Aでは、圧
力制御については、例えば図3(b)に実線の曲線SP
で示すように、予め圧力制御開始からの経過時間に対応
した型内の目標圧力(型内圧力)Prをマップ等の形態
で記憶し、一方で、実際の型内圧力Pを検出しながら、
型内圧力の実際値がこの目標圧力となるようにフィード
バック制御により行なうようになっている。前述のよう
に、ここでは、ゲイン処理部57においてフィードバッ
ク値Pr−PにゲインKppを乗算し速度対応の指令値に
変換した圧力制御力uを求め、この圧力制御力uを速度
指令入力とする。
【0045】なお、型内の目標圧力(型内圧力)Pr
は、図3(b)に曲線SPで示すように、まず、速度制
御から圧力制御への切り替え判定基準の圧力値(所定圧
力)P0からスタートして速度制御と滑らかに連続させ
て切り替えの過渡時の制御を安定させるようにしてい
る。そして、その後の圧力制御初期(期間ST)には目
標圧力Prを緩やかに漸増させて、その後(期間HT)
この上昇させた中圧状態を保ち、さらにその後は、漸減
させている。
【0046】このように、制御初期に目標圧力を緩やか
に漸増させるのはばり等の成形不良を抑制するためであ
り、その後目標圧力を中圧にするのは樹脂の冷却に従い
過大応力を残さないためで、その後目標圧力を徐々に下
げていくのは成形完了に伴い成形品を取り出すためであ
る。また、実際の型内圧力Pは、図1,図2に示すよう
に、金型1又は2内の成形空間5内の圧力を直接検出す
る型内圧センサ(型内圧力検出手段)63aを設置して
これに検出するのが最も精度が高く好ましい。しかし
が、このような型内圧センサ63aは、各金型毎に設置
しなくてはならず、センサの設置にかかる作業やコスト
の負担が増大するので、実際の型内圧力(成形空間5内
の圧力)Pに相関する圧力を検出してこの相関に基づい
て検出した圧力から実際の型内圧力Pを推定するように
しても良い。
【0047】このように、実際の型内圧力Pに相関する
圧力としては、図1,図2に示すように、射出シリンダ
22先端のノズル21内の圧力(ノズル圧)や、ノズル
21の外部の圧力(ノズル部射出圧)や、スクリュ推進
力(スクリュ23の進退方向駆動力(射出圧)等が考え
られる。これらの場合、型内圧力検出手段として、それ
ぞれ、ノズル圧センサ63b,ノズル部射出圧センサ6
3c,射出圧センサ63dを設ければよい。
【0048】ノズル圧センサ63bの場合には、検出個
所が金型内に近くしかも樹脂材料の充填される内圧を直
接検出するので、機器の特性の影響を受けにくく比較的
検出精度が高い。もちろん、各金型毎に設置する必要は
なく、各金型に対して兼用でき、センサの設置にかかる
作業やコストの負担が軽減する。ノズル部射出圧センサ
63cの場合、ノズル21部分は、金型1,2側とスク
リュ23側とからの押付力による応力を受けるので、ノ
ズル21の外表面からこの応力を検知することで実際の
型内圧力Pを導出(推定)することができる。しかも、
各金型毎に設置する必要はない上に、設置が容易であ
り、センサの設置にかかる作業やコストの負担がより軽
減する。このようなノズル部射出圧センサ63cにはロ
ードセルを用いることができる。
【0049】射出圧センサ63dの場合、モータ29A
の回転を直進運動に変換して射出スクリュ23に伝達す
る動力伝達機構29Bの所要の個所(例えばボールねじ
軸後方)において、例えば駆動反力として射出圧(スク
リュ推進力)を検出する。射出圧(スクリュ推進力)
は、実際の型内圧力Pに対応する。しかも、各金型毎に
設置する必要はないので、センサの設置にかかる作業や
コストの負担がより軽減する。
【0050】そして、切り替え部53では、速度制御を
行なって樹脂材料3を金型1,2内の空間に充填してい
く最中に、型内圧(金型1,2内の圧力)が上昇して予
め設定された所定圧に達したら、図3(b)に示すよう
に、速度制御の途中であっても即座に速度制御に切り替
えるようにする。ここで用いる型内圧Pも、上述のよう
に、型内圧センサ63aのほかノズル圧センサ63b,
ノズル部射出圧センサ63c,射出圧センサ63d等に
よって検出しうる。また、速度制御が完了(射出スクリ
ュ23が速度制御に最終目標位置に達する)しても、型
内圧が予め設定された所定圧に達しない場合には、速度
制御の完了時点で速度制御から速度制御に切り替えるよ
うにする。
【0051】本発明の第1実施形態にかかる電動射出成
形機は、上述のように構成されているので、射出成形に
あたっては、以下のような手順(本実施形態にかかる電
動射出成形機による射出成形方法)で、電動モータ29
Aを通じた射出スクリュ23の前後方向制御(進退制
御)を行なう。つまり、まず、樹脂を金型に充填する工
程(第1のステップ、図10のステップS3の昇圧,射
出工程)では、図3(a)に示すように予め設定された
特性で、充填の最中に樹脂の温度が下がると樹脂が固化
してしまうため、電動モータ29Aを通じて、樹脂スク
リュ23を予め設定された位置速度対応[図3(a)参
照]によって速度制御してこれを防ぐ。これにより、樹
脂スクリュ23の速度は図3(a)に破線で示すように
目標速度に沿って変化する。
【0052】そして、速度制御が完了する(射出スクリ
ュ23が速度制御に最終目標位置に達する)か或いは速
度制御の途中であっても型内圧(金型1,2内の圧力)
が上昇して予め設定された所定圧に達したら、図3
(b)に示すように即座に速度制御に切り替える。この
ように、型内圧が所定圧に達する段階では、樹脂充填は
完了し、樹脂充填後の冷却による収縮を補正する工程
(第2のステップ、図10のステップS4の保圧工程及
びステップS5の冷却,計量工程)となり、図3(b)
に示すように予め設定された時間圧力特性で、樹脂スク
リュ23を圧力制御するため、所定の圧力特性で型内圧
力を制御することができ、樹脂充填後の冷却による収縮
を適切に補正できる。これにより、樹脂スクリュ23に
よる樹脂圧は図3(b)に破線で示すように目標圧力に
沿って変化する。
【0053】このようにして、速度制御を行なっていて
樹脂材料3を金型1,2内の空間に充填していく最中
に、型内圧が上昇して予め設定された所定圧に達した
ら、図3に示すように、速度制御の途中であっても即座
に圧力制御に切り替えるようにするので、温度や湿度等
の作業環境の影響を受けることなく、型内圧に基づいて
樹脂の充填完了のタイミングを精度良く推定し、適切な
タイミングで速度制御から圧力制御への切り替えを行な
うことができる。
【0054】この結果、作業環境が変化しても樹脂製品
の品質が変化しにくくなり、製品のばらつきが小さくな
って、安定した樹脂製品を成形することができるように
なる効果がある。次に、本発明の第2実施形態としての
電動射出成形機について説明すると、図4はその射出ス
クリュの進退駆動系の制御ブロック図、図5はその制御
に用いられるフィルタを説明する図である。なお、この
電動射出成形機は、制御装置の一部を除くと第1実施形
態と同様に構成されるので、これらの説明は省略又は簡
略化する。
【0055】本実施形態の制御装置50Bでは、型内圧
の検出値Pの圧力フィードバックへの適用(加算器56
参照)時に、型内圧Pを予め特性改善フィルタ58によ
って処理して信号PLとして用いるようにしている。し
たがって、圧力制御力uは次式のようになる。 u=Kpp(Pr−PL) なお、特性改善フィルタ58とは、図5(a)に示すよ
うなローパスフィルタの機能(制御に減衰特性を与え
る)と、図5(b)に示すようなハイパスフィルタの機
能(制御に即応性を与える)とを併せ持ったもので、図
5(b)に示すような特性を備えている。
【0056】このような特性改善フィルタ58によって
型内圧Pを処理するのは、圧力制御をより安定させて行
なうようにするためである。つまり、圧力制御時には、
射出スクリュ23は固化しかけた樹脂に接触しており、
固化しかけた樹脂は剛性が高くなっているため、高剛性
物体に接触して圧力制御することとなり振動的な挙動を
発してスクリュ23の制御系の不安定化を招くおそれが
ある。そこで、型内圧Pを特性改善フィルタ58で処理
して、制御に減衰特性を与えて安定化させるとともに、
制御即応性も確保できるようにして、スクリュ23の動
特性をチューニングしているのである。
【0057】本発明の第2実施形態としての電動射出成
形機は、上述のように構成されているので、第1実施形
態としての電動射出成形機及び電動射出成形機による射
出成形と同様に作用効果を得られる上に、特に、型内圧
Pを特性改善フィルタ58で処理することにより、射出
スクリュ23は固化しかけた樹脂に接触していて制御系
の不安定化を招きやすい圧力制御を、安定化させること
ができる効果が得られる。
【0058】次に、本発明の第3実施形態としての電動
射出成形機について説明すると、図6はその射出スクリ
ュの進退駆動系の制御ブロック図である。なお、この電
動射出成形機は、制御装置の一部を除くと第1実施形態
と同様に構成されるので、これらの説明は省略又は簡略
化する。本実施形態の制御装置50Cでは、図6に示す
ように、ゲイン処理部57においてフィードバック値P
r−PにゲインKppを乗算し速度対応の指令値に変換し
た値から、ゲイン処理部59において射出スクリュ23
の速度Vに所定のゲインKpvを乗算した値を減算して
(加算器60参照)、圧力制御力u(次式参照)を求
め、この圧力制御力uを速度指令入力とする。 u=Kpp(Pr−P)−KpvV
【0059】このような処理を行なうのは、保圧時に過
大な速度変動を抑えて安定成形を促進するためである。
つまり、保圧時における過大な速度変動は樹脂製品の安
定成形の障害となる。そこで、本来の目標圧力に対し
て、実速度Vに応じたオフセットをかけて射出スクリュ
23の押し過ぎや引き過ぎを回避することにより、過大
な速度変動の発生を防止するようにしているのである。
【0060】本発明の第3実施形態としての電動射出成
形機は、上述のように構成されているので、第1実施形
態としての電動射出成形機及び電動射出成形機による射
出成形と同様に作用効果を得られる上に、特に、本来の
目標圧力に対して、実速度Vに応じたオフセットをかけ
て制御に用いているので、保圧時に過大な速度変動が抑
えられて安定成形を促進させることができる効果が得ら
れる。
【0061】次に、本発明の第4実施形態としての電動
射出成形機について説明すると、図7はその射出スクリ
ュの進退駆動系の制御ブロック図である。なお、この電
動射出成形機は、制御装置の一部を除くと第3実施形態
と同様に構成されるので、これらの説明は省略又は簡略
化する。本実施形態は、第2実施形態と第3実施形態と
を併せたものであり、本実施形態の制御装置50Dで
は、型内圧の検出値Pの圧力フィードバックへの適用
(加算器56参照)時に、型内圧Pを予め特性改善フィ
ルタ58によって処理して信号PLにとして用いるよう
にしている。さらに、ゲイン処理部57においてフィー
ドバック値Pr−PLにゲインKppを乗算し速速度対応
の指令値に変換した値から、射出スクリュ23の速度V
に所定のゲインKpvを乗算した値を減算して圧力制御力
u(次式参照)を求め、この圧力制御力uを速度指令入
力とする。 u=Kpp(Pr−PL)−KpvV
【0062】本発明の第4実施形態としての電動射出成
形機は、上述のように構成されているので、第2,3実
施形態としての電動射出成形機及び電動射出成形機によ
る射出成形と同様に作用効果を得られる。つまり、第1
実施形態としての電動射出成形機及び電動射出成形機に
よる射出成形と同様に作用効果を得られる上に、型内圧
Pを特性改善フィルタ58で処理することにより、射出
スクリュ23は固化しかけた樹脂に接触していて制御系
の不安定化を招きやすい圧力制御を、安定化させること
ができる効果が得られる。また、本来の目標圧力に対し
て、実速度Vに応じたオフセットをかけて制御に用いて
いるので、保圧時に過大な速度変動が抑えられて安定成
形を促進させることができる効果が得られる。
【0063】以上、本発明の実施形態を説明したが、本
発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発
明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施すること
ができる。上記の実施形態では、速度制御の完了前に型
内圧が所定圧力P0に達したらその時点で速度制御から
圧力制御に切り替え、速度制御の完了前に型内圧が所定
圧力P0に達しなければ速度制御の完了時点で速度制御
から圧力制御に切り替える用にしているが、速度制御の
目標値の設定や切り替えにかかる基準圧力(所定圧力P
0)の設定によっては、型内圧が所定圧力P0に達した
速度制御から圧力制御に切り替えると単純に条件を設定
することもできる。
【0064】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の電動射出
成形機(請求項1,2)及び電動射出成形機の射出成形
方法(請求項4,5)によれば、作業環境が変化しても
樹脂製品の品質が変化しにくくなり、製品のばらつきが
小さくなって、安定した樹脂製品を成形することができ
るようになる効果がある。
【0065】また、本発明の電動射出成形機(請求項
3)及び電動射出成形機の射出成形方法(請求項6)に
よれば、樹脂を金型に充填する工程では、予め設定され
た位置速度対応によって樹脂スクリュを速度制御するた
め、充填の最中に樹脂の温度が下がって樹脂が固化して
しまうのを防止しながら適切に樹脂の充填を行なえ、樹
脂充填後の冷却による収縮を補正する工程では、予め設
定された時間圧力特性で樹脂スクリュを圧力制御するた
め、所定の圧力特性で型内圧力を制御することができ、
樹脂充填後の冷却による収縮を適切に補正できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる電動射出成形機
の射出スクリュ進退駆動系の制御ブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかる電動射出成形機
の射出スクリュのノズルを示す模式的な断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる電動射出成形機
の射出成形を説明するタイムチャートである。
【図4】本発明の第2実施形態にかかる電動射出成形機
の射出スクリュ進退駆動系の制御ブロック図である。
【図5】本発明の第2実施形態にかかる電動射出成形機
の射出スクリュ進退駆動系の制御を説明する模式図であ
る。
【図6】本発明の第3実施形態にかかる電動射出成形機
の射出スクリュ進退駆動系の制御ブロック図である。
【図7】本発明の第4実施形態にかかる電動射出成形機
の射出スクリュ進退駆動系の制御ブロック図である。
【図8】一般的な射出成形機の構成と動作を示す模式的
側面図であり、図9とともに(a)〜(c)の順にその
動作を示す。
【図9】一般的な射出成形機の構成と動作を示す模式的
側面図であり、図8とともに(a)〜(c)の順にその
動作を示す。
【図10】一般的な射出成形機の動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1,2 金型 3 原料樹脂 10 型締め装置 11 固定ダイプレート 12 移動ダイプレート 13 連結プレート 14 タイバー 15 ブーストシリンダ 16 押出シリンダ 20 射出装置 21 ノズル 22 射出シリンダ 23 射出スクリュ 24 ヒータ 25 台 26 固定フレーム 27 移動フレーム 28 スクリュ回転モータ 29 射出スクリュ移動機構(電動式アクチュエータ) 29A モータ 29B 動力伝達機構 30 ホッパ 31,32 ベース 33 ノズル前後シリンダ 50A〜50D 制御装置(制御手段) 51 第1設定系統 52 第2設定系統 53 切り替え部 54 フィードバック制御指令値設定部 55 微分処理部 56,60 加算器 57,59 ゲイン処理部 58 特性改善フィルタ 61 エンコーダ(位置検出手段) 62 ポジションセンサ(位置検出手段) 63a 型内圧センサ(型内圧力検出手段) 63b ノズル圧センサ(型内圧力検出手段) 63c ノズル部射出圧センサ(型内圧力検出手段) 63d 射出圧センサ(型内圧力検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 筒井 健司 名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱 重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 村瀬 淳治 名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱 重工業株式会社産業機器事業部内 Fターム(参考) 4F206 AM19 AP025 AP062 AP072 AP10 AQ03 AR021 AR092 AR11 JA07 JD03 JL02 JM04 JM05 JM13 JN11 JP12 JP13 JP14 JP18 JT02 JT32

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出シリンダ内に装備された射出スクリ
    ュを電動モータで進退方向へ駆動して該射出シリンダ内
    に供給された樹脂材料を金型内に射出し充填する電動射
    出成形機において、 該金型内に該樹脂材料を充填する際には該電動モータを
    速度制御し、該充填後の樹脂収縮分を補填する際には該
    電動モータを圧力制御する制御手段と、 該金型内の圧力を検出又は推定する型内圧力検出手段と
    をそなえ、 該制御手段は、該型内圧力検出手段で検出又は推定され
    た該金型内の圧力が予め設定された所定圧力に達した
    ら、上記の速度制御から圧力制御への切り替えを行なう
    ことを特徴とする、電動射出成形機。
  2. 【請求項2】 射出シリンダ内に装備された射出スクリ
    ュを電動モータで進退方向へ駆動して該射出シリンダ内
    に供給された樹脂材料を金型内に射出し充填する電動射
    出成形機において、 該金型内に該樹脂材料を充填する際には該電動モータを
    速度制御し、該充填後の樹脂収縮分を補填する際には該
    電動モータを圧力制御する制御手段と、 該金型内の圧力を検出又は推定する型内圧力検出手段
    と、 該射出スクリュの進退方向位置を検出又は推定する位置
    検出手段とをそなえ、 該制御手段は、該位置検出手段で検出又は推定された該
    射出スクリュの進退方向位置が予め設定された設定位置
    に達するか、又は、該型内圧力検出手段で検出又は推定
    された該金型内の圧力が予め設定された所定圧力に達し
    たら、上記の速度制御から圧力制御への切り替えを行な
    うことを特徴とする、電動射出成形機。
  3. 【請求項3】 該射出スクリュの進退方向位置を検出又
    は推定するする位置検出手段と、 該射出スクリュの進退方向への速度を検出又は推定する
    速度検出手段と、 起動指令に応じて経過時間をカウントするタイマとをそ
    なえるとともに、 該射出スクリュの進退方向位置と該射出スクリュの進退
    方向への目標速度との位置速度関係と、該圧力制御の開
    始からの経過時間と該金型内の目標圧力との時間圧力関
    係とが、予め設定され、 該制御手段は、 該速度制御では、該位置検出手段で検出又は推定された
    該射出スクリュの進退方向位置と該位置速度関係とに基
    づいて該進退方向位置に応じた該射出スクリュの目標速
    度を設定し、該速度検出手段で検出又は推定された該射
    出スクリュの進退方向速度が該目標速度となるようにフ
    ィードバック制御を行ない、 該圧力制御では、該圧力制御の開始時に該タイマを起動
    させて、該タイマでカウントされた経過時間と該時間圧
    力関係とに基づいて該経過時間に応じた該金型内の目標
    圧力を設定し、該圧力検出手段で検出又は推定された該
    金型内の圧力が該目標圧力となるようにフィードバック
    制御を行なうことを特徴とする、請求項1又は2記載の
    電動射出成形機。
  4. 【請求項4】 射出シリンダ内に装備された射出スクリ
    ュを電動モータで進退方向へ駆動して該射出シリンダ内
    に供給された樹脂材料を金型内に射出し充填する電動射
    出成形機による射出成形方法において、 該電動モータを速度制御して該金型内に該樹脂材料を充
    填する第1のステップと、 第1のステップの後、該電動モータを圧力制御して該充
    填後の樹脂収縮分を補填する第2のステップとをそな
    え、 該電動モータを速度制御する第1のステップから電動モ
    ータを圧力制御する第2のステップへの切り替えは、該
    金型内の圧力の検出値が予め設定された所定圧力に達し
    た時点で行なうことを特徴とする、電動射出成形機によ
    る射出成形方法。
  5. 【請求項5】 射出シリンダ内に装備された射出スクリ
    ュを電動モータで進退方向へ駆動して該射出シリンダ内
    に供給された樹脂材料を金型内に射出し充填する電動射
    出成形機による射出成形方法において、 該電動モータを速度制御して該金型内に該樹脂材料を充
    填する第1のステップと、 第1のステップの後、該電動モータを圧力制御して該充
    填後の樹脂収縮分を補填する第2のステップとをそな
    え、 該電動モータを速度制御する第1のステップから電動モ
    ータを圧力制御する第2のステップへの切り替えは、該
    射出スクリュの進退方向位置の検出値が予め設定された
    所定位置に達するか、又は、該金型内の圧力の検出値が
    予め設定された所定圧力に達した時点で行なうことを特
    徴とする、電動射出成形機による射出成形方法。
  6. 【請求項6】 該射出スクリュの進退方向位置と該射出
    スクリュの進退方向への目標速度との位置速度関係と、
    該圧力制御の開始からの経過時間と該金型内の目標圧力
    との時間圧力関係とが、予め設定され、 該速度制御では、該位置検出手段で検出又は推定された
    該射出スクリュの進退方向位置と該位置速度関係とに基
    づいて該進退方向位置に応じた該射出スクリュの目標速
    度を設定し、該速度検出手段で検出又は推定された該射
    出スクリュの進退方向速度が該目標速度となるようにフ
    ィードバック制御を行ない、 該圧力制御では、該圧力制御の開始時に該タイマを起動
    させて、該タイマでカウントされた経過時間と該時間圧
    力関係とに基づいて該経過時間に応じた該金型内の目標
    圧力を設定し、該圧力検出手段で検出又は推定された該
    金型内の圧力が該目標圧力となるようにフィードバック
    制御を行なうことを特徴とする、請求項4又は5記載の
    電動射出成形機による射出成形方法。
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