JP4206094B2 - 電動射出成形機及び電動射出成形機による射出成形方法 - Google Patents
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なお、移動ダイプレート12には、成形後、凸状の金型2側に嵌着した樹脂製品4を取り出すために押出シリンダ16がそなえられる。
これにより、スクリュ回転モータ28により射出スクリュ23を回転させることで、ホッパ29からのペレット状の原料樹脂3を射出シリンダ22内に導入しこの原料樹脂3を前方へ送ることができ、この際、ヒータ24により原料樹脂3加熱することで原料樹脂3を溶融することができる。そして、ノズル21部分に溜まった溶融樹脂は、射出スクリュ移動機構29を作動させて射出スクリュ23を前進させ、金型1,2内に溶融樹脂を射出することができる。
つまり、まず、移動ダイプレート12を図8(a)に示すような原位置に設定して(原位置設定工程、図10のステップS1)、移動ダイプレート12を図8(b)に示すように移動させて金型1,2を重合する型閉じを行なう(型閉じ工程、図10のステップS2)。
そこで、電動射出成形機によって上述のように射出成形を行なう際には、樹脂を金型に充填する昇圧,射出工程(図10のステップS3)では、充填の最中に樹脂の温度が下がると樹脂が固化してしまうため、この樹脂充填時には樹脂スクリュを速度制御してこれを防いでいる。また、樹脂充填後の保圧工程及び冷却,計量工程(図10のステップS4,S5)では、樹脂の冷却による収縮を補正するため、保圧できるように樹脂スクリュを圧力制御する。
このため、成形工程中に、樹脂スクリュの駆動を速度制御と圧力制御との2つの制御モードを切り替えることが必要になる。従来は、この速度制御と圧力制御との切り替え(これをV/P切り替えという)を樹脂スクリュの位置に応じて行なっていた。そして、この場合の切り替え基準となる樹脂スクリュ位置は、熟練作業者によって手動により射出成形を数回実施して、良質の成形を実施できた時の作業工程に基づいて設定していた。
つまり、射出成形による樹脂製品の品質(形状や寸法等)は、温度や湿度等の作業環境の影響を受けやすいため、一定の樹脂スクリュ位置によってV/P切り替えを行なうと、作業環境の変化に応じて樹脂製品の品質が変化し、製品のばらつきが大きくなってしまい、大きな課題となっている。
また、該フィルタは、該圧力制御に減衰特性を与えるローパスフィルタとしての機能と即応性を与えるハイパスフィルタとしての機能とを併せ持つことが好ましい(請求項5)。
また、該電動射出成形機が、樹脂材料を該射出シリンダの先端に備えられたノズルから金型内に射出し充填し、該型内圧力検出手段が、ノズル外表面から該金型側と該射出スクリュ側とからの押付力による応力を検知して、該金型内の圧力を検出又は推定することが好ましい(請求項7)。
また、該フィルタは、該圧力制御に減衰特性を与えるローパスフィルタとしての機能と即応性を与えるハイパスフィルタとしての機能とを併せ持つことが好ましい(請求項12)。
また、該電動射出成形機は、樹脂材料を該射出シリンダの先端に備えられたノズルから金型内に射出し充填し、ノズル外表面から該金型側と該射出スクリュ側とからの押付力による応力を検知することにより、該金型内の圧力が検出又は推定されることが好ましい(請求項14)。
また、樹脂を金型に充填する工程では、予め設定された位置速度対応によって樹脂スクリュを速度制御するため、充填の最中に樹脂の温度が下がって樹脂が固化してしまうのを防止しながら適切に樹脂の充填を行なえ、樹脂充填後の冷却による収縮を補正する工程では、予め設定された時間圧力特性で樹脂スクリュを圧力制御するため、所定の圧力特性で型内圧力を制御することができ、樹脂充填後の冷却による収縮を適切に補正できる。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態にかかる電動射出成形機について説明すると、図1はその射出スクリュの進退駆動系の制御ブロック図である。なお、この電動射出成形機は、射出スクリュの進退駆動系を除くと図8,図9に示す従来技術と同様に構成されるので、これらの説明は簡略化する。
まず、この電動射出成形機の概略構成を説明すると、図8(a)〜(c),図9(a)〜(c)に示すように、この射出成形機には、2つの金型1,2を重合させる型締め装置10と、金型1,2間に形成された空間内に原料樹脂3を射出供給する射出装置20とが備えられている。
ところで、射出スクリュ移動機構29では、図2に示すように、電動モータ(単にモータともいう)29Aによって射出スクリュ23を前後方向に進退駆動するようになっている。モータ29Aと射出スクリュ23との間には、モータ29Aの回転を減速しさらに直進運動に変換して射出スクリュ23に伝達する動力伝達機構29Bが装備されている。
つまり、速度制御では後述するように、射出スクリュ23の進退方向位置(以下、単に位置という)が予め設定された設定位置に達するまで、射出スクリュ23の位置に応じて射出スクリュ23の速度を制御しうるが、射出スクリュ23の位置が設定位置に達する前であっても、金型内の圧力が予め設定された所定圧力P0に達したら、速度制御から圧力制御への切り替えを行なうのである。もちろん、射出スクリュ23の位置が設定位置に達したら、金型内の圧力が予め設定された所定圧力P0に達しなくても、速度制御から圧力制御への切り替えを行なう。
u=Kpp(Pr−P)
速度制御については、例えば図3(a)に実線VI1〜VI6で示すように、予め射出スクリュ23の位置に対応した射出スクリュ23の目標速度(射出速度)をマップ等の形態で記憶し、射出スクリュ23の位置を検出しながら、このマップ等に基づいて射出スクリュ23の位置に応じて射出スクリュ23の目標速度(上記の速度制御力)を設定して、一方で、射出スクリュ23の実際の速度(実速度)を検出しながら、射出スクリュ23の実速度がこの目標速度となるようにフィードバック制御により行なうようになっている。
このように、制御初期に目標速度を低くするのは金型1の樹脂注入口付近の品質向上のためであり、その後目標速度を急激に上げるのは成形サイクルの短縮および金型1内の樹脂粘度の変化を小さくするためであり、その後目標速度を徐々に下げていくのは、樹脂が殆ど充填された状態のため、それ以上の樹脂充填が必要とされないからである。
また、制御装置50Aでは、圧力制御については、例えば図3(b)に実線の曲線SPで示すように、予め圧力制御開始からの経過時間に対応した型内の目標圧力(型内圧力)Prをマップ等の形態で記憶し、一方で、実際の型内圧力Pを検出しながら、型内圧力の実際値がこの目標圧力となるようにフィードバック制御により行なうようになっている。前述のように、ここでは、ゲイン処理部57においてフィードバック値Pr−PにゲインKppを乗算し速度対応の指令値に変換した圧力制御力uを求め、この圧力制御力uを速度指令入力とする。
また、実際の型内圧力Pは、図1,図2に示すように、金型1又は2内の成形空間5内の圧力を直接検出する型内圧センサ(型内圧力検出手段)63aを設置してこれに検出するのが最も精度が高く好ましい。しかしが、このような型内圧センサ63aは、各金型毎に設置しなくてはならず、センサの設置にかかる作業やコストの負担が増大するので、実際の型内圧力(成形空間5内の圧力)Pに相関する圧力を検出してこの相関に基づいて検出した圧力から実際の型内圧力Pを推定するようにしても良い。
ノズル部射出圧センサ63cの場合、ノズル21部分は、金型1,2側とスクリュ23側とからの押付力による応力を受けるので、ノズル21の外表面からこの応力を検知することで実際の型内圧力Pを導出(推定)することができる。しかも、各金型毎に設置する必要はない上に、設置が容易であり、センサの設置にかかる作業やコストの負担がより軽減する。このようなノズル部射出圧センサ63cにはロードセルを用いることができる。
本発明の第1実施形態にかかる電動射出成形機は、上述のように構成されているので、射出成形にあたっては、以下のような手順(本実施形態にかかる電動射出成形機による射出成形方法)で、電動モータ29Aを通じた射出スクリュ23の前後方向制御(進退制御)を行なう。
このように、型内圧が所定圧に達する段階では、樹脂充填は完了し、樹脂充填後の冷却による収縮を補正する工程(第2のステップ、図10のステップS4の保圧工程及びステップS5の冷却,計量工程)となり、図3(b)に示すように予め設定された時間圧力特性で、樹脂スクリュ23を圧力制御するため、所定の圧力特性で型内圧力を制御することができ、樹脂充填後の冷却による収縮を適切に補正できる。これにより、樹脂スクリュ23による樹脂圧は図3(b)に破線で示すように目標圧力に沿って変化する。
この結果、作業環境が変化しても樹脂製品の品質が変化しにくくなり、製品のばらつきが小さくなって、安定した樹脂製品を成形することができるようになる効果がある。
次に、本発明の第2実施形態としての電動射出成形機について説明すると、図4はその射出スクリュの進退駆動系の制御ブロック図、図5はその制御に用いられるフィルタを説明する図である。なお、この電動射出成形機は、制御装置の一部を除くと第1実施形態と同様に構成されるので、これらの説明は省略又は簡略化する。
u=Kpp(Pr−PL)
なお、特性改善フィルタ58とは、図5(a)に示すようなローパスフィルタの機能(制御に減衰特性を与える)と、図5(b)に示すようなハイパスフィルタの機能(制御に即応性を与える)とを併せ持ったもので、図5(b)に示すような特性を備えている。
次に、本発明の第3実施形態としての電動射出成形機について説明すると、図6はその射出スクリュの進退駆動系の制御ブロック図である。なお、この電動射出成形機は、制御装置の一部を除くと第1実施形態と同様に構成されるので、これらの説明は省略又は簡略化する。
u=Kpp(Pr−P)−KpvV
次に、本発明の第4実施形態としての電動射出成形機について説明すると、図7はその射出スクリュの進退駆動系の制御ブロック図である。なお、この電動射出成形機は、制御装置の一部を除くと第3実施形態と同様に構成されるので、これらの説明は省略又は簡略化する。
u=Kpp(Pr−PL)−KpvV
つまり、第1実施形態としての電動射出成形機及び電動射出成形機による射出成形と同様に作用効果を得られる上に、型内圧Pを特性改善フィルタ58で処理することにより、射出スクリュ23は固化しかけた樹脂に接触していて制御系の不安定化を招きやすい圧力制御を、安定化させることができる効果が得られる。また、本来の目標圧力に対して、実速度Vに応じたオフセットをかけて制御に用いているので、保圧時に過大な速度変動が抑えられて安定成形を促進させることができる効果が得られる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
上記の実施形態では、速度制御の完了前に型内圧が所定圧力P0に達したらその時点で速度制御から圧力制御に切り替え、速度制御の完了前に型内圧が所定圧力P0に達しなければ速度制御の完了時点で速度制御から圧力制御に切り替える用にしているが、速度制御の目標値の設定や切り替えにかかる基準圧力(所定圧力P0)の設定によっては、型内圧が所定圧力P0に達した速度制御から圧力制御に切り替えると単純に条件を設定することもできる。
3 原料樹脂
10 型締め装置
11 固定ダイプレート
12 移動ダイプレート
13 連結プレート
14 タイバー
15 ブーストシリンダ
16 押出シリンダ
20 射出装置
21 ノズル
22 射出シリンダ
23 射出スクリュ
24 ヒータ
25 台
26 固定フレーム
27 移動フレーム
28 スクリュ回転モータ
29 射出スクリュ移動機構(電動式アクチュエータ)
29A モータ
29B 動力伝達機構
30 ホッパ
31,32 ベース
33 ノズル前後シリンダ
50A〜50D 制御装置(制御手段)
51 第1設定系統
52 第2設定系統
53 切り替え部
54 フィードバック制御指令値設定部
55 微分処理部
56,60 加算器
57,59 ゲイン処理部
58 特性改善フィルタ
61 エンコーダ(位置検出手段)
62 ポジションセンサ(位置検出手段)
63a 型内圧センサ(型内圧力検出手段)
63b ノズル圧センサ(型内圧力検出手段)
63c ノズル部射出圧センサ(型内圧力検出手段)
63d 射出圧センサ(型内圧力検出手段)
Claims (14)
- 射出シリンダ内に装備された射出スクリュを電動モータで進退方向へ駆動して該射出シリンダ内に供給された樹脂材料を金型内に射出し充填する電動射出成形機において、
該金型内に該樹脂材料を充填する際には該電動モータを速度制御し、該充填後の樹脂収縮分を補填する際には該電動モータを圧力制御する制御手段と、
該金型内の圧力を検出又は推定する型内圧力検出手段とをそなえ、
該制御手段は、該型内圧力検出手段で検出又は推定された該金型内の圧力が予め設定された所定圧力に達したら、上記の速度制御から圧力制御への切り替えを行なって、該金型内の圧力を滑らかに連続させ、その後該圧力を漸増させた状態を保ち、その後該圧力を上昇させた中圧状態を保ち、さらにその後漸減させる
ことを特徴とする、電動射出成形機。 - 射出シリンダ内に装備された射出スクリュを電動モータで進退方向へ駆動して該射出シリンダ内に供給された樹脂材料を金型内に射出し充填する電動射出成形機において、
該金型内に該樹脂材料を充填する際には該電動モータを速度制御し、該充填後の樹脂収縮分を補填する際には該電動モータを圧力制御する制御手段と、
該金型内の圧力を検出又は推定する型内圧力検出手段と、
該射出スクリュの進退方向位置を検出又は推定する位置検出手段とをそなえ、
該制御手段は、該位置検出手段で検出又は推定された該射出スクリュの進退方向位置が予め設定された設定位置に達するか、又は、該型内圧力検出手段で検出又は推定された該金型内の圧力が予め設定された所定圧力に達したら、上記の速度制御から圧力制御への切り替えを行なって、該金型内の圧力を滑らかに連続させ、その後該圧力を漸増させた状態を保ち、その後該圧力を上昇させた中圧状態を保ち、さらにその後漸減させる
ことを特徴とする、電動射出成形機。 - 該射出スクリュの進退方向位置を検出又は推定する位置検出手段と、
該射出スクリュの進退方向への速度を検出又は推定する速度検出手段と、
起動指令に応じて経過時間をカウントするタイマとをそなえるとともに、
該射出スクリュの進退方向位置と該射出スクリュの進退方向への目標速度との位置速度関係と、該圧力制御の開始からの経過時間と該金型内の目標圧力との時間圧力関係とが、予め設定され、
該制御手段は、
該速度制御では、該位置検出手段で検出又は推定された該射出スクリュの進退方向位置と該位置速度関係とに基づいて該進退方向位置に応じた該射出スクリュの目標速度を設定し、該速度検出手段で検出又は推定された該射出スクリュの進退方向速度が該目標速度となるようにフィードバック制御を行ない、
該圧力制御では、該圧力制御の開始時に該タイマを起動させて、該タイマでカウントされた経過時間と該時間圧力関係とに基づいて該経過時間に応じた該金型内の目標圧力を設定し、該圧力検出手段で検出又は推定された該金型内の圧力が該目標圧力となるようにフィードバック制御を行なう
ことを特徴とする、請求項1又は2記載の電動射出成形機。 - 該制御手段は、該圧力制御に用いる圧力値として、該型内圧力検出手段で検出又は推定された該金型内の圧力をフィルタで処理したものを用いる
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動射出成形機。 - 該フィルタは、該圧力制御に減衰特性を与えるローパスフィルタとしての機能と即応性を与えるハイパスフィルタとしての機能とを併せ持つ
ことを特徴とする、請求項4記載の電動射出成形機。 - 該制御手段は、該圧力制御の指令出力値を該射出スクリュの進退方向速度に応じて減算補正する
ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電動射出成形機。 - 該電動射出成形機は、樹脂材料を該射出シリンダの先端に備えられたノズルから金型内に射出し充填し、
該型内圧力検出手段は、ノズル外表面から該金型側と該射出スクリュ側とからの押付力による応力を検知して、該金型内の圧力を検出又は推定する
ことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電動射出成形機。 - 射出シリンダ内に装備された射出スクリュを電動モータで進退方向へ駆動して該射出シリンダ内に供給された樹脂材料を金型内に射出し充填する電動射出成形機による射出成形方法において、
該電動モータを速度制御して該金型内に該樹脂材料を充填する第1のステップと、
第1のステップの後、該電動モータを圧力制御して該充填後の樹脂収縮分を補填する第2のステップとをそなえ、
該電動モータを速度制御する第1のステップから電動モータを圧力制御する第2のステップへの切り替えは、該金型内の圧力の検出値が予め設定された所定圧力に達した時点で行なって、該金型内の圧力を滑らかに連続させ、その後該圧力を漸増させた状態を保ち、その後該圧力を上昇させた中圧状態を保ち、さらにその後漸減させる
ことを特徴とする、電動射出成形機による射出成形方法。 - 射出シリンダ内に装備された射出スクリュを電動モータで進退方向へ駆動して該射出シリンダ内に供給された樹脂材料を金型内に射出し充填する電動射出成形機による射出成形方法において、
該電動モータを速度制御して該金型内に該樹脂材料を充填する第1のステップと、
第1のステップの後、該電動モータを圧力制御して該充填後の樹脂収縮分を補填する第2のステップとをそなえ、
該電動モータを速度制御する第1のステップから電動モータを圧力制御する第2のステップへの切り替えは、該射出スクリュの進退方向位置の検出値が予め設定された所定位置に達するか、又は、該金型内の圧力の検出値が予め設定された所定圧力に達した時点で行なって、該金型内の圧力を滑らかに連続させ、その後該圧力を漸増させた状態を保ち、その後該圧力を上昇させた中圧状態を保ち、さらにその後漸減させる
ことを特徴とする、電動射出成形機による射出成形方法。 - 該射出スクリュの進退方向位置と該射出スクリュの進退方向への目標速度との位置速度関係と、該圧力制御の開始からの経過時間と該金型内の目標圧力との時間圧力関係とが、予め設定され、
該速度制御では、位置検出手段で検出又は推定された該射出スクリュの進退方向位置と該位置速度関係とに基づいて該進退方向位置に応じた該射出スクリュの目標速度を設定し、速度検出手段で検出又は推定された該射出スクリュの進退方向速度が該目標速度となるようにフィードバック制御を行ない、
該圧力制御では、該圧力制御の開始時にタイマを起動させて、該タイマでカウントされた経過時間と該時間圧力関係とに基づいて該経過時間に応じた該金型内の目標圧力を設定し、型内圧力検出手段で検出又は推定された該金型内の圧力が該目標圧力となるようにフィードバック制御を行なう
ことを特徴とする、請求項8又は9記載の電動射出成形機による射出成形方法。 - 該圧力制御では、圧力値として、型内圧力検出手段で検出又は推定された該金型内の圧力をフィルタで処理したものを用いる
ことを特徴とする、請求項8〜10のいずれか1項に記載の電動射出成形機による電動射出成形方法。 - 該フィルタは、該圧力制御に減衰特性を与えるローパスフィルタとしての機能と即応性を与えるハイパスフィルタとしての機能とを併せ持つ
ことを特徴とする、請求項11記載の電動射出成形機による電動射出成形方法。 - 該圧力制御では、指令出力値を該射出スクリュの進退方向速度に応じて減算補正する
ことを特徴とする、請求項8〜12のいずれか1項に記載の電動射出成形機による電動射出成形方法。 - 該電動射出成形機は、樹脂材料を該射出シリンダの先端に備えられたノズルから金型内に射出し充填し、
ノズル外表面から該金型側と該射出スクリュ側とからの押付力による応力を検知することにより、該金型内の圧力が検出又は推定される
ことを特徴とする、請求項8〜13のいずれか1項に記載の電動射出成形機による電動射出成形方法。
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