JP3556897B2 - 電動射出成形機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のモータによって射出スクリュを進退駆動する、電動射出成形機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
射出成形機では、図6(a)〜(c),図7(a)〜(c)に示すように、2つの金型1,2を重合させて金型1,2間に形成された空間内に原料樹脂3を射出供給して所望形状の樹脂製品を成形する。このため、射出成形機には、2つの金型1,2を重合させる型締め装置10と、金型1,2間に形成された空間内に原料樹脂3を射出供給する射出装置20とが備えられている。なお、ここでは、金型1は凹状に、金型2は凸状に形成されている。
【0003】
型締め装置10は、一方の金型1が取り付けられベース31上に固定された固定ダイプレート11と、他方の金型2が取り付けられ固定ダイプレート11に対して接離する方向に移動ダイプレート12と、一端は固定ダイプレート11に他端は連結プレート13にそれぞれ連結されて移動ダイプレート12の移動を案内するタイバー14と、移動ダイプレート12を駆動するブーストシリンダ15とをそなえている。
【0004】
これにより、ブーストシリンダ15を作動させると、タイバー14に案内されながら移動ダイプレート12と共に金型2が金型1に対して接離するように移動し、金型1,2の重合時には、ブーストシリンダ15が金型2を金型1に押圧して金型1,2内の空間への樹脂圧に対抗する。
なお、移動ダイプレート12には、成形後、凸状の金型2側に嵌着した樹脂製品4を取り出すために押出シリンダ16がそなえられる。
【0005】
一方、射出装置20は、先端にノズル21をそなえた射出シリンダ22と、射出シリンダ22の内部に進退可能及び回転可能に内挿された射出スクリュ23と、射出シリンダ22内の原料樹脂3を加熱するヒータ24と、ベース32上に固定された台(駆動装置台)25と、台25上に固定され射出シリンダ22を支持する固定フレーム26と、台25上に移動可能に装備され射出スクリュ23が結合された移動フレーム27と、移動フレーム27に設けられ射出スクリュ23を回転駆動するスクリュ回転モータ28と、固定フレーム26と移動フレーム27との間に設けられ、移動フレーム27と共に射出スクリュ23を軸線方向に移動させる射出スクリュ移動機構29と、射出シリンダ22内に原料樹脂3を供給するためのホッパ30とをそなえている。
【0006】
なお、台25と固定ダイプレート11との間には、台25を射出シリンダ22の軸方向に移動させてノズル21の位置を前後に進退調整するノズル前後シリンダ33が設けられている。
これにより、スクリュ回転モータ28により射出スクリュ23を回転させることで、ホッパ29からのペレット状の原料樹脂3を射出シリンダ22内に導入しこの原料樹脂3を前方へ送ることができ、この際、ヒータ24により原料樹脂3加熱することで原料樹脂3を溶融することができる。そして、ノズル21部分に溜まった溶融樹脂は、射出スクリュ移動機構29を作動させて射出スクリュ23を前進させ、金型1,2内に溶融樹脂を射出することができる。
【0007】
このような射出成形機では、図6(a)〜(c),図7(a)〜(c)及び図8に示すように、射出成形が行なわれる。
つまり、まず、移動ダイプレート12を図6(a)に示すような原位置に設定して(原位置設定工程、図8のステップS1)、移動ダイプレート12を図6(b)に示すように移動させて金型1,2を重合する型閉じを行なう(型閉じ工程、図8のステップS2)。
【0008】
次いで、金型1,2を圧着させた状態で、スクリュ回転モータ28及びヒータ24を作動させ、ホッパ29に投入されたペレット状の原料樹脂3を溶融しながら送給しノズル21部分に1ショット分の溶融樹脂を溜めた上で、図6(c)に示すように、射出スクリュ移動機構29を作動させて射出スクリュ23を前進させ、溶融樹脂を昇圧しながら金型1,2内に溶融樹脂を射出する(昇圧,射出工程、図8のステップS3)。
【0009】
このように、金型1,2内に溶融樹脂を注入したら、タイマ等を用いて所定の時間だけ昇圧した圧力状態を保って(保圧工程、図8のステップS4)、金型1,2を冷やし樹脂を固める。この樹脂が固まる際に樹脂が収縮して堆積が減るので、図7(a)に示すように、射出スクリュ23を回転させて一定圧力で樹脂を再射出することで、樹脂収縮分を補填する(冷却,計量工程、図8のステップS5)。
【0010】
冷却,計量工程が完了したら(図8のステップS6)、図7(b)に示すように、移動ダイプレート12を移動させて金型1,2を離隔させる型開きを行なって(型開き工程、図8のステップS7)、図7(c)に示すように、押出シリンダ16を作動させて、凸状の金型2側に嵌着した樹脂製品4を押し出して取り出す(製品押し出し工程、図8のステップS8)。その後は、成形終了判定(図8のステップS9)がされるまで、再び、上記の型閉じ工程(図8のステップS2)から製品押し出し工程(図8のステップS8)を実施する。
【0011】
このようにして、射出成形が行なわれるが、射出成形機には、射出スクリュ移動機構29に油圧シリンダ等の流体圧シリンダを用いるものの他に、射出スクリュ移動機構29に電動モータを用いた電動射出成形機がある。
この電動射出成形機は、小型の射出成形機に対しては問題がないが、中型以上の射出成形機になると、射出に要する射出時の圧力が非常に大きく、大きいトルクを出力するための特別仕様のモータが必要となってコストが高くなるのみならず、1つの電動モータを射出成形機に搭載する場合、搭載時の配置バランスが悪くなるという課題があった。
【0012】
そこで、駆動力を分散して、標準モータが使用できるようにした射出スクリュの駆動装置が、特公平3−41050号公報に開示されている。この駆動装置は、射出スクリュの両側に設けられた直進駆動用のネジ軸をそれぞれ駆動用のサーボモータに直結しており、両側のモータは同期運転制御される。
しかしながら、2つの電動モータを用いて射出スクリュを駆動しようとすると、同一仕様の電動モータでも機差があり、この機差や外乱に起因してモータに位置ずれ(回転角ずれ)が生じることがある。モータに位置ずれが生じると、射出スクリュ側の可動部、即ち、複数組のモータ側(駆動側)と射出スクリュ側(被駆動側)との接点等に、過大なせん断力がかかり、射出スクリュ移動機構の破損を招く等の不具合が生じる。
【0013】
特公平3−41050号公報には、「両側のモータは同期運転制御される」と記載されているが、同期運転制御を具体的にどのようにするかは開示されておらず、上記課題を解決し得ない。
そこで、図9に示すように、複数組(ここでは2つ)の可動部を機械的に結合して両可動部を同期させるようにした電動射出成形機が考えられた。
【0014】
この電動射出成形機の射出スクリュ移動機構29では、射出スクリュ23の基部40を左右に延設して両延設部40A,40Bにそれぞれボールねじナット41A,41Bを形成し、各ボールねじナット41A,41Bに螺合するように一対のボールねじ軸42A,42Bを設け、各ボールねじ軸軸42A,42Bをそれぞれ射出スクリュ移動用電動モータ43A,43Bにより回転駆動する。これにより、左右のボールねじ軸42A,42Bの回転がボールねじナット41A,41Bの直線運動に変換されて射出スクリュ23を進退移動させるようになっている。
【0015】
そして、左右のボールねじ軸42A,42B間を同期ベルト44で機械的に連結して、左右のボールねじ軸42A,42Bが同期して作動し、モータ43A,43Bに位置ずれが生じないようにして、射出スクリュ23側の可動部、即ち、基部40の両延設部(可動部)40A,40Bボールねじナット41A,41B部分の近傍等に、過大なせん断力がかからないようにしている。
【0016】
また、各電動モータ43A,43Bを制御する制御装置(制御手段)50がそなえられている。制御装置50は、平均位置演算部51と、位置制御値算出部53と、疑似微分演算部54A,54Bと、速度制御値算出部56A,56Bと、加算器52,55A,55Bとをそなえている。
平均位置演算部51は、各電動モータ43A,43Bに設置されたエンコーダ61A,61Bからの各モータ位置情報(各モータの回転位相情報)である位置信号1,位置信号2を入力され、これらの平均値[=(位置信号1+位置信号2)/2]を演算する。この平均値は、両モータ43A,43Bの平均位置(平均回転角度)であって、この平均値をスクリュ23の実位置として扱う。
【0017】
位置制御値算出部53では、加算器52で演算される差の値、即ち、位置指令(目標位置)の値と、平均位置演算部51で算出された両モータ43A,43Bの平均位置との差(目標位置−実位置)に基づいて、この差(位置偏差)に対応したモータ速度目標値(目標速度値)を位置制御値として算出する。
疑似微分演算部54A,54B及び速度制御値算出部56A,56Bは、各モータ43A,43Bに応じて設けられている。
【0018】
疑似微分演算部54A,54Bでは対応するエンコーダ61A,61Bからの位置信号1,位置信号2を入力され、例えば今回の演算周期で得られた位置信号1,位置信号2から前回の演算周期で得られた位置信号1,位置信号2を減算するなどによって、位置信号を時間で疑似微分して、速度信号1,速度信号2として出力する。各速度信号1,2は各モータの実速度として扱う。
【0019】
速度制御値算出部56A,56Bでは、位置制御値算出部53からの目標速度値と疑似微分演算部54A,54Bからの実速度(速度信号1,速度信号2)との差(目標速度−実速度)に基づいて、この差(速度偏差)に対応したモータ制御目標値を速度制御値として算出する。
したがって、各モータ43A,43Bは、速度制御値算出部56A,56Bからの速度制御値によって回転速度(回転方向も含む)をそれぞれ独立して制御される。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように、射出スクリュ23を駆動する複数の駆動系の間で同期ベルト44等を用いて機械的に同期させるようにすると、確実に同期させることはできるが、図9は模式図であり、同期させるための機械的要素は同期ベルト44以外にも多数あり、これらの機械的要素によって、射出装置20の構造を複雑にするとともに、射出装置延いては電動射出成形機の大型化を招いている。
【0021】
本発明は、上述の課題に鑑み創案されたもので、複数の電動モータにより複数箇所で射出スクリュを進退駆動する電動射出成形機において、装置の大型化を招くことなく、電動モータの制御によって射出スクリュの各駆動部の位置を確実に同期させて互いに位置ずれが生じないようにした、電動射出成形機を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1にかかる発明の電動射出成形機は、台上に固定され金型内に充填する樹脂材料を供給される射出シリンダと、該射出シリンダに進退可能に装備され該射出シリンダ内の該樹脂材料を該金型内に射出する射出スクリュと、該射出スクリュを進退駆動する複数の電動モータを有する電動式アクチュエータとをそなえた電動射出成形機において、該射出スクリュが目標位置に目標速度で移動するように上記の電動式アクチュエータを位置及び/又は速度について制御する制御手段と、上記の各電動モータによる該射出スクリュの駆動に関する状態を検出する検出手段とをそなえ、該検出手段は、該射出スクリュで該電動モータからの駆動力を加えられる複数の被駆動部分の該進退方向位置又は該進退方向位置に対応したパラメータ量をそれぞれ検出する位置検出手段を含み、該位置検出手段による検出情報に基づいて、上記の複数の被駆動部分の相互間での位置ずれ量を算出する位置ずれ算出手段をそなえ、該制御手段は、上記の各電動モータへの制御量を、該位置ずれ算出手段により算出された位置ずれ量に基づいて該位置ずれが解消されるように補正して、上記の各電動モータの制御を行なうことを特徴としている。
【0023】
請求項2にかかる発明の電動射出成形機は、台上に固定され金型内に充填する樹脂材料を供給される射出シリンダと、該射出シリンダに進退可能に装備され該射出シリンダ内の該樹脂材料を該金型内に射出する射出スクリュと、該射出スクリュを進退駆動する複数の電動モータを有する電動式アクチュエータとをそなえた電動射出成形機において、該射出スクリュが目標位置に目標速度で移動するように上記の電動式アクチュエータを位置及び/又は速度について制御する制御手段と、上記の各電動モータによる該射出スクリュの駆動に関する状態を検出する検出手段とをそなえ、該検出手段は、該射出スクリュで該電動モータからの駆動力を加えられる複数の被駆動部分の相互間又は各被駆動部分の近傍に設けられたひずみ検出手段を含み、該制御手段は、上記の各電動モータへの制御量を、該ひずみ検出手段により検出されたひずみ情報に基づいて該ひずみが解消されるように補正して、上記の各電動モータの制御を行なうことを特徴としている。
【0024】
この場合、該検出手段は、該射出スクリュで該電動モータからの駆動力を加えられる複数の被駆動部分の進退方向速度又は該進退方向速度に対応したパラメータ量をそれぞれ検出する速度検出手段をさらに含み、該速度検出手段による検出情報に基づいて、上記の複数の被駆動部分の相互間での速度ずれ量を算出する速度ずれ算出手段をそなえ、該制御手段は、上記の各電動モータへの制御量を、さらに該速度ずれ算出手段により算出された速度ずれ量に基づいて該速度ずれが解消されるように補正して、上記の各電動モータの制御を行なうことも好ましい(請求項3)。
【0025】
請求項4にかかる発明の電動射出成形機は、台上に固定され金型内に充填する樹脂材料を供給される射出シリンダと、該射出シリンダに進退可能に装備され該射出シリンダ内の該樹脂材料を該金型内に射出する射出スクリュと、該射出スクリュを進退駆動する複数の電動モータを有する電動式アクチュエータとをそなえた電動射出成形機において、該射出スクリュが目標位置に目標速度で移動するように上記の電動式アクチュエータを位置及び/又は速度について制御する制御手段と、上記の各電動モータによる該射出スクリュの駆動に関する状態を検出する検出手段とをそなえ、該検出手段は、該射出スクリュで該電動モータからの駆動力を加えられる複数の被駆動部分の進退方向速度又は該進退方向速度に対応したパラメータ量をそれぞれ検出する速度検出手段を含み、該速度検出手段による検出情報に基づいて、上記の複数の被駆動部分の相互間での速度ずれ量を算出する速度ずれ算出手段をそなえ、該制御手段は、上記の各電動モータへの制御量を、該速度ずれ算出手段により算出された速度ずれ量に基づいて該速度ずれが解消されるように補正して、上記の各電動モータの制御を行なうことを特徴としている。
【0027】
この場合、上記の複数の被駆動部分及び/又は該被駆動部分に対応する駆動部分は予め移動方向に位置ずれのない状態に初期設定されていることが好ましい(請求項5)
また、上記の各電動射出成形機において、該射出シリンダは固定フレームに取り付けられ、該射出スクリュは移動フレームに取り付けられるとともに、上記電動式アクチュエータは、該固定フレームに回転可能に軸支された複数のボールねじ軸と、上記の各ボールねじ軸にそれぞれ設けられて各ボールねじ軸を回転駆動する該電動モータと、該移動フレームに一体に設けられ、上記の各ボールねじ軸と螺合して該ボールねじ軸の回転によって該移動フレームとともに該射出スクリュを射出方向に進退移動する複数のボールねじナットとからなり、上記の複数の電動モータの回転を直進動作に変換し、この直進動作を該射出スクリュの射出前進及び後退とするように構成されていることが好ましい(請求項6)。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
まず、本発明の第1実施形態としての電動射出成形機について説明すると、図1はその射出スクリュの進退駆動系の制御ブロック図である。なお、この電動射出成形機は、射出スクリュの進退駆動系を除くと図6,図7に示す従来技術と同様に構成されるので、これらの説明は簡略化する。
【0029】
まず、この電動射出成形機の概略構成を説明すると、図6(a)〜(c),図7(a)〜(c)に示すように、この射出成形機には、2つの金型1,2を重合させる型締め装置10と、金型1,2間に形成された空間内に原料樹脂3を射出供給する射出装置20とが備えられている。
型締め装置10は、金型1が取り付けられベース31上に固定された固定ダイプレート11と、金型2が取り付けられ固定ダイプレート11に対して接離する方向に移動ダイプレート12と、固定ダイプレート11と連結プレート13に各端部を連結され移動ダイプレート12の移動を案内するタイバー14と、移動ダイプレート12を駆動するブーストシリンダ15とをそなえている。また、移動ダイプレート12には、成形後、金型2から樹脂製品4を取り出す押出シリンダ16がそなえられる。
【0030】
射出装置20は、ノズル21をそなえた射出シリンダ22と、射出シリンダ22に進退可能及び回転可能に内挿された射出スクリュ23と、射出シリンダ22内の原料樹脂3を加熱するヒータ24と、ベース32上に固定された台(駆動装置台)25と、台25上に固定され射出シリンダ22を支持する固定フレーム26と、台25上に移動可能に装備され射出スクリュ23が結合された移動フレーム27と、移動フレーム27に設けられ射出スクリュ23を回転駆動するスクリュ回転モータ28と、固定フレーム26,移動フレーム27間に設けられ、移動フレーム27と共に射出スクリュ23を軸線方向に移動させる射出スクリュ移動機構(駆動装置ともいう)29と、射出シリンダ22内に原料樹脂3を供給するためのホッパ30とをそなえている。
【0031】
台25と固定ダイプレート11との間には、台25を射出シリンダ22の軸方向に移動させてノズル21の位置を前後に進退調整するノズル前後シリンダ33が設けられている。
本実施形態では、射出スクリュ移動機構29及びその制御系は、図1に示すように構成されている。この射出スクリュ移動機構29自体は、図9を参照して既に説明したものと同様に、電動式のアクチュエータとして構成される。
【0032】
つまり、図1に示すように、射出スクリュ移動機構29は、射出スクリュ23の基部40において左右に延設された延設部40A,40Bと、各延設部40A,40Bにそれぞれ形成されたボールねじナット41A,41Bと、各ボールねじナット41A,41Bに螺合するように設けられた一対のボールねじ軸42A,42Bと、各ボールねじ軸軸42A,42Bをそれぞれ回転駆動する射出スクリュ移動用電動モータ43A,43Bとをそなえている。各ボールねじナット41A,41B及びこの近傍の延設部40A,40Bは駈動力を直接受けるので、これらの部分やこれらを含む射出スクリュ23の基部40については、被駆動部分(又は可動部)ともいう。
【0033】
なお、左右1対の延設部40A,40B,ボールねじナット41A,41B,ボールねじ軸42A,42B,電動モータ43A,43Bは、いずれも射出スクリュ23の軸心線に対して左右対称に配設されている。もちろん、ボールねじナット41A,41B,ボールねじ軸42A,42B,電動モータ43A,43Bの各軸心線は、射出スクリュ23の軸心線と平行に設定されている。これにより、ボールねじ軸42A,42B,ボールねじナット41A,41Bを介して左右の延設部40A,40Bに均等に駆動力を伝達できるようになっている。
【0034】
電動モータ43A,43Bは、本体を固定フレーム26に固設されており、左右のボールねじ軸42A,42Bは固定フレーム26に軸方向固定で回転自在に軸支されている。特に図示しないが、各モータ43A,43Bとこれに対応するボールねじ軸42A,42Bとの間には、モータ43A,43Bの回転を減速してボールねじ軸42A,42Bに伝達する動力伝達機構が装備されている。この動力伝達機構と。ボールねじ機構(ボールねじナット41A,41B及びボールねじ軸42A,42B)とによって、電動モータ43A,43Bの回転力を並進力に変換して射出スクリュ23を射出前進及び後退させることができるようになっている。
【0035】
そして、左右のボールねじ軸42A,42B間は、特に機械的には連結されておらず、左右のボールねじ軸42A,42Bの同期作動は、モータ43A,43Bを連携制御することで実現させるようになっている。
このため、各電動モータ43A,43Bを制御する制御装置(制御手段)50Aは、図1に示すように、平均位置/位置ずれ演算部51Aと、位置制御値算出部53と、同期ゲイン処理部57と、疑似微分演算部(速度検出手段)54A,54Bと、速度制御値算出部56A,56Bと、加算器52,55A,55B,58A,58Bとをそなえている。
【0036】
平均位置/位置ずれ演算部51Aは、両電動モータ43A,43Bの平均位置を演算する機能と、両電動モータ43A,43Bの位置ずれを演算する機能とをそなえている。つまり、各電動モータ43A,43Bに設置されたエンコーダ(位置検出手段)61A,61Bからの各モータ位置情報(各モータの回転位相情報)である位置信号1,位置信号2を入力され、これらの平均値[=(位置信号1+位置信号2)/2]を演算する。この平均値は、両モータ43A,43Bの平均位置(平均回転角度)であって、スクリュ23の実位置として扱う。また、位置信号1,位置信号2から、これらの差[=位置信号2−位置信号1]を演算する。この差は、両モータ43A,43Bの位置ずれ(回転角度ずれ)に相当する。
【0037】
位置制御値算出部53では、加算器52で演算される差の値、即ち、位置指令(目標位置)の値と、平均位置演算部51で算出された両モータ43A,43Bの平均位置との差(目標位置−実位置)に基づいて、この差(位置偏差)に対応したモータ速度目標値(目標速度値)を位置制御値として算出し、出力する。
同期ゲイン処理部57では、平均位置/位置ずれ演算部51Aで算出された位置ずれの値に予め設定された所定の同期ゲインを乗算する。
【0038】
加算器58Aでは、位置制御値算出部53で算出された位置制御値に同期ゲイン処理部57で処理された位置ずれに応じた値を加算補正し、加算器58Bでは、位置制御値算出部53で算出された位置制御値に同期ゲイン処理部57で処理された位置ずれに応じた値を減算補正する。これにより、各モータ43A,43Bの位置制御値は、互いの位置ずれが解消されるように補正される。
【0039】
各疑似微分演算部54A,54Bでは、対応するエンコーダ61A,61Bからの位置信号1,位置信号2を入力され、例えば今回の演算周期で得られた位置信号1,位置信号2から前回の演算周期で得られた位置信号1,位置信号2を減算するなどによって、位置信号を時間で疑似微分して、として出力する。これらの速度信号1,2は各モータ43A,43Bの実速度として扱う。
【0040】
加算器55A,55Bでは、各疑似微分演算部54A,54Bからの実速度(速度信号1,速度信号2)と、加算器58A,58Bでそれぞれ補正された位置制御値(速度時限になるので目標速度値1,2に相当する)との差(目標速度値−実速度)を算出する。
速度制御値算出部56A,56Bでは、加算器55A,55Bで算出された速度差(速度偏差)に対応するようにモータ制御目標値(速度制御値)を算出して出力する。
【0041】
本発明の第1実施形態としての電動射出成形機は、上述のように構成されているので、射出スクリュ23の前後方向制御(進退制御)にあたって、射出スクリュ23の前後位置指令値(目標位置)、或いは、これに対応する両モータ43A,43Bの回転角度に相当する位置指令値(目標位置)が入力されると、この位置指令値(目標位置)と実位置(平均位置)との差(差)を算出し、位置制御値算出部53において、この位置偏差に対応したモータ速度目標値を位置制御値として算出する。
【0042】
速度制御値算出部56Aでは、加算器58Aにおいて、位置制御値算出部53で算出された位置制御値に同期ゲイン処理部57で処理された位置ずれに応じた値を加算補正したもの(目標速度1)と、疑似微分演算部54Aからの実速度(速度信号1)との差(速度偏差)に基づいてモータ制御目標値(速度制御値)を算出して、これに基づいて電動モータ43Aの作動を制御する。
【0043】
速度制御値算出部56Bでは、加算器58Bにおいて、位置制御値算出部53で算出された位置制御値に同期ゲイン処理部57で処理された位置ずれに応じた値を減算補正したもの(目標速度2)と、疑似微分演算部54Bからの実速度(速度信号1)との差(速度偏差)に基づいてモータ制御目標値(速度制御値)を算出して、これに基づいて電動モータ43Bの作動を制御する。
【0044】
このように、各電動モータ43A,43Bの制御には、各電動モータ43A,43Bの位置ずれの検出結果が反映され、各電動モータ43A,43Bの位置ずれを解消するようにフィードバック制御が行なわれるので、各電動モータ43A,43Bの位置ずれは微小以内に抑制されて、射出スクリュ23を駆動する際の駆動ずれに起因して発生しやすい被駆動部分への過大なせん断力の入力が防止されて、射出スクリュ23の被駆動部分(可動部)40A,40Bの破損を回避することができる。特に、電動モータ43A,43Bの制御系に工夫を凝らしたものなので、電動モータ43A,43Bを機械的に同期させる場合に比べて同期のための機械部分が不要になり、装置の小型化に寄与する。
【0045】
次に、本発明の第2実施形態としての電動射出成形機について説明すると、図2はその射出スクリュの進退駆動系の制御ブロック図である。なお、この電動射出成形機は、射出スクリュの進退駆動系の一部を除くと第1実施形態と同様に構成されるので、これらの説明は省略又は簡略化する。
第1実施形態が左右の電動モータ43A,43Bの位置ずれに着目して電動モータ43A,43Bを同期制御しているのに対して、本実施形態では、図2に示すように、射出スクリュ23の被駆動部分(可動部)である基部40にひずみセンサ(ひずみ検出手段)62を設置して、このひずみセンサ62で検出されたひずみに着目して電動モータ43A,43Bを同期制御する。なお、ここでは、ひずみセンサ62は、左右1対の延設部40A,40Bに対して同条件(左右対称の状態)に設置されているが、このひずみセンサ62は、射出スクリュ23の基部40のひずみの生じやすい部分であれば、場所や配置を限定されるものではない。
【0046】
つまり、各電動モータ43A,43Bを制御する制御装置(制御手段)50Bは、図2に示すように、平均位置演算部51と、位置制御値算出部53と、同期ゲイン処理部57Aと、疑似微分演算部54A,54Bと、速度制御値算出部56A,56Bと、加算器52,55A,55B,58A,58Bとをそなえている。
【0047】
平均位置演算部51は、各電動モータ43A,43Bに設置されたエンコーダ61A,61Bからの各モータ位置情報(各モータの回転位相情報)である位置信号1,位置信号2を入力され、これらの平均値[=(位置信号1+位置信号2)/2]を演算する。この平均値は、両モータ43A,43Bの平均位置(平均回転角度)であって、スクリュ23の実位置として扱う。
【0048】
同期ゲイン処理部57Aでは、ひずみセンサ62で検出された射出スクリュ23の基部40のひずみ値に予め設定された所定の同期ゲインを乗算する。なお、ひずみセンサ62は、モータ43B側の変位がモータ43A側の変位よりも大きい場合に正のひずみ値を出力し、モータ43B側の変位がモータ43A側の変位よりも小さい場合に負のひずみ値を出力するものとする。
【0049】
位置制御値算出部53では、第1実施形態と同様に、位置偏差(目標位置−実位置)に基づいてモータ速度目標値(位置制御値)を算出し出力する。
加算器58Aでは、位置制御値算出部53で算出された位置制御値に同期ゲイン処理部57Aで処理された位置ずれに応じた値を加算補正し、加算器58Bでは、位置制御値算出部53で算出された位置制御値に同期ゲイン処理部57Aで処理された位置ずれに応じた値を減算補正する。これにより、各モータ43A,43Bの位置制御値は、射出スクリュ23の基部(可動部)40のひずみが解消されるように補正される。
【0050】
また、各疑似微分演算部54A,54B,加算器55A,55B,速度制御値算出部56A,56Bは、第1実施形態と同様に機能する。
本発明の第2実施形態としての電動射出成形機は、上述のように構成されているので、射出スクリュ23の前後方向制御(進退制御)にあたって、射出スクリュ23の前後位置指令値(目標位置)、或いは、これに対応する両モータ43A,43Bの回転角度に相当する位置指令値(目標位置)が入力されると、この位置指令値(目標位置)と実位置(平均位置)との差(差)を算出し、位置制御値算出部53において、この位置偏差に対応したモータ速度目標値を位置制御値として算出する。
【0051】
速度制御値算出部56Aでは、加算器58Aにおいて、位置制御値算出部53で算出された位置制御値に同期ゲイン処理部57で処理された位置ずれに応じた値を加算補正したもの(目標速度1)と、疑似微分演算部54Aからの実速度(速度信号1)との差(速度偏差)に基づいてモータ制御目標値(速度制御値)を算出して、これに基づいて電動モータ43Aの作動を制御する。
【0052】
速度制御値算出部56Bでは、加算器58Bにおいて、位置制御値算出部53で算出された位置制御値に同期ゲイン処理部57で処理された射出スクリュ23の基部(可動部)40のひずみに応じた値を減算補正したもの(目標速度2)と、疑似微分演算部54Bからの実速度(速度信号1)との差(速度偏差)に基づいてモータ制御目標値(速度制御値)を算出して、これに基づいて電動モータ43Bの作動を制御する。
【0053】
このように、各電動モータ43A,43Bの制御には、射出スクリュ23の基部(可動部)40のひずみの検出結果が反映され、射出スクリュ23の基部(可動部)40のひずみが解消されるように各電動モータ43A,43Bのフィードバック制御が行なわれるので、射出スクリュ23の基部(可動部)40のひずみは微小以内に抑制されて、射出スクリュ23の被駆動部分(可動部)40A,40Bへの過大なせん断力の入力が防止されて、この部分の破損を回避することができる。もちろん、電動モータ43A,43Bの制御系に工夫を凝らしたものなので、電動モータ43A,43Bを機械的に同期させる場合に比べて同期のための機械部分が不要になり、装置の小型化に寄与する。
【0054】
次に、本発明の第3実施形態としての電動射出成形機について説明すると、図3はその射出スクリュの進退駆動系の制御ブロック図である。なお、この電動射出成形機は、射出スクリュの進退駆動系の一部を除くと第1実施形態と同様に構成されるので、これらの説明は省略又は簡略化する。
第1実施形態では左右の電動モータ43A,43Bの位置ずれに着目し、第2実施形態では射出スクリュ23の被駆動部分(可動部)である基部40のひずみに着目して電動モータ43A,43Bを同期制御しているのに対して、本実施形態では、図3に示すように、電動モータ43A,43Bの回転速度ずれに着目して電動モータ43A,43Bを同期制御する。
【0055】
つまり、各電動モータ43A,43Bを制御する制御装置(制御手段)50Cは、図3に示すように、平均位置演算部51と、位置制御値算出部53と、逆相分×同期ゲイン処理部59と、疑似微分演算部(速度検出手段)54A,54Bと、速度制御値算出部56A,56Bと、加算器52,55A,55B,60A,60Bとをそなえている。
【0056】
平均位置演算部51は、各電動モータ43A,43Bに設置されたエンコーダ61A,61Bからの各モータ位置情報(各モータの回転位相情報)である位置信号1,位置信号2を入力され、これらの平均値[=(位置信号1+位置信号2)/2]を演算する。この平均値は、両モータ43A,43Bの平均位置(平均回転角度)であって、スクリュ23の実位置として扱う。
【0057】
位置制御値算出部53では、第1実施形態と同様に、位置偏差(目標位置−実位置)に基づいてモータ速度目標値(位置制御値)を算出し出力する。
また、各疑似微分演算部54A,54Bは、第1実施形態と同様に機能し、加算器55A,55Bでは、位置制御値算出部53からのモータ速度目標値と各疑似微分演算部54A,54Bからの実速度(速度信号1,速度信号2)との差を算出し、速度制御値算出部56A,56Bは、各速度偏差(目標速度−速度信号1,目標速度−速度信号2)に対応するように、モータ制御目標値(速度制御値)を算出して出力する。
【0058】
逆相分×同期ゲイン処理部59では、疑似微分演算部54Aで算出された速度信号1と、疑似微分演算部54Bで算出された速度信号2との速度ずれ(逆相分)(=速度信号2−速度信号1)を算出し、この算出値に予め設定された所定の同期ゲインを乗算する。
加算器60Aでは、速度制御値算出部56Aから出力されたモータ制御目標値に、逆相分×同期ゲイン処理部59で処理された速度ずれに応じた値を加算補正し、加算器60Bでは、速度制御値算出部56Bから出力されたモータ制御目標値に、逆相分×同期ゲイン処理部59で処理された速度ずれに応じた値を減算補正する。これにより、各モータ43A,43Bの速度制御値は、速度ずれが解消されるように補正される。
【0059】
本発明の第3実施形態としての電動射出成形機は、上述のように構成されているので、射出スクリュ23の前後方向制御(進退制御)にあたって、射出スクリュ23の前後位置指令値(目標位置)、或いは、これに対応する両モータ43A,43Bの回転角度に相当する位置指令値(目標位置)が入力されると、この位置指令値(目標位置)と実位置(平均位置)との差(差)を算出し、位置制御値算出部53において、この位置偏差に対応したモータ速度目標値を位置制御値として算出する。
【0060】
速度制御値算出部56Aでは、位置制御値算出部53で算出された位置制御値(目標速度)と、疑似微分演算部54Aからの実速度(速度信号1)との差(速度偏差)に基づいてモータ制御目標値(速度制御値)を算出して、加算器60Aで、この速度制御値算出部56Aから出力されたモータ制御目標値に、逆相分×同期ゲイン処理部59で処理された速度ずれに応じた値を加算補正して、これに基づいて電動モータ43Aの作動を制御する。
【0061】
速度制御値算出部56Bでは、位置制御値算出部53で算出された位置制御値(目標速度)と、疑似微分演算部54Bからの実速度(速度信号2)との差(速度偏差)に基づいてモータ制御目標値(速度制御値)を算出して、加算器60Bで、この速度制御値算出部56Bから出力されたモータ制御目標値に、逆相分×同期ゲイン処理部59で処理された速度ずれに応じた値を減算補正して、これに基づいて電動モータ43Bの作動を制御する。
【0062】
このように、各電動モータ43A,43Bの制御には、各電動モータ43A,43Bの速度ずれの検出結果が反映され、各電動モータ43A,43Bの速度ずれが解消されるように各電動モータ43A,43Bのフィードバック制御が行なわれる。したがって、各電動モータ43A,43Bは同一の速度で同一方向に回転する。もちろん、各電動モータ43A,43Bやボールねじナット41A,41B等(駆動部分)の初期位置が同一であることが条件であるが、通常は、各電動モータ43A,43Bの初期位置は同位置に設定されるので、各電動モータ43A,43Bは位置ずれを生じることもない。
【0063】
したがって、射出スクリュ23の被駆動部分(可動部)40A,40Bへの過大なせん断力の入力が防止されて、この部分の破損を回避することができる。もちろん、電動モータ43A,43Bの制御系に工夫を凝らしたものなので、電動モータ43A,43Bを機械的に同期させる場合に比べて同期のための機械部分が不要になり、装置の小型化に寄与する。
【0064】
次に、本発明の第4実施形態としての電動射出成形機について説明すると、図4はその射出スクリュの進退駆動系の制御ブロック図である。なお、この電動射出成形機は、射出スクリュの進退駆動系の一部を除くと第1実施形態と同様に構成されるので、これらの説明は省略又は簡略化する。
本実施形態の電動モータ43A,43Bの制御は、第1実施形態の電動モータ43A,43Bの位置ずれに着目した電動モータ43A,43Bの同期制御と、第3実施形態の電動モータ43A,43Bの回転速度ずれに着目した電動モータ43A,43Bの同期制御とを複合させたものである。
【0065】
つまり、各電動モータ43A,43Bを制御する制御装置(制御手段)50Dは、図4に示すように、平均位置/位置ずれ演算部51Aと、位置制御値算出部53と、同期ゲイン処理部57と、逆相分×同期ゲイン処理部59と、疑似微分演算部(速度検出手段)54A,54Bと、速度制御値算出部56A,56Bと、加算器52,55A,55B,58A,58B,60A,60Bとをそなえている。これらの各要素は前述のとおりなので、説明は省略する。
【0066】
本発明の第4実施形態としての電動射出成形機は、上述のように構成されているので、射出スクリュ23の前後方向制御(進退制御)にあたって、射出スクリュ23の前後位置指令値(目標位置)、或いは、これに対応する両モータ43A,43Bの回転角度に相当する位置指令値(目標位置)が入力されると、この位置指令値(目標位置)と実位置(平均位置)との差(差)を算出し、位置制御値算出部53において、この位置偏差に対応したモータ速度目標値を位置制御値として算出する。
【0067】
速度制御値算出部56Aでは、加算器58Aにおいて、位置制御値算出部53で算出された位置制御値に同期ゲイン処理部57で処理された位置ずれに応じた値を加算補正したもの(目標速度1)と、疑似微分演算部54Aからの実速度(速度信号1)との差(速度偏差)に基づいてモータ制御目標値(速度制御値)を算出して、加算器60Aで、この速度制御値算出部56Aから出力されたモータ制御目標値に、逆相分×同期ゲイン処理部59で処理された速度ずれに応じた値を加算補正して、これに基づいて電動モータ43Aの作動を制御する。
【0068】
速度制御値算出部56Bでは、加算器58Aにおいて、位置制御値算出部53で算出された位置制御値に同期ゲイン処理部57で処理された位置ずれに応じた値を加算補正したもの(目標速度1)と、疑似微分演算部54Aからの実速度(速度信号1)との差(速度偏差)に基づいてモータ制御目標値(速度制御値)を算出して、加算器60Bで、この速度制御値算出部56Bから出力されたモータ制御目標値に、逆相分×同期ゲイン処理部59で処理された速度ずれに応じた値を減算補正して、これに基づいて電動モータ43Bの作動を制御する。
【0069】
このように、各電動モータ43A,43Bの制御には、各電動モータ43A,43Bの位置ずれの検出結果と速度ずれの検出結果とが反映され、各電動モータ43A,43Bの位置ずれと速度ずれとをいずれも解消するようにフィードバック制御が行なわれるので、各電動モータ43A,43Bの位置ずれは微小以内に抑制されて、射出スクリュ23の駆動ずれ(位置ずれ)も抑制されて、射出スクリュ23を駆動する際の駆動ずれに起因して発生しやすい被駆動部分への過大なせん断力の入力が防止されて、射出スクリュ23の被駆動部分(可動部)40A,40Bの破損を回避することができる。もちろん、電動モータ43A,43Bの制御系に工夫を凝らしたものなので、電動モータ43A,43Bを機械的に同期させる場合に比べて同期のための機械部分が不要になり、装置の小型化に寄与する。
【0070】
次に、本発明の第5実施形態としての電動射出成形機について説明すると、図5はその射出スクリュの進退駆動系の制御ブロック図である。なお、この電動射出成形機は、射出スクリュの進退駆動系の一部を除くと第1実施形態と同様に構成されるので、これらの説明は省略又は簡略化する。
本実施形態の電動モータ43A,43Bの制御は、第2実施形態の射出スクリュ23の被駆動部分(可動部)である基部40のひずみに着目した電動モータ43A,43Bの同期制御と、電動モータ43A,43Bの回転速度ずれに着目した電動モータ43A,43Bの同期制御とを複合させたものである。
【0071】
つまり、各電動モータ43A,43Bを制御する制御装置(制御手段)50Eは、図5に示すように、平均位置演算部51と、位置制御値算出部53と、同期ゲイン処理部57Aと、逆相分×同期ゲイン処理部59と、疑似微分演算部(速度検出手段)54A,54Bと、速度制御値算出部56A,56Bと、加算器52,55A,55B,58A,58B,60A,60Bとをそなえている。これらの各要素は前述のとおりなので、説明は省略する。
【0072】
本発明の第5実施形態としての電動射出成形機は、上述のように構成されているので、射出スクリュ23の前後方向制御(進退制御)にあたって、射出スクリュ23の前後位置指令値(目標位置)、或いは、これに対応する両モータ43A,43Bの回転角度に相当する位置指令値(目標位置)が入力されると、この位置指令値(目標位置)と実位置(平均位置)との差(差)を算出し、位置制御値算出部53において、この位置偏差に対応したモータ速度目標値を位置制御値として算出する。
【0073】
速度制御値算出部56Aでは、加算器58Aにおいて、位置制御値算出部53で算出された位置制御値に同期ゲイン処理部57で処理された位置ずれに応じた値を加算補正したもの(目標速度1)と、疑似微分演算部54Aからの実速度(速度信号1)との差(速度偏差)に基づいてモータ制御目標値(速度制御値)を算出して、加算器60Aで、この速度制御値算出部56Aから出力されたモータ制御目標値に、逆相分×同期ゲイン処理部59で処理された速度ずれに応じた値を加算補正して、これに基づいて電動モータ43Aの作動を制御する。
【0074】
速度制御値算出部56Bでは、加算器58Bにおいて、位置制御値算出部53で算出された位置制御値に同期ゲイン処理部57で処理された射出スクリュ23の基部(可動部)40のひずみに応じた値を減算補正したもの(目標速度2)と、疑似微分演算部54Bからの実速度(速度信号1)との差(速度偏差)に基づいてモータ制御目標値(速度制御値)を算出して、加算器60Bで、この速度制御値算出部56Bから出力されたモータ制御目標値に、逆相分×同期ゲイン処理部59で処理された速度ずれに応じた値を減算補正して、これに基づいて電動モータ43Bの作動を制御する。
【0075】
このように、各電動モータ43A,43Bの制御には、射出スクリュ23の被駆動部分(可動部)である基部40のひずみの検出結果と各電動モータ43A,43Bの速度ずれの検出結果とが反映され、基部40のひずみと各電動モータ43A,43Bの速度ずれとをいずれも解消するようにフィードバック制御が行なわれるので、基部40のひずみは微小以内に抑制されて、射出スクリュ23の駆動ずれ(位置ずれ)も抑制されて、射出スクリュ23を駆動する際の駆動ずれに起因して発生しやすい被駆動部分への過大なせん断力の入力が防止されて、射出スクリュ23の被駆動部分(可動部)40A,40Bの破損を回避することができる。もちろん、電動モータ43A,43Bの制御系に工夫を凝らしたものなので、電動モータ43A,43Bを機械的に同期させる場合に比べて同期のための機械部分が不要になり、装置の小型化に寄与する。
【0076】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば各実施形態では、モータ43A,43Bの位置をエンコーダ61A,61Bで検出しているが、これに代えて、各ボールねじ軸42A,42の位置や射出スクリュ23の各被駆動部分(可動部)40A,40Bの位置をポジションセンサ等で検出してこれに基づいて制御を行なっても良いが、検出精度の面では、最も位置変位(回転角変位)の大きいモータ43A,43Bの位置を用いるのが好ましい。
【0077】
また、各実施形態では、モータ43A,43Bの回転速度を位置情報を演算(各実施形態では疑似微分)で求めているが、これらの回転速度を回転速度センサによって直接検出するようにしてもよい。また、モータ43A,43Bの回転速度に代えて各ボールねじ軸42A,42の回転速度等を用いることも考えられるが、検出精度の面では、最も高速のモータ43A,43Bの回転速度を用いるのが好ましい。
【0078】
また、射出スクリュ移動機構29についても上記の実施形態のようにボールねじ式に限定されるものでなく、電気的に制御しうる電動モータを用いた電動式アクチュエータであれば広く適用しうる。
また、上記の各実施形態では、電動式アクチュエータとして、モータ43A,43B,ボールねじ軸42A,42,ボールねじナット41A,41Bが2組(左右一対)設けられているが、これらは3組以上設けても良い。
【0079】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1〜4にかかる本発明の電動射出成形機によれば、電動式アクチュエータに備えられ、射出スクリュを進退駆動する複数の電動モータの各々に対して、制御手段が互いにずれが生じないように制御するので、機械的な同期手段を用いることなく該射出スクリュに対する駆動ずれの発生が抑制されるようになり、装置の小型化を図りながら、複数の駆動系で射出スクリュを駆動する際の駆動ずれに起因して発生しやすい被駆動部分の破損を回避することができる。
【0080】
つまり、請求項1にかかる本発明の電動射出成形機によれば、制御手段は、位置ずれ算出手段により算出された、電動モータからの駆動力を加えられる複数の被駆動部分の相互間での位置ずれ量に基づいて、各電動モータへの制御量を、該位置ずれが解消されるように補正した上で、各電動モータの制御を行なうので、各々の電動モータが該位置ずれを解消するように制御されることになり、機械的な同期手段を用いることなく該射出スクリュに対する駆動ずれの発生が抑制されるようになる。
【0081】
また、請求項2にかかる本発明の電動射出成形機によれば、制御手段は、電動モータからの駆動力を加えられる複数の被駆動部分の相互間又は各被駆動部分の近傍に設けられたひずみ検出手段により検出されたひずみ情報に基づいて、各電動モータへの制御量を、該ひずみが解消されるように補正した上で、各電動モータの制御を行なうので、各々の電動モータが該ひずみを解消するように制御されることになり、機械的な同期手段を用いることなく該射出スクリュに対する駆動ずれの発生が抑制されるようになる。
【0082】
また、請求項3又は4にかかる本発明の電動射出成形機によれば、制御手段は、位置ずれ算出手段により算出された、電動モータからの駆動力を加えられる複数の被駆動部分の相互間での速度ずれ量に基づいて、各電動モータへの制御量を、該速度ずれが解消されるように補正した上で、各電動モータの制御を行なうので、各々の電動モータが速度ずれを解消するように制御されることになり、機械的な同期手段を用いることなく該射出スクリュに対する駆動ずれの発生が抑制されるようになる。
【0083】
上記の被駆動部分を予め移動方向に位置ずれのない状態に初期設定しておけば、上記位置ずれの発生をより確実に解消することができ、被駆動部分の破損をより確実に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる電動射出成形機の射出スクリュ進退駆動系の制御ブロック図である。
【図2】本発明の第2実施形態にかかる電動射出成形機の射出スクリュ進退駆動系の制御ブロック図である。
【図3】本発明の第3実施形態にかかる電動射出成形機の射出スクリュ進退駆動系の制御ブロック図である。
【図4】本発明の第4実施形態にかかる電動射出成形機の射出スクリュ進退駆動系の制御ブロック図である。
【図5】本発明の第5実施形態にかかる電動射出成形機の射出スクリュ進退駆動系の制御ブロック図である。
【図6】一般的な射出成形機の構成と動作を示す模式的側面図であり、図7とともに(a)〜(c)の順にその動作を示す。
【図7】一般的な射出成形機の構成と動作を示す模式的側面図であり、図6とともに(a)〜(c)の順にその動作を示す。
【図8】一般的な射出成形機の動作を示すフローチャートである。
【図9】従来の電動射出成形機の射出スクリュ進退駆動系の制御ブロック図である。
【符号の説明】
1,2 金型
3 原料樹脂
10 型締め装置
11 固定ダイプレート
12 移動ダイプレート
13 連結プレート
14 タイバー
15 ブーストシリンダ
16 押出シリンダ
20 射出装置
21 ノズル
22 射出シリンダ
23 射出スクリュ
24 ヒータ
25 台
26 固定フレーム
27 移動フレーム
28 スクリュ回転モータ
29 射出スクリュ移動機構(電動式アクチュエータ)
30 ホッパ
31,32 ベース
33 ノズル前後シリンダ
40 射出スクリュ23の基部(被駆動部分)
40A,40B 射出スクリュ23の延設部(被駆動部分)
41A,41B ボールねじナット
42A,42B ボールねじ軸
43A,43B 射出スクリュ移動用電動モータ
44 同期ベルト
50,50A〜50E 制御装置(制御手段)
51 平均位置演算部
51A 平均位置/位置ずれ演算部
52,55A,55B,58A,58B,60A,60B 加算器
53 位置制御値算出部
54A,54B 疑似微分演算部(速度検出手段)
56A,56B 速度制御値算出部
57,57A 同期ゲイン処理部
59 逆相分×同期ゲイン処理部
61A,61B エンコーダ(位置検出手段)
62 ひずみセンサ(ひずみ検出手段)

Claims (6)

  1. 台上に固定され金型内に充填する樹脂材料を供給される射出シリンダと、該射出シリンダに進退可能に装備され該射出シリンダ内の該樹脂材料を該金型内に射出する射出スクリュと、該射出スクリュを進退駆動する複数の電動モータを有する電動式アクチュエータとをそなえた電動射出成形機において、
    該射出スクリュが目標位置に目標速度で移動するように上記の電動式アクチュエータを位置及び/又は速度について制御する制御手段と、
    上記の各電動モータによる該射出スクリュの駆動に関する状態を検出する検出手段とをそなえ、
    該検出手段は、該射出スクリュで該電動モータからの駆動力を加えられる複数の被駆動部分の該進退方向位置又は該進退方向位置に対応したパラメータ量をそれぞれ検出する位置検出手段を含み、
    該位置検出手段による検出情報に基づいて、上記の複数の被駆動部分の相互間での位置ずれ量を算出する位置ずれ算出手段をそなえ、
    該制御手段は、上記の各電動モータへの制御量を、該位置ずれ算出手段により算出された位置ずれ量に基づいて該位置ずれが解消されるように補正して、上記の各電動モータの制御を行なう
    ことを特徴とする、電動射出成形機。
  2. 台上に固定され金型内に充填する樹脂材料を供給される射出シリンダと、該射出シリンダに進退可能に装備され該射出シリンダ内の該樹脂材料を該金型内に射出する射出スクリュと、該射出スクリュを進退駆動する複数の電動モータを有する電動式アクチュエータとをそなえた電動射出成形機において、
    該射出スクリュが目標位置に目標速度で移動するように上記の電動式アクチュエータを位置及び/又は速度について制御する制御手段と、
    上記の各電動モータによる該射出スクリュの駆動に関する状態を検出する検出手段とをそなえ、
    該検出手段は、該射出スクリュで該電動モータからの駆動力を加えられる複数の被駆動部分の相互間又は各被駆動部分の近傍に設けられたひずみ検出手段を含み、
    該制御手段は、上記の各電動モータへの制御量を、該ひずみ検出手段により検出されたひずみ情報に基づいて該ひずみが解消されるように補正して、上記の各電動モータの制御を行なう
    ことを特徴とする、電動射出成形機。
  3. 該検出手段は、該射出スクリュで該電動モータからの駆動力を加えられる複数の被駆動部分の進退方向速度又は該進退方向速度に対応したパラメータ量をそれぞれ検出する速度検出手段をさらに含み、
    該速度検出手段による検出情報に基づいて、上記の複数の被駆動部分の相互間での速度ずれ量を算出する速度ずれ算出手段をそなえ、
    該制御手段は、上記の各電動モータへの制御量を、さらに該速度ずれ算出手段により算出された速度ずれ量に基づいて該速度ずれが解消されるように補正して、上記の各電動モータの制御を行なう
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の電動射出成形機。
  4. 台上に固定され金型内に充填する樹脂材料を供給される射出シリンダと、該射出シリンダに進退可能に装備され該射出シリンダ内の該樹脂材料を該金型内に射出する射出スクリュと、該射出スクリュを進退駆動する複数の電動モータを有する電動式アクチュエータとをそなえた電動射出成形機において、
    該射出スクリュが目標位置に目標速度で移動するように上記の電動式アクチュエータを位置及び/又は速度について制御する制御手段と、
    上記の各電動モータによる該射出スクリュの駆動に関する状態を検出する検出手段とをそなえ、
    該検出手段は、該射出スクリュで該電動モータからの駆動力を加えられる複数の被駆動 部分の進退方向速度又は該進退方向速度に対応したパラメータ量をそれぞれ検出する速度検出手段を含み、
    該速度検出手段による検出情報に基づいて、上記の複数の被駆動部分の相互間での速度ずれ量を算出する速度ずれ算出手段をそなえ、
    該制御手段は、上記の各電動モータへの制御量を、該速度ずれ算出手段により算出された速度ずれ量に基づいて該速度ずれが解消されるように補正して、上記の各電動モータの制御を行なう
    ことを特徴とする、電動射出成形機。
  5. 上記の複数の被駆動部分及び/又は該被駆動部分に対応する駆動部分は予め移動方向に位置ずれのない状態に初期設定されていることを特徴とする、請求項3又は4記載の電動射出成形機。
  6. 該射出シリンダは固定フレームに取り付けられ、該射出スクリュは移動フレームに取り付けられるとともに、
    上記電動式アクチュエータは、該固定フレームに回転可能に軸支された複数のボールねじ軸と、上記の各ボールねじ軸にそれぞれ設けられて各ボールねじ軸を回転駆動する該電動モータと、該移動フレームに一体に設けられ、上記の各ボールねじ軸と螺合して該ボールねじ軸の回転によって該移動フレームとともに該射出スクリュを射出方向に進退移動する複数のボールねじナットとからなり、
    上記の複数の電動モータの回転を直進動作に変換し、この直進動作を該射出スクリュの射出前進及び後退とするように構成されている
    ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載の電動射出成形機。
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