JP2002136586A - フィルムおよびそれを用いた貼付材 - Google Patents

フィルムおよびそれを用いた貼付材

Info

Publication number
JP2002136586A
JP2002136586A JP2000332009A JP2000332009A JP2002136586A JP 2002136586 A JP2002136586 A JP 2002136586A JP 2000332009 A JP2000332009 A JP 2000332009A JP 2000332009 A JP2000332009 A JP 2000332009A JP 2002136586 A JP2002136586 A JP 2002136586A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
weight
parts
block copolymer
pts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000332009A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiro Kishii
史郎 岸井
Michihiro Ishiguro
通裕 石黒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Plastics Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Plastics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Plastics Co Ltd filed Critical Kuraray Plastics Co Ltd
Priority to JP2000332009A priority Critical patent/JP2002136586A/ja
Publication of JP2002136586A publication Critical patent/JP2002136586A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔軟性、伸縮性があり、皮膚追従性および印
刷適性に優れ、またゴム用軟化剤のブリードアウト抑制
効果のあるフイルム、とくに貼付用基材フイルムを提供
すること。 【解決手段】(イ)分子中にビニル芳香族化合物からなる
重合体ブロックAを2個以上有し、かつ、共役ジエン化合
物からなる重合体ブロックBを1個以上有するブロック共
重合体を水素添加して得られる水添ブロック共重合体の
うち、重合体ブロックAの含有量が5〜50重量%、ガラス
転移温度が−20℃以下であり、かつ全体の数平均分子量
が50000〜150000である水添ブロック共重合体100重量部
に対し、(ロ)ポリエチレン樹脂20〜200重量部、(ハ)ポ
リプロピレン樹脂5〜50重量部、(ニ)ゴム用軟化剤50〜2
00重量部、および(ホ)炭化水素系ワックス2〜20重量部
を含有する厚み20〜200μmのフィルム、上記フイルムか
らなる貼付用基材フイルム、および上記フイルムに粘着
剤層を有する貼付材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柔軟性および印刷
適性に優れたフィルム、消炎鎮痛剤や虫刺され薬などの
フィルム状皮膚貼付用途に使用される貼付材の基材フィ
ルムおよびフィルム上に粘着剤層を有する貼付材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】医療衛生用貼付材は、布またはフィルム
などの基材の片面もしくは両面を粘着剤処理して皮膚貼
付用途に使用されている。中でも、フィルムを基材とす
る貼付材は絆創膏、パップ剤など家庭用の救急用品とし
て、広く用いられている。
【0003】これらの基材フィルムには、貼付中の皮膚
追従性、風合いの観点から軟質ポリ塩化ビニルを主成分
とするものが広く用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
地球環境への関心が高まる中、リサイクル化、ハロゲン
元素を含まない、可塑剤の脳内刺激物質の疑いなどのた
めに、従来の軟質ポリ塩化ビニルの使用を止めたいとい
う要求がある。ところが、ポリオレフィン系のフィルム
では柔軟性、伸縮性に不十分な場合があり、皮膚追従性
を満足しないという問題があり、改良を求められてい
る。また、印刷適性を改善したいという要求もあるが、
印刷適性を改善しようとすると、柔軟性が悪くなった
り、皮膚追従性が満足しなくなったするという問題があ
る。
【0005】本発明は、上記の従来技術の問題点を解消
するために創案されたものであり、優れた柔軟性、伸縮
性および皮膚追従性を有し、さらに、フィルム表面への
ゴム用軟化剤のブリードアウトが抑制され、かつ優れた
印刷適性を有するフィルムおよび貼付材を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は、(イ)分子中にビニル芳香族化合物からなる重合
体ブロックAを2個以上有し、かつ、共役ジエン化合物か
らなる重合体ブロックBを1個以上有するブロック共重合
体を水素添加して得られる水添ブロック共重合体のう
ち、重合体ブロックAの含有量が5〜50重量%、ガラス転
移温度が−20℃以下であり、かつ全体の数平均分子量が
50000〜150000である水添ブロック共重合体100重量部に
対し、(ロ)ポリエチレン樹脂20〜200重量部、(ハ)ポリ
プロピレン樹脂5〜50重量部、(ニ)ゴム用軟化剤50〜200
重量部、および(ホ)炭化水素系ワックス2〜20重量部を
含有する厚み20〜200μmのフィルム、該フイルムからな
る貼付用基材フイルムおよび該フィルム上に粘着剤層を
有する貼付材を提供することによって達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のフィルムに用いる水添ブ
ロック共重合体(イ)は、分子中にビニル芳香族化合物か
らなる重合体ブロックAを2個以上有し、かつ、共役ジエ
ン化合物からなる重合体ブロックBを1個以上有するブロ
ック共重合体を水素添加して得られる水添ロック共重合
体であり、例えば(A-B)n−A (nは1〜10の整数を表す)、
(A−B) m−X (Xはカップリング剤残基を表し、mは2〜15
の整数を表す)等の構造を有するビニル芳香族化合物−
共役ジエン化合物ブロック共重合体を水素添加して得ら
れる水添ブロック共重合体などが挙げられる。水添ブロ
ック共重合体(イ)においては、ビニル芳香族化合物の含
有率は5〜50重量%の範囲である。この割合が5%より小さ
いとブロック共重合体の機械的性質が不十分となり逆に
50%を超えると粘度が著しく高くなるためフィルム加工
性が低下する。また、水添ブロック共重合体(イ)のガラ
ス転移点は−20℃以下である。このガラス転移点が−20
℃を超えると、日常生活中で寒冷地や水を使う炊事など
でフィルムが硬くなり、皮膚追従性に不都合を生じるこ
とがあるため好ましくない。さらに、水添ブロック共重
合体(イ)の数平均分子量は50000〜150000の範囲であ
る。この数平均分子量が50000未満では得られるフィル
ムの力学強度が十分で無くなり、さらに使用中に体温に
よる熱クリープが発生する場合があるため好ましくな
い。また、数平均分子量が150000を超えるとフィルム加
工時に延展性が著しく悪くなり、厚みが均一で、かつ均
質なフィルムを得られなくなるため好ましくない。
【0008】水添ブロック共重合体(イ)を構成するビニ
ル芳香族化合物としては、例えば、スチレン、α-メチ
ルスチレン、o-,m-またはp-メチルスチレン、1,3-ジメ
チルスチレン、ビニルナフタレン、ビニルアントラセン
等が挙げられる。これらの中でも、スチレンおよびα-
メチルスチレンが好ましい。ビニル芳香族化合物は、単
独で使用してもよいし、二種類以上を併用してもよい。
また、水添ブロック共重合体(イ)を構成する共役ジエン
化合物としては、例えば、ブタジエン、イソプレン、も
しくはイソプレン-ブタジエンからなることが好まし
く、イソプレン-ブタジエンを用いる場合の形態として
はランダム、ブロック、テーパードのいずれでも良い。
【0009】ブロック共重合体(イ)の製造方法として
は、例えば、次のような公知のアニオン重合法を採用す
ることができる。すなわち、アルキルリチウム化合物等
を開始剤として不活性有機溶媒中で、ビニル芳香族化合
物、共役ジエン化合物を逐次重合させてブロック共重合
体を形成する。次いで、得られたブロック共重合体を、
公知の方法にしたがって不活性有機溶媒中で水素添加触
媒の存在下に水素添加して、水添ブロック共重合体(イ)
を合成することが出来る。この際、耐熱性、耐候性の観
点から、水添前のブロック共重合体における共役ジエン
化合物に由来する不飽和二重結合の70%以上を水素添加
することが好ましい。水添ブロック共重合体(イ)におけ
る重合体ブロックB中の不飽和二重結合量は、ヨウ素価
測定、赤外分光光度計、核磁気共鳴装置等により求めら
れる。また、数平均分子量は液体クロマトグラフィー測
定などにより求めることができ、ガラス転移温度は、示
差熱分析により求めることができる。
【0010】さらに、水添ブロック共重合体(イ)は、本
発明の趣旨を損なわない限り、分子鎖中に、または分子
末端に、カルボキシル基、水酸基、酸無水物、アミノ
基、エポキシ基などの官能基を含有してもよい。官能基
を含有させる方法としては例えば無水マレイン酸を押出
機中でラジカル付加反応させる方法や重合後、活性末端
のリチウムにエチレンオキサイドを付加させる方法が代
表的である。
【0011】次に、(ロ)成分であるポリエチレン樹脂
は、本発明のフィルムに対して成形性、力学強度を付与
するために必須成分である。本発明に用いるポリエチレ
ン樹脂は、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
線状低密度ポリエチレン、エチレンを主成分とする、エ
チレンとα-オレフィンとの共重合体、さらにはカルボ
キシル基等を付加した変性物も使用可能である。共重合
成分を持つポリエチレン樹脂の形態には、特に制約が無
く、ブロック、ランダムのいずれも用いることができ
る。ポリエチレン樹脂(ロ)は上記構造を有するものであ
ればいかなる製造方法で得られるものであってもよく、
またメタロセン触媒などにより合成されるものを用いる
こともできる。ポリエチレン樹脂(ロ)は、上記の中から
単独で使用してもよいし、二種類以上を併用してもよ
い。
【0012】本発明のフィルムおよび貼付材の皮膚追従
性を向上させるためには、上記ポリエチレン樹脂の中で
も低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、エチ
レンを主成分とする、エチレンとα-オレフィンとの共
重合体が好適に用いられる。また、これらを用いること
により、フィルム成形性も向上する。
【0013】ポリエチレン樹脂(ロ)の配合量は(イ)成分
の100重量部に対して20〜200重量部、好ましくは30〜15
0重量部である。20重量部未満の配合ではフィルム成形
性に劣り、200重量部を超える配合では得られるフィル
ムが硬くなり、貼付材として用いた場合の皮膚追従性に
劣るために好ましくない。
【0014】次に、(ハ)成分であるポリプロピレン樹脂
は、本発明のフィルムに対して成形性、力学強度を付与
する寄与もあるが、フィルム表面へのゴム用軟化剤のブ
リードを抑制するために必須成分である。プロピレンの
単独重合体の他、プロピレンを主成分とする、プロピレ
ンとエチレン等のα-オレフィンとの共重合体、さらに
はカルボキシル基等を付加した変性物も使用可能であ
る。共重合成分を持つポリプロピレン樹脂の形態には、
特に制約が無く、ブロック、ランダムのいずれも用いる
ことができる。ポリプロピレン樹脂(ハ)は上記構造を有
するものであればいかなる製造方法で得られるものであ
ってもよい。ポリプロピレン樹脂(ハ)は、上記の中から
単独で使用してもよいし、二種類以上を併用してもよ
い。
【0015】本発明のフィルム表面へのゴム用軟化剤の
ブリードを抑制するためには、上記ポリプロピレン樹脂
の中でもプロピレンを主成分とする、プロピレンとエチ
レン等のα-オレフィンとの共重合体が好適に用いられ
る。
【0016】ポリプロピレン樹脂(ハ)の配合量は(イ)成
分の100重量部に対して5〜50重量部、好ましくは5〜30
重量部である。5重量部未満の配合ではフィルム表面へ
のゴム用軟化剤のブリード抑制効果が十分でない場合が
あり、50重量部を超える配合では得られる基材フィルム
が硬くなり、皮膚追従性に劣るために好ましくない。
【0017】次に本発明の貼付用基材フィルムを構成す
るゴム用軟化剤(ニ)は、本発明のフィルムおよび貼付材
に対して柔軟性およびフィルム成形性を付与するために
必須成分であり、非芳香族系の鉱物油または非芳香族系
の液状もしくは低分子量の合成軟化剤が好適なものとし
て挙げられ、具体的にはゴム用軟化剤のパラフィン系、
ナフテン系プロセスオイルが好適に用いられる。
【0018】ゴム用軟化剤(ニ)の配合量は(イ)成分の10
0重量部に対して50〜200重量部、好ましくは55〜150重
量部である。50重量部未満の配合では柔軟性とフィルム
成形性に劣り、200重量部を超える配合では得られる基
材フィルムの力学強度が低くなり、実用的でないために
好ましくない。
【0019】次に本発明のフィルムを構成する炭化水素
系ワックス(ホ)は、本発明のフィルムおよび貼付材に対
してフィルム表面へのゴム用軟化剤のブリードを抑制す
るために必須成分である。ここで炭化水素系ワックスと
しては、石油精製により得られる融点40〜100℃、100℃
における動粘度1〜30センチストークスのパラフィンワ
ックス、または重合によって得られる滴点(ASTM D395
4)90〜120℃、1400℃におけるブルックフィールド粘
度計による溶融粘度100〜1000センチポイズのポリエチ
レン系ワックスが好適に用いることができ、このうちと
くにポリエチレン系ワックスが好適に用いられる。
【0020】炭化水素系ワックス(ホ)の配合量は(イ)成
分の100重量部に対して2〜20重量部、好ましくは5〜10
重量部である。2重量部未満の配合ではフィルム表面へ
のゴム用軟化剤のブリード抑制が十分でない場合があ
り、得られたフィルムの印刷適性が十分でない場合があ
る。また、20重量部を超える配合では得られる基材フィ
ルムの力学強度が低くなり、また配合したことによる効
果も増加しないことから実用的でないために好ましくな
い。
【0021】また、本発明のフィルムには、本発明の主
旨を損なわない範囲内であれば、必要に応じて充填剤を
添加することができる。かかる充填剤としては、例え
ば、炭酸カルシウム、タルク、酸化チタン、シリカ、ク
レー、硫酸バリウム、炭酸マグネシウム、ガラス繊維、
カーボン繊維等が挙げられる。フィルム成形の際の冷却
ロールからの剥離性、製品保管中のブロッキング防止と
してタルクを2〜20重量%程度配合することが好まし
い。
【0022】さらに、本発明のフィルムには、本発明の
趣旨を損なわない範囲内で、必要に応じ、ポリスチレ
ン、ポリアルファメチルスチレン、ハイインパクトポリ
スチレン、ABS等のスチレン系樹脂、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエ
ステル系樹脂、ナイロン−6、ナイロン−66、ナイロ
ン−12等のポリアミド系樹脂などの熱可塑性樹脂、熱
安定剤、酸化防止剤、光安定剤、難燃剤、粘着付与剤、
帯電防止剤、発泡剤等の添加も可能である。
【0023】本発明のフィルムを製造する方法として
は、従来公知の方法が特に制限なく用いることができる
が、均質なフィルムを得るためには、事前に水添ブロッ
ク共重合体(イ)、ポリエチレン樹脂(ロ)、ポリプロピレ
ン樹脂(ハ)、ゴム用軟化剤(ニ)および炭化水素系ワック
ス(ホ)を一軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサ
ー、ブラベンダー、オープンロール、ニーダー等の混練
機を用いて各構成成分を加熱溶融状態で混練しておくこ
とが好ましい。得られた混合物を従来公知の方法、例え
ば、インフレーション製膜装置、Tダイ製膜装置、Iダイ
製膜装置を用いて通常の樹脂と同様にしてフィルムに加
工することができる。本発明のフィルムは、例えば、通
常のポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂との複層成
形を行なう事もできる。また、必要に応じて延伸加工を
施しても良い。
【0024】本発明のフィルムの厚みは20〜200μmであ
る。厚みが20μm未満では貼付用基材として用いる場合
のフィルムの力学強度が十分でない場合があり、また、
200μmを超えると皮膚上でゴワゴワした感触となるため
に好ましくない。
【0025】上記基材フィルムの片面もしくは両面に粘
着剤層を設けることにより本発明の貼付材を作製する
が、粘着剤としては医療用粘着剤をはじめ特に制限無く
用いることができ、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤あ
るいはシリコーン系粘着剤などが好適に用いられる。ま
た、粘着剤中に膏体などに用いる薬剤などを加えること
もできる。さらに、市販の絆創膏のごとく、薬剤を含ん
だ布状体を複合することも可能である。ここで、粘着剤
層の厚みに関しては必要な粘着力が得られるならば、特
に制限は無いが、実用的、経済的観点から10〜100μmの
範囲が好適である。
【0026】また、上記フィルムに印刷を施すことも可
能であり、本発明のフィルムは表面へのゴム用軟化剤の
ブリードを抑制しているため、印刷適性に優れる。ポリ
プロピレン樹脂(ハ)、炭化水素系ワックス(ホ)を含有し
ないものでは製品保管時の温度や製品ロールの巻き取り
テンションなどの影響で、微量ながらゴム用軟化剤がフ
ィルム表面にブリードし、印刷適性が低下する場合があ
る。ブリードは、洗浄した2枚の板ガラスにフィルムを
挟み、3日〜1週間後にフィルムと接触していたガラス面
を観察することにより確認が可能である。このブリード
アウトしたゴム用軟化剤がフィルム表面の皮膜となり、
印刷インキとの親和性を阻害する。
【0027】このようにして得られた本発明の貼付材
は、小孔を打抜き加工するなどの成形加工性に優れ、優
れた皮膚追従性を有するという特長を有しており、例え
ば、絆創膏、パップ剤など医療衛生用品のほか、その優
れた衛生性、柔軟性、伸縮性を活かした用途であるスポ
ーツ用品、レジャー用品、玩具などの日用雑貨品、学童
教育用品、食品包装フィルム用途など幅広い用途に用い
られる。
【0028】
【実施例】以下本発明を実施例によって具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0029】実施例1〜3および比較例1〜2 水添ブロック共重合体−1(クラレ製スチレン系熱可塑性
エラストマー、商品名セプトン4033:数平均分子量10
万、スチレン含量30%、ガラス転移温度−55℃)とポリ
エチレン樹脂−1(三井化学製線状低密度ポリエチレン、
商品名ウルトゼックス1520)、ポリプロピレン樹脂−1
(グランドポリマー社製ポリプロピレン、商品名グラン
ドポリプロB221:ランダムポリプロピレン)、ゴム用軟
化剤−1(出光興産社製パラフィン系プロセスオイル、商
品名ダイアナプロセスPW−380)および炭化水素系ワック
ス−1{米国アライドシグナル社製ポリエチレンワック
ス(滴点113℃、溶融粘度450センチポイズ)、商
品名A-CポリエチレンA-C8}を用いて、それぞれ表1に示
す配合に従って実施した。各構成成分を二軸押出機(46m
mφ)を使用して、200℃で溶融混練し、ペレット化し
た。得られたペレットを200℃でTダイ(90mmφ押出機、
ダイ幅1400mm)により成形し、それぞれ80μmの厚みのフ
ィルムを得た。得られたフィルムの片面にコロナ放電処
理(40dyn/cm2)を行なった後、アクリル系粘着剤層を50
μm厚で塗布し、粘着剤面を離型紙で被覆して貼付材を
得た。
【0030】
【表1】
【0031】上記実施例1〜3および比較例1〜2で得られ
た貼付材の性能評価を行なった。性能評価の項目を以下
に説明する。また、結果を表2に示す。
【0032】柔軟性、伸縮性評価 得られた貼付材から25mm幅の試験片を作製して、引張試
験機により100%伸長直後に開放し、残留ひずみを測定
し、柔軟性、伸縮性の指標とした。25%以下のものを良
好とした。
【0033】実装試験 得られた貼付材から50mm×100mmの試験片を作製して、
日常生活で頻繁に曲げたり伸ばしたりする個所である
肘、膝に実装貼付して、皮膚追従性の評価を行なった。
【0034】ブリード抑制効果確認試験 得られた貼付材を洗浄した2枚の板ガラスに挟み、50℃
で1週間静置後にフィルムと接触していたガラス面への
付着汚染物質の有無を観察することにより評価した。
【0035】印刷試験 得られた貼付材表面にアクリル系インキおよびウレタン
系インキを用いて印刷を行ない、印刷後、指でこすって
フイルムにインキが残っているか否か(インキが剥がれ
易いか否か)を調べ、評価した。
【0036】
【表2】
【0037】表2から明らかなように、実施例1〜3で
は、柔軟性、伸縮性があり、皮膚追従性に優れ、さらに
印刷適性に優れ、またゴム用軟化剤のブリード抑制効果
もある。それに比べ、比較例1は、柔軟性、伸縮性があ
り、皮膚追従性には申し分ないものの、ゴム用軟化剤の
微量なブリードが認められ、印刷適性にバラツキが見ら
れ、また、比較例2は、印刷適性は良好であるが、柔軟
性、伸縮性、皮膚追従性が充分満足するものとはいえな
い。
【0038】
【発明の効果】柔軟性、伸縮性があり、皮膚追従性およ
び印刷適性に優れ、またゴム用軟化剤のブリードアウト
抑制効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C076 AA78 BB31 CC18 DD34 EE03 EE04 FF70 4C081 AA12 BB07 CA021 CA031 CA121 DA02 4J004 AA05 AA10 AA11 AB01 CA03 CA04 CC02 FA09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (イ)分子中にビニル芳香族化合物からな
    る重合体ブロックAを2個以上有し、かつ、共役ジエン化
    合物からなる重合体ブロックBを1個以上有するブロック
    共重合体を水素添加して得られる水添ブロック共重合体
    のうち、重合体ブロックAの含有量が5〜50重量%、ガラ
    ス転移温度が−20℃以下であり、かつ全体の数平均分子
    量が50000〜150000である水添ブロック共重合体100重量
    部に対し、 (ロ)ポリエチレン樹脂20〜200重量部、 (ハ)ポリプロピレン樹脂5〜50重量部、 (ニ)ゴム用軟化剤50〜200重量部、および (ホ)炭化水素系ワックス2〜20重量部を含有する厚み20
    〜200μmのフィルム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフイルムからなる貼付用
    基材フイルム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のフィルム上に粘着剤層を
    有する貼付材。
JP2000332009A 2000-10-31 2000-10-31 フィルムおよびそれを用いた貼付材 Pending JP2002136586A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000332009A JP2002136586A (ja) 2000-10-31 2000-10-31 フィルムおよびそれを用いた貼付材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000332009A JP2002136586A (ja) 2000-10-31 2000-10-31 フィルムおよびそれを用いた貼付材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002136586A true JP2002136586A (ja) 2002-05-14

Family

ID=18808272

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000332009A Pending JP2002136586A (ja) 2000-10-31 2000-10-31 フィルムおよびそれを用いた貼付材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002136586A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010189617A (ja) * 2009-01-26 2010-09-02 Techno Polymer Co Ltd 印刷用フィルム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010189617A (ja) * 2009-01-26 2010-09-02 Techno Polymer Co Ltd 印刷用フィルム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100503709B1 (ko) 수소첨가 공중합체
DE10392263B4 (de) Modifiziertes hydriertes Copolymer
KR100501986B1 (ko) 블록 공중합체 및 이 공중합체를 함유하는 조성물
JP2006188646A (ja) 粘着フィルム
JP6239848B2 (ja) 熱収縮積層フィルム
JP2007039662A (ja) ブロック共重合体水添物組成物、そのシート・フィルム及び熱収縮性フィルム
JP3589042B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP2001106628A (ja) 貼付用基材フイルムおよび貼付材
JP3503352B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP2002136586A (ja) フィルムおよびそれを用いた貼付材
EP3974459B1 (en) Hydrogenated copolymer composition, adhesive film, resin composition, and molded article
JP3503339B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP3536556B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP2011231335A (ja) 粘着フィルム
JP3394605B2 (ja) フィルム成形用スチレン系熱可塑性エラストマー組成物
JP5294417B2 (ja) 熱収縮性積層フィルム
JP3875873B2 (ja) 樹脂組成物およびその用途
JP2004331685A (ja) スチレン系熱可塑性エラストマー組成物
JP2004074489A (ja) 積層体
JPH0673252A (ja) 積層体用樹脂組成物
JP3928552B2 (ja) カレンダー成形用スチレン系熱可塑性エラストマー組成物の製造方法
JP2000219753A (ja) 遮光フィルム
JPH06313082A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP2004168837A (ja) スチレン系熱可塑性エラストマー表皮シート
JP2003313394A (ja) 熱可塑性エラストマー製シート