JP2002136190A - ステッピングモータ駆動装置 - Google Patents

ステッピングモータ駆動装置

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JP2002136190A
JP2002136190A JP2000353889A JP2000353889A JP2002136190A JP 2002136190 A JP2002136190 A JP 2002136190A JP 2000353889 A JP2000353889 A JP 2000353889A JP 2000353889 A JP2000353889 A JP 2000353889A JP 2002136190 A JP2002136190 A JP 2002136190A
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synchronous
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各相のチョッピング動作の同期/非同期モー
ドをステッピングモータ17の動作状況に応じて切替制
御する。 【解決手段】 システム制御部からの信号によりステッ
ピングモータ17を回転状況に応じて相間同期制御部1
8がA相チョッピング制御部14及びB相チョッピング
制御部15に同期/非同期モードを指示する信号を出力
する。例えば、ステッピングモータ17を回転させる際
には高トルク、高速回転が可能なように非同期モードに
し、ホールド状態にする際には同期モードににして、ス
テッピングモータ17の振動や異音の発生を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
等に用いられる多相(2相、4相等)ステッピングモー
タを駆動するステッピングモータ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、駆動機構は種々の装置に用いら
れ、例えばファクシミリ装置においては原稿を搬送する
際等に用いられている。このような駆動機構における動
力源としてはステッピングモータが制御容易性の観点か
ら一般に用られている。
【0003】図8はバイポーラ4相(A相・AB相・B相
・BB相)ステッピングモータ駆動装置の構成例を示
し、当該駆動装置はシステム制御部111、モータ制御
部112、タイミング生成部113、A相チョッピング
制御部114、B相チョッピング制御部115、モータ
ドライバ116を有している。
【0004】そして、モータ制御部112はシステム制
御部111からの指示に基づきモータ駆動系の一連の制
御を行い、当該モータ制御部112からの制御信号に基
づきタイミング生成部113が各種相励磁パルスを生成
する。
【0005】また、A相チョッピング制御部114は、
A相・AB相のチョッピング動作を制御し、B相チョッ
ピング制御部115は、B・BB相チョッピング動作を
制御する信号をモータドライバ116に出力し、これら
に基づき電流制御が行われて4相ステッピングモータ1
17が駆動される。
【0006】このようなステッピングモータ駆動装置が
ファクシミリ装置に用いられて原稿や記録紙の搬送に使
用される場合には、システム制御部111は機器の一連
の動作フローに基づき所定のタイミングで原稿等の搬送
をモータ制御部112に指示する。
【0007】モータ制御部112はシステム制御部11
1からの信号に基づいて所定の速度で所定の距離だけ原
稿を搬送するべくタイミング生成部13に制御信号を出
力する。
【0008】タイミング生成部13ではこの制御信号を
受けて2相・1−2相の励磁パターンを生成して出力す
ると共に必要に応じて電流量設定信号等も出力する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
ステッピングモータの駆動を定電流チョッピング方式で
行い、当該ステッピングモータの巻線電流が所定値に達
すると所定時間経過後に該ステッピングモータへの通電
を所定時間だけ遮断するサイクルを継続的に行うことに
より、このステッピングモータのトルクを高め、また高
速回転を実現する場合には以下のような問題があった。
【0010】即ち、上述したトルクを高め、また高速回
転を実現するためには各相のチョッピング動作を非同期
モードで行うことが望ましい。
【0011】一方、ファクシミリ装置のように原稿読取
中に通信上の制約から原稿等の搬送動作を一時的に停止
せざるを得ない場合があり、かかる場合には原稿読取位
置がずれるのを防止するため、通常はステッピングモー
タ停止時においても当該ステッピングモータに通電を行
い(ホールド状態、即ち励磁状態)、この際もチョッピ
ング動作による定電流制御が行なわれている。
【0012】このときステッピングモータを非同期モー
ドのチョッピング動作で駆動してホールド状態にすると
振動や異音が発生する。なお、この振動や異音等はホー
ルド状態が所定時間以上継続すると顕著になる傾向があ
る。
【0013】従って、各相を非同期モードにするとステ
ッピングモータが高トルクを発生できるので好ましい
が、ホールド状態では振動等の発生要因となる問題があ
る。
【0014】加えて、チョッピング動作を同期モードに
するとステッピングモータの回転状況に応じて緻密な制
御を行うことが困難となる問題がある。
【0015】そこで、本発明は、各相のチョッピング動
作の同期/非同期モードをステッピングモータ動作状況
に応じて切替制御することによりホールド時の振動や異
音等を抑制し、また回転時におけるトルク不足の発生を
抑制できるようにしたステッピングモータ駆動装置を提
供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1にかかる発明は、多相ステッピングモータ
をチョッピング方式により定電流駆動制御を行うステッ
ピングモータ駆動装置において、ステッピングモータの
駆動状況に応じて、各相間でのチョッピング動作を同期
又は非同期モードに切替える切替手段を設けて、ホール
ド時の振動や異音等を抑制し、また回転時のトルクの低
下等を抑制できるようにしたことを特徴とする。
【0017】請求項2にかかる発明は、切替手段が、各
相間でのチョッピング動作を同期又は非同期モードに切
替える際に、システム制御部からの指示に基づき切替制
御し、またはシステム制御部からの指示に基づきステッ
ピングモータの駆動状況を判断して切替制御するように
して、ハードウエア的にまたソフトウエア的に容易に当
該切替制御が行えるようにしたことを特徴とする。
【0018】請求項3にかかる発明は、切替手段が、ス
テッピングモータを回転させる際には各相間でのチョッ
ピング動作を非同期モードにし、当該ステッピングモー
タをホールド状態にさせる際には各相間でのチョッピン
グ動作を同期モードに切替えるようにして、ホールド時
の振動や異音等を抑制し、また回転時におけるトルクの
低下等を抑制できるようにしたことを特徴とする。
【0019】請求項4にかかる発明は、切替手段が、ス
テッピングモータをホールド状態にする際に、当該ホー
ルド状態継続時間が予め設定された時間より短い場合に
は各相間でのチョッピング動作を非同期モードにして、
効率的にホールド時の振動や異音等を抑制し、また回転
時におけるトルクの低下等を抑制できるようにしたこと
を特徴とする。
【0020】請求項5にかかる発明は、切替手段が、ス
テッピングモータをホールド状態にする際に、当該ホー
ルド状態継続時間が予め設定された時間より長い場合に
は、ホールド状態に入ってから所定時間経過後に各相間
でのチョッピング動作を同期モードに切替えて、効率的
にホールド時の振動や異音等を抑制し、また回転時にお
けるトルクの低下等を抑制できるようにしたことを特徴
とする。
【0021】請求項6にかかる発明は、切替手段が、ス
テッピングモータがホールド状態から回転を始める際
に、当該回転開始より所定時間前にチョッピング動作を
非同期モードに切替えて、当該ステッピングモータの回
転を再開した際の脱調等の不具合発生を防止するように
したことを特徴とする。
【0022】請求項7にかかる発明は、システム制御部
からの要求されるトルクが、現在の設定により得られる
トルクより大きいか否かを判断するトルク判断手段と、
該トルク判断手段の結果に基づきステッピングモータに
供給する電流値を変更して要求されるトルクが得られる
ようにする電流制御手段とを有して、常に必要なトルク
が発生できるようにしたことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図を参照し
て説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかか
るステッピングモータ駆動装置を具備したファクシミリ
装置の概略構成を示す図である。
【0024】当該ファクシミリ装置は、システム制御部
1、システムメモリ2、パラメータメモリ3、スキャナ
部4、プロッター部5、操作パネル6、符号化復号化部
7、画像蓄積装置8、モデム9、網制御装置10等を有
している。
【0025】システム制御部1は、装置各部の制御処
理、およびファクシミリ伝送制御手順処理を行い、その
とき実行する制御処理プログラム、処理プログラム及び
プログラム実行に必要な各種データはシステムメモリ2
に格納されている。なお、当該システムメモリ2はプロ
グラムを実行するときのワークエリアとしても利用され
る。
【0026】パラメータメモリ3は、G3ファクシミリ
装置に固有な各種の情報を記憶する。
【0027】スキャナ部4は、所定の解像度で原稿像を
分解走査して各種画像処理を行い、またプロッター部5
は、画像処理されたデータ又は別のファクシミリ装置か
ら受信した画データを所定の解像度で記録する。
【0028】操作パネル6は、ファクシミリ装置を操作
するためのテンキー等の各種キー及び各種表示器を備え
ている。
【0029】符号化復号化部7は、画信号を符号化圧縮
するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信
号に復号化し、画像蓄積装置8は、符号化圧縮された状
態の画情報を記憶する。
【0030】モデム9は、G3ファクシミリのモデム機
能を実現するためのものであり、伝送手順信号を授受す
るための低速モデム機能(V.21モデム)及び主に画
情報を授受するための高速モデム機能(V.34モデム
・V.29モデム、V.27terモデム等)を備えて
いる。
【0031】網制御装置10は、本ファクシミリ装置を
公衆回線に接続するためのもので、自動発着信機能を備
えている。
【0032】そして、これらシステム制御部1等はシス
テムバス11に接続されて、これらの各要素間でのデー
タの授受は主としてこのシステムバス11を介して行わ
れ、網制御装置10とモデム9との間のデータの授受は
直接行われている。
【0033】図2はこのようなファクシミリ装置に用い
られるバイポーラ4相(A相・AB相・B相・BB相)ス
テッピングモータ17を駆動するステッピングモータ駆
動装置の構成例を示す図で、モータ制御部12、A相・
B相の同期/非同期モード制御を行う相間同期制御部1
8、タイミング生成部13、A相チョッピング制御部1
4、B相チョッピング制御部15、モータドライバ16
等を有している。
【0034】モータ制御部12は、システム制御部1か
らの指示に基づきモータ駆動系の一連の制御を行い、当
該モータ制御部12からの制御信号に基づきタイミング
生成部13が各種相励磁パルスを生成する。
【0035】このとき、相間同期制御部18にもシステ
ム制御部1からの指示信号が入力し、その信号に応じて
A相チョッピング制御部14及びB相チョッピング制御
部15を同期又は非同期モードに制御する。
【0036】そして、このA相チョッピング制御部14
はA相・AB相のチョッピング動作を制御し、B相チョ
ッピング制御部15はB・BB相チョッピング動作を制
御する。
【0037】これにより、タイミング生成部13、A相
チョッピング制御部14及びB相チョッピング制御部1
5からの各種駆動信号がモータドライバ16に入力し、
これらの信号に応じてユニポーラタイプの4相ステッピ
ングモータ17に供給する電流制御が行なわれる。
【0038】例えば、ファクシミリ装置では原稿・記録
紙の搬送にステッピングモータが使用され、この場合シ
ステム制御部1は機器の一連の動作フローに基づき所定
のタイミングで原稿等の搬送をモータ制御部12に指示
する。
【0039】モータ制御部12はシステム制御部1から
の信号に基づいて所定の速度で所定の距離だけ原稿を搬
送すべくタイミング生成部13に制御信号を出力する。
【0040】タイミング生成部13ではこれを受けて2
相・1−2相の励磁パターンを生成し出力すると共に、
必要に応じて電流量設定信号等を出力する。
【0041】なお、ステッピングモータの高トルク・高
速回転を実現するためには、ステッピングモータの巻線
電流が所定値に達すると所定時間経過後にステッピング
モータへの通電を所定時間だけ遮断するサイクルを継続
的に行う定電流チョッピング方式が好ましく、一般に各
相は非同期モードでチョッピングすることが望ましい。
【0042】しかしながら、ファクシミリ装置等のよう
に原稿読取中に通信上の制約から動作を停止せざるを得
ない場合があり、かかるステッピングモータ停止中に原
稿読取位置ずれが発生するのを防止するためには、停止
時もステッピングモータに通電を行い(ホールド状
態)、このホールド状態でもチョッピング動作による定
電流制御を行うことが好ましいが、非同期モードでステ
ッピングモータをホールドした際には、非同期モードに
起因するステッピングモータ振動や異音等が発生する場
合があり、装置の品質を低下させる要因となることは先
に述べた。
【0043】そこで、本発明では、ステッピングモータ
の回転状況に応じて相間でのチョッピング動作の同期/
非同期モードを切替えるように相間同期制御部18を設
けている。
【0044】図3は、かかるステッピングモータの回転
状況に応じてチョッピング動作の同期/非同期モードを
切替る手順を例示したフローチャートで、原稿読取処理
が行われると(ステップS1)、原稿の搬送が開始する
(ステップS2)。
【0045】次に、システム制御部1から指示内容が
「ステッピングモータの回転」か否かの判断が行われる
(ステップS3)。ファクシミリ装置の場合上述したよ
うに、原稿読取中に通信上の制約から動作を停止せざる
を得ない場合があるので、原稿の読取りが開始されてか
ら終了するまでの間は、必ずしもステッピングモータ1
7が回転(原稿の搬送)しているとは限らず、一時的に
ホールド状態となる場合がある。
【0046】そして、ステッピングモータ17を回転さ
せる場合には、当該ステッピングモータ17に供給させ
る電流を相間で非同期モードに設定して、高トルク・高
速回転を実現する(ステップS7)。
【0047】一方、ステッピングモータ17を停止させ
てホールド状態にする場合には、当該ステッピングモー
タ17に供給される電流を相間で同期モードに設定し
て、原稿の読取位置がずれないようにすると共に、ステ
ッピングモータ振動や異音等の発生を抑制する(ステッ
プS4)。
【0048】このような処理が原稿読取終了まで行われ
(ステップS5)、読取りが完了すると原稿を排出して
終了する(ステップS6)。
【0049】以上のように、原稿を搬送すべくステッピ
ングモータ17を回転させる場合には、高トルク・高速
回転が実現できる非同期モードに設定し、原稿搬送を一
時中断させる場合には、同期モードに設定して、原稿の
読取位置がずれないようにすることで、ホールド時の振
動や異音等を抑制し、また回転時におけるトルク不足の
発生が抑制できて良好なステッピングモータ駆動を行う
ことが可能となる。
【0050】なお、本発明は上記構成に限定されるもの
ではなく、例えば図4や図5に示すような構成であって
もよい。
【0051】図4に示すステッピングモータ駆動装置に
おけるモータドライバ26には、図2に示す相間同期制
御部18、A相チョッピング制御部14及び、B相チョ
ッピング制御部15に相当する機能が含まれて、上述し
たと同様の同期/非同期モード制御が行えるようになっ
ている。
【0052】このような構成にすることにより、モータ
制御部12は直接モータドライバ26に同期/非同期モ
ードの制御信号を出力すれば良く、周辺回路の簡素化お
よび装置の信頼性向上を図ることができる。
【0053】また、図5に示すステッピングモータ駆動
装置では、ステッピングモータ駆動信号よりステッピン
グモータ17の回転状態を検出するモータ回転状態検出
部19が設けられて、ステッピングモータ17のホール
ド状態や回転状態を逐次検出しながらモータドライバ2
6に同期/非同期モード信号を送出するようになってい
る。
【0054】これにより、特にシステム制御部のCPU
処理等を必要とせずに同期/非同期モードの切替制御が
可能となり、システム制御部等の負荷軽減を図ることが
可能になる利点がある。
【0055】また、上記説明における同期/非同期モー
ドの切替え手順は例示であって、本願発明を限定するも
のではなく、例えば図6及び図7に示すような手順で切
替を行うようにしても良い。
【0056】即ち、図3示す手順においては、ステッピ
ングモータ17の回転の有無により同期/非同期モード
を切替えるようにして、非同期モードでホールド状態に
した際のステッピングモータ振動や異音等の発生を防止
するようにした。
【0057】しかし、非同期モードでホールド状態にし
ても顕著な振動や異音等が発生するものではなく、所定
時間経過後に顕著になる傾向がある。
【0058】従って、振動等が顕著になる時間よりホー
ルド時間が短いような場合には、ホールド状態となって
も非同期モードのままにすることも可能であり、また図
6に示すように、振動等が大きくなるまでは非同期モー
ドとしてそれ以降は同期モードにするようにしても良
い。
【0059】図6に示す手順は、原稿読取処理が行われ
ると(ステップS11)、原稿の搬送が開始する(ステ
ップS12)。
【0060】次に、モータ制御部12から指示内容が
「ステッピングモータをホールド状態にする」か否かを
判断する(ステップS13)。ファクシミリ装置の場合
上述したように、原稿読取中に通信上の制約から動作を
停止せざるを得ない場合があるので、原稿の読取りが開
始されてから終了するまでの間は、必ずしもステッピン
グモータ17が回転(原稿の搬送)が行われているとは
限らず、ホールド状態となる場合がある。
【0061】そして、ステッピングモータ17がホール
ド状態でない場合には、当該ステッピングモータ17に
供給させる電流を相間で非同期モードに設定して、高ト
ルク・高速回転を実現する(ステップS18)。
【0062】一方、ステッピングモータ17を停止させ
てホールド状態にする場合には、ステップS14に進
む。
【0063】電流を相間で非同期モードに設定してホー
ルド状態にすると、ステッピングモータ振動や異音等が
発生することは先に述べたが、厳密にはホールド状態に
なると直ぐにかかる振動や騒音が顕著になるわけではな
く、所定時間経過後に顕著になる特性がある。
【0064】そこで、ステップS14でこの時間の経過
を待ち、当該時間経過後に同期モードに設定するように
している(ステップS15)。
【0065】これにより、少なくともステップ14で待
つ時間の間は、大きなトルクが発生できるので、原稿等
の位置ずれを確実に防止することが可能になる利点があ
る。
【0066】このような処理が原稿読取り終了まで行わ
れ(ステップS16)、読取りが完了すると原稿を排出
して終了する(ステップS17)。
【0067】ところで、同期モードでステッピングモー
タ17をホールド状態し、その状態から回転状態にする
際には、同期モードでのステッピングモータ17のトル
クは小さいため、脱調が発生しやすくなる。
【0068】このような場合には、図7に示すような手
順でステッピングモータ17の回転を開始するようにす
ることが好ましい。
【0069】図7に示す手順は、原稿読取処理が行われ
ると(ステップS21)、原稿の搬送が開始する(ステ
ップS22)。
【0070】次に、モータ制御部12から指示内容が
「原稿を一時的な停止状態とするか否か(ホールド状態
か否か)」の判断を行い(ステップS23)、原稿を一
時的な停止状態にしない場合には、非同期モードでステ
ッピングモータ17を回転させる。
【0071】一方、原稿を一時的な停止状態にする場合
には、振動等が著しくなるまでの間は非同期モードを継
続させ(ステップS24)、その後同期モードに設定す
る(ステップS25)。
【0072】そして、同期モードで原稿の搬送を開始
(再開を含む)するか否かの監視を行い(ステップS2
4)、搬送を開始する場合には、非同期モードに設定し
(ステップS27)、所定時間経過した後(ステップS
28)、原稿の搬送を再開する(ステップS29)。
【0073】このような処理が原稿読取り終了まで行わ
れ(ステップS30)、読取りが完了すると原稿を排出
して終了する(ステップS31)。
【0074】なお、ステップS28で待つ時間は、ステ
ッピングモータ17のトルクが回転を開始するのに復帰
するための時間である。
【0075】次に、本発明の第2の実施の形態を図を参
照して説明する。なお、上記実施の形態と同一構成に関
しては同一符号を用い説明を適宜省略する。
【0076】上記実施の形態ではトルクを高め、また高
速回転を実現するために各相のチョッピング動作を非同
期モードで行うようにした。例えば、原稿停止中のホー
ルド状態の時は同期モードとし、搬送状態の時には非同
期モードとした。
【0077】しかし、本発明はこれに限定されるもので
はなく、例えば同期モードにすることによるトルクの低
下をチョッピング電流の増大により対応することも可能
である。
【0078】このような観点から構成された、バイポー
ラ4相(A相・AB相・B相・BB相)ステッピングモー
タ17を駆動するステッピングモータ駆動装置の構成例
を図9に示す。
【0079】当該ステッピングモータ駆動装置において
は、システム制御部1からの同期制御信号又は非同期制
御信号に応じて駆動電流値を制御する電流制御部30が
設けられている。
【0080】この制御手順を図10に示すフローチャー
トに従い説明する。
【0081】先ず、原稿読取処理が行われると(ステッ
プS61)、原稿の搬送が開始する(ステップS6
2)。
【0082】次に、システム制御部1がチョッピング同
期制御を指示しているか否か判断を行い(ステップS6
3)、チョッピング同期制御の場合にはステップS64
に進み、チョッピング非同期制御の場合にはステップS
65に進んで、各制御での位相が設定される。
【0083】このとき同期モードの場合には、原稿搬送
時におけるトルクが不足するので、電流制御部30はチ
ョッピング電流を所定量増大させる(ステップS6
6)。これにより、原稿搬送時におけるトルク不足が解
消される。
【0084】このようにして原稿搬送が修了したか否か
の判断を行い(ステップS67)、原稿排出して処理が
終了する(ステップS68)。
【0085】以上により、例え同期モードであってもト
ルク不足が解消されるために、安定した原稿搬送等が可
能になる。
【0086】なお、上記説明では、ファクシミリ装置に
おける原稿搬送機構に本発明に係るステッピングモータ
駆動装置を適用する場合を例に説明したが、本発明はこ
のような適用機種による限定を受けるものでないことは
言うまでもない。
【0087】即ち、システム制御部1が要求するトルク
(以下、要求トルクという)に対して、現在の設定(標
準の電流値)で発揮できるトルク(以下、実トルクとい
う)が異なるような場合に広く適用可能である。
【0088】このような機器に適用するような場合に
は、上記ステップS66におけるチョッピング電流増加
は、場合によっては電流値減少にすることがあることは
容易に理解できる。
【0089】そこで、実トルクが要求トルクに対して不
足するか否かの判断を行う処理手順が考えられ、図11
に係る処理手順を示す。但し、例としてファクシミリ装
置における原稿搬送機構に本発明に係るステッピングモ
ータ駆動装置を適用した場合について説明している。
【0090】先ず、原稿読取処理が行われると(ステッ
プS51)、原稿の搬送が開始する(ステップS5
2)。
【0091】次に、システム制御部1がチョッピング同
期制御を指示しているか否か判断を行い(ステップS5
3)、チョッピング同期制御の場合にはステップS54
に進み、チョッピング非同期制御の場合にはステップS
55に進んで、各制御での位相が設定される。
【0092】その後、指示された制御で要求されるトル
ク(要求トルク)に対して、実際に発揮できるトルク
(実トルク)が不足しているか否かの判断が行われる。
例えば、チョッピング同期制御の場合で原稿搬送を行う
場合には要求トルクに対して実トルクが不足する場合が
生じる。
【0093】このように、トルクが不足している場合に
は、チョッピング電流を大きくして、トルクを大きくす
る。逆に、要求トルクより実トルクが大きい場合には、
チョッピング電流値を少なくする。
【0094】以上により、例え同期モードのみの場合で
もトルク不足が発生しなくなるので、信頼性の高い制御
が可能になる。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように請求項1にかかる発
明によれば、ステッピングモータの駆動状況に応じて、
各相間でのチョッピング動作を同期又は非同期モードに
切替える切替手段を設けたので、ホールド時の振動や異
音等を抑制し、また回転時のトルクの低下等を抑制でき
るようになり、製品の品質向上が図れる。
【0096】請求項2にかかる発明によれば、各相間で
のチョッピング動作を同期又は非同期モードに切替える
際に、システム制御部からの指示に基づき切替制御し、
またはシステム制御部からの指示に基づきステッピング
モータの駆動状況を判断して切替制御するようにしたの
で、ハードウエア的にまたソフトウエア的に容易、か
つ、安価にステッピングモータの駆動状況に応じて各相
間でのチョッピング動作を同期又は非同期モードに切替
えることが可能になる。
【0097】請求項3にかかる発明によれば、ステッピ
ングモータを回転させる際には各相間でのチョッピング
動作を非同期モードにし、当該ステッピングモータをホ
ールド状態にさせる際には各相間でのチョッピング動作
を同期モードに切替えるようにしたので、ホールド時の
振動や異音等を抑制し、また回転時におけるトルクの低
下等を抑制できるようになり、製品の品質を向上させる
ことが可能になる。
【0098】請求項4にかかる発明によれば、ステッピ
ングモータをホールド状態にする際に、当該ホールド状
態継続時間が予め設定された時間より短い場合には各相
間でのチョッピング動作を非同期モードにしたので、効
率的にホールド時の振動や異音等を抑制し、また回転時
におけるトルクの低下等を抑制できるようになり、製品
の品質を向上させることが可能になる。
【0099】請求項5にかかる発明によれば、ステッピ
ングモータをホールド状態にする際に、当該ホールド状
態継続時間が予め設定された時間より長い場合には、ホ
ールド状態に入ってから所定時間経過後に各相間でのチ
ョッピング動作を同期モードに切替えるようにしたの
で、効率的にホールド時の振動や異音等を抑制し、また
回転時におけるトルクの低下等を抑制できるようにな
り、製品の品質を向上させることが可能になる。
【0100】請求項6にかかる発明によれば、ステッピ
ングモータがホールド状態から回転を始める際に、当該
回転開始より所定時間前にチョッピング動作を非同期モ
ードに切替えるようにしたので、当該ステッピングモー
タの回転を再開した際の脱調等の不具合発生を防止する
ようになり、製品の品質を向上させることが可能にな
る。
【0101】請求項7にかかる発明によれば、システム
制御部からの要求されるトルクが、現在の設定により得
られるトルクより大きいか否かを判断するトルク判断手
段と、該トルク判断手段の結果に基づきモータに供給す
る電流値を変更して要求されるトルクが得られるように
する電流制御手段とを設けたので、常に必要なトルクが
発生できるようになって、制御の信頼性が向上し製品の
品質を向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の説明に適用されるステッピ
ングモータ駆動装置を備えたファクシミリ装置にの概略
構成図である。
【図2】本発明の実施の形態の説明に適用されるステッ
ピングモータ駆動装置の概略構成図である。
【図3】チョッピング動作を同期/非同期モードに切換
える際の手順を示すフローチャートである。
【図4】図2に代るステッピングモータ駆動装置の概略
構成図である。
【図5】図2に代るステッピングモータ駆動装置の概略
構成図である。
【図6】図3に代るチョッピング動作を同期/非同期モ
ードに切換える際の手順を示すフローチャートである。
【図7】図3に代るチョッピング動作を同期/非同期モ
ードに切換える際の手順を示すフローチャートである。
【図8】従来の技術の説明に適用されるステッピングモ
ータ駆動装置の概略構成図である。
【図9】第2の実施の形態の説明に適用されるステッピ
ングモータ駆動装置を備えたファクシミリ装置にの概略
構成図である。
【図10】同期モードの場合に電流を増大させて所望の
トルクを得る場合の手順を示すフローチャートである。
【図11】要求トルクと実トルクとを比較してトルク不
足が発生した場合に、これを調整できるようにした制御
手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 システム制御部 12 モータ制御部 13 タイミング生成部 14 A相チョッピング制御部 15 B相チョッピング制御部 16、26 モータドライバ 17 ステッピングモータ 18 相間同期制御部 19 モータ回転状態検出部 30 電流制御部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多相ステッピングモータをチョッピング
    方式により定電流駆動制御を行うステッピングモータ駆
    動装置において、 前記ステッピングモータの駆動状況に応じて、各相間で
    のチョッピング動作を同期又は非同期モードに切替える
    切替手段を設けたことを特徴とするステッピングモータ
    駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記切替手段が、各相間でのチョッピン
    グ動作を同期又は非同期モードに切替える際に、システ
    ム制御部からの指示に基づき切替制御し、またはシステ
    ム制御部からの指示に基づき前記ステッピングモータの
    駆動状況を判断して切替制御することを特徴とする請求
    項1記載のステッピングモータ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記ステッピングモータを回転させる際
    には、前記切替手段が各相間でのチョッピング動作を非
    同期モードにし、当該ステッピングモータをホールド状
    態にさせる際には、該切替手段が各相間でのチョッピン
    グ動作を同期モードに切替えることを特徴とする請求項
    1又は2記載のステッピングモータ駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記ステッピングモータをホールド状態
    にする際に、当該ホールド状態継続時間が予め設定され
    た時間より短い場合には各相間でのチョッピング動作を
    非同期モードにすることを特徴とする請求項3記載のス
    テッピングモータ駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記ステッピングモータをホールド状態
    にする際に、当該ホールド状態継続時間が予め設定され
    た時間より長い場合には、ホールド状態に入ってから所
    定時間経過後に各相間でのチョッピング動作を同期モー
    ドに切替えることを特徴とする請求項3記載のステッピ
    ングモータ駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記ステッピングモータがホールド状態
    から回転を始める際に、当該回転開始より所定時間前に
    チョッピング動作を非同期モードに切替えることを特徴
    とする請求項1乃至5いずれか1項記載のステッピング
    モータ駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記システム制御部からの要求されるト
    ルクが、現在の設定により得られるトルクより大きいか
    否かを判断するトルク判断手段と、 該トルク判断手段の結果に基づき前記ステッピングモー
    タに供給する電流値を変更して要求されるトルクが得ら
    れるようにする電流制御手段とを有することを特徴とす
    る請求項1乃至6いずれか1項記載のステッピングモー
    タ駆動装置。
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