JP2002135857A - 遠隔監視装置および遠隔監視方法 - Google Patents

遠隔監視装置および遠隔監視方法

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JP2002135857A
JP2002135857A JP2000321427A JP2000321427A JP2002135857A JP 2002135857 A JP2002135857 A JP 2002135857A JP 2000321427 A JP2000321427 A JP 2000321427A JP 2000321427 A JP2000321427 A JP 2000321427A JP 2002135857 A JP2002135857 A JP 2002135857A
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Manabu Ashitani
学 芦谷
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠隔監視装置において,子局からの通信デー
タが優先度の相対的に低いものであっても,最新の通信
データが親局において失われないようにする。 【解決手段】 遠隔監視装置の一例としての河川監視装
置1は,親局10および子局11を備えている。各子局
11は,河川の監視情報と優先度とタイムアウト値とを
含む通信データを親局10に送信する。分類装置10a
は,子局11からの通信データをその優先度に基づいて
分類し,優先度が「高」の場合には第1のメモリ10c
に,「低」の場合には第2のメモリ10dに,それぞれ
記憶する。第1の処理装置10fは,第1のメモリ10
cの通信データを先に処理し,その処理後に,第2のメ
モリ10dの通信データを処理する。第1のメモリ制御
装置10eは,第2のメモリ10dの通信データのタイ
ムアウト値を所定の時間ごとに減じ,ゼロとなった通信
データを第2のメモリ10dから消去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,遠隔監視装置に関
し,特に,所与の監視すべき状態を監視して,当該監視
した状態を表す監視情報と当該監視情報の処理の優先度
とを含む通信データを送信する1または2以上の子局
と,当該子局からの通信データを受信して処理する1ま
たは2以上の親局とを備えている遠隔監視装置に関す
る。
【0002】また,本発明は,このような遠隔監視装置
における親局に関する。
【0003】さらに,本発明は,遠隔監視方法および遠
隔監視処理をコンピュータに実行させるプログラムを記
録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0004】
【従来の技術】複数の遠隔地の状態を中央で集中監視す
る装置として遠隔監視装置が知られている。この遠隔監
視装置は,監視すべき各遠隔地に設置されて,監視した
状態を通信データとして送信する子局と,各子局から送
信される通信データに基づいて各遠隔地の状態を集中監
視する親局とを備えている。
【0005】このような遠隔監視装置には,特開平10
−173792号公報に記載されているように,複数の
子局から送信されてくる通信データのうち,重要度ない
しは優先度(以下「優先度」と総称する。)の高い通信
データを優先度の低い通信データよりも優先的に処理可
能とするために,通信データに優先度を付与するものが
ある。
【0006】この優先度を付与された通信データは,親
局に受信された後,優先度の高低に基づいて,優先度の
高い通信データは第1のメモリに,優先度の低い通信デ
ータは第2のメモリに,それぞれ記憶される。親局は,
第1のメモリに記憶された通信データ(すなわち優先度
の高い通信データ)から先に処理を行い,第1のメモリ
に記憶された通信データをすべて処理した後,第2のメ
モリに記憶された通信データ(すなわち優先度の低い通
信データ)の処理を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし,このような従
来の遠隔監視装置では,第1のメモリに記憶された通信
データが先に処理されるために,第2のメモリには,未
処理の通信データが滞留し続けることがあった。その結
果,第2のメモリがオーバフローするとともに,最新の
通信データが子局から親局に送信されても,第2のメモ
リが満杯であるために,受信されない事態も生じてい
た。このため,第2のメモリには,過去の通信データの
みが滞留し,最新の通信データが親局に受信されず,失
われる事態を招いていた。
【0008】本発明は,このような状況に鑑みなされた
ものであり,その目的は,遠隔監視装置において,子局
から送信される通信データが優先度の相対的に低いもの
であっても,子局からの最新の通信データが親局におい
て失われないようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に,本発明に係る遠隔監視装置は,子局から親局に送信
された通信データのうち優先度の相対的に低い通信デー
タを,あらかじめ定められた時間の経過後,それを記憶
する記憶手段から消去するように構成されていることを
特徴とする。
【0010】通信データを消去することにより,有限の
記憶手段であっても,空き領域が確保され,新たに受信
した通信データを記憶することができる。これにより,
子局から送信される通信データが優先度の相対的に低い
ものであっても,子局からの最新の通信データが失われ
ることなく記憶手段に記憶される。
【0011】本発明の第1の側面に係る遠隔監視装置
は,所与の監視すべき状態を監視して,当該監視した状
態を表す監視情報と当該監視情報の処理の優先度とを含
む通信データを送信する1または2以上の子局と,当該
子局からの通信データを受信して処理する1または2以
上の親局とを備えている遠隔監視装置において,前記親
局が,前記通信データの分類の基準となるn種類(nは
1以上の整数)の基準優先度と前記通信データに含まれ
る前記優先度とを比較して,前記n種類の基準優先度に
対する前記優先度の高低に基づき前記通信データを(n
+1)個のグループに分類する分類手段と,前記分類手
段により(n+1)個のグループに分類された通信デー
タをそれぞれ記憶する(n+1)個の記憶手段と,前記
(n+1)個の記憶手段に記憶された通信データを,優
先度の高い記憶手段に記憶されたものから順に処理する
処理手段と,前記(n+1)個の記憶手段のうち,あら
かじめ定められた優先度より低い優先度のグループに分
類された通信データについては,受信してからあらかじ
め定められた時間を経過した通信データを,当該通信デ
ータを記憶する記憶手段から消去する第1の記憶制御手
段と,を備えていることを特徴とする。
【0012】本発明の第1の側面の一実施の態様におい
ては,前記通信データが,子局を一意に識別する子局識
別子と前記監視情報の種類を表す種別情報とをさらに備
え,前記親局が,前記通信データを記憶する補助記憶手
段と,前記補助記憶手段が前記通信データによってフル
になると,記憶された通信データのうち時間的に最先に
記憶された通信データを消去する補助記憶制御手段とを
さらに備え,前記第1の記憶制御手段が,さらに前記消
去した通信データの複製を前記補助記憶手段に記憶する
ものである,ことを特徴とする。
【0013】また,本発明の第1の側面に係る遠隔監視
装置における親局は,1または2以上の子局から,所与
の監視した状態を表す監視情報と当該監視情報の処理の
優先度とを含む通信データを受信して処理する遠隔監視
装置における親局において,前記通信データの分類の基
準となるn種類(nは1以上の整数)の基準優先度と前
記通信データに含まれる前記優先度とを比較して,前記
n種類の基準優先度に対する前記優先度の高低に基づき
前記通信データを(n+1)個のグループに分類する分
類手段と,前記分類手段により(n+1)個のグループ
に分類された通信データをそれぞれ記憶する(n+1)
個の記憶手段と,前記(n+1)個の記憶手段に記憶さ
れた通信データを,優先度の高い記憶手段に記憶された
ものから順に処理する処理手段と,前記(n+1)個の
記憶手段のうち,あらかじめ定められた優先度より低い
優先度のグループに分類された通信データについては,
受信してからあらかじめ定められた時間を経過した通信
データを,当該通信データを記憶する記憶手段から消去
する第1の記憶制御手段と,を備えていることを特徴と
する。
【0014】さらに,本発明の第1の側面に係る遠隔監
視処理方法は,1または2以上の子局から送信された,
所与の監視した状態を表す監視情報と当該監視情報の処
理の優先度とを含む通信データを,受信して処理する遠
隔監視処理方法において,前記通信データの分類の基準
となるn種類(nは1以上の整数)の基準優先度と前記
通信データに含まれる前記優先度とを比較して,前記n
種類の基準優先度に対する前記優先度の高低に基づき前
記通信データを(n+1)個のグループに分類し,前記
(n+1)個のグループに分類した通信データを,優先
度の高いグループから順に処理し,前記(n+1)個の
グループのうち,あらかじめ定められた優先度より低い
優先度を有するグループに含まれる通信データについて
は,受信してからあらかじめ定められた時間を経過した
通信データを当該グループから消去する,ことを特徴と
する。
【0015】また,本発明の第1の側面に係る記録媒体
は,1または2以上の子局から送信された,所与の監視
した状態を表す監視情報と当該監視情報の処理の優先度
とを含む通信データを,受信して処理する遠隔監視処理
をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体であって,前記通信デ
ータの分類の基準となるn種類(nは1以上の整数)の
基準優先度と前記通信データに含まれる前記優先度とを
比較して,前記n種類の基準優先度に対する前記優先度
の高低に基づき前記通信データを(n+1)個のグルー
プに分類する手順と,前記(n+1)個のグループに分
類した通信データを,優先度の高いグループから順に処
理する手順と,前記(n+1)個のグループのうち,あ
らかじめ定められた優先度より低い優先度を有するグル
ープに含まれる通信データについては,受信してからあ
らかじめ定められた時間を経過した通信データを当該グ
ループから消去する手順と,を備えていることを特徴と
する。
【0016】本発明の第2の側面に係る遠隔監視装置
は,所与の監視すべき状態を監視して,当該監視した状
態を表す監視情報と当該監視情報の処理の優先度とを含
む通信データを送信する1または2以上の子局と,当該
子局からの通信データを受信して処理する1または2以
上の親局とを備えている遠隔監視装置において,前記通
信データが,子局を一意に識別する子局識別子と監視し
た状態の種類を表す種別情報とをさらに備え,前記親局
が,前記通信データの分類の基準となるn種類(nは1
以上の整数)の基準優先度と前記通信データに含まれる
前記優先度とを比較して,前記n種類の基準優先度に対
する前記優先度の高低に基づき前記通信データを(n+
1)個のグループに分類する分類手段と,前記分類手段
により(n+1)個のグループに分類された通信データ
をそれぞれ記憶する(n+1)個の記憶手段と,前記
(n+1)個の記憶手段に記憶された通信データを,優
先度の高い記憶手段に記憶されたものから順に処理する
処理手段と,前記分類手段が分類した通信データのう
ち,あらかじめ定められた優先度より低い優先度を有す
る通信データについては,当該通信データの前記子局識
別子および前記種別情報と,当該通信データを記憶する
記憶手段にすでに記憶されている通信データの前記子局
識別子および前記種別情報とをそれぞれ比較し,両者が
一致する場合には,前記記憶手段にすでに記憶されてい
る通信データを消去し,前記分類手段により分類された
通信データを当該記憶手段に新たに記憶する第3の記憶
制御手段と,を備えていることを特徴とする。
【0017】本発明の第2の側面に係る遠隔監視装置に
おける親局は,1または2以上の子局から,所与の監視
した状態を表す監視情報と当該監視情報の処理の優先度
と子局を一意に識別する子局識別子と監視した状態の種
類を表す種別情報とを含む通信データを受信して処理す
る遠隔監視装置における親局において,前記通信データ
の分類の基準となるn種類(nは1以上の整数)の基準
優先度と前記通信データに含まれる前記優先度とを比較
して,前記n種類の基準優先度に対する前記優先度の高
低に基づき前記通信データを(n+1)個のグループに
分類する分類手段と,前記分類手段により(n+1)個
のグループに分類された通信データをそれぞれ記憶する
(n+1)個の記憶手段と,前記(n+1)個の記憶手
段に記憶された通信データを,優先度の高い記憶手段に
記憶されたものから順に処理する処理手段と,前記分類
手段が分類した通信データのうち,あらかじめ定められ
た優先度より低い優先度を有する通信データについて
は,当該通信データの前記子局識別子および前記種別情
報と,当該通信データを記憶する記憶手段にすでに記憶
されている通信データの前記子局識別子および前記種別
情報とをそれぞれ比較し,両者が一致する場合には,前
記記憶手段にすでに記憶されている通信データを消去
し,前記分類手段により分類された通信データを当該記
憶手段に新たに記憶する第3の記憶制御手段と,を備え
ていることを特徴とする。
【0018】本発明の第2の側面に係る遠隔監視処理方
法は,1または2以上の子局から送信された,所与の監
視した状態を表す監視情報と当該監視情報の処理の優先
度と子局を一意に識別する子局識別子と監視した状態の
種類を表す種別情報とを含む通信データを,受信して処
理する遠隔監視処理方法において,前記通信データの分
類の基準となるn種類(nは1以上の整数)の基準優先
度と前記通信データに含まれる前記優先度とを比較し
て,前記n種類の基準優先度に対する前記優先度の高低
に基づき前記通信データを(n+1)個のグループに分
類し,前記(n+1)個のグループに分類された通信デ
ータを,優先度の高いグループから順に処理し,前記
(n+1)個のグループのうち,あらかじめ定められた
優先度より低い優先度を有するグループに含まれる通信
データについては,新たに受信した通信データの前記子
局識別子および前記種別情報と,当該グループにすでに
分類されている通信データの前記子局識別子および前記
種別情報とをそれぞれ比較し,両者が一致する場合に
は,当該グループにすでに分類されている通信データを
消去し,新たに受信した通信データを当該グループに新
たに分類する,ことを特徴とする。
【0019】本発明の第2の側面に係る記録媒体は,1
または2以上の子局から送信された,所与の監視した状
態を表す監視情報と当該監視情報の処理の優先度と子局
を一意に識別する子局識別子と監視した状態の種類を表
す種別情報とを含む通信データを,受信して処理する遠
隔監視処理をコンピュータに実行させるプログラムを記
録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって,
前記通信データの分類の基準となるn種類(nは1以上
の整数)の基準優先度と前記通信データに含まれる前記
優先度とを比較して,前記n種類の基準優先度に対する
前記優先度の高低に基づき前記通信データを(n+1)
個のグループに分類する手順と,前記(n+1)個のグ
ループに分類された通信データを,優先度の高いグルー
プから順に処理する手順と,前記(n+1)個のグルー
プのうち,あらかじめ定められた優先度より低い優先度
を有するグループに含まれる通信データについては,新
たに受信した通信データの前記子局識別子および前記種
別情報と,当該グループにすでに分類されている通信デ
ータの前記子局識別子および前記種別情報とをそれぞれ
比較し,両者が一致する場合には,当該グループにすで
に分類されている通信データを消去し,新たに受信した
通信データを当該グループに新たに分類する手順と,を
備えていることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下では,本発明に係る「遠隔監
視装置」の一例として,この「遠隔監視装置」を,河川
の複数の地点における水位および流速を監視する河川監
視装置に適用した実施の形態について説明する。
【0021】<第1の実施の形態>図1は,第1の実施
の形態に係る河川監視装置1の構成を示すブロック図で
ある。この河川監視装置1は,親局(「中央局」ともい
う。)10と,m個(mは1以上の整数)の子局111
から11mと,これら親局10と子局111から11m
を接続する通信回線12とを備えている。通信回線12
は,有線で構成することもできるし,無線で構成するこ
ともできる。
【0022】子局111から11m(以下,総称して「子
局11」という。)は,ある河川(本流および支流を含
む。)の種々の地点にそれぞれ設置され,通常,無人で
ある。一方,親局10は,通常,監視者が駐在できるよ
うに,交通の便の良い地点に設置され,監視者が駐在し
ている。
【0023】監視エリアが広域に及ぶ場合には,監視エ
リアを複数のエリアに分割し,各分割エリアに親局10
が1つずつ設置されることがある。そして,各分割エリ
アの下に,1または2以上の子局が配置される。
【0024】子局11は,その設置された箇所の水位お
よび流速を定期的に計測し,水位および流速を通信デー
タとして親局10に送信するとともに,水位が警戒水位
に達した場合には,これらの通信データに加えて,警報
を通信データとして親局10に送信する。親局10は,
子局11から送信された通信データに基づいて水位およ
び流速を表示装置10gに表示するとともに,通信デー
タが警報の場合には,警報を表示装置10gに表示し,
警報ブザー10hにより警報音を鳴らし,また警報ラン
プ10iを点灯(または点滅)する。
【0025】以下,子局11および親局10の詳細な構
成および動作について説明する。
【0026】子局11は,設置された地点の河川の水位
を計測する水位計測装置11aと,同地点の河川の流速
を計測する流速計測装置11bと,通信回線12を介し
て親局10と通信を行う通信装置11dと,これらの水
位計測装置11aと流速計測装置11bと通信装置11
dとを制御する制御装置11cとを備えている。
【0027】制御装置11cは,水位計測装置11aお
よび流速計測装置11bをそれぞれ制御して,これらの
装置に水位および流速をそれぞれ定期的に計測させる。
計測後,制御装置11cは,計測した水位および流速を
それぞれ個別の通信データに含め,この通信データを通
信装置11dおよび通信回線12を介して親局2に送信
する。また,制御装置11cは,計測した水位が警戒水
位以上であるかどうかを判断し,警戒水位以上である場
合には,警報を含む通信データを作成し,この通信デー
タを同様にして親局10に送信する。
【0028】ここで,「警戒水位」とは,その子局11
の設置された地点の水位がその水位以上に上昇すると河
川が氾濫する,または,洪水を起こすおそれがある水位
をいい,各子局11の制御装置11cにあらかじめ設定
されている。また,水位および流速を計測する「定期
的」な時間間隔も,各子局11の制御装置11cにあら
かじめ設定され,たとえば1時間間隔であってもよい
し,また,水位が警戒水位以上になった場合には,より
短い間隔(たとえば5分間隔)に変更するように構成さ
れていてもよい。
【0029】図2は,本実施の形態における,子局11
から親局10に送信される通信データのデータ構造を示
す。通信データは,子局識別子,種別情報,監視情報,
優先度,およびタイムアウト値を備えている。各子局1
1は,通信データを構成するこれらの各要素に必要なデ
ータを書き込み,親局10に送信する。
【0030】子局識別子は,送信した子局を一意に識別
するための識別子であり,各子局の制御装置11cにあ
らかじめ割り当てられている。種別情報は,その通信デ
ータに含まれる監視情報がどの種類のものかを表す情報
である。本実施の形態では,監視情報として,水位と流
速と警報との3種類があり,したがって,種別情報に
は,「水位」と「流速」と「警報」とがある。監視情報
は,それが水位または流速である場合には,水位または
流速をそれぞれ表す数値データ(たとえば水位ならば
4.5[m],流速ならば5.7[m/s])であり,
それが警報である場合には,たとえば水位「H」,水位
「HH」等の警戒の度合いを表すデータである(「H」
の数が多いほど警戒の度合いが大きい)。
【0031】優先度は,親局10における通信データの
処理の優先度を表す情報である。優先度が高い通信デー
タほど,親局10において,受信された順序に関係な
く,優先的に処理される。優先度は,本実施の形態で
は,警報についての優先度「高」と,水位および流速に
ついての優先度「低」との2種類(すなわちn+1=
2)を有し,前者の優先度は,後者の優先度より高く設
定されている。
【0032】タイムアウト値は,親局10において,そ
の通信データを消去する時間を表すものである。後に詳
述するように,水位または流速を含む通信データは,親
局10に受信された後,このタイムアウト値が示す時間
が経過しても処理されない場合には,消去されるように
なっている。一方,警報を含む通信データは,消去され
ないように設定されている。したがって,警報を含む通
信データのタイムアウト値は,時間を表さない数値とし
て取り決められた値(たとえば8ビット16進数ならば
0xFF等)に設定される。
【0033】水位または流速を含む通信データのタイム
アウト値に付与される値は,各子局11の制御装置11
cごとにあらかじめ設定されている。タイムアウト値と
して,水位と流速とで異なる値に設定することもできる
し,同じ値に設定することもできる。また,水位であっ
ても,子局ごとに異なる値に設定することもできるし,
全子局で同じ値に設定することもできる(流速について
も同様である)。
【0034】なお,通信回線12が各子局11に個別に
接続された回線で構成されている場合には,回線によっ
てどの子局11からの通信データであるかを識別できる
ので,この場合には,通信データに,子局識別子が特に
含まれていなくてもよい。
【0035】図1に戻って,親局10は,通信装置10
aと,「分類手段」の一例としての分類装置10bと,
「記憶手段」の一例としての第1のメモリ10cおよび
第2のメモリ10dと,「第1の記憶制御手段」の一例
としての第1のメモリ制御装置10eと,「処理手段」
の一例としての第1の処理装置10fと,表示装置(た
とえばCRTディスプレイ,液晶ディスプレイ等)10
gと,警報ブザー10hと,警報ランプ10iとを備え
ている。
【0036】分類装置10b,第1のメモリ制御装置1
0e,および第1の処理装置10fは,図1では,それ
ぞれ同時並行的に処理を行うことができる独立した装置
として示しているが,これら3つの装置の任意の2つま
たはすべてを1つの装置として構成し,そこに含まれる
複数の装置の処理を時分割により行うこともできる。ま
た,分類装置10b,第1のメモリ制御装置10e,お
よび第1の処理装置10fの各処理は,ハードウェア回
路によって実現することもできるし,ソフトウェアとこ
のソフトウェアを実行するCPUまたはマイクロコンピ
ュータとによって実現することもできる。なお,このソ
フトウェアは,フロッピ・ディスク,CD−ROM,M
O等の記録媒体に記録して提供することができるのはい
うまでもない。
【0037】第1のメモリ10cおよび第2のメモリ1
0dは,物理的に分離した2つの個別のメモリ(半導体
メモリ,ディスク・メモリ等)により実現することもで
きるし,1つのメモリをアドレスによって2つに分離し
て実現することもできる。
【0038】通信装置10aは,通信回線12を介し
て,前述した子局11からの通信データを受信する。
【0039】分類装置10bは,あらかじめ設定された
1種類(すなわちn=1)の基準優先度と,通信装置1
0aが受信した通信データに含まれる優先度とを比較す
ることにより,受信した通信データを2つに分類し,一
方を第1のメモリ10cに他方を第2のメモリ10dに
それぞれ記憶する。本実施の形態では,基準優先度は
「高」に設定され,この基準優先度以上の優先度を有す
る通信データは第1のメモリ10cに,この基準優先度
より低い優先度を有する通信データは第2のメモリ10
dに,それぞれ記憶される。すなわち,優先度「高」の
通信データ(種別情報「警報」の通信データ)は第1の
メモリ10cに,優先度「低」の通信データ(すなわち
種別情報「水位」または「流速」の通信データ)は第2
のメモリ10dに,それぞれ記憶される。
【0040】第1のメモリ10cまたは第2のメモリ1
0dがフルである場合(すなわち,通信データをこれ以
上記憶するとメモリがオーバフローする場合)には,フ
ルであるメモリに記憶しようとする通信データは記憶さ
れず,分類装置10bによって消去される。
【0041】第1のメモリ10cおよび第2のメモリ1
0dは,先入れ先出し(FIFO)メモリとして構成さ
れている。すなわち,これらの第1のメモリ10cおよ
び第2のメモリ10dは,ともに,時間的に早く受信さ
れ記憶された通信データから順番に取り出される(参照
され,参照後消去される)ように構成されている。な
お,第1のメモリ10cおよび第2のメモリ10dの各
容量は,子局11の個数m個分の通信データを記憶でき
る容量以上に設定されている。
【0042】第1の処理装置10fは,第1のメモリ1
0cおよび第2のメモリ10dに記憶された通信データ
を処理するものである。この「処理」には,たとえば,
監視種別が「水位」または「流速」である場合には,監
視情報に含まれる水位または流速を表示装置10gにそ
れぞれ表示する処理,監視種別が「警報」である場合に
は,監視情報に含まれる「H」,「HH」等の警戒の度
合いを表示装置10gに表示するとともに,警報ブザー
10hを作動させて警報音を発し,警報ランプ10iを
点灯(または点滅)する処理等が含まれる。水位または
流速の表示および警戒の度合いの表示は,その通信デー
タを送信した子局11の設置地点と対応させて表示され
る。これにより,親局に駐在する監視者は,どの地点の
水位であるか,どの地点が警戒水位に達したか等を容易
に知ることができる。
【0043】また,第1の処理装置10fの処理は,優
先度の高い通信データを記憶したメモリから順に行われ
る。すなわち,本実施の形態では,第1の処理装置10
fは,第1のメモリ10cに記憶された通信データから
先に処理を行い,第1のメモリ10cに記憶された通信
データをすべて処理した後に,第2のメモリ10dに記
憶された通信データを処理する。また,第1のメモリ1
0cおよび第2のメモリ10dのそれぞれは,FIFO
メモリとして構成されているので,各メモリでは,先頭
に記憶された通信データ(すなわち時間的に最先に記憶
された通信データ)から順に処理される。処理された通
信データはメモリから消去され,次位以降に記憶された
通信データがメモリ内において先頭の方向に向かって順
にシフトする。
【0044】なお,第1の処理装置10fの処理速度
は,各子局11から優先度「高」の通信データが最も多
く送信されてきている状況下であっても,第1のメモリ
10cが優先度「高」の通信データによってオーバフロ
ーしない速度以上に設定されている。
【0045】第1のメモリ制御装置10eは,第2のメ
モリ10dに記憶されている各通信データのタイムアウ
ト値を一定の時間間隔(たとえば数μ秒間隔,数m秒間
隔,数秒間隔等)で減少させ,タイムアウト値がゼロと
なった通信データを第2のメモリ10dから消去する。
消去された通信データが記憶されていた位置には,その
位置より後に記憶された通信データが順にシフトする。
これにより,第2のメモリ10dの最後尾の位置が空き
領域として確保される。この空き領域には,通信装置1
0aを介して受信された新たな水位または流速を含む通
信データが記憶される。
【0046】したがって,たとえば,第1の処理装置1
0fが第1のメモリ10cに記憶された通信データの処
理を専ら行い,第2のメモリ10dに記憶された通信デ
ータの処理を行うことができない場合や,第1の処理装
置10fの処理速度を上回る速度で,優先度「低」の通
信データが送信されてきている場合等であっても,第2
のメモリ10dでは,時間的に先の(すなわち古い)水
位または流速を含む通信データが次々と削除され,時間
的に後の(すなわち新しい)水位または流速を含む通信
データが次々と記憶(更新)されることとなる。その結
果,これらの新しい水位または流速が,後に第1の処理
装置10fにより処理されて,表示装置10gに表示さ
れることとなる。これにより,監視者は,最新の水位お
よび流速を知ることができる。特に,水位や流速のよう
に,過去のデータよりも最新のデータが重要なものにつ
いては,このような処理が有効となる。
【0047】<第2の実施の形態>図3は,第2の実施
の形態に係る河川監視装置2の構成を示すブロック図で
ある。前述した第1の実施の形態に係る河川監視装置1
と同じ構成要素には同じ符号を付し,その説明を省略す
ることとする。また,子局11と親局20との間で通信
される通信データのデータ構造も図2に示すものと同じ
であるので,その説明を省略することとする。
【0048】この河川監視装置2の親局20は,第1の
メモリ制御装置10eの代わりに第2のメモリ制御装置
20aを,第1の処理装置10fの代わりに第2の処理
装置20dをそれぞれ備え,さらに「補助記憶手段」の
一例としての補助メモリ20bと「補助記憶制御手段」
の一例としての補助メモリ制御装置20cとを備えてい
る。
【0049】第1の実施の形態で述べたのと同様に,分
類装置10b,第2のメモリ制御装置10e,補助メモ
リ制御装置20c,および第2の処理装置20dについ
ては,これらを,それぞれ同時並行的に処理を行うこと
ができる独立した装置として構成することもできるし,
これら4つの装置の任意の2つまたはそれ以上のものを
1つの装置として構成することもできる。また,これら
の各装置の処理は,ハードウェア回路によって実現する
こともできるし,ソフトウェアとこのソフトウェアを実
行するCPUまたはマイクロコンピュータとによって実
現することもできる。さらに,第1のメモリ10c,第
2のメモリ10d,および補助メモリ20bは,物理的
に分離した個別のメモリにより実現することもできる
し,これらの2つ以上のものを1つのメモリとして構成
し,アドレスによって2つまたは3つに分離して実現す
ることもできる。なお,このソフトウェアは,フロッピ
・ディスク,CD−ROM,MO等の記録媒体に記録し
て提供することができるのはいうまでもない。
【0050】補助メモリ20bは,第1のメモリ10c
および第2のメモリ10dと同様に先入れ先出し(FI
FO)メモリとして構成されている。
【0051】第2の処理装置20dは,第1のメモリ1
0c,第2のメモリ10d,および補助メモリ20bに
記憶された通信データを処理するものである。この「処
理」の内容は,前述した第1の処理装置10fのものと
同じである。
【0052】また,この処理は,第1のメモリ10c,
第2のメモリ10d,および補助メモリ20bの順に行
われる。すなわち,第1のメモリ10cに記憶された通
信データから先に処理され,第1のメモリ10cに記憶
された通信データがすべて処理された後に,第2のメモ
リ10dに記憶された通信データが処理され,第2のメ
モリ10dに記憶された通信データがすべて処理された
後に,補助メモリ20bに記憶された通信データが処理
される。また,第1のメモリ10c,第2のメモリ10
d,および補助メモリ20bは,それぞれFIFOメモ
リとして構成されているので,各メモリの先頭に記憶さ
れた通信データから順に処理される。
【0053】第2のメモリ制御装置20aは,第2のメ
モリ10dに記憶されている通信データのタイムアウト
値を一定の時間間隔(たとえば1秒間隔)で減少させ,
タイムアウト値がゼロとなった通信データを第2のメモ
リ10dから補助メモリ20bに移動する(すなわち,
第2のメモリ10dから消去し,補助メモリ20bにそ
の複製を記憶する)。
【0054】これにより,第2のメモリ10dの最後尾
の位置が空き領域として確保される。この空き領域に
は,通信装置10aを介して受信された新たな水位また
は流速を含む通信データが記憶される。その結果,第2
のメモリ10dには,時間的に先の(すなわち古い)水
位または流速を含む通信データが次々と削除され,時間
的に後の(すなわち新しい)水位または流速を含む通信
データが次々と記憶(更新)されることとなる。したが
って,その後,これらの水位または流速が第2の処理装
置20dにより処理され,表示装置10gに表示される
ことによって,監視者は,最新の水位および流速を知る
ことができる。
【0055】一方,第2のメモリ10dから消去された
通信データは,補助メモリ20bに記憶される。したが
って,第2のメモリ10dから消去された通信データと
同じ子局識別子および種別情報を有する通信データが何
らかの理由によりその子局11から送信されなくなった
場合であっても,補助メモリ20bに記憶された通信デ
ータを第2の処理装置20dによって処理することによ
り,最新のものではないものの比較的近時の監視情報を
表示装置10gに表示することができる。このように,
補助メモリ30cを設けることによって,子局11から
送信されなくなった通信データをバックアップすること
ができる。
【0056】補助メモリ制御装置20cは,補助メモリ
20bがフルになった場合に,その先頭に位置する通信
データ(すなわち補助メモリ20bに記憶された通信デ
ータのうち時間的に最先に記憶された通信データ)を消
去する。また,補助メモリ制御装置20cは,補助メモ
リ20bに記憶されている各通信データの子局識別子お
よび種別情報を比較し,両者が一致する通信データがあ
ると,これらの一致する通信データのうち,時間的に最
先の通信データ(すなわち補助メモリ30bに最先に記
憶された通信データ)を消去する。
【0057】これにより,補助メモリ20bに記憶され
た通信データも,時間的に新しい通信データによって更
新されることとなり,第2のメモリ10dと同様により
新しい水位または流速のデータを監視者に提供すること
ができる。
【0058】なお,補助メモリ制御装置20cが行う処
理のうち,後者の処理(子局識別子および種別情報が一
致する通信データのうち,時間的に最先の通信データを
消去する処理)は,第2のメモリ制御装置20aが,第
2のメモリ10dから第3のメモリ20bに通信データ
を移動させる際に行うこともできる。
【0059】<第3の実施の形態>図4は,第3の実施
の形態に係る河川監視装置3の構成を示すブロック図で
ある。前述した第1の実施の形態に係る河川監視装置1
と同じ構成要素には同じ符号を付し,その説明を省略す
ることとする。
【0060】図5は,第3の実施に形態における通信デ
ータのデータ構造を示す。第1の実施の形態および第2
の実施の形態におけるもの(図2に示す通信データ)と
異なる点は,タイムアウト値を有しない点である。
【0061】この河川監視装置3の親局30は,第1の
メモリ制御装置10eの代わりに「第3の記憶制御手
段」の一例としての第3のメモリ制御装置40aを備え
ている。この第3のメモリ制御装置40aも,第1の実
施の形態において述べたのと同様に,第1の処理装置1
0fおよび分類装置10bの双方またはいずれか一方と
合わせて1つの装置として構成し,各装置の処理を時分
割により行うことももできる。また,分類装置10b,
第3のメモリ制御装置30a,および第1の処理装置1
0fの各処理は,ハードウェア回路によって実現するこ
ともできるし,ソフトウェアとこのソフトウェアを実行
するCPUまたはマイクロコンピュータとによって実現
することもできる。なお,このソフトウェアは,フロッ
ピ・ディスク,CD−ROM,MO等の記録媒体に記録
して提供することができるのはいうまでもない。
【0062】第3のメモリ制御装置30aは,分類装置
10bにより分類された優先度「低」の通信データを受
け取り,受け取った通信データ(以下「前者」とい
う。)と第2のメモリ10dに記憶されている通信デー
タ(以下「後者」という。)とを比較する。前者と後者
との子局識別子および種別情報がそれぞれ一致すると,
第3のメモリ制御装置30aは,後者を消去し,前者を
第2のメモリ10dに記憶する。
【0063】前者が記憶される位置は,第2のメモリ1
0dがFIFOメモリとして構成されているので,最後
尾の位置となるが,第2のメモリ10dを拡張されたF
IFOとして構成することにより,消去された前者の記
憶位置に直接記憶することもできる(この点でFIFO
が「拡張」されている)。
【0064】前者は,後者よりも時間的に後の,すなわ
ち新しい通信データであるから,前者を第2のメモリ1
0dに新たに記憶することにより,水位または流速は,
新らしいものに更新されることとなる。これにより,よ
り新しい水位および流速の値を監視者に提供することが
できる。
【0065】<他の実施の形態>前述したいずれの実施
の形態においても,親局10(20,30)からの指令
を,通信装置10aおよび通信回線12を介して各子局
11に送信するように構成することができる。たとえ
ば,各子局11に水門が設けられ,この水門が親局10
(20,30)からの指令により流水量を調整するもの
である場合に,親局10(20,30)に駐在する監視
者は,子局11から送信されてくる水位,流速および警
報の情報を総合的に判断して,各子局11の水門の流水
量を調整する指示を,親局に設けられた入力装置(たと
えばキーボード等,図示略)を介して各子局11に送信
することができる。これにより,各子局11の水門の流
水量が調整され,河川の氾濫が未然に防止される。
【0066】また,前述したいずれの実施の形態におい
ても,優先度が「高」および「低」の2つの場合につい
て述べたが,優先度が3つ以上あり,通信データを分類
するための基準優先度が2つ以上あってもよい。さら
に,この場合に,分類された通信データをそれぞれ記憶
するメモリが3つ以上あってもよい。たとえば,第1の
実施の形態(図1参照)において,「水位」に優先度
「中」を,「流速」に優先度「低」を付し,水位を含む
通信データを第2のメモリ10dに,流速を含む通信デ
ータを,新たに設けた第3のメモリ(図示略)にそれぞ
れ記憶するように構成することもできる。そして,第1
のメモリ制御装置10eは,第2のメモリ10dおよび
第3のメモリに記憶された通信データのタイムアウト値
を減少させるとともに,タイムアウト値がゼロになった
通信データを消去するようにすることができる。また,
第1の処理装置10fは,第1のメモリ10c,第2の
メモリ10dおよび第3のメモリの順に通信データの処
理を行う。
【0067】親局10(20,30)が複数存在する場
合には,これら複数の親局をさらに統括する上位の親局
を通信回線により接続して設けることができる。
【0068】前述した第1の実施の形態および第2の実
施の形態では,通信データにタイムアウト値を設け,各
子局11がタイムアウト値を書き込むようにしている
が,通信データにタイムアウト値を設けず,親局が各通
信データの受信時点からの時間を管理し,所定の時間を
経過した通信データを消去する構成とすることもでき
る。
【0069】なお,これまでに述べた実施の形態は,河
川監視装置であるが,本発明に係る「遠隔監視装置」
は,河川監視装置に限定されるものではなく,他の遠隔
監視装置(たとえばプラントを監視する遠隔監視装置
等)にも適用できるのはいうまでもない。
【0070】
【発明の効果】本発明によると,通信データを記憶する
記憶手段に空き領域が確保され,新たに受信した通信デ
ータを記憶することができる。これにより,子局から送
信される通信データが優先度の相対的に低いものであっ
ても,子局からの最新の通信データが失われることなく
記憶手段に記憶される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る河川監視装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態における子局から親局に送信
される通信データのデータ構造を示す。
【図3】第2の実施の形態に係る河川監視装置の構成を
示すブロック図である。
【図4】第3の実施の形態に係る河川監視装置の構成を
示すブロック図である。
【図5】第3の実施の形態における子局から親局に送信
される通信データのデータ構造を示す。
【符号の説明】
1,2,3 遠隔監視装置 10,20,30 親局 111〜11m 子局 12 通信回線 10b 分類装置 10c 第1のメモリ 10d 第2のメモリ 10e 第1のメモリ制御装置 10f 第1の処理装置 20a 第2のメモリ制御装置 20b 補助メモリ 20c 補助メモリ制御装置 30a 第3のメモリ制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B077 BA02 DD02 DD11 5K048 AA06 BA30 BA35 CA08 DA02 DB01 DC01 DC07 EA11 EB10 EB13 FB08 FB09 FB11 FC01 GA10 HA01 HA02 HA05 HA07 HA20 HA21 5K101 KK13 LL01 LL03 LL11 MM07 NN17 NN21 NN34 NN36 RR12 SS07 TT06 UU16

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所与の監視すべき状態を監視して,当該
    監視した状態を表す監視情報と当該監視情報の処理の優
    先度とを含む通信データを送信する1または2以上の子
    局と,当該子局からの通信データを受信して処理する1
    または2以上の親局とを備えている遠隔監視装置におい
    て,前記親局が,前記通信データの分類の基準となるn
    種類(nは1以上の整数)の基準優先度と前記通信デー
    タに含まれる前記優先度とを比較して,前記n種類の基
    準優先度に対する前記優先度の高低に基づき前記通信デ
    ータを(n+1)個のグループに分類する分類手段と,
    前記分類手段により(n+1)個のグループに分類され
    た通信データをそれぞれ記憶する(n+1)個の記憶手
    段と,前記(n+1)個の記憶手段に記憶された通信デ
    ータを,優先度の高い記憶手段に記憶されたものから順
    に処理する処理手段と,前記(n+1)個の記憶手段の
    うち,あらかじめ定められた優先度より低い優先度のグ
    ループに分類された通信データについては,受信してか
    らあらかじめ定められた時間を経過した通信データを,
    当該通信データを記憶する記憶手段から消去する第1の
    記憶制御手段と,を備えていることを特徴とする遠隔監
    視装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において,前記通信データが,
    当該通信データが消去される時間を表すタイムアウト値
    をさらに含み,前記第1の記憶制御手段が,各通信デー
    タのタイムアウト値に基づいて通信データを消去するも
    のである,ことを特徴とする遠隔監視装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において,前記通信デ
    ータが,子局を一意に識別する子局識別子と前記監視情
    報の種類を表す種別情報とをさらに備え,前記親局が,
    前記通信データを記憶する補助記憶手段と,前記補助記
    憶手段が前記通信データによってフルになると,記憶さ
    れた通信データのうち時間的に最先に記憶された通信デ
    ータを消去する補助記憶制御手段と,をさらに備え,前
    記第1の記憶制御手段が,さらに前記消去した通信デー
    タの複製を前記補助記憶手段に記憶するものである,こ
    とを特徴とする遠隔監視装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において,前記第1の記憶制御
    手段または前記補助記憶制御手段の一方が,前記補助記
    憶手段に記憶された通信データのうち前記子局識別子と
    前記種別情報とが一致するものが2以上ある場合には,
    一致するもののうち時間的に先に記憶された1以上のも
    のを消去するものである,ことを特徴とする遠隔監視装
    置。
  5. 【請求項5】 所与の監視すべき状態を監視して,当該
    監視した状態を表す監視情報と当該監視情報の処理の優
    先度とを含む通信データを送信する1または2以上の子
    局と,当該子局からの通信データを受信して処理する1
    または2以上の親局とを備えている遠隔監視装置におい
    て,前記通信データが,子局を一意に識別する子局識別
    子と監視した状態の種類を表す種別情報とをさらに備
    え,前記親局が,前記通信データの分類の基準となるn
    種類(nは1以上の整数)の基準優先度と前記通信デー
    タに含まれる前記優先度とを比較して,前記n種類の基
    準優先度に対する前記優先度の高低に基づき前記通信デ
    ータを(n+1)個のグループに分類する分類手段と,
    前記分類手段により(n+1)個のグループに分類され
    た通信データをそれぞれ記憶する(n+1)個の記憶手
    段と,前記(n+1)個の記憶手段に記憶された通信デ
    ータを,優先度の高い記憶手段に記憶されたものから順
    に処理する処理手段と,前記分類手段が分類した通信デ
    ータのうち,あらかじめ定められた優先度より低い優先
    度を有する通信データについては,当該通信データの前
    記子局識別子および前記種別情報と,当該通信データを
    記憶する記憶手段にすでに記憶されている通信データの
    前記子局識別子および前記種別情報とをそれぞれ比較
    し,両者が一致する場合には,前記記憶手段にすでに記
    憶されている通信データを消去し,前記分類手段により
    分類された通信データを当該記憶手段に新たに記憶する
    第3の記憶制御手段と,を備えていることを特徴とする
    遠隔監視装置。
  6. 【請求項6】 1または2以上の子局から,所与の監視
    した状態を表す監視情報と当該監視情報の処理の優先度
    とを含む通信データを受信して処理する遠隔監視装置に
    おける親局において,前記通信データの分類の基準とな
    るn種類(nは1以上の整数)の基準優先度と前記通信
    データに含まれる前記優先度とを比較して,前記n種類
    の基準優先度に対する前記優先度の高低に基づき前記通
    信データを(n+1)個のグループに分類する分類手段
    と,前記分類手段により(n+1)個のグループに分類
    された通信データをそれぞれ記憶する(n+1)個の記
    憶手段と,前記(n+1)個の記憶手段に記憶された通
    信データを,優先度の高い記憶手段に記憶されたものか
    ら順に処理する処理手段と,前記(n+1)個の記憶手
    段のうち,あらかじめ定められた優先度より低い優先度
    のグループに分類された通信データについては,受信し
    てからあらかじめ定められた時間を経過した通信データ
    を,当該通信データを記憶する記憶手段から消去する第
    1の記憶制御手段と,を備えていることを特徴とする遠
    隔監視装置における親局。
  7. 【請求項7】 1または2以上の子局から,所与の監視
    した状態を表す監視情報と当該監視情報の処理の優先度
    と子局を一意に識別する子局識別子と監視した状態の種
    類を表す種別情報とを含む通信データを受信して処理す
    る遠隔監視装置における親局において,前記通信データ
    の分類の基準となるn種類(nは1以上の整数)の基準
    優先度と前記通信データに含まれる前記優先度とを比較
    して,前記n種類の基準優先度に対する前記優先度の高
    低に基づき前記通信データを(n+1)個のグループに
    分類する分類手段と,前記分類手段により(n+1)個
    のグループに分類された通信データをそれぞれ記憶する
    (n+1)個の記憶手段と,前記(n+1)個の記憶手
    段に記憶された通信データを,優先度の高い記憶手段に
    記憶されたものから順に処理する処理手段と,前記分類
    手段が分類した通信データのうち,あらかじめ定められ
    た優先度より低い優先度を有する通信データについて
    は,当該通信データの前記子局識別子および前記種別情
    報と,当該通信データを記憶する記憶手段にすでに記憶
    されている通信データの前記子局識別子および前記種別
    情報とをそれぞれ比較し,両者が一致する場合には,前
    記記憶手段にすでに記憶されている通信データを消去
    し,前記分類手段により分類された通信データを当該記
    憶手段に新たに記憶する第3の記憶制御手段と,を備え
    ていることを特徴とする遠隔監視装置における親局。
  8. 【請求項8】 1または2以上の子局から送信された,
    所与の監視した状態を表す監視情報と当該監視情報の処
    理の優先度とを含む通信データを,受信して処理する遠
    隔監視処理方法において,前記通信データの分類の基準
    となるn種類(nは1以上の整数)の基準優先度と前記
    通信データに含まれる前記優先度とを比較して,前記n
    種類の基準優先度に対する前記優先度の高低に基づき前
    記通信データを(n+1)個のグループに分類し,前記
    (n+1)個のグループに分類した通信データを,優先
    度の高いグループから順に処理し,前記(n+1)個の
    グループのうち,あらかじめ定められた優先度より低い
    優先度を有するグループに含まれる通信データについて
    は,受信してからあらかじめ定められた時間を経過した
    通信データを当該グループから消去する,ことを特徴と
    する遠隔監視処理方法。
  9. 【請求項9】 1または2以上の子局から送信された,
    所与の監視した状態を表す監視情報と当該監視情報の処
    理の優先度と子局を一意に識別する子局識別子と監視し
    た状態の種類を表す種別情報とを含む通信データを,受
    信して処理する遠隔監視処理方法において,前記通信デ
    ータの分類の基準となるn種類(nは1以上の整数)の
    基準優先度と前記通信データに含まれる前記優先度とを
    比較して,前記n種類の基準優先度に対する前記優先度
    の高低に基づき前記通信データを(n+1)個のグルー
    プに分類し,前記(n+1)個のグループに分類された
    通信データを,優先度の高いグループから順に処理し,
    前記(n+1)個のグループのうち,あらかじめ定めら
    れた優先度より低い優先度を有するグループに含まれる
    通信データについては,新たに受信した通信データの前
    記子局識別子および前記種別情報と,当該グループにす
    でに分類されている通信データの前記子局識別子および
    前記種別情報とをそれぞれ比較し,両者が一致する場合
    には,当該グループにすでに分類されている通信データ
    を消去し,新たに受信した通信データを当該グループに
    新たに分類する,ことを特徴とする遠隔監視処理方法。
  10. 【請求項10】 1または2以上の子局から送信され
    た,所与の監視した状態を表す監視情報と当該監視情報
    の処理の優先度とを含む通信データを,受信して処理す
    る遠隔監視処理をコンピュータに実行させるプログラム
    を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であっ
    て,前記通信データの分類の基準となるn種類(nは1
    以上の整数)の基準優先度と前記通信データに含まれる
    前記優先度とを比較して,前記n種類の基準優先度に対
    する前記優先度の高低に基づき前記通信データを(n+
    1)個のグループに分類する手順と,前記(n+1)個
    のグループに分類した通信データを,優先度の高いグル
    ープから順に処理する手順と,前記(n+1)個のグル
    ープのうち,あらかじめ定められた優先度より低い優先
    度を有するグループに含まれる通信データについては,
    受信してからあらかじめ定められた時間を経過した通信
    データを当該グループから消去する手順と,を備えてい
    ることを特徴とする記録媒体。
  11. 【請求項11】 1または2以上の子局から送信され
    た,所与の監視した状態を表す監視情報と当該監視情報
    の処理の優先度と子局を一意に識別する子局識別子と監
    視した状態の種類を表す種別情報とを含む通信データ
    を,受信して処理する遠隔監視処理をコンピュータに実
    行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体であって,前記通信データの分類の基準と
    なるn種類(nは1以上の整数)の基準優先度と前記通
    信データに含まれる前記優先度とを比較して,前記n種
    類の基準優先度に対する前記優先度の高低に基づき前記
    通信データを(n+1)個のグループに分類する手順
    と,前記(n+1)個のグループに分類された通信デー
    タを,優先度の高いグループから順に処理する手順と,
    前記(n+1)個のグループのうち,あらかじめ定めら
    れた優先度より低い優先度を有するグループに含まれる
    通信データについては,新たに受信した通信データの前
    記子局識別子および前記種別情報と,当該グループにす
    でに分類されている通信データの前記子局識別子および
    前記種別情報とをそれぞれ比較し,両者が一致する場合
    には,当該グループにすでに分類されている通信データ
    を消去し,新たに受信した通信データを当該グループに
    新たに分類する手順と,を備えていることを特徴とする
    記録媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004132110A (ja) * 2002-10-15 2004-04-30 Nikko Co Ltd 河川の異常水位通報システム
KR101128234B1 (ko) * 2006-08-23 2012-03-23 엘지전자 주식회사 메모리 접근 제어 장치 및 방법
JP2013119740A (ja) * 2011-12-07 2013-06-17 Mitsubishi Heavy Industries Bridge & Steel Structures Engineering Co Ltd ゲート駆動装置の携帯型操作端末及びゲート駆動装置操作システム

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