JPH07334775A - ビル管理情報の処理方法およびその方法を使用したビル管理装置 - Google Patents

ビル管理情報の処理方法およびその方法を使用したビル管理装置

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JPH07334775A
JPH07334775A JP12277094A JP12277094A JPH07334775A JP H07334775 A JPH07334775 A JP H07334775A JP 12277094 A JP12277094 A JP 12277094A JP 12277094 A JP12277094 A JP 12277094A JP H07334775 A JPH07334775 A JP H07334775A
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alarm
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building management
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JP12277094A
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English (en)
Inventor
Mitsunori Adachi
満則 足達
Toshiharu Nozawa
俊治 野沢
Satoshi Nakabayashi
智 中林
Kazuya Sato
和也 佐藤
Yutaka Fukazawa
豊 深沢
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発生した警報に対処する場合の優先させなけ
ればならない警報を容易に判断できるビル管理情報の処
理方法およびその処理方法を用いたビル管理装置を得
る。 【構成】 設備機器から出力される状態変化や異常状態
の解釈結果を基に、種別や優先度が付与された警報信号
を発生させ、該警報信号に応じた情報の表示位置あるい
は表示領域を前記種別および前記優先度に応じて変化さ
せ表示部へ表示するビル管理情報の処理方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ビル管理情報の迅速
な処理を実現するビル管理情報の処理方法およびその方
法を使用したビル管理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のビル管理情報の迅速な処理を実現
するためのビル管理装置としては、例えば特開平4−6
4199号公報に示されるビル管理システムにおける警
報処理装置がある。図16はこのビル管理システムにお
ける警報処理装置の全体の構成を示すブロック図であ
る。図において1a,1b,1cはビル内の各設備を管
理する設備コントローラ、2は中央監視を行う中央監視
装置、3は複数の設備コントローラ1a,1b,1cと
中央監視装置2を接続している通信路、4は中央監視装
置2内に設けられ、各設備コントローラ1a,1b,1
cから出力される警報信号などの情報を受信し記憶する
通信バッファ、5は中央監視装置2内での情報処理を行
う処理装置、6は警報信号などの情報を判定するための
異常発報情報を記憶する記憶装置、7は中央監視装置2
内に設けられた表示手段、8は表示手段7を介して警報
などの情報を表示する表示装置である。
【0003】次に動作について図16と図17を用いて
説明する。図16において図示しない各種設備から警報
信号や状態変化情報(例えば部屋の温度変化等)が設備
コントローラ1a,1b,1cに集められる。さらに設
備からの警報信号や状態変化情報は設備コントローラ1
a,1b,1cから中央監視装置2に通信路3を介して
伝送される。伝送された警報信号や状態変化情報は中央
監視装置2内の通信バッファ4に一時的に記憶される。
図17は、通信バッファ4に記憶された状態変化情報や
警報信号を示している。図17の(a)は通信バッファ
4に到着した順に上側のエリアから記憶された状態変化
情報や警報信号の内容を示している。
【0004】この通信バッファ4に記憶された警報信号
や状態変化情報は処理装置5に送られて逐次解釈され、
記憶装置6に記憶されている異常発報情報と照合され、
通信バッファ4の内容から状態変化などの情報を除いた
警報情報を作成し表示手段7に与えられる。グラフィッ
クコントローラ等で構成された表示手段7は、警報情報
を画像表示が可能な画像信号に変換して表示装置8に出
力する。表示装置8は警報情報などをオペレータに対し
て表示する。
【0005】このような従来のビル管理装置では、例え
ば警報や状態変化が多数発生した場合に、図17の
(b)に示されるようなリスト表示が行われていた。さ
らに、このリスト表示から異常の詳しい内容(付加情報
である設備の場所や履歴)を知るためにオペレータが図
示しないキーボードやマウスによりリスト表示された特
定の1項目を指示し、詳細な付加情報を得ることも行わ
れていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のビル管理装置は
以上のように構成されているので、警報が散発して起こ
る場合には特別な問題が生じないが、警報が短時間に多
発した場合に、リスト表示による一覧表示が優先順位な
しに表示されるために、何から優先的に対応すべきかを
判断するのが操作員にとって容易でない問題点があっ
た。
【0007】また、付加情報である設備の位置や詳細情
報は、警報リストの中からオペレータが選択する操作が
必要であり、時間を要してしまう問題点があった。
【0008】また、警報や状態変化が多発したときに通
信路のトラフィックが過大となり、警報表示までの応答
時間が長くなる問題点もあった。
【0009】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、請求項1の発明は発生した警報に
対処する場合の優先させなければならない警報について
の判断を容易にするビル管理情報の処理方法を得ること
を目的とする。
【0010】請求項2の発明は、発生した警報に対処す
る場合の優先させなければならない警報についての判断
を容易にするビル管理情報の処理方法を得ることを目的
とする。
【0011】請求項3の発明は、発生した警報が多数に
及ぶ場合でも、発生した警報に対処する場合の優先させ
なければならない警報についての判断を容易にすると共
に、表示エリアの有効利用を実現できるビル管理情報の
処理方法を得ることを目的とする。
【0012】請求項4の発明は、優先度の高い警報につ
いてオペレータが時間的に優先して知り得て、優先させ
なければならない警報に対する措置を迅速に行うことの
できるビル管理情報の処理方法を得ることを目的とす
る。
【0013】請求項5の発明は、緊急度の高い警報など
のデータを迅速かつ効率良く処理できるビル管理情報の
処理方法を得ることを目的とする。
【0014】請求項6の発明は、警報や状態変化が多発
したときでも特に緊急を要する警報に対する応答時間を
短縮できるビル管理情報の処理方法を得ることを目的と
する。
【0015】請求項7の発明は、緊急度の高い警報など
のデータを効率良く処理できるビル管理情報の処理方法
を得ることを目的とする。
【0016】請求項8の発明は、緊急度の高い警報など
のデータを効率良く処理できるビル管理情報の処理方法
を得ることを目的とする。
【0017】請求項9の発明は、発生した警報に対処す
る場合の優先させなければならない警報についての判断
を容易にするビル管理装置を得ることを目的とする。
【0018】請求項10の発明は、発生した警報に対処
する場合の優先させなければならない警報についての判
断を容易にするビル管理装置を得ることを目的とする。
【0019】請求項11の発明は、発生した警報が多数
に及ぶ場合でも、発生した警報に対処する場合の優先さ
せなければならない警報についての判断を容易にするビ
ル管理装置を得ることを目的とする。
【0020】請求項12の発明は、発生した警報に対処
する場合の優先させなければならない警報についての判
断を容易にするビル管理装置を得ることを目的とする。
【0021】請求項13の発明は、緊急度の高い警報な
どのデータを迅速かつ効率良く処理できるビル管理装置
を得ることを目的とする。
【0022】請求項14の発明は、警報や状態変化が多
発した時でも警報表示までの応答時間を短縮できるビル
管理装置を得ることを目的とする。
【0023】請求項15の発明は、緊急度の高い警報な
どのデータを効率良く処理できるビル管理装置を得るこ
とを目的とする。
【0024】請求項16の発明は、緊急度の低いデータ
を効率良く処理するだけでなく、緊急度の高い警報など
のデータを迅速かつ効率良く処理できるビル管理装置を
得ることを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るビ
ル管理情報の処理方法は、設備機器から出力される状態
変化や異常状態の解釈結果を基に、発生した警報信号に
対し種別や優先度を付与し、前記警報信号に応じた情報
の表示位置あるいは表示領域を前記種別および前記優先
度に応じて変化させ前記表示部へ表示する構成を備えた
ものである。
【0026】請求項2の発明に係るビル管理情報の処理
方法は、表示部へ表示する警報信号に応じた情報の表示
位置あるいは表示領域を種別および優先度に応じて変化
させる場合に、前記優先度が高いときには大きな表示領
域に詳細情報を表示し、また前記優先度が低いときには
小さな表示領域に概略情報を表示する構成を備えたもの
である。
【0027】請求項3の発明に係るビル管理情報の処理
方法は、表示部へ表示する警報信号に応じた情報の表示
位置あるいは表示領域を種別および優先度に応じて変化
させる場合に、発生した警報信号の数を計数し、その計
数値が定められた値よりも多い場合には、前記警報信号
に応じた付加情報を少なく表示してより多数の警報信号
に応じた情報の表示を行う構成を備えたものである。
【0028】請求項4の発明に係るビル管理情報の処理
方法は、送られてきた警報信号を通信バッファに蓄積
し、前記通信バッファに蓄積された警報信号を検査し、
あらかじめ前記警報信号に対し定められた時間的な優先
順位に従ってオペレータに示すための処理を行う構成を
備えたものである。
【0029】請求項5の発明に係るビル管理情報の処理
方法は、設備コントローラ側であらかじめ警報の種別コ
ードを定めておき、設備機器から出力される状態変化や
警報などのデータを前記種別コードと緊急度に応じて分
類し、緊急度の低いデータを記憶しておき、緊急度の高
いデータのみ中央監視装置に伝送し、緊急度の低いデー
タは中央監視装置が必要とした場合のみ送信する構成を
備えたものである。
【0030】請求項6の発明に係るビル管理情報の処理
方法は、中央監視装置と設備コントローラ間で送受信さ
れ中央監視装置側の通信バッファに蓄積されたデータ量
をカウントし、さらにそのカウント値を基に時間あたり
のカウント統計値を得て、当該ビル内の一日の内で通信
データ量の少ない順に時間帯を分割して算出し、前記中
央監視装置が前記設備コントローラからデータの緊急度
に応じて前記時間帯にデータ転送を行う構成を備えたも
のである。
【0031】請求項7の発明に係るビル管理情報の処理
方法は、中央監視装置の通信バッファに蓄積されたデー
タ量をカウントし、そのカウント値を基に緊急度の低い
データを伝送するかどうかを判断し、設備コントローラ
からの緊急度の低いデータ伝送要求に対して通信バッフ
アの未処理情報量があらかじめ決定された値以下または
あらかじめ決定された値より小さい場合のみ中央監視装
置が伝送許可を前記設備コントローラに通知し、前記設
備コントローラは前記中央監視装置に緊急度の低いデー
タを伝送する構成を備えたものである。
【0032】請求項8の発明に係るビル管理情報の処理
方法は、中央監視装置の通信バッファに蓄積されたデー
タ量をカウントし、そのカウント値を基に緊急度の低い
データを伝送するかどうかを判断し、また各設備コント
ローラからの緊急度の低いデータを転送する順序を決定
し、通信バッファに蓄積されたデータ量があらかじめ決
定された値以下またはあらかじめ決定された値より小さ
い場合のみ、前記中央監視装置が自動的に各設備コント
ローラから緊急度の低いデータを通信路を介して前記決
定した順序で順次伝送する構成を備えたものである。
【0033】請求項9の発明に係るビル管理装置は、警
報信号に対しあらかじめ定められた手法により種別や優
先度を付与する優先順位決定手段と、表示部へ表示する
前記警報信号に応じた情報の表示位置あるいは表示領域
を前記優先順位決定手段により付与した種別および前記
優先度に応じて変化させる制御手段とを備えたものであ
る。
【0034】請求項10の発明に係るビル管理装置は、
表示部へ表示する警報信号に応じた情報の表示位置ある
いは表示領域を種別および優先度に応じて変化させる場
合に、前記優先度が高いときには大きな表示領域に詳細
情報を表示し、また前記優先度が低いときには小さな表
示領域に概略情報を表示する表示領域制御手段を備えた
ものである。
【0035】請求項11の発明に係るビル管理装置は、
発生した警報信号の数を計数する計数手段と、表示領域
制御手段が表示部へ表示する警報信号に応じた情報の表
示位置あるいは表示領域を種別および優先度に応じて変
化させる場合に、前記計数手段の計数値が定められた値
よりも多い場合に前記警報信号に応じた付加情報を削減
する情報削減手段を備えたものである。
【0036】請求項12の発明に係るビル管理装置は、
送られてきた警報信号を蓄積する通信バッファと、該通
信バッファに蓄積された警報信号に対しあらかじめ定め
られた時間的な優先順位に従ってオペレータに示すため
の処理を行う優先処理制御手段とを備えたものである。
【0037】請求項13の発明に係るビル管理装置は、
設備機器から出力される状態変化や警報などのデータを
設備コントローラ側であらかじめ定められた警報などの
種別コードと緊急度に応じて分類する分類手段と、緊急
度の低い前記データを記憶する記憶手段と、緊急度の高
い前記データのみ中央監視装置に送信し、緊急度の低い
データは中央監視装置が必要とした場合のみ送信する送
信制御手段とを備えたものである。
【0038】請求項14の発明に係るビル管理装置は、
中央監視装置と設備コントローラ間で通信され中央監視
装置側の通信バッファに蓄積されたデータ量をカウント
し通信量を測定する通信量測定手段と、さらにその通信
量測定手段により得られたカウント値を基に時間あたり
のカウント統計値を求める統計値演算手段と、一日の内
で当該ビル内の通信データ量の少ない順に時間帯を分割
して算出する時間帯分割演算手段と、前記設備コントロ
ーラからデータの緊急度に応じて前記時間帯を選択して
データ転送を行う送信制御手段とを備えたものである。
【0039】請求項15の発明に係るビル管理装置は、
中央監視装置の通信バッファに蓄積されたデータ量をカ
ウントする計数手段と、該計数手段がカウントしたカウ
ント値を基に緊急度の低いデータを転送するかどうかを
判断するデータ転送判断手段と、該データ転送判断手段
の判断結果を基に、設備コントローラからの緊急度の低
いデータ伝送要求に対して通信バッフアの未処理情報量
があらかじめ決定された値以下またはあらかじめ決定さ
れた値より小さい場合のみ前記中央監視装置から前記設
備コントローラへ通知される伝送許可により前記設備コ
ントローラから前記中央監視装置へ緊急度の低いデータ
を送信させるデータ転送制御手段とを備えたものであ
る。
【0040】請求項16の発明に係るビル管理装置は、
中央監視装置の通信バッファに蓄積されたデータ量をカ
ウントする計数手段と、該計数手段によりカウントした
カウント値を基に各設備コントローラからの緊急度の低
いデータを転送する順序を決定する転送順番決定手段と
を備え、データ転送制御手段はデータ転送判断手段の判
断結果と転送順番決定手段の順番決定結果を基に緊急度
の低いデータを送信させるように構成したものである。
【0041】
【作用】請求項1の発明におけるビル管理情報の処理方
法は、設備機器から出力される状態変化や異常状態を解
釈することで発生する警報信号に対し種別や優先度を付
与し、前記警報信号に応じた情報の表示位置あるいは表
示領域をその警報信号の前記種別および前記優先度に応
じて変化させ表示部へ表示し、発生した警報に対処する
場合の優先させなければならない警報についての判断を
容易にする。
【0042】請求項2の発明におけるビル管理情報の処
理方法は、表示部へ表示する警報信号に応じた情報の表
示位置あるいは表示領域を、種別および優先度に応じて
変化させる場合に、前記優先度が高いときには大きな表
示領域に詳細情報を表示し、また前記優先度が低いとき
には小さな表示領域に概略情報を表示し、発生した警報
に対処する場合の優先させなければならない警報につい
ての判断を容易にする。
【0043】請求項3の発明におけるビル管理情報の処
理方法は、表示部へ表示する警報信号に応じた情報の表
示位置あるいは表示領域を種別および優先度に応じて変
化させる場合に、発生した警報信号の数を計数し、その
計数値が定められた値よりも多い場合には、前記警報信
号に応じた付加情報を少なく表示し、より多数の警報信
号に応じた情報の表示を行い、発生した警報が多数に及
ぶ場合でも、発生した警報に対処する場合の優先させな
ければならない警報についての判断を容易にし、また表
示エリアの有効利用を可能にする。
【0044】請求項4の発明におけるビル管理情報の処
理方法は、送られてきた警報信号を通信バッファに蓄積
し、前記通信バッファに蓄積された警報信号を検査し、
あらかじめ前記警報信号に対し定められた時間的な優先
順位に従ってオペレータに示すための処理を行い、時間
的に優先して優先度の高い警報をオペレータが知り得る
ことを可能にし、優先させなければならない警報につい
ての判断を容易にする。
【0045】請求項5の発明におけるビル管理情報の処
理方法は、設備コントローラ側であらかじめ警報の種別
コードを定めておき、設備機器から出力される状態変化
や警報などのデータを前記種別コードと緊急度に応じて
分類し、緊急度の低いデータは記憶しておき、緊急度の
高いデータのみ中央監視装置に伝送し、前記緊急度の低
いデータは中央監視装置が必要とした場合のみ送信し、
緊急度の高い警報などのデータを迅速かつ効率良く処理
するように作用する。
【0046】請求項6の発明におけるビル管理情報の処
理方法は、中央監視装置と設備コントローラ間で送受信
され、中央監視装置側の通信バッファに蓄積されたデー
タ量のカウント値を基に時間あたりのカウント統計値を
得て、当該ビル内の一日の内で通信データ量の少ない順
に時間帯を分割して算出し、前記設備コントローラから
データの緊急度に応じて前記時間帯にデータ転送を行う
ことで、一日の内で通信データの少ない順に前記中央監
視装置が緊急度の低いデータを設備コントローラから転
送することを可能にして、通信路のトラフィックが過大
となるのを回避し緊急を要する警報の伝送の高速化およ
び警報の迅速な処理を実現する。
【0047】請求項7の発明におけるビル管理情報の処
理方法は、中央監視装置上でネットワーク上の通信量を
測定し、設備コントローラからの非緊急データ転送要求
に対して、通信量が少ない時のみ転送許可を出すため、
緊急を要するデータの転送効率が向上し、警報等の緊急
度の高いデータの迅速な処理が可能となる。
【0048】請求項8の発明におけるビル管理情報の処
理方法は、中央監視装置上で通信路のデータ量をカウン
トし、そのカウント値を基に緊急度の低いデータを伝送
するかどうかを判断し、また各設備コントローラからの
緊急度の低いデータを転送する順序を決定し、通信バッ
ファに蓄積されたデータ量があらかじめ決定された値以
下またはあらかじめ決定された値より小さい場合のみ、
前記中央監視装置が自動的に各設備コントローラから緊
急度の低いデータを通信路を介して前記決定した順序で
順次伝送し、緊急度の低いデータの転送効率を向上さ
せ、また警報等の緊急度の高いデータの迅速な処理を可
能にする。
【0049】請求項9の発明におけるビル管理装置は、
警報信号に対しあらかじめ定められた手法により種別や
優先度を付与し、前記警報信号に応じた情報を表示部へ
表示する際の表示位置あるいは表示領域を、付与した種
別および優先度に応じて変化させ、発生した警報に対処
する場合の優先させなければならない警報についての判
断を容易にする。
【0050】請求項10の発明におけるビル管理装置の
表示領域制御手段は、警報信号に応じた情報を表示部へ
表示する際の表示位置あるいは表示領域を種別および優
先度に応じて変化させる場合に、前記優先度が高いとき
には大きな表示領域に詳細情報を表示し、また前記優先
度が低いときには小さな表示領域に概略情報を表示する
ことで発生した警報に対処する場合の優先させなければ
ならない警報についての判断を容易にする。
【0051】請求項11の発明におけるビル管理装置の
情報削減手段は、表示部へ表示する警報信号に応じた情
報の表示位置あるいは表示領域を種別および優先度に応
じて変化させる場合に、前記警報信号の計数値が定めら
れた値よりも多い場合に前記警報信号に応じた付加情報
を少なく表示することで、表示すべき警報が現状表示可
能な数を越えても、一覧できる警報表示の数を増加さ
せ、発生した警報に対処する場合の優先順位の判断を容
易にする。
【0052】請求項12の発明におけるビル管理装置の
優先処理制御手段は、通信バッファに蓄積された警報信
号に対し、あらかじめ定められた時間的な優先順位に従
ってオペレータに示すための処理を行うことで、時間的
に優先して優先度の高い警報をオペレータに知らしめる
ことで優先させなければならない警報についての判断を
容易にする。
【0053】請求項13の発明におけるビル管理装置
は、設備機器から出力される状態変化や警報などのデー
タを、設備コントローラ側であらかじめ警報の種別コー
ドを決定し、この種別コードと緊急度に応じて前記デー
タを分類し、緊急度の低いデータを記憶しておく一方、
緊急度の高いデータのみ中央監視装置に送信し、緊急度
の低いデータは中央監視装置が必要とした場合のみ送信
することで、緊急度の高い警報などのデータを迅速かつ
効率良く処理することを可能にする。
【0054】請求項14の発明におけるビル管理装置
は、中央監視装置と設備コントローラ間で授受され前記
中央監視装置側の通信バッファに蓄積されたデータのカ
ウント値を基に、時間あたりのカウント統計値を求め、
当該ビル内の一日の内で通信データ量の少ない順に時間
帯を分割して算出し、前記設備コントローラからデータ
の緊急度に応じて前記時間帯にデータ転送を行うこと
で、一日の内で通信データの少ない順に前記中央監視装
置が緊急度の低いデータを設備コントローラから転送す
ることを可能にし、緊急を要する警報の伝送の高速化お
よび警報の迅速な処理を実現する。
【0055】請求項15の発明におけるビル管理装置
は、中央監視装置の通信バッファに蓄積されたデータ量
のカウント値を基に緊急度の低いデータを伝送するかど
うかを判断し、前記カウント値を基に設備コントローラ
からの緊急度の低いデータ伝送要求に対して通信バッフ
アの未処理情報量があらかじめ決定された値以下または
あらかじめ決定された値より小さい場合にのみ、前記中
央監視装置から前記設備コントローラへ通知される伝送
許可を基に、前記設備コントローラから前記中央監視装
置へ緊急度の低いデータを送信させ、緊急度の高い警報
などのデータを迅速かつ効率良く処理することを可能に
する。
【0056】請求項16の発明におけるビル管理装置の
転送順番決定手段は、中央監視装置の通信バッファに蓄
積されたデータ量のカウント値を基に各設備コントロー
ラからの緊急度の低いデータを転送する順序を決定する
ので、前記通信バッファに蓄積されたデータ量があらか
じめ決定された値以下またはあらかじめ決定された値よ
り小さい場合のみ、各設備コントローラから緊急度の低
いデータが通信路を介して前記決定した順序で前記中央
監視装置に自動的に順次伝送され、緊急度の低いデータ
を効率良く処理するだけでなく、緊急度の高い警報など
のデータを迅速かつ効率良く処理することが可能にな
る。
【0057】
【実施例】
実施例1.以下、請求項1および請求項9の発明の一実
施例について説明する。図1は本実施例のビル管理情報
の処理方法およびその処理方法が用いられるビル管理装
置の構成を示すブロック図である。図1において図16
と同一または相当の部分については同一の符号を付し説
明を省略する。図において9は警報に優先順位付けを行
い警報の優先順位を決定する優先順位決定手段である。
5aは表示部へ表示する警報信号に応じた情報の表示位
置あるいは表示領域を、優先順位決定手段9により付与
した優先順位および種別に応じて変化させる制御手段で
ある。
【0058】次に動作について図1と図2および図3,
図4のフローチャートを用いて説明する。図1において
警報信号や状態変化情報が各設備コントローラ1a,1
b,1cから中央監視装置2の通信バッファ4に一時記
憶されるまでは従来と同一であり説明を省略する。次
に、通信バッファ4に一時記憶された警報や状態変化
は、処理装置(時間帯分割演算手段,送信制御手段)5
により順次処理される。通常の状態では処理装置5は他
のタスクを実行しているが、通信の受信割り込みが生じ
る毎に、図3のフローチャートに示すプログラムを実行
し警報の処理を実行する。
【0059】図3において、まず通信バッフア4の最新
内容に受信情報があるかどうかを検査する(ステップS
T1)。受信情報がない場合には本ルーチンを終了す
る。一方、受信情報があれば、その受信情報から状態変
化等の情報を除き、受信情報に対し警報の解釈を行い警
報情報を得る(ステップST2)。受信情報を解釈した
後、さらに優先順位決定手段9を用いて解釈した警報情
報に対し優先順位付けを行う(ステップST3)。さら
に処理装置5は、記憶装置6上に作成された未処理警報
リスト中(未処理の警報を優先度順に並べたリスト)の
該当優先度に相当する位置に上記警報情報を新たに書き
込む。次に、処理装置5は記憶装置6上に記憶された未
処理警報リスト中の上位N個を表示装置8の優先度毎に
決められた位置8a,8b,8c,8dに表示する。こ
こでNは警報表示可能数を示している。表示可能数Nは
表示装置8の解像度や表示装置8の数、警報表示の付加
情報量等から決定する。
【0060】次に、優先順位の一例を以下説明する。警
報の種別として例えば火災,水漏れ,機器故障,ユーザ
要求などの4種類に分類し、さらに細かいレベルでの各
種別を分類して優先付けを実施する。この場合の優先付
けは、火災や水漏れなどについての優先順位を付与する
ための優先順位付けテーブルを参照して行う。以上述べ
た4種類の種別の警報がほぼ同時に中央監視装置2に受
信された場合、通信バッフア4の内容は図2の(a)の
如くなる。この通信バッファ4の受信情報が図3に示す
フローチャートで説明した手順で順次処理されていく。
この例では、状態変化信号はステップST2により除か
れ警報についての受信情報のみとなり、ステップST4
で優先順位付けされるため、図2の(b)に示す記憶装
置6上の未処理警報リストLSTは優先順位順に火災>
水漏れ>機器故障>ユーザ要求の順番でリスト化され
る。さらに優先順位に従って付加情報を含めた情報表示
を行った警報表示例を図2の(c)に示す。図2の
(c)では左から優先順位に従って表示されている。こ
こで付加情報として建物内の位置や故障履歴等の情報が
一般的に付加される。
【0061】なお、以上説明した実施例では警報種別に
ついては4種類としたが、4種類に限らないことは言う
までもない。
【0062】中央監視装置2の表示装置8の表示位置8
a,8b,8c,8dに表示された警報は、オペレータ
により順次処理される。オペレータが警報を処理した
後、図示しないキーボード,マウス,タッチパネル等で
処理終了をオペレータが入力することで、図4に示すフ
ローチャートで示されるプログラムに移行することによ
り処置済みの警報の確認や削除を行う。
【0063】すなわち、図4においてオペレータは処置
済の警報を確認し(ステップST6)、該当警報を図示
しないキーボード,マウス,タッチパネル等で指示す
る。その後、処理装置5は記憶装置6上の未処理リスト
中から、指示された該当警報を削除する(ステップST
7)。さらに未処理リスト中の上位N個を優先度毎に決
められた位置に新たに表示し(ステップST8)、処理
を終了する。このように本実施例では図3,図4に示す
2つのルーチンを実行することにより、警報を表示し処
理済みの警報を削除する警報表示処理が行われる。
【0064】なお、以上の説明で未処理警報がN個より
小さい場合はその数だけ表示することになる。また最大
表示可能数Nにかかわらず、いくつの警報の表示を行う
かは別途使い勝手のよい警報表示数としてよい。
【0065】また、上記実施例では優先順位により位置
のみを変化させたが、警報の表示色等を変化させても同
様の効果を得ることが可能である。
【0066】さらにまた、典型的な例として通信割り込
みやキーボード割り込みにより図3,図4に示すルーチ
ンが始まることとしたが、たとえばタイマ割り込みなど
によりある周期で上記ルーチンを実行するようにしても
よい。
【0067】また、以上説明した実施例では4種類の警
報種別について優先順位が付されるものとして説明した
が、たとえばオペレータコンソールからの距離などの条
件を基に優先順位を付したり、さらに前記警報種別と前
記距離などの条件を併用して優先順位が付される構成に
してもよい。
【0068】実施例2.以下、請求項2および請求項1
0の発明の一実施例について説明する。通常、緊急度の
高い警報ほど操作員は瞬時に細かい付加情報を知る必要
があり、一度にたくさんの付加情報を表示した方が都合
がよい。一方、緊急度の低い警報に対しては、処置する
までに時間的に余裕があるために付加情報は少なくても
よく、追加付加情報を表示するように操作員が指示して
もよい。このため本実施例では、緊急度の低い警報に対
しては付加情報表示エリアを小さくし、緊急度の高い警
報に対しては付加情報表示エリアを大きくするように制
御する。
【0069】図5は本実施例のビル管理情報の処理方法
およびその処理方法が用いられるビル管理装置の構成を
示すブロック図である。図5において図1と同一または
相当の部分については同一の符号を付し説明を省略す
る。図において5bは表示装置8へ表示する警報の表示
位置あるいは表示領域を、前記優先度が高い警報に対し
ては大きな表示領域に詳細情報を表示し、また前記優先
度が低いときには小さな表示領域に概略情報を表示する
表示領域制御手段である。
【0070】次に動作について説明する。警報が多発し
た場合に、前記実施例1では優先順位に従って表示位置
を変化させていたが、本実施例では表示領域制御手段5
bにより優先順位に従って付加情報を減少させるので、
より多くの警報が付加情報と共に表示可能となる。
【0071】実施例3.以下、請求項3および請求項1
1の発明の一実施例について説明する。図6は、本実施
例のビル管理情報の処理方法およびその処理方法が用い
られるビル管理装置の構成を示すブロック図である。図
6において図1と同一または相当の部分については同一
の符号を付し説明を省略する。本実施例では、実施例
1,実施例2で警報が多発した場合に、現状の表示可能
数Nより多数の警報を表示できるようにしたものであ
る。そのため、現状表示すべき警報の数をカウントする
計数手段11と、カウント値により表示する付加情報を
減少させる情報削減手段12を新たに備える。
【0072】次に動作について説明する。警報が警報表
示可能数N以下の場合は、実施例1,実施例2と同様で
あり説明を省略する。実施例1の記憶装置4上の未処理
警報リストLST上で、処理装置5は警報をカウントす
る計数手段11を用いて警報の数をカウントする。実施
例1では一律に警報表示数をN個としていたが、本実施
例では、上記カウントした警報の数がN個を越えた場合
に警報の優先順位に従って付加情報量を削減する情報削
減手段12により表示される付加情報を減少させる。
【0073】例えば優先順位が1番の場合は付加情報量
を減少させず、優先順位に従って付加情報量を減少させ
て、自動的に警報表示可能数をM個(M>N)となるよ
うにする。この後、M個以上の警報については、実施例
1と同様に図3に示すステップST5で未処理リスト中
の上位M個の警報が自動的に表示装置8に一覧表示され
る。以上の動作により、警報数がN個より少ない場合に
は詳細な付加情報を表示し、警報数がN個より多くなっ
た場合は概略の付加情報を表示させることが可能とな
り、警報表示数をN個からM個に自動的に増加させるこ
とができる。
【0074】実施例4.以下、請求項4および請求項1
2の発明の一実施例について説明する。図7は、本実施
例のビル管理情報の処理方法およびその処理方法が用い
られるビル管理装置の構成を示すブロック図である。本
実施例は実施例1で警報が多発した場合に、通信バッフ
ァ4により警報を受信した際、受信バッファ4内の受信
情報の処理に関しての時間的な優先順位付けを行い、こ
の優先順位に従って優先順位の高い受信情報を優先して
早く処理するものである。この際の表示処理は従来と同
様あるいは実施例1〜3の表示方法を採用してよい。
【0075】図7において図1と同一または相当の部分
については同一の符号を付し説明を省略する。本実施例
では、新たな構成要素として通信バッファ4に蓄積され
た警報信号に対しあらかじめ定められた時間的な優先順
位に従ってオペレータに示すための処理を行う優先処理
制御手段13を備える。このため優先処理制御手段13
は警報信号に時間的な優先順位付けを行うためのテーブ
ルを備えている。
【0076】次に、図7と図8と図9に基づいて動作を
説明する。図8は、通信バッファ4の内容とオペレータ
に示すための処理についての時間的な優先順位が付され
た記憶装置6内の未処理警報リストLSTを示す説明
図、図9は動作を示すフローチャートである。図7にお
いて各設備コントローラ1a,1b,1cから送られて
きた警報信号や状態変化情報が、中央監視装置2の通信
バッファ4に一時記憶されるまでは従来と同一であり説
明を省略する。次に、通信バッファ4に一時記憶された
警報や状態変化などの情報は処理装置5により順次処理
される。通常の状態では処理装置5は他のタスクを実行
しているが、通信の受信割り込みが生じる毎に、処理装
置5は図9のフローチャートに示す処理を実行する。ま
ず、通信バッファ4の最新内容に受信情報があるかどう
かを検査する(ステップST11)。受信情報がない場
合には、本ルーチンを終了する。一方、受信情報があれ
ばその受信情報から状態変化等の情報を除いて警報の内
容を解釈する警報解釈を行う(ステップST12)。続
いて前記解釈した警報に処理の時間的な優先順位を優先
処理制御手段13を用いて決定する。そしてさらにこの
優先処理制御手段13により決定した優先順位に従って
記憶装置6上の未処理警報リストLSTに処理すべき警
報を順にリストアップする。
【0077】従って、本実施例では付与された優先順位
により警報処理の時間的な実行順序が変更されることに
なる。すなわち、ステップST14で優先度がn番目よ
り高いかどうかを判定する。この判定により優先度がn
番目より上位の場合のみ通信バッファ4の受信情報から
警報信号についての情報を抜き出し、記憶装置6上の未
処理警報リストLST中の該当優先度レベルに上記警報
情報を書き込む。ステップST14の判定で上記警報の
優先度がN以下の場合には、通信バッファ4にその警報
を残してステップST16に移行する。ステップST1
6では、通信バッファ4に未検査受信情報があるかどう
かを判定する。ステップST16の判定により未検査受
信情報が通信バッファ4にあると判断した場合には、通
信バッファ4上の検査しようとする受信情報のアドレス
を更新し(ステップST17)、通信バッファ4上の次
の受信情報を検査する(ステップST12)。そして、
以上説明したステップST12〜ステップST17まで
の処理ステップを通信バッファ4に未検査受信情報がな
くなるまで繰り返す。通信バッファ4上の受信情報の優
先度が全てn以下の場合には、通信バッファ4に全ての
受信情報が残り、次の通信割り込みまでそのままの状態
となる。
【0078】この結果、緊急度の高い警報ほど早く通信
バッファ4から取り出され処理されるために緊急警報に
対する迅速な処置が可能となる。図8の(a)に示す通
信バッファ4に受信情報が蓄積された状態は、上記説明
した一連の処理により図8の(b)に示すように未処理
警報リスト化され、時間的な優先度に従った処理順序で
実行される。この後、例えば実施例1の警報表示方法を
実施すると、ステップST18で未処理警報リスト中の
上位N個を優先度毎に決められた位置に表示する処理を
行い、このルーチンを終了する。
【0079】また上記ルーチン以外に、実施例1で説明
した処置済みの警報の削除ルーチンを同時に実行する。
この処理については実施例1の図4で説明したものと同
一であるため説明を省略する。
【0080】また上記表示方法以外にも従来表示方法と
して、図8の(b)で示される未処理警報リストを直接
表示してもよい。その場合でも優先度の高いものが早く
処理される効果は同様である。
【0081】また以上の実施例では、受信情報が全て優
先度n以下の場合には次の通信割り込みまで通信バッフ
ァ4に記憶されているとしたが、一番優先順位の高い受
信情報を通信バッファ4から抜き出し、記憶装置6上の
未処理リスト中のn以下の該当優先度レベルに、上記前
記受信情報から解釈した警報情報を書き込んでもよい。
【0082】またさらに、通信割り込みにより通信バッ
フアを検査する代りにある周期(例えばタイマ割り込
み)で通信バッファの内容を検査するようにしてもよ
い。
【0083】実施例5.以下、請求項5および請求項1
3の発明の一実施例について説明する。図10は、本実
施例のビル管理情報の処理方法およびその処理方法が用
いられるビル管理装置の構成を示すブロック図である。
本実施例は、設備機器から出力される状態変化や警報な
どのデータをそのデータの種別コードと緊急度に応じて
分類し決定する送信優先順位決定手段と、緊急度の低い
データを記憶する低緊急度データ記憶装置とを設備コン
トローラ側に設け、緊急度の高いデータのみ中央監視装
置に送信し、緊急度の低いデータは中央監視装置が必要
とした場合のみ送信するものである。
【0084】図10において図1と同一または相当の部
分については同一の符号を付し説明を省略する。図にお
いて20は設備コントローラ1a,1b,1cに設けら
れ各種設備からのデータを緊急度に従って分類し決定す
る送信優先順位決定手段(分類手段,送信制御手段)、
21は緊急度の低いデータを記憶する低緊急度データ記
憶装置(記憶手段)である。
【0085】次に動作について説明する。図示していな
い設備からの緊急の警報信号や状態変化などのデータが
設備コントローラ1a,1b,1cなどに伝送される。
伝送された警報信号や状態変化など、各種設備から送ら
れてきた種別コードの付されたデータをその種別コード
と緊急度に従って各設備コントローラの送信優先順位決
定手段20により優先順位づけする。送信優先順位決定
手段20はこのためのテーブルを備えている。そして、
予め定められた重要度のレベルまたは中央監視装置2か
らの指示により決定された優先度以上の警報のみを各設
備コントローラは中央監視装置2に伝送する。一方ま
た、前記警報より優先順位が低い警報や状態変化等のデ
ータは夫々の低緊急度データ記憶装置21に記憶してお
く。次に、優先順位の低い警報や状態変化等のデータ
は、中央監視装置2が指示したときのみ中央監視装置2
の要求により夫々低緊急度データ記憶装置21から読み
出し伝送する。
【0086】実施例6.以下、請求項6および請求項1
4の発明の一実施例について説明する。図11は、本実
施例のビル管理情報の処理方法およびその処理方法が用
いられるビル管理装置の構成を示すブロック図である。
本実施例では、一日の内で通信トラフィックの少ない時
間帯を統計的に算出し、その通信トラフィックの少ない
時間帯に優先度の低いデータを転送するようにしたもの
である。図11において図10と同一または相当の部分
については同一の符号を付し説明を省略する。本実施例
では処理装置5は、時間帯分割演算手段と設備コントロ
ーラからデータの緊急度に応じて前記時間帯を選択して
データ転送を行う送信制御手段などの機能を有してい
る。図において14は通信バッファ4に蓄積されたデー
タ量をカウントし通信量を測定する通信量測定手段、1
5は上記カウント値を時間単位に統計処理して統計値を
得る統計値演算手段である。
【0087】次に動作について説明する。優先順位の低
いデータが低緊急度データ記憶装置21に記憶されるま
では実施例5と同様であるため説明を省略する。本実施
例では中央監視装置2に備えられた通信バッファ4内に
蓄積されたデータ量をカウントする通信量測定手段14
により、通信トラフィック量を計測し統計値を得て単位
時間当たりの通信トラフィック量を求める。(以上の通
信トラフィック量の測定の際には、通信バッファ4にお
ける緊急度の低い蓄積データの転送は通信トラフィック
量の測定から除外しておく。)
【0088】通常、ビルなどにおいては一日の内で通信
トラフィック量が時間単位に変動し特有のパターンを有
する。そのため、例えば1時間単位の通信トラフィック
量を測定すると、一日で24回の通信トラフィック量を
得ることができる。この24回のトラフィック量をある
日数平均して比較し、通信トラフィック量の少ない時間
帯を処理装置5により順番に算出する。その後、通信ト
ラフィック量の一番少ない時間帯から順番に中央監視装
置2の指示により、設備コントローラが緊急度の低い蓄
積データを低緊急度データ記憶装置21から読み出して
中央監視装置2に伝送する。もちろん一番少ない時間帯
のみで設備コントローラからの緊急度の低いデータの伝
送が終了すれば、それでデータ伝送を終了してもよい。
【0089】また以上の例では、一日を24時間に分け
たが、この分割数はいくつでもよい。他に一年を何等分
かして、たとえば春,夏,秋,冬で上記通信トラフィッ
ク量を何日間か測定し、季節に合わせて緊急度の低いデ
ータの伝送スケジュールを決定するように構成してもよ
い。
【0090】実施例7.以下、請求項7および請求項1
5の発明の一実施例について説明する。図12は、本実
施例のビル管理情報の処理方法およびその処理方法が用
いられるビル管理装置の構成を示すブロック図である。
本実施例では、記憶または蓄積した緊急度の低いデータ
伝送を開始する前に、一定時間に一回、設備コントロー
ラ1a,1b,1cなどから中央監視装置2に問い合わ
せを行い、中央監視装置2側の通信バッファの空き具合
により、中央監視装置2から設備コントローラ1a,1
b,1cなどに伝送許可通知を出すものである。図12
において図10と同一または相当の部分については同一
の符号を付し説明を省略する。図において16は通信バ
ッファ4に蓄積されたデータ量をカウントする計数手
段、17は前記カウント値から緊急度の低いデータ伝送
をするかどうかを判断するデータ転送判断手段である。
5cはデータ転送判断手段17の判断結果を基に設備コ
ントローラからの緊急度の低いデータ伝送要求に対し、
通信バッファ4の未処理情報量があらかじめ決定された
値以下またはあらかじめ決定された値より小さい場合の
み、中央監視装置2から前記設備コントローラへ通知さ
れる伝送許可により、前記設備コントローラから前記中
央監視装置2へ緊急度の低いデータを送信させるデータ
転送制御手段である。
【0091】次に動作について図12と図13を用いて
説明する。緊急度の高い警報信号は送信優先順位決定手
段20により即座に設備コントローラ1a,1b,1c
などから中央監視装置2に伝送される。一方、状態変化
等の緊急度の低いデータは送信優先順位決定手段20に
より判断されて、低緊急度データ記憶装置21に順次記
憶される。上記緊急度の低いデータを中央監視装置2に
送信する手順として、本実施例では一定時間に一回、図
13に示すように設備コントローラ1a,1b,1cな
どが中央監視装置2に通信路3を介して緊急度の低いデ
ータ伝送を行う旨の通知を転送する。この通知を受け取
った中央監視装置2は、通信バッファ4に蓄積されたデ
ータ量を計数手段16によりカウントし、蓄積されたデ
ータ情報量kを測定する。この値kをデータ転送判断手
段17が予め定められた値以上であるかを判定し、デー
タ転送制御手段5cは、予め定められた値以上の場合に
図13の(a)に示すように、BUSY信号を通信路3
を介して設備コントローラ1a,1b,1cなどに送
り、設備コントローラは緊急度の低いデータの伝送を次
の機会まで延期する。
【0092】未処理のデータ情報量kが予め定められた
値より小さい場合には、図13の(b)で示すようにデ
ータ転送判断手段17の判定により、転送許可信号を通
信路3を介して設備コントローラ1a,1b,1cなど
に送り、上記緊急度の低いデータが設備コントローラの
低緊急度データ記憶装置21から読みだされて中央監視
装置2に転送される。
【0093】なお、転送許可を判断する基準として予め
定められた値以上として説明したが予め定められた値を
越えたときに転送許可を送るように構成してもよい。ま
た上記説明では設備コントローラ1a,1b,1cに着
目して説明したが、さらに別の多数の設備コントローラ
があってもよい。その際、各設備コントローラからの緊
急度の低いデータ伝送通知が同時に起こらないように、
伝送通知を出す周期は同一であっても、あるいは時間差
をつけるようにしてもよい。時間差を付けるようにした
場合には緊急度の低いデータの伝送効率の向上、さらに
緊急度の高いデータの伝送効率の向上などのより高い効
果を奏することになる。
【0094】実施例8.以下、請求項8および請求項1
6の発明の一実施例について説明する。本実施例では、
設備コントローラの低緊急度データ記憶手段21に記憶
した緊急度の低いデータ伝送の開始タイミングを、中央
監視装置2が現状の通信バッファ4の空き具合が大きい
場合に自動的に決定し、中央監視装置2から設備コント
ローラ1a,1b,1cなどに伝送許可通知を出して開
始するものである。図14は、本実施例のビル管理情報
の処理方法およびその処理方法が用いられるビル管理装
置の構成を示すブロック図である。図14において図1
2と同一または相当の部分については同一の符号を付し
説明を省略する。
【0095】図において18は計数手段16によりカウ
ントしたカウント値を基にデータ転送判断手段17が緊
急度の低いデータを伝送することを判断したときに、各
設備コントローラ1a,1b,1cからの緊急度の低い
データを転送する順序を決定する転送順番決定手段であ
る。また、データ転送制御手段5cは、前記通信バッフ
ァ4に蓄積されたデータ量があらかじめ決定された値以
下またはあらかじめ決定された値より小さい場合のみ、
各設備コントローラ1a,1b,1cから緊急度の低い
データを通信路3を介して前記決定した順序で前記中央
監視装置に自動的に順次伝送させる。
【0096】次に動作について図14、図15を用いて
説明する。緊急度の高い警報信号は送信優先順位決定手
段20により即座に設備コントローラ1a,1b,1c
などから中央監視装置2に伝送される。一方、状態変化
等の緊急度の低いデータは送信優先順位決定手段20に
より判断されて、低緊急度データ記憶装置21に順次記
憶される。上記緊急度の低いデータを中央監視装置2に
送信する手順として、本実施例では図15に示すように
一定時間に一回、計数手段16により通信バッファ4に
蓄積されたデータ量をカウントし未処理のデータ情報量
kを測定する。この値kをデータ転送判断手段17が判
定し、予め定められた値より小さい場合のみ転送順番決
定手段18により決定された設備コントローラにデータ
要求信号(非緊急データ転送通知)を出力し、緊急度の
低いデータを設備コントローラから転送する。この場
合、通信バッファ4に余裕があればさらに次の設備コン
トローラから緊急度の低いデータを転送することにな
る。上記各設備コントローラからのデータ転送順番を決
定する方法は、例えば現状までの非緊急データを転送し
た設備コントローラのナンバーNを記憶しておき、次の
転送開始はN+1台目の設備コントローラから非緊急デ
ータを転送するようにリング状に順番を決定する。
【0097】実施例9.なお、上記実施例1から実施例
8では表示手段7および表示装置8は1画面に対応する
ものとして示したが、表示手段7および表示装置8は1
画面に限らず複数存在していてもよい。この場合には、
複数台の表示手段および表示装置を備えれば、優先度順
に異なる表示装置に表示することも可能である。
【0098】実施例10.なお、上記実施例4では優先
処理により早く行われるものとしてオペレータに示すた
めの表示について説明したが、警報を音を用いて知らせ
るブザーや音声の場合にも適用可能である。その際の構
成としては、ブザーや音声合成装置を新たに必要とする
ことはいうまでもない。
【0099】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、設備機器から
出力される状態変化や異常状態の解釈結果を基に、発生
した警報信号に対し種別や優先度を付与し、警報の表示
位置あるいは表示領域を前記種別および前記優先度に応
じて変化させ前記表示部へ表示するように構成したの
で、発生した警報に対処する場合の優先させなければな
らない警報を容易に判断できるビル管理情報の処理方法
が得られる効果がある。
【0100】請求項2の発明によれば、表示部へ表示す
る警報信号に応じた情報の表示位置あるいは表示領域を
種別および優先度に応じて変化させる場合に、前記優先
度が高いときには大きな表示領域に詳細情報を表示し、
また前記優先度が低いときには小さな表示領域に概略情
報を表示するように構成したので、発生した警報に対処
する場合の優先させなければならない警報の判定を容易
にすることのできるビル管理情報の処理方法が得られる
効果がある。
【0101】請求項3の発明によれば、表示部へ表示す
る警報信号に応じた情報の表示位置あるいは表示領域を
種別および優先度に応じて変化させる場合に、発生した
警報信号の数を計数し、その計数値が定められた値より
も多い場合には、前記警報信号に応じた付加情報を少な
く表示してより多数の警報信号に応じた情報の表示を行
うように構成したので、発生した警報が多数に及ぶ場合
でも、発生した警報に対処する場合の優先させなければ
ならない警報の判断が容易になり、表示エリアの有効利
用が可能となるビル管理情報の処理方法が得られる効果
がある。
【0102】請求項4の発明によれば、送られてきた警
報信号を通信バッファに蓄積し、前記通信バッファに蓄
積された警報信号を検査し、あらかじめ前記警報信号に
対し定められた時間的な優先順位に従ってオペレータに
示すための処理を行うように構成したので、優先度の高
い警報についてオペレータは時間的に優先して知ること
ができ、優先させなければならない警報に対する措置を
迅速に行うことのできるビル管理情報の処理方法が得ら
れる効果がある。
【0103】請求項5の発明によれば、設備コントロー
ラ側であらかじめ警報の種別コードを定めておき、設備
機器から出力される状態変化や警報などのデータを前記
種別コードと緊急度に応じて分類し、緊急度の低いデー
タを記憶しておき、緊急度の高いデータのみ中央監視装
置に伝送し、緊急度の低いデータは中央監視装置が必要
とした場合のみ送信するように構成したので、緊急度の
高い警報などのデータを迅速かつ効率良く処理できるビ
ル管理情報の処理方法が得られる効果がある。
【0104】請求項6の発明によれば、中央監視装置と
設備コントローラ間で送受信され中央監視装置側の通信
バッファに蓄積されたデータ量をカウントし、さらにそ
のカウント値を基に時間あたりのカウント統計値を得
て、当該ビル内の一日の内で通信データ量の少ない順に
時間帯を分割して算出し、前記中央監視装置が前記設備
コントローラからデータの緊急度に応じて前記時間帯に
データ転送を行い、通信路のトラフィックが過大になる
のを回避することを可能にするように構成したので、効
率よく非緊急データの転送を行うスケジュールを自動的
に決定でき、緊急を要するデータの伝送を高速に実行で
きることになり、警報や状態変化が多発した時でも緊急
を要する警報に対する応答時間を短縮できるビル管理情
報の処理方法が得られる効果がある。
【0105】請求項7の発明によれば、中央監視装置の
通信バッファに蓄積されたデータ量をカウントし、その
カウント値を基に緊急度の低いデータを伝送するかどう
かを判断し、設備コントローラからの緊急度の低いデー
タ伝送要求に対して通信バッフアの未処理情報量があら
かじめ決定された値以下またはあらかじめ決定された値
より小さい場合のみ中央監視装置が伝送許可を前記設備
コントローラに通知し、前記設備コントローラは前記中
央監視装置に緊急度の低いデータを伝送するように構成
したので、緊急度の高い警報などのデータを迅速かつ効
率良く処理できるビル管理情報の処理方法が得られる効
果がある。
【0106】請求項8の発明によれば、中央監視装置の
通信バッファに蓄積されたデータ量をカウントし、その
カウント値を基に緊急度の低いデータを伝送するかどう
かを判断し、また各設備コントローラからの緊急度の低
いデータを転送する順序を決定し、通信バッファに蓄積
されたデータ量があらかじめ決定された値以下またはあ
らかじめ決定された値より小さい場合のみ、前記中央監
視装置が自動的に各設備コントローラから緊急度の低い
データを通信路を介して前記決定した順序で順次伝送す
るように構成したので、緊急度の高い警報などのデータ
を迅速かつ効率良く処理できるビル管理情報の処理方法
が得られる効果がある。
【0107】請求項9の発明によれば、警報信号に対し
あらかじめ定められた手法により種別や優先度を付与す
る優先順位決定手段と、表示部へ表示する前記警報信号
に応じた情報の表示位置あるいは表示領域を前記優先順
位決定手段により付与した種別および前記優先度に応じ
て変化させる制御手段とを備えるように構成したので、
発生した警報に対処する場合の優先させなければならな
い警報を容易に判断できるビル管理装置が得られる効果
がある。
【0108】請求項10の発明によれば、表示部へ表示
する警報信号に応じた情報の表示位置あるいは表示領域
を種別および優先度に応じて変化させる場合に、前記優
先度が高いときには大きな表示領域に詳細情報を表示
し、また前記優先度が低いときには小さな表示領域に概
略情報を表示する表示領域制御手段を備えるように構成
したので、発生した警報に対処する場合の優先させなけ
ればならない警報の判定を容易にすることのできるビル
管理装置が得られる効果がある。
【0109】請求項11の発明によれば、発生した警報
信号の数を計数する計数手段と、表示領域制御手段が表
示部へ表示する警報信号に応じた情報の表示位置あるい
は表示領域を種別および優先度に応じて変化させる場合
に、前記計数手段の計数値が定められた値よりも多い場
合に前記警報信号に応じた付加情報を削減する情報削減
手段を備えるように構成したので、発生した警報が多数
に及ぶ場合でも、発生した警報に対処する場合の優先さ
せなければならない警報の判断が容易になり、表示エリ
アの有効利用が可能となるビル管理装置が得られる効果
がある。
【0110】請求項12の発明によれば、送られてきた
警報信号を蓄積する通信バッファと、該通信バッファに
蓄積された警報信号に対しあらかじめ定められた時間的
な優先順位に従ってオペレータに示すための処理を行う
優先処理制御手段とを備えるように構成したので、優先
度の高い警報についてオペレータは時間的に優先して知
ることができ、優先させなければならない警報に対する
措置を迅速に行うことのできるビル管理装置が得られる
効果がある。
【0111】請求項13の発明によれば、設備機器から
出力される状態変化や警報などのデータを設備コントロ
ーラ側であらかじめ定められた警報などの種別コードと
緊急度に応じて分類する分類手段と、緊急度の低い前記
データを記憶する記憶手段と、緊急度の高い前記データ
のみ中央監視装置に送信し、緊急度の低いデータは中央
監視装置が必要とした場合のみ送信する送信制御手段と
を備えるように構成したので、緊急度の高い警報などの
データを迅速かつ効率良く処理できるビル管理装置が得
られる効果がある。
【0112】請求項14の発明によれば、中央監視装置
と設備コントローラ間で通信され中央監視装置側の通信
バッファに蓄積されたデータ量をカウントし通信量を測
定する通信量測定手段と、さらにその通信量測定手段に
より得られたカウント値を基に時間あたりのカウント統
計値を求める統計値演算手段と、一日の内で当該ビル内
の通信データ量の少ない順に時間帯を分割して算出する
時間帯分割演算手段と、前記設備コントローラからデー
タの緊急度に応じて前記時間帯を選択してデータ転送を
行う送信制御手段とを備えるように構成したので、効率
よく非緊急データの転送を行うスケジュールを自動的に
決定でき、また緊急を要するデータの伝送を高速に実行
できることになり、警報や状態変化が多発した時でも緊
急を要する警報に対する応答時間を短縮できるビル管理
装置が得られる効果がある。
【0113】請求項15の発明によれば、中央監視装置
の通信バッファに蓄積されたデータ量をカウントする計
数手段と、該計数手段がカウントしたカウント値を基に
緊急度の低いデータを転送するかどうかを判断するデー
タ転送判断手段と、該データ転送判断手段の判断結果を
基に設備コントローラからの緊急度の低いデータ伝送要
求に対して通信バッファの未処理情報量があらかじめ決
定された値以下またはあらかじめ決定された値より小さ
い場合のみ中央監視装置から前記設備コントローラへ通
知される伝送許可により前記設備コントローラから前記
中央監視装置へ緊急度の低いデータを送信させるデータ
転送制御手段とを備えるように構成したので、緊急度の
高い警報などのデータを迅速かつ効率良く処理できるビ
ル管理装置が得られる効果がある。
【0114】請求項16の発明によれば、中央監視装置
の通信バッファに蓄積されたデータ量をカウントする計
数手段と、該計数手段によりカウントしたカウント値を
基に各設備コントローラからの緊急度の低いデータを転
送する順序を決定する転送順番決定手段とを備えるよう
に構成したので、緊急度の低いデータを効率良く処理す
るだけでなく、緊急度の高い警報などのデータを迅速か
つ効率良く処理できるビル管理装置が得られる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1および請求項9記載の発明の一実施
例のビル管理情報の処理方法が用いられるビル管理装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】 請求項1および請求項9記載の発明の一実施
例のビル管理情報の処理方法が用いられるビル管理装置
における通信バッファと未処理警報リストの内容と表示
装置の警報表示を示す説明図である。
【図3】 請求項1および請求項9記載の発明の一実施
例のビル管理情報の処理方法が用いられるビル管理装置
における動作を示すフローチャートである。
【図4】 請求項1および請求項9記載の発明の一実施
例のビル管理情報の処理方法が用いられるビル管理装置
における動作を示すフローチャートである。
【図5】 請求項2および請求項10記載の発明の一実
施例のビル管理情報の処理方法が用いられるビル管理装
置の構成を示すブロック図である。
【図6】 請求項3および請求項11記載の発明の一実
施例のビル管理情報の処理方法が用いられるビル管理装
置の構成を示すブロック図である。
【図7】 請求項4および請求項12記載の発明の一実
施例のビル管理情報の処理方法が用いられるビル管理装
置の構成を示すブロック図である。
【図8】 請求項4および請求項12記載の発明の一実
施例のビル管理情報の処理方法が用いられるビル管理装
置における受信バッファと未処理警報リストの内容を示
す説明図である。
【図9】 請求項4および請求項12記載の発明の一実
施例のビル管理情報の処理方法が用いられるビル管理装
置の動作を示すフローチャートである。
【図10】 請求項5および請求項13記載の発明の一
実施例のビル管理情報の処理方法が用いられるビル管理
装置の構成を示すブロック図である。
【図11】 請求項6および請求項14記載の発明の一
実施例のビル管理情報の処理方法が用いられるビル管理
装置の構成を示すブロック図である。
【図12】 請求項7および請求項15記載の発明の一
実施例のビル管理情報の処理方法が用いられるビル管理
装置の構成を示すブロック図である。
【図13】 請求項7および請求項15記載の発明の一
実施例のビル管理情報の処理方法が用いられるビル管理
装置の信号シーケンス図である。
【図14】 請求項8および請求項16記載の発明の一
実施例のビル管理情報の処理方法が用いられるビル管理
装置の構成を示すブロック図である。
【図15】 請求項8および請求項16記載の発明の一
実施例のビル管理情報の処理方法が用いられるビル管理
装置の信号シーケンス図である。
【図16】 特開平4−64199号公報に開示された
ビル管理システムにおける警報処理装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図17】 特開平4−64199号公報に開示された
ビル管理システムにおける警報処理装置の受信バッファ
と表示装置の警報表示内容を示す説明図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c 設備コントローラ、2 中央監視装
置、3 通信路、8表示装置、5 処理装置(時間帯分
割演算手段,送信制御手段)、5a 制御手段、5b
表示領域制御手段、5c データ転送制御手段、9 優
先順位決定手段、11,16 計数手段、12 情報削
減手段、13 優先処理制御手段、14 通信量測定手
段、15 統計値演算手段、17 データ転送判断手
段、18転送順番決定手段、20 送信優先順位決定手
段(分類手段,送信制御手段)、21 低緊急度データ
記憶装置(記憶手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 和也 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社産業システム研究所内 (72)発明者 深沢 豊 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設備機器から出力される状態変化や異常
    状態を解釈し、その解釈結果から警報信号を発生させ、
    前記警報信号を端末側の設備コントローラと中央監視装
    置間で伝送し送受信を行い、受信した前記警報信号に応
    じた情報を前記中央監視装置側の画像表示装置の表示部
    に表示するビル管理情報の処理方法において、前記解釈
    結果からあらかじめ定められた手法により前記警報信号
    に対し種別や優先度を付与し、前記警報信号に応じた情
    報の表示位置あるいは表示領域を前記種別および前記優
    先度に応じて変化させ前記表示部へ表示することを特徴
    とするビル管理情報の処理方法。
  2. 【請求項2】 前記表示部へ表示する警報信号に応じた
    情報の表示位置あるいは表示領域を種別および優先度に
    応じて変化させる場合に、前記優先度が高いときには大
    きな表示領域に詳細情報を表示し、また前記優先度が低
    いときには小さな表示領域に概略情報を表示することを
    特徴とする請求項1記載のビル管理情報の処理方法。
  3. 【請求項3】 前記表示部へ表示する警報信号に応じた
    情報の表示位置あるいは表示領域を種別および優先度に
    応じて変化させる場合に、発生した警報信号の数を計数
    し、その計数値が定められた値よりも多い場合には、前
    記警報信号に応じた付加情報を少なく表示してより多数
    の警報信号に応じた情報の表示を行うことを特徴とする
    請求項1または請求項2記載のビル管理情報の処理方
    法。
  4. 【請求項4】 送られてきた警報信号を通信バッファに
    蓄積し、前記通信バッファに蓄積された警報信号を検査
    し、あらかじめ前記警報信号に対し定められた時間的な
    優先順位に従ってオペレータに示すための処理を行うこ
    とを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一
    項記載のビル管理情報の処理方法。
  5. 【請求項5】 前記設備コントローラ側であらかじめ警
    報の種別コードを定めておき、設備機器から出力される
    状態変化や警報などのデータを前記種別コードと緊急度
    に応じて分類し、緊急度の低いデータを記憶しておき、
    緊急度の高いデータのみ中央監視装置に伝送し、緊急度
    の低いデータは中央監視装置が必要とした場合のみ送信
    することを特徴とする請求項1から請求項4のうちいず
    れか一項記載のビル管理情報の処理方法。
  6. 【請求項6】 前記中央監視装置と設備コントローラ間
    で送受信され中央監視装置側の通信バッファに蓄積され
    たデータ量をカウントし、さらにそのカウント値を基に
    時間あたりのカウント統計値を得て、当該ビル内の一日
    の内で通信データ量の少ない順に時間帯を分割して算出
    し、前記中央監視装置が前記設備コントローラからデー
    タの緊急度に応じて前記時間帯にデータ転送を行うこと
    を特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項
    記載のビル管理情報の処理方法。
  7. 【請求項7】 前記中央監視装置の通信バッファに蓄積
    されたデータ量をカウントし、そのカウント値を基に緊
    急度の低いデータを伝送するかどうかを判断し、前記設
    備コントローラからの緊急度の低いデータ伝送要求に対
    して通信バッフアの未処理情報量があらかじめ決定され
    た値以下またはあらかじめ決定された値より小さい場合
    のみ前記中央監視装置が伝送許可を前記設備コントロー
    ラに通知し、前記設備コントローラは前記中央監視装置
    に緊急度の低いデータを伝送することを特徴とする請求
    項1から請求項4のうちいずれか一項記載のビル管理情
    報の処理方法。
  8. 【請求項8】 前記中央監視装置の通信バッファに蓄積
    されたデータ量をカウントし、そのカウント値を基に緊
    急度の低いデータを伝送するかどうかを判断し、また各
    設備コントローラからの緊急度の低いデータを転送する
    順序を決定し、通信バッファに蓄積されたデータ量があ
    らかじめ決定された値以下またはあらかじめ決定された
    値より小さい場合のみ、前記中央監視装置が自動的に各
    設備コントローラから緊急度の低いデータを通信路を介
    して前記決定した順序で順次伝送することを特徴とする
    請求項1から請求項4のうちいずれか一項記載のビル管
    理情報の処理方法。
  9. 【請求項9】 設備機器から出力される状態変化や異常
    状態を解釈し、その解釈結果から警報信号を発生させ、
    前記警報信号を中央監視装置との間で伝送し送受信を行
    う設備コントローラと、該設備コントローラから送られ
    てきた前記警報信号に応じた情報を画像表示装置の表示
    部に表示する中央監視装置とを有したビル管理装置にお
    いて、前記警報信号に対しあらかじめ定められた手法に
    より種別や優先度を付与する優先順位決定手段と、前記
    表示部へ表示する前記警報信号に応じた情報の表示位置
    あるいは表示領域を前記優先順位決定手段により付与し
    た種別および前記優先度に応じて変化させる制御手段と
    を備えたことを特徴とするビル管理装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記表示部へ表示す
    る警報信号に応じた情報の表示位置あるいは表示領域を
    種別および優先度に応じて変化させる場合に、前記優先
    度が高いときには大きな表示領域に詳細情報を表示し、
    また前記優先度が低いときには小さな表示領域に概略情
    報を表示する表示領域制御手段であることを特徴とする
    請求項9記載のビル管理装置。
  11. 【請求項11】 発生した警報信号の数を計数する計数
    手段と、前記表示領域制御手段が表示部へ表示する警報
    信号に応じた情報の表示位置あるいは表示領域を種別お
    よび優先度に応じて変化させる場合に、前記計数手段の
    計数値が定められた値よりも多い場合に前記警報信号に
    応じた付加情報を削減する情報削減手段とを備えたこと
    を特徴とする請求項10記載のビル管理装置。
  12. 【請求項12】 送られてきた警報信号を蓄積する通信
    バッファと、該通信バッファに蓄積された警報信号に対
    しあらかじめ定められた時間的な優先順位に従ってオペ
    レータに示すための処理を行う優先処理制御手段とを備
    えたことを特徴とする請求項9から請求項11のうちい
    ずれか一項記載のビル管理装置。
  13. 【請求項13】 設備機器から出力される状態変化や警
    報などのデータを設備コントローラ側であらかじめ定め
    られた警報などの種別コードと緊急度に応じて分類する
    分類手段と、緊急度の低い前記データを記憶する記憶手
    段と、緊急度の高い前記データのみ中央監視装置に送信
    し、緊急度の低い前記データは中央監視装置が必要とし
    た場合のみ送信する送信制御手段とを備えたことを特徴
    とする請求項9から請求項12のうちいずれか一項記載
    のビル管理装置。
  14. 【請求項14】 前記中央監視装置と設備コントローラ
    間で送受信され中央監視装置側の通信バッファに蓄積さ
    れたデータ量をカウントし通信量を測定する通信量測定
    手段と、さらにその通信量測定手段により得られたカウ
    ント値を基に時間あたりのカウント統計値を求める統計
    値演算手段と、当該ビル内の一日の内で通信データ量の
    少ない順に時間帯を分割して算出する時間帯分割演算手
    段と、前記設備コントローラからデータの緊急度に応じ
    て前記時間帯を選択してデータ転送を行う送信制御手段
    とを備えたことを特徴とする請求項9から請求項12の
    うちいずれか一項記載のビル管理装置。
  15. 【請求項15】 前記中央監視装置の通信バッファに蓄
    積されたデータ量をカウントする計数手段と、該計数手
    段がカウントしたカウント値を基に緊急度の低いデータ
    を転送するかどうかを判断するデータ転送判断手段と、
    該データ転送判断手段の判断結果を基に設備コントロー
    ラからの緊急度の低いデータ伝送要求に対して通信バッ
    フアの未処理情報量があらかじめ決定された値以下また
    はあらかじめ決定された値より小さい場合のみ前記中央
    監視装置から前記設備コントローラへ通知される伝送許
    可により、前記設備コントローラから前記中央監視装置
    へ緊急度の低いデータを送信させるデータ転送制御手段
    とを備えたことを特徴とする請求項9から請求項12の
    うちいずれか一項記載のビル管理装置。
  16. 【請求項16】 前記中央監視装置の通信バッファに蓄
    積されたデータ量をカウントする計数手段と、該計数手
    段によりカウントしたデータ量を基に各設備コントロー
    ラからの緊急度の低いデータを転送する順序を決定する
    転送順番決定手段とを備え、データ転送制御手段はデー
    タ転送判断手段の判断結果と転送順番決定手段の順序決
    定結果を基に緊急度の低いデータを送信させることを特
    徴とする請求項15記載のビル管理装置。
JP12277094A 1994-06-03 1994-06-03 ビル管理情報の処理方法およびその方法を使用したビル管理装置 Pending JPH07334775A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000113352A (ja) * 1998-10-09 2000-04-21 Nittan Co Ltd 警報システムのデータ管理システム
JP2008009708A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Ns Engineering Corp 警報処理装置、そのプログラムおよび警報処理方法
KR101349261B1 (ko) * 2012-12-12 2014-01-14 현대오트론 주식회사 스마트키 경고 메시지의 디스플레이 방법
JP2017041184A (ja) * 2015-08-21 2017-02-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 管理装置及び管理システム
CN110750522A (zh) * 2018-07-23 2020-02-04 发那科株式会社 数据管理装置、数据管理程序以及数据管理方法

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