JP2002135806A - 撮影装置及び撮影方法、並びに、画像生成装置及び画像生成方法 - Google Patents

撮影装置及び撮影方法、並びに、画像生成装置及び画像生成方法

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JP2002135806A
JP2002135806A JP2000319773A JP2000319773A JP2002135806A JP 2002135806 A JP2002135806 A JP 2002135806A JP 2000319773 A JP2000319773 A JP 2000319773A JP 2000319773 A JP2000319773 A JP 2000319773A JP 2002135806 A JP2002135806 A JP 2002135806A
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茂幸 馬場
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    • G03H1/268Holographic stereogram
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    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
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  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種パラメータを自動的に設定して容易且つ
短時間に視差画像列を生成する。 【解決手段】 撮影装置1は、蓄積サーバ3に蓄積され
ている、及び/又は、記録媒体に記録されている各種時
空間パラメータの中から、撮影に必要な時空間パラメー
タTSPを読み出し、この時空間パラメータTSPに基
づいて撮影を行い、撮像画像データD1を生成する。撮
影装置1は、撮像画像データD1と、これに対応する時
空間パラメータTSPとを、蓄積サーバ3に対して蓄積
させる、及び/又は、記録媒体に対して記録する。これ
らの撮像画像データD1及び時空間パラメータTSP
は、ホログラフィックステレオグラム作成装置10にお
ける画像データ処理部11に供給され、時空間パラメー
タTSPは、ホログラフィックステレオグラムを作成す
る際に必要な時空間パラメータとして用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体を撮影して
視差情報を含む複数の画像データからなる視差画像列を
生成する撮影装置及び撮影方法、視差情報を含む複数の
画像データからなる視差画像列を生成する画像生成装置
及び画像生成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】画像情報の記録は、2次元画像情報を対
象とした平面的な記録が一般的であるが、近年では、例
えばホログラフィックステレオグラムといった立体画像
の記録技術が確立されつつある。
【0003】ホログラフィックステレオグラムは、例え
ば、被写体を異なる観察点から順次撮像することによっ
て得られた多数の画像を原画として、これらを1枚のホ
ログラム用記録媒体に短冊状又はドット状の要素ホログ
ラムとして順次露光記録することによって作成される。
ホログラフィックステレオグラムは、観察者がこれをあ
る位置から片方の目で見た場合には、各要素ホログラム
の一部分として記録されている画像情報の集合体が2次
元画像として識別され、また、この位置とは異なる他の
位置から片方の目で見た場合には、各要素ホログラムの
他の一部分として記録されている画像情報の集合体が他
の2次元画像として識別される。したがって、ホログラ
フィックステレオグラムは、観察者がこれを両目で見た
場合には、左右の目の視差により、露光記録画像が3次
元画像として認識される。
【0004】このようなホログラフィックステレオグラ
ムを適用したアプリケーションとしては、例えば、「Ak
ira Shirakura, Nobuhiro Kihara and Shigeyuki Baba,
“Instant holographic portrait printing system”,
Proceeding of SPIE, Vol.3293, pp. 246-253, Jan. 1
998」や「木原、白倉、馬場:“高速ホログラムポート
レイトプリントシステム”、3次元画像コンファレンス
1998、1998年7月」等に記載されているよう
に、被写体を撮影して視差画像列を生成する撮影装置
と、ホログラフィックステレオグラムを作成して印刷物
として出力する印刷装置とを組み合わせたプリンタシス
テム等がある。このようなプリンタシステムは、被写体
の撮影から撮影結果の印刷までのサービスを同一場所で
提供することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したプ
リンタシステムのように、視差画像列を撮影して得る際
には、撮影装置における撮影画角、撮影視点と被写体と
の位置関係を示す撮影距離、撮影装置の移動距離及び撮
影ピッチといった種々のパラメータが存在する。また、
ホログラフィックステレオグラムを作成して印刷物とし
て出力する際には、印刷装置においても、どの程度の視
野角をもって露光記録するか、どの程度の露光ピッチで
露光記録するかといった種々のパラメータを必要とす
る。
【0006】ここで、撮影装置によって撮影されて得ら
れた視差画像列を用いてホログラフィックステレオグラ
ム等の印刷物を作成する場合には、撮影装置における各
種パラメータと印刷装置における各種パラメータとの整
合をとる必要があり、この整合がとれない場合には、正
しい立体画像を得ることができない。
【0007】また、視差画像列は、CG(Computer Gra
phics)等によるコンピュータ画像として生成すること
もできる。このCG等によって生成された視差画像列を
用いてホログラフィックステレオグラム等の印刷物を作
成する場合にも、同様に、画像生成時における各種パラ
メータと印刷装置における各種パラメータとの整合をと
ることが、正しい立体画像を得るための必須条件とな
る。
【0008】例えば、白色光再生用のホログラフィック
ステレオグラムにおいては、その画像記録基準面である
ホログラム面から観察視点が遠ざかるにしたがって、再
生されるホログラフィックステレオグラム画像の歪み及
びぼやけが顕著になる現象が生じる。この現象は、原画
となる視差画像列を撮影及び/又はCG生成する際の撮
影距離が、ホログラム用記録媒体に露光記録された各要
素ホログラムにそのまま維持され、観察視点とずれるこ
とに起因するものである。
【0009】ホログラフィックステレオグラムを作成す
るホログラフィックステレオグラム作成装置において
は、このような現象を回避するために、例えば、視差画
像列の各要素視差画像の入れ替えを行い、再生されるホ
ログラム画像の空間的歪みを補正するための視点変換処
理を施す。この視点変換処理は、要素視差画像に基づい
て、ホログラム用記録媒体に露光記録された記録画像に
よる再生画像が上述したホログラム面の近傍に定位され
るように、各要素視差画像を視差方向のスリット状の画
像を生成する要素視差画像として入れ替えて再構成する
処理である。
【0010】このような視点変換処理が施された要素視
差画像の視点位置は、必ずしも撮影及び/又はCG生成
により得られた要素視差画像の視点位置に一致するとは
限らず、最も近い視点を有するものが選択される。その
ため、再構成された要素視差画像は不連続となり、記録
画像の画質を低下させることがあった。なお、このよう
な不連続現象は、ジャギー現象と称されるものである。
【0011】そこで、撮影及び/又はCG生成による視
差画像列を用いてホログラフィックステレオグラム等の
印刷物を作成する場合には、撮影及び/又はCGによる
画像生成時における各種パラメータと印刷装置における
各種パラメータとの整合をとる必要があった。
【0012】しかしながら、これらのパラメータの設定
は、撮影及び/又はCG生成の際と、印刷の際とのそれ
ぞれにおいて、個別に行われていたことから、処理が煩
雑で時間を要し、また、パラメータを知らなければ正し
い立体画像を得ることができないといった問題があっ
た。
【0013】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、各種パラメータを自動的に設定すること
ができ、容易且つ短時間に視差画像列を生成することが
でき、さらに、歪み及びぼやけのないホログラフィック
ステレオグラムの作成に寄与することができる撮影装置
及び撮影方法、並びに、画像生成装置及び画像生成方法
を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明にかかる撮影装置は、被写体を撮影して視差情報
を含む複数の画像データからなる視差画像列を生成する
撮影装置であって、外部から読み込んだ撮影に必要とな
る時間的及び/空間的な情報である時空間パラメータに
基づいて、視点を移動させて被写体の撮影を行い、視差
画像列を生成する制御手段を備えることを特徴としてい
る。
【0015】このような本発明にかかる撮影装置は、制
御手段により、所望の時空間パラメータを外部から読み
込み、この時空間パラメータに基づいた撮影を行い、視
差画像列を生成する。
【0016】また、上述した目的を達成する本発明にか
かる撮影方法は、撮影機器によって被写体を撮影して視
差情報を含む複数の画像データからなる視差画像列を生
成する撮影方法であって、外部から読み込んだ撮影に必
要となる時間的及び/空間的な情報である時空間パラメ
ータに基づいて、撮影機器の視点を移動させて被写体の
撮影を行わせ、視差画像列を生成することを特徴として
いる。
【0017】このような本発明にかかる撮影方法は、所
望の時空間パラメータを外部から読み込み、この時空間
パラメータに基づいた撮影を行い、視差画像列を生成す
る。
【0018】さらに、上述した目的を達成する本発明に
かかる画像生成装置は、視差情報を含む複数のコンピュ
ータ画像データからなる視差画像列を生成する画像生成
装置であって、外部から読み込んだ画像生成に必要とな
る時間的及び/空間的な情報である時空間パラメータに
基づいて、仮想的な撮影機器の視点を移動させて被写体
の撮影を行い、視差画像列を生成する制御手段を備える
ことを特徴としている。
【0019】このような本発明にかかる画像生成装置
は、制御手段により、所望の時空間パラメータを外部か
ら読み込み、この時空間パラメータに基づいた視差画像
列を生成する。
【0020】さらにまた、上述した目的を達成する本発
明にかかる画像生成方法は、視差情報を含む複数のコン
ピュータ画像データからなる視差画像列を生成する画像
生成方法であって、外部から読み込んだ画像生成に必要
となる時間的及び/空間的な情報である時空間パラメー
タに基づいて、仮想的な撮影機器の視点を移動させて被
写体の撮影を行わせ、視差画像列を生成することを特徴
としている。
【0021】このような本発明にかかる画像生成方法
は、所望の時空間パラメータを外部から読み込み、この
時空間パラメータに基づいた視差画像列を生成する。
【0022】また、上述した目的を達成する本発明にか
かる画像生成装置は、視差情報を含む複数の画像データ
からなる視差画像列に対して合成処理を施して他の視差
画像列を生成する画像生成装置であって、視差画像列に
おける時間的及び/又は空間的な情報である時空間パラ
メータが一致する複数の異なる視差画像列を合成の対象
とし、時空間パラメータとともに、合成処理によって生
成された他の視差画像列を出力する制御手段を備えるこ
とを特徴としている。
【0023】このような本発明にかかる画像生成装置
は、制御手段により、時空間パラメータが一致する複数
の異なる視差画像列を合成して、他の視差画像列を生成
する。
【0024】さらに、上述した目的を達成する本発明に
かかる画像生成方法は、視差情報を含む複数の画像デー
タからなる視差画像列に対して合成処理を施して他の視
差画像列を生成する画像生成方法であって、視差画像列
における時間的及び/又は空間的な情報である時空間パ
ラメータが一致する複数の異なる視差画像列を合成の対
象とし、時空間パラメータとともに、合成処理によって
生成された他の視差画像列を出力することを特徴として
いる。
【0025】このような本発明にかかる画像生成方法
は、時空間パラメータが一致する複数の異なる視差画像
列を合成して、他の視差画像列を生成する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0027】この実施の形態は、図1に示すように、複
数の視差画像列に基づいて、ホログラム用記録媒体に対
して複数のホログラフィックステレオグラム画像を露光
記録することにより、ホログラフィックステレオグラム
を作成するホログラフィックステレオグラム作成装置1
0である。このホログラフィックステレオグラム作成装
置10は、撮影装置1によって被写体を撮影して得られ
た視差画像列及び/又は画像データ生成用コンピュータ
2によって生成された視差画像列に基づいて、ホログラ
フィックステレオグラムを作成する際に、撮影及び/又
は画像データの生成に必要となる時間的及び/又は空間
的な情報である各種パラメータを、蓄積サーバ3によっ
て1元的に管理する、及び/又は、ここでは図示しない
記録媒体に記録することで管理し、この時空間パラメー
タを用いて視差画像列の生成を行うものである。
【0028】ホログラフィックステレオグラム作成装置
10は、露光記録対象の画像データの処理を行う画像デ
ータ処理部11と、当該ホログラフィックステレオグラ
ム作成装置10を統括的に制御する制御用コンピュータ
13を有する制御部12と、ホログラフィックステレオ
グラム作成用の光学系15を有するホログラフィックス
テレオグラム作成部14とを備える。
【0029】画像データ処理部11は、画像処理用コン
ピュータ16及び記憶装置17を有し、視差情報を含む
撮像画像データD1やコンピュータ画像データD2等の
画像データに基づいて、視差画像データ列D3を生成す
る。
【0030】なお、撮像画像データD1は、例えば多眼
式カメラによる同時撮影又は移動式カメラによる連続撮
影等を行う撮影装置1から蓄積サーバ3に対して供給さ
れ、さらに、この蓄積サーバ3から供給された動画像デ
ータ又は複数の2次元静止画像データ、及び/又は、撮
影装置1からここでは図示しない後述する記録媒体に記
録された動画像データ又は複数の2次元静止画像データ
であり、撮像画像データD1を構成する各画像データ間
には視差情報が含まれる。また、コンピュータ画像デー
タD2は、例えばCAD(Computer Aided Design)や
CG(ComputerGraphics)として画像データ生成用コン
ピュータ2によって生成されて蓄積サーバ3に供給さ
れ、さらに、この蓄積サーバ3から供給された動画像デ
ータ又は複数の2次元静止画像データ、及び/又は、画
像データ生成用コンピュータ2からここでは図示しない
後述する記録媒体に記録された動画像データ又は複数の
2次元静止画像データであり、コンピュータ画像データ
D2を構成する各画像データ間には視差情報が含まれ
る。
【0031】画像データ処理部11は、これらの撮像画
像データD1及び/又はコンピュータ画像データD2に
基づく視差画像データ列D3に対して、画像処理用コン
ピュータ16によってホログラフィックステレオグラム
用の所定の画像処理を施してホログラム画像データD4
を生成する。このとき、画像データ処理部11は、後述
するように、蓄積サーバ3から供給される時空間パラメ
ータTSP及び/又はここでは図示しない後述する記録
媒体に記録された時空間パラメータTSPに基づいて、
視差画像データ列D3に対して後述する視点変換処理や
合成処理等の画像処理を施し、ホログラム画像データD
4を生成する。ホログラム画像データD4は、例えばメ
モリやハードディスク装置等の記憶装置17に一時格納
される。画像データ処理部11は、後述するように、ホ
ログラム用記録媒体4に要素ホログラム画像を露光記録
する際に、記憶装置17に格納されたホログラム画像デ
ータD4から1画像分毎の要素ホログラム画像データD
5を順次読み出し、これらの要素ホログラム画像データ
D5を、制御部12における制御用コンピュータ13に
供給する。
【0032】制御用コンピュータ13は、ホログラフィ
ックステレオグラム作成部14を制御して、画像データ
処理部11から供給された要素ホログラム画像データD
5に基づく要素表示画像を、ホログラフィックステレオ
グラム作成部14の一部にセットされたホログラム用記
録媒体4に短冊状の要素ホログラムとして順次露光記録
させる。この際、制御用コンピュータ13は、後述する
ように、ホログラフィックステレオグラム作成部14の
各機構の動作を制御する。
【0033】ホログラフィックステレオグラム作成部1
4は、光学系15を構成する各部材が支持基板(光学定
盤)18に配設支持されるとともに、この支持基板18
をダンパ19を介して装置筐体20に支持される。
【0034】光学系15は、図1及び図2に示すよう
に、入射光学系15A、物体光学系15B及び参照光学
系15Cを有する。このうち、物体光学系15Bと参照
光学系15Cとは、物体光L2と参照光L3の干渉性を
高めるために、物体光L2と参照光L3の露光記録部P
1までのそれぞれの光路長がほぼ同一となるように構成
されている。なお、ホログラフィックステレオグラム作
成装置10は、感光材であるホログラム用記録媒体4を
用いることから、装置筐体20は、少なくとも光学系1
5の遮光性を保持した構造となっている。
【0035】入射光学系15Aは、レーザ光L1を出射
するレーザ光源21と、このレーザ光L1を後段へ入射
させる又は遮断するシャッタ機構22と、レーザ光L1
を物体光L2と参照光L3とに分割するハーフミラー2
3とを有する。
【0036】レーザ光源21は、例えば単一波長で且つ
干渉性のよいレーザ光L1を出射する半導体励起YAG
レーザ装置、空冷アルゴンイオンレーザ装置又は空冷ク
リプトンレーザ装置等のレーザ装置から構成される。
【0037】シャッタ機構22は、要素ホログラム画像
データD5の出力タイミングに対応して制御用コンピュ
ータ13から出力された制御信号C1により開閉動作さ
れ、レーザ光L1を後段の光学系を介して露光記録部P
1に位置するホログラム用記録媒体4に入射させる又は
レーザ光L1のホログラム用記録媒体4への入射を遮断
する。
【0038】ハーフミラー23は、入射されたレーザ光
L1を透過光と反射光とに分割する。レーザ光L1は、
透過光が上述した物体光L2として用いられる一方、反
射光が参照光L3として用いられる。これらの物体光L
2と参照光L3とは、それぞれ後段に設けられた物体光
学系15B又は参照光学系15Cに入射される。
【0039】なお、入射光学系15Aには、図示しない
が、レーザ光L1の進行方向を適宜変化させ、物体光L
2と参照光L3の光路長を同一にすること等を目的とし
て全反射ミラー等を設けてもよい。また、シャッタ機構
22は、例えば、シャッタ片を機械的に駆動するように
構成したものや、音響光学変調器(Acousto-Optic Modu
lation;AOM)を用いた電子シャッタによって構成し
たものであってもよい。すなわち、シャッタ機構22
は、レーザ光L1を遮蔽及び透過可能とする開閉自在な
ものであればよい。
【0040】物体光学系15Bは、全反射ミラー24、
第1のシリンドリカルレンズ25、コリメータレンズ2
6、投影レンズ27及び第2のシリンドリカルレンズ2
8等の光学部品を、光軸に沿ってその入力側から順次配
列させて構成される。
【0041】全反射ミラー24は、ハーフミラー23を
透過した物体光L2を全反射する。この全反射ミラー2
4によって全反射された物体光L2は、第1のシリンド
リカルレンズ25に供給される。
【0042】第1のシリンドリカルレンズ25は、凸レ
ンズとピンホールとが組み合わされて構成され、全反射
ミラー24によって全反射された物体光L2を後述する
透過型液晶表示器29の表示面幅に対応して1次元方向
に拡散させる。
【0043】コリメータレンズ26は、第1のシリンド
リカルレンズ25によって拡散された物体光L2を、平
行光化して透過型液晶表示器29へと導く。
【0044】投影レンズ27は、物体光L2を第2のシ
リンドリカルレンズ28へと投影する。
【0045】第2のシリンドリカルレンズ28は、平行
光化された物体光L2を、露光記録部P1において横方
向に対して集光する。
【0046】また、物体光学系15Bには、コリメータ
レンズ26と投影レンズ27との間に位置して透過型液
晶表示器29が配設されている。透過型液晶表示器29
には、制御用コンピュータ13から供給された要素ホロ
グラム画像データD5に基づいて、要素ホログラム画像
が順次表示される。なお、制御用コンピュータ13は、
要素ホログラム画像データD5の出力タイミングに対応
して、駆動信号C2を後述するホログラム用記録媒体4
の記録媒体送り機構34に供給し、その動作制御を行う
ことにより、ホログラム用記録媒体4の送り動作を制御
する。
【0047】このような物体光学系15Bにおいては、
入射光学系15Aから分割されて入射される点光源状態
の物体光L2が、第1のシリンドリカルレンズ25によ
って拡散されるとともに、コリメータレンズ26に入射
することで平行光とされる。さらに、物体光学系15B
においては、コリメータレンズ26を介して透過型液晶
表示器29に入射された物体光L2が、この透過型液晶
表示器29に表示された要素ホログラム画像に応じて画
像変調されるとともに、投影レンズ27を介して第2の
シリンドリカルレンズ28へと入射される。そして、物
体光学系15Bは、シャッタ機構22が開放動作されて
いる間、画像変調された物体光L2を露光記録部P1の
ホログラム用記録媒体4に入射させ、要素ホログラム画
像に対応してこれを露光記録する。
【0048】参照光学系15Cは、シリンドリカルレン
ズ30、コリメータレンズ31及び全反射ミラー32
を、光軸に沿ってその入力側から順次配列させて構成さ
れる。
【0049】シリンドリカルレンズ30は、上述した物
体光学系15Bにおける第1のシリンドリカルレンズ2
5と同様に、凸レンズとピンホールとが組み合わされて
構成され、ハーフミラー23によって反射分割された参
照光L3を所定幅、具体的には、透過型液晶表示器29
の表示面幅に対応して1次元方向に拡散させる。
【0050】コリメータレンズ31は、シリンドリカル
レンズ30によって拡散された参照光L3を平行光化す
る。
【0051】全反射ミラー32は、参照光L3を反射さ
せて露光記録部P1のホログラム用記録媒体4の後方へ
と導いて入射させる。
【0052】なお、シャッタ機構22は、上述したよう
に、入射光学系15Aに設けるものとして説明したが、
このような構成に限定されるものではない。シャッタ機
構22としては、例えば、露光記録部P1のホログラム
用記録媒体4の前後に位置して、物体光学系15Bと参
照光学系15Cとにそれぞれ配設してもよい。また、シ
ャッタ機構22としては、ホログラム用記録媒体4に入
射する物体光L2と参照光L3とを、ホログラム用記録
媒体4に入射する直前において、同期させて入射又は遮
断するような制御を行う構成にしてもよい。
【0053】このような光学系15は、上述したよう
に、ハーフミラー23によって分割された物体光L2が
通過する光学系である物体光学系15Bと、参照光L3
が通過する光学系である参照光学系15Cとの光路長が
ほぼ同一に構成されている。したがって、光学系15
は、物体光L2と参照光L3との干渉性の向上が図られ
て、より鮮明な再生像が得られるホログラフィックステ
レオグラムを作成する。
【0054】さらに、光学系15には、必要に応じて、
振動等によって良好な状態のホログラフィックステレオ
グラムが作成されない虞が生じた場合に、ホログラム用
記録媒体4の露光記録を停止させる干渉縞検出部33が
設けられる。
【0055】干渉縞検出部33は、上述した各光学系を
介してそれぞれホログラム用記録媒体4に入射される物
体光L2と参照光L3とによって形成される干渉縞の状
態を検出する。干渉縞検出部33は、例えばCCD(Ch
arge Coupled Device)カメラによって構成され、ホロ
グラム用記録媒体4におけるホログラフィックステレオ
グラムの露光形成領域と異にする検出領域に形成される
干渉縞の揺らぎ状態を、レーザ光源21から出射される
レーザ光L1の波長オーダで検出する。
【0056】干渉縞検出部33は、検出領域に所定値以
上の揺らぎ状態の干渉縞の出現を検出したときには、制
御用コンピュータ13に対して検出信号を供給する。制
御用コンピュータ13は、この検出信号に基づいて、シ
ャッタ機構22を不動作状態とする。したがって、ホロ
グラム用記録媒体4には、物体光L2と参照光L3との
入射が遮断されることによって、ホログラフィックステ
レオグラムの作成が停止される。また、干渉縞検出部3
3は、検出領域に形成される干渉縞が所定値内の揺らぎ
状態であるときには、制御用コンピュータ13に対する
検出信号の供給を停止する。制御用コンピュータ13
は、これによってシャッタ機構22を動作状態として、
ホログラム用記録媒体4に物体光L2と参照光L3とが
入射されるようにし、ホログラフィックステレオグラム
が作成されるようにする。
【0057】このように、ホログラフィックステレオグ
ラム作成装置10は、干渉縞検出部33を有することに
より、物体光L2と参照光L3とによる干渉縞が安定な
状態でホログラム用記録媒体4にホログラフィックステ
レオグラムが露光記録されることを可能とし、回折効率
が高く、明るいホログラフィックステレオグラムを作成
する。また、ホログラフィックステレオグラム作成装置
10は、干渉縞検出部33を有することにより、設置場
所に制限を受けることがなく使い勝手が向上する。
【0058】なお、上述した干渉縞検出部33は、ホロ
グラム用記録媒体4の近傍に配設され、その検出領域に
形成される干渉縞の一部を検出するものとして説明した
が、このような構成に限定されるものではない。干渉縞
検出部33としては、例えば、ミラー等を用いて物体光
L2と参照光L3の一部を別の位置へと導いて干渉縞を
形成させ、この干渉縞を検出するように構成してもよ
い。また、干渉縞検出部33としては、ハーフミラー等
を用いて物体光L2と参照光L3とに分割した検出光に
よって干渉縞を形成し、この干渉縞を検出するように構
成してもよい。さらに、干渉縞検出部33としては、レ
ーザ光源21から出射されたレーザ光L1の一部を直接
取り出して振動検出用の干渉縞を形成し、この干渉縞を
検出するように構成してもよい。また、干渉縞検出部3
3としては、光学系15とは別の振動検出用の光学系を
設け、この光学系による干渉縞を検出して振動を検出す
るように構成してもよい。
【0059】さらにまた、ホログラフィックステレオグ
ラム作成装置10は、ホログラム用記録媒体4を図2中
矢印aで示す方向へと1要素ホログラム分だけ間欠送り
する記録媒体送り機構34を備える。
【0060】記録媒体送り機構34は、制御用コンピュ
ータ13から供給される駆動信号C2に基づいて、ホロ
グラム用記録媒体4を間欠的に走行駆動する。また、ホ
ログラフィックステレオグラム作成装置10は、この記
録媒体送り機構34の動作に連動して制御用コンピュー
タ13から供給される制御信号C1に基づいて、上述し
たシャッタ機構22が動作されてレーザ光L1の光路を
解放する。
【0061】このようなホログラフィックステレオグラ
ム作成装置10は、図1に示したように、上述した光学
系15の構成各部材や部品等をアルミ板やアルミ合金板
等によって形成された支持基板18に搭載して構成され
る。ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、
上述したように、外部から振動等が加えられた場合に、
物体光L2及び参照光L3とが安定した状態でホログラ
ム用記録媒体4に入射されないために、このホログラム
用記録媒体4に良好な状態の干渉縞が露光記録されない
といった事態が生じる。このため、ホログラフィックス
テレオグラム作成装置10は、光学系15等に対するこ
のような振動等の影響を抑制するために支持基板18を
複数個のダンパ19によって支持している。
【0062】各ダンパ19は、詳細を省略するが、例え
ば、空気ばね、ゴム又はコイルばね等の弾性部材によっ
て構成されており、一端部が支持基板18に結合されて
これを保持するとともに、他端部が装置筐体20のベー
ス部材20Aの上部に固定されている。これらのダンパ
19は、外部から光学系15に加えられる振動等を、約
1μm程度であるレーザ光L1の波長以下、より好まし
くは、1/5以下に抑制するように作用する。したがっ
て、ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、
外部から振動等が加えられた場合においても、光学系1
5が安定した状態で保持されることから、物体光L2及
び参照光L3が揺るぎのない安定した状態でホログラム
用記録媒体4に入射される。ホログラフィックステレオ
グラム作成装置10は、これによって回折効率に優れ、
明るいホログラフィックステレオグラムの作成を可能と
している。
【0063】このようなホログラフィックステレオグラ
ム作成装置10は、1要素画像分の露光記録終了毎に制
御部12における制御用コンピュータ13から1要素ホ
ログラムに対応した駆動信号C2が記録媒体送り機構3
4に対して供給されることにより、ホログラム用記録媒
体4を1要素ホログラムに対応した量だけ走行路に沿っ
て走行駆動させ、露光記録部P1に未露光部位を対応さ
せて停止させる。なお、ホログラフィックステレオグラ
ム作成装置10は、ホログラム用記録媒体4の走行動作
に伴って当該ホログラム用記録媒体4に生じた振動が速
やかに停止されるように構成される。ここで、ホログラ
ム用記録媒体4は、上述したように、長尺状の感光フィ
ルムからなり、図示しないが、例えば全体が遮光状態に
保持されたフィルムカートリッジの内部に回転自在に設
けられた供給ロールに巻回されている。ホログラム用記
録媒体4は、このフィルムカートリッジがホログラフィ
ックステレオグラム作成装置10に装填されると、ホロ
グラフィックステレオグラム作成装置10の内部に繰り
出され、記録媒体送り機構34によって走行路を走行駆
動させられる。
【0064】ホログラフィックステレオグラム作成装置
10は、この状態でシャッタ機構22が開放動作されて
ホログラム用記録媒体4に対してその表裏面から画像変
調された物体光L2と参照光L3とを露光記録部P1に
おけるホログラム用記録媒体4に入射させ、要素ホログ
ラム画像に対応した干渉縞を露光記録する。ホログラフ
ィックステレオグラム作成装置10は、1要素画像の露
光記録が終了すると制御部12における制御用コンピュ
ータ13から記録媒体送り機構34に対して駆動信号C
2が供給され、ホログラム用記録媒体4を速やかに所定
量だけ走行駆動させ停止させる。なお、ホログラム用記
録媒体4は、図示しない巻取ローラによって巻き取られ
る。
【0065】ホログラフィックステレオグラム作成装置
10は、以下順次この動作を行うことによって、長尺状
のホログラム用記録媒体4に対して、複数のホログラフ
ィックステレオグラム画像を順次露光記録し、さらに、
所定の定着処理を施すことにより、ホログラフィックス
テレオグラムを作成する。
【0066】さて、このようなホログラフィックステレ
オグラム作成装置10に対する原画像データとしての撮
像画像データD1を生成する撮影装置1は、被写体を撮
影して撮像画像データD1を生成する際に、撮影に必要
な情報である時空間パラメータTSPが外部から供給さ
れ、この時空間パラメータTSPに基づいて、撮影を行
う。
【0067】具体的には、撮影装置1は、図3に示すよ
うに、蓄積サーバ3に蓄積されている各種時空間パラメ
ータの中から、図示しない制御部の制御の下に、撮影に
必要な時空間パラメータTSPをネットワークを介して
読み出し、この時空間パラメータTSPに基づいて、撮
影を行う。ここで、時空間パラメータTSPとしては、
撮影装置1における撮影時間、撮影装置1における撮影
画角、撮影装置1における撮影視点と被写体との位置関
係を示す撮影距離、撮影装置1における移動距離及び/
又は撮影ピッチ等が挙げられ、撮影条件を示す情報から
構成される。撮影装置1は、この時空間パラメータTS
Pに示された条件に基づいて、図示しない制御部の制御
の下に、視点を移動させて被写体の撮影を行い、撮像画
像データD1を生成する。また、撮影装置1は、同図に
示すように、例えば、磁気ディスクFD、フラッシュメ
モリ等の各種メモリMM、光ディスクODといった記録
媒体であり、各種時空間パラメータが記録されている記
録媒体MDの配布を受け、この記録媒体MDを装着して
記録されている各種時空間パラメータの中から、図示し
ない制御部の制御の下に、撮影に必要な時空間パラメー
タTSPを読み出し、この時空間パラメータTSPに基
づいて、撮影を行うこともできる。
【0068】そして、撮影装置1は、図4に示すよう
に、撮影して得られた撮像画像データD1と、この撮像
画像データD1に対応する時空間パラメータTSPと
を、図示しない制御部の制御の下に、ネットワークを介
して蓄積サーバ3に対して供給して蓄積させる。また、
撮影装置1は、同図に示すように、上述した記録媒体M
Dに対して、図示しない制御部の制御の下に、撮像画像
データD1と、この撮像画像データD1に対応する時空
間パラメータTSPとを記録する。これらの蓄積サーバ
3に蓄積された撮像画像データD1及び時空間パラメー
タTSP、及び/又は、記録媒体MDに記録された撮像
画像データD1及び時空間パラメータTSPは、上述し
たように、ホログラフィックステレオグラム作成装置1
0における画像データ処理部11に供給される。画像デ
ータ処理部11に供給された時空間パラメータTSP
は、どの程度の視野角をもって露光記録するか、どの程
度の露光ピッチで露光記録するかといった、印刷物とし
てのホログラフィックステレオグラムを作成する際に必
要な時空間パラメータとして用いられる。
【0069】一方、ホログラフィックステレオグラム作
成装置10に対して原画像データとしてのコンピュータ
画像データD2を生成する画像データ生成用コンピュー
タ2は、撮影装置1によって撮像画像データD1を生成
する際と同様に、画像データの生成に必要な情報、すな
わち、仮想的な撮影装置の時空間パラメータに相当する
情報である時空間パラメータTSPが外部から供給さ
れ、この時空間パラメータTSPに基づいて、コンピュ
ータ画像データD2を生成する。
【0070】具体的には、画像データ生成用コンピュー
タ2は、図示は省略するが、図3に示した撮影装置1と
同様に、蓄積サーバ3に蓄積されている各種時空間パラ
メータの中から、図示しない制御部の制御の下に、画像
データの生成に必要な時空間パラメータTSPをネット
ワークを介して読み出し、この時空間パラメータTSP
に基づいて、コンピュータ画像データD2を生成する。
勿論、ここでの時空間パラメータTSPとしては、仮想
的な撮影装置における撮影時間、仮想的な撮影装置にお
ける撮影画角、仮想的な撮影装置における撮影視点と被
写体との位置関係を示す撮影距離、仮想的な撮影装置に
おける移動距離及び/又は撮影ピッチ等が挙げられ、仮
想的な撮影機器の撮影条件を示す情報から構成される。
画像データ生成用コンピュータ2は、この時空間パラメ
ータTSPに示された条件に基づいて、図示しない制御
部の制御の下に、コンピュータ画像データD2を生成す
る。また、画像データ生成用コンピュータ2は、上述し
た各種記録媒体MDの配布を受け、この記録媒体MDを
装着して記録されている各種時空間パラメータの中か
ら、図示しない制御部の制御の下に、画像データの生成
に必要な時空間パラメータTSPを読み出し、この時空
間パラメータTSPに基づいて、コンピュータ画像デー
タD2を生成することもできる。
【0071】そして、画像データ生成用コンピュータ2
は、図示は省略するが、図4に示した撮影装置1と同様
に、生成したコンピュータ画像データD2と、このコン
ピュータ画像データD2に対応する時空間パラメータT
SPとを、図示しない制御部の制御の下に、ネットワー
クを介して蓄積サーバ3に対して供給して蓄積させる。
また、画像データ生成用コンピュータ2は、上述した記
録媒体MDに対して、図示しない制御部の制御の下に、
コンピュータ画像データD2と、このコンピュータ画像
データD2に対応する時空間パラメータTSPとを記録
する。これらの蓄積サーバ3に蓄積されたコンピュータ
画像データD2及び時空間パラメータTSP、及び/又
は、記録媒体MDに記録されたコンピュータ画像データ
D2及び時空間パラメータTSPは、上述したように、
ホログラフィックステレオグラム作成装置10における
画像データ処理部11に供給される。
【0072】以下、このような時空間パラメータTSP
を用いた画像データ処理部11における具体的な処理の
一例として、視点変換処理について詳細に説明する。
【0073】ホログラフィックステレオグラム作成装置
10においては、上述したように、画像データ処理部1
1に対して、撮像画像データD1やコンピュータ画像デ
ータD2が供給され、視差画像データ列D3が生成され
る。
【0074】視差画像データ列D3は、いわゆるstr
aight track法と称される撮影方法であっ
て、例えば図5に示すように、被写体Pを固定した状態
に保持して載置し、この被写体Pに対してカメラ50を
平行に移動させながらカメラ画角θcで順次撮影を行う
ようにした撮影方法によって生成される。なお、このカ
メラ50は、撮影装置1又は画像データ生成用コンピュ
ータ2における仮想的な撮影装置を想定したものであ
る。この場合、カメラ50は、ファインダ内にホログラ
フィックステレオグラム51の幅leを包含するに足る
移動距離、すなわち、視差画像撮影幅lcの範囲で矢印
bの方向へと移動され、移動方向に対して等間隔(Δl
c)で位置をずらしながら被写体Pを500枚乃至10
00枚程度撮影する。これらの撮影画像は、被写体Pに
ついて横方向の視差を有する視差画像データ列D3を構
成するものとなる。
【0075】また、視差画像データ列D3の生成方法と
しては、いわゆるre−centering法と称され
る撮影方法であって、例えば図6に示すように、カメラ
50を被写体Pに対して矢印cの方向へと平行に移動さ
せながら撮影するが、撮影する位置毎に対物レンズPL
のあおり操作を行い、焦点を合わせた被写体Pをファイ
ンダの中心に合わせて撮影するものも知られている。こ
のre−centering法においては、カメラ画角
θcを、上述したホログラフィックステレオグラム作成
装置10における光学系15の第2のシリンドリカルレ
ンズ28による要素ホログラム画像の露光角と一致させ
る必要はなく、比較的小さなカメラ画角で被写体Pの撮
影を効率よく行うことができる。そして、re−cen
tering法は、広角レンズを用いた撮影の際に生じ
る画像歪みの影響もなく、さらに撮影画像の視差方向の
有効解像度を高くすることができるといった長所を持ち
合わせるものである。
【0076】ところで、ホログラフィックステレオグラ
ム作成装置10によって作成された白色光再生用のホロ
グラフィックステレオグラム51においては、観察視点
が画像記録基準面であるホログラム面から遠ざかるにし
たがって、ホログラフィックステレオグラム画像の再生
画像が次第に歪むといった現象が生じる。また、白色光
再生用のホログラフィックステレオグラム51において
は、再生画像がホログラム面の近傍に定位するほど、ぼ
やけが少ない。このような現象は、視差画像データ列D
3を生成する際におけるカメラ50の撮影視点と被写体
Pとの位置関係、すなわち、撮影距離dfが、ホログラ
フィックステレオグラム作成装置10によって作成され
たホログラフィックステレオグラム51の再生画像につ
いても維持され、観察視点が撮影視点とずれることに起
因するものである。
【0077】すなわち、ホログラフィックステレオグラ
ム51においては、視差画像データ列D3が後述する視
点変換処理が施されずに、要素ホログラム画像データD
5としてホログラフィックステレオグラム作成装置10
における光学系15に供給され、この要素ホログラム画
像データD5に基づいて、ホログラム用記録媒体4に要
素ホログラム画像が露光記録されて作成された場合に
は、図7(A)に示すように、再生画像60がホログラ
ム面51aに対して撮影距離df分だけずれた奥の位置
に結像した状態となる。そのため、ホログラフィックス
テレオグラム51においては、歪みやぼやけが生じない
良好な状態の再生画像60を得るためには、同図に示す
ように、ホログラム面51aに観察者が接眼し、その視
点距離dvを視差画像データ列D3の撮影距離dfと一
致させた状態で使用しなければならず実用的でない。
【0078】そこで、ホログラフィックステレオグラム
作成装置10は、画像データ処理部11における画像処
理用コンピュータ16によって視差画像データ列D3の
画像処理を行う際に、再生画像60がホログラフィック
ステレオグラム51のホログラム面51aの近傍に定位
させるようにする視点変換処理を施して、ホログラム画
像データD4、すなわち、要素ホログラム画像データD
5を生成する。ホログラフィックステレオグラム作成装
置10は、この視点変換処理が施された要素ホログラム
画像データD5に基づいて透過型液晶表示器29に表示
された要素ホログラム画像によって画像変調された物体
光L2と参照光L3とを用いることにより、ホログラム
用記録媒体4にホログラフィックステレオグラム画像を
露光記録する。
【0079】ホログラフィックステレオグラム51にお
いては、この視点変換処理により、図7(B)に示すよ
うに、視点距離dvと視差画像データ列D3の撮影距離
dfとがほぼ一致し、再生画像60がホログラム面51
aの近傍に定位されるようになる。そのため、ホログラ
フィックステレオグラム51においては、上述したよう
に、観察者がホログラム面51aに接眼して観察せずと
も、同図に示すように、歪みやぼやけのない明瞭な再生
画像60が再生される。
【0080】ここで、上述したre−centerin
g法によって作成されたm枚の要素視差画像d1(d1
1,・・・,d1m)からなる視差画像データ列D3か
ら、n枚の要素ホログラム画像d2(d21,・・・,
d2n)からなる要素ホログラム画像データD5を再構
成する視点変換処理の原理について、図8及び図9を用
いて説明する。
【0081】ホログラフィックステレオグラム作成装置
10は、上述したように、画像処理用コンピュータ16
を備え、視点変換処理を施したホログラム画像データD
4、すなわち、要素ホログラム画像データD5に基づく
要素ホログラム画像d2を透過型液晶表示器29に順次
表示してホログラム用記録媒体4に記録する。
【0082】視差方向にleの長さを有するホログラフ
ィックステレオグラム51のホログラム面51aに対し
て、各露光点ep(ep1,・・・,epn)で要素ホ
ログラム画像EHを露光記録する際において、要素ホロ
グラム画像データD5の要素ホログラム画像d2と、視
差画像データ列D3の要素視差画像d1との位置関係
は、図8に示すようになる。なお、同図においては、横
方向を視差方向としている。各露光点epには、それぞ
れ、視点距離dvから露光角度θeによって要素ホログ
ラム画像d2が露光記録される。同図においては、説明
の便宜上、露光点ep1,・・・,epnのうち、ep
1,ep2及びepnの3点のみが示されている。勿
論、各露光点epは、ホログラフィックステレオグラム
51の横サイズle及びホログラフィックステレオグラ
ム画像の表現精度の仕様によってその数を異にするが、
例えば0.2mmの等間隔ピッチで、n=500程度が
存在するものとする。
【0083】各露光点epのピッチΔleは、要素ホロ
グラム画像d2のピッチと等しく、ホログラフィックス
テレオグラム51の横方向の長さleに対して、次式 le=n×Δle ・・・(1) が成立する関係を有する。
【0084】また、同図において、lcはm枚の要素視
差画像d1からなる視差画像データ列D3の撮影幅であ
り、dvは視点距離であり、dfは視差画像データ列D
3の撮影距離である。なお、各露光点epのピッチΔl
eと要素視差画像d1の撮影幅Δlcは、必ずしも等し
くはなく、視点距離dvと撮影距離dfは等しいものと
する。ホログラフィックステレオグラム51の各露光点
epには、透過型液晶表示器29に順次表示される要素
ホログラム画像d2が露光角度θeをもって露光記録さ
れるものとする。さらに、要素ホログラム画像d2は、
例えばその解像度が縦640(pixel)、横(視差方
向)480(pixel)の画像サイズをもって構成される
ものとする。
【0085】視点変換処理は、視差画像データ列D3を
構成するm枚の要素視差画像d1を入れ替えることによ
り、n枚の要素ホログラム画像d2を生成し、新たな要
素ホログラム画像データD5を再構成する画像処理であ
る。視点変換処理は、要素視差画像d1の入れ替えを最
小単位、すなわち、縦640(pixel)、横1(pixel)
のスリット状の要素画像をもって行い、m枚の要素視差
画像d1からこの要素画像情報を取り出して縦640
(pixel)、横(視差方向)480(pixel)の画像サイ
ズからなる要素ホログラム画像データD5を構成する。
【0086】視点変換処理について図9を用いてさらに
詳細に説明する。図8に示した1つの要素ホログラム画
像d21を取り出し、再構成した状態を示すと、図9の
ようになる。要素ホログラム画像d21は、視点距離d
v上のサンプリング点mp11,mp12,・・・,m
p1kのそれぞれにおける画像情報が、視差画像データ
列D3のうち、どの要素視差画像d1からマッピングさ
れるかを演算処理して再構成される。
【0087】ここで、マッピングに際しては、露光点e
p1と、要素ホログラム画像d21のサンプリング点m
p11,mp12,・・・,mp1kとをそれぞれ結ぶ
直線、すなわち、マッピングラインmlを考える。視差
画像は、視差画像データ列D3のうち、このマッピング
ラインmlが視点距離dv上の面DVと交わる点、すな
わち、サンプリング点mp11,mp12,・・・,m
p1kのそれぞれに最も近い視点を有するものが選択さ
れる。なお、同図においては、説明の便宜上、視差画像
データ列D3の視点とサンプリング点とが全て一致され
て示されているが、視差画像データ列D3の撮影パラメ
ータの設定、及び/又は、作成するホログラフィックス
テレオグラム51に関するパラメータの設定によっては
必ずしも一致しないことはいうまでもない。視差方向の
サンプリング数、すなわち、ピクセル数は、上述したよ
うに、要素ホログラム画像d21が縦640(pixe
l)、横480(pixel)の画像サイズを有することから
“480”であり、k=480となる。
【0088】サンプリング点mp11としては、最も近
い視点を有する視差画像、すなわち、視点mp11を有
する要素視差画像d11が選択される。そして、要素視
差画像d11は、露光点ep1と当該要素視差画像d1
1の視点mp11とを結ぶマッピングラインml1を、
当該要素視差画像d11のスクリーンの方向に延長した
ときに撮影距離df上のスクリーン面DDと交わる点o
p1jに存在する640(pixel)、横1(pixel)の視
差情報が取り出され、サンプリング点mp11にマッピ
ングされる。なお、ここで、opは視差画像データ列D
3のサンプリング点を示し、それぞれの視差画像にj個
のサンプリング点が存在する。例えば、要素視差画像d
11には、op11,op12,・・・,op1jのサ
ンプリング点が存在する。各要素視差画像d1は、それ
ぞれ、縦640(pixel)、横480(pixel)の画像サ
イズで撮影されることから、j=480となる。
【0089】視点変換処理は、上述した画像処理を、他
のサンプリング点mp12,・・・,mp1kについて
もそれぞれ行うことにより、視差画像データ列D3から
1枚の新たな要素ホログラム画像d21を再構成する。
視点変換処理は、さらに同様の画像処理を、他の露光点
ep12,・・・,ep1jについても行うことによ
り、それぞれの露光点epにおける要素ホログラム画像
d22,d23,・・・,d2nを順次再構成する。こ
れらの再構成された要素ホログラム画像データD5は、
透過型液晶表示器29に順次表示され、この透過型液晶
表示器29を透過した物体光L2が参照光L3と干渉し
てホログラム用記録媒体4にスリット状の要素ホログラ
ム画像として順次露光記録される。
【0090】このような視点変換が施されて作成された
ホログラフィックステレオグラム51は、視点位置がホ
ログラム面51aから観察者側に視点距離dvだけ移動
し、それに伴って再生画像60も、視点距離dvだけ観
察者側に移動することにより、図7(B)に示したよう
に、ホログラム面51a上の近傍に定位する。そのた
め、ホログラフィックステレオグラム51は、視点距離
dvで観察することにより、空間歪みがなく且つぼやけ
の少ない高精度の再生画像60が観察されるものとな
る。
【0091】ところで、この視点変換処理においては、
ホログラフィックステレオグラム画像Hの露光点epと
要素ホログラム画像データD5のサンプリング点mpと
を結ぶマッピングラインml上に、視差画像データ列D
3の視点が存在しない場合には、サンプリング面DV上
に存在する視差画像データ列D3の視点のうち、要素ホ
ログラム画像データD5のサンプリング点mpに再近傍
の視点を有する視差画像を選択してマッピング処理が行
われる。要素ホログラム画像データD5は、このような
場合に、各サンプリング点mpにマッピングされた各視
差情報が不連続の状態となり、いわゆるジャギー現象を
引き起こす。
【0092】ホログラフィックステレオグラム作成装置
10は、このような問題に対して、視差画像データ列D
3を生成する際に、撮影用の時空間パラメータTSPを
設定することにより、要素ホログラム画像データD5の
各サンプリング点mp間における視差情報を連続したも
のとし、ジャギー現象のない要素ホログラム画像データ
D5を再構成する。
【0093】つぎに、時空間パラメータの具体的な設定
方法について、例を挙げて説明する。
【0094】各種時空間パラメータのうち、光学系15
によって固定されるパラメータは、図8から明らかなよ
うに、第2のシリンドリカルレンズ28の画角と一致さ
れた露光角度θeと、露光ピッチ、すなわち、要素ホロ
グラム画像EHのピッチΔleとである。ここで、透過
型液晶表示器29の表示面幅lsは、次式 ls=2dv×(tanθe/2) ・・・(2) によって算出される。なお、dvは、上述したように、
ホログラム面51aからの視点距離であり、視差画像デ
ータ列D3の撮影距離dfと等しい。要素ホログラム画
像d2のサンプリングピッチΔlsは、次式 Δls=ls/(nx−1) ・・・(3) (ただし、nxは要素ホログラム画像d2の視差方向
(x方向)のピクセル数)によって算出される。
【0095】ここで、要素ホログラム画像d2のサンプ
リングピッチΔlsと露光ピッチ、すなわち、要素ホロ
グラム画像EHのピッチΔleとが、次式 Δls=w×Δle ・・・(4) (ただし、wは自然数)の条件を満たし、このとき、視
差画像データ列D3の撮影ピッチΔlcを、次式 Δlc=Δle ・・・(5) とすれば、上述した全てのマッピングラインml上に視
差画像データ列D3の視点が存在し、視点変換処理によ
って再構成された要素ホログラム画像データD5におい
て視差情報が連続的となり、ジャギー現象をなくすこと
ができる。
【0096】このような条件を満たす視差画像データ列
D3の撮影用の時空間パラメータとしては、実用的な観
察距離であればよい視差画像データ列D3の撮影距離d
f(=視点距離dv)のみが比較的自由度が高いパラメ
ータであることから、視点距離dvを用いるのがよく、
この視点距離dvが算出される。以下、時空間パラメー
タ算出の一例を示す。
【0097】例えば、横幅が96.0mm、要素ホログ
ラム画像EHのピッチが0.2mm、画角が49.5°
のホログラフィックステレオグラム51を作成する場合
には、それぞれ、le=96.0mm、Δle=0.2
mm、θe=49.5°となる。このとき、上式(4)
において、例えばn=3とすればΔls=0.6とな
る。したがって、要素ホログラム画像d2の視差方向の
ピクセル数をnx=480とすれば、透過型液晶表示器
29の表示面幅lsは、上式(3)によって算出され、
ls=287.4となる。このときの視点距離dv、す
なわち、視差画像データ列D3の撮影距離dfは、上式
(2)によって算出され、df=dv=311.71と
なる。
【0098】ホログラフィックステレオグラム作成装置
10は、このようにして設定された時空間パラメータに
基づいて得られた視差画像データ列D3が供給され、画
像データ処理部11によって視差画像データ列D3に対
して視点変換処理を施すことにより、ジャギーのない要
素ホログラム画像データD5を再構成する。ホログラフ
ィックステレオグラム作成装置10は、この要素ホログ
ラム画像データD5に基づく要素ホログラム画像EHに
よって物体光L2を画像変調するとともに、この物体光
L2と参照光L3とによってホログラフィックステレオ
グラム画像Hをホログラム用記録媒体4に露光記録し、
ホログラフィックステレオグラム51を作成する。その
ため、ホログラフィックステレオグラム51は、空間的
歪みやぼやけがなく且つジャギーのない良好な画質の再
生画像60を再生することができる。
【0099】なお、ホログラフィックステレオグラム5
1は、横方向の視差については上述した視点変換処理に
よって視点位置情報の補正がなされ、縦方向については
視差画像データ列D3の撮影時の情報がそのまま保存さ
れる。ホログラフィックステレオグラム51は、被写体
Pをカメラ50を横方向に移動させながら連続して撮影
する視点移動と同様に、ホログラム面51aに対して視
点を横方向に移動させながら観察されることにより、被
写体Pの再生画像60がホログラム面51aの近傍に歪
みのない状態で再生される。
【0100】ところで、上述した視差画像データ列D3
から要素ホログラム画像データD5を再構成する視点変
換処理は、視差画像データ列D3の要素視差画像d1を
入れ替えて新たな要素ホログラム画像データD5として
再構成する処理であるが、時空間パラメータが同一であ
る場合には、他の被写体を撮影した異なる視差画像デー
タ列であっても入れ替え順序が同一である。したがっ
て、ホログラフィックステレオグラム作成装置10は、
視点変換処理として、対象となる視差画像データ列D3
の時空間パラメータの1つである視点距離dvと等しい
撮影距離dfを同一の条件として、要素視差画像の入れ
替え順序を記録したデータを時空間パラメータとして用
意し、この時空間パラメータを参照して処理を施すこと
ができる。
【0101】すなわち、ホログラフィックステレオグラ
ム作成装置10においては、視点変換処理として、初回
だけ上述した方法によって視差画像データ列D3の要素
視差画像d1に対して視点変換処理を施して要素ホログ
ラム画像データD5を再構成し、視差画像データ列D3
の視差情報と要素ホログラム画像データD5の視差情報
との対応関係を求める。そして、この対応関係は、上述
したように、時空間パラメータとして、蓄積サーバ3に
蓄積され、及び/又は、記録媒体MDに記録される。ホ
ログラフィックステレオグラム作成装置10は、次回以
降の視点変換処理の際に、蓄積サーバ3及び/又は記録
媒体MDから所望の時空間パラメータTSPを呼び出
し、視点変換処理を行う。したがって、ホログラフィッ
クステレオグラム作成装置10は、撮影装置1及び画像
データ生成用コンピュータ2において自動的に所望の時
空間パラメータTSPが設定され、この時空間パラメー
タTSPが供給されることから、視差画像データ列D3
毎に上述した計算処理等を繰り返す視点変換処理を行う
必要がなく、処理速度の大幅な短縮を図ることができ
る。
【0102】つぎに、時空間パラメータTSPを用いた
画像データ処理部11における具体的な処理の他の一例
として、合成処理について説明する。
【0103】ホログラフィックステレオグラム作成装置
10は、画像データ処理部11における画像処理用コン
ピュータ16により、撮像画像データD1やコンピュー
タ画像データD2に基づく視差画像データ列D3に対し
て、例えばいわゆるクロマキー処理や背景差分処理等を
用いた合成処理を施すこともできる。
【0104】このとき、ホログラフィックステレオグラ
ム作成装置10は、時空間パラメータが一致する複数の
異なる視差画像データ列D3を合成の対象とすることに
より、合成処理後の要素ホログラム画像データD5に基
づいて、ホログラム用記録媒体4に要素ホログラム画像
を露光記録しても、歪み及びぼやけがない正しい再生画
像が得られるホログラフィックステレオグラムを作成す
ることができる。
【0105】例えば、撮像画像データD1及び/又はコ
ンピュータ画像データD2が動画像データであり、この
動画像データに対して、文字情報や図形情報等の任意の
2次元画像を他の撮像画像データD1及び/又はコンピ
ュータ画像データD2としてホログラフィックステレオ
グラム作成装置10に供給して合成する場合を考える。
動画像データは、通常、NTSC(National Televisio
n System Committee)方式やPAL(Phase Alternatio
n by Line)方式等のフォーマットの相違によるレート
や再生時間といった時間情報を有する。そのため、この
ような動画像データを対象とする合成処理を行う場合に
は、時空間パラメータとして、上述した撮影距離等の空
間的なパラメータの他に、撮影時間等の時間的なパラメ
ータを用いることにより、パラメータの設定処理を容易
にすることができる。
【0106】勿論、ホログラフィックステレオグラム作
成装置10は、例えば2次元静止画像データ同士の合成
処理を行うこともできるが、この場合には、合成の対象
となる異なる視差画像データ列D3において一致させる
べき時空間パラメータとしては、上述したように、空間
的なパラメータで足りる。また、ホログラフィックステ
レオグラム作成装置10は、合成処理を行う際に、上述
した視点変換処理を併せて行うことも可能である。
【0107】ホログラフィックステレオグラム作成装置
10は、時空間パラメータが一致する異なる視差画像デ
ータ列D3が供給され、画像データ処理部11によって
視差画像データ列D3に対して合成処理を施すことによ
り、要素ホログラム画像データD5を生成し、ホログラ
フィックステレオグラム51を作成する。したがって、
ホログラフィックステレオグラム51は、複数の異なる
画像が合成された良好な画質の再生画像を再生すること
ができる。
【0108】なお、この合成処理は、撮影装置1及び/
又は画像データ生成用コンピュータ2によって行うよう
にしてもよい。すなわち、撮影装置1及び画像データ生
成用コンピュータ2は、それぞれ、図示しない制御部の
制御の下に、時空間パラメータが一致する複数の視差画
像データ列を合成の対象とし、これらの視差画像データ
列を合成した後、時空間パラメータとともに、撮像画像
データD1及びコンピュータ画像データD2として画像
データ処理部11に供給するようにしてもよい。この場
合、視差画像データ列D3は、合成処理が施されたもの
であるため、画像データ処理部11は、必要に応じて、
視差画像データ列D3に対して上述した視点変換処理を
施し、要素ホログラム画像データD5を生成することに
なる。
【0109】以上説明したように、本発明の実施の形態
として示すホログラフィックステレオグラム作成装置1
0においては、撮影装置1によって被写体を撮影して得
られた視差画像列及び/又は画像データ生成用コンピュ
ータ2によって生成された視差画像列に基づいて、ホロ
グラフィックステレオグラムを作成する際に、撮影及び
/又は画像データの生成に必要となる時空間パラメータ
を、蓄積サーバ3によって1元的に管理する、及び/又
は、記録媒体MDに記録することで管理し、この時空間
パラメータを用いて視差画像列の生成を行うことによ
り、撮影装置1及び/又は画像データ生成用コンピュー
タ2に対して時空間パラメータを自動的に設定すること
ができ、当該ホログラフィックステレオグラム作成装置
10に対しても時空間パラメータを個別に設定するとい
った作業が不要となる。したがって、ホログラフィック
ステレオグラム作成装置10においては、容易且つ短時
間に視差画像列を生成することができ、歪み及びぼやけ
がない正しい再生画像が得られるホログラフィックステ
レオグラムを作成することができる。
【0110】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、例えば、上述した実施の形態で
は、re−centering法によって視差画像デー
タ列D3を生成した場合における視点変換処理について
説明したが、他の撮影方法によって視差画像データ列D
3を生成するようにしてもよい。この場合、時空間パラ
メータの設定については、上述した設定以外のものが用
いられることは勿論である。
【0111】このように、本発明は、その趣旨を逸脱し
ない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもな
い。
【0112】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる撮影装置は、被写体を撮影して視差情報を含む複数
の画像データからなる視差画像列を生成する撮影装置で
あって、外部から読み込んだ撮影に必要となる時間的及
び/空間的な情報である時空間パラメータに基づいて、
視点を移動させて被写体の撮影を行い、視差画像列を生
成する制御手段を備える。
【0113】したがって、本発明にかかる撮影装置は、
制御手段により、所望の時空間パラメータを外部から読
み込み、この時空間パラメータに基づいた撮影を行い、
視差画像列を生成することにより、時空間パラメータを
自動的に設定することができ、容易且つ短時間に、実写
による視差画像列を生成することができる。特に、本発
明にかかる撮影装置は、生成した視差画像列が、この視
差画像列に基づくホログラフィックステレオグラムを作
成するホログラフィックステレオグラム作成機器に供給
されることにより、歪み及びぼやけがない正しい再生画
像が得られるホログラフィックステレオグラムを作成す
ることに寄与することができる。
【0114】また、本発明にかかる撮影方法は、撮影機
器によって被写体を撮影して視差情報を含む複数の画像
データからなる視差画像列を生成する撮影方法であっ
て、外部から読み込んだ撮影に必要となる時間的及び/
空間的な情報である時空間パラメータに基づいて、撮影
機器の視点を移動させて被写体の撮影を行わせ、視差画
像列を生成する。
【0115】したがって、本発明にかかる撮影方法は、
所望の時空間パラメータを外部から読み込み、この時空
間パラメータに基づいた撮影を行い、視差画像列を生成
することにより、撮影機器に対して時空間パラメータを
自動的に設定することが可能となり、容易且つ短時間
に、実写による視差画像列を生成することが可能とな
る。特に、本発明にかかる撮影方法は、生成した視差画
像列が、この視差画像列に基づくホログラフィックステ
レオグラムを作成するホログラフィックステレオグラム
作成機器に供給されることにより、歪み及びぼやけがな
い正しい再生画像が得られるホログラフィックステレオ
グラムを作成することに寄与することが可能となる。
【0116】さらに、本発明にかかる画像生成装置は、
視差情報を含む複数のコンピュータ画像データからなる
視差画像列を生成する画像生成装置であって、外部から
読み込んだ画像生成に必要となる時間的及び/空間的な
情報である時空間パラメータに基づいて、仮想的な撮影
機器の視点を移動させて被写体の撮影を行い、視差画像
列を生成する制御手段を備える。
【0117】したがって、本発明にかかる画像生成装置
は、制御手段により、所望の時空間パラメータを外部か
ら読み込み、この時空間パラメータに基づいた視差画像
列を生成することにより、時空間パラメータを自動的に
設定することができ、容易且つ短時間に、コンピュータ
による視差画像列を生成することができる。特に、本発
明にかかる画像生成装置は、生成した視差画像列が、こ
の視差画像列に基づくホログラフィックステレオグラム
を作成するホログラフィックステレオグラム作成機器に
供給されることにより、歪み及びぼやけがない正しい再
生画像が得られるホログラフィックステレオグラムを作
成することに寄与することができる。
【0118】さらにまた、本発明にかかる画像生成方法
は、視差情報を含む複数のコンピュータ画像データから
なる視差画像列を生成する画像生成方法であって、外部
から読み込んだ画像生成に必要となる時間的及び/空間
的な情報である時空間パラメータに基づいて、仮想的な
撮影機器の視点を移動させて被写体の撮影を行わせ、視
差画像列を生成する。
【0119】したがって、本発明にかかる画像生成方法
は、所望の時空間パラメータを外部から読み込み、この
時空間パラメータに基づいた視差画像列を生成すること
により、時空間パラメータを自動的に設定することが可
能となり、容易且つ短時間に、コンピュータによる視差
画像列を生成することが可能となる。特に、本発明にか
かる画像生成方法は、生成した視差画像列が、この視差
画像列に基づくホログラフィックステレオグラムを作成
するホログラフィックステレオグラム作成機器に供給さ
れることにより、歪み及びぼやけがない正しい再生画像
が得られるホログラフィックステレオグラムを作成する
ことに寄与することが可能となる。
【0120】また、本発明にかかる画像生成装置は、視
差情報を含む複数の画像データからなる視差画像列に対
して合成処理を施して他の視差画像列を生成する画像生
成装置であって、視差画像列における時間的及び/又は
空間的な情報である時空間パラメータが一致する複数の
異なる視差画像列を合成の対象とし、時空間パラメータ
とともに、合成処理によって生成された他の視差画像列
を出力する制御手段を備える。
【0121】したがって、本発明にかかる画像生成装置
は、制御手段により、時空間パラメータが一致する複数
の異なる視差画像列を合成して、他の視差画像列を生成
することにより、合成処理後の他の視差画像列に基づい
て、歪み及びぼやけがない正しい再生画像が得られるホ
ログラフィックステレオグラムを作成することに寄与す
ることができる。
【0122】さらに、本発明にかかる画像生成方法は、
視差情報を含む複数の画像データからなる視差画像列に
対して合成処理を施して他の視差画像列を生成する画像
生成方法であって、視差画像列における時間的及び/又
は空間的な情報である時空間パラメータが一致する複数
の異なる視差画像列を合成の対象とし、時空間パラメー
タとともに、合成処理によって生成された他の視差画像
列を出力する。
【0123】したがって、本発明にかかる画像生成方法
は、時空間パラメータが一致する複数の異なる視差画像
列を合成して、他の視差画像列を生成することにより、
合成処理後の他の視差画像列に基づいて、歪み及びぼや
けがない正しい再生画像が得られるホログラフィックス
テレオグラムを作成することに寄与することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示すホログラフィッ
クステレオグラム作成装置の全体構成を説明する図であ
る。
【図2】同ホログラフィックステレオグラム作成装置の
光学系を説明する図であって、(A)は、同ホログラフ
ィックステレオグラム作成装置の光学系の正面図であ
り、(B)は、同ホログラフィックステレオグラム作成
装置の光学系の平面図である。
【図3】同ホログラフィックステレオグラム作成装置に
対する原画像データとしての撮像画像データを生成する
撮影装置に対して時空間パラメータが供給される様子を
説明する図である。
【図4】同撮影装置から撮像画像データ及び時空間パラ
メータが出力される様子を説明する図である。
【図5】同ホログラフィックステレオグラム作成装置が
備える画像データ処理部による視差画像データ列の生成
方法を説明する図であって、straight tra
ck法によって被写体を撮影する様子を説明する図であ
る。
【図6】同画像データ処理部による視差画像データ列の
生成方法を説明する図であって、re−centeri
ng法によって被写体を撮影する様子を説明する図であ
る。
【図7】同画像データ処理部による視点変換処理を説明
する図であって、(A)は、視点変換処理を施さないで
ホログラフィックステレオグラムを作成した場合におけ
る再生画像の様子を示し、(B)は、視点変換処理を施
してホログラフィックステレオグラムを作成した場合に
おける再生画像の様子を示す図である。
【図8】同画像データ処理部による視点変換処理を具体
的に説明する図であって、要素ホログラム画像と、要素
視差画像との位置関係を示す図である。
【図9】同画像データ処理部による視点変換処理をより
詳細に説明する図であって、図8に示した1つの要素ホ
ログラム画像を取り出し、再構成した状態を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 撮影装置、 2 画像データ生成用コンピュータ、
3 蓄積サーバ、4 ホログラム用記録媒体、 10
ホログラフィックステレオグラム作成装置、 11
画像データ処理部、 50 カメラ、 51 ホログラ
フィックステレオグラム、 60 再生画像、 MD
記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 1/00 430 G06T 1/00 430A Fターム(参考) 2H059 AA02 AA04 AA18 AC04 2K008 AA04 BB06 DD12 EE01 FF08 FF24 FF27 HH01 HH06 HH07 HH18 HH26 HH27 5B047 AA07 AB02 BA10 BB04 BC16 CA12 CA17 5B057 BA02 BA26 CA08 CA12 CB08 CB13 CC01 CD20 DB03 DB09 5C061 AB02 AB03 AB08

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮影して視差情報を含む複数の
    画像データからなる視差画像列を生成する撮影装置であ
    って、 外部から読み込んだ撮影に必要となる時間的及び/空間
    的な情報である時空間パラメータに基づいて、視点を移
    動させて上記被写体の撮影を行い、上記視差画像列を生
    成する制御手段を備えることを特徴とする撮影装置。
  2. 【請求項2】 各種時空間パラメータを蓄積する蓄積機
    器とネットワークを介して接続されており、 上記制御手段は、上記蓄積機器に蓄積されている各種時
    空間パラメータの中から、撮影に必要となる所望の時空
    間パラメータを読み出すことを特徴とする請求項1記載
    の撮影装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、撮影して得られた視差
    画像列と、この視差画像列に対応する時空間パラメータ
    とを、上記蓄積機器に対して供給して蓄積させることを
    特徴とする請求項2記載の撮影装置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段によって上記蓄積機器に供
    給されて蓄積された視差画像列及び時空間パラメータ
    は、ホログラフィックステレオグラムを作成するホログ
    ラフィックステレオグラム作成機器に対して供給され、
    上記ホログラフィックステレオグラムの作成に必要とな
    る時空間パラメータとして用いられることを特徴とする
    請求項3記載の撮影装置。
  5. 【請求項5】 上記制御手段は、装着された記録媒体に
    記録されている各種時空間パラメータの中から、撮影に
    必要となる所望の時空間パラメータを読み出すことを特
    徴とする請求項1記載の撮影装置。
  6. 【請求項6】 上記制御手段は、上記記録媒体に対し
    て、撮影して得られた視差画像列と、この視差画像列に
    対応する時空間パラメータとを記録することを特徴とす
    る請求項5記載の撮影装置。
  7. 【請求項7】 上記制御手段によって上記記録媒体に記
    録された視差画像列及び時空間パラメータは、ホログラ
    フィックステレオグラムを作成するホログラフィックス
    テレオグラム作成機器に対して供給され、上記ホログラ
    フィックステレオグラムの作成に必要となる時空間パラ
    メータとして用いられることを特徴とする請求項6記載
    の撮影装置。
  8. 【請求項8】 上記時空間パラメータは、撮影条件を示
    す情報から構成されることを特徴とする請求項1記載の
    撮影装置。
  9. 【請求項9】 上記時空間パラメータは、撮影時間、撮
    影画角、撮影視点と上記被写体との位置関係を示す撮影
    距離、移動距離及び/又は撮影ピッチであることを特徴
    とする請求項8記載の撮影装置。
  10. 【請求項10】 上記視差画像列は、動画像データ又は
    複数の2次元静止画像データであることを特徴とする請
    求項1記載の撮影装置。
  11. 【請求項11】 撮影機器によって被写体を撮影して視
    差情報を含む複数の画像データからなる視差画像列を生
    成する撮影方法であって、 外部から読み込んだ撮影に必要となる時間的及び/空間
    的な情報である時空間パラメータに基づいて、上記撮影
    機器の視点を移動させて上記被写体の撮影を行わせ、上
    記視差画像列を生成することを特徴とする撮影方法。
  12. 【請求項12】 上記撮影機器と、各種時空間パラメー
    タを蓄積する蓄積機器とがネットワークを介して接続さ
    れており、 上記蓄積機器に蓄積されている各種時空間パラメータの
    中から、撮影に必要となる所望の時空間パラメータが読
    み出され、上記撮影機器に供給されることを特徴とする
    請求項11記載の撮影方法。
  13. 【請求項13】 撮影して得られた視差画像列と、この
    視差画像列に対応する時空間パラメータとが、上記蓄積
    機器に対して供給されて蓄積されることを特徴とする請
    求項12記載の撮影方法。
  14. 【請求項14】 上記撮影機器から上記蓄積機器に供給
    されて蓄積された視差画像列及び時空間パラメータは、
    ホログラフィックステレオグラムを作成するホログラフ
    ィックステレオグラム作成機器に対して供給され、上記
    ホログラフィックステレオグラムの作成に必要となる時
    空間パラメータとして用いられることを特徴とする請求
    項13記載の撮影方法。
  15. 【請求項15】 上記撮影機器に装着された記録媒体に
    記録されている各種時空間パラメータの中から、撮影に
    必要となる所望の時空間パラメータが読み出され、上記
    撮影機器に供給されることを特徴とする請求項11記載
    の撮影方法。
  16. 【請求項16】 上記記録媒体に対して、撮影して得ら
    れた視差画像列と、この視差画像列に対応する時空間パ
    ラメータとが記録されることを特徴とする請求項15載
    の撮影方法。
  17. 【請求項17】 上記記録媒体に記録された視差画像列
    及び時空間パラメータは、ホログラフィックステレオグ
    ラムを作成するホログラフィックステレオグラム作成機
    器に対して供給され、上記ホログラフィックステレオグ
    ラムの作成に必要となる時空間パラメータとして用いら
    れることを特徴とする請求項16記載の撮影方法。
  18. 【請求項18】 上記時空間パラメータは、上記撮影機
    器の撮影条件を示す情報から構成されることを特徴とす
    る請求項11記載の撮影方法。
  19. 【請求項19】 上記時空間パラメータは、上記撮影機
    器における撮影時間、上記撮影機器における撮影画角、
    上記撮影機器における撮影視点と上記被写体との位置関
    係を示す撮影距離、上記撮影機器における移動距離及び
    /又は撮影ピッチであることを特徴とする請求項18記
    載の撮影方法。
  20. 【請求項20】 上記視差画像列は、動画像データ又は
    複数の2次元静止画像データであることを特徴とする請
    求項11記載の撮影方法。
  21. 【請求項21】 視差情報を含む複数のコンピュータ画
    像データからなる視差画像列を生成する画像生成装置で
    あって、 外部から読み込んだ画像生成に必要となる時間的及び/
    空間的な情報である時空間パラメータに基づいて、仮想
    的な撮影機器の視点を移動させて上記被写体の撮影を行
    い、上記視差画像列を生成する制御手段を備えることを
    特徴とする画像生成装置。
  22. 【請求項22】 各種時空間パラメータを蓄積する蓄積
    機器とネットワークを介して接続されており、 上記制御手段は、上記蓄積機器に蓄積されている各種時
    空間パラメータの中から、画像生成に必要となる所望の
    時空間パラメータを読み出すことを特徴とする請求項2
    1記載の画像生成装置。
  23. 【請求項23】 上記制御手段は、生成した視差画像列
    と、この視差画像列に対応する時空間パラメータとを、
    上記蓄積機器に対して供給して蓄積させることを特徴と
    する請求項22記載の画像生成装置。
  24. 【請求項24】 上記制御手段によって上記蓄積機器に
    供給されて蓄積された視差画像列及び時空間パラメータ
    は、ホログラフィックステレオグラムを作成するホログ
    ラフィックステレオグラム作成機器に対して供給され、
    上記ホログラフィックステレオグラムの作成に必要とな
    る時空間パラメータとして用いられることを特徴とする
    請求項23記載の画像生成装置。
  25. 【請求項25】 上記制御手段は、装着された記録媒体
    に記録されている各種時空間パラメータの中から、画像
    生成に必要となる所望の時空間パラメータを読み出すこ
    とを特徴とする請求項21記載の画像生成装置。
  26. 【請求項26】 上記制御手段は、上記記録媒体に対し
    て、生成した視差画像列と、この視差画像列に対応する
    時空間パラメータとを記録することを特徴とする請求項
    25記載の画像生成装置。
  27. 【請求項27】 上記制御手段によって上記記録媒体に
    記録された視差画像列及び時空間パラメータは、ホログ
    ラフィックステレオグラムを作成するホログラフィック
    ステレオグラム作成機器に対して供給され、上記ホログ
    ラフィックステレオグラムの作成に必要となる時空間パ
    ラメータとして用いられることを特徴とする請求項26
    記載の画像生成装置。
  28. 【請求項28】 上記時空間パラメータは、上記仮想的
    な撮影機器の撮影条件を示す情報から構成されることを
    特徴とする請求項21記載の画像生成装置。
  29. 【請求項29】 上記時空間パラメータは、上記仮想的
    な撮影機器における撮影時間、上記仮想的な撮影機器に
    おける撮影画角、上記仮想的な撮影機器における撮影視
    点と上記被写体との位置関係を示す撮影距離、上記仮想
    的な撮影機器における移動距離及び/又は撮影ピッチで
    あることを特徴とする請求項28記載の画像生成装置。
  30. 【請求項30】 上記視差画像列は、動画像データ又は
    複数の2次元静止画像データであることを特徴とする請
    求項21記載の画像生成装置。
  31. 【請求項31】 視差情報を含む複数のコンピュータ画
    像データからなる視差画像列を生成する画像生成方法で
    あって、 外部から読み込んだ画像生成に必要となる時間的及び/
    空間的な情報である時空間パラメータに基づいて、仮想
    的な撮影機器の視点を移動させて上記被写体の撮影を行
    わせ、上記視差画像列を生成することを特徴とする画像
    生成方法。
  32. 【請求項32】 各種時空間パラメータを蓄積する蓄積
    機器とネットワークを介して接続されており、 上記蓄積機器に蓄積されている各種時空間パラメータの
    中から、画像生成に必要となる所望の時空間パラメータ
    が読み出されることを特徴とする請求項31記載の画像
    生成方法。
  33. 【請求項33】 生成した視差画像列と、この視差画像
    列に対応する時空間パラメータとが、上記蓄積機器に対
    して供給されて蓄積されることを特徴とする請求項32
    記載の画像生成方法。
  34. 【請求項34】 上記蓄積機器に供給されて蓄積された
    視差画像列及び時空間パラメータは、ホログラフィック
    ステレオグラムを作成するホログラフィックステレオグ
    ラム作成機器に対して供給され、上記ホログラフィック
    ステレオグラムの作成に必要となる時空間パラメータと
    して用いられることを特徴とする請求項33記載の画像
    生成方法。
  35. 【請求項35】 装着された記録媒体に記録されている
    各種時空間パラメータの中から、画像生成に必要となる
    所望の時空間パラメータが読み出されることを特徴とす
    る請求項31記載の画像生成方法。
  36. 【請求項36】 上記記録媒体に対して、生成した視差
    画像列と、この視差画像列に対応する時空間パラメータ
    とが記録されることを特徴とする請求項35記載の画像
    生成方法。
  37. 【請求項37】 上記記録媒体に記録された視差画像列
    及び時空間パラメータは、ホログラフィックステレオグ
    ラムを作成するホログラフィックステレオグラム作成機
    器に対して供給され、上記ホログラフィックステレオグ
    ラムの作成に必要となる時空間パラメータとして用いら
    れることを特徴とする請求項36記載の画像生成方法。
  38. 【請求項38】 上記時空間パラメータは、上記仮想的
    な撮影機器の撮影条件を示す情報から構成されることを
    特徴とする請求項31記載の画像生成方法。
  39. 【請求項39】 上記時空間パラメータは、上記仮想的
    な撮影機器における撮影時間、上記仮想的な撮影機器に
    おける撮影画角、上記仮想的な撮影機器における撮影視
    点と上記被写体との位置関係を示す撮影距離、上記仮想
    的な撮影機器における移動距離及び/又は撮影ピッチで
    あることを特徴とする請求項38記載の画像生成方法
    置。
  40. 【請求項40】 上記視差画像列は、動画像データ又は
    複数の2次元静止画像データであることを特徴とする請
    求項31記載の画像生成方法。
  41. 【請求項41】 視差情報を含む複数の画像データから
    なる視差画像列に対して合成処理を施して他の視差画像
    列を生成する画像生成装置であって、 視差画像列における時間的及び/又は空間的な情報であ
    る時空間パラメータが一致する複数の異なる視差画像列
    を合成の対象とし、上記時空間パラメータとともに、合
    成処理によって生成された上記他の視差画像列を出力す
    る制御手段を備えることを特徴とする画像生成装置。
  42. 【請求項42】 視差情報を含む複数の画像データから
    なる視差画像列に対して合成処理を施して他の視差画像
    列を生成する画像生成方法であって、 視差画像列における時間的及び/又は空間的な情報であ
    る時空間パラメータが一致する複数の異なる視差画像列
    を合成の対象とし、上記時空間パラメータとともに、合
    成処理によって生成された上記他の視差画像列を出力す
    ることを特徴とする画像生成方法。
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