JP2002135561A - 電子印鑑装置および印影生成方法 - Google Patents

電子印鑑装置および印影生成方法

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JP2002135561A
JP2002135561A JP2000323628A JP2000323628A JP2002135561A JP 2002135561 A JP2002135561 A JP 2002135561A JP 2000323628 A JP2000323628 A JP 2000323628A JP 2000323628 A JP2000323628 A JP 2000323628A JP 2002135561 A JP2002135561 A JP 2002135561A
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JP2000323628A
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English (en)
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Shigeki Kuga
茂起 空閑
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子印鑑で罫線上に捺印を行った場合であっ
ても、違和感を生じさせない。 【解決手段】 欠落した罫線を、印影イメージの画素が
存在する部分との交点で分割し、分割された罫線ごとに
罫線の周りに一定の大きさの領域を設け、領域内の印影
イメージの画素数に応じて、生成する罫線の属性を変化
させる。すなわち、罫線の周辺の印影イメージの画素数
が多くなるほど、生成する罫線の幅を細くする。たとえ
ば、罫線21は罫線23より細くなっている。また罫線
23は罫線22より細くなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子印鑑装置およ
び印影生成方法に関し、特に、電子的に印影を生成する
電子印鑑装置および印影生成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、企業内における報告書、稟議書、
届出書、伝票、役所への申請書、銀行の通帳などの各種
書類は作成者、承認者、保有者の特定を示す捺印または
サインにより書類の真贋性の証明がなされていた。近
年、コンピュータやネットワークの発達により、これら
の書類の一部は電子化されるようになっている。当初、
電子化書類における捺印やサインは、電子化された書類
を印刷した紙の上になされていた。しかし、現在では、
電子政府計画での書類の取扱いに見られるように捺印や
サインまでもが電子的に処理されるシステムまたは技術
が報告されるようになっている。我が国において電子印
鑑を必要とする書類は罫線付きのフォーマットを有する
場合が多く、この場合には、罫線と印影イメージとの重
ねあわせ処理が必要となる。
【0003】特開平5−54044号公報に開示の印鑑
登録証明書作成装置によれば、印鑑登録証明書の書式オ
ーバレイ情報と、住民の印鑑情報と、公印のイメージデ
ータとが磁気ディスクに格納され、住民の印鑑情報また
は公印のイメージデータが必要に応じて編集された後、
印鑑登録証明書の書式オーバレイ情報と合成して出力さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の印鑑登
録証明書作成装置では、罫線と公印(印鑑)のイメージ
データとの間に重なり合いが生じた場合については何ら
開示されていない。このため、罫線と印鑑のイメージデ
ータとが重なった場合、罫線の一部が欠落し印鑑のイメ
ージに対し違和感を持つようになるという課題がある。
【0005】また、全体の処理をすべてイメージ処理で
行なっている。このため、メモリ容量、CPU(Centra
l Processing Unit)パワーまたは処理時間を必要と
し、装置の機能、性能が限定を受けるという課題があ
る。
【0006】さらに、罫線上に捺印を行なった場合に
は、印影が読取りにくくなるという課題がある。
【0007】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたもので、その目的は、紙の上の捺印やサインに似
たイメージ情報を簡単な操作で提供する電子印鑑装置お
よび印影生成方法を提供することである。
【0008】本発明の他の目的は、メモリ容量、CPU
パワーまたは処理時間をさほど必要とせずに処理可能な
電子印鑑装置および印影生成方法を提供することであ
る。
【0009】本発明のさらに他の目的は、罫線上に捺印
を行った場合であっても、違和感を生じさせない電子印
鑑装置および印影生成方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のある局面に従う
電子印鑑装置は、電子的な書類イメージ上に配置される
印影イメージを認識するための印影認識手段と、書類イ
メージ上の罫線イメージを認識するための罫線認識手段
と、印影認識手段および罫線認識手段に接続され、印影
イメージにより遮蔽された罫線イメージの部分に新たな
罫線イメージを生成するための罫線生成手段とを含む。
【0011】印影イメージにより遮蔽された罫線が生成
される。このため、見た目にも紙の上の捺印に似たイメ
ージ情報を得ることができる。
【0012】また、CPUパワーやメモリを多く消費す
るイメージ処理については、印影イメージの領域に限ら
れている。このためCPUやメモリの負担を軽減するこ
とができる。
【0013】好ましくは、罫線生成手段は、印影イメー
ジと罫線イメージとを合成してイメージ情報を作成す
る。
【0014】さらに好ましくは、罫線生成手段は、罫線
イメージのオーバレイ領域を作成し、印影イメージの上
に、オーバレイ領域を重ね合わせる。
【0015】さらに好ましくは、罫線生成手段は、印影
イメージの外接矩形と印影イメージの外枠とで挟まれた
領域内で隠蔽された罫線イメージを生成するための手段
を含む。
【0016】印影の外枠の内側には罫線が描かれない。
このため、見た目にも見やすい印影イメージを得ること
ができる。
【0017】さらに好ましくは、罫線生成手段は、印影
イメージが外枠を有しない場合には、印影イメージの外
接矩形を仮想的に外枠として罫線イメージを生成する。
【0018】サインなどの外枠を有しない図形に対して
も本装置を使用することができるようになる。
【0019】さらに好ましくは、罫線生成手段は、印影
イメージにより隠蔽されたすべての領域について罫線イ
メージを生成する。
【0020】さらに好ましくは、罫線生成手段は、隠蔽
された罫線イメージと同一の属性を有する罫線イメージ
を生成する。
【0021】さらに好ましくは、罫線生成手段は、印影
イメージの外接矩形の外側領域と、印影イメージの外接
矩形および印影イメージの外枠で挟まれた領域と、印影
イメージの外枠の内側領域とでは、罫線属性を異ならせ
て罫線イメージを生成する。
【0022】さらに好ましくは、罫線生成手段は、遮蔽
された罫線イメージを印影イメージと交差する点で分割
するための手段と、分割された罫線イメージごとに、周
囲の陰影イメージの複雑度に応じて属性を決定するため
の手段と、属性に基づいて罫線イメージを生成するため
の手段とを含む。
【0023】周辺の印影が込み入って複雑度が大きい場
合には、罫線の幅を細くするなどすれば、視認性のよい
すっきりとした印影イメージを得ることができる。
【0024】さらに好ましくは、罫線生成手段は、生成
する罫線イメージと印影イメージとが交差する領域にお
いては、印影イメージを前面に表示する。
【0025】本発明の他の局面に従う印影生成方法は、
電子印鑑を用いている。印影生成方法は、電子的な書類
イメージ上に配置される印影イメージを認識するステッ
プと、書類イメージ上の罫線イメージを認識するステッ
プと、印影イメージにより遮蔽された罫線イメージの部
分に新たな罫線イメージを生成するステップとを含む。
【0026】印影イメージにより遮蔽された罫線が生成
される。このため、見た目にも紙の上の捺印に似たイメ
ージ情報を得ることができる。
【0027】また、CPUパワーやメモリを多く消費す
るイメージ処理については、印影イメージの領域に限ら
れている。このためCPUやメモリの負担を軽減するこ
とができる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1を参照して、本発明の実施の
形態に係る電子印鑑装置は、電子的な印影またはサイン
などの承認情報を生成する承認情報生成部2と、キーボ
ード、タブレットまたは音声入力装置などから構成さ
れ、ユーザがデータを入力する際に使用する入力部3
と、CRT(Cathode-Ray Tube)、LCD(Liquid Cry
stal Display)などのディスプレイ、スピーカーまたは
プリンタなどからなる出力部4と、承認情報生成部2で
生成された印影イメージを認識する印影認識部6と、罫
線を認識する罫線認識部7と、印影イメージにより隠蔽
された罫線を生成する罫線生成部8と、LSI(Large
Scale Integration)または磁気メモリなどからなり、
各種データを記憶する蓄積部9と、電子印鑑装置の各構
成部品の制御を行なうCPU1と、CPU1、承認情報
生成部2、入力部3、出力部4、印影認識部6、罫線認
識部7、罫線生成部8および蓄積部9を相互に接続する
ための共通バス5とを含む。
【0029】なお、承認情報生成部2、印影認識部6、
罫線認識部7および罫線生成部8の各部品はLSI、A
SIC(Application Specific Integrated Circuit)
などで個別の装置として実現しても良いし、コンピュー
タ上で動作するソフトウェアで実現しても良い。
【0030】本実施の形態では、図2に示すような捺印
欄12に電子的に捺印を行なう場合を想定する。
【0031】図3(a)は、入力部3を用いて、氏名コ
ード「123456」の「タナカイチロウ」さんが氏名
コード13とフリガナ14とを入力し、電子的に「田
中」という承認印15を捺印した場合を示している。
【0032】図3(b)は、承認印15の周辺を拡大し
たものである。このように、罫線上に電子的に捺印を行
なった場合には、印影の周辺の罫線が部分的に消えてい
ることがわかる。このような罫線欠落によって、朱肉を
用いた物理的な印鑑に比べ電子印鑑は違和感を生じる。
【0033】図3(c)は、田中さんの印影のイメージ
に外接矩形(以下「イメージファイルの領域枠」ともい
う。)16を説明の都合上付加した図である。外接矩形
を付加することにより、罫線の欠落は、印影イメージの
外接枠内で発生していることがわかる。
【0034】図4を参照して、罫線生成部8が、印影イ
メージにより欠落した罫線を復元する方法について説明
する。図4(a)を参照して、罫線生成部8は、印影イ
メージの外接矩形16と印影イメージの外枠(この例で
は丸い枠)との間の領域の欠落した罫線17を生成する
ことができる。なお、印影イメージの外枠、印影イメー
ジのパターン(この場合「田中」)などは通常の文字認
識手法を用いて行なわれる。ここでは、罫線オーバレイ
を設け、欠落前の罫線と同じ属性を有する罫線を生成し
ている。罫線の属性とは、たとえば、罫線の太さ、罫線
のグレイスケール、明度などの情報を意味する。
【0035】図4(b)は、図4(a)から外接矩形1
6を取り除いた場合の図である。図3(b)に比べ、図
4(b)の方が違和感が少なくなっていることがわか
る。
【0036】図4(c)は、欠落した全領域の罫線を、
欠落前の罫線と同じ属性を有する罫線で生成した場合を
説明している。通常、紙の上に朱肉で捺印する場合は図
4(c)のような状態になるが、電子印鑑の場合には、
微小な朱肉の盛り上がりや紙への染み込み等がない。こ
のため、図4(c)のような表示方法では、生成された
罫線が目立つという評価をされる場合もある。
【0037】このため、図5(a)のように、印影イメ
ージの外枠(印鑑における丸や四角などの囲い枠)の内
と外とで罫線の属性を変えることも考えられる。すなわ
ち、印影イメージの外枠より外側で、かつ外接矩形の内
側の罫線19については、欠落した罫線と同じ属性を用
い、印影イメージの外枠よりも内側の罫線20について
は、欠落した罫線よりも線の幅を細くする。これによ
り、罫線の目立ちを押さえることができるようになる。
【0038】図5(b)を参照して、罫線の目立ちを押
さえる別の方法について説明する。欠落した罫線を、印
影イメージの画素が存在する部分との交点で分割し、分
割された罫線ごとに罫線の周りに一定の大きさの領域を
設け、領域内の印影イメージの画素数に応じて、生成す
る罫線の属性を変化させる。すなわち、罫線の周辺の印
影イメージの画素数が多くなるほど、生成する罫線の幅
を細くしている。たとえば、罫線21は罫線23より細
くなっている。また罫線23は罫線22より細くなって
いる。
【0039】図6を参照して、電子印鑑装置の各部は以
下のように動作する。処理が開始すると(S1)、承認
情報生成部2は、ユーザが電子印鑑装置を利用できるか
否かの判断を行なう(S2)。具体的には、パスワード
入力等の方法を用いて、ユーザが正当な承認者か否かを
認証する。
【0040】次に、承認を受けたユーザの印鑑(印影イ
メージ)が選択される(S3)。印影イメージは蓄積部
9に蓄積されていてもよいし、要求のあるたびに生成し
ても良い。
【0041】印影認識部6は、印影イメージを指定の位
置へ配置する(S4)。たとえば捺印欄が図2に示すよ
うなものであれば、印影イメージを「印」マークに重な
るように配置する。印影イメージを文字属性領域に配置
する場合はn行目のm列というように指定して配置する
こともできるし、イメージ領域に配置する場合は(j、
k)ピクセルに中心がくるように配置することもでき
る。
【0042】印影認識部6は、配置された印影イメージ
に外接矩形を設定する(S5)。外接矩形は図3(c)
のように印影イメージファイルの大きさで規定される矩
形である。正確には印影の丸または四角などの外枠の外
接矩形のことであるが、この外接矩形と印影イメージフ
ァイルの領域枠との大きさがあまり変わらない場合は、
印影イメージファイルの領域枠で外接矩形を近似しても
良い。
【0043】続いて、外接矩形の上下左右の位置情報を
取得する(S6)。たとえば矩形の四隅を左上から反時
計回りに(x1、y1)、(x1、y2)、(x2、y
2)、(x2、y1)というように取得する。
【0044】外接矩形内に罫線が含まれているか否かを
照合する(S7)。罫線は表示上は、印影イメージの陰
に隠れて見えないだけである。外接矩形内に罫線がある
ことを知るには、罫線の(x、y)座標を調べ、x1≦
x≦x2、かつy1≦y≦y2であるか否かを調べる。
【0045】外接矩形内に罫線が存在しなければ処理を
終了する(S8でno)。外接矩形内に罫線が存在すれ
ば(S8でyes)、罫線を印影イメージの画素と交差
する点で分割する(S9)。たとえば図5(b)の上か
ら2番目の横罫線を例にとれば、図7に示すように、区
間(a)、(b)および(c)の3つの区間に分割され
る。実際には、4つ以上の区間に分割されるが、ここで
はそのうちの3つの区間について説明する。区間
(a)、(b)および(c)には、それぞれ罫線60、
61および62が対応する。図7では印影の連続画素の
中間点を境に罫線を分割している。この他、連続画素の
両端で罫線を分断するようにしてもよい。
【0046】次に、ユーザに隠れた罫線を生成するモー
ドを選択させる(S10)。モードには、たとえば、図
4(b)に示すように印影イメージの外接矩形と印影イ
メージの外枠との間のみに罫線を生成するモード、図4
(c)のように隠された罫線の全部を生成し、かつその
罫線の属性を欠落前の罫線の属性と同じにするモード、
図5(a)のように印影イメージの外枠の内側と外側と
では罫線の幅を変え、かつ内側の罫線の幅は一様である
モード、または図5(b)のように印影イメージの外枠
の内側と外側とでは罫線の幅を変え、かつ内側の罫線は
周囲の印影イメージ画素の複雑度に応じて変化させるモ
ードなどが存在する。
【0047】罫線の生成モードが、罫線の周辺の印影イ
メージ画素の複雑度に応じて罫線の属性を変化させるモ
ードである場合には(S11でyes)、分割された罫
線の周辺の印影イメージの複雑度を計算する(S1
2)。
【0048】図7を参照して、複雑度の計算は以下のよ
うにして行われる。印影イメージ領域を縦横に分割した
小領域63を複数設ける。分割された罫線を含む小領域
およびその上下の小領域内であって、かつ印影イメージ
の画素が存在する小領域の数を求める。罫線60に関し
ては、3領域に印影イメージ画素が存在し、罫線61に
関しては、5領域に印影イメージ画素が存在し、罫線6
2に関しては、10領域に印影イメージ画素が存在する
ことがわかる。次に求められた領域数を罫線の長さでノ
ーマライズする。具体的には、分割した罫線が横切る小
領域63の数を3倍した数を分母にし、印影イメージ画
素が存在する小領域63の数を分子にする。その結果、
分割した罫線60の複雑度は3/6、罫線61の複雑度
は5/9、罫線62の複雑度は10/12となる。この
複雑度に応じて罫線の属性を決める。
【0049】上述の例では、分割した罫線が横切る領域
とその上下の領域内に印影イメージが存在するか否かに
基づいて、複雑度の値を求めたが、印影イメージの面積
が10%以上ある小領域63の個数に基づいて複雑度を
求めるようなものであってもよい。
【0050】罫線生成部8は、複雑度に基づいて、罫線
を生成する(S13)。すなわち、複雑度が大きいほど
罫線の視認性を下げるように罫線の属性を変化させる。
たとえば、複雑度が大きいほど罫線の幅を細くする。そ
の後、処理を終了する(S14)。
【0051】なお、複雑度に応じて罫線の属性を変化さ
せるモードの以外の場合には(S11でno)、指定さ
れたモードに応じて、罫線を生成する(S13)。
【0052】次に生成する罫線と印影イメージとの交点
での描画に関する優先順位について説明する。罫線の色
と印影イメージの色とは異なる場合が多い。通常は罫線
が黒色で、印影が朱色である。電子印鑑の場合も、普通
の紙への捺印と同じような見え方をする方が望ましい。
このため、罫線生成部8で生成された罫線と印影イメー
ジとが重なる部分については、印影イメージの情報を優
先する。こうすることにより罫線の上に印影イメージを
配置したのと同様の効果を得ることができる。または、
罫線をオーバレイ領域に生成し、印影イメージの上に重
ね合わせて表示させる場合には、印影イメージの端部で
区分けされた罫線を生成することにより、印影イメージ
を罫線より優先したのと同じ効果が得られる。
【0053】図8を参照して、電子印鑑装置の各部は以
下のように動作してもよい。図9は、図5(b)に対応
するオーバレイ領域に生成される罫線素線80の一例を
示したものである。なお、図9には、説明のために、印
影イメージの外接矩形81も同時に表示してある。罫線
素線80は、予め蓄積部9に蓄積されているものとす
る。なお、罫線素線80は、単一のユニットとして作成
しておかなくても、細かく分けたピースを複合して作成
するようにしても良い。
【0054】図8を参照して、S1〜S10までの処理
およびS14の処理は、図6を参照して説明したものと
同様である。このため、その詳細な説明はここでは繰返
さない。
【0055】S10の処理の後、図9に示すような罫線
素線80が蓄積部9から検索される(S20)。検索
は、例えば図10のような、氏名コード90と印影イメ
ージファイル名91と罫線素線が記憶されたオーバレイ
罫線ファイル名92とを関連付けたテーブルを用いるこ
とによって実現可能である。
【0056】検索された罫線素線と印影イメージとが複
合されて表示される(S21)。図9に示すように罫線
素線が印影の画素の両端で分断されている場合には、罫
線素線の上に印影イメージを配置しても、印影イメージ
の上に罫線素線を配置させてもどちらでも構わない。し
かし、罫線素線が印影の画素の両端で分断されていない
場合には、罫線を先に配置した後、その上に印影イメー
ジを配置するようにしなければならない。これは、印影
イメージ上に罫線が描画されてしまうからである。
【0057】なお、罫線素線と印影イメージとをイメー
ジファイル上で複合する場合には、印影イメージと罫線
素線とを別のレイヤに置き、それらを複合することによ
り合成された罫線付き印影イメージを得ることができ
る。
【0058】図9を参照して、罫線素線80と外接矩形
81とが交差する場合には、その罫線素線80は、印影
イメージ領域外の罫線と接続している可能性が高い。こ
のため、印影イメージ領域外の罫線と罫線素線80とが
円滑に繋がるように印影イメージファイルまたはオーバ
レイ罫線ファイルの位置を微調整する。
【0059】なお、本実施の形態では、罫線と印影イメ
ージファイルとの重なりにおける罫線欠落を補間する方
法について述べたが、罫線には限られず他のイメージ、
パターンまたは背景など印影イメージにより欠落する部
分が存在する場合には、本発明の方法が適用可能であ
る。
【0060】さらに、本実施の形態では、印鑑のイメー
ジ、すなわち印影を承認に用いる場合について説明を行
なったが、印影の代わりにサインや、印影とサインとが
組合されたような場合であっても、同様の処理を行なう
ことにより電子的な承認を実現可能である。サインの場
合には、印鑑の丸や四角や楕円のような外枠に該当する
ものが存在しないが、その場合にはサインの上下左右の
最大幅からなる矩形(外接矩形)を仮想的に配置するこ
とによって印影と等価の取扱いをすることが可能であ
る。
【0061】以上説明したように、本実施の形態による
と、紙の上の捺印やサインに似たイメージ情報を簡単な
操作で得ることができる。
【0062】また、イメージ処理は、印影イメージの領
域に限られている。このため、CPUやメモリの負担を
軽減することができる。
【0063】さらに、周辺の印影が込み入って複雑度が
大きい場合には、罫線の幅を細くするなどすれば、視認
性のよいすっきりとした印影イメージを得ることができ
る。
【0064】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0065】
【発明の効果】本発明によると、紙の上の捺印やサイン
に似たイメージ情報を簡単な操作で得ることができる。
【0066】また、イメージ処理は、印影イメージの領
域に限られている。このため、CPUやメモリの負担を
軽減することができる。
【0067】さらに、周辺の印影が込み入って複雑度が
大きい場合には、罫線の幅を細くするなどすれば、視認
性のよいすっきりとした印影イメージを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る電子印鑑装置のハ
ードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】 電子的に捺印を行う捺印欄を説明するための
図である。
【図3】 電子的に捺印を行った図である。
【図4】 罫線を生成した図である。
【図5】 罫線を生成した図である。
【図6】 電子印鑑装置が実行する処理のフローチャー
トである。
【図7】 複雑度に応じて罫線の属性を決定する処理を
説明するための図である。
【図8】 電子印鑑装置が実行する処理のフローチャー
トである。
【図9】 オーバレイ領域に生成される罫線素線の一例
を示した図である。
【図10】 氏名コードと、印影イメージファイル名
と、オーバレイ罫線ファイル名とを対応付けるテーブル
の一例を示した図である。
【符号の説明】
1 CPU、2 承認情報生成部、3 入力部、4 出
力部、5 共通バス、6 印影認識部、7 罫線認識
部、8 罫線生成部、9 蓄積部、12 捺印欄、13
氏名コード、14 フリガナ、15 承認印、16
外接矩形、17,19〜23,60〜62 罫線、63
小領域、80 罫線素線、81 外接矩形、90 氏
名コード、91 印影イメージファイル名、92 オー
バレイ罫線ファイル名。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子的な書類イメージ上に配置される印
    影イメージを認識するための印影認識手段と、 前記書類イメージ上の罫線イメージを認識するための罫
    線認識手段と、 前記印影認識手段および前記罫線認識手段に接続され、
    前記印影イメージにより遮蔽された罫線イメージの部分
    に新たな罫線イメージを生成するための罫線生成手段と
    を含む、電子印鑑装置。
  2. 【請求項2】 前記罫線生成手段は、前記印影イメージ
    と前記罫線イメージとを合成してイメージ情報を作成す
    る、請求項1に記載の電子印鑑装置。
  3. 【請求項3】 前記罫線生成手段は、前記罫線イメージ
    のオーバレイ領域を作成し、前記印影イメージの上に、
    前記オーバレイ領域を重ね合わせる、請求項1に記載の
    電子印鑑装置。
  4. 【請求項4】 前記罫線生成手段は、前記印影イメージ
    の外接矩形と前記印影イメージの外枠とで挟まれた領域
    内で隠蔽された罫線イメージを生成するための手段を含
    む、請求項2または3に記載の電子印鑑装置。
  5. 【請求項5】 前記罫線生成手段は、前記印影イメージ
    が外枠を有しない場合には、前記印影イメージの外接矩
    形を仮想的に外枠として罫線イメージを生成する、請求
    項2または3に記載の電子印鑑装置。
  6. 【請求項6】 前記罫線生成手段は、前記印影イメージ
    により隠蔽されたすべての領域について罫線イメージを
    生成する、請求項2または3に記載の電子印鑑装置。
  7. 【請求項7】 前記罫線生成手段は、隠蔽された罫線イ
    メージと同一の属性を有する罫線イメージを生成する、
    請求項4または6に記載の電子印鑑装置。
  8. 【請求項8】 前記罫線生成手段は、前記印影イメージ
    の外接矩形の外側領域と、前記印影イメージの外接矩形
    および前記印影イメージの外枠で挟まれた領域と、前記
    印影イメージの外枠の内側領域とでは、罫線属性を異な
    らせて罫線イメージを生成する、請求項4または6に記
    載の電子印鑑装置。
  9. 【請求項9】 前記罫線生成手段は、 遮蔽された罫線イメージを前記印影イメージと交差する
    点で分割するための手段と、 分割された罫線イメージごとに、周囲の陰影イメージの
    複雑度に応じて属性を決定するための手段と、 前記属性に基づいて罫線イメージを生成するための手段
    とを含む、請求項4、6または8に記載の電子印鑑装
    置。
  10. 【請求項10】 前記罫線生成手段は、生成する罫線イ
    メージと印影イメージとが交差する領域においては、印
    影イメージを前面に表示する、請求項6または7に記載
    の電子印鑑装置。
  11. 【請求項11】 電子印鑑を用いた印影生成方法であっ
    て、 電子的な書類イメージ上に配置される印影イメージを認
    識するステップと、 前記書類イメージ上の罫線イメージを認識するステップ
    と、 前記印影イメージにより遮蔽された罫線イメージの部分
    に新たな罫線イメージを生成するステップとを含む、印
    影生成方法。
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