JP2004240748A - 出力データ処理装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】出力対象として指定されたテキストデータのうち、セキュリティ対策を必要とするデータ部分を隠して出力する場合に、その設定書式を崩したり、データ自体を変更しなくても、色調整のみによって一部のデータを隠して出力できるようにする。
【解決手段】CPU1は、アクセスされた文書ファイル21の中にセキュリティ対策を必要とするデータ部分が含まれていれば、その部分の表示色とその背景の表示色とを同一色に変更すると共に、セキュリティ対策を必要としない他のデータ部分を出力書式22にしたがって表示する。
【選択図】 図1
【解決手段】CPU1は、アクセスされた文書ファイル21の中にセキュリティ対策を必要とするデータ部分が含まれていれば、その部分の表示色とその背景の表示色とを同一色に変更すると共に、セキュリティ対策を必要としない他のデータ部分を出力書式22にしたがって表示する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、出力対象として指定されたテキストデータをその設定書式にしたがって出力する場合に、セキュリティ対策を必要とする部分に対してはそのデータ部分を隠して出力する出力データ処理装置およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、文書ファイルのセキュリティ管理としては、入力パスワードに基づいてユーザ認証を行ったり、指紋センサによって検知された指紋パターン等によってユーザ認証を行い、正規なユーザであることを条件に、文書ファイルを読み出して表示出力するようにしているが、文書の一部に機密性の高いデータが含まれていれば、その大部分に機密性がなくとも、文書全体のアクセスが制限されてしまう。
そこで、従来においては、文書の一部に機密性の高いデータが含まれている場合、その一部のデータのみをセキュリティ対象とするものとして、例えば、機密性の高い部分のデータを特定文字列「***」に置換して(埋め込んで)表示/印刷出力するようにした電子文書編集装置及び電子メール装置が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−149638号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、機密性があるデータ部分に特定文字列「***」を埋め込んでマスクするものにおいては、文書ファイルの表示時にデータ自体を変更する処理(書き換え処理)を必要とする他、通常の文字列に比べてその表示形態が大きく変わる為、不自然さを与え、文書全体の見た目も悪くなるという問題があり、また、文書作成時においては、この特定文字「*」を通常文字として使用することも制限され、更には、特定文字列「***」の表示によって、文書内に機密性の高いデータが含まれていたという痕跡が残ってしまい、悪用されるおそれもあった。
ところで、文書ファイルの内容を部分的に隠して表示する場合において、文書ファイルから閲覧可能なデータのみを抽出して再配置表示することも可能であるが、この場合、出力書式が崩れてしまい、文書全体の見た目が悪くなるという問題が残る。また、再配置表示によって文書内に機密性の高いデータが含まれていたという痕跡は残らないが、逆に、その閲覧者にあっては、重要文書であるという意識を持たず、その取り扱いを誤る危険性もあった。
【0005】
この発明の課題は、出力対象として指定されたテキストデータのうち、セキュリティ対策を必要とするデータ部分を隠して出力する場合に、その設定書式を崩したり、データ自体を変更しなくても、色調整のみによって一部のデータを隠して出力できるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、出力対象として指定されたテキストデータを予め設定されている設定書式にしたがって出力する場合に、セキュリティ対策を必要とする部分に対してはそのデータ部分を隠して出力する出力データ処理装置であって、前記テキストデータの中にセキュリティ対策を必要とするデータ部分が含まれているかを判別する判別手段と、前記判別手段によってセキュリティ対策を必要とするデータ部分が有ることが判別された場合に、その部分の出力色とその背景の出力色とを同一色に変更すると共に、セキュリティ対策を必要としない他のデータ部分を前記設定書式にしたがって出力する出力制御手段とを具備するものである。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項1記載の発明に示した主要機能を実現させるためのプログラムを提供する(請求項8記載の発明)。
【0007】
したがって、請求項1、8記載の発明は、文書データ、図形データ、表データ等のテキストデータの中にセキュリティ対策を必要とするデータ部分が含まれている場合に、その部分の出力色とその背景の出力色とを同一色に変更すると共に、セキュリティ対策を必要としない他のデータ部分を設定書式にしたがって出力するようにしたから、その設定書式を崩したり、データ自体を変更しなくても、色調整のみによって一部のデータを隠して出力することができる。更に、テキスト作成時において特定文字の使用を制限することはなく、また、見た目も自然で違和感を与えることもなく、簡単な手法によって確実なセキュリティ対策を講じることが可能となる。
【0008】
なお、請求項1記載の発明は次のようなものであってもよい。
前記判別手段によってセキュリティ対策を必要とするデータ部分が有ることが判別された場合に、前記出力制御手段は、その部分の出力色を検出すると共に、この検出色に基づいてその部分の背景色を変更する(請求項2記載の発明)。
したがって、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を有する他に、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の出力色を検出すると共に、この検出色に基づいてその部分の背景色を変更するようにしたから、セキュリティ対策を必要とする部分を隠して出力したとしても、その背景色の変更によって機密性の高いデータが含まれていたという痕跡を残すことができ、閲覧者に重要文書であるという意識を与えることができる。
【0009】
前記判別手段によってセキュリティ対策を必要とするデータ部分が有ることが判別された場合に、前記出力制御手段は、背景色を検出すると共に、この検出色に基づいてそのデータ部分の出力色を変更する(請求項3記載の発明)。
したがって、請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を有する他に、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の出力色を背景色に変更するようにしたから、セキュリティ対策を必要とする部分を隠して出力したとしても、背景色によってその部分が塗り潰される為、テキスト内に機密性の高いデータが含まれていたという痕跡までも消すことができる。
【0010】
前記テキストデータを閲覧するクライアントが指定された場合に、前記判別手段は、この指定クライアントに対して予め設定されているクライアントレベルと、当該テキストデータを構成する各部分毎に予め設定されているセキュリティレベルとを比較することによって、テキストデータの中に当該指定クライアントにとってセキュリティ対策を必要とするデータ部分が含まれているかを判別する(請求項4記載の発明)。
したがって、請求項4記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を有する他に、テキストデータを閲覧するクライアントが指定された場合に、この指定クライアントに対して予め設定されているクライアントレベルと、当該テキストデータを構成する各部分毎に予め設定されているセキュリティレベルとを比較することによって、テキストデータの中に当該指定クライアントにとってセキュリティ対策を必要とするデータ部分が含まれているかをチェックするようにしたから、例えば、一般社員、課長以上、部長以上等のように、クライアントの役職や種類毎にセキュリティ管理が可能となる。
なお、クライアントは、テキストデータをアクセスしたクライアント(オペレータ)に限らず、このテキストデータが配布される配布先のクライアントであってもよい。
【0011】
前記判別手段によってセキュリティ対策を必要とするデータ部分が有ることが判別された場合に、セキュリティ対策を必要とする状態が生じたかを監視する監視手段を設け、この監視手段によってセキュリティ対策を必要とする状態が検出されている間、前記出力制御手段は、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色とその背景の表示色とを同一色に変更して出力し、セキュリティ対策を必要とする状態が解除されたことが検出された場合に、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色とその背景の表示色との関係を通常の状態に戻す(請求項5記載の発明)。
したがって、請求項5記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を有する他に、セキュリティ対策を必要とする状態が検出されている間、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色とその背景の表示色とを同一色に変更して出力し、セキュリティ対策を必要とする状態が解除されたことが検出された場合に、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色とその背景の表示色との関係を通常の状態に戻すようにしたから、例えば、オペレータが席を離れた時やサスペンド検出時をセキュリティ対策を必要とする状態の発生時として検出し、オペレータが席に戻った時やレジューム時をセキュリティ対策の解除時として検出するようにすれば、オペレータが席を離れている間やサスペンド状態の間だけセキュリティ対策を必要とする部分を隠して出力することができ、第三者の無断閲覧を禁止することが可能となる。
【0012】
前記出力制御手段は、セキュリティ対策を必要とするデータ部分を特定色によって識別表示し、前記監視手段によってセキュリティ対策を必要とする状態が検出された場合に、背景色を前記特定色に変更して出力し、セキュリティ対策を必要とする状態が解除されたことが検出された場合に、背景色を元の色に戻す(請求項6記載の発明)。
したがって、請求項6記載の発明によれば、請求項1、5記載の発明と同様の効果を有する他に、セキュリティ対策を必要とするデータ部分を特定色によって識別表示し、セキュリティ対策を必要とする状態が検出された場合には、背景色を前記特定色に変更して出力するが、セキュリティ対策を必要とする状態が解除されたことが検出された場合には、背景色を元の色に戻すようにしたから、第三者の閲覧を禁止する重要データがテキスト内に含まれていることを画面内の特定色によって容易に確認することができ、慎重な取り扱いが可能となる。
【0013】
前記出力制御手段は、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色を背景色で表示する通常の表示状態において、前記監視手段によってセキュリティ対策を必要とする状態が解除されたことが検出された場合に、前記背景色をその補色に変更し、セキュリティ対策を必要とする状態が検出された場合に、背景色を元の色に戻す(請求項7記載の発明)。
したがって、請求項7記載の発明によれば、請求項1、5記載の発明と同様の効果を有する他に、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色を背景色で表示する通常の表示状態において、セキュリティ対策を必要とする状態が解除された場合には、背景色をその補色に変更し、セキュリティ対策を必要とする状態が検出された場合には、背景色を元の色に戻すようにしたから、通常の表示状態をセキュリティ状態とすることができると共に、セキュリティ解除時には、第三者の閲覧を禁止する重要データがテキスト内に含まれていることを背景色の変更によって容易に確認することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、図1〜図4を参照してこの発明の第1実施形態を説明する。
図1は、この実施形態における出力データ処理装置の基本構成要素を示したブロック図である。
この出力データ処理装置は、会社組織において各社員が使用可能なパーソナルコンピュータ等であり、特に、この実施形態においては、予め作成保存されている各種のテキストデータ(文書ファイル)の中から表示対象として任意にアクセス指定された文書ファイルをその設定書式にしたがってテキスト画面上に表示出力する場合に、セキュリティ対策を必要とする部分に対しては、そのデータ部分を隠して表示出力すると共に、その設定書式を崩さずに出力するようにしたものである。この場合、表示対象の文書ファイルの中からセキュリティ対策を必要とするデータ部分を特定してその表示色を検出し、この検出色と同一色で当該部分の背景色を変更することによってその部分を隠して表示するようにしている。
なお、この実施形態の特徴部分を詳述する前に、この実施形態のハードウェア上の構成について以下、説明しておく。
【0015】
CPU1は、記憶装置2内のオペレーティングシステムや各種アプリケーションソフトにしたがってこの出力データ処理装置の全体動作を制御する中央演算処理装置である。記憶装置2は、プログラム記憶領域とデータ記憶領域とを有し、プログラム記憶領域には、文書作成プログラム、文書出力プログラム等が格納され、データ記憶領域には、各種の文書ファイル21とその出力書式22等が格納され、磁気的、光学的、半導体メモリ等やその駆動系によって構成されている。この記録装置2はハードディスク等の固定的なメモリの他、CD−ROM、DVD等の着脱自在な記憶媒体を装着可能な構成であってもよい。この記憶装置2内のプログラムやデータは、必要に応じてRAM(例えば、スタティックRAM)3にロードされたり、RAM3内のデータが記憶装置2にセーブされる。なお、RAM3内には、プログラム実行領域と作業領域とを有している。
【0016】
更に、CPU1は通信装置4を介して他の電子機器側のプログラム/データを直接アクセスして使用したり、通信装置4を介してダウンロード受信することもできる。通信装置4は、例えば、通信モデムや赤外線モジュールあるいはアンテナ等を含む有線/無線の通信インターフェイスである。一方、CPU1には、その入出力周辺デバイスである入力装置5、表示装置6、印字装置7がバスラインを介して接続されており、入出力プログラムにしたがってCPU1はそれらの動作を制御する。
入力装置5は、キーボードやタッチパネルあるいはマウスやタッチ入力ペン等のポインティングデバイスを構成する操作部であり、文字列データや各種コマンドを入力する。表示装置6は、フルカラー表示を行う液晶表示装置やCRT装置あるいはプラズマ表示装置などであり、印字装置7は、フルカラー印刷を行う熱転写やインクジェットなどのノンインパクトプリンタあるいはドットインパクトプリンタである。
【0017】
図2(A)は、記憶装置2内に格納されている文書ファイル21を示した図であり、(B)は、この文書ファイル21に対応して設定されている出力書式22を示した図である。
この文書ファイル21は、予め任意に作成されたもので、例えば、文字列データ、表データ、図形データ等によって構成されたテキストファイルであり、文字コード、改行コード、空白コード、罫線コード、図形種の他、文字フォント、サイズ、網掛け、色等の修飾情報を含む通常の構成となっている。
出力書式22は、文書ファイル21を出力する際の出力形式を定義するもので、予め任意に設定された行数、桁数、文字間ピッチ等の一般的な出力形式の他に、この実施形態においては、文書を構成する各部分毎に予め任意に設定されたセキュリティレベル(後述する)を記憶する構成となっている。ここで、CPU1は、この文書ファイル21の内容を表示用のドットパターンに変換して表示させる際に、その出力書式22を参照してデータの配置位置や大きさ等を決定しながらRAM3内に表示用パターンを展開配置してテキスト画面上に表示出力させる。
【0018】
「セキュリティレベル」は、文書ファイル21の中に機密にすべき重要なデータ(セキュリティ対策を必要とするデータ)が含まれている場合に、そのデータの重要度(機密性の程度)を示し、重要度に応じてそのデータの閲覧を制限する為の制限情報である。ここで、セキュリティレベル「1」は、機密にすべき重要なデータであるが、その重要度が低いデータであることを示し、「2」は、重要度が高いデータであることを示している。例えば、セキュリティレベル「2」は、部長以上が閲覧可能なデータ、「1」は、課長以上が閲覧可能なデータを示している。なお、「0」は、セキュリティレベルが設定されていないことを示し、セキュリティレベルが設定されていないデータは、誰でも自由にアクセス可能なデータ、つまり、セキュリティ対策を必要としないデータであることを示している。
【0019】
なお、図示の例では、文書ファイル21の内容がその重要度に応じて複数のブロック(データ領域)DA1〜DA5に区分されている場合を示している。この場合、データ領域DA2およびDA3に対応するセキュリティレベルとして「2」が設定され、データ領域DA5に対応するセキュリティレベルとして「1」が設定されている。なお、データ領域DA1およびDA4に対応付けられている「0」は、セキュリティレベルが設定されていないことを示している。
【0020】
図3は、記憶装置2内に格納されているクライアントテーブル23の内容を示した図である。
このクライアントテーブル23は、会社において、「部長」、「課長」、「一般社員」等のように、各社員(クライアント)毎に、その役職に応じて設定されたクライアントレベルを記憶管理するもので、例えば、クライアントレベル「0」は、“一般社員”、クライアントレベル「1」は、“課長”、クライアントレベル「2」は、“部長”に対応して設定される。ここで、CPU1は、オペレータによる立ち上げ時等において入力されたパスワードに基づいてそのクライアントレベルを判別する他に、このクライアントが文書ファイル21をアクセスした際に、文書ファイル21を構成する各データ部分毎のセキュリティレベルと当該クライアントレベルとを比較し、そのクライアントに対して閲覧を制限する機密データ(セキュリティ対策を必要とするデータ)が文書内に含まれているか否かを判別し、機密データが含まれている場合には、そのクライアントに対してセキュリティ対策を行うようにしている。
【0021】
次に、この第1実施形態における出力データ処理装置の動作概念を図4に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、このフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作を逐次実行する。また、伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードにしたがった動作を逐次実行することもできる。このことは後述する他の実施形態においても同様であり、記録媒体の他、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0022】
図4は、文書ファイルがアクセスされた際の表示動作を示したフローチャートである。
先ず、CPU1は、クライアントから任意の文書ファイル21がアクセスされると、この文書ファイル21に対応付けられている出力書式22を参照し、この文書ファイル21を構成する各データ部分(データ領域)の何れかにセキュリティレベルが設定されているかをチェックする(ステップA1)。いま、各データ領域に対応付けられている全てのセキュリティレベルが「0」であれば、つまり、セキュリティレベルが1つも設定されていなければ、この文書ファイル21の全てをその出力書式22にしたがって通常通りに表示出力する(ステップA8)。
【0023】
一方、セキュリティレベルが1つでも設定されている場合には(ステップA1でYES)、今回アクセスしたクライアントのレベルをクライアントテーブル23から取得する(ステップA2)。そして、この文書内の各データ部分毎に、その「セキュリティレベル」と「クライアントレベル」とを比較し(ステップA3)、クライアントレベルの方が低いかを判別する(ステップA4)。
いま、例えば、クライアントレベルが「0」で、セキュリティレベルが「1」あるいは「2」の場合、クライアントレベルが「1」で、セキュリティレベルが「2」の場合には、クライアントレベルの方が低いので、このセキュリティレベルが設定されている部分のデータ色を検出し(ステップA5)、この検出色と同一色を当該データ部分の背景色として付加することによって、この背景色をそのデータ色と同一色に変更する(ステップA6)。一方、クライアントレベルが「1」で、セキュリティレベルが「1」あるいは「2」の場合、クライアントレベルが「2」で、セキュリティレベルも「2」の場合には、上述した背景色変更処理(ステップA5、A6)はスキップされる。
【0024】
以下、文書内の各データ部分毎に、その「セキュリティレベル」と「クライアントレベル」とを比較しながら上述の動作を繰り返す(ステップA3〜A7)。これによって全データのチェックが終了すると(ステップA7)、この文書ファイル21をその出力書式22にしたがって表示出力するが(ステップA8)、その際、上述の背景色変更処理が施されたデータ部分の背景は、そのデータ色と同一色に変更表示される。言換えれば、背景色変更処理が施されたデータ部分は、その背景内に埋め込まれた状態、つまり、データが完全に消去されて閲覧不可能な状態となる。
【0025】
この結果、例えば、図2(A)で示した文書ファイル21をその出力書式22にしたがって表示出力する場合に、クライアントレベル「0」を“一般社員”、「1」を“課長”、「2」を“部長”とすると、一般社員は、セキュリティレベルが設定されていないデータ領域DA1、DA4の内容のみの閲覧に制限されるが、課長は、データ領域DA1、DA4の内容の他に、データ領域DA5の内容を閲覧することができ、部長は、全てのデータ領域DA1〜DA5の内容を閲覧することができる。
【0026】
以上のように、この第1実施形態においてCPU1は、アクセスされた文書ファイル21の中にセキュリティ対策を必要とするデータ部分が含まれていれば、その部分の表示色とその背景の表示色とを同一色に変更すると共に、セキュリティ対策を必要としない他のデータ部分を出力書式22にしたがって表示するようにしたから、その設定書式を崩したり、データ自体を変更しなくても、色調整のみによって一部のデータを隠して表示することができる。更に、文書作成時において特定文字の使用を制限することはなく、また、見た目も自然で違和感を与えることもなく、簡単な手法によって確実なセキュリティ対策を講じることが可能となる。
【0027】
この場合、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色を検出すると共に、この検出色に基づいてその部分の背景色を変更するようにしたから、セキュリティ対策を必要とする部分を隠して表示したとしても、その背景色の変更によって機密性の高いデータが含まれていたという痕跡を残すことができ、閲覧者(クライアント)に重要文書であるという意識を与えることができる。
また、クライアントから文書ファイルがアクセスされた場合に、このクライアントに対して予め設定されているクライアントレベルと、この文書ファイルを構成する各データ部分毎に予め設定されているセキュリティレベルとを比較することによって、この文書の中に当該クライアントにとってセキュリティ対策を必要とするデータ部分が含まれているかをチェックするようにしたから、クライアントの役職や種類毎にセキュリティ管理が可能となる。
【0028】
(第2実施形態)
以下、この発明の第2実施形態について図5を参照して説明する。なお、上述した第1実施形態においては、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色を検出すると共に、この検出色に基づいてその部分の背景色を変更するようにしたが、この第2実施形態においては、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色を背景色に変更するようにしたものである。
ここで、両実施形態において基本的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略する他、以下、第2実施形態の特徴部分を中心に説明するものとする。
【0029】
図5は、この第2実施形態における文書アクセス時の表示動作を示したフローチャートである。
先ず、CPU1は、クライアントから任意の文書ファイル21がアクセスされると、そのクライアントのレベルをクライアントテーブル23から取得した後に(ステップB1)、この文書全体に施されている背景色を取得する(ステップB2)。そして、この文書内の各データ部分毎に、その「セキュリティレベル」と「クライアントレベル」とを比較し(ステップB3)、クライアントレベルの方が低いかを判別し(ステップB4)、クライアントレベルの方が低い場合には、それを条件として当該データ部分のデータ色を背景色と同一色に変更する(ステップB5)。以下、文書内の各データ部分毎に、その「セキュリティレベル」と「クライアントレベル」とを比較しながら上述の動作を繰り返す(ステップB3〜B6)。これによって全データのチェックが終了すると(ステップB6)、この文書ファイル21をその出力書式22にしたがって表示出力するが(ステップB7)、その際、上述のデータ色変更処理が施されたデータ部分は、背景色と同一色に変更表示される為、背景内に埋め込まれた状態、つまり、データが完全に消去されて閲覧不可能な状態となる。
【0030】
以上のように、この第2実施形態においては、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色を背景色に変更するようにしたから、セキュリティ対策を必要とする部分を隠して表示したとしても、背景色によってその部分が塗り潰される為、文書内に機密性の高いデータが含まれていたという痕跡までも消すことができる。その他に、上述した第1実施形態と同様、クライアントの役職や種類毎にセキュリティ管理が可能となる。
【0031】
(第3実施形態)
以下、この発明の第3実施形態について図6を参照して説明する。なお、上述した第1実施形態においては、文書ファイルのアクセス時にセキュリティ対策を必要とする部分を隠して表示するようにしたが、この第3実施形態においては、オペレータ以外の第三者による無断閲覧を禁止する為に、オペレータが席を離れている間やサスペンド状態の間だけセキュリティ対策を必要とする部分を隠して表示するようにしたものである。
ここで、両実施形態において基本的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明は省略するものとする。
【0032】
図6は、第3実施形態において、文書表示時の動作を示したフローチャートである。
先ず、CPU1は、表示対象の文書がアクセスされた際、その文書はセキュリティ対象の文書かをチェックする(ステップC1)。この場合、文書作成時において、セキュリティ対象の文書かを予め設定するようにしており、対象外の文書であれば、通常と同様に、この文書ファイル21をその出力書式22にしたがって表示する動作を開始すると共に、ファイル終了を指示する「終了ボタン」が操作されるまで継続表示する(ステップC2、C3)。
【0033】
一方、セキュリティ対象の文書であれば(ステップC1でYES)、この文書ファイル21内からセキュリティ対策を必要とするデータ部分を抽出すると共に(ステップC4)、セキュリティ対策を必要とするデータ部分であることを明示する為に、この抽出データの表示色を特定色に変更する(ステップC5)。そして、この文書ファイル21の内容をその出力書式22にしたがって表示出力するが(ステップC6)、その際、セキュリティ対策を必要とするデータ部分は特定色によって表示される。
【0034】
ここで、CPU1は、オペレータが席を離れたか、サスペンド時かを検出することによってセキュリティ対策を必要とする状態になったかを監視している(ステップC7)。いま、セキュリティ対策を必要としなければ、ステップC6に戻って表示継続となるが、オペレータが席を離れたり、サスペンド時を検出した場合には、この文書の現在の背景色を取得して一時保持しておく(ステップC8)。そして、文書の背景色を上述した特定色に変更した後に(ステップC9)この文書ファイル21の内容をその出力書式22にしたがって表示するが(ステップC10)、その際、セキュリティ対策を必要とするデータ部分と背景色とは、同一の特定色によって表示される為に、そのデータ部分は、背景に埋め込まれた状態(データが完全に消去されて閲覧不可能な状態)となる。
【0035】
この状態において、セキュリティ状態が解除されたかを監視していおり(ステップC11)、オペレータが席に戻ったり、レジューム検出時をセキュリティ解除時として検出すると、上述のステップC8で一時保持しておいた背景色を読み出し、文書全体の背景色を元の背景色に復帰させる(ステップC12)。そして、ファイル終了を指示する「終了ボタン」が操作されたかをチェックし(ステップC13)、終了指示があるまでステップC6に戻り、セキュリティ対策を必要とするデータ部分のみを特定色で表示する。以下、上述の動作を繰り返す。
【0036】
以上のように、この第3実施形態においてCPU1は、オペレータが席を離れたり、サスペンド発生を検出している間、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色とその背景の表示色とを同一色に変更して出力し、オペレータが席に戻った時やレジューム検出時には、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色とその背景の表示色との関係を通常の状態に戻すようにしたから、オペレータが席を離れている間やサスペンド状態の間だけセキュリティ対策を必要とする部分を隠して出力することができ、第三者の無断閲覧を禁止することが可能となる。
【0037】
この場合、セキュリティ対策を必要とするデータ部分を特定色によって識別表示し、セキュリティ対策を必要とする状態が検出された場合には、背景色を特定色に変更して出力するが、セキュリティ対策を必要とする状態が解除されたことが検出された場合には、背景色を元の色に戻すようにしたから、第三者の閲覧を禁止する重要データが文書内に含まれていることを画面内の特定色によって容易に確認することができ、慎重な取り扱いが可能となる。
【0038】
(第4実施形態)
以下、この発明の第4実施形態について図7を参照して説明する。なお、上述した第3実施形態においては、セキュリティ対策を必要とする状態が検出されている間、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色と背景示色とを同一色に変更して出力し、セキュリティ対策を必要とする状態が解除されたことが検出された場合に、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色と背景色との関係を通常の状態に戻すようにしたが、この第4実施形態においては、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色を背景色で表示する通常の表示状態において、セキュリティ対策を必要とする状態が解除された場合に、背景色をその補色に変更し、セキュリティ対策を必要とする状態が検出された場合に、背景色を元の色に戻すことによって通常の表示状態をセキュリティ状態とするようにしたものである。
ここで、第1、第4施形態において基本的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明は省略するものとする。
【0039】
図7は、この第4実施形態において、文書表示時の動作を示したフローチャートである。
先ず、CPU1は、表示対象の文書がアクセスされた際、この文書ファイル21内からセキュリティ対策を必要とするデータ部分を抽出した後(ステップD1)、この抽出データの表示色を検出すると共に、文書の背景色をこの検出色に変更する(ステップD2)。そして、この文書ファイル21の内容をその出力書式22にしたがって表示出力するが(ステップD3)、その際、セキュリティ対策を必要とするデータ部分と文書の背景色とは同一色によって表示される為、そのデータ部分は、背景に埋め込まれた状態(データが完全に消去されて閲覧不可能な状態)となる。
【0040】
このような通常の表示状態において、セキュリティ対策を必要とする状態の解除が要求された場合には(ステップD4)、パスワードの入力を受け付け、この入力パスワードに基づいてユーザ照合を行い(ステップD5)、正規なユーザであるかをチェックする(ステップD6)。ここで、正規なユーザであれば、文書の背景色を現在の反対色(補色)に変更する(ステップD7)。そして、この文書ファイル21の内容をその出力書式22にしたがって表示するが(ステップD8)、その際、セキュリティ対策を必要とするデータ部分と文書の背景色とは異なる色によって表示される為に、そのデータ部分を閲覧することが可能な状態となる。ここで、セキュリティ解除状態からセキュリティ対策を必要とする状態に移行した場合には(ステップD9)、文書の背景色を元の色に戻した後に(ステップD10)、通常の表示状態に戻る(ステップD3)。一方、ユーザ認証の結果、正規なユーザでなければ(ステップD6でNO)、通常の表示状態のままとなる(ステップD3)。
【0041】
以上のように、この第4実施形態においてCPU1は、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色を背景色で表示する通常の表示状態において、セキュリティ対策を必要とする状態が解除された場合には、背景色をその補色に変更し、セキュリティ対策を必要とする状態が検出された場合には、背景色を元の色に戻すようにしたから、通常の表示状態をセキュリティ状態とすることができると共に、セキュリティ解除時には、第三者の閲覧を禁止する重要データが文書内に含まれていることを背景色の変更によって容易に確認することができる。
【0042】
なお、上述した各実施形態においては、文書ファイルを表示する場合を例示したが、文書ファイルを印刷出力する場合にも同様に適用可能である。
また、スタンド・アローン・タイプに限らず、その各構成要素が2以上の筐体に物理的に分離され、通信回線やケーブル等の有線伝送路あるいは電波、マイクロウエーブ、赤外線等の無線伝送路を介してデータを送受信する分散型のコンピュータシステムを構成するものであってもよい。
【0043】
また、クライアント・サーバシステムに適用してもよい。この場合、会社組織内に構築された構内通信システム(クライアント・サーバシステム)において、サーバ装置は、各社員側に配置されているクライアント端末側で任意に作成された各種のテキストデータ(文書ファイル)を収集して一括保存すると共に、クライアント端末側からの要求に応じて文書ファイルを要求元のクライアント端末へ送信配布する。その際、サーバ装置は、文書ファイルの中にセキュリティ対策を必要とするデータ部分が含まれているかをチェックし、セキュリティ対策を必要とするデータ部分が有れば、その部分の出力色とその背景の出力色とを同一色に変更すると共に、セキュリティ対策を必要としない他のデータ部分を設定書式にしたがって展開配置して送信配布するようにすればよい。この場合、クライアントとしては、文書ファイルをアクセスしたクライアント(オペレータ)に限らず、この文書ファイルが送信配布される配布先のクライアントや印刷物を受取るクライアントであってもよい。
【0044】
一方、コンピュータに対して、上述した各手段を実行させるためのプログラムコードをそれぞれ記録した記録媒体(例えば、CD−ROM、フロッピィデスク、RAMカード等)を提供するようにしてもよい。
すなわち、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードを有する記録媒体であって、出力対象として指定されたテキストデータを予め設定されている設定書式にしたがって出力する場合に、このテキストデータの中にセキュリティ対策を必要とするデータ部分が含まれているかを判別する機能と、セキュリティ対策を必要とするデータ部分が有ることが判別された場合に、その部分の出力色とその背景の出力色とを同一色に変更すると共に、セキュリティ対策を必要としない他のデータ部分を設定書式にしたがって出力する機能とを実現させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体を提供するようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】
この発明(請求項1記載の発明)によれば、文書データ、図形データ、表データ等のテキストデータの中にセキュリティ対策を必要とするデータ部分が含まれている場合に、その部分の出力色とその背景の出力色とを同一色に変更すると共に、セキュリティ対策を必要としない他のデータ部分を設定書式にしたがって出力するようにしたから、その設定書式を崩したり、データ自体を変更しなくても、色調整のみによって一部のデータを隠して出力することができる。更に、テキスト作成時において特定文字の使用を制限することはなく、また、見た目も自然で違和感を与えることもなく、簡単な手法によって確実なセキュリティ対策を講じることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】出力データ処理装置の基本構成要素を示したブロック図。
【図2】(A)は、記憶装置2内に格納されている文書ファイル21を示した図であり、(B)は、この文書ファイル21に対応して設定されている出力書式22を示した図。
【図3】記憶装置2内に格納されているクライアントテーブル23の内容を示した図。
【図4】文書ファイルがアクセスされた際の表示動作を示したフローチャート。
【図5】第2実施形態における文書アクセス時の表示動作を示したフローチャート。
【図6】第3実施形態において、文書表示時の動作を示したフローチャート。
【図7】第4実施形態において、文書表示時の動作を示したフローチャート。
【符号の説明】
1 CPU
2 記憶装置
4 通信装置
5 入力装置
6 表示装置
7 印字装置
21 文書ファイル
22 出力書式
23 クライアントテーブル
【発明の属する技術分野】
この発明は、出力対象として指定されたテキストデータをその設定書式にしたがって出力する場合に、セキュリティ対策を必要とする部分に対してはそのデータ部分を隠して出力する出力データ処理装置およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、文書ファイルのセキュリティ管理としては、入力パスワードに基づいてユーザ認証を行ったり、指紋センサによって検知された指紋パターン等によってユーザ認証を行い、正規なユーザであることを条件に、文書ファイルを読み出して表示出力するようにしているが、文書の一部に機密性の高いデータが含まれていれば、その大部分に機密性がなくとも、文書全体のアクセスが制限されてしまう。
そこで、従来においては、文書の一部に機密性の高いデータが含まれている場合、その一部のデータのみをセキュリティ対象とするものとして、例えば、機密性の高い部分のデータを特定文字列「***」に置換して(埋め込んで)表示/印刷出力するようにした電子文書編集装置及び電子メール装置が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−149638号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、機密性があるデータ部分に特定文字列「***」を埋め込んでマスクするものにおいては、文書ファイルの表示時にデータ自体を変更する処理(書き換え処理)を必要とする他、通常の文字列に比べてその表示形態が大きく変わる為、不自然さを与え、文書全体の見た目も悪くなるという問題があり、また、文書作成時においては、この特定文字「*」を通常文字として使用することも制限され、更には、特定文字列「***」の表示によって、文書内に機密性の高いデータが含まれていたという痕跡が残ってしまい、悪用されるおそれもあった。
ところで、文書ファイルの内容を部分的に隠して表示する場合において、文書ファイルから閲覧可能なデータのみを抽出して再配置表示することも可能であるが、この場合、出力書式が崩れてしまい、文書全体の見た目が悪くなるという問題が残る。また、再配置表示によって文書内に機密性の高いデータが含まれていたという痕跡は残らないが、逆に、その閲覧者にあっては、重要文書であるという意識を持たず、その取り扱いを誤る危険性もあった。
【0005】
この発明の課題は、出力対象として指定されたテキストデータのうち、セキュリティ対策を必要とするデータ部分を隠して出力する場合に、その設定書式を崩したり、データ自体を変更しなくても、色調整のみによって一部のデータを隠して出力できるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、出力対象として指定されたテキストデータを予め設定されている設定書式にしたがって出力する場合に、セキュリティ対策を必要とする部分に対してはそのデータ部分を隠して出力する出力データ処理装置であって、前記テキストデータの中にセキュリティ対策を必要とするデータ部分が含まれているかを判別する判別手段と、前記判別手段によってセキュリティ対策を必要とするデータ部分が有ることが判別された場合に、その部分の出力色とその背景の出力色とを同一色に変更すると共に、セキュリティ対策を必要としない他のデータ部分を前記設定書式にしたがって出力する出力制御手段とを具備するものである。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項1記載の発明に示した主要機能を実現させるためのプログラムを提供する(請求項8記載の発明)。
【0007】
したがって、請求項1、8記載の発明は、文書データ、図形データ、表データ等のテキストデータの中にセキュリティ対策を必要とするデータ部分が含まれている場合に、その部分の出力色とその背景の出力色とを同一色に変更すると共に、セキュリティ対策を必要としない他のデータ部分を設定書式にしたがって出力するようにしたから、その設定書式を崩したり、データ自体を変更しなくても、色調整のみによって一部のデータを隠して出力することができる。更に、テキスト作成時において特定文字の使用を制限することはなく、また、見た目も自然で違和感を与えることもなく、簡単な手法によって確実なセキュリティ対策を講じることが可能となる。
【0008】
なお、請求項1記載の発明は次のようなものであってもよい。
前記判別手段によってセキュリティ対策を必要とするデータ部分が有ることが判別された場合に、前記出力制御手段は、その部分の出力色を検出すると共に、この検出色に基づいてその部分の背景色を変更する(請求項2記載の発明)。
したがって、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を有する他に、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の出力色を検出すると共に、この検出色に基づいてその部分の背景色を変更するようにしたから、セキュリティ対策を必要とする部分を隠して出力したとしても、その背景色の変更によって機密性の高いデータが含まれていたという痕跡を残すことができ、閲覧者に重要文書であるという意識を与えることができる。
【0009】
前記判別手段によってセキュリティ対策を必要とするデータ部分が有ることが判別された場合に、前記出力制御手段は、背景色を検出すると共に、この検出色に基づいてそのデータ部分の出力色を変更する(請求項3記載の発明)。
したがって、請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を有する他に、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の出力色を背景色に変更するようにしたから、セキュリティ対策を必要とする部分を隠して出力したとしても、背景色によってその部分が塗り潰される為、テキスト内に機密性の高いデータが含まれていたという痕跡までも消すことができる。
【0010】
前記テキストデータを閲覧するクライアントが指定された場合に、前記判別手段は、この指定クライアントに対して予め設定されているクライアントレベルと、当該テキストデータを構成する各部分毎に予め設定されているセキュリティレベルとを比較することによって、テキストデータの中に当該指定クライアントにとってセキュリティ対策を必要とするデータ部分が含まれているかを判別する(請求項4記載の発明)。
したがって、請求項4記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を有する他に、テキストデータを閲覧するクライアントが指定された場合に、この指定クライアントに対して予め設定されているクライアントレベルと、当該テキストデータを構成する各部分毎に予め設定されているセキュリティレベルとを比較することによって、テキストデータの中に当該指定クライアントにとってセキュリティ対策を必要とするデータ部分が含まれているかをチェックするようにしたから、例えば、一般社員、課長以上、部長以上等のように、クライアントの役職や種類毎にセキュリティ管理が可能となる。
なお、クライアントは、テキストデータをアクセスしたクライアント(オペレータ)に限らず、このテキストデータが配布される配布先のクライアントであってもよい。
【0011】
前記判別手段によってセキュリティ対策を必要とするデータ部分が有ることが判別された場合に、セキュリティ対策を必要とする状態が生じたかを監視する監視手段を設け、この監視手段によってセキュリティ対策を必要とする状態が検出されている間、前記出力制御手段は、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色とその背景の表示色とを同一色に変更して出力し、セキュリティ対策を必要とする状態が解除されたことが検出された場合に、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色とその背景の表示色との関係を通常の状態に戻す(請求項5記載の発明)。
したがって、請求項5記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を有する他に、セキュリティ対策を必要とする状態が検出されている間、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色とその背景の表示色とを同一色に変更して出力し、セキュリティ対策を必要とする状態が解除されたことが検出された場合に、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色とその背景の表示色との関係を通常の状態に戻すようにしたから、例えば、オペレータが席を離れた時やサスペンド検出時をセキュリティ対策を必要とする状態の発生時として検出し、オペレータが席に戻った時やレジューム時をセキュリティ対策の解除時として検出するようにすれば、オペレータが席を離れている間やサスペンド状態の間だけセキュリティ対策を必要とする部分を隠して出力することができ、第三者の無断閲覧を禁止することが可能となる。
【0012】
前記出力制御手段は、セキュリティ対策を必要とするデータ部分を特定色によって識別表示し、前記監視手段によってセキュリティ対策を必要とする状態が検出された場合に、背景色を前記特定色に変更して出力し、セキュリティ対策を必要とする状態が解除されたことが検出された場合に、背景色を元の色に戻す(請求項6記載の発明)。
したがって、請求項6記載の発明によれば、請求項1、5記載の発明と同様の効果を有する他に、セキュリティ対策を必要とするデータ部分を特定色によって識別表示し、セキュリティ対策を必要とする状態が検出された場合には、背景色を前記特定色に変更して出力するが、セキュリティ対策を必要とする状態が解除されたことが検出された場合には、背景色を元の色に戻すようにしたから、第三者の閲覧を禁止する重要データがテキスト内に含まれていることを画面内の特定色によって容易に確認することができ、慎重な取り扱いが可能となる。
【0013】
前記出力制御手段は、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色を背景色で表示する通常の表示状態において、前記監視手段によってセキュリティ対策を必要とする状態が解除されたことが検出された場合に、前記背景色をその補色に変更し、セキュリティ対策を必要とする状態が検出された場合に、背景色を元の色に戻す(請求項7記載の発明)。
したがって、請求項7記載の発明によれば、請求項1、5記載の発明と同様の効果を有する他に、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色を背景色で表示する通常の表示状態において、セキュリティ対策を必要とする状態が解除された場合には、背景色をその補色に変更し、セキュリティ対策を必要とする状態が検出された場合には、背景色を元の色に戻すようにしたから、通常の表示状態をセキュリティ状態とすることができると共に、セキュリティ解除時には、第三者の閲覧を禁止する重要データがテキスト内に含まれていることを背景色の変更によって容易に確認することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、図1〜図4を参照してこの発明の第1実施形態を説明する。
図1は、この実施形態における出力データ処理装置の基本構成要素を示したブロック図である。
この出力データ処理装置は、会社組織において各社員が使用可能なパーソナルコンピュータ等であり、特に、この実施形態においては、予め作成保存されている各種のテキストデータ(文書ファイル)の中から表示対象として任意にアクセス指定された文書ファイルをその設定書式にしたがってテキスト画面上に表示出力する場合に、セキュリティ対策を必要とする部分に対しては、そのデータ部分を隠して表示出力すると共に、その設定書式を崩さずに出力するようにしたものである。この場合、表示対象の文書ファイルの中からセキュリティ対策を必要とするデータ部分を特定してその表示色を検出し、この検出色と同一色で当該部分の背景色を変更することによってその部分を隠して表示するようにしている。
なお、この実施形態の特徴部分を詳述する前に、この実施形態のハードウェア上の構成について以下、説明しておく。
【0015】
CPU1は、記憶装置2内のオペレーティングシステムや各種アプリケーションソフトにしたがってこの出力データ処理装置の全体動作を制御する中央演算処理装置である。記憶装置2は、プログラム記憶領域とデータ記憶領域とを有し、プログラム記憶領域には、文書作成プログラム、文書出力プログラム等が格納され、データ記憶領域には、各種の文書ファイル21とその出力書式22等が格納され、磁気的、光学的、半導体メモリ等やその駆動系によって構成されている。この記録装置2はハードディスク等の固定的なメモリの他、CD−ROM、DVD等の着脱自在な記憶媒体を装着可能な構成であってもよい。この記憶装置2内のプログラムやデータは、必要に応じてRAM(例えば、スタティックRAM)3にロードされたり、RAM3内のデータが記憶装置2にセーブされる。なお、RAM3内には、プログラム実行領域と作業領域とを有している。
【0016】
更に、CPU1は通信装置4を介して他の電子機器側のプログラム/データを直接アクセスして使用したり、通信装置4を介してダウンロード受信することもできる。通信装置4は、例えば、通信モデムや赤外線モジュールあるいはアンテナ等を含む有線/無線の通信インターフェイスである。一方、CPU1には、その入出力周辺デバイスである入力装置5、表示装置6、印字装置7がバスラインを介して接続されており、入出力プログラムにしたがってCPU1はそれらの動作を制御する。
入力装置5は、キーボードやタッチパネルあるいはマウスやタッチ入力ペン等のポインティングデバイスを構成する操作部であり、文字列データや各種コマンドを入力する。表示装置6は、フルカラー表示を行う液晶表示装置やCRT装置あるいはプラズマ表示装置などであり、印字装置7は、フルカラー印刷を行う熱転写やインクジェットなどのノンインパクトプリンタあるいはドットインパクトプリンタである。
【0017】
図2(A)は、記憶装置2内に格納されている文書ファイル21を示した図であり、(B)は、この文書ファイル21に対応して設定されている出力書式22を示した図である。
この文書ファイル21は、予め任意に作成されたもので、例えば、文字列データ、表データ、図形データ等によって構成されたテキストファイルであり、文字コード、改行コード、空白コード、罫線コード、図形種の他、文字フォント、サイズ、網掛け、色等の修飾情報を含む通常の構成となっている。
出力書式22は、文書ファイル21を出力する際の出力形式を定義するもので、予め任意に設定された行数、桁数、文字間ピッチ等の一般的な出力形式の他に、この実施形態においては、文書を構成する各部分毎に予め任意に設定されたセキュリティレベル(後述する)を記憶する構成となっている。ここで、CPU1は、この文書ファイル21の内容を表示用のドットパターンに変換して表示させる際に、その出力書式22を参照してデータの配置位置や大きさ等を決定しながらRAM3内に表示用パターンを展開配置してテキスト画面上に表示出力させる。
【0018】
「セキュリティレベル」は、文書ファイル21の中に機密にすべき重要なデータ(セキュリティ対策を必要とするデータ)が含まれている場合に、そのデータの重要度(機密性の程度)を示し、重要度に応じてそのデータの閲覧を制限する為の制限情報である。ここで、セキュリティレベル「1」は、機密にすべき重要なデータであるが、その重要度が低いデータであることを示し、「2」は、重要度が高いデータであることを示している。例えば、セキュリティレベル「2」は、部長以上が閲覧可能なデータ、「1」は、課長以上が閲覧可能なデータを示している。なお、「0」は、セキュリティレベルが設定されていないことを示し、セキュリティレベルが設定されていないデータは、誰でも自由にアクセス可能なデータ、つまり、セキュリティ対策を必要としないデータであることを示している。
【0019】
なお、図示の例では、文書ファイル21の内容がその重要度に応じて複数のブロック(データ領域)DA1〜DA5に区分されている場合を示している。この場合、データ領域DA2およびDA3に対応するセキュリティレベルとして「2」が設定され、データ領域DA5に対応するセキュリティレベルとして「1」が設定されている。なお、データ領域DA1およびDA4に対応付けられている「0」は、セキュリティレベルが設定されていないことを示している。
【0020】
図3は、記憶装置2内に格納されているクライアントテーブル23の内容を示した図である。
このクライアントテーブル23は、会社において、「部長」、「課長」、「一般社員」等のように、各社員(クライアント)毎に、その役職に応じて設定されたクライアントレベルを記憶管理するもので、例えば、クライアントレベル「0」は、“一般社員”、クライアントレベル「1」は、“課長”、クライアントレベル「2」は、“部長”に対応して設定される。ここで、CPU1は、オペレータによる立ち上げ時等において入力されたパスワードに基づいてそのクライアントレベルを判別する他に、このクライアントが文書ファイル21をアクセスした際に、文書ファイル21を構成する各データ部分毎のセキュリティレベルと当該クライアントレベルとを比較し、そのクライアントに対して閲覧を制限する機密データ(セキュリティ対策を必要とするデータ)が文書内に含まれているか否かを判別し、機密データが含まれている場合には、そのクライアントに対してセキュリティ対策を行うようにしている。
【0021】
次に、この第1実施形態における出力データ処理装置の動作概念を図4に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、このフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作を逐次実行する。また、伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードにしたがった動作を逐次実行することもできる。このことは後述する他の実施形態においても同様であり、記録媒体の他、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0022】
図4は、文書ファイルがアクセスされた際の表示動作を示したフローチャートである。
先ず、CPU1は、クライアントから任意の文書ファイル21がアクセスされると、この文書ファイル21に対応付けられている出力書式22を参照し、この文書ファイル21を構成する各データ部分(データ領域)の何れかにセキュリティレベルが設定されているかをチェックする(ステップA1)。いま、各データ領域に対応付けられている全てのセキュリティレベルが「0」であれば、つまり、セキュリティレベルが1つも設定されていなければ、この文書ファイル21の全てをその出力書式22にしたがって通常通りに表示出力する(ステップA8)。
【0023】
一方、セキュリティレベルが1つでも設定されている場合には(ステップA1でYES)、今回アクセスしたクライアントのレベルをクライアントテーブル23から取得する(ステップA2)。そして、この文書内の各データ部分毎に、その「セキュリティレベル」と「クライアントレベル」とを比較し(ステップA3)、クライアントレベルの方が低いかを判別する(ステップA4)。
いま、例えば、クライアントレベルが「0」で、セキュリティレベルが「1」あるいは「2」の場合、クライアントレベルが「1」で、セキュリティレベルが「2」の場合には、クライアントレベルの方が低いので、このセキュリティレベルが設定されている部分のデータ色を検出し(ステップA5)、この検出色と同一色を当該データ部分の背景色として付加することによって、この背景色をそのデータ色と同一色に変更する(ステップA6)。一方、クライアントレベルが「1」で、セキュリティレベルが「1」あるいは「2」の場合、クライアントレベルが「2」で、セキュリティレベルも「2」の場合には、上述した背景色変更処理(ステップA5、A6)はスキップされる。
【0024】
以下、文書内の各データ部分毎に、その「セキュリティレベル」と「クライアントレベル」とを比較しながら上述の動作を繰り返す(ステップA3〜A7)。これによって全データのチェックが終了すると(ステップA7)、この文書ファイル21をその出力書式22にしたがって表示出力するが(ステップA8)、その際、上述の背景色変更処理が施されたデータ部分の背景は、そのデータ色と同一色に変更表示される。言換えれば、背景色変更処理が施されたデータ部分は、その背景内に埋め込まれた状態、つまり、データが完全に消去されて閲覧不可能な状態となる。
【0025】
この結果、例えば、図2(A)で示した文書ファイル21をその出力書式22にしたがって表示出力する場合に、クライアントレベル「0」を“一般社員”、「1」を“課長”、「2」を“部長”とすると、一般社員は、セキュリティレベルが設定されていないデータ領域DA1、DA4の内容のみの閲覧に制限されるが、課長は、データ領域DA1、DA4の内容の他に、データ領域DA5の内容を閲覧することができ、部長は、全てのデータ領域DA1〜DA5の内容を閲覧することができる。
【0026】
以上のように、この第1実施形態においてCPU1は、アクセスされた文書ファイル21の中にセキュリティ対策を必要とするデータ部分が含まれていれば、その部分の表示色とその背景の表示色とを同一色に変更すると共に、セキュリティ対策を必要としない他のデータ部分を出力書式22にしたがって表示するようにしたから、その設定書式を崩したり、データ自体を変更しなくても、色調整のみによって一部のデータを隠して表示することができる。更に、文書作成時において特定文字の使用を制限することはなく、また、見た目も自然で違和感を与えることもなく、簡単な手法によって確実なセキュリティ対策を講じることが可能となる。
【0027】
この場合、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色を検出すると共に、この検出色に基づいてその部分の背景色を変更するようにしたから、セキュリティ対策を必要とする部分を隠して表示したとしても、その背景色の変更によって機密性の高いデータが含まれていたという痕跡を残すことができ、閲覧者(クライアント)に重要文書であるという意識を与えることができる。
また、クライアントから文書ファイルがアクセスされた場合に、このクライアントに対して予め設定されているクライアントレベルと、この文書ファイルを構成する各データ部分毎に予め設定されているセキュリティレベルとを比較することによって、この文書の中に当該クライアントにとってセキュリティ対策を必要とするデータ部分が含まれているかをチェックするようにしたから、クライアントの役職や種類毎にセキュリティ管理が可能となる。
【0028】
(第2実施形態)
以下、この発明の第2実施形態について図5を参照して説明する。なお、上述した第1実施形態においては、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色を検出すると共に、この検出色に基づいてその部分の背景色を変更するようにしたが、この第2実施形態においては、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色を背景色に変更するようにしたものである。
ここで、両実施形態において基本的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略する他、以下、第2実施形態の特徴部分を中心に説明するものとする。
【0029】
図5は、この第2実施形態における文書アクセス時の表示動作を示したフローチャートである。
先ず、CPU1は、クライアントから任意の文書ファイル21がアクセスされると、そのクライアントのレベルをクライアントテーブル23から取得した後に(ステップB1)、この文書全体に施されている背景色を取得する(ステップB2)。そして、この文書内の各データ部分毎に、その「セキュリティレベル」と「クライアントレベル」とを比較し(ステップB3)、クライアントレベルの方が低いかを判別し(ステップB4)、クライアントレベルの方が低い場合には、それを条件として当該データ部分のデータ色を背景色と同一色に変更する(ステップB5)。以下、文書内の各データ部分毎に、その「セキュリティレベル」と「クライアントレベル」とを比較しながら上述の動作を繰り返す(ステップB3〜B6)。これによって全データのチェックが終了すると(ステップB6)、この文書ファイル21をその出力書式22にしたがって表示出力するが(ステップB7)、その際、上述のデータ色変更処理が施されたデータ部分は、背景色と同一色に変更表示される為、背景内に埋め込まれた状態、つまり、データが完全に消去されて閲覧不可能な状態となる。
【0030】
以上のように、この第2実施形態においては、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色を背景色に変更するようにしたから、セキュリティ対策を必要とする部分を隠して表示したとしても、背景色によってその部分が塗り潰される為、文書内に機密性の高いデータが含まれていたという痕跡までも消すことができる。その他に、上述した第1実施形態と同様、クライアントの役職や種類毎にセキュリティ管理が可能となる。
【0031】
(第3実施形態)
以下、この発明の第3実施形態について図6を参照して説明する。なお、上述した第1実施形態においては、文書ファイルのアクセス時にセキュリティ対策を必要とする部分を隠して表示するようにしたが、この第3実施形態においては、オペレータ以外の第三者による無断閲覧を禁止する為に、オペレータが席を離れている間やサスペンド状態の間だけセキュリティ対策を必要とする部分を隠して表示するようにしたものである。
ここで、両実施形態において基本的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明は省略するものとする。
【0032】
図6は、第3実施形態において、文書表示時の動作を示したフローチャートである。
先ず、CPU1は、表示対象の文書がアクセスされた際、その文書はセキュリティ対象の文書かをチェックする(ステップC1)。この場合、文書作成時において、セキュリティ対象の文書かを予め設定するようにしており、対象外の文書であれば、通常と同様に、この文書ファイル21をその出力書式22にしたがって表示する動作を開始すると共に、ファイル終了を指示する「終了ボタン」が操作されるまで継続表示する(ステップC2、C3)。
【0033】
一方、セキュリティ対象の文書であれば(ステップC1でYES)、この文書ファイル21内からセキュリティ対策を必要とするデータ部分を抽出すると共に(ステップC4)、セキュリティ対策を必要とするデータ部分であることを明示する為に、この抽出データの表示色を特定色に変更する(ステップC5)。そして、この文書ファイル21の内容をその出力書式22にしたがって表示出力するが(ステップC6)、その際、セキュリティ対策を必要とするデータ部分は特定色によって表示される。
【0034】
ここで、CPU1は、オペレータが席を離れたか、サスペンド時かを検出することによってセキュリティ対策を必要とする状態になったかを監視している(ステップC7)。いま、セキュリティ対策を必要としなければ、ステップC6に戻って表示継続となるが、オペレータが席を離れたり、サスペンド時を検出した場合には、この文書の現在の背景色を取得して一時保持しておく(ステップC8)。そして、文書の背景色を上述した特定色に変更した後に(ステップC9)この文書ファイル21の内容をその出力書式22にしたがって表示するが(ステップC10)、その際、セキュリティ対策を必要とするデータ部分と背景色とは、同一の特定色によって表示される為に、そのデータ部分は、背景に埋め込まれた状態(データが完全に消去されて閲覧不可能な状態)となる。
【0035】
この状態において、セキュリティ状態が解除されたかを監視していおり(ステップC11)、オペレータが席に戻ったり、レジューム検出時をセキュリティ解除時として検出すると、上述のステップC8で一時保持しておいた背景色を読み出し、文書全体の背景色を元の背景色に復帰させる(ステップC12)。そして、ファイル終了を指示する「終了ボタン」が操作されたかをチェックし(ステップC13)、終了指示があるまでステップC6に戻り、セキュリティ対策を必要とするデータ部分のみを特定色で表示する。以下、上述の動作を繰り返す。
【0036】
以上のように、この第3実施形態においてCPU1は、オペレータが席を離れたり、サスペンド発生を検出している間、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色とその背景の表示色とを同一色に変更して出力し、オペレータが席に戻った時やレジューム検出時には、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色とその背景の表示色との関係を通常の状態に戻すようにしたから、オペレータが席を離れている間やサスペンド状態の間だけセキュリティ対策を必要とする部分を隠して出力することができ、第三者の無断閲覧を禁止することが可能となる。
【0037】
この場合、セキュリティ対策を必要とするデータ部分を特定色によって識別表示し、セキュリティ対策を必要とする状態が検出された場合には、背景色を特定色に変更して出力するが、セキュリティ対策を必要とする状態が解除されたことが検出された場合には、背景色を元の色に戻すようにしたから、第三者の閲覧を禁止する重要データが文書内に含まれていることを画面内の特定色によって容易に確認することができ、慎重な取り扱いが可能となる。
【0038】
(第4実施形態)
以下、この発明の第4実施形態について図7を参照して説明する。なお、上述した第3実施形態においては、セキュリティ対策を必要とする状態が検出されている間、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色と背景示色とを同一色に変更して出力し、セキュリティ対策を必要とする状態が解除されたことが検出された場合に、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色と背景色との関係を通常の状態に戻すようにしたが、この第4実施形態においては、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色を背景色で表示する通常の表示状態において、セキュリティ対策を必要とする状態が解除された場合に、背景色をその補色に変更し、セキュリティ対策を必要とする状態が検出された場合に、背景色を元の色に戻すことによって通常の表示状態をセキュリティ状態とするようにしたものである。
ここで、第1、第4施形態において基本的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明は省略するものとする。
【0039】
図7は、この第4実施形態において、文書表示時の動作を示したフローチャートである。
先ず、CPU1は、表示対象の文書がアクセスされた際、この文書ファイル21内からセキュリティ対策を必要とするデータ部分を抽出した後(ステップD1)、この抽出データの表示色を検出すると共に、文書の背景色をこの検出色に変更する(ステップD2)。そして、この文書ファイル21の内容をその出力書式22にしたがって表示出力するが(ステップD3)、その際、セキュリティ対策を必要とするデータ部分と文書の背景色とは同一色によって表示される為、そのデータ部分は、背景に埋め込まれた状態(データが完全に消去されて閲覧不可能な状態)となる。
【0040】
このような通常の表示状態において、セキュリティ対策を必要とする状態の解除が要求された場合には(ステップD4)、パスワードの入力を受け付け、この入力パスワードに基づいてユーザ照合を行い(ステップD5)、正規なユーザであるかをチェックする(ステップD6)。ここで、正規なユーザであれば、文書の背景色を現在の反対色(補色)に変更する(ステップD7)。そして、この文書ファイル21の内容をその出力書式22にしたがって表示するが(ステップD8)、その際、セキュリティ対策を必要とするデータ部分と文書の背景色とは異なる色によって表示される為に、そのデータ部分を閲覧することが可能な状態となる。ここで、セキュリティ解除状態からセキュリティ対策を必要とする状態に移行した場合には(ステップD9)、文書の背景色を元の色に戻した後に(ステップD10)、通常の表示状態に戻る(ステップD3)。一方、ユーザ認証の結果、正規なユーザでなければ(ステップD6でNO)、通常の表示状態のままとなる(ステップD3)。
【0041】
以上のように、この第4実施形態においてCPU1は、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色を背景色で表示する通常の表示状態において、セキュリティ対策を必要とする状態が解除された場合には、背景色をその補色に変更し、セキュリティ対策を必要とする状態が検出された場合には、背景色を元の色に戻すようにしたから、通常の表示状態をセキュリティ状態とすることができると共に、セキュリティ解除時には、第三者の閲覧を禁止する重要データが文書内に含まれていることを背景色の変更によって容易に確認することができる。
【0042】
なお、上述した各実施形態においては、文書ファイルを表示する場合を例示したが、文書ファイルを印刷出力する場合にも同様に適用可能である。
また、スタンド・アローン・タイプに限らず、その各構成要素が2以上の筐体に物理的に分離され、通信回線やケーブル等の有線伝送路あるいは電波、マイクロウエーブ、赤外線等の無線伝送路を介してデータを送受信する分散型のコンピュータシステムを構成するものであってもよい。
【0043】
また、クライアント・サーバシステムに適用してもよい。この場合、会社組織内に構築された構内通信システム(クライアント・サーバシステム)において、サーバ装置は、各社員側に配置されているクライアント端末側で任意に作成された各種のテキストデータ(文書ファイル)を収集して一括保存すると共に、クライアント端末側からの要求に応じて文書ファイルを要求元のクライアント端末へ送信配布する。その際、サーバ装置は、文書ファイルの中にセキュリティ対策を必要とするデータ部分が含まれているかをチェックし、セキュリティ対策を必要とするデータ部分が有れば、その部分の出力色とその背景の出力色とを同一色に変更すると共に、セキュリティ対策を必要としない他のデータ部分を設定書式にしたがって展開配置して送信配布するようにすればよい。この場合、クライアントとしては、文書ファイルをアクセスしたクライアント(オペレータ)に限らず、この文書ファイルが送信配布される配布先のクライアントや印刷物を受取るクライアントであってもよい。
【0044】
一方、コンピュータに対して、上述した各手段を実行させるためのプログラムコードをそれぞれ記録した記録媒体(例えば、CD−ROM、フロッピィデスク、RAMカード等)を提供するようにしてもよい。
すなわち、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードを有する記録媒体であって、出力対象として指定されたテキストデータを予め設定されている設定書式にしたがって出力する場合に、このテキストデータの中にセキュリティ対策を必要とするデータ部分が含まれているかを判別する機能と、セキュリティ対策を必要とするデータ部分が有ることが判別された場合に、その部分の出力色とその背景の出力色とを同一色に変更すると共に、セキュリティ対策を必要としない他のデータ部分を設定書式にしたがって出力する機能とを実現させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体を提供するようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】
この発明(請求項1記載の発明)によれば、文書データ、図形データ、表データ等のテキストデータの中にセキュリティ対策を必要とするデータ部分が含まれている場合に、その部分の出力色とその背景の出力色とを同一色に変更すると共に、セキュリティ対策を必要としない他のデータ部分を設定書式にしたがって出力するようにしたから、その設定書式を崩したり、データ自体を変更しなくても、色調整のみによって一部のデータを隠して出力することができる。更に、テキスト作成時において特定文字の使用を制限することはなく、また、見た目も自然で違和感を与えることもなく、簡単な手法によって確実なセキュリティ対策を講じることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】出力データ処理装置の基本構成要素を示したブロック図。
【図2】(A)は、記憶装置2内に格納されている文書ファイル21を示した図であり、(B)は、この文書ファイル21に対応して設定されている出力書式22を示した図。
【図3】記憶装置2内に格納されているクライアントテーブル23の内容を示した図。
【図4】文書ファイルがアクセスされた際の表示動作を示したフローチャート。
【図5】第2実施形態における文書アクセス時の表示動作を示したフローチャート。
【図6】第3実施形態において、文書表示時の動作を示したフローチャート。
【図7】第4実施形態において、文書表示時の動作を示したフローチャート。
【符号の説明】
1 CPU
2 記憶装置
4 通信装置
5 入力装置
6 表示装置
7 印字装置
21 文書ファイル
22 出力書式
23 クライアントテーブル
Claims (8)
- 出力対象として指定されたテキストデータを予め設定されている設定書式にしたがって出力する場合に、セキュリティ対策を必要とする部分に対してはそのデータ部分を隠して出力する出力データ処理装置であって、
前記テキストデータの中にセキュリティ対策を必要とするデータ部分が含まれているかを判別する判別手段と、
前記判別手段によってセキュリティ対策を必要とするデータ部分が有ることが判別された場合に、その部分の出力色とその背景の出力色とを同一色に変更すると共に、セキュリティ対策を必要としない他のデータ部分を前記設定書式にしたがって出力する出力制御手段と、
を具備したことを特徴とする出力データ処理装置。 - 前記判別手段によってセキュリティ対策を必要とするデータ部分が有ることが判別された場合に、前記出力制御手段は、その部分の出力色を検出すると共に、この検出色に基づいてその部分の背景色を変更する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の出力データ処理装置。 - 前記判別手段によってセキュリティ対策を必要とするデータ部分が有ることが判別された場合に、前記出力制御手段は、背景色を検出すると共に、この検出色に基づいてそのデータ部分の出力色を変更する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の出力データ処理装置。 - 前記テキストデータを閲覧するクライアントが指定された場合に、前記判別手段は、この指定クライアントに対して予め設定されているクライアントレベルと、当該テキストデータを構成する各部分毎に予め設定されているセキュリティレベルとを比較することによって、テキストデータの中に当該指定クライアントにとってセキュリティ対策を必要とするデータ部分が含まれているかを判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項1乃至3何れか記載の出力データ処理装置。 - 前記判別手段によってセキュリティ対策を必要とするデータ部分が有ることが判別された場合に、セキュリティ対策を必要とする状態が生じたかを監視する監視手段を設け、
この監視手段によってセキュリティ対策を必要とする状態が検出されている間、前記出力制御手段は、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色とその背景の表示色とを同一色に変更して出力し、セキュリティ対策を必要とする状態が解除されたことが検出された場合に、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色とその背景の表示色との関係を通常の状態に戻す、
ようにしたことを特徴とする請求項1乃至3何れか記載の出力データ処理装置。 - 前記出力制御手段は、セキュリティ対策を必要とするデータ部分を特定色によって識別表示し、前記監視手段によってセキュリティ対策を必要とする状態が検出された場合に、背景色を前記特定色に変更し、セキュリティ対策を必要とする状態が解除されたことが検出された場合に、背景色を元の色に戻す、
ようにしたことを特徴とする請求項5記載の出力データ処理装置。 - 前記出力制御手段は、セキュリティ対策を必要とするデータ部分の表示色を背景色で表示する通常の表示状態において、前記監視手段によってセキュリティ対策を必要とする状態が解除されたことが検出された場合に、前記背景色をその補色に変更して表示し、セキュリティ対策を必要とする状態が検出された場合に、背景色を元の色に戻す、
ようにしたことを特徴とする請求項5記載の出力データ処理装置。 - コンピュータに対して、
出力対象として指定されたテキストデータを予め設定されている設定書式にしたがって出力する場合に、このテキストデータの中にセキュリティ対策を必要とするデータ部分が含まれているかを判別する機能と、
セキュリティ対策を必要とするデータ部分が有ることが判別された場合に、その部分の出力色とその背景の出力色とを同一色に変更すると共に、セキュリティ対策を必要としない他のデータ部分を設定書式にしたがって出力する機能と、
を実現させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003029615A JP2004240748A (ja) | 2003-02-06 | 2003-02-06 | 出力データ処理装置およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003029615A JP2004240748A (ja) | 2003-02-06 | 2003-02-06 | 出力データ処理装置およびプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004240748A true JP2004240748A (ja) | 2004-08-26 |
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Family Applications (1)
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JP2003029615A Pending JP2004240748A (ja) | 2003-02-06 | 2003-02-06 | 出力データ処理装置およびプログラム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004240748A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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- 2003-02-06 JP JP2003029615A patent/JP2004240748A/ja active Pending
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