JP2002135122A - オーディオ信号符号化装置 - Google Patents
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Abstract
演算量で取り除く。 【解決手段】 入力オーディオ信号に対して写像変換を
施して周波数を変域とする周波数領域信号を生成する写
像変換部11と、設定された符号化ビットレートを符号
量として出力する符号量指定部12と、符号量に基づい
て周波数領域信号に対して圧縮符号化処理を行ってビッ
トストリームを生成する周波数領域信号圧縮符号化部1
3と、周波数領域信号の周波数変域の一部を減衰周波数
変域とし、該減衰周波数変域における周波数領域信号の
値に1以下の減衰係数を乗算して当該減衰周波数変域に
おける周波数領域信号を減衰させる帯域制限処理を実行
し、帯域制限処理された周波数領域信号を周波数領域信
号圧縮符号化部に出力する帯域制限部10を有する。こ
のように、所定の周波数帯域の周波数領域信号を減衰さ
せて符号化対象とならない周波数帯域の信号を低演算量
で取り除く。
Description
号化装置に関し、特に入力オーディオ信号に対して写像
変換を施して周波数を変数とする周波数領域信号(また
は、周波数変域信号、周波数変域で定義される関数で表
される信号)を生成する写像変換部と、ユーザが指定
し、または設定された符号化ビットレートを符号量とし
て出力する符号量指定部と、符号量指定部が指定する符
号量に基づいて前記周波数領域信号に対して圧縮符号化
処理を行ってビットストリームを生成する周波数領域信
号圧縮符号化部を有するオーディオ信号符号化装置に関
する。
がAdvanced Television System Committee発行Digital
Audio Compression Standard AC-3(以下文献1と略
す)に記載されている。図9は、文献1に記載されたオ
ーディオ信号符号化装置のブロック図である。図9に示
されている従来のオーディオ信号符号化装置は、帯域制
限フィルタ部20と、写像変換部11と、符号量指定部
12と、周波数領域信号圧縮符号化部13を備えてい
る。
オ信号から、符号化対象にならない周波数成分を取り除
く。写像変換部11は、帯域制限された入力オーディオ
信号に対して写像変換を施して周波数領域信号を生成す
る。符号量指定部12は、ユーザが指定した符号化ビッ
トレートを周波数領域信号圧縮符号化部13に伝達す
る。周波数領域信号圧縮符号化部13は、符号量指定部
12が出力する符号化ビットレートに基づいて周波数領
域信号を圧縮符号化してビットストリームを生成する。
おいては、帯域制限フィルタ部20において入力オーデ
ィオ信号を帯域制限フィルタ処理することによって、入
力オーディオ信号に含まれている符号化対象にならない
周波数成分を取り除いている。例えば、上記文献1の第
8章2.1.3 Input filteringの項には、3Hzの高域通
過フィルタの使用が推奨されている。しかし、この帯域
制限フィルタは一般的に積和演算を多く必要とし演算量
が大きいという問題がある。
像変換部11において写像変換が施され周波数領域信号
へ変換される。文献1では写像変換として変形離散余弦
変換(MDCT:Modified Discrete Cosine Transfor
m)を用いてMDCT係数を生成する。MDCT係数
は、周波数を変数として入力オーディオ信号の振る舞い
を特定する周波数領域信号である。変形離散余弦変換は
オーディオ符号化の写像変換手段として広く用いられて
おり、計算式など詳細な記述は文献1などで一般に広く
知られているのでここでは省略する。文献1においては
通常は1回の変形離散余弦変換により256個のMDC
T係数が生成されている。これらのMDCT係数は入力
オーディオ信号の各周波数におけるスペクトラム強度を
表している。
または、予め定められた符号化ビットレートを周波数領
域信号圧縮符号化部13へ出力する。
量指定部12が指定する符号化ビットレートを満たすよ
うに、写像変換部11が生成したMDCT係数を情報圧
縮してビットストリームを生成する。ここでの情報圧縮
には、オーディオ符号化で広く一般に用いられている聴
覚特性に基づく量子化、複数チャネル間における信号冗
長度抑圧、量子化値のエントロピ符号化などが含まれ
る。これらの技術については、文献1などで広く一般に
知られており、また本発明の新規性とは関係が無いので
詳細な説明を省略する。
オ信号符号化装置の問題点は、前記したように、帯域制
限フィルタのフィルタ処理に多くの積和演算を必要とす
るので、帯域制限フィルタの演算量が大きいことであ
る。
波数帯域の信号を低演算量で取り除き、それによってオ
ーディオ信号符号化装置の性能を向上させると共に符号
化処理の高速化、低消費電力化、高集積化、および、回
路および装置構成の簡易化を実現することにある。
めに、本発明のオーディオ信号符号化装置は、周波数領
域信号の周波数変域の一部を減衰周波数変域とし、該減
衰周波数変域における周波数領域信号の値に1以下の減
衰係数を乗算して当該減衰周波数変域における周波数領
域信号を減衰させる帯域制限処理を、前記符号量指定部
が指定する符号量に対応して設定された減衰特性に従っ
て実行し、前記帯域制限処理された周波数領域信号を前
記周波数領域信号圧縮符号化部に出力する帯域制限部を
有する。
部は、前記符号量指定部が指定する符号量に対応して設
定された減衰開始周波数と減衰終了周波数とによって定
義される周波数区間を減衰周波数変域として、該減衰周
波数変域において周波数が前記減衰開始周波数から減衰
終了周波数へ変化すると共に単調に減少するように定義
された減衰係数を乗算して周波数領域信号を減衰させ、
減衰終了周波数を超える周波数の周波数領域信号の値を
零に定める帯域制限処理を実行する。
は、目的に応じて種々に設定される。帯域制限部が高周
波領域の周波数領域信号を減衰させる場合には、減衰終
了周波数が減衰開始周波数に等しく設定され、または減
衰終了周波数が減衰開始周波数より高く設定される。減
衰終了周波数を減衰開始周波数に等しく設定するときに
は、減衰開始周波数よりも高周波側領域の周波数領域信
号をステップ状に減衰させることができる。また、減衰
終了周波数を減衰開始周波数より高く設定するときに
は、減衰開始周波数よりも高周波側領域の周波数領域信
号を緩やかに減衰させることができる。
を減衰させる場合には、減衰終了周波数が減衰開始周波
数に等しく設定され、または減衰終了周波数が減衰開始
周波数より低く設定される。このとき、減衰終了周波数
を減衰開始周波数に等しく設定するときには、減衰開始
周波数よりも低周波側領域の周波数領域信号をステップ
状に減衰させることができる。また、減衰終了周波数を
減衰開始周波数より低く設定するときには、減衰開始周
波数よりも低周波側領域の周波数領域信号を緩やかに減
衰させることができる。
数が減衰開始周波数から減衰終了周波数に変化するとき
1を初期値として減少する線形関数で表される減衰特性
を持つように定めることができる。
る周波数が減衰開始周波数から減衰終了周波数に変化す
るとき1を初期値として減少する三角関数で表される減
衰特性を持つように定めることができる。
終了周波数とによって定義される区間であり、周波数変
域は、周波数0と、オーディオ信号のサンプリング周期
の1/2の逆数とによって定義される周波数区間であ
り、周波数変域の、減衰周波数変域を除く区間において
は減衰係数は1であるように減衰係数を定めることがで
きる。
ビットレートに応じて予め定められている各周波数に対
する減衰係数を周波数領域信号に乗算することによって
周波数領域信号を減衰させる。このようにして、符号化
対象とならない周波数帯域の信号を取り除き、それによ
って少ない演算量で、高品質のオーディオ信号符号化を
達成することができる。
て図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明のオ
ーディオ信号符号化装置の構成を示すブロック図であ
る。
は、写像変換部11と、帯域制限部10と、符号量指定
部12と、周波数領域信号圧縮符号化部13とを有す
る。写像変換部11は入力オーディオ信号を周波数領域
信号に変換する。帯域制限部10は、周波数領域信号の
一部を減衰させる。周波数領域信号圧縮符号化部13
は、帯域制限された周波数領域信号を圧縮符号化してビ
ットストリームを生成する。符号量指定部12はユーザ
が指定した符号化ビットレートを帯域制限部10と周波
数領域圧縮符号化部13へ出力する。
オーディオ信号は写像変換部11に与えられる。写像変
換部11は従来技術と同様に入力オーディオ信号に写像
変換を施して周波数領域信号を生成する。ここでは、写
像変換としてMDCT(変形離散余弦変換)を用いた場
合について説明する。文献1においては通常、1回の変
形離散余弦変換により256個のMDCT係数が生成さ
れている。これらのMDCT係数は入力オーディオ信号
の各周波数におけるスペクトラム強度を表しており、こ
こではMDCT係数を周波数の低い順に配列して、 MDCT(0)、MDCT(1)、・・・、MDCT(255) (1) と記述する。なお、写像変換部11の詳細な動作につい
ては従来技術と同一であり本発明の特徴部分とは関係な
いので説明を省略する。
号化ビットレート、または、予め定められた符号化ビッ
トレートを帯域制限部10および周波数領域信号圧縮符
号化部13へ出力する。符号化ビットレートの出力先が
増えた以外は符号量指定部12の動作は従来技術と同一
である。
は、入力されたMDCT係数のうち幾つかのMDCT係
数値を減衰させる。減衰させる際にMDCT係数に乗算
する減衰係数は、符号量指定部12が指定する符号化ビ
ットレートに基づいて予め設定された減衰特性をもつよ
うに定められる。
て説明する。ナイキストの標本化定理によると、信号に
含まれる最高周波数をfMAXとすると、T≦1/(2f
MAX)の時間間隔で標本化すれば原波形を再現すること
ができる。従って、ナイキストの標本化定理が正しく適
用されているとき、入力オーディオ信号のサンプリング
周波数がFSヘルツである場合には、この入力オーディオ
信号には(FS/2)ヘルツまでの周波数成分が含まれて
いる。この入力オーディオ信号に対して上述の256個
のMDCT係数を生成する写像変換を施したとき、A番
目の周波数fAは、おおよそ fA=[(FS/2)÷256]×A(ヘルツ) (2) になる。したがって、A番目のMDCT係数MDCT
(A)は周波数fAのスペクトラム強度を表している。こ
の場合において、A番目以降(順番を表す整数値がA以
上)のMDCT係数値を零にすると、fAヘルツ以上の高
周波数成分を取り除くことができる。本発明においては
fAの値を減衰開始周波数と呼ぶこととする。
圧縮率(符号化ビットレート)に応じて予め定められた帯
域を減衰させるように設定する。一般に圧縮率が高くな
ると広い帯域を高品質に符号化することが困難となるの
で帯域を狭くする必要がある。そのために不要な帯域を
減衰させる。
域を選択した例についての説明であるが、このような場
合には、符号量指定部12が指定する符号化ビットレー
トが高くなるにつれて減衰開始周波数が小さくなるよう
に符号化ビットレートと減衰開始周波数との対応を予め
決めておくのが望ましい実施態様である。
衰係数の一例を表す図である。この場合には、写像変換
部11から出力された総てのMDCT係数が忠実に帯域
制限部10から出力される。
に帯域制限処理を実施するMDCT係数減衰係数の第1
の実施例の周波数特性を示す図である。第1の実施例で
は、減衰係数はステップ状曲線を描く。図3において、
減衰開始周波数fAよりも低い周波数領域においては、写
像変換部11から出力されたMDCT係数が忠実に帯域
制限部10から出力される。減衰開始周波数fAより高い
周波領域においては、MDCT係数は帯域制限部10か
ら出力されない。次に、本実施形態の第2の実施例を説
明する。図4は、本実施例のMDCT係数減衰係数の周
波数特性を示す図である。本実施例は、入力オーディオ
信号の高周波数成分を取り除くためのさらに進んだ方法
である。第1の実施例ではA番目以降のMDCT係数M
DCT(A)を零とするステップ状の減衰方法によって
高周波成分を除去したが、このようなステップ状減衰を
行った場合には音質が若干不自然になることがあること
が確認されている。この場合、A番目のMDCT係数の
周波数を表す減衰開始周波数fAの他に、B番目のMDC
T係数の周波数を表す減衰終了周波数fBを符号化ビット
レートに応じて予め設定しておく。ここで、BおよびfB
の値は、B>A、したがって、fB>fAとなるように決め
ておく。そして、MDCT(A)からMDCT(B)ま
でのMDCT係数が徐々に減衰するように減衰係数AT
を定める。すなわち、B≧F≧Aとなるような任意のF
について、MDCT(F)に、所定の減衰特性をもつ減
衰係数AT(F)を乗じる。減衰係数AT(F)は予め
帯域制限部10に記憶させておくことができる。
次式のような減衰係数を用いることができる。式F≧A
を満足するF番目の周波数fFに対して AT(F)=1−k[(fF− fA)/(fB−fA)] (3) 式(3)においてkは比例定数で任意に設定することが
できる。
値の減衰係数曲線は線形関数的に減衰する。図4はk=
1の場合である。周波数0〜fAの周波数帯域では、減衰
係数は1であるので、写像変換部11から出力されたM
DCT係数は忠実に帯域制限部10から出力される。そ
れ以上の周波数帯域で、減衰係数は線形的に減衰してい
るので、写像変換部11から出力されたMDCT係数
は、帯域制限部10によってそれぞれの周波数に対応す
る減衰係数を乗算され、周波数の変化と共に線形的に減
衰して帯域制限部10から出力される。減衰終了周波数
fB以上の周波数に対しては、帯域制限部10からの出力
はない。
施例の周波数特性を示す図である。本実施例の減衰係数
曲線は、周波数に対して三角関数的に減衰する。fB≧fF
≧fAの周波数fFに対して、三角関数 AT(F)=cos[{(fF−fA)/(fB− fA)}(π/2)] (4) を用いることができる。さらに、B番目以降のMDCT
係数値を零におくことによって高周波数成分を完全に取
り除くことができる。
実施例は、低周波数成分を取り除く例である。図6は、
MDCT係数減衰係数の第4の実施例の周波数特性を示
す図である。本実施例においては、C番目以下(C番目
よりも低周波側)のMDCT係数値をステップ状に零に
することによって、C番目のMDCT係数に対応する周
波数fC以下の低周波数成分を取り除くことができる。こ
の実施例では、fCが減衰開始周波数であり、かつ、減衰
終了周波数である。減衰係数が1である減衰開始周波数
fC以上の周波数領域においては、写像変換部11から出
力されたMDCT係数は忠実に帯域制限部10から出力
されることは前記の通りである。
る。図7は、MDCT係数減衰係数の第5の実施例の周
波数特性を示す図である。本実施例は、低周波数成分を
取り除く方法であるが第4の実施例と異なる態様であ
る。第4の実施例ではC番目以下のMDCT係数を零と
したが、第5の実施例では、C番目のMDCT係数の周
波数を表す減衰開始周波数fCの他に、D番目のMDCT
係数に対応する減衰終了周波数fDを符号化ビットレート
に応じて決めておく。ここで、Dの値は、C>Dであ
り、したがって、fC>fDである。一般的にはDおよびfD
の値は零が適している。そして、MDCT(C)からM
DCT(D)までのMDCT係数が徐々に減衰するよう
に減衰係数ATを設定する。すなわち、C≧F≧Dとな
るFについて、MDCT(F)に所定の減衰特性をもつ
減衰係数AT(F)を乗じる。減衰係数AT(F)は予
め帯域制限部10に記憶しておくことができる。減衰係
数としては、C≧F≧Dに対応する周波数領域fC≧ fF
≧fDにおいて、次式で表されるような周波数の線形関数
で表されるものを用いることができる。 AT(F)=k[(fF−fD)/(fC−fD)] 図8はMDCT係数減衰係数の第6の実施例の周波数特
性を示す図で、低周波領域のMDCT係数に対して3角
関数形の帯域制限処理を施すための、減衰特性を示して
いる。
周波数領域fC≧ fF≧ fDにおいて、次式で表されるよう
な、周波数を変数とする3角関数で表される減衰係数を
用いることができる。 AT(F)=sin[{(fF−fD)/(fC−fD)}π/2] (5) さらに、D番目以下の(D番目よりも順番が若い)MD
CT係数値を零にすることによって低周波数成分を完全
に取り除くことができる。図8では、fD=0に設定され
ている。
いては、写像変換部11から出力されたMDCT係数が
忠実に帯域制限部10から出力される。減衰開始周波数
fCより低周波領域においては、写像変換部11の出力に
減衰係数が乗算されたMDCT係数が帯域制限部10か
ら出力される。減衰終了周波数fDよりも低い周波数領域
のMDCT係数は、帯域制限部10から出力されない。
量指定部12が指定する符号化ビットレートを満たすよ
うに、帯域制限部10が生成したMDCT係数を情報圧
縮してビットストリームを生成する。ここでの情報圧縮
には、オーディオ符号化で広く一般に用いられている聴
覚特性に基づく量子化、複数チャネル間における信号冗
長度抑圧、量子化値のエントロピ符号化などが含まれ
る。これらの技術については、文献1などの従来技術と
同一で広く一般に知られており、また本発明の新規性と
は関係が無いので詳細な説明を省略する。
周波数帯域のスペクトラム成分に減衰係数を乗算するこ
とによって当該不要周波数帯域のスペクトラム成分を減
衰させ、それによって帯域制限をするので、次の効果を
有する。 1) 従来のように、帯域制限フィルタを必要としない
ので、積和演算を必要としない。したがって、帯域制限
に必要とする演算量が小さくて済む。 2)その結果、演算の高速化、低消費電力化を実現する
ことができると共に、回路・装置構成の簡易化と特性・
性能の向上に寄与し、さらに、高集積化に寄与すること
ができる。
すブロック図である。
を表す図である。
理を実施する減衰係数の第1の実施例の周波数特性を示
す図である。
である。
である。
である。
である。
である。
すブロック図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 入力オーディオ信号に対して写像変換を
施して周波数を変数とする周波数領域信号を生成する写
像変換部と、ユーザが指定し、または設定された符号化
ビットレートを符号量として出力する符号量指定部と、
符号量指定部が指定する符号量に基づいて前記周波数領
域信号に対して圧縮符号化処理を行ってビットストリー
ムを生成する周波数領域信号圧縮符号化部を有するオー
ディオ信号符号化装置において、 前記周波数領域信号の周波数変域の一部を減衰周波数変
域とし、該減衰周波数変域における周波数領域信号の値
に1以下の減衰係数を乗算して当該減衰周波数変域にお
ける周波数領域信号を減衰させる帯域制限処理を、前記
符号量指定部が指定する符号量に対応して設定された減
衰特性に従って実行し、前記帯域制限処理された周波数
領域信号を前記周波数領域信号圧縮符号化部に出力する
帯域制限部を有することを特徴とするオーディオ信号符
号化装置。 - 【請求項2】 前記帯域制限部は、前記符号量指定部が
指定する符号量に対応して設定された減衰開始周波数と
減衰終了周波数とによって定義される周波数区間を減衰
周波数変域として、該減衰周波数変域において周波数が
前記減衰開始周波数から減衰終了周波数へ変化すると共
に単調に減少するように定義された減衰係数を乗算して
前記周波数領域信号を減衰させ、前記減衰終了周波数を
超える周波数の周波数領域信号の値を零に定める帯域制
限処理を実行する、請求項1に記載のオーディオ信号符
号化装置。 - 【請求項3】 前記減衰終了周波数が前記減衰開始周波
数に等しく設定され、または前記減衰終了周波数が前記
減衰開始周波数より高く設定され、前記帯域制限部は、
前記減衰開始周波数よりも高周波側領域の周波数領域信
号を減衰させる請求項2に記載のオーディオ信号符号化
装置。 - 【請求項4】 前記減衰終了周波数が前記減衰開始周波
数に等しく設定され、または前記減衰終了周波数が前記
減衰開始周波数より低く設定され、前記帯域制限部は、
前記減衰開始周波数よりも低周波側領域の周波数領域信
号を減衰させる請求項2に記載のオーディオ信号符号化
装置。 - 【請求項5】 前記減衰係数は、減衰周波数変域におけ
る周波数が減衰開始周波数から前記減衰終了周波数に変
化するとともに1を初期値として減少する線形関数で表
される減衰特性を有する請求項目3または4に記載のオ
ーディオ信号符号化装置。 - 【請求項6】 前記減衰係数は、減衰周波数変域におけ
る周波数が減衰開始周波数から前記減衰終了周波数に変
化するとともに1を初期値として減少する三角関数で表
される減衰特性を有する、請求項目3または4に記載の
オーディオ信号符号化装置。 - 【請求項7】 前記減衰周波数変域は、減衰開始周波数
と減衰終了周波数とによって定義される区間であり、前
記周波数変域は、周波数0と、オーディオ信号のサンプ
リング周期の1/2の逆数とによって定義される周波数
区間であり、前記周波数変域の、減衰周波数変域を除く
区間においては前記減衰係数は1である、請求項1ない
し6に記載のオーディオ信号符号化装置。
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