JP2002134788A - 自己走査型発光素子アレイおよびその駆動方法 - Google Patents

自己走査型発光素子アレイおよびその駆動方法

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JP2002134788A JP2000325462A JP2000325462A JP2002134788A JP 2002134788 A JP2002134788 A JP 2002134788A JP 2000325462 A JP2000325462 A JP 2000325462A JP 2000325462 A JP2000325462 A JP 2000325462A JP 2002134788 A JP2002134788 A JP 2002134788A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 書込み信号φI ラインの数を1本のまま、2
個のサイリスタを同時に点灯できる自己走査型発光素子
アレイを提供する。 【解決手段】 φI ライン10と発光部サイリスタLの
アノード端子との間に、抵抗RA を設ける。抵抗RA
値は、1個の発光素子に流す電流では隣接する発光部サ
イリスタが発光せず、2倍の電流を流したとき、隣接す
る発光部サイリスタも同時に発光するように選ばれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自己走査型発光素
子アレイ、特に、1チップ上で2個のサイリスタを同時
に点灯できるようにした自己走査型発光素子アレイ、お
よびその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光プリンタの書込みヘッド(光書込みヘ
ッド)は、感光ドラムに光を露光させるための光源であ
り、発光素子アレイを有している。光書込みヘッドを備
える光プリンタの原理図を図1に示す。円筒形の感光ド
ラム5の表面に、アモルファスSi等の光導電性を持つ
材料(感光体)が作られている。このドラムはプリント
の速度で回転している。回転しているドラムの感光体表
面を、帯電器6で一様に帯電させる。そして、光書込み
ヘッド7で、印字するドットイメージの光を感光体上に
照射し、光の当たったところの帯電を中和し、潜像を形
成する。続いて、現像器8で感光体上の帯電状態にした
がって、トナーを感光体上につける。そして、転写器1
0でカセット12中から送られてきた用紙14上に、ト
ナーを転写する。用紙は、定着器16にて熱等を加えら
れ定着され、スタッカ18に送られる。一方、転写の終
了したドラムは、消去ランプ20で帯電が全面にわたっ
て中和され、清掃器22で残ったトナーが除去される。
【0003】光書込みヘッド7の構造を図2に示す。光
書込みヘッドは発光素子アレイ24と、正立等倍光学
系、例えばロッドレンズアレイ26で構成され、レンズ
の焦点が感光ドラム5上に結ぶようになっている。
【0004】本発明者らは、自己走査型の発光素子アレ
イの構成要素として、pnpn構造を持つ3端子発光サ
イリスタに注目し、既に特許出願(特開平1−2389
62号公報、特願平2−14584号公報、特開平2−
92650号公報、特開平2−92651号公報)し、
光プリンタ用光源として実装上簡便となること、発光素
子ピッチを細かくできること、コンパクトな自己走査型
発光素子アレイを作製できること等を示した。
【0005】さらに本発明者らは、転送サイリスタアレ
イをシフト部として、発光部である発光サイリスタアレ
イと分離した構造の自己走査型発光素子アレイを提案し
ている(特開平2−263668号公報)。
【0006】従来の自己走査型発光素子アレイの回路例
を図3に示す。2相クロックパルスφ1,φ2で駆動す
るシフト部(サイリスタT0 ,T1 ,T2 ,…)と、シ
フト部の指定によって発光可能となる発光部(サイリス
タL0 ,L1 ,L2 ,…)からなっている。転送部サイ
リスタのゲートを互いに電気的に接続するのにダイオー
ドD0 ,D1 ,D2 ,…を用いている。VGKは電源(通
常+5V)であり、負荷抵抗RL を経て各転送部サイリ
スタのゲート電極G0 ,G1 ,G2 ,…に接続されてい
る。また、転送部サイリスタのゲート電極は、発光部サ
イリスタのゲート電極にも接続される。転送部サイリス
タT0 のゲート電極にはスタートパルスφS が加えら
れ、転送部サイリスタのアノード電極には、交互に転送
用クロックパルスφ1,φ2が加えられ、発光部サイリ
スタのアノード電極には、書込み信号φI が加えられ
る。
【0007】なお図中、10はφI ライン,12はVGK
ライン,14はφ1ライン,16はφ2ラインを示して
いる。また、R1,R2,RI は、φ1ライン,φ2ラ
イン,φI ラインに挿入された電流制限抵抗、RS はス
タートパルス用の電流制限抵抗を示している。
【0008】いま、n番目のシフト部サイリスタTn
オンしているとき、書込み信号φIをHとすると、選択
的にシフト部サイリスタTn に対応する発光部サイリス
タL n がオンする。これは、サイリスタTn とサイリス
タLn のゲート同士は直接接続され同電位となってお
り、サイリスタTn がオンしている場合、発光部サイリ
スタLn のゲート電位は、ほとんど基板電位となり、最
も低い電位となるからである。次に低い電位となる発光
部サイリスタは、サイリスタLn+1 のゲートであり、結
合ダイオードDn の電圧降下分の約1V高い値となる。
この状態で、書込み信号φI ラインをHの電圧(例えば
+5V)に引き上げると、ゲート電位が最も低いサイリ
スタLn が最も早くオンする。ひとたびオンすると、サ
イリスタL n のアノードの電圧は、pn接合の順方向電
圧の約1Vに固定される。発光部の全てのサイリスタの
アノードはφI ライン10に直接接続されているので、
次にゲート電位の高いサイリスタLn+1 は、ゲート・ア
ノード間の電位差が無くなりオンできなくなる。このた
め、従来の構成の自己走査型発光素子アレイでは、φ I
ライン1本あたり1個のサイリスタしか同時に点灯でき
ない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】光プリンタの印刷速度
を上げるためには、感光ドラム上での露光エネルギーを
大きくする必要がある。露光エネルギーは、サイリスタ
の光出力(仕事率の次元を持つ)と露光時間の積なの
で、露光エネルギーを大きくするには、光出力を大きく
するか、露光時間を長くすることが必要になる。
【0010】光出力を大きくするには、サイリスタの構
造が同じであれば、電流を増やすことになるが、素子寿
命に影響するのでむやみに電流を増やすことはできな
い。例えば、Al配線の寿命を決める、エレクトロマイ
グレーションの進む速度は、電流の1.6〜4乗に比例
することが知られ、電流を大きくすると、劇的に寿命が
短くなるおそれがある。
【0011】一方、露光時間を長くするには、同時に発
光できるサイリスタの数を増やす必要がある。しかし、
従来の技術では、同時に発光できるサイリスタの数を増
やすにはφI ラインの本数を増やさなければならず、こ
の方法では、φI ラインの増加分だけ素子面積および、
取出し端子が増えるという問題点があった。素子面積の
増加はチップコストの増加となり、取出し端子数の増加
は組立コストおよび駆動回路の複雑化を招く。
【0012】本発明の目的は、φI ラインの数を1本の
まま、2個のサイリスタを同時に点灯できる自己走査型
発光素子アレイを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
自己走査型発光素子アレイである。本発明は、しきい電
圧もしくはしきい電流が外部から電気的に制御可能な3
端子転送素子多数個を、一次元的に配列し、隣接する転
送素子のしきい電圧もしくはしきい電流を制御する制御
電極を、電圧もしくは電流の一方向性をもつ電気的手段
にて互いに接続し、前記一次元的に配列された各転送素
子の残りの2電極のうちの一方に、外部から2相のクロ
ックパルスを、それぞれ1素子おきに供給する2本のク
ロックパルスラインを設け、一方の相のクロックパルス
により、ある転送素子がオンしているとき、その転送素
子近傍の転送素子のしきい電圧もしくはしきい電流を、
前記電気的手段を介して変化させ、他方の相のクロック
パルスにより、前記ある転送素子の隣接する転送素子を
オンさせ、発光のためのしきい電圧もしくはしきい電流
が外部から電気的に制御可能な3端子発光素子多数個
を、一次元的に配列し、前記転送素子の各制御電極を、
前記発光素子の対応する制御電極に接続し、前記各発光
素子の残りの2電極の一方に、発光のための書込み信号
を印加する1本の書込み信号ラインを設けた自己走査型
発光素子アレイにおいて、前記各発光素子の残りの2電
極の一方は、抵抗を介して、前記書込み信号ラインに接
続されていることを特徴とする。
【0014】前記抵抗の値は、1個の発光素子に流す電
流では隣接する発光素子が発光せず、2倍の電流を流し
たとき、隣接する発光素子も同時に発光するように選ば
れる。
【0015】前記3端子転送素子および前記3端子発光
素子は、pnpn構造の3端子発光サイリスタよりな
る。この場合、前記抵抗は、(1)前記pnpn構造の
最上層の保護膜上に形成された抵抗体で、(2)前記発
光素子の残りの2電極の一方の電極上に形成された抵抗
体で、(3)前記pnpn構造の最上層である半導体層
の不純物濃度を調整して、この半導体層上に形成され
る、前記発光素子の残りの2電極のうちの一方の電極と
の間の接触抵抗で、あるいは、(4)前記発光素子であ
る発光サイリスタの寄生抵抗で形成できる。
【0016】また、本発明の第2の態様は、自己走査型
発光素子アレイの駆動方法である。この方法によれば、
転送素子がオンしているときに、制御電極がこの転送素
子の制御電極に接続されている発光素子の一方の電極に
印加される書込み信号を、1個の発光素子が点灯する場
合と、2個の隣接する発光素子が同時に点灯する場合と
に制御することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】図4に、本発明の自己走査型発光
素子アレイの一実施形態の等価回路図を示す。基本的に
は、図3の回路にほぼ同じであり、したがって図3と同
じ構成要素には、図3と同じ参照番号または記号を付し
て示してある。
【0018】本実施の形態によれば、図3の回路におい
て、φI ラインと発光部サイリスタのアノード端子との
間に、適切な値の抵抗RA を設ける。
【0019】このような構成の自己走査型発光素子アレ
イにおいて、いま、シフト部サイリスタTn がオンして
いるとき、サイリスタTn とゲートが接続されている発
光部サイリスタLn のI−V特性の例を図5に実線で示
す。図5において、横軸は電流を、縦軸は電圧を示す。
シフト部サイリスタTn がオンしているため、発光部サ
イリスタLn は単純なダイオードと同じ直線状のI−V
特性となっている。すなわち、順方向立上がり電圧が約
1V、直線の傾きは抵抗RA の抵抗値(以降、RA は抵
抗値を示すこともある)に相当し、この図では、50Ω
である。一方、発光部サイリスタLn の右隣のサイリス
タLn+1 のゲートは、結合ダイオードD n の電圧降下分
(約1V)高い電圧がかけられているので、φI ライン
が(2+α)Vの電圧がかからないとオンできない。も
し、サイリスタLn と同時にサイリスタLn+1 を点灯し
ようとすると、電流を増やしていき、φI の電圧がサイ
リスタLn+1 のオン電圧(しきい電圧)を超えればよ
い。このとき、I−V特性曲線は、図5において実線か
ら破線に乗り移る。
【0020】さて、RA =0の場合、すなわち図3の回
路の場合、サイリスタの内部抵抗を無視するなら、I−
V特性曲線は水平となり、いくら電流を流しても、サイ
リスタLn+1 のしきい電圧を超えることができない。こ
れが、従来の自己走査型発光素子アレイにおいてφI
イン1本あたり1サイリスタしか点灯できなかった理由
である。
【0021】図4の回路において、抵抗値RA は、1個
のサイリスタに流す電流では、隣りのサイリスタが点灯
せず、かつ、2倍の電流を流したときに、隣のサイリス
タも点灯するように選ぶ。すなわち、サイリスタを点灯
させようとしている電流がI L のとき、
【0022】
【数1】VD +RA ×IL <Vth(n+1)<VD +RA ×
2IL ただし、Vth(n+1)は、サイリスタLn+1 のしきい電
圧、VD は、サイリスタのpn接合の立上がり電圧であ
る。RA について解くと、
【0023】
【数2】(Vth(n+1)−VD )/IL >+RA >(V
th(n+1)−VD )/2IL 例えば、Vth(n+1)=2.1V,IL =15mA,VD
=1Vとすると、 73.3Ω>RA >36.7Ω となる。
【0024】このような値の抵抗RA を、pnpn構造
の3端子発光サイリスタに作り込む第1の例を図6に示
す。(a)は平面図、(b)は(a)のA−A′線断面
図である。
【0025】3端子発光サイリスタは、基本的に、n型
半導体基板160上に、n型半導体基板161,p型半
導体層162,n型半導体層163,p型半導体層16
4が順次積層されている。保護膜150上に、φI ライ
ン(Al配線)120,発光部サイリスタのアノード電
極112へのAl配線119、ゲート電極132へのA
l配線130が設けられている。抵抗RA は、Al配線
120とAl配線119との間の保護膜150上に設け
られたCrSiOサーメットよりなる薄膜抵抗により形
成される。ここでは、抵抗体として、CrSiOサーメ
ットを用いたが、他のサーメット(AuSiO,AgS
iOなど)でもよく、また、Ni,Cr,NiCr,
W,Pt,Pdなどの、金属被膜を抵抗体に用いても良
い。
【0026】なお、n型半導体基板160の裏面には共
通の裏面電極100が設けられている。
【0027】図7は、抵抗RA の他の構成例を示す。
(a)は平面図、(b)は(a)のB−B′線断面図で
ある。この例では、抵抗RA は、Al配線119とアノ
ード電極112の間に、Niの抵抗体を挿入して構成さ
れている。ここでも、前述の抵抗体と同様の材料を用い
ることができる。
【0028】さらに、抵抗RA は、アノード層164の
不純物濃度を調整して、アノード電極112との間の接
触抵抗を調整することにより形成することも可能であ
る。また、抵抗RA は、オン時のサイリスタの寄生抵抗
で実現しても良い。
【0029】なお、図7の例では、アノード電極へのA
l配線119は、φI 配線120に直接に接続されてい
ることに留意されたい。
【0030】図8は、以上の実施形態の自己走査型発光
素子アレイのφI ラインの駆動回路の例を示す。この駆
動回路は、インバータと、MOSFETと、電流制限用
抵抗RIa,RIbとで構成される。VIa,VIbはコントロ
ール端子、VI は出力端子である。
【0031】コントロール端子VIaをHレベルにする
と、出力端子は抵抗RIa経由で+VDDに接続される。さ
らに、コントロール端子VIbをHレベルとすると、抵抗
Iaと並列に抵抗RIbが接続され、抵抗RIa,RIbの抵
抗値を同じにしておくとφI の電流が2倍になる。
【0032】したがって、この駆動回路によれば、1個
のサイリスタを点灯させるには、コントロール端子VIa
をHレベルにし、隣接する2個のサイリスタを同時に点
灯させるには、コントロール端子VIa,VIbを同時にH
レベルにすることになる。
【0033】図9は、2つの電流源Ja ,Jb と、各電
流源の出力に接続されたスイッチSWa ,SWb とより
なるφI ライン駆動回路の他の例を示す。各スイッチ
は、コントロール端子VIa,VIbにより、開/閉が制御
される。すなわち、コントロール端子がHレベルのとき
スイッチが閉となる。
【0034】コントロール端子VIaをHレベルにするこ
とで、スイッチSWa が閉じφI 端子に電流源Ja の電
流が流れる。さらに、コントロール端子VIbをHレベル
にすると、電流源Ja およびJb から電流が流れる。各
電流源の電流を同一にしておくと、φI 端子に2倍の電
流が流れる。
【0035】したがって、この駆動回路によれば、図8
の駆動回路と同様に、1個のサイリスタを点灯させるに
は、コントロール端子VIaをHレベルにし、隣接する2
個のサイリスタを同時に点灯させるには、コントロール
端子VIa,VIbを同時にHレベルにすることになる。
【0036】次に、以上のような駆動回路を用いて、図
4の自己走査型発光素子アレイの駆動方法の一例を説明
する。自己走査型発光素子アレイには、1200dpi
の解像度のものを用いるものとする。
【0037】この駆動方法では、高解像度(高画質)の
出力を得たい場合は1200dpiでの描画を行い、一
方、低解像度でも十分な用途には600dpiでの描画
を行う、すなわち隣接する2個のサイリスタを同時に順
次点灯させるものとする。
【0038】図10(a)は、1200dpiの高解像
度で描画する場合の駆動波形を、図10(b)は、60
0dpiの低解像度で描画する場合の駆動波形を示す。
【0039】図10(a)において、コントロール端子
Iaを、クロックパルスφ1,φ2にそれぞれ対応させ
て、Hレベルにする。他方、コントロール端子VIbはL
レベルのままにしておく。これにより、図4の発光部サ
イリスタは、1個ずつ順次点灯していく。この駆動方法
によれば、1200dpiの解像度で描画される。しか
し、この方法では、1個のサイリスタが順次点灯してい
くので、解像度を下げても露光時間は変わらない。した
がって、露光量が変わらないので、印刷速度はほとんど
変わらない。
【0040】図10(b)において、コントロール端子
Ia,VIbは、連続する2個のクロックパルスφ1,φ
2にそれぞれ対応させて同じタイミングでHレベルにす
る。これにより、2個のサイリスタが同時に順次点灯し
ていく。この駆動方法によれば、600dpiの解像度
で描画されるが、図10(a)の駆動方法に比べて、露
光時間を2倍にできるので、したがって印刷速度を2倍
にすることができる。
【0041】図4の自己走査型発光素子アレイの駆動方
法の他の例を説明する。この駆動方法では、解像度を落
とすことなく、露光量を2倍にできる。その駆動波形例
を図11に示す。
【0042】図4の自己走査型発光素子アレイにおい
て、シフト部のn番目のサイリスタがオンした状態で、
コントロール端子VIaをHレベルとすると、発光部のサ
イリスタLn が点灯する。さらに、コントロール端子V
IaがHレベルの状態でコントロール端子VIbをHレベル
とすると、サイリスタLn+1 も同時に点灯する。図中、
点列Aは、コントロール端子VIaがHレベルとなること
により、サイリスタLnが点灯していることを、○印に
ハッチングして示している。さらに、コントロール端子
IbがHレベルになることにより、サイリスタLn+1
同時に点灯している場合を点列Bの○印にハッチングし
て示した。点列Bの点は、n+1番目の点であるので、
右にずらして書いてある。
【0043】1ライン描画後、各ドットの露光量は、点
列A,Bの縦に並んだ2個の点が何個点灯しているかで
きまる。0個のとき白丸(無露光)、1個のときハッチ
ングした丸(露光量1単位)、2個のときは黒丸(露光
量2単位)で示した(点列C)。これによると、黒丸が
並ぶ先頭は必ず露光量が半分となるハッチングした丸と
なっている。
【0044】この駆動方法では、解像度を落とすことな
く、露光量を2倍にできる。ただし、この駆動方法を使
うと、描画ラインの先頭ドットの露光量が他のドットの
半分になってしまう。しかし、電子写真方式では、パタ
ーンによっては原画よりも太ってしまう場合が多いた
め、先頭の露光量を抑えることにより、より原画に忠実
な露光が可能となる。また、必要に応じて、描画ライン
の末尾ドットの露光量も半分にすることも可能である。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、φI ラインの数を1本
のまま、2個のサイリスタを同時に点灯できる自己走査
型発光素子アレイを提供できる。したがって、露光時間
を大きくできるので感光ドラム上での露光量が増大する
結果、光プリンタ装置の印刷速度を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】光書込みヘッドを備える光プリンタの原理を示
す図である。
【図2】光書込みヘッドの構造を示す図である。
【図3】シフト部と発光部とを分離した構造の自己走査
型発光素子アレイの等価回路図である。
【図4】本発明の自己走査型発光素子アレイの一実施形
態の等価回路図である。
【図5】発光部サイリスタのI−V特性を示す図であ
る。
【図6】抵抗RA を、pnpn構造の3端子発光サイリ
スタに作り込む第1の例を示す図である。
【図7】抵抗RA を、pnpn構造の3端子発光サイリ
スタに作り込む第2の例を示す図である。
【図8】φI ライン駆動回路の第1の例を示す図であ
る。
【図9】φI ライン駆動回路の第2の例を示す図であ
る。
【図10】駆動方法の第1の例を示す波形図である。
【図11】駆動方法の第2の例を示す波形図である。
【符号の説明】
10 φI ライン 12 VGKライン 14 φ1ライン 16 φ2ライン 112 アノード電極 119 Al配線 120 φI ライン 130 Al配線 132 ゲート電極 150 保護膜 160 n型半導体基板 162 p型半導体層 163 n型半導体層 164 p型半導体層

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】しきい電圧もしくはしきい電流が外部から
    電気的に制御可能な3端子転送素子多数個を、一次元的
    に配列し、 隣接する転送素子のしきい電圧もしくはしきい電流を制
    御する制御電極を、電圧もしくは電流の一方向性をもつ
    電気的手段にて互いに接続し、 前記一次元的に配列された各転送素子の残りの2電極の
    うちの一方に、外部から2相のクロックパルスを、それ
    ぞれ1素子おきに供給する2本のクロックパルスライン
    を設け、 一方の相のクロックパルスにより、ある転送素子がオン
    しているとき、その転送素子近傍の転送素子のしきい電
    圧もしくはしきい電流を、前記電気的手段を介して変化
    させ、 他方の相のクロックパルスにより、前記ある転送素子の
    隣接する転送素子をオンさせ、 発光のためのしきい電圧もしくはしきい電流が外部から
    電気的に制御可能な3端子発光素子多数個を、一次元的
    に配列し、 前記転送素子の各制御電極を、前記発光素子の対応する
    制御電極に接続し、 前記各発光素子の残りの2電極の一方に、発光のための
    書込み信号を印加する1本の書込み信号ラインを設けた
    自己走査型発光素子アレイにおいて、 前記各発光素子の残りの2電極の一方は、抵抗を介し
    て、前記書込み信号ラインに接続されていることを特徴
    とする自己走査型発光素子アレイ。
  2. 【請求項2】前記抵抗の値は、1個の発光素子に流す電
    流では隣接する発光素子が発光せず、2倍の電流を流し
    たとき、隣接する発光素子も同時に発光するように選ば
    れることを特徴とする請求項1記載の自己走査型発光素
    子アレイ。
  3. 【請求項3】前記3端子転送素子および前記3端子発光
    素子は、pnpn構造の3端子発光サイリスタよりなる
    ことを特徴とする請求項2記載の自己走査型発光素子ア
    レイ。
  4. 【請求項4】前記抵抗は、前記pnpn構造の最上層の
    保護膜上に形成された抵抗体よりなることを特徴とする
    請求項3記載の自己走査型発光素子アレイ。
  5. 【請求項5】前記抵抗は、前記発光素子の残りの2電極
    の一方の電極上に形成された抵抗体よりなることを特徴
    とする請求項3記載の自己走査型発光素子アレイ。
  6. 【請求項6】前記抵抗体は、サーメットよりなることを
    特徴とする請求項4または5記載の自己走査型発光素子
    アレイ。
  7. 【請求項7】前記サーメットは、CrSiO,AuSi
    OまたはAgSiOであることを特徴とする請求項6記
    載の自己走査型発光素子アレイ。
  8. 【請求項8】前記抵抗体は、金属被膜よりなることを特
    徴とする請求項4または5記載の自己走査型発光素子ア
    レイ。
  9. 【請求項9】前記金属被膜は、Ni,Cr,NiCr,
    W,PtまたはPdであることを特徴とする請求項8記
    載の自己走査型発光素子アレイ。
  10. 【請求項10】前記抵抗は、前記pnpn構造の最上層
    である半導体層の不純物濃度を調整して、この半導体層
    上に形成される、前記発光素子の残りの2電極のうちの
    一方の電極との間の接触抵抗により形成されることを特
    徴とする請求項3記載の自己走査型発光素子アレイ。
  11. 【請求項11】前記抵抗は、前記発光素子である発光サ
    イリスタの寄生抵抗により形成されることを特徴とする
    請求項3記載の自己走査型発光素子アレイ。
  12. 【請求項12】請求項1に記載の自己走査型発光素子ア
    レイを駆動する方法において、前記転送素子がオンして
    いるときに、制御電極がこの転送素子の制御電極に接続
    されている発光素子の前記一方の電極に印加される書込
    み信号を、1個の発光素子が点灯する場合と、2個の隣
    接する発光素子が同時に点灯する場合とに制御すること
    を特徴とする自己走査型発光素子アレイの駆動方法。
  13. 【請求項13】前記2個の隣接する発光素子を同時に点
    灯させる場合に、解像度を小さくするように、前記書込
    み信号を制御することを特徴とする請求項12記載の自
    己走査型発光素子アレイの駆動方法。
  14. 【請求項14】前記2個の隣接する発光素子を同時に点
    灯させる場合に、前記2相のクロックパルス毎に、前記
    書込み信号を制御することを特徴とする請求項12記載
    の自己走査型発光素子アレイの駆動方法。
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