JP2002134388A - レジスト吐出口洗浄方法および装置、並びにレジスト塗布方法および装置 - Google Patents

レジスト吐出口洗浄方法および装置、並びにレジスト塗布方法および装置

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JP2002134388A
JP2002134388A JP2000322043A JP2000322043A JP2002134388A JP 2002134388 A JP2002134388 A JP 2002134388A JP 2000322043 A JP2000322043 A JP 2000322043A JP 2000322043 A JP2000322043 A JP 2000322043A JP 2002134388 A JP2002134388 A JP 2002134388A
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resist
coating
solvent
substrate
cleaning
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JP2000322043A
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English (en)
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Kazuto Nakajima
和人 中島
Norihiko Egami
典彦 江上
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極少量のレジスト液を使用して基板の全面に
高精度なレジスト膜を形成できるようにすることを目的
とする。 【解決手段】 レジスト材料に対して非反応性の溶剤か
らなる霧化溶剤にレジスト吐出口を曝露させ、レジスト
吐出口の近傍に付着したレジスト材料を溶解除去する。
汚れを積極的に解消するようにしたことで、レジスト塗
布時に、成膜ムラやパーティクル混入等を抑止できると
ともに、塗布量を均一化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体シリコンウ
ェハなどの基板に均一なレジスト膜を形成するために使
用されるレジスト吐出口洗浄方法および装置、並びにレ
ジスト塗布方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体シリコンウェハなどの基板にレジ
スト膜を形成する従来のレジストコータでは、図6およ
び図7に示すように、基板51をターンテーブル52に
設置しポンプ53の作用により吸着保持させた後、レジ
スト液54をポンプ55により圧送し、フィルター56
で気泡やゲル物を除去したうえで、パイプ状の塗布ノズ
ル57より吐出させて、基板51の中心付近に比較的大
量に滴下している。そして、モーター58によりターン
テーブル52を介して基板51を高速でスピンさせて、
基板51の中心付近のレジスト液54を順次に外方へ流
動させることで、基板表面に均一にレジスト膜59を形
成するとともに、所定の膜厚分を超える余剰のレジスト
液60を基板外へ振り切るようにしている。滴下時以外
には、エアシリンダー61によって塗布ノズル57を基
板外へ退避させるようにしている。制御装置62は、ポ
ンプ53,55,モーター58の制御を行うものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のレジスト膜の形
成方法では、上記したように基板51の中心付近に滴下
したレジスト液54を基板51の回転に伴って外周側へ
拡散させるが、基板表面の濡れ変化、例えばレジスト液
54の押出量の変化や濡れ拡大時の表面の乾燥促進によ
って膜厚分布が著しく悪化することがある。
【0004】また図8(a)に示すように、塗布ノズル
57の吐出口付近でレジスト液54の濡れが拡大し、吐
出ON/OFFの繰り返しの中でパーティクル63など
のゲル化物64が汚れとなって残留する傾向があり、こ
の汚れがさらに、図8(b)に示した吐出曲りや流量減
少を誘発する。
【0005】そしてそれが原因で、図9(a)〜(d)
に順次に示すように、成膜ムラ65、ゲル化物64の残
留、流動痕66、パーティクル63の混入、等が生じ、
膜品質に重大な欠陥を生じさせることがある。
【0006】このため、塗布ノズル57の先端の汚れを
定期的に除去し一定量のレジスト液54を捨て吐出させ
たり、量産中にはレジスト液54の乾燥を防止する目的
で待機ポジションにて定期的に比較的頻繁に捨て吐出さ
せているが、この処置がレジスト利用効率の低下、多量
の廃液を生み出す結果となっている。
【0007】本発明は上記問題を解決するもので、極少
量のレジスト液を使用して基板の全面に高精度で均一な
レジスト膜を形成できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、塗布ノズルの汚れを積極的に解消するよう
にし、それにより、成膜ムラやパーティクル混入等を抑
止するとともに、塗布量を均一化するようにしたもので
ある。
【0009】請求項1記載の本発明は、レジスト吐出口
を洗浄するに際し、レジスト材料に対して非反応性の溶
剤からなる霧化溶剤にレジスト吐出口を曝露させ、前記
レジスト吐出口の近傍に付着したレジスト材料を溶解除
去することを特徴とする。ここで、レジスト材料に対し
て非反応性の溶剤とは、レジスト材料の内で乾燥後に残
留する成分を単に溶解し化学反応を起こすことのない溶
剤であり、通常は、レジスト材料中に含まれる溶剤を使
用する。
【0010】請求項2記載の本発明は、レジスト吐出口
を洗浄するレジスト吐出口洗浄装置であって、前記レジ
スト吐出口を有した塗布ヘッドにより密閉可能な洗浄容
器と、前記洗浄容器の内部を真空引きする真空経路と、
前記洗浄容器の内部で一端が開口し他端がレジスト材料
に対して非反応性の溶剤を収容した外部の溶剤タンクに
連通し、前記真空引きに伴ない前記溶剤を噴霧して霧化
溶剤となし前記レジスト吐出口を曝露させる針状ノズル
とを備えたことを特徴とする。
【0011】請求項3記載の本発明は、基板にレジスト
材料を塗布するレジスト塗布方法であって、前記基板を
回転させるとともに、基板中心に対向配置した塗布ヘッ
ドを基板外に設定した回転中心廻りに所定速度にて回転
させ、前記塗布ヘッドのレジスト吐出口より連続的に吐
出させるレジスト材料を基板表面に塗布する塗布工程
と、塗布を終了した前記塗布ヘッドを回転させ回転方向
前方に設置した洗浄容器にて待機させ、前記レジスト吐
出口を前記レジスト材料に対して非反応性の溶剤からな
る霧化溶剤に曝露させ前記レジスト吐出口の近傍に付着
したレジスト材料を溶解除去する洗浄工程とを行うこと
を特徴とする。
【0012】請求項4記載の本発明は、基板にレジスト
材料を塗布するレジスト塗布装置であって、前記基板を
所定の速度で回転させる回転手段と、レジスト材料供給
手段より供給されるレジスト材料をレジスト吐出口より
吐出し前記基板の表面に塗布する塗布ヘッドと、レジス
ト材料に対して非反応性の溶剤を洗浄容器内で噴霧して
霧化溶剤となし、この霧化溶剤内に配置される前記塗布
ヘッドのレジスト吐出口を洗浄する洗浄手段と、前記塗
布ヘッドを前記基板に対向する塗布位置と前記洗浄容器
に対向する洗浄位置とにわたって移動させる送り手段と
を備えたことを特徴とする。
【0013】請求項5記載の本発明は、請求項4記載の
レジスト塗布装置において、レジスト材料供給手段は、
レジスト材料を収容したレジストタンクと、前記レジス
トタンク内のレジスト材料を塗布ヘッドに送り出すレジ
スト流路と、前記レジスト流路に介装されたフィルター
とを有し、塗布ヘッドは複数のレジスト吐出孔を有し、
前記レジスト材料供給手段との接続側に電磁弁を有し、
回転手段は、基板設置面およびこの基板設置面で開口す
る吸引孔が形成されたプレートと、前記プレート上の基
板に吸引孔を通して吸引力を作用させる第1ポンプ装置
と、前記プレートを介して基板を回転させる第1モータ
とを有し、洗浄手段は、前記塗布ヘッドにより開口が覆
われ密閉状態とされる洗浄容器と、溶剤を収容した溶剤
タンクと、前記洗浄容器の内部で一端が開口し他端が前
記溶剤タンクに連通した針状ノズルと、前記洗浄容器の
内部で一端が開口し他端が第2ポンプ装置に連通し前記
洗浄容器内を真空引きして前記針状ノズルより溶剤を噴
霧させ霧化溶剤となす真空路と、前記真空路に介装され
前記洗浄容器より流入する霧化溶剤をトラップするトラ
ップタンクとを有し、送り手段は、塗布ヘッドを一端部
に支持し他端部において基板外に設けられた軸部に軸支
されたアームと、前記アームを前記軸部の軸芯廻りに回
転させる第2モータと、前記塗布アームを前記洗浄容器
に接近離間する方向に移動させるアクチエータとを備え
たことを特徴とする。
【0014】請求項6記載の本発明は、請求項5記載の
レジスト塗布装置において、電磁弁と第1および第2の
モータと第1および第2のポンプ装置とアクチエータと
を、請求項3のレジスト塗布方法を実施するように制御
する制御手段を配置したことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に
おけるレジスト塗布装置の概略全体構成を示す。このレ
ジスト塗布装置は、基板1にレジスト液2を塗布する塗
布ヘッド3を有した塗布部4と、基板1を吸着保持し回
転するスピンプレート5を有した吸着回転部6と、前記
塗布ヘッド3を支持し基板面に平行な方向および基板面
と交わる方向に移動させる掃引駆動部7と、前記塗布ヘ
ッド3にレジスト液2を供給するレジスト液供給部8
と、前記塗布ヘッド3を洗浄する洗浄部9と、前記各部
の動作を制御する制御部10とで構成されている。
【0016】塗布部4は、複数の筒状吐出孔11および
レジスト液2を貯溜するサージ部12が形成された樹脂
材製の上記塗布ヘッド3と、この塗布ヘッド3に対する
上記レジスト液供給部8の接続部近傍に設けられレジス
ト液2の吐出開閉を行う電磁弁13とを有している。こ
こでは、各筒状吐出孔11は内径150μm、外径50
0μmに形成されており、サージ部12は吐出量の10
〜20倍のレジスト液2を貯溜可能であり、電磁弁13
は吐出開閉を100msec内で実行可能である。
【0017】吸着回転部6は、基板1を載置する平面部
19と基板1に吸引力を作用させるための凹部20とが
表面に同心状に配置され裏面の軸心位置に回転軸部14
が形成され凹部20中央で開口するφ4mmの吸引孔15
が貫設されたセラミックス焼結体からなる上記スピンプ
レート5と、20L/minの排気能を有し吸引孔15に
連通して設けられた真空ポンプ16と、0〜6000rp
mを3secで到達可能な性能を有し回転軸部14にタイミ
ングベルト17を介して連結されスピンプレート5を矢
印Iで示される方向に回転させるモータ18とを有して
いる。スピンプレート5の平面部19は基板面積の1/
3〜1/4倍の面積を有し、凹部20は基板設置面の約
1/8倍の面積を有している。
【0018】掃引駆動部7は、塗布部4を一端部におい
て把持し他端部において軸部21に軸支された高張力ア
ルミ材からなる着脱自在な塗布アーム22と、前記軸部
21を回転させることで前記塗布アーム22を軸部21
の軸心廻りに矢印IIで示される方向に0度〜最大90度
の範囲で0〜80mm/secの速度で回転させるモーター
23と、前記軸部21を出退させることで塗布アーム2
2を軸部21の軸心方向に沿って矢印III で示される方
向に約20〜30mm/secで移動させるエアシリンダ等
のアクチエータ21aとを有している。
【0019】このため塗布ヘッド3は、図2に示すよう
に中央3aが基板1(スピンプレート5)の中央1aに
対向する位置から洗浄容器30の中央30aに対向する
位置にわたって円弧状に移動するとともに、この紙面と
垂直な上下方向に移動する。
【0020】レジスト液供給部8は、レジスト液2を収
容しテフロン(登録商標)などのチューブ24を介して
塗布部4に連結された5〜10L容積の樹脂材製レジス
トタンク25と、チューブ24に介装されたメッシュフ
ィルター26と、レジストタンク25内の上部空間にレ
ジスト液2の圧送用の窒素ガスを供給する窒素供給手段
27とを有している。
【0021】窒素供給手段27より供給する窒素ガス
は、レジスト液2をチューブ24内を圧送し、メッシュ
フィルター26を経由して電磁弁13に到達させ、電磁
弁13の開放時に、塗布ヘッド3のサージ部12を経由
して吐出孔11より吐出させるものである。加圧力約
0.08Mpaとした場合には、内径150μmの複数の管
状吐出孔11より、粘度10〜20cpsのレジスト液2
をスムーズに吐出し下限流量0.4g/secを確保でき
る。メッシュフィルター26は0.2μmメッシュ程度
のものを用いることで、レジスト液2内に含まれたゴミ
や気泡、レジストゲル物をトラップすることができる。
トラップ効果を高めるためには、塗布ヘッド3により近
い位置にメッシュフィルター26を配置する。
【0022】洗浄部9は、前記塗布ヘッド3とほぼ同じ
外形寸法を有し開口28側の端面にシリコン材のOリン
グ29が埋設され、開口28が塗布ヘッド3に対向可能
なように1/10mm精度にて基板1の外方の所定位置に
配置された容積5cm2程度の樹脂材製の洗浄容器30
と、レジスト液2の成分たる溶剤31を収容した1〜2
L容積の樹脂材製の溶剤タンク32と、溶剤タンク32
の溶剤31内で開口したテフロンなどのチューブ33に
連結され洗浄容器30に貫設され洗浄容器30内で開口
した内径50μmのSUS材の針状ノズル34と、洗浄容
器30にテフロンなどのチューブ35を介して連結され
たガラス材製のトラップタンク36と、トラップタンク
36にテフロンなどのチューブ37を介して連結され1
5〜20L/minにて排気を行いチューブ37,トラッ
プタンク36,チューブ35を介して洗浄容器30内を
減圧する真空ポンプ38とを有している。針状ノズル3
4とチューブ35とは洗浄容器30における開口部ほぼ
対向している。
【0023】制御部10は、前記電磁弁13,真空ポン
プ16,モータ18,モーター23,真空ポンプ38、
アクチエータ21aにそれぞれ制御ラインL1〜L6に
よって接続され、電磁弁13と真空ポンプ16とモータ
18とモーター23と真空ポンプ38とアクチエータ2
1aとをON/OFF制御するとともに、モーター23とモ
ータ18の回転速度を制御するように構成されている。
【0024】上記構成のレジスト塗布装置の動作につい
て説明する。各動作は制御部10によって指令される。
まず、塗布ヘッド3がスピンプレート5に対向配置され
る。このときの塗布ヘッド3の位置は、塗布ヘッド3の
中央3aとスピンプレート5の中央5aとが対向し、か
つ吐出孔11とスピンプレート5上に設置される基板1
との間に最大2mmの間隔が形成されるように設定されて
いて、それにより、吐出孔11から吐出されたレジスト
液2が基板1に着地する際の泡立ちが防止され吐出層流
範囲での塗布状態が確保されるようになっている。
【0025】次に、スピンプレート5の基板設置面に基
板1が供給され、それに伴い真空ポンプ16が作動し、
スピンプレート5に基板1が吸着固定される。基板1の
吸着固定が確認されたら、モータ18が駆動されてスピ
ンプレート5が回転開始し、スピンプレート5上の基板
1が軸部14の軸心周りに矢印IIで示される方向に回転
する。
【0026】モータ18が所定の回転速度に達し基板1
の回転が安定した時点で、塗布部4の電磁弁13が開放
され、窒素ガスにて加圧状態のレジスト液2が吐出孔1
1より吐出される。また電磁弁13が開放されると同時
に、掃引駆動部17のモーター23が駆動されて塗布ア
ーム22が回転開始し、塗布アーム15の端部の塗布ヘ
ッド3がレジスト液2を連続吐出しつつ上述したように
回転し、それにより円弧状の軌跡を描いて基板1の外周
側へ矢印Iで示される方向に掃引移動し、回転している
基板1上にレジスト液2が塗布される。
【0027】塗布ヘッド3が基板1の外周縁付近に達し
たら、電磁弁13が閉塞されレジスト液2の吐出が停止
され、モータ18の回転数制御によって基板1の回転が
コントロールされる結果、基板1上のレジスト液2が外
周側へ流動し、所定の膜厚分を超えるレジスト液2は基
板外へ振り切られ、基板1に均一にレジスト液2の膜が
形成される。レジスト液2が乾燥したら基板1はスピン
プレート5から搬出される。
【0028】塗布ヘッド3は電磁弁13の閉塞後も回転
され、その中央3aが容器30の中心位置30aに達し
た時点で、下方に矢印III で示される方向に移動され、
平面部3bが容器30の開口側の端面に埋設されたOリ
ング29に当接し吐出口11が容器30の内部に位置し
た状態で待機する。この状態では吐出口11の近傍のレ
ジスト液2は乾燥しにくい。
【0029】上記したようにして電磁弁13がON/OFF
され吐出が断続的に繰り返されることで、順次に供給さ
れる複数枚の基板1にレジスト膜が形成される。その間
に、図3に示すように吐出孔11の近傍にレジスト液2
の濡れが拡大し、乾燥によりパーティクル2aなどのゲ
ル化物2b、すなわち汚れとなって残留する。このため
定期的に、あるいは任意の時点で、以下のようにして洗
浄が行なわれる。
【0030】すなわち図4に示すように、塗布ヘッド3
の平面部3bが容器30の開口部の端面のOリング29
に当接するととともに、真空ポンプ38が駆動され容器
30の内部が真空引きされることで、容器30が密閉状
態となり、溶剤タンク32側へ作用する吸引力が急上昇
する。その結果、溶剤タンク32内の溶剤31がチュー
ブ33を流れ、針状ノズル34より噴霧されて霧化粒子
31aとなり、この霧化粒子31aは、容器30内に位
置する吐出孔11に曝露され、吐出孔11の近傍のゲル
化物2bを溶解除去しつつチューブ35に速やかに吸引
され、トラップタンク36内に溶剤31bとしてトラッ
プされる。このようにして自動的に洗浄された吐出孔1
1は図5に示したように活性化された状態となる。
【0031】上記のようにして吐出口11を洗浄しゲル
化物2bの固着やそれによる詰まりを防止できるので、
洗浄後にレジスト塗布を行う際に、レジスト液2の吐出
曲がり、基板面内におけるレジスト液2の塗布量の偏
り、膜厚の不均一化や、レジスト液2の流量減少、濡れ
拡散の阻害、塗り斑の発生を防止できる。また吐出口1
1近傍のゲル化物2bが不定期に剥離落下して、膜面に
放射状の流動跡を発生させたり、あるいはパーティクル
として混入し膜面に残留するのを防止することができ、
感光パターン精度を従来より向上できる。
【0032】なお塗布ヘッド3は、塗布アーム22に対
する取り付け角度を0度〜±5度の範囲で調整可能とし
ている。したがって、複数の吐出孔11はそれぞれの軸
心が基板面と垂直に交わる方向を基準として±5度振れ
ることになり、このことにより、複数の管状吐出孔11
より吐出したレジスト液2が基板1に着地する際のピッ
チを細かく調整し塗布斑を改善することが可能となる。
【0033】針状ノズル34は、霧化粒子31aの大き
さをより微細にし噴霧状態を均一化させるために、また
噴霧量を最小限にするために、先端開口を30μm〜5
0μmの極小径としている。また吐出孔11に直接に霧
化粒子31aを噴霧するために、針状ノズル34の先端
開口が吐出孔11の軸心に対して45°〜60°の勾配
をなす形状としている。このような形状によって、吐出
孔11を常にクリーンな状態に保つことが可能になる。
同様の効果を得るために、針状ノズル34全体を吐出孔
11の軸心に対して上記勾配をなすように傾斜させても
よい。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明では、レジスト液の
吐出口を霧化溶剤に曝露させることでレジスト液のゲル
化物などの汚れを積極的に解消するようにした。その結
果、レジスト液の吐出量を均一化し成膜ムラ等を防止で
きるとともに、パーティクルの混入等を防止することが
でき、感光パターン精度を向上できる。またレジスト液
の吐出量を均一化できることで、基板の全面に高精度の
レジスト膜を極少量のレジスト液で安定して形成するこ
とが可能になり、生産の稼働率を飛躍的に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるレジスト塗布装置
の概略全体構成を示した説明図
【図2】図1のレジスト塗布装置の塗布ヘッドおよび洗
浄容器の位置を基板との関係で示した説明図
【図3】塗布ヘッドの吐出口近傍にレジスト液のパーテ
ィクルなどのゲル化物が付着した状態を示した説明図
【図4】塗布ヘッドの吐出口を洗浄する状態を示した説
明図
【図5】塗布ヘッドの吐出口近傍のゲル化物が霧化溶剤
によって除去された状態を示した説明図
【図6】従来のレジスト塗布装置の概略全体構成を示し
た説明図
【図7】図6のレジスト塗布装置による成膜プロセスを
示した説明図
【図8】図7のレジスト塗布装置の塗布ヘッドの吐出口
近傍にレジスト液のパーティクルなどのゲル化物が付着
した状態、それにより吐出曲がりが発生した状態を示し
た説明図
【図9】図8の状態でレジスト液が吐出されることによ
り発生する種々の成膜欠陥を示した説明図
【符号の説明】
1 基板 2 レジスト液 3 塗布ヘッド 5 スピンプレート 10 制御部 11 吐出孔 13 電磁弁 15 吸引孔 16 真空ポンプ 18 モータ 21 軸部 21a アクチエータ 22 塗布アーム 23 モータ 24 チューブ(レジスト流路) 25 レジストタンク 26 フィルター 30 洗浄容器 31 溶剤 31a 霧化粒子(霧化溶剤) 32 溶剤タンク 34 針状ノズル 35 チューブ(真空路) 36 トラップタンク 37 チューブ(真空路) 38 真空ポンプ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 1/40 B05D 3/00 A 5F046 3/00 3/10 F 3/10 7/00 H 7/00 G03F 7/16 501 G03F 7/16 501 H01L 21/30 564C Fターム(参考) 2H025 AA18 AB16 EA05 EA10 4D073 AA01 BB03 CC05 CC07 4D075 AC64 AC82 BB65Z CA48 DA08 DB14 DC22 EA45 4F041 AA06 AB01 BA05 BA60 4F042 AA07 CB08 CC03 CC04 CC08 CC10 CC22 DF03 DF09 DF32 EB09 EB12 EB17 EB29 5F046 JA02 JA03 JA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レジスト材料に対して非反応性の溶剤か
    らなる霧化溶剤にレジスト吐出口を曝露させ、前記レジ
    スト吐出口の近傍に付着したレジスト材料を溶解除去す
    ることを特徴とするレジスト吐出口洗浄方法。
  2. 【請求項2】 レジスト吐出口を洗浄するレジスト吐出
    口洗浄装置であって、 前記レジスト吐出口を有した塗布ヘッドにより密閉可能
    な洗浄容器と、 前記洗浄容器の内部を真空引きする真空経路と、 前記洗浄容器の内部で一端が開口し他端がレジスト材料
    に対して非反応性の溶剤を収容した外部の溶剤タンクに
    連通し、前記真空引きに伴ない前記溶剤を噴霧して霧化
    溶剤となし前記レジスト吐出口を曝露させる針状ノズル
    とを備えたことを特徴とするレジスト吐出口洗浄装置。
  3. 【請求項3】 基板にレジスト材料を塗布するレジスト
    塗布方法であって、 前記基板を回転させるとともに、基板中心に対向配置し
    た塗布ヘッドを基板外に設定した回転中心廻りに所定速
    度にて回転させ、前記塗布ヘッドのレジスト吐出口より
    連続的に吐出させるレジスト材料を基板表面に塗布する
    塗布工程と、 塗布を終了した前記塗布ヘッドを回転させ回転方向前方
    に設置した洗浄容器にて待機させ、前記レジスト吐出口
    を前記レジスト材料に対して非反応性の溶剤からなる霧
    化溶剤に曝露させ前記レジスト吐出口の近傍に付着した
    レジスト材料を溶解除去する洗浄工程とを行うことを特
    徴とするレジスト塗布方法。
  4. 【請求項4】 基板にレジスト材料を塗布するレジスト
    塗布装置であって、 前記基板を所定の速度で回転させる回転手段と、 レジスト材料供給手段より供給されるレジスト材料をレ
    ジスト吐出口より吐出し前記基板の表面に塗布する塗布
    ヘッドと、 レジスト材料に非反応性の溶剤を洗浄容器内で噴霧して
    霧化溶剤を発生させ、この霧化溶剤中に配置される前記
    塗布ヘッドのレジスト吐出口の近傍に付着したレジスト
    材料を溶解除去する洗浄手段と、 前記塗布ヘッドを前記基板に対向する塗布位置と前記洗
    浄容器に対向する洗浄位置とにわたって移動させる送り
    手段とを備えたことを特徴とするレジスト塗布装置。
  5. 【請求項5】 レジスト材料供給手段は、レジスト材料
    を収容したレジストタンクと、前記レジストタンク内の
    レジスト材料を塗布ヘッドに送り出すレジスト流路と、
    前記レジスト流路に介装されたフィルターとを有し、 塗布ヘッドは複数のレジスト吐出孔を有し、前記レジス
    ト材料供給手段との接続側に電磁弁を有し、 回転手段は、基板設置面およびこの基板設置面で開口す
    る吸引孔が形成されたプレートと、前記プレート上の基
    板に吸引孔を通して吸引力を作用させる第1ポンプ装置
    と、前記プレートを介して基板を回転させる第1モータ
    とを有し、 洗浄手段は、前記塗布ヘッドにより開口が覆われ密閉状
    態とされる洗浄容器と、溶剤を収容した溶剤タンクと、
    前記洗浄容器の内部で一端が開口し他端が前記溶剤タン
    クに連通した針状ノズルと、前記洗浄容器の内部で一端
    が開口し他端が第2ポンプ装置に連通し前記洗浄容器内
    を真空引きして前記針状ノズルより溶剤を噴霧させ霧化
    溶剤とする真空路と、前記真空路に介装され前記洗浄容
    器より流入する霧化溶剤をトラップするトラップタンク
    とを有し、 送り手段は、塗布ヘッドを一端部に支持し他端部におい
    て基板外に設けられた軸部に軸支されたアームと、前記
    アームを前記軸部の軸芯廻りに回転させる第2モータ
    と、前記塗布アームを前記洗浄容器に接近離間する方向
    に移動させるアクチエータとを有したことを特徴とする
    請求項4記載のレジスト塗布装置。
  6. 【請求項6】 電磁弁と第1および第2のモータと第1
    および第2のポンプ装置とアクチエータとを、請求項3
    のレジスト塗布方法を実施するように制御する制御手段
    を有したことを特徴とする請求項5記載のレジスト塗布
    装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5223983B1 (ja) * 2012-05-28 2013-06-26 富士ゼロックス株式会社 回転体の製造装置及び回転体の製造方法
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WO2020222310A1 (ja) * 2019-04-30 2020-11-05 デクセリアルズ株式会社 摺動装置
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JP7477758B2 (ja) 2019-04-30 2024-05-02 デクセリアルズ株式会社 摺動対象物の表面に対する摺動処理物の供給又は排除方法

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