JP2002131862A - 広い色域を有する昼夜像形成部材 - Google Patents

広い色域を有する昼夜像形成部材

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JP2002131862A JP2001283585A JP2001283585A JP2002131862A JP 2002131862 A JP2002131862 A JP 2002131862A JP 2001283585 A JP2001283585 A JP 2001283585A JP 2001283585 A JP2001283585 A JP 2001283585A JP 2002131862 A JP2002131862 A JP 2002131862A
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トーマス アイルワード ピーター
Paul Boadreis Robert
ポール ボードレイス ロバート
Laurence Edward James
ローレンス エドワーズ ジェームズ
Alphonse Dominic Camp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、ハロゲン化銀画像の処理効
率を維持しつつ、広い色域を有する像形成材料を提供す
ることである。 【解決手段】 本発明は、半透明ポリマーシート、およ
び前記シートの表側にある少なくとも3層の感光性色素
形成カプラー含有層を含んでなる像形成要素であって、
前記少なくとも3層の感光性色素形成カプラー含有層
が、赤感性感光性乳剤と共にシアン色素形成カプラーを
含むシアン色素形成層、青感性感光性乳剤と共にイエロ
ー色素形成カプラーを含むイエロー色素形成層、緑感性
感光性乳剤と共にマゼンタ色素形成カプラーを含むマゼ
ンタ色素形成層を含んでなり、そして、前記半透明ポリ
マーシートの表側にある色素とはスペクトル的に別個の
少なくとも1種の色素を形成する少なくとも1種の色素
形成カプラーを前記半透明ポリマーシートの裏側に含ん
でなる像形成要素に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、改良されたハロゲ
ン化銀ディスプレー要素に関する。より詳細には、本発
明は、3層の従来のシアン、マゼンタ、およびイエロー
の色素形成層に加えて、 355°以上から、75°以下の範
囲にあるCIELAB色相角(hab)を有する色素を形
成するカプラーを含む第4の画像色素形成層、並びに 2
25°以上から、 310°以下の範囲にある色相角を有する
色素を形成するカプラーを含む第5の画像色素形成層を
含有している、少なくとも5層の別個に増感された感光
性ハロゲン化銀乳剤層を含んでなり、可能な色域を増大
させる好ましいディスプレー要素に関する。
【0002】
【従来の技術】写真ディスプレー材料を、広告、並びに
写真画像の装飾的ディスプレーに利用することは当該技
術分野において既知である。これらのディスプレー材料
は広告に使用されるので、当該ディスプレー材料の画質
は、広告されている製品またはサービスの良質なメッセ
ージを表現する点において重要である。さらに、写真デ
ィスプレー画像は、そのディスプレー材料およびその伝
達しようとする所望のメッセージに消費者の注意を引き
つけようとするものであるので、インパクトの強いもの
であることが必要である。ディスプレー材料の典型的な
用途としては、公共の場、例えば空港、バス、スポーツ
スタジアムにおける製品およびサービスの広告、映画ポ
スター並びに芸術写真が含まれる。良質の高インパクト
写真ディスプレー材料の望ましい特性は、僅かな青濃度
最小値、耐久性、鮮鋭性および平坦性である。ディスプ
レー材料は代替のディスプレー材料技術、主に紙の上の
平版画像と比較して高価なものとなりがちであるので、
コストもまた重要である。伝統的なカラーペーパーは、
取扱い、写真処理および大判画像のディスプレーにおけ
る耐久性不足という欠点を有するので、ディスプレー材
料としては望ましくない。
【0003】従来技術のハロゲン化銀ディスプレー材料
は、概して、イエロー、マゼンタおよびシアンの色素を
利用して画像を作り出している。典型的なイエロー、マ
ゼンタおよびシアンの像形成システムにおいては、カラ
ーインクの印刷と比較して、色域が制限される。色域
は、カラー印刷システムおよびカラー像形成システムの
重要な特徴である。それは、着色剤の所定の組み合わせ
を使用して生成させることができる色の範囲の尺度であ
る。色域は、できるだけ大きいのが望ましい。像形成シ
ステムの色域は、主に、画像を生成させるのに使用され
る着色剤の組の吸収特性によって制御される。ハロゲン
化銀像形成システムでは、概して、3種の着色剤が用い
られ、従来の減色像形成システムにおいては、概して、
シアン、マゼンタ、およびイエローが含まれる。
【0004】いずれかの特定の色を有する画像を生成す
る能力は、画像を生成させるのに使用されるシステムお
よび材料の色域によって制限される。従って、画像再現
に利用可能な色の範囲は、システムおよび材料が生成す
ることができる色域によって制限される。従って、画像
再現に利用可能な色の範囲は、システムおよび材料が生
成することができる色域によって制限される。
【0005】色域は、いわゆる「ブロック色素」の使用
によって最大化されると考えられることが多い。The Re
production of Colour, 4th ed., R. W. G. Hunt, pp 1
35-144において、およそ 490nmおよび 580nmにおいて各
ブロックが分けられている3種の理論ブロック色素を使
用する減色3色システムによって最適な色域を得ること
ができることが提案されている。この提案は興味深いけ
れども、種々の理由のために実現することができない。
特に、提案されているブロック色素に対応する色素を生
成する有機系カプラーは実在しない。
【0006】上記ブロック色素の概念における変形
は、"Brightness and Hue of Present-Day Dyes in Rel
ation to Colour Photography", Photo. J., 88b, 26
(1948) において、Clarkson, M. E. および Vickerstaf
f, T.によって進められている。Clarksonおよび Vicker
staffは、ブロック、台形、および三角形の3種のスペ
クトル形状を例として示している。これらの著者は、Hu
ntの教示とは対照的に、台形の吸収スペクトルの方が、
側面が鉛直なブロック色素よりも好ましい場合があると
結論付けている。しかしながら、やはり、これらの台形
のスペクトル形状を有する色素も理論上のものであり、
実際には入手可能ではない。
【0007】市販の色素および理論上の色素は両方と
も、"The Color Gamut Obtainable bythe Combination
of Subtractive Color Dyes. Optimum Absorption Band
s asDefined by Nonlinear Optimization Technique",
J. Imaging Science, 30, 9-12において研究されてい
る。著者、N. Ohta は、実際の着色剤の課題を扱ってお
り、この刊行物において示されているように、典型的な
シアン色素についての現行の曲線が、色域の観点から、
シアン色素における最適な吸収曲線であることを記して
いる。
【0008】Bourdelais他は、米国特許第 6,030,756号
明細書において、ディスプレー材料用の半透明ベースの
両面に適用されたハロゲン化銀および色素形成カプラー
を含有している像形成層について考察している。米国特
許第 6,030,756号明細書におけるディスプレー材料は、
背面光源を必要としないで表示することができる優秀な
画像を提供するけれども、この画像は Pantone色空間の
56%しか再現することができない。
【0009】McInerney 他は、米国特許第 5,679,139
号、同 5,679,140号、同 5,679,141号、および同 5,67
9,142号の各明細書において、C、M、Y、Kの4色系
インクジェットプリントにおいて使用するための好まし
い減色色素の吸収スペクトルの形状を教示している。
【0010】McInerney 他は、欧州特許第 0 825 488号
明細書において、ハロゲン化銀系カラープリントにおい
て使用するための好ましい減色シアン色素の吸収スペク
トルの形状を教示している。
【0011】Kitchin 他は、米国特許第 4,705,745号明
細書において、シアン、マゼンタ、イエロー、および黒
の画像を生成することが可能な4層の別個の像形成層を
含んでなるハーフトーンカラープルーフを調製するため
の写真要素の調製を教示している。
【0012】Powers他は、米国特許第 4,816,378号明細
書において、シアン、マゼンタ、イエロー、および黒の
画像を含有しているカラーハーフトーン画像を調製する
ための像形成方法を教示している。この黒の色素の使用
は、色再現の色域を殆ど改良しない。
【0013】Haraga他は、欧州特許出願公開明細書第0
915 374 A1号において、元々のシーンにおける「不可
視」情報をカラープリントと混合し、それを赤外色素、
マゼンタ色素として、またはシアン、マゼンタおよびイ
エローの色素の混合物として再現して、改良された色調
およびリアリズムを達成することによって画像鮮明度を
改良するための方法を教示している。これらの得られた
赤外、マゼンタ、または黒の色素の付加は、色域を殆ど
改良しない。
【0014】色域に関する前述の教示にもかかわらず、
ハロゲン化銀カラー像形成において用いられてきたカプ
ラーの組は、現代のディジタル像形成(とりわけ、いわ
ゆる「スポットカラー(spot color)」または「ハイファ
イカラー(HiFi color)」)において望まれる色域の範囲
を提供してこなかった。
【0015】ゆえに、上記の問題は、赤色素形成カプラ
ーおよび青色素形成カプラーをさらに導入することによ
って、シアン、マゼンタ、およびイエローの色素形成カ
プラーを含んでなるカプラーの組と比較して、色域を増
大させるカプラーの組を提供することによって解決され
るべき問題である。
【0016】米国特許第 5,866,282号(Bourdelais他)
明細書において、積層二軸配向ポリオレフィンシートを
有する複合支持体材料を写真用像形成材料として利用す
ることが提案されている。米国特許第 5,866,282号明細
書においては、二軸配向ポリオレフィンシートをセルロ
ース紙に押出積層して、ハロゲン化銀像形成層のための
支持体を作り出している。米国特許第 5,866,282号明細
書に記載されている二軸配向シートは、ミクロボイド化
層と、このミクロボイド化層の上下にあるTiO2 など
の白色顔料を含有している共押出層とを組み合わせて有
している。米国特許第 5,866,282号明細書に記載されて
いる複合像形成支持体構造においては、ハロゲン化銀像
形成層が、15%未満の分光透過率を有するベースの白色
反射面に適用されている。
【0017】従来技術の写真ディスプレー材料は、歴史
的に、反射式または透過式のいずれかに分類されてき
た。反射式ディスプレー材料は、概して、感光性ハロゲ
ン化銀コーティングが適用されている、高度に着色され
た画像支持体である。反射式ディスプレー材料は、概し
て、画像を使用してアイデアまたはメッセージを伝達す
る商業用途において使用される。反射式ディスプレー材
料の適用例は、公共領域における製品広告である。従来
技術の反射式ディスプレー材料は、反射光を使用して心
地よい画像を提供するように最適化されている。透過式
ディスプレー材料は、商業的像形成用途において使用さ
れ、概して、光源によって背面から照らされる。反射式
ディスプレー材料は、概して、感光性ハロゲン化銀を有
し、(観察用照明を提供するのに使用されるランプの
「透き通し」を隠すための)ディフューザーが導入され
ている透明支持体であるか、または媒体に照明を提供す
るのに使用されるランプの「透き通し」を覆い隠すため
の手段として材料の後ろに配置されるべき拡散スクリー
ンを必要とする感光性ハロゲン化銀乳剤が塗布された実
質的に透明な支持体である。従来技術の透過式ディスプ
レー材料は、種々の光源によって画像を背面から照らす
際に心地よい画像を提供するように最適化されている。
従来技術の反射式製品および透過式製品は、反射式ディ
スプレー画像または透過式ディスプレー画像のいずれか
になるように最適化されているので、製造において2種
の別個の製品設計が存在しなければならず、写真仕上げ
焼き付け作業現場においては、ディスプレー材料の2種
の在庫を維持しなければならない。さらに、例えば、背
面照明が断線したり、背面照明の出力が経時と共に低下
して、透過式ディスプレー材料のための背面照明の品質
が低下すると、透過式画像が暗く見え、画像の商業的価
値が減少するであろう。画像支持体が反射式ディスプレ
ー材料および透過式ディスプレー材料の両方として機能
することができれば望ましいであろう。
【0018】従来技術のディスプレ材料は、高付着量の
感光性ハロゲン化銀乳剤を使用して、写真用反射式プリ
ント材料と比較して、画像の濃度を増大させる。付着量
を増大させると、透過空間における画像の濃度が高まる
けれども、付着量の増大に伴って、画像現像のための時
間もまた長くなる。概して、高濃度透過式ディスプレー
材料は、写真プリント材料における45秒以下の現像時間
と比較して、少なくとも 110秒の現像時間を有する。従
来技術の高濃度透過式ディスプレー材料では、処理の際
に、現像ラボの生産性が低下する。さらに、高付着量の
乳剤を塗布すると、製造において乳剤をさらに乾燥させ
ることが必要となり、乳剤塗工機の生産性が低下する。
濃度が高く、50秒未満の現像時間を有する透過式ディス
プレー材料があれば望ましいであろう。
【0019】従来技術の写真ディスプレー材料は、支持
体用のベースとして、ポリエステルを使用する。概し
て、ポリエステル支持体は、必要とされる剛性を提供す
るために、厚みが 150〜 250μm である。従来技術の写
真ディスプレー材料は、概して、感光性ハロゲン化銀像
形成層が支持体の片側に塗布されている。露光装置は、
従来技術のディスプレー材料の片側のみを露光させるよ
うに構成されているので、プリントプラテン設計につい
ての懸念は殆ど無い。例えば、露光時に媒体を保持する
ために減圧ロールを使用する露光装置は、概して、減圧
のために溝を用いる。これらの溝は、「ブラックトラッ
プ(black trap)」(露光エネルギーが失われ、二次反射
が殆ど無い領域)として作用し、これは、両面塗り乳剤
システムにおいては、裏側の画像における不十分な濃度
となる。
【0020】米国特許第 6,030,756号明細書において、
両面塗りハロゲン化銀像形成層をディスプレー材料とし
て使用することについて考察されている。米国特許第
6,030,756号明細書においては、ハロゲン化銀像形成層
の頂部側を露光させることによって、頂部画像および底
部画像の両方を露光させている。米国特許第 6,030,756
号明細書におけるディスプレー材料は、ひときわ優れた
反射式画像および透過式画像を可能とする優秀な画像を
形成するけれども、米国特許第 6,030,756号明細書にお
けるディスプレー材料は、均一ではない反射式プラテン
に接して配置される場合、裏側の画像濃度が不十分であ
るという欠点を有する。
【0021】米国特許第 6,030,756号および同 6,017,6
85号の各明細書において開示されている従来技術の構造
は、ハレーション防止層が存在しない状態において、特
定のプリンターにおける制御されていない後方散乱の結
果として、斑のある濃度変動という欠点を有することが
見出された。明らかであるように、この望ましくない露
光は、ハレーション防止層の付加によって有効に抑制す
ることができる。しかしながら、ハレーション防止層の
存在により、特に裏側の画像層における、像形成の効率
が大きく低下することが見出された。この場合、露光量
対濃度のプロットの曲線形状は、中間スケールにおける
大きな屈折を示し、これは、ハレーション防止層が無い
要素と比較して、かなりより低い肩および最大濃度につ
ながる。原則として、裏側の像形成層に銀およびカプラ
ーを添加して、この濃度を回復することは可能であるけ
れども、材料コストに関して、また、必要とされる写真
処理時間を最小に保ちたいという希望のためにも、これ
はあまり望ましくないであろう。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】処理効率を維持しつ
つ、広い色域を提供し、かつ直接観察される際に明るい
反射式画像を呈し、背面から照らされる際に十分な色素
濃度の鮮鋭で明るい画像をも提供するディスプレー像形
成材料に対する要求が存在する。
【0023】本発明の目的は、改良された像形成層を提
供することである。もう1つの目的は、広い色域を有す
る像形成材料を提供することである。さらなる目的は、
ハロゲン化銀画像の処理効率を維持することである。も
う1つの目的は、ディスプレー要素の表側からのみ露光
させた場合にも、十分な色素濃度の裏側の画像を提供す
ることである。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明のこれらの目的お
よび他の目的は、半透明ポリマーシート、および前記シ
ートの表側にある少なくとも3層の感光性色素形成カプ
ラー含有層を含んでなる像形成要素であって、前記少な
くとも3層の感光性色素形成カプラー含有層が、赤感性
感光性乳剤と共にシアン色素形成カプラーを含むシアン
色素形成層、青感性感光性乳剤と共にイエロー色素形成
カプラーを含むイエロー色素形成層、緑感性感光性乳剤
と共にマゼンタ色素形成カプラーを含むマゼンタ色素形
成層を含んでなり、そして、前記半透明ポリマーシート
の表側にある色素とはスペクトル的に別個の少なくとも
1種の色素を形成する少なくとも1種の色素形成カプラ
ーを前記半透明ポリマーシートの裏側に含んでなる像形
成要素によって達成される。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明は、当該技術分野における
従来の慣例に勝る無数の長所を有する。本発明の写真要
素は、減色カラー像形成、加色カラー像形成、または減
色カラー像形成と加色カラー像形成との組み合わせを用
いて、昼夜ディスプレー材料を形成する。このような像
形成においては、6種に及ぶ異なるディジタル制御され
た光源の露光量に比例して、それぞれ、シアン、マゼン
タ、イエロー、赤、および青または黒の着色剤の組み合
わせを生成させることによって、観察可能なディジタル
プリントカラー画像が形成される。この目的は、観察者
に心地よいだけでなく、いわゆる「スポットカラー」、
Pantone(商標)カラーまたはハイファイカラーを厳密
に再現する改良された能力をも有する再現を提供するこ
とである。再現画像における色は、シアン、マゼンタ、
イエロー、赤、青、および黒の画像着色剤の1種または
組み合わせを含んでなる。Pantone カラーのハロゲン化
銀再現により、本発明が、印刷顔料系インクの性能によ
り良好に匹敵することが可能となる。原色の再現色に対
する関係は、多くの要因の組み合わせである。しかしな
がら、それは、最終的な画像を生成させるのに使用され
るシアン、マゼンタ、イエロー、赤、青および黒の着色
剤の多数の組み合わせによって達成可能な色域によって
制限される。
【0026】図1に図解されているのは、赤色素形成カ
プラーを利用する、広い色域を有する昼夜像形成要素1
1の断面である。シアン色素形成画像層2、マゼンタ色
素形成画像層4、およびイエロー色素形成画像層6は、
半透明支持体8に適用されている。半透明支持体8の裏
側には、赤色素形成層10が適用されている。
【0027】図2に図解されているのは、青色素形成カ
プラーを利用する、広い色域を有する昼夜像形成要素2
9の断面である。シアン色素形成画像層20、マゼンタ
色素形成画像層22、およびイエロー色素形成画像層2
4は、半透明支持体26に適用されている。半透明支持
体26の裏側には、青色素形成層28が適用されてい
る。
【0028】図3に図解されているのは、赤および青の
色素形成カプラーを利用する、広い色域を有する昼夜像
形成要素41の断面である。シアン色素形成画像層3
0、マゼンタ色素形成画像層32、およびイエロー色素
形成画像層34は、半透明支持体36に適用されてい
る。半透明支持体36の裏側には、赤色素形成層38お
よび青色素形成層40が適用されている。
【0029】個々の着色剤の特性に加えて、互いに関し
て好ましい吸収極大を有し、かつ、いっしょに機能し
て、最適な全体としての色域を提供する吸収帯形状を有
する、シアン、マゼンタ、イエロー、赤、および青の着
色剤を有することが必要である。さらなる第4または第
5の層が支持体の一方の面に適用されている場合には、
現像化学薬品が最底部にある層を現像するのに十分な時
間を有していないので、45秒で処理するのは困難である
けれども、本発明の像形成要素は、色域を広げるのに必
要とされるさらなる色素およびカプラーが透明ポリマー
シートの裏側に適用されているので、45秒で処理するこ
とができる。
【0030】広い色域を有する、現像されたハロゲン化
銀像形成要素を、ディフューザーが導入されている半透
明支持体材料に適用することにより、照明ディスプレー
および反射式ディスプレーに利用されるべき、広い色域
を有するハロゲン化銀画像が可能となる。本発明のベー
ス材料は、大量の照明光をディスプレー照明として実際
に利用することを可能とし、同時に、観察者に光源がは
っきりと見えないように、光源を非常に有効に拡散させ
る。本発明のディスプレー材料は、個々の光源が見える
のを防ぐために大量の光散乱顔料を必要とするために幾
分黄色く見える傾向がある従来技術の材料よりも、観察
者にとって、より白く見えるであろう。これらの大量の
顔料は観察者にとって黄色く見え、望まれるよりも暗い
画像となる。
【0031】上記材料は、その好ましい態様において、
半透明シートの両側にハロゲン化銀像形成層を含有して
いるので、平行ビーム露光装置によって、1回の露光で
像形成させることができる。2層の比較的薄いハロゲン
化銀画像材料の層があるために、像形成材料のこれらの
薄い層を通って現像液が迅速に浸透するので、本発明の
要素の現像を迅速に行うことができ、商業的な焼き付け
ラボにおける生産性をより高めることが可能となる。最
底部層に添加される化学薬品により、種々の露光装置を
利用して良質な画像を形成することが可能となるので、
本発明の材料は露光装置に対して丈夫である。本発明の
材料により、画質を大きく低下させるプリンターの後方
散乱の影響を防ぎつつ、頂部および底部の両方の像形成
層の同時露光が可能となる。この媒体の構造により、透
過式観察のために使用される照明ランプからの空隙を有
するライトボックスにおいて画像を捕獲する際に心地よ
い反射式画像が可能となり、また、透過式照明光源の均
一な拡散が提供されて心地よい透過式画像も提供され
る。本発明の材料は、処理後に表側および裏側に形成さ
れる色素濃度の感度が、ステータスA透過濃度測定によ
って測定される場合に、表側の乳剤と裏側の乳剤との不
適当な感度の食い違いによって生ずる不均一性が実質的
に無い、連続的で途切れていない曲線形状を呈するよう
な、これら2つの感度差となることを確保する。これら
の長所および他の長所は、以下の詳細な説明から明らか
であろう。
【0032】半透明ポリマーシート、および前記シート
の表側にある少なくとも3層の感光性色素形成カプラー
含有層を含んでなる像形成要素であって、前記少なくと
も3層の感光性色素形成カプラー含有層が、赤感性感光
性乳剤と共にシアン色素形成カプラーを含むシアン色素
形成層、青感性感光性乳剤と共にイエロー色素形成カプ
ラーを含むイエロー色素形成層、緑感性感光性乳剤と共
にマゼンタ色素形成カプラーを含むマゼンタ色素形成層
を含んでなり、そして、前記半透明ポリマーシートの表
側にある色素とはスペクトル的に別個の少なくとも1種
の色素を形成する少なくとも1種の色素形成カプラーを
前記半透明ポリマーシートの裏側に含んでなる像形成要
素が好ましい。少なくとも1層の感光性色素形成カプラ
ー含有層を半透明ポリマーシートの反対面に適用するこ
とにより、画像生成の処理工程において、本発明のさら
なる層が現像化学薬品と直接接触し、それにより、45秒
の現像時間が可能となる。
【0033】表側の画像は、反射光のみを利用して、観
察者が表側の画像のみを見ることができるように、半透
明シートを使用して裏側の画像と隔てられている。本発
明の画像を透過式に観察すると、裏側の画像が表側の画
像と組み合わせられて、広い色域を提供する画像が提供
される。本発明の半透明ポリマーシートにより、大量の
照明光をディスプレー照明として実際に利用することが
可能となり、同時に、観察者に光源がはっきりと見えな
いように、光源が非常に有効に拡散される。
【0034】広い色域を有するハロゲン化銀昼夜ディス
プレー材料において、二軸配向半透明ポリマーシートの
層は、最適な光透過特性を提供するように調整されたレ
ベルのミクロボイド化、ボイド化、TiO2 および着色
剤を有する。この半透明ポリマーシートには、透過式昼
夜ディスプレー材料のための機能的な光学的性質が導入
されている。ポリマーシートのミクロボイド化と低レベ
ルのTiO2 とを組み合わせることにより、透過式ディ
スプレー画像を照明するのに使用される背面照明光源の
非常に有効なディフューザーが提供される写真像形成層
の本来の黄色度を相殺するには、。本発明の半透明ポリ
マーシートに着色剤および蛍光増白剤を添加する。本発
明の半透明ポリマーシートを透明ポリマーベースに積層
して、有効な画像処理並びに製品の取り扱いおよびディ
スプレーのための剛性を得てもよい。本発明の重要な特
徴は、従来技術の透過式材料において典型的なベース材
料および乳剤層からのTiO2 の排除である。ベースお
よび乳剤層からのTiO2の排除により、より低コスト
なハロゲン化銀透過式ディスプレー材料が可能となる。
【0035】前記少なくとも4種のスペクトル的に別個
の色がマゼンタ、イエロー、シアン、赤および黒を含ん
でなり、前記赤が 355°以上から、75°以下のCIEL
AB色相角(hab)を有する像形成要素が好ましい。シ
アン、マゼンタ、およびイエローの着色剤の可能な組み
合わせにより、減色カラー写真システムが再現すること
ができる赤色、緑色、および青色の彩度並びに色域が制
限される。さらなる着色剤の使用により、写真システム
の色域を広げることができることが見出された。 355°
以上から、75°以下のCIELAB色相角(hab)とし
て定義される赤は、ハロゲン化銀色空間における色再現
の可能なはたらきを改良するので、赤を、マゼンタ、イ
エロー、シアン、および黒と組み合わせるのが好まし
い。この赤は、現行のハロゲン化銀色空間における色不
足(color deficiency)を改良するので、とりわけ赤の、
色域の改良が可能となる。黒はまた、イエロー、マゼン
タ、およびシアンの量をバランスさせて得るのは困難
な、さらなる濃度を提供し、より深い、より飽和した黒
を提供する。改良された黒は、マゼンタ、シアン、およ
びイエローの量をバランスさせて生成される黒と比較し
て、知覚的により好ましい。
【0036】少なくとも4種のスペクトル的に別個の色
がマゼンタ、イエロー、シアン、青および黒を含んでな
り、前記青が 225°〜 310°のCIELAB色相角(h
ab)を有する像形成要素が好ましい。シアン、マゼン
タ、およびイエローの着色剤の可能な組み合わせによ
り、減色カラー写真システムが再現することができる赤
色、緑色、および青色の彩度並びに色域が制限される。
さらなる着色剤の使用により、写真システムの色域を広
げることができることが見出された。 225°〜 310°以
下のCIELAB色相角(hab)として定義される青
は、ハロゲン化銀色空間における色再現の可能なはたら
きを改良するので、青を、マゼンタ、イエロー、シア
ン、および黒と組み合わせるのが好ましい。この青は、
現行のハロゲン化銀色空間における色不足を改良するの
で、とりわけ青における、色域の改良が可能となる。黒
はまた、イエロー、マゼンタ、およびシアンの量をバラ
ンスさせて得るのは困難な、さらなる濃度を提供し、よ
り深い、より飽和した黒を提供する。改良された黒は、
マゼンタ、シアン、およびイエローの量をバランスさせ
て生成される黒と比較して、知覚的により好ましい。
【0037】前記少なくとも4種のスペクトル的に別個
の色がマゼンタ、イエロー、シアンおよび赤を含んでな
り、前記赤が 355°以上から、75°以下のCIELAB
色相角(hab)を有する像形成要素が好ましい。シア
ン、マゼンタ、およびイエローの着色剤の可能な組み合
わせにより、減色カラー写真システムが再現することが
できる赤色、緑色、および青色の彩度並びに色域が制限
される。さらなる着色剤の使用により、写真システムの
色域を広げることができることが見出された。 355°以
上から、75°以下のCIELAB色相角(hab)として
定義される赤は、ハロゲン化銀色空間における色再現の
可能なはたらきを改良するので、赤を、マゼンタ、イエ
ロー、およびシアンと組み合わせるのが好ましい。この
赤は、現行のハロゲン化銀色空間における色不足を改良
するので、とりわけ赤における、色域の改良が可能とな
る。
【0038】本発明の1つの好ましい像形成要素におい
て、少なくとも4種のスペクトル的に別個の色がマゼン
タ、イエロー、シアン、および青を含んでなり、この青
が 225°〜 310°のCIELAB色相角(hab)を有す
る。シアン、マゼンタ、およびイエローの着色剤の可能
な組み合わせにより、減色カラー写真システムが再現す
ることができる赤色、緑色、および青色の彩度並びに色
域が制限される。さらなる着色剤の使用により、写真シ
ステムの色域を広げることができることが見出された。
225°〜 310°のCIELAB色相角(hab)として定
義される青は、ハロゲン化銀色空間における色再現の可
能なはたらきを改良するので、青を、マゼンタ、イエロ
ー、およびシアンと組み合わせるのが好ましい。この青
は、現行のハロゲン化銀色空間における色不足を改良す
るので、とりわけ青における、色域の改良が可能とな
る。
【0039】本発明の1つの好ましい像形成要素におい
て、上記スペクトル的に別個の色がマゼンタ、イエロ
ー、シアン、赤、および青を含んでなり、前記青が 225
°〜 310°のCIELAB色相角(hab)を有し、前記
赤が 355°以上から、75°以下のCIELAB色相角
(hab)を有する。シアン、マゼンタ、およびイエロー
の着色剤の可能な組み合わせにより、減色カラー写真シ
ステムが再現することができる赤色、緑色、および青色
の彩度並びに色域が制限される。さらなる着色剤の使用
により、写真システムの色域を広げることができること
が見出された。青および赤は、ハロゲン化銀色空間にお
ける色再現の可能なはたらきを改良するので、青および
赤を、マゼンタ、イエロー、およびシアンと組み合わせ
るのが好ましい。この青および赤は、現行のハロゲン化
銀色空間における色不足を改良するので、画像の色域の
改良が可能となる。
【0040】本発明のもう1つの好ましい像形成要素に
おいて、上記スペクトル的に別個の色がマゼンタ、イエ
ロー、シアン、赤、黒、および青を含んでなり、前記青
が 225°〜 310°のCIELAB色相角(hab)を有
し、前記赤が 355°以上から、75°以下のCIELAB
色相角(hab)を有する。シアン、マゼンタ、およびイ
エローの着色剤の可能な組み合わせにより、減色カラー
写真システムが再現することができる赤色、緑色、およ
び青色の彩度並びに色域が制限される。さらなる着色剤
の使用により、写真システムの色域を広げることができ
ることが見出された。青および赤は、ハロゲン化銀色空
間における色再現の可能なはたらきを改良するので、
青、黒、および赤を、マゼンタ、イエロー、およびシア
ンと組み合わせるのが好ましい。この青、黒および赤
は、現行のハロゲン化銀色空間における色不足を改良す
るので、画像の色域の改良が可能となる。さらに、赤、
青および黒を組み合わせることにより、画像が改良され
た色域を有するのみならず、この黒はまた、等しいイエ
ロー、マゼンタ、およびシアンを使用して得るのは困難
な、さらなる濃度を提供し、より深い、より飽和した黒
を提供する。改良された黒は、当量のマゼンタ、シア
ン、およびイエローを使用して生成される黒と比較し
て、知覚的により好ましい。
【0041】本明細書において使用されている「透明」
という用語は、大きな偏向または吸収を伴わずに輻射線
を通過させる能力を意味する。本発明においては、「透
明」な材料とは、90%を超える分光透過率を有する材料
であると定義する。本明細書において使用されている
「半透明」という用語は、平行な入射光線が無秩序な経
路に存在する光学的ベース材料の性質である。本発明に
おいては、「半透明」な材料とは、30%〜80%の分光透
過率を有する材料であると定義する。写真要素において
は、分光透過率とは、透過強度の入射強度に対する比で
あり、以下のように百分率で表される。TRGB =10-D×
100(式中、DはX-Rite 310型(または同等機種)写真
用透過濃度計によって測定される赤、緑、および青のス
テータスA透過濃度応答の平均である)。
【0042】本明細書において使用されている「頂
部」、「上部」、および「表側」という用語は、露光光
源に面している側に関連する。「底部」、「下部」、お
よび「裏側」という用語は、露光光源からより遠い側を
意味する。
【0043】本発明の像形成要素は、概して、フレーム
および照明ライトボックスに入れられる。ライトボック
スおよびフレーム中に配置するためには、その上に感光
性ハロゲン化銀像形成層が適用される半透明シートの剛
性が高くなければならない。消費者は高品質を剛性の高
い画像と結びつけるため、剛性が80mN未満の画像は品質
が低いと知覚されることが明らかとされているので、少
なくとも 100mNの剛性を有する半透明シートが好まし
い。 500mNを超える剛性は剛性が高過ぎて、とりわけ写
真アルバムおよび写真フレームにおける消費者による画
像の観察並びに保管の妨げとなるので、 100mN〜 450mN
の剛性がもっとも好ましい。
【0044】85.0未満のL* を有する半透明シートは、
高品質ディスプレー画像のためには十分に明るくはない
ので、92.0を超えるL* を有する半透明シートが好まし
い。ハロゲン化銀像形成システムは現在では未だ「白」
という色を作り出すことができないため、画像における
白色の部分または最小濃度領域はベースの白色度によっ
て作り出されるので、白色半透明シートが好ましい。
【0045】好ましい半透明シートは、ポリエステルま
たはポリオレフィンを含んでなる。半透明シートにボイ
ド化層を導入することにより、種々の背面照明光源の拡
散が提供されることが見出された。「ボイド」は気体を
含有していることが多いけれども、本明細書において使
用される「ボイド」は、添加された固体および液体が無
いことを意味する。完成包装シートのコアに残留するボ
イド開始粒子は、所望の形状および大きさのボイドを生
ずるには、直径が 0.1〜10μm であり、好ましくは形状
が丸いものであるべきである。また、ボイドの大きさ
は、縦方向および横方向における配向度にも依存する。
理想的には、ボイドは、対向し、かつ端部が接触してい
る2つの凹型の円板によって規定される形状をとるであ
ろう。換言すれば、ボイドはレンズ状または両凸の形状
を有する傾向がある。ボイドは、2つの主次元がシート
の縦方向および横方向に並ぶように配向させられる。Z
方向軸は副次元であり、おおよそ、ボイド化粒子の断面
直径の大きさである。ボイドは、一般に、独立気泡にな
る傾向があり、従って、そこを通って気体または液体が
通り抜けることができるような、ボイド化コアの一方の
側面から他方の側面へと開いている経路は事実上存在し
ない。ボイド化ポリマーシートは、背面照明光のエネル
ギーを散乱または吸収すること無く背面照明光源の拡散
を提供するので好ましい。
【0046】ポリマー半透明シートは概して平滑であ
り、高品質光沢画像を生ずる。さらに、ポリマー半透明
シートに添加剤を添加して、画像の鮮鋭度および白色度
を改良してもよい。画像の濃度最小領域を改良するため
の白色顔料、濃度最小領域に青の色味を提供するための
蛍光増白剤、およびハロゲン化銀像形成部材において利
用されるゼラチンの本来の黄色度を相殺するための青の
色味剤などの添加剤がある。半透明シートに好適なポリ
マーの例は、米国特許第 4,912,333号、同 4,994,312
号、同 5,055,371号、および同 4,187,133号の各明細書
において開示されているものである。ポリエステル中の
白色顔料含有率をポリマーの70質量%に近付けて、ひと
きわ優れた白色の濃度最小領域を生成させることができ
るので、ボイド化ポリエステル白色反射式シートが好ま
しい。ボイド化ポリオレフィンシートは、コストが低
く、機械的弾性率が高く、剛性が高い像形成要素を生ず
るので好ましい。
【0047】ポリエステルフィルムは、概して、アンダ
ーコートまたはプライマー層をポリエステルフィルムの
両側に含有しているであろう。コーティング組成物の支
持体への接着性を高めるのに使用される下塗り層は当該
技術分野において周知であり、このような材料であれば
いずれを用いることもできる。この目的のために有用な
組成物には、塩化ビニリデンのインターポリマー、例え
ば塩化ビニリデン/アクリル酸メチル/イタコン酸のタ
ーポリマーまたは塩化ビニリデン/アクリロニトリル/
アクリル酸のターポリマーなどが含まれる。これらの好
適な組成物および他の好適な組成物は、例えば、米国特
許第 2,627,088号、同 2,698,240号、同2,943,937号、
同 3,143,421号、同 3,201,249号、同 3,271,178号、同
3,443,950号、および同 3,501,301号の各明細書に記載
されている。この高分子下塗り層は、通常は、ゼラチン
を含んでなる第2の下塗り層(概してゼラチンサブと呼
ばれる)でオーバーコートされる。また、ベースは、米
国特許第 4,912,333号、同4,994,312号、同 5,055,371
号、および同 6,048,606号の各明細書において開示され
ているようなミクロボイド化ポリエチレンテレフタレー
トであってもよい。
【0048】もう1つの好ましい半透明シートは、セル
ロース紙並びにそのセルロース紙の表面に適用されたポ
リマーコーティングおよび/またはポリマーシートの両
方を含む複合構造物を含んでなる。この組み合わせによ
り、ポリマーコーティングまたはポリマーシートの望ま
しい性能特性と組み合わせて、低コストのセルロース紙
を使用することが可能となるので、半透明シートのため
のセルロース紙ベースおよびポリマーを含んでなる複合
構造物により、低コスト、高品質の半透明シートが可能
となる。半透明シートに好適なセルロース紙、ポリマー
の組み合わせの例は、米国特許第 5,866,282号、同 5,8
74,205号、同 5,888,681号、および同 5,466,519号の各
明細書において開示されているものである。
【0049】もう1つの好ましい半透明シートは、透明
ポリエステルシートに適用されたポリオレフィンボイド
化ポリマーシートを含む複合構造物を含んでなる。この
組み合わせにより、ポリエステルシートの望ましい性能
特性と組み合わせて、低コストのポリオレフィンを使用
することが可能となるので、透過式ポリオレフィンシー
トおよび透明ポリエステルシートを含んでなる複合構造
物により、低コスト、高品質の半透明シートが可能とな
る。透過式ポリオレフィンシートとポリエステルシート
との組み合わせの例は、米国特許第 6,017,685号、およ
び同 6,063,552号の各明細書において開示されているも
のである。
【0050】驚くべきことに、上記半透明シートにポリ
マー化学薬品を添加して、現像画像層において使用され
ているカラーカプラーに紫外線保護を提供することがで
きることもまた見出された。伝統的には、従来技術の材
料におけるこの保護は、ゼラチンオーバーコート層にお
いて提供されてきた。紫外線フィルター材料は、ゼラチ
ンオーバーコート中よりも二軸配向シート中の方が、よ
り少量しか必要とされないので、本発明の二軸配向ポリ
マーシートに紫外線保護材料を導入することにより、よ
り良好な紫外線保護が像形成カプラーに提供され、コス
トが低下する。さらに、紫外線に対する感度がもっとも
高いカラーカプラーを、裏側に適用されている像形成層
に適用することができる。
【0051】反射特性、並びに背面から照らされる際に
心地よい濃度を呈する手段として裏側に形成される十分
な色素の両方を有する、広い色域を有する両面塗りディ
スプレー材料は、ディスプレー用途に非常に望ましいで
あろう。この媒体は、人目を引き付け、審美的に心地よ
い反射式画像を呈し、かつ、裏側から照らされると、夜
間または周囲の光量が低い場合に、十分な色素濃度の心
地よい画像を提供することができる。さらに、形成され
る(反射式および透過式の両方の)画像の二重の性質
は、屋外用途または形成される表側の画像の性質によっ
て(人工的または自然な)制御不能な高い周囲反射表面
照明を受ける場合において心地よい画像を可能とするで
あろう。本発明において、形成され、半透明基材によっ
て支持され、そして表側の表面の照明によって照らされ
る表側の画像は、従来の透過式のみのディスプレー媒体
において見られるような「色のさめた」外観には見えな
いであろう。
【0052】プリンターの将来の設計および現存するプ
リンターの予想される摩損を予測するのは不可能である
ので、適正な潜像形成において深刻な欠陥が生ずる場合
がある。具体的には、裏側の感光層は、反射率が不均一
な支持プラテンに接触した状態で露光すると、形成され
る裏側の潜像、並びに後に処理される画像の両方の品質
に悪影響が及び、局所的な不均一な色素濃度が生ずる場
合がある。裏側の構造における最底部の感光層の下に、
またはそれに隣接してハレーション防止層を使用によ
り、プリンターにおける何等かの支持装置の不均一な反
射率の問題は明らかに解決されるけれども、その独特の
一連の問題点が生ずる。こうしてハレーション防止層を
含ませると、プリンターにおける媒体支持材料の不均一
な反射率によるバックライト散乱の問題は解決されるで
あろうけれども、裏側の感光層の二次露光の恩恵も除去
されるであろう。
【0053】本発明においては、表側からのみ露光させ
ても、「最初の一次露光」並びに裏側の乳剤の自動的な
「二次露光」が起こる。これは、媒体の計画的後方散乱
によって起こり、媒体の表側を通して像形成され、裏側
の感光層に達する前に表側の吸収剤色素並びに半透明支
持体の両方を通過することによって起こる、像形成輻射
線の処理損失を補償する。この様式において、十分な鮮
鋭度および十分な色素濃度の表側の画像の鏡像が、裏側
に形成される。これにより、妥当な画像の位置合わせ
(裏側の画像のフレアが無い)、並びに背面照明に耐え
るのに十分な色素濃度の両方が可能となる。プリンター
における制御されていない後方散乱によって必要とされ
る裏側のハレーション防止層の存在下では、実際には、
裏側の画像の非常に低い濃度が形成され、裏側の濃度を
改良するために表側の露光量を増大しようとする試みは
いずれも、表側の感光層の露光過度を生じ、そのため
に、表側の画像の品位が下がるであろう。
【0054】この障害は、色調向上層を最底部感光層に
隣接する裏面に付加して、調整可能な「二次露光」能力
を提供し、また、ハレーション防止層を適用して、プリ
ンターにおける支持プラテンまたは後方迷光から生ずる
不均一な反射率を打破することを可能とする本発明によ
って解決された。最底部感光層とハレーション防止層と
の間に色調向上層を付加することによって、これらの問
題を解決することができることが見出された。この色調
向上層は、散乱を最小としつつ光を反射することが可能
な構成材料を含んでなる。好適な材料には、二酸化チタ
ン、硫酸バリウム、クレー、炭酸カルシウム、または好
適な高分子材料が含まれるけれども、これらに限定され
るものではない。好適な高分子材料には、 Ropaque(商
標)ビーズ (HP-1055, Rohm & Haas) などの中空ポリス
チレンビーズが含まれる。もっとも好ましいのはTiO
2 であり、これは、アナターゼタイプまたはルチルタイ
プのいずれであってもよい。
【0055】また、この色調向上層の使用により、表側
の画像の品質に悪影響を及ぼすこと無く、裏側の画像鮮
鋭度のなおいっそうの改良、並びに透過最大濃度の全体
としての心地よい増大も可能となる。
【0056】現像されたハロゲン化銀画像層は、上記半
透明シートの各々の側にあるデリケートなハロゲン化銀
形成画像を取り扱いによる損傷および液体への暴露によ
って生ずる損傷から保護するための環境保護層(EP
L)を含有しているのが好ましい。ディスプレー材料
は、大量の環境暴露に曝されることが多いために、画質
を保つように保護された画像を有する必要があるので、
ハロゲン化銀像形成層の保護は、ディスプレー材料の重
要な属性である。ハロゲン化銀形成画像を傷付け得る液
体の例には、水、コーヒー、ソーダなどが含まれる。好
ましいEPLには、紫外線硬化性ポリマー、ラテック
ス、アクリル系誘導体、および積層ポリマーシートが含
まれる。EPL層は自動装置における運搬および成形に
重要であるので、EPL層の改質が必要とされる場合が
ある。運搬される製品は、一般的に、種々の滑剤を使用
して、耐摩耗性およびスリップ性を提供している。基
材、印刷用インク、およびコーティングにおいて使用さ
れる滑剤には、天然ワックス、合成ワックス、脂肪酸ア
ミド、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、並び
にシリコーン系化合物が含まれる。
【0057】天然ワックスには、カルナウバ、カンデリ
ラ、およびオーリクリーなどの植物蝋が含まれる。例え
ば、カルナウバは、 340〜 820の分子量範囲および80〜
86℃の融点範囲を有する。それは、水と同等の比重を有
する。動物蝋および昆虫蝋には、蜜蝋、シェラック、お
よびラノリンが含まれる。天然鉱蝋には、モンタンおよ
びオゾケライトが含まれる。天然石油蝋には、パラフィ
ンおよび微晶蝋が含まれる。モンタンはカルナウバワッ
クスに非常に類似しており、同等の分子量特性および融
点特性を有する。
【0058】脂肪酸アミドには、エウリックイミド(eur
icimide)、ステアルアミド、および他の第一級アミドが
含まれる。脂肪酸アミドは、ワックスのような挙動を示
す。それらは、同等の分子量範囲( 275〜 350)および
融点範囲(68〜 108℃)を有する。
【0059】包装において使用される合成ワックスに
は、Fisher-Tropschワックス、PEワックスおよびPP
ワックス、並びにPTFEが含まれる。PEワックス
は、インクおよびコーティングにおいて広く使用されて
いる。PEワックスは、耐摩耗性を改良し、殆どの一般
的な溶媒に容易に分散する。インク産業およびコーティ
ング産業において使用されるPTFEワックスは、Tefl
onと化学的に関連しているけれども、より低い分子量
(10,000〜 100,000)を有する。これらのワックスは、
300℃を超える融点および2を超える比重を有する。そ
れらは、他のワックスよりもはるかに高い比重を有する
ので、低粘度システム(例えば水性のインクおよびコー
ティング)においてそれらを取り扱うのが困難な場合が
ある。
【0060】PTFEワックスは、サブミクロンから20
μm までの範囲にわたる粒径に製造することができる。
これらの粒子は極めて硬く、このPTFEは、いずれの
相当する炭化水素系ワックスよりも低い表面張力を有す
る。PTFEの使用は、印刷用インクおよびコーティン
グにおけるCOFを低減するのに非常に有効である。P
TFEは、溶解したり「表面へのブルーミング」を生じ
たりしないので、印刷において、より低いCOFを提供
するのに有効である。PTFEは化学的に不活性であ
る。それは、 320℃の温度まで熱的および酸化的に安定
である。それは耐紫外線性かつ耐火性であり、剥離添加
剤として使用することができる。
【0061】シリコーン系製品は、スリップ、耐摩耗
性、および耐表面損傷性、並びに剥離特性を提供するた
めに、インクおよびコーティングにおいて広く使用され
る。シリコーン系製品は、ワックスおよびPTFEと同
じ多くの目的のために使用されるけれども、それらは性
能が異なる。鮮明性が重要な場合には、シランが使用さ
れる。
【0062】粒径は、ワックスの最適な性能のために重
要なパラメーターである。所定の用途にもっとも良好に
適した粒径は、適用されるインクフィルムの適用の厚み
と同等であるべきである。平版印刷では、2〜3μm の
範囲の非常に薄いインクフィルムが適用される。ニップ
は、ほんの6μm のギャップしか有していない場合があ
るので、5μm よりもはるかに大きなワックス粒子は、
このようなニップを通過するのが困難であろう。より大
きな粒子を使用すると、「パイリング」が起こる場合が
ある。けれども、コーティングを輪転グラビア印刷によ
って適用する場合には、このコーティング方法ははるか
により大きな粒径のワックス成分を許容することができ
る。一般に、3μm の範囲のインクフィルムにおいて
は、4〜6μm の粒径範囲において、耐摩擦性と性能と
の最良のバランスが提供される。
【0063】上記透明ポリマーシートには、酸素および
水分に敏感なハロゲン化銀像形成層が塗布されるので、
本発明の透明シートは、例えば、乾燥機とゼラチン像形
成層との間の水分勾配に依存するゼラチンの硬膜を改良
するための酸素バリヤー性および水分バリヤー性を有し
ているのが好ましい。透明ポリマーシートの好ましい透
水速度は、ASTM F1249試験法を使用した場合に、5〜 5
00 g/m2/日である。1g/m2/日未満とするには、水の透
過を低減するために、高価な補助コーティングが必要と
される。 600 g/m2/日を超えても、ゼラチンの硬膜にお
ける改良は殆ど認められない。透明ポリマーシートの好
ましい酸素透過速度は、D3985 試験法を利用した場合
に、2〜 120 cm3/m2/日である。1 cm3/m2/日未満とす
るには、酸素の透過速度を低減するために、高価なコー
ティングが必要とされる。 150 cm3/m2/日を超えても、
酸素の存在下で促進されることが当該技術分野において
知られている色素の退色における改良は殆ど認められな
い。
【0064】CIELAB計量(a* 、b* 、およびL
* )は、組み合わせて規定される場合、(一定の観察条
件下などで)物体の色を示すものである。a* 、b*
およびL* の測定はよく文書に示されており、今では色
測定の国際的な標準を代表するものである。(色測定の
周知のCIE系は、International Commission on Illu
minationによって1931年に確立され、さらに1971年に改
訂された。色測定のより完全な説明については、J. Wil
ey and Sons によって1981年に発行された、F.Billmeye
r, Jr. およびM. Salzmanによる "Principles of Color
Technology,2nd Edition"を参照されたい。)
【0065】L* は、色が如何に明るいか、または暗い
かの尺度である。L* = 100は白である。L* =0は黒
である。L* の値は、三刺激値Yの関数であり、以下の
通りである。 L* = 116(Y/Yn1/3 −16
【0066】単純に言うと、a* は、色が如何に緑であ
るか、またはマゼンタであるかの尺度であり(何故な
ら、それらは反対色である)、b* は、色が如何に青で
あるか、またはイエローであるかの尺度である。数学的
観点から、a* およびb* は、以下のように規定され
る。 a* = 500{(X/Xn1/3 −(Y/Yn1/3 } b* = 200{(Y/Yn1/3 −(Z/Zn1/3 } 上式中、X、Y、およびZは、物体の可視反射スペクト
ル、光源(すなわち5000°K)、および標準観測者関数
の組み合わせから得られる三刺激値である。
【0067】また、上記に規定したa* 関数およびb*
関数を使用して、物体の色をより良好に規定することも
できる。b* /a* の比のアークタンジェントを計算す
ることによって、特定の色の色相角を°で述べることが
できる。 hab=arctan(b* /a* ) この定義における命名規約は、0°または 360°が北を
表し、時計回り方向に角度が増大する地理学的コンパス
向首方向の命名規約とは異なる。比色分析における慣例
において規定されているように、0°の色相角は、地理
学的な90°または東と同等であり、色相角は反時計回り
方向に増大する。0°の色相角は大まかにマゼンタとし
て規定される。その補色である緑は 180°である。そう
いうわけで、0°〜 360°の色相角コンパスは、すべて
の色の色相を含み、説明している。色相角は、L* によ
って規定される明度または暗度も、以下のように規定さ
れる彩度C* も規定しない。 C* =(a* 2 +b* 21/2
【0068】特定の色、例えば、「赤」で色を呼ぶのは
便利であるけれども、実際には、「赤」の知覚には、あ
る範囲の色相角が包含される。いずれの他の色において
も、これは真実である。カラー写真システムにおいて、
主たる減色色素の組としてシアン、マゼンタおよびイエ
ローの色素を形成させるのが好都合である。その後、例
えば、「赤」を再現するには、イエローおよびマゼンタ
の色素の種々の組み合わせが形成され、これらの着色剤
の組み合わせが観察者によって「赤」として知覚され
る。同様に、「青」を形成するには、マゼンタおよびシ
アンの色素の組み合わせが形成され、「緑」を形成する
には、シアンおよびイエローの色素の組み合わせが形成
される。
【0069】例えば、マゼンタおよびイエローの色素を
組み合わせることによって形成される「赤」の色は、マ
ゼンタおよびイエローの組み合わせの彩度C* に制限さ
れる。これら2種の色素の相対的な比を変えると、その
組み合わせの色相角が比例して変化する。これら2種の
色素の量が変化すると、彩度C* および明度L* が変化
する。彩度(色純度とも呼ばれる)は、組み合わせられ
る色素の本来の分光特性によって制限される。彩度は、
各々の色素の吸収帯の形状、各々の色素のλma x 、各々
の色素の帯域幅および他のシステム関連要因(例えば画
像観察条件、反射式支持体の色および明度L* および多
くの他の関連要因)の関数である。
【0070】そういうわけで、シアン、マゼンタ、およ
びイエローの着色剤の可能な組み合わせにより、減色カ
ラー写真システムが再現することができる赤色、緑色、
および青色の彩度並びに色域が制限される。
【0071】さらなる着色剤の使用により、写真システ
ムの色域を広げることができることが見出された。好ま
しいさらなる着色剤は、色が、赤、青、または黒に見え
る色素である。赤または青の色素は、青または赤に見え
る色素を生成する化学的組成を有するカプラーから形成
される。赤色素形成カプラーによって形成される色素
は、マゼンタおよびイエローの色素の吸収極大の間(概
して 500nmあたり)に吸収極大を有する。青色素形成カ
プラーによって形成される色素は、マゼンタおよびシア
ンの色素の吸収極大の間(概して 600nmあたり)に吸収
極大を有する。
【0072】驚くべきことに、緑の着色剤を添加して
も、赤、青および黒の着色剤を添加した場合ほどには、
色域は広がらない。
【0073】インクジェット印刷または平版印刷など
の、いくつかのC、M、Y印刷システムにおいては、第
4の着色剤(K)が添加される。この第4の着色剤は黒
であり、ゆえに、そもそも、それが添加される色の色ま
たは色相角を変化させることができない。黒を色に添加
することには2つの影響がある。第1は、色を暗くし
て、そのL* 値を低減することであり、第2は、色を非
飽和にして(C* を下げて)、その色の純度が低いとい
う印象を与えることである。
【0074】着色剤としてKを添加することは、暗色
(低いL* )をより容易に達成させるので、利用可能な
色域に対して小さなプラスの影響を有する。
【0075】本明細書において使用されているように、
着色剤の組の色域は、試験される色素の組についての9
つのL* 切片(L* =10、20、30、40、50、60、70、8
0、および90)のa* ×b* 面積の合計として表され
る、色空間の9つの切片の総合計である。色域は、測定
および定量によってカラーパッチの大きな試料から得る
こともできるし(非常に冗長で時間がかかる)、また
は、本明細書におけるように、J. Photographic Scienc
e, 38, 163 (1990) に記載されている技法を使用して個
々の着色剤の測定された青の吸収特性から計算すること
もできる。
【0076】所定の着色剤の吸収特性は、着色剤の量の
変化によって、ある程度変化するであろう。これは、測
定フレア、着色剤−着色剤の相互作用、着色剤−受容体
の相互作用、着色剤濃縮作用(colorant concentration
effect)、および媒体中の色不純物の存在などの要因に
起因するものである。しかしながら、特性ベクトル解析
(時として主成分解析または固有ベクトル解析とも呼ば
れる)を使用することによって、関心のある完全な波長
範囲および濃度範囲にわたる着色剤の吸収特性を表す特
性吸収曲線を測定することができる。従って、各々の着
色剤についての特性ベクトルは、光透過濃度および波長
の二次元配列である。この技法は、Photographic Scien
ce and Engineering, 5(3), May-June 1961 においてAl
bert J.Santによって、およびJournal of the Optical
Society of America, 53(8), 968-974 (1963)において
J. L. Simondsによって記載されている。
【0077】各々の着色剤についての特性ベクトルは、
1.0のピーク高さに正規化された、光透過濃度および波
長の二次元配列である。特性ベクトルは、先ず、Dmax
を生ずる完全に露光された現像および無露光(Dmin
を含む種々の濃度の着色剤のパッチを含んでなる試験画
像の反射スペクトルを測定することによって得られる。
次に、このDmin の分光反射濃度を、各々のカラーパッ
チの分光反射濃度から差し引く。次に、Clapper and Wi
lliams, J. Opt. Soc. Am., 43, 595 (1953)によって規
定されるDr/Dt曲線にデータを通すことによって、
得られたDminが差し引かれた反射濃度を透過濃度に変
換する。次に、特性ベクトル解析を使用して、各々の着
色剤について1つの透過濃度曲線を見出す。この透過濃
度曲線を透過濃度空間において基準化し、反射濃度に変
換し、そして反射式要素のDminに加えると、測定され
た青の分光反射データによくあてはまる。本明細書にお
いては、この特性ベクトルを使用して、着色剤の分光吸
収特性を規定し、かつ、当該着色剤を用いる各々の像形
成システムの色域を計算する。
【0078】像形成カプラーは、それらの色素のスペク
トルが、一般に、 400〜 500nm、 500〜 600nm、および
600〜 700nmの範囲において吸収する場合に、公称で、
それぞれ、イエロー、マゼンタおよびシアンと呼ばれ
る。所定の色記録における画像色素形成カプラーは、概
して、1種以上の感光性ハロゲン化銀乳剤層を含んでな
り、同等の分光吸収(例えばλmax +20nm)の画像色素
を生成する。画像色素形成カプラーは、所定の色記録の
すべての層を考慮して、少なくとも 1.0のDmaxを提供
するのに十分なタイプおよび付着量がある。そのことに
より、それらを、当該技術分野において既知の、結果と
して生ずる画像色素の非常に少ない部分を形成する、機
能性PUG(写真用途に有用な基)放出型カプラーと区
別することができる。従って、酸化された現像主薬との
カップリングの後に、これらの画像色素形成カプラー
は、最大濃度の個々の色記録の画像色素の主たる部分を
形成する。像形成層(複数であってもよい)は、個々の
色の範囲の(好適には、他の色の範囲に対して増感され
ているこのような層から少なくとも30nm離れている)光
に対して増感されている層である。着色剤の吸収曲線は
多くの要因の関数であって、単なる、特定の着色剤化合
物の選択の結果ではない。ハロゲン化銀写真において従
来から用いられているカプラーは、イエロー(hab=80
〜 100°)、シアン(hab= 200〜 220°)、マゼンタ
(hab= 320〜 350°)を含む色素を形成する。さら
に、スペクトル曲線が2種以上の化合物の複合吸収を表
している場合がある。例えば、1種の特定の化合物が所
望のスペクトル曲線を提供する場合には、同じ色のさら
なる化合物の添加により、その所望の範囲内のままの複
合曲線が提供される場合がある。従って、特定の色の2
種以上の色素を用いる場合、本発明の目的のための、
「マゼンタ」、「イエロー」、「青」、「赤」、または
「シアン」の着色剤についてのスペクトル曲線は、これ
ら2種以上の着色剤から得られる複合曲線を意味する。
【0079】色素の化学的構成の他に、所定の色素のス
ペクトル曲線が、系の他の成分(溶媒、界面活性剤な
ど)によって影響される場合がある。これらのパラメー
ターは、所望のスペクトル曲線を提供するように選択さ
れる。
【0080】上記の如く、上記赤色素形成カプラーは、
355°以上から、75°以下の色相角(hab)を有する色
素を形成し、上記青色素形成カプラーは、 225°〜 310
°の色相角を有する色素を形成する。これらの色素は、
上記カプラーと、p-フェニレンジアミン発色現像主薬な
どの好適な現像主薬との反応時に形成される。好適に
は、この薬剤は、British Journalof Photography Annu
al of 1988, pp 198-199に記載されている Eastman Kod
ak CompanyのRA-4法において使用することが開示されて
いるCD-3であり、以下に詳細に記載する。
【0081】上記赤色素の色相角は、 355°以上から、
75°以下、好適には5〜75°、好ましくは15〜75°であ
り、このカプラーの組み合わせにおいては、望ましくは
25〜45°である。
【0082】本発明において有用な「赤」色素の例は以
下の通りである。
【0083】
【化1】
【0084】
【化2】
【0085】
【化3】
【0086】上記青色素の色相角は、 225〜 310°、好
適には 228〜 305°、好ましくは 230〜 290°である。
本発明において有用な青色素の例は以下の通りである。
【0087】
【化4】
【0088】
【化5】
【0089】
【化6】
【0090】本発明の赤色素形成カプラーおよび青色素
形成カプラーの作用は化学的というよりもむしろ光学的
なものであるので、本発明は、特定の化合物または特定
の種類の化合物に限定されるものではない。さらに、特
定の色の1種を超えるカプラーを組み合わせて用いて、
本発明の要求条件を満たすことができる複合濃度曲線を
いっしょに生じさせてもよい。
【0091】黒画像カプラー 黒画像色素形成カプラーは、当該技術分野において周知
である。黒色素とは、特定の認識可能な色がまったく無
く、種々の明度のグレーとして見えるものである。それ
らは、一般に、m-アミノフェノールもしくはp-アミノフ
ェノール(米国特許第 3,622,629号)、ヒドロキシピラ
ゾール(米国特許第 2,333,106号)、またはレソルシノ
ール(米国特許第 4,126,461号および同 5,821,039号)
から形成される。この色素は、p-フェニレンジアミン発
色現像主薬などの好適な現像主薬との反応時に形成され
る。好適には、この薬剤は、British Journalof Photog
raphy Annual of 1988, pp 198-199に記載されている E
astman Kodak CompanyのRA-4法において使用することが
開示されているCD-3(4-アミノ -3-メチル -N-エチル-N
-(2-メタンスルホンアミドエチル) アニリン三二硫酸水
和物)である。
【0092】本発明において特に有用なレソルシノール
系黒色素形成カプラーの例は、発行された特許中にあ
る。好適な黒色素形成カプラーは、米国特許第 4,126,4
61号明細書の第6〜14欄において開示されている。米国
特許第 5,821,039号明細書の第3〜5欄における黒色素
形成カプラーもまた好適である。
【0093】また、シアン、マゼンタおよびイエローの
色素の混合物を含んでなる黒色素形成層を有することも
可能である。色素混合物の好ましい組み合わせは、米国
特許第 5,362,616号、同 5,364,747号、および同 5,93
9,247号の各明細書において示されている。黒色素形成
層と関連する乳剤は、単独に、オルソまたはパンに分光
増感させることができる。
【0094】シアン画像カプラー シアンカプラーは、一般に、 600nm〜 700nmの範囲で吸
収する色素を形成する。この色素は、p-フェニレンジア
ミン発色現像主薬などの好適な現像主薬との反応時に形
成される。好適には、この薬剤は、British Journalof
Photography Annual of 1988, pp 198-199に記載されて
いる Eastman Kodak CompanyのRA-4法において使用する
ことが開示されているCD-3(4-アミノ -3-メチル -N-エ
チル-N-(2-メタンスルホンアミドエチル) アニリン三二
硫酸水和物)である。
【0095】
【化7】
【0096】上式中、R1 は、水素またはアルキル基を
表し、R2 は、アルキル基またはアリール基を表し、n
は、1、2、または3を表し、各々のXは、置換基であ
り、そして、Zは、水素原子を表すか、またはカプラー
と酸化された発色現像主薬との反応によって分裂するこ
とができる基を表す。
【0097】カプラー(I)は、5-アシルアミノ部分
が、特定のスルホン(−SO2 -)基によってα位が置換
されているカルボン酸のアミドである、2,5-ジアシルア
ミノフェノールシアンカプラーである。このスルホン部
分は、アリールスルホンである。さらに、この2-アシル
アミノ部分はカルボン酸のアミド(−NHCO−)でな
ければならず、ウレイド(−NHCONH−)基である
ことはできない。5位におけるスルホン含有アミド基と
2位におけるアミド基との、この独特な組み合わせの結
果として、カラー写真印画紙において優秀な色再現およ
び高い彩度を生ずるのに理想的に適している、吸収曲線
の短波長側が非常に鋭く切れている色素色相および一般
に 620〜 645nmの範囲にある吸収極大(λmax )を有す
るH凝集画像色素を形成する種類のシアン色素形成カプ
ラーが生ずる。
【0098】式(I)に関して、R1 は、水素を表す
か、または1〜10個の炭素原子を有する直鎖もしくは分
岐鎖の環式もしくは非環式のアルキル基であり、好適に
はメチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基
またはブチル基であり、もっとも好適にはエチル基であ
る。
【0099】R2 は、アリール基またはアルキル基(例
えば過フルオロアルキル基)を表す。このようなアルキ
ル基は、概して、1〜20個の炭素原子、通常は1〜4個
の炭素原子を有し、このようなアルキル基には、メチ
ル、プロピル、およびドデシルなどの基、トリフルオロ
メチルまたは過フルオロテトラデシル、ヘプタフルオロ
プロピルまたはヘプタデシルフルオロオクチルなどの、
1〜20個の炭素原子、概して3〜8個の炭素原子を有す
る過フルオロアルキル基、概して6〜30個の炭素原子を
有する置換または未置換のアリール基が含まれ、これら
は、例えば、1〜4個のハロゲン原子、シアノ基、カル
ボニル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、カル
ボキシ基、スルホ基、アルキル基、アリール基、アルコ
キシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリール
チオ基、アルキルスルホニル基もしくはアリールスルホ
ニル基によって置換されていてもよい。好適には、R2
は、ヘプタフルオロプロピル基、4-クロロフェニル基、
3,4-ジクロロフェニル基、4-シアノフェニル基、3-クロ
ロ -4-シアノフェニル基、ペンタフルオロフェニル基、
4-カルボンアミドフェニル基、4-スルホンアミドフェニ
ル基、またはアルキルスルホニルフェニル基を表す。
【0100】好適なX置換基の例は、上記フェニル環
の、スルホニル基に対してメタまたはパラの位置に配置
されているものであり、アルキル基、アルケニル基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、アシ
ルアミノ基、スルホニルオキシ基、スルファモイルアミ
ノ基、スルホンアミド基、ウレイド基、オキシカルボニ
ル基、オキシカルボニルアミノ基、およびカルバモイル
基からなる群より独立に選ばれる。
【0101】式(I)において、各々のXは、上記フェ
ニル環のメタまたはパラの位置に配置されているのが好
ましく、各々が、独立に、直鎖もしくは分岐鎖の、飽和
もしくは不飽和のアルキル基もしくはアルケニル基(例
えばメチル、t-ブチル、ドデシル、ペンタデシルまたは
オクタデシル)、アルコキシ基(例えばメトキシ、t-ブ
トキシまたはテトラデシルオキシ)、アリールオキシ基
(例えばフェノキシ、4-t-ブチルフェノキシまたは4-ド
デシルフェノキシ)、アルキルもしくはアリールアシル
オキシ基(例えばアセトキシまたはドデカノイルオキ
シ)、アルキルもしくはアリールアシルアミノ基(例え
ばアセトアミド、ベンズアミド、またはヘキサデカンア
ミド)、アルキルもしくはアリールスルホニルオキシ基
(例えばメチルスルホニルオキシ、ドデシルスルホニル
オキシ、または4-メチルフェニルスルホニルオキシ)、
アルキルもしくはアリールスルファモイルアミノ基(例
えばN-ブチルスルファモイルアミノ、またはN-4-t-ブチ
ルフェニルスルファモイルアミノ)、アルキルもしくは
アリールスルホンアミド基(例えばメタンスルホンアミ
ド、4-クロロフェニルスルホンアミドまたはヘキサデカ
ンスルホンアミド)、ウレイド基(例えばメチルウレイ
ドまたはフェニルウレイド)、アルコキシカルボニルも
しくはアリールオキシカルボニルアミノ基(例えばメト
キシカルボニルアミノまたはフェノキシカルボニルアミ
ノ)、カルバモイル基(例えばN-ブチルカルバモイルま
たはN-メチル -N-ドデシルカルバモイル)、または過フ
ルオロアルキル基(例えばトリフルオロメチルまたはヘ
プタフルオロプロピル)を表す。好適には、Xは、1〜
30個の炭素原子、より好ましくは8〜20個の直鎖炭素原
子を有する上記の基を表す。もっとも典型的には、X
は、ドデシル、ドデシルオキシ、ペンタデシル、または
オクタデシルなどの、12〜18個の炭素原子を有する直鎖
アルキルまたはアルコキシ基を表す。
【0102】「n」は、1、2、または3を表し、nが
2または3である場合には、上記置換基Xは同じであっ
ても、異なっていてもよい。
【0103】Zは、水素原子を表すか、または上記カプ
ラーと酸化された発色現像主薬との反応によって分裂す
ることができる基であり、写真技術分野においては「カ
ップリングオフ基」として知られている。このような基
の存在または欠如により、カプラーの化学当量、すなわ
ちそれが2当量カプラーであるか、または4当量カプラ
ーであるかが定まり、その個々の素生により、カプラー
の反応性を変更することができる。このような基は、カ
プラーからの放出後に、例えば色素形成、色素色相調
整、現像促進または現像抑制、漂白促進または漂白抑
制、電子移動促進、色補正などの機能を果たすことによ
って、写真記録材料におけるカプラーが塗布される層、
または他の層に好都合な影響を及ぼすことができる。
【0104】このようなカップリングオフ基の代表的な
種類には、例えば、ハロゲン、アルコキシ、アリールオ
キシ、ヘテロシクリルオキシ、スルホニルオキシ、アシ
ルオキシ、アシル、ヘテロシクリル、スルホンアミド、
ヘテロシクリルチオ、ベンゾチアゾリル、ホスホニルオ
キシ、アルキルチオ、アリールチオ、およびアリールア
ゾが含まれる。これらのカップリングオフ基は、当該技
術分野において、例えば、米国特許第 2,455,169号、同
3,227,551号、同 3,432,521号、同 3,467,563号、同
3,617,291号、同 3,880,661号、同 4,052,212号、およ
び同 4,134,766号の各明細書;並びに英国特許第 1,46
6,728号、同 1,531,927号、同 1,533,039号の各明細
書、および英国特許出願公開明細書第2,066,755A号、お
よび同2,017,704A号に記載されている。ハロゲン、アル
コキシ基およびアリールオキシ基がもっとも好適であ
る。
【0105】具体的なカップリングオフ基の例は以下の
通りである。−Cl、−F、−Br、−SCN、−OC
3 、−OC65 、−OCH2 C(=O)NHCH2
CH 2 OH、−OCH2 C(O)NHCH2 CH2 OC
3 、−OCH2 C(O)NHCH2 CH2 OC(=
O)OCH3 、−P(=O)(OC252 、−SC
2 CH2 COOH、
【0106】
【化8】
【0107】
【化9】
【0108】概して、カップリングオフ基は、塩素原子
である。
【0109】カプラーが分散されている有機溶媒中でカ
プラーおよび結果として得られる色素を十分にバラスト
化するようにカプラーの置換基を選ぶことが不可欠であ
る。このバラスト化は、1つ以上の置換基において疎水
性置換基を提供することによって達成してもよい。一般
に、バラスト基は、写真要素においてカプラーが塗布さ
れている層からカプラーが実質的に拡散しないようにす
るのに十分な嵩および水不溶性をカプラー分子に与える
ような大きさおよび構造の有機ラジカルである。従っ
て、これらの規準を満たすように、式(I)における置
換基の組み合わせを選択するのが好適である。有効なも
のとするには、バラスト基は、少なくとも8個の炭素原
子を含有していなければならず、概して10〜30個の炭素
原子を含有している。また、これらの規準を組み合わさ
って満たす複数の基を提供することによって、好適なバ
ラスト化を達成してもよい。本発明の好ましい態様にお
いては、式(I)中のR1 は、小さなアルキル基であ
る。ゆえに、これらの態様においては、バラスト基は、
主に、基R2 、X、およびZの一部として配置されるで
あろう。そのうえ、たとえカップリングオフ基Zがバラ
スト基を含有している場合であっても、Zはカップリン
グ時に分子から排除されるので、他の置換基もまたバラ
スト化する必要があることが多く、従って、バラスト基
を、基R2 およびXの一部として提供するのがもっとも
好都合である。
【0110】以下の例により、本発明において有用なシ
アンカプラーを説明する。本発明がこれらの例に限定さ
れると解釈されるべきではない。
【0111】
【化10】
【0112】
【化11】
【0113】
【化12】
【0114】
【化13】
【0115】
【化14】
【0116】
【化15】
【0117】
【化16】
【0118】
【化17】
【0119】
【化18】
【0120】
【化19】
【0121】
【化20】
【0122】
【化21】
【0123】
【化22】
【0124】マゼンタ画像カプラー 本発明において利用されるマゼンタ画像カプラーは、当
該技術分野において知られている、いずれのマゼンタ像
形成カプラーであってもよい。好適なものは、以下の構
造のピラゾールである。
【0125】
【化23】
【0126】上式中、Ra およびRb は、独立に、Hま
たは置換基を表し、Xは、水素またはカップリングオフ
基であり、かつZa 、Zb 、およびZc は、独立に、置
換メチン基、=N−、=C−、または−NH−である。
但し、Za −Zb 結合またはZb −Zc 結合のいずれか
一方は二重結合であり、他方は単結合であって、Zb
c 結合が炭素−炭素の二重結合である場合には、それ
が芳香環の一部を形成していてもよく、そしてZa 、Z
b 、およびZc の少なくとも1つは、基Rb に結合され
ているメチン基を表す。
【0127】好ましいマゼンタカプラーは、 1H-ピラゾ
ロ[5,1-c]-1,2,4-トリアゾールおよび 1H-ピラゾロ[1,5
-b]-1,2,4-トリアゾールである。 1H-ピラゾロ[5,1-c]-
1,2,4-トリアゾールカプラーの例は、英国特許第 1,24
7,493号、同 1,252,418号、同1,398,979号の各明細書、
米国特許第 4,443,536号、同 4,514,490号、同 4,540,6
54号、同 4,590,153号、同 4,665,015号、同 4,822,730
号、同 4,945,034号、同 5,017,465号、および同 5,02
3,170号の各明細書に記載されている。 1H-ピラゾロ[1,
5-b]-1,2,4-トリアゾールの例は、欧州特許出願第 176,
804号、同 177,765号の各明細書、米国特許第 4,659,65
2号、同 5,066,575号、および同 5,250,400号の各明細
書において見出すことができる。
【0128】特に、下記一般構造PZ−1およびPZ−
2のピラゾロンマゼンタカプラーが好適である。
【0129】
【化24】
【0130】上式中、Ra 、Rb 、およびXは、式(I
I)において規定した通りである。
【0131】特に好ましいのは、Xが水素ではないマゼ
ンタカプラーPZ−1およびPZ−2の2当量版であ
る。プリント要素においては、所望の濃度に達するのに
必要とされる銀が減少するという長所のために、正にそ
の通りである。
【0132】好適なマゼンタカプラーの他の例は、以下
に記載するピラゾロン系のものである。
【0133】本発明の写真要素において使用してもよい
典型的なマゼンタカプラーを以下に示す。
【0134】
【化25】
【0135】
【化26】
【0136】M−2として識別される上記カプラーは、
その狭い吸収帯のゆえに有用である。
【0137】イエロー画像カプラー 酸化された発色現像主薬との反応時にイエロー色素を形
成し、本発明の要素において有用なカプラーは、以下の
代表的な特許明細書および刊行物に記載されている。米
国特許第 2,875,057号、同 2,407,210号、同 3,265,506
号、同 2,298,443号、同 3,048,194号、同 3,447,928号
の各明細書、および "Farbkuppler - Eine Literature
Ubersicht"(Agfa Mitteilungen 発行), Band III, p
p. 112-126 (1961)。このようなカプラーは、概して、
開鎖ケトメチレン化合物である。また、好ましいのは、
例えば、欧州特許出願第 482,552号、同 510,535号、同
524,540号、同 543,367号の各明細書、および米国特許
第 5,238,803号明細書に記載されているものなどのイエ
ローカプラーである。
【0138】典型的な好ましいイエローカプラーは、以
下の式によって表される。
【0139】
【化27】
【0140】上式中、R1 、R2 、R3 、R4 、Q1
よびQ2 は、各々、置換基を表し、Xは、水素またはカ
ップリングオフ基であり、Yは、アリール基または複素
環式基を表し、Q3 は、>N−といっしょになって窒素
含有複素環式基を形成するのに必要とされる有機残基を
表し、かつQ4 は、3〜5員の炭化水素環、またはN、
O、S、およびPから選ばれる少なくとも1種のヘテロ
原子を環に含有している3〜5員の複素環を形成するの
に必要な非金属原子を表す。特に好ましいのは、Q1
よびQ2 が、各々、アルキル基、アリール基、または複
素環式基を表し、かつR2 が、アリール基または第三級
アルキル基を表すものである。本発明の要素において使
用するのに好ましいイエローカプラーは、R2 が第三級
アルキル基を表し、Yがアリール基を表し、かつXがア
リールオキシまたはN-複素環式カップリングオフ基を表
す、YELLOW−4によって表される。
【0141】もっとも好ましいイエローカプラーは、R
2 が第三級アルキル基を表し、R3がハロゲンまたはア
ルコキシ置換基を表し、R4 が置換基を表し、かつXが
N-複素環式カップリング基を表す、YELLOW−5に
よって表され、これは、それらの良好な現像および望ま
しい色のためである。
【0142】さらにより好ましいのは、R2 、R3 およ
びR4 が上記に規定した通りであり、かつXが以下の式
によって表される、YELLOW−5によって表され
る。
【0143】
【化28】
【0144】上式中、Zは、酸素または窒素であり、か
つR5 およびR6 は、置換基である。もっとも好ましい
のは、Zが酸素であり、かつR5 およびR6 がアルキル
基である、イエローカプラーである。
【0145】このような基における代表的な置換基に
は、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリール
オキシ基、アルキルチオ基、ヒドロキシ基、ハロゲン
基、アルコキシカルボニル基、アリールカルボニル基、
カルボキシ基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、
アニリノ基、カルボンアミド基(アシルアミノ基として
も知られる)、カルバモイル基、アルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基、スルホンアミド基、および
スルファモイル基が含まれ、これらの置換基は、概し
て、1〜40個の炭素原子を含有している。また、このよ
うな置換基がさらに置換されていてもよい。あるいは、
上記分子が、高分子主鎖への結合によって不動化されて
いてもよい。
【0146】本発明における使用に好適なイエローカプ
ラーの例は、アシルアセトアニリドカプラーであり、例
えば式III を有するものである。
【0147】
【化29】
【0148】上式中、Zは、水素を表すか、または上記
の式の各々におけるカップリング部位に結合されている
カップリングオフ基を表す。上記の式において、R1a
1b、R1d、またはR1fが、バラスト基または拡散防止
基を含有している場合、炭素原子の総数が少なくとも8
個、好ましくは少なくとも10個になるように選ばれる。
【0149】R1aは、脂肪族(脂環式を含む)炭化水素
基を表し、R1bは、アリール基を表す。
【0150】R1aによって表される脂肪族炭化水素基ま
たは脂環式炭化水素基は、概して、多くとも22個の炭素
原子しか有しておらず、置換されていても、置換されて
いなくてもよく、かつ脂肪族炭化水素は直鎖であって
も、分岐鎖であってもよい。R 1aによって表されるこれ
らの基における置換基の好ましい例は、アルコキシ基、
アリールオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、および
ハロゲン原子である。これらの置換基が、少なくとも1
種のこれらの置換基で繰り返しさらに置換されていても
よい。R1aとして有用な基の例には、イソプロピル基、
イソブチル基、t-ブチル基、イソアミル基、t-アミル
基、1,1-ジメチルブチル基、1,1-ジメチルヘキシル基、
1,1-ジエチルヘキシル基、ドデシル基、ヘキサデシル
基、オクタデシル基、シクロヘキシル基、2-メトキシイ
ソプロピル基、2-フェノキシイソプロピル基、2-p-t-ブ
チルフェノキシイソプロピル基、α−アミノイソプロピ
ル基、α-(ジエチルアミノ) イソプロピル基、α-(スク
シンイミド) イソプロピル基、α-(フタルイミド) イソ
プロピル基、α-(ベンゼンスルホンアミド) イソプロピ
ル基などが含まれる。
【0151】アリール基(とりわけフェニル基)とし
て、R1bが置換されていてもよい。このアリール基(例
えば、フェニル基)は、アルキル基、アルケニル基、ア
ルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカル
ボニルアミノ基、脂肪族もしくは脂環式アミド基、アル
キルスルファモイル基、アルキルスルホンアミド基、ア
ルキルウレイド基、アラルキル基およびアルキル置換ス
クシンイミド基などの、32個以下の炭素原子を概して有
する置換基で置換されていてもよい。アラルキル基にお
けるこのフェニル基は、アリールオキシ基、アリールオ
キシカルボニル基、アリールカルバモイル基、アリール
アミド基、アリールスルファモイル基、アリールスルホ
ンアミド基、およびアリールウレイド基などの基によっ
て、さらに置換されていてもよい。
【0152】R1bによって表されるフェニル基は、1〜
6個の炭素原子を有する低級アルキル基によってさらに
置換されていてもよいアミノ基、ヒドロキシル基、−C
OOMおよび−SO2 M(M=H、アルカリ金属原子、
NH4 )、ニトロ基、シアノ基、チオシアノ基、または
ハロゲン原子によって置換されていてもよい。
【0153】好ましい態様において、R1bによって表さ
れるフェニル基は、アニリドの窒素に対してオルトの位
置に、フッ素、塩素などのハロゲン、またはメトキシ、
エトキシ、プロポキシ、ブトキシなどのアルコキシ基を
有するフェニル基である。炭素原子が8個未満のアルコ
キシ基が好ましい。
【0154】R1bは、フェニル基と他の環との縮合から
生ずる置換基(例えばナフチル基、キノリル基、イソキ
ノリル基、クロマニル基、クマラニル基、およびテトラ
ヒドロナフチル基)を表していてもよい。これらの置換
基が、フェニル基について上述した少なくとも1種の置
換基によって繰り返しさらに置換されていてもよい。
【0155】R1dおよびR1fは、水素原子、または(置
換基に関する部分において以下に規定する)置換基を表
す。
【0156】本発明において有用なイエローカプラーの
代表例は、以下の通りである。
【0157】
【化30】
【0158】
【化31】
【0159】
【化32】
【0160】
【化33】
【0161】本明細書を通して、特に断らない限り、本
明細書中の分子を置換していてもよい置換基には、置換
されていようといまいと、写真用途に必要な性質を破壊
しないならば、いずれの基も含まれる。「基」という用
語が、置換可能な水素を含有している置換基を指すのに
適用される場合、それは、その置換基の未置換の形のみ
ならず、本明細書において挙げられているいずれの基
(複数であってもよい)でさらに置換されている形をも
包含するものと解される。好適には、この基はハロゲン
であってもよく、または炭素、ケイ素、酸素、窒素、リ
ン、または硫黄の原子によって分子の残りに結合されて
いるものであってもよい。
【0162】上記置換基は、例えば、ハロゲン(例えば
塩素、臭素またはフッ素);ニトロ;ヒドロキシル;シ
アノ;カルボキシルであってもよく;あるいは、
【0163】アルキル(直鎖アルキルまたは分岐鎖アル
キルを含む)(例えばメチル、トリフルオロメチル、エ
チル、t-ブチル、 3-(2,4-ジ -t-ペンチルフェノキシ)
プロピル、およびテトラデシル);アルケニル(例えば
エチレン、2-ブテン);アルコキシ(例えばメトキシ、
エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、2-メトキシエトキ
シ、s-ブトキシ、ヘキシルオキシ、2-エチルヘキシルオ
キシ、テトラデシルオキシ、 2-(2,4-ジ -t-ペンチルフ
ェノキシ) エトキシ、および2-ドデシルオキシエトキ
シ);アリール(例えばフェニル、4-t-ブチルフェニ
ル、2,4,6-トリメチルフェニル、ナフチル);アリール
オキシ(例えばフェノキシ、2-メチルフェノキシ、α−
またはβ−ナフチルオキシ、および4-トリルオキシ);
【0164】カルボンアミド(例えばアセトアミド、ベ
ンズアミド、ブチルアミド、テトラデカンアミド、α-
(2,4-ジ -t-ペンチルフェノキシ) アセトアミド、α-
(2,4-ジ-t-ペンチルフェノキシ) ブチルアミド、α-(3-
ペンタデシルフェノキシ)-ヘキサンアミド、α-(4-ヒド
ロキシ -3-t-ブチルフェノキシ)-テトラデカンアミド、
2-オキソ−ピロリジン -1-イル、2-オキソ -5-テトラデ
シルピロリン -1-イル、N-メチルテトラデカンアミド、
N-スクシンイミド、N-フタルイミド、2,5-ジオキソ -1-
オキサゾリジニル、3-ドデシル -2,5-ジオキソ -1-イミ
ダゾリル、およびN-アセチル -N-ドデシルアミノ、エト
キシカルボニルアミノ、フェノキシカルボニルアミノ、
ベンジルオキシカルボニルアミノ、ヘキサデシルオキシ
カルボニルアミノ、2,4-ジ -t-ブチルフェノキシカルボ
ニルアミノ、フェニルカルボニルアミノ、 2,5-(ジ -t-
ペンチルフェニル) カルボニルアミノ、p-ドデシル−フ
ェニルカルボニルアミノ、p-トルイルカルボニルアミ
ノ、N-メチルウレイド、N,N-ジメチルウレイド、N-メチ
ル -N-ドデシルウレイド、N-ヘキサデシルウレイド、N,
N-ジオクタデシルウレイド、N,N-ジオクチル-N'-エチル
ウレイド、N-フェニルウレイド、N,N-ジフェニルウレイ
ド、N-フェニル -N-p-トルイルウレイド、 N-(m-ヘキサ
デシルフェニル) ウレイド、 N,N-(2,5-ジ -t-ペンチル
フェニル) -N'-エチルウレイド、およびt-ブチルカルボ
ンアミド);
【0165】スルホンアミド(例えばメチルスルホンア
ミド、ベンゼンスルホンアミド、p-トルイルスルホンア
ミド、p-ドデシルベンゼンスルホンアミド、N-メチルテ
トラデシルスルホンアミド、N,N-ジプロピル−スルファ
モイルアミノ、およびヘキサデシルスルホンアミド);
スルファモイル(例えばN-メチルスルファモイル、N-エ
チルスルファモイル、N,N-ジプロピルスルファモイル、
N-ヘキサデシルスルファモイル、N,N-ジメチルスルファ
モイル、N-[3-(ドデシルオキシ) プロピル] スルファモ
イル、N-[4-(2,4-ジ -t-ペンチルフェノキシ) ブチル]
スルファモイル、N-メチル -N-テトラデシルスルファモ
イル、およびN-ドデシルスルファモイル);カルバモイ
ル(例えばN-メチルカルバモイル、N,N-ジブチルカルバ
モイル、N-オクタデシルカルバモイル、N-[4-(2,4-ジ -
t-ペンチルフェノキシ) ブチル]カルバモイル、N-メチ
ル -N-テトラデシルカルバモイル、およびN,N-ジオクチ
ルカルバモイル);
【0166】アシル(例えばアセチル、 (2,4-ジ -t-ア
ミルフェノキシ) アセチル、フェノキシカルボニル、p-
ドデシルオキシフェノキシカルボニル、メトキシカルボ
ニル、ブトキシカルボニル、テトラデシルオキシカルボ
ニル、エトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニ
ル、3-ペンタデシルオキシカルボニル、およびドデシル
オキシカルボニル);スルホニル(例えばメトキシスル
ホニル、オクチルオキシスルホニル、テトラデシルオキ
シスルホニル、2-エチルヘキシルオキシスルホニル、フ
ェノキシスルホニル、2,4-ジ -t-ペンチルフェノキシス
ルホニル、メチルスルホニル、オクチルスルホニル、2-
エチルヘキシルスルホニル、ドデシルスルホニル、ヘキ
サデシルスルホニル、フェニルスルホニル、4-ノニルフ
ェニルスルホニル、およびp-トルイルスルホニル);ス
ルホニルオキシ(例えばドデシルスルホニルオキシ、お
よびヘキサデシルスルホニルオキシ);スルフィニル
(例えばメチルスルフィニル、オクチルスルフィニル、
2-エチルヘキシルスルフィニル、ドデシルスルフィニ
ル、ヘキサデシルスルフィニル、フェニルスルフィニ
ル、4-ノニルフェニルスルフィニル、およびp-トルイル
スルフィニル);
【0167】チオ(例えばエチルチオ、オクチルチオ、
ベンジルチオ、テトラデシルチオ、2-(2,4-ジ -t-ペン
チルフェノキシ) エチルチオ、フェニルチオ、2-ブトキ
シ -5-t-オクチルフェニルチオ、およびp-トリルチ
オ);アシルオキシ(例えばアセチルオキシ、ベンゾイ
ルオキシ、オクタデカノイルオキシ、p-ドデシルアミド
ベンゾイルオキシ、N-フェニルカルバモイルオキシ、N-
エチルカルバモイルオキシ、およびシクロヘキシルカル
ボニルオキシ);アミン(例えばフェニルアニリノ、2-
クロロアニリノ、ジエチルアミン、ドデシルアミン);
イミノ(例えば 1-(N-フェニルイミド) エチル、N-スク
シンイミドまたは3-ベンジルヒダントイニル);
【0168】ホスフェート(例えばジメチルホスフェー
トおよびエチルブチルホスフェート);ホスフィット
(例えばジエチルホスフィットおよびジヘキシルホスフ
ィット);複素環式基、複素環式オキシ基または複素環
式チオ基(これらの各々は置換されていてもよく、酸
素、窒素および硫黄からなる群より選ばれる少なくとも
1個のヘテロ原子と炭素原子とを含んでなる3〜7員の
複素環を含有している)(例えば2-フリル、2-チエニ
ル、2-ベンゾイミダゾリルオキシまたは2-ベンゾチアゾ
リル);第四級アンモニウム(例えばトリエチルアンモ
ニウム);およびシリルオキシ(例えばトリメチルシリ
ロキシ)などの基(さらに置換されていてもよい)であ
ってもよい。
【0169】望まれる場合には、これらの置換基は、そ
れら自体が、上述の置換基でさらに1回以上置換されて
いてもよい。使用される個々の置換基は、特定の用途に
望まれる写真特性を達成するように当業者が選ぶことが
でき、例えば、疎水基、可溶化基、ブロッキング基、放
出基または放出可能基などを含むことができる。一般
に、上記の基およびそれらの置換基は、48個以下の炭素
原子、概して1〜36個の炭素原子、および通常は24個未
満の炭素原子を有するものを含んでいるけれども、選択
される個々の置換基によっては、より大きい数も可能で
ある。
【0170】本発明の材料は、当該技術分野において知
られているいずれの方法およびいずれの組み合わせで使
用してもよい。概して、本発明の材料は、ハロゲン化銀
乳剤に導入され、この乳剤は、支持体上の層として塗布
されて、写真要素の一部を形成する。あるいは、特に断
らない限り、現像時に、酸化された発色現像主薬などの
現像生成物とそれらが反応的に関連している状態とな
る、ハロゲン化銀乳剤層に隣接する位置に、それらを導
入することもできる。従って、本明細書において使用さ
れているように、「関連して」という用語は、当該化合
物が、ハロゲン化銀乳剤層中にあること、または、現像
時に、ハロゲン化銀現像生成物と反応することが可能な
隣接する位置にあることを意味する。
【0171】バラスト基上の代表的な置換基には、アル
キル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルキルチオ基、ヒドロキシ基、ハロゲン基、アル
コキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カ
ルボキシ基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、ア
ニリノ基、カルボンアミド基、カルバモイル基、アルキ
ルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルホンアミ
ド基、およびスルファモイル基が含まれ、これらの置換
基は、概して1〜42個の炭素原子を含有している。ま
た、このような置換基が、さらに置換されていてもよ
い。
【0172】本発明のカラー写真要素は多色要素であ
る。多色要素は、スペクトルの3原色領域の各々に対し
て感受性のある画像色素形成ユニットを含有している。
各々のユニットは、スペクトルの所定の領域に対して感
受性のある単一の乳剤層または多層の乳剤層を含むこと
ができる。それらの要素の層(画像形成ユニットの層を
含む)は、当該技術分野において知られている種々の順
序で配置することができる。
【0173】望まれる場合には、写真要素を、リサーチ
ディスクロージャー (Research Disclosure)(1992年11
月)、アイテム 34390(Kenneth Mason Publications,
Ltd., Dudley Annex, 12a North Street, Emsworth, Ha
mpshire PO10 7DQ, ENGLAND発行)および1994年3月15
日に発行された Hatsumei Kyoukai Koukai Gihou No.94
-6023(日本国特許庁より入手可能)に記載されている
ように適用される磁性層と共に使用することができる。
本発明の材料を小型フィルムに用いることが望まれる場
合には、リサーチディスクロージャー(1994年6月)、
アイテム 36230に、好適な態様が提供されている。
【0174】本発明の乳剤および要素において使用する
のに好適な材料についての以下の考察においては、上述
のように入手可能なリサーチディスクロージャー(1994
年9月)、アイテム 36544(以降、「リサーチディスク
ロージャー」という用語によって指し示す)を参照す
る。以降参照されるセクションとは、このリサーチディ
スクロージャーのセクションを指す。
【0175】規定されているものを除き、本発明におい
て用いられるハロゲン化銀乳剤含有要素は、その要素が
備えている処理指示のタイプ(すなわち、カラーネガテ
ィブ処理、リバーサル処理、または直接陽画処理)によ
って示されるように、ネガ型またはポジ型のいずれであ
ることもできる。好適な乳剤およびそれらの調製、並び
に化学増感および分光増感の方法については、セクショ
ンI〜Vに記載されている。種々の添加剤、例えばUV
色素、増白剤、カブリ防止剤、安定化剤、光吸収材料お
よび光散乱材料、並びに物性改質添加剤(例えば硬膜
剤、コーティング助剤、可塑剤、滑剤および艶消剤)
は、例えば、セクションIIおよびセクションVI〜VIIIに
記載されている。カラー材料はセクションX〜XIIIに記
載されている。走査促進はセクションXIV に記載されて
いる。支持体、露光、現像システム、並びに処理方法お
よび処理薬剤はセクションXV〜XXに記載されている。特
定の望ましい写真要素および処理工程(特に、カラー反
射式プリントに関して有用なもの)はリサーチディスク
ロージャー、アイテム 37038(1995年2月)に記載され
ている。
【0176】酸化された発色現像主薬との反応時にマゼ
ンタ色素を形成するカプラーは、以下の代表的な特許明
細書および刊行物に記載されている。米国特許第 2,31
1,082号、同 2,343,703号、同 2,369,489号、同 2,600,
788号、同 2,908,573号、同 3,062,653号、同 3,152,89
6号、同 3,519,429号、同 3,758,309号、同 4,540,654
号の各明細書、および "Farbkuppler-eine Literature
Ubersicht"(Agfa Mitteilungen 発行), Band III, p
p. 126-156 (1961)。好ましくは、このようなカプラー
は、酸化された発色現像主薬との反応時にマゼンタ色素
を形成するピラゾロン、ピラゾロトリアゾール、または
ピラゾロベンゾイミダゾールである。
【0177】酸化された発色現像主薬との反応時にイエ
ロー色素を形成するカプラーは、以下の代表的な特許明
細書および刊行物に記載されている。米国特許第 2,29
8,443号、同 2,407,210号、同 2,875,057号、同 3,048,
194号、同 3,265,506号、同 3,447,928号、同 4,022,62
0号、同 4,443,536号の各明細書、および "Farbkuppler
-eine Literature Ubersicht"(Agfa Mitteilungen 発
行), Band III, pp. 112-126 (1961)。このようなカプ
ラーは概して開鎖ケトメチレン化合物である。
【0178】酸化された発色現像主薬との反応時に無色
の生成物を形成するカプラーは、以下の代表的な特許明
細書に記載されている。英国特許第 861,138号明細書並
びに米国特許第 3,632,345号、同 3,928,041号、同 3,9
58,993号、および同 3,961,959号の各明細書。概して、
このようなカプラーは、酸化された発色現像主薬との反
応時に無色の生成物を形成する環状カルボニル含有化合
物である。
【0179】酸化された発色現像主薬との反応時に黒色
素を形成するカプラーは、以下の代表的な特許明細書に
記載されている。米国特許第 1,939,231号、同 2,181,9
44号、同 2,333,106号、および同 4,126,461号の各明細
書、ドイツ国特許出願公開明細書第 2,644,194号および
同 2,650,764号。概して、このようなカプラーは、酸化
された発色現像主薬との反応時に黒色もしくは中性の生
成物を形成するレソルシノールまたはm-アミノフェノー
ルである。
【0180】上記に加えて、いわゆる「ユニバーサル」
カプラーまたは「ウォッシュアウト」("washout") カプ
ラーを用いてもよい。これらのカプラーは、画像色素形
成に寄与しない。従って、例えば、未置換カルバモイル
を有するナフトール、または2位もしくは3位が低分子
量置換基で置換されているものを用いてもよい。このタ
イプのカプラーは、例えば、米国特許第 5,026,628号、
同 5,151,343号、および同 5,234,800号の各明細書に記
載されている。
【0181】カプラーの組み合わせを使用するのが有用
であることがあり、その中のいずれが米国特許第 4,30
1,235号、同 4,853,319号、および同 4,351,897号の各
明細書に記載されているものなどの既知のバラスト基ま
たはカップリングオフ基を含有していてもよい。このカ
プラーは、米国特許第 4,482,629号明細書に記載されて
いる可溶化基を含有していてもよい。
【0182】本発明の材料を、例えば、画質を改良する
ために漂白または定着する処理工程を促進するか、また
はさもなければ改質する材料と関連して使用してもよ
い。欧州特許第 193,389号、同 301,477号の各明細書、
並びに米国特許第 4,163,669号、同 4,865,956号、およ
び同 4,923,784号の各明細書に記載されているものなど
の漂白促進剤放出型カプラーが有用である場合がある。
また、核生成剤、現像促進剤またはそれらの先駆物質
(英国特許第 2,097,140号および同 2,131,188号)、電
子移動剤(米国特許第 4,859,578号および同 4,912,025
号)、カブリ防止剤および混色(color-mixing)防止剤
(例えばヒドロキノン、アミノフェノール、アミン、没
食子酸の誘導体;カテコール;アスコルビン酸;ヒドラ
ジド;スルホンアミドフェノール;および非色形成カプ
ラー)と関連して、これらの組成物を使用することも企
図されている。
【0183】また、本発明の材料を、水中油形分散体、
ラテックス分散体または固体粒子分散体のいずれかとし
て、コロイド状銀ゾルまたはイエロー、「青」、シア
ン、および/もしくはマゼンタのフィルター色素を含ん
でなるフィルター色素層と組み合わせて使用してもよ
い。さらに、本発明の材料を(例えば米国特許第 4,36
6,237号明細書、欧州特許第96,570号明細書、米国特許
第 4,420,556号、および同 4,543,323号の各明細書に記
載されている)「スミアリング」("smearing")カプラー
と共に使用してもよい。また、これらの組成物を、例え
ば、日本国特許出願第61/258,249号明細書または米国特
許第 5,019,492号明細書に記載されている保護形態で、
ブロックまたは塗布してもよい。
【0184】さらに、本発明の材料を「現像抑制剤放出
型」化合物(DIR)などの画像改質化合物と組み合わ
せて使用してもよい。本発明の組成物と組み合わせると
有用なDIRは当該技術分野において既知であり、例
は、米国特許第 3,137,578号、同 3,148,022号、同 3,1
48,062号、同 3,227,554号、同 3,384,657号、同 3,37
9,529号、同 3,615,506号、同 3,617,291号、同 3,620,
746号、同 3,701,783号、同 3,733,201号、同 4,049,45
5号、同 4,095,984号、同 4,126,459号、同 4,149,886
号、同 4,150,228号、同 4,211,562号、同 4,248,962
号、同 4,259,437号、同 4,362,878号、同 4,409,323
号、同 4,477,563号、同 4,782,012号、同 4,962,018
号、同 4,500,634号、同 4,579,816号、同 4,607,004
号、同 4,618,571号、同 4,678,739号、同 4,746,600
号、同 4,746,601号、同 4,791,049号、同 4,857,447
号、同 4,865,959号、同 4,880,342号、同 4,886,736
号、同 4,937,179号、同 4,946,767号、同 4,948,716
号、同 4,952,485号、同 4,956,269号、同 4,959,299
号、同 4,966,835号、同 4,985,336号の各明細書、並び
に特許公開英国特許第 1,560,240号、同 2,007,662号、
同 2,032,914号、同 2,099,167号の各明細書、ドイツ国
特許第 2,842,063号、同 2,937,127号、同 3,636,824
号、同 3,644,416号の各明細書、並びに欧州特許公開第
272,573号、同 335,319号、同 336,411号、同 346,899
号、同 362,870号、同 365,252号、同 365,346号、同 3
73,382号、同 376,212号、同 377,463号、同 378,236
号、同 384,670号、同 396,486号、同 401,612号、およ
び同 401,613号の各明細書に記載されている。
【0185】また、このような化合物は、"Developer-I
nhibitor-Releasing (DIR) Couplers for Color Photog
raphy", C.R. Barr, J. R. Thirtle and P. W. Vittum
in Photographic Science and Engineering, Vol.13,
p.174 (1969) においても開示されている。一般に、現
像抑制剤放出型(DIR)カプラーは、カプラー部分と
抑制剤カップリングオフ部分(IN)とを含んでいる。
抑制剤放出型カプラーは、抑制剤の放出を遅らせる調時
部分または化学的スイッチをも含んでいる遅延タイプの
もの(DIARカプラー)であってもよい。典型的な抑
制剤部分の例は、オキサゾール、チアゾール、ジアゾー
ル、トリアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾー
ル、オキサチアゾール、チアトリアゾール、ベンゾトリ
アゾール、テトラゾール、ベンゾイミダゾール、インダ
ゾール、イソインダゾール、メルカプトテトラゾール、
セレノテトラゾール、メルカプトベンゾチアゾール、セ
レノベンゾチアゾール、メルカプトベンゾオキサゾー
ル、セレノベンゾキサゾール、メルカプトベンゾイミダ
ゾール、セレノベンゾイミダゾール、ベンゾジアゾー
ル、メルカプトオキサゾール、メルカプトチアジアゾー
ル、メルカプトチアゾール、メルカプトトリアゾール、
メルカプトオキサジアゾール、メルカプトジアゾール、
メルカプトオキサチアゾール、テルロテトラゾールまた
はベンゾイソジアゾールである。好ましい態様において
は、抑制剤部分または基は、以下の式から選ばれる。
【0186】
【化34】
【0187】上式中、RI は、炭素原子が1〜約8個の
直鎖および分岐鎖のアルキル基、ベンジル基、フェニル
基、およびアルコキシ基からなる群より選ばれ、このよ
うな基は、このような置換基をまったく含有していない
か、または1種もしくはそれ以上含有しており、R
IIは、RI および−SRI から選ばれ、RIII は、炭素
原子が1〜約5個の直鎖または分岐鎖のアルキル基であ
って、mは1〜3であり、かつRIVは、水素、ハロゲン
並びにアルコキシ基、フェニル基およびカルボンアミド
基、−COORV および−NHCOORV からなる群よ
り選ばれる(RV は置換および未置換のアルキル基およ
びアリール基から選ばれる)。
【0188】本発明の概念を用いて、Kenneth Mason Pu
blications, Ltd., Dudley Annex,12a North Street, E
msworth, Hampshire PO101 7DQ, Englandから入手可能
な、リサーチディスクロージャー、1979年11月、アイテ
ム 18716に記載されている反射式カラープリントを得る
こともまた企図されている。本発明の材料を、米国特許
第 4,917,994号明細書に記載されているpH調整された
支持体に、低い酸素透過度を有する支持体に(欧州特許
第 553,339号)、エポキシ溶媒と共に(欧州特許第 16
4,961号)、ニッケル錯体安定化剤と共に(例えば、米
国特許第 4,346,165号、同 4,540,653号および同 4,90
6,559号)、カルシウムなどの多価カチオンに対する感
受性を低下させるための米国特許第 4,994,369号明細書
にあるものなどのバラスト化キレート剤と共に、並びに
米国特許第 5,068,171号明細書に記載されているものな
どの汚染低減化合物と共に塗布してもよい。本発明と組
み合わせると有用な他の化合物は、Derwent Abstracts
に記載されている、以下の受け入れ番号を有する日本国
公開出願明細書において開示されている。90-072,629、
90-072,630、90-072,631、90-072,632、90-072,633、90
-072,634、90-077,822、90-078,229、90-078,230、90-0
79,336、90-079,337、90-079,338、90-079,690、90-07
9,691、90-080,487、90-080,488、90-080,489、90-080,
490、90-080,491、90-080,492、90-080,494、90-085,92
8、90-086,669、90-086,670、90-087,360、90-087,36
1、90-087,362、90-087,363、90-087,364、90-088,09
7、90-093,662、90-093,663、90-093,664、90-093,66
5、90-093,666、90-093,668、90-094,055、90-094,05
6、90-103,409、83- 62,586、83- 09,959。
【0189】ポリメチン色素類などの、写真技術分野に
おいて既知のいずれの色素(シアニン、メロシアニン、
錯体シアニンおよび錯体メロシアニン、オキソノール、
ヘミオキソノール、スチリル、メロスチリル並びにスト
レプトシアニンを含む)を用いても、乳剤を分光増感さ
せることができる。特に、米国特許第 5,392,634号およ
び同 5,316,904号の各明細書において開示されている低
汚染増感色素を本発明の要素と共に使用するのが好都合
であろう。
【0190】さらに、乳剤粒子の表面で混合色素凝集体
を形成する2種以上の増感色素の混合物を用いて、乳剤
を分光増感させることができる。混合色素凝集体の使用
により、これら2種以上の色素のピーク感度(λmax
の波長の極値間のいずれの波長にも、乳剤の分光感度を
調整することが可能となる。このやり方は、2種以上の
増感色素がスペクトルの類似の部分(すなわち、ブル
ー、またはグリーンもしくはレッドで、グリーンプラス
レッドもしくはブループラスレッドもしくはグリーンプ
ラスブルーではない部分)で吸収する場合にとりわけ価
値がある。分光増感色素の機能は、ネガに記録されてい
る情報(画像色素として記録されている)を変調するこ
とであるので、ピーク分光感度をカラーネガにおける画
像色素のλ max のところまたはその近くに配置すること
により、最適な好ましい応答が得られる。
【0191】さらに、本発明の乳剤は、光吸収特性が実
質的に異なる分光増感色素の混合物を含有していてもよ
い。例えば、Hahmは、米国特許第 4,902,609号明細書に
おいて、主として赤の分光感度を有するハロゲン化銀乳
剤に少量の緑分光増感色素を添加することによってカラ
ーネガペーパーの有効な露出のラチチュードを広げるた
めの方法を記載している。従って、この赤に増感された
乳剤を緑の光に露光させると、その応答は、有ったとし
ても殆ど無い。しかしながら、この乳剤を、より大量の
緑の光に露光させると、比例した量のシアン画像色素
が、マゼンタ画像色素に加えて形成され、さらなるコン
トラストおよび、それにより、より広い露出のラチチュ
ードを有するように見えるようになるであろう。
【0192】Waki他は、米国特許第 5,084,374号明細書
において、赤に分光増感された層および緑に分光増感さ
れた層が両方とも青の光に対して増感されているハロゲ
ン化銀カラー写真材料を記載している。Hahmと同様に、
より少量の第2の増感剤が一次増感剤に添加されてい
る。これらの像形成層に十分に大量の青の光の露光を与
えると、それらは、イエローの画像色素を生成して、一
次露光を補足する。一次吸収が異なる第2の分光増感色
素を添加するこの方法は、偽増感と呼ばれる。
【0193】塩化銀、塩臭化銀、塩臭ヨウ化銀、臭化
銀、臭ヨウ化銀、または塩ヨウ化銀などの、いずれのハ
ロゲン化銀の組み合わせを使用してもよい。カラーペー
パーの迅速処理に対する要求のためには、塩化銀乳剤が
好ましい。場合によっては、少量の臭化物、またはヨウ
化物、または臭化物およびヨウ化物を含有しているハロ
ゲン化銀乳剤が好ましく、一般に、臭化物は 2.0モル%
未満であり、ヨウ化物は1.0モル%未満である。乳剤形
成時の臭化物またはヨウ化物の添加は、ヨウ化カリウム
もしくは臭化ナトリウムなどの可溶性ハロゲン化物源ま
たは有機臭化物もしくは有機ヨウ化物または臭化銀もし
くはヨウ化銀などの無機不溶性ハロゲン化物に由来する
ものであってもよい。
【0194】上記ハロゲン化銀乳剤粒子の形状は、立方
形、擬立方形、八面体、十四面体または平板状であって
もよい。これらの三次元粒子が単分散であり、これらの
三次元粒子の粒径の変動係数が35%未満であるのが好ま
しく、もっとも好ましくは25%未満である。これらの乳
剤は、熟成環境、または還元性環境などの、いずれの好
適な環境においても析出させることができる。種々のハ
ロゲン化物比および形態の乳剤の調製に関する具体的な
参考文献は、Evans の米国特許第 3,618,622号明細書、
Atwellの米国特許第 4,269,927号明細書、Wey の米国特
許第 4,414,306号明細書、Maskaskyの米国特許第 4,40
0,463号明細書、Maskaskyの米国特許第 4,713,323号明
細書、Tufano他の米国特許第 4,804,621号明細書、Take
da他の米国特許第 4,738,398号明細書、Nishikawa 他の
米国特許第 4,952,491号明細書、Ishiguro他の米国特許
第 4,493,508号明細書、Hasebe他の米国特許第 4,820,6
24号明細書、Maskaskyの米国特許第 5,264,337号明細
書、およびBrust 他の欧州特許第 534,395号明細書であ
る。
【0195】同様に分光増感された乳剤の組み合わせを
1層以上の層において使用することができるけれども、
同じ分光感度を有する乳剤の組み合わせは、得られるD
対log E曲線およびその対応する瞬間コントラスト曲線
が、同様に分光増感された乳剤の組み合わせの瞬間コン
トラストが露光量の関数として一般に増大するようなも
のであるべきである。
【0196】乳剤の析出は、銀イオン、ハロゲン化物イ
オンの存在下で、少なくとも粒子の成長時にはペプタイ
ザーを含んでいる水性分散媒中で行われる。粒子の構造
および性質は、析出の温度、pH並びに分散媒中の銀イ
オンおよびハロゲン化物イオンの相対的な割合を制御す
ることによって選ぶことができる。カブリを回避するた
めに、析出は、習慣的に、当量点(銀イオンおよびハロ
ゲン化物イオンの活量が等しい点)のハロゲン化物側で
行われる。これらの基本的なバラメーターの操作につい
ては、Matsuzaka 他の米国特許第 4,497,895号明細書、
Yagi他の米国特許第 4,728,603号明細書、Sugimotoの米
国特許第 4,755,456号明細書、Kishita他の米国特許第
4,847,190号明細書、Joly他の米国特許第 5,017,468号
明細書、Wuの米国特許第 5,166,045号明細書、Shibayam
a 他の欧州特許出願公開明細書第0 328 042号、およびK
awai の欧州特許出願公開明細書第 0 531 799号によっ
てさらに説明されている。
【0197】Takada他の米国特許第 5,061,614号明細
書、Takadaの米国特許第 5,079,138号明細書および欧州
特許出願公開明細書第 0 434 012号、Inoue の米国特許
第 5,185,241号明細書、Yamashita 他の欧州特許出願公
開明細書第 0 369 491号、Ohashi他の欧州特許出願公開
明細書第 0 371 338号、Katsumi の欧州特許出願公開明
細書第 0 435 270号および同 0 435 355号並びにShibay
ama の欧州特許出願公開明細書第 0 438 791号によって
説明されているように、析出時に分散媒中に存在する還
元剤を用いて、粒子の感度を高めることができる。Port
er他の米国特許第3,206,313号および同 3,327,322号の
各明細書、Evans の米国特許第 3,761,276号明細書、At
well他の米国特許第 4,035,185号明細書並びにEvans 他
の米国特許第 4,504,570号明細書によって説明されてい
るように、化学増感されたコア粒子は、シェルの析出の
ためのホストとして役立つことができる。
【0198】ドーパント(銀イオンおよびハロゲン化物
イオン以外の粒子吸蔵)を用いて、粒子の構造および性
質を変更することができる。第VIII族金属イオン(F
e、Co、Ni並びに白金族金属(pm)であるRu、
Rh、Pd、Re、Os、IrおよびPt)、Mg、A
l、Ca、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Cu、Zn、
Ga、As、Se、Sr、Y、Mo、Zr、Nb、C
d、In、Sn、Sb、Ba、La、W、Au、Hg、
Tl、Pb、Bi、CeおよびUを含む第3〜7周期の
イオンを、析出時に導入することができる。これらのド
ーパントを、(a)(a1)直接陽画乳剤または(a
2)ネガ型乳剤のいずれかの感度の増加、(b)(b
1)高照度相反則不軌または(b2)低照度相反則不軌
の低減、(c)コントラストの(c1)増加、(c2)
減少、またはコントラストの変動の(c3)低減、
(d)圧力感度の低減、(e)色素減感の低減、(f)
安定性の増加、(g)最小濃度の低減、(h)最大濃度
の増加、(i)明室での取り扱い性の改良および(j)
より短波長(例えばX線またはγ線)の露光に応答する
潜像形成の向上のために用いることができる。用途によ
っては、多価金属イオン(pvmi)が有効である。B.
H. Carroll, "Iridium Sensitization: A Literature
Review", Photographic Science and Engineering, Vo
l. 24, No. 6, Nov./Dec. 1980, pp. 265-267(pm、
Ir、a、bおよびd)、Hochstetter の米国特許第1,
951,933号明細書(Cu)、De Witt の米国特許第 2,62
8,167号明細書(Tl、a、c)、Mueller 他の米国特
許第 2,950,972号明細書(Cd、j)、Spence他の米国
特許第 3,687,676号明細書およびGilman他の米国特許第
3,761,267号明細書(Pb、Sb、Bi、As、Au、
Os、Ir、a)、Ohkubu他の米国特許第 3,890,154号
明細書(VIII、a)、Iwaosa他の米国特許第 3,901,711
号明細書(Cd、Zn、Co、Ni、Tl、U、Th、
Ir、Sr、Pb、b1)、Habu他の米国特許第 4,17
3,483号明細書(VIII、b1)、Atwellの米国特許第 4,
269,927号明細書(Cd、Pb、Cu、Zn、a2)、W
eyde の米国特許第 4,413,055号明細書(Cu、Co、
Ce、a2)、Akimura 他の米国特許第 4,452,882号明
細書(Rh、i)、Menjo 他の米国特許第 4,477,561号
明細書(pm、f)、Habu他の米国特許第 4,581,327号
明細書(Rh、c1、f)、Kobuta他の米国特許第 4,6
43,965号明細書(VIII、Cd、Pb、f、c2)、Yama
shita 他の米国特許第 4,806,462号明細書(pvmi、
a2、g)、Grzeskowiak 他の米国特許第 4,4,828,962
号明細書(Ru+Ir、b1)、Janusonis の米国特許
第 4,835,093号明細書(Re、a1)、Leubner 他の米
国特許第 4,902,611号明細書(lr+4)、Inoue 他の
米国特許第 4,981,780号明細書(Mn、Cu、Zn、C
d、Pb、Bi、In、Tl、Zr、La、Cr、R
e、VIII、c1、g、h)、Kim の米国特許第 4,997,7
51号明細書(Ir、b2)、Kunoの米国特許第 5,057,4
02号明細書(Fe、b、f)、Maekawa 他の米国特許第
5,134,060号明細書(Ir、b、c3)、Kawai 他の米
国特許第 5,164,292号明細書(Ir+Se、b)、Asam
i の米国特許第 5,166,044号および同 5,204,234号の各
明細書(Fe+Ir、a2、b、c1、c3)、Wuの米
国特許第 5,166,045号明細書(Se、a2)、Yoshida
他の米国特許第 5,229,263号明細書(Ir+Fe/Re
/Ru/Os、a2、b1)、Marchetti 他の米国特許
第 5,264,336号および同 5,268,264号の各明細書(F
e、g)、Komarita他の欧州特許出願公開明細書第 0 2
44 184号(Ir、Cd、Pb、Cu、Zn、Rh、P
d、Pt、Tl、Fe、d)、Miyoshi 他の欧州特許出
願公開明細書第 0 488 737号および同 0 488 601号(I
r+VIII/Sc/Ti/V/Cr/Mn/Y/Zr/N
b/Mo/La/Ta/W/Re、a2、b、g)、Ih
ama 他の欧州特許出願公開明細書第 0 368 304号(P
d、a2、g)、Tashiro の欧州特許出願公開明細書第
0 405 938号(Ir、a2、b)、Murakami他の欧州特
許出願公開明細書第 0 509 674号(VIII、Cr、Zn、
Mo、Cd、W、Re、Au、a2、b、g)並びにBu
dzの国際公開公報第 WO 93/02390号(Au、g)、Ohku
bo他の米国特許第 3,672,901号明細書(Fe、a2)、
Yamasue 他の米国特許第 3,901,713号明細書(Ir+R
h、f)、並びにMiyoshi 他の欧州特許出願公開明細書
第 0 488 737号によって説明されているように、ホスト
粒子およびドーパントの選択(ドーパントの濃度並び
に、用途によっては、ホスト粒子内でのドーパントの位
置および/またはドーパントの原子価を含む)を変更し
て、目的とする写真特性を達成することができる。
【0199】ドーパント金属が、析出時に、配位錯体
(特に四配位錯体および六配位錯体)の形で存在する場
合、金属イオンおよび配位子を両方とも粒子内に吸蔵さ
せることができる。Grzeskowlak の米国特許第 4,847,1
91号明細書、McDugle 他の米国特許第 4,933,272号、同
4,981,781号、および同 5,037,732号の各明細書、Marc
hetti 他の米国特許第 4,937,180号明細書、Keevert 他
の米国特許第 4,945,035号明細書、Hayashi の米国特許
第 5,112,732号明細書、Murakami他の欧州特許出願公開
明細書第 0 509 674号、Ohya他の欧州特許出願公開明細
書第 0 513 738号、Janusonis の国際公開第 WO 91/101
66号公報、Beavers の国際公開第 WO 92/16876号公報、
Pietsch 他のドイツ国第DD 298,320号、並びにOlm 他の
米国特許第5,360,712号明細書によって説明されている
ように、配位子(例えばハロ、アクオ、シアノ、シアネ
ート、フルミナート、チオシアネート、セレノシアネー
ト、ニトロシル、チオニトロシル、オキソ、カルボニル
およびエチレンジアミン四酢酸(EDTA)の各配位
子)は開示されており、場合によっては、乳剤特性を変
更することが認められている。
【0200】また、Evans 他の米国特許第 5,024,931号
明細書によって説明されているように、オリゴマー配位
錯体を用いて、粒子特性を変更することもできる。
【0201】ドーパントを、可能な場合にはハロゲン化
物イオンの添加と共に、粒子の析出時または析出後のい
ずれかにおいて、添加剤、カブリ防止剤、色素、および
安定化剤と共に添加することができる。Ihama 他の米国
特許第 4,693,965号明細書(Ir、a2)、Shiba 他の
米国特許第 3,790,390号明細書(第VIII族、a2、b
1)、Habu他の米国特許第 4,147,542号明細書(第VIII
族、a2、b1)、Hasebe他の欧州特許出願公開明細書
第 0 273 430号(Ir、Rh、Pt)、Ohshima他の欧
州特許出願公開明細書第 0 312 999号(Ir、f)、お
よびOgawa の米国法定発明登録H760(Ir、Au、H
g、Tl、Cu、Pb、Pt、Pd、Rh、b、f)に
よって説明されているように、これらの方法により、可
能な場合には乳剤作用の変更と共に、内層面(subsurfac
e)の近くまたは僅かに内層面中にドーパントを付着させ
ることができる。
【0202】減感用もしくはコントラスト増大用のイオ
ンまたは錯体は、概して、ホスト材料のバンドギャップ
内深くにさらなるエネルギーレベルを導入することによ
って、光生成された正孔または電子を捕捉するように機
能するドーパントである。例には、第8〜10族の遷移金
属(例えば、ロジウム、イリジウム、コバルト、ルテニ
ウム、およびオスミウム)の単塩および錯体、並びにMc
Dugle 他の米国特許第4,933,272号明細書によって記載
されているニトロシル配位子またはチオニトロシル配位
子を含有している遷移金属錯体が含まれるけれども、こ
れらに限定されるものではない。具体例には、K3 Rh
Cl6 、(NH42 Rh(Cl5 )H 2 O、K2 Ir
Cl6 、K3 IrCl6 、K2 IrBr6 、K2 IrB
6 、K 2 RuCl6 、K2 Ru(NO)Br5 、K2
Ru(NS)Br5 、K2 OsCl6 、Cs2 Os(N
O)Cl5 、およびK2 Os(NS)Cl5 が含まれ
る。また、Olm 他の米国特許第 5,360,712号明細書にお
いて開示されているこれらの金属または他の金属のアミ
ン錯体、オキサレート錯体、および有機配位子錯体もま
た特に企図されている。
【0203】浅い電子トラップを提供するイオンまたは
錯体は、さらなる正味の正電荷をホスト粒子の格子部位
に導入し、また、さらなる空のエネルギーレベルまたは
部分的に満たされたエネルギーレベルをホスト粒子のバ
ンドギャップ内深くに導入することができないドーパン
トである。六配位遷移金属ドーパント錯体の場合におい
ては、ホスト粒子への置換には、銀イオンおよび6個の
隣接するハロゲン化物イオンの結晶構造からの欠損が必
要とされる(ひとまとめにして7個の空格子点イオン(v
acancy ion) と呼ばれる)。これら7個の空格子点イオ
ンは、−5の正味の電荷を呈する。−5よりも正の正味
の電荷を有する六配位ドーパント錯体は、局所的な格子
部位に正味の正電荷を導入し、浅い電子トラップとして
機能するであろう。さらなる正電荷の存在は、クーロン
力による散乱中心として作用し、それにより、潜像形成
の動力学を変化させる。
【0204】電子構造によれば、浅い電子トラップを提
供する一般的なイオンまたは錯体は、(i)満たされた
価電子殻を有する金属イオンもしくは錯体、または(i
i)配位子によって提供される大きな結晶場エネルギー
に起因する、配位子もしくは金属に基づく低準位の(low
-lying) 空の軌道もしくは部分的に満たされた軌道が無
い、低スピンの、半分満たされたd殻を有する金属イオ
ンもしくは錯体、として分類することができる。分類
(i)のタイプのドーパントの古典的な例は、第II族の
二価金属錯体(例えば、Mg(2+)、Pb(2+)、
Cd(2+)、Zn(2+)、およびHg(2+))で
ある。いくつかのタイプ(ii)のドーパントには、シア
ニドおよびチオシアネートなどの強結晶場配位子を有す
る第VIII族の錯体が含まれる。例には、Ohkuboの米国特
許第 3,672,901号明細書によって説明されている鉄錯
体、並びにKeevert の米国特許第 4,945,035号明細書に
よって開示されているレニウム錯体、ルテニウム錯体、
およびオスミウム錯体、並びにOhshima 他の米国特許第
5,252,456号明細書によって開示されているイリジウム
錯体および白金錯体が含まれるけれども、これらに限定
されるものではない。好ましい錯体は、K4 Fe(C
N)6 、K4 Ru(CN)6 、K4 Os(CN)6 、K
2 Pt(CN)4 およびK3 Ir(CN)6 などの低原
子価シアニド錯体のアンモニウム塩並びにアルカリ金属
塩である。また、このタイプの、さらに高い酸化状態の
錯体(例えばK3 Fe(CN)6 およびK3 Ru(C
N)6 )も、特に、ホスト粒子のバンドギャップ内に存
することができる部分的に満たされた電子状態が光電荷
キャリアとの限られた相互作用しか呈さない場合には、
浅い電子トラップ特性を有することができる。
【0205】また、粒子表面に吸着する乳剤添加剤(例
えばカブリ防止剤、安定化剤および色素)を析出時に乳
剤に添加することもできる。分光増感色素の存在下での
析出は、Lockerの米国特許第 4,183,756号明細書、Lock
er他の米国特許第 4,225,666号明細書、Ihama 他の米国
特許第 4,683,193号および同 4,828,972号の各明細書、
Takagi他の米国特許第 4,912,017号明細書、Ishiguro他
の米国特許第 4,983,508号明細書、Nakayama他の米国特
許第 4,996,140号明細書、Steiger の米国特許第 5,07
7,190号明細書、Brugger 他の米国特許第 5,141,845号
明細書、Metoki他の米国特許第 5,153,116号明細書、As
ami 他の欧州特許第 0 287 100号明細書並びにTadaaki
他の欧州特許第 0 301 508号明細書によって説明されて
いる。色素ではない添加剤は、Klotzer 他の米国特許第
4,705,747号明細書、Ogi 他の米国特許第 4,868,102号
明細書、Ohya他の米国特許第 5,015,563号明細書、Bahn
muller他の米国特許第 5,045,444号明細書、Maeka 他の
米国特許第 5,070,008号明細書、並びにVandenabeele他
の欧州特許第 0 392 092号明細書によって説明されてい
る。
【0206】本発明における材料の化学増感は、種々の
既知の化学増感剤のいずれによっても達成される。本明
細書に記載されている乳剤は、化学増感剤の添加の前、
最中もしくは後に存在する増感色素、超増感剤、乳剤熟
成剤、ゼラチンまたはハロゲン化物転化抑制剤などの他
の添加剤を有していても、有していなくてもよい。
【0207】硫黄、硫黄および金、または金のみの増感
剤は、非常に有効な増感剤である。典型的な金増感剤
は、クロロ金酸塩、二チオ硫酸第一金、水性コロイド状
硫化金または金(第一金ビス (1,4,5-トリメチル -1,2,
4-トリアゾリウム -3-チオレート) テトラフルオロボラ
ート)である。硫黄増感剤には、チオスルフェート、チ
オシアネートまたは N,N'-カルボチオイル−ビス (N-メ
チルグリシン) が含まれる。
【0208】また、1種以上のカブリ防止剤を汚染低減
剤として添加することは、ハロゲン化銀システムにおい
て一般的である。テトラアザインデン(例えば4-ヒドロ
キシ-6-メチル-(1,3,3a,7)-テトラアザインデン)は、
安定化剤として、一般的に使用されている。また、1-フ
ェニル -5-メルカプトテトラゾールまたはアセトアミド
-1-フェニル -5-メルカプトテトラゾールなどのメルカ
プトテトラゾールも有用である。また、アリールチオス
ルフィナート(例えばトリルチオスルホネート)もしく
はアリールスルフィナート(例えばトリルチオスルフィ
ナート)またはそれらのエステルも有用である。
【0209】本発明において有用なのは、平板状粒子ハ
ロゲン化銀乳剤である。具体的に企図されている平板状
粒子乳剤は、乳剤粒子の全投影面積の50%超が、 0.3μ
m (青感性乳剤については 0.5μm )未満の厚みおよび
25を超える(好ましくは 100より大きい)平均平板状度
(T)を有する平板状粒子によって占められているもの
であり、「平板状度」という用語は、 T=ECD/t2 として、その技術分野において認識されている用法で用
いられる。上式中、ECDは平板状粒子の平均等価円直
径(μm )であり、そしてtは平板状粒子の平均厚み
(μm )である。
【0210】実際には乳剤のECDが約4μm を超える
ことはめったにないけれども、写真乳剤の有用な平均E
CDは約10μm までの範囲にわたる場合がある。写真感
度および粒状度の両方がECDの増大と共に増加するの
で、目的とする感度の要求条件の達成に適合するもっと
も小さい平板状粒子ECDを用いるのが一般に好まし
い。
【0211】乳剤の平板状度は、平板状粒子の厚みの減
少と共に著しく増大する。目的とする平板状粒子投影面
積を薄い(t< 0.2μm )平板状粒子によって達成する
のが一般に好ましい。もっとも低いレベルの粒状度を達
成するには、目的とする平板状粒子投影面積を極薄(t
<0.06μm )平板状粒子を用いて達成するのが好まし
い。平板状粒子の厚みは、概して、約0.02μm 以上の範
囲にわたる。しかしながら、さらに薄い平板状粒子厚み
も企図されている。例えば、Daubendiek他の米国特許第
4,672,027号明細書には、 0.017μm の粒子厚みを有す
る、ヨウ化物3モル%の平板状粒子臭ヨウ化銀乳剤が報
告されている。極薄平板状粒子高塩化物乳剤は、Maskas
kyの米国特許第 5,217,858号明細書によって開示されて
いる。
【0212】上記の如く、特定の厚み未満の平板状粒子
が、乳剤の全粒子投影面積の少なくとも50%を占めてい
る。高い平板状度の利点を最大化するには、上述の厚み
基準を満足する平板状粒子が、乳剤の全粒子投影面積
の、都合良く達成可能な、もっとも高い割合を占めてい
るのが一般に好ましい。例えば、好ましい乳剤において
は、上述の厚み基準を満足する平板状粒子が、全粒子投
影面積の少なくとも70%を占めている。最高性能の平板
状粒子乳剤においては、上記厚み基準を満足する平板状
粒子が、全粒子投影面積の少なくとも90%を占めてい
る。
【0213】上記乳剤は、表面感受性乳剤、すなわち、
主にハロゲン化銀粒子の表面上に潜像を形成する乳剤で
あることができ、またはこれらの乳剤は、主にハロゲン
化銀粒子の内部に内部潜像を形成することができる。こ
れらの乳剤は、ネガ型乳剤(例えば表面感受性乳剤もし
くは未カブリ内部潜像形成乳剤)であることができ、ま
たは現像を均一露光を用いて行うか、もしくは核生成剤
の存在下で行うとポジ型となる未カブリ内部潜像形成型
の直接陽画乳剤であることができる。
【0214】写真要素を(概してスペクトルの可視領域
における)化学線に露光させて潜像を形成させ、次に、
処理して可視色素画像を形成させることができる。可視
色素画像を形成させるための処理には、要素を発色現像
主薬と接触させて、現像可能なハロゲン化銀を還元し、
かつ発色現像主薬を酸化させる工程が含まれる。酸化さ
れた発色現像主薬は、次に、カプラーと反応して色素を
生ずる。
【0215】露光時のハレーションを防止するには、透
明支持体のいずれかの側にある最底部感光層の間にハレ
ーション防止層を提供することが必要である。このハレ
ーション防止層は、露光後の潜像形成過程の一部ではな
かった光の光子を吸収する、光子トラップとして作用す
る。この層により、写真要素のいたるところで、入射露
光の露光光線と調和しないでハロゲン化銀粒子を潜在的
に露光させる場合がある光の散乱が防止される。潜像形
成過程の一部ではない光を排除することにより、ハレー
ションが排除され、画像鮮鋭度が増大する。このこと
は、一体式レンチキュラー材料において走査露光装置を
用いる場合、画像情報の線が非常に細い(概して、直径
が5μm 〜10μm )ので、とりわけ重要である。画像情
報の引き続き隣接する線の強度が大きく異なり、後に結
果として生ずる画像濃度が大きく異なる場合、要素が鮮
鋭でないと、これらの線が不必要に広がり、別個の画像
が互いに区別できないように見えるように併合する。従
って、主に「明るい」画像シーンに隣接するように配置
されている、主に「暗い」画像シーンは、観察者の目に
おいて視覚的にぼやけていっしょになり、画像の外見上
の品質が低下する。
【0216】ハレーション防止層は、Kodak Advantix
(商標)フィルムなどの殆どのカラーネガフィルムにお
いて一般的であり、また、 Kodak Vision Color Print
Film(商標)または Kodak Duraclear RA Display Mate
rial(商標)などのいくつかのカラープリントフィルム
においても見出される。ハレーション防止材料は、像形
成過程の一部として吸収されなかった光を吸収するため
に導入される。この材料は、概して、色が「グレー」で
あり、すべての色の光を吸収する。この要求条件を満た
すために、種々の材料が提案されてきた。いくつかの製
品においては微分散カーボンブラックが使用されてお
り、当該業界においては「レムジェット」として知られ
ている。ハレーション防止材料は、処理サイクルにおい
て可溶化させることができないので、前浴によって化学
現像工程の前に除去されなければならず、支持体の、像
形成層とは反対側に塗布されなければならない。また、
微細元素銀も、多くのカラーネガフィルムにおいて広く
使用されている。この材料は「グレーゲル」として知ら
れており、化学現像過程における漂白工程および定着工
程において容易に除去される。いくつかの製品において
は、水溶性のシアン、マゼンタ、およびイエローの色素
の混合物が、(通常は支持体の、乳剤層とは反対側に)
別個の層として塗布される。これらの水溶性色素を、支
持体の、乳剤と同じ側に塗布すると、それらが塗布操作
後に乳剤層中に拡散して、写真要素の写真感度を低下さ
せる。これらの色素は水溶性であるので、処理の際に、
拡散によって、または発色現像液中のアルカリもしくは
スルフィットとの反応によって、それらを除去するのが
好都合である。
【0217】この傾向を克服するために、これらの色素
の固体粒子分散系が開発された。これらの調合物中の色
素は、アルカリ性条件を除いては、すべての条件下で不
溶性であるので、それらは、それらが塗布されている層
に留まるけれども、写真処理の化学現像工程における加
水分解またはイオン化によって除去することができる。
【0218】ネガ型ハロゲン化銀を用いると、上述の処
理工程により、ネガ像が生ずる。上述の要素は、1988年
のthe British Journal of Photography Annual, pp. 1
98-199に記載されている既知のKodak RA-4カラー法によ
って処理することができる。ポジ像(またはリバーサル
像)を提供するには、非発色現像主薬を用いて現像し
て、露光ハロゲン化銀を現像するけれども、色素は形成
させず、続いて要素に均一にカブリを生じさせて、未露
光ハロゲン化銀を現像可能にすることによって、発色現
像工程を進行させることができる。概して、このような
リバーサル乳剤は、E-6 などのカラーリバーサル法を使
用して処理するように書かれた使用説明書と共に販売さ
れている。あるいは、直接陽画乳剤を用いてポジ像を得
ることができる。
【0219】好ましい発色現像主薬は、4-アミノ -N,N-
ジエチルアニリン塩酸塩、4-アミノ -3-メチル -N,N-ジ
エチルアニリン塩酸塩、4-アミノ -3-メチル -N-エチル
-N-(2-メタンスルホンアミド−エチル) アニリン三二硫
酸水和物、4-アミノ -3-メチル -N-エチル-N-(2-ヒドロ
キシエチル) アニリン硫酸塩、4-アミノ-3-(2-メタンス
ルホンアミド−エチル)-N,N-ジエチルアニリン塩酸塩、
および4-アミノ -N-エチル-N-(2-メトキシエチル)-m-ト
ルイジン ジ -p-トルエンスルホン酸、などのp-フェニ
レンジアミンである。
【0220】通常は、現像の後に、漂白、定着、または
漂白−定着という従来の工程が続き、銀またはハロゲン
化銀が除去され、洗浄され、そして乾燥される。
【0221】直接観察写真要素は、(1)反射光によっ
て直接観察されるように設計されているカラー画像(例
えば写真ペーパープリント)、(2)透過光によって直
接観察されるように設計されているカラー画像(例えば
ディスプレー透明画)、または(3)映写によって直接
観察されるように設計されているカラー画像(例えばカ
ラースライドまたは映画プリント)を生ずるものである
と規定される。これらの直接観察要素は、種々の方法に
よって露光および処理することができる。例えば、ペー
パープリント、ディスプレー透明画、および映画プリン
トは、概して、カラーネガから直接観察要素上に画像を
光学的に焼き付け、適切なネガ型写真処理によって処理
して、ポジカラー像を生じさせることによって製造され
る。カラースライドも同様の手法によって製造すること
ができるけれども、より典型的には、フィルムをカメラ
中で直接露光させ、リバーサルカラー処理または直接陽
画処理によって処理して、ポジカラー像を生じさせるこ
とによって製造される。また、ディジタル焼き付けなど
の代替法によって画像を生じさせてもよい。
【0222】これらのタイプの写真要素の各々は、色素
色相についての個々に固有の要求条件を有するけれど
も、一般に、それらはすべて、その吸収帯がカラーネガ
ティブフィルムほどには深色吸収ではない(すなわち、
スペクトルの赤の端から離れてシフトしている)シアン
色素を必要とする。これは、光学焼き付け用に設計され
たカラーネガ材料における色素がプリント材料の分光感
度に最良に適合するように設計されているのに対して、
直接観察要素における色素は人間の目によって観察され
る際に最良の外観を有するように選ばれているためであ
る。
【0223】以下の例により本発明の実施を説明する。
これらの例は、本発明のすべての可能な態様を網羅して
いると解されるべきものではない。特に表示しない限
り、部および百分率は質量によるものである。以下の例
は、接着されて本発明のディスプレー部材を形成するこ
とができる材料の典型である。
【0224】
【実施例】写真要素1〜7:この例のためのカプラーの
分散系を、当該技術分野において周知の方法によって乳
化させ、従来の塗布技法を使用して、この例に適切な二
層押出ポリエチレンコート紙支持体または透明高分子支
持体の表側に塗布した。全ゼラチンの 2.4%のビス (ビ
ニルスルホニルメチル) エーテルを用いて、ゼラチン層
を硬膜させた。個々の層の調製および組成並びにそれら
の成分を以下に示す。
【0225】分散系調合物:CDなどの分散系は、以下
のように配合した。分散系調合物の油相は、以下のもの
の混合物を含んでなる。 カプラーC−1 100.0g フタル酸ジ -n-ブチル 100.0g Tinuvin 328(商標) 64.3g 酢酸 2-(2-ブトキシエトキシ) エチル 8.2g
【0226】分散系の水性相は、以下のものの混合物を
含んでなる。 ゼラチン 120.0g Alkanol XC(商標)界面活性剤 12.0g 水 1574.0g
【0227】MDなどの分散系は、以下のように配合し
た。分散系調合物の油相は、以下のものの混合物を含ん
でなる。 カプラーM−2 100.0g オレイルアルコール 105.0g フタル酸ジ -n-ブチル 54.0g 酢酸 2-(2-ブトキシエトキシ) エチル 10.0g ST−21 19.3g ST−22 131.8g
【0228】YDなどの分散系は、以下のように配合し
た。分散系調合物の油相は、以下のものの混合物を含ん
でなる。 カプラーY−5 100.0g クエン酸トリブチル 52.6g 酢酸 2-(2-ブトキシエトキシ) エチル 4.0g ST−23 29.2g
【0229】KD−1などの分散系は、以下のように配
合した。分散系調合物の油相は、以下のものの混合物を
含んでなる。 カプラーC−1 50.0g カプラーM−1 37.1g カプラーY−13 65.6g フタル酸ジ -n-ブチル 62.6g 酢酸 2-(2-ブトキシエトキシ) エチル 78.5g
【0230】KD−2などの分散系は、以下のように配
合した。分散系調合物の油相は、以下のものの混合物を
含んでなる。 カプラーK−73 100.0g N,N-ジブチルラウラミド 200.0g
【0231】分散手順: 1)上記油相において使用される材料を併せ、溶解が起
こるまで、撹拌しながら 125℃に加熱する。 2)上記熱い油相を、あらかじめ70℃に加熱しておいた
上記水性相に素速く添加する。 3)次に、上記混合物をコロイドミックスに通し、収集
し、次に、分散系が固化するまで冷却する。
【0232】乳剤配合:塩化銀乳剤を、以下に記載する
ように、化学増感および分光増感させた。
【0233】青感性乳剤(BEM−1。米国特許第 5,2
52,451号明細書、第8欄、第55〜68行に記載されている
ように調製した):およそ等モルの硝酸銀溶液および塩
化ナトリウム溶液を、ゼラチンペプタイザーおよびチオ
エーテル熟成剤が入っている、よく撹拌されている反応
器中に添加することによって、高塩化物ハロゲン化銀乳
剤を析出させた。殆どの析出についてハロゲン化銀粒子
の形成中に、Cs2 Os(NO)Cl5 ( 136μg/A
g−M)およびK2 IrCl5 (5-メチルチアゾール)
(72μg/Ag−M)ドーパントを添加した。粒子の体
積の90%のところで析出を停止させ、銀の全量の 0.2M
%に等しい量のヨウ化カリウムを添加した。添加後、さ
らなる硝酸銀および塩化ナトリウムを添加して析出を完
了させ、続いて、ドーパントが無い殻を形成させた。得
られた乳剤は、辺の長さが0.60μm の立方形の粒子を含
有していた。この乳剤を、硫化第一金(18.4mg/Ag−
M)のコロイド状懸濁液を添加し、60℃までヒートラン
プ(heat ramp) を施し、この時間の間に、青増感色素B
SD−4( 388mg/Ag−M)、 1-(3-アセトアミドフ
ェニル)-5-メルカプトテトラゾール(93mg/Ag−M)
および臭化カリウム( 0.5M%)を添加することによっ
て、最適に増感させた。さらに、この増感過程におい
て、イリジウムドーパントK 2 IrCl6 ( 7.4μg/
Ag−M)を添加した。
【0234】青感性乳剤(BEM−2。米国特許第 5,2
52,451号明細書、第8欄、第55〜68行に記載されている
ように調製した):およそ等モルの硝酸銀溶液および塩
化ナトリウム溶液を、ゼラチンペプタイザーおよびチオ
エーテル熟成剤が入っている、よく撹拌されている反応
器中に添加することによって、高塩化物ハロゲン化銀乳
剤を析出させた。殆どの析出についてハロゲン化銀粒子
の形成中に、Cs2 Os(NO)Cl5 ( 136μg/A
g−M)およびK2 IrCl5 (5-メチルチアゾール)
(72μg/Ag−M)ドーパントを添加した。粒子の体
積の90%のところで析出を停止させ、銀の全量の 0.2M
%に等しい量のヨウ化カリウムを添加した。添加後、さ
らなる硝酸銀および塩化ナトリウムを添加して析出を完
了させ、続いて、ドーパントが無い殻を形成させた。得
られた乳剤は、辺の長さが0.60μm の立方形の粒子を含
有していた。この乳剤を、硫化第一金(18.4mg/Ag−
M)のコロイド状懸濁液を添加し、60℃までヒートラン
プを施し、この時間の間に、青増感色素BSD−2( 4
14mg/Ag−M)、 1-(3-アセトアミドフェニル)-5-メ
ルカプトテトラゾール(93mg/Ag−M)および臭化カ
リウム( 0.5M%)を添加することによって、最適に増
感させた。さらに、この増感過程において、イリジウム
ドーパントK2 IrCl6( 7.4μg/Ag−M)を添
加した。
【0235】緑感性乳剤(GEM−1):およそ等モル
の硝酸銀溶液および塩化ナトリウム溶液を、ゼラチンペ
プタイザーおよびチオエーテル熟成剤が入っている、よ
く撹拌されている反応器中に添加することによって、高
塩化物ハロゲン化銀乳剤を析出させた。殆どの析出につ
いてハロゲン化銀粒子の形成中に、Cs2 Os(NO)
Cl5 (1.36μg/Ag−M)ドーパントおよびK2
rCl5 (5-メチルチアゾール)(0.54mg/Ag−M)
ドーパントを添加し、続いてドーパントが無い殻を形成
させた。得られた乳剤は、辺の長さが0.30μm の立方形
の粒子を含有していた。この乳剤を、硫化第一金(12.3
mg/Ag−M)のコロイド状懸濁液を添加し、熱熟成を
施し、続いて臭化銀( 0.8M%)、緑増感色素GSD−
1( 427mg/Ag−M)、および 1-(3-アセトアミドフ
ェニル)-5-メルカプトテトラゾール(96mg/Ag−M)
を添加することによって、最適に増感させた。
【0236】赤感性乳剤(REM−1):およそ等モル
の硝酸銀溶液および塩化ナトリウム溶液を、ゼラチンペ
プタイザーおよびチオエーテル熟成剤が入っている、よ
く撹拌されている反応器中に添加することによって、高
塩化物ハロゲン化銀乳剤を析出させた。得られた乳剤
は、辺の長さが0.40μm の立方形の粒子を含有してい
た。さらに、この析出過程において、六シアン化ルテニ
ウムドーパント(16.5mg/Ag−M)およびK2 IrC
5 (5-メチルチアゾール)ドーパント(0.99mg/Ag
−M)を添加した。この乳剤を、硫化第一金(60mg/A
g−M)のコロイド状懸濁液を添加し、続いて65℃まで
ヒートランプを45分間施し、そしてさらに 1-(3-アセト
アミドフェニル)-5-メルカプトテトラゾール( 295mg/
Ag−M)、イリジウムドーパントK2 IrCl6 ( 1
49μg/Ag−M)、臭化カリウム( 0.5Ag−M
%)、および赤増感色素RSD−1( 7.1mg/Ag−
M)を添加することによって、最適に増感させた。
【0237】赤感性乳剤(REM−2):およそ等モル
の硝酸銀溶液および塩化ナトリウム溶液を、ゼラチンペ
プタイザーおよびチオエーテル熟成剤が入っている、よ
く撹拌されている反応器中に添加することによって、高
塩化物ハロゲン化銀乳剤を析出させた。得られた乳剤
は、辺の長さが0.40μm の立方形の粒子を含有してい
た。さらに、この析出過程において、六シアン化ルテニ
ウムドーパント(16.5mg/Ag−M)およびK2 IrC
5 (5-メチルチアゾール)ドーパント(0.99mg/Ag
−M)を添加した。この乳剤を、硫化第一金(60mg/A
g−M)のコロイド状懸濁液を添加し、続いて65℃まで
ヒートランプを45分間施し、そしてさらに 1-(3-アセト
アミドフェニル)-5-メルカプトテトラゾール( 295mg/
Ag−M)、イリジウムドーパントK2 IrCl6 ( 1
49μg/Ag−M)、臭化カリウム( 0.5Ag−M
%)、および増感色素GSD−2( 8.9mg/Ag−M)
を添加することによって、最適に増感させた。
【0238】赤外感性乳剤(FSEM−1):およそ等
モルの硝酸銀溶液および塩化ナトリウム溶液を、ゼラチ
ンペプタイザーおよびチオエーテル熟成剤が入ってい
る、よく撹拌されている反応器中に添加することによっ
て、高塩化物ハロゲン化銀乳剤を析出させた。得られた
乳剤は、辺の長さが0.40μm の立方形の粒子を含有して
いた。さらに、この析出過程において、六シアン化ルテ
ニウムドーパント(16.5mg/Ag−M)およびK2 Ir
Cl5 (5-メチルチアゾール)ドーパント(0.99mg/A
g−M)を添加した。この乳剤を、硫化第一金(60mg/
Ag−M)のコロイド状懸濁液を添加し、続いて65℃ま
でヒートランプを45分間施し、続いてカブリ防止剤 1-
(3-アセトアミドフェニル)-5-メルカプトテトラゾール
( 295mg/Ag−M)、イリジウムドーパントK2 Ir
Cl6 ( 149μg/Ag−M)、臭化カリウム( 0.5A
g−M%)、DYE−5( 300mg/Ag−M)、赤外増
感色素IRSD−1(33.0mg/Ag−M)をさらに添加
し、そして最後に、乳剤を40℃まで冷却した後に、DY
E−4(10.76mg/M2 )を添加することによって、最
適に増感させた。
【0239】赤外感性乳剤(FSEM−2):およそ等
モルの硝酸銀溶液および塩化ナトリウム溶液を、ゼラチ
ンペプタイザーおよびチオエーテル熟成剤が入ってい
る、よく撹拌されている反応器中に添加することによっ
て、高塩化物ハロゲン化銀乳剤を析出させた。得られた
乳剤は、辺の長さが0.40μm の立方形の粒子を含有して
いた。さらに、この析出過程において、六シアン化ルテ
ニウムドーパント(16.5mg/Ag−M)およびK2 Ir
Cl5 (5-メチルチアゾール)ドーパント(0.99mg/A
g−M)を添加した。この乳剤を、硫化第一金(60mg/
Ag−M)のコロイド状懸濁液を添加し、続いて65℃ま
でヒートランプを45分間施し、続いてカブリ防止剤 1-
(3-アセトアミドフェニル)-5-メルカプトテトラゾール
( 295mg/Ag−M)、イリジウムドーパントK2 Ir
Cl6 ( 149μg/Ag−M)、臭化カリウム( 0.5A
g−M%)、DYE−5( 300mg/Ag−M)、赤外増
感色素IRSD−2(33.0mg/Ag−M)をさらに添加
し、そして最後に、乳剤を40℃まで冷却した後に、DY
E−4(10.76mg/M2 )を添加することによって、最
適に増感させた。
【0240】赤外感性乳剤(FSEM−3):およそ等
モルの硝酸銀溶液および塩化ナトリウム溶液を、ゼラチ
ンペプタイザーおよびチオエーテル熟成剤が入ってい
る、よく撹拌されている反応器中に添加することによっ
て、高塩化物ハロゲン化銀乳剤を析出させた。得られた
乳剤は、辺の長さが0.40μm の立方形の粒子を含有して
いた。さらに、この析出過程において、六シアン化ルテ
ニウムドーパント(16.5mg/Ag−M)およびK2 Ir
Cl5 (5-メチルチアゾール)ドーパント(0.99mg/A
g−M)を添加した。この乳剤を、硫化第一金(60mg/
Ag−M)のコロイド状懸濁液を添加し、続いて65℃ま
でヒートランプを45分間施し、続いてカブリ防止剤 1-
(3-アセトアミドフェニル)-5-メルカプトテトラゾール
( 295mg/Ag−M)、イリジウムドーパントK2 Ir
Cl6 ( 149μg/Ag−M)、臭化カリウム( 0.5A
g−M%)、DYE−5( 300mg/Ag−M)、赤外増
感色素IRSD−3(33.0mg/Ag−M)をさらに添加
し、そして最後に、乳剤を40℃まで冷却した後に、DY
E−4(10.76mg/M2 )を添加することによって、最
適に増感させた。
【0241】赤外感性乳剤(FSEM−4):およそ等
モルの硝酸銀溶液および塩化ナトリウム溶液を、ゼラチ
ンペプタイザーおよびチオエーテル熟成剤が入ってい
る、よく撹拌されている反応器中に添加することによっ
て、高塩化物ハロゲン化銀乳剤を析出させた。得られた
乳剤は、辺の長さが0.40μm の立方形の粒子を含有して
いた。さらに、この析出過程において、六シアン化ルテ
ニウムドーパント(16.5mg/Ag−M)およびK2 Ir
Cl5 (5-メチルチアゾール)ドーパント(0.99mg/A
g−M)を添加した。この乳剤を、硫化第一金(60mg/
Ag−M)のコロイド状懸濁液を添加し、続いて65℃ま
でヒートランプを45分間施し、続いてカブリ防止剤 1-
(3-アセトアミドフェニル)-5-メルカプトテトラゾール
( 295mg/Ag−M)、イリジウムドーパントK2 Ir
Cl6 ( 149μg/Ag−M)、臭化カリウム( 0.5A
g−M%)、DYE−5( 300mg/Ag−M)、赤外増
感色素IRSD−4(33.0mg/Ag−M)をさらに添加
し、そして最後に、乳剤を40℃まで冷却した後に、DY
E−4(10.76mg/M2 )を添加することによって、最
適に増感させた。
【0242】上記コーティングを調製した後、以下に記
載する要素の分光感度に合うように相互に最適化された
出力装置を有するディジタルプリンターによって、それ
らを露光させた。露光後、これらの要素を、以下に記載
する標準的な Kodak Ektacolor(商標)RA4 Color Pape
r 現像法によって処理した。
【0243】
【表1】
【0244】
【表2】
【0245】
【表3】
【0246】上記露光させたペーパー試料の処理は、現
像液および漂白−定着液の温度を35℃に調整して行っ
た。洗浄は、32.2℃において、水道水を用いて行った。
【0247】以下の表は、上記に規定した分光増感色素
および乳剤の組み合わせによって得られた分光感度を示
すものである。
【0248】
【表4】
【0249】基準要素および4色両面塗り写真要素1〜
7:以下の表は、対照標準または基準となる3色要素お
よび本発明の4色両面塗り要素を構成する層、乳剤並び
にカプラー分散系の組み合わせを説明するものである。
この表の第1列は、要素の組み合わせについての参照コ
ードを提供している。第2列並びに第3列は、各々の異
なる分光増感された色記録の層順序を説明している。
「表側」と題された第2列は、支持体からもっとも遠い
層から始まる、着色剤層の順序を示している。「裏側」
と題された第3列は、他方の色記録とは反対の、支持体
の裏側に使用されている着色剤を説明している。第4列
〜第7列は、各々の層において使用されている乳剤およ
び分散系の組み合わせを説明しており、これらは、上記
において詳細に説明したものである。
【0250】表の最初の2行は、両面塗りされていな
い、2種の基準となる多層要素の一般的な組成を提供し
ている。基準要素−1は、従来のカラーペーパーにおけ
る従来の歴史的な層順序を示している。基準要素−2
は、乳剤および分散系の代替の組み合わせを提供してい
る。乳剤および分散系のこの組み合わせは、この層によ
って生成される着色剤が、この層を露光させるのに使用
された光の波長に対する補色ではない、偽増感されてい
る要素を生ずる。このような設計は、カラーネガフィル
ムの性状のために、ディジタル露光装置を使用して要素
を焼き付けることを必要とする。
【0251】
【表5】
【0252】要素の具体的な組成:以下の表は、選ばれ
た要素の詳細な組成を含んでいる。列挙した他の例の具
体的な組み合わせについては、上記の表および以下の要
素から特定することができる。
【0253】 表VI 基準多層要素−1 ────────────────────────────────── 層/機能 材料 付着量 (g/m2) ────────────────────────────────── 保護オーバーコート ゼラチン 0.645 Dow Corning DC200(商標) 0.0202 Ludox AM(商標) 0.1614 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.013 フタル酸ジ -n-ブチル 0.039 Alkanol XC(商標) 0.009 FT-248 0.004 ──────────────────────────────────
【0254】 紫外線吸収剤−2 ゼラチン 0.624 Tinuvin 328(商標) 0.156 Tinuvin 326(商標) 0.027 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.0485 シクロヘキサン−ジメタノール −ビス -2-エチルヘキサン酸 0.18 フタル酸ジ -n-ブチル 0.18 ──────────────────────────────────
【0255】 赤色光感性層C ゼラチン 1.356 赤感性銀 REM-1 0.194 カプラー C-1または 0.381 C-2 0.237 フタル酸ジ -n-ブチル 0.381 Tinuvin 328(商標) 0.245 酢酸 2-(2-ブトキシエトキシ) エチル 0.0312 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.0035 Dye-3 0.0665 ──────────────────────────────────
【0256】 紫外線吸収剤−1 ゼラチン 0.624 Tinuvin 328(商標) 0.156 Tinuvin 326(商標) 0.027 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.0485 シクロヘキサン−ジメタノール −ビス -2-エチルヘキサン酸 0.18 フタル酸ジ -n-ブチル 0.18 ──────────────────────────────────
【0257】 緑色光感性層M ゼラチン 1.421 緑感性銀 GEM-1 0.0785 カプラー M-2 0.237 オレイルアルコール 0.0846 フタル酸ジウンデシル 0.0362 ST-21 0.064 ST-22 0.604 1-フェニル -5-メルカプトテトラゾール 0.0001 Dye-2 0.0602 ──────────────────────────────────
【0258】 中間層 ゼラチン 0.753 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.108 フタル酸ジ -n-ブチル 0.308 4,5-ジヒドロキシ -m-ベンゼン ジスルホン酸二ナトリウム 0.0129 SF-1 (Alkanol XC(商標)) 0.0495 Irganox 1076(商標) 0.0323 ──────────────────────────────────
【0259】 青色光感性層Y ゼラチン 1.312 青感性銀 BEM-1 0.227 カプラー Y-3または 0.414 Y-5 0.414 ST-23 0.186 クエン酸トリブチル 0.0001 1-フェニル -5-メルカプトテトラゾール 0.009 Dye-1 0.0600 ──────────────────────────────────
【0260】 支持体 樹脂コートカラーペーパー支持体または 透明高分子支持体 ──────────────────────────────────
【0261】 表VII 本発明の多層要素1−31−1 ────────────────────────────────── 層/機能 材料 付着量 (g/m2) ────────────────────────────────── 保護オーバーコート ゼラチン 0.645 Dow Corning DC200(商標) 0.0202 Ludox AM(商標) 0.1614 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.013 フタル酸ジ -n-ブチル 0.039 Alkanol XC(商標) 0.009 FT-248 0.004 ──────────────────────────────────
【0262】 紫外線吸収剤−2 ゼラチン 0.624 Tinuvin 328(商標) 0.156 Tinuvin 326(商標) 0.027 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.0485 シクロヘキサン−ジメタノール −ビス -2-エチルヘキサン酸 0.18 フタル酸ジ -n-ブチル 0.18 ──────────────────────────────────
【0263】 赤色光感性層C ゼラチン 1.356 赤感性銀 REM-1 0.194 カプラー C-1または 0.381 C-2 0.237 フタル酸ジ -n-ブチル 0.381 Tinuvin 328(商標) 0.245 酢酸 2-(2-ブトキシエトキシ) エチル 0.0312 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.0035 Dye-3 0.0665 ──────────────────────────────────
【0264】 紫外線吸収剤−1 ゼラチン 0.624 Tinuvin 328(商標) 0.156 Tinuvin 326(商標) 0.027 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.0485 シクロヘキサン−ジメタノール −ビス -2-エチルヘキサン酸 0.18 フタル酸ジ -n-ブチル 0.18 ──────────────────────────────────
【0265】 緑色光感性層M ゼラチン 1.421 緑感性銀 GEM-1 0.0785 カプラー M-2 0.237 オレイルアルコール 0.0846 フタル酸ジウンデシル 0.0362 ST-21 0.064 ST-22 0.604 1-フェニル -5-メルカプトテトラゾール 0.0001 Dye-2 0.0602 ──────────────────────────────────
【0266】 中間層 ゼラチン 0.753 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.108 フタル酸ジ -n-ブチル 0.308 4,5-ジヒドロキシ -m-ベンゼン ジスルホン酸二ナトリウム 0.0129 SF-1 (Alkanol XC(商標)) 0.0495 Irganox 1076(商標) 0.0323 ──────────────────────────────────
【0267】 青色光感性層Y ゼラチン 1.312 青感性銀 BEM-1 0.227 カプラー Y-3または 0.414 Y-5 0.414 ST-23 0.186 クエン酸トリブチル 0.0001 1-フェニル -5-メルカプトテトラゾール 0.009 Dye-1 0.0600 ──────────────────────────────────
【0268】 支持体 両側に下塗りコートを有する 約50〜約 180μm (2〜7ミル)の 透明高分子支持体 ──────────────────────────────────
【0269】 赤外光感性層K ゼラチン 1.076 赤外感性銀 FSEM-1 0.560 カプラー K73 0.270 N,N-ジエチルラウラミド 0.54 酢酸 2-(2-ブトキシエトキシ) エチル 0.0129 ──────────────────────────────────
【0270】 ハレーション防止層 ゼラチン 1.29 銀 0.151 Versa TL-502(商標) 0.0311 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.118 フタル酸ジ -n-ブチル 0.359 ──────────────────────────────────
【0271】 保護オーバーコート ゼラチン 0.645 Dow Corning DC200(商標) 0.0202 Ludox AM(商標) 0.1614 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.013 フタル酸ジ -n-ブチル 0.039 Alkanol XC(商標) 0.009 FT-248 0.004 ──────────────────────────────────
【0272】 表VIII 本発明の多層要素7−22−3 ────────────────────────────────── 層/機能 材料 付着量 (g/m2) ────────────────────────────────── 保護オーバーコート ゼラチン 0.645 Dow Corning DC200(商標) 0.0202 Ludox AM(商標) 0.1614 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.013 フタル酸ジ -n-ブチル 0.039 Alkanol XC(商標) 0.009 FT-248 0.004 ──────────────────────────────────
【0273】 紫外線吸収剤−2 ゼラチン 0.624 Tinuvin 328(商標) 0.156 Tinuvin 326(商標) 0.027 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.0485 シクロヘキサン−ジメタノール −ビス -2-エチルヘキサン酸 0.18 フタル酸ジ -n-ブチル 0.18 ──────────────────────────────────
【0274】 赤色光感性層C ゼラチン 1.356 赤感性銀 REM-1 0.194 カプラー C-1または 0.381 C-2 0.237 フタル酸ジ -n-ブチル 0.381 Tinuvin 328(商標) 0.245 酢酸 2-(2-ブトキシエトキシ) エチル 0.0312 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.0035 Dye-3 0.0665 ──────────────────────────────────
【0275】 紫外線吸収剤−1 ゼラチン 0.624 Tinuvin 328(商標) 0.156 Tinuvin 326(商標) 0.027 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.0485 シクロヘキサン−ジメタノール −ビス -2-エチルヘキサン酸 0.18 フタル酸ジ -n-ブチル 0.18 ──────────────────────────────────
【0276】 緑色光感性層M ゼラチン 1.421 緑感性銀 GEM-1 0.0785 カプラー M-2 0.237 オレイルアルコール 0.0846 フタル酸ジウンデシル 0.0362 ST-21 0.064 ST-22 0.604 1-フェニル -5-メルカプトテトラゾール 0.0001 Dye-2 0.0602 ──────────────────────────────────
【0277】 支持体 両側に下塗りコートを有する 約50〜約 230μm (2〜9ミル)厚の 透明高分子支持体 ──────────────────────────────────
【0278】 青色光感性層Y ゼラチン 1.312 青感性銀 BEM-1 0.227 カプラー Y-3または 0.414 Y-5 0.414 ST-23 0.186 クエン酸トリブチル 0.0001 1-フェニル -5-メルカプトテトラゾール 0.009 Dye-1 0.0600 ──────────────────────────────────
【0279】 中間層 ゼラチン 0.753 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.108 フタル酸ジ -n-ブチル 0.308 4,5-ジヒドロキシ -m-ベンゼン ジスルホン酸二ナトリウム 0.0129 Alkanol XC(商標) 0.0495 Irganox 1076(商標) 0.0323 ──────────────────────────────────
【0280】 青色光感性層K ゼラチン 1.076 青感性銀 BEM-2 0.350 カプラー C-1 0.19 カプラー M-1 0.14 カプラー Y-13 0.25 フタル酸ジ -n-ブチル 0.240 ──────────────────────────────────
【0281】 ハレーション防止層 ゼラチン 1.29 銀 0.151 Versa TL-502(商標) 0.0311 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.118 フタル酸ジ -n-ブチル 0.359 ──────────────────────────────────
【0282】 保護オーバーコート ゼラチン 0.645 Dow Corning DC200(商標) 0.0202 Ludox AM(商標) 0.1614 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.013 フタル酸ジ -n-ブチル 0.039 Alkanol XC(商標) 0.009 FT-248 0.004 ──────────────────────────────────
【0283】例8〜22:以下の表は、本発明の5色両
面塗り要素を構成する層、乳剤、およびカプラー分散系
の組み合わせを説明するものである。この表についての
説明は、上記の例において示したものと同様である。
【0284】
【表6】
【0285】 表X 本発明の多層要素8−41−1 ────────────────────────────────── 層/機能 材料 付着量 (g/m2) ────────────────────────────────── 保護オーバーコート ゼラチン 0.645 Dow Corning DC200(商標) 0.0202 Ludox AM(商標) 0.1614 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.013 フタル酸ジ -n-ブチル 0.039 Alkanol XC(商標) 0.009 FT-248 0.004 ──────────────────────────────────
【0286】 紫外線吸収剤−2 ゼラチン 0.624 Tinuvin 328(商標) 0.156 Tinuvin 326(商標) 0.027 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.0485 シクロヘキサン−ジメタノール −ビス -2-エチルヘキサン酸 0.18 フタル酸ジ -n-ブチル 0.18 ──────────────────────────────────
【0287】 赤色光感性層C ゼラチン 1.356 赤感性銀 REM-1 0.194 カプラー C-1または 0.381 C-2 0.237 フタル酸ジ -n-ブチル 0.381 Tinuvin 328(商標) 0.245 酢酸 2-(2-ブトキシエトキシ) エチル 0.0312 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.0035 Dye-3 0.0665 ──────────────────────────────────
【0288】 紫外線吸収剤−1 ゼラチン 0.624 Tinuvin 328(商標) 0.156 Tinuvin 326(商標) 0.027 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.0485 シクロヘキサン−ジメタノール −ビス -2-エチルヘキサン酸 0.18 フタル酸ジ -n-ブチル 0.18 ──────────────────────────────────
【0289】 緑色光感性層M ゼラチン 1.421 緑感性銀 GEM-1 0.0785 カプラー M-2 0.237 オレイルアルコール 0.0846 フタル酸ジウンデシル 0.0362 ST-21 0.064 ST-22 0.604 1-フェニル -5-メルカプトテトラゾール 0.0001 Dye-2 0.0602 ──────────────────────────────────
【0290】 中間層 ゼラチン 0.753 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.108 フタル酸ジ -n-ブチル 0.308 4,5-ジヒドロキシ -m-ベンゼン ジスルホン酸二ナトリウム 0.0129 Alkanol XC(商標) 0.0495 Irganox 1076(商標) 0.0323 ──────────────────────────────────
【0291】 青色光感性層Y ゼラチン 1.312 青感性銀 BEM-1 0.227 カプラー Y-3または 0.414 Y-5 0.414 ST-23 0.186 クエン酸トリブチル 0.0001 1-フェニル -5-メルカプトテトラゾール 0.009 Dye-1 0.0600 ──────────────────────────────────
【0292】 中間層 ゼラチン 0.753 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.108 フタル酸ジ -n-ブチル 0.308 4,5-ジヒドロキシ -m-ベンゼン ジスルホン酸二ナトリウム 0.0129 Alkanol XC(商標) 0.0495 Irganox 1076(商標) 0.0323 ──────────────────────────────────
【0293】 赤外光感性層K ゼラチン 1.076 赤外感性銀 FSEM-1 0.560 カプラー K73 0.270 N,N-ジエチルラウラミド 0.54 酢酸 2-(2-ブトキシエトキシ) エチル 0.0129 ──────────────────────────────────
【0294】 支持体 両側に下塗りコートを有する 約50〜約 230μm (2〜9ミル)厚の 透明高分子支持体 ──────────────────────────────────
【0295】 第5の感光層X ゼラチン 1.356 青感性銀 BEM-2 0.194 カプラー IB-1 0.381 フタル酸ジ -n-ブチル 0.381 Tinuvin 328(商標) 0.245 酢酸 2-(2-ブトキシエトキシ) エチル 0.0312 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.0035 Dye-3 0.0665 ──────────────────────────────────
【0296】 ハレーション防止層 ゼラチン 1.29 銀 0.151 Versa TL-502(商標) 0.0311 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.118 フタル酸ジ -n-ブチル 0.359 ──────────────────────────────────
【0297】 保護オーバーコート ゼラチン 0.645 Dow Corning DC200(商標) 0.0202 Ludox AM(商標) 0.1614 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.013 フタル酸ジ -n-ブチル 0.039 Alkanol XC(商標) 0.009 FT-248 0.004 ──────────────────────────────────
【0298】 表XI 本発明の多層要素14−32−2 ────────────────────────────────── 層/機能 材料 付着量 (g/m2) ────────────────────────────────── 保護オーバーコート ゼラチン 0.645 Dow Corning DC200(商標) 0.0202 Ludox AM(商標) 0.1614 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.013 フタル酸ジ -n-ブチル 0.039 Alkanol XC(商標) 0.009 FT-248 0.004 ──────────────────────────────────
【0299】 紫外線吸収剤−2 ゼラチン 0.624 Tinuvin 328(商標) 0.156 Tinuvin 326(商標) 0.027 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.0485 シクロヘキサン−ジメタノール −ビス -2-エチルヘキサン酸 0.18 フタル酸ジ -n-ブチル 0.18 ──────────────────────────────────
【0300】 赤色光感性層C ゼラチン 1.356 赤感性銀 REM-1 0.194 カプラー C-1または 0.381 C-2 0.237 フタル酸ジ -n-ブチル 0.381 Tinuvin 328(商標) 0.245 酢酸 2-(2-ブトキシエトキシ) エチル 0.0312 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.0035 Dye-3 0.0665 ──────────────────────────────────
【0301】 紫外線吸収剤−1 ゼラチン 0.624 Tinuvin 328(商標) 0.156 Tinuvin 326(商標) 0.027 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.0485 シクロヘキサン−ジメタノール −ビス -2-エチルヘキサン酸 0.18 フタル酸ジ -n-ブチル 0.18 ──────────────────────────────────
【0302】 緑色光感性層M ゼラチン 1.421 緑感性銀 GEM-1 0.0785 カプラー M-2 0.237 オレイルアルコール 0.0846 フタル酸ジウンデシル 0.0362 ST-21 0.064 ST-22 0.604 1-フェニル -5-メルカプトテトラゾール 0.0001 Dye-2 0.0602 ──────────────────────────────────
【0303】 中間層 ゼラチン 0.753 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.108 フタル酸ジ -n-ブチル 0.308 4,5-ジヒドロキシ -m-ベンゼン ジスルホン酸二ナトリウム 0.0129 Alkanol XC(商標) 0.0495 Irganox 1076(商標) 0.0323 ──────────────────────────────────
【0304】 第5の感光層X ゼラチン 1.421 赤感性銀 REM-2 0.0785 カプラー IR-7 0.237 オレイルアルコール 0.0846 フタル酸ジウンデシル 0.0362 ST-21 0.064 ST-22 0.604 1-フェニル -5-メルカプトテトラゾール 0.0001 Dye-2 0.0602 ──────────────────────────────────
【0305】 支持体 両側に下塗りコートを有する 約50〜約 230μm (2〜9ミル)厚の 透明高分子支持体 ──────────────────────────────────
【0306】 青色光感性層Y ゼラチン 1.312 青感性銀 BEM-1 0.227 カプラー Y-3または 0.414 Y-5 0.414 ST-23 0.186 クエン酸トリブチル 0.0001 1-フェニル -5-メルカプトテトラゾール 0.009 Dye-1 0.0600 ──────────────────────────────────
【0307】 中間層 ゼラチン 0.753 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.108 フタル酸ジ -n-ブチル 0.308 4,5-ジヒドロキシ -m-ベンゼン ジスルホン酸二ナトリウム 0.0129 Alkanol XC(商標) 0.0495 Irganox 1076(商標) 0.0323 ──────────────────────────────────
【0308】 赤外光感性層K ゼラチン 1.076 赤外感性銀 FSEM-2 0.350 カプラー C-1 0.19 カプラー M-1 0.14 カプラー Y-13 0.25 フタル酸ジ -n-ブチル 0.240 ──────────────────────────────────
【0309】 ハレーション防止層 ゼラチン 1.29 銀 0.151 Versa TL-502(商標) 0.0311 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.118 フタル酸ジ -n-ブチル 0.359 1,4-シクロヘキシレンジメチレン ビス (2-エチルヘキサノエート) 0.0717 ──────────────────────────────────
【0310】 保護オーバーコート ゼラチン 0.645 Dow Corning DC200(商標) 0.0202 Ludox AM(商標) 0.1614 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.013 フタル酸ジ -n-ブチル 0.039 Alkanol XC(商標) 0.009 FT-248 0.004 ──────────────────────────────────
【0311】例23〜53:以下の表は、本発明の6色
両面塗り要素を構成する層、乳剤、およびカプラー分散
系の組み合わせを説明するものである。この表について
の説明は、上記の例において示したものと同様である。
【0312】
【表7】
【0313】
【表8】
【0314】 表XIII 本発明の多層要素25−51−3 ────────────────────────────────── 層/機能 材料 付着量 (g/m2) ────────────────────────────────── 保護オーバーコート ゼラチン 0.645 Dow Corning DC200(商標) 0.0202 Ludox AM(商標) 0.1614 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.013 フタル酸ジ -n-ブチル 0.039 Alkanol XC(商標) 0.009 FT-248 0.004 ──────────────────────────────────
【0315】 紫外線吸収剤−2 ゼラチン 0.624 Tinuvin 328(商標) 0.156 Tinuvin 326(商標) 0.027 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.0485 シクロヘキサン−ジメタノール −ビス -2-エチルヘキサン酸 0.18 フタル酸ジ -n-ブチル 0.18 ──────────────────────────────────
【0316】 赤色光感性層C ゼラチン 1.356 赤感性銀 REM-1 0.194 カプラー C-1または 0.381 C-2 0.237 フタル酸ジ -n-ブチル 0.381 Tinuvin 328(商標) 0.245 酢酸 2-(2-ブトキシエトキシ) エチル 0.0312 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.0035 Dye-3 0.0665 ──────────────────────────────────
【0317】 紫外線吸収剤−1 ゼラチン 0.624 Tinuvin 328(商標) 0.156 Tinuvin 326(商標) 0.027 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.0485 シクロヘキサン−ジメタノール −ビス -2-エチルヘキサン酸 0.18 フタル酸ジ -n-ブチル 0.18 ──────────────────────────────────
【0318】 緑色光感性層M ゼラチン 1.421 緑感性銀 GEM-1 0.0785 カプラー M-2 0.237 オレイルアルコール 0.0846 フタル酸ジウンデシル 0.0362 ST-21 0.064 ST-22 0.604 1-フェニル -5-メルカプトテトラゾール 0.0001 Dye-2 0.0602 ──────────────────────────────────
【0319】 中間層 ゼラチン 0.753 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.108 フタル酸ジ -n-ブチル 0.308 4,5-ジヒドロキシ -m-ベンゼン ジスルホン酸二ナトリウム 0.0129 Alkanol XC(商標) 0.0495 Irganox 1076(商標) 0.0323 ──────────────────────────────────
【0320】 青色光感性層Y ゼラチン 1.312 青感性銀 BEM-1 0.227 カプラー Y-3または 0.414 Y-5 0.414 ST-23 0.186 クエン酸トリブチル 0.0001 1-フェニル -5-メルカプトテトラゾール 0.009 Dye-1 0.0600 ──────────────────────────────────
【0321】 中間層 ゼラチン 0.753 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.108 フタル酸ジ -n-ブチル 0.308 4,5-ジヒドロキシ -m-ベンゼン ジスルホン酸二ナトリウム 0.0129 Alkanol XC(商標) 0.0495 Irganox 1076(商標) 0.0323 ──────────────────────────────────
【0322】 第4の感光層X ゼラチン 1.421 赤感性銀 REM-2 0.0785 カプラー IR-7 0.237 オレイルアルコール 0.0846 フタル酸ジウンデシル 0.0362 ST-21 0.064 ST-22 0.604 1-フェニル -5-メルカプトテトラゾール 0.0001 Dye-2 0.0602 ──────────────────────────────────
【0323】 中間層 ゼラチン 0.753 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.108 フタル酸ジ -n-ブチル 0.308 4,5-ジヒドロキシ -m-ベンゼン ジスルホン酸二ナトリウム 0.0129 Alkanol XC(商標) 0.0495 Irganox 1076(商標) 0.0323 ──────────────────────────────────
【0324】 第5の感光層Z ゼラチン 1.356 赤外感性銀 FSEM-2 0.194 カプラー IB-1 0.381 フタル酸ジ -n-ブチル 0.381 Tinuvin 328(商標) 0.245 酢酸 2-(2-ブトキシエトキシ) エチル 0.0312 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.0035 Dye-3 0.0665 ──────────────────────────────────
【0325】 支持体 両側に下塗りコートを有する 約50〜約 230μm (2〜9ミル)厚の 透明高分子支持体 ──────────────────────────────────
【0326】 青色光感性層K ゼラチン 1.076 青感性銀 BEM-2 0.350 カプラー C-1 0.19 カプラー M-1 0.14 カプラー Y-13 0.25 フタル酸ジ -n-ブチル 0.240 ──────────────────────────────────
【0327】 ハレーション防止層 ゼラチン 1.29 銀 0.151 Versa TL-502(商標) 0.0311 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.118 フタル酸ジ -n-ブチル 0.359 1,4-シクロヘキシレンジメチレン ビス (2-エチルヘキサノエート) 0.0717 ──────────────────────────────────
【0328】 保護オーバーコート ゼラチン 0.645 Dow Corning DC200(商標) 0.0202 Ludox AM(商標) 0.1614 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.013 フタル酸ジ -n-ブチル 0.039 Alkanol XC(商標) 0.009 FT-248 0.004 ──────────────────────────────────
【0329】 表XIV 本発明の多層要素38−42−10 ────────────────────────────────── 層/機能 材料 付着量 (g/m2) ────────────────────────────────── 保護オーバーコート ゼラチン 0.645 Dow Corning DC200(商標) 0.0202 Ludox AM(商標) 0.1614 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.013 フタル酸ジ -n-ブチル 0.039 Alkanol XC(商標) 0.009 FT-248 0.004 ──────────────────────────────────
【0330】 紫外線吸収剤−2 ゼラチン 0.624 Tinuvin 328(商標) 0.156 Tinuvin 326(商標) 0.027 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.0485 シクロヘキサン−ジメタノール −ビス -2-エチルヘキサン酸 0.18 フタル酸ジ -n-ブチル 0.18 ──────────────────────────────────
【0331】 赤色光感性層C ゼラチン 1.356 赤感性銀 REM-1 0.194 カプラー C-1または 0.381 C-2 0.237 フタル酸ジ -n-ブチル 0.381 Tinuvin 328(商標) 0.245 酢酸 2-(2-ブトキシエトキシ) エチル 0.0312 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.0035 Dye-3 0.0665 ──────────────────────────────────
【0332】 紫外線吸収剤−1 ゼラチン 0.624 Tinuvin 328(商標) 0.156 Tinuvin 326(商標) 0.027 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.0485 シクロヘキサン−ジメタノール −ビス -2-エチルヘキサン酸 0.18 フタル酸ジ -n-ブチル 0.18 ──────────────────────────────────
【0333】 緑色光感性層M ゼラチン 1.421 緑感性銀 GEM-1 0.0785 カプラー M-2 0.237 オレイルアルコール 0.0846 フタル酸ジウンデシル 0.0362 ST-21 0.064 ST-22 0.604 1-フェニル -5-メルカプトテトラゾール 0.0001 Dye-2 0.0602 ──────────────────────────────────
【0334】 中間層 ゼラチン 0.753 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.108 フタル酸ジ -n-ブチル 0.308 4,5-ジヒドロキシ -m-ベンゼン ジスルホン酸二ナトリウム 0.0129 Alkanol XC(商標) 0.0495 Irganox 1076(商標) 0.0323 ──────────────────────────────────
【0335】 第3の感光層X ゼラチン 1.421 赤感性銀 REM-2 0.0785 カプラー IR-7 0.237 オレイルアルコール 0.0846 フタル酸ジウンデシル 0.0362 ST-21 0.064 ST-22 0.604 1-フェニル -5-メルカプトテトラゾール 0.0001 Dye-2 0.0602 ──────────────────────────────────
【0336】 中間層 ゼラチン 0.753 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.108 フタル酸ジ -n-ブチル 0.308 4,5-ジヒドロキシ -m-ベンゼン ジスルホン酸二ナトリウム 0.0129 Alkanol XC(商標) 0.0495 Irganox 1076(商標) 0.0323 ──────────────────────────────────
【0337】 第4の感光層Z ゼラチン 1.356 赤外感性銀 FSEM-2 0.194 カプラー IB-1 0.381 フタル酸ジ -n-ブチル 0.381 Tinuvin 328(商標) 0.245 酢酸 2-(2-ブトキシエトキシ) エチル 0.0312 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.0035 Dye-3 0.0665 ──────────────────────────────────
【0338】 支持体 両側に下塗りコートを有する 約50〜約 230μm (2〜9ミル)厚の 透明高分子支持体 ──────────────────────────────────
【0339】 青色光感性層Y ゼラチン 1.312 青感性銀 BEM-1 0.227 カプラー Y-3または 0.414 Y-5 0.414 ST-23 0.186 クエン酸トリブチル 0.0001 1-フェニル -5-メルカプトテトラゾール 0.009 Dye-1 0.0600 ──────────────────────────────────
【0340】 中間層 ゼラチン 0.753 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.108 フタル酸ジ -n-ブチル 0.308 4,5-ジヒドロキシ -m-ベンゼン ジスルホン酸二ナトリウム 0.0129 Alkanol XC(商標) 0.0495 Irganox 1076(商標) 0.0323 ──────────────────────────────────
【0341】 青色光感性層K ゼラチン 1.076 青感性銀 BEM-2 0.350 カプラー C-1 0.19 カプラー M-1 0.14 カプラー Y-13 0.25 フタル酸ジ -n-ブチル 0.240 ──────────────────────────────────
【0342】 ハレーション防止層 ゼラチン 1.29 銀 0.151 Versa TL-502(商標) 0.0311 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.118 フタル酸ジ -n-ブチル 0.359 1,4-シクロヘキシレンジメチレン ビス (2-エチルヘキサノエート) 0.0717 ──────────────────────────────────
【0343】 保護オーバーコート ゼラチン 0.645 Dow Corning DC200(商標) 0.0202 Ludox AM(商標) 0.1614 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.013 フタル酸ジ -n-ブチル 0.039 Alkanol XC(商標) 0.009 FT-248 0.004 ──────────────────────────────────
【0344】 表XV 本発明の多層要素44−33−1 ────────────────────────────────── 層/機能 材料 付着量 (g/m2) ────────────────────────────────── 保護オーバーコート ゼラチン 0.645 Dow Corning DC200(商標) 0.0202 Ludox AM(商標) 0.1614 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.013 フタル酸ジ -n-ブチル 0.039 Alkanol XC(商標) 0.009 FT-248 0.004 ──────────────────────────────────
【0345】 紫外線吸収剤−2 ゼラチン 0.624 Tinuvin 328(商標) 0.156 Tinuvin 326(商標) 0.027 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.0485 シクロヘキサン−ジメタノール −ビス -2-エチルヘキサン酸 0.18 フタル酸ジ -n-ブチル 0.18 ──────────────────────────────────
【0346】 赤色光感性層C ゼラチン 1.356 赤感性銀 REM-1 0.194 カプラー C-1または 0.381 C-2 0.237 フタル酸ジ -n-ブチル 0.381 Tinuvin 328(商標) 0.245 酢酸 2-(2-ブトキシエトキシ) エチル 0.0312 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.0035 Dye-3 0.0665 ──────────────────────────────────
【0347】 紫外線吸収剤−1 ゼラチン 0.624 Tinuvin 328(商標) 0.156 Tinuvin 326(商標) 0.027 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.0485 シクロヘキサン−ジメタノール −ビス -2-エチルヘキサン酸 0.18 フタル酸ジ -n-ブチル 0.18 ──────────────────────────────────
【0348】 緑色光感性層M ゼラチン 1.421 緑感性銀 GEM-1 0.0785 カプラー M-2 0.237 オレイルアルコール 0.0846 フタル酸ジウンデシル 0.0362 ST-21 0.064 ST-22 0.604 1-フェニル -5-メルカプトテトラゾール 0.0001 Dye-2 0.0602 ──────────────────────────────────
【0349】 中間層 ゼラチン 0.753 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.108 フタル酸ジ -n-ブチル 0.308 4,5-ジヒドロキシ -m-ベンゼン ジスルホン酸二ナトリウム 0.0129 Alkanol XC(商標) 0.0495 Irganox 1076(商標) 0.0323 ──────────────────────────────────
【0350】 青色光感性層Y ゼラチン 1.312 青感性銀 BEM-1 0.227 カプラー Y-3または 0.414 Y-5 0.414 ST-23 0.186 クエン酸トリブチル 0.0001 1-フェニル -5-メルカプトテトラゾール 0.009 Dye-1 0.0600 ──────────────────────────────────
【0351】 支持体 両側に下塗りコートを有する 約50〜約 230μm (2〜9ミル)厚の 透明高分子支持体 ──────────────────────────────────
【0352】 青色光感性層K ゼラチン 1.076 青感性銀 BEM-2 0.350 カプラー C-1 0.19 カプラー M-1 0.14 カプラー Y-13 0.25 フタル酸ジ -n-ブチル 0.240 ──────────────────────────────────
【0353】 中間層 ゼラチン 0.753 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.108 フタル酸ジ -n-ブチル 0.308 4,5-ジヒドロキシ -m-ベンゼン ジスルホン酸二ナトリウム 0.0129 Alkanol XC(商標) 0.0495 Irganox 1076(商標) 0.0323 ──────────────────────────────────
【0354】 第4の感光層X ゼラチン 1.421 赤感性銀 REM-2 0.0785 カプラー IR-7 0.237 オレイルアルコール 0.0846 フタル酸ジウンデシル 0.0362 ST-21 0.064 ST-22 0.604 1-フェニル -5-メルカプトテトラゾール 0.0001 Dye-2 0.0602 ──────────────────────────────────
【0355】 中間層 ゼラチン 0.753 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.108 フタル酸ジ -n-ブチル 0.308 4,5-ジヒドロキシ -m-ベンゼン ジスルホン酸二ナトリウム 0.0129 Alkanol XC(商標) 0.0495 Irganox 1076(商標) 0.0323 ──────────────────────────────────
【0356】 第5の感光層Z ゼラチン 1.356 赤外感性銀 FSEM-2 0.194 カプラー IB-1 0.381 フタル酸ジ -n-ブチル 0.381 Tinuvin 328(商標) 0.245 酢酸 2-(2-ブトキシエトキシ) エチル 0.0312 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.0035 Dye-3 0.0665 ──────────────────────────────────
【0357】 ハレーション防止層 ゼラチン 1.29 銀 0.151 Versa TL-502(商標) 0.0311 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.118 フタル酸ジ -n-ブチル 0.359 1,4-シクロヘキシレンジメチレン ビス (2-エチルヘキサノエート) 0.0717 ──────────────────────────────────
【0358】 保護オーバーコート ゼラチン 0.645 Dow Corning DC200(商標) 0.0202 Ludox AM(商標) 0.1614 ジ -t-オクチルヒドロキノン 0.013 フタル酸ジ -n-ブチル 0.039 Alkanol XC(商標) 0.009 FT-248 0.004 ──────────────────────────────────
【0359】
【化35】
【0360】
【化36】
【0361】
【化37】
【0362】
【化38】
【0363】
【化39】
【0364】
【化40】
【0365】本発明を、その特定の好ましい態様に特に
関連して詳細に説明してきたけれども、本発明の精神お
よび範囲内で変形および変更を行うことができることが
理解されるであろう。
【0366】本発明の他の好ましい態様を、請求項との
関連において、次に記載する。
【0367】[1] 半透明ポリマーシート、および前
記シートの表側にある少なくとも3層の感光性色素形成
カプラー含有層を含んでなる像形成要素であって、前記
少なくとも3層の感光性色素形成カプラー含有層が、赤
感性感光性乳剤と共にシアン色素形成カプラーを含むシ
アン色素形成層、青感性感光性乳剤と共にイエロー色素
形成カプラーを含むイエロー色素形成層、緑感性感光性
乳剤と共にマゼンタ色素形成カプラーを含むマゼンタ色
素形成層を含んでなり、そして、前記半透明ポリマーシ
ートの表側にある色素とはスペクトル的に別個の少なく
とも1種の色素を形成する少なくとも1種の色素形成カ
プラーを前記半透明ポリマーシートの裏側に含んでなる
像形成要素。
【0368】[2] 前記スペクトル的に別個の色が黒
である、[1]に記載の像形成要素。
【0369】[3] 前記スペクトル的に別個の色が赤
であって、前記赤が、 355°以上から、75°以下のCI
ELAB色相角(hab)を有する、[1]に記載の像形
成要素。
【0370】[4] 前記スペクトル的に別個の色が青
であって、前記青が、 225°〜 310°のCIELAB色
相角(hab)を有する、[1]に記載の像形成要素。
【0371】[5] 前記スペクトル的に別個の色が赤
であって、前記赤が、 355°以上から、75°以下のCI
ELAB色相角(hab)を有する、[1]に記載の像形
成要素。
【0372】[6] 前記スペクトル的に別個の色が青
であって、前記青が、 225°〜 310°のCIELAB色
相角(hab)を有する、[1]に記載の像形成要素。
【0373】[7] 前記少なくとも1種のスペクトル
的に別個の色が赤および青であって、前記青が、 225°
〜 310°のCIELAB色相角(hab)を有し、前記赤
が、355°以上から、75°以下のCIELAB色相角
(hab)を有する、[1]に記載の像形成要素。
【0374】[8] 前記スペクトル的に別個の色が青
および赤であって、前記青が、 225°〜 310°のCIE
LAB色相角(hab)を有し、前記赤が、 355°以上か
ら、75°以下のCIELAB色相角(hab)を有する、
[1]に記載の像形成要素。
【0375】[9] 前記半透明ポリマーシートが、ポ
リエステルを含んでなる、[1]に記載の像形成要素。
【0376】[10] 前記半透明ポリマーシートが、
少なくとも1種の配向ポリオレフィンポリマーのシート
を含んでなる、[1]に記載の像形成要素。
【0377】[11] 半透明ポリマーシートの各々の
面に接触している感光層接着促進層をさらに含んでな
る、[1]に記載の像形成要素。
【0378】[12] 前記半透明ポリマーシートが、
紫外線吸収材料を含んでなる、[1]に記載の像形成要
素。
【0379】[13] 200〜10,000 mg/m2の二酸化チ
タンを含んでなる色調向上層が、前記半透明ポリマーシ
ートの裏側に適用されている、[1]に記載の像形成要
素。
【0380】[14] 灰色銀または固体粒子色素分散
系を含んでなるハレーション防止層が、前記半透明ポリ
マーシートの裏側に適用されている、[1]に記載の像
形成要素。
【0381】[15] 半透明ポリマーシート、および
前記シートの表側にある少なくとも3層の感光性色素形
成カプラー含有層を含んでなる像形成要素であって、前
記少なくとも3層の感光性色素形成カプラー含有層が、
赤感性感光性乳剤と共にシアン色素形成カプラーを含む
シアン色素形成層、青感性感光性乳剤と共にイエロー色
素形成カプラーを含むイエロー色素形成層、緑感性感光
性乳剤と共にマゼンタ色素形成カプラーを含むマゼンタ
色素形成層を含んでなり、そして、前記半透明ポリマー
シートの表側にある色素とはスペクトル的に別個の少な
くとも1種の色素を形成する少なくとも1種の色素形成
カプラーを前記半透明ポリマーシートの裏側に含んでな
る像形成要素を用意すること、前記像形成要素を化学線
によって像様露光させること、並びに画像を現像するこ
とを含む、画像形成方法。
【0382】[16] 上記現像された画像の少なくと
も一方の表面に環境保護層を適用することをさらに含
む、[15]に記載の方法。
【0383】[17] 前記化学線が平行ビームを含ん
でなる、[15]に記載の方法。
【0384】[18] 前記現像された画像が透過光フ
レームに入れられる、[1]に記載の方法。
【0385】[19] 200〜10,000 mg/m2の二酸化チ
タンを含んでなる色調向上層が、前記半透明ポリマーシ
ートの裏側に適用されている、[15]に記載の方法。
【0386】[20] 灰色銀または固体粒子色素分散
系を含んでなるハレーション防止層が、前記半透明ポリ
マーシートの裏側に適用されている、[15]に記載の
方法。
【0387】
【発明の効果】本発明は、像形成させて現像すると、表
側の表面を周囲の照明条件において観察される際に明る
く鮮鋭な反射式画像を生じ、並びに、透過式光源によっ
て照明される際に十分な色素濃度の心地よい画像可能と
する、典型的な45秒の発色現像時間を維持しつつ、改良
された色域を有するハロゲン化銀包装材料を提供する。
好ましい態様において、本発明は、単一の露光工程およ
び短い処理時間を維持しつつ、各々の面にハロゲン化銀
画像を備えることができる製品を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】赤色素形成カプラーを利用する、広い色域を有
する像形成材料の断面図である。
【図2】青色素形成カプラーを利用する、広い色域を有
する像形成材料の断面図である。
【図3】赤および青の色素形成カプラーを利用する、広
い色域を有する像形成材料の断面図である。
【符号の説明】
2…シアン色素形成層 4…マゼンタ色素形成層 6…イエロー色素形成層 8…半透明支持体 10…赤色素形成層 20…シアン色素形成層 22…マゼンタ色素形成層 24…イエロー色素形成層 26…半透明支持体 28…青色素形成層 30…シアン色素形成層 32…マゼンタ色素形成層 34…イエロー色素形成層 36…半透明支持体 38…赤色素形成層 40…青色素形成層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロバート ポール ボードレイス アメリカ合衆国,ニューヨーク 14534, ピッツフォード,オークシャー ウェイ 59 (72)発明者 ジェームズ ローレンス エドワーズ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14612, ロチェスター,エッジメア ドライブ 2268 (72)発明者 アルフォンズ ドミニク キャンプ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14612, ロチェスター,ウィスパリング パインズ サークル 616 Fターム(参考) 2H016 BA00 BC00 BC01 BM04 2H023 AA00 FA00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半透明ポリマーシート、および前記シー
    トの表側にある少なくとも3層の感光性色素形成カプラ
    ー含有層を含んでなる像形成要素であって、前記少なく
    とも3層の感光性色素形成カプラー含有層が、赤感性感
    光性乳剤と共にシアン色素形成カプラーを含むシアン色
    素形成層、青感性感光性乳剤と共にイエロー色素形成カ
    プラーを含むイエロー色素形成層、緑感性感光性乳剤と
    共にマゼンタ色素形成カプラーを含むマゼンタ色素形成
    層を含んでなり、そして、前記半透明ポリマーシートの
    表側にある色素とはスペクトル的に別個の少なくとも1
    種の色素を形成する少なくとも1種の色素形成カプラー
    を前記半透明ポリマーシートの裏側に含んでなる像形成
    要素。
  2. 【請求項2】 半透明ポリマーシート、および前記シー
    トの表側にある少なくとも3層の感光性色素形成カプラ
    ー含有層を含んでなる像形成要素であって、前記少なく
    とも3層の感光性色素形成カプラー含有層が、赤感性感
    光性乳剤と共にシアン色素形成カプラーを含むシアン色
    素形成層、青感性感光性乳剤と共にイエロー色素形成カ
    プラーを含むイエロー色素形成層、緑感性感光性乳剤と
    共にマゼンタ色素形成カプラーを含むマゼンタ色素形成
    層を含んでなり、そして、前記半透明ポリマーシートの
    表側にある色素とはスペクトル的に別個の少なくとも1
    種の色素を形成する少なくとも1種の色素形成カプラー
    を前記半透明ポリマーシートの裏側に含んでなる像形成
    要素を用意すること、前記像形成要素を化学線によって
    像様露光させること、並びに画像を現像することを含
    む、画像形成方法。
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