JP2002131633A - 内視鏡用対物レンズ - Google Patents
内視鏡用対物レンズInfo
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- JP2002131633A JP2002131633A JP2000323488A JP2000323488A JP2002131633A JP 2002131633 A JP2002131633 A JP 2002131633A JP 2000323488 A JP2000323488 A JP 2000323488A JP 2000323488 A JP2000323488 A JP 2000323488A JP 2002131633 A JP2002131633 A JP 2002131633A
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Abstract
球面を設けて負の歪曲収差を大きくすることによって、
球面のみで構成された内視鏡用対物レンズより画面周辺
での像面照度比を大きくし、周辺部まで明るく見える画
像を得ること。 【構成】 物体側から順に、負のパワーの前群、絞り、
及び正パワーの後群からなり、後群中に、光軸から離れ
るに従い曲率がきつくなる非球面からなる正パワー面
と、光軸から離れるに従い曲率が緩くなる非球面からな
る負パワー面との少なくとも一方を配置し、あるいは、
前群中に、光軸から離れるに従い曲率が緩くなる非球面
からなる正パワー面と、光軸から離れるに従い曲率がき
つくなる非球面からなる負パワー面との少なくとも一方
を配置した内視鏡用対物レンズ。
Description
の一つとして、観察視野内の周辺光量の低下の問題があ
る。その原因は、対物レンズ自体に起因する原因と、照
明光源に起因する原因とに分けられる。照明光源に起因
する問題は、ライトガイドバンドルファイバーによる照
明では、その配光分布が観察範囲の中心部では明るく、
周辺部では暗くなるのが避けられない。
い程コサイン4乗則によって周辺部での像面照度比が小
さくなるという問題と、最近広く用いられている電子内
視鏡に固有の次の問題とがある。
の内視鏡用対物レンズは、テレセントリックであった。
このような光学系は、小型化、短全長化が困難である。
そこで、近年、撮像画面直前にマイクロレンズを配する
ことにより、テレセン角を大きく(射出瞳距離=射出瞳
位置から像面までの距離を短く)し、レンズの小径化、
短全長化を可能にする固体撮像素子がある。しかしなが
ら、このような固体撮像素子には、シェーディングがあ
り、同じ光量の光が固体撮像素子に入射した場合、その
中心部の出力に比べ、たとえば、素子の水平方向端で
は、出力が低下してしまう。つまり、周辺光量の低下の
問題はより拡大される。
レンズがあるが、従来のものは、負の歪曲収差を補正す
る目的でなされたものであり、画面周辺部の像面照度比
は球面レンズのみで構成された内視鏡用対物レンズより
も小さくなる。
ズにおいて、画面周辺での像面照度比を大きくし、周辺
部まで明るく見える画像が得られるようにすることを目
的とする。
の第一の態様によると、物体側から順に、負又は0のパ
ワーの前群、絞り、及び正パワーの後群からなり、後群
中に、光軸から離れるに従い曲率がきつくなる非球面か
らなる正パワー面と、光軸から離れるに従い曲率が緩く
なる非球面からなる負パワー面との少なくとも一方を配
置したことを特徴としている。別言すると、後群中に、
光軸から離れるに従い近軸での曲率半径からなる球面レ
ンズより厚さが徐々に薄くなるような非球面を有するレ
ンズを含ませたことを特徴としている。非球面は、具体
的には、例えば接合面でない最も像側の凸の面に配置す
ることができる。
によると、物体側から順に、負のパワーの前群、絞り、
及び正パワーの後群からなり、前群中に、光軸から離れ
るに従い曲率が緩くなる非球面からなる正パワー面と、
光軸から離れるに従い曲率がきつくなる非球面からなる
負パワー面との少なくとも一方を配置したことを特徴と
している。別言すると、前群中に、光軸から離れるに従
い近軸での曲率半径からなる球面レンズより厚さが徐々
に厚くなるような非球面を有するレンズを含ませたこと
を特徴としている。非球面は、具体的には、例えば接合
面でない最も物体側の凸の面に配置することができる。
球面形状を x=cy2/[1+[1-(1+K)c2y2]1/2]+A4y4+A6y6+A8y8 +A10y10+
A12y12・・・ (但し、cは曲率(1/r)、yは光軸からの高さ、K
は円錐係数、A4、A6、A8、A10・・・・・は各
次数の非球面係数)で定義したとき、各非球面が、次式
(1)を満足することが好ましい。 (1)0.005<|A4|×f3<5.0 但し、 f:全系の焦点距離、 である。
1、図3、図5、図7、図9及び図11の各実施例のレ
ンズ構成図に示すように、物体側から順に、負又は0の
パワーの前群10、絞りS、及び正パワーの後群20か
らなっている。いずれの実施例も、前群10は、平凹レ
ンズまたは物体側に凸の単メニスカスレンズからなり、
後群20は、物体側から順に、正単レンズ21、負レン
ズ22、及び両凸レンズ23からなっていて、負レンズ
22と両凸レンズ23は貼り合わせされている。後群2
0の後方には、撮像素子の撮像面30の前方に位置する
カバーガラス(フィルタ類)31が位置している。
離れるに従い曲率がきつくなる非球面からなる正パワー
面と、光軸から離れるに従い曲率が緩くなる非球面から
なる負パワー面との少なくとも一方が配置されている。
このような非球面の正パワー面と非球面の負パワー面の
少なくとも一方を有するレンズは、その厚さが、光軸か
ら離れるに従い、近軸の球面レンズより薄くなる。後群
20中にこのような非球面を有するレンズを配置する場
合には、前群10のパワーは負または0とする。
に従い曲率が緩くなる非球面からなる正パワー面と、光
軸から離れるに従い曲率がきつくなる非球面からなる負
パワー面との少なくとも一方を配置する態様でもよい。
このような非球面の正パワー面と非球面の負パワー面の
少なくとも一方を有するレンズは、その厚さが、光軸か
ら離れるに従い、近軸の球面レンズより厚くなる。前群
10中にこのような非球面を有するレンズを配置する場
合には、前群10のパワーは負とする。
10または後群20中に配置すると、負の歪曲収差は大
きくなるが、周辺光量の低下の問題を低減することがで
きる。
いる。条件式(1)の上限を超えると、像面湾曲が大き
くなり、非球面以外の面で補正するのが困難になる。下
限を超えると、非球面による歪曲収差の増加が少なく、
画面周辺部での像面照度比を大きくする効果が小さい。
る。諸収差図中、球面収差で表される色収差(軸上色収
差)図及び倍率色収差図中、SAは球面収差、SCは正
弦条件、d線、g線、C線はそれぞれの波長に対する収
差であり、Sはサジタル、Mはメリディオナル、Yは像
高である。また、表中のFEは物体距離10mmでの実効
F値、Fは全系の焦点距離、Wは半画角(°)、Mは物体
距離10mmでの近軸横倍率、FBはバックフォーカス、
Rは曲率半径、Dはレンズ厚またはレンズ間隔、Ndは
d線の屈折率、νはアッベ数を示す。バックフォーカス
FBは、撮像面30とカバーガラス31の最終面との距離
で表している。回転対称非球面は次式で定義される。 x=cy2/[1+[1-(1+K)c2y2]1/2]+A4y4+A6y6+A8y8 +A10y10+
A12y12・・・ (但し、cは曲率(1/r)、yは光軸からの高さ、K
は円錐係数、A4、A6、A8、A10・・・・・は各
次数の非球面係数)
成を示し、図2は図1のレンズ構成での諸収差を示す。
表1はその数値データである。この実施形態では、非球
面は、後群20の像側の最終面(面No.7)の像側に
凸の面に形成されている。
成を示し、図4は図3のレンズ構成での諸収差を示す。
表2はその数値データである。この実施形態では、非球
面は、後群20の像側の最終面(面No.7)の像側に
凸の面に形成されている。
成を示し、図6は図5のレンズ構成での諸収差を示す。
表3はその数値データである。この実施形態では、非球
面は、後群20中の面No.5に形成されている。
成を示し、図8は図7のレンズ構成での諸収差を示す。
表4はその数値データである。この実施形態では、非球
面は、後群20の像側の最終面(面No.7)の像側に
凸の面に形成されている。
成を示し、図10は図9のレンズ構成での諸収差を示
す。表5はその数値データである。この実施形態では、
非球面は、前群10の最も物体側の面(面No.1)の
物体側に凸の面に形成されている。
構成を示し、図12は図11のレンズ構成での諸収差を
示す。表6はその数値データである。この実施形態で
は、非球面は、前群10中の面No.2に形成されてい
る。
る。この比較例は、非球面は含ませることなく、実施例
1ないし6の内視鏡用対物レンズと同等の半画角が得ら
れるように設計したものである。
について、像高y=1.07と1.34とにおける像面照度比(光
軸(y=0)上での像面照度を100とした場合の値)と歪曲
収差を調べた結果である。この表8から、本発明による
内視鏡用対物レンズは、歪曲収差は比較例に比して大き
いものの、像面照度比では著しい改善が見られることが
分かる。
の非球面係数(A4、A6)の値と、条件式(1)の値につ
いての一覧表である。実施例1ないし6は、いずれも条
件式(1)を満足している。
画面周辺での像面照度比を大きくし、周辺部まで明るく
見える画像が得られる。
レンズ構成図である。
レンズ構成図である。
レンズ構成図である。
レンズ構成図である。
レンズ構成図である。
のレンズ構成図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 物体側から順に、負又は0のパワーの前
群、絞り、及び正パワーの後群からなり、 上記後群中に、光軸から離れるに従い曲率がきつくなる
非球面からなる正パワー面と、光軸から離れるに従い曲
率が緩くなる非球面からなる負パワー面との少なくとも
一方を配置したことを特徴とする内視鏡用対物レンズ。 - 【請求項2】 物体側から順に、負又は0のパワーの前
群、絞り、及び正パワーの後群からなり、 後群中に、光軸から離れるに従い近軸での曲率半径から
なる球面レンズより厚さが徐々に薄くなるような非球面
を有するレンズを含むことを特徴とする内視鏡用対物レ
ンズ。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の内視鏡用対物レ
ンズにおいて、上記非球面は、接合面でない最も像側の
凸の面に配置されている内視鏡用対物レンズ。 - 【請求項4】 物体側から順に、負のパワーの前群、絞
り、及び正パワーの後群からなり、 上記前群中に、光軸から離れるに従い曲率が緩くなる非
球面からなる正パワー面と、光軸から離れるに従い曲率
がきつくなる非球面からなる負パワー面との少なくとも
一方を配置したことを特徴とする内視鏡用対物レンズ。 - 【請求項5】 物体側から順に、負のパワーの前群、絞
り、及び正パワーの後群からなり、 前群中に、光軸から離れるに従い近軸での曲率半径から
なる球面レンズより厚さが徐々に厚くなるような非球面
を有するレンズを含むことを特徴とする内視鏡用対物レ
ンズ。 - 【請求項6】 請求項4または5記載の内視鏡用対物レ
ンズにおいて、上記非球面は、接合面でない最も物体側
の凸の面に配置されている内視鏡用対物レンズ。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1項記載の
内視鏡用対物レンズにおいて、非球面形状を x=cy2/[1+[1-(1+K)c2y2]1/2]+A4y4+A6y6+A8y8 +A10y10+
A12y12・・・ (但し、cは曲率(1/r)、yは光軸からの高さ、K
は円錐係数、A4、A6、A8、A10・・・・・は各
次数の非球面係数)で定義したとき、 各非球面が、次式(1)を満足することを特徴とする内
視鏡用対物レンズ。 (1)0.005<|A4|×f3<5.0 但し、 f:全系の焦点距離。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000323488A JP2002131633A (ja) | 2000-10-24 | 2000-10-24 | 内視鏡用対物レンズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000323488A JP2002131633A (ja) | 2000-10-24 | 2000-10-24 | 内視鏡用対物レンズ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002131633A true JP2002131633A (ja) | 2002-05-09 |
Family
ID=18801146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000323488A Withdrawn JP2002131633A (ja) | 2000-10-24 | 2000-10-24 | 内視鏡用対物レンズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002131633A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5893801B2 (ja) * | 2013-10-30 | 2016-03-23 | オリンパス株式会社 | 撮像装置 |
CN112255778A (zh) * | 2020-11-05 | 2021-01-22 | 之江实验室 | 一种超细径大景深高分辨率内窥光学成像系统 |
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-
2000
- 2000-10-24 JP JP2000323488A patent/JP2002131633A/ja not_active Withdrawn
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