JP2002130811A - 浴室用水膜形成装置 - Google Patents

浴室用水膜形成装置

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JP2002130811A
JP2002130811A JP2001145942A JP2001145942A JP2002130811A JP 2002130811 A JP2002130811 A JP 2002130811A JP 2001145942 A JP2001145942 A JP 2001145942A JP 2001145942 A JP2001145942 A JP 2001145942A JP 2002130811 A JP2002130811 A JP 2002130811A
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JP
Japan
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water
water film
bathroom
film forming
person
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Application number
JP2001145942A
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English (en)
Inventor
Toshishige Momose
敏成 百瀬
Hajime Fujii
元 藤井
Hiroaki Izuma
弘昭 出馬
Yasuhiro Ide
康弘 井出
Teru Hirayama
輝 平山
Hikari Ozaki
光 尾崎
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、家庭若しくはホテルの各部屋に設
けられる浴室、ホテルの大浴場、スパ施設、サウナ施
設、温泉等における快適性や娯楽性等を向上させる目的
で利用される浴室用水膜形成装置を提供することを目的
とする。 【解決手段】 薄膜面状の水膜Aを形成する水膜形成手
段100が、浴室X内において人Mが入浴のために存在
することが予定される人存在予定空間Zの周囲の少なく
とも一部に水膜Aを形成するように設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭若しくはホテ
ルの各部屋に設けられる浴室、ホテルの大浴場、スパ施
設、サウナ施設、温泉等における快適性や娯楽性等を向
上させる目的で利用される浴室用水膜形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記のような浴室には、体を洗うための
洗場、湯水を溜めて入浴するための浴槽、発汗するため
のサウナ設備等が設けられている。近年、このような浴
室を、ダイエット若しくはリラクゼーション目的で利用
する場合があり、このような入浴者は、浴室にいる時間
が長いので、浴室の快適性や娯楽性が乏しいと、長時間
の入浴が苦痛になり、逆に目的を達成できないことがあ
る。
【0003】また、特に大浴場等に噴水設備を設ける場
合がある。このような浴室に設けられる噴水設備は、一
般的に公園やアミューズメント施設等に設けられるもの
と同様に、視覚的及び聴覚的に人を楽しませるものであ
り、特に浴室の快適性を向上させるものではなく、浴室
という特有の場所に設けるために工夫されたものではな
かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明は、上
記のような浴室の快適性や娯楽性等を向上させることが
できる浴室用水膜形成装置を実現することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔請求項1記載の発明〕
請求項1に記載の特徴構成は、薄膜面状の水膜を形成す
る水膜形成手段が、浴室内において人が入浴のために存
在することが予定される人存在予定空間の周囲の少なく
とも一部に前記水膜を形成するように設けられているこ
とにある。
【0006】請求項1に記載の特徴構成によれば、浴室
内の洗場、浴槽等、浴室内において人が入浴のために存
在することが予定される人存在予定空間の周囲の少なく
とも一部に、水膜形成手段により、薄膜面状の水膜(以
下、単に水膜と記載する場合がある)が形成される。よ
って、周囲の全部若しくは一部に水膜が形成された人存
在予定空間に存在する人は、その水膜を視覚的に、若し
くは湯水の流れが床若しくは水面に衝突する音を聴覚的
に楽しむことができる上、その水膜に触れたり、周囲を
流れる湯水の温度を間接的に肌に感じたりして触感的に
楽しむことができ、浴室の娯楽性を向上することができ
る。さらに、人存在予定空間を水膜によって外部と隔離
することができるので、人存在予定空間内の人のプライ
バシーをある程度守ることができる上、その隔離が水膜
によるものであるので、適度な開放感を維持することが
でき、浴室の快適性を向上することができる。従って、
浴室の快適性や娯楽性等を向上させることができる浴室
用水膜形成装置を実現することができるようになった。
【0007】〔請求項2記載の発明〕請求項2に記載の
特徴構成は、前記水膜形成手段が、前記浴室内の浴槽内
において人が入浴のために存在することが予定される空
間を前記人存在予定空間として、その人存在予定空間の
周囲の少なくとも一部に前記水膜を形成するように設け
られていることにある。
【0008】請求項2に記載の特徴構成によれば、水膜
形成手段により、浴室内の浴槽内において人が入浴のた
めに存在することが予定される空間を人存在予定空間と
して、その人存在予定空間の周囲の少なくとも一部に水
膜が形成される。つまり、浴槽内に入浴している人の周
囲の全部若しくは一部に水膜が形成されるので、浴槽に
入浴している人は、入浴しながら、その水膜を視覚的
に、若しくは湯水の流れが床若しくは水面に衝突する音
を聴覚的に楽しむことができる上、その水膜に触れた
り、周囲を流れる湯水の温度を間接的に肌に感じたりし
て触感的に楽しむことができ、浴槽に入浴している人の
娯楽性を向上することができる。さらに、浴槽に入浴し
ている人の周囲を水膜によって外部と隔離することがで
きるので、浴槽に入浴している人の人のプライバシーを
ある程度守ることができる上、その隔離が水膜によるも
のであるので、適度な開放感を維持することができ、浴
槽に入浴している人の快適性を向上することができる。
従って、浴槽に入浴している人の快適性や娯楽性等を向
上させることができる浴室用水膜形成装置を実現するこ
とができるようになった。
【0009】〔請求項3記載の発明〕請求項3に記載の
発明は、前記水膜形成手段が、前記人存在予定空間内に
人が存在するときの予定存在姿勢における横向きに対応
する部分を開放する状態で、前記予定存在姿勢の前向き
に対応する部分を覆うように、前記水膜を形成するよう
に構成されていることにある。
【0010】請求項3に記載の特徴構成によれば、水膜
形成手段により、人存在予定空間に前記予定存在姿勢で
存在する人の側方を開放する状態で、人の前方を覆うよ
うに水膜が形成されるので、人存在予定空間にいる人
は、側方が開放されていることにより一層の開放感を味
わいながら、前方に形成される水膜を、無理な姿勢をと
ることなく自然な姿勢で見ることが可能となる。従っ
て、人存在予定空間の周囲に水膜を形成することにより
浴室の快適性や娯楽性を向上するようにするにしても、
人存在予定空間にいる人に一層の開放感を与えながら水
膜を形成することができるので、開放感の一層の向上に
より浴室の快適性を一段と向上することができる。
【0011】〔請求項4記載の発明〕請求項4に記載の
特徴構成は、前記水膜形成手段が、外周部の少なくとも
一部に縁部を有する平面部、球面部、円錐部若しくは角
錐部を設けた拡散部材と、前記拡散部材の前記平面部、
球面部、円錐部若しくは角錐部に方向付けて湯水を吐出
する吐水部材と、前記吐水部材に前記湯水を供給する湯
水供給手段とを備えて構成され、前記拡散部材と前記吐
水部材を前記人存在予定空間の上方に設けて、前記拡散
部材の平面部、球面部、円錐部若しくは角錐部に吐出さ
れた湯水を、前記拡散部材の縁部を介して拡散させて、
前記人存在予定空間の周囲に前記水膜を形成するように
構成されていることにある。
【0012】請求項4に記載の特徴構成によれば、前記
人存在予定空間の上方に、前記拡散部材及び前記吐水部
材を設け、前記湯水供給手段によって前記吐水部材に供
給された湯水を、前記拡散部材に形成された平面部、球
面部、円錐部若しくは角錐部に吐出して衝突させ、衝突
した湯水は平面部、球面部、円錐部若しくは角錐部の外
周部に形成された縁部から拡散するので、前記人存在予
定空間の周囲に薄膜面状の水膜を形成することができ
る。尚、縁部が直線状のときは、略平面状の薄膜面状の
水膜が形成され、縁部が円弧状のときは、略球面状の薄
膜面状の水膜が形成される。つまり、外周部の少なくと
も一部に縁部を有する平面部、球面部、円錐部若しくは
角錐部に対して湯水を吐出して衝突させて、湯水を縁部
から拡散させることにより水膜を形成することから、湯
水の通流抵抗が高くなることを抑制しながら水膜を形成
することができることとなり、吐水部材に対する湯水の
供給圧力をあまり高くすることなく、面積が広く且つ途
切れが無い又は少ない薄膜面状の水膜を形成することが
可能となる。ちなみに、細長いスリットから湯水を吐出
して水膜を形成したり、列状に並んだ複数の噴出孔から
湯水を吐出して水膜を形成することが想定されるが、こ
れらの場合、スリットや噴出孔を通過する際の湯水の通
流抵抗が高くなるので、面積が広く且つ途切れが無い又
は少ない薄膜面状の水膜を形成するためには、スリット
や噴出孔に対する湯水の供給圧力を高くする必要があ
る。従って、水膜形成用の湯水の供給圧力を低くしなが
ら、面積が広く且つ途切れが無い又は少ない薄膜面状の
水膜を形成することができる。
【0013】〔請求項5記載の発明〕請求項5に記載の
特徴構成は、前記湯水供給手段によって前記吐水部材に
供給される湯水の温度を設定する湯水温度設定手段を備
えたことにある。
【0014】請求項5に記載の特徴構成によれば、前記
湯水温度設定手段を設け、吐水部材から拡散部材へ吐出
され水膜となる湯水の温度を設定することで、水膜自身
の温度を設定することができ、その水膜が周囲近傍に形
成される人存在予定空間に存在する人が、その水膜の温
度を間接的に肌に感じることができるので、例えば、2
5〜35℃程度の冷水によって水膜を形成することで、
人存在予定空間の温度を周囲環境温度よりも若干低くし
て、その人存在予定空間の人に清涼感を与えることがで
き、逆に、38〜42℃程度の湯水によって水膜を形成
することで、人存在予定空間の温度を周囲環境温度より
も若干高くして、その人存在予定空間の人に暖和感を与
えることができる。従って、人存在予定空間にいる人に
清涼感又は暖和感を与えることができるので、浴室の快
適性を一段と向上することができる。
【0015】〔請求項6記載の発明〕請求項6に記載の
特徴構成は、浴室内に薄膜面状の水膜を形成する水膜形
成手段が設けられ、その水膜形成手段が、外周部の少な
くとも一部に縁部を有する平面部、球面部、円錐部若し
くは角錐部を設けた拡散部材と、前記拡散部材の前記平
面部、球面部、円錐部若しくは角錐部に方向付けて湯水
を吐出する吐水部材と、前記吐水部材に前記湯水を供給
する湯水供給手段とを備えて、前記吐水部材から前記拡
散部材の平面部、球面部、円錐部若しくは角錐部に吐出
された湯水を、前記拡散部材の縁部を介して拡散させて
前記浴室内に前記水膜を形成するように構成され、前記
吐水部材に供給する湯水の温度を設定する湯水温度設定
手段が設けられていることにある。
【0016】請求項6に記載の特徴構成によれば、浴室
内に、前記拡散部材及び前記吐水部材を設け、前記湯水
供給手段によって前記吐水部材に供給された湯水を、前
記拡散部材に形成された平面部、球面部、円錐部若しく
は角錐部に吐出して衝突させ、衝突した湯水は平面部、
球面部、円錐部若しくは角錐部の外周部に形成された縁
部から拡散するので、前記浴室内に薄膜面状の水膜を形
成することができる。尚、縁部が直線状のときは、略平
面状の薄膜面状の水膜が形成され、縁部が円弧状のとき
は、略球面状の薄膜面状の水膜が形成される。さらに、
前記湯水温度設定手段を設け、吐水部材から拡散部材へ
吐出され水膜となる湯水の温度を設定することで、水膜
自身の温度を設定することができ、浴室内の水膜近傍に
存在する人が、その水膜の温度を間接的に肌に感じるこ
とができるので、例えば、25〜35℃程度の冷水によ
って水膜を形成することで、水膜近傍の温度を周囲環境
温度よりも若干低くして、その水膜近傍の人に清涼感を
与えることができ、逆に、38〜42℃程度の湯水によ
って水膜を形成することで、水膜近傍の温度を周囲環境
温度よりも若干高くして、その水膜近傍の人に暖和感を
与えることができ、浴室の快適性を向上することができ
る。また、浴室内の人は、その水膜を視覚的に、若しく
は湯水の流れる音を聴覚的に楽しむことができる上、そ
の水膜に触れたり、周囲を流れる湯水の温度を間接的に
肌に感じたりして触感的に楽しむことができ、浴室の娯
楽性を向上することができる。従って、浴室の快適性や
娯楽性等を向上させることができる浴室用水膜形成装置
を実現することができるようになった。
【0017】〔請求項7記載の発明〕請求項7に記載の
特徴構成は、前記湯水供給手段が、前記浴室の浴槽に接
続された供給配管から、前記浴槽に供給される湯水の少
なくとも一部を、前記吐水部材に供給する手段であるこ
とにある。
【0018】請求項7に記載の特徴構成によれば、浴室
に設けられた浴槽に、水を加熱した湯水や風呂の湯水を
循環させて追い炊きした湯水を浴槽に供給する供給配管
が接続されている場合、前記湯水供給手段を、その供給
配管から浴槽に供給される湯水の少なくとも一部を吐水
部材に供給するように構成することができ、簡単な構成
で、本発明の浴室用水膜形成装置を構成することができ
る。また、浴槽の湯水を追い炊きする場合、浴槽の湯水
を給湯器へ供給し加熱するに、その加熱量を設定して浴
槽に供給される湯水の温度を設定する追い炊き用湯水温
度設定手段が設けられることがあるので、その追い炊き
用湯水温度設定手段を、本発明の浴室用水膜形成装置の
湯水温設定手段として利用することができる。
【0019】〔請求項8記載の発明〕請求項8に記載の
特徴構成は、前記湯水供給手段が、前記浴室の浴槽内の
湯水を循環流動させるように構成されていることにあ
る。
【0020】請求項8に記載の特徴構成によれば、湯水
供給手段が、浴室の浴槽内の湯水を循環流動させるよう
に構成されているので、水膜を形成するために消費する
湯水の量を少なくすることができる。ちなみに、湯水供
給手段を浴室の浴槽内の湯水を循環流動させるように構
成するには、例えば、浴室内の湯水をポンプにて吐水部
材に供給すると共に、水膜を形成した湯水が浴槽に落下
するように水膜を形成するように構成したり、浴室内の
湯水をポンプにて吐水部材に供給すると共に、水膜を形
成した湯水を浴槽に戻すように構成する。尚、浴槽内の
湯水を追い炊きのために循環させる追い炊き用ポンプが
設けられている場合は、その追い炊き用ポンプを、浴室
内の湯水を吐水部材に供給するためのポンプとして兼用
することが可能となる。従って、水膜を形成するために
消費する湯水の量を少なくして、ランニングコストを低
減することができる。
【0021】〔請求項9記載の発明〕請求項9に記載の
特徴構成は、前記湯水供給手段が、前記浴室に設けられ
たシャワーで構成されていることにある。
【0022】請求項9に記載の特徴構成によれば、湯水
供給手段として、新たに別の湯水供給用管部材等を設け
ることなく、ほとんどの浴室に設けられているシャワー
を利用するので、簡単な構成で本発明の浴室用水膜形成
装置を構成することができる。また、この場合、湯水供
給手段だけでなく吐水部材をもシャワーで構成し、シャ
ワーから吐出される湯水を直接拡散部材の平面部、球面
部、円錐部若しくは角錐部衝突させ、水膜を形成するこ
ともできる。また、シャワーから吐出される湯水の吐出
方向を吐水部材側へ方向付けるためのシャワー固定部材
と、吐水部材にシャワーから吐出される湯水を良好に受
け入れるための受け入れ口とを設けることができる。
【0023】〔請求項10記載の発明〕請求項10に記
載の特徴構成は、前記拡散部材が、前記シャワーの湯水
が吐出するシャワーヘッドに設けられていることにあ
る。
【0024】請求項10に記載の特徴構成によれば、シ
ャワーを湯水供給手段として利用する場合、シャワーヘ
ッドを前記吐水部材として、そのシャワーヘッドに拡散
部材を設置することから、このように設置された拡散部
材は、シャワーと共に移動可能であるので、水膜を任意
の場所に形成することができるとともに、吐水部材及び
拡散部材を浴室の壁部等に設ける必要がなく、シャワー
ヘッド若しくはシャワー自身を改造若しくは変更して、
本発明の浴室用水膜形成装置を構成することができる。
【0025】〔請求項11記載の発明〕請求項11に記
載の特徴構成は、前記水膜形成手段にて形成される水膜
に、光情報を照射する照射手段を備えたことにある。
【0026】請求項11に記載の特徴構成のよれば、水
膜形成手段にて形成される水膜に、照明装置や映写装置
等の照射手段によって、例えば浴室環境文字情報(浴室
温湿度、浴槽水温等)、現在時間等の時間文字情報、映
像情報、色彩情報等の光情報を照射することができ、浴
室の人を視覚的に楽しませたりすることができ、浴室の
娯楽性を一層向上することができる。
【0027】〔請求項12記載の発明〕請求項12に記
載の特徴構成は、前記水膜形成手段が、前記浴室内にお
いて人が入浴のために存在することが予定される人存在
予定空間の周囲であって、その人存在予定空間内に人が
存在するときの予定存在姿勢における少なくとも前向き
に対応する部分に、前記水膜を形成するように設けら
れ、前記照射手段が、前記人存在予定空間の周囲であっ
て前記予定存在姿勢の横向きに対応する箇所から、前記
予定存在姿勢の前向きに対応する水膜に向けて、前記光
情報を照射するように構成されていることにある。
【0028】請求項12に記載の特徴構成によれば、水
膜形成手段により、人存在予定空間に前記予定存在姿勢
で存在する人の少なくとも前方を覆うように水膜が形成
され、照射手段によって、人存在予定空間に前記予定存
在姿勢で存在する人の側方から、その人の前方に対応す
る水膜に向けて、前記光情報が照射されるので、光情報
が人に遮断されることなく適切に人の前方に対応する水
膜に照射される。従って、人存在予定空間に存在する人
に遮断されることなく適切に光情報を水膜に対して照射
することができ、又、人存在予定空間に予定存在姿勢で
存在する人が前向きの自然な姿勢で、水膜及びその水膜
に照射される光情報を見ることができるようにすること
ができる。
【0029】〔請求項13記載の発明〕請求項13に記
載の特徴構成は、音情報を出力する音情報出力手段を備
えたことにある。
【0030】請求項13に記載の特徴構成によれば、前
記音情報出力手段を、例えば拡散部材の下部に設置した
り、浴室の壁面に設置することで、形成される水膜の下
方部等の水膜近傍に音楽やその他の音情報を出力するこ
とができ、浴室の人は、水膜が床若しくは水面に衝突す
る音と共に、出力された音情報を、聴覚的に楽しむこと
ができ、浴室の娯楽性を一層向上することができる。
【0031】〔請求項14記載の発明〕請求項14に記
載の特徴構成は、前記水膜形成手段が、前記水膜を少な
くとも2つ相互に分離して形成するように構成され、前
記夫々の水膜に接触可能な位置に各別に電極を備え、前
記水膜を介して前記電極に誘導された前記水膜に接触す
る人体表面の心電信号を処理して、前記人の心拍数と心
電波形の少なくとも何れか一方を検出する信号処理部を
備えたことにある。
【0032】請求項14に記載の特徴構成のように、水
膜形成手段を、水膜を少なくとも2つ相互に分離して形
成するように構成し、夫々の水膜と接触する前記一対の
電極と、前記信号処理部を設けることで、人に対して非
接触で水膜を介して心電信号が誘導される非接触型であ
るにも関わらず、電極が水膜と接触する拡散部材等に設
けられているので、電極表面の湯水は常時流れているの
で、電極表面と湯水との間に形成されコンデンサとして
作用する電気二重層が生成されず、人の揺らぎ等の湯水
の揺らぎが電極表面の電気二重層に変調を与え、その結
果電極に誘導される心電信号に対して10Hz程度以下
の低周波ノイズが発生するという現象が回避或いは大幅
に抑制される。従って、本発明の浴室用水膜形成装置に
おいて、心拍数を計測するためのR波の抽出するに振幅
値が安定するため、R波の周期を正確に計測して、正確
に心拍数を計測することができ、また、心電波形の基線
の揺らぎを除去して、安定した心電波形を計測すること
ができる。
【0033】〔請求項15記載の発明〕請求項15に記
載の特徴構成は、前記浴室内を照明する照明装置の明る
さを変更する調光手段が設けられていることにある。
【0034】請求項15に記載の特徴構成によれば、浴
室内を照明する照明装置の明るさを変更する調光手段が
設けられているので、例えば、調光手段にて照明を暗く
した状態で水膜を形成することにより、人存在予定空間
にいる人にリラックス感を与えながら、水膜を形成する
ことができて、リラックス感の向上により浴室の快適性
を一段と向上することができる。尚、水膜形成手段にて
形成される水膜に光情報を照射する照射手段が設けられ
ている場合に、調光手段を設けると、照射手段にて水膜
に光情報を照射するときに、調光手段にて照明を暗くし
て、水膜に光情報を明瞭に照射することができるので好
ましい。
【0035】〔請求項16記載の発明〕請求項16に記
載の特徴構成は、前記水膜形成手段が、前記水膜を形成
する水膜形成状態と、前記湯水を下方に向けて噴流状に
吐出する打たせ湯状態とに切り換え自在なように構成さ
れていることにある。
【0036】請求項16に記載の特徴構成によれば、水
膜を形成する水膜形成状態と、湯水を下方に向けて噴流
状に吐出する打たせ湯状態とに切り換えることができ、
水膜形成状態にすると、人存在予定空間の周囲の少なく
とも一部に水膜が形成され、打たせ湯状態にすると、噴
流状に吐出される湯水を肩等に当てる、所謂、打たせ湯
を行うことができる。従って、水膜形成用ばかりでなく
打たせ湯用としても使用できて、利用価値の高い浴室用
水膜形成装置を提供することができる。
【0037】〔請求項17記載の発明〕請求項17に記
載の特徴構成は、前記水膜形成手段が、前記打たせ湯状
態において、前記湯水の吐出方向を変更自在なように構
成されていることにある。
【0038】請求項17に記載の特徴構成によれば、打
たせ湯状態において、湯水の吐出方向が変更自在である
ので、人に無理な姿勢をさせること無くことなく自然な
姿勢にて、好みの箇所に湯水が当たるように、湯水の吐
出方向を変更することができる。従って、打たせ湯とし
て使用するときの使い勝手性を一層向上することができ
る。
【0039】〔請求項18記載の発明〕請求項18に記
載の特徴構成は、浴室用水膜形成装置の作動を操作する
ための操作部が、前記浴室内において人が入浴のために
存在することが予定される人存在予定空間の周囲であっ
て、その人存在予定空間内に人が存在するときの予定存
在姿勢における横向きに対応する部分に設けられている
ことにある。請求項18に記載の特徴構成によれば、人
存在予定空間に前記予定存在姿勢で存在する人の側方
に、浴室用水膜形成装置の作動を操作するための操作部
が設けられることになる。従って、人存在予定空間に予
定存在姿勢で存在する人が無理な姿勢をとることなく自
然な姿勢で、楽に操作部を操作することができるように
することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕本発明の浴室用
水膜形成装置の第1の実施の形態について、図1に基づ
いて説明する。本発明の浴室用水膜形成装置は、薄膜面
状の水膜を形成する水膜形成手段100を、浴室X内に
おいて人Mが入浴のために存在することが予定される人
存在予定空間Zの周囲の少なくとも一部に水膜を形成す
るように設けてある。第1実施形態においては、水膜形
成手段100を、浴室X内の浴槽Y内において人Mが入
浴のために存在することが予定される空間を人存在予定
空間Zとして、その人存在予定空間Zの周囲に薄膜面状
の水膜Aを形成するように設けてある。詳しくは、水膜
形成手段100は、外周部に円形の縁部を有する平面部
1aを上方に形成した拡散部材1と、その拡散部材1の
平面部1aに方向付けて湯水を吐出する吐水部材2と、
その吐水部材2に湯水を供給する湯水供給手段Wとを備
えて構成してある。そして、吐水部材2を、湯水を下方
に向けて吐出する姿勢で、人存在予定空間Zの上方の天
井部に設置し、拡散部材1を、その平面部1aの中心を
前記吐水部材2から下方に延出した保持部材3に固定す
ることにより設けて、湯水供給手段Wによって吐水部材
2に供給された湯水を、吐水部材2から保持部材3の軸
方向に副って下方に吐出して、拡散部材1の平面部1a
に衝突させることで、衝突した湯水が平面部1aの外周
部に形成された縁部から放射方向へ拡散し、浴槽Yに入
浴中の人Mの周囲にドーム型薄膜面状の水膜Aを形成す
るように構成してある。
【0041】浴室Xに設けられた浴槽Yには、循環ポン
プ12を設けた復管11aと往管11bとから成る追い
炊き用循環配管11を接続し、浴槽Yの湯水が、循環ポ
ンプ12により復管11aを介して給湯器10に供給さ
れて給湯器10で加熱され、往管11bを介して浴槽Y
に環流されることで、浴槽Yの湯水を追い炊きするよう
に構成してある。そして、給湯器10から往管11bに
供給される湯水がそのまま往管11bを通じて浴槽Yへ
流れる状態と、吐水部材2に接続した湯水供給管4に流
れる状態とに切り換え可能なように、三方切換弁5を設
けて、その三方切換弁5の切り換えにより、給湯器10
から往管11bに供給される湯水が湯水供給管4を通じ
て吐水部材2へ供給されるように構成してある。
【0042】つまり、浴室Xに設けられた浴槽Yの湯水
が追い炊き可能に構成されている場合に、湯水供給手段
Wを、循環ポンプ12を設けた追い炊き用循環配管1
1、三方切換弁5及び湯水供給管4にて構成してある。
そして、往管11bが浴槽Yに接続された供給配管に相
当し、湯水供給手段Wは、供給配管としての往管11b
から浴槽Yに供給される湯水を吐水部材2に供給するよ
うに構成してある。また、三方切換弁5を、往管11b
を流れる湯水の一部を湯水供給管4側へ供給可能に構成
することもできる。
【0043】また、水膜Aを形成した湯水が浴槽Yに落
下するように水膜Aを形成するように構成して、湯水供
給手段Wは、浴槽Y内の湯水を循環流動させるように構
成してある。
【0044】また、このように構成する場合、復管11
a及び往管11bの追い炊き用循環配管11を流れる湯
水を給湯器10で加熱するに、その加熱量を設定して浴
槽Yに供給される湯水の温度を設定する湯水温度設定手
段10aが設けられるので、その湯水温度設定手段10
aを、吐水部材2から拡散部材1へ吐出され水膜Aとな
る湯水の温度を設定する湯水温設定手段として働かせる
ことができ、水膜A自身を好ましい温度に設定すること
ができる。
【0045】さらに、浴室X内にはプロジェクタ6(照
射手段の一例)が設けられており、水膜Aに映像を照射
することができ、照射された映像を視覚的に楽しむこと
ができる。また水膜Aには、光情報としてテレビ番組や
映画等の映像を照射できるが、その他に光情報として、
浴室環境情報(浴室温湿度、浴槽水温等)や現在時間等
の文字情報を水膜に照射することができる。また、プロ
ジェクタ6を単純なLED等の照明装置として構成し、
光情報として、水膜Aに色光を照射することもできる。
このような光情報は、浴室X内に設けられてリモコン
(図示せず)で変更することが可能である。
【0046】さらに、浴室Xの拡散部材1の下方部に
は、スピーカ7(音情報出力手段の一例)が設けられて
おり、スピーカ7から音楽やその他の音情報を出力する
ことができ、浴室の人は、水膜が床若しくは水面に衝突
する音と共に、出力された音情報を、聴覚的に楽しむこ
とができる。このような音情報は、浴室X内に設けられ
てリモコン(図示せず)で変更することが可能である。
【0047】このようにプロジェクタ6及びスピーカ7
によって出力される光情報若しくは音情報は、浴室X近
傍に設けられた画像及び再生装置(図示せず)から送ら
れるものであっても構わないが、インターネットを介し
て配信される画像及び音情報を、浴室Xに設けられるリ
モコン装置(図示せず)等によって受信して利用するこ
とができる。
【0048】上記の説明から分かるように、第1実施形
態においては、請求項1、2、4〜8、11及び13の
各発明が記載されている。
【0049】〔第2実施形態〕本発明の浴室用水膜形成
装置の第2の実施の形態について、図2に基づいて説明
する。図2に示すように、第2実施形態においては、水
膜形成手段100は、浴室X内において浴槽Yの側方壁
部Xaから浴槽Yに向けて薄膜面状の水膜Aを形成する
ように設けてある。詳しくは、水膜形成手段100は、
外周部の浴槽Y側に縁部を有する平面部1aを下方に形
成した拡散部材1と、その拡散部材1の平面部1aに方
向付けて湯水を吐出する吐水部材2と、その吐水部材2
に湯水を供給する湯水供給手段Wとを備えて構成してあ
る。そして、吐水部材2を、湯水を上方に向けて吐出す
る姿勢で、浴室Xの壁部Xaに脱着自在に設置し、拡散
部材1を、前記吐水部材2から上方に延出した保持部材
3に固定して、湯水供給手段Wによって吐水部材2に供
給された湯水を、吐水部材2から保持部材3に副って上
方に吐出して、拡散部材1の平面部1aに衝突させるこ
とで、衝突した湯水が平面部1aの浴槽Y側に形成され
た縁部から拡散し、浴槽Y側に平面薄膜面状の水膜Aを
形成するように構成してある。
【0050】また、第1実施形態と同様に、浴槽Yに
は、循環ポンプ12を設けた復管11aと往管11bと
から成る追い炊き用循環配管11を接続すると共に、追
い炊き用循環配管11を通流する湯水を加熱する給湯器
10を設けて、浴槽Yの湯水を追い炊きするように構成
してある。そして、吐水部材2に接続した湯水供給ホー
ス14を、往管11bの浴槽Y側の開口部に脱着自在に
設けられるアダプタ部材8に接続して、往管11bから
浴槽Yに供給される湯水の少なくとも一部を、湯水供給
ホース14を介して吐水部材2へ供給することができる
ように構成してある。つまり、浴室Xに設けられた浴槽
Yの湯水が追い炊き可能に構成されている場合に、湯水
供給手段Wを、循環ポンプ12を設けた追い炊き用循環
配管11、アダプタ部材8及び湯水供給ホース14にて
構成してある。そして、往管11bが浴槽Yに接続され
た供給配管に相当し、湯水供給手段Wは、供給配管とし
ての往管11bから浴槽Yに供給される湯水の少なくと
も一部を吐水部材2に供給するように構成してある。
【0051】また、水膜Aを形成した湯水が浴槽Yに落
下するように水膜Aを形成するように構成して、湯水供
給手段Wは、浴槽Y内の湯水を循環流動させるように構
成してある。
【0052】また、このように構成する場合、第1実施
形態と同様に、給湯器10に設けられている湯水温度設
定手段10aを、吐水部材2から拡散部材1へ吐出され
水膜Aとなる湯水の温度を設定する湯水温設定手段とし
て働かせることができ、水膜A自身を好ましい温度に設
定することができる。
【0053】また、このように構成する場合において
も、上記の第1の実施の形態と同様に、水膜Aに映像等
を照射するプロジェクタ6や音情報を出力するスピーカ
7を設けることができ、さらに、吐水部材7に再生装置
等を組み込んで、スピーカ7を吐水部材2の側部に設け
ることもできる。
【0054】上記の説明から分かるように、第2実施形
態においては、請求項6〜8、11及び13の各発明が
記載されている。
【0055】〔第3実施形態〕本発明の浴室用水膜形成
装置の第3の実施の形態について、図3に基づいて説明
する。第3実施形態においては、シャワー15を、これ
まで説明してきた湯水供給手段Wとして利用するもので
あり、シャワー15から吐出された湯水によって薄膜面
状の水膜Aを形成するものである。詳しくは、水膜形成
手段100は、シャワー15の位置を浴槽Yの上方に固
定する固定部材16に固定され、シャワー15から吐出
される湯水を良好に回収し、回収した湯水を下方に吐出
する漏斗部2aを有する吐水部材2と、同じく固定部材
16に固定され、外周部の固定部材16と反対側に縁部
を有する平面部1aを上方に形成した拡散部材1とを備
え、シャワー15によって吐水部材2の漏斗部2aに供
給された湯水を下方に吐出して、拡散部材1の平面部1
aに衝突させることで、衝突した湯水が平面部1aの浴
槽Y側に形成された縁部から放射方向へ拡散し、浴槽Y
内において人Mが入浴のために存在することが予定され
る空間を人存在予定空間Zとして、その人存在予定空間
Zの周囲に平面薄膜面状の水膜Aを形成することができ
る。
【0056】また、このように構成する場合、シャワー
15の湯水の吐出方向を、拡散部材1の平面部1a側に
向けるように固定部材16を形成して、シャワー15か
ら吐出される湯水を直接拡散部材1の平面部1aに衝突
させ、水膜を形成することができ、シャワー15を吐水
部材としても働かせることができる。また、このように
構成する場合においても、上記の第1及び第2の実施の
形態と同様に、音情報を出力するスピーカ7を固定部材
16が固定されている浴室Xの壁面に設置することがで
きる。さらに、水膜Aに映像等を照射するプロジェクタ
や水膜Aに色光を照射する照明装置を設けることもで
き、そのプロジェクタ若しくは照明装置をシャワ−15
に設置することもできる。
【0057】また、シャワーを湯水供給手段W及び吐水
部材として働かせる場合、図4に示すように、シャワー
15の湯水が吐出されるシャワーヘッド部15aに、湯
水の吐出方向に延出した保持部材3に固定され、外周部
に円形の縁部を有する平面部1aを上方に形成した拡散
部材1を設け、本発明の浴室用水膜形成装置をシャワー
15と一体構造に構成することができる。
【0058】上記の説明から分かるように、第3実施形
態においては、請求項1、2、4〜6、9〜11及び1
3の各発明が記載されている。
【0059】〔第4実施形態〕本発明の浴室用水膜形成
装置の第4の実施の形態について、図5(イ)(ロ)に
基づいて説明する。図5(イ)(ロ)に示すように、第
4実施形態においては、水膜形成手段100は、浴室X
内において人Mが入浴のために存在することが予定され
る人存在予定空間Zの周囲に薄膜面状の水膜Aを形成す
るように設けてある。詳しくは、水膜形成手段100
は、外周部に円形の縁部を有する球面部1bを上方に形
成した拡散部材1と、その拡散部材1の平面部1aに方
向付けて湯水を吐出する吐水部材2と、その吐水部材2
に湯水を供給する湯水供給手段Wとを備えて構成してあ
る。そして、吐水部材2を、水を下方に吐出する姿勢
で、洗場等、浴室X内における浴槽存在箇所以外の床上
の人存在予定空間Zの上方の天井部に設置し、拡散部材
1を、その球面部1bの中心を前記吐水部材2から下方
に延出した保持部材3に固定することにより設けて、湯
水供給手段Wによって吐水部材2に供給された湯水を、
吐水部材2から保持部材3の軸方向に副って下方に吐出
して、拡散部材1の球面部1bに衝突させることで、衝
突した湯水が球面部1bの外周部に形成された縁部から
放射方向へ拡散し、人存在予定空間Zにいる人Mの周囲
にドーム型薄膜面状の水膜Aを形成するように構成して
ある。
【0060】また、吐水部材2から拡散部材1の球面部
1bに向けて吐出される湯水は、これまで説明してきた
湯水供給手段や、供給ポンプ等によって吐水部材2に供
給される。さらに、吐水部材2に供給される湯水は、こ
れまで説明してきた湯水温度設定手段若しくは、専用に
設けられたヒータ等の湯水温度設定手段等によって温度
設定され、水膜A自身を好ましい温度に設定することが
できる。
【0061】このように水膜Aの温度を設定すること
で、その水膜Aが周囲近傍に形成される人存在予定空間
Zに存在する人が、その水膜Aの温度を間接的に肌に感
じることができ、水膜Aの温度を低く設定して、人存在
予定空間Zを人に清涼感を与える空間として利用した
り、水膜Aの温度を高く設定して、人存在予定空間Zを
人に暖和感を与える空間、若しくはサウナ空間として利
用することができる。
【0062】さらに、吐水部材2の側方に、上下方向に
摺動自在である遮断部材18を設け、図5(ロ)に示す
ように、遮断部材18を下降させ、拡散部材1の球面部
1bの縁部一部から拡散される湯水を遮断して、形成さ
れる水膜Aの一部を開口させることもでき、その水膜A
の開口部から人が出入り可能に構成することもできる。
【0063】また、このように構成する場合において
も、これまで説明してきたように、水膜Aに映像等を照
射するプロジェクタ6や音情報を出力するスピーカ7を
設けることができる。
【0064】上記の説明から分かるように、第4実施形
態においては、請求項1、4〜6、11、13の各発明
が記載されている。
【0065】〔第5実施形態〕本発明の浴室用水膜形成
装置の第5の実施の形態について、図6及び図7に基づ
いて説明する。図6に示すように、第5実施形態におい
ては、水膜形成手段100は、浴室X内の浴槽Y内にお
いて人Mが入浴のために存在することが予定される人存
在予定空間Zの周囲の一部に、薄膜面状の水膜Aを形成
するように設けてある。更に、水膜形成手段100は、
人存在予定空間Z内に人Mが存在するときの予定存在姿
勢における横向きに対応する部分を開放する状態で、前
記予定存在姿勢の前向きに対応する部分を覆うように、
水膜Aを形成するように構成してある。浴槽Y内におい
て、追い炊き用循環配管11が接続される浴槽側壁部に
対向する浴槽側壁部の側を人存在予定空間Zとし、その
人存在予定空間Z内において、人Mは、浴槽Yにおける
追い炊き用循環配管11が接続される浴槽側壁部が前方
となり且つその浴槽側壁部に対向する浴槽側壁部が後方
になる姿勢(前記予定存在姿勢に対応する)で、入浴す
る。尚、以下の説明では、浴槽Yにおける追い炊き用循
環配管11が接続される浴槽側壁部とその浴槽側壁部に
対向する浴槽側壁部が並ぶ方向を前後方向とし、追い炊
き用循環配管11が接続される浴槽側壁部の側を前方側
として説明する。
【0066】詳しくは、図7にも示すように、水膜形成
手段100は、外周部に円形の縁部を有する平面部1a
を上方に形成した拡散部材1と、その拡散部材1の平面
部1aに方向付けて湯水を吐出する吐水部材2と、その
吐水部材2に湯水を供給する湯水供給手段Wとを備えて
構成してある。そして、浴槽Yにおける追い炊き用循環
配管11が接続される浴槽側壁部に対向する浴槽側壁部
の側の浴室Xの壁部、即ち、人存在予定空間Zに前記予
定存在姿勢で存在する人Mの後方の浴室Xの壁部(以
下、人存在空間後方壁部と称する場合がある)Xbに対
して、吐水部材2を、湯水を下方に向けて吐出する姿勢
にて、ブラケット31にて取り付け、拡散部材1を、そ
の平面部1aの後方側(人存在空間後方壁部側)を吐水
部材2の吐出口の口縁における後方側(人存在空間後方
壁部側)に当て付け、且つ、平面部1aの前方側(人存
在空間後方壁部とは反対側)を吐水部材2の吐出口の口
縁における前方側(人存在空間後方壁部とは反対側)と
離間させた状態で設けて、湯水供給手段Wによって吐水
部材2に供給された湯水を、吐水部材2から下方に吐出
して、拡散部材1の平面部1aに衝突させることで、衝
突した湯水が平面部1aの前方側の縁部から拡散し、浴
槽Yに入浴中の人Mの両側方を開放する状態で、人Mの
前方を覆うように、略球面状の薄膜面状の水膜Aを形成
するように構成してある。
【0067】また、第1実施形態と同様に、浴槽Yに
は、循環ポンプ12を設けた復管11aと往管11bと
から成る追い炊き用循環配管11を接続すると共に、追
い炊き用循環配管11を通流する湯水を加熱する給湯器
10を設けて、浴槽Yの湯水を追い炊きするように構成
してある。そして、吐水部材2に接続した湯水供給ホー
ス14を、往管11bの浴槽Y側の開口部に設けられた
アダプタ部材8に対して挿脱自在なように構成して、往
管11bから浴槽Yに供給される湯水の少なくとも一部
を、湯水供給ホース14を介して吐水部材2へ供給する
ことができるように構成してある。つまり、湯水供給手
段Wを、循環ポンプ12を設けた追い炊き用循環配管1
1、アダプタ部材8及び湯水供給ホース14にて構成し
てある。そして、往管11bが浴槽Yに接続された供給
配管に相当し、湯水供給手段Wは、供給配管としての往
管11bから浴槽Yに供給される湯水の少なくとも一部
を吐水部材2に供給するように構成してある。
【0068】また、水膜Aを形成した湯水が浴槽Yに落
下するように水膜Aを形成するように構成して、湯水供
給手段Wは、浴槽Y内の湯水を循環流動させるように構
成してある。
【0069】また、このように構成する場合、第1実施
形態と同様に、給湯器10に設けられている湯水温度設
定手段10aを、吐水部材2から拡散部材1へ吐出され
水膜Aとなる湯水の温度を設定する湯水温設定手段とし
て働かせることができ、水膜A自身を好ましい温度に設
定することができる。
【0070】又、浴室Xの人存在空間後方壁部Xbにお
けるブラケット31の取り付け箇所よりも下方側箇所
に、水膜Aに映像等を照射するプロジェクタ6、音情報
を出力するスピーカ7、及び、リモコン操作部32を設
けてある。更に、浴室X内を照明する照明装置33に
は、明るさを変更する調光部33aを設けてある。リモ
コン操作部32には、湯水温度設定手段10aが設定す
るための目標温度を指令する給湯温度指令部(図示省
略)、循環ポンプ12を作動させて水膜Aを形成する水
膜運転の開始及びその停止を指令する水膜運転指令部
(図示省略)、プロジェクタ6のオンオフ及び照射する
光情報の変更を指令するプロジェクタ操作用スイッチ
(図示省略)、並びに、リモコン操作部32に内蔵の音
情報の再生装置(図示省略)のオンオフ及びその再生装
置にて再生される音情報の変更を行って、スピーカ7か
らの音情報の出力のオンオフ及び出力音情報の変更を指
令する再生装置操作用スイッチ(図示省略)を設けてあ
る。又、リモコン操作部32は、プロジェクタ操作用ス
イッチにてプロジェクタ6のオンが指令されると、その
指令に連動して、照明装置33の調光部33aに対し
て、明るさを暗くするための指令を行うように構成して
ある。
【0071】従って、入浴する人は、湯水供給ホース1
4をアダプタ部材8に挿入し、人存在予定空間Zに位置
して、水膜運転指令部にて水膜運転の開始を指令する
と、人Mの両側方を開放する状態で、人Mの前方を覆う
ように薄膜面状の水膜Aが形成されることになる。又、
プロジェクタ操作用スイッチを操作して、水膜Aに映像
を照射したり、再生装置操作用スイッチを操作して、ス
ピーカ7から音楽やその他の音情報を出力させたりする
ことができる。又、プロジェクタ操作用スイッチを水膜
Aに映像を照射するように操作すると、自動的に調光部
33aにて照明装置33の明るさが暗くなるように調整
されるので、水膜Aに照射される光情報が明瞭になると
ともに、浴室Xが暗くなることによりリラックス感を感
じることができる。
【0072】上記の説明から分かるように、第5実施形
態においては、請求項1〜8、11、13及び15の各
発明が記載されている。
【0073】〔第6実施形態〕本発明の浴室用水膜形成
装置の第6の実施の形態について、図8ないし図12に
基づいて説明する。図8に示すように、第5実施形態に
おいては、水膜形成手段100は、浴室X内の浴槽Y内
において人Mが入浴のために存在することが予定される
人存在予定空間Zの周囲の一部に薄膜面状の水膜Aを形
成するように設けてある。第5実施形態と同様に、浴槽
Y内において、追い炊き用循環配管11が接続される浴
槽側壁部に対向する浴槽側壁部の側を人存在予定空間Z
としてある。尚、以下の説明では、第5実施形態と同様
に、浴槽Yにおける追い炊き用循環配管11が接続され
る浴槽側壁部とその浴槽側壁部に対向する浴槽側壁部が
並ぶ方向を前後方向とし、追い炊き用循環配管11が接
続される浴槽側壁部の側を前方側として説明する。
【0074】更に、第6実施形態においては、第5実施
形態と同様に、水膜形成手段100は、人存在予定空間
Z内に人Mが存在するときの予定存在姿勢における横向
きに対応する部分を開放する状態で、前記予定存在姿勢
の前向きに対応する部分を覆うように、水膜Aを形成す
るように構成してある。又、第6実施形態においては、
水膜形成手段100は、水膜Aを形成する水膜形成状態
(図9参照)と、湯水を下方に向けて噴流状に吐出する
打たせ湯状態(図10参照)とに切り換え自在なように
構成してある。又、水膜形成手段が100は、打たせ湯
状態において、湯水の吐出方向を変更自在なように構成
してある(図11参照)。
【0075】詳しくは、水膜形成手段100は、外周部
に円形の縁部を有する平面部1aを上方に形成した拡散
部材1と、その拡散部材1の平面部1aに方向付けて湯
水を吐出する吐水部材2と、その吐水部材2に湯水を供
給する湯水供給手段Wとを備えて構成してある。
【0076】図9ないし図12に示すように、浴室Xの
人存在空間後方壁部Xbに、ブラケット41を取り付
け、そのブラケット41に、リング状保持部42を、そ
の軸心が下方側ほど前方に位置する傾斜姿勢にて取り付
けると共に、そのリング状保持部42に、円板状の回動
部材43を回動自在に内嵌させてある。図中の43a
は、回動部材43を回動させるときに把持するための把
手部である。そして、吐水部材2を、その吐出口が下側
に位置してその軸心が水平面に対して垂直方向を向く姿
勢にて、リング状保持部42に内嵌された状態の回動部
材43において中心から偏心した位置に貫通させた状態
で取り付けてある。
【0077】ブラケット41においてリング状保持部4
2の側方に対応する位置にて前方に突出させた突出部
に、回動保持部材44を水平方向に対して垂直な上下軸
芯Pv周りに回動自在に支持し、その回動保持部材44
に対して、L字形状の拡散部材用保持部材45を、その
上下方向を向く辺部にて水平方向に沿う横軸心Ph周り
に回動自在に支持してある。図中の46は、回動部材4
3をブラケット41の突出部に対して固定するための状
態設定用固定部材であり、47は、拡散部材用保持部材
45を回動保持部材44に対して固定するための水膜向
き固定部材であり、48は、拡散部材用保持部材45を
上下軸芯Pv周りに揺動させたり、横軸心Ph周りに回
動させたりするためのハンドルである。
【0078】拡散部材用保持部材45における横方向を
向く辺部の先端の上部に、ゴム等から成り弾性変形自在
な押圧用部材49を固定すると共に、その押圧用部材4
9の上部に、拡散部材1をその前方側が後方側よりも下
方に位置して、水平方向に対して前方側が傾斜するする
傾斜姿勢で固定してある。
【0079】又、拡散部材1や吐水部材2等に人が接触
するのを防止するように、バンパー部材50を、拡散部
材1と略同一高さの位置に、拡散部材1の周りを囲む状
態で、取り付けてある。
【0080】そして、拡散部材用保持部材45を上下軸
心Pv周りに揺動させることにより、吐水部材2が水平
面に対して垂直方向を向く姿勢になる状態で、拡散部材
1が吐水部材2の吐出口の真下に位置する湯水拡散位置
と、拡散部材1が吐水部材2の吐出口から横方向に退避
した退避位置とに切り換え可能なように構成してある。
【0081】湯水拡散位置においては、拡散部材1は、
押圧用部材49による上向きの付勢力によって、平面部
1aの後方側(人存在空間後方壁部側)が吐水部材2の
吐出口の口縁における後方側に当て付けられ、且つ、平
面部1aの前方側が吐水部材2の吐出口の口縁における
前方側と離間した状態となり、その状態において、横軸
心Phは、拡散部材1の平面部1aと吐水部材2の吐出
口の口縁とが接触する部分又はその近傍を通るように構
成してある。従って、拡散部材用保持部材45を横軸心
Ph周りに回動させることにより、拡散部材1を、その
平面部1aの後方側が押圧用部材49による上向きの付
勢力によって吐水部材2の吐出口の口縁における後方側
に当て付けられた状態で、横軸心Ph周りに揺動させ
て、吐水部材2の軸心方向(即ち、湯水の吐出方向)に
対する拡散部材1の平面部1aの角度を変更することが
できる。
【0082】つまり、図9に示すように、拡散部材1を
湯水拡散位置に位置させた状態が、水膜形成状態とな
り、その水膜形成状態においては、湯水供給手段Wによ
って吐水部材2に供給された湯水が、吐水部材2から下
方に吐出されて、拡散部材1の平面部1aに衝突するこ
とで、衝突した湯水が平面部1aの前方側の縁部から拡
散し、浴槽Yに入浴中の人Mの両側方を開放する状態
で、人Mの前方を覆うように、略球面状の薄膜面状の水
膜Aが形成される。又、水膜形成状態においては、拡散
部材用保持部材45を横軸心Ph周りに回動させること
により、吐水部材2の軸心方向に対する拡散部材1の平
面部1aの角度を変更して、水膜Aを形成する向きを上
下方向に変更することができる。
【0083】又、図10に示すように、拡散部材1を退
避位置に位置させた状態が打たせ湯状態となり、その打
たせ湯状態においては、吐水部材2から吐出される湯水
を遮るものが無いので、湯水供給手段Wによって吐水部
材2に供給された湯水が吐水部材2の吐出口から下方に
向けて噴流状に吐出される。又、打たせ湯状態において
は、図11に示すように、把手部43aにより回動部材
43を回動させることにより、湯水の吐出方向を変更自
在なように構成してある。
【0084】また図8に示すように、第1実施形態と同
様に、浴槽Yには、循環ポンプ12を設けた復管11a
と往管11bとから成る追い炊き用循環配管11を接続
すると共に、追い炊き用循環配管11を通流する湯水を
加熱する給湯器10を設けて、浴槽Yの湯水を追い炊き
するように構成してある。又、第1実施形態と同様に、
吐水部材2に湯水供給管4を接続すると共に、その湯水
供給管4と追い炊き用循環配管11の往管11bとに対
して、第1実施形態と同様に三方切換弁5を設けて、そ
の三方切換弁5の切り換えにより、給湯器10から往管
11bに供給される湯水が湯水供給管4を通じて吐水部
材2へ供給されるように構成してある。つまり、湯水供
給手段Wを、循環ポンプ12を設けた追い炊き用循環配
管11、三方切換弁5及び湯水供給管4にて構成してあ
る。そして、往管11bが浴槽Yに接続された供給配管
に相当し、湯水供給手段Wは、供給配管としての往管1
1bから浴槽Yに供給される湯水の少なくとも一部を吐
水部材2に供給するように構成してある。
【0085】また、水膜Aを形成した湯水が浴槽Yに落
下するように水膜Aを形成するように構成して、湯水供
給手段Wは、浴槽Y内の湯水を循環流動させるように構
成してある。
【0086】また、このように構成する場合、第1実施
形態と同様に、給湯器10に設けられている湯水温度設
定手段10aを、吐水部材2から拡散部材1へ吐出され
水膜Aとなる湯水の温度を設定する湯水温設定手段とし
て働かせることができ、水膜A自身を好ましい温度に設
定することができる。
【0087】又、第5実施形態と同様に、浴室Xの人存
在空間後方壁部Xbにおけるブラケット41の取り付け
箇所よりも下方側箇所に、水膜Aに映像等を照射するプ
ロジェクタ6、音情報を出力するスピーカ7、及び、リ
モコン操作部32を設けてある。更に、浴室X内を照明
する照明装置33には、明るさを変更する調光部33a
を設けてある。リモコン操作部32には、湯水温度設定
手段10aが設定するための目標温度を指令する給湯温
度指令部(図示省略)、湯水が湯水供給管4に流れるよ
うに三方切換弁5を切り換えると共に循環ポンプ12を
作動させて水膜Aを形成する水膜運転の開始及びその停
止指令する水膜運転指令部(図示省略)、プロジェクタ
6のオンオフ及び照射する光情報の変更を指令するプロ
ジェクタ操作用スイッチ(図示省略)、並びに、リモコ
ン操作部32に内蔵の音情報の再生装置(図示省略)の
オンオフ及びその再生装置にて再生される音情報の変更
を行って、スピーカ7からの音情報の出力のオンオフ及
び出力音情報の変更を指令する再生装置操作用スイッチ
(図示省略)を設けてある。又、リモコン操作部32
は、プロジェクタ操作用スイッチにてプロジェクタ6の
オンが指令されると、その指令に連動して、照明装置3
3の調光部33aに対して、明るさを暗くするための指
令を行うように構成してある。
【0088】従って、入浴する人は、人存在予定空間Z
に位置して、ハンドル48にて拡散部材1を湯水拡散位
置に位置させて水膜形成状態として、水膜運転指令部に
て水膜運転の開始を指令すると、人Mの両側方を開放す
る状態で、人Mの前方を覆うように薄膜面状の水膜Aが
形成されることになる。そして、水膜形成状態におい
て、ハンドル48にて拡散部材1を横軸心Ph周りに揺
動させることにより、水膜Aの形成向きを上下方向に好
みの向きに設定することができる。又、ハンドル48に
て拡散部材1を退避位置に位置させて打たせ湯状態とす
ると、吐水部材2から噴流状に吐出される湯水を肩など
に当てて、打たせ湯を行わせることができる。そして、
打たせ湯状態において、把手部43aにより回動部材4
3を回動させて湯水の吐出方向を変更することにより、
楽な姿勢で、身体の好みの箇所に湯水を当てることがで
きる。又、第5実施形態と同様に、プロジェクタ操作用
スイッチを操作して、水膜Aに映像を照射したり、再生
装置操作用スイッチを操作して、スピーカ7から音楽や
その他の音情報を出力させたりすることができる。又、
プロジェクタ操作用スイッチを水膜Aに映像を照射する
ように操作すると、自動的に調光部33aにて照明装置
33の明るさが暗くなるように調整されるので、水膜A
に照射される光情報が明瞭になるとともに、浴室Xが暗
くなることによりリラックス感を感じることができる。
【0089】上記の説明から分かるように、第6実施形
態においては、請求項1〜8、11、13、15〜17
の各発明が記載されている。
【0090】〔別実施の形態〕次に、本発明の浴室用水
膜形成装置の別の実施の形態を図面に基づいて説明す
る。 〈1〉本発明の浴室用水膜形成装置100の拡散部材1
の具体構成は、上記の実施の形態で説明したものに限定
されるものではない。例えば、外周部に多角形状の縁部
を有する平面部1aを設けるように構成して、多角錐状
の水膜Aを形成するようにしても良い。あるいは、円錐
部若しくは角錐部を設けるように構成して、円錐部若し
くは角錐部の底面の外周部を縁部として、その縁部から
湯水を拡散させて水膜Aを形成することもできる。ま
た、浴槽の上方から水膜Aを形成する場合、これまで説
明してきたように、水膜Aの湯水の落下点を浴槽内とす
る以外に、水膜Aの湯水の落下点を浴槽の外側として、
前記水膜Aによって浴槽を覆うように構成することもで
きる。また、この場合、浴槽外周部に溝部を設け、その
溝部に水膜Aの湯水が落下させ回収することもでき、例
えば湯水を循環させて水膜を形成することもできる。
【0091】〈2〉上記の実施の形態において、吐水部
材2から湯水を下方若しくは上方に吐出させる構成を説
明したが、別に吐水部材から斜め方向に湯水を吐出して
拡散部材1の平面部、球面部、円錐部若しくは角錐部に
湯水を衝突させ水膜を形成することもできる。また、吐
水部材からの湯水の吐出方向や、拡散部材の平面部、球
面部、円錐部若しくは角錐部の吐水部材に対する角度を
変更自在に構成して、形成される水膜の形状を変更する
こともできる。さらに、本発明の浴室用水膜形成装置に
おいて、吐水部材から吐出される湯水の流速を変更自在
に構成し、形成される水膜Aの形状を変化させることも
でき、例えば、吐水部材からの湯水の流速を速くする
と、拡散部材の縁部から拡散する湯水の流速が速くなる
ので、水膜は、拡散部材の縁部から広範囲に広がって拡
散することになる。また、このように水膜の形状を変化
させる場合、リモコン等を介して手動で上記の吐出角
度、拡散部材の角度、吐水部材からの吐出速度等を変更
することができるが、別に、拡散部材の下方に存在する
人の位置等を検出するセンサを設け、そのセンサの出力
結果に基づいて、人に水膜が当たらないように、若しく
は当たるように水膜の形状を変更することもできる。
【0092】〈3〉また、上記のように水膜の形状を変
更する場合、水膜の形状を、照射手段により水膜に照射
される光情報や、音情報出力手段により出力される音情
報に対応させて変化させることが可能である。また、こ
のように水膜の形状を光情報若しくは音情報に対応させ
て変化させる場合、光情報若しくは音情報と水膜の形状
を決定する湯水の流速や吐出角度等の制御対象との対応
を示したデータに基づいて水膜の形状を決定する制御対
象を制御するプログラムを予め記憶しておき、そのプロ
クラムによって水膜の形状を変化させることができる。
また、このようなデータは、インターネットからダウン
ロードして入手し、台所等に設けられたリモコン等にセ
ットするように構成することができる。
【0093】〈4〉上記の実施の形態において、水膜を
湯水によって形成する構成を説明したが、その水膜とし
て形成される湯水に、入浴剤を自動若しくは手動で混入
するように構成することもでき、形成される水膜に色を
つけたり、プロジェクタ等によって映写される画像の水
膜への映りを良好にしたり、水膜の透明度を低下させ、
水膜内のプライバシーを良好に守ることができる。
【0094】〈5〉上記の実施の形態において、本発明
に係る浴室用水膜形成装置として浴室に固定されている
ものを説明したが、別に本発明の浴室用水膜形成装置
を、浴槽に溜まっている湯水に浮く構造として構成する
ことができ、このような浴槽に浮く浴室用水膜形成装置
は、湯水に浮き、上方に吐水部材を設けた本体部を備
え、浴槽の湯水を本体部に吸引し吐水部材から上方に吐
出する湯水供給手段としてのポンプを本体部内に備え、
吐水部材から上方に延出した保持部材に中心部を固定さ
れ、外周部に円形の縁部を有する平面部を下方に形成し
た拡散部材を備え、上方に向けて吐出される湯水が拡散
部材の平面部に衝突し、外周部の縁部から湯水を拡散さ
せてドーム型の水膜を形成するように構成される。
【0095】〈6〉 本発明の浴室用水膜形成装置が設
けられた浴室に、人の心拍数若しくは心電波形の測定を
行う心電計測装置を設けることができる。このような心
拍計測装置は、浴槽内の湯水に接触可能な位置に配置さ
れた一対の電極と、湯水を介して電極に誘導された浴槽
内で入浴している人の心電信号を処理して、人の心拍数
若しくは心電波形を検出するように構成することがで
き、このような電極は、浴槽に設けられた水流噴出口や
気泡口の周縁部を構成する導電性部材、または、前記浴
槽の所定の位置に設置された水質浄化用の炭素材を用い
て形成することができる。
【0096】さらに、図13に示すように、本発明の水
膜形成手段100を、2つの水膜Aを形成するように構
成すると共に、夫々の水膜Aに接触可能な位置に配設さ
れた一対の電極20を備え、2つの水膜Aを介して電極
20に誘導された、水膜Aに両手をかざして接触する人
Mの心電信号を処理して、人の心拍数と心電波形の少な
くとも何れか一方を検出する信号処理部24を備えて構
成し、心拍数若しくは心電波形を計測するように構成す
ることもできる。詳しくは、水膜形成手段100は、夫
々別の湯水供給手段から湯水が供給される一対の吐水部
材2と、その吐水部材2の間から下方に延出して設けら
れた板状の保持部材3と、保持部材3に固定された拡散
部材1とを備え、拡散部材1の平面部1aは保持部材3
によって2つに分割されている。このように構成するこ
とによって、拡散部材1の2つの平面部1aから湯水を
放射方向へ拡散して、左右に分割された2つの水膜Aを
形成することができる。また、2つの水膜Aとして形成
される水流に接触するように、夫々の吐水部材2内に電
極20が夫々設けられている。浴室Xのリモコン内に
は、一対の電極20に水膜Aを介して誘導された微弱な
心電振動の電位差(以下、電位差信号と呼ぶ。)をリー
ド線を介して受け、増幅する増幅器21と、心電振動に
重畳した湯水の揺らぎに起因する10Hz以下のノイズ
を電位差信号から除去するための帯域幅0.05〜10
0Hzのバンドパスフィルタと50Hz又は60Hzの
ノイズ成分を選択的に除去するハムフィルタを備えたノ
イズ除去部22と、ノイズ除去後の電位差信号を一定の
サンプリング周期でA/D変換するA/D変換部23
と、A/D変換された電位差信号をディジタル信号処理
して、人の心拍数と心電波形を導出するディジタル信号
処理部24と、導出された心拍数と心電波形を出力表示
する表示部25とから構成されている。ディジタル信号
処理部24は、一定のサンプリング周期で逐次A/D変
換された電位差信号の強度が、一定の閾値以上の者をR
波のピークと判断して、そのピーク間隔(秒)を求め、
その逆数に60を乗じて1分あたりの心拍数を算出す
る。表示部25に出力される心拍数と心電波形を、水膜
Aへ映像を照射するプロジェクタ6に出力して、水膜A
に心拍数や心電波形を照射しても構わない。また、上記
のように2つの水膜を形成するためは、水膜形成手段1
00を、夫々各別の吐水部材2及び拡散部材1を設け、
2つのドーム型の水膜を形成するように構成しても構わ
ない。
【0097】さらに、このように、人の心拍数や心電波
形を計測する場合に、その心電計測装置によって計測さ
れた心拍数若しくは心電波形に基づいて、水膜の形状
や、照射手段により水膜に照射される光情報や、音情報
出力手段により出力される音楽等を変化させることがで
きる。詳しくは、心拍数の増減に伴って、吐水部材から
の湯水の吐出速度を変更して水膜の大きさを変更した
り、心拍数が正常値を逸脱したときに光情報として赤色
光を水膜に照射したり、音情報としてアラームを発する
ように構成することができる。さらに、心拍数から判断
することができる人の緊張度合いから、水膜に照射する
光情報としての画像、若しくは出力される音楽を人がリ
ラックスすることができるものに切り換えるように構成
することができる。
【0098】〈7〉本発明に係る浴室用水膜形成装置
は、水膜の形成を停止する場合、浴室内のリモコンに設
けられて停止ボタンにより、吐水部材からの湯水の吐出
を停止するのであるが、人が首に着用して水没を検出し
水没信号を発信可能なペンダント型沈水センサを利用し
て、沈水センサから無線により発信される水没信号を受
信した場合に、水膜の形成を停止するように構成するこ
ともできる。
【0099】〈8〉 上記の第5実施形態において、水
膜形成手段100を、水膜Aを形成する方向を上下方向
に変更自在なように構成しても良い。この場合、水膜形
成手段100は、例えば、図14に示すように構成する
ことができる。即ち、吐水部材2の下端部の後方側及び
前方側を、吐水部材2の吐出口の口縁を通って斜め上方
に切り欠き、対向する一対の側縁部夫々に上方に突起し
たアーム部34aを備えた拡散部材用保持部材34を、
吐水部材2の下方に位置させた状態で、一対のアーム部
34aにて、側面視で吐水部材2の吐出口の口縁の後端
を通る横軸心Ph周りに揺動自在に支持して設ける。そ
して、拡散部材用保持部材34の上部に、ゴム等から成
り弾性変形自在な押圧用部材49を固定すると共に、そ
の押圧用部材49の上部に、拡散部材1を、その平面部
1aの後方側が押圧用部材49の付勢力によって吐水部
材2の吐出口の口縁における後端に当て付けられるよう
に固定する。上記の構成により、拡散部材用保持部材3
4を横軸心Ph周りに揺動させることにより、拡散部材
1の平面部1aの後方側が吐水部材2の吐出口の口縁の
後端に当て付けられた状態で、吐水部材2の軸心方向に
対する拡散部材1の平面部1aの角度を変更して、人存
在予定空間Mに予定存在姿勢にて存在する人Mの両側方
を開放する状態で、人Mの前方を覆うように薄膜面状の
水膜Aを形成する状態で、水膜Aの上下方向における形
成方向を変更することができる。
【0100】〈9〉 図15に示すように、上記の第5
実施形態において、水膜形成手段100を、浴室X内に
おいて人Mが入浴のために存在することが予定される人
存在予定空間Zの周囲であって、その人存在予定空間Z
内に人Mが存在するときの予定存在姿勢における少なく
とも前向きに対応する部分に、水膜Aを形成するように
設け、プロジェクタ6を、人存在予定空間Zの周囲であ
って前記予定存在姿勢の横向きに対応する箇所から、前
記予定存在姿勢の前向きに対応する水膜Aに向けて、光
情報を照射するように構成しても良い。又、リモコン操
作部32(浴室用水膜形成装置の作動を操作するための
操作部に相当する)を、人存在予定空間Zの周囲であっ
て、その人存在予定空間Z内に人Mが存在するときの予
定存在姿勢における横向きに対応する部分に設けても良
い。
【0101】即ち、人存在予定空間Zに予定存在姿勢で
存在する人Mの一側方の浴室Xの壁部(以下、人存在空
間側方壁部と称する場合がある)Xcと人存在空間後方
壁部Xbとの角部に、吐水部材2及び拡散部材1を、人
存在予定空間Zの周囲であって、その人存在予定空間Z
内に人Mが存在するときの予定存在姿勢における前向き
に対応する部分(換言すれば、人存在予定空間Z内に予
定存在姿勢にて存在する人Mの前方に対応する部分)か
ら人存在空間側方壁部Xc側とは反対側の側方に対応す
る部分にわたる範囲を覆うように、水膜Aを形成するよ
うに設ける。プロジェクタ6は、人存在予定空間Zの周
囲であって予定存在姿勢の横向きに対応する箇所(換言
すれば、人存在予定空間Z内に予定存在姿勢にて存在す
る人Mの人存在空間側方壁部Xc側の側部)から、予定
存在姿勢の前向きに対応する水膜(換言すれば、人存在
予定空間Z内に予定存在姿勢にて存在する人Mの前方に
形成される水膜)Aに向けて光情報を照射するように、
人存在空間側方壁部Xcに設ける。又、リモコン操作部
32は、人存在予定空間Z内に予定存在姿勢にて存在す
る人Mが簡単に操作できるように、人存在空間側方壁部
Xcに設ける。つまり、上記の別実施形態には、請求項
1〜8、11〜13、15及び18の各発明が記載され
ている。
【0102】〈10〉 上記の第6実施形態において、
リモコン操作部32(浴室用水膜形成装置の作動を操作
するための操作部に相当する)を、人存在予定空間Zの
周囲であって、その人存在予定空間Z内に人Mが存在す
るときの予定存在姿勢における横向きに対応する部分、
即ち、人存在空間側方壁部Xcに設けても良い。
【0103】〈11〉 水膜形成手段100において、
水膜形成状態と打たせ湯状態とに切り換えるために、拡
散部材1を湯水拡散位置と退避位置とに位置変更するた
めの具体構成は、上記の第6実施形態において例示した
構成に限定されるものではなく、例えば、拡散部材1を
スライドさせることにより、湯水拡散位置と退避位置と
に位置変更するように構成しても良い。
【0104】〈12〉 人が入浴する形態としては、上
記の実施形態において例示した形態、即ち、人が浴槽Y
の湯水に浸かる形態に限定されるものではなく、シャワ
ー入浴及びミスト入浴等、種々の入浴形態を含む。ちな
みに、シャワー入浴は、例えば、背もたれ、座板、脚等
の各部からシャワー状に湯水が吐出するように構成した
椅子に座って、その椅子の各部から吐出されるシャワー
にかかる形態である。又、ミスト入浴は、例えば、湯水
をミスト状に噴霧するミスト噴霧部を設け、そのミスト
噴霧部から噴霧されるミストにかかる形態である。
【0105】〈13〉 水膜形成手段100の具体構成
としては、上記の各実施形態において例示した如き、拡
散部材1と吐水部材2とを備えて構成するものに限定さ
れるものではない。例えば、細長いスリットから湯水を
吐出して水膜を形成したり、列状に並んだ複数の噴出孔
から湯水を吐出して水膜を形成するように構成しても良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浴室用水膜形成装置の第1の実施の形
態を説明する概略構成図
【図2】本発明の浴室用水膜形成装置の第2の実施の形
態を説明する概略構成図
【図3】本発明の浴室用水膜形成装置の第3の実施の形
態を説明する概略構成図
【図4】図3に示す本発明の浴室用水膜形成装置の別の
実施の形態を説明する概略構成図
【図5】本発明の浴室用水膜形成装置の第4の実施の形
態を説明する概略構成図
【図6】本発明の浴室用水膜形成装置の第5の実施の形
態を説明する概略構成図
【図7】第5の実施の形態の浴室用水膜形成装置におけ
る拡散部材近傍の斜視図
【図8】本発明の浴室用水膜形成装置の第6の実施の形
態を説明する概略構成図
【図9】第6の実施の形態の浴室用水膜形成装置におけ
る拡散部材近傍の縦断正面図
【図10】第6の実施の形態の浴室用水膜形成装置にお
ける拡散部材近傍の縦断正面図
【図11】第6の実施の形態の浴室用水膜形成装置にお
ける拡散部材近傍の縦断側面図
【図12】第6の実施の形態の浴室用水膜形成装置にお
ける拡散部材近傍の斜視図
【図13】本発明の浴室用水膜形成装置の別の実施の形
態を説明する概略構成図
【図14】本発明の浴室用水膜形成装置の別の実施の形
態を説明する拡散部材近傍の縦断側面図
【図15】本発明の浴室用水膜形成装置の別の実施の形
態を説明する平面図
【符号の説明】
1 拡散部材 2 吐水部材 6 照射手段 7 音情報出力手段 10a 湯水温度設定手段 11b 供給配管 15 シャワー 15a シャワーヘッド 20 電極 24 信号処理部 32 操作部 33a 調光手段 100 水膜形成手段 A 水膜 M 人 W 湯水供給手段 X 浴室 Y 浴槽 Z 人存在予定空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 出馬 弘昭 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 井出 康弘 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 平山 輝 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 尾崎 光 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 2D032 FA02 FA04 FA09 FA10 FA11 3L024 CC10 CC11 DD36 DD42 DD43 EE02 FF01 FF20

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄膜面状の水膜を形成する水膜形成手段
    が、浴室内において人が入浴のために存在することが予
    定される人存在予定空間の周囲の少なくとも一部に前記
    水膜を形成するように設けられている浴室用水膜形成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記水膜形成手段が、前記浴室内の浴槽
    内において人が入浴のために存在することが予定される
    空間を前記人存在予定空間として、その人存在予定空間
    の周囲の少なくとも一部に前記水膜を形成するように設
    けられている請求項1記載の浴室用水膜形成装置。
  3. 【請求項3】 前記水膜形成手段が、前記人存在予定空
    間内に人が存在するときの予定存在姿勢における横向き
    に対応する部分を開放する状態で、前記予定存在姿勢の
    前向きに対応する部分を覆うように、前記水膜を形成す
    るように構成されている請求項1又は2記載の浴室用水
    膜形成装置。
  4. 【請求項4】 前記水膜形成手段が、外周部の少なくと
    も一部に縁部を有する平面部、球面部、円錐部若しくは
    角錐部を設けた拡散部材と、前記拡散部材の前記平面
    部、球面部、円錐部若しくは角錐部に方向付けて湯水を
    吐出する吐水部材と、前記吐水部材に前記湯水を供給す
    る湯水供給手段とを備えて構成され、 前記拡散部材と前記吐水部材を前記人存在予定空間の上
    方に設けて、前記拡散部材の平面部、球面部、円錐部若
    しくは角錐部に吐出された湯水を、前記拡散部材の縁部
    を介して拡散させて、前記人存在予定空間の周囲に前記
    水膜を形成するように構成されている請求項1から3の
    何れか1項に記載の浴室用水膜形成装置。
  5. 【請求項5】 前記湯水供給手段によって前記吐水部材
    に供給される湯水の温度を設定する湯水温度設定手段を
    備えた請求項4記載の浴室用水膜形成装置。
  6. 【請求項6】 浴室内に薄膜面状の水膜を形成する水膜
    形成手段が設けられ、 その水膜形成手段が、外周部の少なくとも一部に縁部を
    有する平面部、球面部、円錐部若しくは角錐部を設けた
    拡散部材と、前記拡散部材の前記平面部、球面部、円錐
    部若しくは角錐部に方向付けて湯水を吐出する吐水部材
    と、前記吐水部材に前記湯水を供給する湯水供給手段と
    を備えて、前記吐水部材から前記拡散部材の平面部、球
    面部、円錐部若しくは角錐部に吐出された湯水を、前記
    拡散部材の縁部を介して拡散させて前記浴室内に前記水
    膜を形成するように構成され、 前記吐水部材に供給する湯水の温度を設定する湯水温度
    設定手段が設けられている浴室用水膜形成装置。
  7. 【請求項7】 前記湯水供給手段が、前記浴室の浴槽に
    接続された供給配管から、前記浴槽に供給される湯水の
    少なくとも一部を、前記吐水部材に供給する手段である
    請求項4から6の何れか1項に記載の浴室用水膜形成装
    置。
  8. 【請求項8】 前記湯水供給手段が、前記浴室の浴槽内
    の湯水を循環流動させるように構成されている請求項4
    から6の何れか1項に記載の浴室用水膜形成装置。
  9. 【請求項9】 前記湯水供給手段が、前記浴室に設けら
    れたシャワーで構成されている請求項4から6の何れか
    1項に記載の浴室用水膜形成装置。
  10. 【請求項10】 前記拡散部材が、前記シャワーの湯水
    が吐出するシャワーヘッドに設けられている請求項9に
    記載の浴室用水膜形成装置。
  11. 【請求項11】 前記水膜形成手段にて形成される水膜
    に、光情報を照射する照射手段を備えた請求項1から1
    0の何れか1項に記載の浴室用水膜形成装置。
  12. 【請求項12】 前記水膜形成手段が、前記浴室内にお
    いて人が入浴のために存在することが予定される人存在
    予定空間の周囲であって、その人存在予定空間内に人が
    存在するときの予定存在姿勢における少なくとも前向き
    に対応する部分に、前記水膜を形成するように設けら
    れ、 前記照射手段が、前記人存在予定空間の周囲であって前
    記予定存在姿勢の横向きに対応する箇所から、前記予定
    存在姿勢の前向きに対応する水膜に向けて、前記光情報
    を照射するように構成されている請求項11記載の浴室
    用水膜形成装置。
  13. 【請求項13】 音情報を出力する音情報出力手段を備
    えた請求項1から112の何れか1項に記載の浴室用水
    膜形成装置。
  14. 【請求項14】 前記水膜形成手段が、前記水膜を少な
    くとも2つ相互に分離して形成するように構成され、前
    記夫々の水膜に接触可能な位置に各別に電極を備え、前
    記水膜を介して前記電極に誘導された前記水膜に接触す
    る人体表面の心電信号を処理して、前記人の心拍数と心
    電波形の少なくとも何れか一方を検出する信号処理部を
    備えた請求項1から13の何れか1項に記載の浴室用水
    膜形成装置。
  15. 【請求項15】 前記浴室内を照明する照明装置の明る
    さを変更する調光手段が設けられている請求項1から1
    4の何れか1項に記載の浴室用水膜形成装置。
  16. 【請求項16】 前記水膜形成手段が、前記水膜を形成
    する水膜形成状態と、前記湯水を下方に向けて噴流状に
    吐出する打たせ湯状態とに切り換え自在なように構成さ
    れている請求項1から15の何れか1項に記載の浴室用
    水膜形成装置。
  17. 【請求項17】 前記水膜形成手段が、前記打たせ湯状
    態において、前記湯水の吐出方向を変更自在なように構
    成されている請求項16記載の浴室用水膜形成装置。
  18. 【請求項18】 浴室用水膜形成装置の作動を操作する
    ための操作部が、前記浴室内において人が入浴のために
    存在することが予定される人存在予定空間の周囲であっ
    て、その人存在予定空間内に人が存在するときの予定存
    在姿勢における横向きに対応する部分に設けられている
    請求項1から17の何れか1項に記載の浴室用水膜形成
    装置。
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