JP2002129786A - ディスクタンブラー錠 - Google Patents

ディスクタンブラー錠

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JP2002129786A
JP2002129786A JP2000322718A JP2000322718A JP2002129786A JP 2002129786 A JP2002129786 A JP 2002129786A JP 2000322718 A JP2000322718 A JP 2000322718A JP 2000322718 A JP2000322718 A JP 2000322718A JP 2002129786 A JP2002129786 A JP 2002129786A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tumbler
notch
inner cylinder
tumblers
disk
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000322718A
Other languages
English (en)
Inventor
Umeo Matsuo
梅夫 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MATSUYA KK
Miwa Lock KK
Miwa Lock Co Ltd
Original Assignee
MATSUYA KK
Miwa Lock KK
Miwa Lock Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ピッキングによる不正解錠が困難なディスク
タンブラー錠を提供する。 【解決手段】 少なくとも1枚のディスクタンブラー2
の一方向の端部の隅部に切欠13を形成する。これによ
り、この切欠きに隣接する段部をタンブラーがシアーラ
イン7に整合したものと誤認させるこになり、不正解錠
を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はディスクタンブラ
ー錠(以下単にタンブラー錠という)に係り、特に、悪
意の第三者による不正解錠を防止し得るタンブラー錠に
関する。
【0002】
【従来の技術】所謂ディスクタンブラー錠は、図1に示
すように、内筒1の中心軸方向(紙面方向)に積層して
配設された複数のタンブラー2、2の夫々を、内筒1の
半径方向に移動可能に案内すると共に、各タンブラー2
のばね掛け片3とガイドピン4との間に弾装されたタン
ブラーばね5の弾力により一方向に付勢し、タンブラー
2の端部を内筒1と外筒6との間のシアーライン7に跨
がらせた状態で、外筒6に形成された施錠用係止溝8に
投入し、この状態を施錠状態とする。
【0003】一方、内筒1の鍵孔9(図1参照)に合鍵
11を挿入すると(図2参照)、タンブラー2に開口し
たタンブラー孔12の開口端縁と合鍵11の鍵溝との係
合により、タンブラーばね5の弾力に抗して、各タンブ
ラーの両端がシアーライン7に整合するように移動し、
内筒1が外筒6に対して相対的に回動可能になり、ディ
スクタンブラー錠が解錠される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したディスクタン
ブラー錠は、特殊な工具を用いての所謂ピッキングによ
る不正解錠が不可能ではないことは良く知られている。
【0005】そのピッキングは、図1に示すように施錠
状態にあるタンブラー錠の鍵孔9に工具を差し込んで内
筒にトルクを与え、他の工具を鍵孔に差し込んで一のタ
ンブラー2を長さ方向に動かし、そのタンブラーの両端
がシアーラインに整合したときの手応えを検知して順次
他のタンブラーをシアーラインに揃えていく如くであ
る。
【0006】図1に示す従来のタンブラー錠は、確か
に、上記した操作によるピッキングが可能であり、この
ようなピッキングが可能なタンブラー錠は安全性の点に
おいて問題があることは言う迄もない。
【0007】そこで、この発明は、ピッキングを防止し
得るタンブラー錠を提供し、以って上記した不都合を解
消することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、中心軸に沿って鍵孔を形
成した内筒と、この内筒と回動可能に嵌合し、その内周
面に、母線に沿い、かつ中心軸に関し対称的な一対の施
錠用係止溝を形成した外筒とを有し、夫々内筒の鍵孔に
垂直な複数枚のタンブラーを内筒軸線方向に列設し、内
筒を軸線方向に貫通するガイドピンと、各タンブラーの
側端縁に突設されたばね掛け片との間に弾装されたタン
ブラーばねの弾力により、タンブラーを一方向に付勢
し、合鍵を鍵孔に挿入したとき合鍵の各鍵溝が対応する
ディスクタンブラーの両端をシアーラインに揃えるよう
にしたものにおいて、少なくとも1枚のタンブラーの一
方向の端部の隅部に切欠を形成したことを特徴とする。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、上記一方
向の端部に切欠を形成したタンブラーを複数とし、その
内の少なくとも1枚のタンブラーの切欠の内筒半径方向
の寸法を他のものとは異なるように設定したことを特徴
とする。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図3乃至図6を参
照して説明する。この発明の一実施例によるディスクタ
ンブラー錠は、図3に示すように、少なくとも1枚のデ
ィスクタンブラー2の、付勢方向である一方向の端部の
隅部に切欠13が形成されている。
【0011】図示の実施例では、この切欠13の形状は
略矩形であり、また、タンブラー2の端部の両隅部に切
欠が形成されている。
【0012】この切欠13は、後述するようにピッキン
グ時外筒6の施錠用係止溝8の内筒に臨む稜部と係合す
る部分にのみ形成すればよいが、図示の実施例では組立
ての容易性を考慮してタンブラー2の端部の両隅部に形
成されているものとする。
【0013】そして、この切欠13の存在のみが従来の
ディスクタンブラー錠と異なり、以下に述べるように、
この切欠13の機能により、この発明によるディスクタ
ンブラー錠は理論上ピッキングが不可能になる。
【0014】すなわち、従来のディスクタンブラー錠を
ピッキングにより不正解錠するには、図4に示すよう
に、内筒2に例えば反時計方向(矢印方向)のトルクを
掛けたり弛めたりしつつ、図示しないピッキング工具に
よりタンブラー2を少しずつ押下げる。
【0015】そして、タンブラー2の隅部Pが外筒の施
錠用係止溝8の稜部Qの下をわずかに潜り抜けるときの
感覚により、ディスクタンブラー2の一端の端縁ががシ
アーライン7に整合したことを検知するのである。
【0016】これに対抗して、この発明によるディスク
タンブラー錠では、少なくとも1枚のタンブラー2の一
方向における端部の隅部に切欠13が形成されているか
ら、図3に示すようにディスクタンブラーの一端の端縁
がシアーライン7に整合したとき、外筒の施錠用係止溝
8の稜部Qはタンブラー2の隅部を検知することができ
ない。
【0017】結局、不正解錠しようとする者は、図5に
示すように、タンブラー2の一端の端縁がシアーライン
7に整合する以前に、施錠用係止溝の稜部Qが切欠13
に隣接する段部Rをタンブラー2の隅部Qと誤認して、
切欠13を形成した全タンブラー2の段部R、Rを内筒
の施錠用係止溝8の稜部Qに揃えた時点でピッキングの
準備が完了したと勘違いする。
【0018】しかしながら、この状態で内筒2を図5で
反時計方向に回動させたとき、全タンブラー2、2に切
欠13が形成されている場合には、図6に示すように、
外筒6及び内筒1が切欠13のタンブラーの幅方向の段
差だけ僅かに相対回動し、上記稜部Qが切欠13に係止
され、それまでの操作が全て無駄になってしまう。
【0019】一方、一部のディスクタンブラー2にのみ
切欠13を形成したときには、図4の状態と図5に示す
状態とが混在しているから、この場合も結局図6に示す
ように内筒1が切欠13を介して外筒の施錠用係止溝8
の稜部Qに係止される。
【0020】請求項2に記載の発明によるディスクタン
ブラー錠においては、切欠13の内筒半径方向の寸法が
複数種類あるので、この切欠13の存在を知っている悪
意の第三者がピッキングをするに際し、切欠13の内筒
半径方向の寸法分タンブラー2の移動量を調整しようと
しても、その調整量が判らず、結局ピッキングは失敗に
終わる。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明は、少なくとも1枚のディスクタンブラーの、一方向
の端部の隅部に切欠を形成したから、この切欠に隣接す
る段部をタンブラーの隅部と誤認させる結果、ピッキン
グを不可能にする、という所期の効果を奏する。
【0022】また、構成が非常に簡単であり、実施が容
易である、等種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のディスクタンブラー錠の線図的断面図
で、施錠状態を示す。
【図2】図1と同様の線図的断面図で、解錠状態を示
す。
【図3】この発明の一実施例によるディスクタンブラー
錠の線図的拡大一部横断面図で、ディスクタンブラーの
一端の端縁がシアーラインに整合した状態を示す。
【図4】ピッキングを説明するための従来のディスクタ
ンブラー錠の線図的拡大一部横断面図。
【図5】この発明の一実施例によるディスクタンブラー
錠の線図的拡大一部横断面図で、ディスクタンブラーの
切欠に隣接する段部がシアーラインに整合した状態を示
す。
【図6】この発明の一実施例によるディスクタンブラー
錠の線図的拡大一部横断面図で、ピッキング後内筒がデ
ィスクタンブラーの切欠を介して外筒の施錠用係止溝の
稜部に係止される状態を示す。
【符号の説明】
1 内筒 2 ディスクタンブラー 3 ばね掛け片 4 ガイドピン 5 タンブラーばね 6 外筒 7 シアーライン 8 施錠用係止溝 9 鍵孔 11 合鍵 12 タンブラー孔 13 切欠

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心軸に沿って鍵孔を形成した内筒と、
    この内筒と回動可能に嵌合し、その内周面に、母線に沿
    い、かつ中心軸に関し対称的な一対の施錠用係止溝を形
    成した外筒とを有し、夫々内筒の鍵孔に垂直な複数枚の
    タンブラーを内筒軸線方向に列設し、内筒を軸線方向に
    貫通するガイドピンと、各タンブラーの側端縁に突設さ
    れたばね掛け片との間に弾装されたタンブラーばねの弾
    力により、タンブラーを一方向に付勢し、合鍵を鍵孔に
    挿入したとき合鍵の各鍵溝が対応するディスクタンブラ
    ーの両端をシアーラインに揃えるようにしたものにおい
    て、少なくとも1枚のタンブラーの一方向の端部の隅部
    に切欠を形成したことを特徴とするディスクタンブラー
    錠。
  2. 【請求項2】 上記一方向の端部に切欠を形成したタン
    ブラーを複数とし、その内の少なくとも1枚のタンブラ
    ーの切欠の内筒半径方向の寸法を他のものとは異なるよ
    うに設定したことを特徴とする請求項1記載のディスク
    タンブラー錠。
JP2000322718A 2000-10-23 2000-10-23 ディスクタンブラー錠 Pending JP2002129786A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008291589A (ja) * 2007-05-28 2008-12-04 Miwa Lock Co Ltd 複合ディスクタンブラー錠

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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