JP2002129551A - 節付き鋼管杭 - Google Patents

節付き鋼管杭

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JP2002129551A
JP2002129551A JP2000328450A JP2000328450A JP2002129551A JP 2002129551 A JP2002129551 A JP 2002129551A JP 2000328450 A JP2000328450 A JP 2000328450A JP 2000328450 A JP2000328450 A JP 2000328450A JP 2002129551 A JP2002129551 A JP 2002129551A
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JP
Japan
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steel pipe
pile
pipe pile
knotted
node
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JP2000328450A
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Hiroshi Okada
弘 岡田
Masahiro Inoue
正博 井上
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Geotop Corp
Original Assignee
Geotop Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】杭先端の断面積が増大して支持力の向上を図る
ことができ、同時に接合も簡単に行うことができる節付
き鋼管杭を提供する。 【解決手段】鋼管2の外周に軸方向に所定間隔を置いて
節部10が設けられた鋼管杭1において、鋼管2の少な
くとも一方の端部外周に、節部10と略同径の張出部3
を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、構造物の杭基礎
として利用される節付き鋼管杭に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼管杭は、従来、構造物の杭基礎として
広く使用されている。この鋼管杭は、直管状の杭である
ストレート杭が一般的であるが、例えば特開2000−
129671号に開示されているような節付き鋼管杭も
知られている。これら鋼管杭のうち節付き鋼管杭は節部
を有しているため、中堀工法、プレボーリング工法等の
埋め込み杭工法により地中に埋設される。そして、先端
支持力を確保するために、杭先端部には根固め液を注入
して球根部を形成するのが一般的である。
【0003】しかし、鋼管杭は杭径に対する肉厚断面が
小さいことから、構造物による鉛直荷重が作用すると根
固め部に刃物のように食い込みやすく、破断する虞もあ
る。また、鋼管杭を埋設するに際しては、埋設深さに応
じて複数本の杭が順次接合され、その接合方法としては
溶接が採用される場合が多い。しかし、施工現場での溶
接作業は多大な時間を要するうえ、雨天時には作業がで
きないなどの問題もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な技術的背景に基づいてなされたものであって、次の目
的を達成するものである。この発明の目的は、杭先端の
断面積が増大して支持力の向上を図ることができ、同時
に接合も簡単に行うことができる節付き鋼管杭を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明者は、上記課題
を解決するために節付き鋼管杭における節部に着目し
た。そして、この節部と同様の張出部を鋼管の端部に設
ければ、杭先端部においては断面積が増大して先端支持
力の向上を図ることができることを着想するに至った。
また、上杭と下杭とを接合するにあたっては、それらの
張出部を突き合わせて締結手段により締結することによ
り、接合も簡単に行えることを見出した。
【0006】この発明は上記のような知見に基づいてな
されたものであり、鋼管の外周に軸方向に所定間隔を置
いて節部が設けられた鋼管杭において、前記鋼管の少な
くとも一方の端部外周に、前記節部と略同径の張出部を
設けたことを特徴とする節付き鋼管杭にある。そして、
上杭及び下杭となる前記鋼管杭どうしは、前記張出部を
突き合わせて締結手段により接合される。
【0007】この発明によれば、鋼管の端部外周に節部
と略同径の張出部を設けたので、このような節付き鋼管
杭を接合して地中に埋設された杭は、その先端部の断面
積が増大する。したがって、先端支持力が向上し、また
先端部においては鉛直荷重が根固め部に分散して伝達さ
れるので、当該硬化部の破断が生じにくくなる。
【0008】また、上杭と下杭とを接合するにあたって
は、張出部を突き合わせてボルト・ナット等の締結手段
により簡単に接合することができる。そして、この発明
による鋼管杭は、この接合部が節部と同様に機能する。
すなわち、地中に埋設された状態で接合部下面に支圧力
が作用し、節部と同様に周面支持力の増大に寄与する。
さらに、杭孔の掘削に際しても、張出部は節部と略同径
であることから、従来の節付き杭の場合と同程度の径の
削孔をすればよく、杭周囲の地盤を必要以上に乱すこと
もない。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を参
照しながら以下に説明する。図1は、この発明による節
付き鋼管杭を示す軸方向断面図である。節付き鋼管杭1
は、断面円形の鋼管2の外周に軸方向に所定の間隔を置
いて複数の節部10が形成されている。節部10は図示
の例では環状のものであり、鋼管2に溶接により固着さ
れる。節部10の形状としては、図1(a)〜(c)に
示すように、種々の形状を採ることができる。(a)に
示す節部10は、断面をコ字形としたものである。
(b)に示す節部10は、従来周知のコンクリート節付
き杭における節部と同様に断面を台形としたものであ
る。(c)に示す節部10は、断面をT字形としたもの
である。
【0010】鋼管2は節部10に加えて、その両端部に
節部10と略同径の張出部3が形成されている。これら
の張出部3も環状のものであり、鋼管2に溶接により固
着されている。張出部3は上杭と下杭を接合したとき
に、節部10と同形状になるように形成されている。す
なわち、(a),(b)に示す張出部3は、節部10を
軸に直角方向に2分割した形状と同様の形状としたもの
である。(c)に示す張出部3は、断面をL字形とした
ものである。
【0011】図2は、上杭となる鋼管杭と下杭となる鋼
管杭との接合態様を示す軸方向断面図であり、(a)〜
(c)は図1(a)〜(c)に示した形状の張出部を持
つ各鋼管杭に対応している。各鋼管杭1は張出部3どう
しを突き合わせ、周方向の複数箇所でボルト4及びナッ
ト5により結合される。より具体的には、(a)に示す
鋼管杭1,1は張出部3,3を上下に貫通するボルト4
及びナット5により接合される。
【0012】また、(b)に示す鋼管杭1,1は各張出
部3の突き合わせ面部3aを貫通するボルト4及びナッ
ト5により接合される。この場合、図3にも示すよう
に、張出部3の外周に周方向に間隔を置いて複数の開口
部6を設け、この開口部6を通してボルト・ナット4,
5を装着する。(a)に示す断面コ字形の張出部3を持
つ鋼管杭1,1を接合するにあたっても、張出部にこの
ような開口部6を設けるようにしてもよい。さらに、
(c)に示す鋼管杭1,1は、(a)に示した場合と同
様に、張出部3,3を上下に貫通するボルト4及びナッ
ト5により接合される。
【0013】上記のようにして複数本が接合される鋼管
杭は、図4に示すように(図1(b)の鋼管杭1を例
示)、プレボーリング工法や中堀工法等の埋め込み杭工
法により地中に埋設される。その際、杭孔11の先端部
には根固め液の注入による球根部12が形成され、また
その上方に杭周固定液13が注入される。図4から理解
されるように、複数本が接合された鋼管杭1,1…のう
ち、先端に位置するものの張出部3は、杭の先端部の断
面積を増大させ、先端支持力の向上に寄与する。そし
て、先端部においては、鉛直荷重は張出部3を介して根
固め部12に分散して伝達されるので、根固め部12に
破断が生じにくくなり、根固め部12は健全に保たれ
る。
【0014】また、前述のように、上杭と下杭とを接合
するにあたっては、張出部3,3を突き合わせてボルト
・ナット等の締結手段により簡単に接合することがで
き、接合作業に際して天候の影響を受けることがない。
さらに、接合部Jの下面において節部10と同様に支圧
力が作用し、周面支持力の増大も期待することができ
る。さらに、杭孔11の掘削に際しても、張出部3は節
部10と略同径であることから、従来の節付き杭の場合
と同程度の径の削孔をすればよく、杭周囲の地盤を必要
以上に乱すこともない。
【0015】上記実施の形態は例示にすぎず、この発明
は以下に記すように種々の改変が可能である。 (1)鋼管への節部や張出部の固着は、溶接によらずボ
ルト・ナットや、かしめを用いてもよい。 (2)節部や張出部は環状とするに限らず、鋼管外周に
放射状に張り出す形状としてもよい。 (3)接合される複数本の鋼管杭のうち最上部に位置す
るものには、下端部にのみ張出部を設ければよい。した
がって、この発明は、張出部を鋼管の両端部に設ける態
様と、一方の端部にのみ設ける態様とを包含する。 (4)この発明は、鋼管の内面にコンクリートを内張り
してなる複合杭(SC杭)にも適用できる。
【0016】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、杭先
端の断面積が増大して支持力の向上を図ることができ、
同時に接合も簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による鋼管杭を示す軸方向断面図であ
る。
【図2】鋼管杭の接合態様を示す軸方向断面図である。
【図3】図2(b)に示した接合態様を外観で示す図で
ある。
【図4】鋼管杭を地中に埋設した状態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1:節付き鋼管杭 2:鋼管 3:張出部 4:ボルト 5:ナット 6:開口部 10:節部 11:杭孔 J:接合部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼管の外周に軸方向に所定間隔を置いて節
    部が設けられた鋼管杭において、 前記鋼管の少なくとも一方の端部外周に、前記節部と略
    同径の張出部を設けたことを特徴とする節付き鋼管杭。
  2. 【請求項2】上杭及び下杭となる前記鋼管杭どうしが、
    前記張出部を突き合わせて締結手段により接合されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の節付き鋼管杭。
JP2000328450A 2000-10-27 2000-10-27 節付き鋼管杭 Pending JP2002129551A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006226064A (ja) * 2005-02-21 2006-08-31 Geotop Corp 杭の構築方法及び杭構造

Cited By (2)

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