JP2002129190A - ハード表面用洗浄組成物 - Google Patents

ハード表面用洗浄組成物

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JP2002129190A JP2001233949A JP2001233949A JP2002129190A JP 2002129190 A JP2002129190 A JP 2002129190A JP 2001233949 A JP2001233949 A JP 2001233949A JP 2001233949 A JP2001233949 A JP 2001233949A JP 2002129190 A JP2002129190 A JP 2002129190A
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Corinne Lafrance
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハード表面用の洗浄組成物の提供。 【解決手段】 ハード表面用の水性洗浄組成物には、ア
ニオン及び非イオン界面活性剤、有機化合物を分解する
ためのリパーゼ／アルファアミラーゼ等の酵素混合物、
酵素をより活性にするための活性化剤、及び水、が含ま
れる。また、経時的活性のある組成物には、有機化合物
を分解及び同化するための非病原性バクテリア、例えば
バチラスサブチリス及びバチラスアミロリクィファシエ
ンスの培養物等が含まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はハード表面用の洗浄
組成物に関し、特に、床用の水性洗浄組成物に関する。
【０００２】本発明の組成物は、主にレストランの台所
床を洗浄するために意図されたものであるが、該組成物
を、食物及び／又はグリースによって汚される食物加工
プラント床等の他の固体表面を洗浄するために使うこと
もできる。
【０００３】
【従来の技術】レストランの台所で働く人が滑ったり転
んだりすることは、まれなことではない。実際、レスト
ランの台所で起こるほとんどの傷害が転倒によるもので
ある。滑りは、濡れた床の上、床上の食物の上、特に油
揚げ機器の近くの脂の上で起こる。市販されている化学
脱脂剤は、床表面から脂を幾分取り除くが、しっくい又
は他の多孔性表面から脂を取り除くには特に効果的では
ない。その結果、洗浄後直ちにまた床が汚れてしまうの
が速められる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ハー
ド表面床のためのハード表面用洗浄組成物であって、タ
イルしっくい及び多孔性表面を含む床領域の全体を効果
的に脱脂するものを提供することである。
【０００５】本発明のもう１つの目的は、ハード表面用
の洗浄組成物であって経時的活性のもの（つまり、表面
に塗られた後も比較的長期間にわたって活性であり続け
るもの）を提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の組成物には、そ
の最も単純な形態では、少なくとも１種の界面活性剤
と、脂、油、グリース及び澱粉等の有機化合物を分解す
るための酵素混合物と、水とが含まれる。
【０００７】本発明の第二の実施形態では、組成物には
少なくとも１種の界面活性剤と、脂、油、グリース及び
澱粉等の有機化合物を分解するための酵素混合物と、
脂、油、グリース、澱粉及びタンパク質等の有機化合物
を分解及び同化するための非病原性バクテリアと、水と
が含まれる。
【０００８】より具体的には、第一の実施形態の発明
は、アニオン及び非イオン界面活性剤と、リパーゼ（ト
リアシルグリセロールアシルヒドロラーゼ、E.C.3.1.1.
3）／アルファアミラーゼ（E.C.3.2.1.1）等の酵素混合
物と、酵素をより活性にするための塩化カルシウム二水
和物等の酵素活性化剤と、無水酢酸ナトリウム等の安定
化剤と、トリス（ヒドロキシメチル）アミノメタン等の
緩衝剤と、水とを含み、水性であってハード表面用の液
体洗浄組成物を提供する。組成物中にバクテリアが使わ
れる場合には、非病原性のバチラスバクテリアであるこ
とが好ましい。
【０００９】最も単純な組成物は、バクテリアの残存洗
浄活性が要求又は願望されない状況において使われる。
このような組成物は、例えば、洗浄される床表面が濡れ
ている時間が最短に維持されることが重要な産業上の環
境において使用され得る。バクテリアの効力が有効であ
るには、比較的長い時間の間、床は組成物で湿っていな
ければならない。
【００１０】界面活性剤は、組成物が床に塗られると直
ぐに作用し、汚物の良好なバイオアベイラビリティを保
証するものである。塩化カルシウム二水和物はリパーゼ
を安定化させ、Ｃａ2+塩を形成することにより反応系か
ら遊離した脂肪酸（free fatty acid）を取り除く。こ
れによって、酵素の阻害及び加水分解した脂分子（ジグ
リセリド、モノグリセリド及びグリセロール）との遊離
した脂肪酸の再会合が防止される。
【００１１】また、組成物にはリパーゼに加えてアルフ
ァアミラーゼが含まれ、これにより調剤の洗浄効果が広
げられる。酵素は、ハード表面上の有機化合物を分解す
る。酵素リパーゼは、トリアシルグリセリド（脂）のジ
グリセリド、モノグリセリド、遊離した脂肪酸及びグリ
セロールへの加水分解に触媒作用を及ぼす。酵素アルフ
ァアミラーゼは、澱粉等の多糖がマルトース等の小さな
糖に加水分解されるのに触媒作用を及ぼす。酵素活性
は、即時に起こり長期間におよぶものであり、処理され
る表面に組成物が塗られると直ぐに始まる。また、酵素
活性は、酵素が良好な条件にあって蓄積された代謝物に
よってレトロ阻害されない限り続くものである。また、
アミラーゼ酵素は、表面上で、及びタイルしっくい又は
他の裂け目の中で、最少の湿り気が維持される限り活性
を保ち続ける。リパーゼ活性は、湿り気とは無関係であ
り、低水分の活性条件下であっても活性があり得る。そ
の活性は、タイルしっくいの中でも何時間も続く。
【００１２】また、タンパク質化合物を分解するために
表面に組成物が塗られる場合には、組成物にはプロテア
ーゼが含まれる。しかしながら、一般に、グリースに比
べてタンパク質汚物は台所床等の表面上では重大な問題
ではなく、通常、タンパク質汚物は、プロテアーゼ無し
でも組成物の洗浄活性によって簡単に取り除かれること
がわかっている。さらに、プロテアーゼが組成物中に使
われるとすると、それ自体がタンパク質であるところの
リパーゼと共存できなければならない。
【００１３】組成物中に使われるバクテリア（バチラス
サブチリス（Bacillus subtilis）及びバチラスアミロ
リクィファシエンス（Bacillus amyloliquefaciens））
は、本明細書に記載のバクテリア組成物中で主な役割を
果たす。他の非病原性バチラス属が使われてもよい。バ
クテリアの活性は、経時的なものである。つまり、バク
テリアが完全に活性になるには３時間に至るまでの時間
がかかり、バクテリアの活性は、通常の湿気での洗浄
後、２４時間に至るまで続く。複雑な有機混合物が酵素
混合物によって加水分解されることにより生産される小
さな分子は、バクテリアにとって利用可能となる。その
後、バクテリアは増殖を開始し、独自のリパーゼ及びア
ミラーゼ酵素を生産し始め、脂及び澱粉を含む種々の有
機化合物の分解を非常に効果的に行うようになる。ま
た、組成物中に使われるバクテリアは、かなりの量のプ
ロテアーゼ酵素を生産する。
【００１４】実験的使用を通して、組成物が表面に毎日
塗られた場合には、組成物の生物学的に活性な画分が経
時的で連続的な洗浄及び脱脂効果を提供できるとわかっ
た。例えば、床が組成物で繰り返し洗浄された場合、好
ましくは組成物で少なくとも５日間繰りかえし洗浄され
た場合には、床は段々と滑りににくくなり、また、床は
実質的に最初の外観及び様相を段々と取り戻していく。
【００１５】
【発明の実施の形態】次の表には好ましい組成物が記述
されている。
【００１６】
【表１】
【００１７】アニオン界面活性剤であるドデシルベンゼ
ンスルホン酸は、ステパン（Stepan）によって製造さ
れ、また、ANTAROX LAEP59の商標名の下で入手可能な非
イオン界面活性剤は、ローヌプーラン（Rhone Poulen
c）によって製造されている。酵素を安定化するために
使われる無水酢酸ナトリウムは、マッコー（Macco）に
よって生産され、酵素混合物はインヌサイエンスカナダ
社（Innu-Science CanadaInc）から得られる。組成物中
の胞子、菌類、その他の感染の可能性のあるバクテリア
の増殖を防止する１，２ベンズイソチアゾリン−３−オ
ンは、アビシア（Avicia）によって製造されている。着
色剤は、ワーナージェンキンソン（WarnerJenkinson）
によって造られ、香料は、エス・エ・フラグベル（Ess. e
t Frag. Bell）によって造られている。バチラスバクテ
リアは、培養物中で最終的なバクテリア濃度が２×１０
7 cfu/mlで得られる。この培養物はインヌサイエンスカ
ナダ社から得られる。塩酸は、組成物のｐＨを６．５−
９．０、好ましくは８．２−８．５、に調節するために
使われる。
【００１８】上述のように、組成物は、台所床上で主に
使われるように意図されている。商業的又は他の頻繁的
使用の台所では、モップを使って少なくとも一日一回床
を洗浄すべきである。組成物を約４０℃のぬるま湯（熱
湯は酵素構造に悪影響を及ぼし酵素を不活性にしてしま
うので、その使用を避ける）で希釈する。希釈には、お
およその体積比で、１部の組成物に対し５０部の水を使
う。最適な活性のためには希釈の割合が重要である。調
剤を４０から６０分量の水で希釈すべきである（５０部
の水が最適である）。この範囲からそれると、組成物の
洗浄効果に悪影響がある。
【００１９】本発明の組成物は、台所床と同様に、食物
による汚れを受けるいかなる床の上に使われてもよい。
例えば、組成物は、廃物室、商品受領地域及び積荷ドッ
クに見られる床等のコンクリート床に対して独特の洗浄
力を提供する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｃ１１Ｄ 3/30 Ｃ１１Ｄ 3/30 17/08 17/08 (72)発明者 コリーヌ ラフランス カナダ， ジェイ０エル １エヌ０ ケベ ック州， セント−アマブル， ドラード ストリート 213 Ｆターム(参考） 4H003 AB19 AC08 AC23 BA12 DA04 DA05 EA19 EA21 EB07 EB14 EC01 EC02 FA47

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 界面活性剤、有機化合物を分解するため
    の酵素混合物、酵素混合物をより活性にするための酵素
    活性化剤、非病原性バチラスバクテリア、及び水、を含
    むハード表面用の液体洗浄組成物。
  2. 【請求項２】 アニオン及び非イオン界面活性剤を含
    む、請求項１に記載の洗浄組成物。
  3. 【請求項３】 前記酵素混合物がリパーゼ及びアミラー
    ゼを含むことを特徴とする、請求項１又は２に記載の洗
    浄組成物。
  4. 【請求項４】 前記酵素混合物がプロテアーゼを含むこ
    とを特徴とする、請求項１、２又は３に記載の洗浄組成
    物。
  5. 【請求項５】 前記酵素活性化剤が塩化カルシウム二水
    和物であることを特徴とする、請求項１、２、３又は４
    に記載の洗浄組成物。
  6. 【請求項６】 前記バクテリアがバチラスサブチリス
    （Bacillus subtilis）及びバチラスアミロリクィファ
    シエンス（Bacillus amyloliquefaciens）の混合物であ
    ることを特徴とする、請求項１から５いずれか１つに記
    載の洗浄組成物。
  7. 【請求項７】 アニオン及び非イオン界面活性剤、アニ
    オン界面活性剤の中和剤、緩衝剤、安定化剤、有機化合
    物を分解するための酵素混合物、酵素をより活性にする
    ための酵素活性化剤、組成物のｐＨを調節するための無
    機酸、防腐剤、及び有機化合物を分解及び同化するため
    のバチラスバクテリア、を含むハード表面用の水性洗浄
    組成物。
  8. 【請求項８】 ドデシルベンゼンスルホン酸を１０−３
    ０重量％、エトキシル化されプロポキシル化されたＣ12
    −Ｃ15アルコールを１０−３０重量％、水酸化ナトリウ
    ムを２−８重量％、トリス（ヒドロキシメチル）アミノ
    メタンを０−４重量％、無水酢酸ナトリウムを１−５重
    量％、リパーゼ／アルファアミラーゼ混合物を０．１−
    ５重量％、塩酸を０−１重量％、塩化カルシウム二水和
    物を０．０２−０．５重量％、１，２−ベンズイソチア
    ゾリン−３−オンを０．０３−０．２重量％、バチラス
    サブチリス及びバチラスアミロリクィファシエンスの培
    養物を０．１−１０重量％、及び水を５０−６５重量
    ％、含むハード表面用の水性洗浄組成物。
  9. 【請求項９】 ドデシルベンゼンスルホン酸を１５重量
    ％、エトキシル化されプロポキシル化されたＣ12−Ｃ15
    アルコールを１５重量％、ＮａＯＨを４．０２重量％、
    トリス（ヒドロキシメチル）アミノメタンを０．３０重
    量％、無水酢酸ナトリウムを２．４０重量％、リパーゼ
    ／アルファアミラーゼ混合物を１．８０重量％、塩酸を
    ０．１重量％、塩化カルシウム二水和物を０．０５重量
    ％、１，２−ベンズイソチアゾリン−３−オンを０．０
    ８重量％、バチラスサブチリス及びバチラスアミロリク
    ィファシエンスの培養物を０．１重量％、及び水を残量
    分、含むハード表面用の水性洗浄組成物。
  10. 【請求項１０】 界面活性剤、有機化合物を分解するた
    めの酵素混合物、酵素混合物をより活性にするための酵
    素活性化剤、及び水、を含むハード表面用の液体洗浄組
    成物。
  11. 【請求項１１】 アニオン及び非イオン界面活性剤を含
    む、請求項１０に記載の洗浄組成物。
  12. 【請求項１２】 前記酵素混合物がリパーゼ及びアミラ
    ーゼを含むことを特徴とする、請求項１０又は１１に記
    載の洗浄組成物。
  13. 【請求項１３】 前記酵素混合物がプロテアーゼを含む
    ことを特徴とする、請求項１０、１１又は１２に記載の
    洗浄組成物。
  14. 【請求項１４】 前記酵素活性化剤が塩化カルシウム二
    水和物であることを特徴とする、請求項１０から１３の
    いずれか１つに記載の洗浄組成物。
  15. 【請求項１５】 アニオン及び非イオン界面活性剤、ア
    ニオン界面活性剤の中和剤、緩衝剤、安定化剤、有機化
    合物を分解するための酵素混合物、酵素をより活性にす
    るための酵素活性化剤、組成物のｐＨを調節するための
    無機酸、及び防腐剤、を含むハード表面用の水性洗浄組
    成物。
  16. 【請求項１６】 ドデシルベンゼンスルホン酸を１０−
    ３０重量％、エトキシル化されプロポキシル化されたＣ
    12−Ｃ15アルコールを１０−３０重量％、水酸化ナトリ
    ウムを２−８重量％、トリス（ヒドロキシメチル）アミ
    ノメタンを０−４重量％、無水酢酸ナトリウムを１−５
    重量％、リパーゼ／アルファアミラーゼ混合物を０．１
    −５重量％、塩酸を０−１重量％、塩化カルシウム二水
    和物を０．０２−０．５重量％、１，２−ベンズイソチ
    アゾリン−３−オンを０．０３−０．２重量％、及び水
    を５０−６５重量％、含むハード表面用の水性洗浄組成
    物。
  17. 【請求項１７】 ドデシルベンゼンスルホン酸を１５重
    量％、エトキシル化されプロポキシル化されたＣ12−Ｃ
    15アルコールを１５重量％、ＮａＯＨを４．０２重量
    ％、トリス（ヒドロキシメチル）アミノメタンを０．３
    ０重量％、無水酢酸ナトリウムを２．４０重量％、リパ
    ーゼ／アルファアミラーゼ混合物を１．８０重量％、塩
    酸を０．１重量％、塩化カルシウム二水和物を０．０５
    重量％、１，２−ベンズイソチアゾリン−３−オンを
    ０．０８重量％、及び水を残量分、含むハード表面用の
    水性洗浄組成物。
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