JP2002127597A - 画像形成方法及び画像形成記録装置 - Google Patents

画像形成方法及び画像形成記録装置

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JP2002127597A JP2000328908A JP2000328908A JP2002127597A JP 2002127597 A JP2002127597 A JP 2002127597A JP 2000328908 A JP2000328908 A JP 2000328908A JP 2000328908 A JP2000328908 A JP 2000328908A JP 2002127597 A JP2002127597 A JP 2002127597A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速で解像性の高い画像を得ることができ、
現状のオフィスにおける使用要求を全うした複写機又は
プリンターに用いることのできる画像形成方法及び画像
形成装置を提供すること。 【解決手段】 少なくも常温において水に溶解するポリ
マー及び水に溶解又は分散した着色材粒子を含有する画
像形成材料からなるインクを保持部材上に薄層状に形成
し、該保持部材の表面、裏面又は側面に基準電極を配置
し、該基準電極を配置した部位に対向する部位に対向電
極を配置し、該対向電極の電界により保持部材上に該着
色材粒子を感応、凝集させることを特徴とする画像形成
方法及び画像形成装置並びに少なくも常温において水に
溶解するポリマー及び水に溶解又は分散した着色材粒子
を含有する画像形成材料からなるインクを保持部材上に
薄層状に形成し、該保持部材の表面又は裏面から熱印加
書き込みによりローラ上の保持部材に該着色材粒子を感
応、凝集させることを特徴とする画像形成方法及び画像
形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成方法及び
画像形成装置に関し、さらに詳しくは、粉体インク、液
体インク又は高粘性インクを用いたダイレクト印字によ
る画像形成方法及び画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまでに、作像プロセスとしては、電
子写真記録、インクジェット記録、熱転写記録等が開発
されており、また、これらの方法を利用した記録装置が
商品化されている。
【0003】特開平11−188909号公報において
は、画像を形成するために、電流又は電界を利用し、色
材粒子と高分子物質からなる電着材料を含有した水系分
散液から電気化学的に電着材料を析出させるか、また
は、光信号により画像を入力し、導電性を変化させるこ
とにより、電気化学的に電着材料を析出させて画像形成
を行い、画像を形成後、熱転写により被転写材に画像を
転写することが開示されている。しかし、この方法では
分散液を利用しているため、分散状態が経時的安定性に
欠けるものであり、商品としたときの保存性に問題があ
った。また、光信号による画像形成を行うものにあって
は、従来の湿式電子写真方式と類似しており、基本的に
画像の優位性が見られないものであった。
【0004】さらに、この右式においては、分散液が電
気化学的に析出することにより画像が形成できるとして
いる。具体的には、電界を分散液にかけることにより、
分散液のpHが変化し、分散液中のイオン解離が抑制さ
れる結果、電着材料が着色剤を巻き込んで凝集し画像を
形成するというものである。従来の電子写真方式は、フ
ルカラーレーザープリンターの仕様として、256階
調、600dpiが最低基準となっている。しかし、実
際に出力された画像は、256階調までは再現されてい
ないものであった。
【0005】レーザープリンターでは、一般的には粉体
トナーが使用されている。粉体トナーを使用した場合、
像形成は紙等転写材上に凸状に行われる。インクが粉体
トナーであるために、積み重ねられたトナーは積み重ね
られた状態で潜像を形成できたとしても、次のステップ
における転写プロセスで積み重ねた状態が崩れる現象が
起きるのである。これは、物理的に崩れる場合や、静電
的に放電等により飛び散る場合等、多種な原因から生じ
るものである。つまり、潜像において美麗な画像が形成
できたとしても、転写プロセスや最終工程である定着プ
ロセスにおいて、画像乱れは増幅する傾向にある。すな
わち、電子写真方式では、ドット形成に対して面積精度
が悪くなる現象であると理解できる。面積精度が悪くな
れば、必然的に画像も美麗なものは得られないことにな
り、この画像の乱れは、出力枚数が増えるに従い、その
乱れは増幅する傾向にあると考えられる。
【0006】一方、インクジェット方式では、電子写真
と比較した場合、その面積精度は非常に優れている。こ
れは、ドット形成が1つの液滴から形成されるためと考
えられる。つまり、1つの液滴であることにより、1ド
ットを複数のトナーが形成する電子写真とは相違し、ド
ット面積の乱れが起きにくくなるためと考えられる。し
かし、インクジェットの場合、ヘッドのオリフィスから
被記録体へ到着する間に空中を飛翔するため、空気抵抗
やその他の要因から飛翔経路が乱されることになる。そ
の結果、ドット形成面積は正確であるが、ドットの着弾
位置である位置精度が不十分となるため、画像が美麗に
視認できないことがある。また、インクの乾燥の問題
や、シリアルヘッドであることから、高速化に対応し難
い面もあった。
【0007】上記の特開平11−188909号公報で
は、画像を形成するために、電流又は電界を利用し、イ
オン解離定数を変化させ、電着材料の凝集により画像形
成を行っている。この方法により、画像形成は可能とな
るが、イオン解離がキー技術となっていることから、十
分な画像濃度が得られるような電着材料の凝集体が得ら
れるか疑問である。さらに、画像を形成する度に電界を
かけることから、分散液のイオン濃度は逐次変化する。
経時的にはイオン濃度は大きく変化し、任意の画像制御
は難しくなることが予想される。
【0008】近年のオフィスでは、ネットワーク化が進
み、個々のパソコンは、スタンドアローンで使用される
ことは少なくなってきた。そのため、出力するためのプ
リンターもネットワークに接続されるようになり、多く
のユーザーが1台のプリンターを共有するようになって
きた。プリンターを共有すると、プリント待ちジョブの
数が増えてきて、必要とするときに、プリントできない
状況が生じるようになってきた。
【0009】また、オフィスにおいては、ワードプロセ
ッサー、表計算ソフト、プレゼンテーションソフト、ホ
ームページ閲覧ソフトが一般的によく使用されるが、こ
れらのソフトで作成される又は表示されるファイルは、
フルカラーの文書が多くなってきており、その結果、出
力するプリンターとしても、フルカラーで出力できる解
像度の高いカラープリンターが要求されるようになって
きた。
【0010】このような背景から、オフィスでは、高速
で出力でき、かつフルカラーで出力できるプリンターが
必要であるが、上記したような電子写真方式やインクジ
ェット方式では、高速でかつ高画質の双方を兼ね備えた
画像形成方法や装置はいまだ開発されていないのが現状
である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の問題点を解消し、高速で解像性の高い画像を得る
ことができ、現状のオフィスにおける使用要求を全うし
た複写機又はプリンター等に用いることのできる画像形
成方法及び画像形成装置を提供することをその課題とす
るものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために、従来にない画像形成原理を開発すべ
く、鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成するに到っ
た。
【0013】すなわち、本発明によれば、第1に、少な
くとも常温において水に溶解するポリマー及び水に溶解
又は分散した着色材粒子を含有する画像形成材料からな
るインクを保持部材上に薄層状に形成し、該保持部材の
表面、裏面又は側面に基準電極を配置し、該基準電極を
配置した部位に対向する部位に対向電極を配置し、該対
向電極の電界により保持部材上に該着色材粒子を感応、
凝集させることを特徴とする画像形成方法が提供され、
第2に、少なくも常温において水に溶解するポリマー及
び水に溶解又は分散した着色材粒子を含有する画像形成
材料からなるインクを保持部材上に薄層状に形成し、該
保持部材の表面又は裏面から熱印加書き込みによりロー
ラ上の保持部材に該着色材粒子を感応、凝集させること
を特徴とする画像形成方法が提供される。
【0014】本発明によれば、第3に、少なくも常温に
おいて水に溶解するポリマー及び水に溶解又は分散した
着色材粒子を含有する画像形成材料からなるインクを保
持部材上に薄層状に形成し、該保持部材の表面、裏面又
は側面に基準電極を配置し、該基準電極を配置した部位
に対向する部位に対向電極を配置し、該対向電極の電界
により保持部材上に該着色材粒子を感応、凝集させる手
段を有することを特徴とする画像形成装置が提供され、
第4に、少なくも常温において水に溶解するポリマー及
び水に溶解又は分散した着色材粒子を含有する画像形成
材料からなるインクを保持部材上に薄層状に形成し、該
保持部材の表面又は裏面から熱印加書き込みによりロー
ラ上の保持部材に該着色材粒子を感応、凝集させる手段
を有することを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0015】
【発明の実施の形態】第一に、高速で画像を形成するこ
とができる必要がある。本発明においては、大きく分け
て、(A)系として、ポリマーと着色材料とからなるイ
ンク又は(B)系として、水中で乳化状態である着色剤
を含有しているエマルジョンからなるインクを、電界又
は熱により記録することにより、上記課題を達成するこ
とができるものである。
【0016】まず、(A)系について説明する。本発明
における画像形成のメカニズムについては、次のように
考えられる。上記したように、本発明における画像形成
材料であるポリマーは、常温において水に溶解してい
る。また、着色材粒子は、水に溶解又は分散している。
この状態において、両者が共存する画像形成材料として
のインクは、電界を与えられることにより、溶解状態に
変化を生じるものである。詳細は、いまだ明らかではな
いが、電界によりポリマーに水和している水分子の状態
が変化し、水和状態が異なったことにより、溶液状態か
らポリマーが析出するようになり、そのとき、同時に着
色材粒子である顔料又は染料を同時に取り込んで凝集体
を形成するものと考えている。この凝集体が画像を形成
することになるのである。凝集体であることから、粘性
が高く、種々の外乱要因によっても影響を受けにくいた
め、良好な画像を形成することができる。この画像は、
電界と電極のサイズ、パターンにより制御され、所望の
画像を形成することが可能となる。
【0017】電子写真方式による乾式トナーと異なり、
トナー間で反発がないため、4色を重ねても画像が乱れ
ることがないという特徴を有する。電界だけでなく、温
度においても、同じような作用があることが推測され、
熱刺激により画像を形成することも可能であり、画像形
成メカニズムは、電界のときと同じである。ここでいう
着色材粒子とは、可視光に対して反射又は吸収すること
により画像が視認できるものをいう。つまり、可視光に
対して色が付いていてもよく、または、無色でも画像が
視認できればよい。例えば、可視光に対して透明であっ
ても、画像を眺める方向により乱反射等によって画像が
視認できる場合、それを着色材粒子という。
【0018】具体的には、例えば、無機顔料としては、
カーボンブラック、酸化チタン、亜鉛華、べんがら、ア
ルミナホワイト、アルミニウム粉、ブロンズ粉、酸化亜
鉛、硫酸バリウム、炭酸マグネシウム、群青、黄鉛、コ
バルトブルー、紺青、酸化鉄等が挙げられる。また、有
機顔料としては、トルイジンレッド、パーマネントカー
ミンFB、ファストイエローG、ジスアゾイエローAA
A、ジスアゾオレンジPMP、レーキレッドC、ブリリ
アントカーミン6B、フタロシアニンブルー、インダン
トロンブルー、キナクリドンレッド、ジオキサジンバイ
オレット、ビクトリアビュアブルー、アルカリブルート
ーナー、アニリンブラック、パーマネントレッド2B、
バリウムリソールレッド、キナクリドンマゼンタ、ナフ
トールレッドHF4B、フタロシアニングリーン、ベン
ズイミダゾロンレッド等が挙げられる。さらに、染料と
しては、油溶性のビクトリアブルー4Rベース、ニグロ
シン、ニグロシンベース、C.I. Solvent
Yellow 19、C.I. Solvent Or
ange 45、C.I. Solvent Red
8等が挙げられる。その他、分散染料、染め付けレーキ
顔料、色素を樹脂に含有させた樹脂粉末等が適切な特性
が得られる着色材粒子として挙げられる。
【0019】ここで使用するポリマーは、低温下では水
に溶解し、ある温度に加温することにより、急激に白濁
するLCST型の相転移挙動を示すものである。このポ
リマーは、温度刺激に対して鋭敏に感応するだけではな
く、電場に対しても鋭敏に感応することが明らかとなっ
た。感応速度が非常に速いため、高速で画像を形成する
ことが可能となるのである。
【0020】従来技術である電子写真方式では、1色の
場合は、容易に高速化が達成できたが、多色を重ねて画
像を形成するフルカラーにおいては、2色目以降4色目
の粉体トナーを所望の位置に配置することが困難であっ
た。これは、トナーを転写するときに放電等が起こり、
トナー間の静電反発を引き起こし、トナーが散ってしま
うという現象が引き起こされているためと考えられてい
る。
【0021】これに対し、本発明では、画像形成過程で
静電引力を使用しないため、画像形成材料間で反発を生
じないという特徴を有する。また、本発明のポリマー
は、その特性が適切に設計され、ポリマーが59℃以下
で水に溶解し、60℃以上で析出し始めることが好まし
い。溶解温度をさらに下げることも可能であるが、マシ
ン内での温度上昇で、50〜60℃以上になることもあ
り、そのような状態になるとインクが凝集してしまい、
本来、所望する画像が形成できなくなる。そのために、
60℃以上の温度で感応し、高速印字のために温度に対
して鋭敏であることが好ましい。そして、鋭敏であるも
う1つの特徴として、ポリマーの透過率が59℃で95
%以上であり、60℃で5%以下であることが好まし
い。ポリマーの特性をこのように設計することにより、
高速な印字が可能となる。また、画像が形成され、紙等
の被記録物に印字されるとき、画像は堅牢である必要が
ある。そのため、使用されるポリマーは、重量平均分子
量が、20,000〜200,000であることが好ま
しい。この分子量が20,000未満では、簡単に削れ
てしまい、20,0000を越えると、反応速度に影響
を及ぼし、高速化が達成できなくなるので好ましくな
い。
【0022】さらに、高速化及び高解像度を達成するた
めには、ポリマーの30℃における平均粒子径が、20
0nm以下であることが好ましい。このサイズより粒径
が大きくなると、画像サイズの制御が困難となり、高解
像度が達成できにくくなるからである。このときのポリ
マーは、N−(−1ヒドロキシメチル)プロピルメタク
リルアミドから製造されるホモポリマー又はコポリマー
であることが好ましい。他の一部のポリマーを用いても
同じような特性を有するが、本発明よりは刺激に対して
鋭敏でなく、反応時間が秒オーダーになり、高速化が達
成できないものとなる。
【0023】次に、(B)系について説明する。高解像
度と高速印字は、他の方法でも可能であることが明らか
となった。画像形成材料が上記したポリマーとは異な
り、ここでは、エマルジョンからなるものである。ここ
で使用されるエマルジョンは、電界又は温度刺激により
感応し、同様に画像を形成することができるものであ
る。エマルジョンが、55℃で凝集し始め、50℃にお
ける透過率が50%以下とすることにより、高速で画像
形成が達成できる。また、主成分がセルロースからなる
エマルジョンが、常温で透明であることにより、好まし
く用いられる。常温で透明であることによって、万が
一、被画像部に付着したとしても、画像として視認でき
ず、地汚れを生じることがなくなるからである。また、
エマルジョン溶液が、チキソトロピー性を呈すことが好
ましい。画像形成時には高せん断力がかかることから、
チキソトロピー性を有することにより、画像形成時に低
粘性となり、容易に高解像度の画像が形成でき、せん断
力がなくなることにより高粘性となり、画像が尾を引く
現象や、画像乱れが抑制しやすくなるのである。そし
て、高解像度及びスムーズに高速記録を達成するため
に、エマルジョンにおける分散体はその粒径が、平均粒
径として5〜2000nm、好ましくは、10〜500
nmであることが望ましい。5nm未満では、刺激に対
して感応が遅くなる傾向にあり、また、2000nmを
越えると、解像度及びに印字性が悪くなる傾向になるの
で望ましくない。
【0024】このエマルジョンは、少なくともその主成
分がセルロースからなるものであることが好ましい。こ
のものは、従来の電子写真方式で使用されているビニル
モノマーから製造される汎用高分子物質とは異なるもの
である。昨今、環境問題が厳しく問われ、環境に優しい
商品が市場から望まれている。セルロースは、天然高分
子物質であり、最も豊富な高分子物質でもあるというこ
とができる。また、天然物であることから、環境に優し
く、燃やしても有害物質は排出されないものである。
【0025】本発明の画像形成装置で使用される保持部
材は、20℃での表面エネルギーが20〜40mN/m
にすることにより、高解像度が得られやすくなるもので
ある。表面エネルギーが低すぎると、画像を保持部材に
保持することが難しくなり、画像が乱れやすいので好ま
しくない。また、40mN/mを越えると、紙等の転写
材料に対して完全に転写することが困難となり、転写残
りが多量に生じやすくなるので好ましくない。また、画
像形成を行う基準電極が、線状又は帯状にパターン化さ
れ、それぞれ個々の電極が独立に制御され、電極表面に
はコーティング層が形成されていることにより、高解像
度が得られやすくなる。中でも、コーティング層は、高
分子物質であることがヘッドの汚れを回避する上で好ま
しい。そして、この高分子物質の重量平均分子量が、3
0000以上であることにより、より、耐磨耗性が向上
する傾向となるので好ましい。
【0026】このような画像形成体からなる画像形成材
料からなるインクの膜厚は、1〜800μm、好ましく
は、50〜300μmであることが望ましい。インクの
固形分濃度は、重量基準で2〜50%、好ましくは、1
0〜25%であることが望ましい。インクの粘度は、5
0〜10000cpoise、好ましくは、100〜3
00cpoiseであることが望ましい。
【0027】本発明の画像形成プロセスで使用するサー
マルヘッドは、ラインヘッドであることにより、高速記
録ができるようになった。シリアルヘッドでは、十分な
高速性が確保できなかった。また、半導体レーザーがマ
ルチヘッドレーザーであることによって、同様な効果が
得られる。これからのプリンター及び複写機では、高解
像度であることが要求されている。これまでのプリンタ
ー及び複写機では、600dpiの解像度、多値階調を
達成しているが、現実にはいまだ、不十分である。本発
明の画像形成装置では、リアルな1200dpiの解像
度が達成できた。これは、1つに画像形成時の面積精度
及び位置精度がよいことが挙げられる。電子写真方式で
は、位置精度は良好なものの、面積精度に問題があっ
た。これは、4色を重ねてフルカラー画像を得るとき
に、トナー間に静電的反発力が働き、さらに転写時の放
電による作用も加わることにより、トナーが散り、画像
が乱れることに起因しているものであった。これによ
り、所望の面積とは異なる面積になりやすく、面積精度
に問題があった。
【0028】本発明では、このような画像乱れは、画像
形成材料として凝集体を使用することにより、乾式電子
プロセスにおける転写チリの問題は回避でき、位置精度
と相まって高解像度の画像形成が可能となる。さらに、
電子写真に比べると装置コストが安いことが挙げられ
る。電子写真方式では、帯電、露光、現像、転写、定
着、クリーニング、除電と多くのプロセスが必要であ
る。これに対して、本発明の画像形成装置では、画像書
き込みと転写プロセスのみで足りるものである。したが
って、装置構成を非常に簡略化でき、装置コストを安く
することができるものである。
【0029】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明をさらに詳し
く説明するが、これら実施例によって、本発明はなんら
限定されるものではない。
【0030】〔ポリマーの製造〕D−2−アミノ−1−
ブタノールと水酸化カリウムを精製水に溶解し、氷冷下
で1時間、室温で3時間攪拌させて、N−(2−ヒドロ
キシルメチル)プロピルメタクリルアミド(D−HPM
A)を製造した。次いで、D−HPMAを重量比1:1
のDMFとγーブチロラクトン中で、開始剤としてAI
BMを用い、70℃で24時間反応させて、ポリマー
(P−(D−HPMA))を製造した。
【0031】〔インクの調製〕上記ポリマー4g用い、
蒸留水100gに溶解して、4重量%の水溶液を調製し
た。これに、着色剤としてオイルブラック803〔オリ
エント化学(14)〕を3g採取し、同時に溶解させた。こ
のとき、染料はポリマー中に選択的に溶解している状態
が観察された。また、オイルブラック803〔オリエン
ト化学(14)〕に代えて、C.I.Disperse B
lue 56を3gを水溶液に添加した。この染料は、
水に溶解せず、分散状態であった。分散状態を良好にす
るため、超音波照射を10分間実施した。
【0032】〔画像形成プロセスの説明〕図1に、本発
明の画像形成装置の1例を示す。インクは、インク溜ま
り1に保存されており、そこからスポンジローラ2によ
り補給される。スポンジローラ2から補給されたインク
は、エンドレスベルト3表面に設置されたウレタンブレ
ードにより薄層形成される。膜厚は、50〜500μm
が適当である。インクが供給されたエンドレスベルト3
は、電子写真方式で使用されている中間転写ベルトと同
様のものを利用した。エンドレスベルト3背面には、6
00dpiの解像度の櫛状電極を設置した。この電極
は、半導体プロセスと同じ方法で製造された。また、エ
ンドレスベルト3表面には、ライン状の対向電極5を設
置した。画像情報に応じた信号を電極に入力することに
より、信号が入力された部位にのみインクが凝集し、画
像形成ができた。
【0033】〔天然セルロースの製造〕精製パルプの天
然セルロースを低温で硫酸水溶液中に溶解し、これを水
中で再沈殿して得られるフロック状再生セルロースの硫
酸水溶液を調製した。この分散体を加温して加水分解
し、濾過、水洗し、半透明白色の固形ペースト状のセル
ロース/水分散体(固形分濃度6重量%)を得た。この
分散体を、イオン交換水で2重量%以上の固形分濃度に
適宜希釈し、流動性のある状態とした後に、超高圧ホモ
ジナイザー(みづほ工業製、Microfluidiz
er M−110EH)を用いて粉砕処理を行い、透明
性の高い透明セルロースゲルを得た。
【0034】〔エマルジョンインクの調製〕上記天然セ
ルロースのゲル水溶液100重量部に、オイルブラック
803〔オリエント化学(14)〕を5重量部加えた。その
状態で、超音波ホモジナイザーにて着色剤が乳化された
エマルジョンを得た。このエマルジョンは、上記した画
像形成プロセスにおいて画像を得ることができた。
【0035】〔熱書き込みによる画像形成プロセス〕イ
ンクは、インク溜まり1に保存されており、そこからス
ポンジローラ2により補給される。スポンジローラ2か
ら補給されたインクは、エンドレスベルト3表面に設置
されたウレタンブレードにより薄層形成される。膜厚
は、50〜500μmが適当である。インクが供給され
たエンドレスベルト3は、電子写真方式で使用されてい
る中間転写ベルトと同様のものを利用した。エンドレス
ベルト3背面には、600dpiの解像度のラインサー
マルヘッドを設置した。画像情報に応じた信号をライン
サーマルヘッドに入力することにより、信号が入力され
た部位にのみインクが凝集し、画像形成ができた。
【0036】実施例1 図1に示す構成の画像形成装置を製作した。エンドレス
ベルト3が2ヶ所で支持され回転しながら、インク溜ま
り1からインク供給スポンジローラ2によりインクをす
くい取り、膜厚制御ローラーにより、液の厚さを調整し
て、エンドレスベルト3に膜厚100μmのインクを供
給した。インクは、エンドレスベルト3が回転すること
により、基準電極4の方向に移動し、基準電極4と対向
電極5の間に200Vの電圧を印加し、信号を与えた。
信号に応じた場所においてインク液は凝集した。この凝
集した部分にのみ画像が形成された。
【0037】実施例2 実施例1の装置を利用し、基準電極4及び対向電極5を
外して、5の位置にライン状態に20個並んだ半導体レ
ーザーを設置した。実施例1と同様にインクが供給され
た後、インクが通過する際に電気信号を与え、レーザー
を発振した。レーザーのスポットが、エンドレスベルト
3上から少し焦点からずれるように設定した位置にから
照射を行った。レーザー照射により、エンドレスベルト
3の熱が急激に上昇し、インク液はその部分だけ凝集し
た。この凝集した部分を観察すると、目的とする画像が
形成されていた。
【0038】実施例3 実施例1の装置を用い、実施例1と異なり、インクには
エマルジョンインクを使用した。膜厚は、200μmと
した。実施例1と同様に電圧をかけることにより、電圧
がかかったところだけに、インクが凝集し、画像が形成
できた。
【0039】実施例4 実施例1と同様の方法により画像形成を行った。エンド
レスベルト上に得られた画像を、普通紙上に圧力転写し
て画像を得た。同じ作業を1000回繰り返したが、1
回目と1000回目の画像はほぼ同じ画像が形成できて
いた。画像濃度をマクベス濃度計で測定すると、1回目
がID1.4であり、1000回目がID1.3であっ
た。
【0040】比較例1 特開平11−188909号公報の記載にしたがい、画
像を形成するために電界を利用し、色材粒子と高分子物
質からなる電着材料含有水系分散液から電気化学的に電
着材料を析出させて画像形成を行い、画像を形成後、熱
転写により被転写材に画像を転写した。同じ作業を10
00回繰り返し、1回目の画像と1000回目の画像を
比較した。1回目の画像は美麗に形成できていたが、1
000回目の画像は薄くて読み取ることが難しかった。
画像濃度をマクベス濃度計で測定すると、1回目がID
1.3であり、1000回目がID0.5と、画像濃度
が低下していた。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、高速で解像性の高い画
像を得ることができ、現状のオフィスにおける使用要求
を全うした複写機又はプリンター等に用いることのでき
る画像形成方法及び画像形成装置が提供され、この画像
形成分解に寄与するところはきわめて大きいものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の1例を示す図である。
【符号の説明】
1 インク溜り 2 インク供給スポンジローラ 3 エンドレスベルト 4 基準電極 5 対向電極

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも常温において水に溶解するポ
    リマー及び水に溶解又は分散した着色材粒子を含有する
    画像形成材料からなるインクを保持部材上に薄層状に形
    成し、該保持部材の表面、裏面又は側面に基準電極を配
    置し、該基準電極を配置した部位に対向する部位に対向
    電極を配置し、該対向電極の電界により保持部材上に該
    着色材粒子を感応、凝集させることを特徴とする画像形
    成方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも常温において水に溶解するポ
    リマー及び水に溶解又は分散した着色材粒子を含有する
    画像形成材料からなるインクを保持部材上に薄層状に形
    成し、該保持部材の表面又は裏面から熱印加書き込みに
    よりローラ上の保持部材に該着色材粒子を感応、凝集さ
    せることを特徴とする画像形成方法。
  3. 【請求項3】 該ポリマーが、59℃以下で水に溶解
    し、60℃以上で析出し始めるものである請求項1又は
    2に記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 該ポリマーの透過率が、59℃で95%
    以上であり、60℃で5%以下である請求項1〜3のい
    ずれかに記載の画像形成方法。
  5. 【請求項5】 該ポリマーの重量平均分子量が、20,
    000〜200,000である請求項1〜4のいずれか
    に記載の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 該ポリマーの30℃における平均粒子径
    が、200nm以下である請求項1〜5のいずれかに記
    載の画像形成方法。
  7. 【請求項7】 該ポリマーが、N−(−1ヒドロキシメ
    チル)プロピルメタクリルアミドから製造されるホモポ
    リマー又はコポリマーである請求項1〜6のいずれかに
    記載の画像形成方法。
  8. 【請求項8】 画像形成材料が、少なくとも常温におい
    てエマルジョンであり、該エマルジョン中に着色材粒子
    を含有させ、該画像形成材料を保持部材上に薄層形成
    し、基準電極を該保持部材の表面、裏面又は側面に配置
    し、該基準電極を配置した部位に対向する部位に対向電
    極を配置し、該対向電極の電界により保持部材上に着色
    材粒子を感応、凝集させることを特徴とする画像形成方
    法。
  9. 【請求項9】 画像形成材料が、少なくとも常温におい
    てエマルジョンであり、該エマルジョン中に着色材粒子
    を含有させたインクであって、該インクを保持部材上に
    薄層形成し、該保持部材の表面又は熱印可熱書き込みに
    よりローラ上の保持部材に形成する該着色材粒子を感
    応、凝集させることを特徴とする画像形成方法。
  10. 【請求項10】 該エマルジョンが、55℃で凝集し始
    め、50℃における透過率が50%以下である請求項8
    又は9に記載の画像形成方法。
  11. 【請求項11】 該エマルジョンが、常温で透明である
    請求項8〜10のいずれかに記載の画像形成方法。
  12. 【請求項12】 該エマルジョンが、チキソトロピー性
    を呈すものである請求項8〜11のいずれかに記載の画
    像形成方法。
  13. 【請求項13】 該エマルジョンにおける分散体の平均
    粒径が、5〜2000nmである請求項8〜12のいず
    れかに記載の画像形成方法。
  14. 【請求項14】 該エマルジョンにおける分散体が、セ
    ルロースである請求項8〜13のいずれかに記載の画像
    形成方法。
  15. 【請求項15】 該保持部材の20℃における表面エネ
    ルギーが、20〜40mN/mである請求項1〜14の
    いずれかに記載の画像形成方法。
  16. 【請求項16】 該基準電極が、線状又は帯状にパター
    ン化され、それぞれ個々の電極が独立に制御され、電極
    表面にコーティング層が形成されているものである請求
    項1〜15のいずれかに記載の画像形成方法。
  17. 【請求項17】 該コーティング層が、少なくとも高分
    子物質からなるものである請求項16に記載の画像形成
    方法。
  18. 【請求項18】 該高分子物質の重量平均分子量が、3
    0000以上である請求項17に記載の画像形成方法。
  19. 【請求項19】 該熱印可手段が、ラインヘッド又はマ
    ルチヘッドレーザーである請求項2〜14のいずれかに
    記載の画像形成方法。
  20. 【請求項20】 少なくも常温において水に溶解するポ
    リマー及び水に溶解又は分散した着色材粒子を含有する
    画像形成材料からなるインクを保持部材上に薄層状に形
    成し、該保持部材の表面、裏面又は側面に基準電極を配
    置し、該基準電極を配置した部位に対向する部位に対向
    電極を配置し、該対向電極の電界により保持部材上に該
    着色材粒子を感応、凝集させる手段を有することを特徴
    とする画像形成装置。
  21. 【請求項21】 少なくも常温において水に溶解するポ
    リマー及び水に溶解又は分散した着色材粒子を含有する
    画像形成材料からなるインクを保持部材上に薄層状に形
    成し、該保持部材の表面又は裏面から熱印加書き込みに
    よりローラ上の保持部材に該着色材粒子を感応、凝集さ
    せる手段を有することを特徴とする画像形成装置。
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