JP2002125612A - ケール乾燥粉末の製造方法 - Google Patents

ケール乾燥粉末の製造方法

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JP2002125612A
JP2002125612A JP2000326781A JP2000326781A JP2002125612A JP 2002125612 A JP2002125612 A JP 2002125612A JP 2000326781 A JP2000326781 A JP 2000326781A JP 2000326781 A JP2000326781 A JP 2000326781A JP 2002125612 A JP2002125612 A JP 2002125612A
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Japan
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kale
weight
dry powder
water
blanching
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Shinji Tsuzaki
慎二 津崎
Kinya Takagaki
欣也 高垣
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Toyo Shinyaku Co Ltd
Original Assignee
Toyo Shinyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケール本来の緑色を有し、不快なにおいが少
なく、旨みがあるケール乾燥粉末の製造方法を提供する
こと。 【解決手段】 ケールを、水への塩化ナトリウムおよび
重曹の添加量、水温、ケールの処理量、および処理時間
を規定してブランチング処理し、乾燥、粉末化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケール乾燥粉末の
製造方法に関する。さらに詳しくは、ケールの天然の色
彩が失われずに保持され、かつ青臭さや焦げ臭などの人
にとって不快なにおいが少なく、さらに旨みがあるケー
ル乾燥粉末の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ケールは、ビタミン類、ミネラル類、食
物繊維、およびメラトニンを豊富に含み、健康食品の素
材として注目を浴びている。健康食品として、天然のケ
ールが有する成分を有効に活用するには、食物繊維、ビ
タミン類などをより多く保持しているケール乾燥粉末を
用いることが好ましい。このようなケール乾燥粉末を得
るために、ケールが含有する酵素による変質を防ぐ必要
があり、そのためにブランチング処理が行われている。
【0003】通常、ブランチングとしては、ケールを湯
通しする方法が用いられている。しかし、この方法で調
製したケール乾燥粉末を水などに溶いて飲食した場合
に、ケール独特の青臭さやえぐみといわれるまずさがあ
り、問題となっている。また、湯通しして調製したケー
ル乾燥粉末の色は、天然のケールが持つ鮮やかな緑色よ
りもはるかに薄い黄緑色である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、青臭さやケー
ル独特のえぐみが取り除かれ、かつケールが持つ本来の
鮮やかな緑色が保持されたケール乾燥粉末の製造方法の
開発が望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、色、にお
い、および味に優れたケール乾燥粉末の製造方法につい
て鋭意検討したところ、従来の熱水によるブランチング
処理の際に用いる水について、塩化ナトリウムおよび重
曹の添加量、水温、ケールの処理量、および処理時間を
規定することにより、従来のケール乾燥粉末と比較して
鮮やかな緑色であり、かつ青臭さや焦げ臭などの人にと
って不快なにおいが少なく、しかも旨みがあるケール乾
燥粉末を製造できることを見出し、本発明を完成するに
至った。
【0006】すなわち、本発明は、ケール乾燥粉末の製
造方法であって、 a)水の重量に対して0.01〜1.0重量%の塩化ナ
トリウムおよび0.01〜0.3重量%の重曹を添加し
た80〜100℃のブランチング処理液に、水の重量に
対して1〜15重量%のケールを、30秒間〜7分間浸
漬するブランチング工程; b)ブランチングしたケールを冷却する工程; c)得られたケールを乾燥する工程;および d)乾燥したケールを粉砕する工程、を包含する方法を
提供する。
【0007】また、本発明は、ケール乾燥粉末の製造方
法であって、 a)水の重量に対して0.01〜1.0重量%の塩化ナ
トリウムを添加した80〜100℃のブランチング処理
液に、水の重量に対して1〜15重量%のケールを、3
0秒間〜7分間浸漬するブランチング工程; b)ブランチングしたケールを冷却する工程; c)得られたケールを乾燥する工程;および d)乾燥したケールを粉砕する工程、を包含する方法を
提供する。
【0008】好ましくは、本発明は、ケール乾燥粉末の
製造方法であって、 a)水の重量に対して0.01〜0.3重量%の重曹を
添加した80〜100℃のブランチング処理液に、水の
重量に対して1〜15重量%のケールを、30秒間〜7
分間浸漬するブランチング工程; b)ブランチングしたケールを冷却する工程; c)得られたケールを乾燥する工程;および d)乾燥したケールを粉砕する工程、を包含する方法を
提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の方法では、キッチンケー
ル、ツリーケール、ブッシュケール、マローケール、コ
ラード、および緑葉カンランなどの様々な種類のケール
を原料とすることができる。
【0010】ケールは、収穫後直ちに処理されることが
好ましい。処理までに時間を要する場合、ケールの変質
を防ぐために低温貯蔵などの当業者が通常用いる貯蔵手
段により貯蔵するのが好ましい。
【0011】また、本発明の方法においては、ケールの
葉部および茎部のいずれの部分も適用することができ
る。
【0012】上記ケールを、必要に応じて、水(好まし
くは25℃以下の冷水)で洗浄し、泥などを洗い落と
し、水気を切った後、さらに必要に応じて、適当な長さ
(例えば約5cm)にし、ブランチング処理を施す。ブ
ランチング処理液の温度は、80〜100℃、好ましく
は90〜100℃である。
【0013】本発明の方法では、ブランチングに使用す
る水に、塩化ナトリウムおよび重曹の両方またはいずれ
か1つが添加される。塩化ナトリウムの添加量は、ブラ
ンチングに使用する水の重量に対して、0.01〜1.
0重量%、好ましくは0.05〜0.2重量%である。
重曹の添加量は、0.01〜0.3重量%、好ましくは
0.01〜0.2重量%である。
【0014】ブランチング処理液に投入するケールの重
量は、塩または重曹を添加する前の水の重量に対して1
〜15重量%(ブランチング処理前の生のケールの重
量)、好ましくは1〜5重量%である。なお、本発明の
方法においては、ブランチングに使用する水に塩化ナト
リウムおよび重曹の両方またはいずれか1つを添加した
溶液を、ブランチング処理液と呼ぶ。ケールをブランチ
ング処理液に浸漬しておく時間は、30秒間〜7分間、
好ましくは1〜3分間である。
【0015】このブランチング処理により、青臭さや焦
げ臭さなどの人にとって不快なにおい、およびケール独
特のえぐみが取り除かれ、さらに風味が良く、ケール本
来の鮮やかな緑色を保持することができる。青臭さが減
少するのは、重曹がケールのあくを取り除くためであ
る。
【0016】続いて、上記ブランチング処理されたケー
ルを冷却する。冷却方法としては、様々な冷却方法を適
用することができ、例えば、水に1〜10分間浸漬する
方法、10℃以下の冷水に1〜10分間浸漬する方法、
風や冷風を吹き付ける方法などが挙げられる。冷却によ
り、ケールの鮮やかな緑色が保持されやすくなる。
【0017】冷却後のケールは、水分含量が10%以
下、好ましくは5%以下となるように乾燥される。この
乾燥工程は、例えば、熱風乾燥、高圧蒸気乾燥、電磁波
乾燥、凍結乾燥などの当業者が通常用いる任意の方法に
より行われ得る。乾燥は、好ましくは30℃〜80℃、
より好ましくは30℃〜60℃の温度で、ケールが変色
しない時間で行われ得る。
【0018】上記乾燥されたケールは、例えば、クラッ
シャー、ミル、ブレンダー、石臼などの当業者が通常用
いる任意の機械または道具により粉砕され得る。粉砕さ
れたケールは篩にかけられ、30〜250メッシュを通
過するものがケール乾燥粉末として用いられ得る。粒径
が250メッシュ通過のものより小さいと、さらなる加
工工程を施す際に取扱いにくくなり、粒径が30メッシ
ュ通過のものより大きいと、ケール乾燥粉末と他の食品
素材との均一な混合が妨げられる虞がある。
【0019】このようにして得られたケール乾燥粉末
は、必要に応じて、例えば、気流殺菌、高圧殺菌、加熱
処理などの当業者が通常用いる方法により殺菌され得
る。ケール乾燥粉末は、その後必要に応じて、他の食材
と混合してもよい。また、造粒などのさらなる工程を必
要に応じて施してもよい。
【0020】
【実施例】以下の実施例は例示を目的としたものであ
り、本発明を制限することを意図しない。
【0021】原料として、長さが約40〜50cmのケ
ールを用いた。これを水洗いし、付着した泥などを除去
し、5cm程度の大きさに裁断した。その後、ケール5
0gを、80〜90℃の1リットルのブランチング処理
液に3分間浸漬した。次に、ブランチング処理したケー
ルを、直ちに2〜7℃の冷水にて5分間浸漬して、冷却
した。続いて、冷却したケールに30秒間、遠心分離し
て、ある程度脱水した。脱水処理後のケールを、水分量
が5%以下となるように、乾燥機中、60℃にて6時間
温風乾燥した後、粉砕機により粉砕し、200メッシュ
を90%が通過する程度に粉砕してケール乾燥粉末を製
造した。
【0022】ブランチング処理に使用した溶液は、表1
に記載の組成を有していた。実施例1〜3は、本発明の
方法で製造したケール乾燥粉末であり、比較例は、水道
水でブランチング処理した以外は実施例と同様の条件で
製造したケール乾燥粉末である。
【0023】実施例および比較例のケール乾燥粉末の
色、におい、および味を、以下のように評価した。
【0024】実施例および比較例のケール乾燥粉末の各
3gをそれぞれ100mlの水で溶いて飲料用試料とし
た。次にこれらを7人のパネラーが試飲し、比較例の
色、におい、および味を評価0と設定した上で、上下3
段階の計7点評価(3、2、1、0、−1、−2、−
3)を行い、各評価項目における7人の評価済み点数の
平均値を各評価項目の評価点とした。
【0025】色の評価は、緑色が濃いほどよい評価とし
た。においの評価は、青臭さおよび焦げ臭の2つの観点
から行い、青臭さがないものほど良い評価とし、焦げ臭
がしないものほど良い評価とした。味の評価について
は、えぐみおよび旨みの2つの観点から行い、えぐみと
呼ばれるにがみのような嫌悪感を催す味がないほど良い
評価とし、旨みがあるものほど良い評価とした。
【0026】色、におい、および味を評価した結果を、
表1に併せて示した。
【0027】
【表1】
【0028】表1より、色については、本発明の方法で
製造した実施例1〜3の緑色の方が、比較例よりも濃
く、ケールが有する本来の鮮やかな緑色を保持してい
た。また、においおよび味についても、実施例1〜3の
方が比較例よりも評価が高かった。
【0029】
【発明の効果】塩化ナトリウムおよび重曹の両方または
いずれか1つを添加した水でブランチングする工程を含
む本発明の方法により、従来のブランチング処理で得ら
れるものよりも鮮やかな緑色を有し、人にとって不快な
においが少なく、しかも旨みがあるケール乾燥粉末を製
造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B016 LC01 LC03 LE02 LG16 LK01 LP01 LP05 LP08 4B069 BA03 HA19 KA06 KA07 KB03 KC11 KC13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケール乾燥粉末の製造方法であって、 a)水の重量に対して0.01〜1.0重量%の塩化ナ
    トリウムおよび0.01〜0.3重量%の重曹を添加し
    た80〜100℃のブランチング処理液に、水の重量に
    対して1〜15重量%のケールを、30秒間〜7分間浸
    漬するブランチング工程; b)ブランチングしたケールを冷却する工程; c)得られたケールを乾燥する工程;および d)乾燥したケールを粉砕する工程、を包含する、方
    法。
  2. 【請求項2】 ケール乾燥粉末の製造方法であって、 a)水の重量に対して0.01〜1.0重量%の塩化ナ
    トリウムを添加した80〜100℃のブランチング処理
    液に、水の重量に対して1〜15重量%のケールを、3
    0秒間〜7分間浸漬するブランチング工程; b)ブランチングしたケールを冷却する工程; c)得られたケールを乾燥する工程;および d)乾燥したケールを粉砕する工程、を包含する、方
    法。
  3. 【請求項3】 ケール乾燥粉末の製造方法であって、 a)水の重量に対して0.01〜0.3重量%の重曹を
    添加した80〜100℃のブランチング処理液に、水の
    重量に対して1〜15重量%のケールを、30秒間〜7
    分間浸漬するブランチング工程; b)ブランチングしたケールを冷却する工程; c)得られたケールを乾燥する工程;および d)乾燥したケールを粉砕する工程、を包含する、方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009017859A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Nisshin Foods Kk 緑色野菜の退色防止方法
WO2014175180A1 (ja) 2013-04-26 2014-10-30 サントリーホールディングス株式会社 フラクトオリゴ糖とケルセチン配糖体とを含有する組成物

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