JP2002125265A - 複合通信端末装置 - Google Patents

複合通信端末装置

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JP2002125265A
JP2002125265A JP2000313836A JP2000313836A JP2002125265A JP 2002125265 A JP2002125265 A JP 2002125265A JP 2000313836 A JP2000313836 A JP 2000313836A JP 2000313836 A JP2000313836 A JP 2000313836A JP 2002125265 A JP2002125265 A JP 2002125265A
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Takayasu Ishida
隆康 石田
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる通信方式による信号の同時受信待受け
が可能な装置において、装置の消費電力を最低限に抑制
し、通信端末の使用時間を可能な限り延長する。 【解決手段】 PHS方式とPDC方式による信号の送
受信が行え、この双方式による信号の同時受信待受けが
可能な複合通信端末装置100であって、各方式による
信号を送受信するPHS送受信部104及びPDC送受
信部106と、各方式の信号送受信制御を行うPHS制
御部105及びPDC制御部107と、電池109の残
量を監視する電源部108と、を備え、PDC制御部1
07が、信号の同時受信待受けモードを制御し、電池1
09の残量が所定の値以下となった場合に、同時受信待
受けモードを解除し、PHS及びPDC方式のうち、一
方の方式による信号の受信待受けモードに自動的に切り
替え、他方の受信待受けモードを停止する構成としてあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機による
移動通信システム(PDC)と簡易電話システム(PH
S)等、異なる複数の通信システムを単一の装置で送受
信処理可能な複合通信端末装置に関し、特に、異なる通
信方式による信号の同時受信待受けが可能な装置におい
て、装置の電源が所定のレベル以下となった場合に、同
時受信待受けモードを自動的に一の通信方式による単独
受信待受けモードに切り替えることにより、装置の消費
電力を最低限に抑制し、通信端末の使用時間を可能な限
り延長して、利用者の利便性を向上させる複合通信端末
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話機における移動通信シス
テム(Personal Digital Cellular、以下「PDC」と
いう)や簡易電話システム(Personal Handyphone Syst
em、以下「PHS」という)等の、通信方式の異なる複
数の信号を単一の装置で送受信処理が可能な複合通信端
末装置が提案されている。
【0003】一般に、通信システムは、各方式によりそ
れぞれ長所、短所があり、例えば、PDC方式では、専
用の通信システムとして信号の送受信可能範囲が広く、
自動車等の移動体の通信システムとしても使用できると
いう長所がある反面、消費電力が大きく長時間の継続使
用が困難で、利用料金も高いという短所がある。一方、
PHS方式は、家庭や会社で使用される電話機の子機を
屋外での通信端末として利用することにより、消費電力
が少なく長時間の使用が可能で、利用料金もPDC方式
と比較して安価となるという長所がある反面、使用可能
な範囲が限られてしまい、移動体での使用にも不向きと
なるという短所がある。
【0004】従って、このような方式の異なる複数の通
信システムを、単一の装置で利用できれば、各通信シス
テムの短所,長所を相互に補完しつつ、各通信方式の利
点を活用することが可能となる。そこで、近年、このよ
うな方式の異なる複数の通信システムを一つの装置で利
用することができる複合通信端末装置が開発されてお
り、従来の各方式専用の端末装置に代わる通信手段とし
て注目,期待されている。この種の複合通信端末装置に
関するものとしては、これまで、例えば特開平9−16
3450号公報記載の「移動通信用複合端末機」や、特
開平11−252006号公報記載の「通信装置」など
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、複数の通信シ
ステムに対応できるという複合通信装置の機能を活かし
て各通信方式の受信範囲を相互に補完しようとすれば、
例えばPDC方式とPHS方式の双方について、同時に
信号の受信待受け状態(間欠受信動作状態)に設定して
端末装置を使用する必要がある。そして、このように通
信方式の異なる信号を同時に受信待受け可能な状態で使
用すると、装置の消費電力も単独方式の受信待受け状態
よりも増加することになり、このような消費電力の増加
は、通常はバッテリ・パックによる限られた電源のみで
駆動される端末装置にとって、きわめて重要な問題であ
った。
【0006】しかしながら、これまで提案されている複
合通信装置では、設計の簡略化や低コスト化等の限界か
ら、信号の同時待受け状態(同時受信待受けモード)に
おいては各通信方式に対応した細かい電力制御は行われ
ず、一方の方式により受信,通話が行われた場合にの
み、使用されていない他方の通信方式の無線部電源をO
FFにする、という単純な電力制御方法が採られている
に過ぎなかった。このような従来の電力制御方法では、
各通信方式についてそれぞれ他の方式と関連なく待受け
動作が行われることになるので、消費電力が過大になっ
てしまい、使用電力が限られている通信端末装置として
は深刻な問題であった。
【0007】複合通信装置では、上述したように、PH
S方式の方がPDC方式と比較して消費電力が少ないた
め、電池残量によっては、PDC方式は使用できないが
PHS方式は使用可能な場合もあり得る。ところが、こ
れまでの複合通信装置では、各通信方式がそれぞれ他方
と関連なく待受け動作を行うため、装置電源の残量が少
なくなった場合、一気に電力がなくなってしまい、いず
れの通信方式についても同時に使用不能となってしまう
ことになり、消費電力のことなる各通信方式に対応した
装置電源の活用を実現するといったことは不可能であっ
た。
【0008】さらに、同時受信待受け状態において、い
ずれかの通信方式の同期が外れた場合、従来の複合通信
端末では、再度同期を確立すべく連続受信等の動作が行
われるようになっており、受信圏外となった通信方式に
対しても不必要な電力が消費されてしまうという問題も
生じた。すなわち、従来の複合通信端末装置では、同時
受信待受け状態においては、各方式について受信圏外と
なっているか否かと無関係に、待受け状態が継続される
ようになっており、この点からも消費電力の無駄が生じ
ていた。
【0009】なお、上述した特開平9−163450号
公報の「移動通信用複合端末機」や、特開平11−25
2006号公報の「通信装置」に提案されている従来装
置は、いずれも、端末装置の使用者の選択や、電池残
量,使用地域等に応じて、PDC方式又はPHS方式の
いずれか一方の方式に受信モードを固定しておく設定と
なっており、上述したような、異なる通信方式を同時に
受信待受けする場合の消費電力に関する問題についての
言及はなかった。
【0010】本発明は、このような従来の技術が有する
問題を解決するために提案されたものであり、異なる通
信方式による信号の同時受信待受けが可能な装置におい
て、装置の電源が所定のレベル以下となった場合に、同
時受信待受けモードを自動的に一の通信方式の受信待受
けモードに切り替えることにより、装置の消費電力を最
低限に抑制しつつ、通信端末の使用時間を可能な限り延
長して、利用者の利便性を向上させることができる複合
通信端末装置の提供を目的とする。
【0011】上記目的を達成するため、本発明の請求項
1記載の複合通信端末装置は、異なる通信方式による信
号の送受信が行えるとともに、この異なる通信方式によ
る信号の同時受信待受けが可能な複合通信端末装置であ
って、前記装置の信号の送受信を制御するとともに、前
記同時受信待受け状態において、装置電源の残量が所定
の値以下となった場合に、当該同時受信待受け状態を解
除し、前記異なる通信方式のうち、任意の一の通信方式
による信号の受信待受け状態に切り替え、その他の通信
方式による信号の受信待受け状態を停止する、制御手段
を備えた構成としてある。
【0012】特に、請求項2では、前記制御手段が、前
記同時受信待受け状態において前記装置電源の残量が所
定の値以下となった場合に、前記同時受信待受け状態
を、予め設定された一の通信方式による受信待受け状態
に自動的に切り替える構成としてある。
【0013】また、請求項3では、前記制御手段が、前
記同時受信待受け状態において前記装置電源の残量が所
定の値以下となった場合に切り替える一の通信方式を、
任意に設定可能な構成としてある。
【0014】このような構成からなる本発明の複合通信
端末装置によれば、PDC方式とPHS方式等の、異な
る通信方式による信号の同時受信待受けを行える通信端
末装置において、装置電源が所定のレベル以下となった
場合に、自動的に同時受信待受けモードを解除し、予め
指定した任意の通信方式による受信待受けモードに切り
替えることができる。
【0015】これにより、装置の電池残量があるレベル
以下となった場合には、同時受信待受けモードを自動的
に解除し、例えばPHS方式等の消費電力が少ない受信
モードによる単独受信待受けに切り替えることができる
ので、消費電力を最低限に抑制し、端末装置の通信手段
としての使用時間を可能な限り延長することが可能とな
り、従来の複合通信装置におけるような不要な電力の消
費による端末装置全体の使用不能といった事態を確実に
防止でき、利用者の利便性を向上させることが可能とな
る。
【0016】一方、請求項4記載の複合通信端末装置
は、前記制御手段が、前記同時受信待受け状態において
前記装置の通話中に当該装置電源の残量が所定の値以下
となった場合に、当該通話の終了後に、前記同時受信待
受け状態を解除して、任意の一の通信方式による受信待
受け状態に自動的に切り替える構成としてある。
【0017】特に、請求項5では、前記制御手段が、前
記同時受信待受け状態において前記装置の通話中に当該
装置電源の残量が所定の値以下となった場合に、当該通
話の終了後に切り替える一の通信方式を、任意に設定可
能な構成としてある。
【0018】一方、請求項6では、前記制御手段が、前
記同時受信待受け状態において前記装置の通話中に当該
装置電源の残量が所定の値以下となった場合に、当該通
話の終了後に、前記同時受信待受け状態を解除して、当
該通話に使用していた通信方式による受信待受け状態に
切り替える構成としてある。
【0019】このような構成からなる本発明の複合通信
端末装置によれば、同時受信待受けモードにおいてある
通信方式の信号を受信し通話を確立した後に、電源残量
が所定のレベル以下になった場合に、その通話の終了後
に、自動的に同時受信待受けモードを解除して、予め指
定した所定の受信モードや、現在通話していた受信モー
ドによる単独受信待受けに切り替えることができる。
【0020】これにより、消費電力の少ない受信モード
への切替えを自動的に行えるだけでなく、現在受信圏内
にある通信方式の受信モードのみに切り替えることが可
能となり、従来装置のように受信圏外にある通信方式に
対して不必要な電力を消費してしまうといった問題も確
実に防止することができる。
【0021】また、請求項7記載の複合通信端末装置
は、前記制御手段が、前記同時受信待受け状態において
前記装置電源の残量が所定の値以下となった後に、前記
異なる通信方式のうち、いずれかの通信方式が受信圏外
となった場合に、その通信方式による受信待受け状態を
停止し、当該受信圏外となった通信方式以外の通信方式
による受信待受け状態に切り替える構成としてある。
【0022】特に、請求項8では、前記制御手段が、前
記同時受信待受け状態において前記装置電源の残量が所
定の値以下となった後に、前記異なる通信方式のうち、
いずれかの通信方式が受信圏外となった場合において、
その通信方式が所定時間を超えて受信圏外となっている
場合に、当該通信方式による受信待受け状態を停止して
他の通信方式による受信待受け状態に切り替える構成と
してある。
【0023】このような構成からなる本発明の複合通信
端末装置によれば、同時受信待受け状態にある通信方式
のうち、ある通信方式が受信圏外となった場合には、そ
の受信圏外となった通信方式による受信待受け動作を停
止することができる。これにより、電源残量が所定レベ
ル以下になった後は、異なる通信方式のうち受信圏内に
ある通信方式のみで受信待受け動作を行うことができ、
同期が外れた通信方式に対して再度同期を確立するため
に電力が消費されることを防止し、端末装置の電源を最
大限に活用して通信機能を可能な限り延長させることが
可能となる。
【0024】さらに、請求項9記載の複合通信端末装置
は、前記制御手段が、前記同時待受け状態を解除して、
いずれかの通信方式による受信待受け状態に切り替えた
後において、外部からの要求に応じて、当該一の通信方
式による受信待受け状態を解除して、同時受信待受け状
態又は任意の他の通信方式による受信待受け状態に切り
替える構成としてある。
【0025】このような構成からなる本発明の複合通信
端末装置は、自動的に同時受信待受けモードが解除され
た後においても、利用者の選択により、再度同時受信待
受けモードに切り替えたり、他の任意の通信方式による
単独受信待受けモードに自由に切り替えることができる
ようになっている。すなわち、本発明にかかる複合通信
端末装置は、装置の限られた電源容量を最大限に活用し
つつ利用者の利便性の向上を図ることができるようにな
っており、利用者の任意により、自由に受信待受けモー
ドを選択,変更できるようになっている。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる複合通信端
末装置の実施の形態について、図面を参照しつつ説明す
る。 [第一実施形態]まず、図1〜図4を参照して、本発明
の複合通信端末装置の第一実施形態について説明する。
図1は、本発明にかかる複合通信端末装置の第一実施形
態の構成を示すブロック図である。図2は、本実施形態
の複合通信端末装置における受信待受けモードの設定方
法及び設定態様を説明するフローチャートである。図3
は、本実施形態の複合通信端末装置における受信待受け
モードの切替え動作を説明するフローチャートであり、
装置電源レベルが受信待受け状態において低下した場合
を示している。また、図4は、同じく受信待受けモード
の切替え動作を説明するフローチャートで、装置電源レ
ベルが通話中に低下した場合を示している。
【0027】図1に示すように、本実施形態にかかる複
合通信端末装置100は、異なる通信方式であるPDC
方式(Personal Digital Cellular)とPHS方式(Per
sonal Handyphone System)の双方で信号の送受信処理
が可能なPHS方式内臓型のPDC送受信回路を構成し
ている。具体的には、端末装置100は、PDC方式と
PHS方式の双方の信号を送受信可能な1系共用アンテ
ナとしてのPDC/PHS共用アンテナ101と、PD
C信号専用の2系アンテナとしてのPDC内臓アンテナ
102を備えており、PDC/PHS共用アンテナの装
置側接続部には、PDC/PHS共用フィルタ103が
備えられている。
【0028】PDC/PHS共用フィルタ103は、P
HS周波数帯信号とPDC周波数帯信号とを分波するフ
ィルタで、図1に示すように、それぞれ、PHS周波数
側出力部側にPHS送受信部104が、PDC周波数出
力部側にPDC送受信部106が接続されている。PH
S送受信部104は、PDC/PHS共用フィルタ10
3によって分波されるPHS波のみが入出力され、PD
C/PHS共用アンテナ101を介してPHS方式によ
る信号の送受信を行う送受信手段である。このPHS送
受信部104は、PHS制御部105で制御されてお
り、PHS制御部105は、PHS送受信部104を介
して入出力される信号(PHS送受信データ)を制御,
処理する。
【0029】また、このPHS送受信部104及びPH
S制御部105は、図1に示すように、それぞれ電源部
108と接続されている。具体的には、PHS送受信部
104は、PS−PHSTRXライン111を介して電
源部108と接続され、PHS制御部105は、PS−
PHS制御ライン110を介して電源部108と接続さ
れており、電源部108及び各ライン111,110を
経由して、電池109から、それぞれPHS送受信部1
04及びPHS制御部105に電力が供給されるように
なっている。
【0030】一方、PDC送受信部106は、PDC/
PHS共用アンテナ101からPDC/PHS共用フィ
ルタ103によって分波されるPDC波とPDC内臓ア
ンテナ102で送受信されるPDC波が入出力され、こ
れらPDC/PHS共用アンテナ101及びPDC内蔵
アンテナ102を介してPDC方式による信号の送受信
を行う送受信手段となっている。このPDC送受信部1
06はPDC制御部107で制御されており、PDC制
御部107は、PDC送受信部106を介して入出力さ
れる信号(PDC送受信データ)を制御,処理する。
【0031】また、このPDC送受信部106及びPD
C制御部107は、図1に示すように、それぞれ電源部
108と接続されている。具体的には、PDC送受信部
106は、PS−PDCTRXライン113を介して電
源部108と接続され、PDC制御部107は、PS−
PDC制御ライン112を介して電源部108と接続さ
れており、電源部108及び各ライン113,112を
経由して、PDC送受信部106及びPDC制御部10
7に、それぞれ電池109の電力が供給されるようにな
っている。
【0032】電源部108は、装置電源となる電池10
9に接続されており、電池109から供給される電力を
各部の使用電圧に変換して分配,供給する配電手段であ
る。電池109は、通常、端末装置100に対して着脱
可能に取り付けられるバッテリ・パック等からなり、電
力を繰り返し充電可能な構成となっている。そして、本
実施形態では、電源部108が電池109の電圧レベル
を常に監視する電圧監視手段となっており、電池109
の電圧が予め設定された所定のレベル以下の値となった
場合には、PDC制御部107に信号を出力するように
なっている。
【0033】なお、本実施形態の複合通信端末装置10
0におけるPDC/PHS双方式による通信可能な構成
は、これまで提案されている従来の複合通信装置とほぼ
同様の構成及び機能となっている。また、本実施形態で
は説明を省略しているが、端末装置100は、通常の通
信端末装置としての機能を果たすため、例えば、利用者
の音声の送受や着信音等の生成に利用されるスピーカ及
びマイク、電話番号やデータ等の入力,各種の設定を行
うためのキー操作部及び表示画面等、必要な構成要素が
備えられているものとする。
【0034】そして、本実施形態では、PDC制御部1
07が、装置各部の集中的な制御(PHS制御部105
の制御も含む)を営む制御手段となっており、このPD
C制御部107によって、PHS及びPDCの異なる通
信方式による信号の送受信が制御されるとともに、PH
S及びPDCの各方式による信号の受信待受け状態(以
下、「受信待受けモード」,「受信モード」ともいう)
の制御が行われるようになっている。
【0035】具体的には、PDC制御部107は、端末
装置100の信号の送受信を制御しており、外部からの
信号の受信待受け状態については、PDC/PHSの双
方式による同時受信待受けか、PDC又はPHS方式の
いずれかによる単独受信待受けかを設定,変更できるよ
うになっている。なお、このPDC制御部107に対す
る受信待受け状態の選択,設定は、後述するように、通
常は、端末装置100の本体表面に備えられるキー操作
ボタン(図示せず)等の外部入力手段により行えるよう
になっている。
【0036】そして、本実施形態では、このPDC制御
部107が、受信待受けモードがPDC/PHS同時受
信待受け状態となっている場合に、電池109の残量が
所定の値以下となると、同時受信待受け状態を解除し
て、PDC又はPHS方式のうち、いずれか一方の通信
方式による受信待受け状態に切り替えて、他方の通信方
式による受信待受け状態を停止するようになっている。
【0037】具体的には、電源部108によって電池1
09の電圧が常に監視されており、この電池109の電
圧が所定の値以下となると、電源部108からPDC制
御部107に信号が出力される。PDC制御部107に
はタイマーが備えられており(図示せず)、所定時間が
計測されるようになっており、所定時間経過ごとに電源
部108からの信号を参照して電池109の電圧が所定
値以下となっていないかどうかの判定が行われるように
なっている。
【0038】そして、電源部108からの信号の結果、
電池109の電圧が所定値以下となっていると判定され
た場合、PDC制御部107は、受信待受け状態につい
て予め設定された設定内容に従って(後述する図2参
照)、PHS送受信部104又はPDC送受信部106
のいずれかに対する電力供給を停止するように、電源部
108を制御する。電源部108は、PDC制御部10
7からの制御信号により、電源部108は、PS−PH
STRXライン111又はPS−PDCTRXライン1
13のいずれか一方への電力供給を停止する。これによ
り、電力供給が停止された側の送受信部104又は10
6の受信待受け状態が停止するので、同時受信待受け状
態が解除され、PHS/PDC方式のうち、一方の通信
方式による単独の受信待受け状態に自動的に切り替えら
れることになる。
【0039】そして、以上のように行われる同時受信待
受け状態から一の通信方式への単独受信待受け状態への
切替えは、PDC制御部107に対して予め設定するこ
とにより、任意の態様で選択,設定することができる。
以下、本実施形態にかかるPDC制御部107に対して
行う受信待受け状態の設定方法及び設定態様について図
2に示すフローチャートに沿って説明する。なお、PD
C制御部107に対する受信待受け状態の設定,変更
は、通常は、端末装置100の本体表面等に備えられる
キー操作ボタンや表示画面(図示せず)などの外部入力
手段を用いて行えるようになっている。
【0040】PDC制御部107に対して受信待受け状
態の設定を行う場合、まず、端末装置100の電源をO
Nにして(S201)、表示画面等に表示される受信待
受け状態の切替えメニューを選択する(S202)。そ
して、本実施形態における電池109の電圧が所定の値
以下となった場合に受信待受け状態を切り替える設定を
選択する場合には(S203)、さらに、受信モード切
替え時の条件設定を行う否かを選択する(S204)。
なお、S203で受信モード切替えの設定を選択しない
場合には設定操作は終了する(S209)。
【0041】S204で、受信モード切替え時の条件設
定を行わない場合には、本実施形態では、同時受信待受
け(DUAL待受け)状態において優先的に選択される
受信モードへ自動的に切り替えられる設定がなされる
(S205)。一方、受信モード切替え時の条件設定を
希望する場合には、条件設定として、本実施形態では、
通話中に電池109の電圧が所定の値以下となった場合
において、その通話終了後に、PDC又はPHSのいず
れか一方の方式による受信モードへの切替えをするか否
かの選択をすることができる(S206)。
【0042】そして、この通話終了時の受信モードの切
替えを希望しない場合には、電池109の電圧が所定値
以下となった場合に、受信待受け時における同時受信待
受けモードを、PDC又はPHS方式のうち、いずれか
一方による単独受信待受けモードへ切り替える設定をす
ることができる(S207)。一方、通話終了時の受信
モードの切替えを希望する場合には、電池109の電圧
が所定値以下となった場合に、受信待受け時及び通話終
了時の双方について、同時受信待受けモードから、PD
C又はPHS方式のいずれかによる単独受信待受けモー
ドへ切り替える設定をすることができる(S208)。
【0043】このとき、通話終了時に切り替える受信モ
ードとしては、予めPDC又はPHSのいずれかの通信
方式を指定して設定することができるとともに、通話終
了時において通話に使用していた通信方式に切り替える
ように設定することもできる。以上で設定操作が完了し
(S209)、さらに別の設定を行わない限り、装置の
電源がOFFにされて(S210)操作は終了となる。
【0044】このように、本実施形態では、PDC制御
部107に対して、同時受信待受けモードにおいて通話
を確立した後に、電池109の電源残量が所定のレベル
以下になった場合には、その通話の終了後に、自動的に
同時受信待受けモードを解除して、任意の受信モード
や、通話に使用していた受信モードによる単独受信待受
けに切り替える設定を行うことができるようになってい
る。これにより、通話中に電池109の電力が低下した
場合、消費電力の少ない受信モードへ切り替えることが
できるだけでなく、通話に使用していた現在受信圏内に
ある通信方式の受信モードに自動的に切り替えることも
可能となり、受信圏外となった通信方式を受信モードか
ら除外することができ、受信圏外となった通信方式に対
して不要な電力が消費されることを防止できる。
【0045】次に、以上のような構成からなる本実施形
態にかかる複合通信端末装置における受信待受けモード
の切替え動作について、図3及び図4のフローチャート
に沿って説明する。まず、端末装置100の電源をON
にすると(S301)、信号の受信待受け状態となる。
なお、この待受け状態は、通常は、PDC及びPHSの
双方式による同時受信待受けモード(DUAL)に設定
されるが、利用者の選択によりPDC又はPHS方式の
いずれかの単独受信待受けモード(単独)としておくこ
ともできる(S301)。
【0046】さらに、電池109の電力が低下して、P
DC制御部107が同時待受け状態を解除し、いずれか
の通信方式に受信モードに切り替えた後においても、利
用者の操作により、切り替えられた通信方式による受信
モードを解除して、同時受信待受けモード又は他の通信
方式による単独受信モードに切り替えることも可能であ
る。すなわち、本実施形態では、自動的に同時受信待受
けモードが解除された後においても、利用者の選択によ
り、キー操作ボタン等を操作することで、再度同時受信
待受けモードに切り替えたり、他の任意の通信方式によ
る単独受信待受けモードに自由に切り替えることができ
るようになっている。
【0047】S301で待受け状態(DUAL又は単
独)となると、PDC制御部107において、端末装置
100が現在通話中であるか否かが判断され(S30
3)、通話中となっていない場合には、PDC制御部1
07に備えられたタイマーがスタートし(S304)、
予め設定された所定時間(T1秒)が計測される。そし
て、タイマーの計測により所定時間(T1秒)が経過す
ると(S306)、PDC制御部107において、電源
部108からの電圧監視信号に基づいて電池109の電
圧レベルが判定される(S306)。
【0048】PDC制御部107の判定の結果、電池1
09が予め定められた所定の電圧レベル以下となってい
る場合には(S307)、その電圧レベルが端末装置の
動作可能な最低電圧を下回るレベル(低電圧警報レベ
ル)か否かが判定され(S308)、低電圧警報レベル
となっている場合には低電圧警報が作動する(S30
9)。この低電圧警報は、一般には、端末装置100に
備えられたスピーカからのアラーム音により行われる
が、それ以外にも、ランプの点灯や表示画面への警報表
示等、利用者に電池109の電圧が不足していることを
報知できる態様のものであればどのようなものであって
もよい。
【0049】低電圧警報の動作後は、通常は、利用者に
より電源がOFFされ(S315)、電池109に対し
て充電処理がなされることになる。なお、S307で電
池109の電圧が低下していないと判定された場合に
は、電源がOFFされない限り(S315)、タイマー
がリセットされて(S316)、再び受信待受け状態に
戻ることになる(S302)。一方、S308で低電圧
警報レベルには達していないと判定された場合には、受
信モードが既に単独受信待受けとなっているかどうかが
判断され(S310)、単独待受けとなっていない場合
には、同時受信待受けから、いずれかの方式による単独
待受けへの受信モードの切替え設定がなされているかど
うかが判断される(S311)。
【0050】そして、いずれかの方式への単独待受けモ
ードへの切替え設定がされている場合には、PDC制御
部107により、切替え設定の内容が読み出され(S3
12)、読み出された設定に従い、単独受信モードへの
切替えが行われる(S314)。これにより、同時受信
待受け状態から、予め設定されたいずれかの通信方式に
よる単独受信待受け状態に切り替えられることになる。
なお、S313に示す「受信圏外条件設定有り?」のス
テップについては、後述する第二実施形態において説明
する。
【0051】S314で単独受信モードに切り替えられ
た後は、電源がOFFにされない限り(S315)、タ
イマーがリセットされて(S316)、再び受信待受け
状態に戻る(S302)。また、S310において、既
に受信モードが単独待受けとなっている場合、又は、S
311において、同時受信待受けからの切替え設定がな
されていない場合には、電源がOFFにされない限り
(S315)、タイマーがリセットされて(S31
6)、再び受信待受け状態(DUAL又は単独)に戻る
ことになる(S302)。
【0052】次に、S303において、端末装置100
が現在通話中と判断された場合には、図4に示すよう
に、PDC制御部107によって、直ちに電池109の
電圧残量が測定されるとともに(S401)、タイマー
が作動し、所定時間(T2秒)が計測される(S40
2)。そして、電池109が予め定められた所定の電圧
レベル以下となっている場合には(S403)、電圧レ
ベルが低電圧警報レベルか否かが判定され(S40
4)、低電圧警報レベルとなっている場合には低電圧警
報が作動する(S405)。低電圧警報の動作後は、電
源がOFF(図3のS315)されることになる。
【0053】一方、S403で電池109の電圧が低下
していないと判定された場合、又はS404で低電圧警
報レベルまで低下していないと判定された場合には、通
話が終了したか否かが判断され(S406)、通話が終
了していない場合には、タイマーの計測による所定時間
経過(T2秒経過)ごとに、通話が終了するまで、電池
レベルの測定からのステップが繰り返される(S401
〜S406)。
【0054】S406で通話が終了した場合には、PD
C制御部107において、通話終了時における同時受信
待受けモードからいずれかの単独待受けモードへの切替
え設定(図2参照)がなされているかどうかが判断され
(S408)、いずれかの方式への単独待受けモードへ
の切替え設定がされている場合には、切替え設定が読み
出され(S409)、その単独受信モードへの切替えが
行われる(S410)。S410において単独受信待受
けモードへ切り替えられた後は、図3に示すS315に
戻り、電源がOFFされない限り、受信待受け状態とな
る(図3のS302)。なお、S408において切替え
設定がないと判断された場合には、S315に戻り、受
信待受け状態となる。
【0055】以上説明したように、本実施形態にかかる
複合通信端末装置によれば、PDC方式とPHS方式な
どの異なる通信方式による信号の同時受信待受けを行え
る通信端末装置100において、装置電源となる電池1
09の電圧が所定のレベル以下となった場合に、PDC
制御部107の制御により、自動的に同時受信待受けモ
ードを解除し、予め指定した任意の通信方式による受信
待受けモードに切り替えられるようになっている。
【0056】すなわち、本実施形態では、装置の電池1
09の残量があるレベル以下となった場合には、PDC
制御部107によって同時受信待受けモードが自動的に
解除され、消費電力の少ないPHS方式による単独受信
待受けに切り替えられるので、電池109の消費電力を
最低限に抑制して、複合通信端末装置100の通信手段
としての使用時間を可能な限り延長することが可能とな
る。これにより、従来の複合端末装置のような同時受信
待受け状態における不必要な電力の消費と、それによる
端末装置の使用不能といった問題を確実に解消すること
ができ、端末装置100を使用する利用者の利便性を格
段に向上させることができる。
【0057】[第二実施形態]次に、本発明の複合通信
端末装置の第二実施形態について、図5及び図6を参照
して説明する。図5は、本発明の第二実施形態にかかる
複合通信端末装置における受信待受けモードの設定方法
及び設定態様を説明するフローチャートである。図6
は、本実施形態の複合通信端末装置における受信待受け
モードの切替え動作を説明するフローチャートであり、
受信待受け状態において装置電源レベルが低下した場合
に、いずれかの通信方式が受信圏外となった場合を示し
ている。
【0058】本実施形態にかかる複合通信端末装置は、
上述した第一実施形態の変更実施形態であり、同時受信
待受け状態からいずれかの通信方式による単独受信待受
け状態への切替えを行う際に、いずれかの通信方式につ
いて受信圏外となっているものがないかどうか判断し、
受信圏外となっている通信方式がある場合には、その通
信方式についての受信待受け状態を停止する機能を追加
したものである。従って、その他の構成要素について
は、第一実施形態と同様となっており、同様の構成部分
については同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0059】具体的には、本実施形態のPDC制御部1
07は、アンテナ101,102及びPHS及びPDC
送受信部104,106を介して、端末装置100につ
いてPDC又はPHS方式のいずれかの通信方式が受信
圏外となったか否かを判定するようになっている。そし
て、端末装置100が同時受信待受け状態において、電
池109の残量が所定の値以下となった後に、さらに、
PDC又はPHS方式のいずれかの通信方式が受信圏外
となった場合には、その通信方式による受信待受け状態
を停止し、受信圏外となった通信方式以外の通信方式に
よる受信待受け状態に切り替えるように設定することが
できる。
【0060】さらに、本実施形態では、PDC制御部1
07のタイマーを利用することにより、電池109の電
圧残量が所定の値以下となった後に、受信圏外となった
通信方式が、所定時間を超えても受信圏外となっている
かを判定して、その通信方式による受信モードを停止す
るかどうかを決定できるようにしてある。以下、本実施
形態において、受信モードの切替え設定について、受信
圏外条件を追加する場合の設定方法及び設定態様を、図
5に示すフローチャートに沿って説明する。
【0061】図5に示すフローチャートは、図2に示し
た第一実施形態にかかるフローチャートに受信圏外条件
の設定を追加したものであり、それ以外の部分は図2で
示したものと同様となっている。すなわち、図5におけ
るS501〜S505の各ステップは、図2に示したS
201〜S205と同様であり、図5におけるS510
〜S514の各ステップは、図2に示したS206〜S
210と同様のものである。従って、S506〜S50
9が、本実施形態にかかる受信圏外条件の設定を示す部
分であり、その他のステップについては、図2と同様で
あるので説明を省略する。
【0062】まず、PDC制御部107に対する設定と
して、同時受信待受け状態からの受信モード切替えに際
して、いずれかの通信方式が受信圏外となっているかど
うかの条件を設定する場合には(S506)、受信圏外
となっている通信方式が存在する場合に、その通信方式
が所定時間継続して受信圏外となっているか否かの条件
を設定することができる(S507)。具体的には、P
DC制御部107のタイマーを利用することにより、任
意の計測時間(T3秒)を設定し、電池109の電圧残
量が所定の値以下となった後に、受信圏外となった通信
方式が、設定した一定の時間(T3秒)を超えても受信
圏外となっている場合に限り、その通信方式による受信
モードを停止するように設定し、設定した時間の経過前
に受信圏内に復帰した場合には、受信モードから除外し
ないように設定できるようにしてある(S508)。
【0063】一方、この任意の計測時間(T3秒)を設
定しない場合には、あらかじめ定められた所定時間(T
4秒)を計測し、その所定時間(T4秒)を超えても受
信圏外となっている通信方式について、受信モードから
除外するように設定できるようにしてある(S50
9)。なお、このT3秒及びT4秒のタイマー計測時間
については、0秒を含む任意の時間が設定できるものと
する。そして、この受信圏外条件を設定した後は、S5
10、すなわち、図2で示したS206に戻るようにな
っている。なお、S506において、本実施形態にかか
る受信圏外条件の設定を希望しない場合には、直ちにS
510、すなわち、図2で示したS206に戻ることに
なる。
【0064】次に、以上のように受信圏外条件の追加設
定を行った本実施形態にかかる複合通信端末装置におけ
る受信待受けモードの切替え動作について、図6に示す
フローチャートに沿って説明する。図6に示すフローチ
ャートは、図3で示した第一実施形態にかかるフローチ
ャートのS313及びS314の間に入るステップとな
っており(図3参照)、その前後のステップについて
は、図3で示した内容と同様である。まず、図3のS3
13において、受信モードの切替え条件として受信圏外
条件の設定があると判定されると、図6のS601にお
いて、端末装置の通信方式に受信圏外となっているもの
がないかどうか同期符号の検出が行われる。この同期符
号の検出は、PDC制御部107の制御により、アンテ
ナ101,102及びPHS及びPDC送受信部10
4,106を介して行われる。
【0065】そして、S602において、同期符号が検
出されて受信圏外となっている方式が存在しないと判定
された場合には、図3のS314に戻る。一方、同期符
号が検出されず受信圏外となっている方式が存在する場
合には、PDC制御部107のタイマーが作動し(S6
03)、所定時間(T3秒又はT4秒)が経過するまで
の間、同期符号の検出が行われる(S604)。この検
出の結果、所定時間経過前に同期符号が検出され、受信
圏外となっていた方式が受信圏内に戻れば、その時点で
図3のS314に戻り、受信モードの切替えが行われ
る。この場合、受信圏内に復帰した通信方式は受信モー
ドから除外されることなく、設定内容に応じて受信モー
ドとして切り替えられることになる。
【0066】一方、所定時間内に依然として同期符号が
検出されない場合には、所定時間の設定内容が確認され
(S606)、設定された所定時間(T3秒又はT4
秒)の経過後、タイマーがリセットされるとともに(S
609)、図3に示すS314に戻り、受信モードの切
替えが行われる。この場合には、受信圏外のままとなっ
た通信方式は、PDC制御部107の制御によって電力
の供給が停止され、受信モードから除外されることにな
る。従って、受信モードは、受信圏外となった通信方式
以外の方式に切り替えられることになる。
【0067】以上のように、本実施形態の複合通信端末
装置100によれば、同時受信待受け状態にある通信方
式のうち、一方の通信方式が受信圏外となった場合、P
DC制御部107の制御により、その受信圏外となった
通信方式による受信待受け動作が停止されることにな
る。これにより、電池109の電源残量が所定レベル以
下になった後は、PDC方式とPHS方式のうち、現在
受信圏内にある通信方式のみで受信待受け動作が行われ
ることになり、同期が外れた通信方式に対して再度同期
を確立するために電力が消費されることを確実に防止す
ることができ、電池109の電源を最大限に活用して端
末装置100の通信機能を可能な限り延長させることが
できる。
【0068】なお、本発明の複合通信端末装置は、上述
した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の
要旨の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うま
でもない。例えば、上述した実施形態では、通信方式が
PDC方式とPHS方式の場合を例にとって説明した
が、これらの方式に限定されるものではない。
【0069】また、複合通信端末装置が、二以上の通信
方式に対応可能な場合には、電源の低下により、同時受
信待受け状態から切り替えられる単独待受け状態には、
一つの通信方式による待受け状態だけでなく、複数の通
信方式の中から選択した任意の組み合わせに待受け状態
も含まれる。従って、本明細書中の「単独受信待受け」
とは、すべての通信方式による「同時受信待受け」に対
して、一又は二以上の通信方式を除いた状態での待受け
状態(非同時受信待受け)を意味するものとする。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の複合通信
端末装置によれば、異なる通信方式による信号の同時受
信待受けが可能な装置において、装置の電源が所定のレ
ベル以下となった場合に、同時受信待受けモードを自動
的に一の通信方式の受信待受けモードに切り替えること
が可能となる。これにより、装置の消費電力を最低限に
抑制し、通信端末の使用時間を可能な限り延長して、利
用者の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる複合通信端末装置の第一実施形
態の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第一実施形態にかかる複合通信端末装
置における受信待受けモードの設定方法及び設定態様を
説明するフローチャートである。
【図3】本発明の第一実施形態にかかる複合通信端末装
置における受信待受けモードの切替え動作を説明するフ
ローチャートであり、受信待受け状態において装置電源
レベルが低下した場合を示している。
【図4】本発明の第一実施形態にかかる複合通信端末装
置における受信待受けモードの切替え動作を説明するフ
ローチャートであり、通話中において装置電源レベルが
低下した場合を示している。
【図5】本発明の第二実施形態にかかる複合通信端末装
置における受信待受けモードの設定方法及び設定態様を
説明するフローチャートである。
【図6】本発明の第二実施形態にかかる複合通信端末装
置における受信待受けモードの切替え動作を説明するフ
ローチャートであり、受信待受け状態において装置電源
レベルが低下した場合に、いずれかの通信方式が受信圏
外となった場合を示している。
【符号の説明】
100 複合通信端末装置 101 PDC/PHS共用アンテナ 102 PDC内蔵アンテナ 103 PDC/PHS共用フィルタ 104 PHS送受信部 105 PHS制御部 106 PDC送受信部 107 PDC制御部 108 電源部 109 電源 110 PS−PHS制御ライン 111 PS−PHSTRXライン 112 PS−PDC制御ライン 113 PS−PDCTRXライン

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる通信方式による信号の送受信が行
    えるとともに、この異なる通信方式による信号の同時受
    信待受けが可能な複合通信端末装置であって、 前記装置の信号の送受信を制御するとともに、前記同時
    受信待受け状態において、装置電源の残量が所定の値以
    下となった場合に、当該同時受信待受け状態を解除し、
    前記異なる通信方式のうち、任意の一の通信方式による
    信号の受信待受け状態に切り替え、その他の通信方式に
    よる信号の受信待受け状態を停止する、制御手段を備え
    たことを特徴とする複合通信端末装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段が、 前記同時受信待受け状態において前記装置電源の残量が
    所定の値以下となった場合に、前記同時受信待受け状態
    を、予め設定された一の通信方式による受信待受け状態
    に自動的に切り替える請求項1記載の複合通信端末装
    置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段が、 前記同時受信待受け状態において前記装置電源の残量が
    所定の値以下となった場合に切り替える一の通信方式
    を、任意に設定可能な請求項1又は2記載の複合通信端
    末装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段が、 前記同時受信待受け状態において前記装置の通話中に当
    該装置電源の残量が所定の値以下となった場合に、当該
    通話の終了後に、前記同時受信待受け状態を解除して、
    任意の一の通信方式による受信待受け状態に自動的に切
    り替える請求項1,2又は3記載の複合通信端末装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段が、 前記同時受信待受け状態において前記装置の通話中に当
    該装置電源の残量が所定の値以下となった場合に、当該
    通話の終了後に切り替える一の通信方式を、任意に設定
    可能な請求項4記載の複合通信端末装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段が、 前記同時受信待受け状態において前記装置の通話中に当
    該装置電源の残量が所定の値以下となった場合に、当該
    通話の終了後に、前記同時受信待受け状態を解除して、
    当該通話に使用していた通信方式による受信待受け状態
    に切り替える請求項1,2,3,4又は5記載の複合通
    信端末装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段が、 前記同時受信待受け状態において前記装置電源の残量が
    所定の値以下となった後に、前記異なる通信方式のう
    ち、いずれかの通信方式が受信圏外となった場合に、そ
    の通信方式による受信待受け状態を停止し、当該受信圏
    外となった通信方式以外の通信方式による受信待受け状
    態に切り替える請求項1,2,3,4,5又は6記載の
    複合通信端末装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段が、 前記同時受信待受け状態において前記装置電源の残量が
    所定の値以下となった後に、前記異なる通信方式のう
    ち、いずれかの通信方式が受信圏外となった場合におい
    て、その通信方式が所定時間を超えて受信圏外となって
    いる場合に、当該通信方式による受信待受け状態を停止
    して他の通信方式による受信待受け状態に切り替える請
    求項7記載の複合通信端末装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段が、 前記同時待受け状態を解除して、いずれかの通信方式に
    よる受信待受け状態に切り替えた後において、外部から
    の要求に応じて、当該一の通信方式による受信待受け状
    態を解除して、同時受信待受け状態又は任意の他の通信
    方式による受信待受け状態に切り替える請求項1,2,
    3,4,5,6,7又は8記載の複合通信端末装置。
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