JP2002124355A - コネクタハウジングとその製造方法 - Google Patents

コネクタハウジングとその製造方法

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JP2002124355A
JP2002124355A JP2000318000A JP2000318000A JP2002124355A JP 2002124355 A JP2002124355 A JP 2002124355A JP 2000318000 A JP2000318000 A JP 2000318000A JP 2000318000 A JP2000318000 A JP 2000318000A JP 2002124355 A JP2002124355 A JP 2002124355A
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terminal
locking lance
terminal locking
wall
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Makoto Yamanashi
誠 山梨
Eiji Fukuda
英司 福田
Shigeru Tanaka
茂 田中
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Yazaki Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/40Securing contact members in or to a base or case; Insulating of contact members
    • H01R13/42Securing in a demountable manner
    • H01R13/422Securing in resilient one-piece base or case, e.g. by friction; One-piece base or case formed with resilient locking means
    • H01R13/4223Securing in resilient one-piece base or case, e.g. by friction; One-piece base or case formed with resilient locking means comprising integral flexible contact retaining fingers

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  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 端子係止ランスのショートショット検査用の
薄肉部を形成したコネクタハウジングを提供する。 【解決手段】 内部に複数の端子収容室11を有し、且
つ端子収容室11の内壁に突設される端子係止ランス2
0を有するコネクタハウジング1で、端子係止ランス2
0のショートショット検査用の薄肉部15を前記コネク
タハウジング1の外壁部2に一体形成し、薄肉部15を
溶融樹脂を射出するゲート32より最も離間した最終充
填位置に形成する。薄肉部15を、端子係止ランス20
よりも薄肉に形成する。薄肉部15を、コネクタハウジ
ング1の外壁部2の両側に一対形成する。コネクタハウ
ジング1の肩部16を延長して、薄肉部15を角筒状に
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタハウジン
グの端子係止ランスに対するショートショット検査用の
薄肉部を形成したコネクタハウジングとその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来のスペーサレスコネクタの
一例を示すものである。この種のコネクタハウジング4
0は、合成樹脂で形成され、内部に複数の端子収容室4
1を横方向に並列に上下二段に有している。後面には、
端子60を挿入するための挿入口42が設けられ、前面
には、相手端子となる雄型端子のタブ状電気接触部(図
示しない)が挿通される挿通口43が形成されている。
端子収容室41は垂直方向の隔壁44と水平方向の隔壁
45と上下の壁部46、47と左右の壁部48、49と
で画成されている。正確には両側の端子収容室41が左
右の壁部48、49を構成要素として含んでいる。
【0003】各端子収容室41には端子60が挿入さ
れ、端子60は端子収容室41内の可撓性の端子係止ラ
ンス50を上方に撓ませ、さらに端子60を挿入して弾
性復帰した端子係止ランス50により係止される。端子
60は、プレス加工により打ち抜かれた一枚の薄板材を
折曲加工を施して製作されたものである。端子60の前
半には、接触用のばね片を内設した箱状の電気接触部6
1、後半には、電線65の絶縁被覆を圧着する絶縁被覆
圧着部62aと、芯線を圧着する芯線圧着部62bとが
それぞれ断面略U字状に形成されている。本例の端子6
0はいわゆる雌型のものである。
【0004】電気接触部61は底板の両側より側板63
を立ち上げ、一方の側板63の延長部分を他方の側板6
3側に直角に折曲げることによって、箱形状に形成され
ている。そして、電気接触部61の後側には、段部を介
して下降傾斜面64が形成されている。段部の垂直端面
は、端子係止ランス50に対応する被係止部となってい
る。
【0005】本例のコネクタハウジング40には、端子
60を二次係止するためのスペーサは付設されていな
い。したがって、端子60は、二重係止されることはな
く、端子係止ランス50のみで係止されており、コネク
タハウジング40はシンプルな構成を成している。
【0006】コネクタハウジング40は、溶融樹脂を図
示しないキャビティに射出し、樹脂を冷却固化すること
で形成される。この際、コネクタハウジング40の端子
係止ランス50も一体形成される。本例のコネクタハウ
ジング40は、いわゆる雄型のものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のコネクタハウジングとその製造方法においては、特
にダウンサイジングの要請のあるものについては、垂直
方向の隔壁や水平方向の隔壁を薄く設定しなければなら
ず、射出成型時にショートショットになる心配があっ
た。特に、これら内壁より片持ち梁状に突設される端子
係止ランスにあっては、一層ショートショットの心配が
あった。
【0008】スペーサレスコネクタの端子係止ランスに
ショートショットがあった場合は、端子が抜け落ちた
り、接続不良を生ずることもあり、重要な問題となって
いる。従って、従来は、端子係止ランスのショートショ
ットを目視や画像処理装置にて調べていた。
【0009】本発明は、上記した点に鑑み、射出成型時
の端子係止ランスのショートショットを容易かつ正確に
検査することのできるコネクタハウジング及びその製造
方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、内部に複数の端子収容室を有し、且つ該
端子収容室の内壁に突設される端子係止ランスを有する
コネクタハウジングにおいて、前記端子係止ランスのシ
ョートショット検査用の薄肉部を前記コネクタハウジン
グの外壁部に一体形成し、該薄肉部は、溶融樹脂を射出
するゲートより最も離間した最終充填位置に形成された
ことを特徴とする(請求項1)。ここで、ショートショ
ットとは、成型不良の中では最も代表的なもので、充填
不足のために成型品の一部が欠ける現象のことである。
原因は、成型条件や成型品形状により、溶融樹脂が成型
品の端部まで流れ込まないために生じるものである。
【0011】また、前記薄肉部は、前記端子係止ランス
よりも薄肉に形成されたことも有効である(請求項
2)。前記薄肉部は、前記コネクタハウジングの外壁部
の両側に一対形成されたことも有効である(請求項
3)。前記コネクタハウジングの肩部を延長して、前記
薄肉部が角筒状に形成されたことも有効である(請求項
4)。
【0012】また、ゲートから金型内に溶融樹脂を射出
して、端子係止ランスを有するコネクタハウジングを形
成するコネクタハウジングの製造方法において、前記ゲ
ートより最も離間した最終充填位置に前記端子係止ラン
スのショートショット検査用の薄肉部を形成することを
特徴とする(請求項5)。前記ゲートを前記コネクタハ
ウジングの一外壁部の両側に配置し、前記薄肉部を前記
コネクタハウジングの他の外壁部の両側に形成すること
も有効である(請求項6)。前記コネクタハウジングの
肩部を延長して、前記薄肉部を角筒状に形成することも
有効である(請求項7)。
【0013】以下に、上記構成に基づく作用・効果を説
明する。請求項1、5記載の発明においては、コネクタ
ハウジングの端子収容室内壁に突設される端子係止ラン
スのショートショット検査用の薄肉部は、最後に溶融樹
脂が充填されるショートショットを最も生じやすい部位
となる。すなわち、薄肉部の外観を調べて、ショートシ
ョットを発見できない場合には、端子係止ランスにショ
ートショットが無いものと推定して、良品と評価するこ
とができ、逆に、薄肉部の外観に欠陥のある場合には、
端子係止ランスに不良があるものと推定することができ
る。請求項2記載の発明においては、薄肉部は端子係止
ランスより流動抵抗の高い部位となる。請求項3記載の
発明においては、複数の端子収容室を有するコネクタハ
ウジングの端子係止ランスのショートショットを検査す
ることができる。請求項4、7記載の発明においては、
薄肉部において溶融樹脂の流動抵抗がさらに高くなって
いる。請求項6記載の発明においては、ゲートが2箇所
に配置されているため、溶融樹脂の流れが良くなってお
り、また、薄肉部とゲートとの位置関係が規定され、最
終充填位置に薄肉部が配置されている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態の具体
例を図面を用いて詳細に説明する。図1〜図6は、本発
明に係るコネクタハウジングとその製造方法の一実施形
態を示すものである。
【0015】図1の如く、端子係止ランス(図5及び図
6)20のショートショット検査用の薄肉部15は、コ
ネクタハウジング1の外壁上部6に一体に形成されてい
る。薄肉部15は、溶融樹脂をキャビティ(金型)に射
出するランナ31のゲート32(図8)より最も離間し
た最終充填位置に形成されており、端子係止ランス20
よりも薄肉に形成されている。詳細には、薄肉部15は
コネクタハウジング1の外壁部6の両側に、肩部16を
延長して角筒状に形成されている。
【0016】図2及び図3の如く、この実施形態のコネ
クタハウジング1は、いわゆる雄型のコネクタハウジン
グ1であって、合成樹脂により成型されている。コネク
タハウジング1は、外観が略扁平な方形状を成してお
り、一対の外壁側部3a、3bと、端子(図示しない)
を挿入するための挿入口8が形成された外壁後部4と、
相手端子となる雄型端子のタブ状部が挿通されるための
挿通口9が形成された外壁前部5と、雌型コネクタのロ
ック凹部と係合するためのロック鈎部10の形成された
外壁上部6と、ランナ31のゲート32(図8)が配設
される外壁下部7とから一体構成されている。
【0017】より詳細に説明すると、コネクタハウジン
グ1の外壁後部4には、マトッリクス状に配列された複
数の端子収容室11の挿入口8が開口している。コネク
タハウジング1の外壁前部5には、端子収容室11の片
側の開口端とされる挿通口9が開口している。従い、各
端子収容室11は、コネクタハウジング1の外壁前部5
から外壁後部4に亘り、貫通して形成されている。端子
収容室11は、水平方向の隔壁12と垂直方向の隔壁1
3とにより画成されている。
【0018】端子収容室11の底面には、棒状の端子の
中間部に備わる被係止部を係止するための端子係止ラン
ス20(図4及び図5)が突設されている。端子係止ラ
ンス20は、コネクタハウジング1の嵌合前半部に向け
て片持ち梁状に延在して形成されている。端子係止ラン
ス20と底面との間には、端子係止ランス20が下方に
撓むことができるように撓み空間25が設けられてい
る。この撓み空間25は、コネクタハウジング1の嵌合
前半部に延びている。この撓み空間25の開口には、端
子係止ランス20の係止を解除して端子を抜き出すため
の抜き治具が挿入できるようになっている。
【0019】図4〜図6の如く、端子係止ランス20の
先端部21には、端子側に向けて突出する係止突部22
が形成されている。係止突部22の先端側には、端子挿
入方向に直交する係止面23が形成されるとともに、先
細部が設けられている。また、係止突部22の根本側に
は、挿通口9側に向けて上昇する傾斜面24が形成され
ている。
【0020】次ぎに、上記端子係止ランス20の作用に
ついて説明する。端子を挿入口8から挿入すると、途中
で端子の先端が端子係止ランス20の上昇傾斜面24に
当接する。さらに押し込むと、上昇傾斜面24と端子と
が摺接し、端子係止ランス20は下方に撓んで撓み空間
25に移動する。そして、端子が前に進入すると、端子
の箱状部に形成された段部に係止突部22が入り込ん
で、端子係止ランス20が弾性復帰する。これにより、
係止突部22の係止面23と端子の段部とが当接して端
子が係止されるようになっている。
【0021】このような端子係止ランス20は、図6の
如き、コネクタハウジング1の本体部より薄肉に形成さ
れているため、成型不良を生ずることがある(図6
(a))。このような不良は、ショートショットと言わ
れている。これは、樹脂の流れの性質によるものであ
る。すなわち、溶融樹脂は流動抵抗の低い厚肉部を優先
的に流れるため、流動抵抗の高い端子係止ランス20等
の薄肉部への流れ込みが最終段階にならないと行われな
いためである。
【0022】したがって、このような端子係止ランス2
0のショートショットを防止するために、樹脂材料を流
動性の良い材料に変えたり、射出圧力を上げたり、ゲー
ト位置を変えるなどの修正が適宜施されている。しかし
ながら、成型条件は常に一定ではなく、例えば温度や圧
力を一定に維持することは困難であり、不良品が成型さ
れることがある。このような場合には、解決課題の欄で
述べたように、従来は時間の係る方法で検査を行ってい
た。そこで、本発明では、端子係止ランス20を直接に
検査するのではなく、端子係止ランス20の検査に代え
て、コネクタハウジング1に薄肉部15を形成して、こ
の薄肉部15を検査することで端子係止ランス20のシ
ョーショットの有無を発見しようとするものである。
【0023】図1、図3及び図4に再掲する如く、この
ような薄肉部15は、コネクタハウジング1の外壁上部
6の両側に一体形成され、角筒状を成している。角筒状
としたのは、主として成型上の理由によるものであっ
て、例えばリブ形状のようなものであってもよいが、溶
融樹脂の流動抵抗をより高くするためである。角筒状の
薄肉部15は、後述する流動解析を行った結果に基づ
き、溶融樹脂の最終充填位置に配置されている。
【0024】次ぎに、コネクタハウジング1の製造方法
について説明する。端子係止ランス20のショートショ
ット防止用の薄肉部15は、コネクタハウジング1の外
壁下部7の両側に配置されたゲート32に対して、最も
離間した最終充填位置となるように形成する。すなわ
ち、ランナ31のゲートを外壁下部の両側に配置し、薄
肉部15は外壁状部6の両側に配置する。
【0025】コネクタハウジング1の射出成型は、以下
に説明する通常の成型工程を経て行われる。成型工程
は、可塑化工程、射出工程、圧縮行程、保圧工程、冷却
工程の5つの工程より構成されている。
【0026】先ず、可塑化工程は、スクリュー法などに
より、樹脂を溶融する工程である。溶融樹脂の粘度のバ
ラツキを少なくすることで、バリの発生や寸法精度のバ
ラツキを防止することができる。射出工程は、金型内の
スプール30、ランナ31及びゲート32を通過して、
溶融樹脂をキャビティに向かって注入する工程である。
この工程は、樹脂の分子配向を決定するため、成型品の
品質に強い影響を与える工程である。この工程により、
ゲート32より注入された溶融樹脂は、まず最初に流動
抵抗の低い厚肉部に流れる。圧縮行程は、キャビティ内
に樹脂が充満する直前の、流動圧力の高い工程である。
この工程によって、溶融樹脂は端子係止ランス20に流
れるようになり、そして最後に角筒状の薄肉部に流れて
充填が終了する。保圧工程は、ゲート32がシール(固
化)するまでの工程であり、射出―圧縮行程で充填され
た樹脂が冷却する際の体積収縮分を補うものである。冷
却工程は、成型品が冷却固化するまでの工程である。
【0027】ここで、解析モデルに基づいて行った流動
解析について詳述する。図7は、最終充填位置を調べる
ための四角形要素に分割した三次元モデル35を示した
ものであり、図8は、三次元モデル35にスプール3
0、ランナ31及びゲート32位置を示したものであ
る。なお、分割要素の形状は、四角形要素でなくても、
三角形要素又は多角形要素であってもよい。
【0028】キャビティ内の流動解析を行う場合、有限
要素法、境界要素法、差分法、FAN法等が一般に利用
されているが、本発明の数値解析では有限要素法を用い
て解析を行った。また、解析に際しては、材料物性デー
タ及び形状データの他に、成型条件として金型温度、樹
脂温度、充填速度、充填圧力などを入力データとして用
いている。材料物性データとしては、金型の密度、比
熱、熱伝導率、溶融樹脂の密度、比熱、熱伝導率などを
用い、形状設計データとしては、成型品の肉厚、ゲート
位置、スプール及びランナ寸法などを用いている。
【0029】先ず、端子係止ランス20のショートショ
ットを検査するための薄肉部15は、端子係止ランス2
0より流動抵抗の大きい位置、すなわち溶融樹脂が最後
に流れ込む最終充填位置に配設する必要がある。本発明
は、端子係止ランス20のショートショットの検査を行
うために、端子係止ランス20の検査用として薄肉部1
5を一体形成したものであり、最終充填位置にない場合
には、端子係止ランス20のショートショットを正確に
検査することができないからである。
【0030】流動解析の結果より、薄肉部15の最終充
填位置は、コネクタハウジング1の外壁上部6の両側で
あることが明らかとなり、本発明では、この位置に薄肉
部15を設けることとした。
【0031】次ぎに、図8の如く、スプール30、ラン
ナ31及びゲート32の位置は、薄肉部15とは反対側
のコネクタハウジング1の外壁下部7に設けられてい
る。ゲート32は、スプール30の先端より左右に二股
に分岐するランナ31の両端に形成されており、外壁下
部7の両側に配置されている。ゲート位置及びゲート数
は、溶融樹脂の流動性、ひいては製品の成型性に極めて
重要なファクターとなっており、複数の端子収容室11
を有するコネクタハウジング1であることが考慮されて
いる。これにより、バランスよく溶融樹脂を流し込むこ
とができるようになっている。
【0032】流動解析は、あくまでも解析モデルによる
コンピュータ処理であり、必ずしも万能な結果を出して
くれるものではないが、スプール30、ランナ31及び
ゲート32などを含めた射出成型品の設計を体系的に行
うことができ、合理的でかつ経済的な設計を行うことが
できる利益がある。
【0033】
【発明の効果】以上の如く、請求項1、5記載の発明に
よれば、コネクタハウジングの端子収容室内壁に突設さ
れる端子係止ランスのショートショット検査用の薄肉部
は、最後に溶融樹脂が充填されるショートショットを最
も生じやすい部位となる。すなわち、薄肉部の外観を調
べて、ショートショットを発見できない場合には、端子
係止ランスにショートショットが無いものと推定して、
良品と評価することができ、逆に、薄肉部の外観に欠陥
のある場合には、端子係止ランスに不良があるものと推
定することができる。これにより、時間をかけて検査す
ることなく、不良を短時間で容易に発見するができる。
また、稼働率が高まり、生産性を向上させることができ
る。さらには、コネクタハウジングからの端子抜けが防
止され、電気的接続の信頼性が向上する。
【0034】また、請求項2記載の発明によれば、薄肉
部は端子係止ランスより流動抵抗の高い部位となる。こ
れにより、端子係止ランスのショートショットを薄肉部
の外観を調べることで発見することができる。
【0035】また、請求項3記載の発明によれば、複数
の端子収容室を有するコネクタハウジングの端子係止ラ
ンスのショートショットを検査することができる。これ
により、複数の端子係止ランスのショートショットを漏
れなく発見することができる。
【0036】また、請求項4、7記載の発明によれば、
薄肉部において溶融樹脂の流動抵抗がさらに高くなって
いる。これにより、端子係止ランスのショートショット
を発見することができ、不良率を低減させることができ
る。
【0037】また、請求項6記載の発明によれば、ゲー
トが2箇所に配置されているため、溶融樹脂の流れが良
くなっており、また、薄肉部とゲートとの位置関係が規
定され、最終充填位置に薄肉部が配置されている。これ
により、溶融樹脂の流動バランスが良くなって、端子係
止ランスのショートショットを防止することができる。
また、薄肉部の外観を調べることで端子係止ランスのシ
ョートショットを発見することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタハウジングの一実施形態
を示す一部拡大斜視図である。
【図2】同じくコネクタハウジングを示す正面図であ
る。
【図3】同じくコネクタハウジングを示す背面図であ
る。
【図4】図2のB−B線に沿う断面図である。
【図5】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図6】図5に示す端子係止ランスの成型状態を比較し
た図であり、(a)は成型不良品を示し、(b)は正常
品を示したものである。
【図7】流動解析を実施した三次元モデルの斜視図であ
る。
【図8】スプール、ランナ及びゲートを示すために、図
7を斜め後側からみた図である。
【図9】従来のコネクタハウジングの一例を示す斜視図
である。
【図10】図8のコネクタハウジングに端子が正常な姿
勢で挿入された状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 コネクタハウジング 8 挿入口 9 挿通孔 11 端子収容室 15 薄肉部 16 肩部 20 端子係止ランス 25 撓み空間 30 スプール 31 ランナ 32 ゲート 35 三次元モデル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 茂 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢崎 部品株式会社内 Fターム(参考) 4F202 AG21 AH34 AM32 CA11 CB01 CK06 CK15 5E051 BA06 BB05 GB09 5E087 EE11 GG15 GG36 RR25 RR44 RR47

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に複数の端子収容室を有し、且つ該
    端子収容室の内壁に突設される端子係止ランスを有する
    コネクタハウジングにおいて、 前記端子係止ランスのショートショット検査用の薄肉部
    を前記コネクタハウジングの外壁部に一体形成し、該薄
    肉部は、溶融樹脂を射出するゲートより最も離間した最
    終充填位置に形成されたことを特徴とするコネクタハウ
    ジング。
  2. 【請求項2】 前記薄肉部は、前記端子係止ランスより
    も薄肉に形成されたことを特徴とする請求項1記載のコ
    ネクタハウジング。
  3. 【請求項3】 前記薄肉部は、前記コネクタハウジング
    の外壁部の両側に一対形成されたことを特徴とする請求
    項1又は2記載のコネクタハウジング。
  4. 【請求項4】 前記コネクタハウジングの肩部を延長し
    て、前記薄肉部が角筒状に形成されたことを特徴とする
    請求項1〜3の何れかに記載のコネクタハウジング。
  5. 【請求項5】 ゲートから金型内に溶融樹脂を射出し
    て、端子係止ランスを有するコネクタハウジングを形成
    するコネクタハウジングの製造方法において、 前記ゲートより最も離間した最終充填位置に前記端子係
    止ランスのショートショット検査用の薄肉部を形成する
    ことを特徴とするコネクタハウジングの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ゲートを前記コネクタハウジングの
    一外壁部の両側に配置し、前記薄肉部を前記コネクタハ
    ウジングの他の外壁部の両側に形成することを特徴とす
    る請求項5記載のコネクタハウジングの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記コネクタハウジングの肩部を延長し
    て、前記薄肉部を角筒状に形成することを特徴とする請
    求項5又は6記載のコネクタハウジングの製造方法。
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