JP2002124206A - 顕微分析装置 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 周囲の振動、音響の入力により、電子顕
微鏡等の顕微分析装置の構成部材がそれぞれの固有振動
モードにて振動するとき、その振動エネルギを熱エネル
ギに変換して前記振動を減衰させること。 【解決手段】 ホルダ装着部材20と、ホルダ装着部材
20と共に移動可能な移動部材17,18と前記移動部
材17,18を支持する支持部材11とを有する装着部
材支持装置(11〜19)と、装着部材支持装置の振動
時に振動する振動抑制部材装着部52;61と、前記振
動抑制部材装着部に対して相対移動可能に支持された慣
性部材51;62と、前記振動抑制部材装着部および前
記慣性部材間に設けられて前記振動抑制部材装着部およ
び慣性部材間の相対的な往復移動の繰り返しである振動
の発生時に前記振動エネルギを熱エネルギに変換して前
記振動を抑制する振動エネルギ吸収部材53;63と有
する振動抑制装置Ux;Uz。
微鏡等の顕微分析装置の構成部材がそれぞれの固有振動
モードにて振動するとき、その振動エネルギを熱エネル
ギに変換して前記振動を減衰させること。 【解決手段】 ホルダ装着部材20と、ホルダ装着部材
20と共に移動可能な移動部材17,18と前記移動部
材17,18を支持する支持部材11とを有する装着部
材支持装置(11〜19)と、装着部材支持装置の振動
時に振動する振動抑制部材装着部52;61と、前記振
動抑制部材装着部に対して相対移動可能に支持された慣
性部材51;62と、前記振動抑制部材装着部および前
記慣性部材間に設けられて前記振動抑制部材装着部およ
び慣性部材間の相対的な往復移動の繰り返しである振動
の発生時に前記振動エネルギを熱エネルギに変換して前
記振動を抑制する振動エネルギ吸収部材53;63と有
する振動抑制装置Ux;Uz。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子顕微鏡等の、
電子ビーム、イオンビーム、あるいは光等を用いて、試
料の観察、分析を行う装置または、荷電粒子ビームによ
りウエハの表面を描画する装置等の顕微分析装置に関
し、特に、顕微分析で使用される試料ホルダ、プローブ
ホルダ、ビーム絞り用アパーチャホルダ等の顕微分析で
使用する部材を保持するホルダが装着されるホルダ装着
部材と、前記ホルダ装着部材が周囲の振動や音響等の環
境による影響で振動するのを抑制する振動抑制装置とを
備えた顕微分析装置に関する。
電子ビーム、イオンビーム、あるいは光等を用いて、試
料の観察、分析を行う装置または、荷電粒子ビームによ
りウエハの表面を描画する装置等の顕微分析装置に関
し、特に、顕微分析で使用される試料ホルダ、プローブ
ホルダ、ビーム絞り用アパーチャホルダ等の顕微分析で
使用する部材を保持するホルダが装着されるホルダ装着
部材と、前記ホルダ装着部材が周囲の振動や音響等の環
境による影響で振動するのを抑制する振動抑制装置とを
備えた顕微分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前記電子顕微鏡等のような試料に対する
分析・観察・測定、描画像等の精密作業を行う装置で
は、顕微分析用試料の水平面内および鉛直軸方向(光軸
方向)等の移動、回転等を高精度で行い、種々の方向か
ら観察や分析が行われる。前記観察、分析等の精密作業
を行う装置や試料を支持する部材等に、外部からの振動
(すなわち、外乱)が伝達されると、前記分析・観察・
測定・描画用の装置や試料等に振動が伝達されて、観察
結果、分析結果等に悪影響が生じる。また、前記分析・
観察・測定、描画等の精密作業を行う装置は、非常に微
細な作業を行うために高精度に製作されている。このた
め、外部からの振動の伝達は精密に調整された装置に誤
差を発生させる原因となる。
分析・観察・測定、描画像等の精密作業を行う装置で
は、顕微分析用試料の水平面内および鉛直軸方向(光軸
方向)等の移動、回転等を高精度で行い、種々の方向か
ら観察や分析が行われる。前記観察、分析等の精密作業
を行う装置や試料を支持する部材等に、外部からの振動
(すなわち、外乱)が伝達されると、前記分析・観察・
測定・描画用の装置や試料等に振動が伝達されて、観察
結果、分析結果等に悪影響が生じる。また、前記分析・
観察・測定、描画等の精密作業を行う装置は、非常に微
細な作業を行うために高精度に製作されている。このた
め、外部からの振動の伝達は精密に調整された装置に誤
差を発生させる原因となる。
【0003】前記観察、分析等の精密作業を行う装置に
振動が生じた場合、試料位置とビームの結像面との相対
位置が振動することにより、像上に振動ノイズが観察さ
れたり、分解能が低下したりする。振動は大きく分ける
と、次の2種類がある。 (1)設置環境の床から伝わる振動。 (2)音が前記観察、分析装置等の表面に入力(伝達)
されることにより生じる振動。 一般に、前記観察、分析装置等には床振動の装置への伝
達量を減ずるために、防振装置が設置されている。音響
に関しては、遮音構造等が用いられるが、一般的には、
装置全体を囲む等、大掛かりなものになりがちである。
振動が生じた場合、試料位置とビームの結像面との相対
位置が振動することにより、像上に振動ノイズが観察さ
れたり、分解能が低下したりする。振動は大きく分ける
と、次の2種類がある。 (1)設置環境の床から伝わる振動。 (2)音が前記観察、分析装置等の表面に入力(伝達)
されることにより生じる振動。 一般に、前記観察、分析装置等には床振動の装置への伝
達量を減ずるために、防振装置が設置されている。音響
に関しては、遮音構造等が用いられるが、一般的には、
装置全体を囲む等、大掛かりなものになりがちである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記観察、分析装置等
に対する音響、振動の入力を小さくする方法は様々であ
るが、入力を完全に無くすることは不可能に近い。前記
観察、分析装置等に広域の周波数成分を持つ振動が入力
した時、前記観察、分析装置等を構成する各部分が、そ
れぞれ有する固有振動モードにて振動する。特に、試料
を保持する試料ステージの振動は、観察、分析位置の変
動に直接つながるため、影響が大きい。また、ビームの
径を規定する可動絞り装置等が振動して、絞りの孔位置
が振動すると、ビーム照射位置が振動するので、同様の
影響を及ぼす。前記可動絞り装置等は比較的軽量である
ために、固有モードにおける振幅は比較的大きなものに
なる。これらの振動が、像ノイズ、分解能低下等を招い
てしまう。
に対する音響、振動の入力を小さくする方法は様々であ
るが、入力を完全に無くすることは不可能に近い。前記
観察、分析装置等に広域の周波数成分を持つ振動が入力
した時、前記観察、分析装置等を構成する各部分が、そ
れぞれ有する固有振動モードにて振動する。特に、試料
を保持する試料ステージの振動は、観察、分析位置の変
動に直接つながるため、影響が大きい。また、ビームの
径を規定する可動絞り装置等が振動して、絞りの孔位置
が振動すると、ビーム照射位置が振動するので、同様の
影響を及ぼす。前記可動絞り装置等は比較的軽量である
ために、固有モードにおける振幅は比較的大きなものに
なる。これらの振動が、像ノイズ、分解能低下等を招い
てしまう。
【0005】設置環境に依存する振動、音響の入力によ
り、試料ステージや可動絞り装置等が、それぞれの固有
振動モードにて振動するとき、この振動エネルギを摩擦
等により熱エネルギに変換し、減衰させることができれ
ば、像ノイズ量を抑えることができ、また、分解能の低
下を防ぐことができる。本発明は前述の事情に鑑み、下
記(O01)の記載内容を課題とする。(O01)周囲の振
動、音響の入力により、電子顕微鏡等の顕微分析装置の
構成部材がそれぞれの固有振動モードにて振動すると
き、その振動エネルギを熱エネルギに変換して前記振動
を減衰させること。
り、試料ステージや可動絞り装置等が、それぞれの固有
振動モードにて振動するとき、この振動エネルギを摩擦
等により熱エネルギに変換し、減衰させることができれ
ば、像ノイズ量を抑えることができ、また、分解能の低
下を防ぐことができる。本発明は前述の事情に鑑み、下
記(O01)の記載内容を課題とする。(O01)周囲の振
動、音響の入力により、電子顕微鏡等の顕微分析装置の
構成部材がそれぞれの固有振動モードにて振動すると
き、その振動エネルギを熱エネルギに変換して前記振動
を減衰させること。
【0006】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実
施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。ま
た、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する
理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明
の範囲を実施例に限定するためではない。
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実
施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。ま
た、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する
理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明
の範囲を実施例に限定するためではない。
【0007】(第1発明)前記課題を解決するために、
第1発明の顕微分析装置は、次の構成要件(A01)〜
(A03)を備えたことを特徴とする、(A01)顕微分析
で使用される顕微分析部材を保持するホルダが装着され
るホルダ装着部材(20;94) (A02)前記ホルダ装着部材(20,94)を支持し且
つホルダ装着部材(20,94)と共に移動可能な移動
部材(17,18;93)と前記移動部材(17,1
8;93)を支持する支持部材とを有する装着部材支持
装置(11〜19,22〜26;92〜96)、(A0
3)前記装着部材支持装置(11〜19,22〜26;
92〜96)の振動時に振動する振動抑制部材装着部
(52;61;71;96b)と、前記振動抑制部材装
着部に対して相対移動可能に支持された慣性部材(5
1;62;72;98)と、前記振動抑制部材装着部お
よび前記慣性部材間に設けられて前記振動抑制部材装着
部および慣性部材間の相対的な往復移動の繰り返しであ
る振動の発生時に前記振動エネルギを熱エネルギに変換
して前記振動を抑制する振動エネルギ吸収部材(53;
63;73;97)とを有する振動抑制装置(Ux;U
z;Ua)。
第1発明の顕微分析装置は、次の構成要件(A01)〜
(A03)を備えたことを特徴とする、(A01)顕微分析
で使用される顕微分析部材を保持するホルダが装着され
るホルダ装着部材(20;94) (A02)前記ホルダ装着部材(20,94)を支持し且
つホルダ装着部材(20,94)と共に移動可能な移動
部材(17,18;93)と前記移動部材(17,1
8;93)を支持する支持部材とを有する装着部材支持
装置(11〜19,22〜26;92〜96)、(A0
3)前記装着部材支持装置(11〜19,22〜26;
92〜96)の振動時に振動する振動抑制部材装着部
(52;61;71;96b)と、前記振動抑制部材装
着部に対して相対移動可能に支持された慣性部材(5
1;62;72;98)と、前記振動抑制部材装着部お
よび前記慣性部材間に設けられて前記振動抑制部材装着
部および慣性部材間の相対的な往復移動の繰り返しであ
る振動の発生時に前記振動エネルギを熱エネルギに変換
して前記振動を抑制する振動エネルギ吸収部材(53;
63;73;97)とを有する振動抑制装置(Ux;U
z;Ua)。
【0008】(第1発明の作用)前記構成を備えた第1
発明の顕微分析装置では、振動抑制装置(Ux;Uz;
Ua)の振動エネルギ吸収部材(53;63;73;9
7)は、前記装着部材支持装置(11〜19,22〜2
6;92〜96)の振動時に振動する振動抑制部材装着
部(52;61;71;96b)および前記振動抑制部
材装着部に対して相対移動可能に支持された慣性部材慣
性部材(51;62;72;98)の間に設けられ、前
記振動抑制部材装着部および慣性部材間の相対的な往復
移動の繰り返しである振動の発生時に前記振動エネルギ
を熱エネルギに変換して前記振動を抑制する。したがっ
て、顕微分析で使用される顕微分析部材(例えば、試
料、プローブ、絞り板等)を保持するホルダが装着され
るはホルダ装着部材(20,94)およびこれを支持す
る装着部材支持装置(11〜19,22〜26;92〜
96)の振動は抑制される。
発明の顕微分析装置では、振動抑制装置(Ux;Uz;
Ua)の振動エネルギ吸収部材(53;63;73;9
7)は、前記装着部材支持装置(11〜19,22〜2
6;92〜96)の振動時に振動する振動抑制部材装着
部(52;61;71;96b)および前記振動抑制部
材装着部に対して相対移動可能に支持された慣性部材慣
性部材(51;62;72;98)の間に設けられ、前
記振動抑制部材装着部および慣性部材間の相対的な往復
移動の繰り返しである振動の発生時に前記振動エネルギ
を熱エネルギに変換して前記振動を抑制する。したがっ
て、顕微分析で使用される顕微分析部材(例えば、試
料、プローブ、絞り板等)を保持するホルダが装着され
るはホルダ装着部材(20,94)およびこれを支持す
る装着部材支持装置(11〜19,22〜26;92〜
96)の振動は抑制される。
【0009】(第2発明)第2発明の顕微分析装置は、
次の構成要件(A01),(A02),(A04)を備えたこ
とを特徴とする。 (A01)顕微分析で使用される顕微分析部材を保持する
ホルダが装着されるホルダ装着部材(20)、(A02)
前記ホルダ装着部材(20)を支持し且つホルダ装着部
材(20)と共に移動可能な移動部材(26)と前記移
動部材(26)を支持する支持部材(14)とを有する
装着部材支持装置(11〜19,22〜26)、(A0
4)前記移動部材(26)と支持部材(14)との間に
設けられて、前記移動部材(26)および支持部材(1
4)間の相対的な往復移動の繰り返しである振動の発生
時に前記振動エネルギを熱エネルギに変換して前記振動
を抑制する振動エネルギ吸収部材(32;44)を有す
る振動抑制装置(Uy)。
次の構成要件(A01),(A02),(A04)を備えたこ
とを特徴とする。 (A01)顕微分析で使用される顕微分析部材を保持する
ホルダが装着されるホルダ装着部材(20)、(A02)
前記ホルダ装着部材(20)を支持し且つホルダ装着部
材(20)と共に移動可能な移動部材(26)と前記移
動部材(26)を支持する支持部材(14)とを有する
装着部材支持装置(11〜19,22〜26)、(A0
4)前記移動部材(26)と支持部材(14)との間に
設けられて、前記移動部材(26)および支持部材(1
4)間の相対的な往復移動の繰り返しである振動の発生
時に前記振動エネルギを熱エネルギに変換して前記振動
を抑制する振動エネルギ吸収部材(32;44)を有す
る振動抑制装置(Uy)。
【0010】(第2発明の作用)前記構成を備えた第2
発明の顕微分析装置では、振動抑制装置(Uy)の振動
エネルギ吸収部材(32;44)は、前記移動部材(2
6)と支持部材(14)との間に設けられて、前記移動
部材(26)および支持部材(14)間の相対的な往復
移動の繰り返しである振動の発生時に前記振動エネルギ
を熱エネルギに変換して前記振動を抑制する。したがっ
て、移動部材(26)と共に移動するホルダ装着部材
(20)に装着された試料ホルダに保持された試料等の
顕微分析部材の振動が抑制される。
発明の顕微分析装置では、振動抑制装置(Uy)の振動
エネルギ吸収部材(32;44)は、前記移動部材(2
6)と支持部材(14)との間に設けられて、前記移動
部材(26)および支持部材(14)間の相対的な往復
移動の繰り返しである振動の発生時に前記振動エネルギ
を熱エネルギに変換して前記振動を抑制する。したがっ
て、移動部材(26)と共に移動するホルダ装着部材
(20)に装着された試料ホルダに保持された試料等の
顕微分析部材の振動が抑制される。
【0011】(第3発明)第3発明の顕微分析装置は、
次の構成要件(A01),(A05),(A06)を備えたこ
とを特徴とする、(A01)顕微分析で使用される顕微分
析部材を保持するホルダが装着されるホルダ装着部材
(20)、(A05)前記ホルダ装着部材(20)を支持
し且つホルダ装着部材(20)と共に移動可能な移動テ
ーブル(17)と、前記移動テブル(17)を支持する
移動テーブル支持部材(11)と、前記移動テーブル
(17)と一体的に移動可能に構成されたナット(17
a)に螺合して前記ナット(17a)を貫通するととも
に一端部に回転力が伝達され且つ他端部が前記移動テー
ブル支持部材(11)に回転可能に支持されたスクリュ
ーシャフト(26)とを有する装着部材支持装置(11
〜19,22〜26;92〜96)、(A06)前記スク
リューシャフト(26)の他端部と移動テーブル支持部
材(11)との間に設けられて、前記スクリューシャフ
ト(26)および移動テーブル支持部材(11)間の相
対的な往復移動の繰り返しである振動の発生時に前記振
動エネルギを熱エネルギに変換して前記振動を抑制する
振動エネルギ吸収部材(32;44)を有する振動抑制
装置(Uy)。
次の構成要件(A01),(A05),(A06)を備えたこ
とを特徴とする、(A01)顕微分析で使用される顕微分
析部材を保持するホルダが装着されるホルダ装着部材
(20)、(A05)前記ホルダ装着部材(20)を支持
し且つホルダ装着部材(20)と共に移動可能な移動テ
ーブル(17)と、前記移動テブル(17)を支持する
移動テーブル支持部材(11)と、前記移動テーブル
(17)と一体的に移動可能に構成されたナット(17
a)に螺合して前記ナット(17a)を貫通するととも
に一端部に回転力が伝達され且つ他端部が前記移動テー
ブル支持部材(11)に回転可能に支持されたスクリュ
ーシャフト(26)とを有する装着部材支持装置(11
〜19,22〜26;92〜96)、(A06)前記スク
リューシャフト(26)の他端部と移動テーブル支持部
材(11)との間に設けられて、前記スクリューシャフ
ト(26)および移動テーブル支持部材(11)間の相
対的な往復移動の繰り返しである振動の発生時に前記振
動エネルギを熱エネルギに変換して前記振動を抑制する
振動エネルギ吸収部材(32;44)を有する振動抑制
装置(Uy)。
【0012】(第3発明の作用)前記構成を備えた第3
発明の顕微分析装置では、装着部材支持装置(11〜1
9,22〜26)は、移動テーブル支持部材(11)を
有しており、移動テーブル支持部材(11)は、ホルダ
装着部材(20)を支持し且つホルダ装着部材(20)
と共に移動可能な移動テーブル(17)を支持するとと
もに、前記移動テーブル(17)と一体的に移動可能に
構成されたナット(17a)に螺合して前記ナット(1
7a)を貫通するスクリューシャフト(26)を回転可
能に支持する。前記スクリューシャフト(26)の一端
部に回転力が伝達されると、スクリューシャフト(2
6)が回転し、前記ナット(17a)および移動テーブ
ル(17)が移動する。振動抑制装置(Uy)の振動エ
ネルギ吸収部材(32;44)は、スクリューシャフト
(26)の他端部と移動テーブル支持部材(11)との
間に設けられて、前記スクリューシャフト(26)およ
び移動テーブル支持部材(11)間の相対的な往復移動
の繰り返しである振動の発生時に前記振動エネルギを熱
エネルギに変換して前記振動を抑制する。したがって、
テーブル支持部材(11)に支持されたホルダ装着部材
(20)および前記ホルダ装着部材(20)に装着され
たホルダに保持された顕微分析部材(試料、プローブ、
絞り板等)の振動が抑制される。
発明の顕微分析装置では、装着部材支持装置(11〜1
9,22〜26)は、移動テーブル支持部材(11)を
有しており、移動テーブル支持部材(11)は、ホルダ
装着部材(20)を支持し且つホルダ装着部材(20)
と共に移動可能な移動テーブル(17)を支持するとと
もに、前記移動テーブル(17)と一体的に移動可能に
構成されたナット(17a)に螺合して前記ナット(1
7a)を貫通するスクリューシャフト(26)を回転可
能に支持する。前記スクリューシャフト(26)の一端
部に回転力が伝達されると、スクリューシャフト(2
6)が回転し、前記ナット(17a)および移動テーブ
ル(17)が移動する。振動抑制装置(Uy)の振動エ
ネルギ吸収部材(32;44)は、スクリューシャフト
(26)の他端部と移動テーブル支持部材(11)との
間に設けられて、前記スクリューシャフト(26)およ
び移動テーブル支持部材(11)間の相対的な往復移動
の繰り返しである振動の発生時に前記振動エネルギを熱
エネルギに変換して前記振動を抑制する。したがって、
テーブル支持部材(11)に支持されたホルダ装着部材
(20)および前記ホルダ装着部材(20)に装着され
たホルダに保持された顕微分析部材(試料、プローブ、
絞り板等)の振動が抑制される。
【0013】(第4発明)第4発明の顕微分析装置は、
次の構成要件(A07),(A08)を備えたことを特徴と
する、(A07)顕微分析で使用される顕微分析部材を内
端部に保持し且つ外端部に操作部(Ha)が設けられた
ホルダ(H)の円筒状外周面を回転可能且つスライド可
能に支持する円筒状内周面を有し、前記ホルダ(H)を
顕微鏡の鏡筒を貫通する状態で保持する円筒状のホルダ
装着部材(112)、(A08)前記ホルダ(H)の振動
時に振動する振動抑制部材装着部(132)と、前記振
動抑制部材装着部(132)に対して相対移動可能に支
持された慣性部材(131)と、前記振動抑制部材装着
部(132)および前記慣性部材(131)間に設けら
れて前記振動抑制部材装着部(132)および慣性部材
(131)間の相対的な往復移動の繰り返しである振動
の発生時に前記振動エネルギを熱エネルギに変換して前
記振動を抑制する振動エネルギ吸収部材(133)とを
有する振動抑制装置(Uy)。
次の構成要件(A07),(A08)を備えたことを特徴と
する、(A07)顕微分析で使用される顕微分析部材を内
端部に保持し且つ外端部に操作部(Ha)が設けられた
ホルダ(H)の円筒状外周面を回転可能且つスライド可
能に支持する円筒状内周面を有し、前記ホルダ(H)を
顕微鏡の鏡筒を貫通する状態で保持する円筒状のホルダ
装着部材(112)、(A08)前記ホルダ(H)の振動
時に振動する振動抑制部材装着部(132)と、前記振
動抑制部材装着部(132)に対して相対移動可能に支
持された慣性部材(131)と、前記振動抑制部材装着
部(132)および前記慣性部材(131)間に設けら
れて前記振動抑制部材装着部(132)および慣性部材
(131)間の相対的な往復移動の繰り返しである振動
の発生時に前記振動エネルギを熱エネルギに変換して前
記振動を抑制する振動エネルギ吸収部材(133)とを
有する振動抑制装置(Uy)。
【0014】(第4発明の作用)前記構成を備えた第4
発明の顕微分析装置では、円筒状のホルダ装着部材(1
12)は、顕微分析で使用される顕微分析部材を内端部
に保持し且つ外端部に操作部(Ha)が設けられたホル
ダ(H)の円筒状外周面を回転可能且つスライド可能に
支持する円筒状内周面を有し、前記ホルダ(H)を顕微
鏡の鏡筒を貫通する状態で保持する。前記ホルダ(H)
は外端部の操作部(Ha)を操作することにより、内端
部の顕微分析試料の位置および姿勢を調節することがで
きる。振動抑制装置(Uy)の振動エネルギ吸収部材
(133)は、前記ホルダ(H)の外端部に固定された
振動抑制部材装着部(132)と前記振動抑制部材装着
部(132)に対して相対移動可能に支持された慣性部
材(131)との間に設けられて、前記振動抑制部材装
着部(132)および慣性部材(131)間の相対的な
往復移動の繰り返しである振動の発生時に前記振動エネ
ルギを熱エネルギに変換して前記振動を抑制する。した
がって、ホルダ(H)内端部に保持された顕微分析部材
(試料、プローブ、絞り板等)の振動が抑制される。
発明の顕微分析装置では、円筒状のホルダ装着部材(1
12)は、顕微分析で使用される顕微分析部材を内端部
に保持し且つ外端部に操作部(Ha)が設けられたホル
ダ(H)の円筒状外周面を回転可能且つスライド可能に
支持する円筒状内周面を有し、前記ホルダ(H)を顕微
鏡の鏡筒を貫通する状態で保持する。前記ホルダ(H)
は外端部の操作部(Ha)を操作することにより、内端
部の顕微分析試料の位置および姿勢を調節することがで
きる。振動抑制装置(Uy)の振動エネルギ吸収部材
(133)は、前記ホルダ(H)の外端部に固定された
振動抑制部材装着部(132)と前記振動抑制部材装着
部(132)に対して相対移動可能に支持された慣性部
材(131)との間に設けられて、前記振動抑制部材装
着部(132)および慣性部材(131)間の相対的な
往復移動の繰り返しである振動の発生時に前記振動エネ
ルギを熱エネルギに変換して前記振動を抑制する。した
がって、ホルダ(H)内端部に保持された顕微分析部材
(試料、プローブ、絞り板等)の振動が抑制される。
【0015】(第5発明)第5発明の顕微分析装置は、
次の構成要件(A07),(A09)を備えたことを特徴と
する、(A07)顕微分析で使用される顕微分析部材を内
端部に保持し且つ外端部に操作部(Ha)が設けられた
ホルダ(H)の円筒状外周面を回転可能且つスライド可
能に支持する円筒状内周面を有し、前記ホルダ(H)を
顕微鏡の鏡筒を貫通する状態で保持する円筒状のホルダ
装着部材(112)、(A09)前記ホルダ装着部材(1
12)の振動時に振動する振動抑制部材装着部(13
6)と、前記振動抑制部材装着部(136)に対して相
対移動可能に支持された慣性部材(137)と、前記振
動抑制部材装着部(136)および前記慣性部材(13
7)間に設けられて前記振動抑制部材装着部(136)
および慣性部材(137)間の相対的な往復移動の繰り
返しである振動の発生時に前記振動エネルギを熱エネル
ギに変換して前記振動を抑制する振動エネルギ吸収部材
(138)とを有する振動抑制装置(Ux)。
次の構成要件(A07),(A09)を備えたことを特徴と
する、(A07)顕微分析で使用される顕微分析部材を内
端部に保持し且つ外端部に操作部(Ha)が設けられた
ホルダ(H)の円筒状外周面を回転可能且つスライド可
能に支持する円筒状内周面を有し、前記ホルダ(H)を
顕微鏡の鏡筒を貫通する状態で保持する円筒状のホルダ
装着部材(112)、(A09)前記ホルダ装着部材(1
12)の振動時に振動する振動抑制部材装着部(13
6)と、前記振動抑制部材装着部(136)に対して相
対移動可能に支持された慣性部材(137)と、前記振
動抑制部材装着部(136)および前記慣性部材(13
7)間に設けられて前記振動抑制部材装着部(136)
および慣性部材(137)間の相対的な往復移動の繰り
返しである振動の発生時に前記振動エネルギを熱エネル
ギに変換して前記振動を抑制する振動エネルギ吸収部材
(138)とを有する振動抑制装置(Ux)。
【0016】(第5発明の作用)前記構成を備えた第5
発明の顕微分析装置では、円筒状のホルダ装着部材(1
12)は、顕微分析で使用される顕微分析部材を内端部
に保持し且つ外端部に操作部(Ha)が設けられたホル
ダ(H)の円筒状外周面を回転可能且つスライド可能に
支持する円筒状内周面を有し、前記ホルダ(H)を顕微
鏡の鏡筒を貫通する状態で保持する。前記ホルダ(H)
は外端部の操作部(Ha)を操作することにより、内端
部の顕微分析試料の位置および姿勢を調節することがで
きる。振動抑制装置(Ux)の振動エネルギ吸収部材
(138)は、前記ホルダ装着部材(112)の外側面
に固定された振動抑制部材装着部(136)と前記振動
抑制部材装着部(136)に対して相対移動可能に支持
された慣性部材(137)との間に設けられて、前記振
動抑制部材装着部(136)および慣性部材(137)
間の相対的な往復移動の繰り返しである振動の発生時に
前記振動エネルギを熱エネルギに変換して前記振動を抑
制する。したがって、ホルダ(H)内端部に保持された
顕微分析部材(試料、プローブ、絞り板等)の振動が抑
制される。
発明の顕微分析装置では、円筒状のホルダ装着部材(1
12)は、顕微分析で使用される顕微分析部材を内端部
に保持し且つ外端部に操作部(Ha)が設けられたホル
ダ(H)の円筒状外周面を回転可能且つスライド可能に
支持する円筒状内周面を有し、前記ホルダ(H)を顕微
鏡の鏡筒を貫通する状態で保持する。前記ホルダ(H)
は外端部の操作部(Ha)を操作することにより、内端
部の顕微分析試料の位置および姿勢を調節することがで
きる。振動抑制装置(Ux)の振動エネルギ吸収部材
(138)は、前記ホルダ装着部材(112)の外側面
に固定された振動抑制部材装着部(136)と前記振動
抑制部材装着部(136)に対して相対移動可能に支持
された慣性部材(137)との間に設けられて、前記振
動抑制部材装着部(136)および慣性部材(137)
間の相対的な往復移動の繰り返しである振動の発生時に
前記振動エネルギを熱エネルギに変換して前記振動を抑
制する。したがって、ホルダ(H)内端部に保持された
顕微分析部材(試料、プローブ、絞り板等)の振動が抑
制される。
【0017】(第6発明)第6発明の顕微分析装置は、
前記第4発明または第5発明において、次の構成要件
(A010),(A011)を備えたことを特徴とする、(A
010)前記円筒状のホルダ装着部材(112)をその軸
上に設定された揺動中心(O)回りに揺動可能に支持す
る装着部材支持装置(106,108,111,116
〜120)、(A011)前記装着部材支持装置(10
6,108,111,116〜120)の振動時に振動
する振動抑制部材装着部(136)と、前記振動抑制部
材装着部(136)に対して相対移動可能に支持された
慣性部材(137)と、前記振動抑制部材装着部(13
6)および前記慣性部材(137)間に設けられて前記
振動抑制部材装着部(136)および慣性部材(13
7)間の相対的な往復移動の繰り返しである振動の発生
時に前記振動エネルギを熱エネルギに変換して前記振動
を抑制する振動エネルギ吸収部材(138)とを有する
振動抑制装置(Ux)。
前記第4発明または第5発明において、次の構成要件
(A010),(A011)を備えたことを特徴とする、(A
010)前記円筒状のホルダ装着部材(112)をその軸
上に設定された揺動中心(O)回りに揺動可能に支持す
る装着部材支持装置(106,108,111,116
〜120)、(A011)前記装着部材支持装置(10
6,108,111,116〜120)の振動時に振動
する振動抑制部材装着部(136)と、前記振動抑制部
材装着部(136)に対して相対移動可能に支持された
慣性部材(137)と、前記振動抑制部材装着部(13
6)および前記慣性部材(137)間に設けられて前記
振動抑制部材装着部(136)および慣性部材(13
7)間の相対的な往復移動の繰り返しである振動の発生
時に前記振動エネルギを熱エネルギに変換して前記振動
を抑制する振動エネルギ吸収部材(138)とを有する
振動抑制装置(Ux)。
【0018】(第6発明の作用)前記構成を備えた第4
発明の顕微分析装置では、装着部材支持装置(106,
108,111,116〜120)は前記軸上に設定さ
れた揺動中心(O)回りにホルダ装着部材(112)を
揺動可能に支持する。前記ホルダ装着部材(112)に
支持されたホルダ(H)の外端部の操作部(Ha)を操
作することによりホルダ(H)を軸方向に移動させた
り、揺動中心(O)回りに揺動させることができる。振
動抑制装置(Ux)の振動エネルギ吸収部材(138)
は、前記装着部材支持装置(106,108,111,
116〜120)の振動時に振動する振動抑制部材装着
部(136)と前記振動抑制部材装着部(136)に対
して相対移動可能に支持された慣性部材(137)との
間に設けられて前記振動抑制部材装着部(136)およ
び慣性部材(137)間の相対的な往復移動の繰り返し
である振動の発生時に前記振動エネルギを熱エネルギに
変換して前記振動を抑制する。したがって、ホルダ装着
部材(112)に装着されたホルダ(H)に保持された
顕微分析部材(試料、プローブ、絞り板等)の振動が抑
制される。
発明の顕微分析装置では、装着部材支持装置(106,
108,111,116〜120)は前記軸上に設定さ
れた揺動中心(O)回りにホルダ装着部材(112)を
揺動可能に支持する。前記ホルダ装着部材(112)に
支持されたホルダ(H)の外端部の操作部(Ha)を操
作することによりホルダ(H)を軸方向に移動させた
り、揺動中心(O)回りに揺動させることができる。振
動抑制装置(Ux)の振動エネルギ吸収部材(138)
は、前記装着部材支持装置(106,108,111,
116〜120)の振動時に振動する振動抑制部材装着
部(136)と前記振動抑制部材装着部(136)に対
して相対移動可能に支持された慣性部材(137)との
間に設けられて前記振動抑制部材装着部(136)およ
び慣性部材(137)間の相対的な往復移動の繰り返し
である振動の発生時に前記振動エネルギを熱エネルギに
変換して前記振動を抑制する。したがって、ホルダ装着
部材(112)に装着されたホルダ(H)に保持された
顕微分析部材(試料、プローブ、絞り板等)の振動が抑
制される。
【0019】
【発明の実施の形態】前記第1発明の顕微分析装置にお
いて、次の各構成要件(A012)〜(A016)を備えるこ
とが可能である。 (A012)前記ホルダ装着部材(20,94)と共に第
1の移動軸方向に移動可能な第1移動テーブル(17)
と、前記第1移動軸に直交する第2の移動軸に沿う方向
に移動可能な第2移動テーブル(18)とを有する前記
移動部材。
いて、次の各構成要件(A012)〜(A016)を備えるこ
とが可能である。 (A012)前記ホルダ装着部材(20,94)と共に第
1の移動軸方向に移動可能な第1移動テーブル(17)
と、前記第1移動軸に直交する第2の移動軸に沿う方向
に移動可能な第2移動テーブル(18)とを有する前記
移動部材。
【0020】(A013)鉛直な回転軸回りに回転する回
転テーブル(19)または水平な傾斜軸回りに傾斜する
傾斜テーブル(11)を有する前記移動部材。
転テーブル(19)または水平な傾斜軸回りに傾斜する
傾斜テーブル(11)を有する前記移動部材。
【0021】(A014)前記ホルダ装着部材(20,9
4)と共に傾斜軸(Ya)回りに傾斜可能且つ前記傾斜
軸線を中心とする円周に沿って形成された円筒状の振動
抑制部材当接面(22a)を有する前記装着部材支持装
置(11〜19,22〜26)、(A015)前記振動抑
制部材当接面(22a)に摺動可能に当接する当接部材
(52b;61a)と、前記当接部材(52b;61
a)に対して相対移動可能に支持された慣性部材(5
1;62)と、前記当接部材(52b;61a)および
前記慣性部材間(51;62)に設けられた前記振動エ
ネルギ吸収部材(53;63)を有する前記振動抑制装
置(Uz)。
4)と共に傾斜軸(Ya)回りに傾斜可能且つ前記傾斜
軸線を中心とする円周に沿って形成された円筒状の振動
抑制部材当接面(22a)を有する前記装着部材支持装
置(11〜19,22〜26)、(A015)前記振動抑
制部材当接面(22a)に摺動可能に当接する当接部材
(52b;61a)と、前記当接部材(52b;61
a)に対して相対移動可能に支持された慣性部材(5
1;62)と、前記当接部材(52b;61a)および
前記慣性部材間(51;62)に設けられた前記振動エ
ネルギ吸収部材(53;63)を有する前記振動抑制装
置(Uz)。
【0022】(A016)前記装着部材支持装置(11〜
19,22〜26)上に設定した振動抑制装置装着部
(61)と、前記振動抑制部材装着部(61)の前記振
動抑制装置装着部(61)とは反対側に配置した振動エ
ネルギ吸収部材(63)と、前記振動エネルギ吸収部材
(63)を挟んで前記振動抑制部材装着部(61)と反
対側に配置された移動可能な慣性部材(62)とを有
し、前記振動抑制部材装着部(61)および慣性部材
(63)間に相対的に発生した前記振動抑制部材装着部
(61)および慣性部材(63)を結ぶ方向の振動を抑
制する前記振動抑制装置(Ux)。
19,22〜26)上に設定した振動抑制装置装着部
(61)と、前記振動抑制部材装着部(61)の前記振
動抑制装置装着部(61)とは反対側に配置した振動エ
ネルギ吸収部材(63)と、前記振動エネルギ吸収部材
(63)を挟んで前記振動抑制部材装着部(61)と反
対側に配置された移動可能な慣性部材(62)とを有
し、前記振動抑制部材装着部(61)および慣性部材
(63)間に相対的に発生した前記振動抑制部材装着部
(61)および慣性部材(63)を結ぶ方向の振動を抑
制する前記振動抑制装置(Ux)。
【0023】また、前記第1発明〜第4発明の顕微分析
装置は、次の構成要件(A017)または(A018)を備え
ることが可能である。 (A017)粘弾性素材により構成された前記振動エネル
ギ吸収部材(53,63,73,97,132,13
6)。
装置は、次の構成要件(A017)または(A018)を備え
ることが可能である。 (A017)粘弾性素材により構成された前記振動エネル
ギ吸収部材(53,63,73,97,132,13
6)。
【0024】(A018)シリンダ(41+42)と、シ
リンダ(41+42)内に充填された粘性流体(44)
と、前記シリンダ(41+42)内にスライド可能に支
持された連通孔を有するピストン(43)および前記ピ
ストン(43)に連結され且つシリンダ(41+42)
外部に突出するピストン連結軸(26)とにより構成さ
れた前記振動エネルギ吸収部材。
リンダ(41+42)内に充填された粘性流体(44)
と、前記シリンダ(41+42)内にスライド可能に支
持された連通孔を有するピストン(43)および前記ピ
ストン(43)に連結され且つシリンダ(41+42)
外部に突出するピストン連結軸(26)とにより構成さ
れた前記振動エネルギ吸収部材。
【0025】
【実施例】次に図面を参照しながら、本発明の実施例の
顕微分析装置を説明するが、本発明は以下の実施例に限
定されるものではない。なお、以後の説明の理解を容易
にするために、図面において、前後方向をX軸方向、右
左方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,
−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそ
れぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、また
は、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。ま
た、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面
の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」
が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味
するものとする。
顕微分析装置を説明するが、本発明は以下の実施例に限
定されるものではない。なお、以後の説明の理解を容易
にするために、図面において、前後方向をX軸方向、右
左方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,
−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそ
れぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、また
は、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。ま
た、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面
の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」
が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味
するものとする。
【0026】(実施例1)図1は本発明の顕微分析装置
の実施例1の要部説明図である。図1において、ベース
1の上面には電子顕微鏡の鏡筒2を支持する鏡筒支持部
材3が支持されている。鏡筒支持部材3の一側面は開口
しており、その開口はステージ支持部材4により閉塞さ
れている。前記鏡筒支持部材3およびステージ支持部材
4の内部には真空試料室Aが形成されている。鏡筒支持
部材3の下面を形成する下壁部3aには排気管接続孔3
bが形成されており、排気管接続孔3bには真空排気管
5に接続されており、前記真空試料室Aは真空ポンプ
(図示せず)により真空排気管5から排気される。
の実施例1の要部説明図である。図1において、ベース
1の上面には電子顕微鏡の鏡筒2を支持する鏡筒支持部
材3が支持されている。鏡筒支持部材3の一側面は開口
しており、その開口はステージ支持部材4により閉塞さ
れている。前記鏡筒支持部材3およびステージ支持部材
4の内部には真空試料室Aが形成されている。鏡筒支持
部材3の下面を形成する下壁部3aには排気管接続孔3
bが形成されており、排気管接続孔3bには真空排気管
5に接続されており、前記真空試料室Aは真空ポンプ
(図示せず)により真空排気管5から排気される。
【0027】ステージ支持部材4の内面にはZ軸ガイド
6が固定されており、前記Z軸ガイド6はZ軸テーブル
7を鉛直なZ軸方向にガイドする。Z軸テーブル7は、
Z軸駆動モータMzの出力軸8に形成されたオスネジ8
aと螺合するネジ孔7aを有しており、前記出力軸8の
回転によりZ軸方向に位置調節される。前記Z軸テーブ
ル7には水平なY軸方向に突出する円筒状外周面を有す
る傾斜テーブル支持部7bが設けられており、前記傾斜
テーブル支持部7bにより傾斜テーブル11がY軸に平
行な傾斜軸Ya回りに回転可能に支持されている。
6が固定されており、前記Z軸ガイド6はZ軸テーブル
7を鉛直なZ軸方向にガイドする。Z軸テーブル7は、
Z軸駆動モータMzの出力軸8に形成されたオスネジ8
aと螺合するネジ孔7aを有しており、前記出力軸8の
回転によりZ軸方向に位置調節される。前記Z軸テーブ
ル7には水平なY軸方向に突出する円筒状外周面を有す
る傾斜テーブル支持部7bが設けられており、前記傾斜
テーブル支持部7bにより傾斜テーブル11がY軸に平
行な傾斜軸Ya回りに回転可能に支持されている。
【0028】図2は試料ホルダが装着される試料ステー
ジの説明図で、図2Aは前記図1の矢印IIから見た図、
図2Bは前記図2Aの要部拡大図でZ軸方向振動抑制装
置の説明図、図2Cは前記図2Aの要部拡大図でX軸方
向振動抑制装置の説明図である。図3は前記図2Aの矢
印IIIから見た図である。図2、図3において、傾斜テ
ーブル11は下方に伸び且つ前方または後方に延びる前
後一対の傾斜アーム12,12と前記傾斜アーム12,
12の下端から右方向(Y方向)に延びる一対の水平ア
ーム13,13と、前記水平アーム13,13の右端
(Y側の端)を連結する連結部材14とを有している。
前記一対の水平アーム13,13上面にはY軸テーブル
17がY軸方向に移動可能に支持されている。Y軸テー
ブル17上にはX軸テーブル18がX軸方向に移動可能
に支持されている。前記X軸テーブル18には回転テー
ブル19が鉛直なZ軸回りに回転可能に支持されてい
る。回転テーブル19の上面には試料ホルダ(図示せ
ず)が着脱可能に装着されるホルダ装着部材20が設け
られている。
ジの説明図で、図2Aは前記図1の矢印IIから見た図、
図2Bは前記図2Aの要部拡大図でZ軸方向振動抑制装
置の説明図、図2Cは前記図2Aの要部拡大図でX軸方
向振動抑制装置の説明図である。図3は前記図2Aの矢
印IIIから見た図である。図2、図3において、傾斜テ
ーブル11は下方に伸び且つ前方または後方に延びる前
後一対の傾斜アーム12,12と前記傾斜アーム12,
12の下端から右方向(Y方向)に延びる一対の水平ア
ーム13,13と、前記水平アーム13,13の右端
(Y側の端)を連結する連結部材14とを有している。
前記一対の水平アーム13,13上面にはY軸テーブル
17がY軸方向に移動可能に支持されている。Y軸テー
ブル17上にはX軸テーブル18がX軸方向に移動可能
に支持されている。前記X軸テーブル18には回転テー
ブル19が鉛直なZ軸回りに回転可能に支持されてい
る。回転テーブル19の上面には試料ホルダ(図示せ
ず)が着脱可能に装着されるホルダ装着部材20が設け
られている。
【0029】前記連結部材14には、振動抑制用プレー
ト22が固定されており、振動抑制用プレート22は、
傾斜テーブル11等と一体的に前記傾斜軸線Ya回りに
傾斜する。前記振動抑制用プレート22の下面には傾斜
軸線Yaを中心とする円弧状の振動抑制部材当接面22
a(図2参照)が形成されている。
ト22が固定されており、振動抑制用プレート22は、
傾斜テーブル11等と一体的に前記傾斜軸線Ya回りに
傾斜する。前記振動抑制用プレート22の下面には傾斜
軸線Yaを中心とする円弧状の振動抑制部材当接面22
a(図2参照)が形成されている。
【0030】前記Y軸テーブル17の下面にはナット1
7aが下方に突出して設けられている。ナット17aは
前記一対の水平アーム13,13の間に配置されてい
る。前記ナット17aに螺合して貫通するスクリューシ
ャフト26は、右端(Y側の端)が他の部材(後述する
振動抑制装置を構成する部材)を介して前記連結部材1
4に回転可能に支持され、左端部(−Y端部)が傾斜テ
ーブル11の左端部下面に設けたスクリューシャフト支
持部11aにより回転可能に支持されている。前記符号
11〜19,22〜26で示された要素により、前記ホ
ルダ装着部材20を直交する3軸(X軸、Y軸、Z軸)
方向に移動可能に支持し且つ傾斜軸Ya回りに前記ホル
ダ装着部材20と共に傾斜可能な装着部材支持装置(1
1〜19,22〜26)が構成されている。前記装着部
材支持装置(11〜19,22〜26)、ホルダ装着部
材20等により構成された部材全体の重心位置は、前記
傾斜軸Yaよりも低い位置となっている。前記スクリュ
ーシャフト26の左端には回転力伝達ロッド27の右端
部がスクリューシャフト26の軸(Y軸に平行な軸)に
垂直で且つ互いに直交する2軸(例えばZ軸、X軸)回
りに回転可能に連結されている。
7aが下方に突出して設けられている。ナット17aは
前記一対の水平アーム13,13の間に配置されてい
る。前記ナット17aに螺合して貫通するスクリューシ
ャフト26は、右端(Y側の端)が他の部材(後述する
振動抑制装置を構成する部材)を介して前記連結部材1
4に回転可能に支持され、左端部(−Y端部)が傾斜テ
ーブル11の左端部下面に設けたスクリューシャフト支
持部11aにより回転可能に支持されている。前記符号
11〜19,22〜26で示された要素により、前記ホ
ルダ装着部材20を直交する3軸(X軸、Y軸、Z軸)
方向に移動可能に支持し且つ傾斜軸Ya回りに前記ホル
ダ装着部材20と共に傾斜可能な装着部材支持装置(1
1〜19,22〜26)が構成されている。前記装着部
材支持装置(11〜19,22〜26)、ホルダ装着部
材20等により構成された部材全体の重心位置は、前記
傾斜軸Yaよりも低い位置となっている。前記スクリュ
ーシャフト26の左端には回転力伝達ロッド27の右端
部がスクリューシャフト26の軸(Y軸に平行な軸)に
垂直で且つ互いに直交する2軸(例えばZ軸、X軸)回
りに回転可能に連結されている。
【0031】また、回転力伝達ロッド27の左端部はY
軸駆動モータMyの出力軸28の右端部に、前記出力軸
28(Y軸に平行な軸)に垂直で且つ互いに直交する2
軸(例えばZ軸、X軸)回りに回転可能に連結されてい
る。前記回転力伝達ロッド27はその軸方向に伸縮可能
に構成されており、前記傾斜テーブル11が前記傾斜軸
Ya回りに傾斜した場合には、傾斜に応じて伸縮するよ
うに構成されている。そして、出力軸28の回転は、前
記回転力伝達ロッド27を介してスクリューシャフト2
6に伝達されるように構成されている。
軸駆動モータMyの出力軸28の右端部に、前記出力軸
28(Y軸に平行な軸)に垂直で且つ互いに直交する2
軸(例えばZ軸、X軸)回りに回転可能に連結されてい
る。前記回転力伝達ロッド27はその軸方向に伸縮可能
に構成されており、前記傾斜テーブル11が前記傾斜軸
Ya回りに傾斜した場合には、傾斜に応じて伸縮するよ
うに構成されている。そして、出力軸28の回転は、前
記回転力伝達ロッド27を介してスクリューシャフト2
6に伝達されるように構成されている。
【0032】(Y軸方向振動抑制装置Uy)図4は前記
図1の要部拡大図で、Y軸テーブル17を支持する傾斜
テーブル11に回転可能に支持されるスクリューシャフ
ト26の右端部と傾斜テーブル11の連結部材14との
間に設けられ、前記スクリューシャフトおよび傾斜テー
ブル11間に相対的に発生したスクリューシャフト26
の軸方向の振動を抑制する振動抑制装置の説明図であ
り、図4Aは実施例1の振動抑制装置の拡大図、図4B
はその変更例を示す図である。図4Aにおいて、傾斜テ
ーブル11の連結部材14に固定されたケース31は、
左端に開口する円筒室31aを有しており、円筒室31
aの右端の端壁にはネジ孔31bが形成されている。そ
の円筒室31a内部には損失係数の大きな粘弾性素材に
より形成された振動吸収部材32とその両端面を挟んだ
状態で配置され且つ円筒室31a内でその軸方向に移動
可能なプレート33および34が収容されている。な
お、この実施例1では、粘弾性素材により形成された振
動吸収部材32の真空内へのガス放出を防ぐために、プ
レート33および34が真空シールリングとしての役目
を果たしている。前記振動吸収部材32を形成する粘弾
性素材としては、ソルボセイン、アルファゲル等の損失
係数の大きな材料を使用することができる。
図1の要部拡大図で、Y軸テーブル17を支持する傾斜
テーブル11に回転可能に支持されるスクリューシャフ
ト26の右端部と傾斜テーブル11の連結部材14との
間に設けられ、前記スクリューシャフトおよび傾斜テー
ブル11間に相対的に発生したスクリューシャフト26
の軸方向の振動を抑制する振動抑制装置の説明図であ
り、図4Aは実施例1の振動抑制装置の拡大図、図4B
はその変更例を示す図である。図4Aにおいて、傾斜テ
ーブル11の連結部材14に固定されたケース31は、
左端に開口する円筒室31aを有しており、円筒室31
aの右端の端壁にはネジ孔31bが形成されている。そ
の円筒室31a内部には損失係数の大きな粘弾性素材に
より形成された振動吸収部材32とその両端面を挟んだ
状態で配置され且つ円筒室31a内でその軸方向に移動
可能なプレート33および34が収容されている。な
お、この実施例1では、粘弾性素材により形成された振
動吸収部材32の真空内へのガス放出を防ぐために、プ
レート33および34が真空シールリングとしての役目
を果たしている。前記振動吸収部材32を形成する粘弾
性素材としては、ソルボセイン、アルファゲル等の損失
係数の大きな材料を使用することができる。
【0033】前記円筒室31aの左端部にはベアリング
36が装着されており、ベアリング36によりスクリュ
ーシャフト26の右端部の小径部分26aが回転可能且
つスライド可能に支持されている。前記小径部分26a
の外周には圧縮バネ37が配置されており、圧縮バネ3
7の左端はスクリューシャフト26の大径部の右端の端
面に当接しており、圧縮バネ37の左端は前記ベアリン
グ36に当接している。スクリューシャフト26の小径
部分26aはベアリング36のインナレースに対してス
ライド可能に構成されており、前記圧縮バネ37は、ベ
アリング36および対向するベアリング(スクリューシ
ャフト26の他端側のベアリング)のラジアル隙間のガ
タを吸収し、予圧を与えている。前記ネジ孔31bに
は、前記プレート33の位置を調節するための調節ネジ
38が螺合している。前記符号31〜38により示され
た要素によりY軸方向振動抑制装置Uyが構成されてい
る。
36が装着されており、ベアリング36によりスクリュ
ーシャフト26の右端部の小径部分26aが回転可能且
つスライド可能に支持されている。前記小径部分26a
の外周には圧縮バネ37が配置されており、圧縮バネ3
7の左端はスクリューシャフト26の大径部の右端の端
面に当接しており、圧縮バネ37の左端は前記ベアリン
グ36に当接している。スクリューシャフト26の小径
部分26aはベアリング36のインナレースに対してス
ライド可能に構成されており、前記圧縮バネ37は、ベ
アリング36および対向するベアリング(スクリューシ
ャフト26の他端側のベアリング)のラジアル隙間のガ
タを吸収し、予圧を与えている。前記ネジ孔31bに
は、前記プレート33の位置を調節するための調節ネジ
38が螺合している。前記符号31〜38により示され
た要素によりY軸方向振動抑制装置Uyが構成されてい
る。
【0034】(Y軸方向振動抑制装置Uyの変更例)な
お前記図4Aに示す実施例1のY軸方向振動抑制装置U
yの代わりに、図4Bに示すY軸方向振動抑制装置を使
用することが可能である。図4Bにおいて、傾斜テーブ
ル11の連結部材14に固定されたケース41は、左端
に開口する円筒室41aを有しており、円筒室31aの
左端の開口は密封部材42により密封されている。前記
ケース41および密封部材42によりシリンダ(41+
42)が構成されている。密封された円筒室41a内に
はピストン43および損失係数の大きな粘性流体44が
収容されており、ピストン43には貫通孔43aが形成
されている。また、密封部材42は左端に開口する円筒
状の凹部42aを有しておりの左端部にはベアリング4
6が装着されている。前記ベアリング36によりスクリ
ューシャフト26の右端部の小径部分26aが回転可能
に支持されている。前記小径部分26aの外周には圧縮
バネ47が配置されており、圧縮バネ47の左端はスク
リューシャフト26の大径部の右端の端面に当接してお
り、圧縮バネ47の左端は前記ベアリング46に当接し
ている。前記符号41〜47により示された要素により
Y軸方向振動抑制装置Uyの変更例が構成されている。
お前記図4Aに示す実施例1のY軸方向振動抑制装置U
yの代わりに、図4Bに示すY軸方向振動抑制装置を使
用することが可能である。図4Bにおいて、傾斜テーブ
ル11の連結部材14に固定されたケース41は、左端
に開口する円筒室41aを有しており、円筒室31aの
左端の開口は密封部材42により密封されている。前記
ケース41および密封部材42によりシリンダ(41+
42)が構成されている。密封された円筒室41a内に
はピストン43および損失係数の大きな粘性流体44が
収容されており、ピストン43には貫通孔43aが形成
されている。また、密封部材42は左端に開口する円筒
状の凹部42aを有しておりの左端部にはベアリング4
6が装着されている。前記ベアリング36によりスクリ
ューシャフト26の右端部の小径部分26aが回転可能
に支持されている。前記小径部分26aの外周には圧縮
バネ47が配置されており、圧縮バネ47の左端はスク
リューシャフト26の大径部の右端の端面に当接してお
り、圧縮バネ47の左端は前記ベアリング46に当接し
ている。前記符号41〜47により示された要素により
Y軸方向振動抑制装置Uyの変更例が構成されている。
【0035】(Z軸方向振動抑制装置Uz)図2におい
て、鏡筒支持部材3(図1参照)の下壁部3aをスライ
ド可能に貫通するロッド51は中実の質量の大きなロッ
ド本体51aおよびその上端に連結されたプレート部5
1bを有している。ロッド本体51aの上端部は、ケー
ス本体52aおよびケースカバー52bを有するケース
52の前記ケース本体52aの底壁をスライド可能に貫
通しており、プレート部51bはケース52の内部に収
容されている。前記プレート部51bと蓋部分52aと
の間には粘弾性素材により形成された振動吸収部材53
が配置されている。ロッド51は下端が大気圧により押
圧されているため、その上端のプレート51bは振動吸
収部材53を介してケース52のケースカバー52b下
面を上方に押圧している。このため、ケースカバー52
bは前記連結部材14に固定された振動抑制用プレート
22下面の円弧状の振動抑制部材当接面22aに当接し
ている。前記ケース52は振動抑制用プレート22の振
動時に連動して振動させるために軽量な部材により構成
されている。ケース52が振動した時、ロッド51は前
記振動時に振動せずに停止しているように大きな質量を
有している。前記符号51〜53により示された要素に
よりZ軸方向振動抑制装置Uzが構成されている。
て、鏡筒支持部材3(図1参照)の下壁部3aをスライ
ド可能に貫通するロッド51は中実の質量の大きなロッ
ド本体51aおよびその上端に連結されたプレート部5
1bを有している。ロッド本体51aの上端部は、ケー
ス本体52aおよびケースカバー52bを有するケース
52の前記ケース本体52aの底壁をスライド可能に貫
通しており、プレート部51bはケース52の内部に収
容されている。前記プレート部51bと蓋部分52aと
の間には粘弾性素材により形成された振動吸収部材53
が配置されている。ロッド51は下端が大気圧により押
圧されているため、その上端のプレート51bは振動吸
収部材53を介してケース52のケースカバー52b下
面を上方に押圧している。このため、ケースカバー52
bは前記連結部材14に固定された振動抑制用プレート
22下面の円弧状の振動抑制部材当接面22aに当接し
ている。前記ケース52は振動抑制用プレート22の振
動時に連動して振動させるために軽量な部材により構成
されている。ケース52が振動した時、ロッド51は前
記振動時に振動せずに停止しているように大きな質量を
有している。前記符号51〜53により示された要素に
よりZ軸方向振動抑制装置Uzが構成されている。
【0036】ケース52は、大気圧によって部材53を
介してプレート22に押圧されており、且つ、軽量且つ
であるので、プレート22と一体に振動する。部材52
は、軸対称に構成されており、プレート22の接触面
は、この軸上にあるため、プレート22のZ方向振動に
対して、部材52を回転させるモーメントなどは発生し
ない。よって、Z軸振動に対しては、プレート22と部
材52とは一体で振動すると。
介してプレート22に押圧されており、且つ、軽量且つ
であるので、プレート22と一体に振動する。部材52
は、軸対称に構成されており、プレート22の接触面
は、この軸上にあるため、プレート22のZ方向振動に
対して、部材52を回転させるモーメントなどは発生し
ない。よって、Z軸振動に対しては、プレート22と部
材52とは一体で振動すると。
【0037】(X軸方向振動抑制装置Ux)図2におい
て、傾斜テーブル11の前後一対の水平アーム13,1
3のうちの前側(X側)の水平アーム13の右端部(Y
端部、図3参照)の上面には上方に延びるロッド61が
固定されている。ロッド61は中空の質量の小さなロッ
ド本体61aおよびその上端に連結されたプレート部6
1bを有している。ロッド本体61aの上端部は、ケー
ス部分62aおよび蓋部分62bを有する慣性部材62
の前記ケース部分62aの底壁をスライド可能に貫通し
ており、プレート部61bは慣性部材62の内部に収容
されている。前記プレート部61bと蓋部分62aとの
間には粘弾性素材により形成された振動吸収部材63が
配置されている。前記慣性部材62は、ロッド61が傾
斜テーブル11と一緒に振動した時に、慣性力で停止し
ている程度の質量を有している。前記符号61〜63に
より示された要素によりX軸方向振動抑制装置Uxが構
成されている。
て、傾斜テーブル11の前後一対の水平アーム13,1
3のうちの前側(X側)の水平アーム13の右端部(Y
端部、図3参照)の上面には上方に延びるロッド61が
固定されている。ロッド61は中空の質量の小さなロッ
ド本体61aおよびその上端に連結されたプレート部6
1bを有している。ロッド本体61aの上端部は、ケー
ス部分62aおよび蓋部分62bを有する慣性部材62
の前記ケース部分62aの底壁をスライド可能に貫通し
ており、プレート部61bは慣性部材62の内部に収容
されている。前記プレート部61bと蓋部分62aとの
間には粘弾性素材により形成された振動吸収部材63が
配置されている。前記慣性部材62は、ロッド61が傾
斜テーブル11と一緒に振動した時に、慣性力で停止し
ている程度の質量を有している。前記符号61〜63に
より示された要素によりX軸方向振動抑制装置Uxが構
成されている。
【0038】(実施例1の作用) (Y軸方向振動抑制装置Uyの作用)図1、図4Aにお
いて、Y軸テーブル17がY軸方向に振動したとき、Y
軸テーブル17と一体的にナット17aおよびスクリュ
ーシャフト26もY軸方向に振動する。したがって、Y
テーブル17と傾斜テーブル11とがY軸方向に相対的
に振動(相対的に往復移動)した場合には、粘弾性素材
により形成された振動吸収部材32が剪断変形を繰り返
して振動エネルギを熱エネルギに変換する。このため、
Y軸テーブル17のY軸方向の振動が抑制される。この
Y軸方向の振動抑制機能は、Z軸テーブル7、Y軸テー
ブル17、X軸テーブル18がどの位置に移動した状態
でも有効に機能するとともに、また、傾斜テーブル11
がどの位置に傾斜した状態でも有効に機能する。
いて、Y軸テーブル17がY軸方向に振動したとき、Y
軸テーブル17と一体的にナット17aおよびスクリュ
ーシャフト26もY軸方向に振動する。したがって、Y
テーブル17と傾斜テーブル11とがY軸方向に相対的
に振動(相対的に往復移動)した場合には、粘弾性素材
により形成された振動吸収部材32が剪断変形を繰り返
して振動エネルギを熱エネルギに変換する。このため、
Y軸テーブル17のY軸方向の振動が抑制される。この
Y軸方向の振動抑制機能は、Z軸テーブル7、Y軸テー
ブル17、X軸テーブル18がどの位置に移動した状態
でも有効に機能するとともに、また、傾斜テーブル11
がどの位置に傾斜した状態でも有効に機能する。
【0039】(Y軸方向振動抑制装置Uyの変更例(図
4B参照)の作用)図4Bにおいて、Yテーブル17と
傾斜テーブル11とがY軸方向に相対的に往復移動(相
対的に振動)した場合には、粘性流体がピストン43の
貫通孔43aを往復流動し、そのときの粘性摩擦により
振動エネルギは熱エネルギに変換される。このため、Y
軸方向の振動が抑制される。
4B参照)の作用)図4Bにおいて、Yテーブル17と
傾斜テーブル11とがY軸方向に相対的に往復移動(相
対的に振動)した場合には、粘性流体がピストン43の
貫通孔43aを往復流動し、そのときの粘性摩擦により
振動エネルギは熱エネルギに変換される。このため、Y
軸方向の振動が抑制される。
【0040】(Z軸方向振動抑制装置Uzの作用)図2
A、図2Bにおいて、傾斜テーブル11がZ軸方向に振
動したとき、連結部材22もZ軸方向に振動する。この
振動時にケース52が連動して振動する。このとき、ロ
ッド51は慣性力で停止しているため、粘弾性素材によ
り形成された振動吸収部材53は、ロッド51のプレー
ト51bと円弧状の振動抑制部材当接面22aに当接し
て連動するケースカバー52bとの間で剪断変形を繰り
返して振動エネルギを熱エネルギに変換する。このた
め、Z軸方向の振動が抑制される。このZ軸方向の振動
抑制機能は、Z軸テーブル7、傾斜テーブル、Y軸テー
ブル17、X軸テーブル18がどの位置に移動した状態
でも有効に機能するとともに、また、ケースカバー52
bが円弧状の振動抑制部材当接面22aに当接するの
で、傾斜テーブル11がどの位置に傾斜した状態でも有
効に機能する。
A、図2Bにおいて、傾斜テーブル11がZ軸方向に振
動したとき、連結部材22もZ軸方向に振動する。この
振動時にケース52が連動して振動する。このとき、ロ
ッド51は慣性力で停止しているため、粘弾性素材によ
り形成された振動吸収部材53は、ロッド51のプレー
ト51bと円弧状の振動抑制部材当接面22aに当接し
て連動するケースカバー52bとの間で剪断変形を繰り
返して振動エネルギを熱エネルギに変換する。このた
め、Z軸方向の振動が抑制される。このZ軸方向の振動
抑制機能は、Z軸テーブル7、傾斜テーブル、Y軸テー
ブル17、X軸テーブル18がどの位置に移動した状態
でも有効に機能するとともに、また、ケースカバー52
bが円弧状の振動抑制部材当接面22aに当接するの
で、傾斜テーブル11がどの位置に傾斜した状態でも有
効に機能する。
【0041】(X軸方向振動抑制装置Uxの作用)図2
A、図2Cにおいて、傾斜テーブル11およびそれに支
持されたY軸テーブル17およびXテーブル18等を有
する装着部材支持装置(11〜19,22〜26)の合
計の質量の重心位置は前記傾斜軸Yaの下方にあるた
め、装着部材支持装置(11〜19,22〜26)がX
軸方向に振動したとき、それらは傾斜軸Ya回りに回転
振動する。このため、装着部材支持装置(11〜19,
22〜26)のX軸方向の振動により、水平アーム13
上面のロッド61はZ軸方向に振動する。このとき、慣
性力で停止している慣性部材62と振動するロッド61
上端のプレート64との間の粘弾性素材により形成され
た振動吸収部材64は、剪断変形を繰り返して振動エネ
ルギを熱エネルギに変換する。このため、X軸方向の振
動が抑制される。このX軸方向の振動抑制機能は、Z軸
テーブル7、傾斜テーブル、Y軸テーブル17、X軸テ
ーブル18がどの位置に移動した状態でも有効に機能す
るとともに、また、傾斜テーブル11がどの位置に傾斜
した状態でも有効に機能する。
A、図2Cにおいて、傾斜テーブル11およびそれに支
持されたY軸テーブル17およびXテーブル18等を有
する装着部材支持装置(11〜19,22〜26)の合
計の質量の重心位置は前記傾斜軸Yaの下方にあるた
め、装着部材支持装置(11〜19,22〜26)がX
軸方向に振動したとき、それらは傾斜軸Ya回りに回転
振動する。このため、装着部材支持装置(11〜19,
22〜26)のX軸方向の振動により、水平アーム13
上面のロッド61はZ軸方向に振動する。このとき、慣
性力で停止している慣性部材62と振動するロッド61
上端のプレート64との間の粘弾性素材により形成され
た振動吸収部材64は、剪断変形を繰り返して振動エネ
ルギを熱エネルギに変換する。このため、X軸方向の振
動が抑制される。このX軸方向の振動抑制機能は、Z軸
テーブル7、傾斜テーブル、Y軸テーブル17、X軸テ
ーブル18がどの位置に移動した状態でも有効に機能す
るとともに、また、傾斜テーブル11がどの位置に傾斜
した状態でも有効に機能する。
【0042】図5は本実施例1の顕微分析装置のZ軸方
向振動抑制装置Uzの作用効果を確認するための試験結
果示すグラフで、振動周波数に対するZ軸方向の加速度
パワースペクトルを示すグラフであり、図5Aは振動抑
制装置を使用しない場合、図5Bは実施例1の振動抑制
装置を使用した場合のグラフである。図6は本実施例1
の顕微分析装置のX軸方向振動抑制装置Uxの作用効果
を確認するための試験結果示すグラフで、振動周波数に
対するX軸方向の加速度パワースペクトルを示すグラフ
であり、図6Aは振動抑制装置を使用しない場合、図6
Bは実施例1の振動抑制装置を使用した場合のグラフで
ある。なお、前記図5、図6のデータを得たときのロッ
ド51、ケース52および慣性部材62等の質量は次の
とおりである。 ロッド51の質量=200g ケース52の質量=20g 慣性部材62の質量=300g 前記図5、図6から分かるように、本実施例では、Z軸
方向振動抑制装置UzおよびX軸方向振動抑制装置Ux
は、それぞれ、Z軸方向およびX軸方向の振動を抑制す
る効果がある。
向振動抑制装置Uzの作用効果を確認するための試験結
果示すグラフで、振動周波数に対するZ軸方向の加速度
パワースペクトルを示すグラフであり、図5Aは振動抑
制装置を使用しない場合、図5Bは実施例1の振動抑制
装置を使用した場合のグラフである。図6は本実施例1
の顕微分析装置のX軸方向振動抑制装置Uxの作用効果
を確認するための試験結果示すグラフで、振動周波数に
対するX軸方向の加速度パワースペクトルを示すグラフ
であり、図6Aは振動抑制装置を使用しない場合、図6
Bは実施例1の振動抑制装置を使用した場合のグラフで
ある。なお、前記図5、図6のデータを得たときのロッ
ド51、ケース52および慣性部材62等の質量は次の
とおりである。 ロッド51の質量=200g ケース52の質量=20g 慣性部材62の質量=300g 前記図5、図6から分かるように、本実施例では、Z軸
方向振動抑制装置UzおよびX軸方向振動抑制装置Ux
は、それぞれ、Z軸方向およびX軸方向の振動を抑制す
る効果がある。
【0043】(実施例2)図7は本発明の実施例2の説
明図で、前記実施例1の図1に対応する図である。図8
は前記図7の矢印VIから見た図である。なお、この実
施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応
する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明
を省略する。この実施例2は、下記の点で前記実施例1
と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構
成されている。図7、図8において、この実施例2は、
Y軸方向振動抑制装置Uy、Z軸方向振動抑制装置Uz
およびX軸方向振動抑制装置Uxが真空試料室Aの外部
に配置されている点で前記真空試料室A内部に配置され
た実施例1と異なっている。
明図で、前記実施例1の図1に対応する図である。図8
は前記図7の矢印VIから見た図である。なお、この実
施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応
する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明
を省略する。この実施例2は、下記の点で前記実施例1
と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構
成されている。図7、図8において、この実施例2は、
Y軸方向振動抑制装置Uy、Z軸方向振動抑制装置Uz
およびX軸方向振動抑制装置Uxが真空試料室Aの外部
に配置されている点で前記真空試料室A内部に配置され
た実施例1と異なっている。
【0044】(Y軸方向振動抑制装置Uy)図7、図8
において、鏡筒支持部材3(図1参照)の右側壁にはロ
ッド貫通孔3cが形成されており、前記ロッド貫通孔3
cはロッド支持壁70により閉塞されている。ロッド支
持壁70をスライド可能に貫通するロッド71は、ロッ
ド本体71aおよびその右端に連結されたプレート部7
1bを有している。ロッド本体71aの右端部は、ケー
ス部分72aおよび蓋部分72bを有する慣性部材72
の前記ケース部分72aの底壁をスライド可能に貫通し
ており、前記プレート部71bは慣性部材72の内部に
収容されている。前記プレート部71bと蓋部分72a
との間には粘弾性素材により形成された振動吸収部材7
3が配置されている。前記慣性部材72は、ロッド71
がY軸テーブル17と一緒に振動した時に、慣性力で停
止している程度の質量を有している。前記符号71〜7
3により示された要素により実施例2Y軸方向振動抑制
装置Uyが構成されている。なお、この実施例2ではY
軸方向振動抑制装置Uyは大気中にあるため、粘弾性素
材により形成された振動吸収部材73を前記実施例1の
ように真空に対してシールする必要がない。
において、鏡筒支持部材3(図1参照)の右側壁にはロ
ッド貫通孔3cが形成されており、前記ロッド貫通孔3
cはロッド支持壁70により閉塞されている。ロッド支
持壁70をスライド可能に貫通するロッド71は、ロッ
ド本体71aおよびその右端に連結されたプレート部7
1bを有している。ロッド本体71aの右端部は、ケー
ス部分72aおよび蓋部分72bを有する慣性部材72
の前記ケース部分72aの底壁をスライド可能に貫通し
ており、前記プレート部71bは慣性部材72の内部に
収容されている。前記プレート部71bと蓋部分72a
との間には粘弾性素材により形成された振動吸収部材7
3が配置されている。前記慣性部材72は、ロッド71
がY軸テーブル17と一緒に振動した時に、慣性力で停
止している程度の質量を有している。前記符号71〜7
3により示された要素により実施例2Y軸方向振動抑制
装置Uyが構成されている。なお、この実施例2ではY
軸方向振動抑制装置Uyは大気中にあるため、粘弾性素
材により形成された振動吸収部材73を前記実施例1の
ように真空に対してシールする必要がない。
【0045】前記ロッド71の左端には伝達ロッド77
の右端部がロッド71の軸(Y軸に平行な軸)に垂直で
且つ互いに直交する2軸(例えばZ軸、X軸)回りに回
転可能に連結されている。伝達ロッド77の左端部はY
軸テーブル17の右端にY軸に垂直で且つ互いに直交す
る2軸(例えばZ軸、X軸)回りに回転可能に連結され
ている。前記伝達ロッド77はその軸方向に伸縮不可能
に構成されており、前記傾斜テーブル11が前記傾斜軸
Ya回りに傾斜した場合や、Y軸テーブルがY軸方向に
移動した場合には前記ロッド71およびその先端に支持
されたY軸方向振動抑制装置UyがY軸方向に移動する
ように構成されている。前記Y軸方向振動抑制装置Uy
は、Y軸テーブル17がY軸方向に振動したとき、ロッ
ド71がY軸方向に振動するが慣性部材72がその慣性
により停止しているので、振動吸収部材73は前記振動
に応じて剪断変形を繰り返して振動エネルギを熱エネル
ギに変換し、Y軸テーブル17を含む装着部材支持装置
(11〜19,22〜26)の振動を抑制する。
の右端部がロッド71の軸(Y軸に平行な軸)に垂直で
且つ互いに直交する2軸(例えばZ軸、X軸)回りに回
転可能に連結されている。伝達ロッド77の左端部はY
軸テーブル17の右端にY軸に垂直で且つ互いに直交す
る2軸(例えばZ軸、X軸)回りに回転可能に連結され
ている。前記伝達ロッド77はその軸方向に伸縮不可能
に構成されており、前記傾斜テーブル11が前記傾斜軸
Ya回りに傾斜した場合や、Y軸テーブルがY軸方向に
移動した場合には前記ロッド71およびその先端に支持
されたY軸方向振動抑制装置UyがY軸方向に移動する
ように構成されている。前記Y軸方向振動抑制装置Uy
は、Y軸テーブル17がY軸方向に振動したとき、ロッ
ド71がY軸方向に振動するが慣性部材72がその慣性
により停止しているので、振動吸収部材73は前記振動
に応じて剪断変形を繰り返して振動エネルギを熱エネル
ギに変換し、Y軸テーブル17を含む装着部材支持装置
(11〜19,22〜26)の振動を抑制する。
【0046】(Z軸方向振動抑制装置Uz)図8におい
て、実施例2のZ軸方向振動抑制装置Uzは前記図1、
図3に示す実施例1のZ軸方向振動抑制装置Uzとは上
下逆転した構成となっており、さらにこの実施例2のZ
軸方向振動抑制装置Uzは、中空の高剛性の質量の小さ
いロッド61が使用されており、ロッド61の下端部の
プレート部61bの上面と慣性部材62との間に粘弾性
素材により形成された振動吸収部材63が配置されてい
る。この実施例2のロッド61の上端は連結部材22の
振動抑制部材当接面22aに当接しており、このロッド
61は軽量であるので、連結部材22のZ軸方向の振動
に連動する。ロッド61が連結部材22のZ軸方向の振
動に連動して振動したとき、慣性部材62は慣性により
停止しているので、振動吸収部材63は剪断変形して振
動を吸収する。
て、実施例2のZ軸方向振動抑制装置Uzは前記図1、
図3に示す実施例1のZ軸方向振動抑制装置Uzとは上
下逆転した構成となっており、さらにこの実施例2のZ
軸方向振動抑制装置Uzは、中空の高剛性の質量の小さ
いロッド61が使用されており、ロッド61の下端部の
プレート部61bの上面と慣性部材62との間に粘弾性
素材により形成された振動吸収部材63が配置されてい
る。この実施例2のロッド61の上端は連結部材22の
振動抑制部材当接面22aに当接しており、このロッド
61は軽量であるので、連結部材22のZ軸方向の振動
に連動する。ロッド61が連結部材22のZ軸方向の振
動に連動して振動したとき、慣性部材62は慣性により
停止しているので、振動吸収部材63は剪断変形して振
動を吸収する。
【0047】(X軸方向振動抑制装置Ux)図8におい
て、傾斜テーブル11の傾斜アーム12の表面には上方
に突出する振動伝達部12aが設けられている。振動伝
達部12aの上端にはロッド61の下端が当接してい
る。ロッド61の上端には前記実施例1と同様のX軸方
向振動抑制装置Uxが連結されている。この実施例2の
X軸方向振動抑制装置Uxも前記実施例1と同様に傾斜
テーブル11を含む装着部材支持装置(11〜19,2
2〜26)のX軸方向の振動を抑制する。
て、傾斜テーブル11の傾斜アーム12の表面には上方
に突出する振動伝達部12aが設けられている。振動伝
達部12aの上端にはロッド61の下端が当接してい
る。ロッド61の上端には前記実施例1と同様のX軸方
向振動抑制装置Uxが連結されている。この実施例2の
X軸方向振動抑制装置Uxも前記実施例1と同様に傾斜
テーブル11を含む装着部材支持装置(11〜19,2
2〜26)のX軸方向の振動を抑制する。
【0048】(実施例3)図9は本発明の実施例3の説
明図で前記実施例2の図8に対応する図である。なお、
この実施例3の説明において、前記実施例2の構成要素
に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細
な説明を省略する。この実施例3は、下記の点で前記実
施例2と相違しているが、他の点では前記実施例2と同
様に構成されている。図9において、この実施例3は、
下壁部3aとZ軸方向振動抑制装置Uzの慣性部材62
との間に引張バネ57を設けて、慣性部材62を上方に
引っ張ることにより、プレート61b下面に粘弾性素材
により形成された振動吸収部材63を押し付けている。
これにより、振動吸収部材63に適正な圧力をかけるこ
とができる。この実施例3も前記実施例2と同様に各軸
方向の振動を抑制することができる。
明図で前記実施例2の図8に対応する図である。なお、
この実施例3の説明において、前記実施例2の構成要素
に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細
な説明を省略する。この実施例3は、下記の点で前記実
施例2と相違しているが、他の点では前記実施例2と同
様に構成されている。図9において、この実施例3は、
下壁部3aとZ軸方向振動抑制装置Uzの慣性部材62
との間に引張バネ57を設けて、慣性部材62を上方に
引っ張ることにより、プレート61b下面に粘弾性素材
により形成された振動吸収部材63を押し付けている。
これにより、振動吸収部材63に適正な圧力をかけるこ
とができる。この実施例3も前記実施例2と同様に各軸
方向の振動を抑制することができる。
【0049】(実施例4)図10は本発明の顕微分析装
置の実施例4の全体説明図である。この実施例4は走査
型電子顕微鏡に使用される可動絞り装置に本発明を適用
した例である。図10において、走査型電子顕微鏡によ
り構成された顕微分析装置81は真空室Aの上壁に支持
された鏡筒82を有している。鏡筒82の内部の上端部
には電子銃83が配置されており、電子銃83の下方に
は、順次、集束レンズ84、第1偏向コイル85、第2
偏向コイル86、対物レンズ87等が配置されている。
真空試料室A内部には、Y軸テーブルTy、X軸テーブ
ルTx、回転テーブルTrおよび試料Sを保持する試料
保持部Tsが配置されている。
置の実施例4の全体説明図である。この実施例4は走査
型電子顕微鏡に使用される可動絞り装置に本発明を適用
した例である。図10において、走査型電子顕微鏡によ
り構成された顕微分析装置81は真空室Aの上壁に支持
された鏡筒82を有している。鏡筒82の内部の上端部
には電子銃83が配置されており、電子銃83の下方に
は、順次、集束レンズ84、第1偏向コイル85、第2
偏向コイル86、対物レンズ87等が配置されている。
真空試料室A内部には、Y軸テーブルTy、X軸テーブ
ルTx、回転テーブルTrおよび試料Sを保持する試料
保持部Tsが配置されている。
【0050】前記集束レンズ84の下側の鏡筒82の側
壁には、絞り装置装着孔82aが形成されており、絞り
装置装着孔82aには内側球面軸受け90が装着されて
いる。外側球面軸受け91は鏡筒8の側壁に固定されて
おり、前記内側球面軸受け90および外側球面軸受け9
1により回動筒92の球面92aが回動可能に支持され
ている。回動筒92内孔には外周面にネジが形成された
送りネジ93が回転不能且つ軸方向に移動可能に収容さ
れている。送りネジ93の内端にはロッド状のホルダ装
着部材94の外端部が連結されており、ホルダ装着部材
94の内端部にはホルダ装着部94aが設けられてい
る。ホルダ装着部94aに絞りホルダHの外端部が連結
されている。絞りホルダHには図示しない絞り板が支持
されており、絞り板には複数の絞り孔(図示せず)が形
成されている。したがって、絞りホルダHを内方または
外方に移動させて前記図示しない絞り板の複数の絞り孔
のいずれか1個を電子ビームの通路に配置するように構
成されている。
壁には、絞り装置装着孔82aが形成されており、絞り
装置装着孔82aには内側球面軸受け90が装着されて
いる。外側球面軸受け91は鏡筒8の側壁に固定されて
おり、前記内側球面軸受け90および外側球面軸受け9
1により回動筒92の球面92aが回動可能に支持され
ている。回動筒92内孔には外周面にネジが形成された
送りネジ93が回転不能且つ軸方向に移動可能に収容さ
れている。送りネジ93の内端にはロッド状のホルダ装
着部材94の外端部が連結されており、ホルダ装着部材
94の内端部にはホルダ装着部94aが設けられてい
る。ホルダ装着部94aに絞りホルダHの外端部が連結
されている。絞りホルダHには図示しない絞り板が支持
されており、絞り板には複数の絞り孔(図示せず)が形
成されている。したがって、絞りホルダHを内方または
外方に移動させて前記図示しない絞り板の複数の絞り孔
のいずれか1個を電子ビームの通路に配置するように構
成されている。
【0051】前記回動筒92の外端部にはベアリング9
5を介して回転操作部材96が回転可能且つ軸方向の移
動不能に支持されている。回転操作部材96には前記送
りネジ93と螺合するネジ孔96aが形成されている。
したがって、回転操作部材96を回転操作することによ
り送りネジ93およびホルダ装着部材94を鏡筒82の
内方または外方に移動させることができる。前記回転操
作部材96の外周面には大径部96bが形成されてい
る。前記符号92〜96で示された要素により、絞りホ
ルダHが装着されるホルダ装着部94aを装着部材支持
装置(92〜96)が構成されている。前記大径部96
bの外周面を被覆する形で粘弾性素材により形成された
振動吸収部材97が配置されている。振動吸収部材97
の外側には2つ割りのリング状慣性部材を結合して円筒
状に構成した慣性部材98が装着されている。前記符号
96〜98で示された要素により振動抑制装置Uaが構
成されている。
5を介して回転操作部材96が回転可能且つ軸方向の移
動不能に支持されている。回転操作部材96には前記送
りネジ93と螺合するネジ孔96aが形成されている。
したがって、回転操作部材96を回転操作することによ
り送りネジ93およびホルダ装着部材94を鏡筒82の
内方または外方に移動させることができる。前記回転操
作部材96の外周面には大径部96bが形成されてい
る。前記符号92〜96で示された要素により、絞りホ
ルダHが装着されるホルダ装着部94aを装着部材支持
装置(92〜96)が構成されている。前記大径部96
bの外周面を被覆する形で粘弾性素材により形成された
振動吸収部材97が配置されている。振動吸収部材97
の外側には2つ割りのリング状慣性部材を結合して円筒
状に構成した慣性部材98が装着されている。前記符号
96〜98で示された要素により振動抑制装置Uaが構
成されている。
【0052】(実施例4の作用)前記構成を備えた顕微
分析装置の実施例4では、電子銃83から出射した電子
ビームは、集束レンズ84により集束し、絞りホルダH
に支持された図示しない絞り板の絞り孔によって、電子
ビームの中心部以外が遮られる。その後、対物レンズ8
7で電子ビームが1点に絞られて、観察、分析試料に照
射され、照射部分からの2次電子等の検出信号により試
料の観察、分析を行う。このとき、第1偏向コイル8
5、第2偏向コイル86を用いて、電子ビームにより試
料表面を走査することにより、試料表面上の情報を画像
にすることができる。前記電子ビームを遮るこことで、
ビーム径を制御する絞り孔の位置が振動すると、電子銃
83の光源の位置が変動することと同じことである。こ
の時、観察面(試料表面)におけるビーム照射位置が移
動することになり、結果として像ノイズとして観察され
ることになる。ホルダ装着部材支持装置(92〜96)
がY軸方向に振動すると、振動する回転操作部材96と
静止している慣性部材98との間でY軸方向の相対的な
往復移動が発生する。このとき、回転操作部材96の大
径部96bと慣性部材98との間に配置された振動吸収
部材97は剪断変形して振動エネルギを熱エネルギに変
換する。Z軸方向およびX軸方向についても同様であ
る。したがって、ホルダ装着部材支持装置(92〜9
6)および絞りホルダHの振動を抑制することができ
る。
分析装置の実施例4では、電子銃83から出射した電子
ビームは、集束レンズ84により集束し、絞りホルダH
に支持された図示しない絞り板の絞り孔によって、電子
ビームの中心部以外が遮られる。その後、対物レンズ8
7で電子ビームが1点に絞られて、観察、分析試料に照
射され、照射部分からの2次電子等の検出信号により試
料の観察、分析を行う。このとき、第1偏向コイル8
5、第2偏向コイル86を用いて、電子ビームにより試
料表面を走査することにより、試料表面上の情報を画像
にすることができる。前記電子ビームを遮るこことで、
ビーム径を制御する絞り孔の位置が振動すると、電子銃
83の光源の位置が変動することと同じことである。こ
の時、観察面(試料表面)におけるビーム照射位置が移
動することになり、結果として像ノイズとして観察され
ることになる。ホルダ装着部材支持装置(92〜96)
がY軸方向に振動すると、振動する回転操作部材96と
静止している慣性部材98との間でY軸方向の相対的な
往復移動が発生する。このとき、回転操作部材96の大
径部96bと慣性部材98との間に配置された振動吸収
部材97は剪断変形して振動エネルギを熱エネルギに変
換する。Z軸方向およびX軸方向についても同様であ
る。したがって、ホルダ装着部材支持装置(92〜9
6)および絞りホルダHの振動を抑制することができ
る。
【0053】(実施例5)図11は本発明の顕微分析装
置の実施例5としての透過型電子顕微鏡の要部平断面図
である。図11において、透過型電子顕微鏡101は鏡
筒102を有しており、電子ビームは画面の手前側から
背面側に進むように構成されている。鏡筒102にはゴ
ニオステージGS、ゴニオメータGMが設けられてい
る。鏡筒102に固定され且つ鏡筒102の一部を構成
するゴニオステージGSは、上下方向に延びるZ軸(上
下軸、画面に垂直な軸)に沿った荷電粒子ビームの通路
が内部に形成されている。ゴニオステージGSは前記Z
軸に垂直な方向に延び且つ前記鏡筒102の内外を連通
させるゴニオメータ装着孔103と、前記ゴニオメータ
装着孔103の外端に形成されたゴニオメータ装着面1
04と、前記ゴニオメータ装着孔103の内端部に設け
られた球面軸受け106とを有する。また、ゴニオステ
ージGSは前記ゴニオメータ装着孔103と角度90°
をなす方向に形成されたホルダ位置決め部材装着孔10
7を有している。
置の実施例5としての透過型電子顕微鏡の要部平断面図
である。図11において、透過型電子顕微鏡101は鏡
筒102を有しており、電子ビームは画面の手前側から
背面側に進むように構成されている。鏡筒102にはゴ
ニオステージGS、ゴニオメータGMが設けられてい
る。鏡筒102に固定され且つ鏡筒102の一部を構成
するゴニオステージGSは、上下方向に延びるZ軸(上
下軸、画面に垂直な軸)に沿った荷電粒子ビームの通路
が内部に形成されている。ゴニオステージGSは前記Z
軸に垂直な方向に延び且つ前記鏡筒102の内外を連通
させるゴニオメータ装着孔103と、前記ゴニオメータ
装着孔103の外端に形成されたゴニオメータ装着面1
04と、前記ゴニオメータ装着孔103の内端部に設け
られた球面軸受け106とを有する。また、ゴニオステ
ージGSは前記ゴニオメータ装着孔103と角度90°
をなす方向に形成されたホルダ位置決め部材装着孔10
7を有している。
【0054】ゴニオメータGMは軸受部材108を有
し、軸受部材108は前記ゴニオメータ装着面104に
接合した状態で連結される被装着面108aおよび前記
被装着面108aに垂直な軸受孔108bとを有する。
前記軸受部材108により回転可能に支持された回転部
材111は、その外周部にギヤ111aを有しており、
ギヤ111aは、図示しないY軸周り駆動用モータによ
り駆動されるウォームギヤ(図示せず)と噛み合って、
Y軸周りの回転位置を調節することができる。前記回転
部材111のホルダ装着部材貫通孔111bを貫通する
ホルダ装着部材112は円筒状部材で、内端部の外側面
に球面112aを有し、且つ内側面にホルダ装着孔11
2bが形成されている。前記球面112aは前記球面軸
受け106により回動可能に支持されている。
し、軸受部材108は前記ゴニオメータ装着面104に
接合した状態で連結される被装着面108aおよび前記
被装着面108aに垂直な軸受孔108bとを有する。
前記軸受部材108により回転可能に支持された回転部
材111は、その外周部にギヤ111aを有しており、
ギヤ111aは、図示しないY軸周り駆動用モータによ
り駆動されるウォームギヤ(図示せず)と噛み合って、
Y軸周りの回転位置を調節することができる。前記回転
部材111のホルダ装着部材貫通孔111bを貫通する
ホルダ装着部材112は円筒状部材で、内端部の外側面
に球面112aを有し、且つ内側面にホルダ装着孔11
2bが形成されている。前記球面112aは前記球面軸
受け106により回動可能に支持されている。
【0055】前記ホルダ装着孔112bは試料ホルダH
が装着される孔であり、ホルダ装着孔112bの軸は試
料ホルダHのホルダ軸と同一であり、前記球面軸受け1
06の中心Oを通る。試料ホルダHは前記ホルダ装着孔
112bを貫通して、外端部には操作ツマミHaが設け
られており、内端部には試料(図示せず)を保持する。
が装着される孔であり、ホルダ装着孔112bの軸は試
料ホルダHのホルダ軸と同一であり、前記球面軸受け1
06の中心Oを通る。試料ホルダHは前記ホルダ装着孔
112bを貫通して、外端部には操作ツマミHaが設け
られており、内端部には試料(図示せず)を保持する。
【0056】ホルダ装着部材112の外端部はX軸方向
の後側面(−X側面)が、前記回転部材111に支持さ
れたX軸方向押圧部材116により前方(X方)に押圧
されており、他側面(左側面)には前記回転部材111
に支持されたネジ117(X軸方向位置調節部材)の先
端が当接しており前記ネジ117の進退移動によりホル
ダ装着部材112は前後に揺動する。前記ネジ117は
ギヤ118と一体に構成されており、前記回転部材11
1に支持された前後移動用モータ119が回転するとギ
ヤ120およびこのギヤ120と噛み合う前記ギヤ11
8および前記ネジ117が回転する。このとき、前記ネ
ジ117が進退移動し、前記ホルダ装着部材112およ
び試料ホルダHの軸が前後に傾斜する。前記符号116
〜120で示された部材によりホルダ装着部材112は
前記球面軸受け106の中心O回りにX軸方向の回転位
置の調節が可能である。前記符号106,108,11
1,116〜120で示された要素によりホルダ装着部
材112を支持する装着部材支持装置(106,10
8,111,116〜120)が構成されている。
の後側面(−X側面)が、前記回転部材111に支持さ
れたX軸方向押圧部材116により前方(X方)に押圧
されており、他側面(左側面)には前記回転部材111
に支持されたネジ117(X軸方向位置調節部材)の先
端が当接しており前記ネジ117の進退移動によりホル
ダ装着部材112は前後に揺動する。前記ネジ117は
ギヤ118と一体に構成されており、前記回転部材11
1に支持された前後移動用モータ119が回転するとギ
ヤ120およびこのギヤ120と噛み合う前記ギヤ11
8および前記ネジ117が回転する。このとき、前記ネ
ジ117が進退移動し、前記ホルダ装着部材112およ
び試料ホルダHの軸が前後に傾斜する。前記符号116
〜120で示された部材によりホルダ装着部材112は
前記球面軸受け106の中心O回りにX軸方向の回転位
置の調節が可能である。前記符号106,108,11
1,116〜120で示された要素によりホルダ装着部
材112を支持する装着部材支持装置(106,10
8,111,116〜120)が構成されている。
【0057】前記ホルダ位置決め部材装着孔107には
円筒状ケース121が収容されており、円筒状ケース1
21に収容されて鏡筒102を内外に貫通するホルダY
軸方向位置決め部材122はヒンジ122a回りに回動
可能である。ホルダY軸方向位置決め部材122と円筒
状ケース121内面との間にはベローズ123が設けら
れている。前記ホルダY軸方向位置決め部材122の外
端部の左側面には、円筒状ケース121の外端部に支持
されたネジ124(Y軸方向位置調節部材)の先端が当
接しており前記ネジ124の進退移動によりホルダY軸
方向位置決め部材122は左右に揺動する。前記ネジ1
24はギヤ125と一体に構成されており、前記円筒状
ケース121に支持された左右移動用モータ126が回
転するとギヤ127およびこのギヤ127と噛み合う前
記ギヤ125および前記ネジ124が回転する。このと
き、前記ネジ124が進退移動し、前記ホルダY軸方向
位置決め部材122がヒンジ122a回りに左右に回動
する。前記符号121〜127で示された部材により試
料ホルダHは前記Y軸方向の位置(ホルダの軸方向の位
置)の調節が可能である。
円筒状ケース121が収容されており、円筒状ケース1
21に収容されて鏡筒102を内外に貫通するホルダY
軸方向位置決め部材122はヒンジ122a回りに回動
可能である。ホルダY軸方向位置決め部材122と円筒
状ケース121内面との間にはベローズ123が設けら
れている。前記ホルダY軸方向位置決め部材122の外
端部の左側面には、円筒状ケース121の外端部に支持
されたネジ124(Y軸方向位置調節部材)の先端が当
接しており前記ネジ124の進退移動によりホルダY軸
方向位置決め部材122は左右に揺動する。前記ネジ1
24はギヤ125と一体に構成されており、前記円筒状
ケース121に支持された左右移動用モータ126が回
転するとギヤ127およびこのギヤ127と噛み合う前
記ギヤ125および前記ネジ124が回転する。このと
き、前記ネジ124が進退移動し、前記ホルダY軸方向
位置決め部材122がヒンジ122a回りに左右に回動
する。前記符号121〜127で示された部材により試
料ホルダHは前記Y軸方向の位置(ホルダの軸方向の位
置)の調節が可能である。
【0058】なお、図示しないが、試料ホルダHの球面
中心Oを中心としたZ軸方向の傾斜角度も調節可能に構
成されている。このような構成は従来周知(例えば、特
開平8−293278号公報、特開平12−10611
8号公報等参照)である。
中心Oを中心としたZ軸方向の傾斜角度も調節可能に構
成されている。このような構成は従来周知(例えば、特
開平8−293278号公報、特開平12−10611
8号公報等参照)である。
【0059】試料ホルダHの外端部の外周面には円板状
の慣性部材131がスライド可能に装着されている。ま
た、操作ツマミHaの内端面にはプレート132が前記
慣性部材131に対向して設けられている。前記プレー
ト132は振動抑制部材装着部として使用される。前記
慣性部材131とプレート132との間には粘弾性素材
により形成された振動吸収部材133が配置されてい
る。前記慣性部材131はホルダ装着部材112との間
に配置された圧縮バネ134によりプレート132の方
向に押圧されており、このため、振動吸収部材133は
慣性部材131とプレート132との間に挟まれてい
る。したがって、試料ホルダHがY軸方向に振動する
と、慣性力で静止している慣性部材131との間でY軸
方向の相対的な往復移動が発生する。このとき、プレー
ト132と慣性部材131との間に配置された振動吸収
部材133は剪断変形して振動エネルギを熱エネルギに
変換する。したがって、試料ホルダHの振動を抑制する
ことができる。前記符号131〜133で示された要素
によりY軸方向の振動を抑制する振動抑制装置Uyが構
成されている。
の慣性部材131がスライド可能に装着されている。ま
た、操作ツマミHaの内端面にはプレート132が前記
慣性部材131に対向して設けられている。前記プレー
ト132は振動抑制部材装着部として使用される。前記
慣性部材131とプレート132との間には粘弾性素材
により形成された振動吸収部材133が配置されてい
る。前記慣性部材131はホルダ装着部材112との間
に配置された圧縮バネ134によりプレート132の方
向に押圧されており、このため、振動吸収部材133は
慣性部材131とプレート132との間に挟まれてい
る。したがって、試料ホルダHがY軸方向に振動する
と、慣性力で静止している慣性部材131との間でY軸
方向の相対的な往復移動が発生する。このとき、プレー
ト132と慣性部材131との間に配置された振動吸収
部材133は剪断変形して振動エネルギを熱エネルギに
変換する。したがって、試料ホルダHの振動を抑制する
ことができる。前記符号131〜133で示された要素
によりY軸方向の振動を抑制する振動抑制装置Uyが構
成されている。
【0060】前記ホルダ装着部材112の外端部の外周
面には前方(X軸方向)に延びるロッド136が固定さ
れている。ロッド136の先端部には前記実施例1のX
軸方向振動抑制装置Uxと同様の振動抑制装置Uxが装
着されている。すなわち、ロッド136はロッド本体1
36aおよびその上端に連結されたプレート部136b
を有している。ロッド本体136aの上端部は、ケース
部分137aおよび蓋部分137bを有する慣性部材1
37の前記ケース部分137aの底壁をスライド可能に
貫通しており、プレート部136bは慣性部材137の
内部に収容されている。前記プレート部136bと蓋部
分137aとの間には粘弾性素材により形成された振動
吸収部材138が配置されている。前記慣性部材137
は、ロッド136がホルダ装着部材112と一緒に前後
に振動した時に、慣性力で停止している程度の質量を有
している。前記符号136〜138により示された要素
によりX軸方向振動抑制装置Uxが構成されている。そ
して、ロッド136周囲には引張バネ139が配置され
ており、振動抑制装置Uxの慣性部材137が振動吸収
部材138に圧接するように構成されている。
面には前方(X軸方向)に延びるロッド136が固定さ
れている。ロッド136の先端部には前記実施例1のX
軸方向振動抑制装置Uxと同様の振動抑制装置Uxが装
着されている。すなわち、ロッド136はロッド本体1
36aおよびその上端に連結されたプレート部136b
を有している。ロッド本体136aの上端部は、ケース
部分137aおよび蓋部分137bを有する慣性部材1
37の前記ケース部分137aの底壁をスライド可能に
貫通しており、プレート部136bは慣性部材137の
内部に収容されている。前記プレート部136bと蓋部
分137aとの間には粘弾性素材により形成された振動
吸収部材138が配置されている。前記慣性部材137
は、ロッド136がホルダ装着部材112と一緒に前後
に振動した時に、慣性力で停止している程度の質量を有
している。前記符号136〜138により示された要素
によりX軸方向振動抑制装置Uxが構成されている。そ
して、ロッド136周囲には引張バネ139が配置され
ており、振動抑制装置Uxの慣性部材137が振動吸収
部材138に圧接するように構成されている。
【0061】また、前記回転部材111の外端部の外周
面には後方(−X方向)に延びるロッド136が固定さ
れている。ロッド136の先端部には前記ホルダ装着部
材のロッド136の先端部に設けたX軸方向振動抑制装
置Uxと同一の振動抑制装置Uxが装着されている。そ
して、ロッド136の周囲には引張バネ139が配置さ
れており、X軸方向振動抑制装置Uxの慣性部材137
が振動吸収部材138に圧接するように構成されてい
る。前記回転部材111およびホルダ装着部材112に
設けたロッド136の先端に支持したX軸方向振動抑制
装置Uxは、ロッド136が振動したとき、ロッド13
6と慣性部材137との間に配置された振動吸収部材1
38が剪断変形して振動エネルギを熱エネルギに変換す
るので、振動が抑制される。
面には後方(−X方向)に延びるロッド136が固定さ
れている。ロッド136の先端部には前記ホルダ装着部
材のロッド136の先端部に設けたX軸方向振動抑制装
置Uxと同一の振動抑制装置Uxが装着されている。そ
して、ロッド136の周囲には引張バネ139が配置さ
れており、X軸方向振動抑制装置Uxの慣性部材137
が振動吸収部材138に圧接するように構成されてい
る。前記回転部材111およびホルダ装着部材112に
設けたロッド136の先端に支持したX軸方向振動抑制
装置Uxは、ロッド136が振動したとき、ロッド13
6と慣性部材137との間に配置された振動吸収部材1
38が剪断変形して振動エネルギを熱エネルギに変換す
るので、振動が抑制される。
【0062】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。 (H01)本発明は走査型電子顕微鏡以外の電子顕微鏡や
精密作業を行う装置等の顕微分析装置に適用可能であ
る。
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。 (H01)本発明は走査型電子顕微鏡以外の電子顕微鏡や
精密作業を行う装置等の顕微分析装置に適用可能であ
る。
【0063】
【発明の効果】前述の本発明の顕微分析装置は、下記の
効果(E01)を奏することができる。 (E01)周囲の振動、音響の入力により、電子顕微鏡等
の顕微分析装置の構成部材がそれぞれの固有振動モード
にて振動するとき、その振動エネルギを熱エネルギに変
換して前記振動を減衰させること。
効果(E01)を奏することができる。 (E01)周囲の振動、音響の入力により、電子顕微鏡等
の顕微分析装置の構成部材がそれぞれの固有振動モード
にて振動するとき、その振動エネルギを熱エネルギに変
換して前記振動を減衰させること。
【図1】 図1は本発明の顕微分析装置の実施例1の要
部説明図である。
部説明図である。
【図2】 図2は試料ホルダが装着される試料ステージ
の説明図で、図2Aは前記図1の矢印IIから見た図、図
2Bは前記図2Aの要部拡大図でZ軸方向振動抑制装置
の説明図、図2Cは前記図2Aの要部拡大図でX軸方向
振動抑制装置の説明図である。
の説明図で、図2Aは前記図1の矢印IIから見た図、図
2Bは前記図2Aの要部拡大図でZ軸方向振動抑制装置
の説明図、図2Cは前記図2Aの要部拡大図でX軸方向
振動抑制装置の説明図である。
【図3】 図3は前記図2Aの矢印IIIから見た図であ
る。
る。
【図4】 図4は前記図1の要部拡大図で、Y軸テーブ
ル17を支持する傾斜テーブル11に回転可能に支持さ
れるスクリューシャフト26の右端部と傾斜テーブル1
1の連結部材14との間に設けられ、前記スクリューシ
ャフトおよび傾斜テーブル11間に相対的に発生したス
クリューシャフト26の軸方向の振動を抑制する振動抑
制装置の説明図であり、図4Aは実施例1の振動抑制装
置の拡大図、図4Bはその変更例を示す図である。
ル17を支持する傾斜テーブル11に回転可能に支持さ
れるスクリューシャフト26の右端部と傾斜テーブル1
1の連結部材14との間に設けられ、前記スクリューシ
ャフトおよび傾斜テーブル11間に相対的に発生したス
クリューシャフト26の軸方向の振動を抑制する振動抑
制装置の説明図であり、図4Aは実施例1の振動抑制装
置の拡大図、図4Bはその変更例を示す図である。
【図5】 図5は本実施例1の顕微分析装置のZ軸方向
振動抑制装置Uzの作用効果を確認するための試験結果
示すグラフで、振動周波数に対するZ軸方向の加速度パ
ワースペクトルを示すグラフであり、図5Aは振動抑制
装置を使用しない場合、図5Bは実施例1の振動抑制装
置を使用した場合のグラフである。
振動抑制装置Uzの作用効果を確認するための試験結果
示すグラフで、振動周波数に対するZ軸方向の加速度パ
ワースペクトルを示すグラフであり、図5Aは振動抑制
装置を使用しない場合、図5Bは実施例1の振動抑制装
置を使用した場合のグラフである。
【図6】 図6は本実施例1の顕微分析装置のX軸方向
振動抑制装置Uxの作用効果を確認するための試験結果
示すグラフで、振動周波数に対するX軸方向の加速度パ
ワースペクトルを示すグラフであり、図6Aは振動抑制
装置を使用しない場合、図6Bは実施例1の振動抑制装
置を使用した場合のグラフである。
振動抑制装置Uxの作用効果を確認するための試験結果
示すグラフで、振動周波数に対するX軸方向の加速度パ
ワースペクトルを示すグラフであり、図6Aは振動抑制
装置を使用しない場合、図6Bは実施例1の振動抑制装
置を使用した場合のグラフである。
【図7】 図7は本発明の実施例2の説明図で、前記実
施例1の図1に対応する図である。
施例1の図1に対応する図である。
【図8】 図8は前記図7の矢印VIから見た図であ
る。
る。
【図9】 図9は本発明の実施例3の説明図で前記実施
例2の図8に対応する図である。
例2の図8に対応する図である。
【図10】 図10は本発明の顕微分析装置の実施例4
の全体説明図である。
の全体説明図である。
【図11】 図11は本発明の顕微分析装置の実施例5
としての透過型電子顕微鏡の要部平断面図である。
としての透過型電子顕微鏡の要部平断面図である。
H…ホルダ、 Ha…操作部、 Ux,Uy,Uz,Ua…振動抑制装置、 11…移動テーブル支持部材、 14…支持部材、 17…移動テーブル、 17a…ナット、 20,94…ホルダ装着部材、 26…移動部材(スクリューシャフト)、 32,44,53;63;73;97;133;138
…振動エネルギ吸収部材、 51;62;72;98;131;137…慣性部材、 93…軸方向移動部材、 96b…振動抑制部材装着部、 (11〜19,22〜26)…装着部材支持装置、 (92〜96)…装着部材支持装置、 (106,108,111,116〜120)…装着部
材支持装置、 52;61;71;96b;132;136)…振動抑
制部材装着部
…振動エネルギ吸収部材、 51;62;72;98;131;137…慣性部材、 93…軸方向移動部材、 96b…振動抑制部材装着部、 (11〜19,22〜26)…装着部材支持装置、 (92〜96)…装着部材支持装置、 (106,108,111,116〜120)…装着部
材支持装置、 52;61;71;96b;132;136)…振動抑
制部材装着部
Claims (6)
- 【請求項1】 次の構成要件(A01)〜(A03)を備え
たことを特徴とする顕微分析装置、(A01)顕微分析で
使用される顕微分析部材を保持するホルダが装着される
ホルダ装着部材、(A02)前記ホルダ装着部材を支持し
且つホルダ装着部材と共に移動可能な移動部材と前記移
動部材を支持する支持部材とを有する装着部材支持装
置、(A03)前記装着部材支持装置の振動時に振動する
振動抑制部材装着部と、前記振動抑制部材装着部に対し
て相対移動可能に支持された慣性部材と、前記振動抑制
部材装着部および前記慣性部材間に設けられて前記振動
抑制部材装着部および慣性部材間の相対的な往復移動の
繰り返しである振動の発生時に前記振動エネルギを熱エ
ネルギに変換して前記振動を抑制する振動エネルギ吸収
部材とを有する振動抑制装置。 - 【請求項2】 次の構成要件(A01),(A02),(A
04)を備えたことを特徴とする顕微分析装置、(A01)
顕微分析で使用される顕微分析部材を保持するホルダが
装着されるホルダ装着部材、(A02)前記ホルダ装着部
材を支持し且つホルダ装着部材と共に移動可能な移動部
材と前記移動部材を支持する支持部材とを有する装着部
材支持装置、(A04)前記移動部材と支持部材との間に
設けられて、前記移動部材および支持部材間の相対的な
往復移動の繰り返しである振動の発生時に前記振動エネ
ルギを熱エネルギに変換して前記振動を抑制する振動エ
ネルギ吸収部材を有する振動抑制装置。 - 【請求項3】 次の構成要件(A01),(A05),(A
06)を備えたことを特徴とする顕微分析装置、(A01)
顕微分析で使用される顕微分析部材を保持するホルダが
装着されるホルダ装着部材、(A05)前記ホルダ装着部
材を支持し且つホルダ装着部材と共に移動可能な移動テ
ーブルと、前記移動テーブルを支持する移動テーブル支
持部材と、前記移動テーブルと一体的に移動可能に構成
されたナットに螺合して前記ナットを貫通するとともに
一端部に回転力が伝達され且つ他端部が前記移動テーブ
ル支持部材に回転可能に支持されたスクリューシャフト
とを有する装着部材支持装置、(A06)前記スクリュー
シャフトの他端部と移動テーブル支持部材との間に設け
られて、前記スクリューシャフトおよび移動テーブル支
持部材間の相対的な往復移動の繰り返しである振動の発
生時に前記振動エネルギを熱エネルギに変換して前記振
動を抑制する振動エネルギ吸収部材を有する振動抑制装
置。 - 【請求項4】 次の構成要件(A07),(A08)を備え
たことを特徴とする顕微分析装置、(A07)顕微分析で
使用される顕微分析部材を内端部に保持し且つ外端部に
操作部が設けられたホルダの円筒状外周面を回転可能且
つスライド可能に支持する円筒状内周面を有し、前記ホ
ルダを顕微鏡の鏡筒を貫通する状態で保持する円筒状の
ホルダ装着部材、(A08)前記ホルダの振動時に振動す
る振動抑制部材装着部と、前記振動抑制部材装着部に対
して相対移動可能に支持された慣性部材と、前記振動抑
制部材装着部および前記慣性部材間に設けられて前記振
動抑制部材装着部および慣性部材間の相対的な往復移動
の繰り返しである振動の発生時に前記振動エネルギを熱
エネルギに変換して前記振動を抑制する振動エネルギ吸
収部材とを有する振動抑制装置。 - 【請求項5】 次の構成要件(A07),(A09)を備え
たことを特徴とする顕微分析装置、(A07)顕微分析で
使用される顕微分析部材を内端部に保持し且つ外端部に
操作部が設けられたホルダの円筒状外周面を回転可能且
つスライド可能に支持する円筒状内周面を有し、前記ホ
ルダを顕微鏡の鏡筒を貫通する状態で保持する円筒状の
ホルダ装着部材、(A09)前記ホルダ装着部材の振動時
に振動する振動抑制部材装着部と、前記振動抑制部材装
着部に対して相対移動可能に支持された慣性部材と、前
記振動抑制部材装着部および前記慣性部材間に設けられ
て前記振動抑制部材装着部および慣性部材間の相対的な
往復移動の繰り返しである振動の発生時に前記振動エネ
ルギを熱エネルギに変換して前記振動を抑制する振動エ
ネルギ吸収部材とを有する振動抑制装置。 - 【請求項6】 次の構成要件(A010),(A011)を備
えたことを特徴とする、請求項4または6記載の顕微分
析装置、(A010)前記円筒状のホルダ装着部材をその
軸上に設定された揺動中心回りに揺動可能に支持する装
着部材支持装置、(A011)前記装着部材支持装置の振
動時に振動する振動抑制部材装着部と、前記振動抑制部
材装着部に対して相対移動可能に支持された慣性部材
と、前記振動抑制部材装着部および前記慣性部材間に設
けられて前記振動抑制部材装着部および慣性部材間の相
対的な往復移動の繰り返しである振動の発生時に前記振
動エネルギを熱エネルギに変換して前記振動を抑制する
振動エネルギ吸収部材とを有する振動抑制装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000312488A JP2002124206A (ja) | 2000-10-12 | 2000-10-12 | 顕微分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000312488A JP2002124206A (ja) | 2000-10-12 | 2000-10-12 | 顕微分析装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002124206A true JP2002124206A (ja) | 2002-04-26 |
Family
ID=18792071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000312488A Withdrawn JP2002124206A (ja) | 2000-10-12 | 2000-10-12 | 顕微分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002124206A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005044700A (ja) * | 2003-07-24 | 2005-02-17 | Jeol Ltd | 試料ホルダ |
JP2009139654A (ja) * | 2007-12-06 | 2009-06-25 | Olympus Corp | 顕微鏡システム |
JP2010157491A (ja) * | 2008-12-03 | 2010-07-15 | Jeol Ltd | 荷電粒子線装置の物体位置決め装置 |
WO2018225546A1 (ja) * | 2017-06-07 | 2018-12-13 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 荷電粒子線装置 |
-
2000
- 2000-10-12 JP JP2000312488A patent/JP2002124206A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005044700A (ja) * | 2003-07-24 | 2005-02-17 | Jeol Ltd | 試料ホルダ |
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