JP6326341B2 - 試料ホルダー、および電子顕微鏡 - Google Patents

試料ホルダー、および電子顕微鏡 Download PDF

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本発明は、試料ホルダー、および電子顕微鏡に関する。
透過電子顕微鏡(TEM)や走査透過電子顕微鏡(STEM)等の電子顕微鏡では、試料ホルダーの先端部に試料を装着した後に、試料ホルダーを電子顕微鏡に挿入して試料を電子顕微鏡内の試料室に導入する。
このような電子顕微鏡用の試料ホルダーとして、互いに直交する二軸まわりに試料を傾斜させることができる二軸傾斜試料ホルダーが知られている(例えば特許文献1参照)。特に、試料の方位や界面を所望の位置に合わせた上で分析を可能にする試料ホルダーは、分析用二軸傾斜ホルダーと呼ばれている。
試料ホルダーによって試料室に導入された試料には、電子線が照射される。電子顕微鏡では、試料に電子線を照射して試料を透過した電子で結像することによって透過電子顕微鏡像を得ることができる。また、電子顕微鏡では、試料に電子線を照射して試料から発生した特性X線をX線検出器で検出することによってEDS(energy−dispersive X−ray spectroscopy)分析を行うことができる。
特開平11−204074号公報
しかしながら、特許文献1の試料ホルダーのように、試料面からX線検出器を臨む方向において、試料面よりも高い位置に試料保持プレートや、試料保持部材支持枠等の部材が配置されていると、試料で発生した特性X線がこれらの部材によって遮られてしまい、検出感度が低下してしまう場合がある。以下、参考例を挙げて試料ホルダーについてより詳細に説明する。
図8および図9は、参考例に係る試料ホルダー1000を模式的に示す斜視図である。また、図10および図11は、参考例に係る試料ホルダー1000を模式的に示す断面図である。なお、図10には、試料Sで発生した特性X線Cの一部であって、X線検出器20に向かって進行する特性X線Cを図示している。また、図11には、試料Sで発生した特性X線Cの一部であって、X線検出器30に向かって進行する特性X線Cを図示している。
参考例に係る試料ホルダー1000は、図8〜図11に示すように、シャフト部1010と、試料を保持するための試料保持部(傾斜台)1020と、試料保持部1020を囲むフレーム1030と、試料保持部1020を回転(傾斜)可能に支持するピンスクリュー1040,1042と、試料保持部1020を傾斜させるためのレバー1050と、を含んで構成されている。
参考例に係る試料ホルダー1000では、先端部は、フレーム1030と、試料保持部(傾斜台)1020と、フレーム1030の両側に配置されたピンスクリュー1040,1042と、で構成されている。フレーム1030には雌ねじが、ピンスクリュー104
0,1042には、雄ねじが加工されており、フレーム1030の両側面からピンスクリュー1040,1042をねじ込むことで、試料保持部(傾斜台)1020を支持している。
フレーム1030の両側面を連結しているブリッジ1036は、ピンスクリュー1040,1042を精度よく同軸上に配置するための機械的強度を得るための構造体としての機能を有している。ブリッジ1036は、さらに、試料Sを透過した電子線がFeCoからなるポールピース(図示せず)やCからなるコリメーターに照射されることで発生する不要なX線がX線検出器20に侵入しないようにする遮蔽板としての機能も有している。
試料Sは、図9に示すように、試料Sの裏面側(電子線が入射する面とは反対側の面)から板バネ1124によって押圧することによって、試料保持部1020に固定されている。
試料Sに電子線が照射されることで発生する特性X線は、試料ホルダー1000の対向側(シャフト部の軸方向側)に配置されたX線検出器20と、試料ホルダー1000の側方に配置されたX線検出器30と、によって検出される。
ここで、試料ホルダー1000では、試料Sは試料保持部1020およびフレーム1030よりも低い位置にある。そのため、図10および図11に示すように、電子線が照射されることにより試料Sで発生した特性X線の一部は、試料保持部1020およびフレーム1030で遮られてしまい、検出器20,30に到達しない。そのため、検出感度が低下してしまう。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、電子線を照射することによって試料から発生する信号を検出する際に、検出感度を向上できる試料ホルダーを提供することにある。また、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、上記試料ホルダーを含む電子顕微鏡を提供することにある。
(1)本発明に係る試料ホルダーは、
電子線が照射されることにより試料から発生する信号を検出し、前記試料よりも第1方向側に位置している検出器を備えた電子顕微鏡において、当該電子顕微鏡の試料室に前記試料を導入するための試料ホルダーであって、
シャフト部と、
前記シャフト部の先端に設けられたフレームと、
前記フレームに囲まれた試料保持部と、
を含み、
前記試料保持部は、前記試料室に導入されたときに前記試料の前記第1方向の縁部が露出するように前記試料を保持し、
前記試料保持部は、前記試料の前記電子線が入射する第1面側であって、前記試料の、前記第1方向とは反対方向である第2方向の縁部に当接する保持板を有している
このような試料ホルダーでは、試料保持部は試料室に導入されたときに試料の第1方向の縁部が露出するように試料を保持するため、試料で発生した特性X線等の信号が試料保持部に遮られて検出感度が低下することを抑制することができる。
また、このような試料ホルダーでは、試料の第1方向の縁部を覆う部材が不要となるため、例えば試料の縁部の全体を覆う場合と比べて、試料を検出器に近づけることができる。したがって、このような試料ホルダーでは、検出感度を向上させることができる。
(2)本発明に係る試料ホルダーにおいて、
前記フレームは、前記試料の前記第1方向に位置している部分を有し、
前記試料保持部は、前記試料室において、前記フレームの前記部分よりも上方に位置するように前記試料を保持してもよい。
このような試料ホルダーでは、試料で発生した信号がフレームに遮られて、検出感度が低下することを抑制することができる。
(3)本発明に係る試料ホルダーにおいて、
前記試料保持部は、前記試料の前記第1面とは反対側の第2面側から、前記試料を押圧する弾性部材を有していてもよい。
このような試料ホルダーでは、保持板と弾性部材とによって、試料室に導入されたときに試料の第1方向の縁部が露出するように試料を保持することができる。そのため、このような試料ホルダーでは、試料で発生した信号が試料保持部に遮られて検出感度が低下することを抑制することができる。
また、このような試料ホルダーでは、試料の第1方向の縁部を覆う部材が不要となるため、例えば試料の縁部の全体を覆う場合と比べて、試料を検出器に近づけることができる。したがって、このような試料ホルダーでは、検出感度を向上させることができる。
(4)本発明に係る試料ホルダーにおいて、
前記弾性部材は、前記試料室に導入されたときに前記試料よりも前記第2方向側に固定されていてもよい。
このような試料ホルダーでは、弾性部材は、試料室に導入されたときに試料よりも第2方向側に固定されているため、例えば弾性部材が試料よりも第1方向側に固定されている場合と比べて、試料と検出器との間の距離を小さくすることができる。したがって、このような試料ホルダーでは、検出感度を向上させることができる。
(5)本発明に係る試料ホルダーは、
電子線が照射されることにより試料から発生する信号を検出し、前記試料よりも第1方向側に位置している検出器を備えた電子顕微鏡において、当該電子顕微鏡の試料室に前記試料を導入するための試料ホルダーであって、
シャフト部と、
前記シャフト部の先端に設けられたフレームと、
前記フレームに囲まれた試料保持部と、
を含み、
前記試料保持部は、前記試料室に導入されたときに前記試料の前記第1方向の縁部が露出するように前記試料を保持し、
前記フレームは、
前記シャフト部の軸方向に延在している第1部分および第2部分と、
前記第1部分の先端部と前記第2部分の先端部を接続する第3部分と、
を有し、
前記試料保持部は、前記第1部分と前記第2部分との間に位置し、
前記第3部分の厚さは、前記第1部分の厚さおよび前記第2部分の厚さよりも小さい。
このような試料ホルダーでは、試料で発生した信号がフレームの第3部分に遮られて、検出感度が低下することを抑制することができる。
(6)本発明に係る試料ホルダーにおいて、
前記第1部分の厚さは、前記第2部分の厚さよりも小さくてもよい。
このような試料ホルダーでは、試料で発生した信号が第1部分に遮られて検出感度が低下することを抑制することができる。
)本発明に係る試料ホルダーにおいて、
前記フレームと前記試料保持部を接続し、前記試料保持部の傾斜軸となる第1軸部材および第2軸部材を含み、
前記第1軸部材は、前記第1部分から前記試料保持部に向かって延出し、
前記第2軸部材は、前記第2部分から前記試料保持部に向かって延出し、
前記第1軸部材の径は、前記第2軸部材の径よりも小さくてもよい。
このような試料ホルダーでは、第1軸部材の径が第2軸部材の径よりも小さいため、フレームの第1部分の厚さを、第2部分の厚さよりも小さくすることができる。そのため、このような試料ホルダーでは、試料で発生した信号が第1部分に遮られて検出感度が低下することを抑制することができる。
)本発明に係る試料ホルダーにおいて、
前記フレームと前記試料保持部を接続し、前記試料保持部の傾斜軸となる軸部材を含んでいてもよい。
このような試料ホルダーでは、試料を傾斜させることができる。
(9)本発明に係る試料ホルダーは、
電子線が照射されることにより試料から発生する信号を検出し、前記試料よりも第1方向側に位置している検出器を備えた電子顕微鏡において、当該電子顕微鏡の試料室に前記試料を導入するための試料ホルダーであって、
シャフト部と、
前記シャフト部の先端に設けられたフレームと、
前記フレームに囲まれた試料保持部と、
を含み、
前記試料保持部は、前記試料室に導入されたときに前記試料の前記第1方向の縁部が露出するように前記試料を保持し、
前記第1方向は、前記試料室に導入されたときの前記シャフト部の軸の方向である。
(10)本発明に係る試料ホルダーは、
電子線が照射されることにより試料から発生する信号を検出し、前記試料よりも第1方向側に位置している検出器を備えた電子顕微鏡において、当該電子顕微鏡の試料室に前記試料を導入するための試料ホルダーであって、
シャフト部と、
前記シャフト部の先端に設けられたフレームと、
前記フレームに囲まれた試料保持部と、
を含み、
前記試料保持部は、前記試料室に導入されたときに前記試料の前記第1方向の縁部が露出するように前記試料を保持し、
前記電子顕微鏡は、さらに、電子線が照射されることにより前記試料から発生する信号を検出する他の検出器を含み、
前記他の検出器は、前記試料が前記試料室に導入されたときに、前記試料よりも前記第1方向に対して垂直な方向側に位置している。
(11)本発明に係る試料ホルダーにおいて、
前記検出器は、エネルギー分散型X線検出器であってもよい。
(12)本発明に係る電子顕微鏡は、
本発明に係る試料ホルダーを含む。
このような電子顕微鏡では、検出感度を向上させることができる。
本実施形態に係る試料ホルダーを含む電子顕微鏡の構成を示す図。 本実施形態に係る試料ホルダーを模式的に示す斜視図。 本実施形態に係る試料ホルダーを模式的に示す斜視図。 本実施形態に係る試料ホルダーを模式的に示す斜視図。 本実施形態に係る試料ホルダーを模式的に示す斜視図。 本実施形態に係る試料ホルダーを模式的に示す断面図。 本実施形態に係る試料ホルダーを模式的に示す断面図。 参考例に係る試料ホルダーを模式的に示す斜視図。 参考例に係る試料ホルダーを模式的に示す斜視図。 参考例に係る試料ホルダーを模式的に示す断面図。 参考例に係る試料ホルダーを模式的に示す断面図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 電子顕微鏡
1.1. 電子顕微鏡
まず、本実施形態に係る試料ホルダーを含む電子顕微鏡について説明する。図1は、本実施形態に係る試料ホルダー100を含む電子顕微鏡1の構成を示す図である。図1は、試料ホルダー100によって試料Sが試料室2に導入された状態を図示している。
電子顕微鏡1は、例えば、透過電子顕微鏡(TEM)の構成を有している。電子顕微鏡1は、本実施形態に係る試料ホルダー100を含む。また、電子顕微鏡1は、エネルギー分散型X線検出器(energy dispersive X−ray spectrometer、以下「EDS検出器」ともいう)20,30を含む。
電子顕微鏡1は、さらに、電子線源11と、集束レンズ12と、対物レンズ13と、試料位置決め装置14と、中間レンズ15と、投影レンズ16と、撮像部17と、を含む。
電子線源11は、電子線EBを発生させる。電子線源11は、陰極から放出された電子を陽極で加速し電子線EBを放出する。電子線源11としては、例えば、電子銃を用いることができる。電子線源11として用いられる電子銃は特に限定されず、例えば熱電子放出型や、熱電界放出型、冷陰極電界放出型などの電子銃を用いることができる。
集束レンズ(コンデンサーレンズ)12は、電子線源11の後段(電子線EBの下流側)に配置されている。集束レンズ12は、電子線源11で発生した電子線EBを集束して試料Sに照射するためのレンズである。集束レンズ12は、図示はしないが、複数のレンズを含んで構成されていてもよい。
対物レンズ13は、集束レンズ12の後段に配置されている。対物レンズ13は、試料Sを透過した電子線EBで結像するための初段のレンズである。対物レンズ13は、図示はしないが、上部磁極(ポールピースの上極)、および下部磁極(ポールピースの下極)を有している。対物レンズ13では、上部磁極と下部磁極との間に磁場を発生させて電子線EBを集束させる。
試料位置決め装置(ゴニオメーター)14には、試料ホルダー100が装着される。試料位置決め装置14は、試料ホルダー100が挿入される試料ホルダー装着孔4を有する円筒状の試料ホルダー装着部材を有している。試料位置決め装置14は、試料ホルダー100が保持している試料Sを対物レンズ13の上部磁極と下部磁極との間に位置させる。
試料位置決め装置14は、試料室2において試料ホルダー100に保持された試料Sの位置決めを行う。試料位置決め装置14は、試料ホルダー100を移動および静止させることにより、試料Sの位置決めを行うことができる。試料位置決め装置14は、試料Sを水平方向(電子線EBの進行方向に対して直交する方向)や鉛直方向(電子線EBの進行方向に沿う方向)に移動させることができる。試料位置決め装置14は、さらに、試料Sを傾斜させるための傾斜機構(図示せず)を有しており、試料Sを傾斜させることができる。
中間レンズ15は、対物レンズ13の後段に配置されている。中間レンズ15は、図示はしないが、複数のレンズを含んで構成されていてもよい。投影レンズ16は、中間レンズ15の後段に配置されている。中間レンズ15および投影レンズ16は、対物レンズ1
3によって結像された像をさらに拡大し、撮像部17に結像させる。電子顕微鏡1では、対物レンズ13、中間レンズ15、および投影レンズ16によって、結像系が構成されている。
撮像部17は、結像系によって結像された透過電子顕微鏡像を撮影する。撮像部17は、例えば、CCDカメラやCMOSカメラ等のデジタルカメラである。
第1EDS検出器20、および第2EDS検出器30は、電子線EBが照射されることにより試料Sから発生した特性X線を検出する。EDS検出器20,30としては、例えば、シリコンドリフト検出器(SDD)、Si(Li)検出器等を用いることができる。
EDS検出器20,30の出力信号(出力パルス)は、多重波高分析器(図示せず)に送られる。多重波高分析器(マルチチャンネルアナライザー)は、複数のチャンネルを持った波高分析器である。多重波高分析器は、EDS検出器20,30の出力信号(出力パルス)をX線のエネルギー毎に計数しEDSスペクトル情報を生成する。このEDSスペクトル情報から、EDSスペクトルを生成することができる。
電子顕微鏡1は、図示の例では、除振機18を介して架台19上に設置されている。
1.2. 試料ホルダー
図2〜図5は、試料ホルダー100を模式的に示す斜視図である。図6および図7は、試料ホルダー100を模式的に示す断面図である。
図2〜図7では、試料ホルダー100が試料Sを試料室2に導入した状態を図示している。また、図2〜図7では、試料ホルダー100が試料Sを傾斜させていない状態、すなわち、試料Sを水平に保持した状態を図示している。なお、図2〜図5では、便宜上、試料ホルダー100およびEDS検出器20,30のみを図示しており、その他の部材の図示を省略している。また、図2、図6および図7には、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、Z軸を図示している。また、図6には、試料Sで発生した特性X線Cの一部であって、第1EDS検出器20に向かって進行する特性X線Cを図示している。同様に、図7には、試料Sで発生した特性X線Cの一部であって、第2EDS検出器30に向かって進行する特性X線Cを図示している。
図2〜図7に示すように、試料Sが試料室2に導入された状態では、試料S(試料保持部120)よりも+X軸方向(第1方向)側に第1EDS検出器20(第1EDS検出器20の検出面22)が位置し、試料Sよりも−Y軸方向側に第2EDS検出器30(第2EDS検出器30の検出面32)が位置している。すなわち、第1EDS検出器20は、試料ホルダー100のシャフト部110の軸方向に位置し、第2EDS検出器20は、試料ホルダー100のシャフト部110の軸方向と直交する方向に位置している。
試料ホルダー100は、試料室2に試料Sを導入するための部材である。試料ホルダー100は、試料SをX軸およびY軸に関して傾斜させることができる二軸傾斜ホルダーである。試料ホルダー100は、図2〜図7に示すように、シャフト部110と、試料保持部(傾斜台)120と、フレーム130と、軸部材140,142と、レバー150と、を含む。
シャフト部110は、棒状の部材である。シャフト部110は、試料ホルダー装着孔4(図1参照)に試料室2内を気密に保った状態で移動可能に装着される。具体的には、図示はしないが、シャフト部110の外周面には溝が周設されており、この溝にOリングが装着されている。このOリングは、試料ホルダー装着孔4の内面と接して、シャフト部1
10とホルダー装着部材との間を気密に封止している。また、Oリングは、シャフト部110の移動に伴って試料ホルダー装着孔4内を摺動する。これにより、シャフト部110は、試料ホルダー装着孔4に試料室2内の気密に保った状態で移動可能に装着されることができる。図示の例では、シャフト部110の軸の方向は、X軸方向である。
試料保持部120は、シャフト部110の先端部に設けられたフレーム130に囲まれている。試料保持部120は、Z軸方向(試料Sに入射する電子線の進行方向)から見て、フレーム130に囲まれている。
試料保持部120は、試料Sを保持するための部材である。試料保持部120は、試料室2に導入されたときに、試料Sの+X軸方向の縁部が露出するように試料Sを保持する。試料保持部120は、試料Sで発生して第1EDS検出器20(検出面22)に向かって進行する特性X線Cの経路に試料保持部120(保持板122)が位置しないように試料Sを保持する。
また、試料保持部120は、フレーム130の第3部分136よりも上方(図示の例では+Z軸方向)に位置するように試料Sを保持する。これにより、図6に示すように、試料Sで発生して第1EDS検出器20(検出面22)に向かって進行する特性X線Cの経路にフレーム130(第3部分136)を位置させないことができる。
試料保持部120は、保持板122と、板バネ(弾性部材の一例)124a,124bと、基部126と、アーム128と、突出部129と、を有している。
保持板122は、試料Sの上面(第1面)S1に当接する。試料Sの上面S1は、電子線EBが入射する面である。より具体的には、保持板122は、試料Sの上面S1であって、試料Sの−X軸方向(第2方向)の縁部に当接する。保持板122は、試料Sの上面S1の中央部の領域(観察や分析の対象となる領域)および試料Sの上面S1の+X軸方向側の縁部を露出させ、試料Sの−X軸方向の縁部を覆っている。すなわち、保持板122は、試料Sで発生して第1EDS検出器20(検出面22)に向かって進行する特性X線Cの経路に位置しないように、試料Sの上面S1を覆っている。
試料保持部120は、Z軸方向から見て、試料Sの+X軸方向側の一部が保持板122からはみ出るように、試料Sを保持する。すなわち、試料Sの一部は、保持板122の+X軸方向側の端部よりも、+X軸方向に位置している。これにより、試料Sの+X軸方向の縁部を露出させることができる。
保持板122には、図3に示すように、切り欠き部123が形成されている。切り欠き部123の形状は、Z軸方向から見て、円の一部が欠けた形状(例えば半円)である。切り欠き部123の径は、試料Sの径よりも小さい。例えば、試料Sの径が3mmφであるとき、保持板122の切り欠き部123の径は2mmφである。試料保持部120では、切り欠き部123を設けることで、試料Sの中央部の全体を露出させることができる。
保持板122は、試料Sの−Y軸方向に、他の部分よりも厚さが小さい部分を有している。これにより、試料Sで発生して第2EDS検出器30に向かう特性X線Cが保持板122で遮られて検出感度が低下することを抑制することができる。
保持板122の材質は、例えば、ベリリウムである。ベリリウムは、特性X線Cのバックグラウンドとなる硬X線を吸収するため、検出効率を高めることができる。
板バネ124a,124bは、図5に示すように、試料Sの上面S1とは反対側の下面
(第2面)S2側から、試料Sを押圧する。板バネ124a,124bは、図示の例では、スペーサー127を介して試料Sを押圧している。試料保持部120では、2つの板バネ124a,124bによって試料Sを保持板122に押圧することで、試料Sを保持する。
板バネ124aの端部(固定端)は、ねじ125aによって、試料Sの−X軸方向側に設けられた突出部129に固定されている。また、板バネ124bの端部(固定端)は、ねじ125bによって、保持板122の、試料Sの−X軸方向側の領域に固定されている。このように、板バネ124a,124bは、試料室2に導入されたときに試料Sの−X軸方向側に固定されている。なお、板バネ124a,124bの他方の端部(自由端)は、試料Sに押圧力を加える部分である。
基部126は、保持板122を支持している。基部126には、アーム128が設けられている。基部126の材質は、例えば、アルミニウムである。
アーム128は、基部126から−X軸方向に延在している。アーム128は、レバー150に連結されている。レバー150がY軸に関して回転(傾斜)することにより、レバー150とアーム128で連結された試料保持部120は、Y軸に関して回転(傾斜)する。レバー150は、図示はしないが、シャフト部110内に設けられた送りねじ等を介してモーター等の駆動部に接続されている。試料ホルダー100では、当該駆動部の駆動により、保持板122を傾斜させて、試料SをY軸に関して傾斜させることができる。
なお、電子顕微鏡1では、試料ホルダー装着孔4に装着された試料ホルダー100を、試料位置決め装置14によってシャフト部110の軸まわりに回線させることで、試料SをX軸に関して傾斜させることができる。
突出部129は、基部126から−X軸方向に延在している。突出部129には、板バネ124aの一端(固定端)がねじ125aによって固定されている。すなわち、突出部129は、板バネ124aを固定するための領域となる。
フレーム130は、シャフト部110の先端に設けられている。フレーム130は、Z軸方向から見て(電子線EBの入射方向から見て)、試料保持部120を囲むように設けられている。フレーム130は、第1部分132と、第2部分134と、第3部分(ブリッジ)136と、を有している。
フレーム130の第1部分132は、シャフト部110の軸方向(X軸方向)に延在し、試料保持部120よりも−Y軸方向側に設けられている。フレーム130の第2部分134は、シャフト部110の軸方向に延在し、試料保持部120よりも+Y軸方向側に設けられている。試料保持部120は、フレーム130の第1部分132と第2部分134との間に位置している。
ここで、フレーム130の第1部分132の厚さ(Z軸方向の大きさ)は、図7に示すように、第2部分134の厚さよりも小さい。そのため、フレーム130の第1部分132の上面は、第2部分134の上面よりも下方(−Z軸方向)に位置している。
図7に示すように、フレーム130の第1部分132内および第2部分134内には、試料保持部120とフレーム130とを接続する軸部材140,142が設けられている。ここで、フレーム130の第1部分132内に設けられている第1軸部材140はピンロッドであり、フレーム130の第2部分134内に設けられている第2軸部材142はピンスクリューである。そのため、フレーム130の第2部分134および第2軸部材1
42には、ねじ山(雄ねじ山、雌ねじ山)を形成しなければならないのに対して、第1部分132および第1軸部材140にはねじ山を形成しなくてよい。したがって、第1軸部材140の径を、第2軸部材142の径よりも小さくすることができる。これにより、フレーム130の第1部分132の厚さを、第2部分134の厚さよりも小さくすることができる。
フレーム130の第3部分136は、Y軸方向に延在しており、第1部分132の先端部(+X軸方向の先端)と第2部分134の先端部(+X軸方向の先端)を接続している。フレーム130の第3部分136は、試料保持部120の+X軸方向に設けられている。フレーム130の第3部分136の厚さは、第1部分132の厚さおよび第2部分134の厚さよりも小さい。そのため、フレーム130の第3部分136の上面は、第1部分132の上面および第2部分134の上面よりも下方(−Z軸方向)に位置している。
フレーム130の第3部分136は、軸部材140,142を精度よく同軸上に配置するための機械的強度を得るための構造体としての機能を有している。フレーム130の第3部分136は、さらに、試料Sを透過した電子線がポールピース(図示せず)やコリメーター(図示せず)に照射されることで発生する不要なX線がEDS検出器20,30に侵入しないようにする遮蔽板としての機能も有している。
フレーム130の第3部分136は、試料保持部120に保持された試料Sよりも下方(−Z軸方向)に位置している。例えば、フレーム130の第3部分136の厚さを小さくすることで、第3部分136を試料Sの下方に位置させることができる。フレーム130は、試料Sで発生して、第1EDS検出器20に向かって進行する特性X線Cが遮られないように試料Sの下方に設けられる。
フレーム130の第3部分136には、図3に示すように、試料Sの外縁に沿った切り欠き部137が形成されている。切り欠き部137には、試料Sの、保持板122の+X軸方向側の端部よりも+X軸方向に位置している部分が配置されている。第3部分136に切り欠き部137を設けることで、例えば第3部分136に切り欠き部137を設けない場合と比べて、試料Sを第1EDS検出器20に近づけることができる。
軸部材140,142は、フレーム130と試料保持部120とを接続している。軸部材140,142は、試料保持部120の傾斜軸となる。試料ホルダー100では、軸部材140,142は、2つ設けられている。
第1軸部材140は、ピンロッドであり、フレーム130の第1部分132から試料保持部120に向かって+Y軸方向に延出している。第1軸部材140となるピンロッドにはねじ山が形成されていない。なお、第1軸部材140としてボールを用いてもよい。
第2軸部材142は、ピンスクリューであり、フレーム130の第2部分134から試料保持部120に向かって−Y軸方向に延出している。ピンスクリューには、雄ねじ山が形成されており、第2部分134には雌ねじ山が形成されている。第2軸部材142としてのピンスクリューを第2部分134にねじ込むことで、第1軸部材140と第2軸部材142とで試料保持部120を挟み込み、試料保持部120を、軸部材140,142を軸として回転可能に支持することができる。
試料ホルダー100は、例えば、以下の特徴を有する。
試料ホルダー100では、試料Sよりも+X軸方向側に位置している第1EDS検出器20を備えた電子顕微鏡1において、試料保持部120が試料室2に導入されたときに試
料Sの+X軸方向の縁部が露出するように試料Sを保持する。そのため、試料ホルダー100では、例えば試料Sの+X軸方向の端部が覆われるように試料Sを保持する場合(例えば図10参照)と比べて、試料Sで発生し第1EDS検出器20に向かって進行する特性X線Cが試料保持部120によって遮られて検出感度が低下することを抑制することができる。これにより、EDS検出器20,30が搭載された電子顕微鏡1において、特性X線Cの検出感度を向上させることができる。
また、試料ホルダー100では、試料保持部120が試料室2に導入されたときに試料Sの+X軸方向の縁部が露出するように試料Sを保持することにより、試料Sの+X軸方向の縁部を覆う部材が不要となるため、例えば試料保持部が試料Sの縁部の全体を覆う場合と比べて、試料Sを第1EDS検出器20に近づけることができる。したがって、試料ホルダー100では、検出感度を向上させることができる。
試料ホルダー100では、フレーム130は、試料Sの+X軸方向に位置している第3部分136を有し、試料保持部120は、試料室2において、フレーム130の第3部分136よりも上方に位置するように試料Sを保持する。そのため、試料ホルダー100では、例えばフレームの第3部分よりも下方に位置するように試料Sを保持する場合(例えば図10参照)と比べて、試料Sで発生し、第1EDS検出器20に向かって進行する特性X線Cがフレーム130(第3部分136)に遮られて、検出感度が低下することを抑制することができる。
また、試料ホルダー100では、試料保持部120は、試料室2において、フレーム130の第3部分136よりも上方に位置するように試料Sを保持することにより、検出感度がX軸に関する傾斜角度に依存しないようにする、または依存の程度を低減させることができる。
例えば、試料保持部120がフレーム130の第3部分136よりも下方に位置するように試料Sを保持する場合、試料Sで発生して第1EDS検出器20に向かって進行する特性X線Cがフレーム130で遮られる割合は、X軸に関する傾斜角度によって変化する。そのため、第1EDS検出器20で検出される特性X線Cの量は、X軸に関する傾斜角度によって変化してしまう。
これに対して、試料ホルダー100では、試料保持部120は、フレーム130の第3部分136よりも上方に位置するように試料Sを保持するため、第1EDS検出器20で検出される特性X線Cの量は、X軸に関する傾斜角度によって変化しない、または変化の程度が小さい。したがって、試料ホルダー100では、検出感度がX軸に関する傾斜角度に依存しないようにする、または依存の程度を低減させることができる。
試料ホルダー100では、試料保持部120は、試料Sの上面S1側であって、試料Sの−X軸方向の縁部に当接する保持板122と、試料Sの下面S2側から、試料Sを押圧する板バネ(弾性部材)124a,124bと、を有している。そのため、試料ホルダー100では、保持板122と板バネ124a,124bによって、試料Sの+X軸方向の縁部が露出するように試料Sを保持することができる。そのため、試料ホルダー100では、試料Sで発生し、第1EDS検出器20に向かって進行する特性X線Cが試料保持部120に遮られて検出感度が低下することを抑制することができる。また、試料ホルダー100では、例えば試料Sの縁部の全体を覆う場合と比べて、試料Sを第1EDS検出器20に近づけることができる。
試料ホルダー100では、板バネ124a,124bは、試料室2に導入されたときに試料Sよりも−X軸方向側に固定されている。そのため、試料ホルダー100では、例え
ば板バネ124a,124bが試料Sよりも+X軸方向側に固定されている場合と比べて、試料Sと第1EDS検出器20との間の距離を小さくすることができる。したがって、試料ホルダー100では、検出感度を向上させることができる。
試料ホルダー100では、フレーム130は、シャフト部110の軸方向に延在している第1部分132および第2部分134と、第1部分132の先端部と第2部分134の先端部を接続する第3部分136と、を有し、試料保持部120は、第1部分132と第2部分134との間に位置し、第3部分136の厚さは、第1部分132の厚さおよび第2部分134の厚さよりも小さい。そのため、試料ホルダー100では、試料Sで発生し第1EDS検出器20に向かって進行する特性X線Cがフレーム130の第3部分136に遮られて、検出感度が低下することを抑制することができる。
試料ホルダー100では、フレーム130の第1部分132の厚さは、第2部分134の厚さよりも小さい。そのため、試料ホルダー100では、試料Sで発生し、第2EDS検出器30に向かって進行する特性X線Cがフレーム130の第1部分132に遮られて、検出感度が低下することを抑制することができる。
試料ホルダー100では、フレーム130と試料保持部120を接続し、試料保持部120の傾斜軸となる軸部材140,142を含む。そのため、試料ホルダー100では、試料Sを傾斜させることができる。
試料ホルダー100では、第1軸部材140はフレーム130の第1部分132から試料保持部120に向かって延出し、第2軸部材142は、フレーム130の第2部分134から試料保持部120に向かって延出し、第1軸部材140の径は、第2軸部材142の径よりも小さい。そのため、試料ホルダー100では、フレーム130の第1部分132の厚さを、第2部分134の厚さよりも小さくすることができる。これにより、試料Sで発生し、第2EDS検出器30に向かって進行する特性X線Cがフレーム130の第1部分132に遮られて検出感度が低下することを抑制することができる。
電子顕微鏡1では、試料ホルダー100を含むため、検出感度を向上させることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、上述した実施形態では、電子顕微鏡1がEDS検出器20,30を備える場合について説明したが、EDS検出器20,30以外の検出器を備えていてもよい。例えば、EDS検出器20,30にかえて、電子線EBが試料Sに照射されて発生する二次電子を検出する二次電子検出器を備えていてもよし、電子線EBが試料Sに照射されて発生する反射電子を検出する反射電子検出器を備えていてもよい。このような二次電子検出器や反射電子検出器に対しても、試料ホルダー100では、上述したEDS検出器20,30の例と同様に、検出感度を向上させることができる。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…電子顕微鏡、2…試料室、4…試料ホルダー装着孔、11…電子線源、12…集束レンズ、13…対物レンズ、14…試料位置決め装置、15…中間レンズ、16…投影レンズ、17…撮像部、18…除振機、19…架台、20…第1EDS検出器、22…検出面、30…第2EDS検出器、32…検出面、100…試料ホルダー、110…シャフト部、120…試料保持部、122…保持板、123…切り欠き部、124a,124b…板バネ、125a,125b…ねじ、126…基部、127…スペーサー、128…アーム、129…突出部、130…フレーム、132…第1部分、134…第2部分、136…第3部分、137…切り欠き部、140…第1軸部材、142…第2軸部材、150…レバー、1000…試料ホルダー、1010…シャフト部、1020…試料保持部、1030…フレーム、1036…ブリッジ、1040,1042…ピンスクリュー、1050…レバー、1124…板バネ

Claims (12)

  1. 電子線が照射されることにより試料から発生する信号を検出し、前記試料よりも第1方向側に位置している検出器を備えた電子顕微鏡において、当該電子顕微鏡の試料室に前記試料を導入するための試料ホルダーであって、
    シャフト部と、
    前記シャフト部の先端に設けられたフレームと、
    前記フレームに囲まれた試料保持部と、
    を含み、
    前記試料保持部は、前記試料室に導入されたときに前記試料の前記第1方向の縁部が露出するように前記試料を保持し、
    前記試料保持部は、前記試料の前記電子線が入射する第1面側であって、前記試料の、前記第1方向とは反対方向である第2方向の縁部に当接する保持板を有している、試料ホルダー。
  2. 請求項1において、
    前記フレームは、前記試料の前記第1方向に位置している部分を有し、
    前記試料保持部は、前記試料室において、前記フレームの前記部分よりも上方に位置するように前記試料を保持する、試料ホルダー。
  3. 請求項1または2において、
    前記試料保持部は、前記試料の前記第1面とは反対側の第2面側から、前記試料を押圧する弾性部材を有している、試料ホルダー。
  4. 請求項3において、
    前記弾性部材は、前記試料室に導入されたときに前記試料よりも前記第2方向側に固定されている、試料ホルダー。
  5. 電子線が照射されることにより試料から発生する信号を検出し、前記試料よりも第1方向側に位置している検出器を備えた電子顕微鏡において、当該電子顕微鏡の試料室に前記
    試料を導入するための試料ホルダーであって、
    シャフト部と、
    前記シャフト部の先端に設けられたフレームと、
    前記フレームに囲まれた試料保持部と、
    を含み、
    前記試料保持部は、前記試料室に導入されたときに前記試料の前記第1方向の縁部が露出するように前記試料を保持し、
    前記フレームは、
    前記シャフト部の軸方向に延在している第1部分および第2部分と、
    前記第1部分の先端部と前記第2部分の先端部を接続する第3部分と、
    を有し、
    前記試料保持部は、前記第1部分と前記第2部分との間に位置し、
    前記第3部分の厚さは、前記第1部分の厚さおよび前記第2部分の厚さよりも小さい、試料ホルダー。
  6. 請求項5において、
    前記第1部分の厚さは、前記第2部分の厚さよりも小さい、試料ホルダー。
  7. 請求項6において、
    前記フレームと前記試料保持部を接続し、前記試料保持部の傾斜軸となる第1軸部材および第2軸部材を含み、
    前記第1軸部材は、前記第1部分から前記試料保持部に向かって延出し、
    前記第2軸部材は、前記第2部分から前記試料保持部に向かって延出し、
    前記第1軸部材の径は、前記第2軸部材の径よりも小さい、試料ホルダー。
  8. 請求項1ないし6のいずれか1項において、
    前記フレームと前記試料保持部を接続し、前記試料保持部の傾斜軸となる軸部材を含む、試料ホルダー。
  9. 電子線が照射されることにより試料から発生する信号を検出し、前記試料よりも第1方向側に位置している検出器を備えた電子顕微鏡において、当該電子顕微鏡の試料室に前記試料を導入するための試料ホルダーであって、
    シャフト部と、
    前記シャフト部の先端に設けられたフレームと、
    前記フレームに囲まれた試料保持部と、
    を含み、
    前記試料保持部は、前記試料室に導入されたときに前記試料の前記第1方向の縁部が露出するように前記試料を保持し、
    前記第1方向は、前記試料室に導入されたときの前記シャフト部の軸の方向である、試料ホルダー。
  10. 電子線が照射されることにより試料から発生する信号を検出し、前記試料よりも第1方向側に位置している検出器を備えた電子顕微鏡において、当該電子顕微鏡の試料室に前記試料を導入するための試料ホルダーであって、
    シャフト部と、
    前記シャフト部の先端に設けられたフレームと、
    前記フレームに囲まれた試料保持部と、
    を含み、
    前記試料保持部は、前記試料室に導入されたときに前記試料の前記第1方向の縁部が露出するように前記試料を保持し、
    前記電子顕微鏡は、さらに、電子線が照射されることにより前記試料から発生する信号を検出する他の検出器を含み、
    前記他の検出器は、前記試料が前記試料室に導入されたときに、前記試料よりも前記第1方向に対して垂直な方向側に位置している、試料ホルダー。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項において、
    前記検出器は、エネルギー分散型X線検出器である、試料ホルダー。
  12. 請求項1ないし11のいずれか1項に記載の試料ホルダーを含む、電子顕微鏡。
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