JP2002123129A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002123129A
JP2002123129A JP2000311891A JP2000311891A JP2002123129A JP 2002123129 A JP2002123129 A JP 2002123129A JP 2000311891 A JP2000311891 A JP 2000311891A JP 2000311891 A JP2000311891 A JP 2000311891A JP 2002123129 A JP2002123129 A JP 2002123129A
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Japan
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image forming
driving force
belt
transmission belt
force transmission
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JP2000311891A
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English (en)
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Kiichiro Iijima
喜一郎 飯島
Mamoru Kido
衛 城戸
Takeshi Noguchi
武史 野口
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像形成装置の駆動伝達手段としてベルトを用
いることによりギア等の部品点数を減らし、使用するベ
ルト周長を短するとともにベルト曲げによるストレスを
あまり与えずに感光体ドラム外周面の滑りを抑え、感光
体ドラムを1つのモータで円滑に回転駆動する。 【解決手段】複数の画像形成体のうち中央の2つの画像
形成体に近接した位置に配置された画像形成体の回転軸
と並行な回転軸を持つ円筒状回転体32と、円筒状回転
体32に架け渡され、一方に配列されている画像形成体
の被駆動部30にモータ33の駆動力を伝達する第1の
駆動力伝達ベルト35と、円筒状回転体32に架け渡さ
れ、他方に配列されている画像形成体の被駆動部30に
モータ33の駆動力を伝達する第2の駆動力伝達ベルト
36とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真式複写
機、電子写真式プリンタ、インクジェットプリンタ、フ
ァクシミリ等の画像形成装置に関し、特に複数の感光体
ドラムを用いたタンデム型のカラー複写機、カラープリ
ンタ等に適用する駆動技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置は、通常、
感光体ドラムを回転させながら感光体に静電潜像を形成
し、静電潜像をトナーで現像して感光体に現像像を得て
いる。
【0003】この感光体ドラムは、ギアやタイミングベ
ルト等を用いてモータの駆動力を感光体駆動軸に伝達さ
れて所定の回転数を得るのが一般的である。
【0004】しかし、ギアを用いた減速機構は、感光体
駆動軸とモータとの間に介在するギアの偏心や噛みあい
誤差等により、感光体ドラムの回転変動をもたらすた
め、ギアを複数用いて駆動力を伝達される場合にはそれ
らの誤差が累積されるので、感光体ドラムの回転変動を
増幅する。また、タイミングベルトを用いる場合も、プ
ーリーの偏心により、感光体ドラムが回転変動する。
【0005】このような駆動機構を用いる画像形成装置
は、感光体ドラムが回転変動するので、感光体上の現像
像に乱れが生じ、その現像像を転写され、用紙上に形成
された画像にも、色ムラなどの画像欠陥がもたらされる
ので、感光体ドラムのこのような回転変動をできるだけ
抑えるため、各部材の加工・組み付けの高精度化が要求
され。
【0006】タンデム型のカラープリンタ等は、感光体
を複数(例えば4つ・4色分)直列に配置することによ
って高速カラープリントを行なう方式であり、上記画像
欠陥は4つの感光体に形成される各色の現像像毎に生じ
ることになる。また、4つの感光体ドラムを駆動するた
め、駆動源(モータ)や駆動伝達手段の所要数も多くな
る上、それぞれの高精度化が要求されるので、低コスト
化が困難な状況となっている。
【0007】しかし、近年では低コストのタンデム型プ
リンタの開発要請が強く、高精度化に伴うコストアップ
要因を抑えつつ、感光体ドラムの回転変動を抑えるた
め、感光体毎に駆動源や駆動伝達手段を設けず、全ての
感光体を1個のモータで高精度に駆動する方法が研究さ
れている。
【0008】例えば特開平7−319254号公報に
は、複数の感光体ドラムの外周面に単一の無端の平ベル
トを架け渡し、感光体ドラム外周面と平ベルトとの摩擦
力により、感光体ドラムを回転駆動する方式が開示され
ている。この方式を用いると、複数の感光体ドラムを常
に同量回転移動させることができる。
【0009】なお、特開平10−111586号公報や
特開平10−161384号公報にも、無端ベルトによ
って感光体を駆動する同様の方式が開示されている。
【0010】図1は、特開平7−319254号公報、
特開平10−111586号公報で開示されている駆動
力をベルトで伝達する方法の1例を示す図である。
【0011】図1に示す、現像像を形成する感光体ドラ
ム10は、回転軸を並行にして直列に4つ配置され、こ
れらの感光体ドラム10は無端状の駆動伝達ベルト11
が架け渡されている。この駆動伝達ベルト11は、モー
タ12を回転軸に軸着した駆動ロール13により駆動さ
れ、循環移動することにより感光体ドラム10を回転駆
動する。一方、ガイドロール14により駆動され、これ
らの感光体ドラム10と接触しながら循環移動する用紙
搬送ベルト15があり、感光体ドラムに形成される現像
像は、この用紙搬送ベルト15のより感光体ドラム10
と接触する位置に搬送されてきた用紙(図示せず)に、
順次転写され、用紙上に画像が形成される。
【0012】この方式を用いれば、無端ベルトにより感
光体ドラムを駆動するので、複数の感光体ドラムを常に
同量移動させることができる。しかし、ベルトの厚みム
ラや、歯付きベルトなどに用いられるガラスやケブラー
等の芯材位置ムラ(ゴムベルト内に強度アップのため入
れられている芯材のベルト厚み方向位置ムラ)により、
感光体の回転による周面送り量の変動(以下「回転変
動」と称する。)が発生する。回転変動は、4色の現像
象を形成する4つの感光体それぞれに発生するので、順
次転写されて形成される画像に色ずれを生じる大きな要
因となる。
【0013】このベルト1周を周期とする回転変動は、
ベルト1周分の累積誤差に基づくものであり、この回転
変動を低減するには、ベルトの周長を短くする必要があ
る。
【0014】このような観点から回転変動を低減させる
技術が特開平2−129666号公報に開示されてい
る。
【0015】図2は、開示された、4つの感光体を2個
づつに分けてタイミングベルトにより駆動する技術を示
す図である。
【0016】図2に示すように、回転軸を並行にして直
列に4つ配置されている感光体ドラム10を2つづつに
分け、モータ12の回転軸に軸着しているプーリ16に
掛け渡した2本の駆動伝達ベルト11により感光体ドラ
ム10を2つづつ回転させている。
【0017】この技術は、4つの感光体ドラムを1本の
ベルトで駆動する方法と比べ、ベルトの周長が短くなる
ので、感光体ドラムの回転変動を低減させることができ
る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年で
は、タンデム型プリンタ等の小型化の要請により、感光
体ドラムを小径化したり、感光体ドラム相互の間隔を狭
くする傾向が強く、感光体ドラム相互間に従動回転体を
設けて、駆動伝達ベルトが感光体ドラムに巻きつく角度
を大きくする技術では、ベルトの曲げがきつくなり、ベ
ルトライフが短くなるという問題がある。
【0019】また、図2に示したように、ベルトを単に
2本にするだけでは、駆動伝達ベルトが感光体ドラムに
巻付く角度を充分確保できないので、滑りやすく、感光
体ドラムを回転駆動させるのが困難となる恐れがある。
【0020】感光体ドラムとベルトの摩擦力を大きくす
るには、両者の摩擦係数を高くしたり、接触圧力(垂直
応力、垂直荷重)を強くしたりする方法がある。摩擦係
数を高くするのは、材料を改良すれば実現できるが、長
時間使用により摩擦係数が低下するので、高摩擦状態を
維持するのが難しい。また、接触圧力を強くするのは、
ベルトテンションを高めるか、ベルトの巻付け角度を大
きくすることなどにより実現できるが、ベルトライフに
影響し、2倍程度とするのが限度である。
【0021】また、図2に示した構成において、巻付け
角度を大きくするには、感光体ドラム近傍にガイドロー
ルを付加して強制的にベルト経路を曲げ、感光体に巻き
付ければよい。しかし、この方法ではベルトを架け渡す
ロールが多くなるのでコストアップとなる上、ベルト逆
曲げ個所が増えるのでベルト疲労の問題が生じる。
【0022】なお、ベルト滑りに関しては、穴付きベル
ト(パーフォレーションベルト)と突起付きプーリの使
用により改善可能であるが、引っ張り強度やベルト曲げ
に対する耐久性が低下するためベルトテンションをあま
り強くできない。また、ベルト巻付け角度が浅いと、歯
付きベルトにおける歯とびと同様の現象が生じ、感光体
ドラムの駆動が困難になるという問題がある。
【0023】上記事情に鑑み、本発明の画像形成装置
は、駆動伝達手段としてベルトを用いることによりギア
等の部品点数を減らし、使用するベルトの周長を短くす
るとともに、ベルト曲げによるストレスをあまり与えず
に感光体ドラム外周面の滑りを抑え、感光体ドラムを1
個のモータで円滑に回転駆動することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明の画像形成装置は、互いに並行な回転軸
を有し直列に偶数個配列された、それぞれが、所定の方
向に回転しながら表面に潜像を形成し、該潜像を現像し
て現像像を形成するドラム状像形成部と、該ドラム状像
形成部を回転する駆動力が与えられる被駆動部とから成
る複数の画像形成体と、駆動力を発生するモータと該モ
ータの駆動力を伝達する手段とを有する駆動手段と、上
記複数の画像形成体のうち中央の2つの画像形成体に近
接した位置に配置された、上記画像形成体の回転軸と並
行な回転軸を持つ円筒状回転体と、上記複数の画像形成
体を中央で分けたときの一方に配列されている画像形成
体全ての被駆動部それぞれに架け渡されるとともに上記
円筒状回転体にも架け渡されて、該一方に配列されてい
る全ての画像形成体の被駆動部に前記モータの駆動力を
伝達する第一の駆動力伝達ベルトと、上記複数の画像形
成体を中央で分けたときの上記一方とは異なる他方に配
列されている画像形成体全ての被駆動部それぞれに架け
渡されるとともに上記円筒状回転体にも架け渡されて、
該他方に配列されている全ての画像形成体の被駆動部に
上記モータの駆動力を伝達する第1の駆動力伝達ベルト
とを備え、上記複数の画像形成体上に形成された現像像
を最終的に記録媒体に転写して該記録媒体上に画像を形
成することを特徴とする。
【0025】ここで、上記駆動手段は、上記モータの回
転軸に軸着されて該モータの駆動力を伝達する円筒状の
プーリを備え、上記第1の駆動力伝達ベルトおよび上記
第2の駆動力伝達ベルト双方が上記プーリに架け渡され
たものであることが好ましい。
【0026】また、上記円筒状回転体は、上記第1の駆
動力伝達ベルトと上記第2の駆動力伝達ベルトとの双方
が架け渡された唯一の円筒状回転体からなるものである
ことは好ましい形態である。
【0027】あるいは、上記円筒状回転体は、上記第1
の駆動力伝達ベルトと上記第2の駆動力伝達ベルトとが
それぞれ架け渡された2つの円筒状回転体からなるもの
であることも好ましい形態である。
【0028】また、上記第1の駆動力伝達ベルトおよび
上記第2の駆動力伝達ベルトは、上記画像形成体の上記
被駆動部と接する面が平らな無端状ベルトであって、該
無端状ベルトの長手方向に複数の穴を有するものであ
り、上記被駆動部は、上記ドラム状像形成部の基体に圧
入された画像形成体用プーリまたは上記ドラム状像形成
部の回転軸に軸着された画像形成体用プーリであって、
該画像形成体用プーリの表面に前記駆動力伝達ベルトの
前記複数の穴に嵌入する複数の突起部が回転方向に配列
されたものであることも好ましい態様である。
【0029】さらに、上記第1の駆動力伝達ベルトおよ
び上記第1の駆動力伝達ベルトは、上記画像形成体の上
記被駆動部と接する面が平らな無端状ベルトであって、
該無端状ベルトの長手方向に複数の穴を有するものであ
り、上記駆動プーリは、該駆動プーリの外周面の、上記
第1の駆動力伝達ベルトおよび上記第2の駆動力伝達ベ
ルトがそれぞれ架け渡された各部位に、上記複数の穴に
嵌入する複数の突起部が回転方向に配列されたものであ
るも好ましい態様である。
【0030】また上記円筒状回転体は、上記複数の画像
形成体のうちの中央の2つの画像形成体の被駆動部どう
しの間隙よりも太径のものであることが好ましい。ま
た、上記円筒状回転体は、上記第1の駆動力伝達ベルト
および上記第2の駆動力伝達ベルトそれぞれが架け渡さ
れて相互に独立に自由回転する2つの自由回転体を有す
るものであることも好ましい。
【0031】さらに、上記円筒状回転体が、上記モータ
の回転軸に軸着されて該モータの駆動力を伝達するもの
であることも好ましい態様である。
【0032】また、上記第1の駆動力伝達ベルトおよび
上記第2の駆動力伝達ベルトは、上記画像形成体の上記
被駆動部と接する面が平らな無端状ベルトであって、該
無端状ベルトの長手方向に複数の穴を有するものであ
り、上記円筒状回転体は、該円筒状回転体の外周面の、
上記第1の駆動力伝達ベルトおよび上記第2の駆動力伝
達ベルトそれぞれが架け渡された各部位に、上記複数の
穴に嵌入する複数の突起部が配列されたものであること
は好ましい態様である。
【0033】また、上記2つの円筒状回転体は、上記複
数の画像形成体のうち中央の2つの画像形成体の被駆動
部どうしの間隙よりも最遠点どうしが離れている一対の
円筒状回転体であることが好ましい。
【0034】また、上記駆動プーリの外周面の上記各部
位において回転方向に配列された複数の突起部は、該各
部位相互間でピッチおよび位相のうち少なくとも一方が
異なるものであることも好ましい形態である。
【0035】さらに、上記円筒状回転体の外周面の前記
各部位において回転方向に配列された複数の突起部は、
該各部位相互間でピッチおよび位相のうち少なくとも一
方が異なるものであることも好ましい形態である。
【0036】第2の発明の画像形成装置は、互いに並行
な回転軸を有し直列に偶数個配列された、それぞれが、
所定の方向に回転しながら表面に潜像を形成し、該潜像
を現像して現像像を形成するドラム状像形成部と、該ド
ラム状像形成部を回転する駆動力が与えられる被駆動部
とから成る複数の画像形成体と、駆動力を発生するモー
タと該モータの駆動力を伝達する手段とを有する駆動手
段と、上記複数の画像形成体のうち中央の2つの画像形
成体に近接した位置に配置された、上記画像形成体の回
転軸と並行な回転軸を持つ、上記中央の2つの画像形成
体の被駆動部どうしの間隙よりも太径の唯一の円筒状回
転体、または上記複数の画像形成体の並びに対し平行に
並ぶとともに、最遠点どうしが、上記中央の2つの画像
形成体の被駆動部どうしの間隙よりも離れた一対の円筒
状回転体と、上記複数の画像形成体全ての被駆動部に架
け渡されるとともに、上記複数の画像形成体を中央で分
けたときの一方に架け渡された部分と他方に架け渡され
た部分との中間で上記円筒状回転体を架け渡されて、上
記モータの駆動力を、上記画像形成体全ての被駆動部に
伝達する駆動力伝達ベルトとを備え、上記複数の画像形
成体上に形成された現像像を最終的に記録媒体に転写し
て該記録媒体上に画像を形成することを特徴とする。
【0037】ここで、上記駆動力伝達ベルトは、前記被
駆動部と接する面が平らな無端状ベルトであって、該無
端状ベルトの長手方向に複数の穴を有するものであり、
上記被駆動部は、上記ドラム状像形成部の基体に圧入さ
れた画像形成体用プーリまたは上記ドラム状像形成部の
回転軸に軸着された画像形成体用プーリであって、該画
像形成体用プーリの表面に上記駆動力伝達ベルトの上記
複数の穴に嵌入する複数の突起部が回転方向に配列され
たものであることは好ましい態様である。
【0038】また、上記駆動力伝達ベルトは、上記画像
形成体の上記被駆動部と接する面が平らな無端状ベルト
であって、該無端状ベルトの長手方向に複数の穴を有す
るものであり、上記円筒状回転体は、該円筒状回転体の
外周面の、上記駆動力伝達ベルトが架け渡された部位
に、上記複数の穴に嵌入する複数の突起部が配列された
ものであることが好ましい。
【0039】また、第1の発明および第2の発明の上記
画像形成装置は、上記複数の画像形成体それぞれに近接
あるいは接触した経路を経由して循環移動する中間転写
ベルトを備え、上記画像形成体上に形成された現像像
を、該中間転写ベルト上に一旦転写した後に記録媒体に
転写する画像形成装置であって、上記モータが、上記複
数の画像形成体を駆動するとともに、上記中間転写ベル
トをも駆動するものであることも好ましい態様である。
【0040】さらに、第1の発明および第2の発明の上
記画像形成装置は、記録媒体を担持して循環移動し該記
録媒体を前記複数の画像形成体それぞれに近接あるいは
接触した位置を経由して搬送する記録媒体搬送ベルトを
備え、前記画像形成体上に形成された現像像を、前記記
録媒体搬送ベルト上に担持された記録媒体上に転写する
画像形成装置であって、前記モータが、前記複数の画像
形成体を駆動するとともに前記記録媒体搬送ベルトを駆
動するものであることも好ましい態様である。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、第1の発明の画像形成装置
の実施形態について説明する。
【0042】図3は、本発明の画像形成装置の第1の実
施形態を示す概略構成図である。
【0043】図3に示す画像形成装置は、4つのドラム
状画像形成体20が、回転軸を並行にして直列に、互い
に所定の間隔をおいて配列されている。それぞれのドラ
ム状画像形成体20は、それぞれが、露光装置21から
露光光の照射を受けて表面に潜像が形成され、現像装置
22から所定の色の現像剤の供給を受けてその潜像は所
定の色の現像像に現像される。その結果、4つのドラム
状画像形成体20のドラム状像形成部表面には、それぞ
れイエロー色、マゼンタ色、シアン色、ブラック色の4
色の現像像が形成される。これらの4色の現像像は、各
ドラム状画像形成体20と接触する転写位置25に、用
紙トレイ23から用紙搬送ベルト24により搬送されて
くる用紙26に順次転写される。各色を重ねあわせてカ
ラー画像が形成された用紙26は、定着器27へ送ら
れ、用紙26に現像像が定着されると画像形成は完了す
る。なお、現像像を転写した後にドラム状画像形成体2
0に残留しているトナーは、次工程に支障のないようク
リーナ28で除去される。
【0044】図4は、第1の実施形態におけるドラム状
画像形成体の駆動機構を示す概略構成図である。
【0045】図4に示す各ドラム状画像形成体の被駆動
部30は、互いに所定の間隔をおいて並列に4つ配列さ
れており、その被駆動部30と同一外周面上にある各ド
ラム状像形成部31には、図面の左方から、イエロー
色、マゼンタ色、シアン色、およびブラック色の4色の
現像像が形成される。
【0046】これら4つのドラム状像形成部31のう
ち、中央にある2つのドラム状像形成部31の図面下方
から接近する位置には、ドラム状像形成部31の回転軸
と平行な回転軸を持つ円筒状回転体32が配置され、そ
の円筒状回転体32のベルトを架け渡す部位の外径は、
中央の2つのドラム状像形成部31の被駆動部30が最
接近する間隙よりも大きい。
【0047】また、その円筒状回転体32を間に挟ん
で、4つのドラム状像形成部31が配置されている側と
は反対側に、モータ33に軸着された駆動プーリ34が
配置され、その駆動プーリ34から被駆動部30に駆動
力が伝達される。
【0048】4つ配列されているドラム状像形成部31
を中央で分けたときの一方に配列され、イエロー色とマ
ゼンタ色の現像像が形成されるドラム状像形成部31と
同一外周面にある2つの被駆動部30と、円筒状回転体
32と、駆動プーリ34には第1の駆動力伝達ベルト3
5が架け渡される。また、4つ配列されているドラム状
像形成部31を中央で分けたときの他方に配列され、シ
アン色とブラック色の現像像が形成される2つのドラム
状像形成部と同じ外周面上にある2つの被駆動部30
と、円筒状回転体32と、駆動プーリ34には第2の駆
動力伝達ベルト36が架け渡される。
【0049】モータ33が回転し、プーリ34がA方向
に回転すると、架け渡された第1の駆動力伝達ベルト3
5と第2の駆動力伝達ベルト36とにより駆動されて、
円筒状回転体32がB方向に回転するとともに、各画像
形成体の被駆動部30が全てC方向に回転する。
【0050】ここで、第1の駆動力伝達ベルト35と第
2の駆動力伝達ベルト36には無端状の平ベルトが用い
られている。
【0051】平ベルトは、ドラム状像形成部表面31と
同じ外周面上にある被駆動部30に架け渡され、2つの
ドラム状像形成部31を常に同量づつ回転させるので、
2つのドラム状像形成部表面31に形成された現像像を
重ね合わせた画像は、色ずれのない高精度な画像とな
る。
【0052】また、これら第1と第2の、2つの平ベル
トは、円筒状回転体32にそれぞれ架け渡され、その円
筒状回転体32のベルトを架け渡す部位の外径は、中央
に位置する2つの画像形成体の被駆動部30相互の間隙
よりも大きいので、プーリ34に巻きつく角度を充分確
保することができる。
【0053】図5は、第1の駆動力伝達ベルト35およ
び第2の駆動力伝達ベルト36をプーリ34、円筒状回
転体32、および4つの画像形成体のうちの中央の2つ
の画像形成体の被駆動部30に架け渡す状況を示す斜視
図である。
【0054】図5において、中央には唯一の円筒状回転
体32があり、その上方にはマゼンタ色とシアン色が形
成される2つの画像形成体の被駆動部30がそれぞれ配
置され(他の2つは図では省略されている)、円筒状回
転体32の図面下方にはプーリ34が配置されている。
【0055】第1の駆動力伝達ベルト35および第2の
駆動力伝達ベルト36は、無端状平ベルトからなり、第
1の駆動力伝達ベルト35は駆動プーリ34、円筒状回
転体32、およびマゼンタ色が形成される画像形成体の
被駆動部30に架け渡され、第2の駆動力伝達ベルト3
6は駆動プーリ34、円筒状回転体32、およびシアン
色が形成される画像形成体の被駆動部30に架け渡され
ている。また、第1の駆動力伝達ベルト35と第2の駆
動力伝達ベルト36とが駆動プーリ34と円筒状回転体
32に架け渡される部位はそれぞれ異なっている。
【0056】駆動プーリ34は、スリーブ状の回転体で
あるが、これに限定されるものではなく、回転する構造
のものであればよい。また、2つの平ベルトが架け渡さ
れる部位は、1体で回転する構造のものであるが、より
好ましくは独立して自由回転する構造のものであること
が望ましい。
【0057】一般に、プーリ径のばらつき等を考慮する
と、架け渡される2つの平ベルトの速度を完全に一致さ
せるのは困難であり、2つの平ベルトが接する部位は各
々独立して回転する構造となっている方が、良好な回転
が得られることが多い。
【0058】円筒状回転体34は、2つの平ベルトが架
け渡される部位は独立して自由回転する自由回転体であ
るが、一体で回転する構造のものであってもよい。
【0059】なお、ここでは平ベルトを用いているが、
穴付きベルトと突起付きプーリなどを組み合わせたもの
を用いてもよい。
【0060】本実施形態の駆動機構を用いることにより
駆動力伝達ベルトの周長が短くなっているので、画像形
成体の回転変動は低減する。また、ベルトが画像形成体
に巻き付く角度を大きくするのために必要となる回転体
の個数は、外径の大きい円筒状回転体を中央に配置する
2つの画像形成体に近接する位置に1個設けるだけでよ
いので、コストの低減を図ることができる。
【0061】さらに、この円筒状回転体34の外径とプ
ーリの外径の関係を調整することにより、ベルトが画像
形成体に巻き付く角度を大きくすることができるので、
ベルトを無理に引きまわすことによるベルトのストレス
を軽減させることもできる。
【0062】次に、本発明の画像形成装置の第2の実施
形態について説明する。
【0063】第2の実施形態の全体構成は、図3に示し
た画像形成装置と同じ構成であり、全体構成図およびそ
の説明は省略し、相違点について説明する。
【0064】図6は、第2の実施形態のドラム状画像形
成体の駆動機構を示す斜視図である。
【0065】本実施形態は、図4および図5に示した第
1の実施形態とくらべ、太径の円筒状回転体38にモー
タ33が軸着されている点と、太径の円筒状回転体38
の図面下方に2つの円筒状回転体37を配置して、駆動
源に軸着された太径の円筒状回転体38に2つの平ベル
トが巻きつく角度を確保している点が特徴である。ま
た、太径の円筒状回転体38、2つの円筒状回転体3
7、および被駆動部39それぞれのベルトが巻きつく部
位にはべルトに嵌入する突起部(図示せず)が設けら
れ、平ベルトには複数の穴(図示せず)が設けられてい
る点も特徴である。
【0066】以下には、第1の実施形態と同一構成要素
には同一符号を付し、特徴点を中心に説明する。
【0067】図6に示す2つの円筒状回転体37は、4
つの画像形成体の中央に位置する2つの画像形成体の被
駆動部39相互間の間隙よりも2つの円筒状回転体37
の最遠点相互の間隔の方が大きくなるように配置されて
いる。
【0068】第1の駆動力伝達ベルト35は、2つの円
筒状回転体37、太径円筒状回転体38、およびイエロ
ー色とマゼンタ色が形成されるそれぞれの画像形成体の
被駆動部39に架け渡され、第2の駆動力伝達ベルト3
6は、2つの円筒状回転体37、太径円筒状回転体3
8、およびシアン色とブラック色が形成されるそれぞれ
の画像形成体の被駆動部39に架け渡されている。ま
た、第1の駆動力伝達ベルト35および第2の駆動力伝
達ベルト36が2つの円筒状回転体37と太径円筒状回
転体38に架け渡される部位はそれぞれ異なっている。
【0069】ここで、2つの円筒状回転体37は、第1
と、第2の駆動力伝達ベルトを架け渡す部位が一体で回
転する構造のものであるが、独立して回転する自由回転
体であてもよい。
【0070】本実施形態においては、2つの平ベルトを
架け渡される太径の円筒状回転体38の巻きつけ角度を
大きくするため、図4および図5に示す第1の実施形態
とは異なり、太径の円筒状回転体38の図面下方に2つ
の円筒状回転体37を配置した構成となっているが、こ
のような構成をとることにより、ベルトを架け渡す際に
新たに必要となる回転体を1個に抑え、かつ、充分な巻
きつけ角度を確保することができる。
【0071】図7は、本実施形態に用いる第1の駆動力
伝達ベルトおよび第2の駆動力伝達ベルトの概略部分図
である。
【0072】図7に示すベルト40は、穴付きの無端状
平ベルトの一部であり、ベルト40の回転方向に等間隔
に連続して同じサイズの穴41が設けられている。
【0073】図8は、本実施形態に用いる太径円筒状回
転体の斜視図である。
【0074】図8に示す太径の円筒状回転体は円形側面
部42の中央部にモータの回転軸を軸着する貫通孔43
が開いており、円筒状体を形成している外周面44全体
には、両側に突起部が設けられた短冊状の板45が隙間
のないように取り付けてある。これらの突起部46は、
この外周面44に架け渡される第1の駆動力伝達ベルト
および第2の駆動力伝達ベルトのそれぞれの孔と嵌入
し、ベルトを確実に駆動する。
【0075】なお、太径の円筒状回転体38のベルトが
架け渡される各部位に設けられた突起部46の配置は、
各部位相互間でピッチと位相のうちの少なくとも1つは
異なったものとすることができる。
【0076】ここで、穴付きのベルトを用いて駆動力を
伝達する場合は、突起部が嵌入する穴の数が多いと、1
つの穴の負担する負荷は小さくなる。したがって、外周
の長い太径の円筒状回転体を用い、嵌入する突起部の数
を多くするのが有利である。
【0077】また、穴付きでない通常の平ベルトを用い
る場合でも、ベルトが緩やかに曲げられる太径の円筒状
回転体で駆動すると、ベルトのストレスが小さくなるの
で有利である。また、ドラム状画像形成体を駆動する負
荷が大きい場合は、円筒状回転体外周面のベルトを架け
渡す部位の回転方向のそれぞれ同じ位置に突起部を設
け、2本のベルトの穴がこの突起部に同時に嵌入する構
成とすれば、各ベルトの1つの穴にかかる負荷は分散さ
れ、ベルトの穴の部分に加わるストレスを小さくするこ
とができる。しかし、負荷が小さい場合は、2本のベル
トの穴が突起部と嵌入するタイミングをずらすことによ
り、ベルトが突起部から離れるときや噛み込むときに発
生する振動を抑制するため、突起部は、ベルトが架け渡
される各部位相互間のピッチと位相のうちの少なくとも
1つは異なるように配置することが好ましい。
【0078】図9は、太径の円筒状回転体の外周面にベ
ルトが架け渡される部位相互間の突起部の位相をずらし
て配置した一例を示す斜視図である。
【0079】図9に示す具体例は、外周面44の2つの
ベルトが架け渡される部位の突起部46の回転方向のピ
ッチは同じであるが、2つのベルトに嵌入する位置が相
互にずれている。図8と同一部材には同一符号を付し、
図の説明は省略する。
【0080】図10は、太径の円筒状回転体の外周面に
ベルトが架け渡される部位相互間の突起部のピッチをず
らして配置した一例を示す斜視図である。
【0081】図10に示す具体例は、外周面44の2つ
のベルトが架け渡される各部位の突起部46のピッチが
相互に異なっている。ここでも図8と同一部材には同一
符号を付し、図の説明は省略する。
【0082】図11は、本実施形態に用いる被駆動部の
概略側面図である。
【0083】図11に示す被駆動部39は、外周面47
には穴付き平ベルト40に嵌入する突起部48が一様に
複数設けられており、被駆動部39の側面49中央には
ドラム状像形成部の回転軸50に軸着する貫通孔50が
設けられている。この被駆動部39には、図7に示した
穴付きの無端状平ベルト40が架け渡され、その無端状
平ベルト40のD方向への循環移動に伴って回転する。
【0084】図12は、本実施形態に用いる被駆動部の
概略正面図である。
【0085】図12に示す被駆動部39の外周面47に
は、穴付きの平ベルト40に嵌入する複数の突起部48
が等間隔で設けられている。
【0086】次に、本発明の画像形成装置の第3の実施
形態について説明する。
【0087】図13は、本発明の画像形成装置の第3の
実施形態の概略構成図である。
【0088】第3の実施形態は、図3に示す第1の実施
形態とくべて、中間転写ベルトを備える点と、この中間
転写ベルトと画像形成体を1つのモータで駆動する点が
相違している。以下では、第1の実施形態と同じ構成要
素には同一符号を付し、相違点について説明する。
【0089】図13に示す画像形成装置は、4個のドラ
ム状画像形成体20それぞれに接触しながらE方向に循
環移動する中間転写ベルト50を備えており、ドラム状
画像形成体20に形成される現像像は、1次転写ロール
51によりこの中間転写ベルト50上に一旦転写され
る。中間転写ベルト50が循環移動すると、4つのドラ
ム状画像形成体20に形成された現像像が中間転写ベル
ト上に順次重ね合わされる。この中間転写ベルト50上
に重ね合わされた現像像は、用紙トレイ23からレジス
トロール53を経由して搬送されてくる用紙26上に2
次転写ロール52により転写される。
【0090】図14は、第3の実施形態におけるドラム
状画像形成体および中間転写ベルトの駆動機構を示す概
略構成図である。
【0091】本実施形態の駆動機構は、図6に示す第2
の実施形態の駆動機構と比べて、4個のドラム状画像形
成体20と中間転写ベルト50を1つのモータ33で駆
動する点が相違している。図6に示したのと同一の構成
要素には同一符号を付し、相違点についてのみ説明す
る。
【0092】図14に示すモータ33は、駆動ロール5
5を回転させ、中間転写ベルト50をE方向に循環移動
させる。また、この駆動ロール55には、伝動ベルト5
6を架け渡す部位があり、この部位と太径の円筒状回転
体38との間に伝動ベルト56が架け渡されることによ
り、駆動ロール55が太径の円筒状回転体を回転させ
る。
【0093】図15は、第3の実施形態におけるドラム
状画像形成装置および中間転写ベルトの駆動機構の概略
平面図である。
【0094】図15に示す駆動機構は、4個のドラム状
画像形成体20、モータ33が軸着されている中間転写
ベルト50の駆動ロール55、および太径の円筒状回転
体38がそれぞれ回転軸を並行にして配置され、4つの
うちの中央で分けたそれぞれ2つずつのドラム状画像形
成体20に第1の駆動力伝達ベルト35と第2の駆動力
伝達ベルト36が架け渡され、駆動ロール55と太径の
円筒状回転体38との間には伝動ベルト56が架け渡さ
れている。
【0095】本実施形態における駆動機構により、モー
タを1つとすることができるが、太径の円筒状回転体3
8の回転軸には3つのベルトを架け渡す必要があり、画
像形成装置の奥行きが長くなるので、装置が大型化す
る。
【0096】次に、第2の発明の画像形成装置の実施形
態について説明する。
【0097】本発明の実施形態の全体構成は、図13に
示した画像形成装置と同様の中間転写ベルトを備える構
成であり、全体構成図およびその説明は省略し、相違点
について説明する。
【0098】図16は、本実施形態におけるドラム状画
像形成体および中間転写ベルトの駆動機構を示す概略構
成図である。
【0099】本実施形態の駆動機構は、図14に示す実
施形態の駆動機構と比べ、中間転写ベルトを1つのモー
タで駆動する点は同じであるが、4つのドラム状画像形
成体20、太径の円筒状回転体38、およびその太径の
円筒状回転体38の図面下方に設けた円筒状回転体58
に、駆動力伝達ベルト60が1つ架け渡されている。ま
た、駆動力を発生するモータ33は、その回転軸に駆動
プーリ61を軸着しており、その駆動プーリ61と駆動
ロール55との間には第1伝動ベルト62が架け渡さ
れ、また、その駆動プーリ61と太径の円筒状回転体3
8との間には第2伝動ベルト63が架け渡されている。
これらの伝動ベルトにより駆動ロール55と太径の円筒
状回転体38を回転して、4つのドラム状画像形成体2
0を所定の方向に回転させるとともに、中間転写ベルト
50をE方向に循環移動させる。
【0100】本実施形態における構成によれば、中間転
写ベルト50を循環移動させる際に負荷変動があって
も、ドラム状画像形成体20の回転駆動に与える影響を
小さく抑えることができる。
【0101】図13に全体構成を示した、中間転写ベル
ト方式の画像形成装置においては、中間転写ベルト50
から現像像を用紙26に転写するときに、転写ロール5
1と中間転写ベルト50との間に用紙26を挟みこむの
で、中間転写ベルト50に大きな負荷変動が発生する。
また、用紙26に現像像を転写した後、転写ロール51
から中間転写ベルト50が離れるときにも負荷が軽減さ
れる負荷変動が発生する。このような負荷変動により、
中間転写ベルト50を駆動する駆動ロールが回転変動を
生じる。
【0102】したがって、図14に示したモータのよう
に、中間転写ベルトの駆動ロールにドラム状画像形成体
の駆動力伝達ベルトを直接連結すると、中間転写ベルト
の負荷変動がドラム状画像形成体の回転にも影響を与え
る。
【0103】しかし、図16に示した本実施形態の駆動
機構は、ドラム状画像形成体の駆動系統と中間転写ベル
トの駆動系統を分離し、伝動ベルトによりモータの駆動
力を別々に伝達するので、系統相互のインターラクショ
ンを低減し、各系統を円滑に駆動することができる。
【0104】図17は、本実施形態におけるドラム状画
像形成体および中間転写ベルトの駆動機構の概略平面図
である。
【0105】図17に示す駆動機構は、4つのドラム状
画像形成体20、モータ33が軸着された駆動プーリ6
1、中間転写ベルト50の駆動ロール55、および太径
の円筒状回転体38それぞれが回転軸を並行にして配置
され、4つの画像形成体20全てに1つの駆動力伝達ベ
ルト60が架け渡され、駆動プーリ61と駆動ロール5
5との間には第1伝動ベルト62、駆動プーリ61と太
径の円筒状回転体38との間には第2伝動ベルト63が
それぞれ架け渡されている。
【0106】このように、4つのドラム状画像形成体は
1つの駆動力伝達ベルトで駆動力が伝達されるので、太
径の円筒状回転体38に架け渡されるベルトは2つです
み、画像形成装置が大型化するのを防ぐことができる。
【0107】この場合、ドラム状画像形成体に架け渡さ
れるベルトの長さは、図15に示した、第1の発明の実
施形態におけるベルトの長さよりも長くなるが、従来構
成のものよりは短くできるので、回転変動をある程度抑
えることができる。
【0108】すなわち、画像形成装置の大きさと回転変
動の低減効果の何れを優先させるかによって、第1の発
明の実施形態を採用するか、第2の発明の実施形態を採
用するかを選択することができる。
【0109】
【発明の効果】本発明によれば、4つのドラム状画像形
成体と中間転写ベルトを1つのモータで駆動し、ドラム
状画像形成体の回転変動を低減しつつ、駆動力伝達べル
トのスリップや曲げによるストレスを低コストで解消で
きるので、長寿命で高画質の画像形成装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】開示されている、ベルトにより駆動力を伝達す
る方法の1例を示す図である。
【図2】開示されている、4つの感光体を2個づつに分
けてタイミングベルトにより駆動する技術を示す図であ
る。
【図3】本発明の画像形成装置の第1の実施形態を示す
概略構成図である。
【図4】第1の実施形態におけるドラム状画像形成体の
駆動機構を示す概略構成図である。
【図5】第1の駆動力伝達ベルトと第2の駆動力伝達ベ
ルトを架け渡す状況を示す斜視図である。
【図6】第2の実施形態のドラム状画像形成体の駆動機
構を示す斜視図である。
【図7】本実施形態に用いる第1の駆動力伝達ベルトお
よび第2の駆動力伝達ベルトの概略部分図である。
【図8】本実施形態に用いる太径の円筒状回転体の斜視
図である。
【図9】太径の円筒状回転体の外周面にベルトが架け渡
される部位相互間の突起部の位相をずらして配置した一
例を示す斜視図である。
【図10】太径の円筒状回転体の外周面にベルトが架け
渡される部位相互間の突起部のピッチをずらして配置し
た一例を示す斜視図である。
【図11】本実施形態に用いる被駆動部の概略側面図で
ある。
【図12】本実施形態に用いる被駆動部の概略正面図で
ある。
【図13】本発明の画像形成装置の第3の実施形態の概
略構成図である。
【図14】第3の実施形態におけるドラム状画像形成体
および中間転写ベルトの駆動機構を示す概略構成図であ
る。
【図15】第3の実施形態におけるドラム状画像形成装
置および中間転写ベルトの駆動機構の概略平面図であ
る。
【図16】本実施形態におけるドラム状画像形成体およ
び中間転写ベルトの駆動機構を示す概略構成図である。
【図17】本実施形態におけるドラム状画像形成体およ
び中間転写ベルトの駆動機構の概略平面図である。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11 駆動伝達ベルト 12,33 モータ 13,55 駆動ロール 14 ガイドロール 15,24 用紙搬送ベルト 16 プーリ 20,31 ドラム状画像形成体 21 露光装置 22 現像装置 23 用紙トレイ 25 転写位置 26 用紙 27 定着器 28 クリーナ 30,39 被駆動部 32,38,58 円筒状回転体 34 駆動プーリ 35 第1の駆動力伝達ベルト 36 第2の駆動力伝達ベルト 37 2つの円筒状回転体 40 ベルト 41 穴 42 円形側面部 43 貫通孔 44 外周面 45 短冊状の板 46 突起部 50 中間転写ベルト 51 1次転写ロール 52 2次転写ロール 53 レジストロール 56 伝動ベルト 60 駆動力伝達ベルト 61 駆動プーリ 62 第1伝動ベルト 63 第2伝動ベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野口 武史 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 Fターム(参考) 2H030 AA06 AB02 BB44 BB71 2H035 CA07 CB03 CG03 2H071 CA02 CA05 3J031 BB02 CA01

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに並行な回転軸を有し直列に偶数個配
    列された、それぞれが、所定の方向に回転しながら表面
    に潜像を形成し、該潜像を現像して現像像を形成するド
    ラム状像形成部と、該ドラム状像形成部を回転する駆動
    力が与えられる被駆動部とから成る複数の画像形成体
    と、 駆動力を発生するモータと該モータの駆動力を伝達する
    手段とを有する駆動手段と、 前記複数の画像形成体のうち中央の2つの画像形成体に
    近接した位置に配置された、前記画像形成体の回転軸と
    並行な回転軸を持つ円筒状回転体と、 前記複数の画像形成体を中央で分けたときの一方に配列
    されている画像形成体全ての被駆動部それぞれに架け渡
    されるとともに前記円筒状回転体にも架け渡されて、該
    一方に配列されている全ての画像形成体の被駆動部に前
    記モータの駆動力を伝達する第1の駆動力伝達ベルト
    と、 前記複数の画像形成体を中央で分けたときの前記一方と
    は異なる他方に配列されている画像形成体全ての被駆動
    部それぞれに架け渡されるとともに前記円筒状回転体に
    も架け渡されて、該他方に配列されている全ての画像形
    成体の被駆動部に前記モータの駆動力を伝達する第2の
    駆動力伝達ベルトとを備え、前記複数の画像形成体上に
    形成された現像像を最終的に記録媒体に転写して該記録
    媒体上に画像を形成することを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】前記駆動手段は、前記モータの回転軸に軸
    着されて該モータの駆動力を伝達する円筒状のプーリを
    備え、前記第1の駆動力伝達ベルトおよび前記第2の駆
    動力伝達ベルト双方が前記プーリに架け渡されたもので
    あることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記円筒状回転体は、前記第1の駆動力伝
    達ベルトと前記第2の駆動力伝達ベルトとの双方が架け
    渡された唯一の円筒状回転体からなるものであることを
    特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記円筒状回転体は、前記第1の駆動力伝
    達ベルトと前記第2の駆動力伝達ベルトとがそれぞれ架
    け渡された2つの円筒状回転体からなるものであること
    を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記第1の駆動力伝達ベルトおよび前記第
    2の駆動力伝達ベルトは、前記画像形成体の前記被駆動
    部と接する面が平らな無端状ベルトであって、該無端状
    ベルトの長手方向に複数の穴を有するものであり、 前記被駆動部は、前記ドラム状像形成部の基体に圧入さ
    れた画像形成体用プーリまたは前記ドラム状像形成部の
    回転軸に軸着された画像形成体用プーリであって、該画
    像形成体用プーリの表面に前記駆動力伝達ベルトの前記
    複数の穴に嵌入する複数の突起部が回転方向に配列され
    たものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成
    装置。
  6. 【請求項6】前記第1の駆動力伝達ベルトおよび前記第
    1の駆動力伝達ベルトは、前記画像形成体の前記被駆動
    部と接する面が平らな無端状ベルトであって、該無端状
    ベルトの長手方向に複数の穴を有するものであり、前記
    駆動プーリは、該駆動プーリの外周面の、前記第1の駆
    動力伝達ベルトおよび前記第2の駆動力伝達ベルトがそ
    れぞれ架け渡された各部位に、前期複数の穴に嵌入する
    複数の突起部が回転方向に配列されたものであることを
    特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】前記円筒状回転体は、前記複数の画像形成
    体のうちの中央の2つの画像形成体の被駆動部どうしの
    間隙よりも太径のものであることを特徴とする請求項3
    記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】前記円筒状回転体は、前記第1の駆動力伝
    達ベルトおよび前記第2の駆動力伝達ベルトそれぞれが
    架け渡されて相互に独立に自由回転する2つの自由回転
    体を有するものであることを特徴とする請求項3記載の
    画像形成装置。
  9. 【請求項9】前記円筒状回転体が、前記モータの回転軸
    に軸着されて該モータの駆動力を伝達するものであるこ
    とを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】前記第1の駆動力伝達ベルトおよび前記
    第2の駆動力伝達ベルトは、前記画像形成体の前記被駆
    動部と接する面が平らな無端状ベルトであって、該無端
    状ベルトの長手方向に複数の穴を有するものであり、前
    記円筒状回転体は、該円筒状回転体の外周面の、前記第
    1の駆動力伝達ベルトおよび前記第2の駆動力伝達ベル
    トそれぞれが架け渡された各部位に、前記複数の穴に嵌
    入する複数の突起部が配列されたものであることを特徴
    とする請求項3記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】前記2つの円筒状回転体は、前記複数の
    画像形成体のうち中央の2つの画像形成体の被駆動部ど
    うしの間隙よりも最遠点どうしが離れている一対の円筒
    状回転体であることを特徴とする請求項4記載の画像形
    成装置。
  12. 【請求項12】前記駆動プーリの外周面の前記各部位に
    おいて回転方向に配列された複数の突起部は、該各部位
    相互間でピッチおよび位相のうち少なくとも一方が異な
    るものであることを特徴とする請求項6記載の画像形成
    装置。
  13. 【請求項13】前記円筒状回転体の外周面の前記各部位
    において回転方向に配列された複数の突起部は、該各部
    位相互間でピッチおよび位相のうち少なくとも一方が異
    なるものであることを特徴とする請求項10記載の画像
    形成装置。
  14. 【請求項14】互いに並行な回転軸を有し直列に偶数個
    配列された、それぞれが、所定の方向に回転しながら表
    面に潜像を形成し、該潜像を現像して現像像を形成する
    ドラム状像形成部と、該ドラム状像形成部を回転する駆
    動力が与えられる被駆動部とから成る複数の画像形成体
    と、 駆動力を発生するモータと該モータの駆動力を伝達する
    手段とを有する駆動手段と、 前記複数の画像形成体のうち中央の2つの画像形成体に
    近接した位置に配置された、前記画像形成体の回転軸と
    並行な回転軸を持つ、前記中央の2つの画像形成体の被
    駆動部どうしの間隙よりも太径の唯一の円筒状回転体、
    または前記複数の画像形成体の並びに対し平行に並ぶと
    ともに、最遠点どうしが、前記中央の2つの画像形成体
    の被駆動部どうしの間隙よりも離れた一対の円筒状回転
    体と、 前記複数の画像形成体全ての被駆動部に架け渡されると
    ともに、前記複数の画像形成体を中央で分けたときの一
    方に架け渡された部分と他方に架け渡された部分との中
    間で前記円筒状回転体を架け渡されて、前記モータの駆
    動力を、前記画像形成体全ての被駆動部に伝達する駆動
    力伝達ベルトとを備え、 前記複数の画像形成体上に形成された現像像を最終的に
    記録媒体に転写して該記録媒体上に画像を形成すること
    を特徴とする画像形成装置。
  15. 【請求項15】前記駆動力伝達ベルトは、前記被駆動部
    と接する面が平らな無端状ベルトであって、該無端状ベ
    ルトの長手方向に複数の穴を有するものであり、前記被
    駆動部は、前記ドラム状像形成部の基体に圧入された画
    像形成体用プーリまたは前記ドラム状像形成部の回転軸
    に軸着された画像形成体用プーリであって、該画像形成
    体用プーリの表面に前記駆動力伝達ベルトの前記複数の
    穴に嵌入する複数の突起部が回転方向に配列されたもの
    であることを特徴とする請求項14記載の画像形成装
    置。
  16. 【請求項16】前記駆動力伝達ベルトは、前記画像形成
    体の前記被駆動部と接する面が平らな無端状ベルトであ
    って、該無端状ベルトの長手方向に複数の穴を有するも
    のであり、前記円筒状回転体は、該円筒状回転体の外周
    面の、前記駆動力伝達ベルトが架け渡された部位に、前
    記複数の穴に嵌入する複数の突起部が配列されたもので
    あることを特徴とする請求項14記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】前記画像形成装置は、前記複数の画像形
    成体それぞれに近接あるいは接触した経路を経由して循
    環移動する中間転写ベルトを備え、前記画像形成体上に
    形成された現像像を、該中間転写ベルト上に一旦転写し
    た後に記録媒体に転写する画像形成装置であって、前記
    モータが、前記複数の画像形成体を駆動するとともに、
    前記中間転写ベルトをも駆動するものであることを特徴
    とする請求項1または14記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】前記画像形成装置は、記録媒体を担持し
    て循環移動し該記録媒体を前記複数の画像形成体それぞ
    れに近接あるいは接触した位置を経由して搬送する記録
    媒体搬送ベルトを備え、前記画像形成体上に形成された
    現像像を、前記記録媒体搬送ベルト上に担持された記録
    媒体上に転写する画像形成装置であって、前記モータ
    が、前記複数の画像形成体を駆動するとともに前記記録
    媒体搬送ベルトを駆動するものであることを特徴とする
    請求項1または14記載の画像形成装置。
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JP2010156746A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
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