JP2002123077A - トナー補給装置 - Google Patents

トナー補給装置

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JP2002123077A
JP2002123077A JP2000313878A JP2000313878A JP2002123077A JP 2002123077 A JP2002123077 A JP 2002123077A JP 2000313878 A JP2000313878 A JP 2000313878A JP 2000313878 A JP2000313878 A JP 2000313878A JP 2002123077 A JP2002123077 A JP 2002123077A
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toner
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toner replenishing
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JP2000313878A
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English (en)
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Fusato Mizoguchi
二三十 溝口
Yuzo Higa
雄三 比嘉
Kanji Kawahito
寛司 川人
Hisashi Kunihiro
久志 国広
Hiroshi Tanizawa
浩 谷澤
Takeshi Wakabayashi
雄 若林
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トナー補給槽50に収容されるトナー残量の多
少にかかわらず、容易に現像部61に補給するトナーT
を一定の量にして、画像形成装置が形成する画像濃度を
一定にするトナー補給装置1を提供することである。 【解決手段】 トナー補給槽50内においてトナーTを
掬い取る掬い取り機構4と、現像槽51へトナーTを供
給するトナー補給ローラ56との間に掻き出し部材3を
設ける。掻き出し部材3は、掬い取り機構4の保持部5
8aの移動経路Sから離反または近接することができ、
トナー量Tを調整可能に掬い取り機構4から掻き出すこ
とができる。これによって、掬い取り機構4が掬い取る
トナー量の多少にかかわらず現像槽51に安定した量の
トナーTを案内することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、現像装置にトナー
を補給する機構を備えた画像形成装置のトナー補給装置
に関し、特にトナーを安定して補給するトナー補給装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】トナー補給装置は、トナー補給槽に収容
されたトナーを掬い取り機構によって掬い取り、トナー
補給口を介して現像部に補給する装置である。トナー補
給槽から補給されるトナー量が不安定であると、現像部
内のトナー濃度が変化し、画像形成装置によって出力さ
れる画像の濃度にムラが生じ高品質な画像が得られな
い。
【0003】したがって現像部に補給するトナー補給量
を一定にして、現像部内のトナー濃度を安定化すること
が望まれている。
【0004】従来のトナー補給装置は、掬い取り機構の
搬送シートの弾性的な特性を利用することによって、ト
ナー補給槽内の下側でトナーを掬い取って保持し、現像
部へ送り込む。これによって、トナー補給槽のトナー量
が比較的多い場合は、トナー自重によってトナー補給槽
の底部にトナーが移動するので掬い取り機構が掬い取る
トナー量は多くなるが、逆にトナー補給槽のトナー量が
減少するにしたがって、掬い取るトナー量が減少し、ト
ナー補給量が減少する傾向にある。
【0005】前述の問題を解決するために、特開平10
−247011号公報では、トナー補給槽に、トナー収
容容器のトナー残量に応じてトナー補給口の開口量を増
減する部材を設けることでトナー補給量を調整可能にす
ることができる。
【0006】また特開平11−231653号公報で
は、トナー補給槽とトナー補給経路内との間に仕切り板
を設けることによって、掬い取り機構によって搬送され
たトナーを補給経路内に滞留させることが可能となり、
現像部へのトナー供給量が過剰になるのを防ぐことがで
きる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平10−24
7011号公報の装置では、トナー補給槽がトナー補給
口を有するだけでなく、トナー補給口の開口量も調整可
能とするために、トナー補給槽のケーシングを2重構造
に形成する必要がある。したがって画像形成装置の構造
が複雑になるとともに、画像形成装置が高価になる。ま
たトナー補給口の開口量の調整は、トナー補給口近辺に
設けられた部材をユーザーが操作することで実現するこ
とができるので、画像形成枚数に応じたトナー補給量の
調整は、すべてユーザーに委ねられ、操作性が低下する
といった問題を有する。
【0008】また特開平11−231653号公報の装
置では、仕切り板によってトナー供給量が過剰になるの
を防止することができるが、トナー補給槽内のトナー量
の大半が減少し、掬い取り機構によって掬い取られるト
ナー量が少なくなった場合には、仕切り板を設けたため
に、逆に現像部側へのトナー供給を充分に行うことがで
きないといった問題を有する。
【0009】したがって本発明の目的は、トナー補給槽
に収容されるトナー残量の多少にかかわらず、容易に現
像部に補給するトナーを一定の量にして、画像形成装置
が形成する画像濃度を一定にするトナー補給装置を提供
することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、電子写真方式
の画像形成装置に設けられ、現像部にトナーを補給する
トナー補給装置において、略筒体であり、略水平に配置
され、トナーを収容するトナー補給槽と、トナー補給槽
内に設けられ、トナー補給槽の中心軸まわりに回転し、
回転によって、先端部に設けられる保持部がトナー補給
槽の下側の略円筒面に摺接し、トナーを掬い取る掬い取
り機構と、掬い取り機構よりも現像部側で、トナー補給
槽の中心軸に平行に設けられ、保持部にトナーを保持し
た掬い取り機構が回転し、前記保持部が最上位置から下
降するとき、トナー補給槽側の先端部で、保持部に保持
されるトナーを掻き出し、現像部側に案内する掻き出し
部材とを有し、前記掻き出し部材は、保持部の移動経路
に先端部を近接/離反方向に変位させることによって、
トナー掻き出し量を調整することを特徴とするトナー補
給装置である。
【0011】本発明に従えば、掻き出し部材を変位させ
ることによって、トナー量を調整可能に掬い取り機構か
ら掻き出すことができる。したがって保持部が多量のト
ナーを保持しているときは、掻き出し部材を保持部の移
動経路から離反させトナーを掻き出す量を減らし、保持
部が少量のトナーを保持しているときは、保持部の移動
経路に近接させトナーを掻き出す量を増やすことによっ
て、掬い取り機構が掬い取るトナー量の多少にかかわら
ず、現像部側に安定した量のトナーを補給することがで
きる。
【0012】また本発明は、前記掻き出し部材を変位駆
動させる変位駆動機構が設けられることを特徴とする。
【0013】本発明に従えば、変位駆動機構によって掻
き出し部材を変位させることができるので、ユーザーが
操作することなく操作性を向上させることができる。
【0014】また本発明は、前記掻き出し部材の現像部
側の下方に設けられ、所定方向に回転することによっ
て、掻き出し部材から現像部側へ案内されるトナーを付
着させて現像部へ供給するトナー補給ローラを有するこ
とを特徴とする。
【0015】本発明に従えば、トナー補給ローラが掻き
出し部材の現像部側下方に配置されるので、現像部側に
案内されたトナーをローラ上部付近で付着することがで
きる。したがって、トナーの補給ローラへの付着をより
確実にし、案内されたトナーを漏らすことなく現像部へ
送ることができる。また案内されるトナーが漏れること
がないので、収容されるトナーを最後まで有効に利用す
ることができる。
【0016】また本発明は、前記掻き出し部材は、板状
であって、掬い取り機構側の端部が高位置であり、現像
部側の端部が低位置となるように幅方向に傾斜配置さ
れ、傾斜角度が変位可能であることを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、掻き出し部材が掻き出し
たトナーは、重力によって高所にあるトナー補給槽側か
ら低所に滑落し現像部側へ案内される。したがって、ト
ナーを案内するために特別な機構を設ける必要がなく簡
単な構成でトナーを案内することができる。
【0018】また本発明は、前記掻き出し部材の掬い取
り機構側の端部が鋭利に形成されることを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、掻き出し部材の掬い取り
機構側の端部が鋭利に形成されるために掻き出し部材の
掻き出し性が向上し、掻き出したトナーを漏らすことな
く受け取ることができる。したがってトナー補給槽に収
容されるトナーを最後まで有効に利用することができ
る。
【0020】また本発明は、前記トナー補給槽内のトナ
ーが減少、または画像形成枚数が増加するにつれて、掻
き出し部材のトナー補給槽側の端部と、掬い取り機構の
先端部の移動経路との距離を減少させる制御手段を有す
ることを特徴とする。
【0021】本発明に従えば、画像形成装置を利用する
ことによって、トナー補給槽内のトナー量が減少して、
掬い取り機構が掬い取るトナーが減少しても、掻き出し
部材を自動的に変位させる制御手段を有する。したがっ
て常に掻き出すトナー量を一定に保ち、安定したトナー
量を現像部に補給することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図に示す実施の形態につい
て本発明を記述するが、これによって本発明は限定され
るものではない。図1は、本実施の形態によるトナー補
給装置1の一部を示す断面図である。トナー補給装置1
は、現像作業が行われる現像部61とトナーが収容され
るトナー収容部70に区画される。トナー収容部70に
は、トナー補給槽50が設けられる。トナー補給槽50
内に収容されるトナーTは、トナー補給槽50内で凝集
するのを防ぐために撹拌部材57によって撹拌される。
【0023】撹拌されたトナーTは、トナー補給槽50
内に設けられる搬送手段2によって所定の量だけ現像部
61に設けられる現像槽51に送られる。
【0024】現像槽51に送られたトナーTは、撹拌ロ
ーラ52によって、磁性を有するキャリアCと混合さ
れ、磁性を帯びた現像剤18を形成する。現像剤18
は、さらに撹拌ローラ52によって現像ローラ53付近
まで送られる。現像ローラ53は内部に磁石を有するた
めに、現像ローラ53付近に送られた現像剤18は、現
像ローラ53に付着する。現像ローラ53は、図示しな
い感光体ドラムと近接しており、感光体ドラムに形成さ
れる静電潜像に現像ローラに付着したトナーTが移動す
ることによって、トナー像を形成する。
【0025】また画像形成にともなってトナーTが減少
して現像槽51内の現像剤18のトナー濃度が低下する
と、現像槽51内に設けられるトナーセンサ60によっ
て、トナー濃度の低下が検出され、これに応答して搬送
手段2によって、再び一定量のトナーTがトナー補給槽
50から現像槽51に供給される。
【0026】搬送手段2は、トナー補給ローラ56、掻
き出し部材3、掬い取り機構4によって構成され、掬い
取り機構4は、撹拌部材57および搬送シート58を有
する。撹拌部材57および搬送シート58によってトナ
ー補給槽50からトナーTが掬い取られ、掬い取られた
トナーTは掻き出し部材3まで送られる。次に掻き出し
部材3は、トナーTをトナー補給ローラ56に案内す
る。トナー補給ローラ56は、多孔質弾性体で形成さ
れ、案内されたトナーTをトナー補給ローラ56の下方
に面して設けられるスリット状のトナー補給口55を介
して現像槽51にトナーTを落下させる。
【0027】図2は、トナー収容部70を拡大して示す
断面図である。トナー収容部70のトナー補給槽50に
は、搬送手段2であるトナー補給ローラ56、掻き出し
部材3、撹拌部材57および搬送シート58が設けられ
る。トナー補給槽50には、あらかじめ未使用のトナー
Tが備蓄されている。またトナー補給槽50は、略水平
に配置され、下半分が半円筒状になっている。
【0028】撹拌部材57は、トナー補給槽50と同軸
に伸び、トナー補給槽50の中心軸57aを中心にして
回転可能に支持される。撹拌部材57の一側部には、搬
送シート58が両面テープによって固定される。搬送シ
ート58は、ポリエチレンテレフタレートなどの可撓性
を有するの弾発性材料によって形成される。また搬送シ
ート58は、中心軸57aに平行に延び、幅方向一端部
である基端部が撹拌部材57の一側部に固定され、幅方
向他端部である先端部をトナー補給槽50の内周面に弾
発的に当接させる。
【0029】撹拌部材57は、回転方向A(図1、2で
反時計まわり)に回転し、搬送シート58は回転方向A
と反対方向に湾曲する。撹拌部材57が回転するとき、
トナー搬送シート58は、先端部をトナー補給槽50の
内周面に摺接させながら回転する。半円筒状のトナー現
像槽50の下部には、トナーTが貯留されており、シー
ト搬送部材58には、先端部が略「く」字状に折り曲げ
られて保持部58aが形成される。つまり搬送シート5
8が回転することで、保持部58aがトナー補給槽50
の内周面を摺接しながらトナー内に埋没し、回転によっ
てトナー内から引き上げられる。このとき保持部58a
は、保持部58aとトナー補給槽50の内周面との間に
トナーTを保持して、トナーTを掬い取る。さらに搬送
シート58が回転することによって、保持部58aが保
持部58a上にトナーTを乗せた状態で搬送シート58
が回転する。
【0030】保持部58aの最上位置では、保持部58
aは、略水平となって、トナーTを保持しており、さら
に回転すると保持部58aが下を向く。この保持部58
aの最上位位置からやや回転した位置に臨んで、トナー
Tを掻き出す掻き出し部材3が設けられる。
【0031】掻き出し部材3は、トナー補給槽50の中
心軸57aに平行に伸び、板状に形成される。また掻き
出し部材3の幅方向一端部15(掬い取り機構4側の端
部)が高位置となり、幅方向他端部16(現像部61側
の端部)が低位置となるように傾斜配置される。掻き出
し部材3の一端部15は、回転する保持部58aに当接
し、その先端部は、上面縁部が傾斜して鋭利に形成され
る。また掻き出し部材3の他端部16側下方には、トナ
ー補給ローラ56が設けられる。
【0032】現像ローラ56は、たとえばスポンジゴム
などの多孔質弾性体で形成され、トナー補給槽50の中
心軸57aに平行に延び回転方向B(図1,2で反時計
方向)に回転する。このトナー補給ローラ56の下に
は、中心軸57aに平行に延び、スリット状のトナー補
給口55が構成され(図5参照)、表面にトナーTを付
着させたトナー補給ローラ56が、B方向に回転するこ
とで、トナー補給口55の縁部でローラ表面に付着する
トナーTが掻き取られ、トナー補給口55から落下して
現像槽51に補給する。
【0033】図3は、保持部58aの掬い取り機構4を
示す断面図である。搬送シート58および保持部58a
は、撹拌部材57の回転によって、(1)から(6)の
順に稼働する。保持部58aは、トナー補給槽50の中
心軸57aまわりに回転し、図3(1),(2),
(3)に示すようにトナー補給槽50の下方の円筒面を
摺接しながら移動し、下方内面に存在するトナーTを撹
拌するとともに保持部58aの略「く」の字に形成され
た凹部に掬い取る。次に図3(4)に示すように、保持
部58aが円筒面に摺接しながら上昇し、図3(5),
(6)に示すように、掬い取られたトナーTは、保持部
58aの回転とともに上方に運ばれる。保持部58a
は、最上位位置から下降するときに掻き出し部材3に当
接する。
【0034】図2に示すように、保持部58aに保持さ
れるトナーTは、掻き出し部材3によって掻き出され、
掻き出し部材3上に送られる。掻き出し部材3の一端部
15は、先端角が鋭利に形成されるため、一端部15に
当接した保持部58aからトナーTを円滑に掻き出すこ
とができる。トナーTは、自重によって掻き出し部3の
傾斜にしたがって一端部15から他端部16へ移動し、
さらに掻き出し部材3の下方にあるトナー補給ローラ5
6に落下する。トナー補給ローラ56に付着したトナー
Tは、トナー補給ローラ56の回転によってトナー補給
口55を介して、現像槽51に落下する。
【0035】トナー補給シート58、掻き出し部材3、
トナー補給ローラ56およびトナー補給口55は、トナ
ー補給槽50の軸線に平行に伸びて形成されるので、現
像槽51にトナーTを軸線方向に均一に送ることができ
る。
【0036】また掻き出し部材3は傾斜角度が角変位可
能に設けられ、保持部58aの移動経路Sに一端部15
を近接および離反することができる。図4に示すよう
に、掻き出し部材3は、中心軸57aに平行な角変位軸
線まわりに角変位して、水平線と掻き出し部材の幅方向
のなす角すなわち傾斜角度θを変化させることによっ
て、掻き出し部材3とトナー補給槽50の上面との距離
1および移動経路Sと掻き出し部材との水平方向の距
離d2を変化させることができる。
【0037】図4(1)は、保持部58aの移動経路S
に掻き出し部材3が離反した状態を、図4(2)は、保
持部58aの移動経路Sに掻き出し部材3が近接した状
態を示す。
【0038】図4(1)に示すように、傾斜角度θを大
きくすると掻き出し部材3の先端と、保持部58aの移
動経路Sとの間隔(d1,d2)が広くなる。これによっ
て掻き出し部材3の下からこぼれるトナーの量が増加す
るとともに保持部58aが当接したときのすくい角が大
きくなり、掻き出し効果が低下する。すなわち掻き出し
部材3の傾斜角度θが大きくなると掻き出し部材3で掻
き出されるトナー量が少なくなる。また図4(2)に示
すように、傾斜角度θを小さくすると掻き出し部材の先
端と、保持部58aの移動経路Sとの間隔(d1,d2
が狭くなる。これによって掻き出し部材3の下からこぼ
れ落ちるトナーの量が減少するとともに保持部58aが
当接したときのすくい角が小さくなり、掻き出し効果が
向上する。
【0039】したがってトナー補給槽50内のトナー保
有量が比較的多い場合は、掻き出し部材3の傾斜角度θ
を増大して掻き出し量を低下させ、トナー補給槽50内
のトナー量が比較的少ない場合は、掻き出し部材3の傾
斜角度θを減少させて、掻き出し量を増加させることが
できる。
【0040】またトナー補給装置1には、掻き出し部材
3を変位駆動させる変位駆動機構21が設けられる。図
5は、掻き出し部材3の変位駆動機構21を示す斜視図
である。駆動機構21は、トナー収容部70の側壁外部
に設けられる。
【0041】掻き出し部材3は、長手方向の両端面部か
ら突出した一対の掻き出し部材用シャフト5が設けられ
る。掻き出し部材用シャフト5は、掻き出し部材3に固
定され、トナー収容部70の側壁から外側に突出してい
る。一対の掻き出し部材用シャフト5の両端部には、掻
き出し部材用ギア6が固設される。掻き出し部材用ギア
6に対して、減速比が大きくなるようにモータギア7が
噛合され、モータギア7はモータ8の出力軸に固定され
る。
【0042】このような構成により、モータ8を駆動さ
せることによって、モータギア7、掻き出し部材用ギア
6、掻き出し部材用シャフト5へと駆動力が伝達され、
掻き出し部材3の傾斜角度θを調整することができる。
【0043】なお掻き出し部材3の傾斜角度θを可変す
るための駆動機構21は、図1に示すトナー収容部70
の側端部のいずれか一方にあれば機能できる。しかし一
端側と他端側とでは、掻き出し部材3の振れ、歪みのた
めに傾斜角度θおよび搬送シートへの当接状態が異な
り、このような掻き出し部材3の長手方向の不均衡によ
ってトナー補給ローラ56へ送り込まれるトナー量が不
均一となる恐れがある。よって前述の問題を防止するた
めにトナー補給部70の両側端部に、掻き出し部材3を
角変位させる一対の駆動源を設けることが望ましい。
【0044】またトナー補給装置1は、掻き出し部材3
の傾斜角度θを制御する制御手段を有する。たとえば現
像装置を新たに設置または交換した場合などによって、
トナー補給槽50のトナーが完全に満たされている状態
から、たとえば印字枚数などの画像形成時間をカウント
し、あらかじめ設定したしきい値を越えたときに、制御
手段がモータ8に命令し、掻き出し部材3の傾斜角θを
変化させるようにすることができる。これによって、ト
ナー補給槽50内のトナーTが減少または、画像形成枚
数が増加するにつれて、掻き出し部材3の傾斜角度θを
減少させることができる。
【0045】またそのほかの制御手段の例として、トナ
ーセンサ60のトナー濃度の出力値によって、トナー濃
度が減少したときに、掻き出し部材3の傾斜角度θが大
きくなるよう制御し、トナー濃度が増加したときに、掻
き出し部材3の傾斜角度θが小さくなるように制御して
もよい。
【0046】図6は、本発明の他の実施の形態の駆動機
構22を示す斜視図である。他の実施の形態である駆動
機構22は、前述の実施の形態と類似しており、同一の
構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
駆動機構22は、トナー収容部70外部に設けられる。
駆動機構22は、掻き出し部材3の幅方向他端部16の
長手方向両端面に突出した一対の掻き出し部材用シャフ
ト12を形成し、掻き出し部材用シャフト12は、掻き
出し部材3を角変位可能に支持する支軸である。
【0047】また掻き出し部材3は、幅方向一端部15
の長手方向両端面に突出するアーム13が設けられる。
一対のアーム13には、アーム端部と掻き出し部材3下
方に配置される他の部材とを接続する一対の圧縮コイル
バネ7などの弾性体が接続される。圧縮コイルバネ7に
よって、掻き出し部材3の幅方向一端部は、上方に向か
う付勢力が与えられる。また一対のアーム13端部の上
方には、偏心カム9が当接する。両側の偏心カム9は同
位置および同角度に偏心しており、カウンタ軸10によ
って連結されている。したがって、カウンタ軸10の一
端に設けられる共通のモータ8などの駆動源によって、
互いの偏心カム9は、同期回転することができる。
【0048】トナー補給槽50内のトナー残量が比較的
多い場合は、アーム13に対してカウンタ軸10が近接
するように(カムリフト量が小さく)偏心カム9が当接
している。圧縮コイルバネ7の上向きの付勢力によっ
て、掻き出し部材3の一端部15は上昇し、掻き出し部
材3の傾斜角度θは、比較的大きく配置される。またト
ナー補給槽50内のトナー残量が減少するにつれて駆動
源8によって、アーム13とカウンタ軸10との距離が
離反する方向に角変位する。これによって偏心カム9が
アーム13へ当接する位置がかわり(カムリフト量が大
きくなり)、圧縮コイルバネの付勢力に対抗して、偏心
カムが掻き出し部材3を下方に押圧する。したがって掻
き出し部材3の傾斜角度θが緩やかになる。
【0049】図7は、本発明のさらに他の実施の形態で
ある掻き出し部材3aを示す断面図である。さらに他の
実施の形態である掻き出し部材3aは、前述の実施の形
態と類似しており、同一の構成については、同一の符号
を付し説明を省略する。図7に示すように、掻き出し部
材3aの一方の端部5aは、回転する保持部58aと当
接し、その先端角は、上面縁部および下面縁部が傾斜し
て鋭利に形成される。掻き出し部材3aの端部15a
は、前述の実施例と同様に先端角が鋭利に形成されるた
め、一端部15aに当接した保持部58aからトナーT
を円滑に掻き出すことができる。
【0050】図7(1)に示すように、傾斜角度θを大
きくすると掻き出し部材3の先端と、保持部58aの移
動経路Sとの間隔(d1,d2)が広くなる。これによっ
て掻き出し部材3の下からこぼれるトナーの量が増加す
るとともに保持部58aが当接したときのすくい角が大
きくなり、掻き出し効果が低下する。したがって掻き出
し部材3の傾斜角度θが大きくなると掻き出し部材3で
掻き出されるトナー量が少なくなる。また図7(2)に
示すように、傾斜角度θを小さくすると掻き出し部材の
先端と、保持部58aの移動経路Sとの間隔(d1
2)が狭くなる。これによって掻き出し部材3の下か
らこぼれ落ちるトナーの量が減少するとともに保持部5
8aが当接したときのすくい角が小さくなり、掻き出し
効果が向上する。
【0051】したがってトナー補給槽50内のトナー保
有量が比較的多い場合は、掻き出し部材3の傾斜角度θ
を増大して掻き出し量を低下させ、トナー補給槽50内
のトナー量が比較的少ない場合は、掻き出し部材3の傾
斜角度θを減少させて、掻き出し量を増加させることが
できる。
【0052】本実施形態は、一例に過ぎず、発明を構成
する他の構成であってもよい。たとえば、前述の掻き出
し部材3の駆動機構21または22は、トナー収容部7
0の外部へ設置するとしたが、これは本発明による画像
形成装置を複雑にすることによる高コスト化を防止する
ためであり、パッケージング化を目的として、前述の駆
動機構21または22をトナー収納部70内へ組み込ん
でもよい。
【0053】またトナー補給層50の底部の構造は、円
筒でなくてもよく、補給層内面の最深部に保持部58a
が当接し、保持部58aが上昇するときに円滑に当接す
る面が形成されていればよい。
【0054】また掻き出し部材3は、傾斜角度θが変位
しなくてもよく、水平方向(図4においてd2)また
は、垂直方向(図4においてd1)などに変位して、保
持部58aの移動経路Sに掻き出し部材の先端部15を
近接および離反方向に変位してもよい。
【0055】このような本発明のトナー補給装置は、プ
リンタまたはファクシミリ装置などの電子写真方式の画
像形成装置に適用される。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、掻き出し
部材は、トナー量を調整可能に掬い取り機構から受け取
ることができるので、調整してトナー量を現像部側に案
内することができる。したがって、掬い取り機構が掬い
取るトナー量の多少にかかわらず現像部側には、安定し
た量のトナーを掻き出すことができる。したがって画像
形成装置は、現像部内のトナー濃度を一定に保つことが
でき、トナー量が減少しても高品質な印字画像を形成す
ることができる。
【0057】また本発明によれば、変位駆動機構によっ
て掻い出し部材を操作することが容易になり、操作性を
低下させることなく安定したトナー量を現像部側に供給
することができ利便性を向上することができる。
【0058】また本発明によれば、トナー補給ローラが
掻き出し部材の現像部側下方に配置されるので、トナー
を落とすことなく現像部へ送ることができる。したがっ
てトナー補給槽に収容されるトナーを最後まで有効に利
用することができる。できる。
【0059】また本発明によれば、掻き出し部材が受け
取ったトナーは、トナーを案内するために特別な機構を
設ける必要がなく容易にトナーを案内することができ
る。また掻き出し部材に搬送されたトナーが滑落しなが
ら移動するので、円滑にトナー補給ローラまで導くこと
ができ、さらに掻き出し部材上でのトナー凝固を防止す
ることができる。
【0060】また本発明によれば、掻き出し部材の掬い
取り機構側部が鋭利に形成されるために掬い取り機構側
から掻き出すことが容易になり、掻き出されたトナーを
漏らすことなく受け取ることができる。したがってトナ
ー補給槽に収容されるトナーを最後まで有効に利用する
ことができる。
【0061】また本発明によれば、画像形成装置を利用
することによって、トナー補給槽内のトナー量が減少し
て、掬い取り機構が掬い出すトナーが減少しても、掻き
出し部材が受け取るトナー量を一定に保ち、安定したト
ナー量を現像部に補給することができる。さらに詳しく
は、トナー補給槽のトナー量が比較的多いとき、掻き出
し部材は、掬い取り機構の先端部の移動経路の間隔を広
げて、多量のトナーを搬送する掬い取り機構から受け取
るトナー量を減らし、また逆にトナー補給槽のトナー量
が比較的少ないとき、掻き出し部材は、掬い取り機構の
先端部の移動経路の間隔を狭めて、少量のトナーを搬送
する掬い取り機構から掻き出すトナー量を増やし、トナ
ー補給槽のトナー量の多少にかかわらずトナー補給ロー
ラへ送り込むトナー量を一定とすることができ、したが
って印字画像の品質劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態によるトナー補給装置1を示す断
面図である。
【図2】トナー収容部70を拡大して示す断面図であ
る。
【図3】掬い取り機構4の稼働状況を示す断面図であ
る。
【図4】掻き出し部材3の傾斜角度θの変化を示す断面
図である。
【図5】掻き出し部材3の駆動機構21を示す斜視図で
ある。
【図6】他の実施の形態である駆動機構22を示す斜視
図である。
【図7】他の実施の形態である掻き出し部材3aを示す
断面図である。
【符号の説明】
1 トナー補給装置 3 掻き出し部材 4 掬い取り機構 50 トナー補給槽 51 現像槽 53 現像ローラ 55 トナー補給口 56 トナー補給ローラ 57a トナー補給槽中心軸 57 撹拌部材 58 搬送シート 58a 保持部 61 現像部 70 トナー収容部 S 保持部の移動経路 T トナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川人 寛司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 国広 久志 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 谷澤 浩 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 若林 雄 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H077 AA12 AA16 AA20 AB03 AB06 AB13 AB15 AC01 BA01 DA15 DA22 DB02 DB14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真方式の画像形成装置に設けら
    れ、現像部にトナーを補給するトナー補給装置におい
    て、 略筒体であり、略水平に配置され、トナーを収容するト
    ナー補給槽と、 トナー補給槽内に設けられ、トナー補給槽の中心軸まわ
    りに回転し、回転によって、先端部に設けられる保持部
    がトナー補給槽の下側の略円筒面に摺接し、トナーを掬
    い取る掬い取り機構と、 掬い取り機構よりも現像部側で、トナー補給槽の中心軸
    に平行に設けられ、保持部にトナーを保持した掬い取り
    機構が回転し、前記保持部が最上位置から下降すると
    き、トナー補給槽側の先端部で、保持部に保持されるト
    ナーを掻き出し、現像部側に案内する掻き出し部材とを
    有し、 前記掻き出し部材は、保持部の移動経路に先端部を近接
    /離反方向に変位させることによって、トナー掻き出し
    量を調整することを特徴とするトナー補給装置。
  2. 【請求項2】 前記掻き出し部材を変位駆動させる変位
    駆動機構が設けられることを特徴とする請求項1記載の
    トナー補給装置。
  3. 【請求項3】 前記掻き出し部材の現像部側の下方に設
    けられ、所定方向に回転することによって、掻き出し部
    材から現像部側へ案内されるトナーを付着させて現像部
    へ供給するトナー補給ローラを有することを特徴とする
    請求項1または2記載のトナー補給装置。
  4. 【請求項4】 前記掻き出し部材は、板状であって、掬
    い取り機構側の端部が高位置であり、現像部側の端部が
    低位置となるように幅方向に傾斜配置され、傾斜角度が
    変位可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か1つに記載のトナー補給装置。
  5. 【請求項5】 前記掻き出し部材の掬い取り機構側の端
    部が鋭利に形成されることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれか1つに記載のトナー補給装置。
  6. 【請求項6】 前記トナー補給槽内のトナーが減少、ま
    たは画像形成枚数が増加するにつれて、掻き出し部材の
    トナー補給槽側の端部と、掬い取り機構の先端部の移動
    経路との距離を減少させる制御手段を有することを特徴
    とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のトナー補給
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011022395A (ja) * 2009-07-16 2011-02-03 Canon Inc 現像剤搬送装置、現像装置及びプロセスカートリッジ
JP2011232577A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Brother Ind Ltd トナーカートリッジおよび現像装置
JP2021081634A (ja) * 2019-11-21 2021-05-27 株式会社リコー トナー収納容器、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置

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JP2011232577A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Brother Ind Ltd トナーカートリッジおよび現像装置
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