JPH11167280A - 現像装置および現像方法並びに画像形成装置 - Google Patents

現像装置および現像方法並びに画像形成装置

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JPH11167280A
JPH11167280A JP9333304A JP33330497A JPH11167280A JP H11167280 A JPH11167280 A JP H11167280A JP 9333304 A JP9333304 A JP 9333304A JP 33330497 A JP33330497 A JP 33330497A JP H11167280 A JPH11167280 A JP H11167280A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像剤担持体の近傍の現像剤と現像剤収容槽
内の現像剤との循環性を確保しつつ、十分な現像剤粉圧
を得ることができる現像装置を提供すること。 【解決手段】 仕切り部材5を設けて規制ブレード2と
仕切り部材5との間に空間9を形成し、その空間9の下
方からトナーを供給することにより、現像スリーブ3の
近傍のトナーが良好に循環させられる。これにより、同
じトナー粒子が繰り返し規制ブレード2の規制によるス
トレスを受けてトナー粒子が割れたり、割れた微粉トナ
ーが現像スリーブ3に融着したり、あるいは規制ブレー
ド2の固着が発生することが防止される。また、規制ブ
レード2によりトナーが取り込まれる際には、空間9内
に常に一定量のトナーが存在するため、現像スリーブ3
に対して十分なトナー粉圧を与えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機やプリンタ等に用いられる現像装置および現像方法
並びに画像形成装置に関する。さらに詳細には、現像剤
担持体への現像剤供給部の現像剤と現像剤収容槽内の現
像剤との循環性を確保しつつ、十分な現像剤粉圧を得る
ことができる現像装置および現像方法に関するものであ
る。また、かかる現像装置を用いることにより、画像欠
陥のない良好な画像を提供することができる画像形成装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より電子写真方式の複写機やプリン
タ等に用いられる現像装置として、キャリアを含まない
非磁性一成分の現像剤を用い、これを現像剤担持体上に
供給し、現像前に現像剤担持体上に薄層形成するものが
知られている。
【0003】このような現像装置の一例として、図12
に示すようなものがある。この現像装置100は、回転
可能に設置された現像スリーブ103より上方に、現像
剤を収容するトナーホッパ106が配置される形式のも
のであり、現像スリーブ103に現像剤であるトナーを
供給する供給ローラ104と、トナーホッパ106内の
トナーを攪拌する攪拌部材107とを有するものであ
る。そして、現像スリーブ103の外周には、規制ブレ
ード102が圧接されている。規制ブレード102は、
現像スリーブ103上に形成されるトナー薄層の厚さを
一定にするとともに、トナーを負極性に帯電させるため
のものである。そして、感光体ドラム90上に形成され
た静電潜像を、現像スリーブ103上に薄層形成された
トナーにより現像するようにしている。
【0004】また図13に示すように、現像スリーブ2
03よりもトナーホッパ206が下方に配置される形式
の現像装置200もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
現像装置100では、現像スリーブ103へ供給される
部分のトナーとトナーホッパ106のトナーとの循環性
がないという問題があった。すなわち、トナーホッパ1
06が現像スリーブ103よりも上方に配置されている
ため、現像スリーブ103へ供給される部分ではトナー
が覆い被さるような状態となってしまう。こうなると、
覆い被さったトナーの自重により現像スリーブ103近
傍でトナーの動きが拘束されてしまい、供給ローラ10
4付近(図12における領域A)のみにしかトナーの循
環が起こらない。このため、同じトナー粒子が繰り返し
規制ブレード102の規制によるストレスを受けてトナ
ー粒子が割れたり、割れた微粉トナーが現像スリーブ1
03に融着したり、あるいは規制ブレード102の固着
が発生したりして、画像品質が低下するという問題があ
った。
【0006】一方、後者の現像装置200ではこのよう
な問題はない。トナーホッパ206が現像スリーブ20
3よりも下方に配置されているため、トナーホッパ20
6内のトナーを汲み上げて、現像スリーブ203に供給
するようになっているからである。すなわち、供給ロー
ラ204により現像スリーブ203へ供給されたトナー
は、規制ブレード202で規制されて現像スリーブ20
3上に担持され、また現像スリーブ203上に担持され
なかったトナーは、トナーホッパ206に戻り、トナー
ホッパ206内のトナーと十分に混合され拡散されるの
である。しかし、現像スリーブ203への現像剤供給部
には少量のトナーしか溜めることができないので、トナ
ーの自重による現像スリーブ203へのトナー粉圧が小
さくなるという問題がある。トナー粉圧が小さいと規制
ブレード202におけるトナーの取り込み能力が低くな
るため、大面積で高濃度の画像等において追従不良等を
起こしてしまうという問題があった。
【0007】このため、これらの現像装置を用いる画像
形成装置においては、画像品質の低下を招き良好な画像
を得ることができなかった。
【0008】そこで、本発明は上記した問題点を解決す
るためになされたものであり、現像剤担持体への現像剤
供給部の現像剤と現像剤収容槽内の現像剤との循環性を
確保しつつ、十分な現像剤粉圧を得ることができる現像
装置および現像方法を提供することを課題とする。ま
た、画像品質が低下せず常に良好な画像を得ることがで
きる画像形成装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに請求項1の発明によれば、現像剤を担持する現像剤
担持体と、前記現像剤担持体上に担持される現像剤の量
を規制する規制部材と、前記現像剤担持体に供給する現
像剤を収容する現像剤収容槽とを有する現像装置におい
て、前記規制部材と対面する位置に設けられるととも
に、前記現像剤担持体への現像剤の供給を規制する仕切
り部材を有し、前記現像剤収容槽内の現像剤の循環経路
に、前記規制部材と前記仕切り部材との間の空間が含ま
れ、前記空間内の現像剤は下方から上方に向けて移動す
ることを特徴とする。
【0010】請求項1の発明では、現像剤収容槽内の現
像剤が、規制部材と対面する位置に設けらた仕切り部材
により規制されてから現像剤担持体に供給される。これ
により、現像剤担持体には常に一定量の現像剤が供給さ
れることになる。ここで、「規制部材に対面する位置」
とは、仕切り部材が規制部材および現像剤収容層の側壁
により一定の空間を形成することができる位置を意味す
る。また現像剤は、規制部材と仕切り部材とにより形成
された空間の下方から供給される。その後、前記空間内
の現像剤は、新たに供給されてくる現像剤により上方に
押し上げられ、最終的には前記空間の上方から溢れ出し
て現像剤収容槽内に戻される。このようにして、現像剤
担持体への現像剤供給部の現像剤は循環させられるので
ある。そして、この現像剤の循環において、規制部材に
より取り込まれた現像剤が均一に現像剤担持体に担持さ
れる。規制部材により現像剤が取り込まれる際には、前
記空間に適量な現像剤が存在するため、現像剤担持体に
対して十分な現像剤圧力を与えることができる。
【0011】請求項2の発明によれば、請求項1に記載
する現像装置において、前記現像剤収容槽内の現像剤を
前記現像剤担持体に供給する現像剤供給部材を有するこ
とを特徴とする。
【0012】請求項2の発明では、まず現像剤供給部材
により、現像剤収容槽内の現像剤が仕切り部材へと安定
して供給される。そして、現像剤は仕切り部材により一
定量とされ、規制部材と仕切り部材とにより形成された
空間の下方から現像剤担持体に供給される。その後、前
記空間内の現像剤は、安定して新たに供給されてくる現
像剤により上方に押し上げられ、前記空間の上方から溢
れ出して現像剤収容槽内に戻される。このように現像剤
供給部材により、現像剤を前記空間内に安定して供給す
ることにより、現像剤担持体への現像剤供給部において
非常に良好な現像剤の循環が形成される。そして、この
良好な現像剤の循環において、現像剤担持体に現像剤が
供給される。この現像剤の供給の際には、前記空間に適
量な現像剤が存在するため、現像剤担持体に対して十分
な現像剤圧力を与えることができる。なお、現像剤供給
部材と仕切り部材との隙間は1mm以下であることが望
ましい。この隙間が大きいと現像剤が逆流してしまうた
め、規制部材と仕切り部材とにより形成された空間にお
ける下方から上方への現像剤の流れを形成できず、また
前記空間に適量の現像剤を溜めることができないからで
ある。
【0013】請求項3の発明によれば、請求項1または
請求項2に記載する現像装置において、前記仕切り部材
は前記現像剤担持体に接触することを特徴とする。
【0014】また請求項4の発明によれば、請求項2に
記載する現像装置において、前記仕切り部材は前記現像
剤供給部材に接触することを特徴とする。
【0015】このように仕切り部材を、現像剤担持体あ
るいは現像剤供給部材に接触させることにより現像剤収
容槽から供給された現像剤の逆流を確実に防ぐことが可
能となる。ここで、仕切り部材の現像剤担持体あるいは
現像剤供給部材に対する圧接力が問題となるが、この圧
接力は規制部材の現像剤担持体に対する圧接力よりも小
さくすればよい。現像剤担持体上に担持されている現像
剤がすべて消費された場合に、その消費量以上の現像剤
を供給する必要があるからである。
【0016】請求項5の発明によれば、請求項1から請
求項4までのいずれか1つに記載する現像装置におい
て、前記規制部材と前記仕切り部材との間の空間内の現
像剤の量に関する情報を取得する検出手段を有すること
を特徴とする。
【0017】請求項5の発明では、検出手段により規制
部材と仕切り部材との間の空間内の現像剤の量に関する
情報が検出されている。通常時は前記空間内には現像剤
収容槽から現像剤が常に供給されてくるから、前記空間
に溜まる現像剤の量は一定である。しかし、現像剤収容
槽内の現像剤がなくなると、前記空間への現像剤の供給
が途絶える。そうすると、前記空間内の現像剤は消費さ
れるのみとなり、現像剤の量が徐々に減少していく。す
なわち、この現像剤の減少を検出手段によって検出する
ことにより、現像剤がなくなったことを検知することが
できる。なお、検出手段としては、前記空間内における
現像剤上面の変位を検出する変位検出センサ等を用いれ
ばよい。
【0018】請求項6の発明によれば、請求項1から請
求項5までのいずれか1つに記載する現像装置におい
て、前記仕切り部材の高さを調整する調節手段を有する
ことを特徴とする。
【0019】請求項6の発明では、調節手段により現像
装置の使用状況に応じて仕切り部材の高さを変化させる
ことができるようにしている。規制部材と仕切り部材と
の間の空間において、常に現像剤の流れが形成されてい
る状態にするためである。すなわち、前記空間において
下方から上方へ現像剤が流れる限界高さは、現像剤の流
速や流動性によって変化する。そして、現像剤の流速は
印字速度によって変化し、現像剤の流動性は使用耐久に
よる現像剤の変化や湿度等の環境変化による静電力や液
架橋力の変動により変化する。従って、これらの変動も
考慮して仕切り部材の高さを最適に設定する必要があ
り、さらにこれらの変動に対応して仕切り部材の高さを
調節することができればなお望ましいのである。具体的
には、印字速度に対応するために初期状態で仕切り部材
の高さを所定高さに設定し、流動性に対応するためにカ
ム等を用いて印字枚数と湿度の情報に応じて仕切り部材
の高さを変化させればよい。また、仕切り部材の高さに
関しては、あらかじめ最適値をテーブル等として制御系
に組み込んでおけばよい。
【0020】請求項7の発明によれば、請求項1から請
求項5までのいずれか1つに記載する現像装置におい
て、前記規制部材と前記仕切り部材との間の空間におけ
る下方開口面積(F1)と上方開口面積(F2)との面
積比(F2/F1)が、0.8以上3.0以下の範囲内
にあることを特徴とする。
【0021】規制部材と前記仕切り部材との間の空間内
の現像剤の流動性を確保するためには、下方開口面積
(F1)と、上方開口面積(F2)とが一定の範囲内に
あることが必要である。すなわち、下方開口面積(F
1)が上方開口面積(F2)よりも大き過ぎると、現像
剤の流動性は悪化し、また逆流するおそれがある。一
方、下方開口面積(F1)が上方開口面積(F2)より
も小さ過ぎると、上方開口部での現像剤の流速が遅くな
るために流動性が悪化する。そこで、請求項7の発明で
は、その面積比(F2/F1)が0.8以上3.0以下
の範囲内になるようにしている。これにより、前記空間
内において確実に現像剤の流動性が確保されるため、良
好な現像剤の循環が得られる。
【0022】請求項8の発明によれば、上記問題点を解
決するために、現像剤収容槽内の現像剤を、現像剤担持
体を介して像担持体に付与する現像方法において、前記
現像剤収容槽内の現像剤を、現像剤供給部材の回転によ
り前記現像剤担持体に供給し、前記現像剤担持体に担持
される現像剤の量を、規制部材により規制し、前記現像
剤供給部材により前記現像剤担持体へ供給された現像剤
であって前記現像剤担持体に担持されない余剰分を、前
記仕切り部材と前記規制部材との間の空間を下方から上
方へ向けて移動させ、前記現像剤収容槽へと循環させる
ことを特徴とする。
【0023】請求項8の発明では、現像剤収容槽内の現
像剤が、まず現像剤供給部材の回転により規制部材と仕
切り部材とにより形成された空間へ供給される。次い
で、前記空間に供給された現像剤は、規制部材により規
制されるとともに帯電させられて現像剤担持体上に担持
される。このとき、前記空間に適量な現像剤が存在する
ため、現像剤担持体に対して十分な現像剤粉圧が与えら
れているので、現像剤担持体に担持される現像剤は均一
な薄層状態となっている。一方、規制部材により規制を
受けた現像剤や現像後に現像剤担持体上から剥離させら
れた現像剤は、前記空間に新たに供給されてくる現像剤
によって上方に押し上げられ、前記空間の上方から下方
へ移動させられて現像剤収容槽内に戻される。すなわ
ち、現像剤担持体の近傍において、現像剤の循環性を確
保しつつ、十分な現像剤圧力が得られる現像方法が実現
されている。
【0024】請求項9の発明によれば、上記問題点を解
決するために、像担持体上のトナー像を被記録体に転写
して画像を形成する画像形成装置において、請求項1か
ら請求項7までに記載するいずれか1つの現像装置を有
することを特徴とする。
【0025】この画像形成装置では本発明の現像装置を
有しているから、現像剤担持体への現像剤供給部の現像
剤と現像剤収容槽内の現像剤との循環性を確保しつつ、
十分な現像剤粉圧を得ることができるので、現像時にお
いて現像剤担持体上には常に新しい現像剤薄層が形成さ
れる。そして、この現像剤薄層により像担持体上にトナ
ー像が形成され、そのトナー像が被記録体に転写されて
画像が形成されるから、画像品質の低下を招くことなく
常に良好な画像を得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の現像装置を具体化
した実施の形態について図面に基づいて詳細に説明す
る。本実施の形態は、電子写真方式の画像形成装置にお
ける、非磁性一成分の現像剤を使用する現像装置であ
る。
【0027】まず、第1の実施の形態について説明す
る。本実施の形態に係る現像装置1は、図1に示すよう
に、現像剤であるトナーを担持する現像スリーブ3と、
現像スリーブ3にトナーを供給する供給ローラ4と、供
給ローラ4および現像スリーブ3に供給されるトナーを
収容するトナーホッパ6と、トナーホッパ6内のトナー
を攪拌するとともにトナーを供給ローラ4へ供給する攪
拌部材7等とを有するものである。現像スリーブ3は、
ナイロン系の素材で形成され、106 〜108 Ω/□程
度の抵抗値を持った円筒体(フレキシブルスリーブ)で
あり、トナーホッパ6からその一部を突出させた状態で
回転可能に設置されている。
【0028】また現像スリーブ3の下方には、除電部材
8が圧接されている。そして、除電部材8に除電用の電
圧、すなわちトナーの帯電極性とは逆の極性の電圧を印
加することにより、現像後に現像スリーブ3上に残留し
ているトナーの除電を行うようになっている。さらに、
現像スリーブ3の供給ローラ4と対向する位置に、上部
が固定され、その先端が所定角度に折り曲げられた規制
ブレード2が圧接されている。この規制ブレード2は、
現像スリーブ3に担持されるトナーの量を均一にすると
ともに、トナーを負極性に摩擦帯電させるためのもので
ある。
【0029】一方、供給ローラ4の上方には、その下端
部が供給ローラ4に接触するとともに規制ブレード2に
対面するようにして仕切り部材5が設置され、仕切り部
材5の下部から一定量の現像剤が供給ローラ4から現像
スリーブ3へ供給されるようになっている。この仕切り
部材5を設けることにより、規制ブレード2との間に空
間9が形成され、この空間9内に一定量のトナーが溜ま
るようになっている。
【0030】ここで、仕切り部材5の供給ローラ4に対
する圧接力について図2を用いて説明する。図2は仕切
り部材5のトナーの通過性を示すもので、仕切り部材5
の圧接力に対するトナーの通過量を表したものである。
なお、通過量は供給ローラ4に付着したトナーの付着量
で表し、供給ローラ4上の単位面積当たりの重量を測定
したものである。
【0031】図2に示すように、圧接力が大きくなるに
つれて供給ローラ4上のトナーの付着量が減少する、言
い換えればトナーが通過しにくくなる。よって、現像ス
リーブ3へのトナーの供給量も減少する。一方、現像ス
リーブ3上に担持されるトナーの量は規制ブレード2の
圧接力によって定まる。ここで、現像スリーブ3上のト
ナーがすべて消費された場合を考えると、消費量と同量
以上のトナーを供給する必要がある。すなわち、規制ブ
レード2により取り込まれるトナーの量より供給ローラ
4から現像スリーブ3へ供給されるトナーの量を多くす
る必要がある。従って、仕切り部材5の圧接力は規制ブ
レード2の圧接力よりも小さく設定しなければならない
ことになる。本実施の形態では、規制ブレード2の圧接
力は5gf/mmに設定されており、そのときの現像ス
リーブ3上のトナーの付着量は、5×10-4g/cm2
である。また、仕切り部材5の圧接力が5gf/mmの
とき、図2より供給ローラ4上のトナーの付着量も5×
10-4g/cm2 となっている。すなわち、本実施の形
態においては、仕切り部材5の供給ローラ4に対する圧
接力は、5gf/mm以下に設定すればよいことにな
る。
【0032】また、仕切り部材5と規制ブレード2とに
より形成される流路の条件によるトナーの流動性につい
て図3および表1を用いて説明する。図3は空間9にお
ける入口断面積(F1)と出口断面積(F2)、および
仕切り部材5の高さhを説明するための図である。そし
て表1は、図3に示す流路の入口断面積(F1)と出口
断面積(F2)との面積比(F2/F1)に対するトナ
ーの流動状態を調べたものである。ここで、出口断面積
(F2)が入口断面積(F1)よりもかなり小さい場合
には、トナーの流動性が悪化するのが明らかである。一
方、出口断面積(F2)が入口断面積(F1)よりも大
きい場合には、トナーの流れを非圧縮性流体の連続体モ
デルと考えれば、入口の断面積と流速の積と、出口の断
面積と流速の積とが等しいから、出口断面積(F2)が
大きくなるにつれて、出口での流速は遅くなっていくこ
とになる。すなわち、やはりトナーの流動性が悪化する
のである。そして表1に示すように、面積比(F2/F
1)が3.0を超えると、トナーの流動状態が悪化し始
める。また出口断面積(F2)が入口断面積(F1)よ
りも小さい場合には、面積比(F2/F1)が0.8ま
ではトナーの流動性は良好である。従って流路の条件と
しては、トナーの流動性を確保しつつ設計公差を考慮す
ると、面積比(F2/F1)が0.8以上3.0以下の
範囲内でなければならないことがわかる。
【0033】
【表1】
【0034】また、仕切り部材5の高さhについて図4
を用いて説明する。図4はトナーの高さと供給ローラ4
の周速との関係を示したものである。ここで、トナーの
高さとは、空間9内に堆積するトナーの高さをいう。そ
して図4より明らかなように、供給ローラ4の周速が速
くなるにつれて、トナーの高さが高くなることがわか
る。すなわち、黒ベタ画像現像時において現像スリーブ
3上に所定の付着量を得ることができるトナー粉圧を確
保するために、供給ローラ4を所定の周速に設定するこ
とにより追従不良を防ぐことができる。
【0035】また、図5はトナーの高さを変化させたと
きの現像スリーブ3上のトナーの付着量を示す。図中に
おいて、実線は全面黒ベタ画像を印刷している場合を、
破線は白紙画像の場合を示している。この図5より、白
紙画像の場合は、現像スリーブ3上のトナーは消費され
ないので、トナーの付着量は飽和しており、トナーの高
さには依存しないことがわかる。一方、黒ベタ画像を印
刷している場合は、トナーの高さが低くくなるにつれて
トナーの付着量も減少していることがわかる。これは、
トナーの高さが低くくなればトナーの自重による現像ス
リーブ3へのトナー粉圧も小さくなって、規制ブレード
2によるトナーの取り込みが悪くなる結果、トナーの消
費量が供給量よりも上回ってしまうからである。これに
より、黒ベタ画像で追従不良を引き起こすのである。
【0036】従って、黒ベタ画像で追従不良を引き起こ
さないようにするためには、所定値以上のトナーの高さ
を得ることが必要である。すなわち、全面黒ベタ画像を
印刷している場合でも、白紙画像の場合と同様の量のト
ナーを現像剤担持体上に担持させる必要がある。よって
図5より、トナーの高さは13mm以上にしなければな
らないことがわかる。そこで、本実施の形態では、トナ
ーの高さが13mmとなるように仕切り部材5の高さh
を決定し、その値は7mmとなっている。
【0037】続いて、この現像装置1の動作について説
明する。まず、攪拌部材7の矢印方向への回転により、
トナーホッパ6内のトナーが攪拌されるとともに供給ロ
ーラ4側に押し出される。そして、回転する供給ローラ
4と接触して摩擦帯電したトナーは、供給ローラ4の外
周面に静電的に付着し、矢印方向への回転にしたがって
現像スリーブ3との対向部に搬送され、現像スリーブ3
に供給される。このとき、トナーは仕切り部材5を通過
することにより、常に現像スリーブ3に供給されるトナ
ーの量が一定となる。そして、現像スリーブ3の外周面
に担持されたトナーは、現像スリーブ3の矢印方向への
回転にしたがって規制ブレード2との接触領域に搬送さ
れる。このとき、規制ブレード2と仕切り部材5との間
の空間9内に常に一定量のトナーが満たされているた
め、十分なトナー粉圧が得られる。従って、規制ブレー
ド2に適量のトナーが取り込まれて薄層状にならされ
る。このため、大面積で高濃度の画像等においても追従
不良が発生しなくなる。
【0038】その後、現像スリーブ3上に均一に薄層状
に担持されたトナーは、さらに矢印方向へと搬送され、
感光体ドラム90と接触している現像領域において、感
光体ドラム90上に形成された静電潜像に供給される。
これで静電潜像が顕像化されてトナー像となるのであ
る。
【0039】一方、現像スリーブ3に供給されたが現像
に用いられなかったトナーの残余分は、規制ブレード2
と仕切り部材5との間の空間9内の下方から新たに供給
されてくるトナーによって上方へと押し上げられ、空間
9の上方からトナーホッパ6へと移動させられる。すな
わち、現像装置1内のトナーの循環経路に空間9が含ま
れ、トナーはこの空間9内を下方から上方へと流れる。
これにより、現像スリーブ3の近傍には良好なトナーの
流れが形成される。このため、同じトナー粒子が繰り返
し規制ブレード2の規制によるストレスを受けてトナー
粒子が割れたり、割れた微粉トナーが現像スリーブ3に
融着したり、あるいは規制ブレード2の固着が発生する
ことが防止される。
【0040】以上、詳細に説明したように本実施の形態
に係る現像装置1によれば、仕切り部材5を設けて規制
ブレード2と仕切り部材5との間に空間9を形成し、そ
の空間9の下方からトナーを供給することにより、現像
スリーブ3の近傍のトナーが循環させられる。これによ
り、同じトナー粒子が繰り返し規制ブレード2の規制に
よるストレスを受けてトナー粒子が割れたり、割れた微
粉トナーが現像スリーブ3に融着したり、あるいは規制
ブレード2の固着が発生することが防止される。また、
規制ブレード2によりトナーが取り込まれる際には、空
間9内に常に一定量のトナーが存在するため、現像スリ
ーブ3に対して十分なトナー粉圧を与えられる。
【0041】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の
改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば
上記実施の形態では、仕切り部材5を供給ローラ4に接
触させているが、現像スリーブ3に接触させることもで
きる。
【0042】次に、第2の実施の形態について説明す
る。第2の実施の形態に係る現像装置1aは、上記第1
の実施の形態に係る現像装置1と現像装置全体の構成お
よび動作をほぼ同じくするものであり、その相違点は図
6に示すように、仕切り部材5を供給ローラ4に接触さ
せない点にある。
【0043】この実施の形態でも、第1の実施の形態と
同様に、規制ブレード2と仕切り部材5との間の空間9
が現像装置1a内のトナーの循環経路に含まれ、トナー
がこの空間9の下方から上方に向けて流れる。ここで、
仕切り部材5を非接触にした場合には、空間9内のトナ
ーの逆流を防止する必要がある。そこで、仕切り部材5
と供給ローラ4との間隔とトナーの循環性との関係を表
2により説明する。表2に示すように、初期状態(使い
はじめのトナー)では、仕切り部材5と供給ローラ4と
の間隔が1.5mmまでは、トナーの逆流は発生せずト
ナーの循環性に何ら問題はない。一方、耐久後(耐久使
用により帯電能力が低下したり、トナー割れ等を起こし
たトナー)では、仕切り部材5と供給ローラ4との間隔
が1.0mmを超えた辺りから、トナーの逆流が発生し
てトナーの循環性が低下する。従って、仕切り部材5を
非接触とする場合には、仕切り部材5と供給ローラ4と
の間隔を1.0mm以下に設定すればよい。すなわち、
本実施の形態における現像スリーブ3上には約20μm
のトナー薄層が形成されるから、仕切り部材5と供給ロ
ーラ4との間隔は、トナー薄層の厚み以上でその50倍
以下になるように設定すればよいことになる。
【0044】
【表2】
【0045】仕切り部材5と供給ローラ4との間隔をこ
のように設定することにより、仕切り部材5を非接触と
した場合でも、規制ブレード2と仕切り部材5との間の
空間9内のトナーが逆流するのを防止できるので、現像
スリーブ3の近傍のトナーを良好に循環させられる。従
って、同じトナー粒子が繰り返し規制ブレード2の規制
によるストレスを受けてトナー粒子が割れたり、割れた
微粉トナーが現像スリーブ3に融着したり、あるいは規
制ブレード2の固着が発生することが防止される。ま
た、規制ブレード2によりトナーが取り込まれる際に
は、空間9内に常に一定量のトナーが存在するため、現
像スリーブ3に対して十分なトナー粉圧を与えられる。
【0046】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の
改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば
上記実施の形態では、仕切り部材5と供給ローラ4との
間隔を1.0mm以下に設定しているが、仕切り部材5
と供給ローラ4との間隔に関係なく仕切り部材5と現像
スリーブ3との間隔を1.0mm以下に設定することに
よっても同様の効果を得ることができる。
【0047】次に、第3の実施の形態について説明す
る。第3の実施の形態に係る現像装置20は、図7に示
すように、トナーを担持する現像スリーブ23と、現像
スリーブ23に供給されるトナーを収容するトナーホッ
パ26と、トナーホッパ26内に空間29を形成するす
るための仕切り部材25と、トナーホッパ26内のトナ
ーを攪拌する攪拌部材27等とを有するものである。そ
して、現像スリーブ23はトナーホッパ26の下方から
その一部を突出させた状態で回転可能に設置され、現像
スリーブ23の上方に、仕切り部材25と攪拌部材27
とが並列で配置されている。さらに、現像スリーブ3と
仕切り部材25との接触位置よりも回転方向下流側に、
その先端が所定角度に折り曲げられた規制ブレード22
が圧接されている。
【0048】この実施の形態では、重力の作用と攪拌部
材27および現像スリーブ23の回転とにより、トナー
が搬送され現像装置20内を循環させられる。すなわ
ち、トナーホッパ26内のトナーは、攪拌部材27によ
り攪拌されつつ現像スリーブ23へと供給される。そし
て、現像スリーブ23の回転により搬送されるトナー
は、仕切り部材25により規制された後、仕切り部材2
5とトナーホッパ26の側壁との間の空間29に供給さ
れる。空間29内に供給されたトナーは、さらに規制ブ
レード22により規制を受けて現像スリーブ23上に取
り込まれる。規制ブレード22によりトナーが取り込ま
れる際には、空間29に適量なトナーが存在するため、
現像スリーブ23に対して十分なトナー粉圧が与えられ
ている。
【0049】また、空間29に供給されたが現像に用い
られなかったトナーの残余分は、空間29内の下方から
新たに供給されてくるトナーによって上方へと押し上げ
られ、空間29の上方からトナーホッパ26へと移動さ
せられる。すなわち、現像装置20内のトナーの循環経
路に空間29が含まれ、トナーはこの空間29内を下方
から上方へと流れる。これにより、現像スリーブ23の
近傍には良好なトナーの流れが形成される。このため、
同じトナー粒子が繰り返し規制ブレード22の規制によ
るストレスを受けてトナー粒子が割れたり、割れた微粉
トナーが現像スリーブ23に融着したり、あるいは規制
ブレード22の固着が発生することが防止される。
【0050】ここで、仕切り部材25の高さについて説
明する。ここでは、現像スリーブ23として、第1の実
施の形態と同様に直径16mmのものを使用し、200
mm/sの周速で回転させ、印字速度をA4サイズで約
20枚/分とした場合を想定している。この場合には、
仕切り部材25の高さは17mmで、空間29の入口断
面積と出口断面積とが等しくなるようにすれば良好にト
ナーが循環することが確認できた。なお、仕切り部材2
5の高さを17mmよりも低く設定すると、トナーホッ
パ26の容量を確保することが困難となるから、仕切り
部材25の高さは17mm以上であることが望ましい。
【0051】そして、かかる条件で耐久評価を行ったと
ころ、A4サイズ5%消費で2500枚印字可能であ
り、すべて良好な画像を得ることができた。この性能を
実現するために従来の現像装置では、2500mm2
度の断面積が必要であるが、本実施の現像装置20の断
面積は高さ40mm、幅30mm程度であり、非常にコ
ンパクトになっていることがわかる。
【0052】すなわち、第3の実施の形態に係る現像装
置20によれば、トナーホッパ26の下方からその一部
を突出させた状態で回転可能に現像スリーブ23を設置
し、その上方に仕切り部材25と攪拌部材27とを並列
配置して、仕切り部材25とトナーホッパ26の側壁と
の間の空間29の下方からトナーを供給することによ
り、現像スリーブ23の近傍のトナーが良好に循環させ
られる。これにより、同じトナー粒子が繰り返し規制ブ
レード22の規制によるストレスを受けてトナー粒子が
割れたり、割れた微粉トナーが現像スリーブ23に融着
したり、あるいは規制ブレード22の固着が発生するこ
とが防止される。また、規制ブレード22によりトナー
が取り込まれる際には、空間29に適量なトナーが存在
するため、現像スリーブ23に対して十分なトナー粉圧
を与えられる。さらに、現像装置を非常にコンパクトな
ものにすることができる。
【0053】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の
改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば
上記実施の形態では、仕切り部材25を現像スリーブ2
3に接触させているが、図8に示すように、仕切り部材
25aを現像スリーブ23に接触させなくても同様の効
果が得られる。ただし、仕切り部材25aと現像スリー
ブ23との間隔を1.0mm以下にすることが必要であ
る。仕切り部材25aとトナーホッパ26の側壁との間
の空間29内のトナーが、前記間隔から逆流しないよう
にするためである。
【0054】次に、第4の実施の形態について説明す
る。第4の実施の形態に係る現像装置40は、現像装置
全体の構成および動作を第1の実施の形態に係る現像装
置1とほぼ同じくするものであり、トナーエンプティを
検出できるようにしたものである。具体的には、図9に
示すように、規制ブレード2と仕切り部材5との間の空
間9の上方に、空間9内のトナーの上面の変位を検知す
る変位センサ41を設け、その出力情報を現像装置本体
の制御回路42に入力するようにしている。
【0055】この実施の形態では、第1の実施の形態と
同様に、仕切り部材5を設けて規制ブレード2と仕切り
部材5との間に空間9を形成し、その空間9の下方から
トナーを供給することにより、現像スリーブ3の近傍の
トナーが良好に循環させられる。これにより、同じトナ
ー粒子が繰り返し規制ブレード2の規制によるストレス
を受けてトナー粒子が割れたり、割れた微粉トナーが現
像スリーブ3に融着したり、あるいは規制ブレード2の
固着が発生することが防止される。また、規制ブレード
2によりトナーが取り込まれる際には、空間9に適量な
トナーが存在するため、現像スリーブ3に対して十分な
トナー粉圧を与えられる。
【0056】さらに、変位センサ41により空間9内の
トナーの上面の変位が検出されている。ここで通常状態
では空間9内に一定量のトナーが存在しているため、ト
ナーの上面位置は一定であり変位センサ41からの出力
値は一定となる。しかし、トナーホッパ6内のトナーが
なくなると、空間9内のトナーは消費されるばかりでト
ナーの上面位置が下がるため、変位センサ41の出力値
が変化する。従って、この変位センサ41の出力変化に
よりトナーエンプティを正確に検知することができる。
【0057】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の
改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば
第3の実施の形態に係る現像装置20にも変位センサを
取り付けることも可能であり、これにより現像装置20
においてもトナーエンプティを正確に検知することがで
きる。
【0058】最後に、第5の実施の形態について説明す
る。第5の実施の形態に係る現像装置50は、現像装置
全体の構成および動作を第1の実施の形態に係る現像装
置1とほぼ同じくするものであり、仕切り部材5の高さ
を可変制御するものである。具体的には、図10に示す
ように、仕切り部材5の高さhを変化させるカム51を
設けている。このようなカム51の駆動は、現像装置5
0本体の制御回路52により行われるようになってい
る。すなわち、仕切り部材5の高さに関する最適値が制
御回路52内のROMにテーブルとしてあらかじめ格納
されており、印字枚数情報や湿度情報等に基づきカム5
1の回転角度が決定される。
【0059】ここで、トナーを搬送できるトナーの高さ
はトナーの流速や流動性により変化する。そして、トナ
ーの流速は印字速度によって変わり、流動性は耐久によ
るトナーの変化や環境変動による静電力や液架橋力の変
動により変化する。このため、印字速度に対応するため
には、イニシャル状態で仕切り部材の高さを所定位置に
設定する必要があり、また流動性に対応するために仕切
り部材5の高さを変化させる必要がある。
【0060】この実施の形態では、まず電源が投入され
るとカム51が所定の角度に設定され、仕切り部材5の
高さhが初期値に設定される。この初期値は、現像装置
ごとに異なる値であり、各現像装置の印字速度に基づき
その最適値が設定されている。そして、第1の実施の形
態と同様に、規制ブレード2と仕切り部材5との間に空
間9の下方からトナーが供給されて、現像スリーブ3の
近傍のトナーが良好に循環させられる。また、規制ブレ
ード2によりトナーが取り込まれる際には、空間9に適
量なトナーが存在するため、現像スリーブ3に対して十
分なトナー粉圧を与えられる。
【0061】ここで、現像装置50の作動環境(印字枚
数や湿度等)が変化すると、現像装置50内のトナーの
良好な循環を維持することが困難となる。しかし、本実
施の形態では、印字枚数情報や湿度情報等に基づきカム
51が所定の角度分だけ駆動されることにより、仕切り
部材5の高さが最適な高さに調節される。例えば、図1
0の状態からカム51を約180度回転させると図11
に示すように、仕切り部材5の高さが低くなるのであ
る。これにより、常に現像装置50内のトナーの良好な
循環が維持される。
【0062】すなわち第5の実施の形態では、印字枚数
情報や湿度情報等に基づきカム51を駆動させて仕切り
部材5の高さを変更できるようにしたことにより、現像
装置50の作動環境(印字枚数や湿度等)が変化して場
合でも、常に現像装置50内のトナーの良好な循環が維
持される。従って、現像スリーブ3の近傍のトナーが良
好に循環させられる。これにより、同じトナー粒子が繰
り返し規制ブレード2の規制によるストレスを受けてト
ナー粒子が割れたり、割れた微粉トナーが現像スリーブ
3に融着したり、あるいは規制ブレード2の固着が発生
することが防止される。また、規制ブレード2によりト
ナーが取り込まれる際には、空間9に適量なトナーが存
在するため、現像スリーブ3に対して十分なトナー粉圧
を与えられる。
【0063】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の
改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば
上記実施の形態では、仕切り部材5の高さを変化させる
のにカム51を用いているが、ソレノイド等を用いるこ
とも可能である。また、仕切り部材5の高さを変化させ
る代わりに、仕切り部材5を振動させることによっても
同様の効果を得ることができる。
【0064】また、上記説明した第1〜第5の実施の形
態に係るいずれかの現像装置を画像形成装置に用いれ
ば、画像品質が低下せず常に良好な画像が得られる画像
形成装置が実現される。
【0065】
【発明の効果】以上、説明した通り本発明の現像装置に
よれば、仕切り部材を設けて規制部材と仕切り部材との
間に空間を形成し、その空間の下方から現像剤を供給す
ることにより、現像剤担持体の近傍の現像剤が良好に循
環させられる。これにより、同じ現像剤が繰り返し規制
部材の規制によるストレスを受けて現像剤が割れたり、
割れた微粉の現像剤が現像剤担持体に融着したり、ある
いは規制部材の固着が発生することを防止することがで
きる。また、規制部材により現像剤が取り込まれる際に
は、前記空間内に常に一定量の現像剤が存在するため、
現像剤担持体に対して十分な現像剤粉圧を与えることが
できる。また、かかる現像装置を画像形成装置に用いる
ことにより、画像品質が低下せず常に良好な画像を得る
ことができる画像形成装置が提供されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る現像装置の概略構成図
である。
【図2】仕切り部材の供給ローラへの圧接力と供給ロー
ラ上へのトナー付着量との関係を示した図である。
【図3】図1の現像装置における現像スリーブ付近を拡
大した図である。
【図4】供給ローラ周速と空間内のトナー高さとの関係
を示した図である。
【図5】空間内のトナー高さと現像スリーブ上へのトナ
ー付着量との関係を示した図である。
【図6】第2の実施の形態に係る現像装置の概略構成図
である。る。
【図7】第3の実施の形態に係る現像装置の概略構成図
である。
【図8】第3の実施の形態に係る現像装置の変形例を示
す図である。
【図9】第4の実施の形態に係る現像装置の概略構成図
である。
【図10】第5の実施の形態に係る現像装置の概略構成
図である。
【図11】仕切り部材の高さを変更したときのカムの状
態を示す図である。
【図12】従来の現像装置の概略構成図である。
【図13】従来の現像装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1,1a,20,40 現像装置 2,22 規制ブレード 3,23 現像スリーブ 4 供給ローラ 5,25 仕切り部材 6,26 トナーホッパ 7,27 攪拌部材 9,29 空間 41 変位センサ 42,52 制御回路 51 カム 90 感光体ドラム

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤を担持する現像剤担持体と、前記
    現像剤担持体上に担持される現像剤の量を規制する規制
    部材と、前記現像剤担持体に供給する現像剤を収容する
    現像剤収容槽とを有する現像装置において、 前記規制部材と対面する位置に設けられるとともに、前
    記現像剤担持体への現像剤の供給を規制する仕切り部材
    を有し、 前記現像剤収容槽内の現像剤の循環経路に、前記規制部
    材と前記仕切り部材との間の空間が含まれ、 前記空間内の現像剤は下方から上方に向けて移動するこ
    とを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する現像装置において、 前記現像剤収容槽内の現像剤を前記現像剤担持体に供給
    する現像剤供給部材を有することを特徴とする現像装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載する現像
    装置において、 前記仕切り部材は前記現像剤担持体に接触することを特
    徴とする現像装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載する現像装置において、 前記仕切り部材は前記現像剤供給部材に接触することを
    特徴とする現像装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか1
    つに記載する現像装置において、 前記規制部材と前記仕切り部材との間の空間内の現像剤
    の量に関する情報を取得する検出手段を有することを特
    徴とする現像装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5までのいずれか1
    つに記載する現像装置において、 前記仕切り部材の高さを調整する調整手段を有すること
    を特徴とする現像装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項5までのいずれか1
    つに記載する現像装置において、 前記規制部材と前記仕切り部材との間の空間における下
    方開口面積(F1)と上方開口面積(F2)との面積比
    (F2/F1)が、0.8以上3.0以下の範囲内にあ
    ることを特徴とする現像装置。
  8. 【請求項8】 現像剤収容槽内の現像剤を、現像剤担持
    体を介して像担持体に付与する現像方法において、 前記現像剤収容槽内の現像剤を、現像剤供給部材の回転
    により前記現像剤担持体に供給し、 前記現像剤担持体に担持される現像剤の量を、規制部材
    により規制し、 前記現像剤供給部材により前記現像剤担持体へ供給され
    た現像剤であって前記現像剤担持体に担持されない余剰
    分を、前記仕切り部材と前記規制部材との間の空間を下
    方から上方へ向けて移動させ、前記現像剤収容槽へと循
    環させることを特徴とする現像方法。
  9. 【請求項9】 像担持体上のトナー像を被記録体に転写
    して画像を形成する画像形成装置において、 請求項1から請求項7までに記載するいずれか1つの現
    像装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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