JPH0862977A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH0862977A
JPH0862977A JP6199262A JP19926294A JPH0862977A JP H0862977 A JPH0862977 A JP H0862977A JP 6199262 A JP6199262 A JP 6199262A JP 19926294 A JP19926294 A JP 19926294A JP H0862977 A JPH0862977 A JP H0862977A
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JP
Japan
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toner
image
developing device
developing
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JP6199262A
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English (en)
Inventor
Koji Hirano
浩二 平野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】現像剤担持体による現像剤の移動方向が重力方
向となるように設定した一成分現像方式の現像装置にお
いて、現像剤薄層形成部材の現像剤担持体への当接圧力
を増加させることなく、像担持体上カブリを低く抑える
ことが可能であり、長期に亘って良好な現像動作を維持
できるようにした現像装置を提供する。 【構成】現像剤薄層形成部材であるトナー層規制ブレー
ド26の規制部材としてのチップ26Bの当接位置を、
現像剤担持体である現像ローラ23の中心を通る水平線
0 と一致する高さ位置(現像ローラ23の一番突出し
ている所)を基準として、この基準位置から下方(重力
方向)に変位した位置に設定するように構成したもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子写真複写装
置、レーザプリンタ等の画像形成装置に適用される現像
装置に係わり、詳しくは、現像剤の薄層を像担持体に接
触させることによって該像担持体の潜像を可視化する一
成分現像方式の現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機やレーザビームプリンタな
ど、普通紙に印字を行なう技術として電子写真方式が広
く利用されている。電子写真の現像は、液体現像および
乾式現像に大別され、一般的には乾式現像が用いられて
いる。また、乾式現像方式の中にも、二成分現像方式お
よび一成分現像方式があり、最近では小型プリンタや小
型複写機を中心に一成分現像方式が主流になりつつあ
る。
【0003】一成分現像の特徴として、現像剤の中にキ
ャリア(鉄粉、フェライト粉など)を含んでおらず、ま
た、キャリアとの混合、撹拌およびトナー濃度の制御が
不要であるため、現像装置の構造が二成分現像方式と比
較して簡単であるため現像装置の小型、低コストが図れ
るだけでなく、現像剤の交換作業がいらなくなるので、
メンテナンスフリーを要求されるプリンタ等において、
年々その比率が高まってきている。トナーにカラートナ
ーを用いることが容易であるなど、多くの利点を有して
いる。
【0004】このような一成分現像方式の1つとして、
例えば、米国特許3,152,012号、米国特許3,
731,148号、特開昭47−13088号公報、特
開昭47−13089号公報等で開示されるように、加
圧現像方式(Impression Develop-ment )が知られてお
り、この方式は感光体ドラム上の静電潜像に対しトナー
粒子もしくはトナー担持体を実質的に零の相対周辺速度
で接触させることを特徴としている。
【0005】一成分現像方式の現像装置は、画像形成装
置の簡素化および小型化に有利な反面、トナーに帯電を
付与し、現像ローラ上にトナーを搬送するキャリアを持
たないため、トナーの帯電性(立上り)やトナーの搬送
性(搬送量)が二成分現像方式に比較して劣っている。
【0006】特に、トナーの搬送量が現像時に消費され
るトナーの量よりも下回った場合においては、印字画像
上において画像濃度の低下現象が見られる。例えば、特
に近年多く見られるグラフィックパターンなどの印字に
おいては、ソリッド部分(いわゆるベタ画像)が多いた
めトナー搬送量の安定化は必須である。
【0007】そのため、トナーを現像ローラに安定して
供給する手段として現像ローラと接触、もしくは一定の
食込み量を持たせた現像剤供給ローラ(単に供給ローラ
と称する場合が多い)を配置し、さらに、現像ローラへ
の印加電圧(現像バイアス電圧)と現像剤供給ローラと
の間に電位差を持たせることにより電気的にトナーを現
像ローラに搬送するような構成を取る場合がある。
【0008】また、現像剤供給ローラは、現像ローラと
の接触および大量のトナーを搬送する必要性から多くの
場合、発泡体ローラ(いわゆるスポンジローラ)を用い
ている。
【0009】しかし、このような構成とした場合におい
ても、現像剤供給ローラの位置が現像ローラの中心より
下部に存在し、トナー層規制部材へトナーを押し上げる
ように搬送するような構成とした場合には、使用期間が
進んでホッパー内部のトナー量が少なくなるに従って初
期状態と比較してトナー搬送量の低下が見られ、ホッパ
ー内のトナーがかなり残った状態でトナーの補給または
カートリッジの交換を行なわなければならず、使用期間
を短く設定しなければならなかった。
【0010】そこで、近年では現像装置の上部方向(現
像ローラと同軸あたり)に現像剤供給ローラを設け、現
像ローラ最下部にトナー層形成ブレードを設けることに
よりトナーの移動を重力方向となるように設定してやる
ことで上記の未使用トナー量を少なくするようにしてい
る現像装置も多々見られる。
【0011】しかし、このような構成とした場合には、
上記のようにトナー搬送量の安定性は改善されるが、ト
ナー層形成ブレードが現像ローラ上部に存在する場合と
比較して感光体ドラム上の非画像部へのトナー付着量
(いわゆるドラム上カブリ)が増加し、転写材上の非画
像部へもトナー付着(いわゆる用紙カブリ)が増加する
という弊害が生じていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、現像剤
担持体(現像ローラ)による現像剤(トナー)の移動方
向が重力方向となるように設定した一成分現像方式の現
像装置にあっては、現像剤薄層形成部材の現像剤担持体
への当接圧力を増加させないと、像担持体(感光体ドラ
ム)上のカブリが発生し、現像剤の無駄な消費や現像剤
回収量が増えるだけでなく、画像背景部へのカブリとな
って画像品質を損なう等の問題があった。
【0013】一方、現像剤薄層形成部材の現像剤担持体
への当接圧力を増加させる必要があるため、現像剤担持
体及び現像剤薄層形成部材が早期に摩耗して、良好な現
像状態が長期に亘って維持できなくなるばかりでなく、
現像剤のストレスによる劣化を招くなどの問題があっ
た。
【0014】本発明は、上記事情に基づくなされたもの
で、その目的とするところは、現像剤担持体による現像
剤の移動方向が重力方向となるように設定した一成分現
像方式の現像装置において、現像剤薄層形成部材の現像
剤担持体への当接圧力を増加させることなく、像担持体
上カブリを低く抑えることが可能であり、長期に亘って
良好な現像動作を維持できるようにした現像装置を提供
するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための第1の手段として、現像剤の薄層を像担持
体に接触もしくは近接させることによって該像担持体の
潜像を可視化する現像装置であって、現像剤を収容する
現像剤収容部を内部に有する現像装置本体と、この現像
装置本体内かつ前記像担持体の被現像部に対向する状態
に設けられ前記現像剤を重力方向に取出して前記被現像
部に供給する回転自在な現像剤担持体と、この現像剤担
持体の前記像担持体とは反対側の表面部分、かつ前記現
像剤担持体の中心を通る水平線と一致する高さ位置ある
いはこの位置よりも重力方向に変位させた部分に規制部
材を圧接させることで現像剤担持体の表面に前記現像剤
の薄層を形成する現像剤薄層形成部材とを具備してなる
構成としたものである。
【0016】また、第2の手段として、トナーの薄層を
像担持体に接触もしくは近接させるさせることによって
該像担持体の潜像を可視化する現像装置であって、トナ
ーを収容するトナー収容部を内部に有する現像装置本体
と、この現像装置本体内かつ前記感光体ドラムの被現像
部に対向する状態に設けられ前記トナーを重力方向に取
出して前記被現像部に供給する回転自在な現像ローラ
と、この現像ローラの前記感光体ドラムとは反対側の表
面部分、かつ前記現像ローラの中心を通る水平線と一致
する高さ位置あるいはこの位置よりも重力方向に変位さ
せた部分に規制部材を圧接させることで現像ローラの表
面に前記トナーの薄層を形成するトナー薄層形成部材と
を具備してなる構成としたものである。
【0017】また、第3の手段として、現像剤の薄層を
像担持体に接触もしくは近接させることによって該像担
持体の潜像を可視化する現像装置であって、前記現像剤
を収容すると共に回転に伴い現像剤を撹拌搬送する撹拌
搬送部材を配置した現像剤収容部を内部に有する現像装
置本体と、この現像装置本体内かつ前記像担持体の被現
像部に対向する状態に設けられ前記現像剤を重力方向に
取出して前記被現像部に供給する回転自在な現像剤担持
体と、この現像剤担持体の像担持体と反対側、かつ前記
現像剤担持体と前記像担持体との中心線を結ぶ線の延長
線よりも上方位置に接触するよう設けられ、前記撹拌搬
送部材により搬送された現像剤を現像剤担持体に供給す
る現像剤供給部材と、この現像剤供給部材の下方、かつ
前記現像剤担持体の前記像担持体とは反対側の表面部
分、かつ前記現像剤担持体の中心を通る水平線と一致す
る高さ位置あるいはこの位置よりも重力方向に変位させ
た部分に規制部材を圧接させることで現像剤担持体の表
面に前記現像剤の薄層を形成する現像剤薄層形成部材と
を具備してなる構成としたものである。
【0018】
【作用】上記各手段の現像装置によれば、現像剤(トナ
ー)を重力方向に取出して被現像部に供給するように現
像剤担持体(現像ローラ)を回転させるようにしたか
ら、現像剤収容部の現像剤量の多少にかかわらず、安定
した現像剤の供給が行えると共に、未使用現像剤の量を
少なくでき現像剤の補給またはカートリッジ交換時期を
長くする事ができる。
【0019】また、現像剤担持体(現像ローラ)に対す
る現像剤薄層形成部材(トナー層形成ブレード)の規制
部材の圧接位置を、現像剤担持体の中心を通る水平線と
一致する高さ位置あるいはこの位置よりも重力方向に変
位させた部分としたから、現像剤薄層形成部材に堆積す
る現像剤量を少なくでき、これにより、現像剤薄層形成
部材の現像剤担持体への当接圧力を増加させることな
く、像担持体上カブリを低く抑えることができ、現像剤
担持体及び現像剤薄層形成部材の早期摩耗や現像剤のス
トレスによる劣化を防止し、長期に亘って良好な現像動
作を維持する事が可能となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1ないし
図16を参照して説明する。まず、図1を参照して本発
明の現像装置を適用した画像形成装置としてのレーザー
プリンタ1の構成について説明する。
【0021】図1において、画像形成装置本体2の略中
央部には、像担持体として回転ドラム型の電子写真有機
感光体(以下、感光体ドラムと記す)3が設けられてい
る。また、感光体ドラム3の周囲には、その回転方向
(矢印A方向)に沿って順次、クリーニング手段として
のクリーニング装置4、前露光手段としての前露光装置
5、帯電手段としての帯電装置6、静電潜像形成手段と
してのレーザ装置7、現像手段としての現像装置8、お
よび転写手段としての転写装置9が配設されている。そ
して、感光体ドラム3の周面に現像剤像としてのトナー
像TI(図2参照)を形成する画像形成手段(プロセス
ユニット)10を構成している。
【0022】装置本体2内には、装置本体2内底部に装
着された給紙カセット11から取出された被記録媒体と
しての用紙Pを、前記画像形成手段10の前記感光体ド
ラム3と前記転写装置9との間の画像転写部12を経て
装置本体2の前部上面に形成された凹所からなる排紙部
13に導く被記録媒体搬送路としての用紙搬送路14が
形成されている。
【0023】この、用紙搬送路14の前記画像転写部1
2の上流側には、給紙ローラ15を介して給紙カセット
11から取出された用紙Pの先端整位を行った後、タイ
ミングをとって画像転写部12に送り込むアライニング
ローラ対16が配置されている。
【0024】また、前記画像転写部12の下流側には、
用紙Pに転写されたトナー像TIを定着する定着装置1
7および定着された用紙Pを排紙部13に排出する排紙
ローラ対18が設けられている。
【0025】しかして、画像形成動作に当たっては、有
機感光体(OPC)からなる感光体ドラム3が反時計方
向(矢印A方向)に所定の周速度(プロセススピード)
をもって回転駆動され、感光体ドラム3は、まず、帯電
装置6により、所定の極性の電位、すなわち、−400
v〜−600に均一に帯電される。次に帯電された感光
体ドラム3の周面の帯電領域にレーザ装置7から記録す
べき画像情報に応じてレーザビーム7Aを照射して露光
し、感光体ドラム3の表面に静電潜像を形成する。つい
で、この静電潜像は感光体ドラム3の回転に伴って現像
装置8と対面する。
【0026】ここで、後述するように、摩擦帯電性のい
わゆる非磁性の一成分系現像剤としてのトナーTの層が
形成された現像ローラ23が回転を開始し、感光体ドラ
ム3上の静電潜像にトナーTを付着させて現像剤像とし
てのトナー像TIを形成する。この場合、トナーTは光
の照射域に付着し、いわゆる反転現像される。
【0027】現像後のトナー像TIは、次に転写装置9
と対面する転写領域に搬送される。一方、転写領域に
は、給紙ローラ15の回転により給紙カセット11から
用紙Pが取出され、搬送手段であるアライニングローラ
対16を介して感光体ドラム3の回転に同期して送られ
てくる。
【0028】ここに搬送されてきた用紙Pは、3.0k
v〜5.0kvの転写バイアスが印加された転写装置9
により、その裏面がプラスの極性に帯電される。したが
って、感光体ドラム3の表面上のトナー像TIは静電気
的に用紙Pに引寄せられて転写される。
【0029】また、転写後の用紙Pは定着装置17に送
られ、ここでトナーTが熱および圧力で用紙Pに溶融定
着された後、排紙ローラ対18を介して排紙部13に排
出される。
【0030】一方、トナー像TIを転写した後の感光体
ドラム3は、まず、ウレタンゴムブレードによるブレー
ド清掃方式のクリーニング装置4により転写残りのトナ
ーや紙粉等の不要物が除去され清掃された後、前露光装
置5により残留潜像が消去され。
【0031】以下、同様な工程が繰返され作像が成され
るものである。次に、図2を参照して本発明の一成分現
像方式の現像装置8の全体構成について説明する。
【0032】図においては20は現像装置本体で、内部
が一成分現像方式としての非磁性トナーTを収納する現
像剤収容部としてのトナー収納部21となるトナーホッ
パー22が一体成形されている。現像装置本体20は、
画像形成装置であるレーザープリンタ1の像担持体であ
る感光体ドラム3に対する部分が開口した状態となって
おり、その開口部近傍には感光体ドラム3に対して弾性
的に、かつ、変形によりニップ幅を持って接触して感光
体ドラム3の回転方向(矢印A方向)に対して接触部に
おいて同方向、すなわちウイズ方向(矢印B方向)とな
る状態で回転する現像剤担持体(トナー担持体)として
の現像ローラ23が設けられている。
【0033】現像ローラ23の後部でトナー収納部21
の上部には、トナー収納部21内のトナーTを現像ロー
ラ23へ供給する現像剤供給部材としてトナー供給ロー
ラ24が設けられている。このトナー供給ローラ24
は、現像ローラ23と一定の食い込み量を持つように設
定している現像装置のトルクの増加や後述するトナー供
給バイアスの値などによった適時変更することが可能で
ある。
【0034】また、トナー供給ローラ24は、現像ロー
ラ23と同じ時計方向(矢印C方向)に回転し、トナー
収納部21内に配置されて矢印D方向に回転する撹拌搬
送部材としてのパドル25によって撹拌されトナー収納
部21内下部から上部に向けて搬送されるトナーTを現
像ローラ23との当接位置近傍で取出し、現像ローラ2
3へ供給するようになっている。
【0035】現像装置本体1内には現像ローラ23の下
方に位置して現像ローラ23によるトナー搬送量を規制
し、現像ローラ23の表面にトナーTの薄層を形成する
現像剤薄層形成部材(トナー薄層形成部材)としてのト
ナー層規制ブレード26(以下、単にブレードと称す)
が設けられている。
【0036】また、現像ローラ23の上方には、その表
面と接触した状態でリカバリブレード27(例えば、マ
イラーテープなど)が設けられている。前記ブレード2
6は、ブレードホルダ28、スペーサ29、およびブレ
ードホルダ30によって保持され支軸31を中心に回動
可能な構成となっている。
【0037】ブレード26は、ブレードホルダ28の回
転支点である支軸31および加圧用の1つ以上のスプリ
ング32によって現像ローラ23の表面に押圧されてい
る。スプリング32のバネ定数は、ブレード26の薄板
バネ材26Aのバネ定数よりも小さいため、ブレード2
6の当接部が摩耗しても加圧量の変化がほとんどなく、
長期間安定したトナー層形成能力を維持することができ
るようになっている。
【0038】本実施例では、ブレード26の現像ローラ
23に対する押圧力は1.0kg・fである。なお、押
圧力は薄板バネ材26Aの材質によって適時変化させる
ことができる。
【0039】現像ローラ23には現像バイアス電源33
及び保護抵抗34の直列回路が接続されていると共に、
トナー供給ローラ24にはトナー供給バイアス電源35
及び可変保護抵抗36の直列回路が接続されており、そ
れぞれ所定のバイアス電圧が印加されるようになってい
る。
【0040】このような構成において、トナー収納部1
2内のトナーTは、パドル25によって撹拌されながら
トナー供給ローラ24に送られ、トナー供給ローラ24
と現像ローラ23との間で摩擦帯電が起こり、静電気力
および物理的な力によりブレード26の位置まで搬送さ
れて行く。
【0041】その後、現像ローラ23上のトナーTは、
ブレード26によって通過量を規制されつつ、再度摩擦
帯電によって電荷を付与される。ブレード26を通過し
た後のトナーTは、充分に帯電されており、かつ均一な
トナー層が現像ローラ23上に形成される。
【0042】本実施例では、ディジタルPPCの画像形
成部として適用するため、感光体には負帯電の有機感光
体(OPC)を用いて現像は反転方式を用いている。こ
のためトナーTの摩擦帯電極性は負帯電であり、ポリエ
ステル樹脂にカーボン、ワックス、帯電制御剤な度を分
散させた粉砕感光体負極性トナーを使用している。な
お、トナーのカーボン含有量が多いと、現像ローラへの
トナーフィルミングが発生しやすい傾向があり、トナー
においてはカーボン含有量は2.5%と一般に用いられ
ているトナーよりも少な目にしている。
【0043】本実施例においては、感光体ドラム3の表
面電位を−500ボルト(以下、単にvと表記する)、
現像バイアス電圧を−200vに設定している。現像バ
イアス電圧は、保護抵抗34を介して現像ローラ23の
金属シャフト23Aに供給されている。また、現像ロー
ラ23と感光体ドラム3とは、接触幅(現像ニップ)が
約2.0mmで接触するように、定荷重押圧方式によっ
て加圧されている。なお、現像ニップは0.5mm〜
0.3mmの範囲が適正値と思われ、3.0mm以上の
ニップ幅では感光体ドラム3上の非画像部にいわゆるカ
ブリが生じる。現像ニップを通り抜けてきた現像に寄与
されなかった残りのトナーは、リカバリブレード27を
通り抜けてトナー収納部21内に戻るようになってい
る。
【0044】次に本実施例で用いる現像ローラ23につ
いて説明する。前述のように、本実施例の現像装置8
は、現像ローラ23と感光体ドラム3とが接触すること
を特徴としているため、現像ローラ23は弾性ローラを
用いる必要がある。また、安定してトナーTを現像位置
まで搬送するためには、トナーTが現像ローラ23の表
面に固着しないようにする必要がある。そのため現像ロ
ーラ23に求められる特性としては、適度な弾性を有
し、さらに、表面が平滑であること、また、金属シャフ
ト23Aとローラ表面との間に適度の抵抗値を有してい
なければならない。
【0045】このような条件を満たすため、本実施例で
は例えば図3に示すように金属シャフト23Aの周囲に
導電性ゴムで形成される弾性層23B、表面導電層23
Cの2層を積層したタイプの現像ローラ23を用いてお
り、金属シャフト23Aに現像バイアス電圧が印加され
るようになっている。弾性層23Bのゴム硬度はJIS
−A硬度計による測定で25°〜30°(以下(JIS
−A)と略す)表面導電層23Cを含めたゴム硬度は2
5°〜40°(JIS−A)の範囲であることが望まし
い。また<表面の平滑性については、ローラ表面粗さが
10μmRz(10点粗さ平均値)以下であることが望
ましい。
【0046】次に、現像ローラ23の表面と現像バイア
ス電源33との間の抵抗値について説明する。現像バイ
アス電源33と現像ローラ23の表面との間の抵抗値R
は図4に示すように、r1 ,r2 ,r3 の各抵抗値の直
列抵抗からなっている。なお、抵抗値r1 は保護抵抗3
4の抵抗値、r2 は現像ローラ23の弾性層23Bの抵
抗値、r3 は現像ローラ23の表面導電層23Cの抵抗
値である。これらの抵抗値r1 〜r3 を変化させたとき
の現像ローラ23の表面電位と抵抗値および感光体ドラ
ム3の表面電位との相関について確認実験を行なった。
【0047】図5は、表面電位が−530v(白地に対
応)、−70v(黒字に対応)のとき現像ローラ23の
表面電位が抵抗値Rによってどのように変化するかを示
す。図5から明らかなように、抵抗値Rが1.07Ω以
上であると全面印字を行なった場合と行なわない場合
(黒ベタと白地)では現像ローラ23の表面電位が異な
っている。
【0048】現像ローラ23の表面電位は、抵抗値Rが
大きいと潜像電位に近付く傾向がある。このため、白地
の中に文字が存在するようなパターンを印字した場合に
は、周りの白地潜像の影響によって実効バイアス電位が
上がるため文字の太りが発生する。このような傾向は1
08Ω以上で顕著である。従って抵抗値Rは108Ω以
下、好ましくは107Ω以下が適当である。本実施例に
おいてはr1 =5MΩ、r2 +r3 =1.2MΩによっ
てR=6.2×106Ωとなっている。
【0049】以上のことから、本実施例の現像ローラ2
3においては、弾性層23Bにゴム硬度30°(JIS
−A)、抵抗値が5×106Ω程度の導電性ウレタンゴ
ムを使用し、表面導電層23Cには導電性ポリウレタン
塗料を使用し、ディッピングにより弾性層23Bの表面
に約30μmの層厚を有する導電層23Cを形成した。
その結果、形成された現像ローラ23のゴム硬度は35
°(JIS−A)、金属シャフト23Aと表面との間の
抵抗値は約1.0MΩとなった。
【0050】次に、本実施例で用いるトナー供給ローラ
24について説明する。前述のように、トナー供給ロー
ラ24は現像ローラ23に適度に食い込むことや、安定
してトナーを供給するため発泡性エラストマーを用いる
ことが望ましく、また、金属シャフト24Aを介してバ
イアス電圧を印加するため、導電性を有することが望ま
しい。
【0051】そこで、本実施例では、例えば図6に示す
ように、金属シャフト24Aの周囲に発泡導電性ウレタ
ンフォーム24Bを外径が約12.5mmになるように
形成しており、金属シャフト24Aにバイアス電圧が印
加されるようになっている。以上のような構成により、
金属シャフト24Aとローラ表面との間の抵抗値が約5
0MΩ、硬度(ASKER−C)が約40°となるトナ
ー供給ローラ24が得られている。
【0052】図7は、トナー層規制ブレード26(以
下、単にブレードと略す)を詳細に示す斜視図である。
ブレード26は、例えばステンレスやベリリウム銅また
はリン青銅板などからなる薄板などからなる薄板バネ2
6Aの先端部に、例えばシリコンゴムやウレタンゴムな
どのJIS−A硬度で30〜85°のゴム弾性体または
樹脂からなる当接部の断面が半径1.0〜10.0mm
程度の円筒形状の突起からなる規制部材としてのチップ
26Bを長手方向に接着したもので、その両端部にウレ
タンフォームから成るシール材26C,26Cが取り付
けられている。
【0053】なお、チップ26Bの取付け方は嵌合した
り、挟持したりするなど他の方法でも良く、要は精度良
く取り付けられればどのような方式でも良い。また、本
実施例では、薄板バネ26Aに、厚さ0.12mmのリ
ン青銅板を使用したが、形状および材質によっては0.
1〜2.0mm程度のものを用いることが可能である。
また、チップ26Bの材質としてはJIS−A規格80
°,半径1.5mmのシリコンゴムを使用し、シール材
26CにはJIS−A規格10°のウレタンフォームを
使用している。
【0054】シール材26Cは、チップ26Bの凸部の
高さより厚いため、凸型のチップ26Bが現像ローラ2
3に圧接されるとき、両端方向へのトナーTの移動を確
実にシールすることができ、また、ブレード26の先端
部を包むように構成されているため、トナーTの搬送に
よる剥がれを防止することができ。長寿命で安定したシ
ールが実現できる。
【0055】また、本実施例に示すブレード26では、
薄板バネ26A上にマウントされているため薄板バネ2
6Aの弾性により容易にしかも確実にムラの無いトナー
層を形成することが可能である。但し、現像ローラ23
と前記チップ26Bとの接線方向の精度は圧力ムラとな
りトナー層や画像に影響を与えるため重要となる。
【0056】このため、本実施例のブレード26では、
図8に示すように、チップ26Bを薄板バネ26Aのd
1 だけ離れた位置にマウントすることにより、マウント
のための成形や接着の際の押さえ、および位置決めとし
て使用されることにより、薄板バネの短手方向のマウン
ト構造、しいては前述の現像ローラ23との接線方向の
精度を向上させることができる。
【0057】なお、d1 を余り大きく取ると、トナー落
下による圧力過多によりトナー層の形成状態が不良とな
るため0.1mm〜1.0mm程度あれば良く、望まし
くは0.1〜0.5mm程度が最適である。本実施例で
は、d1 を0.5mmとしている。
【0058】また、上記チップ26Bの長手方向の長さ
Lpは薄板バネ26Aの長手方向に対してd2 +d3
だけ短い。すなわち、薄板バネ26Aの長さLcは、L
c=Ld+d2 +d3 となりd2 +d4 部には前述のウ
レタンフォーからなるシール部材26C,26Cが貼り
付けられる。
【0059】d2 +d3 の長さは、余り長くすると現像
装置自体が大きくなる。また、シール幅を考えると片側
は最低3mm程度必要であるためd2 +d3 は6〜30
mm程度、望ましくは6〜20mm程度に設定するのが
良い。また、このときのチップ26Bの長さLpは有効
現像幅よりも大きく、そして、薄板バネ26Aの長さL
cは現像ローラ23のサイドシールに掛かる程度長く設
定される。
【0060】また、本発明の現像装置8においては、後
述する理由から、現像ローラ23に対するトナー層規制
ブレード26のチップ26Bの圧接位置を、現像ローラ
23の中心を通る水平線と一致する高さ位置あるいはこ
の位置よりも重力方向に変位させた状態にしたものとな
っている。
【0061】このようにした理由を以下に述べる。ま
ず、本願のものと基本構成が同じで、トナー層規制ブレ
ード26のチップ26Bの圧接位置を上記のように設定
していない一成分式現像装置を備えた画像形成装置によ
り、実際に印字を行ない画像サンプルを得た。
【0062】その結果、背景部(白地部)にトナー付着
が発生(いわゆるカブリ)するという不具合が発生し
た。そこで、印字途中に電源OFFにして感光体ドラム
上での背景部のトナー付着量(いわゆるドラム上カブ
リ)をテーピングで採取し、色差計によりカブリとして
数値化したところ10%以上であることが判明した。ド
ラム上カブリの増加は画像状態を劣化させるだけでな
く、トナー消費量の増加にもつながるため少なく抑える
ことが望ましい。そこで、ドラム上カブリを低減させる
方策として、ブレード26の現像ローラ23への当接圧
力を増加させることにした。
【0063】図9はブレード当接圧力を変化させたとき
のドラム上カブリの変化およびトナー帯電量と搬送量の
変化を示したものである。ドラム上カブリについては、
前述の通りテーピングで採取し、色差計で数値化した値
を、トナー帯電量、搬送量については東芝ケミカル社製
の吸引式帯電量測定装置を使用し、現像ローラ回転状態
の1周目から10周目までを測定した結果である。この
結果、当接圧力を1.5kg・f以上としてやればドラ
ム上カブリは3%以内となり、画像上のカブリも問題の
ないレベルまで低減させることがわかった。
【0064】そこで、当接圧力を1.5kg・fとして
現像装置を組立てなおし、再度、画像形成装置に組み込
んで印字を行ない画像サンプルを得たところ、カブリは
全く発生せず、文字データを印字した際には良好な画像
が得られるように見えた。
【0065】しかし、写真モード等の中間調データの印
字を行なったところジッターが酷く、画像のレベルはブ
レード当接圧力1.0kg・fのときより悪化している
ことがわかった。
【0066】さらに、ライフテストを実施した場合に
は、さらなる問題が発生することが確認された。ライフ
テストは、A4サイズの用紙に、5%の印字率となるよ
うに設定された文字データを1枚間欠(1枚印字後30
秒停止した後、再度印字を行なう行程)で印字するよう
に設定し、5,000枚の印字を行なったものである
が、2,000枚を過ぎたあたりから、ドラム上カブリ
が増加し、さらに、中間調データの印字では画像進行方
向にスジの発生が見られるということである。
【0067】図10は、ライフテストでのドラム上カブ
リの増加であるが3,000枚以降ではドラム上カブリ
が6%以上となることがわかる。6%以上では画像上に
おいても背景部に1%以上のカブリが生じ画像不良の領
域となるため、ドラム上カブリを6%以下に抑える必要
がある。画像上スジの発生とカブリ増加の原因について
であるが、ライフテスト終了後に現像装置を分解してブ
レード26の状況を観察したところ、チップ26Bの摩
耗量が非常に大きくさらに摩耗の仕方が非常にざらつい
たものであることがわかった。
【0068】つまり、摩耗量が非常に大きいため現像ロ
ーラ23への当接圧力が低下したことがカブリ増加の原
因であり(当然、トナーの劣化も含む)、さらに、摩耗
部の粗さが現像ローラ23上のトナー量をスジ状に悪化
させたことが画像上スジの発生に結びついており、チッ
プ26Bの摩耗量を少なくしなければ両者は改善できな
いと考えられる。
【0069】ブレード当接圧力が1.0kg・fの場合
ではカブリが多いものの、ジッターが目立つたり、ライ
フ終了時にも画像上にもスジが発生するようなことは確
認されておらず、当接圧力を1.0kg・fのままでカ
ブリを低減させる方策を見いだす必要が生じた。
【0070】我々は、使用後の現像装置を分解したとこ
ろ、図11に示すようにブレード26の先端部にトナー
Tが積もっていることに着目し、このトナーTの堆積が
カブリに悪影響を与えているのではないかと考え、ブレ
ード26の先端部にマイラー40で壁を形成し、トナー
の堆積量を増加させてカブリが増加するか確認実験を行
なった。図12は、マイラー40による壁の有無による
ドラム上カブリの差を示す。ブレード26の現像ローラ
23の当接圧力は前述の結果からカブリが3%以下とな
る1.5kg・fに設定してある。この結果を見ると堆
積量が増加するのに伴いカブリも増加していることがわ
かる。つまり、カブリ低減のためにはブレード26先端
のトナー堆積量を少なくすることが有効であることが確
認できた。
【0071】そこで、ブレード26のチップ26Bの当
接位置を、図13に示すように現像ローラ23の中心を
通る水平線L0 と一致する高さ位置、換言すれば、現像
ローラ23の一番突出しているところを基準として、上
方向(+方向)及び下方向(−方向)に変位させたり、
当接圧力を変更して、ブレード先端のトナー堆積量およ
びドラム上カブリの変動を確認した。その結果を図14
に示す。
【0072】この結果からブレード26のチップ26B
の当接位置が、現像ローラ23の中心を通る水平線L0
と一致する基準位置よりプラス方向に1.0mm変位し
た位置から重力方向であるマイナス方向に変位するよう
に設定してやればドラム上カブリは3%以下のレベルに
治まることがわかる。(先に不都合が生じたものは基準
から2.0mmプラスに設定したものであった。) そこで、ブレード当接位置を基準位置よりプラス方向に
1.0mm変位した位置として再度ライフテストを実施
しようとしたところ、思わぬ問題が発生した。それは、
上記現像装置を組込んだ画像形成装置が傾斜状態にあっ
た場合(現像装置トナーホッパー側が高い場合)、上記
の当接位置ではドラム上カブリが増加してしまうのであ
る。
【0073】画像形成装置のセッティング状態を平行に
再調整したところ、カブリは低減したが、画像形成装置
側のエラーに対するマージンを確保する意味で画像形成
装置を傾けた状態(現像装置トナーホッパー側を4cm
上げる)で再度ブレード当接位置とドラム上カブリの関
係を調べてみた。結果を図15に示す。
【0074】図15の結果から、傾斜の影響を受けない
ためには、ブレード26のチップ26Bの当接位置を、
さらに、重力方向であるマイナス方向に変位するように
設定してやれば有効であることがわかった。
【0075】そこで、画像形成装置の平行度を確認した
上で上記の当接位置1.0mm・当接圧力1.0kg・
fの条件で再度ライフテストを実施した。(ライフテス
トの条件は前述と同じ)ライフによるドラム上カブリの
変動を図16に示す。
【0076】図16から明らかなように、ライフエンド
まで画像カブリとなり問題となる6%を下回る4%程度
以下で推移しているのがわかる。また、ブレード摩耗量
も少なくライフエンドに中間調データの印字を行なって
もスジの発生は見られず、ひじょな安定した画像を印字
できることを確認した。
【0077】なお、画像形成装置の傾斜のマージンを考
慮する場合は、ブレード当接位置を、現像ローラ23の
中心を通る水平線L0 と一致する基準位置からマイナス
側に2mmの範囲(図2に示すH)に設定することが望
ましい。
【0078】図17ないし図19を参照して、本発明の
第1の他の実施例の現像装置80Aについて説明する。
本実施例では、現像剤薄層形成部材(トナー薄層形成部
材)の構成を変えたものであり、現像剤薄層形成部材
(トナー薄層形成部材)として、図17及び図18の
(a),(b)で示すように、剛体からなるL字型の板
金260Aと、この板金260Aに取り付けられたゴム
弾性体からなるチップ260Bからなるトナー層規制ブ
レード260を備えた構成となっている。
【0079】チップ260Bは、前述の一実施例と同じ
シリコンゴムで構成されており、現像ローラ23との当
接面は、半径1.5mmの曲面となっている。また当接
面の反対側はシリコンゴム成形時の精度確保のため平面
としている。このような形状のブレードの利点として
は、板バネタイプと比較して少ないスペースでも設置可
能ということであり、現像装置のさらなる小型化に寄与
する。
【0080】一方で剛体にシリコンゴムが接着されてい
ることから、シリコンゴムの精度(真直度)は板バネタ
イプより厳しくなる。以上のようなトナー層規制ブレー
ド260を用いて、前述の一実施例と同様にブレード当
接位置とドラム上カブリの相関を求める実験を行なっ
た。結果を図19に示すが、前述の図14と同様に現像
ローラ23の中心を通る水平線と一致する高さ位置、換
言すれば、現像ローラ23の一番突出しているところを
基準として、上方向(+方向)に1.0mm変位した位
置から重力方向であるマイナス方向に変位するように設
定してやればドラム上カブリは3%以下のレベルに治ま
ることがわかる。これにより、ブレードの形状によら
ず、当接位置を適正化してやることでドラム上カブリを
低減できることを確認した。
【0081】本実施例では画像形成装置の傾斜のマージ
ンを考慮して、前記基準位置もしくはこれより下方にブ
レード当接位置を設定している。図20及び図21は、
本発明の第2の他の実施例を示すもので、本実施例では
現像ローラ23′の回転方向と感光体ドラム3′の回転
方向が逆方向(アゲンスト方向)としているのが特徴で
ある。逆方向の回転により感光体ドラム3′と現像ロー
ラ23′の周速差が小さい条件下でもドラム上カブリの
抑制することが可能であり、本実施例においては現像ロ
ーラ23′の周速を感光体ドラム3′の1.5倍に下げ
て使用している。このような画像形成装置においても、
本発明を適用しない場合にはドラム上カブリが増加する
ことを実験により確認した。
【0082】このように、感光体ドラム3(3′)の回
転方向が、前述の一実施例のように同方向(ウイズ方
向)であっても本実施例のように逆方向(アゲンスト方
向)であっても本発明のブレード当接位置設定を適用す
ることでドラム上カブリを低減させることが可能とな
る。
【0083】図20は、本実施例の現像装置80Bの構
成を示し、図21はこの現像装置80Bを適用した画像
形成装置1′の構成を示す。現像装置80Bは、前述の
一実施例の現像装置8と現像ローラ23の周速を感光体
ドラム3の1.5倍とした点が異なる物であり、その基
本構成は同一であるため同一符号を付して詳細な説明は
省略する。
【0084】画像形成装置1′は、図21に示すよう
に、感光体ドラム3′の下側に用紙搬送路14が形成さ
れた構成となっている。画像形成装置本体2′の略中央
部には、像担持体として感光体ドラム3′が設けられて
いる。
【0085】また、感光体ドラム3′の周囲には、その
回転方向(矢印E方向)に沿って順次、前露光手段とし
ての前露光装置5′、クリーニング手段としてのクリー
ニング装置4′、帯電手段としての帯電装置6′、静電
潜像形成手段としてのレーザ装置7′、現像手段として
の現像装置80B、および転写手段としての転写装置
9′が配設されている。そして、感光体ドラム3′の周
面に現像剤像としてのトナー像TI(図20参照)を形
成する画像形成手段(プロセスユニット)10′を構成
している。
【0086】装置本体2′内には、装置本体2′内底部
に装着された給紙カセット11′から取出された被記録
媒体としての用紙Pを、前記画像形成手段10′の前記
感光体ドラム3′と前記転写装置9′との間の画像転写
部12′を経て排紙トレイ13A′に導く被記録媒体搬
送路としての用紙搬送路14′が形成されている。
【0087】この、用紙搬送路14′の前記画像転写部
12′の上流側には、給紙ローラ15′を介して給紙カ
セット11′から取出された用紙Pの先端整位を行った
後、タイミングをとって画像転写部12′に送り込むア
ライニングローラ対16′が配置されている。
【0088】また、前記画像転写部12′の下流側に
は、用紙Pに転写されたトナー像TIを定着する定着装
置17′および定着された用紙Pを排紙トレイ13A′
に排出する排紙ローラ対18′が設けられている。
【0089】さらに、定着装置17′と排紙ローラ対1
8′との間には、定着装置17′で定着された用紙Pを
必要に応じて反転搬送路19′に導くゲート20′が設
けられている。
【0090】反転搬送路19′に導かれた用紙Pは排紙
ローラ対21′を介して装置本体2′の上面側に形成さ
れた凹所からなる排紙部13B′に画像形成面を下にし
た状態で排紙されるようになっている。
【0091】なお、この画像形成装置1′の画像形成動
作は、前述の一実施例の画像形成装置1と同様であり重
複説明を省略する。なお、上記各実施例においては、ト
ナー供給部材24として発泡材からなるローラを用いて
説明を行なったが、図22及び図23に示すように、ロ
ーラの代わりにホルダ240Aと、このホルダ240A
に上端が固定されると共に現像ローラ23との間にトナ
ー溜め部を形成するように下端が現像ローラ23に対し
て接触させた板材240Bからなるガイド式の供給部材
240を用いた構成に本発明のブレード当接位置設定を
適用することでドラム上カブリを低減させることが可能
となる。
【0092】さらに、現像方式においても、弾性を有す
る現像ローラ23を用いた接触現像方式にて説明を行な
ったが、図24に示すように、金属ローラからなる現像
ローラ23′を用いて、像担持体である感光体ベルト3
00に接触させて現像するようにしたものにおいても、
本発明のブレード当接位置設定を適用することでドラム
上カブリを低減させることが可能となる。
【0093】また、図25に示すように、感光体ドラム
3と現像ローラ23との間に一定のギャップGを設け交
番電圧等を印加し、トナーTを飛翔させて現像を行なう
ジャンピング現像方式においても、本発明のブレード当
接位置設定を適用することでドラム上カブリを低減させ
ることが可能となる。その他、本発明の要旨を変えない
範囲で、種々変形実施可能なことは勿論である。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、現
像剤(トナー)を重力方向に取出して被現像部に供給す
るように現像剤担持体(現像ローラ)を回転させるよう
にしたから、現像剤収容部の現像剤量の多少にかかわら
ず、安定した現像剤の供給が行えると共に、未使用現像
剤の量を少なくでき現像剤の補給またはカートリッジ交
換時期を長くする事ができる。また、現像剤担持体(現
像ローラ)に対する現像剤薄層形成部材(トナー層形成
ブレード)の規制部材の圧接位置を、現像剤担持体の中
心を通る水平線と一致する高さ位置あるいはこの位置よ
りも重力方向に変位させた部分としたから、現像剤薄層
形成部材に堆積する現像剤量を少なくでき、これによ
り、現像剤薄層形成部材の現像剤担持体への当接圧力を
増加させることなく、像担持体上カブリを低く抑えるこ
とができ、現像剤担持体及び現像剤薄層形成部材の早期
摩耗や現像剤のストレスによる劣化を防止し、長期に亘
って良好な現像動作を維持する事が可能となるといった
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置の一実施例を備えた画像形成
装置の側断面図。
【図2】本発明の現像装置の一実施例の断面図。
【図3】同実施例の現像ローラの斜視図。
【図4】同実施例の現像ローラの抵抗値を示す図。
【図5】現像ローラ表面電位と抵抗値の関係を示す図。
【図6】同実施例のトナー供給ローラの斜視図。
【図7】同実施例のトナー層規制ブレードの斜視図。
【図8】同実施例のトナー層規制ブレードの寸法関係を
示す図。
【図9】ブレード当接圧力とドラム上カブリ,トナー帯
電量,搬送量の関係を示した図。
【図10】ライフテストでのドラム上カブリの変動を示
す図。
【図11】ブレード先端のトナー堆積状態を示す図。
【図12】マイラーによる壁の有無によるドラム上カブ
リの差。
【図13】ブレード当接位置の変更方法を示す図。
【図14】ブレード当接位置によるドラム上カブリの変
化を示す図。
【図15】画像形成装置の傾斜状態でのドラム上カブリ
の変化を示す図。
【図16】ライフテストによるドラム上カブリの変動を
示す図。
【図17】本発明の現像装置の第1の他の実施例を示す
断面図。
【図18】同実施例の要部であるトナー層規制ブレード
の構成を示す図。
【図19】同実施例におけるブレード当接位置によるド
ラム上カブリの変化を示す図。
【図20】本発明の現像装置の第2の他の実施例を示す
断面図。
【図21】同実施例の現像装置を備えた画像形成装置の
正面断面図。
【図22】本発明の現像装置の第3の他の実施例を示す
断面図。
【図23】同実施例の要部の構成説明図。
【図24】本発明の現像装置の第4の他の実施例を示す
断面図。
【図25】本発明の現像装置の第5の他の実施例を示す
断面図。
【符号の説明】
1,1′…画像形成装置、2,2′…画像形成装置本
体、3,3′…感光体ドラム(像担持体)、8,80
A,80B,80C,80D,80E…現像装置(現像
手段)、20…現像装置本体、21…トナー収納部(現
像剤収容部)、22…トナーホッパー、23,23′…
現像ローラ、24…トナー供給ローラ(現像剤供給部
材)、25…パドル(撹拌搬送部材)、26,260…
トナー層規制ブレード(現像剤薄層形成部材)、26A
…薄板バネ、26B…チップ(規制部材)、260A…
板金、260B…チップ、240…ガイド式の供給部
材、240A…ホルダ、240B…板材、300…感光
体ベルト(像担持体)、T…トナー(現像剤)、TI…
トナー像(現像剤像)、P…用紙(被記録媒体)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現像剤の薄層を像担持体に接触もしくは近
    接させることによって該像担持体の潜像を可視化する現
    像装置であって、 現像剤を収容する現像剤収容部を内部に有する現像装置
    本体と、 この現像装置本体内かつ前記像担持体の被現像部に対向
    する状態に設けられ前記現像剤を重力方向に取出して前
    記被現像部に供給する回転自在な現像剤担持体と、 この現像剤担持体の前記像担持体とは反対側の表面部
    分、かつ前記現像剤担持体の中心を通る水平線と一致す
    る高さ位置あるいはこの位置よりも重力方向に変位させ
    た部分に規制部材を圧接させることで現像剤担持体の表
    面に前記現像剤の薄層を形成する現像剤薄層形成部材
    と、を具備してなることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】トナーの薄層を像担持体に接触もしくは近
    接させることによって該像担持体の潜像を可視化する現
    像装置であって、 トナーを収容するトナー収容部を内部に有する現像装置
    本体と、 この現像装置本体内かつ前記感光体ドラムの被現像部に
    対向する状態に設けられ前記トナーを重力方向に取出し
    て前記被現像部に供給する回転自在な現像ローラと、 この現像ローラの前記感光体ドラムとは反対側の表面部
    分、かつ前記現像ローラの中心を通る水平線と一致する
    高さ位置あるいはこの位置よりも重力方向に変位させた
    部分に規制部材を圧接させることで現像ローラの表面に
    前記トナーの薄層を形成するトナー薄層形成部材と、を
    具備してなることを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】現像剤の薄層を像担持体に接触もしくは近
    接させることによって該像担持体の潜像を可視化する現
    像装置であって、 前記現像剤を収容すると共に回転に伴い現像剤を撹拌搬
    送する撹拌搬送部材を配置した現像剤収容部を内部に有
    する現像装置本体と、 この現像装置本体内かつ前記像担持体の被現像部に対向
    する状態に設けられ前記現像剤を重力方向に取出して前
    記被現像部に供給する回転自在な現像剤担持体と、 この現像剤担持体の像担持体と反対側、かつ前記現像剤
    担持体と前記像担持体との中心線を結ぶ線の延長線より
    も上方位置に接触するよう設けられ、前記撹拌搬送部材
    により搬送された現像剤を現像剤担持体に供給する現像
    剤供給部材と、 この現像剤供給部材の下方、かつ前記現像剤担持体の前
    記像担持体とは反対側の表面部分、かつ前記現像剤担持
    体の中心を通る水平線と一致する高さ位置あるいはこの
    位置よりも重力方向に変位させた部分に規制部材を圧接
    させることで現像剤担持体の表面に前記現像剤の薄層を
    形成する現像剤薄層形成部材と、を具備してなることを
    特徴とする現像装置。
JP6199262A 1994-08-24 1994-08-24 現像装置 Pending JPH0862977A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8150301B2 (en) 2007-02-08 2012-04-03 Canon Kabushiki Kaisha Developing apparatus

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US8150301B2 (en) 2007-02-08 2012-04-03 Canon Kabushiki Kaisha Developing apparatus

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