JP3165519B2 - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP3165519B2
JP3165519B2 JP24416992A JP24416992A JP3165519B2 JP 3165519 B2 JP3165519 B2 JP 3165519B2 JP 24416992 A JP24416992 A JP 24416992A JP 24416992 A JP24416992 A JP 24416992A JP 3165519 B2 JP3165519 B2 JP 3165519B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は像担持体上に形成された
静電潜像を可視画像に現像するための電子写真方式、静
電記録方式等の画像形成装置に使用される現像装置に関
し、特に、現像剤担持体を含む現像室と現像剤を収納す
るホッパー室とが一体的に配設された現像装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の複写機、プリンタ
などの画像形成装置においては、装置本体の小型化や、
現像剤の補給操作の容易化の目的から、現像剤を担持、
搬送する現像剤担持体、例えば現像スリーブを含む現像
室と、現像剤を収納するホッパー室とを一体的に設けた
現像装置が実用化されている。これら現像室及びホッパ
ー室の各室には現像剤を現像スリーブ側に搬送及び撹拌
するための撹拌手段がそれぞれ設けられている。
【0003】近年、現像装置が使用される画像形成装置
の小型化、多機能化に伴ない、現像装置自体の大きさも
制約を受け、小型化されている。特に、図13に示す電
子写真方式の画像形成装置のように、像担持体としての
感光体ドラムの小径化に伴なって高さ方向の小型化が進
んでおり、このため現像装置も高さ方向の小型化が要求
されてきている。
【0004】図13に示す電子写真方式の画像形成装置
についてその全体構成を簡単に説明すると、この画像形
成装置は、装置本体21内のほぼ中央部に、図示矢印方
向に回転駆動される像担持体である感光体ドラム22を
備え、この感光体ドラム22の周辺には、本例では、感
光体ドラム22を一様帯電する一次帯電器23、感光体
ドラム22上に形成された静電潜像を現像する現像装置
24、現像された可視画像(トナー像)を記録材Pへ転
写する転写帯電器25、感光体ドラム上に残存するトナ
ーを除去するクリーナ26が感光体ドラム22の回転方
向に沿って順次配設されている。
【0005】また、装置本体の下部には、記録材Pを収
納する給紙カセット31が配置されており、記録材Pは
ピックアップローラ32によって給紙カセット31から
1枚づつ取り出され、給紙ガイド(図示せず)及び搬送
ローラ33、34によって感光体ドラム22の下方の転
写領域へと給紙される。
【0006】一方、装置本体21上部のガラスの原稿台
40上と原稿圧板41との間に置かれた原稿Oをランプ
42で照射しながら矢印a方向に図示しないモータによ
って走査することによって原稿Oから反射される光像
は、ミラー43、44、45で反射されてレンズ46に
入射し、集光された後、さらにミラー47、48、49
によって反射されて、一次帯電器23と現像装置24と
の間で感光体ドラム面を露光し、感光体ドラム22上に
静電潜像を形成する。
【0007】この静電潜像は現像装置24により現像さ
れ、感光体ドラム22上に可視画像(トナー像)が形成
される。この感光体ドラム22上の可視画像は転写領域
に搬送された記録材P上に、転写帯電器25の作用によ
り、転写される。
【0008】可視画像の転写が終了すると、記録材P
は、交流電圧が印加された除電用帯電器27により除電
され、搬送ベルト28によって、例えば一対の熱ローラ
を含む定着器29に送られ、ここで加熱定着された後、
記録材排出口から排紙トレイ30上に排出され、かくし
て1つの複写サイクルが終了する。
【0009】このような画像形成装置には、上述した理
由により、高さ方向で小型化を図った現像装置が使用さ
れている。図14は図13の画像形成装置に使用されて
いる高さ方向で小型化を図った現像装置24の一例を示
すもので、その現像容器50は高さを抑えた横長形状に
形成されており、現像部51とホッパー部52とが並置
された構成を有する。現像部51には現像剤担持体とし
ての現像スリーブ53、この現像スリーブ53にて担
持、搬送される現像剤(トナー)の量を規制する規制ブ
レード54、及び現像部51内に搬送された現像剤を撹
拌するとともに、現像スリーブ53に供給するための撹
拌部材(撹拌棒)55が配設されている。一方、ホッパ
ー部52には収納された現像剤を撹拌するとともに、現
像部51へと搬送するための現像剤搬送部材(撹拌棒)
56がホッパー部52のほぼ中心部に配設されており、
この搬送部材56はその一端部を回転中心として図14
に2点鎖線で示す円形の軌跡で回転する。なお、ホッパ
ー部52内の現像剤が減少した場合には所定量の現像剤
が現像剤補給口57からホッパー部52内へ補給され
る。
【0010】また、図15に示すように、高さを抑えた
ままホッパー部52の容積を横方向に増やした現像装置
24も提案されている。この現像装置24の場合には、
ホッパー部52に、現像剤を撹拌するとともに、現像部
51へと搬送する2つの現像剤搬送部材56a、56b
を並置し、現像剤の収納量が横方向に増加したことによ
る現像剤の掻き出し性能の低下を補っている。なお、他
の構成は図14の現像装置と同じであるので、図14と
対応する部材、部品等には同一符号を付してそれらの説
明を省略する。
【0011】さらに、上述の画像形成装置には図16に
示すような現像装置も使用されている。この現像装置は
現像部100とホッパー部101とが並置された構成を
有し、ホッパー部101から現像剤Tを現像部100に
供給し、この現像剤Tにより感光体ドラム130上に形
成された静電潜像を現像するものである。
【0012】通常、このような現像装置には現像剤Tと
して1成分磁性現像剤が使用されている。現像部100
には現像剤担持体としての現像スリーブ105がその両
端で回転自在に支持された状態で設けられており、図示
矢印方向に回転可能になっている。この現像スリーブ1
05は例えばアルミニウム、ステンレス鋼等の非磁性材
料で形成されており、内部空間には磁界発生部材として
複数の磁極を持つマグネットローラ106が固定配置さ
れている。
【0013】上記現像スリーブ105は非回転のマグネ
ットローラ106と同心を保ちつつ回転可能となってい
る。図示の例ではマグネットローラ106は4つの磁極
106a、106b、106c、106dを有している
が、磁極106aは感光体ドラム130に対面する位置
に配置された現像極であり、現像スリーブ105と感光
体ドラム130の間にバイアス電源Eより所定のバイア
ス電圧を印加することにより現像が行なわれる。磁極1
06bは現像スリーブ105上に塗布される現像剤Tの
層厚を規制して均一な所定厚とするブレード部材107
に対向した現像剤塗布極(カット極)である。磁極10
6c、、106dは現像剤搬送極であり、現像部100
内の現像剤Tの搬送状態に依存してその位置が決められ
る。上記ブレード部材107はブレード支持台108に
取り付けられ、垂下された端部が現像スリーブ105と
所定の間隙を維持している。ブレード部材107は磁性
材の場合も非磁性材の場合もある。
【0014】また、現像部100の所定位置には、ホッ
パー部101から供給された現像剤Tを現像スリーブ1
05近傍まで撹拌・搬送するための撹拌部材(撹拌棒)
104が配設されている。この撹拌部材104は、現像
部100において駆動源(図示せず)によって反時計方
向に回転する現像スリーブ105とは逆方向である時計
方向に回転し、現像剤Tを撹拌する。さらに、現像スリ
ーブ105内の固定マグネット106によって、ブレー
ド部材107の背後に形成された磁界により、現像剤T
は循環的な対流動を生じ、これによっても撹拌が行なわ
れる。好ましい濃度を得るために必要な帯電量がこのよ
うな撹拌摺擦によって現像剤Tに与えられる。
【0015】一方、ホッパー部101内の所定位置に
は、収容されている現像剤Tを現像部100の方向に逐
次に搬送移動させるためにクランク形の搬送部材(搬送
棒)109が配設されており、この搬送部材109は駆
動系(図示せず)によって図示矢印方向(時計方向)に
回転駆動される。
【0016】また、ホッパー部101内には現像剤Tの
残量を検出する残量検出手段(図示せず)が所定位置に
配置されており、ホッパー部101内の現像剤Tが現像
のために消費されて補給の必要が生じた場合に、現像剤
Tの補給を行なうように補給表示手段を点灯する。
【0017】ホッパー部101の上部には、現像剤Tを
補給するための供給口が設けられており、この供給口に
は現像剤Tの飛散を防止する蓋111とスポンジ等に代
表される軟弾性部材からなるシール部材110が設けら
れている。
【0018】現像部100とホッパー部101の間に
は、現像剤Tの移動量を規制する規制部材102が設け
られている。この規制部材102は、現像剤が通過する
開口部Cにおいてほぼクランク状にオーバハングした形
状に形成されている。これはホッパー部101の搬送部
材109の先端部に取り付けられた軟弾性材質のブレー
ドシート112によって掻き上げられた現像剤Tがこの
曲がった開口部Cにて現像部100に強制的に押し込ま
れる効果を狙ったものであり、ホッパー部101内に収
納されている現像剤Tの残量にかかわらず、常に一定量
が移動するようにしたものである。従って、ブレードシ
ート112は現像容器121、規制部材102の表面の
段差に追従する必要があるために、ウレタン等の軟弾性
材料によって形成されている。また、開口部Cにマイラ
ーシート等からできた遮蔽部材を貼り付けると、押し込
まれた現像剤Tの逆流を防ぐことができるので、より一
層の効果が得られる。
【0019】ホッパー部101から現像部100内に供
給された現像剤Tは撹拌部材104によって図示矢印P
で示すように現像スリーブ105の近傍まで搬送された
後、現像スリーブ105内のマグネットローラ106の
搬送極106cの吸引力によって現像スリーブ105に
吸着される。現像スリーブ105は反時計方向に回転し
ているため、吸着された現像剤Tは同じ方向に搬送さ
れ、ブレード部材107の背後に形成された現像剤溜り
1 に呑み込まれてしまう。この現像剤溜りD1は非回
転のマグネットローラ106のカット極106bとブレ
ード部材107で規制されることによって形成され、か
つ摺擦により現像剤に電荷が与えられ、最適な画像が得
られる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記現
像室とホッパー室とを一体に構成した第1の現像装置で
は、ホッパー室内に収納する現像剤の量によって、この
ホッパー室内に設けられた現像剤の撹拌・搬送手段によ
り現像室側に搬送される現像剤の量が変化してしまう。
このため、現像室の現像剤量が過多になると、現像室内
に現像剤が充満し、現像剤の循環ができなくなる現象、
いわゆるブロッキング現象が発生する難点があった。ま
た、現像室の現像剤量が減少すると、現像するための現
像剤の供給不足となり、画像に濃度の不均一さを生じさ
せる欠点があった。
【0021】また、図14或は図15に示した現像部と
ホッパー部とを並置して高さ方向で小型化を図った上記
第2の現像装置では、ホッパー部に収納され、有効に使
用できる現像剤の容量は現像剤搬送部材の掻き出し能力
によって制限され、これまで提案されている現像装置で
は、上述したように、現像剤搬送部材が回転円運動のた
め、その回転半径長により現像剤の有効容量が制限され
てしまっている。このため、(1)現像装置の高さを低
くすることにより現像剤の収納量が減少し、外部からの
現像剤の補給を頻繁に行なわなければならない、(2)
現像剤の収納量を増やすためには、搬送部材の追加等が
必要となり、現像装置のコストアップ、機構部品の増加
が避けられない、などの欠点があった。
【0022】さらに、図16に示した上記第3の現像装
置では、画像形成に伴なって、ホッパー部から現像部へ
搬送される現像剤の供給量が消費量に比べて多い場合、
現像剤溜りは除々に成長し、循環不良に至ると、現像剤
の帯電量不足による濃度薄等の画質不良になる。勿論、
消費量が多い場合にも画質不良になって好ましくないこ
とは言うまでもない。この問題を解決するためには、消
費量に応じてホッパー部からの現像剤の供給量を調整し
なければならず、現像部内の現像剤の残量を検出するセ
ンサ、他の駆動部分の動きと独立してホッパー部の撹拌
・搬送部材を駆動する駆動機構を設ける方法があるが、
構造の複雑化、コストアップは避けられず、好ましい方
法とは言い難い。
【0023】従って、本発明の1つの目的は、ホッパー
室内に配設された撹拌手段に、該ホッパー室内に収納さ
れた現像剤の量に対応して変位する現像剤搬送部材を設
け、常時安定した量の現像剤をホッパー室から現像室へ
搬送することができるようにした現像装置を提供するこ
とである。
【0024】本発明の他の目的は、ホッパー部内に設け
られ、収納された現像剤を撹拌するとともに、現像部へ
と搬送する回転式の現像剤搬送部材の回転半径長を、回
転角度に応じて可変させることにより、該現像剤搬送部
材による現像剤の撹拌及び搬送領域を拡大した現像装置
を提供することである。
【0025】本発明のさらに他の目的は、現像剤規制部
材の背後の現像剤溜り部に撹拌・搬送手段を設けるとと
もに、この現像剤溜り部からホッパー部へ現像剤を逆送
させる現像剤逆送手段を設けることにより、簡単な構造
で、コストアップを招くことなく、現像部内の現像剤の
量を一定に保持できるようにした現像装置を提供するこ
とである。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
現像装置によって達成される。要約すれば、本発明は、
第1の態様においては、現像剤担持体を含む現像室と、
現像剤を収納するホッパー室とが一体的に並置され、こ
れら現像室及びホッパー室のそれぞれに現像剤を撹拌、
搬送するための撹拌手段を有する現像装置において、前
記ホッパー室内に配設された撹拌手段は、前記ホッパー
室の内壁両側面に回転自在に支持された回転軸と、前記
回転軸に所定の間隔を置いて取付けられた複数のアーム
と、軸状部分と、この軸状部分に一体に形成された板状
の本体部分とを備えた搬送部材と、前記搬送部材の前記
軸状部分を回動可能に係合する、前記アームの自由端部
に形成したU字状の支承部と、前記搬送部材の前記本体
部分を前記回転軸の方へと付勢するために、前記搬送部
材の前記本体部分と前記回転軸との間に取付けられた弾
性部材と、を有することを特徴とする現像装置である。
【0027】また、第2の態様においては、本発明は、
現像剤担持体を含む現像部と、現像剤を収納するホッパ
ー部とが一体的に並置された現像装置において、前記ホ
ッパー部内に収納された現像剤を撹拌するとともに、前
記現像部へと搬送する回転式の現像剤搬送部材は、前記
ホッパー部の側壁面に回転自在に取付けられた回転軸
と、弾性部材からなる板状の現像剤搬送体と、前記現像
剤搬送体を回転可能に支持するクランク形の棒状体と、
前記回転軸に形成した貫通孔に摺動可能に挿入された前
記棒状体のアーム部と、前記棒状体の前記アーム部の端
部を直角方向に外側に曲げて形成されたガイドアーム
と、前記回転軸をほぼ中心として形成され、前記ガイド
アームが係合するガイド溝と、前記回転軸を回転駆動す
る手段と、を有することを特徴とする現像装置である。
【0028】さらに、第3の態様においては、本発明
は、現像剤担持体を含む現像部と、現像剤を収納するホ
ッパー部とが一体的に並置された現像装置において、前
記ホッパー部内に収納された現像剤を撹拌するととも
に、前記現像部へと搬送する回転式の現像剤搬送部材
は、前記ホッパー部の側壁面に回転自在に取付けられた
回転軸と、弾性部材からなる板状の現像剤搬送体と、前
記現像剤搬送体を回転可能に支持する本体部分を有する
棒状体と、前記回転軸に形成した貫通孔に摺動可能に挿
入された前記棒状体の前記本体部分に連結されたアーム
部と、前記棒状体の前記本体部分を前記アーム部より外
方へと突出させ、この突出した部分に回転自在に設けら
れたコロと、前記回転軸の外側において前記ホッパー部
の側壁面に設けられ、前記コロが当接するガイド壁と、
前記コロを前記ガイド壁へと押圧するために前記アーム
部に設けられたバネと、前記回転軸を回転駆動する手段
と、を有することを特徴とする現像装置である。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例について添付図面を参
照して詳細に説明する。なお、以下の実施例においては
本発明を電子写真方式の画像形成装置に使用される現像
装置に適用した場合について説明するが、本発明は実施
例以外の電子写真方式、静電記録方式等の種々の構成の
画像形成装置に使用される現像装置に等しく適用できる
ものである。
【0030】まず、図1〜図3を参照して本発明の第1
の実施例について説明する。
【0031】図3は本発明の第1の実施例の現像装置の
全体構成を示す概略断面図であり、この現像装置7は現
像剤担持体としての現像スリーブ10を含む現像室9
と、現像剤Tを収納するホッパー室8とが並置され、一
体化された構成を有する。これら現像室9とホッパー室
8は仕切り板11によって現像剤搬送路を除いて仕切ら
れており、また、現像スリーブ10の上部にはこの現像
スリーブ10によって担持、搬送される現像剤の量を規
制する現像剤規制板12が設けられている。さらに、装
置の上部にはカバー板13が取り付けられている。な
お、現像スリーブ10に担持された現像剤は現像領域に
おいて感光体ドラム14上に形成された静電潜像に付着
して可視画像を形成する。
【0032】このように構成された現像装置において、
ホッパー室8内に収納された現像剤Tはホッパー室8内
に設けられた撹拌手段1の回転によって撹拌され、現像
室9へと搬送される。一方、現像室9に搬送された現像
剤Tは、現像室9内に設けられた撹拌部材15によって
さらに撹拌されると同時に現像スリーブ10へと搬送さ
れる。
【0033】次に、図1を参照して本実施例の撹拌手段
1について詳細に説明する。
【0034】上記撹拌手段1は、回転軸2と、この回転
軸2に所定の間隔を置いて取り付けられた複数のアーム
3と、これらアーム3に回動可能に支持された現像剤を
搬送するための搬送部材5とから構成されており、その
回転軸2が図示しない現像装置内壁の両側面に回動自在
に支持されることによって、撹拌手段1全体が回転軸2
を中心にして回動することになる。本実施例ではアーム
3は回転軸2と一体的に形成されており、また、これら
アーム3の自由端部にはU字状の支承部4が形成されて
おり、これら支承部4に搬送部材5の軸状部分5aを回
動可能に係合させることによって、搬送部材5はアーム
3に回動可能に支持されている。
【0035】搬送部材5は上記軸状部分5aに厚みを持
った板状の本体部分5bが一体に形成された構成を有
し、板状の本体部分5bは回動し得るようにアーム3と
交差する部分が切除されている。換言すれば、搬送部材
5は、複数の板状の本体部分5bが隣り合うアーム3間
において軸状部分5aに固定された構成を有する。ま
た、搬送部材5の各本体部分5bは、これら本体部分5
bと回転軸2との間に取り付けられた引張スプリングの
ような弾性部材6の引張力によって、回転軸2の方向に
常時付勢されている。
【0036】図2は本実施例の撹拌手段1の作用を説明
するためのものであり、同図(A)はホッパー室8内の
現像剤Tが多い場合を示し、同図(B)はホッパー室8
内の現像剤Tが減少した場合を示す。
【0037】図2(A)に示すように、ホッパー室8内
の現像剤Tが多い場合には、搬送部材5は現像剤Tの抵
抗を受け、弾性部材6の引張力に抗して軸状部分5aを
中心にしてその板状の本体部分5bが回動変位する。こ
こで、弾性部材6としては、現像剤Tが多い場合には現
像剤から受ける抵抗力よりも弾性部材6の付勢力(本実
施例では引張力)の方が若干弱いものを使用することは
勿論である。従って、搬送部材5は撹拌手段1の回転方
向に準じるように変位し、現像剤Tの搬送力が弱まる。
【0038】これに対し、図2(B)に示すように、ホ
ッパー室8内の現像剤Tが少ない場合には、搬送部材5
は現像剤Tから受ける抵抗力が小さいので、弾性部材6
の引張力の方が現像剤Tの抵抗力より大きくなり、この
ため搬送部材5の板状の本体部分5bは回動変位しな
い。よって、現像剤Tの搬送力が強くなる。
【0039】このように、本実施例においては、ホッパ
ー室8内に予め定めた所定量の現像剤Tが収納されてい
るときに、搬送部材5が受ける現像剤からの抵抗力とほ
ぼ等しい付勢力を持つ弾性部材6を使用して、撹拌手段
1の搬送部材5を回転軸2の方向へ付勢するようにした
ので、撹拌手段1の搬送部材5がホッパー室内の現像剤
の量に対応して回動変位し、現像剤の搬送力を現像剤の
量に応じて加減する。従って、現像室9内への現像剤の
搬送過多によるブロックキング現象や、現像室9の現像
剤不足を解消することができるとともに、撹拌手段1の
回転負荷を軽減することができるという利点がある。さ
らに、現像室9への現像剤の搬送量が安定するという利
点もある。
【0040】次に、図4〜図6を参照して本発明の第2
の実施例について説明する。
【0041】図4は本発明の第2の実施例の現像装置の
全体構成を示す概略断面図であり、この現像装置60は
その現像容器61が高さを抑えた横長形状に形成されて
おり、現像部62とホッパー部63とが並置された構成
を有する。現像部62には現像剤担持体としての現像ス
リーブ64、この現像スリーブ64にて担持、搬送され
る現像剤(トナー)の量を規制する規制ブレード65、
及び現像部62内に搬送された現像剤を撹拌するととも
に、現像スリーブ64に供給するための撹拌部材66が
配設されている。一方、ホッパー部63は現像剤の収納
量を増やすために通常よりも横長に形成されており、こ
のホッパー部63には収納された現像剤を撹拌するとと
もに、現像部62へと搬送するための現像剤搬送部材6
7がホッパー部63のほぼ中心部に配設されており、後
述するように、この搬送部材67は回転軸68を中心と
して図4に2点鎖線で示す楕円形の軌跡で回転する。
【0042】上記現像剤搬送部材67近傍の詳細を拡大
して図5に示す。現像容器61の側壁面61aにはひょ
うたん形状のガイド溝69が形成されている。上記現像
剤搬送部材67は、ゴム等の弾性部材からなる板状の現
像剤搬送体70と、この現像剤搬送体70を回転可能に
支持するクランク形の棒状体71とを備え、棒状体71
はそのアーム部71aの端部が直角方向に外側に曲げら
れてガイドアーム72を形成しており、このガイドアー
ム72が上記ガイド溝69に係合している。また、棒状
体71はガイド溝69のほぼ中心位置において現像容器
61の側壁面61aに回転自在に取り付けられた回転軸
68の貫通孔にそのアーム部71aが摺動可能に挿入さ
れており、この回転軸68が回転駆動されることによっ
て、棒状体71はこの回転軸68を中心にして回転する
が、棒状体71のガイドアーム72がガイド溝69と係
合しているため、ガイドアーム72のガイド溝69中の
位置に応じて棒状体71のアーム部71aは回転時に、
図示矢印Bで示すように、回転軸68の貫通孔中を摺動
する。従って、棒状体71の回転半径長(アーム部71
aの回転半径)が回転角度に応じて変化することにな
り、図示するような楕円形状の軌跡を描くことになる。
なお、上記構成は現像容器61の対向する側壁面にも同
様に実施されていることは言うまでもない。
【0043】図6は図5を矢印A方向から見た現像剤搬
送部材67の棒状体71を回転させる回転軸68に対す
る駆動機構の詳細図である。回転軸68は駆動ギア80
に同軸的に連結されており、装置本体側のドラムギア8
1の回転駆動力が中継ギア82、83、84を介して減
速された状態で駆動ギア80に伝達されることによっ
て、この駆動ギア80は図示矢印方向へ回転駆動され、
これによって回転軸68も回転駆動される。
【0044】上記駆動機構により回転軸68が図4に矢
印で示す方向に回転すると、棒状体71が回転する。こ
の際、上述したように、棒状体71のガイドアーム72
がガイド溝69に沿って移動するため、棒状体71の本
体部分に固定された現像剤搬送体70はその回転半径が
回転角度に応じて変化し、図に2点鎖線で示す楕円形状
の軌跡を描いて回動することになる。これにより、この
楕円領域内の広い範囲内の現像剤を掻き出し、撹拌する
ことができるので、掻き出し能力が高くなり、ホッパー
部の高さ方向の寸法を減少させ、かつ横方向に容積を増
加させた場合でも、現像剤の有効容量が制限されてしま
ったり、追加の現像剤搬送部材を必要とする等の欠点が
除去できる。
【0045】上記第2の実施例ではガイド溝69をひょ
うたん形状にしたが、これに限定されるものではなく、
ホッパー部63の内部空間の形状に応じてガイド溝69
の形状を変化させれば、対応的に現像剤搬送部材67の
掻き出し能力を高くすることができる。例えば、図7に
示すように、ホッパー部63の内部空間が、現像剤の収
納量を増加させるため、図4の場合よりその右下の領域
63aにおいて外側に膨出している場合には、現像剤搬
送部材67が図7に2点鎖線で示す楕円形状の軌跡を描
くように、ガイド溝69の形状を若干変形させる。これ
により、膨出した領域63aに収納された現像剤も現像
部側へ搬送することができる。
【0046】また、上記第2の実施例では現像容器61
の側壁面61aに形成したガイド溝69に現像剤搬送部
材67の棒状体71のガイドアーム72を係合させるこ
とよって、現像剤搬送部材67の描く軌跡を規制した
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0047】図8は本発明の第3の実施例の要部を示す
概略斜視図であり、上記第2の実施例におけるガイド溝
69の代わりに、現像容器61の側壁面61aにガイド
壁73を設け、一方、現像剤搬送部材67の棒状体71
の現像剤搬送体70が固定されている本体部分をアーム
部71aより外方に突出させ、この突出させた部分に回
転自在のコロ74を取り付け、このコロ74を常時軽圧
でガイド壁73へバネ75によって当接させるように構
成したものである。
【0048】本実施例においても、現像剤搬送部材67
の回転半径をガイド壁73の形状に対応して変化させる
ことができることは明白であるのでその詳細説明は省略
するが、本実施例のようにガイド壁73を設けた場合に
は、上記ガイド溝69を設けた第2の実施例の場合のよ
うに、現像剤がガイド溝69内へ入り込み、棒状体71
の動きが悪くなる、場合によっては動かなくなるという
ような欠点が生じないという利点がある。勿論、これら
実施例以外の他の方法で現像剤搬送部材67の回転半径
長を可変するようにしてもよい。
【0049】次に、図9及び図10を参照して本発明の
第4の実施例について説明する。
【0050】図9は本発明の第4の実施例の現像装置の
全体構成を示す概略断面図であり、本実施例の現像装置
は、図16に示した上記従来の現像装置と同様に、現像
部100とホッパー部101とが並置された構成を有す
る。また、他の構成もかなりの部分が図16の現像装置
と類似しているので、対応する部品、部材等には同一符
号を付して必要のない限りそれらの説明を省略する。
【0051】図9に示す構成の現像装置において、ホッ
パー部101から現像部100への現像剤Tの供給量は
規制部材102の開口部103の開口面積とホッパー部
101内の搬送部材109の回転数に依存する。即ち、
開口部103の開口面積を大きくし、搬送部材109の
回転数を早くすることにより供給量は増加し、逆に、開
口面積を小さくし、回転数を遅くすることにより供給量
は減少する。
【0052】前述したように、ホッパー部101から搬
送部材109の回転により現像部100内に供給された
現像剤Tは、現像部100内の所定位置に配設され、時
計方向に回転する撹拌部材104によって撹拌され、図
示矢印Pで示すように現像スリーブ105の近傍まで搬
送された後、現像スリーブ105内のマグネットローラ
106の搬送極106cの吸引力によって現像スリーブ
105に吸着される。現像スリーブ105は反時計方向
に回転しているため、吸着された現像剤Tは同じ方向に
搬送され、ブレード部材107の背面の領域(現像剤溜
り部)Dに形成された現像剤溜りD1 に呑み込まれてし
まう。この現像剤溜りD1 は非回転のマグネットローラ
106のカット極106bの磁力とブレード部材107
で現像剤Tが規制されることによって形成され、現像剤
への帯電付加が現像スリーブ105との摺擦により最も
与えられる部分である。また、この現像剤溜りD1 には
現像スリーブ105の回転に伴なって図中に矢印qで示
す方向の対流動が生じている。
【0053】本実施例においては、ブレード部材107
の背後の現像剤溜り部Dにスクリュー形態をした撹拌・
搬送手段141を配設し、ある一定量以上に現像剤溜り
1が成長した場合に、この撹拌・搬送手段141によ
り一定量以上の現像剤をホッパー部101へ逆送し、現
像剤溜りD1 がある一定量以上には成長しないように構
成したものである。
【0054】このため、一端が撹拌・搬送手段141の
近傍に位置し、他端がホッパー部101内へ僅かに突出
し、かつホッパー部101に向かって下方に傾斜した逆
送部材151を設け、現像剤溜りD1 がある一定量以上
に成長したときに、現像剤がこの逆送部材151上に移
動する図示矢印方向(時計方向)に回転する撹拌・搬送
手段141によって余分の現像剤を逆送部材151上に
移動させ、図示矢印rにて示すようにホッパー部101
内へ逆送するようにしている。
【0055】即ち、ホッパー部101から供給された現
像剤Tの量が増加するにつれ、現像剤溜りD1 は成長す
る。ある一定量以上に現像剤溜りD1 が増加すると、撹
拌・搬送手段141によって現像剤溜りD1 より掻き出
された現像剤が逆送部材151上に送り込まれる。逆送
部材151上の現像剤D2 は撹拌・搬送手段141によ
って次々に送り込まれる現像剤によって矢印rで示すよ
うに強制的に移動させられ、また、逆送部材151がホ
ッパー部101に向かって下方に傾斜し、現像剤D2
流動移動を補助する働きをするので、逆送部材151上
の現像剤D2 はホッパー部101内に順次に落下し、再
度使用に供されることになる。
【0056】ここで、撹拌・搬送手段141はブレード
部材107の近傍に配置されているので、マグネットロ
ーラ106のカット極106bの磁極に影響を与えない
ためにも、ステンレス鋼又は樹脂等の非磁性材料から形
成されている。また、連続したスクリューでは一方向に
現像剤が送られ、凝集する可能性があるので、図10に
示すように、撹拌・搬送手段141は巻き方向の異なる
スクリューを複数群配置した方が、現像剤溜りD1 の循
環と合せて、より好ましい。
【0057】このような本実施例の構成において、濃度
ムラ、濃度低下等がない安定した高品位の画像を形成で
きるようにするためには、常に現像剤の帯電荷量を一定
に保つ必要があり、そのためにも現像剤溜りD1 の量を
一定に保ち、循環流動を活発に行なわせる必要がある。
【0058】撹拌・搬送手段141はその位置により現
像剤溜りD1 の量を一定値に保てる一方向回転体である
ため、現像剤溜りD1 の循環流動を補助する効果もあ
る。しかしながら、現像剤溜りD1 の量が画像形成のた
めに消費される現像剤の量によって変化することは好ま
しくないので、ホッパー部101から現像部100に移
動する現像剤の供給量を制御しなければならない。
【0059】本実施例はこの目的についても簡易な手段
で達成できる。即ち、本実施例の構成において最も画像
情報が多く、現像剤の消費量が多いベタ黒等の場合より
もさらに多い量の現像剤をホッパー部101から現像部
100へ供給するように設定すればよい。この現像剤の
供給量の設定と、撹拌・搬送手段141及び逆送部材1
51よりなる強制循環搬送系とを組み合わせることによ
り、現像剤溜りD1 は常時ある一定量以上に成長するか
ら、この現像剤溜りD1 の余分の現像剤を本実施例の強
制循環搬送系によってホッパー部101へ逆送すること
により、画像形成のために消費される現像剤の量に関係
なく、簡易な構成で一定量の現像剤溜りD1 を維持する
ことができる。
【0060】このように、本実施例によれば、現像剤溜
り部Dに凝集する現像剤を撹拌・搬送手段141にて強
制的に逆送部材151に送り込み、ホッパー部101へ
の循環を活発化させることにより、現像部100におけ
る現像剤の量が一定に保持されるから、常に安定した高
画質の画像を得ることができる。
【0061】また、撹拌・搬送手段141は現像剤溜り
部Dの現像剤の循環を積極的に行なわせる効果も持つた
め、長時間放置後に見られる現像剤の帯電量不足による
画像濃度の低下も防ぐことができる。
【0062】なお、現像剤の供給量は、上述したよう
に、規制部材102の開口部103の面積の大小、並び
に搬送部材109の回転数によって決定することができ
る。
【0063】また、撹拌・搬送手段141のスクリュー
の巻きピッチ間隔、総ピッチ数は、現像剤溜りD1 の最
適形状、現像装置の形態、駆動伝達系を考慮に入れて決
定すればよく、本実施例に限定されないことは言うまで
もない。
【0064】次に、本発明の第5の実施例について図1
1及び図12を参照して説明する。
【0065】図11は本発明の第5の実施例の現像装置
の全体構成を示す概略断面図であり、本実施例は現像剤
溜り部Dに配設された撹拌・搬送手段141の構成を変
えた点で上記第4の実施例と相違するだけであるので、
対応する部品、部材等には同一符号を付して必要のない
限りそれらの説明を省略する。
【0066】本実施例の撹拌・搬送手段141はスクリ
ュー形態ではなく、図12(A)に拡大して示すよう
に、その回転軸142が端部に回り止め143を有し、
また、この回転軸142に多数個の撹拌ブロック144
が隙間なく挿通された構成を有する。これら撹拌ブロッ
ク144はほぼ同一の構造を有し、図12(B)に拡大
して示すように、円筒形状のブロック本体の外周部に任
意の形状の1つのブレード144aが設けられ、中心部
の貫通孔144bによって回転軸142に挿通される。
また、ブロック本体の一方の端面には軸方向に突出する
一対の突起144cが形成され、他方の端面にはこれら
突起144c(実際には回転軸142の回り止め143
或は隣りの撹拌ブロックの突起)と係合する一対の溝部
144dが軸方向に形成されている。この場合、突起1
44cと溝部144dとは図示するように所定の角度、
互いに相違する位置に(即ち、円周上の異なる位置に)
それぞれ形成されている。そして、このように構成され
た撹拌ブロック144を図12(A)に示すように回転
軸142に挿通し、一番初めに回転軸142に挿通され
た撹拌ブロック144の溝部144dを回転軸142の
回り止め143と係合させ、それ以後に挿通された撹拌
ブロック144はそれらの突起144cと溝部144d
とをそれぞれ係合させることにより、ブレード144a
が種々の位置に配置された撹拌・搬送手段141が構成
される。
【0067】このように構成された撹拌・搬送手段14
1は逆送部材151上への現像剤の強制循環を効果的に
行なうことができる構成と言うことができる。なお、撹
拌ブロック144のブレード144aの形状は本実施例
に限定されるものではなく、例えば図12(C)に示す
ように、「く」字状に曲がった形状のブレード144a
でもよい。つまり、現像剤溜りD1 の最適形状、現像装
置の形態、駆動伝達系を考慮して決定すればよい。
【0068】なお、上記実施例では本発明を電子写真方
式の画像形成装置に適用した場合について説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、他の種々の構
成の電子写真方式のカラー或は単色(白黒)の画像形成
装置や、静電記録方式等の画像形成装置にも等しく適用
できることは言うまでもない。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の現像装置
によれば、現像剤担持体を含む現像室と、現像剤を収納
するホッパー室とが一体的に並置され、これら現像室及
びホッパー室のそれぞれに現像剤を撹拌、搬送するため
の撹拌手段を有する現像装置において、ホッパー室内に
配設された撹拌手段は、ホッパー室の内壁両側面に回転
自在に支持された回転軸と、回転軸に所定の間隔を置い
て取付けられた複数のアームと、軸状部分と、この軸状
部分に一体に形成された板状の本体部分とを備えた搬送
部材と、搬送部材の前記軸状部分を回動可能に係合す
る、アームの自由端部に形成したU字状の支承部と、搬
送部材の前記本体部分を回転軸の方へと付勢するため
に、搬送部材の本体部分と回転軸との間に取付けられた
弾性部材と、を有する構成とされるので、この搬送部材
によるホッパー室からの現像剤の搬送力を現像剤の量に
応じて加減することができる。従って、現像室内への現
像剤の搬送過多によるブロックキング現象や、現像室の
現像剤不足を解消することができるとともに、撹拌手段
の回転負荷を軽減することができるという効果がある。
また、現像室への現像剤の搬送量が安定するという効果
もある。
【0070】また、本発明の現像装置によれば、現像剤
担持体を含む現像部と、現像剤を収納するホッパー部と
が一体的に並置された現像装置において、ホッパー部内
に収納された現像剤を撹拌するとともに、現像部へと搬
送する回転式の現像剤搬送部材は、A.ホッパー部の側
壁面に回転自在に取付けられた回転軸と、弾性部材から
なる板状の現像剤搬送体と、現像剤搬送体を回転可能に
支持するクランク形の棒状体と、回転軸に形成した貫通
孔に摺動可能に挿入された前記棒状体のアーム部と、棒
状体の前記アーム部の端部を直角方向に外側に曲げて形
成されたガイドアームと、回転軸をほぼ中心として形成
され、ガイドアームが係合するガイド溝と、回転軸を回
転駆動する手段と、を有する構成とするか、或いは、
B.ホッパー部の側壁面に回転自在に取付けられた回転
軸と、弾性部材からなる板状の現像剤搬送体と、現像剤
搬送体を回転可能に支持する本体部分を有する棒状体
と、回転軸に形成した貫通孔に摺動可能に挿入された棒
状体の本体部分に連結されたアーム部と、棒状体の前記
本体部分をアーム部より外方へと突出させ、この突出し
た部分に回転自在に設けられたコロと、回転軸の外側に
おいてホッパー部の側壁面に設けられ、コロが当接する
ガイド壁と、コロを前記ガイド壁へと押圧するために前
記アーム部に設けられたバネと、回転軸を回転駆動する
手段と、を有する構成とされるので、現像装置のホッパ
ー部に設けられた現像剤搬送部材の回転半径長が回転角
度に応じて変化するので、この搬送部材によって撹拌、
搬送できる範囲が円形だけでなく、それ以外の任意の形
状の範囲に変更できる。その結果、現像剤を収納するホ
ッパー部にデッドスペースを作ることなく効率よく現像
剤を撹拌、搬送できるという効果がある。また、現像容
器の形状に合わせて現像剤搬送部材の回動範囲を設定で
きるため、現像剤を効率よく収納できる形状の現像容器
を使用することができ、従って、現像剤の収納量を多く
することが可能となり、現像剤の補給頻度の低減が図れ
るという効果がある。さらに、現像剤の収納量を低下さ
せることなく現像容器の形状の変更が容易となるから、
画像形成装置全体の構成を考える上で自由度が広がり、
コストの低減、装置の小型化等の実現が容易になるとい
う効果がある。
【0071】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の現像装置に使用された
撹拌手段を拡大して示す概略斜視図である。
【図2】図1の撹拌手段の動作態様を説明するための概
略図である。
【図3】本発明の第1の実施例の現像装置の全体構成を
示す概略断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例の現像装置の全体構成を
示す概略断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例の現像装置に使用された
現像剤搬送部材の一端部近傍を拡大して示す概略斜視図
である。
【図6】本発明の第2の実施例の現像装置に使用された
現像剤搬送部材を回転駆動する駆動系の一例を示す概略
図である。
【図7】本発明の第2の実施例の現像装置の変形例を示
す概略断面図である。
【図8】本発明の第3の実施例の現像装置に使用された
現像剤搬送部材の一端部近傍を拡大して示す概略斜視図
である。
【図9】本発明の第4の実施例の現像装置の全体構成を
示す概略断面図である。
【図10】本発明の第4の実施例の現像装置に使用され
た撹拌・搬送手段を拡大して示す概略図である。
【図11】本発明の第5の実施例の現像装置の全体構成
を示す概略断面図である。
【図12】本発明の第5の実施例の現像装置に使用され
た撹拌・搬送手段を拡大して示す概略斜視図である。
【図13】従来の電子写真方式の画像形成装置の一例の
全体構成を示す概略断面図である。
【図14】従来の電子写真方式の画像形成装置に使用さ
れている現像装置の一例を示す概略断面図である。
【図15】従来の電子写真方式の画像形成装置に使用さ
れている現像装置の他の例を示す概略断面図である。
【図16】従来の電子写真方式の画像形成装置に使用さ
れている現像装置のさらに他の例を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1 撹拌手段 2 回転軸 3 アーム 4 支承部 5 搬送部材 6 弾性部材 7 現像装置 8 ホッパー室 9 現像室 10 現像スリーブ 12 現像剤規制板 14 感光体ドラム 15 撹拌部材 60 現像装置 61 現像容器 62 現像部 63 ホッパー部 64 現像スリーブ 65 規制ブレード 66 撹拌部材 67 現像剤搬送部材 68 回転軸 69 ガイド溝 70 現像剤搬送体 71 棒状体 72 ガイドアーム 73 ガイド壁 74 コロ 80 駆動ギア 81 ドラムギア 100 現像部 101 ホッパー部 102 規制部材 103 開口部 104 撹拌部材 105 現像スリーブ 106 マグネットローラ 107 ブレード部材 108 ブレード支持台 109 搬送部材 112 ブレードシート 121 現像容器 130 感光体ドラム 141 撹拌・搬送手段 142 回転軸 143 回り止め 144 撹拌ブロック 151 逆送部材 T 現像剤 D1 現像剤溜り
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−116875(JP,A) 特開 平2−236573(JP,A) 特開 昭63−168671(JP,A) 特開 平4−172475(JP,A) 特開 平1−133080(JP,A) 実開 昭62−123660(JP,U) 実開 平3−37455(JP,U) 実開 昭58−126464(JP,U) 実開 昭62−91656(JP,U) 実開 昭58−157346(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤担持体を含む現像室と、現像剤を
    収納するホッパー室とが一体的に並置され、これら現像
    室及びホッパー室のそれぞれに現像剤を撹拌、搬送する
    ための撹拌手段を有する現像装置において、前記ホッパ
    ー室内に配設された撹拌手段は、 前記ホッパー室の内壁両側面に回転自在に支持された回
    転軸と、 前記回転軸に所定の間隔を置いて取付けられた複数のア
    ームと、 軸状部分と、この軸状部分に一体に形成された板状の本
    体部分とを備えた搬送部材と、 前記搬送部材の前記軸状部分を回動可能に係合する、前
    記アームの自由端部に形成したU字状の支承部と、 前記搬送部材の前記本体部分を前記回転軸の方へと付勢
    するために、前記搬送部材の前記本体部分と前記回転軸
    との間に取付けられた弾性部材と、 を有することを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 現像剤担持体を含む現像部と、現像剤を
    収納するホッパー部とが一体的に並置された現像装置に
    おいて、前記ホッパー部内に収納された現像剤を撹拌す
    るとともに、前記現像部へと搬送する回転式の現像剤搬
    送部材は、 前記ホッパー部の側壁面に回転自在に取付けられた回転
    軸と、 弾性部材からなる板状の現像剤搬送体と、 前記現像剤搬送体を回転可能に支持するクランク形の棒
    状体と、 前記回転軸に形成した貫通孔に摺動可能に挿入された前
    記棒状体のアーム部と、 前記棒状体の前記アーム部の端部を直角方向に外側に曲
    げて形成されたガイドアームと、 前記回転軸をほぼ中心として形成され、前記ガイドアー
    ムが係合するガイド溝と、 前記回転軸を回転駆動する手段と、 を有することを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】 現像剤担持体を含む現像部と、現像剤を
    収納するホッパー部とが一体的に並置された現像装置に
    おいて、前記ホッパー部内に収納された現像剤を撹拌す
    るとともに、前記現像部へと搬送する回転式の現像剤搬
    送部材は、 前記ホッパー部の側壁面に回転自在に取付けられた回転
    軸と、 弾性部材からなる板状の現像剤搬送体と、 前記現像剤搬送体を回転可能に支持する本体部分を有す
    る棒状体と、 前記回転軸に形成した貫通孔に摺動可能に挿入された前
    記棒状体の前記本体部分に連結されたアーム部と、 前記棒状体の前記本体部分を前記アーム部より外方へと
    突出させ、この突出した部分に回転自在に設けられたコ
    ロと、 前記回転軸の外側において前記ホッパー部の側壁面に設
    けられ、前記コロが当接するガイド壁と、 前記コロを前記ガイド壁へと押圧するために前記アーム
    部に設けられたバネと、 前記回転軸を回転駆動する手段と、 を有することを特徴とする現像装置。
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