JP2002122768A - 光ファイバーケーブルの敷設方法 - Google Patents
光ファイバーケーブルの敷設方法Info
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Abstract
ケーブルに直接張力を加えることなく、且つ弛ませるこ
とがなく敷設が可能であって、また複数の光ファイバー
ケーブルが敷設される本管内に対しては管路の上部側に
光ファイバーケーブルを敷設することができ、また敷設
作業には高価なロボットを必要としない光ファイバーケ
ーブルの敷設方法を提供する。 【解決手段】 光ファイバーケーブル20に沿って、高
強度低伸度性のテンションメンバー25を長さ方向にス
ライド可能となるように配置し、当該テンションメンバ
ー25を牽引して地中管路1内に引き込み、マンホール
2、3間においてテンションメンバー25に張力を加え
て、当該テンションメンバー25を地中管路1内で略直
線的に張ることにより、光ファイバーケーブル20を地
中管路1の上部側に敷設する。
Description
水道管路内に、光ファイバーケーブルを敷設する方法に
関するものである。
ケーブルを伝送媒体とする情報通信ネットワーク作りが
各所で検討されている。そして、伝送経路としては、既
存の電話回線を光ファイバーケーブルに変更していく方
式ではなく、既に各家庭への連絡経路が確立されている
下水道管路内に光ファイバーケーブルを敷設する方式が
注目を集めている。
ケーブルに比較すると、重量が1/4以下と軽く且つ柔
軟であることから、取り扱いやすく、伝送速度や伝送容
量が格段に優れているため、次世代の伝送媒体として本
命視されている。
の素材がガラスから作られているために、破断伸びが非
常に小さいという欠点を有する。従って、光ファイバー
ケーブルを下水道管に敷設する場合には、光ファイバー
ケーブルに張力が加わらないように留意して作業を行う
必要がある。
を伝送させる目的で使用される幹線や枝線と呼ばれる外
径が20mm前後の大口径の光ファイバーケーブルが敷設
され、またその本管から各家庭に接続される分岐管内に
は、引き込み線と呼ばれる外径が5mm程度の比較的細い
光ファイバーケーブルが敷設される。
用している管路の中に光ファイバーケーブルを敷設する
場合には、下水道本管内を流れる下水の流れを阻害する
ことがないように、幹線や枝線、各引き込み線からなる
光ファイバーケーブルを下水道本管の上部側に敷設する
ことが求められる。
は、敷設される引き出し線が細いこともあり、また配管
設計が下水道本管は敷設角度が5パーミル(=0.3
度)前後であるのにに対して、分岐管路は10パーミル
以上と大きく、且つ本管との接続角度が60度以上とさ
れていることから、基本的に下水の滞留が生じにくく、
本管のように光ファイバーケーブルを強いて上部に敷設
する制限は実用上必要が無いと考えられる。
ブルを下水道本管の上部側に張力を加えることなく敷設
する方法として、特公平3−50483号公報及び特開
平8−103012号公報に記載された技術が知られて
いる。
ァイバーケーブルを挿入しながら敷設ロボットを挿入
し、該敷設ロボットのアームによって光ファイバーケー
ブルを持ち上げて下水道本管内面の上部に押し付け、敷
設ロボットに装備しているフックを下水道本管内面に適
当間隔で取り付けながら、該フックに光ファイバーケー
ブルを引っ掛けていくものである。
法としては、敷設ロボットに内蔵されているドリルで下
水道本管内面の上部にフック取り付け穴を穿設し、当該
フック取り付け穴内部に接着剤を充填した後に、そのフ
ック取り付け穴にフックを押し込み、フック取り付け穴
内部の接着剤を溢れ出させながら、フックを下水道本管
内面に固定するものである。
来技術の方法は、フック間の光ファイバーケーブルが自
重により弛むことが考えられ、弛みによるクリープ破断
を防止するために、フック間隔を比較的短い間隔で設定
しなければならず、フック取り付け作業に対して非常に
多くの時間を要していた。
ーブルを押さえつけるためのアーム機構や、フック取り
付け穴を穿設するためのドリル機構、接着剤の注入機
構、フック取り付け穴にフックを押し込むための機構な
ど、下水道管路内で種々の作業を行うための機構が組み
込まれており、構造が複雑であってコストが高いものと
なる。下水道管路内に早急に光ファイバーケーブル網を
構築させるためには、敷設作業が汎用性のある低コスト
の技術であることが要求されており、前記公報に記載さ
れた方法はなかなか採用されにくい問題がある。
あって、下水道管などの地中管路内に、光ファイバーケ
ーブルに直接張力を加えることなく、且つ弛ませること
がなく敷設が可能であって、また複数の光ファイバーケ
ーブルが敷設される本管内に対しては管路の上部側に光
ファイバーケーブルを敷設することができ、また敷設作
業には高価なロボットを必要としない光ファイバーケー
ブルの敷設方法を提供することを目的とするものであ
る。
法は、複数のマンホールが設けられた地中管路内に光フ
ァイバーケーブルを敷設する方法であって、地中管路内
に敷設される光ファイバーケーブルに沿って、高強度低
伸度性のテンションメンバーを光ファイバーケーブルに
対して長さ方向にスライド可能となるように配置し、当
該テンションメンバーを牽引して一のマンホールから地
中管路内を通して他のマンホールまで引き込むことによ
り、前記光ファイバーケーブルを地中管路内に挿入し、
次いでマンホール間においてテンションメンバーに張力
を加えて、当該テンションメンバーを地中管路内の上部
側で略直線的に張ることにより、前記光ファイバーケー
ブルをテンションメンバーに沿って地中管路内の上部側
に敷設することを特徴とするものである。
ーブルとテンションメンバーとが、保護管に挿通される
ことにより互いに長さ方向にスライド可能となるように
並設されていることが好ましい。
の間に設けられた本管に少なくとも一本以上の分岐管が
分岐している地中管路に、本管及び各分岐管を経由して
光ファイバーケーブルを敷設する方法であって、本管内
に敷設される幹光ファイバーケーブル及び、当該幹光フ
ァイバーケーブルから分岐して各分岐管内に敷設される
分岐光ファイバーケーブルに沿って、それぞれに高強度
低伸度性のテンションメンバーをそれぞれの光ファイバ
ーケーブルに対して長さ方向にスライド可能に配置し、
幹光ファイバーケーブルに沿わせた幹テンションメンバ
ーをマンホールから本管内を介して他のマンホールま
で、また分岐光ファイバーケーブルに沿わせた分岐テン
ションメンバーをマンホールから本管及び所定の分岐管
内を経由して分岐管桝まで、それぞれ引き込み、それら
のテンションメンバーを牽引して各光ファイバーケーブ
ルを本管内及び分岐管内に挿通し、次いでマンホール間
及びマンホールと分岐桝との間においてテンションメン
バーに張力をかけて、本管内に挿通したテンションメン
バーを本管内の上部側で略直線的に張ることにより、各
光ファイバーケーブルを本管内の上部側に敷設すると共
に、分岐管内に挿通した分岐テンションメンバーに張力
をかけることにより、分岐光ファイバーケーブルを分岐
管内において弛むことがないように敷設することを特徴
とするものである。
分岐テンションメンバーが、本管内の分岐管口に相当す
る部分で、本管内に敷設される幹テンションメンバーと
結束されていることが好ましい。
岐テンションメンバーは、本管内の分岐管口に相当する
部分で、本管内に敷設される幹テンションメンバーから
分岐していることも好ましいことである。
ーケーブルとテンションメンバーとが、保護管に挿通さ
れることにより互いに長さ方向にスライド可能となるよ
うに並設されており、当該保護管における本管内の分岐
管口に相当する部分で、分岐光ファイバーケーブル及び
分岐テンションメンバーが前記保護管から突出して分岐
しているものとすることもできる。
ンションメンバーが筒状であって、当該テンションメン
バー内に光ファイバーケーブルを挿通することにより、
当該光ファイバーケーブルをテンションメンバーに対し
て長さ方向にスライド可能とすることが好ましい。
ンメンバーが線状体又は帯状体であって、当該テンショ
ンメンバーに光ファイバーケーブルを若干弛ませながら
部分的に係止することにより、光ファイバーケーブルを
テンションメンバーに対して長さ方向にスライド可能と
することも好ましいことである。
敷設するテンションメンバーが、断面形状が略U字状、
略V字状又は略W字状などの一方に開いた空間部を有す
る形状の剛直体よりなり、当該テンションメンバーの空
間部に光ファイバーケーブルを設置することにより、当
該光ファイバーケーブルをテンションメンバーに対して
スライド可能とすることもできる。
内のテンションメンバーに張力を加えて当該テンション
メンバー及び光ファイバーケーブルを地中管路本管の上
部に敷設した後に、地中管路内に所要の箇所にリング状
の拡径材を挿入し、当該拡径材を拡径してテンションメ
ンバー及び光ファイバーケーブルを本管の内壁面に押圧
することが好ましい。
本管及び分岐管内にテンションメンバー及び光ファイバ
ーケーブルを挿通した後に、本管の分岐管口にキャップ
型拡径材を嵌合し、当該キャップ型拡径材により分岐管
口で分岐する分岐光ファイバーケーブル及び分岐テンシ
ョンメンバーを、分岐管の周縁に沿って分岐管内に誘導
すると共に、幹光ファイバーケーブル及び幹テンション
メンバーを分岐管口を迂回せしめることが好ましい。
管内にテンションメンバー及び光ファイバーケーブルを
挿通した後に、分岐管内に当該分岐管より小径の柔軟で
保形性を有するパイプを挿入し、分岐管内に挿通された
分岐光ファイバーケーブル及び分岐テンションメンバー
を、分岐管内面とパイプの外面との間に挟持することも
好ましいことである。
は、本管及び分岐管内にテンションメンバー及び光ファ
イバーケーブルを挿通した後に、分岐管口に配置された
誘導部材により、分岐管口における分岐テンションメン
バー及び分岐光ファイバーケーブルを、本管の上部から
分岐管口の下縁部に誘導し、当該分岐管口の下縁と前記
分岐管桝との間で分岐テンションメンバーに張力をかけ
て、分岐管の下面に沿って分岐光ファイバーケーブルを
敷設することが好ましい。
岐管口の上縁から本管上部内に突出して本管内の幹光フ
ァイバーケーブル及び幹テンションメンバーを支持する
ケーブル受け部と、分岐管口の分岐管内面に沿って分岐
光ファイバーケーブル及び分岐テンションメンバーを分
岐管口の下縁に誘導する誘導部と、分岐管口の下縁にお
いて分岐光ファイバーケーブル及び分岐テンションメン
バーを固定する固定部とを有していることが好ましい。
管の内方側先端部に、筒状の未硬化FRPよりなる固定
部材を嵌合し、当該固定部材を拡開して誘導部材及び分
岐管の内面に圧接した状態で硬化させ、誘導部材を分岐
管に対して固定することが好ましい。
としては、前記ケーブル受け部並びに、分岐光ファイバ
ーケーブル及び分岐テンションメンバーを支持する支持
部を有する筒体と、当該筒体に対して回転自在に嵌合さ
れて前記固定部を有する回転筒とよりなり、前記支持部
と固定部とを一致させた状態でそれらに分岐光ファイバ
ーケーブル及び分岐テンションメンバーを挿通し、その
誘導部材を分岐管桝から挿入して分岐管口に至らしめ、
筒体のケーブル受け部に幹光ファイバーケーブル及び幹
テンションメンバーを支持し、回転筒を筒体に対して回
転して固定部を分岐管口の下部に位置せしめ、分岐光フ
ァイバーケーブル及び分岐テンションメンバーを筒体及
び回転筒の外面を迂回して分岐管口の上部から下縁に誘
導することが好ましい。
材を螺旋状に巻回し、隣接する板状部材の側縁同志を摺
動可能に嵌合してなる管体の、一端部にケーブル受け部
及び支持部を形成し、他端部に固定部を形成したもので
あって、前記支持部と固定部とを一致させた状態でそれ
らに分岐光ファイバーケーブル及び分岐テンションメン
バーを挿通し、その誘導部材を分岐管桝から挿入して分
岐管口に至らしめ、前記ケーブル受け部に幹光ファイバ
ーケーブル及び幹テンションメンバーを支持し、隣接す
る板状部材を摺動させることにより管体を螺旋が緩む方
向に捩じり、管体の径を拡大すると共に固定部を分岐管
口の下部に位置せしめ、分岐光ファイバーケーブル及び
分岐テンションメンバーを管体の外面を迂回して分岐管
口の上部から下縁に誘導することもできる。
を構成する板状部材の外面に、水膨潤ゴムよりなるシー
ル材を止着し、分岐管内の水により当該シール材を膨潤
させることにより誘導部材を分岐管に対して気密に固定
することが好ましい。
部が剛直であって中央部がばね弾性を有する変形可能な
素材よりなるパイプであって、当該パイプが直線状に延
びた状態で分岐光ファイバーケーブル及び分岐テンショ
ンメンバーを挿通し、そのパイプを分岐管桝から分岐管
に挿入して分岐管口に至らしめ、当該パイプの先端に幹
光ファイバーケーブル及び幹テンションメンバーを支持
し、パイプの中央部を捩じることにより分岐管の内面に
沿った螺旋状に変形せしめ、当該パイプ内を通じて分岐
光ファイバーケーブル及び分岐テンションメンバーを分
岐管の内面に沿って誘導し、パイプの後端を分岐管口の
下部に位置せしめて固定部とすることもできる。
て、ばね弾性を有する変形可能な素材よりなるパイプの
両端をそれぞれ、分岐管の内径よりやや大径のリングの
一部を切り開いた拡開部材に固定し、前記パイプが直線
状に延びた状態で分岐光ファイバーケーブル及び分岐テ
ンションメンバーを挿通すると共に、前記拡開部材を縮
径して両端を仮止めし、その誘導部材を分岐管桝から挿
入して分岐管口に至らしめ、パイプの先端に幹光ファイ
バーケーブル及び幹テンションメンバーを支持し、パイ
プの先端部の拡開部材の仮止めを外して拡開して分岐管
内面に圧接せしめ、次いでパイプの中央部を捩じること
により分岐管の内面に沿った螺旋状に変形してパイプの
後端を分岐管口の下部に位置せしめ、パイプの後端部の
拡開部材の仮止めを外して拡開して分岐管内面に圧接せ
しめ、前記パイプ内を通じて分岐光ファイバーケーブル
及び分岐テンションメンバーを分岐管の内面に沿って分
岐管口の下縁に誘導し、パイプの後端を分岐管口の下部
に位置せしめて固定部とすることもできる。
の実施の形態を説明する。なお以下の説明においては管
路は下水道管であるものとして説明するが、本発明は地
中管路内面にフックなどの冶具を直接取り付けないの
で、対象となる管路系や管種の制限がない。例えば、鋼
管により配管しているガス管路や、鋳鉄管により配管し
ている水道管路、雨水管路、電力ケーブル管路など、あ
らゆる地中管路に適用可能である。また、上述した管路
にマンホールが設けられていない場合には、立抗を形成
して本発明を実施することが可能である。
路を示すものであって、1は下水道管の本管であり、マ
ンホール2と他のマンホール3との間に配管されてい
る。そしてその本管1の上部側から、分岐管口6、7に
おいて分岐管4、5が分岐し、当該分岐管4、5は各家
庭(図示せず)毎の分岐管桝8、9にまで接続されてい
る。
置に敷設されており、図2に示すように当該本管1の斜
め側上部に分岐管口6、7が形成され、分岐管4、5は
分岐管口6、7から急角度で上昇した後、地表近くで角
度を変え、緩角度で分岐管桝8、9に接続されている。
ら他のマンホール3及び分岐管桝8、9まで牽引索1
0、11、12を通線しておく。通線の方法としては、
ワイヤーなどの剛直体を押し込む方法や、パラシュート
状の通線具を空気圧で飛ばす方法、自走型管内移動車に
接続しておく方法などが知られており、これらの既知の
方法を適宜採用することができる。
で及び本管1及び分岐管4、5を経由して分岐管桝8、
9までの距離を測長しておき、その長さに対応する光フ
ァイバーケーブル20、21、22を準備しておく。
を有する光ファイバーケーブル20、21、22に、本
管1及び分岐管4、5の長さに相当する長さを有するテ
ンションメンバー25、26、27を、光ファイバーケ
ーブル20、21、22がスライド可能となるように結
合する。この作業は、工場内で実施しても良いし、作業
現場で実施することもできる。
高強度低伸度性の材料よりなり、それが光ファイバーケ
ーブル20、21、22と平行して延び、且つテンショ
ンメンバー25、26、27と光ファイバーケーブル2
0、21、22とが互いに長さ方向にゆとりをもって移
動可能となっている。
7の一例を示すものであって、ポリパラフェニレンベン
ゾビスオキサゾール(PBO)繊維、アラミド繊維、炭
素繊維、金属繊維、ガラス繊維などの高強度低伸度性繊
維よりなる、ロープ、紐、ベルトなどの長尺体や、ステ
ンレスワイヤーなどを使用することができる。
6、27に対して、光ファイバーケーブル20、21、
22が若干弛んだ状態で並設され、その両者が結束用紐
状物30によって部分的に結束されている。
ケーブル20、21、22とテンションメンバー25、
26、27とは結束用紐状物30で結束されることによ
り、部分的に多少の融通性を有した状態で結合されてお
り、且つ結束用紐状物30間においては光ファイバーケ
ーブル20、21、22はテンションメンバー25、2
6、27より僅かに長さが長く、全体としてその両者は
互いに長さ方向にスライド可能となっている。
れる分岐テンションメンバー27を、本管1内の分岐管
口7に相当する部分で本管1内の幹テンションメンバー
25と、結束用紐状物31によって結束している。
ケーブルを下水道管路内に敷設した後に、分岐管桝9か
らテンションメンバー27に張力を加えると、テンショ
ンメンバー25を分岐管口7の部分で分岐管5の方向に
手繰り寄せることができ、光ファイバーケーブル20を
本管1の中間地点で本管1内の上部側に引っ張ることが
可能となり、光ファイバーケーブル20をさらに弛むこ
となく本管1内に敷設することができる。
1、22に対して、テンションメンバー25、26、2
7をスライド可能に一体化した構造の、他の形態を示す
ものであって、テンションメンバー25、26、27は
パイプ状であり、そのテンションメンバー25、26、
27の内部に光ファイバーケーブル20、21、22が
スライド可能に挿通されている。
ンションメンバー25、26、27は、ステンレスなど
の金属パイプ35の外面に防食用の樹脂被膜36が被覆
されている。金属パイプ35の内部には、二本の光ファ
イバー23の外面に防食用の樹脂被膜24を被覆した二
心型の光ファイバーケーブル20、21、22が挿入さ
れている。なお光ファイバーケーブルは二心型に限ら
ず、四心型その他の形式のものも使用可能である。
ブル20、21、22の外径より大きく構成すること
で、光ファイバーケーブル20、21、22は金属パイ
プ35内でスライド可能とすることができる。なお金属
パイプ35は柔軟であって屈曲し得るものであることが
好ましい。また防食用被膜36の厚みの内部には、光フ
ァイバー23と共に線状の高強度低伸度繊維を埋め込ん
で、長さ方向に対して補強しておくことが好ましい。
ファイバーケーブル20、21、22に対して、その本
管1内の幹テンションメンバー25をスライド可能に一
体化した、さらに他の形態を示すものである。
材又はFRP材などの剛直な材料からなる幹テンション
メンバー25であり、その内側の空間部28に光ファイ
バーケーブル20、21、22が設置されている。
て、図6(a)は断面形状が略V字状であり、図6
(b)は断面形状が略W字状となっており、その内側の
空間部28に光ファイバーケーブル20、21、22
が、図6(a)においては1本、図6(b)においては
2本設置されている。
バー25の断面形状は、図5及び図6に示された形状に
限定されるものではなく、光ファイバーケーブルを設置
するための一方に開いた空間部28を有する形状であれ
ば足りる。
接続部材29により連結した状態を示すものである。前
述のように幹テンションメンバー25は剛直体であるの
で、マンホール2、3からは限られた長さのものしか搬
入することができず、本管1の全長に亙ってテンション
メンバー25を敷設するためには、本管1内において接
続部材29により短尺のテンションメンバー部材を連結
して、長尺の幹テンションメンバー25を形成する必要
がある。
一方に開いた略U字状、V字状、W字状などの断面形状
の幹テンションメンバー25を、前記開いた部分を閉じ
た形状の筒状の接続部材29により接続した構造を示し
ている。
に相当する位置に接続部材29を設置することにより、
幹テンションメンバー25内に設置された分岐光ファイ
バーケーブル21及び分岐テンションメンバー26を接
続部材29の位置で分岐させて分岐管4に挿通すること
ができ、図3の結束用紐状物31と同様に、分岐管桝8
から分岐テンションメンバー26に張力を加えて幹テン
ションメンバー25を分岐管口6の方向に手繰り寄せ、
本管1内において幹光ファイバーケーブル20を弛むこ
となく敷設することができる。
バーケーブル20、21、22を、それぞれ対応するテ
ンションメンバー25、26、27とスライド可能に結
合しておき、各テンションメンバー25、26、27の
一端に前記牽引索10、11、12の一端を接続する。
9から牽引索10、11、12の他端を引き取ることに
より、光ファイバーケーブル20、21、22及びテン
ションメンバー25、26、27を、本管1内及び分岐
管4、5内に挿通し、テンションメンバー25、26、
27の他端をマンホール3内及び分岐管桝8、9内に引
き出しておく。
テンションメンバー25、26、27の一端をアンカー
40などの固定手段により固定し、次いで、マンホール
3及び分岐管桝8、9に設置したターンバックル41な
どの巻き上げ手段により、テンションメンバー25、2
6、27の他端を牽引してテンションメンバー25、2
6、27に張力を加える。この状態が図8に示されてい
る。
ョンメンバー25、26、27に張力を加えたときに、
テンションメンバー25、26、27が地中管路内の上
部側で略直線的に張ることが可能なように、少なくとも
マンホール3の内部においては、本管1の上部側と同位
置か、若しくはそれより高い位置に設けることが好まし
い。
めに光ファイバーケーブル20、21、22を省略して
いるが、光ファイバーケーブル20、21、22は既に
述べたように、テンションメンバー25、26、27に
対してスライド可能に結合されている。
に張力を加えるときには、光ファイバーケーブル20、
21、22に張力が作用することなく、あくまでもテン
ションメンバー25、26、27のみに張力が作用する
ようにする。
メンバー25、26、27の内部に光ファイバーケーブ
ル20、21、22が挿通されているので、テンション
メンバー25、26、27に張力を加えるときに、その
内部に挿通された光ファイバーケーブル20、21、2
2に張力が作用しないような張力付与手段を使用する必
要がある。
ンメンバー26、27を分岐管口6、7で結束用紐状物
31により幹テンションメンバー25と結束しておくこ
とにより、分岐管桝8、9側から分岐テンションメンバ
ー26、27に張力を加えたときに、幹テンションメン
バー25を分岐管口6、7の部分で分岐管4、5の方向
に手繰り寄せることができ、マンホール2、3の間で幹
テンションメンバー25に過大な張力をかけることな
く、テンションメンバー25、26、27及び光ファイ
バーケーブル20、21、22を本管1の上部側に位置
せしめることが可能となる。
20を本管1内の上部側に敷設することができる。最後
に、マンホール2、3内に設けられている光ファイバー
ケーブルの接続箱(図示せず)に、光ファイバーケーブ
ル20、21、22を接続し、分岐光ファイバーケーブ
ル21、22の先端を適宜の箇所に設置された戸別の配
線のコネクターに結合して、マンホール2、3間の光フ
ァイバーケーブル20、21、22の敷設が終了する。
5、26、27を、全て同一の形態としておく必要がな
く、各管路の形式により必要に応じて、最適の形態を適
宜組み合わせて採用することが可能である。
すものである。45は保護管であって、プラスチックな
どの板を管状に丸め、その両側縁を開閉可能に重ねてパ
イプ状に成形したものである。
て、光ファイバーケーブル20、21及びテンションメ
ンバー25、26を挿入し、再度その弾性によって管状
に復し、それらを保護管45により外方から包み込んで
保護している。
相当する位置には透孔46が穿設されており、保護管4
5の内部から当該透孔46を通して光ファイバーケーブ
ル21及びテンションメンバー26が外部に分岐してい
る。47は保護管45同士を接続するための接続部材で
ある。
法によって幹テンションメンバー25に張力を加えて、
当該幹テンションメンバー25を本管1内の上部側で略
直線的に張ることにより、幹テンションメンバー25を
包み込んでいる保護管45を本管1内の上部側に配置
し、当該保護管45内部に挿入されている光ファイバー
ケーブル20、21、22も、保護管45と共に本管1
内の上部側に敷設されることとなる。
幹テンションメンバー25に張力を加え、テンションメ
ンバー25、26、27及び光ファイバーケーブル2
0、21、22を本管1の上部側に配置するのである
が、離れたマンホール2、3間において長い幹テンショ
ンメンバー25に張力を加えるだけで、これらを確実に
本管1の上部に沿って配置するのは困難であり、重みで
ある程度垂れ下がることは避けられない。
2はテンションメンバー25、26、27に対して緩ん
だ状態で結合されているので、例えば図3の例において
は、光ファイバーケーブル20、21、22がテンショ
ンメンバー25、26、27に対して弛みを生じ、本管
1内に垂れ下がる。
ファイバーケーブル20、21、22及びテンションメ
ンバー25、26、27の弛みを除いて、本管1の上部
側に確実に配置するための方法を示すものである。
しての金属リングであって、その外周には光ファイバー
ケーブル20、21、22及びテンションメンバー2
5、26、27を収納可能な窪み51が形成されてい
る。
20、21、22又はテンションメンバー25、26、
27が弛んでいる箇所に、壁面を屈曲させて縮径した金
属リング50を挿入し、当該金属リング50を拡径して
本管1内面に圧接し、光ファイバーケーブル20、2
1、22及びテンションメンバー25、26、27を窪
み51に収容して本管1内面に押圧し、本管1内への垂
れ下がりを除いて弛みを除去する。
0、21、22又はテンションメンバー25、26、2
7が本管1内に垂れ下がった箇所のみに適用することも
できるが、本管1の所定間隔毎に金属リング50を設置
し、後発的な垂れ下がりをも防止することが好ましい。
RP材52よりなっており、これを未硬化の状態で所要
の箇所に設置し、それを拡径して光ファイバーケーブル
20、21、22及びテンションメンバー25、26、
27を本管1内面に押圧し、その状態で硬化させてなる
ものである。
が硬化するのに伴い、拡径材が光ファイバーケーブル2
0、21、22及びテンションメンバー25、26、2
7に固着するので、これらの光ファイバーケーブル2
0、21、22及びテンションメンバー25、26、2
7と未硬化FRP材との間に、光ファイバーケーブル2
0、21、22及びテンションメンバー25、26、2
7を収納可能な窪み54を形成した金属片53を挟んで
固着を防止することにより、後で光ファイバーケーブル
20、21、22の取り替えが容易となる。
1、54は一箇所だけであったが、本管1内に敷設され
る光ファイバーケーブル20、21、22及び及びテン
ションメンバー25、26、27の本数に応じて複数形
成しても良い。
状は、リング状に限定するものではなく、板状のものを
その端部同士をオーバーラップさせて縮径しておき、該
オーバーラップ部をスライドさせて拡径可能とした形状
でもよい。
管4、5が分岐する場合、本管1の斜め側上部に分岐管
口6、7が形成されている旨説明した。大部分の分岐は
この構造であり、幹光ファイバーケーブル20及び幹テ
ンションメンバー25を本管1の上部中央に沿って敷設
すれば、これらが分岐管4、5からの下水の流通に障害
となることはない。
4、5によっては、必ずしも厳密にかかる構造が全てで
あるわけではなく、分岐管4、5の角度や分岐管口6、
7の位置がずれて、分岐管の上部中央が分岐管口6、7
に掛かっており、幹光ファイバーケーブル20や幹テン
ションメンバー25がこの分岐管口6、7を横切って、
下水の流通を阻害する恐れが生じる場合もある。
ブル20、21、22及びテンションメンバー25、2
6、27が、分岐管口6、7を横切ることがないように
した構造を示すものである。
あって、分岐管4内に挿入される筒部61と、分岐管口
6周縁の本管1内面に当接する鍔部62より形成されて
おり、筒部61の先端部は鍔部62から本管1の内方に
突出している。
される箇所には、拡径手段63が形成されている。拡径
手段63としては、ステンレス製のバネリング、組成変
形により拡開可能の金属リングなどを使用することがで
き、筒部61を内側から押し拡げて分岐管4の内面に圧
接せしめることができるものを使用する。また前記鍔部
62には、分岐光ファイバーケーブル21及び分岐テン
ションメンバー26を通すための凹部64が形成されて
いる。
分岐テンションメンバー26は、筒部61の先端部の外
周に誘導されて凹部64に至り、当該凹部64から筒部
61と本管1内面との間を通り、分岐管4、5内に延び
ている。
ンションメンバー25は、筒部61の先端部の外周を迂
回することにより、分岐管口6、7を横切ることなく、
本管1の上部中央に沿って延びている。
に光ファイバーケーブル20、21及びテンションメン
バー25、26を位置させることにより、テンションメ
ンバー25、26の張力によってキャップ型拡径材60
が分岐管口6から本管1内に外れることを防止すること
もできる。
ものであって、筒状基部66と筒状枝部67とを略T字
状に結合した形状の、T字状キャップ型拡径材65であ
る。管路内に光ファイバーケーブル20、21及びテン
ションメンバー25、26を設置した後、このT字状キ
ャップ型拡径材65を縮小した状態で本管1内に挿入し
て分岐管口6に位置せしめると共に、筒状枝部67を分
岐管4に挿入し、その状態で筒状基部66及び筒状枝部
67を拡張して、本管1及び分岐管4の内面に圧接す
る。
ァイバーケーブル20、21及びテンションメンバー2
5、26は拡張された筒状枝部67によって分岐管口6
の周縁部を迂回した経路に寄せられると共に、その位置
で筒状基部66及び筒状枝部67と本管1及び分岐管4
との間に挟持される。
5は、本管1の側上部の分岐管口6、7から、急角度で
斜めに上昇し、地表近くで上昇角度を変え、緩角度で分
岐管桝8、9に接続されている。
ーケーブル21、22及び分岐テンションメンバー2
6、27を挿通し、分岐テンションメンバー26、27
に張力を作用させると、分岐管口6、7におけるそれら
の位置関係によっては分岐テンションメンバー26、2
7が分岐管4、5内を斜めに横切って、下水の流通を阻
害する恐れがある。
のであって、分岐管4に分岐光ファイバーケーブル21
及び分岐テンションメンバー26を挿通し、分岐テンシ
ョンメンバー26に張力を作用させた後、分岐管桝8側
から分岐管4内に、当該分岐管4よりやゝ小径のフレキ
シブル保形パイプ70を挿入し、当該フレキシブル保形
パイプ70によって分岐光ファイバーケーブル21及び
分岐テンションメンバー26を分岐管4の壁面に寄せ、
その分岐光ファイバーケーブル21及び分岐テンション
メンバー26を分岐管4とフレキシブル保形パイプ70
との間に挟持するのである。
えば曲げ反発性のあるモノフィラメント糸又はワイヤー
をよこ糸とし、これとたて糸とで筒状に織成した筒状織
布の内面に熱可塑性樹脂のライニングを施したホース
や、硬質プラスチックの線材をスパイラル状に配して補
強材とした、いわゆるスパイラルホースなどを使用する
ことができる。フレキシブル保形パイプ70の外径は分
岐管4の内径よりやゝ小さく、分岐管4内へ容易に挿入
可能とするために、分岐管4内面との間に隙間が生じる
程度のものが好ましい。
ーケーブル20、21及びテンションメンバー25、2
6を挿通し、テンションメンバー25、26に張力を加
えた後に、前記フレキシブル保形パイプ70を分岐管桝
8側から分岐管4内に押し込んで挿入する。
イプ70を挿入する状態の他の例を示すものであって、
先端部が略砲弾型をなしたバッグ73を、その先端が突
出するようにフレキシブル保形パイプ70の先端に嵌合
し、後部から流体圧注入ホース74で圧力流体を送入し
ながら、バッグ73の先端に結合された牽引索72を牽
引して挿入する。フレキシブル保形パイプ70を後方か
ら押し込むことと併用することがより好ましい。
は図2に示すように、本管1の側上部の分岐管口6、7
から、急角度で斜めに上昇し、地表近くで上昇角度を変
えて緩角度で分岐管桝8、9に接続されている。そして
光ファイバーケーブル20、21、22及びテンション
メンバー25、26、27は本管1の上部中央部に敷設
され、そこから分岐した分岐光ファイバーケーブル2
1、22及び分岐テンションメンバー26、27が分岐
管4、5に挿入されるので、単に分岐テンションメンバ
ー26、27に張力を加えると、その分岐テンションメ
ンバー26、27は分岐管口6、7の上端から、分岐管
4、5における角度を変える変曲位置間での間で分岐管
4、5を斜めに横切って敷設されることとなり、下水の
流通を阻害する恐れがある。
流路を確保することもできるが、分岐テンションメンバ
ー26、27に張力を作用させた状態でフレキシブル保
形パイプ70を挿入することは困難であり、また不用意
に分岐光ファイバーケーブル21、22に張力が加わる
ことも考えられ、前記方法は必ずしも十全の方法と言う
ことはできない。
イバーケーブル20及び幹テンションメンバー25から
分岐した分岐光ファイバーケーブル21、22及び分岐
テンションメンバー26、27を、分岐管口6、7を迂
回して一旦分岐管口6、7の下縁に誘導してこの位置で
固定し、この状態で分岐テンションメンバー26、27
に張力を作用させることにより、分岐光ファイバーケー
ブル21、22及び分岐テンションメンバー26、27
は分岐管4、5内を横切ることなく、その分岐管4、5
の下面に沿って敷設される。
イバーケーブル21、22及び分岐テンションメンバー
26、27を分岐管口6、7の下部に迂回させるため
の、いくつかの例について説明する。
のである。80は分岐管4の分岐管口6に設置された誘
導部材であって、この誘導部材80は、筒体81と回転
筒82とが互いに回転自在に嵌合されている。
さい外径を有しており、その先端部には、本管1内に突
出して本管1上部に配置された幹光ファイバーケーブル
20及び幹テンションメンバー25を支持するケーブル
受け部83が形成されている。またそのケーブル受け部
83に対応する位置の外面には、分岐光ファイバーケー
ブル21及び分岐テンションメンバー26を支持するた
めの支持部84が形成されている。
自在に嵌合されており、その外周に分岐光ファイバーケ
ーブル21及び分岐テンションメンバー26を固定的に
支持するための固定部85が形成されている。
すように、前記筒体81の支持部84と回転筒82の固
定部85とを一致させた状態で、そこに分岐光ファイバ
ーケーブル21及び分岐テンションメンバー26を挿通
し、その誘導部材80を分岐管桝8から分岐管4に挿入
して、分岐管口6に至らしめる。そして筒体81のケー
ブル受け部83を本管1内に突出させ、そのケーブル受
け部83に幹光ファイバーケーブル20及び幹テンショ
ンメンバー25を支持する。
して、図18(b)及び図19(b)に示すように固定
部85を分岐管口6の下部に位置せしめ、分岐光ファイ
バーケーブル21及び分岐テンションメンバー26を筒
体81及び回転筒82の外面を迂回して、分岐管口6の
上部から下縁に誘導する。
ョンメンバー26に張力を作用させると、その分岐テン
ションメンバー26の先端は分岐管口6の下縁において
固定部85に固定されているので、分岐光ファイバーケ
ーブル21及び分岐テンションメンバー26は分岐管4
の傾斜の下側面に沿って配置されることとなり、分岐管
4内を横切ることはない。
分岐管4に対する固定が必ずしも確実ではないので、図
20に示すように、誘導部材80の筒体81の内面から
回転筒82を経て、分岐管4の内面にかけて、筒状のシ
ールモールディングコンパウンドよりなる硬化性の固定
部材86を嵌合し、当該固定部材86をその内側に挿入
したエアバッグなどにより拡開して、誘導部材80及び
分岐管4の内面に圧接した状態で硬化させ、誘導部材8
0を分岐管4に対して強固に固定するのが好ましい。
端部にテーパー面を形成することにより、分岐管4内を
流れる固形物が固定部材86に引っ掛かるのを防止する
ことができ、分岐管4内の流体がスムーズに流れる。
である。この例における誘導部材80は、板状部材87
を螺旋状に巻回し、隣接する板状部材87の側縁同志を
摺動可能に嵌合して、管体88を形成している。この管
体88を構成する板状部材87を互いに摺動させること
により捩じることができると共に、そのように捩じるこ
とにより径を拡大縮小することができる。
ーブル受け部83及び支持部84を形成すると共に、後
端部に固定部85を形成し、管体88を捩じって支持部
84と固定部85とが一致し、且つ外径を分岐管4の内
径よりやゝ小さい径にまで縮小した状態で、支持部84
及び固定部85に分岐光ファイバーケーブル21及び分
岐テンションメンバー26を挿通し、その状態の誘導部
材80を分岐管桝8から挿入し、分岐管口6に至らしめ
る。
バーケーブル20及び幹テンションメンバー25を支持
する。そして管体88を前記螺旋が緩む方向に捩じり、
管体88の径を拡大して分岐管4、5の内面に圧接せし
めると共に、固定部85を分岐管口6の下部に位置せし
める。これにより分岐光ファイバーケーブル21及び分
岐テンションメンバー26は管体88の外面を迂回して
分岐管口6の上部から下縁に誘導される。
体88を構成する板状部材87の外面に、水膨潤ゴムよ
りなるシール材89を止着しておくことにより、分岐管
4内の水により当該シール材89を膨潤させ、誘導部材
80を分岐管4に対して気密に固定することができる。
すものである。この例における誘導部材80は、両端部
が剛直であって中央部がばね弾性を有する変形可能な素
材よりなるパイプ90であって、当該パイプ90の内径
は、分岐光ファイバーケーブル21及び分岐テンション
メンバー26を摺動可能に挿通し得る程度の大きさを有
している。
態で、分岐光ファイバーケーブル21及び分岐テンショ
ンメンバー26を挿通し、そのパイプ90を分岐管桝8
から挿入して分岐管口6に至らしめ、当該パイプ90の
先端を本管1内に突出させてケーブル受け部83とし、
幹光ファイバーケーブル20及び幹テンションメンバー
25を支持せしめる。
と、その中央部はその弾性に抗して分岐管4の内面に沿
った螺旋状に変形し、その螺旋はパイプ90の弾性によ
り分岐管4の内面に圧接する。そしてパイプ90の後端
を分岐管口6の下部に位置せしめて固定部85とする。
接された状態が不安定である場合には、パイプ90の螺
旋の内側に図20において述べたと同様の固定部材86
を配置し、これを拡開して分岐管4の内面に圧接した状
態で硬化させ、誘導部材80を固定するのが好ましい。
示すものであって、この例における誘導部材80は図2
5に示すように、図22において説明したと同様のパイ
プ90の両端に、リング状の拡開部材91、92を固定
したものである。拡開部材91、92は、金属などのば
ね弾性を有する変形可能な素材よりなり、分岐管4の内
径よりやゝ大径のリングの一部を切り開いた形状をなし
ている。
を分岐管4の内径より小さい径にまで縮径すると共に、
その両端を脱落可能に仮止めしておき、前記パイプ90
が直線状に延びた状態で、そのパイプ90に分岐光ファ
イバーケーブル21及び分岐テンションメンバー26を
挿通する。
8から挿入して分岐管口6に至らしめ、当該パイプ90
の先端を本管1内に突出させてケーブル受け部83と
し、幹光ファイバーケーブル20及び幹テンションメン
バー25を支持せしめる。この状態で先端側の拡開部材
91の仮止めを外し、拡開部材91をその弾性により拡
開させて分岐管4、5の内面に圧接して支持させる。
の中央部を捩じることにより、分岐管4の内面に沿った
螺旋状に変形して、パイプ90の後端を分岐管口6の下
部に位置せしめる。そしてパイプ90の後端部の拡開部
材92の仮止めを外して拡開して分岐管4の内面に圧接
せしめる。
90の中央部を捩じることにより、その中央部はその弾
性に抗して分岐管4の内面に沿った螺旋状に変形し、そ
の螺旋はパイプ90の弾性により分岐管4の内面に圧接
すると共に、パイプ90の両端が拡開部材91、92に
より分岐管口6の下部に固定され、その後端部は固定部
85となる。
における両端部の仮止めは、ホットメルト接着剤で接着
して加熱により脱落可能とする構造、適宜の係止構造に
より着脱自在に係止する構造などを採用することができ
る。
図1における分岐管4についてのみ記載しているが、分
岐管5についても同様であり、またさらに多数の分岐管
が設けられている場合においても同様である。また幹光
ファイバーケーブル20及び幹テンションメンバー25
と述べるのは、これらに分岐管4を素通りする分岐光フ
ァイバーケーブル22及び分岐テンションメンバー27
を並設した状態をも含むものである。
な隣接する二つのマンホール2、3間に限定されるもの
ではなく、光ファイバーケーブルの敷設距離に応じて、
複数のマンホールに跨がって適用することもでき、また
その場合には中間にあるマンホールを分岐管4、5と同
様に扱うこともできる。
イバーケーブル20に幹テンションメンバー25をスラ
イド可能に結合しておくことにより、マンホール2、3
間の幹テンションメンバー25に張力を加え、当該幹テ
ンションメンバー25を本管1内の上部側で略直線的に
張ることで、幹テンションメンバー25は高強度低伸度
性であることから、長さ方向にはほとんど伸びを生じる
ことがなく、従って光ファイバーケーブル20に無理な
引っ張り力を与えることなく、また無用の弛みを生じる
こともなく、幹テンションメンバー25に沿って本管1
の上部に幹光ファイバーケーブル20が敷設される。
る管路においても、光ファイバーケーブル20に対して
無理な引っ張り応力を与えずに、弛むことなく、本管1
内の上部側に敷設することができると共に、同時に分岐
管4、5内にも、分岐テンションメンバー26に張力を
加えて引き込むことにより、各分岐光ファイバーケーブ
ル21、22を、無理な引っ張り力を与えることなく分
岐管4、5に挿入して敷設することができる。
ョンメンバー26、27を、本管1内へ入線するテンシ
ョンメンバー25に対して分岐管口6、7に相当する部
分で結束31しておくことにより、幹テンションメンバ
ー25を分岐管5の方向に手繰り寄せることが可能とな
り、幹光ファイバーケーブル20がさらに弛むことなく
本管1内に敷設される。
ョンメンバー25を、保護管45に挿通しておくことに
より、当該保護管45を介して幹テンションメンバー2
5に幹光ファイバーケーブル20をスライド可能に結合
され、幹テンションメンバー25に加わる張力により、
保護管45を介して光ファイバーケーブル20が本管1
内の上部側に敷設される。
入線する分岐光ファイバーケーブル21、22及び分岐
テンションメンバー26、27を、分岐管口6、7に相
当する部分で保護管45から分岐させ、その分岐テンシ
ョンメンバー26、27に張力を作用させることにより
分岐管4、5内にも各光ファイバーケーブル21、22
が無理な引っ張り力が作用することなく挿入される。
ることにより、本管1内に生じた光ファイバーケーブル
20の弛みを、拡径材50、52により本管1内面へ押
圧して除去することが可能である。
0、65を嵌合することにより、光ファイバーケーブル
20、21、22及びテンションメンバー25、26、
27を、それぞれ本管1又は分岐管4、5に移動させ、
分岐管口6、7で汚水の流れを阻害することがなくな
る。
イプ70を挿入することにより、分岐管4、5内の汚水
の流れをフレキシブル保形パイプ70内に導き、光ファ
イバーケーブル21、22及びテンションメンバー2
6、27による分岐管4、5内の汚水の流れを阻害する
ことが防止される。
部に敷設された幹光ファイバーケーブル20及び幹テン
ションメンバー25から分岐した分岐光ファイバーケー
ブル21、22及び分岐テンションメンバー26、27
を、分岐管口6、7を迂回して分岐管口6、7の下縁に
誘導してこの位置で固定し、この状態で分岐テンション
メンバー26、27に張力を作用させることにより、分
岐光ファイバーケーブル21、22及び分岐テンション
メンバー26、27は分岐管4、5内を横切ることな
く、その分岐管4、5の下面に沿って敷設される。
ケーブル20を幹テンションメンバー25にスライド可
能に結合したので、幹テンションメンバー25に張力を
作用させることにより、幹光ファイバーケーブル20に
張力を加えることなく、且つ弛んで本管1内に垂れ下が
ることなく、本管1の上部側に敷設することができ、地
中管路に流体の流通を阻害することなく光ファイバーケ
ーブルを敷設することができる。
ーケーブル20を本管1の上部に敷設するために、ロボ
ットなどの高価な装置を必要とせず、光ファイバーケー
ブルの敷設作業を安価に提供することができ、早急な光
ファイバーケーブル網を構築することが可能となる。
岐管4、5に、本管1を経由して分岐光ファイバーケー
ブル21、22及び分岐テンションメンバー26、27
を挿入し、分岐テンションメンバー26、27に張力を
作用させることにより、分岐光ファイバーケーブル2
1、22に張力を作用させることなく、また弛みを生じ
ることなく、分岐管4、5に敷設することができ、各家
庭に光ファイバーケーブルを配線することができる。
口6、7に配置された誘導部材80により、分岐テンシ
ョンメンバー26、27及び分岐光ファイバーケーブル
21、22を本管1の上部から分岐管口6、7の下縁部
に誘導し、当該分岐管口6、7の下縁と分岐管桝8、9
との間で分岐テンションメンバー26、27に張力を加
えるので、分岐光ファイバーケーブル21、22に張力
を加えることなく、分岐管4、5の下面に沿って敷設す
ることができる。
中央縦断面図
を部分的に係止した状態を示す正面図
ーケーブルを挿通した状態を示すものであって、(a)
は斜視図であり、(b)はその拡大横断面図である。
ファイバーケーブルを設置した状態を示す斜視図
ァイバーケーブルを設置した状態を示す横断面図であっ
て、テンションメンバーの断面形状が(a)はV字状で
あり、(b)はW字状である。
材により連結した状態を示す斜視図
加えた状態を示す中央縦断面図
ーを保護管に挿通した状態を示す中央縦断面図
図、(b)はB−B部分の断面図
合した状態を示す横断面図
した状態を示す、横断面図
態を示す、中央縦断面図
を示す斜視図
た状態を示す中央縦断面図
を分岐管内へ挿入している状態を示す中央縦断面図
ーケーブル及びテンションメンバーを分岐管口下部に誘
導する状態を示す横断面図であって、(a)は誘導部材
を分岐管口に配置した状態を示し、(b)は回転筒を回
転させて分岐管口下部に誘導した状態を示す。
って、(a)は分岐管口に配置した状態、(b)は回転
筒を回転させた状態を示す。
した状態を示す、横断面図
た管体を使用した例を示す横断面図であって、(a)は
誘導部材を分岐管口に配置した状態、(b)は管体を捩
じった状態を示す。
した状態を示す、横断面図
斜視図
たパイプを使用した状態を示す、横断面図
って、(a)は分岐管口への装着前の状態を示し、
(b)は分岐管口に装着した状態を示す。
Claims (20)
- 【請求項1】 複数のマンホール(2、3)が設けられ
た地中管路(1)内に光ファイバーケーブル(20)を
敷設する方法であって、地中管路(1)内に敷設される
光ファイバーケーブル(20)に沿って、高強度低伸度
性のテンションメンバー(25)を光ファイバーケーブ
ル(20)に対して長さ方向にスライド可能となるよう
に配置し、当該テンションメンバー(25)を牽引して
一のマンホール(2)から地中管路(1)内を通して他
のマンホール(3)まで引き込むことにより、前記光フ
ァイバーケーブル(20)を地中管路(1)内に挿入
し、次いでマンホール(2、3)間においてテンション
メンバー(25)に張力を加えて、当該テンションメン
バー(25)を地中管路(1)内の上部側で略直線的に
張ることにより、前記光ファイバーケーブル(20)を
テンションメンバー(25)に沿って地中管路(1)内
の上部側に敷設することを特徴とする、光ファイバーケ
ーブルの敷設方法 - 【請求項2】 前記光ファイバーケーブル(20)とテ
ンションメンバー(25)とが、保護管(45)に挿通
されることにより互いに長さ方向にスライド可能となる
ように並設されていることを特徴とする、請求項1に記
載の光ファイバーケーブルの敷設方法 - 【請求項3】 マンホール(2、3)の間に設けられた
本管(1)に少なくとも一本以上の分岐管(4、5)が
分岐している地中管路に、本管(1)及び各分岐管
(4、5)を経由して光ファイバーケーブル(20、2
1、22)を敷設する方法であって、本管(1)内に敷
設される幹光ファイバーケーブル(20)及び、当該幹
光ファイバーケーブル(20)から分岐して各分岐管
(4、5)内に敷設される分岐光ファイバーケーブル
(21、22)に沿って、それぞれに高強度低伸度性の
テンションメンバー(25、26、27)をそれぞれの
光ファイバーケーブルに対して長さ方向にスライド可能
に配置し、幹光ファイバーケーブル(20)に沿わせた
幹テンションメンバー(25)をマンホール(2)から
本管(1)内を介して他のマンホール(3)まで、また
分岐光ファイバーケーブル(21、22)に沿わせた分
岐テンションメンバー(26、27)をマンホール
(2)から本管(1)及び所定の分岐管(4、5)内を
経由して分岐管桝(8、9)まで、それぞれ引き込み、
それらのテンションメンバー(25、26、27)を牽
引して各光ファイバーケーブル(20、21、22)を
本管(1)内及び分岐管(4、5)内に挿通し、次いで
マンホール(2、3)間及びマンホール(2)と分岐桝
(8、9)との間においてテンションメンバー(25、
26、27)に張力をかけて、本管(1)内に挿通した
テンションメンバー(25、26、27)を本管(1)
内の上部側で略直線的に張ることにより、各光ファイバ
ーケーブル(20、21、22)を本管(1)内の上部
側に敷設すると共に、分岐管(4、5)内に挿通した分
岐テンションメンバー(26、27)に張力をかけるこ
とにより、分岐光ファイバーケーブル(21、22)を
分岐管(4、5)内において弛むことがないように敷設
することを特徴とする、光ファイバーケーブルの敷設方
法 - 【請求項4】 分岐管(4、5)内に挿通する分岐テン
ションメンバー(26、27)が、本管(1)内の分岐
管口(6、7)に相当する部分で、本管(1)内に敷設
される幹テンションメンバー(25)と結束(31)さ
れていることを特徴とする、請求項3に記載の光ファイ
バーケーブルの敷設方法 - 【請求項5】 分岐管(4、5)内に挿入する分岐テン
ションメンバー(26、27)は、本管(1)内の分岐
管口(6、7)に相当する部分で、本管(1)内に敷設
される幹テンションメンバー(25)から分岐している
ことを特徴とする、請求項3に記載の光ファイバーケー
ブルの敷設方法 - 【請求項6】 前記光ファイバーケーブル(20、2
1、22)とテンションメンバー(25、26、27)
とが、保護管(45)に挿通されることにより互いに長
さ方向にスライド可能となるように並設されており、当
該保護管(45)における本管(1)内の分岐管口
(6,7)に相当する部分で、分岐光ファイバーケーブ
ル(21、22)及び分岐テンションメンバー(26、
27)が前記保護管(45)から突出して分岐している
ことを特徴とする、請求項3に記載の光ファイバーケー
ブルの敷設方法 - 【請求項7】 テンションメンバー(25、26、2
7)が筒状であって、当該テンションメンバー(25、
26、27)内に光ファイバーケーブル(20、21、
22)を挿通することにより、当該光ファイバーケーブ
ル(20、21、22)をテンションメンバー(25、
26、27)に対して長さ方向にスライド可能としたこ
とを特徴とする、請求項1又は3に記載の光ファイバー
ケーブルの敷設方法 - 【請求項8】 テンションメンバー(25、26、2
7)が線状体又は帯状体であって、当該テンションメン
バー(25、26、27)に光ファイバーケーブル(2
0、21、22)を若干弛ませながら部分的に係止(3
0)することにより、光ファイバーケーブル(20、2
1、22)をテンションメンバー(25、26、27)
に対して長さ方向にスライド可能としたことを特徴とす
る、請求項1又は3に記載の光ファイバーケーブルの敷
設方法 - 【請求項9】 地中管路(1)内に敷設するテンション
メンバー(25)が、断面形状が略U字状、略V字状又
は略W字状などの一方に開いた空間部(28)を有する
形状の剛直体よりなり、当該テンションメンバー(2
5)の空間部(28)に光ファイバーケーブル(20、
21、22)を設置することにより、当該光ファイバー
ケーブル(20、21、22)をテンションメンバー
(25)に対してスライド可能としたことを特徴とす
る、請求項1又は3に記載の光ファイバーケーブルの敷
設方法 - 【請求項10】 地中管路(1)内のテンションメンバ
ー(25)に張力を加えて当該テンションメンバー(2
5)及び光ファイバーケーブル(20)を地中管路本管
(1)の上部に敷設した後に、地中管路(1)内に所要
の箇所にリング状の拡径材(50、52)を挿入し、当
該拡径材(50、52)を拡径してテンションメンバー
(25)及び光ファイバーケーブル(20)を本管
(1)の内壁面に押圧することを特徴とする、請求項1
及び3に記載の光ファイバーケーブルの敷設方法 - 【請求項11】 本管(1)及び分岐管(4、5)内に
テンションメンバー(25、26、27)及び光ファイ
バーケーブル(20、21、22)を挿通した後に、本
管(1)の分岐管口(6、7)にキャップ型拡径材(6
0、65)を嵌合し、当該キャップ型拡径材(60、6
5)により分岐管口(6、7)で分岐する分岐光ファイ
バーケーブル(21、22)及び分岐テンションメンバ
ー(26、27)を、分岐管(4、5)の周縁に沿って
分岐管(4、5)内に誘導すると共に、幹光ファイバー
ケーブル(20)及び幹テンションメンバー(25)を
分岐管口(6、7)を迂回せしめることを特徴とする、
請求項3に記載の光ファイバーケーブルの敷設方法 - 【請求項12】 本管(1)及び分岐管(4、5)内に
テンションメンバー(25、26、27)及び光ファイ
バーケーブル(20、21、22)を挿通した後に、分
岐管(4、5)内に当該分岐管(4、5)より小径の柔
軟で保形性を有するパイプ(70)を挿入し、分岐管
(4、5)内に挿通された分岐光ファイバーケーブル
(21、22)及び分岐テンションメンバー(26、2
7)を、分岐管(4、5)内面とパイプ(70)の外面
との間に挟持することを特徴とする、請求項3に記載の
光ファイバーケーブルの敷設方法 - 【請求項13】 本管(1)及び分岐管(4、5)内に
テンションメンバー(25、26、27)及び光ファイ
バーケーブル(20、21、22)を挿通した後に、分
岐管口(6、7)に配置された誘導部材(80)によ
り、分岐管口(6、7)における分岐テンションメンバ
ー(26、27)及び分岐光ファイバーケーブル(2
1、22)を、本管(1)の上部から分岐管口(6、
7)の下縁部に誘導し、当該分岐管口(6、7)の下縁
と前記分岐管桝(8、9)との間で分岐テンションメン
バー(26、27)に張力をかけて、分岐管(4、5)
の下面に沿って分岐光ファイバーケーブル(21、2
2)を敷設することを特徴とする、請求項3に記載の光
ファイバーケーブルの敷設方法 - 【請求項14】 前記誘導部材(80)が、分岐管口
(6、7)の上縁から本管(1)上部内に突出して本管
(1)内の幹光ファイバーケーブル(20)及び幹テン
ションメンバー(25)を支持するケーブル受け部(8
3)と、分岐管口(6、7)の分岐管(4、5)内面に
沿って分岐光ファイバーケーブル(21、22)及び分
岐テンションメンバー(26、27)を分岐管口(6、
7)の下縁に誘導する誘導部と、分岐管口(6、7)の
下縁において分岐光ファイバーケーブル(21、22)
及び分岐テンションメンバー(26、27)を固定する
固定部(85)とを有していることを特徴とする、請求
項13に記載の光ファイバーケーブルの敷設方法 - 【請求項15】 前記誘導部材(80)における分岐管
(4、5)の内方側先端部に、筒状の未硬化FRPより
なる固定部材(86)を嵌合し、当該固定部材(86)
を拡開して誘導部材(80)及び分岐管(4、5)の内
面に圧接した状態で硬化させ、誘導部材(80)を分岐
管(4、5)に対して固定することを特徴とする、請求
項14に記載の光ファイバーケーブルの敷設方法 - 【請求項16】 前記誘導部材(80)が、前記ケーブ
ル受け部(83)並びに、分岐光ファイバーケーブル
(21、22)及び分岐テンションメンバー(26、2
7)を支持する支持部(84)を有する筒体(81)
と、当該筒体(81)に対して回転自在に嵌合されて前
記固定部(85)を有する回転筒(82)とよりなり、
前記支持部(84)と固定部(85)とを一致させた状
態でそれらに分岐光ファイバーケーブル(21、22)
及び分岐テンションメンバー(26、27)を挿通し、
その誘導部材(80)を分岐管桝(8、9)から挿入し
て分岐管口(6、7)に至らしめ、筒体(81)のケー
ブル受け部(83)に幹光ファイバーケーブル(20)
及び幹テンションメンバー(25)を支持し、回転筒
(82)を筒体(81)に対して回転して固定部(8
5)を分岐管口(6、7)の下部に位置せしめ、分岐光
ファイバーケーブル(21、22)及び分岐テンション
メンバー(26、27)を筒体(81)及び回転筒(8
2)の外面を迂回して分岐管口(6、7)の上部から下
縁に誘導することを特徴とする、請求項14に記載の光
ファイバーケーブルの敷設方法 - 【請求項17】 前記誘導部材(80)が、板状部材
(87)を螺旋状に巻回し、隣接する板状部材(87)
の側縁同志を摺動可能に嵌合してなる管体(88)の、
一端部にケーブル受け部(83)及び支持部(84)を
形成し、他端部に固定部(85)を形成したものであっ
て、前記支持部(84)と固定部(85)とを一致させ
た状態でそれらに分岐光ファイバーケーブル(21、2
2)及び分岐テンションメンバー(26、27)を挿通
し、その誘導部材(80)を分岐管桝(8、9)から挿
入して分岐管口(6、7)に至らしめ、前記ケーブル受
け部(83)に幹光ファイバーケーブル(20)及び幹
テンションメンバー(25)を支持し、隣接する板状部
材(87)を摺動させることにより管体(88)を螺旋
が緩む方向に捩じり、管体(88)の径を拡大すると共
に固定部(85)を分岐管口(6、7)の下部に位置せ
しめ、分岐光ファイバーケーブル(21、22)及び分
岐テンションメンバー(26、27)を管体(88)の
外面を迂回して分岐管口(6、7)の上部から下縁に誘
導することを特徴とする、請求項14に記載の光ファイ
バーケーブルの敷設方法 - 【請求項18】 前記誘導部材(80)の管体(88)
を構成する板状部材(87)の外面に、水膨潤ゴムより
なるシール材(89)を止着し、分岐管(4、5)内の
水により当該シール材(89)を膨潤させることにより
誘導部材(80)を分岐管(4、5)に対して気密に固
定することを特徴とする、請求項17に記載の光ファイ
バーケーブルの敷設方法 - 【請求項19】 前記誘導部材(80)が、両端部が剛
直であって中央部がばね弾性を有する変形可能な素材よ
りなるパイプ(90)であって、当該パイプ(90)が
直線状に延びた状態で分岐光ファイバーケーブル(2
1、22)及び分岐テンションメンバー(26、27)
を挿通し、そのパイプ(90)を分岐管桝(8、9)か
ら挿入して分岐管口(6、7)に至らしめ、当該パイプ
(90)の先端に幹光ファイバーケーブル(20)及び
幹テンションメンバー(25)を支持し、パイプ(9
0)の中央部を捩じることにより分岐管(4、5)の内
面に沿った螺旋状に変形せしめ、当該パイプ(90)内
を通じて分岐光ファイバーケーブル(21、22)及び
分岐テンションメンバー(26、27)を分岐管(4、
5)の内面に沿って誘導し、パイプ(90)の後端を分
岐管口(6、7)の下部に位置せしめて固定部(85)
とすることを特徴とする、請求項14に記載の光ファイ
バーケーブルの敷設方法 - 【請求項20】 前記誘導部材(80)が、ばね弾性を
有する変形可能な素材よりなるパイプ(90)の両端を
それぞれ、分岐管(4、5)の内径よりやや大径のリン
グの一部を切り開いた拡開部材(91、92)に固定
し、前記パイプ(90)が直線状に延びた状態で分岐光
ファイバーケーブル(21、22)及び分岐テンション
メンバー(26、27)を挿通すると共に、前記拡開部
材(91、92)を縮径して両端を仮止めし、その誘導
部材(80)を分岐管桝(8、9)から挿入して分岐管
口(6、7)に至らしめ、パイプ(90)の先端に幹光
ファイバーケーブル(20)及び幹テンションメンバー
(25)を支持し、パイプ(90)の先端部の拡開部材
(91)の仮止めを外して拡開して分岐管(4、5)内
面に圧接せしめ、次いでパイプ(90)の中央部を捩じ
ることにより分岐管(4、5)の内面に沿った螺旋状に
変形してパイプ(90)の後端を分岐管口(6、7)の
下部に位置せしめ、パイプ(90)の後端部の拡開部材
(92)の仮止めを外して拡開して分岐管(4、5)内
面に圧接せしめ、前記パイプ(90)内を通じて分岐光
ファイバーケーブル(21、22)及び分岐テンション
メンバー(26、27)を分岐管(4、5)の内面に沿
って分岐管口(6、7)の下縁に誘導し、パイプ(9
0)の後端を分岐管口(6、7)の下部に位置せしめて
固定部(85)とすることを特徴とする、請求項14に
記載の光ファイバーケーブルの敷設方法
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JP2009017781A (ja) * | 2008-09-19 | 2009-01-22 | Ashimori Ind Co Ltd | 既設管路の情報対応管構築方法及び既設管路の情報対応管構築構造 |
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