JP2002122303A - 湿分分離加熱器 - Google Patents

湿分分離加熱器

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JP2002122303A
JP2002122303A JP2000316328A JP2000316328A JP2002122303A JP 2002122303 A JP2002122303 A JP 2002122303A JP 2000316328 A JP2000316328 A JP 2000316328A JP 2000316328 A JP2000316328 A JP 2000316328A JP 2002122303 A JP2002122303 A JP 2002122303A
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moisture
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separating
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JP2000316328A
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Yoichiro Iritani
陽一郎 入谷
Teruaki Sakata
照明 坂田
Koichi Inoue
浩一 井上
Koji Hirokawa
浩司 広川
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • F22STEAM GENERATION
    • F22BMETHODS OF STEAM GENERATION; STEAM BOILERS
    • F22B37/00Component parts or details of steam boilers
    • F22B37/02Component parts or details of steam boilers applicable to more than one kind or type of steam boiler
    • F22B37/26Steam-separating arrangements
    • F22B37/268Steam-separating arrangements specially adapted for steam generators of nuclear power plants

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿分の分離効率が向上する湿分分離加熱器を
提供する。 【解決手段】 胴体1と、前記胴体の内部に設けられ、
湿分を含む蒸気がその内部に供給されるマニホールド7
と、前記マニホールドに形成され、前記マニホールドの
外部に前記蒸気を流出させるための複数の吹き出し口7
aと、前記胴体の内部に設けられ、前記複数の吹き出し
口から流出した前記蒸気から前記蒸気に含まれる前記湿
分を分離する湿分分離エレメント8と、前記マニホール
ドの内部に設けられ、前記蒸気の流れに対して抵抗とし
て機能する複数の突起部17とを備え、前記複数の突起
部は、前記湿分分離エレメントの位置における前記蒸気
の流速が均一化されるように、前記抵抗としての機能に
より前記複数の吹き出し口から前記蒸気が流出するとき
の流速を制御するように設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湿分分離加熱器に
関し、特に、原子力発電プラント等に適用される湿分分
離加熱器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の湿分分離加熱器に関しては、特
開平8−285214号公報、特開平10−61906
号公報に記載された以下の技術が知られている。
【0003】原子力発電プラントの高圧蒸気タービンと
低圧蒸気タービンとの間には、湿分分離加熱器が設置さ
れることがある。この湿分分離加熱器は、高圧蒸気ター
ビンの排気中の湿分を分離するとともに、排気を再加熱
して過熱蒸気にすることにより、低圧蒸気タービンの出
口湿り度を低減させて、エロージョン防止及びタービン
プラントの熱効率向上を達成させる。
【0004】高圧蒸気タービンから導いた低温再熱蒸気
を湿分分離加熱器の横置円筒状胴体(図5(a)の符号
1参照)の下部に設けた低温再熱蒸気入口管から横置円
筒状胴体内に流入させる。この低温再熱蒸気を低温再熱
蒸気入口管よりも上方の横置円筒状胴体内に設けた断面
U字形の受衝板へ直接衝突させ、左右二方向に分けて、
横置円筒状胴体内を上昇させ、蒸気入口仕切板と管群側
版とにより案内して横置円筒状胴体内における上部に流
す。
【0005】そして、この横置円筒状胴体の上部に移動
した低温再熱蒸気の向きを横置円筒状胴体の長手方向に
変えて、蒸気分配通路板の上方の蒸気分配通路(図5
(a)のマニホールド7参照)へ入れ、さらに蒸気分配
通路板の開口部(図5(a)の吹き出し口7a参照)か
ら湿分分離エレメント8へ流入させる。横置円筒状胴体
の内部には、その長手方向に延びるように加熱管群(図
5(a)の管群10参照)が設けられ、湿分分離エレメ
ントにより湿分の分離された蒸気が加熱管群にて加熱さ
れる。
【0006】この加熱された蒸気を横置円筒状胴体の上
部の高温再熱蒸気出口管から流出させて、低圧蒸気ター
ビンへ導く。一方、湿分分離エレメントにより分離され
た水分は、ドレン排出口から排出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図5(a)に示される
ように、湿分分離加熱器では、湿分分離エレメント8を
用いて湿分を分離しているが、湿分分離エレメント8の
前面8aでの蒸気流速が限界値を超えると、液滴が再飛
散し湿分を完全に除去できない。
【0008】図5(a)および図5(b)に示されるよ
うに、現状ではマニホールド7の底壁部7hに形成され
たスリット(吹き出し口)7aから蒸気が流出するが、
スリット7aの長さや幅をマニホールド7の長手方向で
変えることで、湿分分離エレメント8の前面8aでの蒸
気分配の均一化を図り、蒸気流速が限界値を超えないよ
うにしている。
【0009】すなわち、図5(b)に示されるように、
マニホールド7において、横置円筒状胴体1の径方向中
心部に近い方を内側とし、横置円筒状胴体1の外周部に
近い方を外側とすると、複数の吹き出し口7aは、いず
れもマニホールド7の外側寄りのみに設けられ、マニホ
ールド7の長手方向(図5(a)における紙面に直交す
る方向、図5(b)および図6における左右方向)にお
いては、蒸気入口7nから離間するに従って(下流に行
くほど)、複数段階に吹き出し口7aの長さ(図5
(b)における縦方向)および幅(図5(b)における
横方向)が小さくなるように設定されていた。
【0010】しかし、本発明者の知見によれば、図5
(a)に示すように、湿分分離エレメント8の下部8b
での蒸気流速が相対的に高く、一部限界流速を超える領
域もあると考えられる。これは、吹き出し口7aから流
出した蒸気のうち、横置円筒状胴体1の内壁面1aに沿
って流れる蒸気の流速は相対的に高く、その蒸気が湿分
分離エレメント8の下部8bに当たることに起因してい
ると考えられる。
【0011】ここで、限界流速とは、湿分分離エレメン
ト8が蒸気から湿分の除去を行う際に、湿分分離エレメ
ント8による湿分除去が可能な範囲での蒸気の最大流速
をいう。蒸気の流速が限界流速よりも極僅かに遅いとき
に、湿分分離エレメント8の湿分除去効果が最大とな
る。
【0012】また、図6に示すように、マニホールド7
の長手方向にも流速分布があり、流速の高い部分では湿
分分離エレメント8の前面8aでの蒸気流速が限界流速
を超え易くなる。すなわち、マニホールド7の長手方向
において蒸気入口7nから離間するに従って蒸気の流速
が高くなっていた。
【0013】湿分の分離効率が向上する湿分分離加熱器
が望まれている。湿分分離エレメントの前面での蒸気流
速が均一化され、限界流速を超える部分が減少して湿分
の分離効率が向上する湿分分離加熱器が望まれている。
湿分分離エレメントの負荷を小さくして湿分の分離効率
が向上する湿分分離加熱器が望まれている。湿分分離エ
レメントより上流部で湿分の一部を除去することで湿分
分離エレメントの負荷を小さくして湿分の分離効率が向
上する湿分分離加熱器が望まれている。マニホールドに
形成される吹き出し口の加工が行い易く安価な湿分分離
加熱器が望まれている。マニホールドに形成される吹き
出し口の加工が行い易く安価で、湿分の分離効率が向上
する湿分分離加熱器が望まれている。
【0014】本発明の目的は、湿分の分離効率が向上す
る湿分分離加熱器を提供することである。本発明の他の
目的は、湿分分離エレメントの前面での蒸気流速が均一
化され、限界流速を超える部分が減少して湿分の分離効
率が向上する湿分分離加熱器を提供することである。本
発明の更に他の目的は、湿分分離エレメントの負荷を小
さくして湿分の分離効率が向上する湿分分離加熱器を提
供することである。本発明の更に他の目的は、湿分分離
エレメントより上流部で湿分の一部を除去することで湿
分分離エレメントの負荷を小さくして湿分の分離効率が
向上する湿分分離加熱器を提供することである。本発明
の更に他の目的は、マニホールドに形成される吹き出し
口の加工が行い易く安価で、湿分の分離効率が向上する
湿分分離加熱器を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】その課題を解決するため
の手段が、下記のように表現される。その表現中の請求
項対応の技術的事項には、括弧()つき、番号、記号等
が添記されている。その番号、記号等は、請求項対応の
技術的事項と実施の複数・形態のうちの少なくとも一つ
の形態の技術的事項との一致・対応関係を明白にしてい
るが、その請求項対応の技術的事項が実施の形態の技術
的事項に限定されることを示されるためのものではな
い。
【0016】本発明の湿分分離加熱器は、胴体(1)
と、前記胴体(1)の内部に設けられ、湿分を含む蒸気
がその内部に供給されるマニホールド(7)と、前記マ
ニホールド(7)に形成され、前記マニホールド(7)
の外部に前記蒸気を流出させるための複数の吹き出し口
(7a)と、前記胴体(1)の内部に設けられ、前記複
数の吹き出し口(7a)から流出した前記蒸気から前記
蒸気に含まれる前記湿分を分離する湿分分離エレメント
(8)と、前記マニホールド(7)の内部に設けられ、
前記蒸気の流れに対して抵抗として機能する複数の突起
部(17)とを備え、前記複数の突起部(17)は、前
記湿分分離エレメント(8)の位置における前記蒸気の
流速が均一化されるように、前記抵抗としての機能によ
り前記複数の吹き出し口(7a)から前記蒸気が流出す
るときの流速を制御するように設けられている。
【0017】本発明の湿分分離加熱器において、前記複
数の突起部(17)は、前記マニホールド(7)の内部
において前記蒸気が供給される蒸気供給部(7n)から
離間するに従って配置密度が密になるように設けられて
いる。
【0018】本発明の湿分分離加熱器は、胴体(1)
と、前記胴体(1)の内部に設けられ、湿分を含む蒸気
がその内部に供給されるマニホールド(7)と、前記マ
ニホールド(7)に形成され、前記マニホールド(7)
の外部に前記蒸気を流出させるための複数の吹き出し口
(7b)と、前記胴体(1)の内部に設けられ、前記複
数の吹き出し口(7b)から流出した前記蒸気から前記
蒸気に含まれる前記湿分を分離する湿分分離エレメント
(8)とを備え、前記複数の吹き出し口(7b)は、互
いに同じ形状および大きさに形成され、前記湿分分離エ
レメント(8)の位置における前記蒸気の流速が均一化
されるように、前記マニホールド(7)から流出する前
記蒸気の流量を制御するように配置される。
【0019】本発明の湿分分離加熱器は、円筒状に形成
された胴体(1)と、前記胴体(1)の内部に設けら
れ、湿分を含む蒸気がその内部に供給されるマニホール
ド(7)と、前記マニホールド(7)に形成され、前記
マニホールド(7)の外部に前記蒸気を流出させるため
の吹き出し口(7d)と、前記胴体(1)の内部に設け
られ、前記吹き出し口(7d)から流出した前記蒸気か
ら前記蒸気に含まれる前記湿分を分離する湿分分離エレ
メント(8)とを備え、前記吹き出し口(7d)から流
出した前記蒸気の一部は、前記湿分分離エレメント
(8)に至るまでに前記胴体(1)の内周面(1a)に
沿って流れ、前記吹き出し口(7d)は、前記湿分分離
エレメント(8)の位置における前記蒸気の流速が均一
化されるように、前記内周面(1a)に沿って流れる前
記蒸気の一部を流出する側が相対的に小さく形成されて
いる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の湿分分離加熱器の一実施
形態を説明する。なお、前述した構成要素と同じ構成要
素については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略す
る。
【0021】本実施形態では、下記のような構造にする
ことで湿分分離エレメント8の前面8aでの蒸気流速を
均一化し、限界流速を越える領域を少なくする、または
湿分分離エレメント8より上流部で事前に湿分を除去し
ておくことで湿分分離エレメント8での湿分効率を高め
るものである。
【0022】まず、図1(a)、図1(b)および図2
を参照して、本発明の湿分分離加熱器の第1実施形態に
ついて説明する。
【0023】図1(a)、図1(b)および図2に示す
ように、マニホールド7の底壁部7h(図5(a)参
照)に突起板17が設置される。マニホールド7内の底
壁部7hに突起板17を設けることで、底壁部7hを伝
わって流れる湿分を除去する。蒸気入口7nからマニホ
ールド7に導入された蒸気に含まれる湿分を、突起板1
7に衝突させることで湿分分離を行う。
【0024】突起板17によって湿分が除去された後の
蒸気が湿分分離エレメント8に供給されるため、その
分、湿分分離エレメント8の負荷が小さくなり、その結
果、湿分分離加熱器全体としての湿分の分離効率が向上
する。
【0025】また、マニホールド7の長手方向において
蒸気入口7n付近では、突起板17が疎に配置され、下
流に行くほど密に配置されている。これにより、蒸気流
量が多い下流部での抵抗を増し、長手方向の蒸気分配を
改善し、湿分分離エレメント8の前面8aでの蒸気流速
を均一化する。
【0026】なお、本実施形態において、吹き出し口7
aの大きさ、形状、配置形態等は、図5(b)に示した
ものと実質的に同じである。また、本実施形態におい
て、マニホールド7の正断面形状・大きさは、図5
(a)に示されるものと同じく大きく形成され、蒸気入
口7nから供給されマニホールド7内を流通する蒸気の
流速が低くなるようにされている。さらに、本実施形態
において、マニホールド7の底壁部7hは、図5(a)
に示されるものと同じく、内側よりも外側が高い傾斜面
として形成され、傾斜面に沿って内側に流れた湿分を内
側に設けられたドレン排出部(図示せず)にて排出する
ようにしている。
【0027】図1(b)および図2に示すように、突起
板17は、概ね平板状に形成されている。突起板17
は、底壁部7hから所定の高さに形成されている。図1
(a)に示すように、突起板17は、マニホールド7の
底壁部7hにおいて、横置円筒状胴体1の径方向の最内
側から最外側まで延在するように設けられている。
【0028】突起板17は、その下部17aが底壁部7
hに設置された位置に比べて、その上部17bが蒸気入
口7nに接近するように傾けて取り付けられている。そ
の傾斜角は、複数の突起板17の相互間で等しくなるよ
うに設定されている。
【0029】図2に示すように、蒸気入口7nからマニ
ホールド7の内部に供給された蒸気流が突起板17の傾
斜面17cに衝突すると、その蒸気に含まれる湿分が傾
斜面17cに沿って下方に落ち、底壁部7hの上に液溜
まりDとして溜まる。液溜まりDは、ドレン排出部(図
示せず)から排出される。
【0030】液溜まりDは、突起板17の傾斜面17c
側に溜まることになるが、図1(a)に示されるよう
に、底壁部7h上の突起板17の傾斜面17c側には、
その傾斜面17cに隣接する吹き出し口7aとの間に、
液溜まりDが溜まるための空間Sが確保されており、液
溜まりDが吹き出し口7aからマニホールド7内の他の
蒸気と共にマニホールド7の外部に流出することがない
ようにされている。
【0031】本実施形態において、突起板17の形状、
大きさ、配置形態等は特に限定されない。湿分分離エレ
メント8の前面8aでの蒸気流速の均一化作用、突起板
による湿分分離作用、長手方向の蒸気分配、流速分布、
突起板により発生する乱流の程度等を考慮して、突起板
を適宜設計配置することができる。また、本実施形態に
おいて、吹き出し口7aの大きさ、形状、配置形態等
は、図5(b)に示したものと実質的に同じであるとし
て説明したが、本実施形態の突起板の形状、大きさ、配
置形態等との関係で図5(b)に示したものから変更す
ることができる。
【0032】次に、図3(a)および図3(b)を参照
して、本発明の湿分分離加熱器の第2実施形態について
説明する。
【0033】本実施形態では、図3(a)に示されるよ
うに、マニホールドスリット(吹き出し口)7bを配置
する。前述したように、従来は図5(b)に示されるよ
うに、マニホールドスリット(吹き出し口)7aの長さ
や幅が異なるものが配置されていた。これに対し、本実
施形態で用いられるマニホールドスリット7bは、その
長さおよび幅(形状・大きさ)が単一種類のものに固定
されている。
【0034】本実施形態では、単一種類のマニホールド
スリット7bの配置形態を工夫することで、長手方向お
よび半径方向の蒸気分配の均一化を図り、湿分分離エレ
メント8の前面8aでの蒸気流速の均一化を実現してい
る。図3(a)に示すように、マニホールドスリット7
bは、3〜5個毎に互い違いの配置とし、マニホールド
スリット7bの相互間のピッチを長手方向で変化させ
る。
【0035】マニホールドスリット7bは、マニホール
ド7の内側よりも外側に多く配設し、蒸気入口7nから
離間する下流側に行くに従いマニホールドスリット7b
の数を減らすかまたはピッチを大きくする。
【0036】本実施形態によれば、マニホールドスリッ
トの種類を単一にすることで、吹き出し口の加工がし易
くなり、コストダウンを実現することができる。
【0037】なお、本実施形態では、単一種類のマニホ
ールドスリット7bの配置形態は、図3(a)に限るも
のではない。単一種類のマニホールドスリットを用い
て、長手方向および半径方向の蒸気分配の均一化を図る
ための配置形態であれば、様々な配置形態であることが
できる。
【0038】次に、図4を参照して、本発明の湿分分離
加熱器の第3実施形態について説明する。
【0039】図4に示されるように、第3実施形態で
は、マニホールドスリット(吹き出し口)7dが台形形
状に形成される。マニホールドスリット7dの形状を、
図4に示されるように外側の幅を小さく、内側の幅を大
きくした台形形状とする。これにより、マニホールド7
の外側から流出する蒸気の流速を遅くして、湿分分離エ
レメント8の前面8aでの蒸気流速の均一化を図る。
【0040】マニホールドスリット7dの小さな幅側
(外側)から流出した流速の遅い蒸気が横置円筒状胴体
1の内壁面1aに沿って流れ、その蒸気が湿分分離エレ
メント8の下部8bに当たるため、従来のように下部8
bでの蒸気の流速が相対的に速いという問題が起こらな
い。
【0041】なお、図4ではマニホールド7の長手方向
の一端部のみが示され、それ以外の部分は省略されてい
るが、長手方向の蒸気流速の均一化を図るべく、マニホ
ールドスリット7dの相互間のピッチを長手方向で変え
たり、その形状は台形形状のそのままでその大きさを長
手方向で変えることができる。
【0042】なお、上記第1から第3実施形態におい
て、湿分分離エレメント8は、湿分を分離する機能を有
する湿分分離エレメントであればよく、湿分分離エレメ
ント8に限定されるものではない。例えば、湿分分離エ
レメント8に代えて、フィルタや、綿や、多層金網等で
あってもよい。
【0043】上記第1から第3実施形態は、適宜組合わ
せることが可能である。例えば、第1実施形態と第2実
施形態を組み合わせて、単一種類のマニホールドスリッ
トを適宜配置すると共に突起板を設けることができる。
また、第1実施形態と第3実施形態とを組み合わせて、
その形状等を長手方向及び/または半径方向蒸気分配の
均一化が図られるように設けられたマニホールドスリッ
トと共に突起板を設けることができる。さらに、第2実
施形態と第3実施形態を組み合わせて、単一種類のマニ
ホールドスリットの形状を例えば図4に示されるものに
形成することができる。またさらに、第1から第3実施
形態の全てを組合わせることができる。
【0044】上記の複数の実施形態によって以下の効果
を奏することができる。上記第1〜3実施形態によれ
ば、湿分分離エレメント8の前面8aでの蒸気流速が均
一化され、限界流速を超える部分が減少して湿分の分離
効率が向上する。上記第1実施形態によれば、湿分分離
エレメント8より上流部で湿分の一部を除去できるた
め、湿分分離エレメント8の負荷が小さくなり湿分の分
離効率が向上する。上記第2実施形態によれば、マニホ
ールドスリット7bの大きさを固定することで、加工が
し易くなり、コストダウンにつながる。
【0045】
【発明の効果】本発明の湿分分離加熱器によれば、湿分
の分離効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態の湿分分離加熱
器のマニホールドを模式的に示し、図1(a)はその平
面図、図1(b)はその側面図である。
【図2】図2は、本発明の第1実施形態の湿分分離加熱
器の突起板を拡大して模式的に示す側面図である。
【図3】図3は、本発明の第2実施形態の湿分分離加熱
器の一部または全体を模式的に示し、図3(a)はその
マニホールドを示す平面図、図3(b)はその湿分分離
加熱器を示す正断面図である。
【図4】図4は、本発明の第3実施形態の湿分分離加熱
器のマニホールドを模式的に示す平面図である。
【図5】図5は、従来の湿分分離加熱器の一部または全
体を模式的に示し、図5(a)はその湿分分離加熱器を
示す正断面図、図5(b)はそのマニホールドを示す平
面図である。
【図6】図6は、図5の従来の湿分分離加熱器のマニホ
ールドを模式的に示す側面図である。
【符号の説明】
1 横置円筒状胴体 1a 内壁面 7 マニホールド 7a 吹き出し口(マニホールドスリット) 7b 吹き出し口(マニホールドスリット) 7d 吹き出し口(マニホールドスリット) 7h 底壁部 7n 蒸気入口 8 湿分分離エレメント 8a 前面 8b 下部 17 突起板 17a 下部 17b 上部 17c 傾斜面 D 湿分(液溜まり) S 空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 浩一 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 広川 浩司 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 Fターム(参考) 4D031 AB02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴体と、 前記胴体の内部に設けられ、湿分を含む蒸気がその内部
    に供給されるマニホールドと、 前記マニホールドに形成され、前記マニホールドの外部
    に前記蒸気を流出させるための複数の吹き出し口と、 前記胴体の内部に設けられ、前記複数の吹き出し口から
    流出した前記蒸気から前記蒸気に含まれる前記湿分を分
    離する湿分分離エレメントと、 前記マニホールドの内部に設けられ、前記蒸気の流れに
    対して抵抗として機能する複数の突起部とを備え、 前記複数の突起部は、前記湿分分離エレメントの位置に
    おける前記蒸気の流速が均一化されるように、前記抵抗
    としての機能により前記複数の吹き出し口から前記蒸気
    が流出するときの流速を制御するように設けられている
    湿分分離加熱器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の湿分分離加熱器におい
    て、 前記複数の突起部は、前記マニホールドの内部において
    前記蒸気が供給される蒸気供給部から離間するに従って
    配置密度が密になるように設けられている湿分分離加熱
    器。
  3. 【請求項3】 胴体と、 前記胴体の内部に設けられ、湿分を含む蒸気がその内部
    に供給されるマニホールドと、 前記マニホールドに形成され、前記マニホールドの外部
    に前記蒸気を流出させるための複数の吹き出し口と、 前記胴体の内部に設けられ、前記複数の吹き出し口から
    流出した前記蒸気から前記蒸気に含まれる前記湿分を分
    離する湿分分離エレメントとを備え、 前記複数の吹き出し口は、互いに同じ形状および大きさ
    に形成され、前記湿分分離エレメントの位置における前
    記蒸気の流速が均一化されるように、前記マニホールド
    から流出する前記蒸気の流量を制御するように配置され
    る湿分分離加熱器。
  4. 【請求項4】 円筒状に形成された胴体と、 前記胴体の内部に設けられ、湿分を含む蒸気がその内部
    に供給されるマニホールドと、 前記マニホールドに形成され、前記マニホールドの外部
    に前記蒸気を流出させるための吹き出し口と、 前記胴体の内部に設けられ、前記吹き出し口から流出し
    た前記蒸気から前記蒸気に含まれる前記湿分を分離する
    湿分分離エレメントとを備え、 前記吹き出し口から流出した前記蒸気の一部は、前記湿
    分分離エレメントに至るまでに前記胴体の内周面に沿っ
    て流れ、 前記吹き出し口は、前記湿分分離エレメントの位置にお
    ける前記蒸気の流速が均一化されるように、前記内周面
    に沿って流れる前記蒸気の一部を流出する側が相対的に
    小さく形成されている湿分分離加熱器。
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