JP2003144824A - 湿分分離器及び蒸気発生器 - Google Patents

湿分分離器及び蒸気発生器

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JP2003144824A JP2001340982A JP2001340982A JP2003144824A JP 2003144824 A JP2003144824 A JP 2003144824A JP 2001340982 A JP2001340982 A JP 2001340982A JP 2001340982 A JP2001340982 A JP 2001340982A JP 2003144824 A JP2003144824 A JP 2003144824A
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Tatsuo Ishiguro
達男 石黒
Yoshiyuki Kondo
喜之 近藤
Yasuhiko Hirao
康彦 平尾
Hiroshi Hirano
廣 平野
Toshiyuki Mizutani
敏行 水谷
Tomoyuki Inoue
智之 井上
Kaoru Izumi
薫 泉
Junichiro Kodama
淳一郎 児玉
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液滴捕集性能、特に相対的に小さな液滴の捕
集性能を高めた湿分分離器を提供すること。 【解決手段】 複数の波板102を平行に配設して該波
板102の間にジグザグに屈曲する複数の流路101を
画成した湿分分離器100において、流路の上流部分に
比較的大きな液滴を捕集する第1の液滴捕集ポケット1
20を配置し、下流部分に比較的小さな液滴を捕集する
ための第2の液滴捕集ポケット122を配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は加圧水型原子力プラ
ントの蒸気発生器等に用いられる湿分分離器に関する。
【0002】
【従来の技術】加圧水型原子力発電プラントでは原子炉
容器内に設けられた炉心を一次冷却水にて冷却し、炉心
から放出される原子力エネルギにて加熱された一次冷却
水を蒸気発生器に導いて、該蒸気発生器内において二次
冷却水との熱交換を通じて該二次冷却水を沸騰させ、発
生した蒸気により蒸気タービンを駆動し、発電するよう
になっている。蒸気発生器において生成した蒸気は、蒸
気タービンへ供給される前に、蒸気発生器内の上方部位
に配設された気水分離装置により、蒸気流内に含まれて
いる水が分離される。気水分離装置は、一般的に、蒸気
の流れに関して上流側に配設された遠心式の気水分離器
と、該遠心式の気水分離器の下流側に配設された骨板式
の湿分分離器とから成る。
【0003】図18に従来技術による骨板式の湿分分離
器の一例を示す。図18において、湿分分離器10は、
平行に配設した複数の骨板12を具備し、該骨板12の
間にジグザグに屈曲した流路11が画成されている。流
路11の側壁を形成している骨板12には、ジグザグに
屈曲した流路11の外側に膨出した谷形屈曲部の頂点1
6から流路11の内側に膨出した山形屈曲部の頂点18
へ延びる側壁部分12aに液滴捕集ポケット14が設け
られている。液滴Wを含んだ蒸気が図において左端から
流路11内に供給され、流路11を通過する間に液滴捕
集ポケット14により液滴Wが捕集、除去され、流路1
1の右端から流出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近時、蒸気発生器の出
口での湿り度を更に低減することが求められているが、
湿分分離器10ではその要求に十分に応えることができ
ない問題がある。すなわち、従来技術による湿分分離器
10には、流路11の上流側では液滴捕集ポケット14
により比較的大きな液滴Wが捕集されるが、一端捕集さ
れた液滴が液滴捕集ポケット14から再び流路11内の
蒸気流中に飛び出す所謂キャリアオーバーが発生した
り、流路11の下流側の液滴捕集ポケット14が比較的
小さな液滴を十分に捉えることができない問題がある。
【0005】本発明は、こうした従来技術の問題点を解
決することを技術課題としており、液滴捕集性能を高め
た湿分分離器を提供することを目的としている。また、
本発明は、相対的に小径である液滴の捕集を可能とした
湿分分離器を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、複数の骨板を平行に配設して該骨板の間にジグザグ
に屈曲する複数の流路を画成した湿分分離器において、
前記湿分分離器は、前記流路の上流側から見て、前記ジ
グザグに屈曲した流路の外側に膨出した谷形屈曲部の頂
点から流路の内側に膨出した山形屈曲部の頂点へ延びる
側壁部分に形成された入口開口部を有する液滴捕集ポケ
ットを具備しており、前記液滴捕集ポケットが、前記流
路において上流部分に配置され比較的大きな液滴を捕集
する第1の液滴捕集ポケットと、前記流路において下流
部分に配設され比較的小さな液滴を捕集するための第2
の液滴捕集ポケットとを含んで成る湿分分離器を要旨と
する。
【0007】蒸気がジグザグに屈曲した流路内を流通す
る間に、蒸気に含まれている液滴は流路の側壁に衝突す
る。その際、液滴の一部は液滴捕集ポケット内に進入し
て、該液滴捕集ポケットに捕集される。大きな液滴は捕
集しやすいので、流路の上流部分では大きな液滴が相対
的に多く捕集される。そこで、流路の上流部分に比較的
大きな液滴を捕集する第1の液滴捕集ポケットを配置し
た。一方、流路の下流部分では、蒸気流には大きな液滴
が捕集された後の比較的小さな液滴が多く含まれてい
る。そのために、流路の下流部分に比較的小さな液滴を
捕集する第2の液滴捕集ポケットを配置した。
【0008】前記第1の液滴捕集ポケットの入口開口部
は、前記流路から外側に膨出した谷形屈曲部の頂点から
流路の内側に膨出した山形屈曲部の頂点へ延びる側壁部
分において前記山形屈曲部の頂点から離間させて配置す
ることが好ましく、前記第2の液滴捕集ポケットの入口
開口部は、前記流路の外側に膨出した谷形屈曲部の頂点
から流路の内側に膨出した山形屈曲部の頂点へ延びる側
壁部分において前記山形屈曲部の頂点に接するように配
置することが好ましい。
【0009】更に、前記第1と第2の液滴捕集ポケット
の間に液滴凝集手段を設けることができる。前記液滴凝
集部材は、前記流路を横断するように設けられた螺旋状
部材とすることができる。
【0010】請求項6に記載の本発明は、複数の骨板を
平行に配設して該骨板の間にジグザグに屈曲する複数の
流路を画成した湿分分離器において、前記湿分分離器
は、前記流路の上流側から見て、前記ジグザグに屈曲し
た流路の外側に膨出した谷形屈曲部の頂点から流路の内
側に膨出した山形屈曲部の頂点へ延びる側壁部分に形成
された入口開口部を有する複数の液滴捕集ポケットを具
備しており、前記液滴捕集ポケットの全てが、その入口
開口部が前記流路の外側に膨出した谷形屈曲部の頂点か
ら流路の内側に膨出した山形屈曲部の頂点へ延びる側壁
部分において前記山形屈曲部の頂点に接するように配置
されている湿分分離器を要旨とする。
【0011】請求項8に記載の本発明は、複数の骨板を
平行に配設して該骨板の間に反転しながら繰り返し円弧
状に湾曲する複数の流路を画成した湿分分離器におい
て、前記湿分分離器は、前記流路の上流側から見て、前
記湾曲した流路の外側に膨出した谷形頂部から流路の内
側に膨出した山形頂部へ延びる側壁部分に形成された入
口開口部を有する複数の液滴捕集ポケットを具備してい
る湿分分離器を要旨とする。
【0012】好ましくは、前記湾曲した流路は、前記骨
板に固着された複数のベーンにより画成されており、前
記複数のベーンは、少なくともその両端に円弧状に湾曲
した湾曲部を有している。
【0013】また、本発明は、こうした湿分分離器と、
原子炉の一次系からの冷却水を加熱媒体とする逆U字管
群と、気水分離器群とを含む蒸気発生器を要旨とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の好ましい実施形態を説明する。先ず、図16を参照
すると、本発明による湿分分離器を用いる蒸気発生器の
一例が図示されている。蒸気発生器50は、圧力容器5
2内の下方領域において二次冷却水に浸漬された管群5
4を具備している。管群54は、逆U字形に形成されて
おり、その一端が蒸気発生器50の一次冷却水入口水室
53に、そして他端が一次冷却水出口水室55に連通し
ている。圧力容器52内において管群54の上方空間、
より詳細には圧力容器52内に貯留される二次冷却水の
液面の上方には、遠心式気水分離器56が配設されてお
り、該遠心式気水分離装置56の更に上方空間には本発
明を適用すべき湿分分離器60が配設されている。
【0015】原子炉において炉心を冷却した高温の一次
冷却水が一次冷却水入口53aから一次冷却水入口水室
53へ供給され、この一次冷却水は一次冷却水入口水室
53から一次冷却水出口水室55へ向けて管群54内を
流通する。一方、二次冷却水が圧力容器52に形成され
た二次冷却水入口ポート52から、給水リング58を介
して圧力容器52内の管群54の周囲に供給され、圧力
容器52内に貯留される。一次冷却水が管群54内を流
通する間、該一次冷却水との熱交換を通じて圧力容器5
2内に貯留されている二次冷却水が加熱され、これによ
り二次冷却水の蒸気が生成される。
【0016】次に図17を参照すると、本発明を適用す
べき湿分分離器60の一部を破断して示す斜視図が図示
されている。湿分分離器60(100から1500)
は、ケーシング62内に本発明によるジグザグに屈曲し
た流路68を有している。既述したように、一次冷却水
との熱交換により生成した蒸気Sが、図中矢印で示すよ
うに、フードプレート64の下部側から多孔板66aに
形成された多数の小孔66aを通過し、流路68を通過
して反対側から流出する。蒸気Sが流路68を通過する
間に、蒸気Sに含まれていた液滴が分離され、ドレン管
70により圧力容器52内の二次冷却水が貯留されてい
る下方領域に戻される。
【0017】以下、図1から図15を参照して湿分分離
器60の流路68をより詳細に説明する。なお、以下の
説明では、湿分分離器60および流路68の参照番号は
各図面において各々新たな番号が付されている。更に、
図1から図14には、1つの流路のみが図示されている
が、本発明による湿分分離器60は、図16に示すよう
に複数の骨板により複数の流路が横並びに並設して形成
されていることは当業者には理解されよう。
【0018】先ず、図1を参照すると、本発明の第1の
実施形態による湿分分離器100は、スペーサ126を
介して平行に離間、配設された複数の骨板102を具備
しており、該骨板102の間にジグザグに屈曲した流路
101が画成されている。より詳細には、流路101の
側壁を形成する複数のベーンまたは羽板104、10
6、108、110、112、114が骨板102の側
面に固着されており、該ベーン104、106、10
8、110、112、114は、流路101の外側に膨
出した谷形屈曲部の頂点116、および、流路101の
内側に膨出した山形屈曲部の頂点118を形成してい
る。なお、図1の実施形態では、液滴を含んだ蒸気は流
路101の左端から供給され右端から湿分分離器100
の外部へ流出するようになっている。以下の記載におい
て「上流」「下流」「流れ方向」との語は、この流路1
01内の蒸気の流れに関して参照することとする。
【0019】ベーン104は最も上流側に配設されてお
り、谷形屈曲部の頂点116を挟んで上流側に設けられ
流路101の入口部の一部を形成する前方部分104a
と、谷形屈曲部の頂点116から下流側の山形屈曲部の
頂点118へ向けて延びる後方部分104bとを有して
いる。ベーン106は山形屈曲部の頂点118から谷形
屈曲部の頂点116へ向けて流れ方向に延びる本体部分
106aと、山形屈曲部の頂点118を挟んで本体部分
106aから上流側の谷形屈曲116へ延びる前方部分
106bと、谷形屈曲部の頂点116を挟んで本体部分
106aから下流側の山形屈曲116へ延びる後方部分
106cとを有して概ねZ字状に形成されている。ベー
ン108は山形屈曲部の頂点118から谷形屈曲部の頂
点116へ向けて流れ方向に延びる本体部分108a
と、山形屈曲部の頂点118を挟んで本体部分108a
から上流側の谷形屈曲118へ延びる前方部分108b
と、谷形屈曲部の頂点116を挟んで本体部分108a
から下流側の山形屈曲部の頂点118へ延びる後方部分
108cとを有して概ねZ字状に形成されている。ベー
ン110は、谷形屈曲部の頂点116を挟んで上流側の
前方部分110aと、下流側の後方部分110bとを有
して概ねV字状に形成されている。ベーン112は、上
流側の前方部分112aと、上流側の前方部分112a
の下流側に設けられ流路101の出口部の一部を形成す
る後方部分112bとを有して概ねV字状に形成されて
いる。ベーン114は、上流側の前方部分114aと、
上流側の前方部分114aの下流側に設けられ流路10
1の出口部の一部を形成する後方部分114bとを有し
て概ねV字状に形成されている。
【0020】ベーン104、106、108、110、
112、114により形成される側壁、より詳細には、
流路101の上流側から見て、谷形屈曲部の頂点116
から山形屈曲部の頂点118へ延びる側壁部分に液滴捕
集ポケット120、122の入口を提供する複数の開口
部120a、122aが形成されている。本実施形態に
おいて、前記液滴捕集ポケットは、流路101において
上流部分に配置され比較的大きな液滴を捕集する第1の
液滴捕集ポケット120と、流路101において第1の
液滴捕集ポケット120の下流部分に配設され比較的小
さな液滴を捕集するための第2の液滴捕集ポケット12
2とを含んでいる。
【0021】本実施形態において、第1の液滴捕集ポケ
ット120の入口開口部120aは、ベーン104の後
方部分104bとベーン106の前方部分106bの
間、および、ベーン106の後方部分106cとベーン
108の前方部分108bの間に形成されている。一
方、第2の液滴捕集ポケット122の入口開口部122
aは、ベーン108の後方部分108cとベーン110
の前方部分110aの間、ベーン110の後方部分11
0bとベーン112、114の前方部分112a、11
4aの間に形成されている。
【0022】図1から理解されるように、第1の液滴捕
集ポケット120の入口開口部120aは、山形屈曲部
の頂点118から上流側の谷形屈曲部の頂点116へ向
けてベーン106、108の前方部分106b、108
bに相当する距離を以て離間、配置されている。一方、
第2の液滴捕集ポケット122の入口開口部122a
は、ベーン110、112、114が山形屈曲部の頂点
118から上流側の谷形屈曲部の頂点116へ向けて延
びる部分を有してないために、山形屈曲部の頂点118
に接するように配置されている。
【0023】また、第1の実施形態による湿分分離器1
00は、第1と第2の液滴捕集ポケット120、122
の間に凝集手段としての螺旋状部材130が配設されて
いる。螺旋状部材130は、例えばコイルバネにて形成
することができる。
【0024】以下、本実施形態の作用を説明する。液滴
を含んだ蒸気が図1において流路101の左端から流路
101内に流入する。流路110内に流入した蒸気がジ
グザグに屈曲した流路101内を流通する間に、蒸気に
含まれている液滴は流路101の側壁に衝突する。その
際、液滴の一部は液滴捕集ポケット120、122内に
進入して、該液滴捕集ポケット120、122に捕集さ
れる。液滴捕集ポケット120、122に捕集された液
滴は、湿分分離器100の下端に設けられているドレン
回収部(図示せず)に集められ、蒸気発生器内に貯留さ
れている二次冷却水に混合される。
【0025】流路101の上流部分では比較的大きな液
滴が相対的に多く捕集される。そのために、液滴捕集ポ
ケット内に水が充満して液滴が流路110内の蒸気流に
再び取り込まれる所謂キャリアオーバーが発生しやす
い。特に、流路101の谷形の屈曲部の頂点116の近
傍には淀み流れが形成され、流路内101の蒸気流の主
流は、この淀み流れを避けるように流動するので、液滴
捕集ポケット120内において山形屈曲部の頂点118
から下流側に捕集された水が偏在し易い。そのために、
流路110の上流部分に配設されている第1の液滴捕集
ポケット120の入口開口部120aには、ベーン10
6、108の前方部分106b、108bを設けて、こ
の偏在を抑制すると共にキャリアオーバーの発生を抑制
するようにしている。また、第1の液滴捕集ポケット1
20の入口開口部120aは、前記淀み流れを避けるよ
うに山形屈曲部の頂点118側に寄せて配置することが
有利である。
【0026】一方、流路110の下流部分では、蒸気流
には比較的小さな液滴が多く含まれている。液滴が小さ
くなると、流路101が屈曲しても液滴は蒸気流に乗っ
て側壁に衝突しにくくなる。そのために、第2の液滴捕
集ポケット122の入口開口部122aは、流路110
内の蒸気流の流速が高くまた方向が大きく変化する領域
である山形屈曲部の頂点118に接するように配置して
小さな液滴を捕集し易くしている。また、流路101の
上流部分に配設された第1の液滴捕集ポケット120に
より比較的大きな液滴が捕集された後に、小さな液滴を
多く含んだ蒸気が、第1と第2の液滴捕集ポケット12
0、122の間に配設された螺旋状部材130を通過す
る際、蒸気に含まれる液滴が凝集し大きな液滴となる。
これにより、その下流に配設された第2の液滴捕集ポケ
ット122により液滴を捕集し易くなる。
【0027】以下、図2を参照して本発明の第2の実施
形態を説明する。第2の実施形態による湿分分離器20
0は、骨板の形状が異なる点を除いて、第1の実施形態
による湿分分離器100と同様に構成されており、以下
の記載では第1の実施形態との相違点のみを説明する。
また、図2において、図1の実施形態と同様に構成要素
には同じ参照番号が付されている。
【0028】第2の実施形態において、骨板202は、
蒸気導入部206および蒸気排出部208と同じ平面内
に配置された平坦部204と、平坦部204の間に交互
に配設された流路の外側に屈曲、膨出する谷形膨出部2
10と、流路の内側に屈曲、膨出する山形膨出部212
とを含んでいる。
【0029】本実施形態による湿分分離器200は、第
1の実施形態による湿分分離器100と同様に、相対的
に大きな液滴を捕集する第1の液滴捕集ポケット220
と、小さな液滴を捕集する第2の液滴捕集ポケット22
2とを含んでおり、第1の実施形態と同様に蒸気から効
果的に液滴を捕集、分離可能でありながら、骨板202
の曲げ回数が、第1の実施形態による骨板102の曲げ
回数よりも小さく、湿分分離器の製造コストを低減する
ことができる。
【0030】次に、図3を参照して本発明の第3の実施
形態を説明する。第3の実施形態は、図2の実施形態の
骨板の変形例であり、図3において、図2の実施形態と
同様の構成要素には同じ参照番号が付されている。第3
の実施形態による骨板302は、蒸気導入部306側の
平坦部が、蒸気導入部306および蒸気排出部308と
異なる平面に配置された平坦部304、306を含んで
おり、蒸気排出部308部側の平坦部が蒸気導入部30
6および蒸気排出部308と同じ平面内に配置された平
坦部310を含んでいる。平坦部304、306、30
8の間には流路の外側に屈曲、膨出する谷形膨出部31
1と、流路の内側に屈曲、膨出する山形膨出部312と
が交互に配設されている。第3の実施形態においても、
第2の実施形態と同様に、相対的に大きな液滴を捕集す
る第1の液滴捕集ポケット320と、小さな液滴を捕集
する第2の液滴捕集ポケット322とを含んでおり、蒸
気から効果的に液滴を捕集、分離可能でありながら、骨
板302の曲げ回数が、第1の実施形態による骨板10
2の曲げ回数よりも小さく、湿分分離器の製造コストを
低減することができる。
【0031】次に、図4を参照して本発明の第4の実施
形態を説明する。第4の実施形態は、図3の実施形態の
骨板の変形例であり、図4において、図3の実施形態と
同様の構成要素には同じ参照番号が付されている。第4
の実施形態による骨板402は、蒸気導入部410側に
おいて、第3の実施形態の谷形膨出部311および山形
膨出部312に相当する明確な膨出部が設けられていな
い。
【0032】すなわち、図4において、骨板402は、
蒸気導入部410側の平坦部が、蒸気導入部306およ
び蒸気排出部308と異なる平面に配置された平坦部3
04、306を含んでおり、蒸気蒸気排出部412部側
の平坦部が蒸気導入部306および蒸気排出部308と
同じ平面内に配置された平坦部308を含んでいる。平
坦部304、306、308の間には流路の谷形膨出部
311および山形膨出部312とに換えて傾斜部41
4、416が交互に配設されている。第4の実施形態に
おいても、第3の実施形態と同様に、相対的に大きな液
滴を捕集する第1の液滴捕集ポケット420、422
と、小さな液滴を捕集する第2の液滴捕集ポケット42
4、426とを含んでおり、蒸気から効果的に液滴を捕
集、分離可能でありながら、骨板402の曲げ回数が、
第1の実施形態による骨板102の曲げ回数よりも小さ
く、湿分分離器の製造コストを低減することができる。
【0033】次に、図5を参照して本発明の第5の実施
形態を説明する。第5の実施形態は、骨板の更に他の変
形例であり、第5の実施形態において、骨板502は屈
曲部を備えておらず、全体に平坦な形状となっている。
【0034】第5の実施形態による湿分分離器500
は、スペーサ126を介して平行に離間、配設された平
坦な板材より成る複数の骨板502を具備しており、該
骨板502の間にジグザグに屈曲した流路501が画成
され。より詳細には、流路501の側壁を形成する複数
のベーンまたは羽板504、506、508、510、
512、514が骨板502の側面に固着されており、
該ベーン504、506、508、510、512、5
14は、流路501の内側に膨出した山形屈曲部の頂点
118を形成している。なお、図5の実施形態では、谷
形屈曲部は設けられておらず、山形屈曲部118の頂点
118に対設された平坦部(図5では506c、508
c、510aで示す部分)となっている。
【0035】ベーン504は最も上流側に配設されてお
り、蒸気導入部分の一部を形成する本体部分504a
と、山形屈曲部の頂点118へ向けて延びる後方部分5
04bとを有している。ベーン506は骨板502に固
着される平坦な本体部分506aと、本体部分506a
から山形屈曲部の頂点118へ延びる前方部分506b
と、前方部分506bから流路501の外側に屈曲する
屈曲部分506c、本体部分506aから下流側の山形
屈曲118へ延びる後方部分506dとを有している。
ベーン508は本体部分508a、前方部分508b、
屈曲部分508c、後方部分508dとを有してベーン
506と同様に形成されているが、後方部分508cが
ベーン506の後方部分506dよりも長く形成されて
いる。ベーン510は、屈曲部分を有しておらず、本体
部分510a、前方部分510b、後方部分510cと
を有している。ベーン512、514は、蒸気排出部の
一部を形成する平坦な本体部分512a、514aと、
本体部分から上流側の山形屈曲部の頂点118へ向けて
延びる前方部分512b、514bとを有している。
【0036】ベーン504、506、508および骨板
502により比較的大きな液滴を捕集する第1の液滴捕
集ポケット520が形成され、ベーン508、510、
512、514により比較的小さな液滴を捕集するため
の第2の液滴捕集ポケット522が形成される。第5の
実施形態においても、既述した実施形態と同様に、相対
的に大きな液滴を捕集する第1の液滴捕集ポケット52
0と、小さな液滴を捕集する第2の液滴捕集ポケット5
22とを含んでおり、蒸気から効果的に液滴を捕集、分
離可能でありながら、骨板502が平坦な板材により形
成されているため、既述の実施形態と比較して各段に湿
分分離器の製造コストを低減することができる。
【0037】次に、図6を参照して本発明の第6の実施
形態を説明する。第6の実施形態は、骨板の更に他の変
形例であり、第6の実施形態において、骨板602はな
だらかな屈曲部を備えている。
【0038】第6の実施形態による湿分分離器600の
骨板は、第1から第4の実施形態の骨板に比較してなだ
らかな形状を呈しており、該骨板に流路601の側壁を
形成する複数のベーンまたは羽板604、606、60
8、610、612、614が骨板602の側面に固着
されている。
【0039】ベーン604は最も上流側に配設されてお
り、蒸気導入部分の一部を形成する本体部分604a
と、山形屈曲部の頂点118へ向けて延びる後方部分6
04bとを有している。ベーン606は骨板602に固
着される本体部分606aと、本体部分606aから山
形屈曲部の頂点118へ延びる前方部分606bと、前
方部分606bから流路601の外側に屈曲する屈曲部
分606c、本体部分606aから下流側の山形屈曲1
18へ延びる後方部分606dとを有している。ベーン
608、610は屈曲部分を有しておらず、本体部分6
08a、610a前方部分608b、610b後方部分
608c、610cとを有している。ベーン612、6
14は、蒸気排出部の一部を形成する平坦な本体部分6
12a、614aと、本体部分から上流側の山形屈曲部
の頂点118へ向けて延びる前方部分612b、614
bとを有している。
【0040】ベーン604、606、608および骨板
602により比較的大きな液滴を捕集する第1の液滴捕
集ポケット620が形成され、ベーン608、610、
612、614により比較的小さな液滴を捕集するため
の第2の液滴捕集ポケット622が形成される。第6の
実施形態においても、既述した実施形態と同様に、相対
的に大きな液滴を捕集する第1の液滴捕集ポケット62
0と、小さな液滴を捕集する第2の液滴捕集ポケット6
22とを含んでおり、蒸気から効果的に液滴を捕集、分
離可能でありながら、骨板602の屈曲部が比較的なだ
らに形成されているため、第1から第4の実施形態と比
較して湿分分離器の製造コストを低減することができ
る。
【0041】次に、図7を参照して本発明の第7の実施
形態を説明する。第7の実施形態では、液滴捕集ポケッ
トは、比較的大きな液滴を捕集する第1の液滴捕集ポケ
ットに相当する捕集ポケットを備えておらず、全て小さ
な液滴を捕集する第2の液滴捕集ポケットとなってい
る。
【0042】第7の実施形態による湿分分離器700
は、スペーサ126を介して平行に離間、配設された複
数の骨板702を具備しており、該骨板702の間にジ
グザグに屈曲した流路701が画成されている。より詳
細には、流路701の側壁を形成する複数のベーンまた
は羽板704、706、708、710、712、71
4が骨板702の側面に固着されており、該ベーン70
4、706、708、710、712、714は、流路
701の外側に膨出した谷形屈曲部の頂点116、およ
び、流路701の内側に膨出した山形屈曲部の頂点11
8を形成している。
【0043】ベーン704は最も上流側に配設されてお
り、流路701の入口部の一部を形成する前方部分70
4aと、下流側の山形屈曲部の頂点118へ向けて延び
る後方部分704bとを有している。ベーン706は谷
形屈曲部の頂点116を挟んで上流側に設けられた前方
部分706aと、谷形屈曲部の頂点116から下流側の
山形屈曲部の頂点118へ向けて延びる後方部分704
bとを有している。ベーン708、710は、谷形屈曲
部の頂点116を挟んで上流側の山形屈曲部の頂点11
8へ向けて延びる前方部分708a、710aと、谷形
屈曲部の頂点116から下流側の山形屈曲部の頂点11
8へ向けて延びる後方部分708b、710bとを有し
ている。ベーン712、714は、蒸気排出部の一部を
形成する平坦な本体部分712a、714aと、本体部
分から上流側の山形屈曲部の頂点118へ向けて延びる
前方部分712b、714bとを有している。本実施形
態において液滴捕集ポケット720、722は、既述し
た実施形態における全て小さな液滴を捕集する第2の液
滴捕集ポケットと同様の構成を有している。すなわち、
液滴捕集ポケット720、722の入口720a、72
2aが山形屈曲部の頂点118に接するように設けられ
ている。
【0044】本実施形態によれば、特に、湿分分離器6
0に流入する蒸気の性状が比較的大きな液滴を含んでな
いような場合に効果的に液滴を除去することが可能とな
る。すなわち、第1から第6の実施形態のように、上流
側に比較的大きな液滴を捕集する液滴捕集ポケットを配
置して、下流側に比較的小さな液滴を捕集する液滴捕集
ポケットを配置すると、上流側の液滴捕集ポケットは機
能しないので、下流側の液滴捕集ポケットで全ての液滴
を捕集することとなり、この下流側の液滴捕集ポケット
が満杯になって、捕集された液滴のキャリアオーバーが
発生して、その結果、液滴の捕集効率が低下してしま
う。本実施形態によればこうした問題を解決することが
可能となる。
【0045】次に、図8を参照して本発明の第8の実施
形態を説明する。第8の実施形態は、第7の実施形態の
変形例であって、後述する突起部分802cを除いて第
7の実施形態と同様に構成されており、図7と同様の構
成要素には同じ参照符号が付されている。
【0046】第7の実施形態では、最も上流側に配設さ
れたベーン802が、谷形屈曲部の頂点116を挟んで
上流側に設けられた前方部分802aと、谷形屈曲部の
頂点116から下流側の山形屈曲部の頂点118へ向け
て延びる後方部分802bに加えて、前方部分802a
の先端に流れ方向上流に向けて突出した突起部分802
cを有している。突起部分802cを設けることによ
り、最も上流側の液滴捕集ポケット810への液滴の捕
集効率が高くなる。
【0047】図9から図12(第9から第12の実施形
態)は第8の実施形態の更に他の変形例であって、第9
から第12の実施形態による湿分分離器900、100
0、1010、1020では、骨板902、1002、
1012、1022の折曲の回数が第9の実施形態から
第12の実施形態へ次第に増加して、液滴捕集ポケット
の数または配置密度が高くなっている。その他の構成は
第8の実施形態と同様になっており、図9から図12に
おいて図8と対応する構成要素は(′)、(″)および
括弧で括られた上付添え字(3)、(4)を付して指示
されている。
【0048】次に、図13を参照して、本発明の第13
の実施形態を説明する。第13の実施形態による湿分分
離器1300では、波形に形成されスペーサ126を介
して平行に離間、配設された複数の骨板1302に断面
において曲線状に整形された複数のベーン1304、1
306、1308が固着され、湾曲する流路1301が
画成されている。より詳細には、前記骨板に固着された
複数のベーンにより画成されており、ベーン1306
は、流路1301の中心軸線Oに対して傾斜した本体部
分1306aと、本体部分1306aの両端に円弧状に
湾曲した湾曲部1306b、1306cを有しており、
これにより、流路1301は反転しながら繰り返し円弧
状に湾曲した形状となる。本体部分1306aは、直線
部分を含んでいても良い。上流側の湾曲部1306b
は、流路1301内に膨出した山形の頂部を形成し、下
流側の湾曲部1306cは流路の外側の膨出した谷形の
頂部を形成している。なお、最上流に配置されたベーン
1304は谷形の頂部を形成する湾曲部のみ有し、最下
流に配置されたベーン1308は山形の頂部を形成する
湾曲部のみを有している。
【0049】骨板1302とベーン1304、130
6、1308とにより、液滴捕集ポケット1310、1
312、1314が形成され、液滴捕集ポケット131
0、1312、1314は、流路1301の側面におい
て上流側から見て前記谷形の頂部と山形の頂部との間に
入口開口部1310aが形成されている。本実施形態に
よれば、ベーン1304、1306、1308は曲線状
に形成されているために、第1から第12の実施形態の
ようにジグザグに屈曲した流路ではなく、湾曲した流路
1301が画成される。そのために、流路1301を流
通する蒸気の圧力損失が低減され、該蒸気を利用する蒸
気タービン(図示せず)の効率を高めることが可能とな
る。
【0050】図14、15(第14と第15の実施形
態)は、第13の実施形態の変形例であって、第14、
15の実施形態による湿分分離器1400、1500で
は、骨板1402、1502の湾曲の回数が第14の実
施形態から第15の実施形態へ増加して、液滴捕集ポケ
ットの数または配置密度が高くなっている。その余の構
成は第13の実施形態と同様になっており、図14、1
5において図13と対応する構成要素は(′)、(″)
を付して指示されている。特に、第13から第15の実
施形態では、液滴捕集ポケットの数または配置密度を高
くしても、湿分分離器1300、1400、1500を
通過する蒸気の圧力低下が生じにくく、該蒸気を利用す
る蒸気タービンの効率を高くすることが可能となる。
【0051】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、ジグ
ザグに屈曲する流路の上流部分に比較的大きな液滴を捕
集する第1の液滴捕集ポケットを配置し、下流部分に比
較的小さな液滴を捕集するための第2の液滴捕集ポケッ
トを配置したので、液滴の捕集性能、特に小さな液滴の
捕集性能を飛躍的に高めることが可能となる。
【0052】請求項6に記載の本発明によれば、特に、
液滴分離器60に流入する蒸気の性状が比較的大きな液
滴を含んでないような場合に効果的に液滴を除去するこ
とが可能となる。
【0053】請求項8に記載の本発明によれば、流路が
曲線状に形成されているために、ジグザグに屈曲した流
路と比較して流路を流通する蒸気の圧力損失が低減さ
れ、該蒸気を利用する蒸気タービンの効率を高めること
が可能となる。更に、液滴捕集ポケットの数または配置
密度を高くしても、湿分分離器を通過する蒸気の圧力低
下が生じにくく、該蒸気を利用する蒸気タービンの効率
を高くすることが可能となる。
【0054】また、このような湿分分離器群を備えた蒸
気発生機により、より湿分の少ない蒸気を発生させ供給
することが可能となり、タービン発電機のタービン部で
のエロージョン防止に有効となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による湿分分離器の1
つの流路を示す図である。
【図2】第2の実施形態による湿分分離器の図1と同様
の図である。
【図3】第3の実施形態による湿分分離器の図1と同様
の図である。
【図4】第4の実施形態による湿分分離器の図1と同様
の図である。
【図5】第4の実施形態による湿分分離器の図1と同様
の図である。
【図6】第6の実施形態による湿分分離器の図1と同様
の図である。
【図7】第7の実施形態による湿分分離器の図1と同様
の図である。
【図8】第8の実施形態による湿分分離器の図1と同様
の図である。
【図9】第9の実施形態による湿分分離器の図1と同様
の図である。
【図10】第10の実施形態による湿分分離器の図1と
同様の図である。
【図11】第11の実施形態による湿分分離器の図1と
同様の図である。
【図12】第12の実施形態による湿分分離器の図1と
同様の図である。
【図13】第13の実施形態による湿分分離器の図1と
同様の図である。
【図14】第14の実施形態による湿分分離器の図1と
同様の図である。
【図15】第14の実施形態による湿分分離器の図1と
同様の図である。
【図16】湿分分離器の一部を破断して示す斜視図であ
る。
【図17】加圧水型原子力発電プラントの蒸気発生器の
概略断面図である。
【図18】従来技術による湿分分離器の図1と同様の図
である。
【符号の説明】
100…湿分分離器 101…流路 102…骨板 104…ベーン 106…ベーン 108…ベーン 110…ベーン 112…ベーン 114…ベーン 116…谷形屈曲部の頂点 118…山形屈曲部の頂点 120…第1の液滴捕集ポケット 122…第2の液滴捕集ポケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平尾 康彦 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 平野 廣 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 水谷 敏行 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 井上 智之 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 泉 薫 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 児玉 淳一郎 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目8番19号 高菱エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 4D031 AB06 AB08 BA03 BA06 EA01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の骨板を平行に配設して該骨板の間
    にジグザグに屈曲する複数の流路を画成した湿分分離器
    において、 前記湿分分離器は、前記流路の上流側から見て、前記ジ
    グザグに屈曲した流路の外側に膨出した谷形屈曲部の頂
    点から流路の内側に膨出した山形屈曲部の頂点へ延びる
    側壁部分に形成された入口開口部を有する液滴捕集ポケ
    ットを具備しており、 前記液滴捕集ポケットが、前記流路において上流部分に
    配置され比較的大きな液滴を捕集する第1の液滴捕集ポ
    ケットと、前記流路において下流部分に配設され比較的
    小さな液滴を捕集するための第2の液滴捕集ポケットと
    を含んで成る湿分分離器。
  2. 【請求項2】 前記第1の液滴捕集ポケットの入口開口
    部は、前記流路から外側に膨出した谷形屈曲部の頂点か
    ら流路の内側に膨出した山形屈曲部の頂点へ延びる側壁
    部分において前記山形屈曲部の頂点から離間させて配置
    されており、前記第2の液滴捕集ポケットの入口開口部
    は、前記流路の外側に膨出した谷形屈曲部の頂点から流
    路の内側に膨出した山形屈曲部の頂点へ延びる側壁部分
    において前記山形屈曲部の頂点に接するように配置され
    ている請求項1に記載の湿分分離器。
  3. 【請求項3】 前記第1と第2の液滴捕集ポケットの間
    に設けられた液滴凝集手段を具備する請求項1または2
    に記載の湿分分離器。
  4. 【請求項4】 前記液滴凝集部材は、前記流路を横断す
    るように設けられた螺旋状部材より成る請求項3に記載
    の湿分分離器。
  5. 【請求項5】 前記骨板が平坦な板部材より成る請求項
    1から4の何れか1項に記載の湿分分離器。
  6. 【請求項6】 複数の骨板を平行に配設して該骨板の間
    にジグザグに屈曲する複数の流路を画成した湿分分離器
    において、 前記湿分分離器は、前記流路の上流側から見て、前記ジ
    グザグに屈曲した流路の外側に膨出した谷形屈曲部の頂
    点から流路の内側に膨出した山形屈曲部の頂点へ延びる
    側壁部分に形成された入口開口部を有する複数の液滴捕
    集ポケットを具備しており、 前記液滴捕集ポケットの全てが、その入口開口部が前記
    流路の外側に膨出した谷形屈曲部の頂点から流路の内側
    に膨出した山形屈曲部の頂点へ延びる側壁部分において
    前記山形屈曲部の頂点に接するように配置されている湿
    分分離器。
  7. 【請求項7】 前記ジグザグに屈曲する流路は、前記骨
    板に固着された複数のベーンにより画成されており、前
    記複数のベーンのうち最も上流に配設されたベーンが、
    流路を流通する蒸気の流れ方向の上流端に、該蒸気導入
    部に向けて中心軸線方向に突出する突起部を有する請求
    項6に記載の湿分分離器。
  8. 【請求項8】 複数の骨板を平行に配設して該骨板の間
    に反転しながら繰り返し円弧状に湾曲する複数の流路を
    画成した湿分分離器において、 前記湿分分離器は、前記流路の上流側から見て、前記湾
    曲した流路の外側に膨出した谷形頂部から流路の内側に
    膨出した山形頂部へ延びる側壁部分に形成された入口開
    口部を有する複数の液滴捕集ポケットを具備している湿
    分分離器。
  9. 【請求項9】 前記湾曲した流路は、前記骨板に固着さ
    れた複数のベーンにより画成されており、前記複数のベ
    ーンは、少なくともその両端に円弧状に湾曲した湾曲部
    を有している請求項8に記載の湿分分離器。
  10. 【請求項10】 請求項1から9の何れか1項に記載の
    湿分分離器と、原子炉の一次系からの冷却水を加熱媒体
    とする逆U字管群と、気水分離器群とを含む蒸気発生
    器。
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