JP3746675B2 - 湿分分離器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、湿分分離器に関し、特に、加圧水型軽水炉(PWR)を用いた原子力発電プラントの蒸気発生器等に適用される湿分分離器に関する。
【0002】
【従来の技術】
湿分分離器は、一般に蒸気発生器側から供給される湿り蒸気から液滴を分離し、タービン側にできるだけ湿分の少ない乾いた蒸気を供給するのに用いられている。これによってタービンの回転効率を上げ発電の効率が向上される。その構造は、多数の波板の間を通過する間に水分(液滴)が分離除去されるようになっている。
【0003】
図7は、従来一般の蒸気発生器の上部を拡大して示す側面図である。図7において、符号40は蒸気発生器を示している。蒸気発生器40の上部には、気水分離器41と湿分分離器42が設けられている。蒸気発生器40により発生した蒸気は、蒸気発生器40の上部から図示しない蒸気タービンに供給される。
【0004】
図8は、図7の湿分分離器42の一部を拡大して示す側面図である。
図9は、図8のA−A線矢視図である。
【0005】
図7から図9に示されるように、気水分離器41を出た気相(液滴を含んでいる。以下、湿り蒸気という)は上昇し、湿分分離器42の入口43(図8)より流入する。流入された湿り蒸気は、屈曲された流路(図9)を通過することで、液滴が除去され、湿分分離器42の出口44(図8)より流出する。除去された液滴は、ドレン管45から排出される。
【0006】
次に、図10を参照して、従来の湿分分離器42の内部構造を説明する。
図10は、図9に示した屈曲した流路を拡大して示す図である。図10に示すように、屈曲した流路は波板構造により得られる。
【0007】
従来の湿分分離器42の内部は、波状になった流路51とその流路51の途中に設けられた液滴Wを捕集するためのポケット52から構成される。各ポケット52の形状は、そのポケット52に隣接する流路51の形状に合わせて決められるが、通常、図10のような形状とされている。
【0008】
通常、流路51の入口53付近では、主流(湿り蒸気の気流)に乗り難い大きい液滴(慣性が大きい)Wがポケット52に入っていくために、流路51の後流側54では主流に乗り易いより小さい液滴(慣性が小さい)Wが残るようになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
図10に示されるような波板状の湿分分離器42では、入口53から出口までのピッチが一定であるために、液滴Wの大きさに合わせた最適なピッチで液滴Wを捕らえることができない。
【0010】
現状よりも湿分分離機能が向上することが望まれている。
また、簡易な構造で湿分分離機能が向上することが望まれている。
【0011】
本発明の目的は、湿分分離機能が向上する湿分分離器を提供することである。本発明の他の目的は、簡易な構造で湿分分離機能が向上する湿分分離器を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、収容した液滴が再飛散せずに湿分分離機能が向上する湿分分離器を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、簡易な構造で収容した液滴が再飛散せずに湿分分離機能が向上する湿分分離器を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、湿り蒸気の全てが確実に入口に導入される湿分分離器の配置構造を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、湿分分離機能が向上する上に、湿り蒸気の全てが確実に入口に導入される湿分分離器の配置構造を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
その課題を解決するための手段が、下記のように表現される。その表現中の請求項対応の技術的事項には、括弧()つき、番号、記号等が添記されている。その番号、記号等は、請求項対応の技術的事項と実施の複数・形態のうちの少なくとも一つの形態の技術的事項との一致・対応関係を明白にしているが、その請求項対応の技術的事項が実施の形態の技術的事項に限定されることを示されるためのものではない。
【0013】
本発明の湿分分離器(10)は、湿り蒸気が流入される入口(21)と、前記入口(21)から流入された前記湿り蒸気から前記湿り蒸気に含まれる液滴が除去された後に前記湿り蒸気が流出される出口(22)と、前記入口(21)と前記出口(22)との間に設けられ少なくともその一部が概ね円弧状に形成された前記湿り蒸気の流路(11)と、前記流路(11)の外周側に設けられた前記液滴が収容される液滴収容部(14)とを備えている。
【0014】
本発明の湿分分離器(10)において、前記流路(11)は、少なくともその一部が概ね渦巻き状に形成されている。
【0015】
本発明の湿分分離器(10)において、前記液滴収容部(14)は、前記流路(11)を流れる前記湿り蒸気に含まれる前記液滴が遠心力により前記湿り蒸気から除去されて収容されるように配設されている。
【0016】
本発明の湿分分離器(10)において、前記流路(11)の前記少なくとも一部は、前記入口(21)から前記出口(22)に向かうに連れてその曲率が連続的に漸次大きくなるように形成されている。
【0017】
本発明の湿分分離器(10)において、前記液滴収容部(14)が複数設けられ、前記複数の液滴収容部(14)のそれぞれは、隣接する前記液滴収容部(14)との間が仕切板(15)により隔てられている。
【0018】
本発明の湿分分離器(10)において、前記液滴収容部(14)には、前記入口(21)側からのみ前記液滴が前記液滴収容部(14)に入るためことを許容するブラインド(16)が設けられている。
【0019】
本発明の湿分分離器(10)において、前記複数の液滴収容部(14)は、多孔状に設けられている。
【0020】
本発明の湿分分離器(10)において、前記流路(11)には、磁場が形成されている。
【0021】
本発明の湿分分離器(10)において、前記入口(21)には、気水分離器(41)から流出された前記湿り蒸気が流入され、前記出口(22)から流出される前記湿り蒸気は、蒸気タービンに流出される。
【0022】
本発明の湿分分離器の配置構造は、前記湿分分離器(10)を複数配置してなる湿分分離器の配置構造であって、前記複数の湿分分離器(10)は、第1および第2の前記湿分分離器(10)を含み、前記第1の湿分分離器(10)の周方向に開放した領域である前記入口(21)を前記第2の湿分分離器(10)の周方向に閉じた領域によって閉じるように配置したものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1から図4を参照して、本発明の湿分分離器の第1実施形態について説明する。
【0024】
図1は、第1実施形態の湿分分離器を示す平面図である。図2は、図1の破線Bで囲んだ範囲を拡大して示す斜視図である。図3は、図1の湿分分離器の側面図である。
【0025】
まず、本実施形態の構成について説明する。
【0026】
図1および図3に示すように、本実施形態の湿分分離器10は、その内部の流路11が渦巻き型に形成されている。湿分分離器10では、その内部に中空空間が設けられた直方体状の板体12が渦巻き状に曲げ加工され、その渦巻き構造において板体12の互いに対向する側面12a同士の間に流路11が形成されている。
【0027】
湿分分離器10の渦巻き構造において、板体12はその曲率が漸次大きくなるように連続する円弧状に曲げられている。すなわち、渦巻き構造の外側から内側に向かって、その曲率半径が漸次小さくなるように板体12が曲げられている。これにより、流路11は、その入口21から出口22に向かって、流路11の曲率が漸次大きくなるように連続する円弧状に形成されている。
【0028】
図1および図2に示されるように、円弧状に形成される流路11の外周側に位置する板体12の側面12aには、複数の開口部13が板体12の延在方向に等間隔または任意の間隔で形成されている。図2および図3に示されるように、開口部13は、板体12の高さ寸法よりも若干小さな高さ寸法を有している。板体12の内部空間は、開口部13から入った液滴Wを収容する液滴収容部14とされている。板体12の内部空間には、その内部空間を板体12の延在方向途中位置にて、複数の空間(液滴収容部14)に仕切るための仕切板(パーティション)15が設けられている。
【0029】
図1および図2に示すように、開口部13には、ブラインド(スリット)16が設けられている。ブラインド16は、液滴Wが流路11の上流(入口21)側から開口部13を介して液滴収容部14内に入るための入口は確保されるが、それ以外の方向から開口部13を介して液滴収容部14内に入るための入口(流路11の下流(出口22)側から開口部13を介して液滴収容部14に入るための入口および開口部13の正面側から開口部13を介して液滴収容部14に入るための入口)が確保されないように、開口部13を一方向から覆うように設けられている。
【0030】
この構成のブラインド16は、流路11の上流側から一度液滴収容部14内に入った液滴Wが開口部13から出ることを防いでいる。
また、仕切板15も一度液滴収容部14内に入った液滴Wが再飛散することを防いでいる。
【0031】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0032】
図1に示されるように、湿分分離器10の入口21側から渦巻き状の流路11に、気水分離器41(図7参照)からの湿り蒸気が入ると、その湿り蒸気に含まれる液滴Wは、遠心力により開口部13を介して液滴収容部14内に入る。このとき、流路11の曲率が入口21(上流)から出口22(下流)側に向かうに連れて大きくなるため、直径が100〜200μm程度の大きい液滴(慣性大)Wは入口21付近の液滴収容部14で捕らえられ易く、出口22側でより小さな直径の液滴(慣性小)Wが捕らえ易くなる。これにより、湿り蒸気に含まれる殆どの直径の液滴Wは、いずれかの液滴収容部14に捕獲され、湿分分離器10の出口22から蒸気タービン(図示せず)へと流出する液滴Wは、10μm以下の微小なものとなる。
【0033】
液滴収容部14の入口である開口部13には、ブラインド16が設けられ、液滴収容部14の内部には仕切板15が設けられているため、液滴収容部14に一度入った液滴Wが再飛散することが最小限に抑制される。なお、液滴収容部14にて捕獲された液滴Wは、図8に示した構成と同様に、図示しないドレン管によって液滴収容部14から排出される。
【0034】
本実施形態では、流路11を渦巻き型にすることによって、図10に示した従来の波板構造のように湿り蒸気の流れが左右に大きく変化することが無いために、圧力損失の低減が期待できる。また、曲率が滑らか(連続的)に変化するために、慣性の大きな液滴Wから小さい液滴Wへと効率良く液滴Wを捕獲することが可能であり、いずれの液滴収容部14にも捕獲されない液滴Wを最小限に抑えることができる。
【0035】
図4を参照して、第1実施形態の湿分分離器10の配置構造について説明する。
図4は、図7に示した従来一般の蒸気発生器40に第1実施形態の湿分分離器10を適用したときの図7中の矢印D方向から見た湿分分離器10の平面図である。
【0036】
図4に示されるように、4つの湿分分離器10が千鳥格子状に配置され、下方の気水分離器41からの湿り蒸気の全てがいずれかの湿分分離器10の入口21から流路11に入る配置構造とされている。ここで、気水分離器41からの湿り蒸気が、これら4つの湿分分離器10以外に流れないように、これら4つの湿分分離器10の配置構造は以下の工夫がなされている。
【0037】
すなわち、湿分分離器10は、渦巻き構造とされているため、平面視したときに湿分分離器10の外周部は周方向に閉じた領域の割合が多い(入口21で開放しているに過ぎない)。このことから、複数の湿分分離器10同士を接触させた状態で配置するとき、平面視して周方向に開放した領域である入口21を他の湿分分離器10の閉じた領域(外周部)によって閉じるように配置すれば、下方の気水分離器41からの湿り蒸気は確実にその入口21に導入される。
【0038】
このように、入口21を他の湿分分離器10の外周部によって閉じるように配置しても、4つの湿分分離器10うちの一端側に位置する湿分分離器10(図4中符号10Aで示す)の入口21は、閉じるべき他の湿分分離器10が無いことから、隣接する湿分分離器10(10B)の外周部との間を囲い26で囲むようにしている。
【0039】
なお、図4では、4つの湿分分離器10について説明したが、実際の蒸気発生器40に組み込まれる湿分分離器10は4つ以外の数でもよいことは勿論であり、その場合の配置構造については、上記の考え方の通りである。
【0040】
次に、図5および図6を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。
【0041】
図5は、第2実施形態の湿分分離器を示す平面図である。
図6は、図5の破線Cで囲んだ範囲を拡大して示す斜視図である。
【0042】
図5において、符号30は第2実施形態の湿分分離器を示している。図5において、図1と同じ構成要素については同じ符号を付しその詳細な説明を省略する。
【0043】
図5および図6に示すように、湿分分離器30の円弧状に形成される流路11の外周側に位置する板体12の側面には、複数の孔23が形成されている。図6に示されるように、孔23は、板体12の延在方向および高さ方向に等間隔で形成され、流路11と液滴収容部14の内部空間とを連通させている。
【0044】
単一の孔23は、第1実施形態の開口部13よりも開口面積が小さく形成されている。その小さな孔23が板体12の側面12aに間隔をおいて形成されている。このことから、孔23から液滴収容部14に一度入った液滴Wが、小さな孔23を介して液滴収容部14の外部に再飛散することは最小限に抑制される。
【0045】
開口部13よりも単一の孔23の開口面積が小さいことから、第1実施形態に比べて、液滴収容部14内に大量で高圧の湿り蒸気の気体(ガス)分が流入することがない。これにより、液滴収容部14の内部および孔23の近傍で乱流が起き難く、液滴収容部14の内部の乱れが抑制されるため、液滴収容部14の内部の液滴Wが液滴収容部14の外部に再飛散することが防止される。
【0046】
第2実施形態の湿分分離器30では、上記のように液滴収容部14の外部への再飛散のおそれがないことから、第1実施形態の湿分分離器10と異なり、ブラインド16が設けられていない。この構成に代えて、図示しないが湿分分離器30において、第1実施形態と同様にブラインド16を設けることができる。すなわち、ブラインド16は、液滴Wが流路11の上流(入口21)側から孔23を介して液滴収容部14内に入るための入口は確保されるが、それ以外の方向から孔23を介して液滴収容部14内に入るための入口が確保されないように、孔23を一方向から覆うように設けることができる。これにより、液滴収容部14内の液滴Wが孔23を介して外部に再飛散することが一層防止される。
【0047】
第2実施形態の湿分分離器30においても、図4に示されるように、4つの湿分分離器30が千鳥格子状に配置され、下方の気水分離器41からの湿り蒸気の全てが湿分分離器30の入口21から流路11に入る配置構造とされることができる。
【0048】
次に、第2実施形態の作用について説明する。
第2実施形態においても、基本的に第1実施形態と同じ作用が得られる。
【0049】
図5に示されるように、湿分分離器30の入口21側から渦巻き状の流路11に湿り蒸気が入ると、その湿り蒸気に含まれる液滴Wは、遠心力により孔23を介して液滴収容部14内に入る。このとき、流路11の曲率が出口22(下流)側に向かうに連れて大きくなるため、直径が100〜200μm程度の大きい液滴(慣性大)Wは入口21付近の液滴収容部14で捕らえられ易く、出口22側でより小さな直径の液滴(慣性小)Wが捕らえ易くなる。これにより、湿り蒸気に含まれる殆どの直径の液滴Wはいずれかの液滴収容部14に捕獲され、湿分分離器30の出口22から蒸気タービン(図示せず)へと流出する液滴Wは、10μm以下のものとなる。
【0050】
次に、第3実施形態について説明する。
【0051】
第1および第2実施形態では、図1および図5に示されるように、湿分分離器10、30の入口21側から渦巻き状の流路11に湿り蒸気が入ると、その湿り蒸気に含まれる液滴Wは、遠心力により開口部13または孔23を介して液滴収容部14内に入る構成とされていた。
【0052】
第3実施形態では、流路11に沿って流れる液滴Wの遠心力により、液滴Wが開口部13または孔23を介して液滴収容部14内に入るのみならず、流路11に磁場を形成し、この磁場により極性分子としての液滴Wが引き付けられ、または反発され、その力を利用して液滴Wがより確実に開口部13または孔23を介して液滴収容部14内に入る構成とすることができる。
【0053】
この場合、湿分分離器10、30の円弧状に形成される流路11の外周側および/または内周側に位置する板体12の側面12aに、磁石を設けることにより、または、全体を帯電させることによって、流路11に上記作用を奏するような磁場を形成することができる。
【0054】
【発明の効果】
本発明の湿分分離器によれば、湿分効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態の湿分分離器を示す平面図である。
【図2】図2は、図1の符号Bで示す部分を拡大して示す斜視図である。
【図3】図3は、本発明の第1実施形態の湿分分離器を示す側面図である。
【図4】図4は、本発明の第1実施形態の湿分分離器の配置構造を示す平面図である。
【図5】図5は、本発明の第2実施形態の湿分分離器を示す平面図である。
【図6】図6は、図5の符号Cで示す部分を拡大して示す斜視図である。
【図7】図7は、従来一般の蒸気発生器の上部を拡大して示す側面図である。
【図8】図8は、図7の蒸気発生器の湿分分離器を拡大して示す側面図である。
【図9】図9は、図8のA−A線矢視図である。
【図10】図10は、図9の湿分分離器を拡大して示す側面図である。
【符号の説明】
10 湿分分離器
11 流路
12 板体
12a 側面
13 開口部
14 液滴収容部
15 仕切板
16 ブラインド
21 入口
22 出口
23 孔
30 湿分分離器
40 蒸気発生器
41 気水分離器
42 湿分分離器
43 入口
44 出口
45 ドレン管
51 流路
52 ポケット(液滴収容部)
W 液滴

Claims (10)

  1. 湿り蒸気が流入される入口と、
    前記入口から流入された前記湿り蒸気から前記湿り蒸気に含まれる液滴が除去された後に前記湿り蒸気が流出される出口と、
    前記入口と前記出口との間に設けられ少なくともその一部が概ね円弧状に形成された前記湿り蒸気の流路と、
    前記流路の外周側に設けられた前記液滴が収容される液滴収容部と
    を備えた湿分分離器。
  2. 請求項1記載の湿分分離器において、
    前記流路は、少なくともその一部が概ね渦巻き状に形成されている
    湿分分離器。
  3. 請求項1または2に記載の湿分分離器において、
    前記液滴収容部は、前記流路を流れる前記湿り蒸気に含まれる前記液滴が遠心力により前記湿り蒸気から除去されて収容されるように配設されている
    湿分分離器。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の湿分分離器において、
    前記流路の前記少なくとも一部は、前記入口から前記出口に向かうに連れてその曲率が連続的に漸次大きくなるように形成されている
    湿分分離器。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の湿分分離器において、
    前記液滴収容部が複数設けられ、
    前記複数の液滴収容部のそれぞれは、隣接する前記液滴収容部との間が仕切板により隔てられている
    湿分分離器。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の湿分分離器において、
    前記液滴収容部には、前記入口側からのみ前記液滴が前記液滴収容部に入るためことを許容するブラインドが設けられている
    湿分分離器。
  7. 請求項5記載の湿分分離器において、
    前記複数の液滴収容部は、多孔状に設けられている
    湿分分離器。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の湿分分離器において、
    前記流路には、磁場が形成されている
    湿分分離器。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の湿分分離器において、
    前記入口には、気水分離器から流出された前記湿り蒸気が流入され、
    前記出口から流出される前記湿り蒸気は、蒸気タービンに流出される
    湿分分離器。
  10. 請求項2記載の湿分分離器を複数配置してなる湿分分離器の配置構造であって、
    前記複数の湿分分離器は、第1および第2の前記湿分分離器を含み、
    前記第1の湿分分離器の周方向に開放した領域である前記入口を前記第2の湿分分離器の周方向に閉じた領域によって閉じるように配置した
    湿分分離器の配置構造。
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